JP2017073729A - 光再変調装置および光再変調方法 - Google Patents

光再変調装置および光再変調方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光ネットワーク内で伝搬されている光信号を再変調する方法を改善して光ネットワークの性能および/または機能を高める。
【解決手段】光再変調装置は、第1の偏波状態に対して設けられた第1の光変調器および第1の偏波状態に直交する第2の偏波状態に対して設けられた第2の光変調器を用いて入力光信号を変調して出力光信号を生成する偏波ダイバシティ変調部と、入力光信号または出力光信号の少なくとも一方を光電変換して少なくとも1つの電気信号を生成する受光部と、受光部により生成される電気信号に基づいて、第1の光変調器を駆動する第1の駆動信号および第2の光変調器を駆動する第2の駆動信号を生成する駆動信号生成部と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、変調光信号を再変調する光再変調装置および光再変調方法に係わる。
光ネットワークを介して伝送される情報の量が飛躍的に増大してきている。また、光ネットワーク上に設定すべきパスを柔軟に変更できる構成が要求されている。このため、光送信器から送信される光信号を光送信器と光受信器との間で処理することで光ネットワークの性能および/または機能を高める方法が提案されている。
光ファイバの非線形効果に起因する波形歪みを抑制するために、光信号に対して再変調を行うことで伝送距離を長くする方法が提案されている(例えば、非特許文献1、2)。データ信号に同期したクロック信号で光信号に対してRZパルス化を行うことで伝送距離を長くする方法が提案されている(例えば、特許文献1)。WDM信号中の1または複数の光信号に対して光再変調による周波数シフトを行うことでスペクトラムの断片化を低減して周波数利用効率を向上させる方法が提案されている(例えば、非特許文献3、4)。主信号を伝送する光信号に周波数変調などで監視信号を重畳する方法が提案されている(例えば、特許文献2、3、非特許文献5)。
特開2009−60461号公報(特許第5088052号) 特開2012−120010号公報 米国特許公開2010/0014874(米国特許7957653)
Benjamin Foo et al., Optoelectronic method for distributed compensation of XPM in long haul WDM systems, OFC 2015, Th2A,24 Benjamin Foo et al., Optoelectronic method for inline compensation of XPM in long-haul optical links, Optics Express, Vol.23, issue 2, pp.859-872 (2015) Satoshi Shimizu et al., Demonstration of Multi-hop Optical Add-Drop Network with High Frequency Granular Optical Channel Defragmentation Nodes, OFC 2015, M21.4 Feng Tian et al., Generation of 50 Stable Frequency-Locked Optical Carriers for Tb/s Multicarrier Optical Transmission Using a Recirculating Frequency Shifter, JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY, VOL.29, NO.8, APRIL 15, 2011 Tetsuya Kawanishi et al., High-Speed Optical FSK Modulator for Optical Packet Labeling, JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY, VOL.23, NO.1, JANUARY 2005
光信号の偏波状態は、光ファイバケーブルを介して伝送されるときに変化する。他方、光変調器は、偏波依存性を有する。このため、光変調器の変調効率を高くするためには、光変調器へ入力される光信号の偏波状態が適切に制御されることが要求される。したがって、光送信器と光受信器との間で光信号を再変調する構成においては、以下の課題が存在する。
(1)光変調器の入力側に偏波制御器を設けると、コストが高くなる。
(2)偏波多重光信号を処理するための方法は自明ではない。
(3)波長分割多重光信号中の各光信号の偏波状態が揃っていない場合、複数の光信号を一括して処理することは困難である。
また、主信号を伝送する光信号に周波数変調などで監視信号が重畳される構成においては、光信号を電気信号に変換することなく、その監視信号を処理する方法は知られていない。
このように、光ネットワーク内で伝搬されている光信号を再変調する方法には、改善すべき課題がある。
本発明の1つの側面に係わる目的は、光ネットワーク内で伝搬されている光信号を再変調する方法を改善して光ネットワークの性能および/または機能を高めることである。
本発明の1つの態様の光再変調装置は、第1の偏波状態に対して設けられた第1の光変調器および前記第1の偏波状態に直交する第2の偏波状態に対して設けられた第2の光変調器を用いて入力光信号を変調して出力光信号を生成する偏波ダイバシティ変調部と、前記入力光信号または前記出力光信号の少なくとも一方を光電変換して少なくとも1つの電気信号を生成する受光部と、前記受光部により生成される電気信号に基づいて、前記第1の光変調器を駆動する第1の駆動信号および前記第2の光変調器を駆動する第2の駆動信号を生成する駆動信号生成部と、を備える。
上述の態様によれば、光ネットワークの性能および/または機能が高くなる。
光再変調装置が使用される光ネットワークの一例を示す図である。 光再変調装置の構成例を示す図である。 並列型の偏波ダイバシティ変調部の構成例を示す図である。 偏波ダイバシティ変調部の動作を説明する図である。 直列型の偏波ダイバシティ変調部の構成例を示す図である。 光信号を検出する回路の構成例を示す図である。 光信号を検出する回路の他の構成例を示す図である。 第1の実施形態の光再変調装置が使用される伝送システムの一例を示す図である。 第1の実施形態の光変調装置の一例を示す図である。 RZパスル化の一例を示す図である。 第2の実施形態の光変調装置の一例を示す図である。 光信号の周波数シフトについて説明する図である。 第3の実施形態の光変調装置の一例を示す図である。 二重変調光信号を生成する光送信器の実施例を示す図である。 周波数変調について説明する図である。 周波数変調信号の検出について説明する図である。 第4の実施形態の光変調装置の一例を示す図である。 監視信号の書換えの一例を示す図である。
図1は、本発明の実施形態に係わる光再変調装置が使用される光ネットワークの一例を示す。図1に示す光ネットワークにおいて、ノード装置1は、例えば光分岐挿入装置(ROADM:Reconfigurable Optical Add Drop Multiplexer)または波長クロスコネクト(WXC:Wavelength Cross Connect)であり、WDM信号を伝送する。ノード間を接続する光伝送路上には、必要に応じて、インライン増幅器(ILA)2が設けられる。光送信器(TX)3は、光信号を生成して宛先へ向けて送信する。多重化器4は、波長の異なる複数の光信号を多重化する。逆多重化器5は、複数の光信号が多重化された多重化光信号を波長ごとに分離する。光受信器(RX)6は、光信号を受信する。なお、「光信号」とは、同一の伝送媒質を経由し、ROADMまたはWXCで経路を切り替える際のスイッチングの単位として扱われる信号を意味しており、必ずしも物理的に1つの光源に基づいて生成されたものとは限られない。すなわち、1つの光信号は、複数の異なる周波数をもった副搬送波(サブキャリア)に基づいて生成されるマルチキャリア信号(スーパーチャネルと呼ばれることもある)であってもよい。
図1に示すA、B1、B2、C1、C2は、光再変調装置が配置され得る位置を示している。位置Aに配置される光再変調装置は、伝送途中の波長分割多重光信号(以下、WDM信号)中に多重化されている複数の光信号を一括して再変調する。(ただし、ネットワークの運用状況によっては、当該位置を経由して伝送されている光信号の数が1となる場合もあり、この場合は、再変調される光信号の数は1となる。)位置B1、B2に配置される光再変調装置は、伝送途中のWDM信号中に多重化されている複数の光信号の一部を再変調する。なお、位置B1に配置される光再変調装置は、複数の光信号を一括して再変調することができる。位置B2に配置される光再変調装置は、1つの光信号を再変調する。位置C1、C2に配置される光再変調装置は、光送信器3から出力される光信号を再変調する。なお、位置C1に配置される光再変調装置は、1つの光送信器3から出力される1つの光信号を再変調する。位置C2に配置される光再変調装置は、多重化器4により多重化された複数の光信号を一括して再変調することができる。
図2は、本発明の実施形態に係わる光再変調装置の構成例を示す。なお、光再変調装置には、WDM信号が入力されるようにしてもよいし、ある1つの波長の光信号が入力されるようにしてもよい。また、光再変調装置には、偏波多重光信号が入力される。ただし、光再変調装置に単一偏波の光信号が入力されるようにしてもよい。
図2(a)は、フィードフォワード型の構成で再変調を行う光再変調装置の一例を示す。この場合、光再変調装置は、光分岐部11、受光部12、再変調機能設定部13、駆動信号生成部14、偏波ダイバシティ変調部15を備える。
光分岐部11は、偏波ダイバシティ変調部15への入力光信号を分岐して受光部12に導く。受光部12は、光分岐部11により分岐された光信号を電気信号に変換する。すなわち、受光部12は、偏波ダイバシティ変調部15への入力光信号を表す電気信号を出力する。再変調機能設定部13は、光再変調装置が提供する再変調機能を表す指示を駆動信号生成部14に与える。光再変調装置は、例えば、以下の機能の一部または全部を提供することができる。
(1)光ファイバの非線形効果に起因する波形歪みを抑制する
(2)データ信号に同期したクロック信号で光信号に対してRZパスル化を行う
(3)WDM信号中の1または複数の光信号の周波数をシフトさせる
(4)光信号に重畳されている監視信号を更新または削除する
なお、光再変調装置が提供する再変調機能は、例えば、ユーザまたはネットワーク管理者により指定される。
駆動信号生成部14は、受光部12から出力される電気信号に基づいて駆動信号VX、VYを生成する。このとき、駆動信号生成部14は、再変調機能設定部13から与えられる指示に応じて、駆動信号VX、VYを生成する。
偏波ダイバシティ変調部15は、互いに直交する偏波状態X、Yに対応する2つの光変調器X、Yを備える。光変調器Xは、駆動信号VXに応じて入力光信号を変調し、光変調器Yは、駆動信号VYに応じて入力光信号を変調する。なお、駆動信号VXは、主としてまたは専ら、偏波状態Xに対する変調のために使用され、駆動信号VYは、主としてまたは専ら、偏波状態Yに対する変調のために使用される。そして、偏波ダイバシティ変調部15は、駆動信号VX、VYに応じて、入力光信号の振幅、位相、または周波数のうちの少なくとも1つを変調して出力光信号を生成する。
図2(b)は、フィードバック型の構成で再変調を行う光再変調装置の一例を示す。この場合、光再変調装置は、光分岐器16、受光部17、再変調機能設定部13、駆動信号生成部18、偏波ダイバシティ変調部15を備える。なお、再変調機能設定部13および偏波ダイバシティ変調部15は、図2(a)および図2(b)において実質的に同じなので、説明を省略する。
光分岐部16は、偏波ダイバシティ変調部15の出力光信号(即ち、再変調光信号)を分岐して受光部17に導く。受光部17は、光分岐部16により分岐された光信号を電気信号に変換する。すなわち、受光部17は、偏波ダイバシティ変調部15の出力光信号を表す電気信号を出力する。駆動信号生成部18は、受光部17から出力される電気信号に基づいて駆動信号VX、VYを生成する。このとき、駆動信号生成部18は、再変調機能設定部13から与えられる指示に応じて、駆動信号VX、VYを生成する。
フィードフォワード構成と比較して、フィードバック構成においては、制御ループの遅延が大きくなりやすいので、変調の広帯域化(即ち、高速化)を実現するうえでは不利である。ただし、フィードバック構成では、偏波ダイバシティ変調部15の出力に基づいて駆動信号が生成されるので、より高精度な変調動作を実現できる。たとえば、駆動信号VX、VYの振幅や位相の変動などによる不確定性も補正することで、より所望の動作に忠実な再変調が実現され得る。一方、フィードフォワード構成においては、変調の広帯域化は容易であるが、フォードバック構成と比較して変調の精度が低くなるおそれがある。したがって、光信号の変調速度および要求される機能などに応じて、フィードフォワード構成またはフォードバック構成が適切に選択されることが好ましい。
なお、図2(a)に示すフィードフォワード構成においては、光分岐部11と偏波ダイバシティ変調部15との間に適切な遅延を発生させる遅延線を設けてもよい。この場合、遅延線の遅延量が適切であれば、変調動作のさらなる高速化が可能になる。
図3は、偏波ダイバシティ変調部の構成例を示す。なお、図3に示す偏波ダイバシティ変調部においては、2つの光変調器が並列に配置されている。よって、以下の記載では、図3に示す構成を「並列型」と呼ぶことがある。
図3(a)に示す例では、偏波ダイバシティ変調部15は、偏波ビームスプリッタ(PBS)21、光変調器22、23、偏波ビームコンバイナ(PBC)24を備える。偏波ビームスプリッタ21は、入力光信号を光信号Xおよび光信号Yに分離する。光信号Xの偏波および光信号Yの偏波は、互いに直交している。光信号Xは光変調器22に導かれ、光信号Yは光変調器23に導かれる。
光変調器22は、駆動信号VXに基づいて光信号Xを変調する。同様に、光変調器23は、駆動信号VYに基づいて光信号Yを変調する。ここで、光変調器22、23は、それぞれ固有偏波状態を有する。すなわち、光変調器22、23は、それぞれ入力光が所定の偏波状態を有するときに好適な変調を行うことができる。この例では、光変調器22はTEモードの入力光を効率よく変調でき、光変調器23はTMモードの入力光を効率よく変調できるものとする。この場合、偏波ビームスプリッタ21は、光信号XがTEモードで光変調器22に入力され、光信号YがTMモードで光変調器23に入力されるように、光信号Xおよび光信号Yを生成する。
図4は、偏波ダイバシティ変調部15の動作を説明する図である。図4において、X軸およびY軸は、偏波ビームスプリッタ21の偏波軸を表す。また、Eは、入力光信号の偏波状態を表す。ここで、光信号の偏波状態は、光伝送路上で変化する。よって、偏波ダイバシティ変調部15への入力光信号の偏波状態は、未知である。図4に示す例では、偏波ビームスプリッタ21のX軸に対して角度Ψだけ回転した偏波状態を有する光信号Eが偏波ダイバシティ変調部15されている。
入力光信号Eは、上述したように、偏波ビームスプリッタ21により、光信号Xおよび光信号Yに分離される。したがって、入力光信号Eは、図4(a)に示すように、偏波成分EXおよび偏波成分EYに分離される。偏波成分EXおよび偏波成分EYは、光信号Xおよび光信号Yに対応する。そして、偏波成分EXおよび偏波成分EYは、それぞれ光変調器22および光変調器23に導かれる。よって、偏波成分EXは、光変調器22において駆動信号VXに基づいて変調され、偏波成分EYは、光変調器23において駆動信号VYに基づいて変調される。すなわち、入力光信号Eは、偏波成分EXおよび偏波成分EYに分離されて光変調器22、23により変調される。その後、変調された偏波成分EXおよび変調された偏波成分EYは、偏波ビームコンバイナ24により合波される。
ここで、図3(a)に示す例では、光変調器22の固有偏波状態はTE偏波であり、偏波成分EXはTEモードで光変調器22に入力される。また、光変調器23の固有偏波状態はTM偏波であり、偏波成分EYはTMモードで光変調器23に入力される。したがって、偏波成分EXおよび偏波成分EYは、それぞれ、光変調器22、23において高い効率で変調される。すなわち、入力光信号の偏波がどのような状態であっても、偏波ダイバシティ変調部15は、その光信号を高い効率で変調することができる。
なお、角度Ψがゼロに近いときは、入力光信号Eは、主に光変調器22によって変調される。また、角度Ψがπ/2に近いときは、入力光信号Eは、主に光変調器23によって変調される。或いは、角度Ψがπ/4に近いときは、入力光信号Eは、光変調器22、23によってほぼ均等に変調される。
偏波ダイバシティ変調部15に偏波多重光信号が入力されるときは、図4(b)に示すように、偏波多重光信号中の各光信号がそれぞれ偏波成分EXおよび偏波成分EYに分離される。この実施例では、入力偏波多重光信号は、光信号EHおよび光信号EVを含む。光信号EHの偏波および光信号EVの偏波は、互いに直交している。この場合、光信号EHは、偏波成分EHXおよび偏波成分EHYに分離されて光変調器22、23に導かれる。同様に、光信号EVは、偏波成分EVXおよび偏波成分EVYに分離されて光変調器22、23に導かれる。そうすると、光変調器22は、駆動信号VXに基づいて、偏波成分EHXおよび偏波成分EVXを変調する。また、光変調器23は、駆動信号VYに基づいて、偏波成分EHYおよび偏波成分EVYを変調する。したがって、入力光信号が偏波多重光信号であっても、偏波ダイバシティ変調部15は、その偏波多重光信号を高い効率で変調することができる。
さらに、入力光信号がWDM信号であるときは、WDM信号中の各光信号がそれぞれ図4に示すように分離され、光変調器22、23において変調される。よって、WDM信号中の各光信号の偏波状態が未知であっても、偏波ダイバシティ変調部15は、それら各光信号を高い効率で変調することができる。すなわち、WDM信号中の各光信号の偏波状態が揃っていなくても、各光信号は高い効率で変調される。
図3(b)に示す例では、偏波ダイバシティ変調部15は、図3(a)に示す偏波ビームスプリッタ21、光変調器22、23、偏波ビームコンバイナ24に加えて、偏波回転器25を備える。偏波回転器25は、偏波ビームスプリッタ21と光変調器23との間で光信号Yの偏波を90度回転させる。なお、偏波回転器25は、受動素子で実現することができる。例えば、偏波回転器25は、PBS21と光変調器23を偏波保持光ファイバで接続する際に、その固有偏波軸を90度ひねることで実現してもよい。
図3(b)に示す例では、光変調器22、23は、基本的に同じ特性を有する。たとえば、光変調器22、23は、いずれもTEモードの入力光を効率よく変調するものとする。この場合、偏波ビームスプリッタ21は、光信号XがTEモードで光変調器22に入力されるように、光信号Xおよび光信号Yを生成する。そうすると、光信号Yは、TMモードで出力される。ただし、光信号Yの偏波は、偏波回転器25によって90度回転させられる。よって、光信号Yも、TEモードで光変調器23に入力される。
このように、図3(a)に示す構成と同様に、図3(b)に示す構成においても、入力光信号は、互いに直交する偏波成分に分離される。そして、各偏波成分は、対応する光変調器の固有偏波状態に一致するように生成される。或いは、各偏波成分は、対応する光変調器の固有偏波状態に一致するように制御される。したがって、図3(b)に示す構成においても、偏波ダイバシティ変調部15は、任意の偏波状態の光信号を高い効率で変調でき、また、偏波多重光信号を高い効率で変調できる。
なお、図3(a)ならびに図3(b)に示す構成において、偏波ビームスプリッタ21によって分離された光信号Xと光信号Yが再び偏波ビームコンバイナ24によって合成されるに至る2つの経路について、光路長を互いに一致させることができれば理想的であるが、これは必ずしも必要ない。ここでの光路長の不一致は、光送信器から光受信器に至る伝送経路の偏波モード分散の発生に寄与するものであり、システム設計の許容する範囲内に収まっていれば問題ない。
図5は、偏波ダイバシティ変調部の他の構成例を示す。なお、図5に示す偏波ダイバシティ変調部においては、2つの光変調器が直列に配置されている。よって、以下の記載では、図5に示す構成を「直列型」と呼ぶことがある。
図5(a)に示す例では、偏波ダイバシティ変調部15は、光変調器41、偏波回転器43、光変調器42を備える。この例では、光変調器41、42は、同じ特性を有する。例えば、光変調器41、42は、それぞれ、TEモードの光を効率よく変調できるものとする。
光変調器41は、駆動信号VXに基づいて入力光信号を変調する。偏波回転器43は、光変調器41から出力される光信号の偏波を90度回転させる。光変調器42は、駆動信号VXに基づいて、偏波回転器43から出力される光信号を変調する。
ここで、図4(a)を参照しながら図5(a)に示す偏波ダイバシティ変調部15の動作を説明する。ただし、X軸は、光変調器41の固有偏波の方向を表すものとする。この場合、偏波ダイバシティ変調部15に光信号Eが入力されると、光変調器41において駆動信号VXにより主に偏波成分EXが変調される。光変調器41から出力される光信号の偏波は、偏波回転器43により90度回転させられる。すなわち、偏波成分EYは、光変調器42の固有偏波状態に一致するように制御される。したがって、光変調器42において駆動信号VYにより主に偏波成分EYが変調される。すなわち、偏波成分EXが光変調器41において効率よく変調され、偏波成分EYが光変調器42において効率よく変調されるので、入力光信号Eは効率よく変調されることになる。
図5(b)に示す例では、偏波ダイバシティ変調部15は、光変調器41および光変調器42を備える。この例では、光変調器41、42は、互いに異なる特性を有する。例えば、光変調器41はTEモードの光を効率よく変調し、光変調器42はTMモードの光を効率よく変調するものとする。
この構成においては、光変調器41は、駆動信号VXに基づいて主に偏波成分EXを変調する。また、光変調器42は、駆動信号VYに基づいて主に偏波成分EYを変調する。すなわち、図5(a)および図5(b)に示す偏波ダイバシティ変調部は、実質的に同じ変調を行う。
なお、図5(a)および図5(b)に示す構成において、入力された光信号が光変調器41によって変調されるタイミングと光変調器42によって変調されるタイミングには、直列型に固有な時間差が原理的に生ずる。直列型の構成によって高速な再変調を実現する場合、この時間差を適切に勘案したうえで駆動信号VXと駆動信号VYとの間に相対的な遅延を与えることで変調の精度を向上してもよい。
このように、図5に示す直列型の偏波ダイバシティ変調部においては、入力光信号の一部の偏波成分(ここでは、光変調器41の固有偏波状態に一致する偏波成分)が光変調器41において変調され、他の偏波成分が光変調器42において変調される。したがって、図3に示す並列型の偏波ダイバシティ変調部および図5に示す直列型の偏波ダイバシティ変調部は、実質的に同じ変調を行うことができる。
また、並列型および直列型のいずれの構成においても、偏波ダイバシティ変調部は、互いに直交する2つの固有偏波状態を有する。ここでは、「固有偏波状態」は、駆動信号VXで駆動される光変調器(光変調器22または光変調器41)と、駆動信号VYで駆動される光変調器(光変調器23または光変調器42)の個々が効率よく変調できる入力偏波状態を意味する。例えば、図3(a)に示す構成では、光変調器22により一方の固有偏波状態が提供され、光変調器23により他方の固有偏波状態が提供される。図3(b)に示す構成では、光変調器22により一方の固有偏波状態が提供され、偏波回転器25および光変調器23により他方の固有偏波状態が提供される。そして、図3(a)および図3(b)に示す構成においては、入力光信号は、偏波ビームスプリッタ21により、上述の2つの固有偏波状態に対応する偏波成分に分離される。また、図5(a)に示す構成では、光変調器41により一方の固有偏波状態が提供され、偏波回転器43および光変調器42により他方の固有偏波状態が提供される。図5(b)に示す構成では、光変調器41により一方の固有偏波状態が提供され、光変調器42により他方の固有偏波状態が提供される。
このように、偏波ダイバシティ変調部15は、並列型で構成されてもよいし、直列型で構成されてもよい。なお、並列型は以下の利点を有する。
(1)偏波ダイバシティ変調部15の主要部を構成する上で、OIF標準部品の構成の一部を流用しやすいと考えられる。
Implementation Agreement for Integrated Polarization Multiplexed Quadrature Modulated Transmitters, http://www.oiforum.com/wp-content/uploads/OIF-PMQ-TX-01.2-IA.pfd
(2)偏波ダイバシティ変調部15の入力端から出力端までの長さを短くできる。
一方、直列型は以下の利点を有する。
(1)光損失が小さい。
(2)偏波ダイバシティ変調部15の幅を狭くできる。
(3)偏波ダイバシティ変調部15を構成する部品の数が少なくなる。
次に、偏波ダイバシティ変調部15の入力光信号および/または出力光信号を検出する構成について記載する。図6は、並列型の偏波ダイバシティ変調部から光信号を検出する構成の例を示す。図7は、直列型の偏波ダイバシティ変調部から光信号を検出する構成の例を示す。
並列型において、フィードフォワード構成の再変調を実現するための駆動信号VX、VYを生成する場合は、図6(a)に示すように、偏波ダイバシティ変調部15の入力側に光分岐器26および受光器27が設けられる。光分岐器26は、偏波ダイバシティ変調部15の入力光信号を分岐して受光器27に導く。受光器27は、光分岐器26により分岐された入力光信号を電気信号に変換する。受光器27により生成される電気信号は、駆動信号VX、VYを生成する駆動信号生成部へ導かれる。
フィードバック構成の再変調を実現するための駆動信号VX、VYを生成する場合は、偏波ダイバシティ変調部15の出力側に光分岐器28および受光器29が設けられる。光分岐器28は、偏波ダイバシティ変調部15の出力光信号を分岐して受光器29に導く。受光器29は、光分岐器28により分岐された出力光信号を電気信号に変換する。受光器29により生成される電気信号は、駆動信号VX、VYを生成する駆動信号生成部へ導かれる。
なお、光再変調装置は、偏波ダイバシティ変調部15の入力光信号および出力光信号の双方に基づいて駆動信号VX、VYを生成してもよい。この場合、光再変調装置は、光分岐器26、28、および受光器27、29を備える。
図6(b)に示す構成では、直交する2つの偏波状態について光信号が検出される。具体的には、偏波ビームスプリッタ21の偏波軸に対応する2つの偏光成分がそれぞれ検出される。
フィードフォワード構成の再変調を実現するための駆動信号VX、VYを生成する場合は、光変調器22、23の入力側に光分岐器31、32、および受光器33、34が設けられる。光分岐器31は、光信号Xを分岐して受光器33に導き、光分岐器32は、光信号Yを分岐して受光器34に導く。受光器33は、光分岐器31により分岐された光信号を電気信号に変換し、受光器34は、光分岐器32により分岐された光信号を電気信号に変換する。受光器33、34により生成される電気信号は、駆動信号VX、VYを生成する駆動信号生成部へ導かれる。
フィードバック構成の再変調を実現するための駆動信号VX、VYを生成する場合は、光変調器22、23の出力側に光分岐器35、36、および受光器37、38が設けられる。光分岐器35は、光変調器22の出力光信号を分岐して受光器37に導き、光分岐器36は、光変調器23の出力光信号を分岐して受光器38に導く。受光器37は、光分岐器35により分岐された光信号を電気信号に変換し、受光器38は、光分岐器36により分岐された光信号を電気信号に変換する。受光器37、38により生成される電気信号は、駆動信号VX、VYを生成する駆動信号生成部へ導かれる。
尚、光再変調装置は、光変調器22、23の入力光信号および出力光信号の双方に基づいて駆動信号VX、VYを生成してもよい。この場合、光再変調装置は、光分岐器31、32、35、36、および受光器33、34、37、38を備える。
直列型において、フィードフォワード構成の再変調を実現するための駆動信号VX、VYを生成する場合は、図7(a)に示すように、偏波ダイバシティ変調部15の入力側に光分岐器44および受光器45が設けられる。光分岐器44は、偏波ダイバシティ変調部15の入力光信号を分岐して受光器45に導く。受光器45は、光分岐器44により分岐された入力光信号を電気信号に変換する。受光器45により生成される電気信号は、駆動信号VX、VYを生成する駆動信号生成部へ導かれる。
フィードバック構成の再変調を実現するための駆動信号VX、VYを生成する場合は、偏波ダイバシティ変調部15の出力側に光分岐器46および受光器47が設けられる。光分岐器46は、偏波ダイバシティ変調部15の出力光信号を分岐して受光器47に導く。受光器47は、光分岐器46により分岐された出力光信号を電気信号に変換する。受光器47により生成される電気信号は、駆動信号VX、VYを生成する駆動信号生成部へ導かれる。
尚、光信号は、光変調器41と光変調器43との間でタップされるようにしてもよい。例えば、光分岐器48は、光変調器41の出力光信号を分岐して受光器49に導く。受光器49は、光分岐器48により分岐された光信号を電気信号に変換する。
図7(b)に示す構成では、直交する2つの偏波状態について光信号が検出される。具体的には、光変調器41の固有偏波状態に対応する偏光成分およびそれに直交する偏波成分が検出される。
フィードフォワード構成の再変調を実現するための駆動信号VX、VYを生成する場合は、偏波ダイバシティ変調部15の入力側に光分岐器44、偏波ビームスプリッタ51、および受光器52、53が設けられる。光分岐器44は、偏波ダイバシティ変調部15の入力光信号を分岐して偏波ビームスプリッタ51に導く。偏波ビームスプリッタ51は、光分岐器44から受信する光信号を互いに直交する偏波成分に分岐して受光器52、53に導く。そして、受光器52、53は、それぞれ偏波ビームスプリッタ51から受信する光信号を電気信号に変換する。ここで、偏波ビームスプリッタ51は、光信号を光変調器41の固有偏波状態およびそれに直交する偏波状態に分岐することが好ましい。そうすると、光変調器41において強く変調される偏波成分を表す電気信号が受光器52により生成され、光変調器43において強く変調される偏波成分を表す電気信号が受光器53により生成される。
フィードフォワード構成の再変調を実現するための駆動信号VX、VYを生成する場合は、偏波ダイバシティ変調部15の出力側に光分岐器46、偏波ビームスプリッタ54、および受光器55、56が設けられる。光分岐器46は、偏波ダイバシティ変調部15の出力光信号を分岐して偏波ビームスプリッタ54に導く。偏波ビームスプリッタ54は、光分岐器46から受信する光信号を互いに直交する偏波成分に分岐して受光器55、56に導く。そして、受光器55、56は、それぞれ偏波ビームスプリッタ54から受信する光信号を電気信号に変換する。ここで、偏波ビームスプリッタ54は、光信号を光変調器41の固有偏波状態およびそれに直交する偏波状態に分岐することが好ましい。そうすると、光変調器41において強く変調される偏波成分を表す電気信号が受光器55により生成され、光変調器43において強く変調される偏波成分を表す電気信号が受光器56により生成される。
尚、光信号は、光変調器41と光変調器43との間でタップされるようにしてもよい。例えば、光分岐器48は、光変調器41の出力光信号を分岐して偏波ビームスプリッタ57に導く。偏波ビームスプリッタ57は、光分岐器48から受信する光信号を互いに直交する偏波成分に分岐して受光器58、59に導く。そして、受光器85、59は、それぞれ偏波ビームスプリッタ57から受信する光信号を電気信号に変換する。
偏波ダイバシティ変調部15が実装されるモジュールは、図6または図7に示す各受光器を含んで構成されるようにしてもよい。この場合、光再変調装置の小型化において有利である。また、図6または図7に示す各受光器は、偏波ダイバシティ変調部15が実装されるモジュールの外に設けられるようにしてもよい。この場合、受光器および光変調器を個々に最適化しやすくなる。
<第1の実施形態>
第1の実施形態では、光再変調装置は、光ファイバ中で発生する非線形効果に起因する波形歪みを抑制するために光信号に対して再変調を行う。例えば、光再変調装置は、WDM伝送システムにおいて、伝送路上でWDM信号を変調することで、波長チャネル間で発生する相互位相変調(XPM:cross-phase modulation)を低減する。
図8は、第1の実施形態の光再変調装置が使用される伝送システムの一例を示す。図8に示す例では、送信局Txから受信局Rxへ光ファイバケーブルを介してWDM信号が伝送される。WDM信号中には、複数の波長チャネルが多重化されている。すなわち、波長の異なる複数の光信号が多重化されて送信局Txから受信局Rxへ伝送される。
光再変調装置100は、送信局Txと受信局Rxとの間の光伝送路上に設けられる。送信局Txと受信局Rxとの間の伝送距離に応じて、複数の光再変調装置100が設けられるようにしてもよい。なお、光再変調装置100は、図1に示す例では、位置Aに配置され得る。すなわち、光再変調装置100は、ROADMノード、WXCノード、ILAノードなどに設けられる。
図9は、第1の実施形態の光変調装置100の一例を示す。光再変調装置100は、図9に示すように、光分岐部101、受光器102a、102b、再変調機能設定部13、駆動信号生成部14、偏波ダイバシティ位相変調器103を備える。偏波ダイバシティ位相変調器103は、図3に示す並列型で構成されてもよいし、図5に示す直列型で構成されもよい。以下の記載では、偏波ダイバシティ位相変調器103は、図3に示す並列型で構成されているものとする。
光再変調装置100には、WDM信号が入力される。そして、入力WDM信号は、光分岐部101に導かれる。光分岐部101は、偏波ビームスプリッタを含み、入力WDM信号を互いに直交する偏波状態の1組の光信号に分離する。例えば、偏波ダイバシティ変調部が図6(b)に示す構成で実現される場合には、光分岐部101は、偏波ビームスプリッタ21、光分岐器31、32に相当する。この場合、光分岐部101は、入力WDM信号から光信号Xおよび光信号Yを生成する。光信号Xおよび光信号Yは、それぞれWDM信号である。そして、光分岐部101は、光信号X、Yを偏波ダイバシティ位相変調器103に導くと共に、光信号X、Yをそれぞれ受光器102a、102bに導く。受光器102a、102bは、それぞれ光信号X、Yを電気信号に変換する。
偏波ダイバシティ位相変調器103は、互いに直交する固有偏波状態X、Yに対応する2つの位相変調器103X、103Yを備える。位相変調器103X、103Yは、図3に示す例では、光変調器22、23に相当する。すなわち、位相変調器103Xには、入力WDM信号から生成される光信号Xが入力され、位相変調器103Yには、入力WDM信号から生成される光信号Yが入力される。光信号Yは、図3(b)に示す偏波回転器25により偏波状態が制御された後に位相変調器103Yに入力されるようにしてもよい。
したがって、受光器102aにより生成される電気信号は、位相変調器103Xに導かれる光信号Xを表す。また、受光器102bにより生成される電気信号は、位相変調器103Yに導かれる光信号Yを表す。
再変調機能設定部13は、フィルタ係数算出部104を備える。フィルタ係数算出部104は、伝送路情報に基づいて、駆動信号生成部14において使用されるフィルタ係数を算出する。伝送路情報は、WDM信号が伝送される光伝送路の長さ、WDM信号を伝送する光ファイバの特性を表す係数などを含む。また、後述する可変遅延要素105c、105dの遅延量を表す最適遅延情報は、再変調機能設定部13内のメモリに格納される。
駆動信号生成部14は、低域通過フィルタ(LPF)105a、105b、可変遅延要素105c、105dを備える。低域通過フィルタ105aは、再変調機能設定部13から与えられるフィルタ係数を使用して受光器102aにより生成される電気信号をフィルタリングして駆動信号VXを生成する。同様に、低域通過フィルタ105bは、再変調機能設定部13から与えられるフィルタ係数を使用して受光器102bにより生成される電気信号をフィルタリングして駆動信号VYを生成する。ここで、低域通過フィルタ105a、105bの構成は、実質的に同じである。また、低域通過フィルタ105a、105bには同じフィルタ係数が与えられる。なお、フィルタ係数の実施例については、後で記載する。
低域通過フィルタ105a、105bにより生成される駆動信号VX、VYは、それぞれ可変遅延要素105c、105dにより遅延させられる。可変遅延要素105c、105dの遅延量は、再変調機能設定部13から与えられる。ここで、駆動信号VX、VY間の相対遅延(すなわち、スキュー)が精度よく調整されていれば、偏波ダイバシティ位相変調器103において相互位相変調が精度よくキャンセルされ得る。したがって、光再変調装置100が製造されるときに、駆動信号VX、VY間のスキューが小さくなるように可変遅延要素105c、105dの遅延量を測定しておき、その測定結果が最適遅延情報として再変調機能設定部13に格納される。
なお、位相変調器103X、103Yが並列に配置されている構成においては、駆動信号VX、VY間のスキューがゼロになるように可変遅延要素105c、105dの遅延量を決定してもよい。また、位相変調器103X、103Yが直列に配置されている構成においては、駆動信号VX、VY間のスキューが、位相変調器103Xと位相変調器103Yとの間の遅延時間に一致するように、可変遅延要素105c、105dの遅延量を決定してもよい。
偏波ダイバシティ位相変調器103は、入力光信号を駆動信号VX、VYで変調することにより出力光信号を生成する。具体的には、位相変調器103Xは、入力光信号を駆動信号VXで変調し、位相変調器103Yは、入力光信号を駆動信号VYで変調する。例えば、位相変調器103Xおよび位相変調器103Yが並列に配置されている構成においては、位相変調器103Xは、入力WDM信号から得られる光信号Xを駆動信号VXで変調し、位相変調器103Yは、入力WDM信号から得られる光信号Yを駆動信号VYで変調する。そして、位相変調器103X、103Yの出力光信号は、偏波ビームコンバイナにより合波される。この結果、WDM信号中の各光信号の相互位相変調がキャンセルまたは抑制される。
駆動信号生成部14は、例えば、デジタル信号処理回路により実現される。この場合、駆動信号生成部14への入力信号は、A/D変換器によりデジタル信号に変換され、駆動信号生成部14の出力信号は、D/A変換器によりアナログ信号に変換される。或いは、駆動信号生成部14は、アナログ回路で実現してもよい。
次に、駆動信号VX、VYを生成する方法について説明する。ここでは、光再変調装置100への入力光信号の電界EINが(1)式で表されるものとする。
Figure 2017073729
HおよびEVは、互いに直交する単位ベクトルであり、偏波多重されている信号(H偏波信号およびV偏波信号)の偏波の方向を表す。AHおよびAVは、H偏波信号およびV偏波信号の振幅を表す。ωは、光信号の基準角周波数を表す。なお、ωは、例えば、WDM信号が占有する周波数帯域の中心付近に対応する角周波数であってもよい。
この場合、受光器102aの出力電流IXは(2)式で表される。
Figure 2017073729
また、受光器102bの出力電流IYは(3)式で表される。
Figure 2017073729
Ψは、信号の偏波ベクトルEHと、入力光信号を光信号Xおよび光信号Yに分離する偏波ビームスプリッタの偏波面との間の角度を表す。*は、複素共役を表す。
低域通過フィルタ105a、105bの伝達関数は、例えば(4)式で表されるように設定してもよい。
Figure 2017073729
γは、光ファイバの非線形パラメータを表す。αは、ファイバ損失を表す。Δβは、光ファイバの波長分散係数を表す。Lは、光伝送路の距離(スパン長)を表す。すなわち、低域通過フィルタ105a、105bは、(4)式を満足するように設計される。例えば、低域通過フィルタ105a、105bがデジタルフィルタで実現される場合は、フィルタ係数算出部104は、伝送路情報に基づいて、伝達関数が(4)式を満足するようにフィルタ係数を出する。
駆動信号VXは、低域通過フィルタ105aで電流信号IXをフィルタリングすることにより生成される。同様に駆動信号VYは、低域通過フィルタ105bで電流信号IYをフィルタリングすることにより生成される。したがって、駆動信号VX、VYは(5)式で表される。
Figure 2017073729
h(t)は、(4)式に示す伝達関数H(ω)の逆フーリエ変換を表す。kは、駆動信号VX、VYの振幅を調整するための係数(所定の実数)である。
なお、図9には示していないが、駆動信号生成部14は、駆動信号VXを生成する上で低域通過フィルタ105aの出力のみならず、低域通過フィルタ105bの出力に対してk以外の係数k2を乗じたものを加算した結果を用いてもよい。同様に、駆動信号VYを生成する上で低域通過フィルタ105bの出力のみならず、低域通過フィルタ105aの出力に対してk以外の係数k3を乗じたものを加算した結果を用いてもよい。これらの係数k2ならびにk3は、再変調機能設定部13によって伝送路情報に基づいて決定してもよい。
あるいは、駆動信号生成部14は、駆動信号VXを生成する上で低域通過フィルタ105aの出力のみならず、電流信号IYを低域通過フィルタ105bとは異なる係数を有する低域通過フィルタ105dによってフィルタリングすることで生成した信号を加算した結果を用いてもよい。同様に、駆動信号生成部14は、駆動信号VYを生成する上で低域通過フィルタ105bの出力のみならず、電流信号IXを低域通過フィルタ105aとは異なる係数を有する低域通過フィルタ105cによってフィルタリングすることで生成した信号を加算した結果を用いてもよい。
このように、光再変調装置100は、互いに直交する固有偏波状態X、Yに対応する2つの位相変調器103X、103Yを備える。ここで、各位相変調器103X、103Yで処理される偏波成分に対応する電気信号が検出され、駆動信号生成部14は、これらの電気信号を低域通過フィルタでフィルタリングすることで駆動信号VX、VYを生成する。そして、位相変調器103X、103Yは、生成された駆動信号VX、VYに基づいて入力WDM光信号を変調する。この結果、WDM信号中の各光信号の相互位相変調がキャンセルまたは抑制される。
また、第1の実施形態では、互いに直交する固有偏波状態X、Yに対応する2つの位相変調器103X、103Yを利用して入力光信号が変調されるので、任意の偏波状態の光信号の相互位相変調を抑制できる。例えば、図4(b)に示す偏波多重光信号が光再変調装置100に入力されるものとする。図4(b)において、X方向は、位相変調器103Xの固有偏波を表し、Y方向は、位相変調器103Yの固有偏波を表す。EHおよびEVは、偏波多重光信号に多重化されている信号(H偏波信号およびV偏波信号)の偏波の方向を表す。すなわち、入力光信号の偏波状態は、光再変調装置100の固有偏波状態に対して角度Ψだけ回転している。
この場合、位相変調器103Xの変調を制御する駆動信号VXは、(2)式で表される電流信号IXに基づいて生成される。すなわち、駆動信号VXは、H偏波信号、V偏波信号、角度Ψに基づいて生成される。同様に、位相変調器103Yの変調を制御する駆動信号VYは、(3)式で表される電流信号IYに基づいて生成される。すなわち、駆動信号VYも、H偏波信号、V偏波信号、角度Ψに基づいて生成される。したがって、入力光信号は、角度Ψに応じた配分で、位相変調器103X、103Yにより適切に変調される。
例えば、Ψ=0であるときは、H偏波信号は、駆動信号VXに従って位相変調器103Xで変調され、V偏波信号は、駆動信号VYに従って位相変調器103Yで変調される。また、Ψ=90であるときは、H偏波信号は、駆動信号VYに従って位相変調器103Yで変調され、V偏波信号は、駆動信号VXに従って位相変調器103Xで変調される。Ψが他の角度であるときは、H偏波信号は、駆動信号VX、VYに従って位相変調器103X、103Yにおいて変調され、V偏波信号も、駆動信号VX、VYに従って位相変調器103X、103Yにおいて変調される。したがって、光再変調装置100は、入力光信号の偏波状態に依存することなく、入力光信号を適切に変調することができる。
すなわち、第1の実施形態によれば、光変調器の入力側に偏波制御器を設けることなく以下の効果が得られる。
(1)任意の偏波状態の光信号を変調できる。
(2)偏波多重光信号の相互位相変調を抑制できる。
(3)WDM信号中の各光信号の偏波状態が揃っていなくても、各光信号の相互位相変調を抑制できる。
なお、図9に示す例では、偏波ダイバシティ位相変調器103は位相変調器103X、103Yを備えるが、第1の実施形態はこの構成に限定されるものではない。例えば、偏波ダイバシティ位相変調器103は、X偏波およびY偏波に対してそれぞれI/Q変調器を備える構成であってもよい。この場合、駆動信号VXは、Iアーム駆動信号VX_IおよびQアーム駆動信号VX_Qを含み、X偏波に対して設けられるI/Q変調器のIアームおよびQアームに与えられる。同様に、駆動信号VYは、Iアーム駆動信号VY_IおよびQアーム駆動信号VY_Qを含み、Y偏波に対して設けられているI/Q変調器のIアームおよびQアームに与えられる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態では、光再変調装置は、データ信号に同期したクロック信号で光信号に対してRZパスル化を行う。よって、第2の実施形態の光再変調装置の構成および動作を説明する前に、RZパルス化について簡単に記載する。
図10は、RZパスル化の一例を示す。この例では、光源61は、キャリア光を生成する。キャリア光は、例えば、連続光である。パルス化回路62は、データに同期するクロック信号でキャリア光の強度を変調してRZパルスを生成する。クロック信号は、たとえば、正弦波である。光変調器63は、パルス化されたキャリア光をデータで変調する。すなわち、パルス化された変調光信号が生成される。この結果、伝送距離の拡大が期待される。
図11は、第2の実施形態の光変調装置200の一例を示す。光再変調装置200は、図11に示すように、光分岐部201、受光器202、光分岐部203、受光器204、再変調機能設定部13、駆動信号生成部14、バイアス制御部207、偏波ダイバシティ強度変調器208を備える。偏波ダイバシティ強度変調器208は、図3に示す並列型で構成されてもよいし、図5に示す直列型で構成されもよい。
光再変調装置200は、例えば、図1に示す位置C1または位置B2に設けられ、図10に示すRZパルス化を実行する。一例として、図1に示す光送信器3が図10に示すパルス化回路62を備えていないものとする。この場合、位置C1に設けられる光再変調装置は、光送信器3から出力される変調光信号に対してRZパルス化を行う。
光再変調装置200には、ある1つの波長の光信号が入力される。入力光信号は、単一偏波光信号であってもよいし、偏波多重光信号であってもよい。入力光信号は、偏波ダイバシティ強度変調器208に導かれる。また、入力光信号は、光分岐部201により分岐され、受光器202に導かれる。そして、受光器202は、光分岐部201により分岐された入力光信号を電気信号に変換する。
光分岐部203は、偏波ダイバシティ強度変調器208の出力光信号を分岐して受光器204に導く。受光器204は、光分岐部203により分岐された出力光信号を電気信号に変換する。
再変調機能設定部13は、RZ変調ON/OFF制御部205を備える。RZ変調ON/OFF制御部205は、RZパルス化を実行するか否かを表すON/OFF指示を生成する。なお、RZパルス化を実行するか否かは、例えば、ユーザまたはネットワーク管理者により決定される。
駆動信号生成部14は、クロック再生部206a、遅延制御部206b、可変遅延要素206c、206dを備える。なお、駆動信号生成部14は、例えば、アナログ電子回路により実現される。
クロック再生部206aは、受光器202から出力される電気信号に基づいて、入力光信号による伝送されるデータに同期したクロック信号を再生する。クロック信号は、公知の技術により再生される。例えば、データが位相変調で伝送されるときは、クロック再生部206aは、受光器202から出力される電気信号に基づいて光信号の強度波形の変化をモニタする。そして、クロック再生部206aは、公知のタイミング誤差検出回路によって、光信号の強度波形の変化に含まれる特定の特徴に基づいて、光信号の符号変調速度に周波数同期したクロック信号を再生する。そして、クロック再生部206aは、再生したクロック信号を駆動信号VX、VYとして出力する。すなわち、駆動信号VX、VYの波形は、互いに同じである。なお、駆動信号VX、VYの波形は、たとえば、正弦波である。
可変遅延要素206cは、遅延制御部206bから与えられる指示に応じて駆動信号VXを遅延させる。同様に、可変遅延要素206dは、遅延制御部206bから与えられる指示に応じて駆動信号VYを遅延させる。遅延制御部206bは、受光器204から出力される電気信号に基づいて、可変遅延要素206c、206dの遅延量を決定する。
偏波ダイバシティ強度変調器208は、入力光信号を駆動信号VX、VYで変調することにより出力光信号を生成する。具体的には、強度変調器208Xは、入力光信号を駆動信号VXで強度変調し、強度変調器208Yは、入力光信号を駆動信号VYで強度変調する。例えば、強度変調器208Xおよび強度変調器208Yが並列に配置されている構成においては、強度変調器208Xは、入力光信号から得られる光信号Xを駆動信号VXで強度変調し、強度変調器208Yは、入力光信号から得られる光信号Yを駆動信号VYで強度変調する。そして、強度変調器208X、208Yの出力光信号は、偏波ビームコンバイナにより合波される。この結果、データに同期するクロック信号でRZパルス化された変調光信号が生成される。
バイアス制御部207は、受光器204から出力される電気信号に基づいて、偏波ダイバシティ強度変調器208のバイアス電圧を制御する。すなわち、バイアス制御部207により生成されるバイアス電圧は、偏波ダイバシティ強度変調器208(強度変調器208X、208Y)に与えられる。ここで、バイアス制御部207は、受光器204から出力される電気信号が目標値に近づくように、フィードバック制御でバイアス電圧を制御する。
上記構成の光再変調装置200において、駆動信号VXによる生成されるRZパルスが入力光信号のシンボルタイミングからずれていると、偏波ダイバシティ強度変調器208の出力光信号の平均光パワーが低下する。よって、遅延制御部206bは、偏波ダイバシティ強度変調器208の出力光信号の平均光パワーを大きくするように、可変遅延要素206cの遅延量を制御する。同様に、遅延制御部206bは、偏波ダイバシティ強度変調器208の出力光信号の平均光パワーを大きくするように、可変遅延要素206dの遅延量を制御する。なお、可変遅延要素206cの遅延量の制御および可変遅延要素206dの遅延量の制御は、個々に実行される。
このように、第2の実施形態の光再変調装置200は、入力光信号を変調することでRZパルス化を実現する。よって、光送信器がRZパルス化を行わない光ネットワークにおいても、伝送路上でRZパルス化が実現されるので、光信号の伝送距離を長くすることができる。また、図3または図5に示す偏波ダイバシティ変調部により再変調が行われるので、入力光信号の偏波がどのような状態であっても、或いは、入力光信号が偏波多重光信号であっても、高い変調効率でRZパルス化が実現される。
<第3の実施形態>
第3の実施形態では、光再変調装置は、WDM信号中の1または複数の光信号の周波数をシフトさせる。よって、第3の実施形態の光再変調装置の構成および動作を説明する前に、光信号の周波数シフトについて簡単に記載する。
WDM伝送システムにおいては、所定の周波数間隔Δfで複数の波長チャネルが配置されている。この実施例では、Δf=25GHzである。また、光信号は、指定された波長チャネルを介して伝送される。図12(a)に示す例では、光信号a〜gが伝送されている。
また、WDM伝送システムにおいて、未使用の連続した周波数領域が要求されることがある。例えば、図12(a)に示すWDM信号において、光信号dの周波数を25GHzだけ高くすれば、光信号c〜d間により広い未使用領域が得られる。
図12(b)は、WDM信号中の指定された光信号の周波数をシフトさせる周波数シフト装置の一例を示す。この周波数シフト装置は、波長選択スイッチ(WSS)71、周波数シフタ72(72−1、72−2、・・・)、コンバイナ73を備える。波長選択スイッチ71は、選択指示に従って、WDM信号中の各光信号を出力する。例えば、周波数を維持する光信号(光信号a〜c、e〜g)は、光パス74を介してコンバイナ73に導かれる。また、周波数を25GHzだけシフトする光信号(光信号d)は、周波数シフタ72−1に導かれる。なお、選択指示は、ユーザまたはネットワーク管理者から与えられる。或いは、選択指示は、WDM伝送システムを管理するネットワーク管理システムから与えられる。
周波数シフタ72−1、72−2は、それぞれ入力光信号の周波数を25GHz、50GHzだけシフトさせる。コンバイナ73は、光パス74を介して受信する光信号、および周波数シフタ71−1、72−2の出力光信号を合波する。この構成により、WDM信号中の所望の光信号を所望の周波数だけシフトさせることができる。
なお、コンバイナ73は、受動的な光カプラによって実現してもよいが、波長選択スイッチによって実現してもよい。この場合、波長選択スイッチ(WSS)71のかわりに受動的な光スプリッタを用いてもよい。
図12(c)は、周波数シフタ72の一例を示す。この例では、周波数シフタ72は、I/Q変調器により実現される。I/Q変調器は、Iアーム変調器75、Qアーム変調器76、移相器77を備える。移相器77は、IアームとQアームとの間に位相差π/2を与える。発振器78は、発振信号LOを生成する。例えば、入力光の周波数を25GHzシフトさせる位相シフタにおいては、発振器78は25GHzの発振信号LOを生成する。この発振信号LOは、駆動信号として、Iアーム変調器75およびQアーム変調器76に与えられる。ただし、Qアーム変調器76に与えられる発振信号LOの位相は、移相器79によりπ/2だけシフトされる。
第3の実施形態の光再変調装置は、図1に示す例では、位置B1または位置B2に設けられる。また、第3の実施形態の光再変調装置は、例えば、図12(b)に示す位相シフタ72として使用される。但し、第3の実施形態の光再変調装置の構成は、図12(c)に示す構成とは異なっている。
図13は、第3の実施形態の光変調装置300の一例を示す。光再変調装置300は、図13に示すように、光分岐部301、受光器302、光分岐部303、受光器304、偏波ダイバシティI/Q変調器305、再変調機能設定部13、駆動信号生成部14、バイアス制御部308を備える。偏波ダイバシティ強度変調器305は、図3に示す並列型で構成されてもよいし、図5に示す直列型で構成されもよい。
光再変調装置300には、例えば、WDM信号から抽出される1または複数の波長チャネルの光信号が入力される。図12に示す例では、例えば、波長選択スイッチ71により光信号dが抽出され、その光信号dが周波数シフタ72として動作する光再変調装置300に導かれる。
入力光信号は、偏波ダイバシティI/Q変調器305に導かれる。また、この入力光信号は、光分岐部301により分岐され、受光器302に導かれる。そして、受光器302は、光分岐部301により分岐された入力光信号を電気信号に変換する。
光分岐部303は、偏波ダイバシティI/Q変調器305の出力光信号を分岐して受光器304に導く。受光器304は、光分岐部303により分岐された出力光信号を電気信号に変換する。
偏波ダイバシティI/Q変調器305は、I/Q変調器305X、305Yを備える。図3に示す並列型においては、I/Q変調器305X、305Yは光変調器22、23に対応する。また、図5に示す直列型においては、I/Q変調器305X、305Yは光変調器41、43に対応する。I/Q変調器305X、305Yは、それぞれ、例えば、図12(c)示す構成を有する。I/Q変調器305XのIアームおよびQアームには、それぞれ駆動信号生成部14により生成される駆動信号VX(VX_I、VX_Q)が与えられる。また、I/Q変調器305YのIアームおよびQアームには、それぞれ駆動信号生成部14により生成される駆動信号VY(VY_I、VY_Q)が与えられる。
再変調機能設定部13は、周波数Up/Down設定部306を備える。周波数Up/Down設定部306は、入力光信号の周波数を高くするか低くするかを表すUp/Down指示を生成する。なお、入力光信号の周波数を高くするか低くするかは、例えば、ユーザまたはネットワーク管理者により決定される。
駆動信号生成部14は、発振回路307a、可変遅延要素307b〜307e、相関検出部307f、位相制御部307gを備える。なお、駆動信号生成部14は、例えば、デジタル信号処理回路により実現される。
発振回路307aは、指定された周波数の発振信号を生成する。例えば、光再変調装置300が入力光信号の周波数を25GHzシフトさせる場合、発振回路307aは、25GHzの発振信号を生成する。発振信号の波形は、例えば、正弦波である。そして、この発振信号は、駆動信号VX_I、VX_Q、VY_I、VY_Qとして使用される。可変遅延要素307b、307c、307d、307eは、それぞれ駆動信号VX_I、VX_Q、VY_I、VY_Qを遅延させる。各可変遅延要素307b〜307eの遅延量は、位相制御部307gにより指定される。
相関検出部307fは、受光器302の出力信号の波形と受光器304の出力信号の波形との相関を計算する。すなわち、入力光信号の波形と出力光信号の波形との相関を計算する。或いは、相関検出部307fは、受光器302の出力信号の波形と受光器304の出力信号の波形との差分を検出してもよい。
位相制御部307gは、周波数Up/Down設定部306により生成されるUp/Down指示に従って可変遅延要素307b〜307eの遅延量を決定する。例えば、I/Q変調器のIアームに与えられる駆動信号に対してQアームに与えられる駆動信号の位相がπ/2だけ遅れているときに、そのI/Q変調器により変調される光信号の周波数が高くなるものとする。この場合、Up/Down指示が「Up」を表していれば、位相制御部307gは、駆動信号VX_Iに対して駆動信号VX_Qの位相がπ/2だけ遅れるように可変遅延要素307b、307cの遅延量を制御し、また、駆動信号VY_Iに対して駆動信号VY_Qの位相がπ/2だけ遅れるように可変遅延要素307d、307eの遅延量を制御する。反対に、Up/Down指示が「Down」を表していれば、位相制御部307gは、駆動信号VX_Iに対して駆動信号VX_Qの位相がπ/2だけ進むように可変遅延要素307b、307cの遅延量を制御し、また、駆動信号VY_Iに対して駆動信号VY_Qの位相がπ/2だけ進むように可変遅延要素307d、307eの遅延量を制御する。
さらに、位相制御部307gは、相関検出部307fにより計算される相関値に基づいて、可変遅延要素307b〜307eの遅延量を調整する。ここで、I/Q変調器を用いて入力光信号の周波数をシフトさせる場合、駆動信号のI、Q間の位相差が最適値(すなわち、π/2)からずれていると、I/Q変調器の出力光信号の強度が揺らいでしまう。換言すれば、I/Q変調器の出力光信号の強度の揺らぎを小さくするように各駆動信号の位相が調整されると、精度のよい周波数シフトが実現される。
そこで、位相制御部307gは、相関検出部307fにより計算される相関値を利用して、I/Q変調器の出力光信号の強度の揺らぎをモニタする。このとき、受光器302の出力信号の波形と受光器304の出力信号の波形との相関が高いほど(或いは、受光器302の出力信号の波形と受光器304の出力信号の波形との差が小さいほど)、I/Q変調器の出力光信号の強度の揺らぎが小さいと考えられる。したがって、位相制御部307gは、相関検出部307fにより計算される相関値を高くするように、可変遅延要素307b〜307eの遅延量を調整する。この結果、精度のよい周波数シフトが実現される。
バイアス制御部308も、相関検出部307fにより計算される相関値を高くするように、I/Q変調器305X、305Yのバイアス電圧を制御する。このとき、各I/Q変調器305X、305Yに対して以下のバイアス制御が行われる。
(1)Iアームのマッハツェンダ変調器(図12(c)では、Iアーム変調器75)の動作点がヌル点に近づくようにバイアス電圧を制御する。
(2)Qアームのマッハツェンダ変調器(図12(c)では、Qアーム変調器76)の動作点がヌル点に近づくようにバイアス電圧を制御する。
(3)I、Q間の位相差(図12(c)では、移相器77)がπ/2に近づくようにバイアス電圧を制御する。
このように、第3の実施形態の光再変調装置300は、入力光信号を変調することでその光信号の周波数をシフトさせることができる。また、図3または図5に示す偏波ダイバシティ変調部により再変調が行われるので、入力光信号の偏波がどのような状態であっても、或いは、入力光信号が偏波多重光信号であっても、高い変調効率で周波数シフトが実現される。
なお、上述の実施例では、駆動信号の位相を制御することで周波数のUp/Downが実現されるが、第3の実施形態はこの方式に限定されるものではない。例えば、各I/Q変調器のI、Q間に所定の位相差を与える移相器(図12(c)では、移相器77)の動作点を反転させること、すなわち−π/2に設定することで、周波数のUp/Downを実現してもよい。また、受光器302または受光器304により検出される光パワーが所定の閾値よりも低いときは、光再変調装置300は、発振信号の生成またはバイアス電圧の制御の一方または両方を停止してもよい。
<第4の実施形態>
第4の実施形態では、光再変調装置は、データ信号および監視信号を伝送する二重変調光信号が伝送される光ネットワークにおいて、その監視信号の書換えまたは消去を行う。よって、第4の実施形態の光再変調装置の構成および動作を説明する前に、データ信号および監視信号を伝送する二重変調光信号について簡単に記載する。
図14は、二重変調光信号を生成する光送信器の実施例を示す。図14(a)に示す例では、光送信器は、周波数可変レーザ光源81および光変調器82を備える。周波数可変レーザ光源81は、制御端子に与えられる信号に対応する周波数で発振する。よって、制御端子に監視信号が与えられると、周波数可変レーザ光源81の出力光の周波数は、監視信号に応じて変化する。この結果、監視信号を伝送する周波数変調光信号が生成される。光変調器82は、周波数可変レーザ光源81から出力される周波数変調光信号をデータ信号で変調する。これにより、データ信号および監視信号を伝送する二重変調光信号が生成される。
図14(b)に示す例では、光送信器は、マッピング回路83、回転変換回路84、D/A変換器85、レーザ光源86、光変調器87を備える。マッピング回路83は、指定された変調方式に応じてデータ信号をマッピングして電界情報信号を生成する。回転変換回路84は、監視信号に応じて、マッピング回路83により生成される複素電界情報信号を、原点を中心に回転させる。一例として、監視信号が2値信号であるものとする。この場合、回転変換回路84は、電界情報信号に対して以下の処理を実行する。
(1)監視信号が「1」であるときは、電界情報信号の位相を単位時間あたりΔθだけ進める。
(2)監視信号が「0」であるときは、電界情報信号の位相を単位時間あたりΔθだけ遅らせる。
D/A変換器85は、回転変換回路84から出力される複素電界情報信号をアナログ駆動信号に変換する。レーザ光源86は、所定の光周波数の連続光を生成する。そして、光変調器87は、レーザ光源86から出力される連続光をアナログ駆動信号で変調することにより二重変調光信号を生成する。
なお、第4の実施形態において、データ信号と比較して、監視信号の帯域は十分に低いものとする。例えば、データ信号のアナログ帯域幅は数GHz〜10GHz程度であり、監視信号のアナログ帯域幅は数10Hz〜数100MHz程度である。
図15は、周波数変調について説明する図である。図15は、時刻T0、T1〜T4における光送信器の時間分解出力スペクトルを示している。各時刻における光スペクトルの幅および形状は、データ信号の変調方式および変調速度などに依存する。光送信器から出力される光信号には、図14を参照しながら説明したように、周波数変調方式で監視信号が重畳されている。なお、図15に示す例では、監視信号はデジタルコードであり、時刻T1〜T4において光信号に重畳されるコードは「0110」である。また、光送信器が使用するキャリア光の中心周波数はfcである。
時刻T0においては、光信号に監視信号が重畳されていない。この場合、光送信器は、光信号の中心周波数をシフトさせない。したがって、時刻T0に出力される光信号のスペクトルの中心周波数は、fcである。
時刻T1においては、光信号に「0」が重畳される。この場合、この実施例では、光送信器は、光信号の周波数を−Δfだけシフトさせる。したがって、時刻T1に出力される光信号のスペクトルの中心周波数は、fc−Δfである。
時刻T2においては、光信号に「1」が重畳される。この場合、この実施例では、光送信器は、光信号の周波数を+Δfだけシフトさせる。したがって、時刻T2に出力される光信号のスペクトルの中心周波数は、fc+Δfである。同様に、時刻T3に出力される光信号のスペクトルの中心周波数はfc+Δfであり、時刻T4に出力される光信号のスペクトルの中心周波数はfc−Δfである。
Δfは、キャリア光の周波数と比較して十分に小さい。ただし、Δfが小さ過ぎると、受信器において監視信号を検出することが困難である。よって、Δfは、これらの要因を考慮して適切に決定されることが好ましい。例えば、Δfは、1MHz〜1GHz程度とする。
図15に示す例では、監視信号が「0」および「1」であるときの周波数シフトがそれぞれ「−Δf」および「+Δf」であるが、第4の実施形態はこの方式に限定されるものではない。例えば、監視信号が「0」および「1」であるときの周波数シフトがそれぞれ「+Δf」および「−Δf」であってもよい。また、監視信号が「0(または、1)」であるときの周波数シフトをゼロとし、監視信号が「1(または、0)」であるときに光周波数をシフトするようにしてもよい。さらに、監視信号は、2値以外の多値周波数シフトキーイングや、アナログ情報による周波数変調(FM変調)で光信号に重畳されるようにしてもよい。
図16は、周波数変調信号の検出について説明する図である。ここでは、光信号は、データ信号および監視信号を伝送する。監視信号は、上述したように、周波数変調方式で光信号に重畳されている。よって、以下の記載では、監視信号を「FSK信号」と呼ぶことがある。なお、この光信号の中心周波数は、fcである。
上述の光信号からFSK信号を検出する回路は、例えば、図16(a)に示すように、光フィルタ91、受光器92、検出器93を有する。そして、入力光信号は、光フィルタ91に導かれる。尚、入力光信号には、上述したように、データ信号およびFSK信号が多重化されている。このため、この光信号の中心周波数は、図16(b)に示すように、FSK信号に応じてfc−Δfとfc+Δfとの間で変動する。図16(b)は、光信号のスペクトラムおよび光フィルタ91の透過帯を示している。
受光器92は、光フィルタ91の出力光(すなわち、光フィルタ91によりフィルタリングされた光信号)を電気信号に変換する。この電気信号は、光フィルタ91の出力光のパワーを表す。ここで、光フィルタ91の出力光のパワーは、図16(b)に示す斜線領域の面積で表される。すなわち、光フィルタ91の出力光のパワーは、光信号の中心周波数がfc−ΔfであるときはP1で表され、光信号の中心周波数がfc+ΔfであるときはP2で表される。この結果、FSK信号は、強度信号に変換される。
なお、データ信号は、例えば、受光器92の電気帯域制限によって平均化されるものとする。平均化されたデータ信号の直流成分は、例えば、受光器92と検出器93との間に設けられるDC除去コンデンサにより除去される。
検出器93は、受光器92の出力信号からFSK信号を検出する。例えば、検出器93は、受光器92の出力信号が所定の閾値よりも高いときはFSK信号が「0」であると判定し、受光器92の出力信号がその閾値以下であるときはFSK信号が「1」であると判定する。このように、図16(a)に示す検出回路を備える受信器は、データ信号および監視信号を伝送する二重変調光信号から監視信号を検出することができる。
第4の実施形態の光再変調装置は、光伝送路上で上述の二重変調光信号を再変調することにより、監視信号の書換えまたは消去を行う。以下、第4の実施形態の光再変調装置の構成および動作について記載する。
図17は、第4の実施形態の光変調装置400の一例を示す。光再変調装置400は、図17に示すように、光分岐部401、402、光帯域通過フィルタ(BPF)403、受光器404、405、光分岐部406、受光器407、偏波ダイバシティI/Q変調器408、再変調機能設定部13、駆動信号生成部14、相関検出部411、バイアス制御部412を備える。偏波ダイバシティ強度変調器408は、図3に示す並列型で構成されてもよいし、図5に示す直列型で構成されもよい。
光再変調装置400には、データ信号および監視信号を伝送する二重変調光信号が入力される。監視信号は、図14〜図15に示すように、周波数変調で光信号に重畳される。また、データ信号と比較して、監視信号のシンボルレートは十分に低速である。
入力光信号は、偏波ダイバシティI/Q変調器408に導かれる。また、入力光信号は、光分岐部401、402により分岐され、光BPF403および受光器405に導かれる。光BPF403は、図16に示す光フィルタ91に相当し、入力光信号のスペクトルの一部を通過させる。具体的には、光BPF403は、データ信号により形成される光スペクトルの中心周波数に対して高周波数側または低周波数側に所定量だけシフトした周波数成分を通過させる。また、光BPF403の通過帯の幅は、データ信号により形成される光スペクトルの幅よりも狭い。したがって、図16を参照しながら説明したように、光BPF403は、入力光信号に重畳されている周波数変調光信号を強度変調光信号に変換する。この強度変調光信号は、監視信号を表す。すなわち、光BPF403は、監視信号を表す強度変調光信号を生成する。そして、受光器404は、光BPF403から出力される強度変調光信号を電気信号に変換する。また、受光器405は、入力光信号を電気信号に変換する。
光分岐部406は、偏波ダイバシティI/Q変調器408の出力光信号を分岐して受光器407に導く。受光器407は、光分岐部406により分岐された出力光信号を電気信号に変換する。
偏波ダイバシティI/Q変調器408の構成は、第3の実施形態の偏波ダイバシティI/Q変調器305と実質的に同じである。すなわち、偏波ダイバシティI/Q変調器408は、I/Q変調器408X、408Yを備える。図3に示す並列型においては、I/Q変調器408X、408Yは光変調器22、23に対応する。また、図5に示す直列型においては、I/Q変調器408X、408Yは光変調器41、43に対応する。I/Q変調器408X、408Yは、それぞれ、例えば、図12(c)示す構成を有する。I/Q変調器408XのIアームおよびQアームには、それぞれ駆動信号生成部14により生成される駆動信号VX(VX_I、VX_Q)が与えられる。また、I/Q変調器408YのIアームおよびQアームには、それぞれ駆動信号生成部14により生成される駆動信号VY(VY_I、VY_Q)が与えられる。
再変調機能設定部13は、新信号波形生成部408を備える。新信号波形生成部408は、光再変調装置400の出力光信号に重畳すべき監視信号を生成する。ここで、光再変調装置400は、入力光信号に重畳されている監視信号を新たな監視信号に書き換えて出力する。よって、入力光信号に重畳されている監視信号(即ち、入力光信号から再生される監視信号)を「旧信号」と呼ぶことがある。また、出力光信号に重畳されるべき監視信号(即ち、新信号波形生成部408により生成される監視信号)を「新信号」と呼ぶことがある。新信号は、図17において「ωB」で表されている。なお、新信号は、例えば、ユーザまたはネットワーク管理者により決定される。
駆動信号生成部14は、旧信号波形再生部410a、引き算器410b、クロック源410c、乗算器410d、sin/cos信号生成部410eを備える。なお、駆動信号生成部14は、例えば、デジタル信号処理回路により実現される。
旧信号波形再生部410aは、受光器404の出力信号に基づいて、入力光信号に重畳されている監視信号(即ち、旧信号)を再生する。旧信号は、図17において「ωA」で表されている。なお、監視信号が2値信号であるときは、旧信号波形再生部410aは、受光器404の出力信号と所定の閾値とを比較することで「1」または「0」を検出してもよい。
引き算器410bは、新信号波形から旧信号波形を引き算する。即ち「ωB−ωA」が計算される。クロック源410cは、指定された周波数のクロック信号を生成する。クロック信号の周波数は、例えば、監視信号を周波数変調で光信号に重畳するための周波数シフト量に相当する。図15または図16に示す例では、クロック信号の周波数はΔfに相当する。乗算器410dは、引き算器410bの出力信号にクロック信号を乗算する。すなわち、「(ωB−ωA)t」が生成される。
sin/cos信号生成部410eは、乗算器410dの出力信号に基づいて、sin波信号およびcos波信号を生成する。sin波信号およびcos波信号の周波数は互いに同じである。そして、sin/cos信号生成部410eは、1組のsin波信号およびcos波信号を、駆動信号VX_I、VX_QとしてI/Q変調器408XのIアームおよびQアームに与える。また、sin/cos信号生成部410eは、1組のsin波信号およびcos波信号を、駆動信号VY_I、VY_QとしてI/Q変調器408YのIアームおよびQアームに与える。ただし、駆動信号VX_I、VX_Q、VY_I、VY_Qの位相は、出力光信号の品質が高くなるように調整されることが好ましい。
相関検出部411は、受光器405の出力信号の波形と受光器407の出力信号の波形との相関を計算する。すなわち、入力光信号の波形と出力光信号の波形との相関を計算する。或いは、相関検出部411は、受光器405の出力信号の波形と受光器407の出力信号の波形との差分を検出してもよい。
バイアス制御部412は、相関検出部411によって計算される相関値を高くするように、I/Q変調器408X、408Yのバイアス電圧を制御する。このとき、第3の実施形態と同様に、各I/Q変調器408X、408Yに対して以下のバイアス制御が行われる。
(1)Iアームのマッハツェンダ変調器の動作点がヌル点に近づくようにバイアス電圧を制御する。
(2)Qアームのマッハツェンダ変調器の動作点がヌル点に近づくようにバイアス電圧を制御する。
(3)I、Q間の位相差がπ/2に近づくようにバイアス電圧を制御する。
次に、駆動信号を生成する方法を説明する。なお、光再変調装置400には、上述のように、データ信号および監視信号を伝送する二重変調光信号が入力される。ここで、監視信号は、周波数変調で光信号に重畳されている。この場合、監視信号(すなわち、周波数変調成分)は、入力光信号の偏波状態に依存しない。
光再変調装置400の入力光信号の電界は(6)式で表される。
Figure 2017073729
ωは、データ信号の搬送波角周波数を表す。ΔωA(t)は、入力光信号に重畳されている監視信号(即ち、旧信号)を表す。
また、光再変調装置400の出力光信号の電界は(7)式で表される。
Figure 2017073729
ΔωB(t)は、出力光信号に重畳される監視信号(即ち、新信号)を表す。このように、光再変調装置400は、入力光信号に重畳されている旧信号を新信号に書き換える。このとき、光再変調装置400は、入力光信号から旧信号を消去するとともに、その光信号に新信号を追加する。よって、光再変調装置400において行われる再変調は(8)式で表される。
Figure 2017073729
(8)式に示す再変調は、三角関数を使用して(9)式で表すことができる。
Figure 2017073729
したがって、偏波ダイバシティI/Q変調器(I/Q変調器408X、408Y)の各Iアームに「cos(ΔωB(t)−ΔωA(t))」を与え、偏波ダイバシティI/Q変調器の各Qアームに「sin(ΔωB(t)−ΔωA(t))」を与えれば、入力光信号に重畳されている旧信号が新信号に書き換えられる。
図18は、第4の実施形態における監視信号の書換えの一例を示す。この例では、入力光信号に重畳されている監視信号(すなわち、旧信号)は2値信号「0110」である。光信号の中心周波数はfcである。監視信号が「0」であるときに光信号の周波数はfcに対してΔfだけ低く制御され、監視信号が「1」であるときに光信号の周波数はfcに対してΔfだけ高く制御される。
入力光信号の中心周波数は、旧信号に従って変調されている。即ち、入力光信号の中心周波数は、シンボル1〜4においてfc−Δf、fc+Δf、fc+Δf、fc−Δfと変化する。なお、光再変調装置400において、旧信号波形再生部410aは、受光器404の出力信号に基づいて旧信号を再生することができる。
出力光信号に重畳すべき監視信号(即ち、新信号)は「1101」である。そして、引き算器410bは、新信号から旧信号を引き算する。このとき、引き算器410bは、シンボル毎に引き算を実行してもよい。この結果、旧信号を新信号に書き換えるための再変調成分が決定される。この例では、シンボル1〜4において+2Δf、ゼロ、−2Δf、+2Δfが得られる。そうすると、sin/cos信号生成部410eは、算出された再変調成分に基づいて、実行すべき書換えを実現するための駆動信号を生成する。
シンボル1においては、光再変調装置400は、入力光信号の周波数を2Δfだけ高くする再変調を実行する。すなわち、駆動信号生成部14は、入力光信号の周波数を2Δfだけ高くする駆動信号を偏波ダイバシティI/Q変調器408のI/Q変調器408X、408Yに与える。ここで、I/Q変調器のIアームに与えられる駆動信号に対してQアームに与えられる駆動信号の位相がπ/2だけ遅れているときに、そのI/Q変調器により変調される光信号の周波数が高くなるものとする。この場合、駆動信号生成部14は、駆動信号VX_Iに対して駆動信号VX_Qの位相がπ/2だけ遅れるように駆動信号VX_I、VX_Qを生成する。また、駆動信号生成部14は、駆動信号VY_Iに対して駆動信号VY_Qの位相がπ/2だけ遅れるように駆動信号VY_I、VY_Qを生成する。ここで、駆動信号VX_I、VX_Q、VY_I、VY_Qの周波数はいずれも2Δfである。なお、位相差がπ/2である1組の駆動信号は、同じ周波数のsin波信号およびcos波信号を生成することにより実現され得る。
偏波ダイバシティI/Q変調器408は、駆動信号生成部14により生成される駆動信号に基づいて入力光信号を変調する。すなわち、I/Q変調器408Xは、IアームおよびQアームに与えられる駆動信号VX_IおよびVX_Qで入力光信号を変調する。同様に、I/Q変調器408Yは、IアームおよびQアームに与えられる駆動信号VY_IおよびVY_Qで入力光信号を変調する。これにより、シンボル1においては、入力光信号の中心周波数を2Δfだけ高くする再変調が実行される。この結果、出力光信号の中心周波数はfc+Δfである。
シンボル2においては、光再変調装置400は、入力光信号の周波数を変化させない。この場合、sin/cos信号生成部410eは、駆動信号を生成しない。すなわち、光再変調装置400は、実質的に、入力光信号に対して再変調を行わない。したがって、出力光信号の中心周波数は、入力光信号と同じであり、fc+Δfである。
シンボル3においては、光再変調装置400は、入力光信号の周波数を2Δfだけ低くする再変調を実行する。すなわち、駆動信号生成部14は、入力光信号の周波数を2Δfだけ低くする駆動信号を偏波ダイバシティI/Q変調器408のI/Q変調器408X、408Yに与える。この場合、駆動信号生成部14は、駆動信号VX_Iに対して駆動信号VX_Qの位相がπ/2だけ進むように駆動信号VX_I、VX_Qを生成する。また、駆動信号生成部14は、駆動信号VY_Iに対して駆動信号VY_Qの位相がπ/2だけ進むように駆動信号VY_I、VY_Qを生成する。これにより、シンボル3においては、入力光信号の中心周波数を2Δfだけ低くする再変調が実行される。この結果、出力光信号の中心周波数はfc−Δfである。なお、シンボル4に対する再変調は、シンボル1と同じなので、説明を省略する。
受信器は、図16(a)に示す検出回路を利用して、光再変調装置400の出力光信号から監視信号を検出する。このとき、受信器に到着する光信号の周波数は、シンボル1〜4において、fc+Δf、fc+Δf、fc−Δf、fc+Δfである。したがって、監視信号「1101」が検出される。すなわち、受信器は、光再変調装置400において書き換えられた監視信号を検出する。
なお、図18に示す実施例では、監視信号は2値信号であるが、第4の実施形態はこの方式に限定されるものではない。また、上述の記載では、入力光信号に重畳されている監視信号が新たな監視信号に書き換えられるが、第4の実施形態はこの方式に限定されるものではない。例えば、光再変調装置400は、入力光信号に重畳されている監視信号を消去してもよい。この場合、信号波形生成部409は「ゼロ」を出力する。即ち、(8)式または(9)式において、「ΔωB(t)=0」が与えられる。そうすると、偏波ダイバシティI/Q変調器408は、旧信号を消去するように、駆動信号に基づいて入力光信号を再変調する。
さらに、上述の実施例では、監視信号は周波数変調で光信号に重畳されるが、第4の実施形態はこの構成に限定されるものではない。例えば、監視信号は、偏波変調で光信号に重畳されてもよい。この場合、光再変調装置400は、旧信号が新信号に書き換えられるように、例えば偏波制御器を用いて、入力光信号の偏波を制御する。また、例えば、監視信号は、強度変調で光信号に重畳されてもよい。この場合、光再変調装置400は、旧信号が新信号に書き換えられるように、例えば強度制御器を用いて、入力光信号の強度を制御する。
11、16 光分岐部
12、17 受光部
14 駆動信号生成部
15 偏波ダイバシティ変調部
21 偏波ビームスプリッタ
22、23 光変調器
24 偏波ビームコンバイナ
25 偏波回転器
41、42 光変調器
43 偏波回転器
103 偏波ダイバシティ位相変調器
103X、103Y 位相変調器
105a、105b 低域通過フィルタ(LPF)
206a クロック再生部
208 偏波ダイバシティ強度変調器
208X、208Y 強度変調器
305、408 偏波ダイバシティI/Q変調器
305X、305Y、408X、408T I/Q変調器
307a 発振器
307b〜307e 可変遅延要素
307f 相関検出部
307g 位相制御部
403 光帯域通過フィルタ(光BPF)
409 新信号波形生成部
410a 旧信号波形再生部
410b 引き算器
410e sin/cos信号生成部

Claims (12)

  1. 第1の偏波状態に対して設けられた第1の光変調器および前記第1の偏波状態に直交する第2の偏波状態に対して設けられた第2の光変調器を用いて入力光信号を変調して出力光信号を生成する偏波ダイバシティ変調部と、
    前記入力光信号または前記出力光信号の少なくとも一方を光電変換して少なくとも1つの電気信号を生成する受光部と、
    前記受光部により生成される電気信号に基づいて、前記第1の光変調器を駆動する第1の駆動信号および前記第2の光変調器を駆動する第2の駆動信号を生成する駆動信号生成部と、
    を備える光再変調装置。
  2. 偏波ダイバシティ変調部は、
    前記入力光信号から前記第1の偏波状態を有する第1の入力光信号および前記第2の偏波状態を有する第2の入力光信号を生成する偏波ビームスプリッタと、
    前記第1の光変調器の出力光と前記第2の光変調器の出力光とを合波する偏波ビームコンバイナと、を含み、
    前記第1の入力光信号は前記第1の光変調器に導かれ、前記第2の入力光信号は前記第2の光変調器に導かれる
    ことを特徴とする請求項1に記載の光再変調装置。
  3. 前記第1の光変調器は、入力光を効率よく変調する第1の固有偏波状態を有し、
    前記第2の光変調器は、入力光を効率よく変調する第2の固有偏波状態を有し、
    前記第1の入力光信号は、前記第1の固有偏波状態で前記第1の光変調器に入力されるように前記偏波ビームスプリッタから前記第1の光変調器に導かれ、
    前記第2の入力光信号は、前記第2の固有偏波状態で前記第2の光変調器に入力されるように前記偏波ビームスプリッタから前記第2の光変調器に導かれる
    ことを特徴とする請求項2に記載の光再変調装置。
  4. 前記入力光信号は、前記第1の光変調器に導かれ、
    前記第1の光変調器から出力される光信号は、前記第2の光変調器に導かれる
    ことを特徴とする請求項1に記載の光再変調装置。
  5. 前記第1の光変調器および前記第2の光変調器は、それぞれ位相変調器であり、
    前記受光部は、前記入力光信号中の前記第1の偏波状態の成分を光電変換して第1の電気信号を生成し、前記入力光信号中の前記第2の偏波状態の成分を光電変換して第2の電気信号を生成し、
    前記駆動信号生成部は、前記第1の電気信号および前記第2の電気信号をそれぞれ低域通過フィルタでフィルタリングして前記第1の駆動信号および前記第2の駆動信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光再変調装置。
  6. 前記第1の光変調器および前記第2の光変調器は、それぞれ強度変調器であり、
    前記受光部は、前記入力光信号を光電変換して前記電気信号を生成し、
    前記駆動信号生成部は、前記電気信号に基づいて前記入力光信号により伝送されるデータ信号に同期するクロック信号を再生し、前記クロック信号を前記第1の駆動信号および前記第2の駆動信号として前記第1の光変調器および前記第2の光変調器に与える
    ことを特徴とする請求項1に記載の光再変調装置。
  7. 前記第1の光変調器および前記第2の光変調器は、それぞれI/Q変調器であり、
    前記受光部は、前記入力光信号を光電変換して第1の電気信号を生成し、前記出力光信号を光電変換して第2の電気信号を生成し、
    前記駆動信号生成部は、
    指定された同じ周波数を有する第1〜第4の発振信号を生成する発振回路と、
    前記第1〜第4の発振信号を遅延させる遅延回路と、
    前記第1の発振信号と前記第2の発振信号との間の位相差をπ/2に設定し、前記第3の発振信号と前記第3の発振信号との間の位相差をπ/2に設定し、前記第1の電気信号と前記第2の電気信号との間の相関を高くするように、前記遅延回路における前記第1〜第4の発振信号の遅延量を制御する位相制御部と、を含み、
    前記遅延回路から出力される前記第1および第2の発振信号は、前記第1の駆動信号として前記第1の光変調器のIアームおよびQアームに与えられ、前記遅延回路から出力される前記第3および第4の発振信号は、前記第2の駆動信号として前記第2の光変調器のIアームおよびQアームに与えられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の光再変調装置。
  8. 第1のデータ信号および前記第1のデータ信号と速度の異なる第2のデータ信号で変調された入力光信号を再変調して出力光信号を生成する光再変調装置であって、
    前記入力光信号または前記出力光信号の少なくとも一方を光電変換して少なくとも1つの電気信号を生成する受光部と、
    前記電気信号に基づいて駆動信号を生成する駆動信号生成部と、
    前記駆動信号で前記入力光信号を再変調して前記出力光信号を生成する変調部と、を有し、
    前記駆動信号生成部は、前記出力光信号において前記第2のデータ信号が消去されるように、或いは、前記出力光信号において前記第2のデータ信号が第3のデータ信号に書き換えられるように、前記電気信号に基づいて前記駆動信号を生成する
    ことを特徴とする光再変調装置。
  9. 前記第2のデータ信号は、周波数変調で前記入力光信号に重畳されており、
    前記受光部は、
    前記入力光信号のスペクトルの一部を透過させる光帯域通過フィルタと、
    前記光帯域通過フィルタの出力光を強度変調信号に変換する受光器と、を含み、
    前記駆動信号生成部は、
    前記強度変調信号に基づいて前記第2のデータ信号を再生する再生器と、
    前記再生器により再生された第2のデータ信号に基づいて前記入力光信号のキャリア周波数を制御する駆動信号を生成する信号生成回路と、を含む
    ことを特徴とする請求項8に記載の光再変調装置。
  10. 前記信号生成回路は、前記第3のデータ信号から前記再生器により再生された第2のデータ信号を引き算した結果に基づいて、前記入力光信号のキャリア周波数を制御する駆動信号を生成する
    ことを特徴とする請求項9に記載の光再変調装置。
  11. 第1の偏波状態に対して設けられた第1の光変調器および前記第1の偏波状態に直交する第2の偏波状態に対して設けられた第2の光変調器を備える偏波ダイバシティ変調部の入力光信号または前記偏波ダイバシティ変調部の出力光信号の少なくとも一方を光電変換して少なくとも1つの電気信号を生成し、
    前記電気信号に基づいて、前記第1の光変調器を駆動する第1の駆動信号および前記第2の光変調器を駆動する第2の駆動信号を生成し、
    前記第1の光変調器および前記第2の光変調器が前記第1の駆動信号および前記第2の駆動信号に基づいて前記出力光信号を生成する
    ことを特徴とする光再変調方法。
  12. 第1のデータ信号および前記第1のデータ信号と速度の異なる第2のデータ信号で変調された入力光信号を再変調して出力光信号を生成する光再変調方法であって、
    前記入力光信号または前記出力光信号の少なくとも一方を光電変換して少なくとも1つの電気信号を生成し、
    前記出力光信号において前記第2のデータ信号が消去されるように、或いは、前記出力光信号において前記第2のデータ信号が第3のデータ信号に書き換えられるように、前記電気信号に基づいて前記駆動信号を生成し、
    前記駆動信号で前記入力光信号を再変調して前記出力光信号を生成する
    ことを特徴とする光再変調方法。
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