JP5713849B2 - 車両用灯火器の光軸調整装置 - Google Patents

車両用灯火器の光軸調整装置 Download PDF

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Description

本発明は、車両用灯火器の光軸調整装置に関するものであり、特に、灯火器の周辺に設けられる部品(周辺部品)の配置に際しての制約を少なくして自由度を高めるのに好適な車両用灯火器の光軸調整装置に関する。
車両用灯火器は、レンズ、ハウジング、リフレクタ、および光源等を備える。このような車両用灯火器においては、調整ネジを回すことによってリフレクタの角度を調節して光軸調整を行うことができる。特許文献1には、ハウジングに対して回動自在に設けたアジャストスクリュー(調整ネジ)に螺合されるナットをリフレクタに固着し、リフレクタから後方に調整ネジを突出させて設けた前照灯が開示されている。調整ネジの頭には歯車が結合されるとともに、前照灯の下部には調整工具を前記歯車位置まで案内するガイドが設けられ、このガイドに前照灯の前方向から調整工具を差し込んで歯車を回転させることにより、光軸調整することができる。
実開昭61−145402号公報
特許文献1に開示されている従来の光軸調整装置では、調整工具を案内するガイドが調整ネジの真下に配置されていて調整ネジとガイドとが上下に整列しているので、ガイドが前照灯(灯火器)の中心部から遠く離されることになる。その結果、灯火器の下方にガイドが突出することになるので、灯火器の下部に設けられる周辺部品の配置に制約が出やすいという課題がある。
本発明の目的は、上記課題を解決し、光軸調整するための調整用通路が光軸調整ネジからさらに下方に突出しないようにして灯火器の周辺部品の配置における制約を小さくすることができる車両用灯火器の光軸調整装置を提供することにある。
前記目的を達成するための本発明は、光源(52)と、光源(52)の後方に配置されて該光源(52)の光を前方に反射させるリフレクタ(55)と、前記光源(52)および前記リフレクタ(55)を前方から覆うレンズ(47)と、前記リフレクタ(55)を後方から覆う筐体(48)と、前記筐体(48)に対して前記リフレクタ(55)を角度調整自在に保持する保持手段(56、57)とからなる灯火器(23)と、前記リフレクタ(55)と前記筐体(48)との間に介在され、前記筐体(48)から後方に突出している部分を有する調整ネジ(61)を含み、該調整ネジ(61)を回すことによって前記筐体(48)に対する前記リフレクタ(55)の傾斜角度を調整する送りネジ手段(59、60、61、64)と、前記調整ネジ(61)を回すための調整シャフト(65)を保持可能であって、前記調整ネジ(61)と平行に延在する調整用通路(66)とを備えた車両用灯火器の光軸調整装置において、前記調整用通路(66)が、前記灯火器(23)の正面視で、前記調整ネジ(61)との距離を維持した状態で前記調整ネジ(61)の左右いずれかに偏って配置されている点に第1の特徴がある。
また、本発明は、前記調整ネジ(61)が、前記調整用通路(66)を前記灯火器(23)の左右中央寄りに配置すべく、前記灯火器(23)の左右いずれかに偏って配置されている点に第2の特徴がある。
また、本発明は、前記灯火器(23)が、該灯火器(23)の前部が車体カバー(21)に形成される開口(213)から外側に臨むように前記車体カバー(21)に取り付けられるとともに、前記車体カバー(21)には前記調整用通路(66)の延長線上に光軸調整のための孔(84)が形成される点に第3の特徴がある。
また、本発明は、光軸調整装置が適用される車両が、ヘッドパイプ(30)と、該ヘッドパイプ(30)に操舵可能に軸支されるステムパイプ(4)と、該ステムパイプ(4)の上端に取り付けられるハンドル(5)を備える車両(1)であって、前記灯火器(23)は、前記ハンドル(5)とともに操舵自在に車両(1)に取り付けられ、前記車体カバー(21)は、前記ハンドル(5)の一部および前記灯火器(23)ならびに前記ステムパイプ(4)の一部を覆うハンドルカバーであって、前記ハンドルカバー(21)は、前記ハンドル(5)の一部および前記灯火器(23)を覆う本体部(211)と、前記本体部(211)の下部から前記ステムパイプを覆うように下方に延びる首部(212)とを備え、前記光軸調整のための孔(84)が、前記首部(212)に設けられる点に第4の特徴がある。
また、本発明は、前記調整用通路(66)が、前記調整シャフト(65)を回転させる前記光軸調整工具(83)を差し込むことができる工具通路を含んでいる点に第5の特徴がある。
さらに、本発明は、前記調整シャフト(65)の、前記筐体(48)から後方に突出している部分に結合される第1の歯車(64)と、前記第1の歯車(64)と噛み合い、前記調整通路(66)に保持される前記調整シャフト(65)に結合される第2の歯車(67)とを備え、前記調整シャフト(65)が、前記光軸調整工具(83)との係合部位である頭部(651)を車両前方側に向けて配置され、前記第2の歯車(67)が前記頭部(651)とは反対側の後端部において前記調整シャフト(65)に結合されている点に第6の特徴がある。
また、さらに本発明は、前記灯火器が自動二輪車のヘッドライト(23)であり、前記車体カバーが自動二輪車のハンドルカバー(21)であって、前記ハンドルカバー(21)の首部(212)が、正面視で自動二輪車のフロントカバー(38)と重複するように配置され、前記光軸調整のための孔(84)が、前記ヘッドライト(23)の下方において前記ハンドルカバー(21)の首部(212)に形成されており、前記フロントカバー(38)の上縁に、前記首部(212)に形成されている孔(84)との干渉を避けるための凹部(46)が形成されている点に第7の特徴がある。
第1、5の特徴を有する本発明によれば、調整用通路を調整ネジとの距離を維持した状態で灯火器の左右いずれかに偏って配置したので、調整用通路は、調整ネジに対して上下方向に整列配置するのと比べて灯火器の中心部に近寄せられる。これにより、灯火器からのはみ出しが小さくなるので、灯火器の周辺部品の、配置の自由度が向上する。
第2の特徴を有する本発明によれば、灯火器に対して調整用通路が左右方向中央に配置することにより、光軸調整時に、調整用通路を容易に見つけることができる。
第3の特徴を有する本発明によれば、車体カバーに設けた開口から灯火器の前部が外側に臨むようにし、車体カバーには光軸調整のための孔を形成したので、光軸調整の作業性を良好に保ちつつ、正面視の外観も良好なものとすることができる。
第4の特徴を有する本発明によれば、正面視にて灯火器に対する調整用通路の距離を小さくしたので、首部に調整用の開口を設ける場合でも、首部が長くなるのを回避することができる。
第6の特徴を有する本発明によれば、光軸調整の際に、車両前方側に向けて配置されている調整シャフトの頭部に調整工具を係合させられるので、調整工具を調整用通路の奥深く差し込む必要が無く、作業能率を向上させることができる。第7の特徴を有する本発明によれば、フロントカバーとヘッドライトとを近づけることができる。
本発明の一実施形態に係る光軸調整装置を備えた自動二輪車の左側面図である。 本発明の一実施形態に係る光軸調整装置を備えた自動二輪車の正面図である。 ヘッドライトを取り付けたハンドルカバー前部分の背面図である。 ヘッドライトの左右方向中央部における断面斜視図である。 図3におけるA−A矢視図である。 図3におけるB−B矢視図である。 ヘッドライトの正面図である。 ハンドルカバーを含む車両の要部正面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係る光軸調整装置を備えた車両である自動二輪車の左側面図、図2は同要部正面図である。図1および図2において、自動二輪車1は、単気筒4サイクルエンジン2を搭載するスクータ型である。自動二輪車1の車体フレーム3は、ヘッドパイプ30に先端部が接合されたメインフレーム31とメインフレーム31から後方に延びているシートフレーム32とからなる。メインフレーム31は、前縦部分31aと、水平部分31bと、水平部分から斜め上後方に延びている後縦部分31cとからなる。メインフレーム3は、メインフレーム31の水平部分31bと後縦部分31cとに支持されて車体後方側に張り出したサブフレーム33が設けられる。
ヘッドパイプ30を上下に貫通して回動自在に支持されるステアリングシャフト(ステムパイプ)4の上端部には、左右両端にグリップ5L、5Rを有するステアリングハンドル5が連結される。ヘッドパイプ30の下端部においては、ステアリングシャフト4にブラケット6が接合され、ブラケット6にはフロントフォーク7の上端が連結される。フロントフォーク7の下部には、フロントアクスル8によって前輪WFが回転自在に支持される。
サブフレーム33に接続されたブラケット34にはスイングユニット9を枢支する揺動軸10が設けられる。スイングユニット9は、エンジン2、無段変速機11、および減速機12を含む。減速機12の出力軸14は後輪WRに連結されて駆動軸となる。スイングユニット9は、その後端部がリヤクッション15によってシートフレーム32に懸架される。スイングユニット9の上にはエンジン1に吸入される空気を清浄化するエアクリーナ16が設けられる。
シートフレーム32は左右1対であって、左右のシートフレーム32の間には燃料タンク17が配置される。シートフレーム32の上には運転者および同乗者用のシート18が支持される。シート18はヘルメット19等の用品や備品を収容する収容室35の開閉自在な蓋を兼用する。
ヘッドパイプ30の前方はフロントカバー38で覆われ、ヘッドパイプ30の後方はレッグシールド39で覆われる。フロントカバー38には左右のウィンカランプ20L、20Rが設けられる。車体の側方はサイドカバー40およびリヤカバー41で覆われる。フロントカバー38とサイドカバー40との間はアンダカバー42で覆われ、アンダカバー42の上部には運転者が足を載せるステップフロア43が配置される。前輪WFの上方にはフロントフェンダ44が設けられ、リヤカバー41からさらに後方には後輪WRの上部を覆うリヤフェンダ45が設けられる。
ステアリングハンドル5はハンドルカバー21(前部分21F、後部分21R)によって前後から挟まれ、グリップ5aとブレーキレバー22Lおよび22Rとを除いた部分がハンドルカバー21で覆われる。ハンドルカバー21は、ヘッドライト23を収容するとともにステアリングハンドル5の左右両端を覆う本体部211と、本体部211から下方に突出してステアリングシャフト4の上部周囲を覆う筒状の首部212とからなる。ハンドルカバー21の首部212は、正面視で自動二輪車のフロントカバー38と長さLPに亘って重複するように配置される。
首部212には、光軸調整ネジを回転させるための調整用通路に対応する位置に孔84が設けられ(後述する)、フロントカバー38の上端部中央には、調整用通路に配置される光軸調整シャフト65に光軸調整工具を係合させる際に、フロントカバー38と光軸調整工具とが干渉するのを避けるための凹部46が形成される。
ヘッドライト23はハンドルカバー21の前部分21Fに取り付けられる。ステアリングハンドル5には左右にミラー24L、24Rが立設される。ミラー24L、24Rに隣接してブレーキオイルのリザーバ25L、25Rが設けられる。
図3はハンドルカバー21に取り付けられた状態のヘッドライト23の背面図であり、図4はヘッドライト23の左右方向中央部における断面斜視図である。図5は図3におけるA−A矢視図、図6は図3におけるB−B矢視図である。また、図7はヘッドライト23の正面図である。図3〜図7において、ヘッドライト23は、ヘッドライト23の前部を覆うレンズ47と、レンズ47を支持するハウジング48と、ハウジング48の中央部に配置される光源であるバルブ52(図4参照)を保持するバルブ支持ボディ49とを備える。レンズ47の端部(車両後方側端部)とハウジング48の端部(車両前方側端部)とはシール部材50を介在させて互いに結合される。ハウジング48の中央部には背後(車体後方)からバルブ支持ボディ49が取り付けられる。バルブ支持ボディ49には、バルブ52を取り付けるソケット53と、ソケット53の後部に結合されるコネクタ54とが設けられる。
ヘッドライト23は、バルブ52から放出される光を反射させてレンズ47側に指向させるリフレクタ55をさらに備える。リフレクタ55は上部背面にステー56を備え、ステー56は、その端部においてハウジング48側のステー57に回動可能に結合されてハウジング48に連結される。ステー56と57との間にはゴム等からなるクッション(図示せず)が配置されており、ステー56と57とはボールジョイントを形成しており、ヘッドライトの光軸調整において、リフレクタ55の傾斜角度調整の支点となる。なお、ボールジョイントは車体幅方向2箇所に設けるのがよい(図2、図3参照)。ボールジョイントを2箇所に設けた場合、これらボールジョイントを結ぶ直線ALが光軸調整時のリフレクタ55の回動軸となる。
一方、リフレクタ55の下部にはステー59が設けられており、この下部のステー59にはナット60が接合されている。ナット60には車体前後方向に沿って延在する光軸調整ネジ61の前端が螺挿される。光軸調整ネジ61の後部はハウジング48に形成されるボス62に挿通されて、該ボス62によって回転自在に支持される。ボス62に対する光軸調整ネジ61の車体前後方向の動きは、ワッシャ63を使用して制限されている。
光軸調整ネジ61の後端には、第1の歯車として歯車64が結合される。前記バルブ52の直下位置において、車体前後方向に沿って光軸調整シャフト65が延在して配置される。光軸調整シャフト65はハウジング48の下部に形成される光軸調整用通路66内に回転自在に支持される。光軸調整シャフト65は、光軸調整用通路66に対してこの通路66の長手方向には位置が規制される。位置規制は、例えば、光軸調整シャフト65の周囲に形成されるフランジ651や、光軸調整シャフト65の外周に係合するワッシャ652等によって行うことができる。
光軸調整時には、光軸調整シャフト65の頭(前記フランジ651)に、光軸調整工具83が係合され、光軸調整工具83を使って光軸調整シャフト65を回転させる。光軸調整シャフト65の後端部(車両後方寄り端部)には前記歯車64と噛み合う第2の歯車である小歯車(歯車64より歯数が少ない)67が結合される。第1の歯車64と第2の歯車は、調整シャフト65の回転を調整ネジ61に伝達する伝達装置を構成する。
ハウジング48はハンドルカバー21の前部分21Fに対して上部2箇所と下部2箇所の計4箇所で取り付けられる。ハンドルカバー21に取り付けるため、ハウジング48には該ハウジング48から外周に突出した4箇所のブラケット68、69、70、および71が形成される。上部のステー68、69には、ハンドルカバー21側から後方(車体後方)に突出して形成されるボス(左側のボス214のみ断面図示する)の外周が嵌合する嵌合孔68a、69aがそれぞれ形成される。ボス214に形成されるネジ孔212には止めネジ72(断面図示する)が螺着されて、ハウジング48がハンドルカバー21の前部分21Fに固定される。
一方、下部のステー70、71には、ハンドルカバー21側に形成されるボスのネジ孔に螺合されるネジ(ネジ孔およびネジは図示しない)が貫通するネジ通し孔74が形成される。ハウジング48には、バルブ支持ボディ49の両側に対称に位置してフックプレート75、76が設けられる。フックプレート75、76はゴムのクッション部材77、78を介在して、ハウジング48に、いわゆるラバーマウントされている。フックプレート77、78は、ハンドルカバー21の後部分21Rに係合して、ハンドルカバー21の前部分21Fと後部分21Rとの結合を確かなものにする。
図3から理解できるように、歯車64と小歯車67とは上下方向に整列するのではなく、バルブ支持ボディ49の真下つまりバルブ52またはコネクタ54に対して上下方向に整列している小歯車67に対して、歯車64が右上方にシフトして配置される。換言すれば、図3において、小歯車67は歯車64に対して左方向に距離(オフセット量)ΔBだけ偏って配置される。これによってハウジング48の下端部から小歯車67が突出する量Pを少なくしてヘッドライト23に対する周辺部品の配置の自由度を高めている。
図7において、レンズ47の下部は車体前方から見た左側半分が下方に張り出しており、右半分は、左側半分の張り出し部486から上方に位置しており、左半分の張り出し部486の下端と右半分の下端との間には段差ができており、凹部48Rを形成する。ハウジング48に形成される調整用通路66はこの凹部48Rに配置される。
調整用通路66は、ハウジング48の下端面と、この下端面から水平に車体左方向に延出されたプレート80と、このプレート80に立設されるステム81とで囲まれる領域である。光軸調整シャフト65は、これらハウジング48、プレート80、およびステム81によって回転自在に支持される。
光軸調整シャフト65の先端部つまり小歯車67が結合されている側とは反対側の端部は、光軸調整工具83が係合可能なように凸部または凹部に形成される。例えば、光軸調整工具83の先端形状が6角柱であれば、光軸調整シャフト65の先端部は6角柱の壁面に一致する凹部とするのがよい。光軸調整シャフト65を回転させる光軸調整工具83はレンズ47の下側中央にあってハンドルカバー21の前部21Fに形成した孔84を通して光軸調整シャフト65の先端に係合させることができる(図4、5参照)。光軸調整工具83は専用のものでなくてもよく、例えば、十字(プラス)ドライバ、六角レンチあるいはソケットレンチ等、ネジやボルトを回転させるネジ回し工具であってもよい。
上記構成のヘッドライト23において、光軸調整する際には、光軸調整工具83を前記ハンドルカバー21の孔84を通して、その先端を光軸調整シャフト65の先端に係合させる。そして、光軸調整工具83を回せば光軸調整シャフト65が回転し、その回転は小歯車67および歯車64を介して光軸調整ネジ61に伝達される。光軸調整ネジ61が回転することにより、光軸調整ネジ61と螺合しているナット60がネジ送りされ、ナット60が接合されているステー59を介してリフレクタ55が動かされる。リフレクタ55はステー56および57からなるボールジョイントで上部がハウジング48に支持されているので、ナット60がネジ送りされることによって、このボールジョイントを中心に揺動して傾斜角度が変化する。リフレクタ55が傾斜すると、その傾斜角度に応じてバルブ52から放出される光の、リフレクタ55による反射方向つまり光軸が変化する。
このように、本実施形態の自動二輪車では、車体の前方から光軸調整工具83を使って容易にヘッドライト23の光軸を調整することができる。そして、光軸調整工具83で回転される光軸調整シャフト65を支持する調整用通路66と光軸調整ネジ61とは互いに車幅方向でシフトしているので、調整用通路66および小歯車67がヘッドライト23のハウジング48から下方に突出する量を小さくすることができる。その結果、調整用通路66の前方周囲を覆うハンドルカバー21の首部212、つまり、レンズ47の下端からさらに下方に延在している筒状部分を短くできる。
図を参照して本実施形態による光軸調整装置から生じる効果を説明する。図8はハンドルカバー21を含む車両の要部正面図である。レンズ47の下端部もしくはレンズ47が覗いているハンドルカバー21の開口213の下縁から調整用通路66または光軸調整シャフト65までの距離dを短くできるので、自動二輪車1を前方から見た状態で、ハンドルカバー21とフロントカバー38上部との間が間延びせず、ハンドルカバー21とフロントカバー38との一体感のある、引き締まった外観を提供することができる(図1も併せて参照)。
また、ハンドルカバー21の首部212は比較的細いので、調整用通路66がヘッドライト23の中心部から車体左右にシフトしていると首部212の左右対称性がなくなるし、光軸調整シャフト65の先端部が覗く首部212の孔84が側面視にて長孔(図8に鎖線84'で示す)となって目立ちやすく見栄えがよくない。これに対して、本実施形態では、調整用通路66をヘッドライト23の車幅方向中央部に設けたので、比較的細いハンドルカバー21の首部212に対して、正面視で左右中央にバランスよく孔があくのみであり、側面視においては孔がほとんど目立たず、外観を良好にすることができる。
本発明を実施形態に沿って説明したが、本発明は本実施形態に限定されず、請求項に記載した範囲内で変形して使用することは可能である。例えば、光軸調整用通路66は、複数の部材で囲まれた形態としたが、ハウジング48の下部に光軸調整ネジ61と平行に延在する貫通孔を設けて、光軸調整用通路としてもよい。
また、光軸調整用通路66は、全体に亘って光軸調整シャフト65を支持するのに限らず、光軸調整シャフト65を図4、図5に示した例よりも短くする一方、その光軸調整シャフト65を短縮した分だけ、光軸調整用通路66の車体前方寄りを空けて、その空いた領域にまで、光軸調整工具83を差し入れるようにしてもよい。つまり、光軸調整用通路66は、光軸調整シャフト65の支持手段としてだけではなく、光軸調整工具83を差し込むことができる通路手段としてもよい。
また、前記光軸調整用通路66に対する光軸調整ネジ61の偏り方向は、ヘッドライト23の正面視で左に限らず、右であってもよい。また、調整シャフト65を設けることなく、光軸調整通路66を単純に工具通路とし、プラスドライバ等の先端を直接光軸調整ネジ61の歯車64に係合させて光軸調整ネジ61を回すようにしてもよい。
1…自動二輪車、 2…エンジン、 3…車体フレーム、 4…ステアリングシャフト(ステムパイプ)、 9…スイングユニット、 21…ハンドルカバー、 21F…ハンドルカバー前部分、 23…ヘッドライト、 30…ヘッドパイプ、 31…メインフレーム、 38…フロントカバー、 46…フロントカバー上端の凹部、 47…レンズ、 48…ハウジング(筐体)、 52…バルブ(光源)、 54…コネクタ、 55…リフレクタ、 59…ステー、 60…ナット、 61…光軸調整ネジ、 64…歯車、 65…光軸調整シャフト、 66…光軸調整用通路、 67…小歯車、 83…光軸調整工具

Claims (7)

  1. 光源(52)と、光源(52)の後方に配置されて該光源(52)の光を前方に反射させるリフレクタ(55)と、前記光源(52)および前記リフレクタ(55)を前方から覆うレンズ(47)と、前記リフレクタ(55)を後方から覆う筐体(48)と、前記筐体(48)に対して前記リフレクタ(55)を角度調整自在に保持する保持手段(56、57)とからなる灯火器(23)と、
    前記リフレクタ(55)と前記筐体(48)との間に介在され、前記筐体(48)から後方に突出している部分を有する調整ネジ(61)を含み、該調整ネジ(61)を回すことによって前記筐体(48)に対する前記リフレクタ(55)の傾斜角度を調整する送りネジ手段(59、60、61、64)と、
    前記調整ネジ(61)を回すための調整工具(83)または調整シャフト(65)を保持可能であって、前記調整ネジ(61)と平行に延在する調整用通路(66)とを備えた車両用灯火器の光軸調整装置において、
    前記調整用通路(66)が、前記灯火器(23)の正面視で、前記調整ネジ(61)との距離を維持した状態で前記調整ネジ(61)の左右いずれかに偏って配置されており、
    前記レンズ(47)の下部に前記灯火器(23)の正面視で上方に凹む凹部(48R)が形成されており、前記凹部(48R)に前記調整用通路(66)が配置されていることを特徴とする車両用灯火器の光軸調整装置。
  2. 前記調整ネジ(61)が、前記調整用通路(66)を前記灯火器(23)の左右中央寄りに配置すべく、前記灯火器(23)の左右いずれかに偏って配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯火器の光軸調整装置。
  3. 前記灯火器(23)は、該灯火器(23)の前部が車体カバー(21)に形成される開口(213)から外側に臨むように前記車体カバー(21)に取り付けられるとともに、前記車体カバー(21)には前記調整用通路(66)の延長線上に光軸調整のための孔(84)が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用灯火器の光軸調整装置。
  4. 光軸調整装置が適用される車両が、ヘッドパイプ(30)と、該ヘッドパイプ(30)に操舵可能に軸支されるステムパイプ(4)と、該ステムパイプ(4)の上端に取り付けられるハンドル(5)を備える車両(1)であって、
    前記灯火器(23)は、前記ハンドル(5)とともに操舵可能に車両(1)に取り付けられ、前記車体カバー(21)は、前記ハンドル(5)の一部および前記灯火器(23)ならびに前記ステムパイプ(4)の一部を覆うハンドルカバーであって、前記ハンドルカバー(21)は、前記ハンドル(5)の一部および前記灯火器(23)を覆う本体部(211)と、前記本体部(211)の下部から前記ステムパイプを覆うように下方に延びる首部(212)とを備え、
    前記光軸調整のための開口(84)が、前記首部(212)に設けられることを特徴とする請求項3に記載の車両用灯火器の光軸調整装置。
  5. 前記調整用通路(66)が、前記調整シャフト(65)を回転させる前記調整工具(83)を差し込むことができる工具通路を含んでいることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両用灯火器の光軸調整装置。
  6. 前記調整ネジ(61)の、前記筐体(48)から後方に突出している部分に結合される第1の歯車(64)と、
    前記第1の歯車(64)と噛み合い、前記調整通路(66)に保持される前記調整シャフト(65)に結合される第2の歯車(67)とを備え、
    前記調整シャフト(65)が、前記調整工具(83)との係合部位である頭部(651)を車両前方側に向けて配置され、前記第2の歯車(67)が前記頭部(651)とは反対側の後端部において前記調整シャフト(65)に結合されていることを特徴とする請求項5記載の車両用灯火器の光軸調整装置。
  7. 前記灯火器が自動二輪車のヘッドライト(23)であり、前記車体カバーが自動二輪車のハンドルカバー(21)であって、
    前記ハンドルカバー(21)の首部(212)が、前面視で自動二輪車のフロントカバー(38)と重複するように配置され、
    前記光軸調整のための孔(84)が、前記ヘッドライト(23)の下方において前記ハンドルカバー(21)の首部(212)に形成されており、
    前記フロントカバー(38)の上縁に、前記首部(212)に形成されている孔(84)との干渉を避けるための凹部(46)が形成されていることを特徴とする請求項3または4に記載の車両用灯火器の光軸調整装置。
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