JP7218223B2 - 自動取引装置、判定方法およびプログラム - Google Patents

自動取引装置、判定方法およびプログラム Download PDF

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本発明は、自動取引装置、判定方法およびプログラムに関する。
銀行の窓口には、紙幣や硬貨などの貨幣を計数する現金取扱装置が配置されている。現金取扱装置では、入金部から入金された貨幣を搬送ベルトにより貨幣収納部まで搬送する。同様に、貨幣収納部から出金された貨幣を搬送ベルトにより出金部まで搬送する。この種の現金取扱装置には、金種を識別する鑑別センサの他に、搬送ベルト上の貨幣が正常に搬送されているかを確認するための通過センサが多数設けられている。通過センサは、発光素子と受光素子との組み合わせからなり、受光素子の透過率(受光量)が一時的に低下することにより貨幣が通過したことを検出する。現金取扱装置では、この通過センサの検出結果により、貨幣が所定の搬送位置を通過したか、すなわち貨幣が正常に搬送されているかを確認する。
上記の現金取扱装置では、入金部から内部に入り込んだ塵埃等の異物が通過センサの周囲に付着し滞留することにより、通過センサが汚れることがある。通過センサが汚れると、受光素子の透過率(受光量)が継続的に低下した状態となり、誤検出による誤動作が起こりやすくなる。
このため、保守員(CE:customer engineer)は、定期保守時に受光素子のチェック(センサチェック)を行い、受光素子の透過率(受光量)の減少量が所定の閾値を超えた場合に、通過センサが汚損されていると判断して、エラーメッセージがディスプレイに表示されるようにしている。
また、センサの汚れの程度が第1の程度を上回った場合、警告通知を制御する現金処理装置の技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-45248号公報
しかしながら、従来の現金取扱装置では、各センサの汚染を受光素子の透過率(受光量)の減少量で判断しているため、定期保守時や個別にセンサのチェックを行った時点でしかセンサの状態を確認することができないため、定期保守時には全てのセンサを清掃する必要があった。
また、現金取扱装置内の各センサの設置場所や設置環境や貨幣を使用する頻度によりセンサが汚れやすい箇所や汚れにくい箇所があるものの、各センサの汚れの状態は不明である。そのため、保守員は定期保守時に、現金取扱装置に搭載されている全てのセンサに対し清掃を実施する必要があった。その結果、センサの清掃にかかる保守時間が長くなる結果、現金取扱装置の保守費用が増加する。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、自動取引装置のセンサの保守にかかる時間を短縮し、保守費用の削減を図ることが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の側面である自動取引装置は、自動取引装置内の貨幣の状態を検出するセンサと、所定のタイミングで前記センサの汚れの状態を検出する状態検出部と、前記状態検出部により第1のタイミングで検出された第1の検出値と、第2のタイミングで検出された第2の検出値とに基づいて前記検出値の傾きを算出する傾き算出部と、前記傾き算出部により算出された前記検出値の傾きが基準となる傾きより大きい場合、異常であると判定する判定部と、前記タイミングの各々について算出された前記傾きを記憶する傾き記憶部と、前記状態検出部により検出された複数の前記検出値に基づいて前記基準となる傾きを生成する基準傾き生成部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第2の側面である判定方法は、自動取引装置内の貨幣の状態を検出するセンサを備える前記自動取引装置の判定方法であって、前記自動取引装置が、所定のタイミングで前記センサの汚れの状態を検出し、第1のタイミングで前記検出された第1の検出値と、第2のタイミングで前記検出された第2の検出値とに基づいて前記検出値の傾きを算出し、前記算出された前記検出値の傾きが基準となる傾きより大きい場合、異常であると判定し、前記タイミングの各々について算出された前記傾きを記憶する、ことを特徴とする。
本発明の第3の側面であるプログラムは、自動取引装置内の貨幣の状態を検出するセンサを備える前記自動取引装置のコンピュータに、所定のタイミングで前記センサの汚れの状態を検出し、第1のタイミングで前記検出された第1の検出値と、第2のタイミングで前記検出された第2の検出値とに基づいて前記検出値の傾きを算出し、前記算出された前記検出値の傾きが基準となる傾きより大きい場合、異常であると判定し、前記タイミングの各々について算出された前記傾きを記憶する、処理を実行させることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、自動取引装置のセンサの保守にかかる時間を短縮し、保守費用の削減を図ることができる。
本実施形態における金融システム1の構成の一例を示す図である。 本実施形態における金融端末2のハードウェア構成の一例を示す図である。 本実施形態における現金取扱装置60のハードウェア構成の一例を示す図である。 紙幣処理ユニット65の概略構造を説明する模式図である。 入金時の紙幣の流れを説明する図である。 出金時の紙幣の流れを説明する図である。 本実施形態における現金取扱装置60の機能ブロック図である。 透過率記憶部91に記憶されている透過率の減少量の一例を示す図である。 傾き記憶部92に記憶されている傾きの一例を示す図である。 センサ78の透過率の減少量とタイミングとの関係に対応する透過率の減少量の傾きを示すグラフである。 本実施の形態における判定処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面にしたがって本実施形態にかかる自動取引装置を含む金融システムについて説明する。図1は、本実施形態における金融システム1の構成の一例を示す図である。
金融システム1は、例えば銀行内で管理される紙幣や硬貨などの現金の入出金を行う自動取引装置に使用される。なお、金融システム1は、ATM(Automatic Teller Machine)、CD(Cash Dispenser)、TCR(Teller Cash Recycler)、POS(Point Of Sales)システム等の現金の管理を行う自動取引装置において使用することもできる。以下では、自動取引装置として、現金取扱装置(現金機)の例を説明する。
金融システム1は、n(n≧1)台の金融端末2-1~2-nおよびホストサーバ3を有する。各金融端末2-1~2-nとホストサーバ3とはネットワークNを介して相互に接続されている。ホストサーバ3は、各金融端末2-1~2-nで取引された貨幣の情報を管理する。各金融端末2-1~2-nを特に区別して説明する必要がない場合には、以下「金融端末2」と呼ぶ。なお、金融システム1は、図1に示していない他の構成を備えていてもよい。
図2は、本実施形態における金融端末2のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示すように、金融端末2は、制御装置10、表示装置20、入力装置30、イメージ読取装置40、通帳印字装置50および現金取扱装置60を有する。なお、金融端末2は、図2に示していない他のハードウェア構成を備えていてもよい。
図2に示すように、制御装置10は、制御部11、記憶部12、入出力インタフェース13および通信インタフェース14がバス15に接続されて構成されている。なお、制御装置10は、図2に示してない他のハードウェア構成を備えていてもよい。
制御部11は、制御装置10全体を統括的に制御するもので、プログラムを読み込んで判定処理を実行するCPU(Central Processing Unit)を有する。
記憶部12は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等を有する。記憶部12は、制御装置10が判定処理を実行するプログラムの他、制御装置10の各機能を制御し実行するための制御プログラム、画面データなどを記憶する。記憶部12は、制御装置10がプログラムを実行する際の作業領域を提供する。また、記憶部12は、他のデータを記憶してもよい。
入出力インタフェース13には、表示装置20、入力装置30、イメージ読取装置40、通帳印字装置50、現金取扱装置60が接続されている。
表示装置20は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等の各種ディスプレイ等、画像やその他の情報を出力する。入力装置30は、例えば、キーボード、ジョイスティック、ライトペン、マウス、タッチパッド、タッチパネル、トラックボール等、各種のデータや信号等を入力する。
イメージ読取装置40は、例えば、オーバーヘッドスキャナであり、帳票を光学的に読み取り、制御装置10に送出する。読み取りの対象となる帳票は、例えば、振込依頼書、入出金伝票、通帳などの書類である。通帳印字装置50は、例えば、プリンタ等、画像やその他の情報を出力する。
現金取扱装置60は、入出金時に、紙幣および硬貨などの貨幣を計数し、貨幣の入出金を行う。
図3は、本実施形態における現金取扱装置60のハードウェア構成の一例を示す図である。図3に示すように、現金取扱装置60は、制御部61、記憶部62、表示部63、入出力インタフェース64、紙幣処理ユニット65および硬貨処理ユニット66がバス67に接続されて構成されている。なお、現金取扱装置60は、図3に示してない他のハードウェア構成を備えていてもよい。
制御部61は、現金取扱装置60全体を統括的に制御するもので、プログラムを読み込んで判定処理を実行するCPUを有する。
記憶部62は、RAM、ROM、HDD等を有する。記憶部62は、現金取扱装置60が判定処理を実行するプログラムの他、現金取扱装置60の各機能を制御し実行するための制御プログラムなどを記憶する。記憶部62は、現金取扱装置60がプログラムを実行する際の作業領域を提供する。記憶部62は、後述の透過率記憶部、傾き記憶部、基準傾き記憶部を記憶する。また、記憶部62は、他のデータを記憶してもよい。表示部63には、動作状態やエラー情報等を表示する。入出力インタフェース64には、制御装置10が接続されている。
紙幣処理ユニット65は、内部の紙幣収納部(スタッカやカセット)に紙幣を保管し、入金時にはオペレータから入金された紙幣を収納し、出金時には所定枚数の紙幣を繰出してオペレータに出金する。紙幣処理ユニット65については、図4で詳細に説明する。
紙幣処理ユニット65は、搬送部71、入金部72、出金部73、スタッカ74、カセット75、鑑別部76、リジェクト部77、m(m≧1)台のセンサ78-1~78-mを有する。なお、紙幣処理ユニット65は、図3に示してない他の構造を備えていてもよい。
搬送部71は、現金取扱装置60内部で紙幣を各場所へ移動させるためのもので、紙幣の通路、通路に沿って紙幣を移動させるベルト、ベルトを駆動するモータ等を有する。入金部72は、オペレータが入金した紙幣を格納するボックスである。出金部73は、内部から繰出されオペレータに渡される紙幣を格納するボックスである。
スタッカ74は、オペレータからの入金紙幣やオペレータに出金する紙幣を、金種別に分けて収納する紙幣収納部である。また、スタッカ74は、計数用にも使用される。カセット75は、外部から紙幣を補充したり、スタッカ74で一杯になった紙幣を回収する収納部である。
鑑別部76は、紙幣が正常券(正常紙幣とも呼ぶ)であるか破損券であるか、あるいは不明券であるかを鑑別すると共に、正常券や破損券の場合には紙幣の金種を特定する。不明券とは、紙幣の金種や真偽が不明な紙幣である。また、鑑別部76は、正常券や破損券の金種ごとの枚数をカウントする。
リジェクト部77は、鑑別部76で破損券や不明券と判定された紙幣あるいは多重送り(重送とも呼ばれる)と判断された紙幣を収納するものである。破損券や不明券あるいは多重送りされた紙幣を、まとめてリジェクト紙幣あるいはリジェクト券と呼ぶ。紙幣の多重送りは、鑑別部76あるいはスタッカ74やカセット75の紙幣繰出し部(不図示)で判定される。
各センサ78-1~78-mは、現金取扱装置60内の紙幣の状態を検出する。例えば、各センサ78-1~78-mは、搬送ベルト上の紙幣が正常に搬送されているかを確認するための通過センサおよび金種を識別する鑑別センサを含む。各センサ78-1~78-mを特に区別して説明する必要がない場合は、以下「センサ78」と呼ぶ。
通過センサは、発光素子と受光素子との組み合わせからなり、受光素子の透過率(受光量)の減少量が一時的に低下することにより紙幣が通過したことを検出する。現金取扱装置60では、この通過センサの検出結果により、紙幣が所定の搬送位置を通過したか、すなわち紙幣が正常に搬送されているかを確認する。発光素子は、発光ダイオードのような光を放射状に発する素子である。受光素子は、例えば、フォトダイオードである。発光素子は、発した光の一部が受光素子に向かうように設けてられ、受光素子は、紙幣が通過していない時の透過率(受光量)の減少量を各センサ78-1~78-mの汚れの状態を示す検出値として制御部61へ出力する。
硬貨処理ユニット66は、内部の硬貨収納部(スタッカやカセット)に硬貨を保管し、入金時にはオペレータが入金した硬貨を収納し、出金時には所定枚数の硬貨を繰出してオペレータに出金する。硬貨処理ユニット66にも各センサ78-1~78-mと同様の複数のセンサが含まれる。硬貨処理ユニット66については、紙幣処理ユニット65と略同様の構成であるため説明を省略する。
次に、紙幣処理ユニット65の構成と紙幣の搬送経路を説明する。図4は、紙幣処理ユニット65の概略構造を説明する模式図である。図4は、現金取扱装置60内部の断面図である。入金部72、出金部73、リジェクト部77は、それぞれ並んで設けられる。
スタッカ74は、金種別にスタッカ74a、スタッカ74b、スタッカ74cの3つが設けられる。スタッカ74とカセット75の上部に、鑑別部76が設けられる。入金部72、出金部73、リジェクト部77は、鑑別部76の横に設けられる。入金部72、出金部73、リジェクト部77、鑑別部76、スタッカ74、カセット75の各部位を繋ぐように、搬送部71が設けられる。
センサ78-1,78-2は、入金部72の入口側および現金取扱装置60の内部側にそれぞれ配置されている。センサ78-1は、入金部72に紙幣が投入されたことを検出する。センサ78-2は、入金部72から現金取扱装置60の内部に紙幣が搬送されたことを検出する。
センサ78-3,78-4は、出金部73の出口側および現金取扱装置60の内部側にそれぞれ配置されている。センサ78-3は、出金部73から紙幣が取り出されたことを検出する。センサ78-4は、現金取扱装置60の内部から出金部73へ紙幣が搬送されたことを検出する。
センサ78-5,78-6は、リジェクト部77の出口側および現金取扱装置60の内部側にそれぞれ配置されている。センサ78-5は、リジェクト部77から紙幣が取り出されたことを検出する。センサ78-6は、現金取扱装置60の内部からリジェクト部77へ紙幣が搬送されたことを検出する。
センサ78-7,78-8は、鑑別部76の入金部72、出金部73、リジェクト部77側およびスタッカ74、カセット75側にそれぞれ配置されている。センサ78-7は、鑑別部76へ紙幣が搬送されたことを検出する。センサ78-8は、鑑別部76から一時保留部(不図示)へ紙幣が搬送されたことを検出する。
センサ78-9は、搬送部71上において、現金取扱装置60の上方から下方に移行する箇所に配置されている。センサ78-9は、鑑別部76から搬送された紙幣が、紙幣収納部(スタッカ74やカセット75)側へ搬送されたことを検出する。
センサ78-10,78-11,78-12,78-13は、それぞれ搬送部71からスタッカ74a,74b,74c、カセット75への岐路に配置されている。センサ78-10,78-11,78-12,78-13は、それぞれ搬送部71からスタッカ74a,74b,74c、カセット75へ紙幣が搬送されたことを検出する。
センサ78-14,78-15,78-16,78-17は、それぞれスタッカ74a,74b,74c、カセット75の入出口に配置されている。センサ78-14,78-15,78-16,78-17は、それぞれスタッカ74a,74b,74c、カセット75へ紙幣が投入されたこと、または、スタッカ74a,74b,74c、カセット75から紙幣が繰り出されたことを検出する。各センサ78-1~78-mは様々な箇所で使用されているため、汚れやすいセンサや汚れにくいセンサが存在する。
続いて、現金取扱装置60の入金時および出金時の動作につき説明する。始めに、入金時の動作を説明する。
図5は、入金時の紙幣の流れを説明する図である。白抜き矢印のルートが正常紙幣(正常券)の流れである。
オペレータにより行われた入金指示に対応して、シャッタ(不図示)が開き、入金部72に対する紙幣挿入待ち状態となる。
オペレータが紙幣を入金部72に投入すると、紙幣が投入されたことが確認(検出)され、シャッタが閉じる。そして、投入された紙幣を搬送部71の近くに設けられた繰り出し部(不図示)の位置まで押圧部材等(不図示)により移動させ、繰り出し部(不図示)により装置内部の搬送部71上に紙幣が繰り出される。この際、紙幣は、図5に示すような搬送路71aを通って、入金部72から鑑別部76まで搬送される。
鑑別部76において、紙幣が正常券であるかどうかが鑑別される。鑑別部76により正常券ではない、すなわち、不良券(折れ,切れ等),偽券であると鑑別された紙幣は、鑑別部76から出金部73まで搬送されて、オペレータに返却される。
鑑別部76により正常券と鑑別された紙幣は、図5に示すような搬送路71bを通って、鑑別部76から一時保留部(不図示)まで搬送される。そして、オペレータによる確認指示を待つために、一時保留部(不図示)に一時的に収納される。このとき、オペレータに対し入金金額の確認を促す画面(不図示)が表示部63に表示される。
この状態で、オペレータにより確認指示がキャンセルされると、紙幣が一時保留部(不図示)から出金部73まで搬送されて、オペレータに返却される。
一方、この状態で、オペレータにより確認指示がOKされると、一時保留部から入金金額に対応する紙幣が1枚ずつ繰り出し部(不図示)により図5に示すような搬送路71c上に繰り出される。そして、搬送路71c上に繰り出された紙幣は、図5に示すような搬送路71dを通って、一時保留部(不図示)からいずれかの収納庫(スタッカ74a,74b,74c、カセット75)に収納される。
続いて、出金時の動作を説明する。図6は、出金時の紙幣の流れを説明する図である。白抜き矢印が正常紙幣(正常券)の流れである。
オペレータにより行われた出金指示に対応して、いずれかの収納庫(スタッカ74a,74b,74c)から紙幣が繰り出され、鑑別部76まで搬送される。
収納庫(スタッカ74a,74b,74c)のいずれかから紙幣が繰り出される場合は、図6に示すような搬送路71m,71n,71oを通って、各収納庫(スタッカ74a,74b,74c)から鑑別部76まで紙幣は搬送される。
鑑別部76において、その紙幣が正常券であるかどうかが鑑別される。鑑別部76により不良券(折れ,切れ等),偽券と鑑別された紙幣は、図6に示すような搬送路71p,71qを通って、鑑別部76からリジェクト部77まで搬送され、収納される。
鑑別部76により正常券と鑑別された紙幣は、図6に示すような搬送路71p、71qを通って、出金部73まで搬送され、オペレータによる紙幣抜き取り待ち状態となる。
なお、硬貨処理ユニット66の構成と硬貨の搬送経路については、紙幣処理ユニット65の構成と紙幣の搬送経路と同様であるため、説明を省略する。
図7は、本実施形態における現金取扱装置60の機能ブロック図である。図7に示すように、現金取扱装置60は、状態検出部81、傾き算出部82、判定部83、報知部84、基準傾き生成部85を備える。また、現金取扱装置60は、図7に示していない他の機能構成を備えていてもよい。
現金取扱装置60は、コンピュータの機能を備えており、判定処理プログラムにしたがって後述する判定処理を実行する。
記憶部62は、透過率記憶部91、傾き記憶部92、基準傾き記憶部93、を備える。また、記憶部62は、図7に示していない他の機能構成を備えていてもよい。
状態検出部81は、所定のタイミングで各センサ78-1~78-mの汚れの状態を検出する。状態検出部81は、汚れの状態として各センサ78-1~78-mの汚れの状態を示す検出値を検出する。例えば、状態検出部81は、汚れの状態を示す検出値として、各センサ78-1~78-mの透過率(受光量)の減少量を検出する。状態検出部81は、各センサ78-1~78-mごとに、透過率(受光量)の減少量の検出を行う。状態検出部81は、所定のタイミングとして、例えば、1週間毎、10日毎、1ヶ月毎など任意に設定したタイミングで各センサ78-1~78-mの透過率(受光量)の減少量を検出することができる。
状態検出部81は、所定のタイミングで検出した各センサ78-1~78-mの透過率(受光量)の減少量を各センサ78-1~78-m毎に、透過率記憶部91に記憶する。
図8は、透過率記憶部91に記憶されている透過率(受光量)の減少量の一例を示す図である。透過率記憶部91には、所定のタイミングで検出された各センサ78-1~78-mの透過率(受光量)の減少量が記憶されている。
傾き算出部82は、状態検出部81により第1のタイミングで検出したセンサ78の透過率(受光量)の減少量(第1の検出値)と、第2のタイミングで検出したセンサ78の透過率(受光量)の減少量(第2の検出値)とに基づいて透過率(受光量)の減少量の傾きを算出する。傾き算出部82は、透過率記憶部91に記憶されている各センサ78-1~78-mの透過率(受光量)の減少量に基づいて、各センサ78-1~78-mごとに、透過率(受光量)の減少量の傾きの算出を行う。
傾き算出部82が算出する透過率(受光量)の減少量の傾きは、各センサ78-1~78-mの汚れの度合いを示す情報である。例えば、傾き算出部82は、状態検出部81によりk-1回目のタイミング(第1のタイミング)で検出したセンサ78の透過率(受光量)の減少量と、k回目(第2のタイミング)で検出したセンサ78の透過率(受光量)の減少量とに基づいて透過率(受光量)の減少量の傾きを算出する。kは、タイミングを表すカウント値である。
状態検出部81が、1週間毎のタイミングで各センサ78-1~78-mの汚れの状態を示す検出値を検出する場合について説明する。この場合、傾き算出部82は、k-1回目のタイミング(第1のタイミング)で検出されたセンサ78の透過率(受光量)の減少量と、k-1回目のタイミングから1週間後のk回目(第2のタイミング)で検出したセンサ78の透過率(受光量)の減少量とに基づいて透過率(受光量)の減少量の傾きを算出する。
傾き算出部82は、透過率(受光量)の減少量を縦軸、タイミングを横軸として透過率(受光量)の減少量の傾きを算出する。
例えば、センサ78-1について、図8の透過率記憶部91に記憶されている透過率(受光量)の減少量を参照して説明する。センサ78-1について、タイミング「0」で検出された透過率(受光量)の減少量は「0」、タイミング「1」で検出された透過率(受光量)の減少量は「0.25」であるため、傾き算出部82は、((0.25-0)/1)=「0.25」をタイミング「1」における傾きとして算出する。傾き算出部82は、算出した傾き「0.25」をセンサ78-1のタイミング「1」の傾きとして傾き記憶部92に記憶する。
タイミング「1」で検出された透過率(受光量)の減少量は「0.25」、タイミング「2」で検出された透過率(受光量)の減少量は「1.5」であるため、傾き算出部82は、((1.5-0.25)/1)=「1.25」をタイミング「2」における傾きとして算出する。傾き算出部82は、算出した傾き「1.25」をセンサ78-1のタイミング「2」の傾きとして傾き記憶部92に記憶する。
タイミング「2」で検出された透過率(受光量)の減少量は「1.5」、タイミング「3」で検出された透過率(受光量)の減少量は「3.50」であるため、傾き算出部82は、((3.50-1.5)/1)=「2.00」をタイミング「3」における傾きとして算出する。傾き算出部82は、算出した傾き「2.00」をセンサ78-1のタイミング「3」の傾きとして傾き記憶部92に記憶する。
同様に、図8の透過率記憶部91に記憶されている透過率(受光量)の減少量を参照して、センサ78-2について説明する。
タイミング「0」および「1」において検出された傾きは、それぞれセンサ78-1と同一であるため説明を省略する。センサ78-2において、タイミング「2」で検出された透過率(受光量)の減少量は「1.5」、タイミング「3」で検出された透過率(受光量)の減少量は「1.75」であるため、傾き算出部82は、((1.75-1.5)/1)=「0.25」をタイミング「3」における傾きとして算出する。傾き算出部82は、算出した傾き「0.25」をセンサ78-2のタイミング「3」の傾きとして傾き記憶部92に記憶する。
図9は、傾き記憶部92に記憶されている傾きの一例を示す図である。傾き記憶部92には、所定のタイミングにおける各センサ78-1~78-mの傾き透過率(受光量)の減少量の傾きが記憶されている。
判定部83は、傾き算出部82により算出された傾きが基準となる傾きS0(以下、「基準傾きS0」と呼ぶ)より大きい場合、異常であると判定する。基準傾きS0は、基準傾き記憶部93に記憶されている。基準傾きS0は、各センサ78-1~78-m毎に、基準傾き記憶部93に記憶されていてもよい。例えば、基準傾き記憶部93に記憶されている基準傾きS0が「1.0」である場合について、図10のグラフ併せて参照して説明する。図10は、センサ78の透過率(受光量)の減少量とタイミングとの関係に対応する透過率(受光量)の減少量の傾きを示すグラフである。
図10のグラフは、透過率(受光量)の減少量を縦軸、タイミングを横軸としてセンサ78の傾きが表示されている。図10には、透過率(受光量)の減少量の閾値A1、閾値A2(A1>A2)がそれぞれ規定されている。閾値A1、閾値A2は、あらかじめ記憶部62に記憶されている。
閾値A1は、センサ78が汚れて使用できない透過率(受光量)の減少量を表す。閾値A2は、センサ78が汚れて使用できない直前の透過率(受光量)の減少量を表す。センサ78の透過率(受光量)の減少量が閾値A1以上となった場合には、報知部84は、使用できないことを示すエラー表示を表示部63に表示する。センサ78の透過率(受光量)の減少量が閾値A2以上となった場合には、報知部84は、注意しながら継続して使用可能であることを示す注意表示を表示部63に表示する。
例えば、センサ78-1において、図9の傾き記憶部92および図10のグラフを参照すると、タイミング「1」の傾きS1は、「0.25」であり、基準傾きS0より小さいため、判定部83は、センサ78-1が異常ではないと判定する。
これに対し、タイミング「2」の傾きS2は、「1.25」であり、基準傾きS0より大きいため、判定部83は、センサ78-1が異常であると判定する。
センサ78-1について、判定部83は、タイミング「2」において、傾き算出部82により算出された透過率(受光量)の減少量の傾きが基準傾きS0より大きいと判定し、センサ78-1は異常であると判定する。
すなわち、傾き算出部82により算出された透過率(受光量)の減少量の傾きが基準傾きS0より大きい場合には、通常想定される汚れよりも、多くの汚れがセンサ78-1の周囲に付着し滞留しているか、センサ78自体が損傷していると推定される。
この場合、報知部84は、タイミング「2」において、表示部63に対し該当するセンサ78-1に異常があることを示すエラー表示を行う。エラー表示を確認したオペレータは、センサ78-1に異常があるため、現金取扱装置60の保守が必要なことを把握することができる。
また、報知部84は、制御装置10を通じてホストサーバ3に対し保守コールを行う。保守コールを受けた保守員は、該当する現金取扱装置60のセンサ78-1にエラーがあることを迅速に把握することができる。
上述の実施形態では、判定部83は、所定のタイミングにおいて、一度でも傾き算出部82により算出された透過率(受光量)の減少量の傾きが基準傾きS0より大きいと判定した場合は、センサ78は異常であると判定しているがこれに限られない。判定部83は、傾き算出部82により算出された透過率(受光量)の減少量の傾きが基準傾きS0より大きいと連続して判定した場合、異常であると判定してもよい。
例えば、センサ78-1において、図9の傾き記憶部92および図10のグラフを参照すると、タイミング「3」の傾きS3は、「2.00」であり、基準傾きS0より大きい。したがって、センサ78-1について、連続したタイミング「2」および「3」において算出された傾きはそれぞれ基準傾きS0より大きい。
判定部83は、タイミング「2」および「3」において、それぞれ傾き算出部82により算出された傾きが基準傾きS0より大きいと連続して判定し、センサ78-1は異常であると判定する。
すなわち、傾き算出部82により算出された透過率(受光量)の減少量の傾きが基準傾きS0より大きいと連続して判定された場合は、算出された傾きが基準傾きS0より大きいと一度だけ判定された場合よりも、該当するセンサ78-1が異常である確率が高い。従って、判定部は、傾き算出部82により算出された透過率(受光量)の減少量の傾きが基準傾きS0より大きいと連続して判定された場合に、異常であると判定してもよい。これにより、異常判定の精度を向上することができる。
また、この場合も報知部84は、タイミング「3」において、表示部63に該当するセンサ78-1に異常があることを示すエラー表示を行う。エラー表示を確認したオペレータは、センサ78-1に異常があるため、現金取扱装置60の保守が必要なことを把握することができる。
また、報知部84は、制御装置10を通じてホストサーバ3に対し保守コールを行う。保守コールを受けた保守員は、該当する現金取扱装置60のセンサ78-1にエラーがあることを迅速に把握することができる。
同様に、図9の傾き記憶部92に記憶されている傾きを参照して、センサ78-2について説明する。タイミング「0」および「1」において検出された傾きは、それぞれセンサ78-1と同一であるため説明を省略する。センサ78-2について、図9の傾き記憶部92を参照すると、タイミング「3」の傾きS3’は、「0.25」であり、基準傾きS0より小さいため、判定部83は、センサ78-2が異常ではないと判定する。
図9、図10に示すように、センサ78-2について、タイミング「2」において算出された傾きS2は基準傾きS0より大きい。しかし、タイミング「3」において算出された傾きS3’は基準傾きS0より小さい。このため、判定部83は、一時的に異常値を示した透過率(受光量)の減少量を除外して、センサ78の異常の判定を行うことができる。
また、判定部83は、保守員による定期保守時に、各センサ78-1~78-mのうち、傾き算出部82により算出された透過率(受光量)の減少量の傾きが基準傾きS0より大きいセンサ78-1~78-mを異常であると判定する。そして、報知部84は、異常であると判定したセンサ78に異常がある旨のエラー表示を表示部63に表示する。
これにより、保守員は、定期保守時に、異常がある旨のエラー表示があるセンサ78のみを清掃するだけで済む。これにより、センサ78の清掃にかかる保守にかかる時間を短縮することができ、その結果、現金取扱装置60の保守費用の削減を図ることができる。
基準傾き生成部85は、傾き算出部82により検出された複数の透過率(受光量)の減少量に基づいて基準傾きS0を生成する。図9の傾き記憶部92を参照して、センサ78-1の基準傾きS0を生成する例について説明する。
図9に示すように、センサ78-1のタイミング「1」,「2」,「3」の透光率(受光量)は、それぞれ「0.25」,「1.25」,「2.00」である。基準傾き生成部85は、各タイミングで算出されたセンサ78-1の透光率(受光量)の平均に、任意の値を追加した値を新しい基準傾きS0として算出する。
例えば、基準傾き生成部85は、各タイミングで算出されたセンサ78-1の透光率(受光量)の平均((0.25+1.25+2.00)/3= 1.17)を算出する。そして、基準傾き生成部85は生成した透光率(受光量)の平均「1.17」に任意の値として例えば「+0.5」を追加した値(1.17+0.5=1.67)を新しい基準傾きS0として生成する。
基準傾き生成部85は、生成した基準傾きS0をセンサ78-1の新しい基準傾きS0として基準傾き記憶部93に記憶する。同様に、基準傾き生成部85は、各センサ78-1~78-m毎に、基準傾きS0を生成し、生成した基準傾きS0を各センサ78-1~78-mの新しい基準傾きとして基準傾き記憶部93に記憶する。
図11は、本実施の形態における判定処理の流れを示すフローチャートである。
本実施の形態における判定処理は、図2~10を用いて説明した現金取扱装置60が判定処理プログラムにしたがって実行する。なお、本説明では、所定の期間を1週間として説明するが、これに限定されるものではない。
判定処理プログラムは、図11に示した判定処理のフローのようにして実行される。
はじめに、状態検出部81は、k=0として、タイミング「0」でのセンサ78の透過率(受光量)の減少量を検出する。すなわち、初期値の透過率(受光量)の減少量を検出する(ステップS11)。状態検出部81は、処理開始から所定の期間として1週間が経過したか否かを判定する(ステップS12)。処理開始から所定の期間として1週間が経過していない場合(ステップS12のNO)には、処理開始から所定の期間として1週間が経過するまでの間処理を待機する。処理開始から所定の期間として1週間が経過した場合(ステップS12のYES)には、状態検出部81は、kに1加算する(ステップS13)。
状態検出部81は、k回目のタイミングでセンサ78の透過率(受光量)の減少量を検出する(ステップS14)。傾き算出部82は、傾き記憶部92を参照して、センサ78のk-1回目の透過率とk回目の透過率とに基づきk回目の傾きを算出する(ステップS15)。傾き算出部82は、ステップS15で算出したk回目の傾きを傾き記憶部92に記憶する(ステップS16)。
判定部83は、ステップS15で算出した傾きは基準傾きS0より小さいか否かを判定する(ステップS17)。算出した傾きは基準傾きS0より小さい場合(ステップS17のYES)には、判定部83は、対象のセンサ78は正常であると判定する(ステップS18)。
状態検出部81は、k回目の検出から所定の期間として1週間が経過したか否かを判定する(ステップS19)。k回目の検出から所定の期間として1週間が経過していない場合(ステップS19のNO)には、k回目の検出から所定の期間として1週間が経過するまでの間処理を待機する。k回目の検出から所定の期間として1週間が経過した場合(ステップS19のYES)には、状態検出部81は、kに1を加算する(ステップS20)。この処理が終了すると、処理はステップS14に戻る。
ステップS17に戻り、算出した傾きは基準傾きS0より大きい場合(ステップS17のNO)には、判定部83は、傾き記憶部92を参照して、k-1回目の傾きは基準傾きS0より大きいか否かを判定する(ステップS21)。k-1回目の傾きは基準傾きS0より小さい場合(ステップS21のNO)には、処理はステップS19に進む。
k-1回目の傾きは基準傾きS0より大きい場合(ステップS21のYES)には、判定部83は、対象のセンサ78は異常であると判定する(ステップS22)。
報知部84は、表示部63にエラー表示を行い(ステップS23)、制御装置10を通じてホストサーバ3に保守コールを行う(ステップS24)。この処理が終了すると、判定処理は終了となる。
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階でのその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素を適宜組み合わせても良い。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能である。
上述の実施形態では、判定部83は、傾き算出部82により算出された傾きが基準傾きS0より大きい場合、異常であると判定しているがこれに限られない。例えば、判定部83は、前回の保守時から所定の時間が経過し、かつ、傾き算出部82により算出された透過率(受光量)の減少量の傾きが基準傾きS0より大きい場合、異常であると判定してもよい。
前回センサチェックを行ってから、所定のタイミング毎に、定期保守を行い現金取扱装置60のセンサ78を清掃する場合において説明する。前回保守を行ったときをタイミング「0」とし、所定のタイミングとして、タイミング「4」ごとに、定期保守を行う場合について説明する。基準傾きS0では、タイミング「4」においても閾値A1,A2のいずれにも達しないので、エラーを生じることはない。
この場合、判定部83は、前回保守を行ったときから所定の時間が経過し、かつ、傾き算出部82により算出された透過率(受光量)の減少量の傾きが基準傾きS0より大きい場合、異常であると判定することができる。
図9、図10に示すように、例えば、タイミング「2」において傾き算出部82により算出された傾きS2が基準傾きS0より大きい場合であっても、すぐに透過率(受光量)の減少量が閾値A1または閾値A2に達するおそれはない。
これに対し、図9、図10に示すように、タイミング「3」において傾き算出部82により算出された透光率(受光量)の傾きS3は基準傾きS0より大きい。このため、図10に示すように、定期保守のタイミング「4」が経過する間に、センサ78-1の透光率(受光量)が閾値A1およびA2に達してしまう。
この場合、判定部83は、前回保守を行ったときから所定の時間が経過、すなわち、タイミング「0」からタイミング「4」まで時間を経過し、かつ、傾き算出部82により算出された透過率(受光量)の減少量の傾きが基準傾きS0より大きいため、異常であると判定する。すなわち、前回保守を行ったときから所定の時間の経過後、次回の定期保守を行う前に、該当するセンサ78の透光率(受光量)が閾値A1またはA2に達すると推定できる場合のみ、判定部83は該当するセンサ78は異常であると判定する。
これにより、保守員は、定期保守時に、異常がある旨のエラー表示があるセンサ78のみを清掃するだけで済む。これにより、センサ78の清掃にかかる保守にかかる時間を短縮することができ、その結果、現金取扱装置60の保守費用の削減を図ることができる。
また、上述の実施形態では、基準傾き生成部85は、各タイミングで算出されたセンサ78-1の透光率(受光量)の平均に基づいて基準傾きS0を生成しているがこれに限られない。例えば、基準傾き生成部85は、各タイミングで算出されたセンサ78の透光率(受光量)の標準偏差に基づいて新しい基準傾きS0を生成してもよい。
上述の実施形態の判定処理は、現金取扱装置60が判定処理プログラムにしたがって実行しているがこれに限られない。例えば、制御装置10が判定処理プログラムにしたがって判定処理を実行してもよい。
1 :金融システム
2,2-1~2-n :金融端末
3 :ホストサーバ
10 :制御装置
11 :制御部
12 :記憶部
13 :入出力インタフェース
14 :通信インタフェース
15 :バス
20 :表示装置
30 :入力装置
40 :イメージ読取装置
50 :通帳印字装置
60 :現金取扱装置
61 :制御部
62 :記憶部
63 :表示部
64 :入出力インタフェース
65 :紙幣処理ユニット
66 :硬貨処理ユニット
67 :バス
71 :搬送部
71a~71d,71m~71q :搬送路
72 :入金部
73 :出金部
74,74a~74c :スタッカ
75 :カセット
76 :鑑別部
77 :リジェクト部
78 :センサ
78,78-1~78-m :センサ
81 :状態検出部
82 :傾き算出部
83 :判定部
84 :報知部
85 :基準傾き生成部
91 :透過率記憶部
92 :傾き記憶部
93 :基準傾き記憶部
A1,A2 :閾値
N :ネットワーク
S0 :基準傾き
S1,S2,S3,S3’ :傾き

Claims (3)

  1. 自動取引装置内の貨幣の状態を検出するセンサと、
    所定のタイミングで前記センサの汚れの状態を検出する状態検出部と、
    前記状態検出部により第1のタイミングで検出された第1の検出値と、第2のタイミングで検出された第2の検出値とに基づいて前記検出値の傾きを算出する傾き算出部と、
    前記傾き算出部により算出された前記検出値の傾きが基準となる傾きより大きい場合、異常であると判定する判定部と、
    前記タイミングの各々について算出された前記傾きを記憶する傾き記憶部と、
    前記状態検出部により検出された複数の前記検出値に基づいて前記基準となる傾きを生成する基準傾き生成部と、
    を備えることを特徴とする自動取引装置。
  2. 請求項1に記載の自動取引装置であって、
    前記判定部は、前記傾き算出部により算出された傾きが前記基準となる傾きより大きいと連続して判定した場合、異常であると判定することを特徴とする請求項1に記載の自動
    取引装置。
  3. 請求項1または2に記載の自動取引装置であって、
    前記判定部により異常であると判定された前記センサに関する報知を行う報知部を更に備えることを特徴とする自動取引装置。
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