JP5691430B2 - 紙幣処理装置 - Google Patents

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本発明は、現金自動預払機や自動券売機等の自動取引装置に搭載され、紙幣の入出金処理を行う紙幣処理装置に関する。
従来の紙幣処理装置は、紙幣の入出金処理等の動作中に機器の異常や紙幣の詰まり等の障害が発生した場合、その障害の種別を判定した後、自動的に除去可能な障害原因を除去するとともに、除去不可能な障害原因となった機能を縮退して動作可能な範囲で動作を再開するようにしているが、紙幣の搬送路で紙幣の詰まりが発生し、その発生原因が除去できないとき、装置全体が動作できないものとして装置全体の稼動を休止するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−73602号公報(段落「0017」〜段落「0021」、図6)
しかしながら、上述した従来の技術においては、紙幣の搬送路で紙幣の詰まりが発生し、その発生原因が除去できない場合、装置全体が動作できないものとして装置全体の稼動を休止するようにしていたため、保守員や係員が介入して詰まった紙幣の除去や紙幣詰まりの原因を除去して装置全体を復旧させるまでの間は装置を稼動させることができないという問題がある。
特に、近年においては金融機関等の店舗外に設置される無人機が多くなり、保守員等が装置の設置場所に到着するまでに長時間を要することから装置の休止時間を長くしてしまい、装置の稼働率を低下させてしまうという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、紙幣の搬送路で発生原因が除去できない紙幣の詰まりが発生した場合であっても装置の稼働率の低下を抑制することを目的とする。
そのため、本発明は、入出金口と紙幣を収納する複数の紙幣収納庫とを結ぶ紙幣搬送路を備え、入出金口に投入された紙幣を前記紙幣搬送路で搬送して紙幣収納庫に収納する入金処理および紙幣収納庫に収納された紙幣を前記紙幣搬送路で入出金口へ搬送する出金処理を行う紙幣処理装置において、前記紙幣搬送路で搬送される紙幣の詰まりを検知する紙幣詰まり検知手段と、前記紙幣詰まり検知手段で検知した紙幣詰まりの発生原因を除去する自動復旧手段と、前記紙幣搬送路に形成された複数の分岐に分岐路を介して接続された複数の紙幣収納庫と、縮退設定情報として前記紙幣搬送路の機能縮退時の出金処理または入出金処理の許可設定を行う縮退設定手段とを備え、前記紙幣搬送路の分岐間で発生した紙幣詰まりの発生原因を前記自動復旧手段で除去できない場合、前記縮退設定情報に基づいて前記紙幣詰まりが発生した分岐間を通過する入金処理および出金処理の実施を制限する制御部を設け、前記制御部は、前記紙幣搬送路の分岐間で発生した紙幣詰まりの発生原因を前記自動復旧手段で除去できない場合、前記紙幣詰まりが発生した箇所と前記入出金口との間の前記分岐に接続された前記紙幣収納庫からの出金処理の実施を許可し、入金処理の実施を制限することを特徴とする。
このようにした本発明は、紙幣の搬送路で発生原因が除去できない紙幣の詰まりが発生した場合であっても装置の稼働率の低下を抑制することができるという効果が得られる。
第1の実施例における紙幣処理装置の制御構成を示すブロック図 第1の実施例における紙幣処理装置の構成を示す側面説明図 第1の実施例における縮退処理を示すフローチャート 第2の実施例における紙幣処理装置の制御構成を示すブロック図 第2の実施例における縮退情報設定処理を示すフローチャート 第2の実施例における縮退処理を示すフローチャート
以下、図面を参照して本発明による紙幣処理装置の実施例を説明する。
図1は第1の実施例における紙幣処理装置の制御構成を示すブロック図、図2は第1の実施例における紙幣処理装置の構成を示す側面説明図である。
図1および図2において、紙幣処理装置1は、入出金口部21と、搬送部22と、鑑別部23と、一時保留部24と、紙幣カセット部25(25a、25b、25c、25d)と、リジェクト紙幣収納部26と、記憶部27と、制御部28とからなり、現金自動預払機や自動券売機等の自動取引装置に搭載され、紙幣の入金処理、出金処理等を行うものである。
入金処理とは、紙幣処理装置1の紙幣受け渡し口である紙幣入金部としての入出金口部21から投入された紙幣を繰出して計数等し、紙幣収納庫としての紙幣カセット部25へ搬送して収納する処理であり、出金処理とは、紙幣収納庫としての紙幣カセット部25に収納されている紙幣を繰出して計数等し、入出金口部21へ搬送して顧客に払い出す処理である。
入出金口部21は、顧客の操作により投入された入金紙幣を受け入れて集積し、また、顧客へ出金する紙幣または入金紙幣のうち異常紙幣と鑑別された紙幣等の返却紙幣を集積し、顧客との間で紙幣の受け渡しを行う部位である。投入された紙幣は、分離ローラ等の分離機構(分離手段)で1枚ずつ分離して紙幣搬送路へ繰り出すことができ、また、紙幣搬送路で搬送された出金される紙幣や返却紙幣を集積ローラ等の集積機構(集積手段)で集積することができる。
搬送部22は、ベルト対またはローラ対で紙幣の表裏両面を挟持し、搬送する紙幣の搬送速度を任意に設定可能なモータ等の駆動手段により図2に示す紙幣搬送路22a、22b、22c、22d、22e、22f、22g、22h、22iを個別に制御し、紙幣を搬送する動作を行う。
紙幣搬送路22aは入出金口部21と鑑別部23とを結び、紙幣搬送路22bは鑑別部23と入出金口部21とを結び、紙幣搬送路22cは紙幣搬送路22bに設けられた分岐と一時保留部24とを結び、紙幣搬送路22dは紙幣搬送路22cに設けられた分岐とリジェクト紙幣収納部26とを結び、紙幣搬送路22eは鑑別部23と紙幣カセット部(A)25aへの分岐220aとを結び、紙幣搬送路22fは紙幣カセット部(A)25aへの分岐220aと紙幣カセット部(B)25bへの分岐220bとを結び、紙幣搬送路22gは紙幣カセット部(B)25bへの分岐220bと紙幣カセット部(C)25cへの分岐220cとを結び、紙幣搬送路22hは紙幣カセット部(C)25cへの分岐220cと紙幣カセット部(D)25dへの分岐220dとを結び、紙幣搬送路22iは紙幣搬送路22hに設けられた分岐とリジェクト紙幣収納部26とを結んでいる。
これら紙幣搬送路22a、22b、22c、22d、22e、22iには、紙幣の搬送状態を監視する紙幣詰まり検知手段としての図示しない搬送監視センサ、また紙幣搬送路22f、22g、22hには、紙幣詰まり検知手段としての搬送監視センサ222a、222b、222cがそれぞれ配設されており、紙幣の詰まりを検出することができるようになっている。
また、紙幣搬送路22a、22b、22c、22e、22f、22g、22hの各分岐には、切替ブレードが設けてあり、その切替ブレードを制御することによって紙幣の搬送先を切り替えることができ、鑑別部23での鑑別結果に応じて紙幣の搬送方向を切り替える。
さらに、分岐220aには分岐路221aの一端部が接続され、分岐220bには分岐路221bの一端部が接続され、分岐220cには分岐路221cの一端部が接続され、分岐220dには分岐路221dの一端部が接続され、また分岐路221aの他端部には紙幣カセット部(A)25aが接続され、分岐路221bの他端部には紙幣カセット部(B)25bが接続され、分岐路221cの他端部には紙幣カセット部(C)25cが接続され、分岐路221dの他端部には紙幣カセット部(D)25dが接続されている。
このようにそれぞれの紙幣カセット部25は紙幣搬送路22に形成された複数の分岐220に、分岐路221を介して接続されている。
なお、分岐路221a〜221dも紙幣搬送路22と同様に紙幣を搬送することができるようになっている。また、本実施例では、分岐220dおよび分岐路221dを備えた構成としているが、分岐220dよりも奥に紙幣搬送路が存在しない場合、分岐を設けることなく直接、紙幣カセット部(D)25dに紙幣搬送路22を接続するようにしても良い。
鑑別部23は、紙幣搬送路22上に配置され、搬送される紙幣の鑑別を行うものである。この鑑別部23は、光学式CCD(Charge Coupled Device)センサを備え、そのCCDセンサにより、搬送される紙幣の表裏両面の画像データ等を収得し、その画像データ等と紙幣鑑別データベースに予め登録されている画像データ等を照合して紙幣の真偽、正損、金種等の鑑別および計数を行う。
また、鑑別部23は通過する紙幣の間隔や斜行等の搬送異常を検知することができるようになっており、この鑑別部23により入金処理において偽券または搬送異常と鑑別された異常紙幣を入金リジェクト紙幣という。
一時保留部24は、顧客により入出金口部21に投入された紙幣の中で真紙幣と鑑別され、かつ金種が鑑別された紙幣を図示しない集積機構により一時的に貯留(集積)しておくものである。この一時保留部24は、顧客の操作により入金取引が成立する(入金金額が確認される)まで入金紙幣を巻き込みテープ等でドラムに巻き付け、一時保留する。一方、顧客の操作により入金取引が取り消された場合、貯留した入金紙幣は入出金口部21に返却する。
紙幣収納庫としての紙幣カセット部25は、紙幣を集積するもので、内部に配置された図示しないステージが昇降機構により上下動し、集積機構により収納される紙幣はこのステージ上に集積される。また、収納された紙幣は紙幣カセット部25の上方に設けられた図示しない分離機構で1枚ずつ分離して繰り出すことができる。
この紙幣カセット部25は、本実施例では、それぞれ同一構造の紙幣カセット部(A)25a、紙幣カセット部(B)25b、紙幣カセット部(C)25cおよび紙幣カセット部(D)25dの4つで構成されることになる。また、それぞれの紙幣カセット部25に収納される紙幣は金種毎に設定されており、例えば紙幣カセット部(A)25aに万円券、紙幣カセット部(B)25bに千円券、紙幣カセット部(C)25cおよび紙幣カセット部(D)25dに五千円券および二千円券を収納するものとするが、それに限られるものでない。
リジェクト紙幣収納部26は、出金処理時に紙幣カセット部25から搬送された紙幣の中で破損の大きい紙幣と鑑別部23で鑑別された紙幣を集積し、また入金処理時において一時保留部24から紙幣カセット部25へ収納するときに、金種が鑑別できない等の異常紙幣と鑑別部23で鑑別された紙幣を集積する機能を有する収納庫である。
ここで、入金処理および出金処理で使用する紙幣搬送路22を説明する。
入金処理では、まず入出金口部21に投入された紙幣を、紙幣搬送路22a、22b、22cを経由して一時保留部24へ搬送する。このとき、鑑別部23で入金リジェクト紙幣と鑑別された紙幣は紙幣搬送路22bにより入出金口部21へ搬送される。次に、入金金額が確認され、入金取引が成立すると一時保留部24に集積された紙幣は、紙幣搬送路22c、22b、22e、22f、22g、22hを経由して紙幣カセット部(A)25a、紙幣カセット部(B)25b、紙幣カセット部(C)25cまたは紙幣カセット部(D)25dへ搬送される。このとき、金種が判別できない等の異常紙幣と鑑別部23で鑑別された紙幣は紙幣搬送路22c、22b、22e、22f、22g、22h、22iを経由してリジェクト紙幣収納部26へ搬送される。
出金処理では、紙幣カセット部(A)25a、紙幣カセット部(B)25b、紙幣カセット部(C)25cまたは紙幣カセット部(D)25dに収納された紙幣を、紙幣搬送路22h、22g、22f、22e、22bを経由して入出金口部21へ搬送する。このとき、出金に適さない破損紙幣等と鑑別部23で鑑別された紙幣は紙幣搬送路22b、22c、22dを経由してリジェクト紙幣収納部26へ搬送される。
図1において、記憶部27はメモリ素子や磁気ディスク等で構成され、鑑別部23が鑑別や計数した結果や紙幣処理装置1全体を制御するための各種制御プログラム(ソフトウェア)等を記憶する。
制御部28は、CPU(Central Processing Unit)等の演算および制御手段で構成され、記憶部27に格納された各種制御プログラムに基づいて紙幣処理装置1全体の動作を制御する。
また、制御部28は、タイマ等の計時手段を備え、紙幣搬送路22、入出金口部21、一時保留部24、紙幣カセット部25に配設されたセンサにより紙幣の搬送状態を監視し、記憶部27に予め記憶した紙幣の搬送監視時間を超えても紙幣が到達しない場合や通過しない場合に紙幣の詰まりが発生したと判定する。このとき、制御部28は紙幣の搬送異常を検知したセンサにより、紙幣詰まり(障害)が発生した場所を把握することができるようになっている。
この紙幣詰まりの発生を検出した制御部28は、自動復旧手段281により、入出金処理等を継続して行うため紙幣搬送路22等に残留した紙幣の除去や紙幣搬送機構の正常動作確認等の紙幣詰まりの発生原因を除去する自動復旧動作を行い、その結果、紙幣搬送路22等の残留紙幣を除去すること等に成功し、紙幣詰まりの発生原因を除去することができたときは、そのまま入出金処理を継続して行う。
一方、自動復旧動作を行っても残留紙幣等の除去に失敗し、紙幣詰まりの発生原因を除去することができなかった場合、制御部28は紙幣詰まりが発生した紙幣搬送路22等の場所に応じて稼動する機能を制限して入出金処理する縮退処理を行い、稼動可能な機能の範囲で入出金処理を行う。
例えば、紙幣搬送路22hにおいて紙幣詰まりが発生し、自動復旧動作を行った結果、紙幣詰まりの発生原因が除去できなかった場合、紙幣カセット部(D)25dへの紙幣の搬送および紙幣カセット部(D)25dからの紙幣の搬送は不可能であるが、紙幣カセット部(A)25a、紙幣カセット部(B)25b、紙幣カセット部(C)25cを使用した紙幣の搬送は可能であるため、紙幣カセット部(D)25dを使用した紙幣の搬送機能を縮退し、紙幣カセット部(A)25a、紙幣カセット部(B)25b、紙幣カセット部(C)25cを使用した紙幣の搬送機能を稼動可能とする。
この場合、紙幣カセット部(A)25a、紙幣カセット部(B)25bまたは紙幣カセット部(C)25cから繰り出された紙幣は紙幣搬送路22g、22f、22eを通り、鑑別部23まで搬送され、鑑別部23で正常な紙幣であると鑑別されると紙幣搬送路22bを通り、入出金口部21へ搬送される。一方、鑑別部23で真偽、正損、金種鑑別等で異常な紙幣であると鑑別されると紙幣搬送路22b、22c、22dを通り、リジェクト紙幣収納部26へ搬送される。
したがって、紙幣詰まりの発生原因が除去できていない紙幣搬送路22hを紙幣が通ることがないため、紙幣カセット部(A)25a、紙幣カセット部(B)25b、紙幣カセット部(C)25cを使用した出金処理を可能とすることができる。
また、紙幣搬送路22gにおいて紙幣詰まりが発生し、自動復旧動作を行った結果、紙幣詰まりの発生原因が除去できなかった場合、紙幣カセット部(D)25dおよび紙幣カセット部(C)25cへの紙幣の搬送ならびに紙幣カセット部(D)25dおよび紙幣カセット部(C)25cからの紙幣の搬送は不可能であるが、紙幣カセット部(A)25a、紙幣カセット部(B)25bを使用した紙幣の搬送は可能であるため、紙幣カセット部(D)25dおよび紙幣カセット部(C)25cを使用した紙幣の搬送機能を縮退し、紙幣カセット部(A)25a、紙幣カセット部(B)25bを使用した紙幣の搬送機能を稼動可能とする。
この場合、紙幣カセット部(A)25aまたは紙幣カセット部(B)25bから繰り出された紙幣は紙幣搬送路22f、22eを通り、鑑別部23まで搬送され、鑑別部23で正常な紙幣であると鑑別されると紙幣搬送路22bを通り、入出金口部21へ搬送される。一方、鑑別部23で真偽、正損、金種鑑別等で異常な紙幣であると鑑別されると紙幣搬送路22b、22c、22dを通り、リジェクト紙幣収納部26へ搬送される。
したがって、紙幣詰まりの発生原因が除去できていない紙幣搬送路22gを紙幣が通ることがないため、紙幣カセット部(A)25a、紙幣カセット部(B)25bを使用した出金処理を可能とすることができる。
さらに、紙幣搬送路22fにおいて紙幣詰まりが発生し、自動復旧動作を行った結果、紙幣詰まりの発生原因が除去できなかった場合、紙幣カセット部(D)25d、紙幣カセット部(C)25cおよび紙幣カセット部(B)25bへの紙幣の搬送ならびに紙幣カセット部(D)25d、紙幣カセット部(C)25cおよび紙幣カセット部(B)25bからの紙幣の搬送は不可能であるが、紙幣カセット部(A)25aを使用した紙幣の搬送は可能であるため、紙幣カセット部(D)25d、紙幣カセット部(C)25cおよび紙幣カセット部(B)25bを使用した紙幣の搬送機能を縮退し、紙幣カセット部(A)25aを使用した紙幣の搬送機能を稼動可能とする。
この場合、紙幣カセット部(A)25aから繰り出された紙幣は紙幣搬送路22f、22eを通り、鑑別部23まで搬送され、鑑別部23で正常な紙幣であると鑑別されると紙幣搬送路22bを通り、入出金口部21へ搬送される。一方、鑑別部23で真偽、正損、金種鑑別等で異常な紙幣であると鑑別されると紙幣搬送路22b、22c、22dを通り、リジェクト紙幣収納部26へ搬送される。
したがって、紙幣詰まりの発生原因が除去できていない紙幣搬送路22fを紙幣が通ることがないため、紙幣カセット部(A)25aを使用した出金処理を可能とすることができる。
なお、紙幣カセット部(A)25a、紙幣カセット部(B)25b、紙幣カセット部(C)25cおよび紙幣カセット部(D)25dに収納される紙幣は、通常金種毎に設定されており、入金処理時においてはすべての紙幣カセット部25に紙幣が搬送される可能性があるため、紙幣搬送路22f、22g、22hのいずれかの機能を縮退した場合、制御部28は、入金処理のすべての機能を縮退するものとする。
また、制御部28は、紙幣の搬送機能を縮退した場合、縮退した紙幣搬送路および紙幣カセット部の駆動を停止し、動作を行わないようにする。
このように、制御部28は、紙幣搬送路22の分岐間で発生した紙幣詰まりの発生原因を自動復旧手段281で除去できない場合、紙幣詰まりが発生した分岐間を通過する入金処理および出金処理の実施を制限するとともに、紙幣詰まりが発生した箇所と入出金口部21との間の分岐220に接続された紙幣カセット部25からの出金処理の実施を許可する。
上述した構成の作用を図3の第1の実施例における縮退処理を示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って図1および図2を参照しながら説明する。
まず、紙幣処理装置1の制御部28は、入金処理または出金処理を行い、その入金処理または出金処理において紙幣搬送路22上に配設されたセンサにより紙幣の詰まりを検知し、紙幣の詰まりを検知したセンサにより、紙幣詰まりが発生した場所(箇所)を記憶部27に記憶するものとする。
S1:紙幣詰まりの発生を検知した制御部28は、紙幣詰まりの発生原因を除去する自動復旧処理を行う。この自動復旧処理では、入出金処理等を継続して行うため紙幣搬送路22等に残留した紙幣の除去や紙幣搬送機構等の正常動作の可否確認を行う。
S2:その結果、自動復旧処理に成功、すなわち紙幣搬送路22の残留紙幣が除去すること等に成功し、紙幣詰まりの発生原因を除去することができたときは、本縮退処理を終了し、入出金処理を継続して行う。一方、自動復旧処理に失敗、すなわち紙幣搬送路22の残留紙幣を除去すること等に失敗し、紙幣詰まりの発生原因を除去することができなかったときは、処理をS3へ移行する。
なお、制御部28は、自動復旧処理に失敗した場合、紙幣が残留している箇所や紙幣搬送機構等の正常動作の確認ができなかった箇所を示す障害発生箇所情報を記憶部27に記憶するものとする。
S3:自動復旧処理に失敗した制御部28は、障害発生箇所情報を記憶部27から読み出し、その障害発生箇所情報が、紙幣カセット部25(紙幣カセット部(A)25a、紙幣カセット部(B)25b、紙幣カセット部(C)25cまたは紙幣カセット部(D)25d)である場合は処理をS4へ移行し、入出金口部21、一時保留部24または鑑別部23である場合は処理をS5へ移行し、紙幣搬送路22である場合は処理をS6へ移行する。
なお、障害発生箇所情報が、紙幣カセット部25を表している場合、各紙幣カセット部25と紙幣搬送路22との間および各紙幣カセット部25内で障害が発生していることを示し、入出金口部21を表している場合、入出金口部21と紙幣搬送路22との間および入出金口部21内で障害が発生していることを示し、一時保留部24を表している場合、一時保留部24と紙幣搬送路22との間および一時保留部24内で障害が発生していることを示し、鑑別部23を表している場合、鑑別部23内の紙幣搬送路22上で障害が発生していることを示すものとする。
S4:障害発生箇所情報が紙幣カセット部25であると判定した制御部28は、障害発生箇所情報が示す紙幣カセット部(A)25a、紙幣カセット部(B)25b、紙幣カセット部(C)25cおよび紙幣カセット部(D)25dのいずれか1つまたは2以上の機能を縮退させ、縮退させた紙幣カセット部25以外の紙幣カセット部25を使用して入出金処理を行うようにし、紙幣処理装置1を復旧させる。
S5:障害発生箇所情報が入出金口部21、一時保留部24または鑑別部23であると判定した制御部28は、入出金処理を行うことができないので紙幣処理装置1を休止状態とし、保守員や係員の介入や遠隔地からの初期化指示を待機するものとする。
S6:障害発生箇所情報が紙幣搬送路22であると判定した制御部28は、さらに障害発生箇所情報が、紙幣搬送路22hである場合は処理をS7へ移行し、紙幣搬送路22gである場合は処理をS8へ移行し、紙幣搬送路22fである場合は処理をS9へ移行し、紙幣搬送路22h、紙幣搬送路22g、紙幣搬送路22f以外である場合は処理をS12へ移行する。
S7:制御部28は、紙幣カセット部(D)25dの機能を縮退させる縮退情報を記憶部27に記憶させ、処理をS10へ移行する。
S8:制御部28は、紙幣カセット部(D)25dおよび紙幣カセット部(C)25cの機能を縮退させる縮退情報を記憶部27に記憶させ、処理をS10へ移行する。
S9:制御部28は、紙幣カセット部(D)25d、紙幣カセット部(C)25cおよび紙幣カセット部(B)25bの機能を縮退させる縮退情報を記憶部27に記憶させ、処理をS10へ移行する。
S10:制御部28は、記憶部27に記憶された縮退情報に基づいて紙幣カセット部25の機能を縮退させ、縮退させた紙幣カセット部25以外の紙幣カセット部25を使用して出金処理を行うようにし、紙幣処理装置1を復旧させて本縮退処理を終了する。
S11:障害発生箇所情報が紙幣搬送路22h、紙幣搬送路22g、紙幣搬送路22f以外である場合入出金処理を行うことができないため、制御部28は、紙幣処理装置1を休止状態として本縮退処理を終了し、保守員や係員の介入や遠隔地からの初期化指示を待機するものとする。
このようにして、制御部28は、入出金処理等を継続して行うために紙幣搬送路22等に残留した紙幣の除去や紙幣搬送機構等の正常動作の確認ができなかった紙幣搬送路の機能を縮退し、正常に動作できる紙幣搬送路で出金処理を行う。したがって、紙幣処理装置1の稼働率の低下を抑制することができる。
以上説明したように、第1の実施例では、紙幣の搬送において紙幣詰まりが発生した後、当該紙幣詰まりの原因が除去できなかった場合、その紙幣搬送路の機能を縮退し、正常に動作できる紙幣搬送路で出金処理を行うようにしたことにより、紙幣処理装置の稼働率の低下を抑制することができるという効果が得られる。
第1の実施例では、紙幣詰まり発生後の自動復旧処理において紙幣搬送路等に残留した紙幣の除去や紙幣搬送機構等の正常動作の確認ができなかった紙幣搬送路の機能を縮退し、正常に動作できる紙幣搬送路で出金処理のみを行うようにしたが、第2の実施例では、正常に動作できる紙幣搬送路に応じて入金処理を行うことが可能であると判定した場合、出金処理および入金処理の両処理を行うようにしている。
図4は第2の実施例における紙幣処理装置の制御構成を示すブロック図である。なお、紙幣処理装置の構成は図2に示す第1の実施例における紙幣処理装置の構成と同様なので同一の符号を付してその説明を省略し、また紙幣処理装置の制御構成において上述した第1の実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図4において、記憶部27は設定データ記憶領域271を備え、また制御部28は上位I/F(インターフェース)制御手段282を備えている。
設定データ記憶領域271は、紙幣詰まり発生後の自動復旧処理において紙幣搬送路等に残留した紙幣の除去や紙幣搬送機構等の正常動作の確認ができなかった紙幣搬送路の機能を縮退し、正常に動作できる紙幣搬送路で、出金処理のみを行う出金処理許可設定情報、または入金処理と出金処理の両処理を行う入出金処理許可設定情報を縮退設定情報として記憶する。
上位I/F制御手段282は、ホストコンピュータ等の上位装置との間で行う通信の制御を行うものである。制御部28は、上位I/F制御手段282を介して上位装置から受信した縮退設定指示にしたがって出金処理許可設定情報または入出金処理許可設定情報を縮退設定情報として設定データ記憶領域271に記憶させる。なお、縮退設定指示とは、縮退時の動作を規定する指示であり、出金処理のみを行う出金処理許可設定情報、または入金処理と出金処理の両処理を行う入出金処理許可設定情報のいずれかを紙幣処理装置1の記憶部に記憶させて設定することを指示するものである。
ここで、上位I/F制御手段282に対して縮退設定指示を通知する上位装置のモジュールとしては、保守員の各種設定操作を受け付ける保守ユーティリティアプリケーションソフトウェアや遠隔保守を行うためのリモート保守ソフトウェア等があり、上位装置により出金処理許可設定情報または入出金処理許可設定情報のいずれかが縮退設定情報として紙幣処理装置1に設定される。
次に、縮退設定情報として入出金処理許可設定情報が設定された場合の紙幣処理装置の動作を図2に基づいて説明する。
例えば、紙幣搬送路22fにおいて紙幣詰まりが発生し、自動復旧動作を行った結果、紙幣詰まりの発生原因が除去できなかった場合、紙幣カセット部(D)25d、紙幣カセット部(C)25cおよび紙幣カセット部(B)25bへの紙幣の搬送ならびに紙幣カセット部(D)25d、紙幣カセット部(C)25cおよび紙幣カセット部(B)25bからの紙幣の搬送は不可能であるが、紙幣カセット部(A)25aを使用した紙幣の搬送は可能であるため、紙幣カセット部(D)25d、紙幣カセット部(C)25cおよび紙幣カセット部(B)25bを使用した紙幣の搬送機能を縮退し、紙幣カセット部(A)25aを使用した出金処理を可能とする。
この場合、入金処理はすべての金種の紙幣(日本国の場合、万円券、五千円券、二千円券、千円券の4金種の紙幣)を入出金口部21へ投入することができ、それらのすべての紙幣を収納する入金庫として紙幣カセット部(A)25aを設定すると、出金処理時に出金対象でない金種の紙幣が紙幣カセット部(A)25aから繰り出されることになり、リジェクト紙幣収納部26が満杯になり易くなるため、入金処理は不可能とする。
したがって、紙幣カセット部(A)25aを使用した出金処理のみを可能とする。
また、紙幣搬送路22gにおいて紙幣詰まりが発生し、自動復旧動作を行った結果、紙幣詰まりの発生原因が除去できなかった場合、紙幣カセット部(D)25dおよび紙幣カセット部(C)25cへの紙幣の搬送ならびに紙幣カセット部(D)25dおよび紙幣カセット部(C)25cからの紙幣の搬送は不可能であるが、紙幣カセット部(A)25a、紙幣カセット部(B)25bを使用した紙幣の搬送は可能であるため、紙幣カセット部(D)25dおよび紙幣カセット部(C)25cを使用した紙幣の搬送機能を縮退し、紙幣カセット部(A)25a、紙幣カセット部(B)25bを使用した入出金処理を可能とする。
この場合、入金処理においては、紙幣カセット部(A)25aを入出金庫、紙幣カセット部(B)25bを入金庫に設定し、紙幣カセット部(A)25aは既に設定されている金種の紙幣(例えば、万円券の紙幣)を収納し、それ以外の金種の紙幣(例えば、五千円券、二千円券、千円券の紙幣)を紙幣カセット部(B)25bに収納する。
また、出金処理においては、紙幣カセット部(A)25aに収納されている金種の紙幣(例えば、万円券の紙幣)の出金処理を行う。
したがって、紙幣カセット部(A)25aおよび紙幣カセット部(B)25bを使用して入金処理を可能とすることができ、紙幣カセット部(A)25aを使用して出金処理を可能とすることができる。
なお、紙幣カセット部(A)25aを入金庫、紙幣カセット部(B)25bを入出金庫に設定するようにしても良い。
さらに、紙幣搬送路22hにおいて紙幣詰まりが発生し、自動復旧動作を行った結果、紙幣詰まりの発生原因が除去できなかった場合、紙幣カセット部(D)25dへの紙幣の搬送および紙幣カセット部(D)25dからの紙幣の搬送は不可能であるが、紙幣カセット部(A)25a、紙幣カセット部(B)25b、紙幣カセット部(C)25cを使用した紙幣の搬送は可能であるため、紙幣カセット部(D)25dを使用した紙幣の搬送機能を縮退し、紙幣カセット部(A)25a、紙幣カセット部(B)25b、紙幣カセット部(C)25cを使用した入出金処理を可能とする。
この場合、入金処理においては、紙幣カセット部(A)25aおよび紙幣カセット部(B)25bを入出金庫、紙幣カセット部(C)25cを入金庫に設定し、紙幣カセット部(A)25aおよび紙幣カセット部(B)25bは既に設定されている金種の紙幣を収納(例えば、万円券を紙幣カセット部(A)25aに、千円券の紙幣を紙幣カセット部(B)25bに収納)し、それ以外の金種の紙幣は(例えば、五千円券、二千円券の紙幣)を紙幣カセット部(C)25cに収納する。
また、出金処理においては、紙幣カセット部(A)25aおよび紙幣カセット部(B)25bに収納されている金種の紙幣の出金処理(例えば、万円券を紙幣カセット部(A)25aから出金、千円券の紙幣を紙幣カセット部(B)25bから出金する出金処理)を行う。
したがって、紙幣カセット部(A)25a、紙幣カセット部(B)25bおよび紙幣カセット部(C)25cを使用して入金処理を可能とすることができ、紙幣カセット部(A)25aおよび紙幣カセット部(B)25bを使用して出金処理を可能とすることができる。
なお、紙幣カセット部(A)25aまたは紙幣カセット部(B)25bのいずれか1つを入金庫、それ以外の紙幣カセット部(C)25cと、紙幣カセット部(A)25aまたは紙幣カセット部(B)25bのいずれか1つを入出金庫に設定するようにしても良い。
このように、制御部28は、縮退設定情報として入出金処理許可設定情報が設定されているとき、紙幣搬送路22gまたは紙幣搬送路22hにおいて紙幣詰まりが発生し、自動復旧動作を行った結果、紙幣詰まりの発生原因が除去できなかった場合、ひとつの紙幣カセット部を入金庫に切り替えて入金処理および出金処理の両処理を行うようにする。
すなわち、制御部28は、紙幣搬送路22の分岐間で発生した紙幣詰まりの発生原因を自動復旧手段281で除去できない場合、紙幣詰まりが発生した分岐間を通過する入金処理および出金処理の実施を制限し、紙幣詰まりが発生した箇所と入出金口部21との間の分岐220に接続された紙幣カセット部25のうち、一の紙幣カセット部25からの出金処理の実施を制限するとともにその紙幣カセット部25への入金処理の実施を許可し、他の紙幣カセット部25での出金処理および入金処理の実施を許可する。
上述した構成の作用について説明する。
まず、紙幣処理装置の制御部が行う縮退情報設定処理を図5の第2の実施例における縮退情報設定処理を示すフローチャートの図中Sで表すステップにしたがって図4を参照しながら説明する。
S21:紙幣処理装置1の制御部28は、上位I/F制御手段282を介して上位装置から受信した縮退設定指示にしたがって出金処理許可設定情報または入出金処理許可設定情報を縮退設定情報として記憶部27の設定データ記憶領域271に記憶させる。
なお、上位装置からの縮退設定指示は、紙幣処理装置1の電源投入直後等、入出金処理を実行していないときに受信するものとする。
次に、紙幣処理装置の制御部が行う縮退処理を図6の第2の実施例における縮退処理を示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って図2および図4を参照しながら説明する。
まず、紙幣処理装置1の制御部28は、入金処理または出金処理を行い、その入金処理または出金処理において、紙幣搬送路22上に配設されたセンサにより紙幣の詰まりを検知し、紙幣の詰まりを検知したセンサにより、紙幣詰まりが発生した場所(箇所)を記憶部27に記憶するものとする。
S1〜S9、S11:図3におけるS1〜S9、S11と同様な処理なのでその説明を省略する。なお、S7〜S9において縮退情報を記憶部27に記憶した後は処理をS31へ移行するものとする。
S31、S32:制御部28は、記憶部27の設定データ記憶領域271から縮退設定情報を読み出し、読み出した縮退設定情報が、入金処理および出金処理を許可する入出金処理許可設定情報であると判定すると処理をS33へ移行し、出金処理のみを許可する出金処理許可設定情報であると判定すると処理をS35へ移行する。
S33:制御部28は、記憶部27から縮退情報を読み出し、その縮退情報が紙幣カセット部(D)25d、紙幣カセット部(C)25cおよび紙幣カセット部(B)25bの機能を縮退させる情報であるか否か、すなわち入金処理の可否を判定する。紙幣カセット部(D)25d、紙幣カセット部(C)25cおよび紙幣カセット部(B)25bの機能を縮退させる情報でない場合(すなわち、入金処理が可能な場合)、処理をS34へ移行し、一方紙幣カセット部(D)25d、紙幣カセット部(C)25cおよび紙幣カセット部(B)25bの機能を縮退させる情報である場合(すなわち、入金処理が不可能な場合)、処理をS35へ移行する。
S34:制御部28は、記憶部27に記憶された縮退情報に基づいて該当する紙幣カセット部の機能を縮退し、縮退していない紙幣カセット部のうちひとつの紙幣カセット部を入金庫に切り替えて入金処理および出金処理の両処理を行うようにし、紙幣処理装置1を復旧させて本縮退処理を終了する。
例えば、紙幣搬送路22gにおいて紙幣詰まりが発生し、紙幣カセット部(D)25dおよび紙幣カセット部(C)25cを使用した紙幣の搬送機能を縮退した場合、入金処理においては、紙幣カセット部(A)25aを入出金庫、紙幣カセット部(B)25bを入金庫に設定し、紙幣カセット部(A)25aは既に設定されている金種の紙幣(例えば、万円券の紙幣)を収納し、それ以外の金種の紙幣は(例えば、五千円券、二千円券、千円券の紙幣)を紙幣カセット部(B)25bに収納する。また、出金処理においては、紙幣カセット部(A)25aに収納されている金種の紙幣(例えば、万円券の紙幣)の出金処理を行う。
また、紙幣搬送路22hにおいて紙幣詰まりが発生し、紙幣カセット部(D)25dを使用した紙幣の搬送機能を縮退した場合、入金処理においては、紙幣カセット部(A)25aおよび紙幣カセット部(B)25bを入出金庫、紙幣カセット部(C)25cを入金庫に設定し、紙幣カセット部(A)25aおよび紙幣カセット部(B)25bは既に設定されている金種の紙幣を収納(例えば、万円券を紙幣カセット部(A)25aに、千円券の紙幣を紙幣カセット部(B)25bに収納)し、それ以外の金種の紙幣は(例えば、五千円券、二千円券の紙幣)を紙幣カセット部(C)25cに収納する。また、出金処理においては、紙幣カセット部(A)25aおよび紙幣カセット部(B)25bに収納されている金種の紙幣の出金処理(例えば、万円券を紙幣カセット部(A)25aから出金、千円券の紙幣を紙幣カセット部(B)25bから出金する出金処理)を行う。
S35:一方、S32において出金処理許可設定情報が設定されていると判定された場合やS33において入金処理が不可能と判定された場合、制御部28は、記憶部27に記憶された縮退情報に基づいて紙幣カセット部25の機能を縮退させ、縮退させた紙幣カセット部25以外の紙幣カセット部25を使用して出金処理のみを行うようにし、紙幣処理装置1を復旧させて本縮退処理を終了する。
このように、縮退設定情報として入出金処理許可設定情報が設定されているとき、紙幣搬送路22gまたは紙幣搬送路22hにおいて紙幣詰まりが発生し、自動復旧動作を行った結果、紙幣詰まりの発生原因が除去できなかった場合、ひとつの紙幣カセット部を入金庫に切り替えて入金処理および出金処理の両処理を行うようにする。
以上説明したように、第2の実施例では、第1の実施例の効果に加え、紙幣の搬送において紙幣詰まりが発生した後、当該紙幣詰まりの発生原因が除去できなかった場合、その紙幣搬送路の機能を縮退するとともに、ひとつの紙幣カセット部を入金庫に切り替え、正常に動作できる紙幣搬送路で入金処理および出金処理の両処理を行うようにしたことにより、保守員等による紙幣詰まりの発生原因が除去されるまでの間の入出金処理の実行制限を少なくすることができるという効果が得られる。
1 紙幣処理装置
21 入出金口部
22 搬送部(紙幣搬送路)
220 分岐
221 分岐路
23 鑑別部
24 一時保留部
25 紙幣カセット部
25a 紙幣カセット部(A)
25b 紙幣カセット部(B)
25c 紙幣カセット部(C)
25d 紙幣カセット部(D)
26 リジェクト紙幣収納部
27 記憶部
271 設定データ記憶領域
28 制御部
282 上位I/F制御手段

Claims (2)

  1. 入出金口と紙幣を収納する複数の紙幣収納庫とを結ぶ紙幣搬送路を備え、入出金口に投入された紙幣を前記紙幣搬送路で搬送して紙幣収納庫に収納する入金処理および紙幣収納庫に収納された紙幣を前記紙幣搬送路で入出金口へ搬送する出金処理を行う紙幣処理装置において、
    前記紙幣搬送路で搬送される紙幣の詰まりを検知する紙幣詰まり検知手段と、
    前記紙幣詰まり検知手段で検知した紙幣詰まりの発生原因を除去する自動復旧手段と、
    前記紙幣搬送路に形成された複数の分岐に分岐路を介して接続された複数の紙幣収納庫と、
    縮退設定情報として前記紙幣搬送路の機能縮退時の出金処理または入出金処理の許可設定を行う縮退設定手段とを備え、
    前記紙幣搬送路の分岐間で発生した紙幣詰まりの発生原因を前記自動復旧手段で除去できない場合、前記縮退設定情報に基づいて前記紙幣詰まりが発生した分岐間を通過する入金処理および出金処理の実施を制限する制御部を設け
    前記制御部は、前記紙幣搬送路の分岐間で発生した紙幣詰まりの発生原因を前記自動復旧手段で除去できない場合、前記紙幣詰まりが発生した箇所と前記入出金口との間の前記分岐に接続された前記紙幣収納庫からの出金処理の実施を許可し、入金処理の実施を制限することを特徴とする紙幣処理装置。
  2. 入出金口と紙幣を収納する複数の紙幣収納庫とを結ぶ紙幣搬送路を備え、入出金口に投入された紙幣を前記紙幣搬送路で搬送して紙幣収納庫に収納する入金処理および紙幣収納庫に収納された紙幣を前記紙幣搬送路で入出金口へ搬送する出金処理を行う紙幣処理装置において、
    前記紙幣搬送路で搬送される紙幣の詰まりを検知する紙幣詰まり検知手段と、
    前記紙幣詰まり検知手段で検知した紙幣詰まりの発生原因を除去する自動復旧手段と、
    前記紙幣搬送路に形成された複数の分岐に分岐路を介して接続された複数の紙幣収納庫と、
    縮退設定情報として前記紙幣搬送路の機能縮退時の出金処理または入出金処理の許可設定を行う縮退設定手段とを備え、
    前記紙幣搬送路の分岐間で発生した紙幣詰まりの発生原因を前記自動復旧手段で除去できない場合、前記縮退設定情報に基づいて前記紙幣詰まりが発生した分岐間を通過する入金処理および出金処理の実施を制限する制御部を設け、
    前記制御部は、前記紙幣搬送路の分岐間で発生した紙幣詰まりの発生原因を前記自動復旧手段で除去できない場合、前記紙幣詰まりが発生した箇所と前記入出金口との間の前記分岐に接続された前記紙幣収納庫のうち、一の前記紙幣収納庫からの出金処理の実施を制限するとともに該紙幣収納庫への入金処理の実施を許可し、他の前記紙幣収納庫での出金処理および入金処理の実施を許可することを特徴とする紙幣処理装置。
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