JP5435156B2 - リニアガイド装置のスライダ抜け止め用ストッパー - Google Patents
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Description
リニアガイド装置の案内レール1には、基台等の被取付部にボルトを用いて取り付けるための取り付け穴4が形成されている。この取り付け穴4は、図6に示すように、ボルトの頭部を収める座繰り部41と、ボルトの軸部を収める軸収納部42とからなり、開口端に面取り部43が形成されている。
このストッパーは、案内レールの上面を跨ぐように断面コ字状に形成され、コ字状の一方の端部が更に内側にほぼ直角に曲げてあり、この曲げた部分(引掛り部)の先端に弾性部材が固定されている。コ字状の他方の端部にネジ穴が形成され、このネジ穴に、先端に弾性部材を固定したボルトが螺合してある。このストッパを案内レールに取り付ける際には、引掛り部を案内レールの一方の側面の転動溝に係合させた後に、締めつけボルトを締めつけて、その先端を案内レールの他方の側面の転動溝に係合させる。
なお、スライダが案内レールから外れることを防止するために、案内レールの両端面に雌ねじを形成し、案内レールの上面より突出するように配置した板材をボルトで固定することや、案内レールの取り付け穴にゴム栓を弾性変形状態で挿入し、案内レールの上面より突出させることも行われている。
また、特許文献2に記載されているストッパーは、転動溝嵌合部が案内レールの軌道溝を損傷する恐れがある。
また、板材をボルトで固定する方法では、案内レールの両端面に雌ねじを形成するためコスト高となり、ボルトで固定するため着脱に手間がかかる。
この発明は、リニアガイド装置のスライダ抜け止め用ストッパーとして、案内レールを損傷せず、案内レールの取り付け穴に対して着脱し易く、取り付け状態で取り付け穴から外れにくいものを提供することを課題とする。
この態様のリニアガイド装置のスライダ抜け止め用ストッパーは、前記棒状体が前記筒状体の貫通穴から外れないようにする止め部材としてピンを有することが好ましい。
[第1実施形態]
第1実施形態のストッパー7は、図1に示すように筒状体71と棒状体72とピン(止め部材)73とからなる。
筒状体71は、案内レール1の取り付け穴4の座繰り部41に遊嵌する軸部71Aと、取り付け穴4の軸収納部42に挿入する先端部71Bと、案内レール1の上面より突出させる突出部71Cとからなる。筒状体71の軸方向に延びる貫通穴71Dは、軸方向に沿って軸部71Aと先端部71Bとの境界部付近から先が、先端側の径が小さくなるテーパ状に形成されている。この部分をテーパ穴71dとする。テーパ穴71dの軸方向所定位置に、周方向に沿った凹部71Eが形成されている。
棒状体72は、筒状体71の貫通穴71Dに対応させた形状の棒材であって、先端部72Aが先端側の径が小さくなるテーパ状に形成されている。棒状体72の先端部72Aのテーパは筒状体71のテーパ穴71dに対応させた形状である。棒状体72の先端部72Aに、筒状体71の凹部71Eに対応させた凸部72Bが形成されている。この凸部72Bは、外径が筒状体71の凹部71Eの内径より少し大きく、図1の状態で、筒状体71のテーパ穴71dの凹部71Eより上側に接触している。
このストッパー7をリニアガイド装置の案内レール1に取り付ける際には、先ず、図1に示す状態にする。すなわち、ストッパー7の筒状体71の先端部71Bを、案内レール1の取り付け穴の軸収納部42に挿入し、軸部71Aは座繰り部41に遊嵌された状態とする。
このように、第1実施形態のストッパー7は、案内レール1の取り付け穴に対して着脱し易く、取り付け状態で取り付け穴から外れにくい。また、取り付けの際に案内レールを損傷することがない。
第2実施形態のストッパー8は、図3に示すように、筒状体81と棒状体82とからなる。
棒状体82の先端部82Aに、筒状体81の凹部81Eに対応させた凸部82Bが形成されている。この凸部82Bは、外径が筒状体81の凹部81Eの内径より少し大きく、図3の状態で、筒状体81のテーパ穴81dの凹部81Eより上側に接触している。棒状体82は、例えば、ゴム(耐油性に優れたニトリルゴム等)またはコルクで製造する。
次に、この状態から棒状体82を押し下げることで、図4に示すように、棒状体82の先端部82Aの凸部82Bが筒状体81の先端部81Bの凹部81Eに圧入される。その結果、筒状体81の先端部81Bが、棒状体82の先端部82Aの凸部82Bにより拡径されて、取り付け穴の軸収納部42に弾性変形状態で固定される。
このように、第2実施形態のストッパー8は、案内レール1の取り付け穴に対して着脱し易く、取り付け状態で取り付け穴から外れにくい。また、取り付けの際に案内レール1を損傷することがない。
11 転動溝(転動面)
2 スライダ
21 転動溝(転動面)
22 戻し通路
2A 胴部
2B 脚部
3 ボール(転動体)
4 取り付け穴
41 座繰り部
42 軸収納部
43 面取り部
7 ストッパー
71 筒状体
71A 軸部
71B 先端部
71C 突出部
71D 貫通穴
71E 凹部
71F 貫通穴
71d テーパ穴
72 棒状体
72A 先端部
72B 凸部
72C 貫通穴
73 ピン(止め部材)
8 ストッパー
81 筒状体
81A 軸部
81B 先端部
81C 突出部
81D 貫通穴
81d テーパ穴
81E 凹部
82 棒状体
82A 先端部
82B 凸部
82a 円板部(止め部材)
Claims (3)
- 案内レールと、案内レールの上側に配置される胴部および両側に配置される脚部を有するスライダと、複数個の転動体と、を備え、
案内レールおよびスライダは、互いに対向配置されて転動体の転動通路を形成する転動面を有し、
案内レールは、さらに、案内レールをボルトで被取付部に取り付けるための取り付け穴を長さ方向に複数個有し、
転動体の転動により案内レールおよびスライダの一方が他方に対して相対的に直線運動するリニアガイド装置の、スライダが案内レールから外れることを防止するストッパーであって、
エラストマーで形成され、前記取り付け穴に挿入する先端部および案内レールの上面より突出させる突出部を有する筒状体と、
前記筒状体の軸方向に延びる貫通穴に挿入される棒状体と、からなり、
前記貫通穴に挿入された前記棒状体の先端部により前記筒状体の先端部が拡径される構造を有し、
前記棒状体の先端部の外周部に凸部を設け、前記筒状体の貫通穴の先端部に前記凸部が圧入される凹部を設けたスライダ抜け止め用ストッパー。 - 前記棒状体が前記筒状体の貫通穴から外れないようにする止め部材を有する請求項1記載のスライダ抜け止め用ストッパー。
- 案内レールと、案内レールの上側に配置される胴部および両側に配置される脚部を有するスライダと、複数個の転動体と、を備え、
案内レールおよびスライダは、互いに対向配置されて転動体の転動通路を形成する転動面を有し、
案内レールは、さらに、案内レールをボルトで被取付部に取り付けるための取り付け穴を長さ方向に複数個有し、
転動体の転動により案内レールおよびスライダの一方が他方に対して相対的に直線運動するリニアガイド装置において、
請求項1記載のストッパーの前記筒状体の先端部が、前記筒状体の貫通穴に挿入された前記棒状体の先端部により拡径されて、前記取り付け穴に弾性変形状態で固定され、前記筒状体の突出部が案内レールの上面より突出しているリニアガイド装置。
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