JP5435155B2 - リニアガイド装置のスライダ抜け止め用ストッパー - Google Patents
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Description
リニアガイド装置の案内レール1には、基台等の被取付部にボルトを用いて取り付けるための取り付け穴4が形成されている。この取り付け穴4は、図5に示すように、ボルトの頭部を収める座繰り部41と、ボルトの軸部を収める軸収納部42とからなり、開口端に面取り部43が形成されている。
このストッパーは、案内レールの上面を跨ぐように断面コ字状に形成され、コ字状の一方の端部が更に内側にほぼ直角に曲げてあり、この曲げた部分(引掛り部)の先端に弾性部材が固定されている。コ字状の他方の端部にネジ穴が形成され、このネジ穴に、先端に弾性部材を固定したボルトが螺合してある。このストッパを案内レールに取り付ける際には、引掛り部を案内レールの一方の側面の転動溝に係合させた後に、締めつけボルトを締めつけて、その先端を案内レールの他方の側面の転動溝に係合させる。
なお、スライダが案内レールから外れることを防止するために、案内レールの両端面に雌ねじを形成し、案内レールの上面より突出するように配置した板材をボルトで固定することや、案内レールの取り付け穴にゴム栓を弾性変形状態で挿入し、案内レールの上面より突出させることも行われている。
また、特許文献2に記載されているストッパーは、転動溝嵌合部が案内レールの軌道溝を損傷する恐れがある。
また、板材をボルトで固定する方法では、案内レールの両端面に雌ねじを形成するためコスト高となり、ボルトで固定するため着脱に手間がかかる。
この発明は、リニアガイド装置のスライダ抜け止め用ストッパーとして、案内レールを損傷せず、案内レールの取り付け穴に対して着脱し易く、取り付け状態で取り付け穴から外れにくいものを提供することを課題とする。
この態様のリニアガイド装置のスライダ抜け止め用ストッパーは、前記棒状体が前記筒状体の貫通穴から外れないようにする止め部材としてピンを有する。
この実施形態のストッパー6は、図1に示すように筒状体61と棒状体62とピン(止め部材)63とからなる。
筒状体61は、案内レール1の取り付け穴4の座繰り部41に遊嵌する軸部61Aと、取り付け穴4の軸収納部42に挿入する先端部61Bと、案内レール1の上面より突出させる突出部61Cとからなる。筒状体61の軸方向に延びる貫通穴61Dは、軸方向に沿って軸部61Aと先端部61Bとの境界部付近から先が、これ以外の部分より径の小さい小径部61dとなっている。筒状体61の突出部61Cに、軸方向に垂直な貫通穴61Eが形成されている。
棒状体62は、筒状体61の貫通穴61Dに対応させた円柱状の軸部62Aと、筒状体61の貫通穴61Dより径の大きな大径部62Bとからなる。軸部62Aの大径部62B側に、軸方向に垂直な貫通穴62Cが形成されている。この貫通穴62Cの径は、ピン63の径より僅かに大きく、筒状体61の貫通穴61Eの径より小さい。棒状体62は、例えば、ゴム(耐油性に優れたニトリルゴム等)またはコルクで製造する。ピン63は、例えば、合成樹脂(POM、熱可塑性エラストマー等)製とする。
このストッパー6をリニアガイド装置の案内レール1に取り付ける際には、先ず、図2に示す状態にする。すなわち、ピン63を取り付けず、棒状体62の軸部62Aが貫通穴61Dに挿入された筒状体61の先端部61Bを、案内レール1の取り付け穴の軸収納部42に挿入し、軸部61Aは座繰り部41に遊嵌された状態とする。
このように、この実施形態のストッパー6は、案内レール1の取り付け穴に対して着脱し易く、取り付け状態で取り付け穴から外れにくい。また、取り付けの際に案内レールを損傷することがない。
11 転動溝(転動面)
2 スライダ
21 転動溝(転動面)
22 戻し通路
2A 胴部
2B 脚部
3 ボール(転動体)
4 取り付け穴
41 座繰り部
42 軸収納部
43 面取り部
6 ストッパー
61 筒状体
61A 軸部
61B 先端部
61C 突出部
61D 貫通穴
61E 貫通穴
61d 小径部
62 棒状体
62A 軸部
62B 大径部
62C 貫通穴
63 ピン(止め部材)
Claims (2)
- 案内レールと、案内レールの上側に配置される胴部および両側に配置される脚部を有するスライダと、複数個の転動体と、を備え、
案内レールおよびスライダは、互いに対向配置されて転動体の転動通路を形成する転動面を有し、
案内レールは、さらに、案内レールをボルトで被取付部に取り付けるための取り付け穴を長さ方向に複数個有し、
転動体の転動により案内レールおよびスライダの一方が他方に対して相対的に直線運動するリニアガイド装置の、スライダが案内レールから外れることを防止するストッパーであって、
エラストマーで形成され、前記取り付け穴に挿入する先端部および案内レールの上面より突出させる突出部を有する筒状体と、
前記筒状体の軸方向に延びる貫通穴に挿入される棒状体と、前記棒状体が前記筒状体の貫通穴から外れないようにする止め部材であるピンと、からなり、
前記貫通穴に挿入された前記棒状体の先端部により前記筒状体の先端部が拡径される構造を有し、
前記棒状体の先端部の直径が、前記筒状体の貫通穴の先端部の直径より大きく形成され、
前記筒状体は、前記取り付け穴の座繰り部に遊嵌する軸部と、前記取り付け穴の軸収納部に挿入する先端部と、前記案内レールの上面より突出させる突出部と、からなり、前記突出部に、軸方向に垂直な貫通穴からなるピン挿通穴が形成され、
前記棒状体の基端側に、軸方向に垂直な貫通穴からなるピン挿通穴が形成され、前記棒状体のピン挿通穴は前記筒状体のピン挿通穴の径より小さく、
前記ピンは、前記棒状体と一体に前記筒状体を前記取り付け穴から外す際に、前記棒状体のピン挿通穴と前記筒状体のピン挿通穴に貫通させて使用されるリニアガイド装置のスライダ抜け止め用ストッパー。 - 案内レールと、案内レールの上側に配置される胴部および両側に配置される脚部を有するスライダと、複数個の転動体と、を備え、
案内レールおよびスライダは、互いに対向配置されて転動体の転動通路を形成する転動面を有し、
案内レールは、さらに、案内レールをボルトで被取付部に取り付けるための取り付け穴を長さ方向に複数個有し、
転動体の転動により案内レールおよびスライダの一方が他方に対して相対的に直線運動するリニアガイド装置において、
請求項1記載のストッパーの前記筒状体の先端部が、前記筒状体の貫通穴に挿入された前記棒状体の先端部により拡径されて、前記取り付け穴に弾性変形状態で固定され、前記筒状体の突出部が案内レールの上面より突出しているリニアガイド装置。
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