JP2017157928A - 光送信器、及び光送信装置 - Google Patents

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修平 波多江
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暁子 古谷
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Abstract

【課題】 周波数帯域の利用効率を維持しつつ伝送品質を改善することのできる光送信器を提供する。【解決手段】 光送信器は、送信信号に対し信号処理を施す信号処理回路と、前記信号処理回路から出力される送信信号で光源からの光を変調し、光信号を出力する光変調器と、前記光信号の搬送波周波数を制御する周波数制御信号を前記信号処理回路に出力する制御回路と、を有し、前記信号処理回路は、前記周波数制御信号と変調方式とに基づいて前記送信信号の複素平面上へのマッピング位置を調整するマッピング選択調整回路と、調整された前記マッピング位置で前記送信信号に前記周波数制御信号に応じた位相回転を与える位相回転回路と、を有する。【選択図】図16

Description

本発明は、光送信器と、複数の光送信器を用いて波長多重を行う光送信装置に関する。
データトラフィックの増大に伴い、光通信ネットワークの大容量化が求められ、1波長あたり40Gbps(ギガビット毎秒)、100Gbpsなどの高速通信が実用化されつつある。高速の光通信を実現する技術として、デジタル信号処理による光信号の送受信が注目されている。
送信側では、信号処理回路で送信データを電界情報にマッピングし、マッピングした電界情報を用いて送信光源からの光波を変調し送信する。複数の光送信器で波長または搬送波周波数の異なる光信号を生成して合波することにより、波長多重が行われる。
送信光源の発振周波数が温度変化や経年劣化により所望の値からずれると、伝送品質に影響し、波長多重の高密度化が阻害される。そこで、信号処理回路であらかじめ搬送波周波数のずれを補正する方法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。搬送波周波数のずれに応じて、マッピングされた電界情報の電界位相に逆方向の位相回転を与えて搬送波周波数を制御する。
なお、多値光信号のPAPR(Peak to Average Power Ratio;ピーク電力対平均電力比)を小さくするために、2種類のコンスタレーションマップを用意し、ビットデータの送信タイミングごとに2種類のマップを切り替える方法が知られている(たとえば、特許文献2参照)。この方法では、2種類のマップのシンボル位置は、ADC(アナログ/デジタル変換器)の出力最大振幅を超えないように振幅制限されている。
特開2012−120010号公報 特開2014−7642号公報
マッピングされたデータにあらかじめ搬送波周波数のずれに応じた位相回転をあたえることで、高密度の波長多重が実現し、周波数帯域の利用効率が向上する。しかし、位相回転処理の結果、信号点がダイナミックレンジの上限を超える場合に、ダイナミックレンジ内への丸め込みが発生する。この場合、コンスタレーション歪みが発生し、シンボル位置検出精度の低下やBER(Bit Error Rate;ビット誤り率)の劣化によって伝送距離が短くなり、通信性能が低下する。
そこで、周波数帯域の利用効率を維持しつつ、伝送品質を改善することのできる光送信技術の提供を課題とする。
本発明の一態様では、光送信器は、
送信信号に対し信号処理を施す信号処理回路と、
前記信号処理回路から出力される送信信号で光源からの光を変調し、光信号を出力する光変調器と、
前記光信号の搬送波周波数を制御する周波数制御信号を前記信号処理回路に出力する制御回路と、
を有し、
前記信号処理回路は、
前記周波数制御信号と変調方式とに基づいて前記送信信号の複素平面上へのマッピング位置を調整するマッピング選択調整回路と、
調整された前記マッピング位置で前記送信信号に前記周波数制御信号に応じた位相回転を与える位相回転回路と、
を有する。
上記の構成により、周波数帯域の利用効率を維持し伝送品質を改善することができる。
位相回転による周波数ずれの補正を説明する図である。 図1の手法で生じる問題点を説明する図である。 位相回転による搬送波周波数の制御にシンボル点の振幅制限を適用したときに生じる問題を説明する図である。 第1実施形態のマッピング調整を説明する図である。 第1実施形態のマッピング調整の手順を説明する図である。 第1実施形態のマッピング調整の手順を説明する図である。 第1実施形態のマッピング調整方法のフローチャートである。 シンボル点が32点の場合の調整後のマッピングパターンを示す。 シンボル点が64点の場合の調整後のマッピングパターンを示す。 第2実施形態のマッピング調整を説明する図である。 第2実施形態のマッピング調整の手順を説明する図である。 第2実施形態のマッピング調整の手順を説明する図である。 第2実施形態のマッピング調整方法のフローチャートである。 シンボル点が32点の場合のマッピング調整を示す図である。 シンボル点が64点の場合のマッピング調整を示す図である。 実施形態の光送信器と光伝送システムの概略図である。 搬送波周波数のずれ補正を説明する図である。 光送信器の信号処理回路の動作を示すフローチャートである。 実施形態の効果を示す図である。 複数の光送信器を用いて波長多重を実現する光送信装置の概略図である。
図1及び図2は、搬送波の周波数ずれに応じた位相回転を与える手法に生じる問題点を説明する図である。光送信器の信号処理回路では、外部から入力される送信信号を、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)等の変調方式に応じて電界情報にマッピングする。たとえば、16QAM方式の変調を行う場合、入力データを4ビットずつのビット列に分割して、複素平面(IQ平面)上の信号点(シンボル点)にマッピングする。これを「コンスタレーションマッピング」と呼ぶ。コンスタレーション上の各シンボル点は、振幅と位相で決まる電界情報に対応する。
送信光源の発振周波数の変動や伝送路の影響で、受信側ではコンスタレーションが回転したように見える。そこで、送信側であらかじめ位相を逆方向に回転させて補正を行う。図1の例では、半時計回りの方向に一定周期で位相を回転させている。光源から出力される搬送波は位相回転が与えられた電界情報で変調され、光信号として送信される。
図2の上側のラインに示すように、マッピング後に与えられる位相回転角度が小さければ、位相回転後のシンボル点はダイナミックレンジ内にあり、受信側で元のコンスタレーションを再生することができる。
これに対し、図2の下側のラインに示すように、位相回転角度が大きくシンボル点がダイナミックレンジの上限を超える場合、ダイナミックレンジ内への丸め込みが発生する。その結果、コンスタレーションが歪み、受信側で元のコンスタレーションを再生することができないという問題が生じる。コンスタレーションの歪みにより、雑音が大きくなってビット誤りが増加し、伝送特性が劣化する。
位相回転によるコンスタレーションの歪みを回避するため、位相回転時の最外点の軌跡Pがダイナミックレンジの範囲内に収まるように振幅を小さくすることが考えられる。しかし、別の問題が生じる。
図3は、位相回転による搬送波周波数の制御に、シンボル点の振幅制限を導入した場合の問題点を説明する図である。左側の状態では、シンボル間の距離はd1と広いが、位相回転によりシンボル点がダイナミックレンジの上限を超えて、ダイナミックレンジ内への丸め込みが発生する。
中央の図に示すように、振幅を小さくすることでシンボル間の距離d2は振幅制限前のシンボル間距離d1よりも狭くなるが、右側の図に示すように、位相回転を与えても丸め込みによるコンスタレーション歪みは発生しない。信号対雑音比(S/N比)の良い条件では、シンボル位置検出精度の低下やBERの劣化の問題は解決され得る。
しかし、S/N比の悪い条件では、シンボル間距離が狭くなったことでBERが劣化し伝送距離を延すことができないという問題が生じる。
そこで、実施形態では、位相回転による搬送波周波数の制御が行われる場合に、ダイナミックレンジの範囲内でシンボル間距離を最大とするマッピング調整を行う。これにより周波数帯域の利用効率を維持しつつ、伝送品質を改善する。
<第1実施形態>
図4は、第1実施形態のマッピング調整を説明する図である。第1実施形態では、六角形の細密配置を利用してシンボル位置を調整する。16QAMを例にとって第1実施形態のマッピング調整(シンボル位置の調整)を説明する。
図4の左図は、位相回転時の最外点の軌跡Pがダイナミックレンジの上限を超えないようにシンボル点の振幅を制限した状態を示す。この手法を便宜上「振幅制限法」と呼ぶ。振幅が制限された結果、16QAMの本来のマッピング位置と比較して、シンボル間の距離dが小さくなっている。位相回転時の最外点の軌跡Pがダイナミックレンジの上限の内接円に収まっているので、ダイナミックレンジ内への丸め込みは発生しないが、S/N比の悪い条件で伝送品質が劣化する。
この問題を解決するために、第1実施形態では、あるシンボル点S1から他の15個のシンボル点への距離の中で最も短い距離が、振幅制限法によるシンボル間距離よりも大きくなるように、マッピングを調整する。
図4の右図は、マッピング調整後の状態である。これをマッピングパターン1とする。マッピングパターン1では、ダイナミックレンジの上限の内接円を超えない範囲で、シンボル間距離が最も広がり、かつ各シンボルが等間隔に並ぶように調整されている。マッピングパターン1を用いることで、搬送波周波数の制御のために位相回転が与えられる場合でも、シンボル間距離をできるだけ広く保った状態でコンスタレーションの歪みを防止する。これにより、周波数帯の利用効率と伝送品質の改善を両立させることができる。
図5は、図3のマッピング調整方法を説明する図である。このマッピング調整では、中心にシンボル点をもつ六角形Hを隙間なく並べ、あるシンボル点を中心として、ダイナミックレンジの上限の内接円Cを決定する。シンボル点が16点ある場合のマッピング調整は、以下の手順で行われる。
(1)中心にシンボル点をもつ六角形Hを隙間なく並べ、ダイナミックレンジの上限の範囲内で、内部に少なくとも16個のシンボル点を持つ最小の円Cを決定する。図5の左図に示すように、少なくとも16個のシンボル点を包含する最小の円Cは、内部に19個のシンボル点を持つ。
(2)「内部にシンボル点が16個入り、かつシンボル間距離が最大となる」ようにシンボル位置を調整する。具体的には、円Cの中心のシンボル点Soを移動して、円Cの中で最も中心から遠いシンボル点(これを「最外点」と称する)6個のうち3個(シンボル点Si、Sj、Sk)を円Cの外に出す。さらに、円Cの内部で最外点にあるシンボル点が円Cの円周上に来るように、または円Cの内部で最も円周に近づくように、シンボル全体の間隔を広げる。これにより、シンボル間を等間隔に保ったまま、シンボル間の距離を最大に広げることができる。
(3)マッピング調整後は、図5の右図に示すように、16個の各シンボルが等間隔で並び、かつシンボル間距離が最大となるマッピングパターン1が生成される。マッピングパターン1を用いることで、搬送周波数のずれを補正するために位相回転が適用された場合も、コンスタレーションの歪みを回避し、伝送品質を維持することができる。
図6は、ダイナミックレンジ上限の内接円におけるシンボル点Soの移動を示す。図6では、3つのシンボル点を内接円の外側に出すために、シンボル点SoをQ軸に沿ってプラス方向に移動しているが、この例に限定されない。規定のシンボル数との差分に当たる数のシンボル点を除外し、シンボル間距離を全体的に拡張できる限り、シンボル点SoをQ軸と平行にマイナス方向に移動してもよいし、I軸と平行にプラス方向またはマイナス方向に移動させてもよい。
図7は、第1実施形態のマッピング調整方法のフローチャートである。まず、中心にシンボル点を持つ六角形を、IQ平面上に隙間なく並べる(S101)。六角形のサイズは、ダイナミックレンジの上限と変調方式(または多値数)によって適宜設定される。
次に、あるシンボル点を中心点とし、内部に少なくとも変調方式に応じた数のシンボル数が入る最小の円を決定する(S102)。決定された円の内部のシンボル点の数と、規定のシンボル数との差分を求める(S103)。16QAMの場合、少なくとも16個のシンボル点を包含する最小の円には19個のシンボル点が含まれ、差分は3シンボルとなる。32QAMの場合は、後述するように、少なくとも32個のシンボル点を包含する最小の円に37個のシンボル点が含まれ、差分は5シンボルとなる。
差分に相当する数のシンボル点が円の外に出るように円の中心点を移動させ、円の内部の最外点が円周上、または円周に最も近づくようにシンボル間の距離を全体的に拡張する(S104)。
このマッピング調整のフローは、運用中に搬送波の周波数ずれが生じたときに、光送信器で変調方式に合わせてリアルタイムで実行されてもよい。あるいは、あらかじめ変調方式ごとにマッピングパターン1を生成しておき、搬送波の周波数ずれの有無に応じて、規定のコンスタレーションと、マッピングパターン1を使い分けてもよい。
図8は、シンボル数が32点の場合の調整後のマッピングパターン1を、振幅制限法によるコンスタレーションと比較して示す。図8(a)の単純な振幅制限法では、32個のシンボル点がダイナミックレンジの上限の内接円の中に納まるように、振幅が低減されている。図8(a)で最も近いシンボル間の距離はa1である。
図8(b)に示すマッピングパターン1では、六角形の細密配置に基づいて余剰の数のシンボル点を円の外に除外し、かつ円の内部にある最外点のシンボル位置が円周上に来るように、または最も円周に近づくように、シンボル間の距離が全体的に拡張されている。マッピングパターン1で、各シンボル点は等間隔で配置され、シンボル間の距離はa2である。マッピングパターン1のシンボル間距離a2は、振幅制限法による最短のシンボル間距離a1よりも大きい(a2>a1)。
図9は、シンボル数が64点の場合の調整後のマッピングパターン1を、振幅制限法によるコンスタレーションと比較して示す。図9(a)の単純な振幅制限法では、64個のシンボル点がダイナミックレンジの上限の内接円の中に納まるように、振幅が低減されている。最も近いシンボル間の距離はa1である。
図9(b)に示すマッピングパターン1では、六角形の細密配置に基づいて64点を超える数のシンボル点を円外に除外し、かつ円の内部にある最外点のシンボル位置が円周上に来るように、または最も円周に近づくように、シンボル間の距離が全体的に拡張されている。マッピングパターン1で、各シンボル点は等間隔で配置され、シンボル間の距離はa2である。マッピングパターン1のシンボル間距離a2は、振幅制限法による最短のシンボル間距離a1よりも大きい(a2>a1)。
図8と図9を比較すると、変調の多値数が多いほど、第1実施形態の効果が大きいことがわかる。今後、大容量化のために、変調の多値数の増大と、多重される波長数の増大が見込まれ、搬送波周波数の制御に対する要求は厳しくなっていくと考えられる。その場合でも、第1実施形態のマッピング調整を行うことでコンスタレーション歪みを防止し、伝送品質を維持することができる。
<第2実施形態>
図10は、第2実施形態のマッピング調整を説明する図である。第2実施形態では、中心を同じくする複数の円(パワーバンド)を形成し、内側の円(すなわち半径の小さい円)から順に、円周上にシンボル点を等間隔に配置して、シンボル位置を調整する。ここでは16QAMを例にとってマッピング調整(シンボル位置の調整)を説明する。
図10の左図は、振幅制限法により、位相回転時の最外点の軌跡Pがダイナミックレンジの上限を超えないようにシンボル点の振幅を制限した状態を示す。この状態では、16QAMの本来のマッピング位置と比較して、シンボル間の距離dが小さくなっている。位相回転時の最外点の軌跡Pがダイナミックレンジの上限の内接円に収まっているので、ダイナミックレンジ内への丸め込みは発生しないが、S/N比の悪い条件(シンボル間距離の短い部分)で伝送品質が劣化する。
この問題を解決するために、第2実施形態でも、あるシンボル点S1から他の15個のシンボル点への距離の中で最も短い距離が、振幅制限法による最も狭いシンボル間距離dよりも広がるように、マッピングを調整する。
図10の右図はマッピング調整後の状態である。これをマッピングパターン2とする。マッピングパターン2では、ダイナミックレンジの上限の内接円を超えない範囲で、円の中心側から順に、シンボル間距離が最も広がり、かつ各シンボルが等間隔に並ぶシンボル位置が選択されている。マッピングパターン2を用いることで、搬送波周波数の制御により位相回転が与えられる場合でも、シンボル間距離をできるだけ広く保った状態でコンスタレーションの歪みを防止する。これにより、周波数帯の利用効率と、伝送品質の改善を両立させることができる。
図11は、図10のマッピング調整方法を説明する図である。シンボル点が16個の場合、中心点を同じくする3つの円を決定する。半径の小さい順に、最内殻、中殻、最外殻とする。各円は電界の振幅を表わすので、これらの同心円を「パワーバンド」と称する。
最内殻の円周上に、シンボル点を4つ配置する。中殻の円周上に、シンボル点を4つ配置する。最外殻の円周上にシンボル点を8つ配置する。最外殻は、ダイナミックレンジの上限の内接円と一致してもよい。パワーバンド(同心円)の数と半径、及び各円上のシンボル数は、ダイナミックレンジの上限と変調方式に応じて後述する方法で決定される。
図11(a)において、最内殻のシンボル点は、円周をシンボル点の数(この例では4点)で等分した位置に配置される。この処理により、マッピングの基準となるシンボル間距離dが一意に決まる。図11(a)では、4つのシンボル点をI軸上とQ軸上にとっているが、この例に限定されず、等間隔である限り円周上の任意の位置に配置してもよい。
図11(b)において、中殻のシンボル点を、「最内殻の隣接する2つのシンボル点からの距離がd」となる位置に配置する。これにより、最内殻の隣接する2つのシンボル点と中殻上のシンボル点で、放射状に広がる4つの正三角形が形成される。
図11(c)において、最外殻のシンボル点を、「中殻の一番近いシンボル点からの距離がd」、「最外殻の隣接する他のシンボル点との距離がd以上」であり、かつ「最外殻の半径が最小」となる位置に配置する。この最外殻をダイナミックレンジの上限の内接円と考えてマッピングすると、各シンボルが等間隔で並び、かつシンボル間距離を最大にすることができる。
図12は、パワーバンドの数と、各円周上に配置されるシンボル点の数の決定方法を説明する図である。IQ平面の直交座標系において、4つの象限のうちの1つの象限に着目して説明する。IQ平面全体では、図12の状態を4倍すれば足りる。
シンボル数が16の場合、1つの象限に4つのシンボル点が配置される。まず、最内殻の各象限にひとつのシンボルを配置する(図中の最内殻の欄に「1」で表記)。
次に、2番目に半径の小さい第2殻に配置し得る組み合わせを決定する。最内殻に1つのシンボルを配置したので、残りのシンボル数は3個である。第2殻の配置として、シンボルを1つ配置する(第2殻の欄に「1」と表記)、2つ配置する(第2殻の欄に「2」と表記)、3つ配置する(第2殻の欄に「3」と表記)の3パターンがある。
次に、3番目に半径の小さい第3殻に配置し得る組み合わせを決定する。第2殻のシンボル数が「1」の場合、残りのシンボルは2つである。この場合、第3殻と最外殻に一つずつ配置する組み合わせAと、第3殻に2つのシンボルを配置する組み合わせBがある。
第2殻のシンボル数が「2」の場合、残るシンボルは1つだけなので、これを第3殻に配置する。これにより、最内殻から順に「1」、「2」、「1」と配置される組み合わせCが決定される。
第2殻のシンボル数が「3」の場合、配置すべきシンボルは残っていないので、各象限において、最内殻に1つ、第2殻に3つのシンボル点が配置される組み合わせDが得られる。
組み合わせA〜Dの中から、最外殻の振幅(半径)がダイナミックレンジの上限の内接円の中に収まり、シンボル間距離が最も大きくなる組み合わせを選択する。半径を1に正規化した単位円の中に、図10の手順でシンボルを配置した場合、組み合わせAのシンボル間距離は0.486、組み合わせBのシンボル間距離は0.522である。組み合わせCのシンボル間距離は0.471である。この値は16QAMの本来のマッピングによる最も狭いシンボル間距離と同じであり、S/N比が悪くなる。組み合わせDのシンボル間距離は、0.518である。
この結果、シンボル間距離が最も大きくなる組み合わせBが選択される。一つの象限でみたときに、最内殻から順にシンボル点の数が「1、1、2」であるから、4象限でみたときに、配置されるシンボル点の数は「4、4、8」となる。
図13は、第2実施形態のマッピング調整方法のフローチャートである。まず、IQ平面上で、パワーバンドの最内殻に4つのシンボルを等間隔で配置する(S201)。以降の処理は、IQ平面の直交座標系の4つの象限のうちの1つの象限について行う。
最内殻以外のパワーバンドに配置するシンボル数を、1象限当たりの規定の数のシンボル数nの範囲内で選択する(S202)。1象限当たりの既定のシンボル数nは、変調方式によって決まる信号点の数の1/4であり、16QAMの場合は4個、32QAMの場合は8個、64QAMの場合は16個である。たとえば、第2パワーバンドに配置されるシンボル数i(iは自然数)は、i=1,...,n−1の中から選択される。第3パワーバンドに配置されるシンボル数j(jは自然数)はj=1,...,n−1−iの中から選択される。パワーバンドに配置するシンボル数として最小値「1」をまず選択して、後述するステップS204、205、207の判断で処理が繰り返されるたびに、1ずつインクリメントしてもよい。
次に、選択したシンボルを、隣接するシンボルとの間の距離が最内殻のシンボル間距離dと同じになり、着目しているパワーバンドの振幅(半径)が最小となる位置に配置する(S203)。
着目しているパワーバンドを最外殻としたときのシンボル間距離が、本来の変調方式でのシンボルマッピングにおける最小のシンボル間距離よりも大きいか否かを判断する(S204)。配置後のシンボル間距離が、本来の変調方式でのシンボルマッピングにおける最小のシンボル間距離と同等またはそれ以下である場合は(S204でNO)、周波数帯域の利用効率を維持しつつ伝送品質を改善するという効果を十分に奏することができない。たとえば、図12の組み合わせCがこの配置パターンに該当する。この場合は、このシンボル配置を除外し、S202及びS203を繰り返す。
シンボル間距離が、本来の変調方式でのシンボルマッピングにおける最小のシンボル間距離よりも大きい場合は(S204でYES)、この象限の規定数のシンボル位置がすべて決定されたか否かを判断し(S205)、規定数のシンボルのすべて位置が決まるまで、S202〜S204を繰り返す。
この象限での規定数のシンボル位置が決定されたならば(S205でYES)、残りの3つの象限について同じシンボル配置を決定し、全体のシンボル配置を記憶する(S206)。この段階で、ひとつの組み合わせ(マッピングパターン)が決まる。
すべてのシンボル配置の組み合わせが決定されたか否かを判断し(S207)、他にシンボル配置の組み合わせが残っている場合は(S207でNO)、S202〜S206を繰り返して、他のシンボル配置の組み合わせを決定する。
すべてのシンボル配置の組み合わせが決まったならば(S207でYES)、記憶したすべてのシンボル配置の組み合わせの中から、最外殻の振幅(半径)がダイナミックレンジの上限の内接円の中に納まるマッピングを選択して(S108)、処理を終了する。図12の例では、組み合わせA、組み合わせB、及び組み合わせDが選択される。いずれのマッピングパターンを採用してもよいが、単位円でのシンボル間距離が最も広い組み合わせBを用いる。
図14は、シンボル数が32点の場合の調整後のマッピングパターン2を、振幅制限法によるコンスタレーションと比較して示す。図14(a)の単純な振幅制限法では、32個のシンボル点がダイナミックレンジの上限の内接円の中に納まるように、振幅が低減されている。図14(a)で最も近いシンボル間の距離はa1である。
図14(b)に示すマッピングパターン2では、中心を同じくする5つの円(パワーバンド)上に、内側から順に4点、4点、8点、8点、8点のシンボルが配置されている。これらのシンボルは等間隔に配置され、シンボル間距離が最も広くなるシンボル配置の組み合わせが選択されている。マッピングパターン2でのシンボル間の距離はa2である。マッピングパターン2のシンボル間距離a2は、振幅制限法による最短のシンボル間距離a1よりも大きい(a2>a1)。
図15は、シンボル数が64点の場合の調整後のマッピングパターン2を、振幅制限法によるコンスタレーションと比較して示す。図15(a)の単純な振幅制限法では、64個のシンボル点がダイナミックレンジの上限の内接円の中に納まるように、振幅が低減されている。最も近いシンボル間の距離はa1である。
図15(b)に示すマッピングパターン2では、中心を同じくする10つの円(パワーバンド)上に、内側から順に4点、4点、8点、8点、8点、4点、8点、4点、8点、8点のシンボルが配置されている。これらのシンボルは等間隔に配置され、シンボル間距離が最も広くなるシンボル配置、すなわち最外殻がダイナミックレンジ上限の内接円の中に納まる組み合わせが選択されている。マッピングパターン2でのシンボル間の距離はa2である。マッピングパターン2のシンボル間距離a2は、振幅制限法による最短のシンボル間距離a1よりも大きい(a2>a1)。
図14と図15を比較すると、変調の多値数が多いほど、第2実施形態の効果が大きいことがわかる。今後、大容量化のために、変調の多値数の増大と、多重される波長数の増大が見込まれ、搬送波周波数の制御に対する要求は厳しくなっていくと考えられる。その場合でも、第2実施形態のマッピング調整を行うことでコンスタレーション歪みを防止し伝送品質を維持することができる。
<装置構成>
図16は、実施形態の光送信器10の概略構成図である。光送信器10は光伝送路25により光受信器20と接続されて、光信号を伝送する。
光送信器10は、搬送波周波数制御回路11、信号処理回路12、DAC(デジタル/アナログ変換器)13、ドライバ14、光源15、光変調器17を有している。
光源15は、たとえば所定の周波数fで出力光を発振するレーザ光源である。
信号処理回路12は、たとえばDSP(Digital Signal Processor)であり、外部から入力されるバイナリデータである送信信号に対しデジタル信号処理を施す。信号処理回路12は、マッピング選択調整回路121と、位相回転回路122と、メモリ123を有する。各回路の動作については後述する。
DAC13は、信号処理回路12から出力されたデジタル信号をアナログ信号に変換する。ドライバ14は、DAC13からの信号を増幅して駆動信号を生成し、駆動信号で光変調器17を駆動する。光変調器17は、送信情報を乗せた駆動信号で光源15からの出力光を変調し、光信号として光伝送路25に出力する。
搬送波周波数制御回路11は、光変調器17から出力される光信号の搬送波周波数を制御する制御信号を出力する。制御信号は、搬送波周波数の設計値からのずれを表わす周波数制御量Δfを含む。周波数制御量Δfは、光変調器17の出力光の一部をモニタして中心周波数のずれを観測することで検出されてもよい。あるいは、受信器側で得られたBER、S/N比などの品質検出結果に基づいて決定されてもよい。
周波数制御量Δfは、信号処理回路12のマッピング選択調整回路121と位相回転回路122の双方に供給される。
図17は、搬送波周波数のずれを説明する図である。光源15の発振周波数は、温度変化や経年劣化により変動し、設計した搬送波周波数(中心周波数)からずれる。このずれ量をΔfとする。搬送波の周波数ずれは、高密度の波長多重に対する影響が大きい。そこで、搬送波周波数のずれを送信側の信号処理の段階で補償する。
図16に戻って、マッピング選択調整回路121は、入力されるΔfの値に応じて、マッピングパターンを選択または調整する。周波数制御量Δfがゼロの場合(Δf=0)、マッピング選択調整回路121は、入力される送信信号(バイナリデータ)を変調方式に応じた本来のマッピング方式でコンスタレーション上にマップする。マッピングされたシンボル点の電界情報Eは、時間tにおける電界強度A(t)と、電界位相θ(t)により、E=A(t)・ejθ(t)で与えられる。
周波数制御量Δfがゼロでない場合は(Δf≠0)、マッピング選択調整回路121は、第1実施形態のマッピングパターン1または第2実施形態のマッピングパターン2を用いる。マッピングパターン1または2では、すべてのシンボル点が、シンボル間距離を最大に保った状態でダイナミックレンジ上限の内接円の中に配置されている。したがって、位相回転回路122による位相回転が与えられる場合でも、ダイナミックレンジ内への丸め込みを防止して伝送品質を維持することができる。
マッピングパターン1または2は、各変調方式と対応づけてメモリ123にあらかじめ記憶されていてもよいし、信号処理回路12の演算機能を用いて、リアルタイムでマッピング調整(シンボル位置の調整)が行われてもよい。
位相回転回路122は、シンボル点の電界位相に対して、θ=2πΔftで表される位相回転を与える。Δfがゼロの場合は、位相回転は与えられず、本来のコンスタレーションマッピングで決まる信号点の電界情報がDAC13に出力される。
Δfがゼロでない場合は、位相回転回路122は、マッピングパターン1または2で配置されたシンボル点の電界情報に一定周期で位相回転を与える。これにより搬送波周波数のずれや、伝送路で生じる位相回転をあらかじめ補償する。
マッピングパターン1、2のいずれを用いても、シンボル間距離は最大かつ等距離に保たれているので、S/N比を改善することができる。また、すべてのシンボル点がダイナミックレンジ上限の内接円の中にあるので、シンボル点の検出精度の低下や誤り率の劣化を防止することができる。
光受信器20の構成は図示を省略するが、フロントエンド回路で、光信号を受信して電気信号に変換し、アナログ/デジタル変換によりデジタル信号に変換する。デジタル信号処理による誤り訂正を受ける際に検出された誤り率が光伝送路25により光送信器10に伝送され、搬送波周波数制御回路11で用いられてもよい。
図18は、信号処理回路12の動作を示すフローチャートである。まず、マッピング選択調整回路121と位相回転回路122が、搬送波周波数制御回路11から周波数制御量Δfを取得する(S301)。
マッピング選択調整回路121は、入力される送信信号を変調方式に応じてIQ平面上にマッピングする(S302)。
マッピング選択調整回路121と位相回転回路122は、それぞれ周波数制御量Δfがゼロ以外の値であるか否かを判断する(S303)。周波数制御量Δfがゼロの場合は(S303でNO)、マッピング選択調整回路121は、本来のマッピングによるシンボル位置の電界情報を位相回転回路122に出力する。位相回転回路122は、位相回転を与えずに、受け取った電界情報をそのまま出力する(S306)。
周波数制御量Δfがゼロでない場合(S303でYES)、マッピング選択調整回路は、マッピングされた各シンボル点に対して、マッピングパターン1または2で示されるようにシンボル位置(電界情報)を調整し、調整後の値を位相回転回路122に出力する(S304)。位相回転回路122は、Δfを補償するために、一定周期で電界位相に位相回転を与える(S305)。
実施形態では、位相回転の影響を抑制したマッピングが採用されているので、搬送波周波数ずれや伝送路の影響をあらかじめ補償する場合でも、シンボル間距離を最大に保ってコンスタレーション歪みを防止する。周波数帯の利用効率を維持しつつ、伝送品質を改善することができる。
図19は、実施形態の効果を示す図である。第1実施形態のマッピングパターン1(図19(b))と、第2実施形態のマッピングパターン2(図19(c))を、特許文献2の方法によるマッピングと比較して示す。いずれも、16QAMを例にとって半径1の単位円にシンボル点を配置している。
特許文献2の方法によると、外周のシンボル間距離は0.505、内周のシンボル間距離は0.475、内周と外周の間のシンボル間距離は0.527である。最も短いシンボル間距離は0.475である。
これに対し、第1実施形態と第2実施形態のマッピング法では、シンボル間距離を等距離にし、かつ従来手法の最も短いシンボル間距離よりも大きいシンボル間距離を実現している。この構成によりS/N比が改善され、伝送距離を延すことができる。
図20は、実施形態の光送信器10を複数用いた波長多重用の光送信装置100の概略図である。光送信装置100は、複数の光送信器10−1〜10−nと、光合波器40を有する。各光送信器10は図16の光送信器10と同じであり、それぞれを個別の光送信チップとして構成してもよい。
各光送信器10で、周波数制御量Δfに応じて送信信号のマッピング位置が調整され、調整後のマッピング位置で位相回転が与えられた電界情報に基づく光信号が出力される。各光送信器10のマッピング選択調整回路121で、シンボル間距離を最大にするマッピング調整がなされているので、位相回転が与えられる場合でもコンスタレーション歪みを防止し、かつS/N比を良好に維持することができる。
光送信器10−1〜10−nから出力された光信号は、光合波器40によって合波される。このとき、各光送信器10の搬送波周波数制御回路11が異なる周波数制御量Δf〜Δfを出力することで、同じ種類の光源15を用いて、中心周波数がそれぞれ異なる複数の光信号を高密度に多重した波長多重が実現する。各搬送波の周波数が搬送波周波数制御回路11によって制御され、かつマッピング選択調整回路121でコンスタレーション歪みが発生しないようにマッピング位置が調整されている。したがって、波長多重の場合も、各搬送波が占有する周波数帯域を狭くして周波数帯域の利用効率を維持しつつ、伝送品質を改善することができる。
以上、本発明の良好な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。たとえば、本発明は一つの光信号帯の中に複数のサブキャリアを密に配置した光OFDM(orthogonal frequency division multiplexing:直交周波数分割多重)にも適用可能である。
以上の説明に対し、以下の付記を提示する。
(付記1)
送信信号に対し信号処理を施す信号処理回路と、
前記信号処理回路から出力される送信信号で光源からの光を変調し、光信号を出力する光変調器と、
前記光信号の搬送波周波数を制御する周波数制御信号を前記信号処理回路に出力する制御回路と、
を有し、
前記信号処理回路は、
前記周波数制御信号と変調方式とに基づいて前記送信信号の複素平面上へのマッピング位置を調整するマッピング選択調整回路と、
調整された前記マッピング位置で前記送信信号に前記周波数制御信号に応じた位相回転を与える位相回転回路
と、
を有することを特徴とする光送信器。
(付記2)
前記マッピング選択調整回路は、前記周波数制御信号により前記搬送波周波数のずれが示されている場合に、前記変調方式に応じて決まる最外殻のシンボル点が前記光送信器のダイナミックレンジ上限の内接円の範囲内にあり、かつシンボル間の距離が最大となる配置パターンに基づいて、前記送信信号のマッピング位置を調整することを特徴とする付記1に記載の光送信器。
(付記3)
前記信号処理回路は、前記配置パターンを記憶するメモリを有し、
前記マッピング選択調整回路は、前記搬送波周波数のずれが示されている場合に、前記メモリに記憶される前記配置パターンを用いて前記送信信号のマッピング位置を調整することを特徴とする付記2に記載の光送信器。
(付記4)
前記配置パターンは、前記複素平面上への六角形の細密配置によりすべてのシンボル間距離が等距離に設定されていることを特徴とする付記2に記載の光送信器。
(付記5)
前記配置パターンは、中心にシンボル点を持つ六角形の細密配置において、あるシンボル点を中心点として内部に少なくとも前記変調方式で決まる数のシンボル点を含む最小の円をシンボル配置領域とし、前記最小の円に含まれるシンボル点の数と、前記変調方式で決まるシンボル点の数との差分に応じた数のシンボル点が前記最小の円の外部に除外されるように前記中心点の位置が調整されたパターンであることを特徴とする付記4に記載の光送信器。
(付記6)
前記配置パターンは、前記複素平面上で中心を同じくする複数の円上にシンボル点が配置され、各シンボル点が内側または外側で隣接する円上の最も近いシンボル点から等距離に配置されていることを特徴とする付記2に記載の光送信器。
(付記7)
前記配置パターンは、最も内側の円を4つのシンボル点で等分したときの隣接するシンボル間の距離を基準として決定されていることを特徴とする付記6に記載の光送信器。
(付記8)
前記配置パターンは、最も外側の円が前記ダイナミックレンジ上限の内接円に相当することを特徴とする付記6または7に記載の光送信器。
(付記9)
付記1〜8のいずれか記載の複数の光送信器と、
前記複数の光送信器から出力される光信号を合波する合波器と、
を有し、
前記複数の光送信器の各々は、それぞれ異なる搬送波周波数の光信号を出力することを特徴とする光送信装置。
(付記10)
光送信器から出力される光信号の搬送波周波数のずれが検出された場合に、信号処理回路にて、送信信号の複素平面上へのマッピング位置を調整し、
調整された前記マッピング位置で、前記送信信号に前記搬送波周波数のずれ量に応じた位相回転を与える、
ことを特徴とする光送信方法。
(付記11)
光送信器で送信信号に位相回転を与えて搬送波周波数のずれを補正する場合に、
信号処理回路にて、変調方式に応じて決まる最外殻のシンボル点の位置が前記光送信器のダイナミックレンジ上限の内接円の範囲内にあり、かつシンボル間の距離が最大となる配置パターンに基づいて、前記送信信号の複素平面上へのマッピング位置を調整する
ことを特徴とするマッピング調整方法。
1 光伝送システム
10、10−1...10−n 光送信器
11 搬送波周波数制御回路
12 信号処理回路
13 DAC(デジタル/アナログ変換器)
14 ドライバ
15 光源
17 光変調器
20 光受信器
25 光伝送路
40 光合波器
100 光送信装置
121 マッピング選択調整回路
122 位相回転回路
123 メモリ

Claims (7)

  1. 送信信号に対し信号処理を施す信号処理回路と、
    前記信号処理回路から出力される送信信号で光源からの光を変調し、光信号を出力する光変調器と、
    前記光信号の搬送波周波数を制御する周波数制御信号を前記信号処理回路に出力する制御回路と、
    を有し、
    前記信号処理回路は、
    前記周波数制御信号と変調方式とに基づいて前記送信信号の複素平面上へのマッピング位置を調整するマッピング選択調整回路と、
    調整された前記マッピング位置で前記送信信号に前記周波数制御信号に応じた位相回転を与える位相回転回路と、
    を有することを特徴とする光送信器。
  2. 前記マッピング選択調整回路は、前記周波数制御信号により前記搬送波周波数のずれが示されている場合に、前記変調方式に応じて決まる最外殻のシンボル点が前記光送信器のダイナミックレンジ上限の内接円の範囲内にあり、かつシンボル間の距離が最大となる配置パターンに基づいて、前記送信信号のマッピング位置を調整することを特徴とする請求項1に記載の光送信器。
  3. 前記信号処理回路は、前記配置パターンを記憶するメモリを有し、
    前記マッピング選択調整回路は、前記搬送波周波数のずれが示されている場合に、前記メモリに記憶される前記配置パターンを用いて前記送信信号のマッピング位置を調整することを特徴とする請求項2に記載の光送信器。
  4. 前記配置パターンは、前記複素平面上への六角形の細密配置によりすべてのシンボル間距離が等距離に設定されていることを特徴とする請求項2に記載の光送信器。
  5. 前記配置パターンは、前記複素平面上で中心を同じくする複数の円上にシンボル点が配置され、各シンボル点が内側または外側で隣接する円上の最も近いシンボル点から等距離に配置されていることを特徴とする
    請求項2に記載の光送信器。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の複数の光送信器と、
    前記複数の光送信器から出力される光信号を合波する合波器と、
    を有し、
    前記複数の光送信器の各々は、それぞれ異なる搬送波周波数の光信号を出力することを特徴とする光送信装置。
  7. 光送信器から出力される光信号の搬送波周波数のずれが検出された場合に、信号処理回路にて、送信信号の複素平面上へのマッピング位置を調整し、
    調整された前記マッピング位置で、前記送信信号に前記搬送波周波数のずれ量に応じた位相回転を与える、
    ことを特徴とする光送信方法。
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