JP5712582B2 - 光送信器および光送信装置 - Google Patents
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Description
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための最良の形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的の一つとして位置付けることができる。
さらに、本件の光送信装置は、複数の光送信器と、前記複数の光送信器からの光信号を合波することにより波長多重を行なって伝送路へ出力する光合波器と、を有している。前記複数の光送信器のそれぞれは、光源と、送信信号に対しデジタル信号処理を施す信号処理部と、前記信号処理部でデジタル処理を施された送信信号に従って、前記光源からの出力光を変調し光信号として伝送路へ出力する光変調部と、前記光変調部から出力される光信号の搬送波周波数を制御する搬送波周波数制御部と、を有している。前記複数の光送信器における各信号処理部は、前記送信信号を変調方式に応じて電界情報にマッピングするマッピング回路と、前記マッピング回路により前記送信信号をマッピングされた電界情報の電界位相に対し、一定周期の位相回転を付与する位相回転回路と、を有している。そして、前記複数の光送信器における各光源は、同一の周波数の出力光を発振し、前記複数の光送信器における各搬送波周波数制御部は、前記位相回転回路で付与される位相回転の周期を制御して前記光変調部から出力される光信号の搬送波周波数の微調整を行なう。
〔1〕光送信器の基本構成
図1は本件の光送信器の基本構成を示すブロック図であり、この図1に示す基本構成を有する光送信器1は、レーザ光源11,信号処理回路12,DAC13,ドライバ14,光変調器15および搬送波周波数制御回路16を有している。
信号処理回路(信号処理部)12は、外部から入力されるバイナリデータである送信信号に対し、デジタル信号処理を施すもので、例えばDSP(Digital Signal Processor)である。信号処理回路12は、変調方式マッピング回路121および位相回転回路122としての機能を有している。
位相回転回路122は、変調方式マッピング回路121により送信信号をマッピングされた電界情報の電界位相に対し、一定周期の位相回転を付与する。具体的に、位相回転回路122は、搬送波周波数制御回路16から周波数制御量Δfaを受けると、位相回転θ=2πΔfatを電界位相に対し付与する。
ドライバ(変調器駆動回路)14は、DAC13からの信号を増幅し、その信号によって光変調器15を駆動する。
光変調器(光変調部)15は、信号処理部12でデジタル処理を施された後にDAC13およびドライバ14によって処理された送信信号に従って、レーザ光源11からの出力光を変調し光信号として伝送路3へ出力する。
図2は第1実施形態の光送信器1Aの構成を示すブロック図であり、この図2に示す光送信器1Aは、レーザ光源11,信号処理回路12,DAC13I,13Q,ドライバ14I,14Q,IQ光変調器15Aおよび搬送波周波数制御回路16を有している。
信号処理回路12は、外部から入力されるバイナリデータである送信信号に対し、デジタル信号処理を施すもので、変調方式マッピング回路121,位相回転回路122,Iチャネル前置歪み補償回路123IおよびQチャネル前置歪み補償回路123Qとしての機能を有している。
ドライバ14I,14Qは、それぞれ、DAC13I,13Qからの信号を増幅し、各信号によってIQ変調器15Aにおける位相変調器151I,151Q(図5参照)を駆動する。
図6は第2実施形態の光送信器1Bの構成を示すブロック図であり、この図6に示す光送信器1Bは、図2に示す第1実施形態の光送信器1Aとほぼ同様に構成されているが、信号処理回路12が伝送路前置歪み補償回路124としての機能を有する点でのみ、第1実施形態の光送信器1Aと異なっている。なお、図6において、レーザ光源11,ドライバ14I,14QやIQ変調器15Aの図示は省略されている。また、図6中において、既述の符号と同一の符号は、同一もしくはほぼ同一の部分を示しているので、その説明は省略する。
送信信号に対し、変調方式マッピング回路121によるマッピングを行なった後の電界情報E1は、上述したように、下記(1)式で与えられる。
E1=A(t)・exp(jθ(t)) (1)
ここで、jは虚数単位、A(t)は電界強度(振幅)、θ(t)は電界位相、tは時間である。
E2=h1(t)*E1 (2)
ここで、*は畳み込み、h1(t)は伝送路3の波形歪みの逆関数である。
電界情報E2に対し、位相回転回路122により周波数制御量Δfaに基づく位相回転を行なった後の電界情報E3は、下記(3)式で与えられる。
E3=exp(j2πΔfat)・E2 (3)
E4=h2(t)*E3 (4)
ここで、h2(t)は本光送信器1B(送信系)の波形歪みの逆関数である。
Psig=P・exp(j2π(fc)t)・h2(t)’*E4
=P・exp(j2π(fc)t)・h2(t)’*h2(t)*E3
=P・exp(j2π(fc)t)・E3
=P・exp(j2π(fc+Δfa)t)・E2 (5)
ここで、fcはレーザ光源11によって発振される出力光の周波数、Pは光電界強度、h2(t)’は本光送信器1B(送信系)の波形歪みの関数であり、h2(t)’*h2(t)=1である。
図7は第3実施形態の光送信器1Cの構成を示すブロック図であり、この図7に示す光送信器1Cは、偏波多重方式を採用し、レーザ光源11,信号処理回路12,DAC13XI,13XQ,13YI,13YQ,ドライバ14XI,14XQ,14YI,14YQ,偏波多重IQ変調器15Cおよび搬送波周波数制御回路16を有している。
信号処理回路12は、外部から入力されるバイナリデータである送信信号に対し、デジタル信号処理を施すもので、1:2DMUX120,変調方式マッピング回路121X,121Y,位相回転回路122X,122Y,Iチャネル前置歪み補償回路123XI,123YI,Qチャネル前置歪み補償回路123XQ,123YQとしての機能を有している。
変調方式マッピング回路121X,121Yは、それぞれ、1:2DMUX120によって分離された偏波成分X,Yに対応してそなえられている。
位相回転回路122Xは、変調方式マッピング回路121Xにより送信信号をマッピングされた電界情報Ex1の電界位相に対し、一定周期の位相回転を付与する。具体的に、図1や図2に示す光送信器1,1Aと同様、位相回転回路122Xは、搬送波周波数制御回路16から周波数制御量Δfaを受けると、位相回転θ=2πΔfatを電界情報Ex1の電界位相に対し付与する。同様に、位相回転回路122Yは、変調方式マッピング回路121Yにより送信信号をマッピングされた電界情報Ey1の電界位相に対し、一定周期の位相回転を付与する。具体的に、位相回転回路122Yは、搬送波周波数制御回路16から周波数制御量Δfaを受けると、位相回転θ=2πΔfatを電界情報Ey1の電界位相に対し付与する。なお、各位相回転回路122X,122Yは、図4に示す位相回転回路122と同様に構成されている。
Iチャネル前置歪み補償回路123XIは、位相回転回路122Xにより位相回転を付与された電界情報のI成分に対し、偏波成分XのI成分に対応する送信系の不完全による信号品質劣化を補償する。同様に、Qチャネル前置歪み補償回路123XQは、位相回転回路122Xにより位相回転を付与された電界情報のQ成分に対し、偏波成分XのQ成分に対応する送信系の不完全による信号品質劣化を補償する。ここで、偏波成分XのI成分に対応する送信系は、例えば後述するDAC13XI,ドライバ14XIおよび位相変調器151XIであり、偏波成分XのQ成分に対応する送信系は、例えば後述するDAC13XQ,ドライバ14XQおよび位相変調器151XQである。その補償は、後述するように、位相回転回路122Xからの電界情報に対し、本光送信器1C(送信系)の波形歪みの逆関数を乗算する(畳み込む)ことによって行なわれる。
Iチャネル前置歪み補償回路123YIは、位相回転回路122Yにより位相回転を付与された電界情報のI成分に対し、偏波成分YのI成分に対応する送信系の不完全による信号品質劣化を補償する。同様に、Qチャネル前置歪み補償回路123YQは、位相回転回路122Yにより位相回転を付与された電界情報のQ成分に対し、偏波成分YのQ成分に対応する送信系の不完全による信号品質劣化を補償する。ここで、偏波成分YのI成分に対応する送信系は、例えば後述するDAC13YI,ドライバ14YIおよび位相変調器151YIであり、偏波成分YのQ成分に対応する送信系は、例えば後述するDAC13YQ,ドライバ14YQおよび位相変調器151YQである。その補償は、後述するように、位相回転回路122Yからの電界情報に対し、本光送信器1C(送信系)の波形歪みの逆関数を乗算する(畳み込む)ことによって行なわれる。
次に、図9を参照しながら、上述した光送信器1,1A〜1Cを適用される光通信システムの構成を説明するとともに、図10および図11を参照しながら、本実施形態の光通信システムに適用される光受信器2A,2Bの構成を説明する。なお、図9は本実施形態の光通信システムの構成を示すブロック図、図10は光受信器2Aの構成を示すブロック図、図11は光受信器2Bの構成を示すブロック図である。
OE(光/電気変換回路)21は、光送信器Txから伝送路3を通じて送信されてきた光信号を受信して電気信号に変換する。
識別・誤り訂正回路22は、OE21からの電気信号を識別し、その電気信号の誤り訂正数をモニタする。
局部発振光源23は、局部発振光を発振して出力する。
90度ハイブリッド回路24は、局部発振光源23からの局部発振光と、光送信器Txから伝送路3を通じて送信されてきた光信号とを合成し、光位相が互いに90度異なる2組の光信号を出力する。
ADC(アナログ/デジタル変換回路)26は、OE25からの電気信号をデジタル信号に変換する。
信号処理回路27は、ADC26からの2組のデジタル信号に対し、デジタル信号処理を施すもので、波形歪み補償回路271,搬送波位相同期回路272,識別回路273および信号品質モニタ274としての機能を有している。
搬送波位相同期回路272は、光源周波数オフセット補償機能および搬送波位相推定機能(J.C.Rasmussen他「100Gbps光伝送システムのためのデジタルコヒーレント受信技術」, FUJITSU, vol.60, no.5, p.476-483, 2009年9月)を有するほか、周波数復調機能を有している。
周波数復調機能は、光送信器Txにおいて上記周波数変調によりパイロット信号が重畳された場合、その搬送波からパイロット信号を復調する機能である。搬送波位相同期回路272において、上記光源周波数オフセット補償機能により光源周波数オフセットの推定値を得ることができ、光源周波数オフセット値により光送信器Txからの周波数変調によって重畳されたパイロット信号を復調することができる。
信号品質モニタ274は、搬送波位相同期回路272によって得られた信号の品質をモニタする。
信号品質モニタ274によってモニタされた信号品質は、前記エラー信号として、光受信器Rx(2B)から光送信器Txへ、逆方路のチャネルを用いて、または、本光通信システムの制御チャネルを用いパイロット信号として、または、前記周波数変調を用いて、送信される。このようにして光受信器Rx(2B)から信号品質を受信する光送信器Tx側では、搬送波周波数制御回路16が、信号品質が最良になるように、位相回転回路122,122X,122Yの回転周波数を調整し、光送信器Txの電気帯域内において搬送波周波数の微調整を行なう。
以下に、上述のごとく構成された光送信器1,1A〜1Cを用い高密度波長多重を行なう光通信装置の構成例(第1例〜第5例)について説明する。
まず、図12および図13を参照しながら、光送信装置の第1例について説明する。図12は光送信装置の第1例の構成を示すブロック図、図13は図12に示す光送信装置の送信スペクトルを示す図である。
光送信器Tx1〜Txnとしては、図1〜図8に示す光送信器1,1A〜1Cのいずれかが用いられる。なお、図12では、光送信器Tx1〜Txnとして、図1に示す光送信器1が示されている。また、図12では、DAC13および搬送波周波数制御回路16の図示は省略されている。
複数の光送信器Tx1〜Txnにおける各レーザ光源11は、同一の周波数fCの出力光を発振する。
複数の光送信器Tx1〜Txnにおける各搬送波周波数制御回路16は、位相回転回路122,122X,122Yで付与される位相回転の周期を制御して光変調部15,15A,15Cから出力される光信号の搬送波周波数を制御する微調整を行なう。
なお、複数の光送信器Tx1〜Txnにおけるレーザ光源11は、一のレーザ光源によって共通化されていてもよい。この場合、レーザ光源11が一つだけとなるため、光通信装置100Aの構成をより簡素化することができる。
図14〜図16を参照しながら、光送信装置の第2例について説明する。図14は光送信装置の第2例の構成を示すブロック図、図15は図14に示す光送信装置の送信スペクトルを示す図、図16(A)および図16(B)は図14に示す光送信装置による波長配置変更(デフラグ)を説明するための図である。
光送信器Tx1〜Txnとしては、図1〜図8に示す光送信器1,1A〜1Cのいずれかが用いられる。
帯域可変光合波器102は、複数の光送信器Tx1〜Txnからの光信号を合波することにより波長多重を行なって伝送路3へ出力する、帯域可変の光合波器である。
従って、第2例の光送信装置100Bによれば、異なるビットレートの信号を一本の光ファイバで伝送する場合、各光送信器Tx1〜Txnにおける搬送波周波数制御回路16の機能を用いて、図15に示すように、各光パスP1〜P6(各光送信器Tx1〜Txnの送信信号)のビットレートに合わせて波長配置が高精度かつ高速に微調整される。これにより、波長多重の間隔が高密度化されて伝送路(光ファイバ)3の帯域利用率が向上され、大容量の伝送が実現される。
第2例の光送信装置100Bでは、上述した微調整機能および粗調整機能を用いることにより、光ネットワークの波長配置の修正・変更を行なうことができる。その際、搬送波周波数制御回路16の微調整機能を用いることで、少なくとも電気帯域内での光パスの移動・変更であれば、ヒットレスつまり当該光パスを信号断状態にすることなく、波長配置の変更を高精度かつ高速に行なうことができる。
図17および図18を参照しながら、光送信装置の第3例について説明する。図17は光送信装置の第3例の構成を示すブロック図、図18は図17に示す光送信装置の送信スペクトルを示す図である。
図17に示すように、第3例の光送信装置100Cは、図12に示す第1例の光送信装置100Aと同様、複数(図17ではn)の光送信器Tx1〜Txnと、光合波器101とを有している。
光合波器101は、複数の光送信器Tx1〜Txnからの光信号を合波することにより波長多重を行なって伝送路3へ出力する。
複数の光送信器Tx1〜Txnにおける各搬送波周波数制御回路16は、位相回転回路122,122X,122Yで付与される位相回転の周期を制御して光変調部15,15A,15Cから出力される光信号の搬送波周波数を制御する微調整を行なう。
図19および図20を参照しながら、光送信装置の第4例について説明する。図19は光送信装置の第4例の構成を示すブロック図、図20は図19に示す光送信装置の送信スペクトルを示す図である。
図19に示すように、第4例の光送信装置100Dは、複数(図19ではn+1)の光送信器Tx1,Tx2,…,Txm,Txm′,…,Txnと、AWG103と、カプラ104とを有している。なお、mは1以上でn以下の自然数である。
AWG(アレイ導波路回折格子)103は、n個のポート1〜nを有し、これらのポート1〜nに入力される光送信器Tx1〜Txnからの光信号を合波することにより波長多重を行なって伝送路3へ出力する、フィルタ帯域固定の光合波器である。ポート1〜nのそれぞれには、図20に示すように、フィルタ帯域が固定的に割り当てられている。
また、光送信器Tx1〜Txm−1,Txm+1〜Txnは、それぞれ、AWG103のポート1〜m−1,m+1〜nに接続されている。
図21および図22を参照しながら、光送信装置の第5例、および、その光送信装置に対応する光受信装置について説明する。図21は光送信装置の第5例の構成および光受信装置の構成を示すブロック図、図22は図21に示す光送信装置の送信スペクトルを示す図である。
この光送信装置100Eに対応する光受信装置200は、伝送路(光ファイバ)3を介して光送信装置100Eに接続され、複数(図21ではn)の光受信器Rx1〜Rxnと、光分波器201と、カプラ202,203とを有している。
AWG103は、n個のポート1〜nを有し、これらのポート1〜nにカプラ105,106を介して入力される光送信器Tx1〜Txnからの光信号を合波することにより波長多重を行なって伝送路3へ出力する、フィルタ帯域固定の光合波器である。ポート1〜nのそれぞれには、図22に示すように、フィルタ帯域が固定的に割り当てられている。
そして、複数の光送信器Tx1〜Txnのうちの一の光送信器からの光信号がAWG103の二のフィルタ帯域にまたがる場合(例えば図22に示す例では光送信器Tx2およびTx5)、その光送信器Tx2およびTx5における各搬送波周波数制御回路16は、以下のような制御を行なう。
光分波器201は、伝送路3を通じて光送信装置100Eからの波長多重光信号を受信し、その波長多重光信号をn個の信号に分波し、それぞれポート1〜nから、カプラ202および203を介して、光受信器Rx1〜Rxnへ出力する。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は、係る特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変形、変更して実施することができる。
以上の本実施形態を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
光源と、
送信信号に対しデジタル信号処理を施す信号処理部と、
前記信号処理部でデジタル処理を施された送信信号に従って、前記光源からの出力光を変調し光信号として伝送路へ出力する光変調部と、
前記光変調部から出力される光信号の搬送波周波数を制御する搬送波周波数制御部と、を有し、
前記信号処理部は、
前記送信信号を変調方式に応じて電界情報にマッピングするマッピング回路と、
前記マッピング回路により前記送信信号をマッピングされた電界情報の電界位相に対し、一定周期の位相回転を付与する位相回転回路と、を有し、
前記搬送波周波数制御部は、前記位相回転回路で付与される位相回転の周期を制御することにより、前記光変調部から出力される光信号の搬送波周波数を制御することを特徴とする、光送信器。
前記マッピング回路により前記送信信号をマッピングされた電界情報は、I(In-phase)成分およびQ(Quadrature-phase)成分を含み、
前記光変調部は、前記信号処理部でデジタル処理を施された送信信号のI成分およびQ成分に従って、前記光源からの出力光を変調し、
前記信号処理部は、
前記位相回転回路により前記位相回転を付与された電界情報のI成分に対し、該I成分に対応する送信系の信号品質劣化を補償するIチャネル前置歪み補償回路と、
前記位相回転回路により前記位相回転を付与された電界情報のQ成分に対し、該Q成分に対応する送信系の信号品質劣化を補償するQチャネル前置歪み補償回路と、を有することを特徴とする、付記1記載の光送信器。
前記信号処理部は、
前記マッピング回路により前記送信信号をマッピングされた電界情報に対し、前記伝送路による信号品質劣化の逆特性の歪みを付加し、前記伝送路による信号品質劣化を補償する伝送路前置歪み補償回路を有することを特徴とする、付記1または付記2に記載の光送信器。
前記光変調部は、直交する偏波成分毎に互いに独立した光変調を行なう偏波多重変調部であり、
前記信号処理部は、
前記送信信号を、前記直交する偏波成分にそれぞれ対応する2系統の信号に分離する分離部を有するとともに、
前記分離部により分離された2系統の信号のそれぞれについて、前記マッピング回路および前記位相回転回路を有することを特徴とする、付記1記載の光送信器。
各マッピング回路により前記送信信号をマッピングされた電界情報は、I(In-phase)成分およびQ(Quadrature-phase)成分を含み、
前記光変調部は、前記信号処理部でデジタル処理を施された前記2系統の信号のI成分およびQ成分に従って、前記光源からの出力光を変調し、
前記信号処理部は、前記分離部により分離された2系統の信号のそれぞれについて、
前記位相回転回路により前記位相回転を付与された電界情報のI成分に対し、該I成分に対応する送信系の信号品質劣化を補償するIチャネル前置歪み補償回路と、
前記位相回転回路により前記位相回転を付与された電界情報のQ成分に対し、該Q成分に対応する送信系の信号品質劣化を補償するQチャネル前置歪み補償回路と、を有することを特徴とする、付記4記載の光送信器。
前記信号処理部は、前記分離部により分離された2系統の信号のそれぞれについて、
前記マッピング回路により前記送信信号をマッピングされた電界情報に対し、前記伝送路による信号品質劣化を補償する伝送路前置歪み補償回路を有することを特徴とする、付記4または付記5に記載の光送信器。
前記搬送波周波数制御部は、前記位相回転回路で付与される位相回転の周期を制御して前記光変調部から出力される光信号の搬送波周波数を制御することにより、パイロット信号を、周波数変調によって、前記光変調部から出力される光信号の搬送波周波数に重畳し、前記伝送路を通じて受信側へ送信することを特徴とする、付記1〜付記6のいずれか一項に記載の光送信器。
前記搬送波周波数制御部は、前記パイロット信号として、前記光送信器と対向した受信器が配置された局舎から出力された逆方路の光信号の受信信号の品質検出結果を、前記周波数変調によって前記搬送波周波数に重畳することを特徴とする、付記7記載の光送信器。
前記搬送波周波数制御部は、前記位相回転回路で付与される位相回転の周期を制御して前記光変調部から出力される光信号の搬送波周波数を制御することにより、受信信号の品質検出用ディザを、前記光変調部から出力される光信号の搬送波周波数に重畳し、前記伝送路を通じて受信側へ送信することを特徴とする、付記1〜付記6のいずれか一項に記載の光送信器。
前記搬送波周波数制御部は、前記位相回転回路で付与される位相回転の周期を制御して前記光変調部から出力される光信号の搬送波周波数を制御する微調整と、前記光源からの出力光の周波数を制御する粗調整とを併用して、前記光変調部から出力される光信号の搬送波周波数を制御することを特徴とする、付記1〜付記9のいずれか一項に記載の光送信器。
付記1〜付記10のいずれか一項に記載の、複数の光送信器と、
前記複数の光送信器からの光信号を合波することにより波長多重を行なって伝送路へ出力する光合波器と、を有し、
前記複数の光送信器における各光源は、同一の周波数の出力光を発振し、
前記複数の光送信器における各搬送波周波数制御部は、前記位相回転回路で付与される位相回転の周期を制御して前記光変調部から出力される光信号の搬送波周波数の微調整を行なうことを特徴とする、光送信装置。
前記各光源は、一の光源によって共通化されていることを特徴とする、付記11記載の光送信装置。
付記1〜付記10のいずれか一項に記載の、複数の光送信器と、
前記複数の光送信器からの光信号を合波することにより波長多重を行なって伝送路へ出力する、帯域可変の光合波器と、を有し、
前記複数の光送信器における各搬送波周波数制御部は、前記位相回転回路で付与される位相回転の周期を制御することにより、送信信号のビットレートに応じた波長配置の調整を行なうことを特徴とする、光送信装置。
前記複数の光送信器における各搬送波周波数制御部は、前記光源からの出力光の周波数を制御する粗調整を併用して、前記波長配置の調整を行なうことを特徴とする、付記13記載の光送信装置。
前記複数の光送信器における各搬送波周波数制御部は、前記位相回転回路で付与される位相回転の周期を制御することにより、前記波長配置の変更を行なうことを特徴とする、付記13または付記14に記載の光送信装置。
前記複数の光送信器における各搬送波周波数制御部は、前記光源からの出力光の周波数を制御する粗調整を併用して、前記波長配置の変更を行なうことを特徴とする、付記15記載の光送信装置。
付記1〜付記10のいずれか一項に記載の、複数の光送信器と、
前記複数の光送信器からの光信号を合波することにより波長多重を行なって伝送路へ出力する光合波器と、を有し、
前記複数の光送信器における各搬送波周波数制御部は、前記位相回転回路で付与される位相回転の周期を制御して前記光変調部から出力される光信号の搬送波周波数を制御することにより、前記複数の光送信器から出力される光信号の中心搬送波周波数の間隔をシンボルレートの定数倍に調整することを特徴とする、光送信装置。
付記1〜付記10のいずれか一項に記載の、複数の光送信器と、
前記複数の光送信器からの光信号を合波することにより波長多重を行なって伝送路へ出力する、フィルタ帯域固定の光合波器と、を有し、
前記複数の光送信器における各搬送波周波数制御部は、前記位相回転回路で付与される位相回転の周期を制御することにより、前記光合波器の同一フィルタ帯域を、前記複数の光送信器のうちの2以上の光送信器によって共用することを特徴とする、光送信装置。
付記1〜付記10のいずれか一項に記載の、複数の光送信器と、
前記複数の光送信器からの光信号を合波することにより波長多重を行なって伝送路へ出力する、フィルタ帯域固定の光合波器と、を有し、
前記複数の光送信器における各マッピング回路の変調方式は、直交周波数分割多重方式(OFDM)であり、
前記複数の光送信器のうちの一の光送信器からの光信号が前記光合波器の二のフィルタ帯域にまたがる場合、当該一の光送信器における各搬送波周波数制御部は、前記位相回転回路で付与される位相回転の周期を制御することにより、当該一の光送信器からの光信号の特定サブキャリアが前記二のフィルタ帯域間のガードバンドに位置するように、当該一の光送信器における前記光変調部から出力される光信号の搬送波周波数を制御することを特徴とする、光送信装置。
当該一の光送信器は、前記ガードバンドに配置された前記特定サブキャリアの使用を禁止することを特徴とする、付記19記載の光送信装置。
11 レーザ光源(光源)
12 信号処理回路(信号処理部)
120 1:2DMUX(分離部)
121,121X,121Y 変調方式マッピング回路
122,122X,122Y 位相回転回路
122a 積分回路
122b 乗算器
123I,123XI,123YI Iチャネル前置歪み補償回路
123Q,123XQ,123YQ Qチャネル前置歪み補償回路
124 伝送路前置歪み補償回路
13,13I,13Q,13XI,13XQ,13YI,13YQ DAC(デジタル/アナログ変換回路)
14,14I,14Q,14XI,14XQ,14YI,14YQ ドライバ(変調器駆動回路)
15 IQ変調器(光変調部)
15C 偏波多重IQ変調器(光変調部)
151I,151Q,151XI,151XQ,151YI,151YQ 位相変調器
152,152X,152Y 位相シフト部
153 偏波合波器(PBC)
16 搬送波周波数制御回路(搬送波周波数制御部)
2A,2B 光受信器
21 OE(光/電気変換回路)
22 識別・誤り訂正回路
23 局部発振光源
24 90度ハイブリッド回路
25 OE(光/電気変換回路)
26 ADC(アナログ/デジタル変換回路)
27 信号処理回路
271 波形歪み補償回路
272 搬送波位相同期回路
273 識別回路
274 信号品質モニタ
3 伝送路(光ファイバ)
4 中継器
100A,100B,100C,100D,100E 光送信装置
101 光合波器
102 帯域可変光合波器
103 AWG(アレイ導波路回折格子,フィルタ帯域固定の合波器)
104,105,106 カプラ
200 受信装置
201 光分波器
202,203 カプラ
Tx,Tx1,Tx2,…,Txm,Txm′,…,Txn 光送信器
Rx,Rx1〜Rxn 光受信器
Claims (10)
- 光源と、
送信信号に対しデジタル信号処理を施す信号処理部と、
前記信号処理部でデジタル処理を施された送信信号に従って、前記光源からの出力光を変調し光信号として伝送路へ出力する光変調部と、
前記光変調部から出力される光信号の搬送波周波数を制御する搬送波周波数制御部と、を有し、
前記信号処理部は、
前記送信信号を変調方式に応じて電界情報にマッピングするマッピング回路と、
前記マッピング回路により前記送信信号をマッピングされた電界情報の電界位相に対し、一定周期の位相回転を付与する位相回転回路と、を有し、
前記搬送波周波数制御部は、前記位相回転回路で付与される位相回転の周期を制御して前記光変調部から出力される光信号の搬送波周波数を制御する調整と、前記光源からの出力光の周波数を制御する調整とを併用して、前記光変調部から出力される光信号の搬送波周波数を制御することを特徴とする、光送信器。 - 前記マッピング回路により前記送信信号をマッピングされた電界情報は、I(In-phase)成分およびQ(Quadrature-phase)成分を含み、
前記光変調部は、前記信号処理部でデジタル処理を施された送信信号のI成分およびQ成分に従って、前記光源からの出力光を変調し、
前記信号処理部は、
前記位相回転回路により前記位相回転を付与された電界情報のI成分に対し、該I成分に対応する送信系の信号品質劣化を補償するIチャネル前置歪み補償回路と、
前記位相回転回路により前記位相回転を付与された電界情報のQ成分に対し、該Q成分に対応する送信系の信号品質劣化を補償するQチャネル前置歪み補償回路と、を有することを特徴とする、請求項1記載の光送信器。 - 前記信号処理部は、
前記マッピング回路により前記送信信号をマッピングされた電界情報に対し、前記伝送路による信号品質劣化の逆特性の歪みを付加し、前記伝送路による信号品質劣化を補償する伝送路前置歪み補償回路を有することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の光送信器。 - 前記光変調部は、直交する偏波成分毎に互いに独立した光変調を行なう偏波多重変調部であり、
前記信号処理部は、
前記送信信号を、前記直交する偏波成分にそれぞれ対応する2系統の信号に分離する分離部を有するとともに、
前記分離部により分離された2系統の信号のそれぞれについて、前記マッピング回路および前記位相回転回路を有することを特徴とする、請求項1記載の光送信器。 - 各マッピング回路により前記送信信号をマッピングされた電界情報は、I(In-phase)成分およびQ(Quadrature-phase)成分を含み、
前記光変調部は、前記信号処理部でデジタル処理を施された前記2系統の信号のI成分およびQ成分に従って、前記光源からの出力光を変調し、
前記信号処理部は、前記分離部により分離された2系統の信号のそれぞれについて、
前記位相回転回路により前記位相回転を付与された電界情報のI成分に対し、該I成分に対応する送信系の信号品質劣化を補償するIチャネル前置歪み補償回路と、
前記位相回転回路により前記位相回転を付与された電界情報のQ成分に対し、該Q成分に対応する送信系の信号品質劣化を補償するQチャネル前置歪み補償回路と、を有することを特徴とする、請求項4記載の光送信器。 - 前記搬送波周波数制御部は、前記位相回転回路で付与される位相回転の周期を制御して前記光変調部から出力される光信号の搬送波周波数を制御することにより、パイロット信号を、周波数変調によって、前記光変調部から出力される光信号の搬送波周波数に重畳し、前記伝送路を通じて受信側へ送信することを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の光送信器。
- 前記搬送波周波数制御部は、前記パイロット信号として、前記光送信器と対向した受信器が配置された局舎から出力された逆方路の光信号の受信信号の品質検出結果を、前記周波数変調によって前記搬送波周波数に重畳することを特徴とする、請求項6記載の光送信器。
- 前記搬送波周波数制御部は、前記位相回転回路で付与される位相回転の周期を制御して前記光変調部から出力される光信号の搬送波周波数を制御することにより、受信信号の品質検出用ディザを、前記光変調部から出力される光信号の搬送波周波数に重畳し、前記伝送路を通じて受信側へ送信することを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の光送信器。
- 請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の、複数の光送信器と、
前記複数の光送信器からの光信号を合波することにより波長多重を行なって伝送路へ出力する光合波器と、を有し、
前記複数の光送信器における各光源は、同一の周波数の出力光を発振し、
前記複数の光送信器における各搬送波周波数制御部は、前記位相回転回路で付与される位相回転の周期を制御して前記光変調部から出力される光信号の搬送波周波数の微調整を行なうことを特徴とする、光送信装置。 - 複数の光送信器と、
前記複数の光送信器からの光信号を合波することにより波長多重を行なって伝送路へ出力する光合波器と、を有し、
前記複数の光送信器のそれぞれは、
光源と、
送信信号に対しデジタル信号処理を施す信号処理部と、
前記信号処理部でデジタル処理を施された送信信号に従って、前記光源からの出力光を変調し光信号として伝送路へ出力する光変調部と、
前記光変調部から出力される光信号の搬送波周波数を制御する搬送波周波数制御部と、を有し、
前記複数の光送信器における各信号処理部は、
前記送信信号を変調方式に応じて電界情報にマッピングするマッピング回路と、
前記マッピング回路により前記送信信号をマッピングされた電界情報の電界位相に対し、一定周期の位相回転を付与する位相回転回路と、を有し、
前記複数の光送信器における各光源は、同一の周波数の出力光を発振し、
前記複数の光送信器における各搬送波周波数制御部は、前記位相回転回路で付与される位相回転の周期を制御して前記光変調部から出力される光信号の搬送波周波数の微調整を行なうことを特徴とする、光送信装置。
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