JP2017116066A - 潤滑剤供給部品の取付構造、取付部品 - Google Patents
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Abstract
【課題】潤滑剤供給管が接続される継手路を備えた継手部と、内部が潤滑剤供給路をなす管状部と、を有し、継手路は、潤滑剤供給路が延びる方向と交差する方向に延びて潤滑剤供給路と連通する潤滑剤供給部品を、継手路が延びる向きを任意の向きにして、給油路の取付穴にしっかりと固定できるようにする。
【解決手段】取付穴211aに嵌まる外周部を有する環状体からなり、潤滑剤供給部品4の先端部422の雄ねじが螺合される雌ねじ52を有し、軸方向一端面53の外径がフランジ面421aの外径より大きく、弾性材料からなる取付部品5を用いる。取付部品5を取付穴211aに取り付け、取付部品5の雌ねじ52に潤滑剤供給部品4の先端部422の雄ねじを螺合し、潤滑剤供給部品4のフランジ面421aを取付部品5の軸方向一端面53に接触させる。
【選択図】図5
【解決手段】取付穴211aに嵌まる外周部を有する環状体からなり、潤滑剤供給部品4の先端部422の雄ねじが螺合される雌ねじ52を有し、軸方向一端面53の外径がフランジ面421aの外径より大きく、弾性材料からなる取付部品5を用いる。取付部品5を取付穴211aに取り付け、取付部品5の雌ねじ52に潤滑剤供給部品4の先端部422の雄ねじを螺合し、潤滑剤供給部品4のフランジ面421aを取付部品5の軸方向一端面53に接触させる。
【選択図】図5
Description
この発明は、潤滑剤供給部品の取付構造と、この取付構造で使用される取付部品に関する。
金属部品の給油路と潤滑剤供給管とを接続する潤滑剤供給部品として、グリースニップルがよく使用されている。グリースニップルは、潤滑剤供給管が接続される継手路を備えた継手部と、内部が潤滑剤供給路をなす管状部と、を有し、継手路が潤滑剤供給路と連通している潤滑剤供給部品である。グリースニップルには、継手路が潤滑剤供給路の延びる方向と交差する方向に延びているものがある。このタイプのグリースニップルは、継手路が延びる向きを任意の向きにして取り付けることができる。
特許文献1には、ネジ部の製造にばらつきがあっても、所望の締結角度でニップル締結部に締結できるグリースニップルが記載されている。具体的には、従来のグリースニップルでは本体に一体形成されていた締結部を、本体から分離してナットとして使用することで、ニップル部(継手路が形成されている部分)が延びる向きを任意の向きで固定できるようにしている。
特許文献2には、ナット部と固定ネジ部とが一体化された部品と、ニップル部が直交状に固定された連結具とからなり、ナット部に対して連結具の連結部が回転可能に取り付けられたグリースニップルが記載されている。このグリースニップルでは、ニップル部の向きは固定できない。
特許文献2には、ナット部と固定ネジ部とが一体化された部品と、ニップル部が直交状に固定された連結具とからなり、ナット部に対して連結具の連結部が回転可能に取り付けられたグリースニップルが記載されている。このグリースニップルでは、ニップル部の向きは固定できない。
特許文献1のグリースニップルは、金属部品の給油路の開口端部に形成された雌ねじに管状部の雄ねじを螺合し、ニップル部の向きを所望の締結角度にした状態で、ナットを締めて金属部品の端面に押し付けることで取り付けられる。しかし、ナットの外径がグリースニップルの雄ねじ部よりも大きいことから、給油路の取付穴が金属部品の端面より奥側に形成されている場合には、ナットを金属部品の端面に接触できないため、ニップル部の向きを固定することができない。
この発明の課題は、潤滑剤供給管が接続される継手路を備えた継手部と、内部が潤滑剤供給路をなす管状部と、を有し、継手路は、潤滑剤供給路が延びる方向と交差する方向に延びて潤滑剤供給路と連通する潤滑剤供給部品を、継手路が延びる向きを任意の向きにして、給油路の取付穴にしっかりと固定できるようにすることである。
この発明の課題は、潤滑剤供給管が接続される継手路を備えた継手部と、内部が潤滑剤供給路をなす管状部と、を有し、継手路は、潤滑剤供給路が延びる方向と交差する方向に延びて潤滑剤供給路と連通する潤滑剤供給部品を、継手路が延びる向きを任意の向きにして、給油路の取付穴にしっかりと固定できるようにすることである。
上記課題を解決するために、この発明の第一態様は、下記の構成(1) 〜(3) を有し、下記の構成(4) を満たす潤滑剤供給部品の取付構造を提供する。
(1) 給油路を有し、上記給油路の開口端部に潤滑剤供給部品の取付穴が形成されている金属部品。
(2) 潤滑剤供給管が接続される継手路を備えた継手部と、内部が潤滑剤供給路をなす管状部と、を有し、上記継手路は、上記潤滑剤供給路が延びる方向と交差する方向に延びて上記潤滑剤供給路と連通する潤滑剤供給部品であって、上記管状部の外径は、軸方向で上記継手路側の部分である基部より、上記継手路とは反対側の部分である先端部の方が小さく、上記先端部の外周面が雄ねじ状に形成され、上記基部は上記先端部との境界にフランジ面を有する潤滑剤供給部品。
(3) 上記取付穴に嵌まる外周部を有する環状の取付部品であって、上記先端部の上記雄ねじが螺合される雌ねじを有し、軸方向一端面の外径が上記フランジ面の外径より大きく、弾性材料(合成樹脂、ゴム、熱可塑性エラストマー等)からなる取付部品。
(4) 上記取付部品が上記取付穴に取り付けられ、上記取付部品の上記雌ねじに上記潤滑剤供給部品の上記先端部が螺合され、上記潤滑剤供給部品の上記フランジ面が上記取付部品の上記軸方向一端面に接触している。
(1) 給油路を有し、上記給油路の開口端部に潤滑剤供給部品の取付穴が形成されている金属部品。
(2) 潤滑剤供給管が接続される継手路を備えた継手部と、内部が潤滑剤供給路をなす管状部と、を有し、上記継手路は、上記潤滑剤供給路が延びる方向と交差する方向に延びて上記潤滑剤供給路と連通する潤滑剤供給部品であって、上記管状部の外径は、軸方向で上記継手路側の部分である基部より、上記継手路とは反対側の部分である先端部の方が小さく、上記先端部の外周面が雄ねじ状に形成され、上記基部は上記先端部との境界にフランジ面を有する潤滑剤供給部品。
(3) 上記取付穴に嵌まる外周部を有する環状の取付部品であって、上記先端部の上記雄ねじが螺合される雌ねじを有し、軸方向一端面の外径が上記フランジ面の外径より大きく、弾性材料(合成樹脂、ゴム、熱可塑性エラストマー等)からなる取付部品。
(4) 上記取付部品が上記取付穴に取り付けられ、上記取付部品の上記雌ねじに上記潤滑剤供給部品の上記先端部が螺合され、上記潤滑剤供給部品の上記フランジ面が上記取付部品の上記軸方向一端面に接触している。
この発明の第二態様は、上記構成(2) を有する潤滑剤供給部品を、上記構成(1) を有する金属部品の上記取付穴に取り付けるために使用される取付部品であって、上記構成(3) を有する取付部品を提供する。
この発明の潤滑剤供給部品の取付構造によれば、前記構成(3) の取付部品を用いることで、潤滑剤供給管が接続される継手路を備えた継手部と、内部が潤滑剤供給路をなす管状部と、を有し、継手路は、潤滑剤供給路が延びる方向と交差する方向に延びて潤滑剤供給路と連通する潤滑剤供給部品を、継手路が延びる向きを任意の向きにして、給油路の取付穴にしっかりと固定することができる。
以下、この発明の実施形態について説明するが、この発明は以下に示す実施形態に限定されない。以下に示す実施形態では、この発明を実施するために技術的に好ましい限定がなされているが、この限定はこの発明の必須要件ではない。
この実施形態では、リニアガイドを構成するスライダに潤滑剤供給部品を取り付けた取付構造の例を示している。
この実施形態では、リニアガイドを構成するスライダに潤滑剤供給部品を取り付けた取付構造の例を示している。
[第1実施形態]
図1および図2に示すように、この実施形態のリニアガイドは、案内レール1とスライダ2とボール3と給脂部品(潤滑剤供給部品)4と取付部品5で構成されている。ボール3は、案内レール1およびスライダ2に設けた両転動面で構成される転動通路を負荷状態で転動する。
スライダ2は、スライダ本体21とエンドキャップ22とサイドシール23を有し、スライダ本体21の直動方向両端にエンドキャップ22が配置され、各エンドキャップ22の外側(直動方向両端)にサイドシール23が配置されている。スライダ本体21にボール3の転動面と戻し路が形成されている。スライダ本体21の直動方向一端側に、直動方向に延びる給油路211が形成されている。また、スライダ本体21には、給油路211から軌道面に向かう給油穴が形成されている。
図1および図2に示すように、この実施形態のリニアガイドは、案内レール1とスライダ2とボール3と給脂部品(潤滑剤供給部品)4と取付部品5で構成されている。ボール3は、案内レール1およびスライダ2に設けた両転動面で構成される転動通路を負荷状態で転動する。
スライダ2は、スライダ本体21とエンドキャップ22とサイドシール23を有し、スライダ本体21の直動方向両端にエンドキャップ22が配置され、各エンドキャップ22の外側(直動方向両端)にサイドシール23が配置されている。スライダ本体21にボール3の転動面と戻し路が形成されている。スライダ本体21の直動方向一端側に、直動方向に延びる給油路211が形成されている。また、スライダ本体21には、給油路211から軌道面に向かう給油穴が形成されている。
エンドキャップ22のスライダ本体21側の面に、ボール3を転動通路から戻し路へ向かわせる方向転換路が形成されている。エンドキャップ22とサイドシール23に、給油路211と連通する貫通穴221,231が形成されている。ボール3は転動通路と戻し路と方向転換路とで構成された循環経路内を循環する。
給脂部品4は、サイドシール23の貫通穴221およびエンドキャップ22の貫通穴231を通って、スライダ本体21の給油路211の開口端部に形成された雌ねじ穴(取付穴)211aに、取付部品5を介して取り付けられている。
給脂部品4は、サイドシール23の貫通穴221およびエンドキャップ22の貫通穴231を通って、スライダ本体21の給油路211の開口端部に形成された雌ねじ穴(取付穴)211aに、取付部品5を介して取り付けられている。
図3に示すように、給脂部品4は直方体部(継手部)41と管状部42とからなる。管状部42の内部に、断面が円形の穴(潤滑剤供給路)42aが形成されている。直方体部41には、管状部42の穴42aと同じ断面の穴41aと、潤滑剤供給管6が接続される雌ねじ穴(継手路)41bが形成されている。
雌ねじ穴41bの延びる方向H1は、管状部42の軸方向(潤滑剤供給路が延びる方向)H2と垂直である。直方体部41の穴41aは、管状部42の穴42aと断面を合わせて連通し、穴42aの反対側が閉塞され、雌ねじ穴41b側の周面で雌ねじ穴41bと連通している。
管状部42は、軸方向で直方体部41側(継手路側)の部分である基部421と、直方体部41とは反対側の部分である先端部422とに分けられる。管状部42の外径は、基部421より先端部422の方が小さい。先端部422の外周面は雄ねじ状に形成されている。基部421は先端部422との境界にフランジ面421aを有する。
雌ねじ穴41bの延びる方向H1は、管状部42の軸方向(潤滑剤供給路が延びる方向)H2と垂直である。直方体部41の穴41aは、管状部42の穴42aと断面を合わせて連通し、穴42aの反対側が閉塞され、雌ねじ穴41b側の周面で雌ねじ穴41bと連通している。
管状部42は、軸方向で直方体部41側(継手路側)の部分である基部421と、直方体部41とは反対側の部分である先端部422とに分けられる。管状部42の外径は、基部421より先端部422の方が小さい。先端部422の外周面は雄ねじ状に形成されている。基部421は先端部422との境界にフランジ面421aを有する。
図4に示すように、取付部品5は合成樹脂(弾性材料)製の環状体であり、スライダ本体21の雌ねじ穴211aに嵌まる雄ねじ51を外周面に有し、給脂部品4の先端部422の雄ねじが螺合される雌ねじ52を内周面に有する。取付部品5の軸方向一端面53の外径dは、給脂部品4のフランジ面421aの外径D(図3(c)参照)より大きい。
取付部品5の軸方向一端面53に一対のスリット54が形成されている。両スリット54は同じ直径方向に沿って形成されている。取付部品5を形成する合成樹脂としてPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)を用いると、高温環境や真空環境でも使用可能であるため好ましい。
取付部品5の軸方向一端面53に一対のスリット54が形成されている。両スリット54は同じ直径方向に沿って形成されている。取付部品5を形成する合成樹脂としてPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)を用いると、高温環境や真空環境でも使用可能であるため好ましい。
給脂部品4をスライダ2に取り付ける際には、先ず、取付部品5の雄ねじをスライダ本体21の雌ねじ穴211aに螺合する。その際に、スリット54にドライバを差し込んで取付部品5を回転させることで、取付部品5の全体をスライダ本体21内に入れる。取付部品5のスライダ本体21への取付は、スライダ本体21にエンドキャップ22およびサイドシール23を取り付ける前であっても、取り付けた後であってもよい。
スライダ本体21にエンドキャップ22およびサイドシール23が取り付けられ、スライダ本体21に取付部品5が取り付けられた後に、給脂部品4の管状部42側をサイドシール23の貫通穴231から挿入して、直方体部41を回転することで、先端部422の雄ねじを取付部品5の雌ねじ52に螺合し、管状部42のフランジ面421aを取付部品5の軸方向一端面53に接触させる。このようにして、給脂部品4がスライダ本体(金属部品)21に固定される。図5はこの状態を示す。
スライダ本体21にエンドキャップ22およびサイドシール23が取り付けられ、スライダ本体21に取付部品5が取り付けられた後に、給脂部品4の管状部42側をサイドシール23の貫通穴231から挿入して、直方体部41を回転することで、先端部422の雄ねじを取付部品5の雌ねじ52に螺合し、管状部42のフランジ面421aを取付部品5の軸方向一端面53に接触させる。このようにして、給脂部品4がスライダ本体(金属部品)21に固定される。図5はこの状態を示す。
この実施形態の取付構造によれば、取付部品5が弾性材料からなり、軸方向一端面53の外径dが給脂部品4のフランジ面421aの外径Dより大きいため、図5の状態からさらに給脂部品4を回転した場合には、管状部42のフランジ面421aが取付部品5の軸方向一端面53を押圧して弾性変形させ、基部421のフランジ面421a側の部分がスライダ本体21内に入る。
図2および図5は図1のA−A断面図に相当し、図1に示すように、直方体部41の継手路41bが延びる向きH1は、潤滑剤供給路42aが延びる向きH2を中心として給脂部品4が回転することで変化する。
つまり、給脂部品4の回転度合いによって継手路41bが延びる向きH1が決まる。この実施形態の取付構造によれば、取付部品5を用いることで、基部421のフランジ面421a側の部分がスライダ本体21内に入る状態になるまで、給脂部品4を回転できるため、給脂部品4を継手路41bが延びる向きH1を任意の向きにして、給油路211の雌ねじ穴211aにしっかりと固定することができる。
図2および図5は図1のA−A断面図に相当し、図1に示すように、直方体部41の継手路41bが延びる向きH1は、潤滑剤供給路42aが延びる向きH2を中心として給脂部品4が回転することで変化する。
つまり、給脂部品4の回転度合いによって継手路41bが延びる向きH1が決まる。この実施形態の取付構造によれば、取付部品5を用いることで、基部421のフランジ面421a側の部分がスライダ本体21内に入る状態になるまで、給脂部品4を回転できるため、給脂部品4を継手路41bが延びる向きH1を任意の向きにして、給油路211の雌ねじ穴211aにしっかりと固定することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態の取付構造は、図4に示す取付部品5に代えて図6に示す取付部品5Aを用い、スライダ本体の給油路の開口端部に設けた取付穴が雌ねじ穴ではない点を除いて、第1実施形態と同じである。
図6に示すように、取付部品5Aは合成樹脂製の環状体であり、その外径は、図7に示すように、スライダ本体21の給油路211の開口端部に形成された円柱状の取付穴212の内径と同じである。取付部品5Aの軸方向寸法は取付穴212の軸方向寸法と同じである。取付部品5Aの軸方向の両端部がテーパ状に形成されている。取付部品5Aの軸方向一端面53の外径dは給脂部品4のフランジ面421aの外径Dより大きい。
第2実施形態の取付構造は、図4に示す取付部品5に代えて図6に示す取付部品5Aを用い、スライダ本体の給油路の開口端部に設けた取付穴が雌ねじ穴ではない点を除いて、第1実施形態と同じである。
図6に示すように、取付部品5Aは合成樹脂製の環状体であり、その外径は、図7に示すように、スライダ本体21の給油路211の開口端部に形成された円柱状の取付穴212の内径と同じである。取付部品5Aの軸方向寸法は取付穴212の軸方向寸法と同じである。取付部品5Aの軸方向の両端部がテーパ状に形成されている。取付部品5Aの軸方向一端面53の外径dは給脂部品4のフランジ面421aの外径Dより大きい。
取付部品5Aは、軸方向一端面53から軸方向他端面の手前まで、軸方向に沿って延びるキー溝55を有する。図7に示すように、スライダ本体21の取付穴212にはキー7が嵌まる凹部213が形成されている。取付部品5Aを形成する合成樹脂としてPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)を用いると、高温環境や真空環境でも使用可能であるため好ましい。
給脂部品4をスライダ2に取り付ける際には、先ず、キー7を用いて取付部品5Aをスライダ本体21の取付穴212に取り付ける。これにより、取付部品5Aがスライダ本体21内で回転することが防止される。次に、スライダ本体21にエンドキャップ22およびサイドシール23を取り付ける。 これにより、取付部品5Aが軸方向内側(スライダ本体21の内部側)に押され、スライダ本体21の端面から飛び出すことが防止される。
給脂部品4をスライダ2に取り付ける際には、先ず、キー7を用いて取付部品5Aをスライダ本体21の取付穴212に取り付ける。これにより、取付部品5Aがスライダ本体21内で回転することが防止される。次に、スライダ本体21にエンドキャップ22およびサイドシール23を取り付ける。 これにより、取付部品5Aが軸方向内側(スライダ本体21の内部側)に押され、スライダ本体21の端面から飛び出すことが防止される。
次に、給脂部品4の管状部42側をサイドシール23の貫通穴231から挿入して、直方体部41を回転することで、先端部422の雄ねじを取付部品5Aの雌ねじ52に螺合し、管状部42のフランジ面421aを取付部品5Aの軸方向一端面53に接触させる。このようにして、給脂部品4がスライダ本体(金属部品)21に固定される。図7はこの状態を示す。
この実施形態の取付構造によれば、取付部品5Aが弾性材料からなり、軸方向一端面53の外径dが給脂部品4のフランジ面421aの外径Dより大きいため、図7の状態からさらに給脂部品4を回転した場合には、管状部42のフランジ面421aが取付部品5Aの軸方向一端面53を押圧して弾性変形させ、基部421のフランジ面421a側の部分がスライダ本体21内に入る。
この実施形態の取付構造によれば、取付部品5Aが弾性材料からなり、軸方向一端面53の外径dが給脂部品4のフランジ面421aの外径Dより大きいため、図7の状態からさらに給脂部品4を回転した場合には、管状部42のフランジ面421aが取付部品5Aの軸方向一端面53を押圧して弾性変形させ、基部421のフランジ面421a側の部分がスライダ本体21内に入る。
図7は図1のA−A断面図に相当し、図1に示すように、直方体部41の継手路41bが延びる向きH1は、潤滑剤供給路42aが延びる向きH2を中心として給脂部品4が回転することで変化する。
つまり、給脂部品4の回転度合いによって継手路41bが延びる向きH1が決まる。この実施形態の取付構造によれば、基部421のフランジ面421a側の部分がスライダ本体21内に入った状態になるまで、給脂部品4を回転できるため、給脂部品4を継手路41bが延びる向きH1を任意の向きにして、給油路211の取付穴212にしっかりと固定することができる。
つまり、給脂部品4の回転度合いによって継手路41bが延びる向きH1が決まる。この実施形態の取付構造によれば、基部421のフランジ面421a側の部分がスライダ本体21内に入った状態になるまで、給脂部品4を回転できるため、給脂部品4を継手路41bが延びる向きH1を任意の向きにして、給油路211の取付穴212にしっかりと固定することができる。
1 案内レール
2 スライダ
21 スライダ本体(金属部品)
211 給油路
211a 給油路の雌ねじ穴(取付穴)
212 給油路の取付穴
213 凹部
22 エンドキャップ
221 エンドキャップの貫通穴
23 サイドシール
231 サイドシールの貫通穴
3 ボール
4 給脂部品(潤滑剤供給部品)
41 直方体部(継手部)
41a 直方体部の穴
41b 雌ねじ穴(継手路)
42 管状部
42a 管状部の穴(潤滑剤供給路)
421 管状部の基部
421a 基部のフランジ面
422 管状部の先端部
5 取付部品
5A 取付部品
51 取付部品の雄ねじ
52 取付部品の雌ねじ
53 取付部品の軸方向一端面
54 スリット
55 キー溝
6 潤滑剤供給管
7 キー
2 スライダ
21 スライダ本体(金属部品)
211 給油路
211a 給油路の雌ねじ穴(取付穴)
212 給油路の取付穴
213 凹部
22 エンドキャップ
221 エンドキャップの貫通穴
23 サイドシール
231 サイドシールの貫通穴
3 ボール
4 給脂部品(潤滑剤供給部品)
41 直方体部(継手部)
41a 直方体部の穴
41b 雌ねじ穴(継手路)
42 管状部
42a 管状部の穴(潤滑剤供給路)
421 管状部の基部
421a 基部のフランジ面
422 管状部の先端部
5 取付部品
5A 取付部品
51 取付部品の雄ねじ
52 取付部品の雌ねじ
53 取付部品の軸方向一端面
54 スリット
55 キー溝
6 潤滑剤供給管
7 キー
Claims (2)
- 給油路を有し、前記給油路の開口端部に潤滑剤供給部品の取付穴が形成されている金属部品と、
潤滑剤供給管が接続される継手路を備えた継手部と、内部が潤滑剤供給路をなす管状部と、を有し、前記継手路は、前記潤滑剤供給路が延びる方向と交差する方向に延びて前記潤滑剤供給路と連通する潤滑剤供給部品であって、前記管状部の外径は、軸方向で前記継手路側の部分である基部より、前記継手路とは反対側の部分である先端部の方が小さく、前記先端部の外周面が雄ねじ状に形成され、前記基部は前記先端部との境界にフランジ面を有する潤滑剤供給部品と、
前記取付穴に嵌まる外周部を有する環状の取付部品であって、前記先端部の前記雄ねじが螺合される雌ねじを有し、軸方向一端面の外径が前記フランジ面の外径より大きく、弾性材料からなる取付部品と、
を有し、
前記取付部品が前記取付穴に取り付けられ、前記取付部品の前記雌ねじに前記潤滑剤供給部品の前記先端部が螺合され、前記潤滑剤供給部品の前記フランジ面が前記取付部品の前記軸方向一端面に接触している潤滑剤供給部品の取付構造。 - 潤滑剤供給管が接続される継手路を備えた継手部と、内部が潤滑剤供給路をなす管状部と、を有し、前記継手路は、前記潤滑剤供給路が延びる方向と交差する方向に延びて前記潤滑剤供給路と連通する潤滑剤供給部品であって、前記管状部の外径は、軸方向で前記継手路側の部分である基部より、前記継手路とは反対側の部分である先端部の方が小さく、前記先端部の外周面が雄ねじ状に形成され、前記基部は前記先端部との境界にフランジ面を有する潤滑剤供給部品を、
給油路を有し、前記給油路の開口端部に潤滑剤供給部品の取付穴が形成されている金属部品の前記取付穴に取り付けるために使用される取付部品であって、
前記取付穴に嵌まる外周部を有する環状体からなり、
前記先端部の前記雄ねじが螺合される雌ねじを有し、軸方向一端面の外径が前記フランジ面の外径より大きく、弾性材料からなる取付部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015254979A JP2017116066A (ja) | 2015-12-25 | 2015-12-25 | 潤滑剤供給部品の取付構造、取付部品 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2018230498A1 (ja) | 2017-06-13 | 2018-12-20 | 住友化学株式会社 | 芳香族ポリエステル粒子および芳香族ポリエステル粒子の製造方法 |
CN114852626A (zh) * | 2022-05-09 | 2022-08-05 | 苏州舍勒智能科技有限公司 | 一种自润滑式的导轨内嵌螺杆滑台 |
-
2015
- 2015-12-25 JP JP2015254979A patent/JP2017116066A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018230498A1 (ja) | 2017-06-13 | 2018-12-20 | 住友化学株式会社 | 芳香族ポリエステル粒子および芳香族ポリエステル粒子の製造方法 |
CN114852626A (zh) * | 2022-05-09 | 2022-08-05 | 苏州舍勒智能科技有限公司 | 一种自润滑式的导轨内嵌螺杆滑台 |
CN114852626B (zh) * | 2022-05-09 | 2023-10-03 | 苏州舍勒智能科技有限公司 | 一种自润滑式的导轨内嵌螺杆滑台 |
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