JP5767988B2 - 電子機器の工具構造 - Google Patents

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本発明の実施形態は、電子機器を実装するラックの連結作業において使用される電子機器の工具構造に関する。
従来から電子機器を実装するラックを複数並設して設置することが行なわれている。複数のラックを並設する際には、隣接するラック間を連結する作業が行なわれる。ここで、ラックのフレームは、剛性を高めるために壁板の端縁部を内側にほぼ断面L字状に折り曲げて樋状の折り曲げ部が形成されている。この折り曲げ部には、フレームの壁板の縦板に対して直交する方向に屈曲された横板部と、この横板部に対して直交する方向に屈曲され、フレームの壁板の縦板と平行に配置される縦板部とが形成されている。
また、ラック間の連結時には隣接する2つのラックのフレームの壁板の縦板同士が接合される。そして、壁板の縦板同士の接合部分にはボルトなどの固定具が止着されることで、隣接するラック間を連結して固定する作業が行なわれている。ここで、ボルトなどの固定部分は、ラックの正面側から隠れる部分、例えば折り曲げ部の内側に隠れる部分に配置される場合が多い。さらに、ボルトなどの固定部分では、壁板の縦板同士の接合部分にボルトの挿通孔が形成されている。そして、一方のラックの壁板の縦板の内面側にはボルト挿通孔の部分にナットが予め溶接などで固定されている。これにより、他方のラックの壁板の縦板の内面側のボルト挿通孔を通してボルトが上記固定ナットに螺挿されることでラック間をボルトにより連結する作業が行なわれている。
登録実用新案第3002604号公報 特開平7−1352号公報 特開2011−194527号公報 特開2000−127058号公報 実開平5−5366号公報
従来のラックの連結作業において、ラック同士が接合する箇所のフレーム幅(フレームの壁板の縦板と、折り曲げ部の縦板部との間の長さ)は、連結する為のボルトの長さよりも長いことが普通である。さらに、折り曲げ部の縦板部には、ボルトなどの固定部分と対向する板面にボルトを通す穴が形成されている。そして、ラック同士の連結作業時には、予めボルトの頭部に形成されたレンチ穴内にレンチの先端部を挿入して係合させることで、レンチの先端部にボルトの頭部を連結させる。続いて、作業者がレンチを握ったままの状態で、折り曲げ部の縦板部のボルト通し穴からボルトを縦板部の内側に挿入し、相手側ラックのナット穴の位置まで導いてナット穴にボルトを螺挿させる作業が行なわれる。
しかしながら、一般的にラック同士が接合する箇所のラックのフレーム幅の方がボルトの長さより長いため、ボルトを始めに通すボルト通し穴の位置より、樋状の折り曲げ部の奥深い箇所に連結ナットが存在することになる。そのため、連結作業中にボルトが相手側ラックのナット部分に到達・接合するまでの途中の位置で、ボルトがレンチより外れて樋状の折り曲げ部の中に落ちてしまう可能性がある。このような場合は、ボルトをナット部分に正しく連結する作業に手間がかかり、面倒であった。また、ボルトを始めに通す穴面より、奥深い箇所に連結ナットが存在する為、ボルトの先端の位置が目視により確認しにくいので、ボルトの先端をナット穴の位置に合わせる作業も困難性が高く、作業時間が長くなる原因になっている。
本実施の形態では、ボルトの先端を簡単にナット穴の位置まで導くことができ、ボルトをナットに連結する連結作業がスムーズに行え、安価な電子機器の工具構造を提供する。
実施形態は電子機器を実装する複数のラックを連結する連結用のボルトに対し、前記ボルトのボルト頭部に形成された係合溝に係合可能な係合部を軸体の先端側に備えた工具により前記ボルトをナットの穴部にねじ込む操作及び取り外し操作を行う電子機器の工具構造である。前記ボルトおよび前記工具と組み合わせて使用され、前記ボルトを前記ナットの穴部の位置までガイドするガイド部材を設けている。前記ガイド部材は、合成樹脂材料で形成された筒状のガイド筒体を有し、前記ガイド筒体の周壁面には、前記ガイド筒体の全長に亙りスリットを設けた。前記ラックは、フレームの壁板の端縁部を内側にほぼ断面L字状に折り曲げて樋状の折り曲げ部が形成されている。前記折り曲げ部に、前記壁板の縦板に対して直交する方向に屈曲された横板部と、この横板部に対して直交する方向に屈曲され、前記壁板の縦板と平行に配置される縦板部とが形成されている。隣接するラック間の連結時には隣接する2つのラックの前記縦板同士が接合され、前記折り曲げ部の内側に隠れる部分に前記ボルトの挿通孔が形成されている。一方の前記ラックにおける前記縦板の内面側で前記ボルト挿通孔の部分に前記ナットが固定され、他方の前記ラックにおける前記折り曲げ部の前記縦板部で前記ボルト挿通孔と対向する部分に前記ボルトを通す穴が形成される。前記ガイド部材は、前記壁板の縦板と前記折り曲げ部の前記縦板部との間の長さよりも大きい長さに形成されている。
第1の実施形態の電子機器の工具構造の基本的な構成を示す側面図。 第1の実施形態の電子機器の工具構造で使用されるガイド部材のスリットの部分を示す平面図。 第1の実施形態のガイド部材のストッパ部の部分を示す正面図。 第1の実施形態のガイド部材の外観を示す斜視図。 第1の実施形態の電子機器の工具構造が適用されるラックの連結部分を示す縦断面図。 第1の実施形態の電子機器の工具構造で使用されるガイド部材にボルトを挿通した使用状態を示す側面図。 第1の実施形態の電子機器の工具構造でボルトをナットの穴部の位置まで移動する作業の途中の状態を示す縦断面図。 第1の実施形態の電子機器の工具構造でボルトをナットの穴部にねじ込む作業状態を示す縦断面図。 第1の実施形態の電子機器の工具構造でボルトをナットの穴部にねじ込む作業の終了後、ボルトからレンチとガイド部材を取り外す状態を示す縦断面図。
(構成)
以下、実施の形態について、図1乃至図7を参照して説明する。
図1は、第1の実施の形態の電子機器の工具構造の基本的な構成を示す。本実施の形態は、電子機器を実装するラックを複数並設して設置して使用する場合に図3に示すように隣接する一対のラック1a,1bのフレーム2間を連結する電子機器の工具構造に適用される。この電子機器の工具構造には、図1に示すように連結用のボルト3と、レンチ(工具)4と、後述するガイド部材5と、図3に示すナット6とが使用される。ボルト3のボルト頭部3aには、例えば六角形状の凹部によって係合溝3bが形成されている。レンチ4は、ほぼL字状に屈曲された軸体4aを有する。軸体4aの先端側には、ボルト頭部3aの係合溝3bに係合可能な例えば六角柱形状の係合部4bが形成されている。そして、ボルト3のボルト頭部3aの係合溝3bにレンチ4の軸体4aの先端側の係合部4bを係合させた状態で、レンチ4によりボルト3をナット6の穴部にねじ込む操作及び取り外し操作を行う工具構造である。
各ラック1a,1bには、矩形状の前記フレーム2が設けられている。図3に示すようにフレーム2の壁板7の端縁部には、内側にほぼ断面L字状に折り曲げて樋状の折り曲げ部8が形成されている。折り曲げ部8には、壁板7の縦板7aに対して直交する方向に屈曲された横板部8aと、この横板部8aに対して直交する方向に屈曲され、壁板7の縦板7aと平行に配置される縦板部8bとが形成されている。そして、フレーム2の壁板7と、折り曲げ部8の縦板部8bとの間の長さがフレーム2の幅Dとなる。このフレーム2の幅Dは、ボルト3の長さよりも長いことが普通である。
隣接するラック1a,1b間の連結時には、隣接する2つのラック1a,1bの縦板7a同士が接合される。そして、折り曲げ部8の内側に隠れる部分で壁板7の縦板7a同士の接合部分に前記ボルト3の挿通孔9が形成されている。ここで、一方(図3中で左側)のラック1aにおける縦板7aの内面側でボルト挿通孔9と対応する部分にナット6が予め溶接などの手段で固定されている。他方(図3中で右側)のラック1bにおける折り曲げ部8の縦板部8bには前記ボルト挿通孔9と対向する部分に前記ボルト3を通す穴10が形成されている。そして、ラック1aのナット6にボルト3が螺挿されて止着されることで、隣接するラック1a,1b間を連結して固定する作業が行なわれる。
図2A〜2Cに示すように前記ガイド部材5は、合成樹脂材料で形成された円筒状のガイド筒体5aを有する。ガイド部材5は、適度な剛性とばね性(弾発性)と滑り性(摩擦係数が小さい)をもつ材質、例えばポリプロピレン樹脂などの合成樹脂等で透明、または半透明のガイド筒体5aが形成されている。このガイド筒体5aの周壁面には、ガイド筒体5aの全長に亙り直線状に切込まれて切断されたスリット5bが形成されている。これにより、ガイド筒体5aの断面の形状は、アルファベットCの字形状になっている。そして、ガイド部材5は、図5に示すように前記ボルト3およびレンチ4と組み合わせて前記ボルト3を前記ナット6の穴部の位置までガイドする際に使用される。
このガイド部材5の中心線方向の長さは、図6に示すようにラック1a,1b同士が接合する箇所のフレーム2の壁板7の縦板7aと折り曲げ部8の縦板部8bとの間の長さ(フレーム2の幅D)よりも大きい長さに形成されている。
また、ガイド筒体5aの径寸法は少なくともボルト頭部3aの周辺部位の最大外径部よりも内径が小さい。すなわち、ボルト頭部3aの周辺部位とは、ボルト頭部3aの内側に配置されたワッシャ11とスプリングワッシャ12を含む。本実施の形態では、ボルト頭部3aの外径をD1、ワッシャ11の外径をD2、スプリングワッシャ12の外径をD3とするとD1<D3<D2の関係に設定されている。したがって、本実施の形態ではワッシャ11の外径D2がボルト頭部3aの周辺部位の最大外径部となる。なお、ボルト3の先端部側の雄ねじ部3cの外径D4は、ガイド筒体5aの内径寸法よりも小径に設定されている。
さらに、ガイド筒体5aの一端部には、ボルト頭部3aの周辺部位と引っ掛かり状態で係合するストッパ部5cが設けられている。このストッパ部5cは、ガイド筒体5aにおけるスリット5bの端部近傍の両側部位を内側に向けて三角状に折り曲げた2つの折り曲げ片5c1,5c2を有する。
(作用)
そして、本実施の形態の電子機器の工具構造は、電子機器を実装するラックを複数並設して設置する際に、隣接する2つのラック1a,1b間を連結する作業時に次の通り使用される。まず、隣接するラック1a,1b間の連結時には、図3に示すように隣接する2つのラック1a,1bの縦板7a同士が接合される。ここで、一方(図3中で左側)のラック1aにおける縦板7aの内面側でボルト挿通孔9と対応する部分にナット6が予め溶接などの手段で固定されている。
また、図1中に矢印で示すように連結用のボルト3のボルト頭部3aの係合溝3bには、レンチ4の軸体4aの先端側の係合部4bを係合させる状態で、組み合わせる。このとき、ボルト3の先端部側の雄ねじ部3cには必要に応じて予めワッシャ11とスプリングワッシャ12とが挿通されている。この状態で、図1中に矢印で示すようにボルト3の先端部側をガイド部材5のガイド筒体5aの基端部側(ストッパ部5cとは反対側の端部)に挿入する。このとき、ボルト3の先端部側の雄ねじ部3cの外径D4は、ガイド筒体5aの内径寸法よりも小径に設定されているので、ボルト3の雄ねじ部3cは簡単にガイド筒体5aの内部に挿入することができる。
続いて、ガイド筒体5aの内部に挿入されたボルト3をガイド筒体5aの先端部側に移動させる操作が行なわれる。ここで、ガイド筒体5aの内径は、ボルト3のボルト頭部3aの内側のワッシャ11の外径D2よりも小径である。そのため、ボルト頭部3aの周辺部位のワッシャ11とスプリングワッシャ12とがガイド筒体5aの内部に挿入される動作にともない、ガイド筒体5aの端縁部がワッシャ11によって径が拡大される方向に押圧される。これにより、ガイド筒体5aは、ボルト頭部3aの周辺部位との当接部位がスリット5bの部分から径が拡大される状態に弾性変形される。この状態で、ボルト3がレンチ4と組み合わせたままの状態でガイド筒体5aの内部を摺動しながら先端部位まで移動される。そして、ボルト3がガイド筒体5aの先端部位まで移動した時点で、図4に示すようにボルト3の先端部側の雄ねじ部3cがガイド筒体5aの先端から外部に突出される。このとき、ボルト頭部3aの周辺部位は、ガイド筒体5aの先端部位のストッパ部5cの2つの折り曲げ片5c1,5c2と引っ掛かり状態で係合する。これにより、図4に示すようにボルト3と、レンチ4と、ガイド部材5とが一体的に組み付けられた組み付け体が形成され、ボルト締め作業中にボルト3がガイド部材5から抜け落ちることを防止している。
その後、レンチ4の軸体4aの基端側を把持した状態で、図4に示すボルト3と、レンチ4と、ガイド部材5との組み付け体が図5中で右側のラック1bにおける縦板部8bの穴10からラック1bの内部側に挿入される。このとき、ボルト3のボルト頭部3aの係合溝3bにレンチ4の軸体4aの先端側の係合部4bを係合させて組み合わせた部分が、図4に示すようにガイド部材5のガイド筒体5aによって保持されている。この状態で、図5中に矢印で示すようにボルト3と、レンチ4と、ガイド部材5との組み付け体がナット6の穴部の位置まで押し込まれ、前記ボルト3が前記ナット6の穴部の位置までガイドされる。
続いて、図6に示すように2つのラック1a,1bの縦板7a同士の接合部分の挿通孔9を通してラック1aのナット6にボルト3が螺挿されて止着される。これにより、隣接するラック1a,1b間を連結して固定する作業が行なわれる。なお、ボルト3をナット6の穴部から取り外し操作を行う際も同様に上記ガイド部材5を使用することができる。
その後、図7に示すようにレンチ4をボルト3から引き抜き、続いてガイド部材5をレンチ4側の方向へ引き抜く。このとき、ボルト頭部3aの内側のワッシャ11やスプリングワッシャ12によってガイド部材5の先端部が外向きに押圧され、ガイド部材5のスリット5bの切り込み部でガイド部材5の径が拡大され、ガイド部材5の断面形状のCの字形状が拡がる状態に弾性変形する。そのため、ボルト3のボルト頭部3aがガイド部材5の先端部位のストッパ部5cの2つの折り曲げ片5c1,5c2から抜けることで、ガイド部材5をレンチ4側の方向へ引き抜くことができる。
(効果)
そこで、上記構成の本実施の形態の電子機器の工具構造にあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態では、電子機器を実装するラックを複数並設して設置する際に図3に示すように隣接する一対のラック1a,1bのフレーム2間を連結する作業時に使用する図2A〜2Cに示すガイド部材5を設けた。そして、ガイド部材5の中心線方向の長さは、図6に示すようにラック1a,1b同士が接合する箇所のフレーム2の壁板7の縦板7aと折り曲げ部8の縦板部8bとの間の長さ(フレーム2の幅D)よりも大きい長さに形成されている。そのため、このガイド部材5のガイド筒体5aの内部にボルト3を挿入させ、このボルト3をレンチ4とともにガイド筒体5aの先端部側に移動させた状態で、ボルト3をナット6の穴部の位置までガイドさせることができる。その結果、ボルト3の先端を簡単にナット6の穴の位置まで導くことができる。このとき、ボルト3がナット6に固定されるまで、レンチ4等からボルト3が外れても、ガイド部材5内にボルト3が残り、周囲に落ちたりしないので、連結作業がスムーズに行える効果がある。
また、ボルト3をナット6に固定する作業中に、ボルト3をラック1bのフレーム2内に落としてしまう可能性を小さくすることができる。そのため、ボルト3の紛失、また二次的災害等も未然に防ぐことが出来る効果がある。
さらに、ガイド部材5は、合成樹脂材料で形成された円筒状のガイド筒体5aの周壁面には、全長に亙り直線状に切込まれて切断されたスリット5bが形成され、かつガイド筒体5aの径寸法は少なくともボルト頭部3aの周辺部位の最大外径部よりも内径が小さい。そのため、ボルト頭部3aの周辺部位のワッシャ11とスプリングワッシャ12とがガイド筒体5aの内部に挿入される動作時に、ガイド筒体5aの端縁部がワッシャ11によって径が拡大される方向に押圧される。これにより、ガイド筒体5aは、ボルト頭部3aの周辺部位との当接部位がスリット5bの部分から径が拡大される状態に弾性変形させることができる。その結果、ボルト3をレンチ4とともにガイド筒体5aの先端部側に移動させる際に、ガイド筒体5aにおけるボルト頭部3aの周辺部位との当接部位を弾性変形部分の弾発力によって確実に保持させることができ、ガイド部材5内にボルト3を保持させることができる。
また、本実施の形態ではガイド部材5のスリット5bの端部近傍の両側部位を内側に向けて三角状に折り曲げた2つの折り曲げ片5c1,5c2のストッパ部5cを設けている。これにより、曲げ箇所のストッパ部5cの2つの折り曲げ片5c1,5c2がボルト3のボルト頭部3aの周辺部位の最大外径部であるワッシャ11の外周部に引っ掛かり、ボルト締め作業中のボルト3のガイド部材5からの抜け落ちを防止することができる。
さらに、本実施の形態のガイド部材5は、適度な剛性とばね性(弾発性)と滑り性(摩擦係数が小さい)をもつ材質、例えばポリプロピレン樹脂などの合成樹脂等でガイド筒体5aが形成されている。そのため、ガイド部材5内を通るボルト頭部3aの周辺部位がガイド部材5の径より大きくても、ガイド部材5内を通り抜けた後は元のガイド部材5の径サイズに戻り、何度でも利用できる。
さらに、本実施の形態のガイド部材5は、透明、または半透明のガイド筒体5aになっているので、このガイド部材5の使用中、ガイド部材5内を通るボルト3を目視により確実に確認することができる。そのため、ボルト3をナット6に位置合わせする作業などが行ないやすい効果がある。
本実施の形態では、ボルト頭部3aの外径をD1、ワッシャ11の外径をD2、スプリングワッシャ12の外径をD3とするとD1<D3<D2の関係に設定されている。そのため、ガイド筒体5aで保持されたボルト3をナット6の穴に螺挿する作業時にボルト頭部3aの外周部はガイド筒体5aに対して非接触状態で保持させることができる。これにより、ボルト3をレンチ4によってナット6の穴に螺挿する作業中に、ボルト3のボルト頭部3aがガイド筒体5aから接触抵抗を受けることがないので、ボルト3をレンチ4によって回転操作する作業を簡単に行なうことができる。
最後に、本実施の形態のガイド部材5は、円筒状の合成樹脂を必要な長さに切断し、ガイド部材5の長手方向に切り込み(材料切断)を入れてスリット5bを形成し、ガイド部材5のスリット5bの端部近傍の両側部位を内側に向けて三角状に折り曲げるだけの簡単な構成である。そのため、製造コストの面でも、非常に安価なコストで対応できる効果がある。
したがって、上記実施形態によれば、ボルト3の先端を簡単にナット6の穴の位置まで導くことができ、ボルト3をナット6に連結する連結作業がスムーズに行え、安価な工具構造と電子機器の工具構造を提供することができる。
なお、上記実施の形態では、ボルト3をナット6の穴部にねじ込む操作及び取り外し操作を行う工具として、レンチ4を使用した例を示したが、これに代えて例えば、プラスのドライバー、あるいはマイナスのドライバーを使用してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
3…ボルト、3a…ボルト頭部、3b…係合溝、4…レンチ(工具)、4a…軸体、4b…係合部、5…ガイド部材、5a…ガイド筒体、5b…スリット、6…ナット。

Claims (2)

  1. 電子機器を実装する複数のラックを連結する連結用のボルトに対し、前記ボルトのボルト頭部に形成された係合溝に係合可能な係合部を軸体の先端側に備えた工具により前記ボルトをナットの穴部にねじ込む操作及び取り外し操作を行う電子機器の工具構造であって、
    前記ボルトおよび前記工具と組み合わせて使用され、前記ボルトを前記ナットの穴部の位置までガイドするガイド部材を設け、
    前記ガイド部材は、合成樹脂材料で形成された筒状のガイド筒体を有し、
    前記ガイド筒体の周壁面には、前記ガイド筒体の全長に亙りスリットを設け、
    前記ラックは、フレームの壁板の端縁部を内側にほぼ断面L字状に折り曲げて樋状の折り曲げ部が形成され、
    前記折り曲げ部に、前記壁板の縦板に対して直交する方向に屈曲された横板部と、この横板部に対して直交する方向に屈曲され、前記壁板の縦板と平行に配置される縦板部とが形成され、
    隣接するラック間の連結時には隣接する2つのラックの前記縦板同士が接合され、前記折り曲げ部の内側に隠れる部分に前記ボルトの挿通孔が形成され、
    一方の前記ラックにおける前記縦板の内面側で前記ボルト挿通孔の部分に前記ナットが固定され、他方の前記ラックにおける前記折り曲げ部の前記縦板部で前記ボルト挿通孔と対向する部分に前記ボルトを通す穴が形成され、
    前記ガイド部材は、前記壁板の縦板と前記折り曲げ部の前記縦板部との間の長さよりも大きい長さに形成されている
    ことを特徴とする電子機器の工具構造。
  2. 前記ガイド部材は、前記ラック同士が接合する箇所の前記フレームの幅よりも大きい長さに形成されていることを特徴とする請求項に記載の電子機器の工具構造。
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