JP2006184991A - 現金自動取引装置 - Google Patents

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JP2006184991A JP2004375310A JP2004375310A JP2006184991A JP 2006184991 A JP2006184991 A JP 2006184991A JP 2004375310 A JP2004375310 A JP 2004375310A JP 2004375310 A JP2004375310 A JP 2004375310A JP 2006184991 A JP2006184991 A JP 2006184991A
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Yasushi Shibata
靖史 芝田
Yukie Taniyama
裕貴江 谷山
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Abstract

【課題】
装置が、紙幣搬送動作中、判別部の突然の故障により、正しいセンサデータ採取が完了しない等の要因が発生し、紙幣判別結果が報告不可となった紙幣が生じた時は、判別部で紙幣が滞留したとみなし、装置を停止させるため、利用者が取引終了できず、装置の復旧作業まで利用者を待たせることになる。
【解決手段】
当該搬送で判別した紙幣をリジェクト券とする手段により、紙幣滞留等の障害として、装置を停止するのではなく、当該搬送で判別した紙幣をリジェクト庫に搬送する。また、利用者の保持していた紙幣については、入出金部へ搬送し、利用者に紙幣を返却する。また判別部を診断する手段により、取り扱い可能金種があれば、その金種のみでの取引を継続して行えるようにする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、金融機関やコンビニエンスストア等に設置される現金自動取引装置(ATMとも言う)に係り、特に紙幣を判別する判別手段を備えた紙幣取扱装置に関する。
紙幣を判別する判別部を有する紙幣取扱装置において、紙幣の搬送異常等が発生したときの対策処理を開示する例として特許文献1〜3がある。
特開2003−168145号公報 特開平10−105795号公報 特開2003−308556号公報
上述した文献にも装置異常時の対策処理が開示されているものの、利用者が取引する自動取引装置は、入金計数、出金等の種々の取引処理を実行するため、それぞれに応じて対策を施す必要があるが当該技術については開示していない。
また一般的に、紙幣搬送動作中、判別部の突然の故障により、正しいセンサデータ採取が完了しない等の要因が発生した場合、後の紙幣が鑑別できない可能性があることから安全を考えて装置ダウンとさせていたため、係員による装置の復旧作業終了まで利用者を待たせるとの問題もあった。
上述した問題の一部を解決するため、実行している取引種類を判断し、その判断した取引に応じて紙幣の収納先を選定し、そして判別部の診断を実行する装置を提供することにある。また判別部の結果が異常の場合でも直ぐに装置を停止しないで、取引に応じた収納先に紙幣を搬送する機能を設けている。また判別部を診断した結果、取扱可能な金種のみで装置の運用を継続する。
装置を継続して運用することができ、稼働率の向上、との効果を奏する。また装置の異常時に利用者へ装置の状態をガイダンスできるとの効果も奏する。
以下、現金自動取引装置又は紙幣取扱装置に関する一実施例を図面により詳細に説明する。
図1は紙幣取扱装置の一実施形態を示す概略図で、利用者が現金自動取引装置(ATM)を利用して入金又は出金取引を行う処理について説明する。最初に入金取引処理を説明するが、ATM内に具備された紙幣取扱装置としては利用者が金額を確認するのを境に、入金計数処理と入金収納処理とがある。
入金取引では、利用者により入出金部1に紙幣が投入されると、入出金部1は紙幣を1枚ずつ分離し、搬送路2上に繰り出す。判別部3で紙幣の金種、真偽等を判定し、紙幣の収納先を決定する。判別部3でリジェクトと判定された紙幣は、ゲート5を切り替えて入金リジェクトスタッカ6へ搬送される。入金リジェクトスタッカ6にスタックした紙幣はシャッタ8を開けて、利用者に紙幣抜き取りを連絡する。入出金部1の紙幣が抜き取られると、仕切板9を後退させ利用者に再投入できることを教える。
一方、判別部3で正券と判定された紙幣はゲート5の切り替えにて、巻き取り式の一時保管庫4に紙幣を一時的に巻き取る。ここまでの処理が入金計数処理である。なお、利用者が一時保管庫4にある紙幣を返却する要求があった場合は、一時保管庫4を逆転させ、搬送路2上に紙幣を繰り出す。搬走路2上の紙幣はゲート5の切り替えにて入金リジェクトスタッカ6へ搬送され、上述と同様に紙幣抜き取りを連絡する。
次に、利用者より収納要求、具体的には利用者が投入した入出金部1への投入金額と判別部3による確定金額とが同様でそれを後述の操作パネルより確認指示があった場合は、紙幣を万円庫15、千円庫16に収納できるように万円庫15、千円庫16内の押板14を移動し、巻き取り式の一時保管庫4を逆転させ、再び搬送路2上に紙幣を繰り出す。搬送路2上の通過センサ12で紙幣を監視し、収納先に従いゲート5を切り替え、判別部3により正券と判定された万円券は万円庫15、千円券は千円庫16に収納し、5千円券、2千円券、リジェクト券と判定された紙幣はリジェクトボックス13に収納する。また万円、千円であっても当該金種紙幣の収納先が満杯状態の時には正券と判定された場合でも紙幣はリジェクトボックス13に収納する。そして入金取引を何度か繰り返した後、万円庫15、千円庫16、リジェクトボックス13が満杯となった場合、係員は装着部10の扉11を開ける。例えば、満杯のリジェクトボックス13等を取り出し、リジェクトボックス13から紙幣を抜き取り、装着部10にリジェクトボックス13を戻して扉11を閉めて運用を再開する。
出金取引では、指定された金種の万円庫15、千円庫16から紙幣を分離し、搬送路2上に繰り出す。判別部3で紙幣の金種、真偽等を判定し、リジェクト券と判定した紙幣は、巻き取り式の一時保管庫4に一時的に巻き取っておき、正券と判定した紙幣だけを入出金部1に搬送する。その後、巻き取り式の一時保管庫4に巻き取られたリジェクト紙幣をリジェクトボックス13に収納後、シャッタ8を開けて利用者に紙幣抜き取りを連絡する。出金取引を何度か繰り返した後、万円庫15、千円庫16が空又は容量が少なくなった場合、係員は装着部10の扉11を開け、空の万円庫15、千円庫16を取り出し、万円庫15、千円庫16に紙幣を詰め込み、装着部10に万円庫15、千円庫16を戻して扉11を閉めて運用を再開する。
図2は、図1に示した紙幣取扱装置の制御ブロック図である。
上位回線制御部102は、上位装置101からの紙幣取扱装置への動作指示の電文受信制御、および主制御部111から上位装置101への処理結果の電文送信制御を行う。ここで言う上位装置101とは現金自動取引装置のことを示すが、その現金自動取引装置の上位であるセンタ又はサーバであっても良い。
この紙幣取扱装置は、CPU、メモリ及びプログラムによって構成する主制御部111を中心に紙幣の鑑別、収納、繰り出し等の様々な処理を実行する。また本図のとおり厳密に各ブロック(機能)を分ける必要もなく、例えば、主制御部111と判別部制御部116を単に制御部と考えても良い。
搬送路駆動モータ制御部103は、主制御部111の指示に従い、図1の搬送路2を駆動させるモータの駆動制御を行う。搬送位置計数部104は、図1の搬送路2の移動量を計数する。センサ制御部105は、図1の各センサの状態を監視し、主制御部111に連絡する。ゲート制御部106は、主制御部111に指示された動作パターンに基づいて、図1の通過センサ12と搬送路2の移動量により紙幣の搬送状態を監視し、ゲート5を切り替える。入出金部制御部107は、主制御部111の指示に従い、図1の入出金部において、紙幣を入出金するためモータの駆動制御を行う。一時保管庫制御部108は、主制御部111の指示に従い、図1の巻き取り式の一時保管庫4を駆動させるモータの駆動制御を行う。押板駆動モータ制御部115は、主制御部111の指示に従い、図1の万円庫21、千円庫22内で紙幣を押さえる押板14を移動させるモータの駆動制御を行う。判別部回線制御部109は、判別部制御部116からの紙幣を判別した結果の受信制御や動作指示の送信制御を行う。紙幣判別部診断テスト制御部112は、紙幣搬送時、判別部異常検出時に、判別部のセンサデータ出力値、センサデータ取込周期、搬送速度等のチェックを実施し、結果を判別部制御部116へ連絡する。鑑別センサデータ採取部113は紙幣搬送中、センサデータを採取し、判別部制御部116へ連絡する。金種判別部114は、鑑別センサデータ採取部113で採取したデータを元に、金種判定処理(鑑別アルゴリズム処理)114を実施し、判別部制御部116へ連絡する。
操作パネル117は、上位装置101が主制御部111から受け取った判別部異常情報、取り扱い可能金種等を装置利用者に連絡する。また、係員がこれから装置に搭載するカセット庫20にどの金種の紙幣が入っているかを登録する等、装置に対し設定等を行う時においても使用する。
カセット庫内紙幣金種記憶部118は、上位装置より受け取ったカセット庫20に格納している金種情報を記憶しておく。なお、主記憶部110は上述した各種処理、制御(機能)を行うプログラム等を記憶しているが、主制御部111と一体と考えて単に制御部と捉えても良い。
ここで判別部3について説明する。図10に図示するように判別部3は各種の複数の判別センサ19を有している。図にはセンサA〜Kのセンサがあり、例えばセンサAは全金種で判別を行うセンサで、センサBは万円券と五千円券に使用されるセンサ、というように、各センサの使用目的は紙幣の種類毎に異なっている。厳密に言うと、センサA〜Kの全てのセンサ出力から最初に金種を特定して、特定した金種に対応するセンサを選択して紙幣の真偽を決定する。なお、当該センサの詳細や鑑別アルゴリズムの詳細については紙幣偽造を防止するためにもこれ以上の説明は省略する。
図9は図10の各センサを使用して鑑別する際の正常処理と、異常処理とを模式的に示した図である。図2の鑑別センサデータ採取部113の処理によって各センサ19より正常にデータが検出されると、これら各データが鑑別アルゴリズム処理に渡され、紙幣がゲートに到達する前の所定タイミング(図の報告タイミング)でその紙幣情報、つまり金種等の情報を報告する。そして紙幣の金種が何か、リジェクト紙幣か否か等の報告によってゲートを切り換える。金種は図2の金種判別部114、真偽は判別部制御部116によって判別されるが、これら紙幣の判別、鑑別に関わる機能、ユニットを纏めて判別部(判別手段)とも言う。
一方、異常の場合としては、センサ自身のハード的な異常と、紙幣の搬送速度が判別部3上で変化することでタイミングが遅れる等のソフト的な異常とに分かれる。前者であれば図10のセンサ種類を特定して異常のないセンサのみを使用すれば良く、後者であればほぼ突発的な異常であることから次回の取引で正常な状態に戻る可能性が高い。なお、図9の異常では鑑別アルゴリズム処理の遅れにより報告タイミングまでに紙幣の情報が報告できなかった例を示しており、これによりゲートの切り換え制御ができない例である。
このような事情を鑑み、入金、出金等の取引における紙幣の取扱処理に焦点を当て、判別部による異常処理におけるそれぞれの特徴事項を以下説明する。
図3を中心に入金計数時の処理について説明する。なお、上述したとおり、入金処理には入金計数処理と入金収納処理とがあり、それぞれ紙幣の取扱(具体的には搬送処理)が異なることから分けて説明する。
図3は、紙幣入金計数時の判別部で異常検出した時を考慮した処理フローである。入金計数時は、搬送路モータを駆動し(301)、利用者によって投入された入出金部1内の紙幣の繰り出しを開始する(302)。判別部での異常検知がなく、入出金部1内の紙幣が空になり、搬送路2内に紙幣残留等もなければ(313)、搬送路モータを止め(314)、正常処理として終了する(315)。なお、入出金部1から繰り出された紙幣は判別部3へと搬送され、判別部3を通して(303)、判別結果に従い正常な紙幣は一時保管庫4へ、リジェクト紙幣は入金リジェクトスタッカ6へ搬送する。図9の異常発生時例等の要因により、紙幣判別結果の報告不可等の判別部異常が発生したとき(304)、搬送路2自身を直ぐには停止しないで、入出金部1からの紙幣分離を停止する(305)。ここで搬送路2内の紙幣が判別部3を通過して紙幣情報の結果が判明した紙幣と、判別部3を通過していない紙幣とに分類できる。そのうち、搬送路2内の紙幣で、判別部3を通っていない紙幣はその後判別部3を通過しても判別結果を用いず、入金リジェクトスタッカ6へ搬送する(306)。続いて、一時保管庫4にすでにスタックしている紙幣を入金リジェクトスタッカ6へ返却し(307)、搬送路駆動モータ制御部103によって搬送路モータを停止する(308)。ステップ307の処理によって、判別部3にて異常を起こした場合でも、利用者により投入された紙幣、即ち、入出金部1内の繰り出し紙幣は、全て入金リジェクトスタッカ6に搬送されるので、シャッタ8を開けて利用者に返却できる。このとき、図2の操作パネル117に「判別部異常」等のガイダンスを表示することにより、利用者に判別部故障等の連絡を行うことも可能である。
利用者に紙幣を返却してシャッタを閉じた後に、判別部3の診断テストを実施する(309)。この診断処理の詳細を図8にて説明する。なお、現金自動取引装置としては取扱中止となっており、利用者は取引できない状態となっている。
判別部診断テストにおいては、ステップ308で停止していた搬送路モータを駆動し(801)、初期の状態として全金種取り扱い不可に設定する(802)。そして、各金種を判別するに当たり、使用するセンサについて各々の出力値をチェックする。フローではまず千円で使用するセンサについてのチェックを行う(803)。図10に一例を示しているが、千円判別に使用するセンサは、ここではセンサA,C,G,J,Kである。このセンサの出力チェックを実施し正常であれば、千円を取り扱い可能とし(804、805)、異常であれば、取り扱い不可のままとする(804)。万円、五千円等の他金種についても、千円と同様にチェックを実施する(806〜814)。
次に、複数のセンサデータ取込周期、搬送速度のチェックを実施する。チェックの方法としては、例えばセンサデータ取込周期、搬送速度について、1sごとに問題ないかのチェックを数分程度実施する等の処理を実施する(815)。当該チェックで異常を検知した場合は、全金種取り扱い不可とする(816)。
このように、図8の判別部診断テストの処理を実行し、取り扱い可能金種があれば、取り扱い可能金種についてのみの取引として、装置を継続運用する(図3の310,311)。センサのハード的な異常でなければ継続運用では全ての金種を取り扱うことが可能となり、またあるセンサが異常であれば他の金種で取り扱うことが可能となり、装置の稼働率が向上する。なお、診断テストにおいて取り扱い可能金種がなければ、装置をダウンさせる(312)。
続いて、図4を用いて紙幣を入金収納処理するときに、判別部で異常発生したときの処理を説明する。
入金収納時は、搬送路モータを駆動し(401)一時保管庫4からの紙幣の繰り出しを開始する(402)。判別部3の異常検知がなく、一時保管庫4内の紙幣が空になり、紙幣が各紙幣収納庫(万円庫15、千円庫16、リジェクト庫13)にスタックされ、搬送路2内に紙幣残留等もなければ(412)、搬送路モータを止め(413)、正常処理で終了する(414)。
紙幣搬送中(403)、図9の異常発生時例等の要因により、紙幣判別結果報告不可等の判別部異常が発生したとき(404)、すでに判別部3を通過した紙幣は、紙幣の収納場所が判明しているので各紙幣収納庫にスタックする。一方、未だ判別部3を通過せずに搬送路2内に残っている紙幣、更には一時保管庫4から繰り出される紙幣はリジェクトボックス13へ搬送する(405)。利用者に対しての入金取引は、入金収納起動時には取引が成立しているので(406)、利用者には迷惑をかけることはない。
そして、一時保管庫4内、搬送路2の紙幣が、リジェクトボックス13へ搬送された後、搬送路モータを停止する(407)。その後、上述にて説明した図8で示す判別部診断テストを実施する(408)。取り扱い可能金種があれば、取り扱い可能金種についてのみの取引として、装置を継続運用させ(409,410)、例えば図2の表示パネル117に「判別部異常、取り扱い可能紙幣はXX円」等の表示を行うことで、利用者に制限事項を連絡することも可能である。一方、取り扱い可能金種がなければ、装置をダウンする(411)。
図5を用いて紙幣出金時の判別部で異常検出した時を考慮した処理を説明する。出金時は、搬送路モータを駆動し(501)、各紙幣収納庫内に収納されている紙幣の繰り出しを開始する(502)。異常検知がなく、指定金額が各紙幣収納庫より繰り出され、搬送路2内に紙幣残留等もなければ(515)、搬送路モータを止め(516)、正常処理として終了する(517)。
紙幣搬送又は鑑別中(503)、上述(図9等参照)の紙幣判別結果報告不可等の判別部異常が発生したとき(504)、各紙幣収納庫からの紙幣分離を停止する(505)。このとき、搬送路2は止めず、すでに判別部3を通過した紙幣に関して、正常券は入出金部1へ、リジェクト券は一時保管庫4へ搬送する。そして判別部を通過していない後続の搬送路上の紙幣等に関しては一時保管庫4へ搬送する(506)。そして、装置はここではダウンさせず、すでに出金紙幣として入出金部1にスタックしている紙幣を分離し、一時保管庫4へ搬送する(508)。このステップ508によって紙幣収納庫から繰り出され出金される紙幣は、判別部3の異常後、全て一時保管庫4に収納される。更に、一時保管庫4にスタックした紙幣をリジェクトボックス13へ搬送し(509)、搬送路モータを停止する(510)。
このように判別部3にて異常が起こっても出金すべき紙幣を利用者に出金する前に(シャッタ8を開かないため)、リジェクトボックス13へ収納することができる。よってこの後、図8で説明した判別部診断テストを実施する(511)。
取扱可能金種がなければ装置を停止処理する(514)。取扱可能金種があり且つ当該金種で上述の利用者の指定した金額の出金が可能であれば、ステップ501に戻って出金処理を再度開始する(512、518)。しかし、この取扱可能金種で利用者の指定した金額の出金が不可能であれば、その旨を図2の操作パネル117に表示し、当該出金処理を取消として終了した後に、再度利用者に出金処理を実施してもらうように、取扱可能金種を表示して継続運用する(513)。このとき、操作パネル117に「判別部異常のため、取り扱い金種XXX円、XXX円のみ」と表示することで、判別部の故障による制限を連絡することができる。
次に図6を中心に装填(補充も含む)処理及び紙幣装填時に判別部で異常を検出したときの処理について説明する。なお、上述の入金、出金処理では利用者が介在するが、装填や後述の回収処理では主に係員が介在する。但し、装置自身で自動的に行う自動補充、自動回収処理では係員は介在しない。
装填時は、搬送路モータを駆動し(601)、カセット収納庫20からの紙幣の繰り出しを開始する(602)。繰り出した紙幣は一時保管庫4に搬送、収納し、一時保管庫4が満杯、又はカセット収納庫20が空になるまで(604)、異常検知がなく、搬送路2内に紙幣残留等もなければ正常処理として、カセット収納庫からの紙幣分離を停止して(605)、搬送路モータを止める(606)。次に一時保管庫4にスタックした紙幣を各紙幣収納庫に収納するため、搬送路を駆動する(623)。異常検知がなく、一時保管庫4内の紙幣が空になり(608)、紙幣が各紙幣収納庫にスタックされ、搬送路2内に紙幣残留等もなければ搬送路を停止する(609)。そしてカセット収納庫20が空であれば(610)、装填処理を終了する。空でなければ空になるまで(601)からの処理を繰り返し実施する。
このように、装填又は補充処理ではカセット20から一時保管庫4へ紙幣を搬送するときと、一時保管庫4から各収納庫15,16へ搬送するときに判別部3によって紙幣の鑑別が行なわれるので、それぞれで判別部異常を考慮する必要がある。
最初に、カセット収納庫20から一時保管庫4へ紙幣搬送中(603)、図9の異常発生時例等の要因により、紙幣判別結果報告不可等の判別部異常が発生したとき(611)、搬送路は止めず、カセット収納庫20からの紙幣分離を停止し(612)、後続の搬送路上の紙幣は一時保管庫4へ搬送する(613)。そして、後続の紙幣が全て一時保管庫4に収納されたタイミングで搬送路モータを一旦停止する(614)。紙幣が搬送路内で双方向に搬送されるためである。続いて一時保管庫4の紙幣をリジェクトボックス13に搬送するため(616)、搬送路を駆動する(615)。一時保管庫4の紙幣をリジェクトボックス13に搬送後、搬送路モータを停止する(619)。その後、図8で示す判別部診断テストを実施する(620)。係員が装填開始時、図2の操作パネル等の操作で、装填金種を予めカセット庫内紙幣金種記憶部118に登録しておくことで、装置が、判別部診断テストの結果で、装填金種が取り扱い可能かどうかの判定が可能となる。装填対象金種が全て取り扱い可能でなければ(621)、次に一部の金種は取り扱い可能かの判定を実施する(623)。取り扱い可能であれば、操作パネル117に「判別部異常、取り扱い金種はXXX円のみ」等の表示を行い、取り扱い可能金種のみで、装置を運用する(625)。取り扱い可能金種がなければ装置をダウンさせる(622)。装填対象金種が全て取り扱い可能であれば、(601)からの処理を繰り返し実施させる。
次に、一時保管庫4から各紙幣収納庫へ紙幣搬送中(607)、紙幣判別結果報告不可等の判別部異常が発生したとき(617)、後続の一時保管庫4の紙幣又は一時保管庫4から搬送され判別部3にて鑑別されていない紙幣をリジェクトボックス13に搬送し(618)、搬送路モータを停止する(619)。そして判別部診断テストを実施する(620)。上述と同様に操作パネル等の操作で、装填金種を予めカセット庫内紙幣金種記憶部118に登録しておくことで、装置をダウンさせない処理が可能となる。
図7の処理フローを用いて回収処理及び回収時の異常処理について説明する。なお、回収時は上述の装填(補充)処理とは逆に、各収納庫の紙幣をカセット20に回収するものである。
回収処理は搬送路モータを駆動し(701)、各紙幣収納庫からの紙幣の繰り出しを開始する(702)。一時保管庫4が満杯又は各収納庫が空になるまで(704)、異常検知がなく、搬送路2内に紙幣残留等もなければ正常処理として、各紙幣収納庫からの紙幣分離を停止して(705)、搬送路モータを止める(706)。次に一時保管庫4にスタックした紙幣をカセット収納庫20に収納するため、搬送路を駆動する(723)。異常検知がなく、一時保管庫4内の紙幣が空(708)になり、紙幣がカセット収納庫20にスタックされ、搬送路2内に紙幣残留等もなければ搬送路を停止する(709)。各紙幣収納庫が共に空であれば(710)、この回収処理を終了し、空になるまでステップ701からの処理を繰り返し実施する。
最初に、各紙幣収納庫から一時保管庫4へ紙幣搬送中(703)、判別部異常が発生したとき(711)、搬送路2は停止せず、各紙幣収納庫からの紙幣分離を停止し(712)、後続の搬送路上の紙幣は一時保管庫4へ搬送する(713)。そして、搬送路モータを停止し(714)、一時保管庫4の紙幣をリジェクトボックス13に搬送するため(716)、搬送路を駆動する(715)。一時保管庫4の紙幣をリジェクトボックス13に搬送後、搬送路モータを停止する(719)。その後、判別部診断テスト(図8参照)を実施する(720)。図2の主記憶部110等で各紙幣収納庫にはどの金種が収納されているかを記憶させる。各紙幣収納庫に収納された回収対象金種が全て取り扱い可能でなければ(721)、装置をダウンし(722)、回収対象金種が全て取り扱い可能であれば、(701)からの処理を繰り返し実施させる。
次に一時保管庫4からカセット収納庫へ紙幣搬送中(707)、判別部異常が発生した(717)時は、後続の一時保管庫4からの紙幣をリジェクトボックス13に搬送し(718)、搬送路モータを停止する(719)。続いて判別部診断テストを実施する(720)。上述と同様に、回収対象金種が全て取り扱い可能でなければ(721)、装置をダウンさせ(722)、回収対象金種が全て取り扱い可能であれば、(701)からの処理を繰り返し実施させる。また、回収対象金種の一部が取り扱い可能金種であれば、その取り扱い可能金種だけを回収することは可能である。これにより、装置をダウンさせないでよいケースが生じ、装置の稼動率向上につながる。
以上説明したように、判別部での突発的な異常に対して、入金、出金等の各取引に応じて紙幣の収納先を変更するなどの処理を行った後に、判別部の自己診断処理を実行し、その結果に応じて装置を運用していくため、装置の稼働率の向上に役立つ効果を奏する。
なお、上述した内容からも明らかなように、取引種類に応じて異常時の収納先を変更、選定する機能を有していることから選定手段(又は変更手段)を装置が有しているとも言える。このような機能、手段や上述した各処理等は図2のCPU等によって構成される主制御部を中心に有していることは言うまでもない。
紙幣取り扱い装置の概略 制御ブロック図 紙幣入金計数時の処理 紙幣入金収納時の処理 紙幣出金時の処理 紙幣装填時の処理 紙幣回収時の処理 判別部診断テスト時の処理 判別部異常発生タイミング例 判別部内センサ配置一例
符号の説明
1…入出金部、2…搬送路、3…判別部、4…一時保管庫、5…ゲート、6…入金リジェクトスタッカ、7…入出金部押板、8…シャッタ、9…仕切板、10…装着部、11…扉、12…通過検知センサ、13…リジェクトボックス、14…ボックス押板、15…万円庫、16…千円庫、17…紙幣、18…入出金部紙幣抜き取り有無センサ、19…判別部センサ、20…カセット庫、101…上位装置、102…上位回線制御部、103…搬送路駆動モータ制御部、104…搬送位置計数部、105…センサ制御部、106…ゲート制御部、107…入出金部制御部、108…一時保管庫制御部、109…判別部回線制御部、110…主記憶部、111…主制御部、112…紙幣判別部診断テスト制御部、113…鑑別センサデータ採取部、114…金種判別部、115…押板駆動モータ制御部、116…判別部制御部、117…操作パネル、118…カセット庫内紙幣金種記憶部

Claims (6)

  1. 紙幣を入出金する入出金部と、紙幣を判別する判別部と、紙幣を一時的に保管する一時保管庫と、前記入出金部より入金された紙幣又は前記入出金部より出金する紙幣を収納する収納庫と、前記判別部よりリジェクトされた紙幣を収納するリジェクト庫と、制御部とを有し、
    前記判別部での異常があったとき、前記制御部は、取引の種類を判断する判断手段と、前記判断手段で得た取引種類に応じて判別部異常発生後の紙幣収納先を選定する選定手段と、選定した収納先に紙幣を収納した後に前記判別部を診断する診断手段とを有することを特徴とする紙幣取扱装置。
  2. 紙幣を入金する入金部と、前記入金部より入金される紙幣を判別する判別部と、前記入金部より入金される紙幣を一時的に保管する一時保管庫と、制御部とを有し、
    前記制御部は、前記入金部より分離する紙幣を前記一時保管庫に搬送する入金計数手段と、前記入金計数手段による前記判別部での異常を検知したとき、前記入金部の分離を停止し且つ前記一時保管庫内の紙幣を前記入金部に搬送し、その後、前記判別部を診断する診断手段とを有することを特徴とする紙幣取扱装置。
  3. 紙幣を入金する入金部と、紙幣を判別する判別部と、前記入金部より入金される紙幣を一時的に保管する一時保管庫と、前記判別部によって正券と判定された紙幣を収納する収納庫と、前記判別部によってリジェクトされた紙幣を収納するリジェクト庫と、制御部とを有し、
    前記制御部は、前記一時保管庫に保管される紙幣を前記収納庫又はリジェクト庫に搬送する入金収納手段と、前記入金収納手段による前記判別部での異常を検知したとき当該検知後に前記一時保管庫より繰り出す紙幣を前記リジェクト庫に収納し、前記判別部を診断する診断手段とを有することを特徴とする紙幣取扱装置。
  4. 紙幣を出金する出金部と、紙幣を判別する判別部と、紙幣を一時的に保管する一時保管庫と、前記出金部より出金する紙幣を収納する収納庫と、リジェクト紙幣を収納するリジェクト庫と、制御部とを有し、
    前記収納庫から前記出金部に紙幣を搬送する過程で前記判別部による異常が発生したとき、前記制御部は、前記収納庫での紙幣分離を停止する停止手段と、搬送中の紙幣及び前記出金部に搬送した紙幣を前記一時保管庫に搬送し、当該一時保管庫内に保管される紙幣を前記リジェクト庫に搬送する搬送手段と、前記リジェクト庫に紙幣を搬送した後に前記判別部を診断する診断手段とを有することを特徴とする紙幣取扱装置。
  5. 紙幣を判別する判別部と、紙幣の金種毎に正券を収納する収納庫と、前記収納庫に装填又は補充するカセットと、前記収納庫から前記カセットに紙幣を搬送する際に紙幣を一時的に保管する一時保管庫と、リジェクト紙幣を収納するリジェクト庫と、制御部とを有し、
    前記判別部が異常を起こしたとき、前記制御部は、前記カセットから前記一時保管庫に紙幣を搬送しているときは前記カセットからの紙幣分離を停止する第1停止手段と、前記一時保管庫から前記収納庫に紙幣を搬送しているときは前記一時保管庫からの繰り出しを停止する第2停止手段と、前記第1及び第2停止手段による停止後に前記一時保管庫に保管された紙幣を前記リジェクト庫に収納した後、前記判別部を診断する診断手段とを有することを特徴とする紙幣取扱装置。
  6. 紙幣を判別する判別部と、紙幣の金種毎に正券を収納する収納庫と、前記収納庫の紙幣を回収するカセットと、前記カセットから前記収納庫に紙幣を搬送する際に紙幣を一時的に保管する一時保管庫と、リジェクト紙幣を収納するリジェクト庫と、制御部とを有し、
    紙幣の回収処理において前記判別部が異常を起こしたとき、前記制御部は、前記収納庫から前記一時保管庫への紙幣搬送過程では前記収納庫からの分離を停止し、前記一時保管庫から前記カセットへの紙幣搬送過程では前記一時保管庫の繰り出しを停止する停止手段と、前記停止手段による停止後に前記判別部を診断する診断手段とを有することを特徴とする紙幣取扱装置。
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