JP6699300B2 - 潤滑剤供給部品の取付構造 - Google Patents

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Description

この発明は、潤滑剤供給部品の取付構造と、この取付構造で使用される取付部品に関する。
金属部品の給油路と潤滑剤供給管とを接続する潤滑剤供給部品として、グリースニップルがよく使用されている。グリースニップルは、潤滑剤供給管が接続される継手路を備えた継手部と、内部が潤滑剤供給路をなす管状部と、を有し、継手路が潤滑剤供給路と連通している潤滑剤供給部品である。グリースニップルには、継手路が潤滑剤供給路の延びる方向と交差する方向に延びているものがある。このタイプのグリースニップルは、継手路が延びる向きを任意の向きにして取り付けることができる。
特許文献1には、ネジ部の製造にばらつきがあっても、所望の締結角度でニップル締結部に締結できるグリースニップルが記載されている。具体的には、従来のグリースニップルでは本体に一体形成されていた締結部を、本体から分離してナットとして使用することで、ニップル部(継手路が形成されている部分)が延びる向きを任意の向きで固定できるようにしている。
特許文献2には、ナット部と固定ネジ部とが一体化された部品と、ニップル部が直交状に固定された連結具とからなり、ナット部に対して連結具の連結部が回転可能に取り付けられたグリースニップルが記載されている。このグリースニップルでは、ニップル部の向きは固定できない。
特開2009−58029号公報 実用新案登録第3052392号公報
特許文献1のグリースニップルは、金属部品の給油路の開口端部に形成された雌ねじに管状部の雄ねじを螺合し、ニップル部の向きを所望の締結角度にした状態で、ナットを締めて金属部品の端面に押し付けることで取り付けられる。しかし、ナットの外径がグリースニップルの雄ねじ部よりも大きいことから、給油路の取付穴が金属部品の端面より奥側に形成されている場合には、ナットを金属部品の端面に接触できないため、ニップル部の向きを固定することができない。
この発明の課題は、潤滑剤供給管が接続される継手路を備えた継手部と、内部が潤滑剤供給路をなす管状部と、を有し、継手路は、潤滑剤供給路が延びる方向と交差する方向に延びて潤滑剤供給路と連通する潤滑剤供給部品を、継手路が延びる向きを任意の向きにして、給油路の取付穴にしっかりと固定できるようにすることである。
上記課題を解決するために、この発明の第一態様は、下記の構成(1) 〜(4) を有し、下記の構成(5) を満たす潤滑剤供給部品の取付構造を提供する。
(1) 円柱状の貫通穴からなる給油路と、前記給油路の一方の開口端に形成された取付穴と、を有する金属部品。
(2) 前記給油路の他方の開口端を塞ぐ止め栓。
(3) 潤滑剤供給管が接続される継手路を備えた継手部と、内部が潤滑剤供給路をなす管状部と、を有し、上記継手路は、上記潤滑剤供給路が延びる方向と交差する方向に延びて上記潤滑剤供給路と連通する潤滑剤供給部品であって、上記管状部の外径は、軸方向で上記継手路側の部分である基部より、上記継手路とは反対側の部分である先端部の方が小さく、上記先端部の外周面が雄ねじ状に形成され、上記基部は上記先端部との境界にフランジ面を有する潤滑剤供給部品。
(4) 前記取付穴に嵌まる筒体を有する取付部品であって、前記筒体の内周面に前記先端部の前記雄ねじが螺合される雌ねじを有し、弾性材料(合成樹脂、ゴム、熱可塑性エラストマー等)からなる取付部品。
(5) 前記取付部品が前記取付穴に固定され、前記取付部品の前記雌ねじに前記潤滑剤供給部品の前記先端部が螺合され、前記潤滑剤供給部品の前記フランジ面が前記取付部品の軸方向端面と対向または接触している。
この発明の第二態様は、上記構成(3) および下記の構成(11)(12)を有し、下記の構成(13)を満たす潤滑剤供給部品の取付構造を提供する。
(11)円柱状の給油路と、前記給油路の一方の開口端に形成された取付穴と、を有し、前記取付穴は前記給油路よりも小径である金属部品。
(12)前記取付穴に嵌まる筒体と、前記筒体の軸方向一端に形成され前記取付穴と前記給油路とで形成される段部に固定される外向きフランジ部と、を有する取付部品であって、前記筒体の軸方向寸法は前記取付穴の軸方向寸法より小さく、前記筒体に前記先端部の前記雄ねじが螺合される雌ねじが形成され、弾性材料からなる取付部品。この取付部品は前記構成(4) の取付部品に含まれる。
(13)前記取付部品が前記取付穴および前記段部に固定され、前記取付部品の前記雌ねじに前記潤滑剤供給部品の前記先端部が螺合され、前記潤滑剤供給部品の前記フランジ面が前記取付部品の軸方向端面と対向または接触している。
この発明の第三態様は、前記構成(3) を有する潤滑剤供給部品を、上記構成(11)を有する金属部品の前記取付穴に取り付けるために使用される取付部品であって、上記構成(12)を有する取付部品を提供する。
この発明の潤滑剤供給部品の取付構造によれば、前記構成(4) の取付部品を用いることで、潤滑剤供給管が接続される継手路を備えた継手部と、内部が潤滑剤供給路をなす管状部と、を有し、継手路は、潤滑剤供給路が延びる方向と交差する方向に延びて潤滑剤供給路と連通する潤滑剤供給部品を、継手路が延びる向きを任意の向きにして、給油路の取付穴にしっかりと固定することができる。
実施形態の取付構造を有するリニアガイドを示す正面図である。 図1のリニアガイドの部分断面側面図であり、断面部は図1のA−A断面に相当する。 実施形態の潤滑剤供給部品を示す平面図(a)と、(a)のB矢視図(b)と、(a)のC矢視図(c)である。 第一実施形態の取付部品を示す正面図(a)と、側面図(b)と、(a)のC−C断面図(c)である。 第一実施形態の取付構造を説明する図であって、図2の部分拡大図に相当する。 第ニ実施形態の取付部品を示す正面図(a)と、側面図(b)と、(a)のC−C断面図(c)と、(a)のD−D断面図(d)である。 第ニ実施形態の取付構造を説明する断面図である。 図7のA−A断面図である。 第三実施形態の取付部品を示す正面図(a)と、側面図(b)と、(a)のC−C断面図(c)である。 第三実施形態の取付構造を説明する断面図である。
以下、この発明の実施形態について説明するが、この発明は以下に示す実施形態に限定されない。以下に示す実施形態では、この発明を実施するために技術的に好ましい限定がなされているが、この限定はこの発明の必須要件ではない。
この実施形態では、リニアガイド(直動案内装置)を構成するスライダに潤滑剤供給部品を取り付けた取付構造の例を示している。
[第1実施形態]
図1および図2に示すように、この実施形態のリニアガイドは、案内レール1とスライダ2とボール3と給脂部品(潤滑剤供給部品)4と取付部品5で構成されている。ボール3は、案内レール1およびスライダ2に設けた両転動面で構成される転動通路を負荷状態で転動する。
スライダ2は、スライダ本体(金属部品)21とエンドキャップ22とサイドシール23を有し、スライダ本体21の直動方向両端にエンドキャップ22が配置され、各エンドキャップ22の外側(直動方向両端)にサイドシール23が配置されている。スライダ本体21にボール3の転動面と戻し路が形成されている。
図2に示すように、スライダ本体21の胴部(案内レール1の上側に配置される部分)の中心に、直動方向に延びて貫通する給油路211が形成されている。給油路211は円柱状であり、給油路211の一方の開口端に給油路211より小径の取付穴212が形成されている。つまり、図5に示すように、スライダ本体21は、給油路211と取付穴212との間に段部213を有する。
また、給油路211の他方の開口端に雌ねじ211aが形成されている。雌ねじ211aに止め栓215が螺合されている。なお、スライダ本体21には、図2では示されない断面に、給油路211から軌道面に向かう給油穴が形成されている。
エンドキャップ22のスライダ本体21側の面に、ボール3を転動通路から戻し路へ向かわせる方向転換路が形成されている。エンドキャップ22とサイドシール23に、給油路211と連通する貫通穴221,231が形成されている。ボール3は転動通路と戻し路と方向転換路とで構成された循環経路内を循環する。
給脂部品4は、サイドシール23の貫通穴221およびエンドキャップ22の貫通穴231を通って、スライダ本体21の取付穴212に取付部品5を介して取り付けられている。
図3に示すように、給脂部品4は直方体部(継手部)41と管状部42とからなる。管状部42の内部に、断面が円形の穴(潤滑剤供給路)42aが形成されている。直方体部41には、管状部42の穴42aと同じ断面の穴41aと、潤滑剤供給管6が接続される雌ねじ穴(継手路)41bが形成されている。
雌ねじ穴41bの延びる方向H1は、管状部42の軸方向(潤滑剤供給路が延びる方向)H2と垂直である。直方体部41の穴41aは、管状部42の穴42aと断面を合わせて連通し、穴42aの反対側が閉塞され、雌ねじ穴41b側の周面で雌ねじ穴41bと連通している。
管状部42は、軸方向で直方体部41側(継手路側)の部分である基部421と、直方体部41とは反対側の部分である先端部422とに分けられる。管状部42の外径は、基部421より先端部422の方が小さい。先端部422の外周面は雄ねじ状に形成されている。基部421は先端部422との境界にフランジ面421aを有する。
図4に示すように、取付部品5は、取付穴212に嵌まる筒体51と、筒体51の軸方向一端に形成された外向きフランジ部52を有する。取付部品5の内周面に、給脂部品4の先端部422の雄ねじが螺合される雌ねじ53が形成されている。取付部品5は合成樹脂(弾性材料)製である。
筒体51の外径d51は、給脂部品4のフランジ面421aの外径Dより大きく、取付穴212の内径d212より僅かに大きい。外向きフランジ部52の外径d52は、給油路211の直径より僅かに大きい。筒体51の軸方向寸法は、取付穴212の軸方向寸法よりも少し小さい。取付部品5を形成する合成樹脂としてPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)を用いると、高温環境や真空環境でも使用可能であるため好ましい。
取付部品5は、スライダ本体21に対して以下のようにして取りつけられる。
取付部品5の筒体51を、図2に示すように、スライダ本体21の雌ねじ211aが形成されている側から給油路211内に入れて、取付穴212まで移動させる。その際、筒体51が段部213に至るまでは外向きを弾性変形させる。その先では、外向きフランジ部52と筒体51の両方を弾性変形させて筒体51を取付穴212に嵌め入れ、外向きフランジ部52の筒体51側の面を段部213に押し当てる。
その結果、取付部品5の筒体51は取付穴212に締まり嵌めで固定され、外向きフランジ部52は給油路211に締まり嵌めで固定される。この状態で、筒体51と取付穴212との軸方向寸法の差の分だけ、筒体51の軸方向端面51aはスライダ本体21の端面21aより内側に存在する。
取付部品5の取付が完了したら止め栓215を雌ねじ211aに螺合して、給油路211の取付部品5とは反対側の端部を塞ぐ。
給脂部品4をスライダ2に取り付ける際には、取付部品5の取付完了後に、スライダ本体21にエンドキャップ22およびサイドシール23を取り付ける。 次に、給脂部品4の管状部42側をサイドシール23の貫通穴231から挿入して、直方体部41を回転することで、先端部422の雄ねじを取付部品5の雌ねじ52に螺合する。
図5はこの状態を示す。この状態では、管状部42のフランジ面421aと取付部品5の筒体51の軸方向端面51aとの間に隙間が存在するが、図5の状態からさらに給脂部品4を回転することで、管状部42のフランジ面421aが取付部品5の筒体51の軸方向端面51aに接触する。図5の状態からさらに給脂部品4を回転した場合には、管状部42のフランジ面421aが取付部品5の軸方向端面51aを押圧して弾性変形させ、基部421のフランジ面421a側の部分がスライダ本体21内に入る。
図2および図5は図1のA−A断面図に相当し、図1に示すように、直方体部41の継手路41bが延びる向きH1は、潤滑剤供給路42aが延びる向きH2を中心として給脂部品4が回転することで変化する。
つまり、給脂部品4の回転度合いによって継手路41bが延びる向きH1が決まる。そして、この実施形態の取付構造によれば、取付部品5を用いることで、基部421のフランジ面421a側の部分がスライダ本体21内に入る状態になるまで、給脂部品4を回転できるため、給脂部品4を継手路41bが延びる向きH1を任意の向きにして、給油路211の取付穴212にしっかりと固定することができる。
なお、取付部品5の筒体51とスライダ本体21の取付穴212とで軸方向寸法が同じであると、筒体51の軸方向寸法が少し大きく形成された場合に、筒体51がスライダ本体21の端面21aから突出し、給脂部品4の基部421のフランジ面421aに押されて、外向きフランジ部52が段部213から外れる恐れがある。これを避けるために、この実施形態では、筒体51の軸方向寸法を取付穴212の軸方向寸法より小さく形成している。
[第二実施形態]
この実施形態のリニアガイドは、第一実施形態の取付部品5に代えて、図6に示す取付部品5Aを有する。スライダ本体21の給油路211の直径d211が、第一実施形態のリニアガイドよりも大きい。これら以外の点は、第一実施形態のリニアガイドと同じである。
図6に示すように、取付部品5Aは、取付穴212に嵌まる筒体51と、筒体51の軸方向一端に形成された外向きフランジ部54を有する。外向きフランジ部54の外形は正方形である。外向きフランジ部54をなす正方形の中心と筒体51の円の中心は同じである。取付部品5Aの内周面に、給脂部品4の先端部422の雄ねじが螺合される雌ねじ53が形成されている。取付部品5Aは合成樹脂(弾性材料)製である。
筒体51の外径d51は、給脂部品4のフランジ面421aの外径Dより大きく、取付穴212の内径d212より僅かに大きい。外向きフランジ部54をなす正方形の対角線の長さL54は、給油路211の直径d211より僅かに大きい。筒体51の軸方向寸法は、取付穴212の軸方向寸法よりも少し小さい。取付部品5Aを形成する合成樹脂としてPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)を用いると、高温環境や真空環境でも使用可能であるため好ましい。
取付部品5Aは、スライダ本体21に対して以下のようにして取りつけられる。
取付部品5Aの筒体51を、雌ねじ211aが形成されている側から給油路211内に入れて、取付穴212まで移動させる。その際、筒体51が段部213に至るまでは外向き外向きフランジ部54の四つの角部を弾性変形させる。その先では、外向きフランジ部54の四つの角部と筒体51の両方を弾性変形させて筒体51を取付穴212に嵌め入れ、外向きフランジ部54の筒体51側の面を段部213に押し当てる。
その結果、取付部品5Aの筒体51は取付穴212に締まり嵌めで固定され、外向きフランジ部54は、図8に示すように、四つの角部で給油路211に締まり嵌めで固定される。この状態で、筒体51と取付穴212との軸方向寸法の差の分だけ、筒体51の軸方向端面51aはスライダ本体21の端面21aより内側に存在する。
取付部品5Aの取付が完了したら止め栓215を雌ねじ211aに螺合して、給油路211の取付部品5Aとは反対側の端部を塞ぐ。
給脂部品4をスライダ2に取り付ける際には、取付部品5Aの取付完了後に、スライダ本体21にエンドキャップ22およびサイドシール23を取り付ける。 次に、給脂部品4の管状部42側をサイドシール23の貫通穴231から挿入して、直方体部41を回転することで、先端部422の雄ねじを取付部品5Aの雌ねじ52に螺合する。
図7はこの状態を示す。この状態では、管状部42のフランジ面421aと取付部品5Aの筒体51の軸方向端面51aとの間に隙間が存在するが、図7の状態からさらに給脂部品4を回転することで、管状部42のフランジ面421aが取付部品5Aの筒体51の軸方向端面51aに接触する。図7の状態からさらに給脂部品4を回転した場合には、管状部42のフランジ面421aが取付部品5Aの軸方向端面51aを押圧して弾性変形させ、基部421のフランジ面421a側の部分がスライダ本体21内に入る。
図7は図1のA−A断面図に相当し、図1に示すように、直方体部41の継手路41bが延びる向きH1は、潤滑剤供給路42aが延びる向きH2を中心として給脂部品4が回転することで変化する。
つまり、給脂部品4の回転度合いによって継手路41bが延びる向きH1が決まる。そして、この実施形態の取付構造によれば、取付部品5Aを用いることで、基部421のフランジ面421a側の部分がスライダ本体21内に入る状態になるまで、給脂部品4を回転できるため、給脂部品4を継手路41bが延びる向きH1を任意の向きにして、給油路211の取付穴212にしっかりと固定することができる。
なお、取付部品5Aの筒体51とスライダ本体21の取付穴212とで軸方向寸法が同じであると、筒体51の軸方向寸法が少し大きく形成された場合に、筒体51がスライダ本体21の端面21aから突出し、給脂部品4の基部421のフランジ面421aに押されて、外向きフランジ部52が段部213から外れる恐れがある。これを避けるために、この実施形態では、筒体51の軸方向寸法を取付穴212の軸方向寸法より小さく形成している。
[第三実施形態]
この実施形態のリニアガイドは、第一実施形態の取付部品5に代えて、図9に示す取付部品7を有する。取付部品7の外周面はテーパ面である。スライダ本体21の取付穴212が、給油路211の直径d211を大径側として端面21aに至るテーパ穴となっている。これら以外の点は、第一実施形態のリニアガイドと同じである。
図9に示すように、取付部品7の内周面に、給脂部品4の先端部422の雄ねじが螺合される雌ねじ73が形成されている。取付部品7は合成樹脂(弾性材料)製である。
取付部品7の小径端面71の外径d71は、給脂部品4のフランジ面421aの外径Dより大きく、取付穴212の最小径より僅かに大きい。取付部品7の大径端面72の外径d72は、給油路211の直径d211より僅かに大きい。取付部品7の軸方向寸法は、取付穴212の軸方向寸法よりも少し小さい。取付部品7を形成する合成樹脂としてPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)を用いると、高温環境や真空環境でも使用可能であるため好ましい。
取付部品7は、スライダ本体21に対して以下のようにして取りつけられる。
取付部品7の小径部側を、雌ねじ211aが形成されている側から給油路211内に入れて、取付穴212まで移動させる。その際、取付穴212に至るまでは取付部品7の大径部側を弾性変形させる。その先では、弾性変形させる範囲を小径部側に広げながら、取付部品7の全体を取付穴212に嵌め入れる。
その結果、取付部品7は取付穴212に締まり嵌めで固定される。この状態で、取付部品7と取付穴212との軸方向寸法の差の分だけ、取付部品7の小径端面71はスライダ本体21の端面21aより内側に存在する。
取付部品7の取付が完了したら止め栓215を雌ねじ211aに螺合して、給油路211の取付部品7とは反対側の端部を塞ぐ。
給脂部品4をスライダ2に取り付ける際には、取付部品7の取付完了後に、スライダ本体21にエンドキャップ22およびサイドシール23を取り付ける。 次に、給脂部品4の管状部42側をサイドシール23の貫通穴231から挿入して、直方体部41を回転することで、先端部422の雄ねじを取付部品7の雌ねじ73に螺合する。
図10はこの状態を示す。この状態では、管状部42のフランジ面421aと取付部品7の小径端面71との間に隙間が存在するが、図10の状態からさらに給脂部品4を回転することで、管状部42のフランジ面421aが取付部品7の小径端面71に接触する。図10の状態からさらに給脂部品4を回転した場合には、管状部42のフランジ面421aが取付部品7の小径端面71を押圧して弾性変形させ、基部421のフランジ面421a側の部分がスライダ本体21内に入る。
図10は図1のA−A断面図に相当し、図1に示すように、直方体部41の継手路41bが延びる向きH1は、潤滑剤供給路42aが延びる向きH2を中心として給脂部品4が回転することで変化する。
つまり、給脂部品4の回転度合いによって継手路41bが延びる向きH1が決まる。そして、この実施形態の取付構造によれば、取付部品7を用いることで、基部421のフランジ面421a側の部分がスライダ本体21内に入る状態になるまで、給脂部品4を回転できるため、給脂部品4を継手路41bが延びる向きH1を任意の向きにして、給油路211の取付穴212にしっかりと固定することができる。
なお、取付部品7とスライダ本体21の取付穴212とで軸方向寸法が同じであると、取付部品7の軸方向寸法が少し大きく形成された場合に、取付部品7の小径端面71がスライダ本体21の端面21aから突出する。これを避けるために、この実施形態では、取付部品7の軸方向寸法を取付穴212の軸方向寸法より小さく形成している。
[他の形態]
第一乃至第三実施形態のリニアガイドにおいて、取付部品5,5Aを構成する筒体51の外径d51および取付部品7の小径端面71の外径d71は、給脂部品4のフランジ面421aの外径Dより大きく、取付穴212の内径d212より僅かに大きい。つまり、給脂部品4のフランジ面421aの外径Dは、取付部品の小径側端面の外径(筒体51の外径d51および小径端面71の外径d71)より小さい。
しかし、給脂部品4のフランジ面421aの外径Dは、取付部品の小径側端面の外径より大きくてもよい。ただし、この場合には、スライダ本体21の取付穴212の周縁部に給脂部品4のフランジ面421aが接触するため、この接触する部分を弾性材料(合成樹脂、ゴム、熱可塑性エラストマー等)で形成する。
これにより、給脂部品4のフランジ面421aが、取付部品5,5Aの軸方向端面51aを押圧して弾性変形でき、基部421のフランジ面421a側の部分がスライダ本体21内に入ることができる。
また、取付部品5,5A,7は、締まり嵌めでスライダ本体21の取付穴212および給油路211に固定されているが、この固定を強化して給油路211側へ抜けないようにすることが好ましい。
そのために、例えば、取付部品5,5A,7をスライダ本体21の取付穴212に固定した後に、取付部品5,5A,7の雌ねじ53,73に、給油路211側から、雌ねじ53,73より大径の雄ねじを有する止め部品を、給脂部品4の先端部422と干渉しない範囲で螺合する。この止め部品の螺合により、取付部品5,5Aのフランジ52,54および取付部品7の大径側部分が拡径される力が作用して、取付部品5,5A,7がスライダ本体21に強固に固定される。
なお、取付部品がスライダ本体の取付穴内で回転することを防止するために、キーを用いることもできる。その場合には、取付部品の外周部に軸方向に沿って延びるキー溝を設け、スライダ本体の取付穴にキーが嵌まる凹部を形成する。
1 案内レール
2 スライダ
21 スライダ本体(金属部品)
211 給油路
211a 給油路の雌ねじ
212 給油路の取付穴
213 段部
215 止め栓
22 エンドキャップ
221 エンドキャップの貫通穴
23 サイドシール
231 サイドシールの貫通穴
3 ボール
4 給脂部品(潤滑剤供給部品)
41 直方体部(継手部)
41a 直方体部の穴
41b 雌ねじ穴(継手路)
42 管状部
42a 管状部の穴(潤滑剤供給路)
421 管状部の基部
421a 基部のフランジ面
422 管状部の先端部
5 取付部品
5A 取付部品
51 筒体
52 外向きフランジ部
53 取付部品の雌ねじ
54 正方形の外向きフランジ部
7 取付部品
71 取付部品の小径端面
72 取付部品の大径端面
73 取付部品の雌ねじ

Claims (1)

  1. 円柱状の給油路と、前記給油路の一方の開口端に形成された取付穴と、を有し、前記取付穴は前記給油路よりも小径である金属部品と、
    潤滑剤供給管が接続される継手路を備えた継手部と、内部が潤滑剤供給路をなす管状部と、を有し、前記継手路は、前記潤滑剤供給路が延びる方向と交差する方向に延びて前記潤滑剤供給路と連通する潤滑剤供給部品であって、前記管状部の外径は、軸方向で前記継手路側の部分である基部より、前記継手路とは反対側の部分である先端部の方が小さく、前記先端部の外周面が雄ねじ状に形成され、前記基部は前記先端部との境界にフランジ面を有する潤滑剤供給部品と、
    前記取付穴に嵌まる筒体と、前記筒体の軸方向一端に形成され前記取付穴と前記給油路とで形成される段部に固定される外向きフランジ部と、を有する取付部品であって、前記筒体の軸方向寸法は前記取付穴の軸方向寸法より小さく、前記筒体に前記先端部の前記雄ねじが螺合される雌ねじが形成され、弾性材料からなる取付部品と、
    を有し、
    前記取付部品が前記取付穴および前記段部に固定され、前記取付部品の前記雌ねじに前記潤滑剤供給部品の前記先端部が螺合され、前記潤滑剤供給部品の前記フランジ面が前記取付部品の軸方向端面と対向または接触している潤滑剤供給部品の取付構造。
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