JP6074886B2 - リニアガイド装置のスライダ抜け止め用ストッパー - Google Patents
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Description
リニアガイド装置の案内レール1には、基台等の被取付部にボルトを用いて取り付けるための取付穴4が形成されている。
このようなリニアガイド装置では、搬送時や取り付け時に、スライダが案内レールから外れることを防止する必要がある。特許文献1には、そのために使用されるストッパ装置が記載されている。
なお、スライダが案内レールから外れることを防止するために、案内レールの両端面に雌ねじを形成し、案内レールの上面より突出するように配置した板材をボルトで固定することや、案内レールの取付穴にゴム栓を弾性変形状態で挿入し、案内レールの上面より突出させること(特許文献2など)も行われている。
このストッパーの内側部材は、案内レールの両側に配置され、案内レールの転動溝に係合させる溝係合部を有する一対の側部材と、案内レールの上面に配置され、一対の側部材を連結し、前記取付穴に挿入される突起を有する連結部とからなり、前記連結部に前記側部材が開くことを許容する切り込みが形成されている。外側部材は、内側部材の外側に配置されて前記側部材が開かないように押さえるとともに、前記連結部を上から押さえる部材である。
また、特許文献3には、内側部材および外側部材は、合成樹脂の射出成形等で作製できるため、板材をボルトで固定する方法よりコストが低く抑えられると記載されている。
この発明は、リニアガイド装置のスライダ抜け止め用ストッパーとして、十分な抜け止め効果が得られ、案内レールを傷つけず、特許文献3に記載されたものよりも安価に得られるものを提供することを課題とする。
(2) 前記突起は直方体であり、前記直方体の底面は、前記案内レールの長さ方向の寸法である長さが、前記連結部の全体に渡る長さで、且つ、前記案内レールの長さ方向に垂直な方向の寸法である幅が、前記突起の角部が前記取付穴に接触する幅に形成されている。
(3) 一つの部材のみで構成されている。
(4) 前記案内レールの長さ方向である厚さ方向の全体で形状が同じである。
この発明のスライダ抜け止め用ストッパーをリニアガイドに取り付ける際には、一対の側部材を弾性変形させて開き、案内レールの取付穴に連結部の突起の先端部を入れながら、連結部を案内レール側に押し付ける。これにより、前記取付穴に前記突起が嵌まり、前記溝係合部が案内レールの転動溝に係合されるため、十分なスライダの抜け止め効果が得られ、案内レールを傷つけない。
[第1実施形態]
図1および2を用いて、第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態のストッパーを、リニアガイド装置の案内レールに取り付ける方法を説明する図であって、(a)は取付前のストッパーと案内レールの状態を、(b)は取付途中の状態を、(c)は取付が完了した状態をそれぞれ示す。図2は図1(c)の平面図に相当する。
このストッパー5は、合成ゴムや熱可塑性エラストマー(弾性材料)により、一対の側部材51と連結部52が、溝係合部51aおよび突起52aを含めて一体に成形されたものである。
このストッパー5を案内レール1に取り付ける際には、図1(b)に示すように、先ず、案内レール1の取付穴4の上で、ストッパー5の一対の側部材51を開き、連結部52の突起52aの先端部を取付穴4の座ぐり部41に入れながら、溝係合部51aを案内レール1の側面の溝間面11cに当てる。
この実施形態のストッパー5によれば、十分なスライダの抜け止め効果が得られ、案内レールを傷つけない。また、一つの部材のみで構成されているため、特許文献3に記載されたものよりも安価に得られる。
図3および4を用いて、第2実施形態について説明する。
第2実施形態のストッパー5Aは、図3に示すように、案内レール1の両側に配置される一対の側部材51と、案内レール1の上面に配置され、一対の側部材51を連結する連結部52とからなる。側部材51は、案内レール1の両側面の転動溝11aに係合する溝係合部51aを有する。連結部52の下面(案内レール1側の面)の中心に、直方体の突起52aが形成されている。
このストッパー5Aの案内レール1に対する取付方法は第1実施形態のストッパー5と同じである。
この実施形態のストッパー5Aによれば、十分なスライダの抜け止め効果が得られ、案内レールを傷つけない。また、一つの部材のみで構成されているため、特許文献3に記載されたものよりも安価に得られる。
11a 案内レールの側面の転動溝
11b 案内レールの上角部の転動溝
11c 案内レールの側面の溝間面
2 スライダ
21 転動溝
22 戻し通路
2A 胴部
2B 脚部
3 ボール(転動体)
4 取付穴
41 座繰り部
42 軸収納部
5 ストッパー
5A ストッパー
51 ストッパーの側部材
51a 側部材の溝係合部
52 ストッパーの連結部
52a 連結部の突起
Claims (1)
- 案内レールと、案内レールの上側に配置される胴部および両側に配置される脚部を有するスライダと、複数個の転動体と、を備え、
案内レールおよびスライダは、互いに対向配置されて転動体の転動通路を形成する転動溝を有し、
案内レールは、さらに、案内レールをボルトで被取付部に取り付けるための取付穴を長さ方向に複数個有し、
転動体の転動により案内レールおよびスライダの一方が他方に対して相対的に直線運動するリニアガイド装置の、スライダが案内レールから外れることを防止するストッパーであって、
案内レールの両側に配置され、案内レールの転動溝に係合させる溝係合部を有する一対の側部材と、案内レールの上面に配置され、前記一対の側部材を連結し、前記取付穴に嵌まる突起を有する連結部とが、合成ゴムまたは熱可塑性エラストマーにより一体に成形され、
前記突起は直方体であり、前記直方体の底面は、前記案内レールの長さ方向の寸法である長さが、前記連結部の全体に渡る長さで、且つ、前記案内レールの長さ方向に垂直な方向の寸法である幅が、前記突起の角部が前記取付穴に接触する幅に形成され、
一つの部材のみで構成され、
前記案内レールの長さ方向である厚さ方向の全体で形状が同じであるリニアガイド装置のスライダ抜け止め用ストッパー。
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