JP6492864B2 - 光分岐挿入装置および光分岐挿入方法 - Google Patents

光分岐挿入装置および光分岐挿入方法 Download PDF

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Description

本発明は、光分岐挿入装置および光分岐挿入方法に係わる。
近年、大容量かつ柔軟な光ネットワークを実現するために、光分岐挿入装置(ROADM:Reconfigurable Optical Add Drop Multiplexer)が実用化されている。ROADMは、例えば、WDM伝送システムの各ノードに設けられる。そして、ROADMは、受信WDM信号から所望の波長チャネルの光信号を分岐してクライアントに導くことができる。また、ROADMは、クライアントから受信するデータ信号をWDM信号に挿入することができる。
上述の動作を実現するため、ROADMは、波長選択スイッチを備える。波長選択スイッチは、たとえば、アレイ導波路格子、マイクロマシン、液晶素子などを含んで構成される。
なお、光分岐挿入装置については、例えば、特許文献1、2に記載されている。
特開2012−119925号公報 特開2011−109439号公報
光ネットワークの容量をさらに大きくするため、及び/又は、光ネットワークの柔軟性を向上させるために、通信リソース(ここでは、波長または周波数)をさらに効率的に利用する方式が検討されている。一例として、複数のサブキャリア光信号を多重化するマルチキャリア変調が検討されている。マルチキャリア変調の1つとして、例えば、直交周波数分割多重方式(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)が実用化されている。以下の記載では、複数のサブキャリア光信号が多重化されている光信号を「サブキャリア多重光信号」と呼ぶことがある。
サブキャリア多重光信号中の任意のサブキャリア光信号を所望の宛先へ伝送するためには、非常に細かい粒度で波長を処理する技術が必要となる。ところが、急峻な透過特性を有する波長選択スイッチを実現することは困難である。すなわち、既存技術では、サブキャリア多重光信号中のサブキャリア光信号を個々に処理することは容易ではない。したがって、既存技術では、光ネットワークのチャネル/サブチャネルの波長間隔(または、周波数間隔)を十分に狭くすることは困難である。なお、以下の記載では、サブキャリア多重光信号は波長多重光信号に属するものとして説明する。
本発明の1つの側面に係わる目的は、波長多重伝送において精度よく光信号の分岐および挿入を行うことができる光分岐挿入装置および光分岐挿入方法を提供することである。
本発明の1つの態様の光分岐挿入装置は、複数の光信号が多重化された波長多重光信号および参照光を含む波長多重光を処理する。この光分岐挿入装置は、前記波長多重光を分岐して第1の波長多重光および第2の波長多重光を生成する光スプリッタと、前記第2の波長多重光を表す電気信号を生成する受信器と、前記受信器により生成される電気信号に基づいて前記参照光の光周波数と前記複数の光信号の中から指定された光信号の光周波数との差分を推定する周波数推定部と、第1の光および前記第1の光に対して前記差分だけ異なる光周波数を有する第2の光を生成する光源と、前記電気信号に基づいて前記指定された光信号を表す分岐信号を生成する復調器と、前記分岐信号の反転信号に基づいて駆動信号を生成する駆動信号生成器と、前記駆動信号で前記第2の光を変調して変調光信号を生成する光変調器と、前記第1の波長多重光、前記第1の光、および前記変調光信号が入力される非線形光学媒質と、を備える。
上述の態様によれば、波長多重伝送において精度よく光信号の分岐および挿入を行うことができる。
光分岐挿入装置の一例を示す図である。 サブキャリア多重光信号を生成する光送信器の一例を示す図である。 サブキャリア多重光信号を受信する光受信器の一例を示す図である。 光分岐挿入装置の他の例を示す図である。 光分岐挿入装置の機能の一例を示す図である。 第1の実施形態の光分岐挿入装置の一例を示す図である。 光分岐挿入装置に入力される波長多重光の一例を示す図である。 第1の実施形態の非線形効果について説明する図である。 第1の実施形態の光分岐挿入装置の実施例を示す図である。 第2の実施形態の光分岐挿入装置の一例を示す図である。 第2の実施形態の非線形効果について説明する図である。 第3の実施形態の光分岐挿入装置の一例を示す図である。 第4の実施形態の光分岐挿入装置の一例を示す図である。
図1は、本発明の実施形態に係わる光分岐挿入装置の一例を示す。実施形態の光分岐挿入装置(OADM:Optical Add Drop Multiplexer)は、複数のサブチャネルが多重化されたサブキャリア多重光信号を処理する。すなわち、実施形態の光分岐挿入装置は、複数のサブキャリア光信号が多重化されたサブキャリア多重光信号を処理する。よって、以下の記載では、実施形態の光分岐挿入装置を「サブキャリア光分岐挿入装置(サブキャリアOADM)」と呼ぶことがある。
サブキャリアOADM1には、複数のサブキャリア光信号が多重化されたサブキャリア多重光信号が入力される。そして、サブキャリアOADM1は、サブキャリア多重光信号から、指定されたサブキャリア光信号を分岐することができる。図1に示す例では、サブキャリアOADM1は、サブキャリア多重光信号からサブチャネルSCHDに割り当てられているサブキャリア光信号Dを分岐している。なお、サブキャリア多重光信号から分岐されたサブキャリア光信号Dは、例えば、クライアントに導かれる。また、サブキャリアOADM1は、サブキャリア多重光信号にサブキャリア光信号を挿入することができる。図1に示す例では、サブキャリアOADM1は、サブキャリア多重光信号のサブチャネルSCHAにサブキャリア光信号Aを挿入している。サブキャリア多重光信号に挿入されるサブキャリア光信号Aは、例えば、クライアントにより生成される。
上述の分岐挿入処理において、サブキャリア多重光信号からサブキャリア光信号が分岐されたときは、そのサブチャネルに新たなサブキャリア光信号を挿入することができる。ただし、このサブチャネルに分岐されたサブキャリア光信号の成分が残っていると、新たに挿入されるサブキャリア光信号の品質が劣化する。したがって、サブキャリアOADM1は、サブキャリア多重光信号からサブキャリア光信号を分岐するときに、サブキャリア多重光信号からそのサブキャリア光信号を精度よく除去できることが好ましい。
図2は、サブキャリア多重光信号を生成する光送信器の一例を示す。この例では、サブキャリア多重光信号は、OFDMにより生成される。
光送信器10は、図2に示すように、マッパ11−1〜11−n、逆FFT回路12、D/A変換器13、レーザ光源14、光変調器15を備える。マッパ11−1〜11−nは、それぞれ指定された変調方式に応じてデータ信号1〜nをコンステレーションにマッピングする。逆FFT回路12は、マッパ11−1〜11−nの出力信号に対して逆FFTを実行して時間領域信号を生成する。D/A変換器13は、逆FFT回路12の出力信号に対してD/A変換を行って駆動信号を生成する。レーザ光源14は、所定の光周波数の連続光を生成する。そして、光変調器15は、レーザ光源14から出力される連続光を駆動信号で変調して光信号を生成する。
上記構成の光送信器10により、データ信号1〜nを伝送するサブキャリア多重光信号が生成される。なお、データ信号1〜nは、サブキャリアSC1〜SCnにより伝送される。
図3は、サブキャリア多重光信号を受信する光受信器の一例を示す。サブキャリア多重光信号は、例えば、図2に示す光送信器10により生成される。
光受信器20は、図3に示すように、コヒーレント受信器21、A/D変換器22、FFT回路23、再生器24−1〜24−nを備える。コヒーレント受信器21は、サブキャリア多重光信号の電界情報を表す電気信号を生成する。A/D変換器22は、コヒーレント受信器21から出力される電気信号をデジタル信号に変換する。FFT回路23は、サブキャリア多重光信号の電界情報を表すデジタル信号に対してFFTを実行して周波数領域信号を生成する。再生器24−1〜24−nは、FFT回路23から出力される対応する周波数領域信号からデータ信号1〜nを再生する。
図4は、本発明の実施形態に係わる光分岐挿入装置の他の例を示す。図4に示す光分岐挿入装置は、WDM信号を処理する。この例では、WDM信号には、波長チャネルCH1〜CH4が多重化されている。各波長チャネルは、サブキャリア多重光信号を伝送する。すなわち、WDM信号は、複数のサブキャリア多重光信号を含む。なお、各波長チャネルにより伝送されるサブキャリア多重光信号は、例えば、図2に示す光送信器10により生成される。
波長選択スイッチ(WSS:Wavelength Selective Switch)2は、受信WDM信号を処理する。図4に示す例では、WSS2は、波長チャネルCH2をサブキャリアOADM1に導き、波長チャネルCH1、CH3をWSS3に導き、波長チャネルCH4をクライアントに導く。サブキャリアOADM1は、波長チャネルCH2により伝送されるサブキャリア多重光信号を処理する。WSS3は、サブキャリアOADM1により処理された波長チャネルCH2、WSS2から導かれてくる波長チャネルCH1、CH3、クライアントから導かれてくる波長チャネルCH4を多重化して出力WDM信号を生成する。
なお、サブキャリア多重光信号には、複数のサブキャリア光信号が多重化されている。ここで、サブキャリア多重光信号に多重化されている複数のサブキャリア光信号の光周波数は互いに異なっている。したがって、サブキャリア多重光信号は、波長多重光信号の一例である。
図5は、本発明の実施形態に係わる光分岐挿入装置の機能の一例を示す。図5に示す光分岐挿入装置は、例えば、図1または図4に示すサブキャリアOADM1として使用される。
光分岐挿入装置は、光受信部31、光変調部32、信号処理部33、光モニタ部34を備える。そして、この光分岐挿入装置には、サブキャリア多重光信号が入力される。以下の記載では、サブキャリア多重光信号からサブキャリア光信号SCDが分岐され、サブキャリア多重光信号にサブキャリア光信号SCAが挿入されるものとする。
光受信部31は、受信したサブキャリア多重光信号を光変調部32に導くと共に、そのサブキャリア多重光信号に多重化されている各サブキャリア光信号を復調してデータ信号を再生する。そして、光受信部31は、サブキャリア光信号SCDから再生されたデータ信号をクライアントに導く。また、光受信部31は、サブキャリア光信号SCDの光周波数に係わる情報を信号処理部33に与える。なお、光受信部31は、例えば、図3に示す光受信器20により実現される。
光変調部32は、信号処理部33から与えられる信号に応じて、サブキャリア多重光信号からサブキャリア光信号SCDを除去する。また、光変調部32は、信号処理部33から与えられる信号に応じて、サブキャリア多重光信号にサブキャリア光信号SCAを挿入する。なお、サブキャリア光信号SCAが挿入されるサブチャネルは、サブキャリア光信号SCDが除去されたサブチャネルと同じであってもよいし、異なっていてもよい。
信号処理部33は、サブキャリア光信号SCDの光周波数に係わる情報および光モニタ部34によるモニタ結果に基づいて、サブキャリア多重光信号からサブキャリア光信号SCDを除去するための信号およびサブキャリア多重光信号にサブキャリア光信号SCAを挿入するための信号を生成する。光モニタ部34は、光変調部32の出力光信号をモニタし、そのモニタ結果を信号処理部33に与える。或いは、光モニタ部34は、光変調部32の出力光信号に基づいて信号処理部33を制御してもよい。
<第1の実施形態>
図6は、本発明の第1の実施形態に係わる光分岐挿入装置の一例を示す。第1の実施形態の光分岐挿入装置100は、図6に示すように、光スプリッタ41、受信器42、周波数推定部43、復調器44、駆動信号生成器45、光源回路46、光変調器47、非線形光学媒質48を備える。
光分岐挿入装置100には、図7に示す波長多重光が入力される。波長多重光は、サブキャリア多重光信号および参照光を含む。サブキャリア多重光信号には、複数のサブキャリア光信号SC1〜SCnが多重化されている。複数のサブキャリア光信号SC1〜SCnの位相は、互いに同期している。また、サブキャリア多重光信号は、例えば、図2に示す光送信器10により生成される。この場合、レーザ光源14から出力される連続光を変調することによりサブキャリア多重光信号SC1〜SCnが生成されるので、複数のサブキャリア光信号の位相は互いに同期している。
参照光の光周波数は、サブキャリア多重光信号の光周波数とは異なる。ここで、参照光の光周波数は、サブキャリア多重光信号の光周波数より低くてもよいし、サブキャリア多重光信号の光周波数より高くてもよい。また、参照光の光周波数とサブキャリア多重光信号の光周波数との差分は、特に限定されるものではない。ただし、参照光の光周波数とサブキャリア多重光信号の光周波数との差分が小さすぎると、参照光とサブキャリア多重光信号とを分離することが困難になることがある。一方、参照光の光周波数とサブキャリア多重光信号の光周波数との差分が大きすぎると、非線形光学媒質48において非線形効果(例えば、4波混合、相互位相変調)の効率が低下する。したがって、参照光の光周波数とサブキャリア多重光信号の光周波数との差分は、これらの要因を考慮して決定することが好ましい。
参照光のパワーは、図7に示すように、各サブキャリア光信号のパワーよりも大きいことが好ましい。たとえば、参照光のパワーは、非線形光学媒質48において十分に非線形効果が発生する程度に大きいことが好ましい。また、参照光の位相は、サブキャリア多重光信号の位相と同期していることが好ましい。なお、参照光は、例えば、連続光である。
参照光は、例えば、サブキャリア多重光信号を送信する光送信器において生成される。サブキャリア多重光信号が図2に示す光送信器10により生成される場合、参照光も光送信器10により生成されるようにしてもよい。この場合、光送信器10は、レーザ光源14とは別に、参照光を生成する参照光源を備える。ここで、光送信器10は、参照光の位相がレーザ光源14の出力光の位相と同期するように、参照光またはレーザ光源14の出力光の少なくとも一方の位相を制御してもよい。そして、光送信器10は、サブキャリア多重光信号および参照光を合波して光伝送路に出力する。
光スプリッタ41は、受信した波長多重光を分岐して非線形光学媒質48および受信器42に導く。分岐比は特に限定されるものではないが、光スプリッタ41は、例えば、非線形光学媒質48に導かれる波長多重光のパワーが受信器42に導かれる波長多重光のパワーよりも大きくなるように、受信した波長多重光を分岐する。
受信器42は、光スプリッタ41から導かれてくる波長多重光を表す電気信号を生成する。ここで、受信器42は、例えば、図3に示すコヒーレント受信器21およびA/D変換器22により実現される。或いは、受信器42は、コヒーレント受信器21およびA/D変換器22に加えて、FFT回路23を含んでいてもよい。この場合、コヒーレント受信器21は、波長多重光の電界情報(I成分およびQ成分)を表す電気信号を生成する。また、FFT回路23は、波長多重光の電界情報を表すデジタル信号に対してFFTを実行して周波数領域信号を生成する。すなわち、参照光および各サブキャリア光信号を表す周波数領域信号が生成される。
ここで、光分岐挿入装置100には、サブキャリア多重光信号からサブキャリア光信号SCDを分岐する指示が与えられているものとする。サブキャリア光信号SCDは、サブキャリア多重光信号に多重化されている複数のサブキャリア光信号SC1〜SCnの中の1つである。
周波数推定部43は、受信器42により生成される周波数領域信号に基づいて、参照光の光周波数とサブキャリア光信号SCDの光周波数との差分Δνを推定(又は、算出)する。そして、周波数推定部43は、差分Δνを表す周波数情報を光源回路46に与える。
復調器44は、受信器42により生成される周波数領域信号に基づいて、サブキャリア光信号SCDを復調して分岐信号を生成する。この分岐信号は、サブキャリア光信号SCDを利用して伝送されたデータを表す。また、この分岐信号は、駆動信号生成器45およびクライアントに導かれる。そして、駆動信号生成器45は、分岐信号の反転信号に基づいて駆動信号を生成する。すなわち、サブキャリア光信号SCDを利用して伝送されたデータを表す分岐信号の反転信号に基づいて駆動信号が生成される。
光源回路46は、周波数推定部43から与えられる周波数情報に応じて、連続光CW1および連続光CW2を生成する。連続光CW1および連続光CW2の光周波数は、いずれも、参照光の光周波数と異なり、且つ、サブキャリア多重光信号の光周波数とも異なる。また、連続光CW1の光周波数と連続光CW2の光周波数との間の差分は、周波数情報によって表されるΔνである。即ち、連続光CW1の光周波数と連続光CW2の光周波数との間の差分は、参照光の光周波数とサブキャリア光信号SCDの光周波数との差分Δνと同じである。なお、連続光CW1のパワーは、連続光CW2のパワーよりも大きいことが好ましい。たとえば、連続光CW1のパワーは、非線形光学媒質48において十分に非線形効果が発生する程度に大きいことが好ましい。光変調器47は、駆動信号生成器45により生成される駆動信号で連続光CW2を変調して変調光信号を生成する。
非線形光学媒質48には、光スプリッタ41から導かれてくる波長多重光、光源回路46により生成される連続光CW1、光変調器47により生成される変調光信号が入力される。非線形光学媒質48は、たとえば、光ファイバ(特に、高非線形ファイバ)、シリコン等をコアに有する高屈折率差光導波路、周期分極電気光学結晶により実現される。ここで、非線形光学媒質48には、光周波数の異なる複数の光信号が入射される。よって、非線形光学媒質48において、非線形効果(4波混合、相互位相変調など)が生じる。
図8(a)は、プローブ光、励起光P1、励起光P2が非線形光学媒質48に入射されたときの状態を示す。ここで、励起光P1のパワーおよび励起光P2のパワーは、非線形光学媒質48において非線形効果が生じる程度に十分に高いものとする。また、プローブ光の光周波数と励起光P1の光周波数との差分がΔνであるものとする。この場合、4波混合により、プローブ光に対応するアイドラ光が生成される。このとき、励起光P2の光周波数とアイドラ光の光周波数との差分もΔνである。また、アイドラ光が伝送する信号は、プローブ光が伝送する信号と同じである。
図8(b)は、図6に示す変調光信号、連続光CW1、波長多重光が非線形光学媒質48に入射されたときの状態を示す。ここで、変調光信号、連続光CW1、波長多重光に含まれている参照光は、それぞれ図8(a)に示すプローブ光、励起光P1、励起光P2に対応する。すなわち、連続光CW1および参照光は、励起光として作用する。
図6に示す構成では、参照光の光周波数とサブキャリア光信号SCDの光周波数との差分がΔνであり、また、連続光CW1の光周波数と変調光信号の光周波数との差分もΔνである。この場合、図8(a)を参照しながら説明した4波混合により、サブキャリア光信号SCDが割り当てられている光周波数に、変調光信号に対応するアイドラ光が生成される。ここで、変調光信号は、サブキャリア光信号SCDの反転信号に基づいて生成される。すなわち、非線形光学媒質48において生成されるアイドラ光は、サブキャリア光信号SCDの反転信号を表す。したがって、非線形光学媒質48において変調光信号に対応するアイドラ光が生成されると、サブキャリア光信号SCDがキャンセルされる。この結果、サブキャリア多重光信号からサブキャリア光信号SCDが除去される。
このように、第1の実施形態の光分岐挿入装置100においては、非線形効果を利用して、サブキャリア多重光信号から分岐されるチャネルの光信号成分が除去される。すなわち、光フィルタ等を利用することなく、光信号の分岐が実現される。したがって、光信号チャネルの間隔(すなわち、サブキャリアの間隔)が狭い場合であっても、指定されたチャネルの光信号を精度よく分岐することができる。
光分岐挿入装置100は、サブキャリア多重光信号から指定されたサブキャリア光信号を分岐する機能に加えて、サブキャリア多重光信号にサブキャリア光信号を挿入する機能を備える。図8に示す例では、クライアントから受信する信号(以下、挿入信号)に対応するサブキャリア光信号がサブキャリア多重光信号に挿入される。
この場合、駆動信号生成器45は、分岐信号の反転信号および挿入信号の和に基づいて駆動信号を生成する。また、この駆動信号で生成される変調光信号が非線形光学媒質48に入力される。
したがって、変調光信号、連続光CW1、波長多重光が非線形光学媒質48に入射されたときに生成されるアイドラ光は、分岐信号の反転信号および挿入信号の和に対応する。そうすると、上述したように、非線形光学媒質48においてアイドラ光によってサブキャリア光信号SCDが除去される。これに加えて、サブキャリア光信号Dが配置されていたチャネルに、挿入信号に対応するサブキャリア光信号SCAが挿入される。
なお、図6に示す光分岐挿入装置100において、周波数推定部43、復調器44、駆動信号生成器45は、デジタル信号を処理するプロセッサまたは回路により実現される。また、受信器42が図3に示すコヒーレント受信器21、A/D変換器22、FFT回路23で実現される場合、FFT回路23もデジタル信号を処理するプロセッサまたは回路で実現してもよい。
このように、第1の実施形態の光分岐挿入装置100においては、参照光の光周波数と指定されたサブキャリア光信号の光周波数との差分に相当する差分周波数を利用して、サブキャリア光信号の分岐/挿入が実現される。ここで、この差分周波数は、各サブキャリア光信号の光周波数と比較して十分に低い。よって、この差分周波数を精度よく実現することは容易であり、サブキャリアの周波数間隔が狭い場合であっても、精度よくサブキャリア光信号の分岐/挿入を行うことが可能である。
図9は、第1の実施形態の光分岐挿入装置100の実施例を示す。なお、光スプリッタ41、受信器42、周波数推定部43、復調器44、光変調器47、非線形光学媒質48は、図6および図9において実質的に同じである。また、インバータ45a、コンバイナ45b、遅延要素45c、分散付加部45dは、図6に示す駆動信号生成器45に対応する。さらに、発振器46a、位相シフタ46b、光コム発生器46c、波長選択スイッチ(WSS)46dは、図6に示す光源回路46に対応する。
分散補償器51は、サブキャリア光信号に付加されている分散を補償するように、受信器42により生成される電気信号を補正する。そして、分散補償器51は、補償した分散を表す分散情報を分散付加部45dに与える。なお、受信光信号に付加されている分散の補償は、公知の技術により実現される。例えば、分散補償器51は、デジタルフィルタにより実現される。この場合、例えば、分散を小さくするようにデジタルフィルタのタップ係数が制御される。偏波推定部52は、分散補償器51の出力信号に基づいて、サブキャリア光信号の偏波状態を推定する。そして、偏波推定部52は、推定した偏波状態を表す偏波情報を偏波制御部58に与える。なお、受信光信号の偏波状態の推定は、公知の技術により実現される。
分散補償器51は、受信した波長多重光の分散を補償してもよい。この場合、分散補償器51は、コヒーレント受信器とFFT回路との間に設けられるようにしてもよい。同様に、偏波推定部52は、受信した波長多重光の偏波を推定してもよい。この場合、偏波推定部52は、コヒーレント受信器とFFT回路との間に設けられるようにしてもよい。
スプリッタ53は、復調器44により再生された分岐信号をインバータ45aおよびクライアントに導く。インバータ45aは、分岐信号の反転信号を生成する。以下の記載では、分岐信号の反転信号を反転分岐信号と呼ぶことがある。なお、分岐信号がI成分およびQ成分で表されるときは、例えば、コンステレーション上で分岐信号の位相を反転することにより反転分岐信号を生成してもよい。分岐信号が「I=Xd、Q=Yd」で表されるときは、反転分岐信号は「I=−Xd、Q=−Yd」で表される。
コンバイナ45bは、反転分岐信号と挿入信号との和を生成する。なお、挿入信号は、例えば、サブキャリア多重光信号に挿入されるデータ信号であり、クライアントにより生成される。また、挿入信号が「I=Xa、Q=Ya」で表されるときは、コンバイナ45bの出力信号は「I=−Xd+Xa、Q=−Yd+Ya」で表される。
遅延要素45cは、コンバイナ45bの出力信号を遅延させる。遅延要素45cの遅延時間は、モニタ回路63により制御される。分散付加部45dは、分散補償部51から与えられる分散情報に基づいて、遅延要素45cの出力信号を補正する。すなわち、分散付加部45dは、分散補償部51により補償された分散を、遅延要素45cの出力信号に付加する。したがって、分散付加部45dの出力信号の分散は、受信光信号の分散と実質的に同じである。そして、分散付加部45dの出力信号は、駆動信号として光変調器47に与えられる。すなわち、光変調器47は、インバータ45a、コンバイナ45b、遅延要素45c、分散付加部45dにより生成される駆動信号で連続光CW2を変調して変調光信号を生成する。
発振器46aは、周波数推定部43により推定された周波数Δνまたは周波数Δν/mを有する発振信号を生成する。Δνは、参照光の光周波数とサブキャリア光信号SCDの光周波数との差分を表す。mは、整数である。なお、発振器46aの出力信号は、たとえば、正弦波である。位相シフタ46bは、発振器46aの出力信号の位相を調整することにより、光コム発生器46の出力光の位相を調整する。位相シフタ46bによる位相シフト量は、モニタ回路63により制御される。
光コム発生器46cは、位相シフタ46bにより位相が調整された発振信号に応じて、サブキャリア多重光信号と異なる光周波数の光コムを生成する。すなわち、光コム発生器46cは、所定の周波数間隔で配置される複数の連続光を生成する。複数の連続光の波長間隔は、例えば、ΔνまたはΔν/mである。波長選択スイッチ46dは、光コム発生器46cにより生成される光コムから連続光CW1および連続光CW2を選択する。連続光CW1および連続光CW2との光周波数は、それぞれ、νおよびν+Δνである。すなわち、連続光CW1の光周波数と連続光CW2の光周波数との差分は、Δνである。
なお、連続光CW1のパワーを連続光CW2のパワーよりも大きくしてもよい。この場合、波長選択スイッチ46dにより選択された連続光CW1を増幅してもよい。
光位相シフタ54は、連続光CW1の光位相を調整する。光位相シフタ54による位相シフト量は、モニタ回路63により制御される。光変調器47は、駆動信号で連続光CW2を変調することにより変調光信号を生成する。光位相シフタ55は、変調光信号の光位相を調整する。光位相シフタ55による位相シフト量は、モニタ回路63により制御される。なお、図9に示す実施例では、連続光CW1および変調光信号の光位相が調整されるが、本発明はこの構成に限定されるものではない。すなわち、光分岐挿入装置100は、光位相シフタ54、55の一方を備える構成であってもよい。
光コンバイナ56は、連続光CW1および変調光信号を合波する。以下の記載では、連続光CW1および変調光信号の合波光を「ビート光信号」と呼ぶことがある。光減衰器57は、光コンバイナ56から出力されるビート光信号のパワーを調整する。光減衰器57の減衰量は、モニタ回路63により制御される。偏波制御部58は、偏波推定部52から与えられる推定情報に基づいて、ビート光信号の偏波を制御する。このとき、偏波制御部58は、光分岐挿入装置100への入力光の偏波とビート光信号の偏波とが実質的に同じになるように、ビート光信号の偏波を制御する。
光遅延線59は、光スプリッタ41から非線形光学媒質48に導かれる波長多重光を遅延させる。光遅延線59の遅延時間は、例えば、光信号を受信して復調する処理、駆動信号を生成する処理、およびビート信号を生成する処理などに要する時間に基づいて決定される。すなわち、光スプリッタ41から非線形光学媒質48に導かれる波長多重光の遅延時間と、光スプリッタ41から受信器42に導かれる波長多重光信号に応じてビート信号を生成するための処理時間とがほぼ同じになるように、光遅延線59の遅延時間を決めるようにしてもよい。光合波器60は、光遅延線59から出力される波長多重光と偏波制御部58から出力されるビート光信号とを合波する。そして、合波された波長多重光およびビート光信号は、非線形光学媒質48に入射される。
非線形光学媒質48においては、上述した非線形効果により、サブキャリア多重光信号からサブキャリア光信号SCDが除去され、サブキャリア多重光信号にサブキャリア光信号が追加される。すなわち、サブキャリア光信号の分岐および挿入が実現される。
光スプリッタ61は、非線形光学媒質48から出力される波長多重光を分岐して受信器62に導く。受信器62の構成および動作は、実質的に、受信器42と同じである。したがって、受信器62は、非線形光学媒質48から出力される波長多重光を表す電気信号を生成する。
モニタ回路63は、受信器62の出力信号に基づいて、非線形光学媒質48から出力される波長多重光の状態をモニタする。このとき、モニタ回路63は、ビート光信号によりサブキャリア光信号の分岐/挿入が行われたチャネル(以下、目的チャネル)の状態をモニタする。そして、モニタ回路63は、モニタ結果に基づいて、遅延要素45c、位相シフタ46b、光位相シフタ54、55、光減衰器57を制御する。このとき、モニタ回路63は、モニタ結果が目標状態に近づくように、遅延要素45c、位相シフタ46b、光位相シフタ54、55、光減衰器57を制御する。
ケース1:目的チャネルからサブキャリア光信号SCDが分岐され、且つ、目的チャネルに新たなサブキャリア光信号が挿入されないときは、モニタ回路63は、目的チャネルの光パワーをモニタする。そして、モニタ回路63は、目的チャネルの光パワーを小さくするように(ゼロに近づくように)、遅延要素45c、位相シフタ46b、光位相シフタ54、55、光減衰器57を制御する。
ケース2:目的チャネルからサブキャリア光信号SCDが分岐され、且つ、目的チャネルにサブキャリア光信号SCAが挿入されるときは、モニタ回路63は、目的チャネルの光パワーおよび特性をモニタする。そして、モニタ回路63は、目的チャネルの光パワーが他のサブチャネルの光パワーとほぼ同じになり、且つ、目的チャネルから抽出される信号の特性(例えば、S/N比、誤り率など)が所定の閾値を超えるように、遅延要素45c、位相シフタ46b、光位相シフタ54、55、光減衰器57を制御する。
なお、遅延要素45を制御することにより、光スプリッタ41から非線形光学媒質48に導かれる波長多重光とビート光信号との間のタイミング誤差が調整される。位相シフタ46bを制御することにより、光コム発生器46cにより生成される光コムの位相が調整される。この結果、光スプリッタ41から非線形光学媒質48に導かれる波長多重光とビート光信号(連続光CW1および変調光信号)との間の位相同期が調整される。光位相シフタ54、55を制御することにより、連続光CW1の位相と変調光信号の位相とを同期させることができる。光減衰器57を制御することにより、目的チャネルの光パワーが調整される。
このように、図9に示す構成においては、フィードバック制御により、信号の強度、位相、遅延が調整されるので、目的チャネルの状態が最適化される。すなわち、サブキャリア光信号の分岐および挿入の精度が向上する。また、光コム発生器を利用してビート信号が生成されるので、広帯域(例えば、数THz〜数10THz)の伝送システムにおいても、光信号の分岐/挿入が可能である。
<第2の実施形態>
図9に示す構成においては、光信号が分岐されるチャネルと光信号が挿入されるチャネルとは同じである。すなわち、目的チャネルから光信号が分岐され、その目的チャネルに新たな光信号が挿入される。
これに対して、第2の実施形態の光分岐挿入装置は、所望の空チャネルに光信号を挿入することができる。すなわち、光信号が分岐されるチャネルと光信号が挿入されるチャネルとは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
図10は、本発明の第2の実施形態に係わる光分岐挿入装置200の一例を示す。第1および第2の実施形態の光分岐挿入装置の構成および動作は、ほぼ同じである。ただし、ビート光信号を生成するための構成および動作は、第1の実施形態と第2の実施形態とで異なっている。
第2の実施形態では、インバータ45a、遅延要素45c、分散付加部45dは、分岐信号に基づいて駆動信号Dを生成する。この駆動信号Dは、後述する光変調器47xに与えられる。なお、駆動信号Dは、挿入信号成分を含んでいない。挿入信号は、駆動信号Aとして後述する光変調器47yに与えられる。このとき、分散付加部45eは、分散補償器51により補償された分散を挿入信号に付加する。
波長選択スイッチ46dは、光コム発生器46により生成される光コムを利用して、連続光CW1〜CW3を生成する。連続光CW1および連続光CW2は、第1の実施形態と同じである。すなわち、連続光CW1の光周波数と連続光CW2の光周波数との差分は、参照光の光周波数と分岐されるサブキャリア光信号SCDの光周波数との差分と同じである。また、連続光CW1の光周波数と連続光CW3の光周波数との差分は、参照光の光周波数と挿入信号を挿入すべきチャネルの光周波数との差分と同じである。
光変調器47xは、インバータ45a、遅延要素45c、分散付加部45dにより生成される駆動信号Dで連続光CW2を変調して変調光信号Dを生成する。同様に、光変調器47yは、分散付加部45eから出力される駆動信号Aで連続光CW3を変調して変調光信号Aを生成する。光位相シフタ55xおよび光位相シフタ55yは、それぞれ、モニタ回路63の制御に応じて変調光信号Dおよび変調光信号Aの位相を調整する。
光コンバイナ56は、連続光CW1、変調光信号D、変調光信号Aを合波してビート光信号を生成する。このビート光信号は、光減衰器57、偏波制御部58、光合波器60を介して非線形光学媒質48に導かれる。すなわち、非線形光学媒質48には、参照光およびサブキャリア多重光信号を含む波長多重光、連続光CW1、変調光信号D、変調光信号Aが入射される。
図11(a)は、プローブ光1、プローブ光2、励起光P1、励起光P2が非線形光学媒質48に入射されたときの状態を示す。ここで、励起光P1のパワーおよび励起光P2のパワーは、非線形光学媒質48において非線形効果が生じる程度に十分に高いものとする。また、プローブ光1の光周波数と励起光P1の光周波数との差分がΔν1であり、プローブ光2の光周波数と励起光P1の光周波数との差分がΔν2であるものとする。この場合、4波混合により、プローブ光1に対応するアイドラ光1が生成され、プローブ光2に対応するアイドラ光2が生成される。このとき、励起光P2の光周波数とアイドラ光1の光周波数との差分はΔν1であり、励起光P2の光周波数とアイドラ光2の光周波数との差分はΔν2である。また、アイドラ光1が伝送する信号は、プローブ光1が伝送する信号と同じであり、アイドラ光2が伝送する信号は、プローブ光2が伝送する信号と同じである。
図11(b)は、図10に示す変調光信号D、変調光信号A、連続光CW1、波長多重光が非線形光学媒質48に入射されたときの状態を示す。ここで、変調光信号D、変調光信号A、連続光CW1、波長多重光に含まれている参照光は、それぞれ図11(a)に示すプローブ光1、プローブ光2、励起光P1、励起光P2に対応する。すなわち、連続光CW1および参照光は、励起光として作用する。
この実施例では、参照光の光周波数と図11(b)に示すチャネルDの光周波数との差分がΔν1であり、また、連続光CW1の光周波数と変調光信号Dの光周波数との差分もΔν1である。この場合、図11(a)を参照しながら説明した4波混合により、チャネルDが割り当てられている光周波数に、変調光信号Dに対応するアイドラ光1が生成される。ここで、変調光信号Dは、サブキャリア光信号SCDの反転信号を表す駆動信号Dにより生成される。すなわち、非線形光学媒質48において生成されるアイドラ光1は、サブキャリア光信号SCDの反転信号を表す。したがって、非線形光学媒質48において変調光信号Dに対応するアイドラ光1が生成されると、チャネルDに配置されているサブキャリア光信号SCDがキャンセルされる。
また、参照光の光周波数と図11(b)に示すチャネルAの光周波数との差分がΔν2であり、連続光CW1の光周波数と変調光信号Aの光周波数との差分もΔν2である。この場合、チャネルAが割り当てられている光周波数に、変調光信号Aに対応するアイドラ光2が生成される。ここで、変調光信号Aは、挿入信号を表す駆動信号Aにより生成される。したがって、非線形光学媒質48において変調光信号Aに対応するアイドラ光2が生成されると、チャネルAにサブキャリア光信号SCAが挿入される。すなわち、サブキャリア光信号SCDが除去され、且つ、サブキャリア光信号SCAが挿入されたサブキャリア多重光信号が生成される。
<第3の実施形態>
第1および第2の実施形態では、分岐信号および挿入信号に基づいてビート光信号が生成され、そのビート光信号を非線形光学媒質に入射することにより光信号の分岐/挿入が実現される。第3の実施形態の光分岐挿入装置は、第1および第2の実施形態とは異なる作用に基づいて光信号の分岐/挿入を行う。
図12は、本発明の第3の実施形態に係わる光分岐挿入装置300の一例を示す。尚、受信サブキャリア多重光信号を復調するための構成(受信器42、分散補償器51、偏波推定部52、周波数推定部43、復調器44)は、第1および第3の実施形態において実質的に同じである。
発振器71は、周波数推定部43から与えられる周波数情報に従って発振信号を出力する。ここで、周波数情報は、参照光の光周波数とサブキャリア光信号SCDの光周波数との差分Δνを表す。そして、発振器71は、周波数Δνの発振信号を出力する。そうすると、発振信号は、cos(2πΔνt)で表される。位相シフタ72は、発振器71から出力される発振信号の位相を調整する。位相シフタ72による位相シフト量は、モニタ回路63により制御される。
ミキサ73は、位相シフタ72により調整された発振信号と遅延要素45cから出力される駆動信号とを掛け合わせる。この駆動信号は、反転分岐信号および挿入信号に基づいて生成される。よって、ミキサ73の出力信号は、下式で表すことができる。
(B−B)cos(2πΔνt)
は、分岐信号を表す。すなわち、−Bは、反転分岐信号を表す。Bは、挿入信号を表す。以下の記載では、ミキサ73の出力信号を「入替え信号」と呼ぶことがある。
減衰器74は、入替え信号の振幅を調整する。減衰器74の減衰量は、モニタ回路63により制御される。偏波制御部75は、偏波推定部52により推定された偏波の状態に基づいて、電気領域で、入替え信号の偏波状態を制御する。分散付加部76は、電気領域において、分散補償器51により補償された分散を入替え信号に付加する。
光変調器77には、光スプリッタ41から光遅延線59を介して波長多重光が入射される。そして、光変調器77は、上述の入替え信号で波長多重光を変調する。この変調により、参照光からΔνだけ離れた光周波数において「B−B」が生成される。したがって、サブキャリア多重光信号において、分岐信号に対応するサブキャリア光信号SCDが除去され、挿入信号に対応するサブキャリア光信号SCAが挿入される。
図12に示す実施例では、光信号が分岐されるチャネルと光信号が挿入されるチャネルとは同じであるが、第3の実施形態はこの構成に限定されるものではない。すなわち、第3の実施形態の光分岐挿入装置は、任意の空チャネルに光信号を挿入するように構成してもよい。
<第4の実施形態>
第4の実施形態の光分岐挿入装置は、第3実施形態の光分岐挿入装置と類似する構成を有する。したがって、以下では、第3の実施形態と第4の実施形態との差異について記載する。
図13は、本発明の第4の実施形態に係わる光分岐挿入装置400の一例を示す。第4の実施形態の光分岐挿入装置400において、CW光源81は、連続光を生成する。この連続光の光周波数は、サブキャリア多重光信号の光周波数とは異なる。光変調器82は、CW光源81により生成される連続光を入替え信号で駆動することにより変調光信号を生成する。入替え信号は、第3の実施形態と同様に、反転分岐信号と挿入信号との和に発振器71により生成される発振信号を掛けることにより生成される。
光変調器82により生成される変調光信号は、光合波器60により非線形光学媒質48に導かれる。即ち、波長多重光および変調光信号が非線形光学媒質48に入射される。ここで、波長多重光は、図8(b)に示す参照光およびサブキャリア多重光信号を含む。また、CW光源81により生成される連続光は、図8(b)に示すCW1に相当するものとする。更に、変調光信号は、周波数Δνの発振信号を利用して生成されている。したがって、第4の実施形態においても、図8(b)と同様に作用により、サブキャリア多重光信号からサブキャリア光信号SCDが除去され、サブキャリア光信号SCAが挿入される。
図13に示す実施例では、光信号が分岐されるチャネルと光信号が挿入されるチャネルとは同じであるが、第4の実施形態はこの構成に限定されるものではない。すなわち、第4の実施形態の光分岐挿入装置は、任意の空チャネルに光信号を挿入するように構成してもよい。
<他の実施形態>
上述の実施例では、光分岐挿入装置は、複数のサブキャリア光信号が多重化されたサブキャリア多重光信号を処理する。すなわち、上述の実施例では、サブキャリア多重光信号からサブキャリア光信号が分岐され、サブキャリア多重光信号にサブキャリア光信号が挿入される。
本発明は、この構成に限定されるものではない。すなわち、光分岐挿入装置は、WDM信号から指定された波長チャネルの光信号を分岐し、WDM信号の所望の波長チャネルに光信号を挿入する構成であってもよい。ただし、この場合、WDM信号の各波長チャネルの位相は同期している必要がある。
なお、サブキャリア多重光信号が1つのレーザ光源から出力される連続光を変調することにより生成されるときは、サブキャリア多重光信号に多重化される複数のサブキャリア光信号の位相は同期している。よって、サブキャリア多重光信号は、位相が同期している波長多重光信号の一例である。
以上記載した各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
複数の光信号が多重化された波長多重光信号および参照光を含む波長多重光を処理する光分岐挿入装置であって、
前記波長多重光を分岐して第1の波長多重光および第2の波長多重光を生成する光スプリッタと、
前記第2の波長多重光を表す電気信号を生成する受信器と、
前記受信器により生成される電気信号に基づいて前記参照光の光周波数と前記複数の光信号の中から指定された光信号の光周波数との差分を推定する周波数推定部と、
第1の光および前記第1の光に対して前記差分だけ異なる光周波数を有する第2の光を生成する光源と、
前記電気信号に基づいて前記指定された光信号を表す分岐信号を生成する復調器と、
前記分岐信号の反転信号に基づいて駆動信号を生成する駆動信号生成器と、
前記駆動信号で前記第2の光を変調して変調光信号を生成する光変調器と、
前記第1の波長多重光、前記第1の光、および前記変調光信号が入力される非線形光学媒質と、
を備える光分岐挿入装置。
(付記2)
前記駆動信号生成器は、前記分岐信号の反転信号および挿入信号の和に基づいて前記駆動信号を生成する
ことを特徴とする付記1に記載の光分岐挿入装置。
(付記3)
前記波長多重光の分散を補償するように前記復調器に入力される電気信号を補正する分散補償器と、
前記変調光信号に前記分散補償器により補償された分散が付加されるように前記光変調器に与えられる駆動信号を補正する分散付加部と、をさらに備える
ことを特徴とする付記1または2に記載の光分岐挿入装置。
(付記4)
前記波長多重光の偏波状態を推定する偏波推定部と、
前記変調光信号の偏波状態が前記偏波推定部により推定された偏波状態とほぼ一致するように前記変調光信号を制御する偏波制御部と、をさらに備える
ことを特徴とする付記1または2に記載の光分岐挿入装置。
(付記5)
前記非線形光学媒質の出力光の状態をモニタするモニタ回路と、
前記駆動信号を遅延させる遅延要素と、をさらに備え、
前記モニタ回路は、前記非線形光学媒質の出力光の状態に基づいて前記遅延要素の遅延時間を制御する
ことを特徴とする付記1に記載の光分岐挿入装置。
(付記6)
前記非線形光学媒質の出力光の状態をモニタするモニタ回路と、
前記光源の出力光の位相を調整する位相シフタと、をさらに備え、
前記モニタ回路は、前記非線形光学媒質の出力光の状態に基づいて前記位相シフタの位相シフト量を制御する
ことを特徴とする付記1に記載の光分岐挿入装置。
(付記7)
前記非線形光学媒質の出力光の状態をモニタするモニタ回路と、
前記第1の光の位相に対する前記変調光信号の位相を調整する光位相シフタと、をさらに備え、
前記モニタ回路は、前記非線形光学媒質の出力光の状態に基づいて前記光位相シフタの位相シフト量を制御する
ことを特徴とする付記1に記載の光分岐挿入装置。
(付記8)
前記非線形光学媒質の出力光の状態をモニタするモニタ回路と、
前記第1の光および前記変調光信号のパワーを調整する光減衰器と、をさらに備え、
前記モニタ回路は、前記非線形光学媒質の出力光の状態に基づいて前記光減衰器の減衰量を制御する
ことを特徴とする付記1に記載の光分岐挿入装置。
(付記9)
複数の光信号が多重化された波長多重光信号および参照光を含む波長多重光を処理する光分岐挿入装置であって、
前記波長多重光を分岐して第1の波長多重光および第2の波長多重光を生成する光スプリッタと、
前記第2の波長多重光を表す電気信号を生成する受信器と、
前記受信器により生成される電気信号に基づいて前記参照光の光周波数と前記複数の光信号の中から指定された光信号の光周波数との差分を推定する周波数推定部と、
第1の光、前記第1の光に対して前記差分だけ異なる光周波数を有する第2の光、および前記第1の光に対して指定された差分だけ異なる光周波数を有する第3の光を生成する光源と、
前記電気信号に基づいて前記指定された光信号を表す分岐信号を生成する復調器と、
前記分岐信号の反転信号に基づいて第1の駆動信号を生成し、挿入信号に基づいて第2の駆動信号を生成する駆動信号生成器と、
前記第1の駆動信号で前記第2の光を変調して第1の変調光信号を生成し、前記第2の駆動信号で前記第3の光を変調して第2の変調光信号を生成する光変調器と、
前記第1の波長多重光、前記第1の光、前記第1の変調光信号、前記第2の変調光信号が入力される非線形光学媒質と、
を備える光分岐挿入装置。
(付記10)
複数の光信号が多重化された波長多重光信号および参照光を含む波長多重光を処理する光分岐挿入装置であって、
前記波長多重光を分岐して第1の波長多重光および第2の波長多重光を生成する光スプリッタと、
前記第2の波長多重光を表す電気信号を生成する受信器と、
前記受信器により生成される電気信号に基づいて前記参照光の光周波数と前記複数の光信号の中から指定された光信号の光周波数との差分周波数を推定する周波数推定部と、
前記電気信号に基づいて前記指定された光信号を表す分岐信号を生成する復調器と、
前記差分周波数の発振信号を生成する発信器と、
前記分岐信号の反転信号および前記発振信号に基づいて駆動信号を生成する駆動信号生成器と、
前記駆動信号で前記第1の波長多重光を変調して出力波長多重光信号を生成する光変調器と、
を備える光分岐挿入装置。
(付記11)
複数の光信号が多重化された波長多重光信号および参照光を含む波長多重光を処理する光分岐挿入装置であって、
前記波長多重光を分岐して第1の波長多重光および第2の波長多重光を生成する光スプリッタと、
前記第2の波長多重光を表す電気信号を生成する受信器と、
前記受信器により生成される電気信号に基づいて前記参照光の光周波数と前記複数の光信号の中から指定された光信号の光周波数との差分周波数を推定する周波数推定部と、
前記電気信号に基づいて前記指定された光信号を表す分岐信号を生成する復調器と、
前記差分周波数の発振信号を生成する発信器と、
前記分岐信号の反転信号および前記発振信号に基づいて駆動信号を生成する駆動信号生成器と、
前記波長多重光信号と異なる光周波数を有する連続光を生成する光源と、
前記駆動信号で前記連続光を変調して変調光信号を生成する光変調器と、
前記第1の波長多重光および前記変調光信号が入力される非線形光学媒質と、
を備える光分岐挿入装置。
(付記12)
複数の光信号が多重化された波長多重光信号および参照光を含む波長多重光を処理する光分岐挿入方法であって、
前記波長多重光を分岐して第1の波長多重光および第2の波長多重光を生成し、
前記第2の波長多重光を表す電気信号を生成し、
前記電気信号に基づいて前記参照光の光周波数と前記複数の光信号の中から指定された光信号の光周波数との差分を推定し、
第1の光および前記第1の光に対して前記差分だけ異なる光周波数を有する第2の光を生成し、
前記電気信号に基づいて前記指定された光信号を表す分岐信号を生成し、
前記分岐信号の反転信号に基づいて駆動信号を生成し、
前記駆動信号で前記第2の光を変調して変調光信号を生成し、
前記第1の波長多重光、前記第1の光、および前記変調光信号を非線形光学媒質に入射する、
ことを特徴とする光分岐挿入方法。
(付記13)
前記駆動信号は、前記分岐信号の反転信号および挿入信号の和に基づいて生成される
ことを特徴とする付記12に記載の光分岐挿入方法。
1 サブキャリア光分岐装置
41 光スプリッタ
42 受信器
43 周波数推定部
44 復調器
45 駆動信号生成器
45a インバータ
45b コンバイナ
45d 分散付加部
46 光源回路
46c 光コム発生器
47 光変調器
48 非線形光学媒質
51 分散補償器
52 偏波推定部
57 光減衰器
58 偏波制御部
63 モニタ回路
71 発振器
73 ミキサ
100、200、300、400 光分岐挿入装置

Claims (6)

  1. 複数の光信号が多重化された波長多重光信号および参照光を含む波長多重光を処理する光分岐挿入装置であって、
    前記波長多重光を分岐して第1の波長多重光および第2の波長多重光を生成する光スプリッタと、
    前記第2の波長多重光を表す電気信号を生成する受信器と、
    前記受信器により生成される電気信号に基づいて前記参照光の光周波数と前記複数の光信号の中から指定された光信号の光周波数との差分を推定する周波数推定部と、
    第1の光および前記第1の光に対して前記差分だけ異なる光周波数を有する第2の光を生成する光源と、
    前記電気信号に基づいて前記指定された光信号を表す分岐信号を生成する復調器と、
    前記分岐信号の反転信号に基づいて駆動信号を生成する駆動信号生成器と、
    前記駆動信号で前記第2の光を変調して変調光信号を生成する光変調器と、
    前記第1の波長多重光、前記第1の光、および前記変調光信号が入力される非線形光学媒質と、を備え、
    前記参照光の光周波数および前記波長多重光信号の光周波数は、互いに分離できる程度に離れており、且つ、前記非線形光学媒質において所望の非線形効果が得られるように決定され、
    前記参照光のパワーは、前記非線形光学媒質において所望の非線形効果が得られるように決定され、
    前記第1の光および前記第2の光の光周波数は、いずれも、前記参照光の光周波数と異なり、且つ、前記波長多重光信号の光周波数とも異なり、
    前記第1の光のパワーは、前記第2の光のパワーよりも大きく、且つ、前記非線形光学媒質において所望の非線形効果が得られるように決定される
    ことを特徴とする光分岐挿入装置。
  2. 前記駆動信号生成器は、前記分岐信号の反転信号および挿入信号の和に基づいて前記駆動信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光分岐挿入装置。
  3. 複数の光信号が多重化された波長多重光信号および参照光を含む波長多重光を処理する光分岐挿入装置であって、
    前記波長多重光を分岐して第1の波長多重光および第2の波長多重光を生成する光スプリッタと、
    前記第2の波長多重光を表す電気信号を生成する受信器と、
    前記受信器により生成される電気信号に基づいて前記参照光の光周波数と前記複数の光信号の中から指定された光信号の光周波数との差分を推定する周波数推定部と、
    第1の光、前記第1の光に対して前記差分だけ異なる光周波数を有する第2の光、および前記第1の光に対して指定された差分だけ異なる光周波数を有する第3の光を生成する光源と、
    前記電気信号に基づいて前記指定された光信号を表す分岐信号を生成する復調器と、
    前記分岐信号の反転信号に基づいて第1の駆動信号を生成し、挿入信号に基づいて第2の駆動信号を生成する駆動信号生成器と、
    前記第1の駆動信号で前記第2の光を変調して第1の変調光信号を生成し、前記第2の駆動信号で前記第3の光を変調して第2の変調光信号を生成する光変調器と、
    前記第1の波長多重光、前記第1の光、前記第1の変調光信号、前記第2の変調光信号が入力される非線形光学媒質と、を備え、
    前記参照光の光周波数および前記波長多重光信号の光周波数は、互いに分離できる程度に離れており、且つ、前記非線形光学媒質において所望の非線形効果が得られるように決定され、
    前記参照光のパワーは、前記非線形光学媒質において所望の非線形効果が得られるように決定され、
    前記第1の光、前記第2の光、および前記第3の光の光周波数は、いずれも、前記参照光の光周波数と異なり、且つ、前記波長多重光信号の光周波数とも異なり、
    前記第1の光のパワーは、前記第2の光のパワーおよび前記第3の光のパワーよりも大きく、且つ、前記非線形光学媒質において所望の非線形効果が得られるように決定される
    ことを特徴とする光分岐挿入装置。
  4. 複数の光信号が多重化された波長多重光信号および参照光を含む波長多重光を処理する光分岐挿入装置であって、
    前記波長多重光を分岐して第1の波長多重光および第2の波長多重光を生成する光スプリッタと、
    前記第2の波長多重光を表す電気信号を生成する受信器と、
    前記受信器により生成される電気信号に基づいて前記参照光の光周波数と前記複数の光信号の中から指定された光信号の光周波数との差分周波数を推定する周波数推定部と、
    前記電気信号に基づいて前記指定された光信号を表す分岐信号を生成する復調器と、
    前記差分周波数の発振信号を生成する発信器と、
    前記分岐信号の反転信号および前記発振信号に基づいて駆動信号を生成する駆動信号生成器と、
    前記駆動信号で前記第1の波長多重光を変調して出力波長多重光信号を生成する光変調器と、を備え、
    前記参照光の光周波数および前記波長多重光信号の光周波数は、互いに分離できる程度に離れており、且つ、前記非線形光学媒質において所望の非線形効果が得られるように決定され、
    前記参照光のパワーは、前記非線形光学媒質において所望の非線形効果が得られるように決定される
    ことを特徴とする光分岐挿入装置。
  5. 複数の光信号が多重化された波長多重光信号および参照光を含む波長多重光を処理する光分岐挿入装置であって、
    前記波長多重光を分岐して第1の波長多重光および第2の波長多重光を生成する光スプリッタと、
    前記第2の波長多重光を表す電気信号を生成する受信器と、
    前記受信器により生成される電気信号に基づいて前記参照光の光周波数と前記複数の光信号の中から指定された光信号の光周波数との差分周波数を推定する周波数推定部と、
    前記電気信号に基づいて前記指定された光信号を表す分岐信号を生成する復調器と、
    前記差分周波数の発振信号を生成する発信器と、
    前記分岐信号の反転信号および前記発振信号に基づいて駆動信号を生成する駆動信号生成器と、
    前記参照光の光周波数と異なり、且つ、前記波長多重光信号の光周波数とも異なる光周波数を有する連続光を生成する光源と、
    前記駆動信号で前記連続光を変調して変調光信号を生成する光変調器と、
    前記第1の波長多重光および前記変調光信号が入力される非線形光学媒質と、を備え、
    前記参照光の光周波数および前記波長多重光信号の光周波数は、互いに分離できる程度に離れており、且つ、前記非線形光学媒質において所望の非線形効果が得られるように決定され、
    前記参照光のパワーは、前記非線形光学媒質において所望の非線形効果が得られるように決定される
    ことを特徴とする光分岐挿入装置。
  6. 複数の光信号が多重化された波長多重光信号および参照光を含む波長多重光を処理する光分岐挿入方法であって、
    前記波長多重光を分岐して第1の波長多重光および第2の波長多重光を生成し、
    前記第2の波長多重光を表す電気信号を生成し、
    前記電気信号に基づいて前記参照光の光周波数と前記複数の光信号の中から指定された光信号の光周波数との差分を推定し、
    第1の光および前記第1の光に対して前記差分だけ異なる光周波数を有する第2の光を生成し、
    前記電気信号に基づいて前記指定された光信号を表す分岐信号を生成し、
    前記分岐信号の反転信号に基づいて駆動信号を生成し、
    前記駆動信号で前記第2の光を変調して変調光信号を生成し、
    前記第1の波長多重光、前記第1の光、および前記変調光信号を非線形光学媒質に入射し、
    前記参照光の光周波数および前記波長多重光信号の光周波数は、互いに分離できる程度に離れており、且つ、前記非線形光学媒質において所望の非線形効果が得られるように決定され、
    前記参照光のパワーは、前記非線形光学媒質において所望の非線形効果が得られるように決定され、
    前記第1の光および前記第2の光の光周波数は、いずれも、前記参照光の光周波数と異なり、且つ、前記波長多重光信号の光周波数とも異なり、
    前記第1の光のパワーは、前記第2の光のパワーよりも大きく、且つ、前記非線形光学媒質において所望の非線形効果が得られるように決定される
    ことを特徴とする光分岐挿入方法。
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