JP5704096B2 - 潤滑剤供給部品の取付構造 - Google Patents

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Description

この発明は、リニアガイド装置のスライダに潤滑剤供給部品が取り付けられている構造に関する。
リニアガイド装置は、案内レールおよびスライダに設けた両転動面で構成される転動通路を、転動体が負荷状態で転動することで、スライダが案内レールに沿って相対的に直線移動する装置である。そして、前記転動通路の終点から始点へ転動体を移動させる循環部(方向転換路と戻し通路)を有し、この循環部と前記軌道により転動体の循環経路が構成されている。
スライダは、本体とエンドキャップとサイドシールを有し、本体の直動方向両端にエンドキャップが配置され、各エンドキャップの外側(直動方向両端)にサイドシールが配置されている。エンドキャップの本体側の面に、潤滑剤を方向転換路に導く油路が形成されている。エンドキャップとサイドシールに、グリースニップル(潤滑剤供給部品)の取り付け穴が形成されている。
この取り付け穴にグリースニップルを取り付けることで、潤滑剤がグリースニップルからエンドキャップの油路に導入されて方向転換路に供給される。そして、この方向転換路内で転動体に潤滑剤が付着し、この転動体が循環経路内を循環することで、リニアガイド装置の潤滑が行われている。
特許文献1には、図18に示すリニアガイド装置が記載されている。この例では、スライダ1を構成するエンドキャップ14の胴部(案内レール2の上側に配置される部分)の中心に、グリースニップル20の先端の雄ねじ部20aを螺合する雌ねじ18が形成されている。エンドキャップ14の両脚部(案内レール2の幅方向両側に配置される部分)に貫通穴16が形成されている。スライダ本体12には、エンドキャップ14の貫通穴16に対応する位置に雌ねじが形成されている。サイドシール28には、エンドキャップ14の雌ねじ18に対応する位置に貫通穴26が形成され、エンドキャップ14の貫通穴16に対応する位置に貫通穴24が形成されている。
ボルト22をサイドシール28の貫通穴24とエンドキャップ14の貫通穴16を通してスライダ本体12の雌ねじに螺合することで、サイドシール28とエンドキャップ14がスライダ本体12に固定される。グリースニップル20の先端の雄ねじ部を、サイドシール28の貫通穴26を通してエンドキャップ14の雌ねじ18に螺合することで、グリースニップル20がサイドシール28を介してエンドキャップ14に固定される。
サイドシール28は、案内レール2の外面(転動溝2a,2bを含む)に対して摺動自在に接触するシールリップ30を有しており、案内レール2とスライダ1との間に形成される隙間を閉塞している。
特許文献1に記載されたリニアガイド装置では、グリースニップルの先端の雄ねじ部がエンドキャップの雌ねじに螺合されているため、エンドキャップにクリープが生じるとグリースニップルの螺合に緩みが生じる恐れがある。
特許文献2には、エンドキャップにクリープが生じた場合でも、潤滑剤供給部品がエンドキャップに確実に固定された状態にすることを課題として、潤滑剤供給部品の基部が嵌まる形状の内面を有するブッシュを使用し、このブッシュが嵌まる凹部をサイドシール(潤滑剤供給部品の雄ねじ部が通る貫通穴の周囲)に形成することが記載されている。
特開平11−287245号公報 特開2010−48393号公報
この発明の課題は、リニアガイド装置のスライダに対する潤滑剤供給部品の取付構造において、潤滑剤供給部品が指定された向きでスライダに確実に固定され、特許文献2に記載されたブッシュを使用する取付構造よりもコストおよび省スペース化の点で有利なものを提供することである。
上記課題を解決するために、この発明は、リニアガイド装置を構成するスライダの凹部の底面に開口する雌ねじに、潤滑剤供給部品の管状体に設けた雄ねじが螺合され、前記凹部と潤滑剤供給部品との間に固定部品が係合されている取付構造であって、下記の構成(1) 〜(6) を有するか、下記の構成(1)(2')(3)(4)(5')(6') を有することを特徴とする。
(1) 前記潤滑剤供給部品は、前記管状体の基端に連続して前記管状体と同じ方向に延びる基部と、この基部に連続し、前記管状体と交差する方向に延びる直方体状の継手部を有する。
(2) 前記基部および前記継手部は前記凹部の底面と平行に対向する平面を有する。前記継手部は、内部で直角に曲がる油路を有し、前記油路の前記基部と反対側の端部に前記油路と連通する雌ねじを有する。
(3) 前記固定部品の正面形状は、一対の脚部とこれらを連結する胴部とからなる門形であり、側面形状が略三角形であり、前記三角形の互いに反対側の二辺が基準直線と前記胴部から両脚部の先端に向けて窄まる斜線であり、前記斜線からなる斜面に凹凸が形成されている。
(4) 前記固定部品を一対有する。
(5) 前記凹部の底面とこれに対向する前記基部の平面との間に、前記一対の固定部品の脚部が上下各側から押圧挿入され、前記斜面同士が係合して前記凹凸が噛み合う。
(6) 前記一対の固定部品の対をなす脚部の間に前記潤滑剤供給部品の前記管状体が配置され、前記一対の固定部品の前記基準直線からなる一対の平面が、前記凹部の底面と前記基部の平面とにそれぞれ接触している。
(2')前記基部および前記継手部は前記凹部の底面と平行に対向する平面を有する。前記継手部は、内部で直角に曲がる油路を有し、前記油路の前記基部と反対側の端部に前記油路と連通する雌ねじを有する。
(5')前記凹部の底面とこれに対向する前記継手部の平面との間に、前記一対の固定部品の脚部が上下各側から押圧挿入され、前記斜面同士が係合して前記凹凸が噛み合う。
(6')前記一対の固定部品の対をなす脚部の間に前記潤滑剤供給部品の前記基部が配置され、前記一対の固定部品の前記基準直線からなる一対の平面が、前記凹部の底面と前記継手部の平面とにそれぞれ接触している。
この発明の取付構造によれば、前記構成(3) を満たす一対の固定部品により前記構成(1) と(2) または(2')とを満たす潤滑剤供給部品が前記スライダの凹部に、前記構成(5) および(6) 或いは(5')および(6')を満たす状態となるように、しっかりと固定されるため、潤滑剤供給部品の向きが確実に保持される。
特許文献2に記載されたブッシュを使用する取付構造では、潤滑剤供給部品にブッシュを取り付けた状態でスライダに固定するため、その分だけ潤滑剤供給部品のスライダからの突出長さが長くなる。これに対して、この発明の取付構造では、前記固定部品の一対の脚部の間に、前記潤滑剤供給部品の前記管状体が配置されるため、潤滑剤供給部品のスライダからの突出長さを短くすることができる。よって、この発明の取付構造は特許文献2に記載された取付構造よりも、省スペース化の点で有利である。
また、特許文献2に記載された取付構造で使用するブッシュは、潤滑剤供給部品の基部に対応させた六角形の凹部と、雄ねじ部を通す貫通穴を有する複雑な構造であるが、この発明の取付構造で使用する固定部品は門形の簡単な構造である。よって、この発明の取付構造は特許文献2に記載された取付構造よりも、製造コストの点でも有利である。
この発明の取付構造は、リニアガイド装置のスライダに対する潤滑剤供給部品の取付構造として、潤滑剤供給部品が指定された向きでスライダに確実に固定され、特許文献2に記載されたブッシュを使用する取付構造よりもコストおよび省スペース化の点で有利なものである。
第1実施形態の取付構造を示す平面図である。 第1〜第3実施形態の取付構造で、潤滑剤供給部品を取り付ける前のリニアガイド装置を示す平面図である。 第1〜第3実施形態の取付構造で、潤滑剤供給部品を取り付ける前のリニアガイド装置を示す側面図である。 第1実施形態の取付構造で使用する潤滑剤供給部品を示す図である。 第1実施形態の取付構造で使用する固定部品を示す図である。 第1実施形態の取付構造で、潤滑剤供給部品を取り付けている途中のリニアガイド装置を示す平面図である。 第1実施形態の取付構造において、固定部品の取り付け方法を説明する図である。 第2実施形態の取付構造を示す平面図である。 第2実施形態の取付構造で使用する潤滑剤供給部品を示す図である。 第2実施形態の取付構造で使用する固定部品を示す図である。 第2実施形態の取付構造で、潤滑剤供給部品を取り付けている途中のリニアガイド装置を示す平面図である。 第2実施形態の取付構造において、固定部品の取り付け方法を説明する図である。 第3実施形態の取付構造を示す平面図である。 第3実施形態の取付構造で使用する潤滑剤供給部品を示す図である。 第3実施形態の取付構造で使用する固定部品を示す図である。 第3実施形態の取付構造で、潤滑剤供給部品を取り付けている途中のリニアガイド装置を示す平面図である。 第3実施形態の取付構造において、固定部品の取り付け方法を説明する図である。 リニアガイド装置の従来例を示す斜視図である。
以下、この発明の実施形態について説明する。
この実施形態では、リニアガイド装置を構成するスライダの側面に潤滑剤供給部品を取り付けた取付構造の例を示している。
[第1実施形態]
図1は、スライダの側面に潤滑剤供給部品を取り付けた状態のリニアガイド装置を示す平面図である。図2および3は、スライダの側面に潤滑剤供給部品を取り付ける前のリニアガイド装置を示す平面図および側面図である。
図4は、この実施形態で使用する潤滑剤供給部品を示す平面図(a)と、そのA矢視(b)およびB矢視図(c)である。図5は、この実施形態で使用する固定部品を示す平面図(a)と、そのA矢視(b)およびB矢視図(c)である。図5(b)は固定部品の正面図に相当し、図5(c)は固定部品の側面図に相当する。
図6は、潤滑剤供給部品を取り付けている途中のリニアガイド装置を示す平面図である。図7は、固定部品の取り付け方法を説明する部分断面拡大図であって、断面部は図1のA−A断面に相当する。
図1および2に示すように、スライダ2を構成するスライダ本体12の内部に、給油路121,122が形成されている。これらの給油路121,122は、互いに直交する向きに延びてスライダ本体12の中心部で連通する。
一方の給油路121の一端はエンドキャップ14側に開口する。他方の給油路122はスライダ本体12の側面に向かう。スライダ本体12の側面の給油路122の位置に、給脂部品3を取り付けるための凹部124が形成されている。図3に示すように、凹部124の底面124aに、給油路122の雌ねじ122aが開口している。
図4に示すように、給脂部品(潤滑剤供給部品)3は、管状体31と直方体状の基部32および継手部33とからなる。管状体31は、先端部が雄ねじ部31aで、基端部(基部32側の部分)が非ねじ部31bとなっている。基部32は、管状体31の基端(非ねじ部31b)に連続して管状体31と同じ方向に延びる。基部32は、凹部124の底面124aと平行に対向する平面32aを有する。
継手部33は、基部32に連続し、管状体31と直交する方向に延びる。継手部33は凹部124の底面124aと平行に対向する平面33aを有する。継手部33の開口部に雌ねじ33bが形成されている。給脂部品3の内部には雌ねじ33bと連通する油路34が形成されている。給脂部品3の材質は真鍮またはステンレス鋼であり、切削加工により作製されている。
図4(a)のL1は、凹部124の雌ねじ122aに給脂部品3の雄ねじ部31aを螺合した状態で、互いに対向する継手部33の平面33aと凹部124の底面124aとの間に生じる間隔である。L2は、凹部124の雌ねじ122aに給脂部品3の雄ねじ部31aを螺合した状態で、互いに対向する基部32の平面32aと凹部124の底面124aとの間に生じる間隔である。
図5に示すように、固定部品6の正面形状は、一対の脚部61とこれらを連結する胴部62とからなる門形である。図5(c)に示すように、固定部品6の側面形状は略直角三角形である。この直角三角形の互いに反対側の二辺が、胴部62から両脚部61の先端に向けて窄まる斜線63と、胴部62の上面を示す直線に対して直角な基準直線64である。この斜線63からなる斜面に凹凸63aが形成されている。この固定部品6を2個使用する。
固定部品6の最大厚さW6は、図4(a)の間隔L2より大きい。固定部品6の平面形状は長方形であり、この長方形の長辺は、凹部124の底面124aの長手方向寸法より僅かに小さい。固定部品6の材質は熱可塑性樹脂であり、射出成形により作製されている。
スライダ本体12に給脂部品3を取り付ける際には、先ず、スライダ本体12の凹部124の雌ねじ122aに、給脂部品3の雄ねじ部31aを螺合する。図6はこの状態を示す。
次に、図7に示すように、凹部124の底面124aと給脂部品3との間に、2個の固定部品6を押圧挿入する。その際、図7(a)に示すように、一方の固定部品6は、基準直線64からなる平面を底面124aに向け、脚部61を下方に向けて上方から挿入する。他方の固定部品6は、基準直線64からなる平面を給脂部品3の基部32の平面32aに向け、脚部61を上方に向けて下方から挿入する。これにより、図7(b)および図1に示す状態とする。
すなわち、凹部124の底面124aとこれに対向する給脂部品3の平面33aとの間に、2個の固定部品6の脚部61が上下各側から押圧挿入され、斜面の凹凸63a同士が噛み合っている。また、固定部品6の一対の脚部61の間に、給脂部品3の管状体31の非ねじ部31bが配置される。また、各固定部品6の基準直線64からなる平面が、凹部124の底面124aと給脂部品3の基部32の平面32aにそれぞれ接触している。
この実施形態の取付構造によれば、各固定部品6の基準直線64からなる平面が、凹部124の底面124aと給脂部品3の基部32の平面32aにそれぞれ接触し、斜面の凹凸63a同士が噛み合うことで、給脂部品3がスライダ本体12の凹部124にしっかりと固定されるため、給脂部品3の向きが確実に保持される。
また、両固定部品6の各斜面の凹凸63a同士が噛み合っているため、固定部品6がスライダ本体12の凹部124と給脂部品3との間から容易に脱落することがない。
さらに、この実施形態の取付構造は、固定部品6と凹部124および給脂部品3とが平面同士で接触しているため、給脂部品3の固定および向きの保持の確実性が高い。
[第2実施形態]
図8は、スライダの側面に潤滑剤供給部品を取り付けた状態のリニアガイド装置を示す平面図である。この実施形態において、スライダの側面に潤滑剤供給部品を取り付ける前のリニアガイド装置を示す平面図および側面図は、図2および3に示す第1実施形態と同じである。
図9は、この実施形態で使用する潤滑剤供給部品を示す平面図(a)と、そのA矢視(b)およびB矢視図(c)である。図10は、この実施形態で使用する固定部品を示す平面図(a)と、そのA矢視(b)およびB矢視図(c)である。図10(b)は固定部品の正面図に相当し、図10(c)は固定部品の側面図に相当する。
図11は、潤滑剤供給部品を取り付けている途中のリニアガイド装置を示す平面図である。図12は、固定部品の取り付け方法を説明する部分断面拡大図であって、断面部は図8のA−A断面に相当する。
図8および2に示すように、スライダ2を構成するスライダ本体12の内部に、給油路121,122が形成されている。これらの給油路121,122は、互いに直交する向きに延びてスライダ本体12の中心部で連通する。
一方の給油路121の一端はエンドキャップ14側に開口する。他方の給油路122はスライダ本体12の側面に向かう。スライダ本体12の側面の給油路122の位置に、給脂部品3を取り付けるための凹部124が形成されている。図3に示すように、凹部124の底面124aに、給油路122の雌ねじ122aが開口している。
図9に示すように、給脂部品(潤滑剤供給部品)3Aは、管状体31Aと直方体状の基部32および継手部33とからなる。管状体31Aは、先端部が雄ねじ部31aで、基端部(基部32側の部分)が非ねじ部31bとなっている。基部32は、管状体31の基端(非ねじ部31b)に連続して管状体31と同じ方向に延びる。基部32は、凹部124の底面124aと平行に対向する平面32aを有する。
継手部33は、基部32に連続し、管状体31と直交する方向に延びる。継手部33は凹部124の底面124aと平行に対向する平面33aを有する。継手部33の開口部に雌ねじ33bが形成されている。給脂部品3の内部には雌ねじ33bと連通する油路34が形成されている。給脂部品3の材質は真鍮またはステンレス鋼であり、切削加工により作製されている。
図9(a)のL1は、凹部124の雌ねじ122aに給脂部品3の雄ねじ部31aを全て螺合した状態で、互いに対向する継手部33の平面33aと凹部124の底面124aとの間に生じる間隔である。L2は、凹部124の雌ねじ122aに給脂部品3の雄ねじ部31aを螺合した状態で、互いに対向する基部32の平面32aと凹部124の底面124aとの間に生じる間隔である。また、基部32の幅(断面長方形の継手部33が延びる方向の辺の長さ)を、図9(a)にL3で示す。
図10に示すように、固定部品6Aの正面形状は、一対の脚部61とこれらを連結する胴部62とからなる門形である。図10(c)に示すように、固定部品6Aの側面形状は略直角三角形である。この直角三角形の互いに反対側の二辺が、胴部62から両脚部61の先端に向けて窄まる斜線63と、胴部62の上面を示す直線に対して直角な基準直線64である。この斜線63からなる斜面に凹凸63aが形成されている。この固定部品6Aを2個使用する。
固定部品6Aの最大厚さW6は、図9(a)の間隔L1より大きい。固定部品6Aの平面形状は長方形であり、この長方形の長辺は、凹部124の底面124aの長手方向寸法より僅かに小さい。固定部品6Aの脚部61同士の間隔L6は、給脂部品3Aの基部32の幅L3より僅かに大きい。固定部品6Aの材質は熱可塑性樹脂であり、射出成形により作製されている。
スライダ本体12に給脂部品3Aを取り付ける際には、先ず、スライダ本体12の凹部124の雌ねじ122aに、給脂部品3Aの雄ねじ部31aの先端を螺合する。図11はこの状態を示す。この状態で、継手部33の平面33aと凹部124の底面124aとの間に生じる間隔L11は、固定部品6Aの最大厚さW6より大きい。
この状態で、凹部124の底面124aと給脂部品3Aとの間に、2個の固定部品6Aを押圧挿入する。その手順を図12に示す。
先ず、一方の固定部品6Aを、基準直線64からなる平面を給脂部品3Aの継手部33の平面33aに向け、脚部61を上方に向けて下方から挿入して、図12(a)に示す状態とする。次に、継手部材3Aを回転させることにより、雄ねじ部31aを全て凹部124の雌ねじ部122aに螺合させる。これにより、図12(b)に示す状態となる。この状態で、継手部33の平面33aと凹部124の底面124aとの間隔L1が、固定部品6Aの最大厚さW6より小さい状態となる。
次に、他方の固定部品6Aを、基準直線64からなる平面を底面124aに向け、脚部61を弾性変形させながら下方に向けて上方から挿入する。これにより、図12(c)および図8に示す状態とする。
すなわち、凹部124の底面124aとこれに対向する給脂部品3Aの平面33aとの間に、2個の固定部品6Aの脚部61が上下各側から押圧挿入され、斜面の凹凸63a同士が噛み合った状態になる。また、固定部品6Aの一対の脚部61の間に、給脂部品3Aの基部32と管状体31の非ねじ部31bが配置される。また、上側の固定部品6Aの基準直線64からなる平面が凹部124の底面124aに接触し、下側の固定部品6Aの基準直線64からなる平面が、一方の脚部61を除いた部分で給脂部品3Aの継手部33の平面33aに接触している。
この実施形態の取付構造によれば、各固定部品6Aの基準直線64からなる平面が、凹部124の底面124aと給脂部品3Aの継手部33の平面33aにそれぞれ接触し、斜面の凹凸63a同士が噛み合うことで、給脂部品3Aがスライダ本体12の凹部124にしっかりと固定されるため、給脂部品3Aの向きが確実に保持される。
また、両固定部品6Aの各斜面の凹凸63a同士が噛み合っているため、固定部品6Aがスライダ本体12の凹部124と給脂部品3Aとの間から容易に脱落することがない。さらに、この実施形態の取付構造は、固定部品6Aと凹部124および給脂部品3Aとが平面同士で接触しているため、給脂部品3Aの固定および向きの保持の確実性が高い。
[第3実施形態]
図13は、スライダの側面に潤滑剤供給部品を取り付けた状態のリニアガイド装置を示す平面図である。この実施形態において、スライダの側面に潤滑剤供給部品を取り付ける前のリニアガイド装置を示す平面図および側面図は、図2および3に示す第1実施形態と同じである。
図14は、この実施形態で使用する潤滑剤供給部品を示す平面図(a)と、そのA矢視(b)およびB矢視図(c)である。図15は、この実施形態で使用する固定部品を示す平面図(a)と、そのA矢視(b)およびB矢視図(c)である。図15(b)は固定部品の正面図に相当し、図15(c)は固定部品の側面図に相当する。
図16は、潤滑剤供給部品を取り付けている途中のリニアガイド装置を示す平面図である。図17は、固定部品の取り付け方法を説明する部分断面拡大図であって、断面部は図13のA−A断面に相当する。
図13および2に示すように、スライダ2を構成するスライダ本体12の内部に、給油路121,122が形成されている。これらの給油路121,122は、互いに直交する向きに延びてスライダ本体12の中心部で連通する。
一方の給油路121の一端はエンドキャップ14側に開口する。他方の給油路122はスライダ本体12の側面に向かう。スライダ本体12の側面の給油路122の位置に、給脂部品3Bを取り付けるための凹部124が形成されている。図3に示すように、凹部124の底面124aに、給油路122の雌ねじ122aが開口している。
図14に示すように、給脂部品(潤滑剤供給部品)3Bは、管状体31と円筒状の基部32Bと直方体状の継手部33とからなる。管状体31は、先端部が雄ねじ部31aで、基端部(基部32側の部分)が非ねじ部31bとなっている。基部32Bは、管状体31の基端(非ねじ部31b)に連続して管状体31と同じ方向に延びる。基部32Bは、凹部124の底面124aと平行に対向する平面32aを有する。
継手部33は、基部32Bに連続し、管状体31と直交する方向に延びる。継手部33は凹部124の底面124aと平行に対向する平面33aを有する。継手部33の開口部に雌ねじ33bが形成されている。給脂部品3Bの内部には雌ねじ33bと連通する油路34が形成されている。給脂部品3Bの材質は真鍮またはステンレス鋼であり、切削加工により作製されている。
図14(a)のL1は、凹部124の雌ねじ122aに給脂部品3Bの雄ねじ部31aを全て螺合した状態で、互いに対向する継手部33の平面33aと凹部124の底面124aとの間に生じる間隔である。L2は、凹部124の雌ねじ122aに給脂部品3Bの雄ねじ部31aを螺合した状態で、互いに対向する基部32Bの平面32aと凹部124の底面124aとの間に生じる間隔である。また、管状体31の非ねじ部31bの直径を、図14(a)にL5で示す。
図15に示すように、固定部品6Bの正面形状は、一対の脚部61とこれらを連結する胴部62とからなる門形である。図15(a)に示すように、胴部62の下面は半円弧面62aに形成されている。この円弧の直径をL7とする。脚部61同士の間隔は直径L7と同じ寸法である。図15(c)に示すように、固定部品6Bの側面形状は略直角三角形である。この直角三角形の互いに反対側の二辺が、胴部62から両脚部61の先端に向けて窄まる斜線63と、胴部62の上面を示す直線に対して直角な基準直線64である。この斜線63からなる斜面に凹凸63aが形成されている。この固定部品6Bを2個使用する。
固定部品6Bの最大厚さW6は、図14(a)の間隔L2より大きい。固定部品6Bの平面形状は長方形であり、この長方形の長辺は、凹部124の底面124aの長手方向寸法より僅かに小さい。固定部品6Bの脚部61同士の間隔L7は、給脂部品3Bの非ねじ部31bの直径L5より僅かに小さい。固定部品6Bの材質は熱可塑性樹脂であり、射出成形により作製されている。
スライダ本体12に給脂部品3Bを取り付ける際には、先ず、スライダ本体12の凹部124の雌ねじ122aに、給脂部品3Bの雄ねじ部31aを螺合する。図16はこの状態を示す。
次に、図17に示すように、凹部124の底面124aと給脂部品3Bとの間に、2個の固定部品6Bを押圧挿入する。その際、図17(a)に示すように、一方の固定部品6Bは、基準直線64からなる平面を底面124aに向け、脚部61を下方に向けて上方から挿入する。他方の固定部品6は、基準直線64からなる平面を給脂部品3Bの基部32の平面32aに向け、脚部61を上方に向けて下方から挿入する。これにより、図17(b)および図13に示す状態とする。
すなわち、凹部124の底面124aとこれに対向する給脂部品3Bの平面33aとの間に、2個の固定部品6Bの脚部61が上下各側から押圧挿入され、斜面の凹凸63a同士が噛み合っている。また、固定部品6Bの一対の脚部61の間に、給脂部品3Bの管状体31の非ねじ部31bが配置され、非ねじ部31bに対して、各固定部品6Bの半円弧面62aが上下から弾性変形状態で接触している。
さらに、各固定部品6Bの基準直線64からなる平面が、凹部124の底面124aと給脂部品3Bの基部32の平面32aにそれぞれ接触している。
この実施形態の取付構造によれば、各固定部品6Bの基準直線64からなる平面が、凹部124の底面124aと給脂部品B3の基部32Bの平面32aにそれぞれ接触し、斜面の凹凸63a同士が噛み合うことで、給脂部品3がスライダ本体12の凹部124にしっかりと固定されるため、給脂部品3Bの向きが確実に保持される。
また、両固定部品6Bの各斜面の凹凸63a同士が噛み合っているため、固定部品6Bがスライダ本体12の凹部124と給脂部品3Bとの間から容易に脱落することがない。また、この実施形態の取付構造は、固定部品6Bと凹部124および給脂部品3Bとが平面同士で接触しているため、給脂部品3Bの固定および向きの保持の確実性が高い。
さらに、給脂部品3Bの非ねじ部31bに各固定部品6Bの半円弧面62aが上下から弾性変形状態で接触しているため、第1実施形態の取付構造と比較して、固定部品の給脂部品に対する固定力が大きくなる。
1 スライダ
12 スライダ本体
121,122 給油路
122a 給油路の雌ねじ
124 スライダ本体の凹部
124a 凹部の底面
14 エンドキャップ
2 案内レール
28 サイドシール
3 給脂部品(潤滑剤供給部品)
3A 給脂部品(潤滑剤供給部品)
3B 給脂部品(潤滑剤供給部品)
31 管状体
31A 管状体
31a 雄ねじ部(管状体の先端部)
31b 非ねじ部(管状体の基端部)
32 基部
32B 基部
32a 基部の平面(凹部の底面と平行な対向面)
33 継手部
33a 継手部の平面(凹部の底面と平行な対向面)
33b 雌ねじ
34 雌ねじと連通する油路
6 固定部品
6A 固定部品
6B 固定部品
61 脚部
62 胴部
62a 半円弧面
63 斜線
63a 凹凸
64 基準直線

Claims (2)

  1. リニアガイド装置を構成するスライダの凹部の底面に開口する雌ねじに、潤滑剤供給部品の管状体に設けた雄ねじが螺合され、前記凹部と潤滑剤供給部品との間に固定部品が係合されている取付構造であって、
    前記潤滑剤供給部品は、前記管状体の基端に連続して前記管状体と同じ方向に延びる基部と、この基部に連続し、前記管状体と交差する方向に延びる直方体状の継手部を有し、前記基部および前記継手部は前記凹部の底面と平行に対向する平面を有し、前記継手部は、内部で直角に曲がる油路を有し、前記油路の前記基部と反対側の端部に前記油路と連通する雌ねじを有し、
    前記固定部品の正面形状は、一対の脚部とこれらを連結する胴部とからなる門形であり、側面形状が略三角形であり、前記三角形の互いに反対側の二辺が基準直線と前記胴部から両脚部の先端に向けて窄まる斜線であり、前記斜線からなる斜面に凹凸が形成され、
    前記固定部品を一対有し、
    前記凹部の底面とこれに対向する前記基部の平面との間に、前記一対の固定部品の脚部が上下各側から押圧挿入され、前記斜面同士が係合して前記凹凸が噛み合い、
    前記一対の固定部品の対をなす脚部の間に前記潤滑剤供給部品の前記管状体が配置され、
    前記一対の固定部品の前記基準直線からなる一対の平面が、前記凹部の底面と前記基部の平面とにそれぞれ接触していることを特徴とする潤滑剤供給部品の取付構造。
  2. リニアガイド装置を構成するスライダの凹部の底面に開口する雌ねじに、潤滑剤供給部品の管状体に設けた雄ねじが螺合され、前記凹部と潤滑剤供給部品との間に固定部品が係合されている取付構造であって、
    前記潤滑剤供給部品は、前記管状体の基端に連続して前記管状体と同じ方向に延びる基部と、この基部に連続し、前記管状体と交差する方向に延びる直方体状の継手部を有し、前記基部および前記継手部は前記凹部の底面と平行に対向する平面を有し、前記継手部は、内部で直角に曲がる油路を有し、前記油路の前記基部と反対側の端部に前記油路と連通する雌ねじを有し、
    前記固定部品の正面形状は、一対の脚部とこれらを連結する胴部とからなる門形であり、側面形状が略三角形であり、前記三角形の互いに反対側の二辺が基準直線と前記胴部から両脚部の先端に向けて窄まる斜線であり、前記斜線からなる斜面に凹凸が形成され、
    前記固定部品を一対有し、
    前記凹部の底面とこれに対向する前記継手部の平面との間に、前記一対の固定部品の脚部が上下各側から押圧挿入され、前記斜面同士が係合して前記凹凸が噛み合い、
    前記一対の固定部品の対をなす脚部の間に前記潤滑剤供給部品の前記基部が配置され、
    前記一対の固定部品の前記基準直線からなる一対の平面が、前記凹部の底面と前記継手部の平面とにそれぞれ接触していることを特徴とする潤滑剤供給部品の取付構造。
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