JP2010190244A - リニアガイド装置のスライダ抜け止め用ストッパー - Google Patents

リニアガイド装置のスライダ抜け止め用ストッパー Download PDF

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Abstract

【課題】リニアガイド装置のスライダ抜け止め用ストッパーとして、十分な抜け止め効果が得られ、案内レールを傷つけず、安価に得られるものを提供する。
【解決手段】ストッパーを、内側部材5と外側部材6とで構成する。内側部材5Bは、案内レール1の両側に配置される一対の側部材51と、案内レール1の上面に配置される、両側部材51を連結する連結部52とからなる。両側部材51は、案内レール1の両側面の転動溝11aに係合させる溝係合部51aと、上角部の転動溝11bに係合させる溝係合部51bを有する。連結部52の下面(案内レール1側の面)に、案内レール1の取り付け穴4の座ぐり部41に挿入する突起52aが形成されている。連結部52の上面に切り込み53が形成されている。切り込み53を閉じることで両側部材51を開いて、内側部材5を案内レール1に取り付けた後、外側部材6を被せる。
【選択図】図4

Description

この発明は、リニアガイド装置のスライダが案内レールから外れることを防止するストッパーに関する。
リニアガイド装置は、図14に示すように、案内レール1とスライダ(「ベアリング」とも称される)2と複数個のボール(転動体)3とを備えている。案内レール1およびスライダ2は、互いに対向配置されて転動体3の転動通路を形成する転動溝11,21を有する。この例では、案内レール1の側面と上角部に転動溝11が形成されており、側面に形成されている軌道溝を11a、上角部に形成されている軌道溝を11bで示す。
スライダ2は、案内レール1の上側に配置される胴部2Aと、両側に配置される脚部2Bを有する。スライダ2は、また、転動体3の戻し通路22と、この戻し通路22と前記転動通路とを連通させる方向転換路を有する。そして、前記転動通路、戻し通路、および方向転換路で転動体の循環経路が構成され、この循環経路内をボール3が循環することにより、案内レール1およびスライダ2の一方が他方に対して相対的に直線運動する。
リニアガイド装置の案内レール1には、基台等の被取付部にボルトを用いて取り付けるための取り付け穴4が形成されている。この取り付け穴4は、図15に示すように、ボルトの頭部を収める座繰り部41と、ボルトの軸部を収める軸収納部42とからなり、開口端に面取り部43が形成されている。
このようなリニアガイド装置では、搬送時や取り付け時に、スライダが案内レールから外れることを防止する必要がある。下記の特許文献1には、そのために使用されるストッパ装置が記載されている。
このストッパ装置は、ストッパ本体と案内レールの上面に設けた係止部とからなり、ストッパ本体は、案内レールの上面を跨ぐように断面C字状に形成されたストッパ部材と、ストッパ部材の中央部(案内レールの上側に配置される部分)に設けたねじ孔に螺合した締め付けボルトと、で構成されている。ストッパ部材の両端部が、案内レール両側面の転動溝に係合させる引掛り部となっている。案内レールの上面に設けた係止部は、ストッパ本体の締め付けボルトが当接する凹または凹凸形状を有する。
このストッパ装置は、締め付けボルトの先端を案内レールの前記係止部に係合させることで、ストッパ本体が案内レールに取り付けられる。
なお、スライダが案内レールから外れることを防止するために、案内レールの両端面に雌ねじを形成し、案内レールの上面より突出するように配置した板材をボルトで固定することや、案内レールの取り付け穴にゴム栓を弾性変形状態で挿入し、案内レールの上面より突出させることも行われている。
特開平11−344032号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているストッパ装置は、ボルトの先端を案内レールの上面に接触させて取り付けるため、案内レールの上面を傷つける恐れがある。
また、板材をボルトで固定する方法では、案内レールの両端面に雌ねじを形成するためコスト高となる。
さらに、ゴム栓を用いる方法では、スライダの重量が重い場合にはスライダが当たった衝撃によって外れやすく、抜け止め効果が十分でない場合がある。
この発明は、リニアガイド装置のスライダ抜け止め用ストッパーとして、十分な抜け止め効果が得られ、案内レールを傷つけず、安価に得られるものを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のリニアガイド装置のスライダ抜け止め用ストッパーは、案内レールと、案内レールの上側に配置される胴部および両側に配置される脚部を有するスライダと、複数個の転動体と、を備え、案内レールおよびスライダは、互いに対向配置されて転動体の転動通路を形成する転動溝を有し、案内レールは、さらに、案内レールをボルトで被取付部に取り付けるための取り付け穴を長さ方向に複数個有し、転動体の転動により案内レールおよびスライダの一方が他方に対して相対的に直線運動するリニアガイド装置の、スライダが案内レールから外れることを防止するストッパーであって、案内レールの両側に配置され、案内レールの転動溝に係合させる溝係合部を有する側部材が、案内レールの上面に配置される連結部で連結され、この連結部の案内レール側の面に前記取り付け穴に挿入される突起が固定され、前記連結部に前記側部材が開くことを許容する切り込みが形成されている内側部材と、この内側部材の外側に配置されて前記側部材が開かないように押さえるとともに前記連結部を上から押さえる外側部材と、を有することを特徴とする。
本発明のリニアガイド装置は、案内レールと、案内レールの上側に配置される胴部および両側に配置される脚部を有するスライダと、複数個の転動体と、を備え、案内レールおよびスライダは、互いに対向配置されて転動体の転動通路を形成する転動溝を有し、案内レールは、さらに、案内レールをボルトで被取付部に取り付けるための取り付け穴を長さ方向に複数個有し、転動体の転動により案内レールおよびスライダの一方が他方に対して相対的に直線運動するリニアガイド装置であって、本発明のスライダ抜け止め用ストッパーにより、前記突起が前記取り付け穴に挿入され、前記溝係合部が案内レールの転動溝に係合された状態で、前記内側部材が案内レールに取り付けられ、前記外側部材が前記内側部材の外側に配置されて、前記側部材が開かないように押さえられているとともに前記連結部が上から押さえられた状態となっていることを特徴とする。
本発明のリニアガイド装置のスライダ抜け止め用ストッパーは、内側部材を案内レールに取り付けた後、前記内側部材の外側に外側部材を配置することで、ボルトを用いることなく取り付けることができる。そのため、取り付け時に案内レールを傷付けない。
また、案内レールに加工を施す必要がないため、板材をボルトで固定する方法よりコストが低く抑えられる。また、内側部材が外側部材で押さえられているため、ゴム栓を用いる方法と比較して十分なスライダの抜け止め効果が得られる。
第1実施形態のストッパーの内側部材を示す平面図(a)と、正面図(b)と、側面図(c)である。 第1実施形態のストッパーの外側部材を示す平面図(a)と、正面図(b)と、側面図(c)である。 第1〜第3実施形態のストッパーの内側部材の、案内レールに対する取り付け方を説明する図である。 第1〜第3実施形態のストッパーの外側部材の、案内レールに取り付けられた内側部材に対する取り付け方を説明する図である。 第2実施形態のストッパーの内側部材を示す平面図(a)と、正面図(b)と、側面図(c)である。 第2実施形態のストッパーの外側部材を示す平面図(a)と、正面図(b)と、側面図(c)である。 第3実施形態のストッパーの内側部材を示す平面図(a)と、正面図(b)と、側面図(c)である。 第3実施形態のストッパーの外側部材を示す平面図(a)と、正面図(b)と、側面図(c)である。 第4実施形態のストッパーの内側部材を示す平面図(a)と、正面図(b)と、側面図(c)である。 第4実施形態のストッパーの外側部材を示す正面図(a)と、側面図(b)である。 第4〜第5実施形態のストッパーが案内レールに対して取り付けられた状態を示す平面図(a)と正面図(b)である。 第5実施形態のストッパーの内側部材を示す平面図(a)と、正面図(b)と、側面図(c)である。 第5実施形態のストッパーの外側部材を示す正面図(a)と、側面図(b)である。 リニアガイド装置の構造を説明する斜視図である。 案内レールの取り付け穴を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
第1実施形態のストッパーは、図1に示す形状の内側部材5と、図2に示す形状の外側部材6とからなり、図3および4に示す方法で、リニアガイド装置の案内レール1に取り付けられる。
内側部材5は、案内レール1の両側に配置される一対の側部材51と、案内レール1の上面に配置される、両側部材51を連結する連結部52とからなる。側部材51は、案内レール1の両側面の転動溝11aに係合させる溝係合部51aと、上角部の転動溝11bに係合させる溝係合部51bを有する。各側部材51には、案内レール1の長さ方向に沿った中心であって、溝係合部51aの高さ中心となる位置に、半球状の凹み51cが形成されている。内側部材5の奥行き(案内レール1の長さ方向の寸法)は、案内レール1の取り付け穴4の座繰り部41の直径より大きい。
連結部52の下面(案内レール1側の面)の中心に、円柱状の突起52aが形成されている。この突起52aをなす円柱の直径は、案内レール1の取り付け穴4の座繰り部41の直径より少し小さい。連結部52の上面に、案内レール1の長さ方向に沿った二本の切り込み53が形成されている。切り込み53は、連結部52の上面に対して垂直な垂直面53aと、傾斜している斜面53bとにより、断面がV字状に形成されている。二本の切り込み53は、突起52aを挟んだ両側に配置されている。
外側部材6は、内側部材5の奥行き(案内レール1の長さ方向の寸法)より大きな奥行きの門形部材であって、案内レール1の側部に配置される側部材61と、上側に配置される上部材62とからなり、内側に内側部材5が入る凹部を有する。凹部の上面63a、側面63b、正面63c、背面63dは、内側部材5の上面、側面、正面、背面に対応させた面である。
外側部材6は、内側部材5の上面全体、側面全体、正面と背面の一部(溝係合部51a,51bと連結部52の切り込み53より下側部分)を除いた部分を覆う形状になっている。外側部材6の正面部61Aは内側部材5の正面を覆い、背面部61Bは内側部材5の背面を覆う。外側部材6の凹部の側面63bに、内側部材5の半球状の凹み51cに嵌まる半球状の突起64が形成されている。
このストッパーを案内レール1に取り付ける際には、先ず、図3に示すように、内側部材5を案内レール1に取り付ける。すなわち、案内レール1の取り付け穴4の上で、内側部材5の両側部材51を開き、切り込み53の垂直面53aに斜面53bを接触させる。この状態で、突起52aを座繰り部41に入れた後、両側部材51を閉じて、溝係合部51a,51bを案内レール1の転動溝11a,11bに係合させる。
次に、図4に示すように、案内レール1に取り付けられた内側部材5に対して、外側部材6を上側から被せることで取り付ける。その際に、外側部材6の突起64を内側部材5の凹み51cに嵌める。そして、外側部材6により、内側部材5の上面全体、側面全体、正面と背面の一部(溝係合部51a,51bと連結部52の切り込み53より下側部分)を除いた部分が覆われた状態になる。
これにより、外側部材6の両側部材61により内側部材5の両側部材51が開かないように押さえられ、外側部材6の上部材62により連結部52が上から押さえられて突起52aが座繰り部41から外れないようになっている。座繰り部41に挿入された突起52aにより、内側部材5が案内レール1の長さ方向へ移動することが規制されている。なお、外側部材6の正面部61Aと背面部61Bにより、内側部材5が外側部材6に対して案内レール1の長さ方向へ移動できない状態になっている。
よって、第1実施形態のストッパーは、案内レール1に対してしっかりと固定されるため、ゴム栓を用いる方法と比較して十分なスライダの抜け止め効果が得られる。また、ボルトを用いることなく取り付けるため、取り付け時に案内レール1を傷付けない。また、案内レール1に加工を施す必要がなく、内側部材5および外側部材6は合成樹脂の射出成形等で作製できるため、板材をボルトで固定する方法よりコストが低く抑えられる。
さらに、外側部材6の突起64が内側部材5の溝51cに嵌まっているため、リニアガイド装置の姿勢が図4に示す状態から変化した場合でも、ストッパーが案内レール1から外れにくくなっている。
[第2実施形態]
第2実施形態のストッパーは、図5に示す形状の内側部材5Aと、図6に示す形状の外側部材6Aとからなり、図3および4に示す方法で、リニアガイド装置の案内レール1に取り付けられる。
内側部材5Aは、案内レール1の両側に配置される一対の側部材51と、案内レール1の上面に配置される、両側部材51を連結する連結部52とからなる。側部材51は、案内レール1の両側面の転動溝11aに係合させる溝係合部51aと、上角部の転動溝11bに係合させる溝係合部51bを有する。各側部材51には、溝係合部51aの高さ中心となる位置に、案内レール1の長さ方向に沿って、断面が半球状の溝51dが形成されている。内側部材5Aの奥行き(案内レール1の長さ方向の寸法)は、案内レール1の取り付け穴4の座繰り部41の直径より大きい。
連結部52の下面(案内レール1側の面)の中心に、円柱状の突起52aが形成されている。この突起52aをなす円柱の直径は、案内レール1の取り付け穴4の座繰り部41の直径より少し小さい。連結部52の上面に、案内レール1の長さ方向に沿った二本の切り込み53が形成されている。切り込み53は、連結部52の上面に対して垂直な垂直面53aと、傾斜している斜面53bとにより、断面がV字状に形成されている。二本の切り込み53は、突起52aを挟んだ両側に配置されている。
外側部材6Aは、内側部材5Aの奥行き(案内レール1の長さ方向の寸法)より大きな奥行きの門形部材であって、案内レール1の側部に配置される側部材61と、上側に配置される上部材62とからなり、内側に内側部材5Aが入る凹部を有する。凹部の上面63a、側面63b、正面63c、背面63dは、内側部材5Aの上面、側面、正面、背面に対応させた面である。
外側部材6Aは、内側部材5Aの上面全体、側面全体、正面と背面の一部(溝係合部51a,51bと連結部52の切り込み53より下側部分)を除いた部分を覆う形状になっている。外側部材6Aの正面部61Aは内側部材5Aの正面を覆い、背面部61Bは内側部材5Aの背面を覆う。外側部材6Aの凹部の側面63bに、内側部材5Aの溝51dに嵌まる、断面が半球状の細長い突起65が形成されている。
このストッパーを案内レール1に取り付ける際には、先ず、図3に示すように、内側部材5Aを案内レール1に取り付ける。すなわち、案内レール1の取り付け穴4の上で、内側部材5Aの両側部材51を開き、切り込み53の垂直面53aに斜面53bを接触させる。この状態で、突起52aを座繰り部41に入れた後、両側部材51を閉じて、溝係合部51a,51bを案内レール1の転動溝11a,11bに係合させる。
次に、図4に示すように、案内レール1に取り付けられた内側部材5Aに対して、外側部材6Aを上側から被せることで取り付ける。その際に、外側部材6Aの突起65を内側部材5Aの溝51dに嵌める。そして、外側部材6Aにより、内側部材5Aの上面全体、側面全体、正面と背面の一部(溝係合部51a,51bと連結部52の切り込み53より下側部分)を除いた部分が覆われた状態になる。
これにより、外側部材6Aの両側部材61により内側部材5Aの両側部材51が開かないように押さえられ、外側部材6Aの上部材62により連結部52が上から押さえられて突起52aが座繰り部41から外れないようになっている。座繰り部41に挿入された突起52aにより、内側部材5Aが案内レール1の長さ方向へ移動することが規制されている。なお、外側部材6Aの正面部61Aと背面部61Bにより、内側部材5Aが外側部材6Aに対して案内レール1の長さ方向へ移動できない状態になっている。
よって、第2実施形態のストッパーは、案内レール1に対してしっかりと固定されるため、ゴム栓を用いる方法と比較して十分なスライダの抜け止め効果が得られる。また、ボルトを用いることなく取り付けるため、取り付け時に案内レール1を傷付けない。また、案内レール1に加工を施す必要がなく、内側部材5Aおよび外側部材6Aは合成樹脂の射出成形等で作製できるため、板材をボルトで固定する方法よりコストが低く抑えられる。
さらに、外側部材6Aの突起65が内側部材5Aの溝51dに嵌まっているため、リニアガイド装置の姿勢が図4に示す状態から変化した場合でも、ストッパーが案内レール1から外れにくくなっている。
[第3実施形態]
第3実施形態のストッパーは、図7に示す形状の内側部材5Bと、図8に示す形状の外側部材6Bとからなり、図3および4に示す方法で、リニアガイド装置の案内レール1に取り付けられる。
内側部材5Bは、案内レール1の両側に配置される一対の側部材51と、案内レール1の上面に配置される、両側部材51を連結する連結部52とからなる。側部材51は、案内レール1の両側面の転動溝11aに係合させる溝係合部51aと、上角部の転動溝11bに係合させる溝係合部51bを有する。各側部材51には、案内レール1の長さ方向に沿った中心であって、溝係合部51aの高さ中心となる位置に、外側から溝係合部51aの手前までの長さで、ピン穴51eが形成されている。内側部材5Aの奥行き(案内レール1の長さ方向の寸法)は、案内レール1の取り付け穴4の座繰り部41の直径より大きい。
連結部52の下面(案内レール1側の面)の中心に、円柱状の突起52aが形成されている。この突起52aをなす円柱の直径は、案内レール1の取り付け穴4の座繰り部41の直径より少し小さい。連結部52の上面に、案内レール1の長さ方向に沿った二本の切り込み53が形成されている。切り込み53は、連結部52の上面に対して垂直な垂直面53aと、傾斜している斜面53bとにより、断面がV字状に形成されている。二本の切り込み53は、突起52aを挟んだ両側に配置されている。
外側部材6Bは、内側部材5Bの奥行き(案内レール1の長さ方向の寸法)より大きな奥行きの門形部材であって、案内レール1の側部に配置される側部材61と、上側に配置される上部材62とからなり、内側に内側部材5Bが入る凹部を有する。凹部の上面63a、側面63b、正面63c、背面63dは、内側部材5Bの上面、側面、正面、背面に対応させた面である。
外側部材6Bは、内側部材5Bの上面全体、側面全体、正面と背面の一部(溝係合部51a,51bと連結部52の切り込み53より下側部分)を除いた部分を覆う形状になっている。外側部材6Bの正面部61Bは内側部材5Bの正面を覆い、背面部61Bは内側部材5Bの背面を覆う。外側部材6Bの側部材61に、内側部材5Bのピン穴51eと連通する貫通穴66が形成されている。
このストッパーを案内レール1に取り付ける際には、先ず、図3に示すように、内側部材5Bを案内レール1に取り付ける。すなわち、案内レール1の取り付け穴4の上で、内側部材5Bの両側部材51を開き、切り込み53の垂直面53aに斜面53bを接触させる。この状態で、突起52aを座繰り部41に入れた後、両側部材51を閉じて、溝係合部51a,51bを案内レール1の転動溝11a,11bに係合させる。
次に、図4に示すように、案内レール1に取り付けられた内側部材5Bに対して、外側部材6Bを上側から被せることで取り付ける。その際に、外側部材6Bのピン穴66と内側部材5Bの貫通穴51eを合わせて、外側からピンを挿入する。その結果、外側部材6Bにより、内側部材5Bの上面全体、側面全体、正面と背面の一部(溝係合部51a,51bと連結部52の切り込み53より下側部分)を除いた部分が覆われ、外側部材6Bが内側部材5Bにピンで固定された状態になる。
これにより、外側部材6Bの両側部材61により内側部材5Bの両側部材51が開かないように押さえられ、外側部材6Bの上部材62により連結部52が上から押さえられて突起52aが座繰り部41から外れないようになっている。座繰り部41に挿入された突起52aにより、内側部材5Bが案内レール1の長さ方向へ移動することが規制されている。なお、外側部材6Bの正面部61Bと背面部61Bにより、内側部材5Bが外側部材6Bに対して案内レール1の長さ方向へ移動できない状態になっている。
よって、第3実施形態のストッパーは、案内レール1に対してしっかりと固定されるため、ゴム栓を用いる方法と比較して十分なスライダの抜け止め効果が得られる。また、ピンの先端は内側部材5B内に留まり、ボルトを用いることなく取り付けるため、取り付け時に案内レール1を傷付けない。また、案内レール1に加工を施す必要がなく、内側部材5Bおよび外側部材6Bは合成樹脂の射出成形等で作製できるため、板材をボルトで固定する方法よりコストが低く抑えられる。
さらに、外側部材6Bが内側部材5Bにピンで固定されるため、リニアガイド装置の姿勢が図4に示す状態から変化した場合でも、ストッパーが案内レール1から外れにくくなっている。
[第4実施形態]
第4実施形態のストッパーは、図9に示す形状の内側部材5Cと、図10に示す形状の外側部材6Cとからなり、図11に示すように、リニアガイド装置の案内レール1に取り付けられる。
内側部材5Cは、案内レール1の両側に配置される一対の側部材51と、案内レール1の上面に配置される、両側部材51を連結する連結部52とからなる。側部材51は、案内レール1の両側面の転動溝11aに係合させる溝係合部51aと、上角部の転動溝11bに係合させる溝係合部51bを有する。内側部材5Cの奥行き(案内レール1の長さ方向の寸法)は、案内レール1の取り付け穴4(座繰り部41と軸収納部42からなる)の座繰り部41の直径より少し小さい。
連結部52の下面(案内レール1側の面)の幅方向中心に、直方体の突起52aが形成されている。突起52aをなす直方体の底面は、内側部材5Cの奥行き方向全体に渡る長さと、座繰り部41に僅かな余裕で挿入される幅で形成されている。連結部52の上面に、案内レール1の長さ方向に沿った二本の切り込み53が形成されている。切り込み53は、連結部52の上面に対して垂直な垂直面53aと、傾斜している斜面53bとにより、断面がV字状に形成されている。二本の切り込み53は、突起52aを挟んだ両側に配置されている。
外側部材6Cは、内側部材5Cの奥行き(案内レール1の長さ方向の寸法)と同じ奥行きの門形部材であって、内側部材5Cの側部材51の外側に配置される側部材61Cと、内側部材5Cの連結部52の上側に配置される上部材62Dとからなる。
このストッパーを案内レール1に取り付ける際には、先ず、図3に示す第1〜3実施形態と同様に、案内レール1の取り付け穴4の上で、内側部材5Cの両側部材51を開き、切り込み53の垂直面53aに斜面53bを接触させた状態で、突起52aを座繰り部41に入れた後、両側部材51を閉じて、溝係合部51a,51bを案内レール1の転動溝11a,11bに係合させる。
次に、案内レール1に取り付けられた内側部材5Cに対して、外側部材6Cを上側から被せることで取り付ける。その結果、図11に示すように、外側部材6Cにより、内側部材5Cの上面全体と側面全体が覆われた状態になる。
これにより、外側部材6Cの両側部材61により内側部材5Cの両側部材51が開かないように押さえられ、外側部材6Cの上部材62により連結部52が上から押さえられて突起52aが座繰り部41から外れないようになっている。座繰り部41に挿入された突起52aにより、内側部材5Cが案内レール1の長さ方向へ移動することが規制されている。
よって、第4実施形態のストッパーは、案内レール1に対してしっかりと固定されるため、ゴム栓を用いる方法と比較して十分なスライダの抜け止め効果が得られる。また、ボルトを用いることなく取り付けるため、取り付け時に案内レール1を傷付けない。
また、案内レール1に加工を施す必要がなく、内側部材5Cおよび外側部材6Cは合成樹脂の射出成形等で作製できるため、板材をボルトで固定する方法よりコストが低く抑えられる。さらに、第1〜3の実施形態の外側部材6〜6Bと比較して、上面63a、側面63b、正面63c、背面63dからなる凹部を外側部材6Cに設けていない分だけ、成形加工が容易になって更なるコストダウンが期待できる。
[第5実施形態]
第5実施形態のストッパーは、図12に示す形状の内側部材5Dと、図13に示す形状の外側部材6Dとからなり、図11に示すように、リニアガイド装置の案内レール1に取り付けられる。
内側部材5Dは、案内レール1の両側に配置される一対の側部材51と、案内レール1の上面に配置される、両側部材51を連結する連結部52とからなる。側部材51は、案内レール1の両側面の転動溝11aに係合させる溝係合部51aと、上角部の転動溝11bに係合させる溝係合部51bを有する。各側部材51には、溝係合部51aの高さ中心となる位置に、案内レール1の長さ方向に沿って、断面が半球状の溝51dが形成されている。内側部材5Dの奥行き(案内レール1の長さ方向の寸法)は、案内レール1の取り付け穴4(座繰り部41と軸収納部42からなる)の座繰り部41の直径より少し小さい。
連結部52の下面(案内レール1側の面)の幅方向中心に、直方体の突起52aが形成されている。突起52aをなす直方体の底面は、内側部材5Dの奥行き方向全体に渡る長さと、座繰り部41に僅かな余裕で挿入される幅で形成されている。連結部52の上面に、案内レール1の長さ方向に沿った二本の切り込み53が形成されている。切り込み53は、連結部52の上面に対して垂直な垂直面53aと、傾斜している斜面53bとにより、断面がV字状に形成されている。二本の切り込み53は、突起52aを挟んだ両側に配置されている。
外側部材6Dは、内側部材5Dの奥行き(案内レール1の長さ方向の寸法)と同じ奥行きの門形部材であって、内側部材5Dの側部材51の外側に配置される側部材61Dと、内側部材5Dの連結部52の上側に配置される上部材62Dとからなる。外側部材6Dの側部材61Dの内側に、内側部材5Dの溝51dに嵌まる、断面が半球状の細長い突起65が形成されている。
このストッパーを案内レール1に取り付ける際には、先ず、図3に示す第1〜3実施形態と同様に、案内レール1の取り付け穴4の上で、内側部材5Dの両側部材51を開き、切り込み53の垂直面53aに斜面53bを接触させた状態で、突起52aを座繰り部41に入れた後、両側部材51を閉じて、溝係合部51a,51bを案内レール1の転動溝11a,11bに係合させる。
次に、案内レール1に取り付けられた内側部材5Dに対して、外側部材6Dを上側から被せることで取り付ける。その際に、外側部材6Aの突起65を内側部材5Aの溝51dに嵌める。その結果、図11に示すように、外側部材6Dにより、内側部材5Dの上面全体と側面全体が覆われた状態になる。
これにより、外側部材6Dの両側部材61により内側部材5Dの両側部材51が開かないように押さえられ、外側部材6Dの上部材62により連結部52が上から押さえられて突起52aが座繰り部41から外れないようになっている。座繰り部41に挿入された突起52aにより、内側部材5Dが案内レール1の長さ方向へ移動することが規制されている。
よって、第4実施形態のストッパーは、案内レール1に対してしっかりと固定されるため、ゴム栓を用いる方法と比較して十分なスライダの抜け止め効果が得られる。また、ボルトを用いることなく取り付けるため、取り付け時に案内レール1を傷付けない。
また、案内レール1に加工を施す必要がなく、内側部材5Dおよび外側部材6Dは合成樹脂の射出成形等で作製できるため、板材をボルトで固定する方法よりコストが低く抑えられる。さらに、第1〜3の実施形態の外側部材6〜6Bと比較して、上面63a、側面63b、正面63c、背面63dからなる凹部を外側部材6Dに設けていない分だけ、成形加工が容易になって更なるコストダウンが期待できる。
さらに、外側部材6Dの突起65が内側部材5Dの溝51dに嵌まっているため、リニアガイド装置の姿勢が図11に示す状態から変化した場合でも、ストッパーが案内レール1から外れにくくなっている。
1 案内レール
11a 案内レールの側面の転動溝
11b 案内レールの上角部の転動溝
2 スライダ
21 転動溝
22 戻し通路
2A 胴部
2B 脚部
3 ボール(転動体)
4 取り付け穴
41 座繰り部
42 軸収納部
43 面取り部
5 ストッパーの内側部材
5A ストッパーの内側部材
5B ストッパーの内側部材
5C ストッパーの内側部材
5D ストッパーの内側部材
51 内側部材の側部材
51a 側部材の溝係合部
51b 側部材の溝係合部
51c 側部材の凹み
51d 側部材の溝
51e 側部材のピン穴
52 内側部材の連結部
52a 内側部材の突起
53 内側部材の切り込み
53a 切り込みの垂直面
53b 切り込みの斜面
6 ストッパーの外側部材
6A ストッパーの外側部材
6B ストッパーの外側部材
6C ストッパーの外側部材
6D ストッパーの外側部材
61 外側部材の側部材
61A 外側部材の正面部
61B 外側部材の背面部
61C 外側部材の側部材
61D 外側部材の側部材
62 外側部材の上部材
62C 外側部材の上部材
62D 外側部材の上部材
63a 外側部材の凹部の上面
63b 外側部材の凹部の側面
63c 外側部材の凹部の正面
63d 外側部材の凹部の背面
64 外側部材の突部
65 外側部材の突部
66 外側部材の貫通穴

Claims (2)

  1. 案内レールと、案内レールの上側に配置される胴部および両側に配置される脚部を有するスライダと、複数個の転動体と、を備え、
    案内レールおよびスライダは、互いに対向配置されて転動体の転動通路を形成する転動溝を有し、
    案内レールは、さらに、案内レールをボルトで被取付部に取り付けるための取り付け穴を長さ方向に複数個有し、
    転動体の転動により案内レールおよびスライダの一方が他方に対して相対的に直線運動するリニアガイド装置の、スライダが案内レールから外れることを防止するストッパーであって、
    案内レールの両側に配置され、案内レールの転動溝に係合させる溝係合部を有する側部材が、案内レールの上面に配置される連結部で連結され、この連結部の案内レール側の面に前記取り付け穴に挿入される突起が固定され、前記連結部に前記側部材が開くことを許容する切り込みが形成されている内側部材と、
    この内側部材の外側に配置されて前記側部材が開かないように押さえるとともに前記連結部を上から押さえる外側部材と、
    を有することを特徴とするリニアガイド装置のスライダ抜け止め用ストッパー。
  2. 案内レールと、案内レールの上側に配置される胴部および両側に配置される脚部を有するスライダと、複数個の転動体と、を備え、
    案内レールおよびスライダは、互いに対向配置されて転動体の転動通路を形成する転動溝を有し、
    案内レールは、さらに、案内レールをボルトで被取付部に取り付けるための取り付け穴を長さ方向に複数個有し、
    転動体の転動により案内レールおよびスライダの一方が他方に対して相対的に直線運動するリニアガイド装置であって、
    案内レールの両側に配置され、案内レールの転動溝に係合させる溝係合部を有する側部材が、案内レールの上面に配置される連結部で連結され、この連結部の案内レール側の面に前記取り付け穴に挿入される突起が固定され、前記連結部に前記側部材が開くことを許容する切り込みが形成されている内側部材と、この内側部材の外側に配置されて前記側部材が開かないように押さえるとともに前記連結部を上から押さえる外側部材と、を有するストッパーにより、
    前記突起が前記取り付け穴に挿入され、前記溝係合部が案内レールの転動溝に係合された状態で、前記内側部材が案内レールに取り付けられ、
    前記外側部材が前記内側部材の外側に配置されて、前記側部材が開かないように押さえられているとともに前記連結部が上から押さえられた状態となっていることを特徴とするリニアガイド装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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