JP6354398B2 - 現金処理装置および現金処理方法 - Google Patents

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本発明は、現金処理装置および現金処理方法に関する。
近年、小売店やスーパーマーケットなどの流通施設および商業施設において、売上金を入金し、釣銭準備金を出金する現金処理装置が設置されている。現金処理装置の一例として、同一金種の所定枚数の硬貨を棒状に包装して得られる棒金を出金する棒金払出装置も知られている。
例えば、特許文献1には、バケット部に棒金を繰り出し、バケット部を棒金出金口に移動させ、出金される棒金の本数を表示し、当該表示に対して利用者により確認操作が行われた場合に、棒金出金口の開閉部材(シャッタ)を開放する、棒金払出装置が開示されている。
特開2010−165163号公報
上記棒金出金口の開閉部材を開放する条件として、上記の確認操作に加えて、あるいは上記の確認操作に代えて、バケット部内の棒金の有無を検知するセンサにより棒金が検知されていることを適用することが考えられる。
しかし、バケット部内の棒金が検知されたことに基づいて開閉部材を開放する方法では、棒金の出金に関する運用効率が悪いという問題があった。例えば、上記方法では、バケット部内に棒金が存在する場合であっても、バケット部内での棒金の配置に応じて、センサにより棒金が検知されず開閉部材が開放されないことが生じ得る。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、棒金の出金に関する運用効率を向上することが可能な、新規かつ改良された現金処理装置および現金処理方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、棒金を収納する棒金収納部と、棒金出金口に設けられた開閉部材と、前記棒金収納部から繰り出された棒金を受け入れ、前記棒金出金口まで移動する棒金搬送部と、前記棒金収納部から棒金が繰り出されたか否かを確認し、前記棒金収納部から棒金が繰り出されたことが確認されたことに基づき、前記開閉部材の開放を指示する制御部と、前記棒金搬送部における棒金の有無を検知するセンサと、を備え、前記制御部は、前記開閉部材の開放前に前記センサにより棒金が検知された場合、前記センサにより棒金が検知されなくなったことに基づいて前記開閉部材の閉鎖を指示し、前記制御部は、前記開閉部材の開放前に前記センサにより棒金が検知されなかった場合、前記開閉部材の開放から所定時間が経過したことに基づいて前記開閉部材の閉鎖を指示する、現金処理装置が提供される。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、棒金を収納する棒金収納部と、棒金出金口に設けられた開閉部材と、前記棒金収納部から繰り出された棒金を受け入れ、前記棒金出金口まで移動する棒金搬送部と、前記棒金収納部から棒金が繰り出されたか否かを確認し、前記棒金収納部から棒金が繰り出されたことが確認されたことに基づき、前記開閉部材の開放を指示する制御部と、前記棒金搬送部における棒金の有無を検知するセンサと、を備え、前記制御部は、前記開閉部材の開放前に前記センサにより棒金が検知された場合、前記センサにより棒金が検知されなくなったことに基づいて前記開閉部材の閉鎖を指示し、前記制御部は、前記開閉部材の開放前に前記センサにより棒金が検知されなかった場合、オペレータにより前記開閉部材の閉操作が行われたことに基づいて前記開閉部材の閉鎖を指示する、現金処理装置が提供される。
前記制御部は、前記開閉部材の開放前に前記センサにより棒金が検知されなかった場合、前記開閉部材の開放後に前記センサにより得られる検知の結果が棒金有りに変化した後、前記センサにより棒金が検知されなくなったことに基づいて前記開閉部材の閉鎖を指示してもよい。
前記制御部は、前記開閉部材の閉鎖を指示した後に前記センサにより棒金が検知された場合、前記開閉部材の開放を再度指示してもよい。
前記制御部は、前記開閉部材の開放を再度指示した場合、前記センサにより棒金が検知されなくなったことに基づいて前記開閉部材の閉鎖を再度指示してもよい。
前記現金処理装置は、前記棒金収納部から前記棒金搬送部に前記棒金を繰り出す繰り出し部と、前記繰り出し部による前記棒金の繰り出し動作を検出する繰出しセンサと、をさらに備え、前記制御部は、前記繰出しセンサからの出力に基づいて前記棒金収納部から棒金が繰り出されたか否かを確認してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、棒金を収納する棒金収納部から棒金を繰り出すことと、棒金収納部から繰り出された棒金を棒金搬送部が受け入れ、棒金搬送部が棒金出金口まで移動することと、前記棒金収納部から棒金が繰り出されたか否かを確認することと、前記棒金収納部から棒金が繰り出されたことが確認されたことに基づき、前記棒金出金口に設けられた開閉部材の開放を指示することと、前記開閉部材の開放前に棒金搬送部における棒金の有無を検知するセンサにより棒金が検知された場合、前記センサにより棒金が検知されなくなったことに基づいて前記開閉部材の閉鎖を指示することと、前記開閉部材の開放前に前記センサにより棒金が検知されなかった場合、前記開閉部材の開放から所定時間が経過したことに基づいて前記開閉部材の閉鎖を指示することと、を含む、現金処理方法が提供される。
以上説明したように本発明によれば、棒金の出金に関する運用効率を向上することが可能である。
本実施形態による現金処理装置の構成を示す説明図である。 操作表示部に表示されるメニュー画面の具体例を示す説明図である。 バラ状態の紙幣および硬貨の出金量入力画面の具体例を示す説明図である。 棒金の出金量入力画面の具体例を示す説明図である。 棒金支払部の主要な構成を簡易的に示す説明図である。 棒金の繰出し動作を示す説明図である。 出金口シャッタの動作を示す説明図である。 棒金の出金に関する比較例による動作を示すフローチャートである。 棒金の包装状態の一例を示す説明図である。 棒金の配置状態の一例を示す説明図である。 棒金の配置状態の一例を示す説明図である。 本発明の実施形態による現金処理装置の第1の動作例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態による現金処理装置の第2の動作例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態による現金処理装置の第3の動作例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
<0.導入>
本発明の実施形態は、小売店やスーパーマーケットなどの流通施設および商業施設に設置される現金処理装置に適用される。本実施形態による現金処理装置は、例えば、レジで用いられる釣銭準備金として紙幣、硬貨、および硬貨を棒状に包装して得られる棒金を出金する釣銭出金、およびレジから回収された紙幣および硬貨を入金する売上入金などの処理を実行可能である。以下、このような本実施形態による現金処理装置の構成および動作について順次詳細に説明する。
<1.現金処理装置の構成>
図1は、本実施形態による現金処理装置1の構成を示す説明図である。図1に示したように、本実施形態による現金処理装置1は、紙幣投入口101と、紙幣一時保留部103と、紙幣鑑別部105と、万券カセット107と、五千券カセット109と、千券カセット111と、回収カセット113と、リジェクト部115と、硬貨投入口117と、硬貨鑑別部119と、硬貨一時保留部121と、硬貨返却部123と、出金ホッパ125と、硬貨回収庫127と、硬貨出金箱129と、カードリーダ部131と、操作表示部133と、棒金支払部140と、制御部150と、を備える。
紙幣投入口101は、現金処理装置1に入金される紙幣が投入される投入口である。また、紙幣投入口101は、紙幣の出金口でもあり、紙幣投入口101から売上入金の取り消しにより返却される紙幣、出金される紙幣、および紙幣鑑別部105により正常ではないとしてリジェクトされた紙幣が出金される。
紙幣一時保留部103には、入金計数時および売上金作成時に、一時的に紙幣が集積される。また、紙幣鑑別部105は、投入された紙幣が正常な紙幣であるか否かを各種センサによって鑑別する。
万券カセット107、五千券カセット109、および千券カセット111は、それぞれ万券、五千券、および千券の紙幣を収納するリサイクルカセットである。具体的には、万券カセット107、五千券カセット109、および千券カセット111(各紙幣カセット)には、バラ状態の各種紙幣が釣銭準備金として収納される。また、各紙幣カセットには、売上として入金され、紙幣鑑別部105で正常と鑑別された各種紙幣が収納される。さらに、釣銭出金時には、各紙幣カセットから各種紙幣が出金される。
回収カセット113は、売上回収のためのカセットである。具体的には、回収カセット113には、精算集計時に、各紙幣カセットから移動された紙幣が売上金として収納される。
リジェクト部115には、紙幣鑑別部105によって正常な紙幣ではないと鑑別された紙幣、すなわちリジェクトされた紙幣が集積される。具体的には、リジェクト部115には、売上入金時に紙幣一時保留部103から各紙幣カセットに紙幣を搬送する過程で紙幣鑑別部105によってリジェクトされた紙幣、各紙幣カセットから釣銭出金を行う過程で紙幣鑑別部105によってリジェクトされた紙幣、精算集計時に各紙幣カセットから回収カセット113に紙幣を搬送する過程で紙幣鑑別部105によってリジェクトされた紙幣などが集積される。
硬貨投入口117は、硬貨が投入される開口である。また、硬貨鑑別部119は、投入された硬貨が正常な硬貨であるか否かを各種センサによって鑑別する。さらに、硬貨一時保留部121には、入金計数時および精算集計時に、一時的に硬貨が集積される。
硬貨返却部123は、硬貨の返却口であり、計数が行われた硬貨、売上入金の取り消しがなされた硬貨が返却される。また、出金ホッパ125には、売上入金によって投入された各種硬貨が収納されており、釣銭出金時には出金ホッパ125から各種硬貨が出金される。
硬貨回収庫127は、売上回収のためのカセットである。具体的には、硬貨回収庫127には、精算集計時に出金ホッパ125から移動された硬貨が売上金として収納される。また、硬貨出金箱129は、釣銭出金時に硬貨を出金するための硬貨出金口である。
カードリーダ部131は、レジカードやIDカード等に書き込まれた情報を読み取る。レジカードやIDカード等に書き込まれる情報として、例えば、カードを利用するオペレータを識別するための情報、および許可されている取引の種類を示す情報が挙げられる。このカードリーダ部131から読み取られる情報が事前に登録されている情報と一致する場合、現金処理装置1の利用が制御部150により許可される。なお、現金処理装置1は、カードリーダ部131に加えて、あるいはカードリーダ部131に代えて、指紋認識を行う指紋認識部、または暗証番号の入力を受け付ける暗証番号入力部を有してもよい。
操作表示部133は、オペレータ操作を検出する操作部としての機能、および各種画面を表示する表示部としての機能を包含する。表示部としての機能は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置により実現される。また、操作部としての機能は例えばタッチパネルにより実現される。なお、表示部および操作部の機能は分離して構成されてもよい。
棒金支払部140は、棒金出金口142を有し、釣銭出金において棒金を棒金出金口142から出金する。
制御部150は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)、CPUが使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶するROM(Read Only Memory)、CPUの実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶するRAM(Random Access Memory)、データ等を記憶するHDD(Hard Disk Drive)装置などのデータ格納用記憶装置等で構成される。
この制御部150は、現金処理装置1の動作全般を制御する。例えば、本実施形態による制御部150は、レジカードやIDカードによる認証が終了すると、オペレータが所望の処理を選択するためのメニュー画面を操作表示部133に表示させ、メニュー画面においてオペレータにより選択された処理を制御する。以下、図2を参照してメニュー画面の具体例を説明した上で、制御部150の制御により実現される各処理の概要を説明する。
<2.現金処理装置が行う各種処理>
図2は、操作表示部133に表示されるメニュー画面40の具体例を示す説明図である。図2に示したように、メニュー画面40は、「01:釣銭出金」ボタン、「02:売上入金」ボタン、「03:計数」ボタン、「04:補充」ボタン、「05:精算集計」ボタン、「06:売上回収」ボタン、および「07:精査」ボタンなど、現金処理装置1が実行可能な処理と関連付けられた選択ボタンを含む。オペレータは、このメニュー画面40からの選択ボタンの選択により、所望の処理を現金処理装置1に実行させることが可能である。
(釣銭出金)
釣銭出金は、各紙幣カセットおよび出金ホッパ125から釣銭準備金を出金するための処理である。例えば、メニュー画面40においてオペレータにより「01:釣銭出金」ボタンが選択されると、制御部150は、金種ごとの出金量をオペレータが入力するための出金量入力画面を操作表示部133に表示させる。ここで、図3および図4を参照し、出金量入力画面の具体例を説明する。
図3は、バラ状態の紙幣および硬貨の出金量入力画面50Aの具体例を示す説明図である。図3に示したように、出金量入力画面50Aは、金種ごとの装置内有高および出金枚数を示す表示51Aと、オペレータが金種および出金枚数を入力するための入力ボタン52Aおよび53Aと、確認ボタン54Aと、棒金選択ボタン56Aと、を含む。
出金量入力画面50Aにおいて確認ボタン54Aが選択されると、現金処理装置1は、出金量入力画面50Aおよび後述する出金量入力画面50Bにおいてオペレータが入力した量の紙幣、硬貨および棒金を出金する。また、出金量入力画面50Aにおいて棒金選択ボタン56Aが選択されると、制御部150は、図4に示す棒金の出金量入力画面50Bを操作表示部133に表示させる。
図4は、棒金の出金量入力画面50Bの具体例を示す説明図である。図4に示したように、出金量入力画面50Bは、金種ごとの装置内有高および出金本数を示す表示51Bと、オペレータが金種および出金本数を入力するための入力ボタン52Bおよび53Bと、確認ボタン54Bと、紙幣硬貨選択ボタン58Bと、を含む。
出金量入力画面50Bにおいて確認ボタン54Bが選択されると、現金処理装置1は、出金量入力画面50Aおよび出金量入力画面50Bにおいてオペレータが入力した量の紙幣、硬貨および棒金を出金する。また、出金量入力画面50Bにおいて紙幣硬貨選択ボタン56Bが選択されると、制御部150は、図3に示したバラ状態の紙幣および硬貨の出金量入力画面50Aを操作表示部133に表示させる。
なお、上記では、メニュー画面40においてオペレータが「01:釣銭出金」ボタンを選択した場合、オペレータが金種ごとの出金量を任意に選択するための出金量入力画面50が表示される例を説明したが、本実施形態はかかる例に限定されない。例えば、メニュー画面40においてオペレータが「01:釣銭出金」ボタンを選択した場合、制御部150は、パターン出金および任意選択出金の各々の選択表示を含むサブメニューを生成し、パターン出金が選択された場合には事前に登録された金種ごとの出金量に従う出金を行い、任意選択出金が選択された場合に上述した出金量入力画面50を生成してもよい。
(売上入金)
売上入金は、レジから回収された紙幣および硬貨を紙幣カセットおよび出金ホッパ125に収納するための処理である。例えば、メニュー画面40においてオペレータにより「02:売上入金」ボタンが選択されると、制御部150は、紙幣投入口101および硬貨投入口117のシャッタを開放し、紙幣および硬貨の投入を誘導する入金誘導画面を操作表示部133に表示させる。その後、制御部150は、紙幣投入口101および硬貨投入口117から投入された紙幣および硬貨を計数する。ここで、紙幣鑑別部105により正常と判断された紙幣は紙幣一時保留部103に集積され、硬貨鑑別部119により正常と判断された硬貨は硬貨一時保留部121に集積される。また、紙幣鑑別部105によりリジェクトされた紙幣は紙幣投入口101から返却され、硬貨鑑別部119によりリジェクトされた硬貨は硬貨返却部123から返却される。
さらに、制御部150は、計数により得られた入金合計金額を操作表示部133に表示させる。そして、オペレータにより入金合計金額の確認操作が行われると、紙幣一時保留部103から紙幣カセットに紙幣が搬送され、紙幣カセットが当該紙幣を収納する。同様に、硬貨一時保留部121から出金ホッパ125に硬貨が搬送され、出金ホッパ125が当該硬貨を収納する。なお、紙幣および硬貨の収納時点で売上(入金合計が出金合計を上回る金額)が発生している場合、高額な紙幣が優先的に回収カセット113に収納される。
(計数)
計数は、投入された紙幣および硬貨の計数を行った後、紙幣および硬貨を返却する処理である。例えば、メニュー画面40においてオペレータにより「03:計数」ボタンが選択されると、制御部150は、紙幣投入口101および硬貨投入口117のシャッタを開放し、紙幣および硬貨の投入を誘導する入金誘導画面を操作表示部133に表示させる。その後、制御部150は、紙幣投入口101および硬貨投入口117から投入された紙幣および硬貨を計数する。ここで、紙幣鑑別部105により正常と判断された紙幣は紙幣一時保留部103に集積され、硬貨鑑別部119により正常と判断された硬貨は硬貨一時保留部121に集積される。また、紙幣鑑別部105によりリジェクトされた紙幣は紙幣投入口101から返却され、硬貨鑑別部119によりリジェクトされた硬貨は硬貨返却部123から返却される。
さらに、制御部150は、計数により得られた入金合計金額を操作表示部133に表示させる。そして、オペレータにより入金合計金額の確認操作が行われると、紙幣一時保留部103の紙幣が紙幣投入口101から返却され、硬貨一時保留部121の硬貨が硬貨返却部123から返却される。
(補充)
補充は、釣銭用の紙幣および硬貨を紙幣カセットおよび出金ホッパ125に補充するための処理である。例えば、メニュー画面40においてオペレータにより「04:補充」ボタンが選択されると、制御部150は、紙幣投入口101および硬貨投入口117のシャッタを開放し、紙幣および硬貨の投入を誘導する入金誘導画面を操作表示部133に表示させる。そして、紙幣投入口101および硬貨投入口117に紙幣および硬貨が投入されると、制御部150は、投入された紙幣および硬貨を紙幣カセットおよび出金ホッパ125に収納するための制御を行う。
(精算集計)
精算集計は、それまでの出金および入金取引を集計し、売上額(入金合計―出金合計)を算出する処理である。例えば、メニュー画面40においてオペレータにより「05:精算集計」ボタンが選択されると、制御部150は、売上額と既に回収カセット113に収納した紙幣額との差分を売上移動金額として算出する。そして、制御部150は、高額券の紙幣を優先して紙幣カセットから回収カセット113に移動させ、出金ホッパ125から硬貨を回収カセット113に移動させ、売上金を作成するための制御を行う。
(売上回収)
売上回収は、オペレータによる売上金の回収を可能とするための処理である。例えば、メニュー画面40においてオペレータにより「06:売上回収」ボタンが選択されると、制御部150は、現金処理装置1の扉を解錠し、回収カセット113の脱着誘導を操作表示部133に表示させる。回収カセット113が脱着され、売上金がオペレータにより回収され、空の回収カセット113がセットされると、処理が完了する。オペレータは、回収した売上金を例えば金融機関などに入金する。
(精査)
精査は、現金処理装置1内の有高を確認するための処理である。例えば、メニュー画面40においてオペレータにより「07:精査」ボタンが選択されると、制御部150は、現金処理装置1の扉を解錠し、紙幣カセットからの紙幣の取り出し、および出金ホッパ125からの硬貨の取り出しを誘導する画面を操作表示部133に表示させる。その後、オペレータにより紙幣および硬貨の取り出しが行われ、現金処理装置1の扉が閉められると、制御部150は、紙幣および硬貨の投入を誘導する画面を操作表示部133に表示させる。
その後、制御部150は、紙幣投入口101および硬貨投入口117から投入された紙幣および硬貨を計数する。ここで、紙幣鑑別部105により正常と判断された紙幣は紙幣一時保留部103に集積され、硬貨鑑別部119により正常と判断された硬貨は硬貨一時保留部121に集積される。また、紙幣鑑別部105によりリジェクトされた紙幣は紙幣投入口101から返却され、硬貨鑑別部119によりリジェクトされた硬貨は硬貨返却部123から返却される。
さらに、制御部150は、計数により得られた合計金額を操作表示部133に表示させる。そして、オペレータにより合計金額の確認操作が行われると、紙幣一時保留部103から紙幣カセットに紙幣が搬送され、紙幣カセットが当該紙幣を収納する。同様に、硬貨一時保留部121から出金ホッパ125に硬貨が搬送され、出金ホッパ125が当該硬貨を収納する。
(補足)
なお、現金処理装置1は、オフラインで運用されてもよいし、店舗会計システムなどの上位サーバと連携してオンラインで運用されてもよい。現金処理装置1は、オンラインで運用される場合、LANなどで接続される上位サーバに対して各処理の結果を電文として送信する。
また、現金処理装置1は多くの処理に対応しているので、全ての処理に対応する選択ボタンを1または2以上のメニュー画面40に配置すると、オペレータが所望の処理に対応する選択ボタンを探すのに手間がかかる。そこで、制御部150は、カードリーダ部131により読み取られた情報から特定されるオペレータの権限に応じて、メニュー画面40の構成を変化させてもよい。例えば、メニュー画面40が複数画面で構成される場合、制御部150は、オペレータによる選択頻度が高い処理の選択ボタンを複数画面のうちで最初に表示される画面に配置してもよい。または、オペレータが一部の処理を行う権限しか有さない場合、制御部150は、オペレータが行う権限を有する処理に対応する選択ボタンを拡大表示してもよい。かかる構成により、メニュー画面40の視認性および操作性を改善することが可能である。
また、現金処理装置1が電源OFFである間に現金処理装置1の扉が開けられた場合、現金処理装置1は、不正な操作があったことをポップアップ画面やブザーで警告してもよい。かかる構成により、現金処理装置1のセキュリティが向上する。
<3.棒金支払部の構成>
以上、現金処理装置1により実行される各処理の概要を説明した。上述した処理のうち、本発明の実施形態は釣銭出金に深く関連し、特に、釣銭出金における棒金支払部140の動作に関連する。そこで、以下では、棒金支払部140の構成および棒金支払部140の動作について順次詳細に説明する。
図5は、棒金支払部140の主要な構成を簡易的に示す説明図である。図5に示したように、棒金支払部140は、棒金出金口142、複数段の棒金トレイ143、ロータリーシュータ144、棒金ホッパ145および出金口シャッタ148を有する。
(棒金トレイ)
棒金トレイ143は、棒金Pを収納する棒金収納部である。棒金トレイ143は、図5に示したように、棒金ホッパ145側に近づくほど低くなるように傾斜している。また、棒金トレイ143には、複数の棒金Pが、各棒金Pの軸方向が棒金トレイ143の傾斜方向と直交するように並べて収納される。すなわち、棒金Pの転がり方向は、棒金トレイ143の傾斜方向と一致する。このため、棒金トレイ143に収納される棒金Pには、重力により、棒金ホッパ145側に転がろうとする力が作用する。
(ロータリーシュータ)
ロータリーシュータ144は、棒金トレイ143に収納された棒金Pを棒金ホッパ145に繰り出す繰り出し部である。ロータリーシュータ144は、各棒金トレイ143の棒金ホッパ145側の端部に位置し、棒金トレイ143側に開口している。ここで、棒金Pには、上述したように棒金ホッパ145側に転がろうとする力が作用している。このため、棒金Pは、ロータリーシュータ144の開口を介してロータリーシュータ144に転がり込み、ロータリーシュータ144に格納される。さらに、ロータリーシュータ144は、棒金Pを格納した状態で制御部150からの制御に基づいて回転することにより、棒金Pを棒金ホッパ145に繰り出すことができる。
なお、ロータリーシュータ144には、ロータリーシュータ144により棒金Pの繰り出しが正常に行われたか否かを検出するための繰出しセンサが設けられる。繰出しセンサは、ロータリーシュータ144に棒金Pが格納されているか否かを検出する第1のセンサ、およびロータリーシュータ144の回転を検出する第2のセンサを含む。これら繰出しセンサの検出結果は制御部150に出力される。制御部150は、ロータリーシュータ144に棒金Pが格納されていることが第1のセンサにより検出されている状態で、ロータリーシュータ144の回転が第2のセンサにより検出されたことに基づき、ロータリーシュータ144により棒金Pの繰り出しが正常に行われたことを確認できる。
(棒金ホッパ)
棒金ホッパ145は、棒金トレイ143から繰り出された棒金Pを受け入れ、棒金出金口142まで移動する棒金搬送部である。例えば、棒金ホッパ145は、制御部150の制御に基づいて図6に示すように目標の棒金トレイ143の高さまで上昇する。そして、ロータリーシュータ144が図6に示したように回転軸Cを中心に回転し、当該回転により繰り出された棒金Pを棒金ホッパ145が受け入れる。
ここで、棒金ホッパ145の底面は、棒金トレイ143から離れるほど低くなるように傾斜している。このため、棒金ホッパ145に繰り出された棒金Pは、理想的には、棒金トレイ143の底面を転がることにより、図6に示したように棒金ホッパ145の棒金トレイ143から遠い側の壁面に当接する。なお、2本目以降に繰り出される棒金Pは、同様に棒金トレイ143の底面を転がり、直近に繰り出された棒金Pに当接した状態で静止し得る。
また、棒金ホッパ145には、棒金トレイ143から遠い側の壁面近傍における棒金Pの有無を検出するための棒金センサ146が設けられる。このため、制御部150は、棒金センサ146からの出力に基づき、棒金ホッパ145に棒金Pが存在するか否かを判断することが可能である。
なお、棒金支払部140は、モータおよびベルトを含む駆動系を有し、当該駆動系が制御部150からの制御に従って動作することにより、棒金ホッパ145の移動が実現される。
(出金口シャッタ)
出金口シャッタ148は、棒金出金口142に設けられる開閉部材である。出金口シャッタ148は、制御部150からの制御に基づき、棒金出金口142を開放または閉鎖する。例えば、図7に示したように棒金ホッパ145が棒金出金口142まで上昇すると、出金口シャッタ148は、制御部150からの制御に基づいて棒金出金口142を開放する。これにより、オペレータが棒金出金口142から棒金Pを取り出せるようになる。
<4.比較例>
以上、棒金支払部140の構成を説明した。ここで、本実施形態による現金処理装置1の技術的意義を明らかにするために、本実施形態による現金処理装置1の動作の説明に先立ち、棒金の出金に関する比較例による動作を説明する。
図8は、棒金の出金に関する比較例による動作を示すフローチャートである。棒金の出金に関する比較例による動作においては、図8に示したように、まず棒金ホッパ145が棒金トレイ143の高さまで移動する(S72)。そして、棒金ホッパ145は、棒金トレイ143から繰り出された棒金を受け入れ(S74)、棒金出金口142まで上昇する(S76)。ここで、棒金センサ146により棒金が検出された場合(S78/棒金有り)、出金口シャッタ148が開放する(S82)。その後、棒金センサ146により棒金が検出されなくなると(S84/棒金無し)、出金口シャッタ148が閉動作を開始する(S86)。
出金口シャッタ148の閉動作の間に棒金センサ146により棒金が検出された場合(S88/棒金有り)、再度出金口シャッタ148が開放する(S82)。棒金センサ146により棒金が検出されないまま出金口シャッタ148の閉動作が完了すると(S88/棒金無し、S90/yes)、棒金の出金に関する動作が終了する。
一方、S78において棒金センサ146により棒金が検出されない場合(S78/棒金無し)、障害画面が表示され、動作が終了する(S92)。
以上のように、比較例による動作では、棒金ホッパ145が棒金出金口142まで上昇した時点で棒金センサ146により棒金が検出されない場合、出金口シャッタ148が開放されずに動作がエラー終了してしまう。
しかし、棒金センサ146により棒金が検出されていなくても、棒金ホッパ145内に棒金が存在する場合が生じ得る。以下、この点について図9および図10を参照して説明する。
図9は、棒金の包装状態の一例を示す説明図である。図9に正常な包装状態として示したように、重ねられた硬貨が包装フィルムの破れ、皺および弛みなどなく、適正な巻きの強さで包装された状態が正常な包装状態である。しかし、図9に悪い包装状態として示したように、包装フィルムに破れ、皺および弛みなどのある棒金が作成されることもある。
このような棒金の包装状態は、ロータリーシュータ144による繰り出し後における棒金の自然落下および棒金ホッパ145内での転がり方に影響を与える。結果、棒金の包装状態に応じて、棒金ホッパ145内で棒金が静止する位置が変化し得る。例えば、図10Aおよび図10Bに示したように、棒金Pの包装状態が悪いと、棒金Pは、棒金センサ146により棒金Pが検出されない状態で静止することがある。
従って、比較例による動作では、棒金の繰り出しが正常に終了した場合であっても、棒金センサ146により棒金が検出されず、動作がエラー終了してしまうことがあったので、棒金の出金に関する運用効率が悪いという問題があった。
<4.現金処理装置の動作>
本発明の実施形態による現金処理装置1の動作によれば、上記問題を解決し、棒金の出金に関する運用効率を向上することが可能である。このために、本発明の実施形態による現金処理装置1は、棒金センサ146による棒金の検出結果でなく、ロータリーシュータ144による棒金の繰り出しが正常に行われたか否かに基づいて出金口シャッタ148の開放を制御する。以下、図11〜図13を参照し、本発明の実施形態による現金処理装置1の動作例をより具体的に説明する。
(第1の動作例)
図11は、本発明の実施形態による現金処理装置1の第1の動作例を示すフローチャートである。図3を参照して説明した出金量入力画面50Bにおいて棒金の出金量が入力されると、まず棒金ホッパ145が、制御部150からの制御に基づいて、出金対象の金種の棒金を収納する棒金トレイ143の高さまで移動する(S204)。そして、ロータリーシュータ144が棒金トレイ143から棒金を棒金ホッパ145に繰り出す(S208)。ここで、制御部150は、ロータリーシュータ144による棒金の繰り出しが正常に終了したか否かを、ロータリーシュータ144に設けられたセンサからの出力に基づいて確認する(S212)。そして、棒金の繰り出しが正常に終了したことが確認されない場合(S212/no)、制御部150は、障害画面の表示などのエラー処理を行う(S216)。
一方、棒金の繰り出しが正常に終了したことが確認された場合(S212/yes)、棒金ホッパ145が制御部150からの制御に基づいて棒金出金口142まで上昇する(S220)。
ここで、制御部150は、棒金センサ146により棒金が検出されているか否かを確認し(S224)、当該確認の結果に関係なく出金口シャッタ148の開放を指示し、当該確認の結果に応じて異なる条件で出金口シャッタ148の閉鎖を指示する。
具体的には、棒金センサ146により棒金が検出されていることが確認された場合(S224/棒金有り)、制御部150は、出金口シャッタ148の開放を指示し(S228)、棒金センサ146からの出力の変化を監視する(S232)。ここで、オペレータにより全ての棒金が棒金出金口142から取り出されると、棒金センサ146により棒金が検出されなくなるので、棒金センサ146により棒金が検出されなくなった場合(S232/棒金無し)、制御部150は、出金口シャッタ148に閉動作の開始を指示する(S236)。
なお、棒金ホッパ145の棒金センサ146側からオペレータが棒金の取り出しを行う場合、一部の棒金の取り出し後に残った棒金は、取り出された一部の棒金があった位置まで転がって移動する。従って、一部の棒金の取り出された後、当該一部の棒金があった位置まで残った棒金が移動するまでの間で、棒金センサ146により棒金が検出されなくなる時間が生じる。このため、制御部150は、S232において、所定時間に渡って棒金センサ146により棒金が検出されなかったことが確認された場合に出金口シャッタ148に閉動作の開始を指示してもよい。かかる構成により、棒金ホッパ145に棒金が残っている状態で出金口シャッタ148が閉鎖されてしまうことを抑制できる。
制御部150は、出金口シャッタ148に閉動作の開始を指示した後、棒金センサ146からの出力の変化を監視し(S240)、棒金センサ146により棒金が検出された場合(S240/棒金有り)、S228の処理に戻り出金口シャッタ148の開放を指示する。かかる構成により、オペレータが、取り出した棒金を、出金口シャッタ148の閉動作が完了する前に棒金出金口142に落としてしまった場合に、オペレータが棒金を棒金出金口142から再度取り出すことが可能となる。そして、棒金センサ146により棒金が検出されないまま出金口シャッタ148の閉動作が完了すると(S240/棒金無し、S244/yes)、棒金の出金に関する動作が終了する。
一方、棒金ホッパ145が棒金出金口142まで上昇した時点で棒金センサ146により棒金が検出されなかった場合(S224/棒金無し)、制御部150は、出金口シャッタ148の開放を指示し(S248)、所定時間待機した後(S252)、出金口シャッタ148に閉動作の開始を指示する(S236)。
以上説明したように、第1の動作例によれば、制御部150が、棒金センサ146による棒金の検出結果でなく、ロータリーシュータ144による棒金の繰り出しが正常に行われたか否かに基づいて出金口シャッタ148の開放を制御する。従って、棒金ホッパ145に棒金があるにもかかわらず動作がエラー終了してしまうことを抑制できるので、棒金の出金に関する運用効率を向上することが可能である。
また、制御部150は、棒金センサ146により棒金が検出されない状態で出金口シャッタ148を開放させた場合、所定時間の経過を出金口シャッタ148の閉鎖のトリガとすることにより、出金口シャッタ148が開放され続けることを防止できる。
(第2の動作例)
図12は、本発明の実施形態による現金処理装置1の第2の動作例を示すフローチャートである。図12に示したように、第2の動作例のS204〜S244の処理は第1の動作例で説明したS204〜S244の処理と実質的に同一である。一方、第2の動作例においては、棒金センサ146により棒金が検出されない状態で出金口シャッタ148が開放された場合の処理(S248、S250およびS252)が第1の動作例と異なる。そこで、以下では第2の動作例において第1の動作例と異なる処理を主に説明する。
図12に示したように、棒金ホッパ145が棒金出金口142まで上昇した時点で棒金センサ146により棒金が検出されなかった場合(S224/棒金無し)、制御部150は、出金口シャッタ148の開放を指示する(S248)。その後、制御部150は、棒金センサ146からの出力の変化を監視し(S250)、棒金センサ146により棒金が検出された場合(S250/棒金有り)、S232の処理に移行し、棒金センサ146により棒金が検出されなくなったことに基づいて出金口シャッタ148の閉動作を指示する(S236)。一方、制御部150は、棒金センサ146により棒金が検出されないまま所定時間が経過した場合にも(S250/棒金無し、S254/yes)、出金口シャッタ148の閉動作を指示する(S236)。
棒金センサ146により棒金が検出されない状態で出金口シャッタ148が開放された場合であっても、オペレータが棒金を取り出す過程で棒金が移動し、棒金センサ146により棒金が検出されるようになり得る。このような場合には、上述したように、所定時間の経過でなく、棒金センサ146により棒金が検出されなくなったことに基づいて出金口シャッタ148が閉動作を開始することにより、オペレータによる棒金の取り出しに応じて出金口シャッタ148を閉鎖することが可能となる。所定時間の経過に基づいて出金口シャッタ148が閉動作を開始する場合、棒金の取り出し後も出金口シャッタ148の開状態が継続することがオペレータに違和感を与え得るが、第2の動作例のように棒金の取り出しに応じて出金口シャッタ148を閉鎖することにより、オペレータの違和感を解消することも可能である。
(第3の動作例)
図13は、本発明の実施形態による現金処理装置1の第3の動作例を示すフローチャートである。図13に示したように、第3の動作例のS204〜S244の処理は第1の動作例で説明したS204〜S244の処理と実質的に同一である。一方、第3の動作例においては、棒金センサ146により棒金が検出されない状態で出金口シャッタ148が開放された場合の処理(S248、S250、S251およびS252)が第1の動作例と異なる。そこで、以下では第3の動作例において第1の動作例と異なる処理を主に説明する。
図13に示したように、棒金ホッパ145が棒金出金口142まで上昇した時点で棒金センサ146により棒金が検出されなかった場合(S224/棒金無し)、制御部150は、出金口シャッタ148の開放を指示し、操作表示部133に「シャッタ閉ボタン」を表示させる(S248)。その後、制御部150は、棒金センサ146からの出力の変化を監視し(S250)、棒金センサ146により棒金が検出された場合(S250/棒金有り)、S232の処理に移行し、棒金センサ146により棒金が検出されなくなったことに基づいて出金口シャッタ148の閉動作を指示する(S236)。
一方、制御部150は、棒金センサ146により棒金が検出されないまま所定時間が経過した場合(S254/yes)、または所定時間が経過する前にオペレータにより「シャッタ閉ボタン」を選択するシャッタ閉操作が行われた場合にも(S251/yes)、出金口シャッタ148の閉動作を指示する(S236)。
上述したように、第3の動作例では、棒金センサ146により棒金が検出されない状態で出金口シャッタ148が開放された場合に、オペレータによるシャッタ閉操作に基づいて出金口シャッタ148の閉動作を開始できる。従って、棒金の取り出し過程で棒金センサ146による検出結果が変化しない場合でも、オペレータが棒金を取り出した後に出金口シャッタ148を直ちに閉鎖することが可能となる。
(変形例)
上記では、棒金センサ146により棒金が検出されない状態で出金口シャッタ148が開放された場合に、制御部150が少なくとも所定時間の経過後に出金口シャッタ148の閉動作を指示する例を説明したが、所定時間は、固定的な時間であってもよいし、制御部150により動的に変化する時間(設定時間)であってもよい。
例えば、S208において繰り出された棒金の本数に応じて、オペレータが棒金の取り出しにかかる時間が異なると考えられる。そこで、制御部150は、S208において繰り出された棒金の本数に応じて上記所定時間を設定してもよい。具体的には、制御部150は、S208において繰り出された棒金の本数が多いほど上記所定時間として長い時間を設定してもよい。かかる構成により、出金口シャッタ148の開放時間の適正化を図ることが可能である。
<5.むすび>
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、制御部150が、棒金センサ146による棒金の検出結果でなく、ロータリーシュータ144による棒金の繰り出しが正常に行われたか否かに基づいて出金口シャッタ148の開放を制御する。従って、棒金ホッパ145に棒金があるにもかかわらず動作がエラー終了してしまうことを抑制できるので、棒金の出金に関する運用効率を向上することが可能である。
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本明細書の現金処理装置1の処理における各ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、現金処理装置1の処理における各ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
また、現金処理装置1に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアに、上述した現金処理装置1の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
1 現金処理装置
101 紙幣投入口
103 紙幣一時保留部
105 紙幣鑑別部
107 万券カセット
109 五千券カセット
111 千券カセット
113 回収カセット
115 リジェクト部
117 硬貨投入口
119 硬貨鑑別部
121 硬貨一時保留部
123 硬貨返却部
125 出金ホッパ
127 硬貨回収庫
129 硬貨出金箱
131 カードリーダ部
133 操作表示部
140 棒金支払部
142 棒金出金口
143 棒金トレイ
144 ロータリーシュータ
145 棒金ホッパ
146 棒金センサ
148 出金口シャッタ
150 制御部

Claims (7)

  1. 棒金を収納する棒金収納部と、
    棒金出金口に設けられた開閉部材と、
    前記棒金収納部から繰り出された棒金を受け入れ、前記棒金出金口まで移動する棒金搬送部と、
    前記棒金収納部から棒金が繰り出されたか否かを確認し、前記棒金収納部から棒金が繰り出されたことが確認されたことに基づき、前記開閉部材の開放を指示する制御部と、
    前記棒金搬送部における棒金の有無を検知するセンサと、
    を備え、
    前記制御部は、前記開閉部材の開放前に前記センサにより棒金が検知された場合、前記センサにより棒金が検知されなくなったことに基づいて前記開閉部材の閉鎖を指示し、
    前記制御部は、前記開閉部材の開放前に前記センサにより棒金が検知されなかった場合、前記開閉部材の開放から所定時間が経過したことに基づいて前記開閉部材の閉鎖を指示する、現金処理装置。
  2. 棒金を収納する棒金収納部と、
    棒金出金口に設けられた開閉部材と、
    前記棒金収納部から繰り出された棒金を受け入れ、前記棒金出金口まで移動する棒金搬送部と、
    前記棒金収納部から棒金が繰り出されたか否かを確認し、前記棒金収納部から棒金が繰り出されたことが確認されたことに基づき、前記開閉部材の開放を指示する制御部と、
    前記棒金搬送部における棒金の有無を検知するセンサと、
    を備え、
    前記制御部は、前記開閉部材の開放前に前記センサにより棒金が検知された場合、前記センサにより棒金が検知されなくなったことに基づいて前記開閉部材の閉鎖を指示し、
    前記制御部は、前記開閉部材の開放前に前記センサにより棒金が検知されなかった場合、オペレータにより前記開閉部材の閉操作が行われたことに基づいて前記開閉部材の閉鎖を指示する、現金処理装置。
  3. 前記制御部は、前記開閉部材の開放前に前記センサにより棒金が検知されなかった場合、前記開閉部材の開放後に前記センサにより得られる検知の結果が棒金有りに変化した後、前記センサにより棒金が検知されなくなったことに基づいて前記開閉部材の閉鎖を指示する、請求項1または2に記載の現金処理装置。
  4. 前記制御部は、前記開閉部材の閉鎖を指示した後に前記センサにより棒金が検知された場合、前記開閉部材の開放を再度指示する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の現金処理装置。
  5. 前記制御部は、前記開閉部材の開放を再度指示した場合、前記センサにより棒金が検知されなくなったことに基づいて前記開閉部材の閉鎖を再度指示する、請求項4に記載の現金処理装置。
  6. 前記現金処理装置は、
    前記棒金収納部から前記棒金搬送部に前記棒金を繰り出す繰り出し部と、
    前記繰り出し部による前記棒金の繰り出し動作を検出する繰出しセンサと、
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記繰出しセンサからの出力に基づいて前記棒金収納部から棒金が繰り出されたか否かを確認する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の現金処理装置。
  7. 棒金を収納する棒金収納部から棒金を繰り出すことと、
    棒金収納部から繰り出された棒金を棒金搬送部が受け入れ、棒金搬送部が棒金出金口まで移動することと、
    前記棒金収納部から棒金が繰り出されたか否かを確認することと、
    前記棒金収納部から棒金が繰り出されたことが確認されたことに基づき、前記棒金出金口に設けられた開閉部材の開放を指示することと、
    前記開閉部材の開放前に棒金搬送部における棒金の有無を検知するセンサにより棒金が検知された場合、前記センサにより棒金が検知されなくなったことに基づいて前記開閉部材の閉鎖を指示することと、
    前記開閉部材の開放前に前記センサにより棒金が検知されなかった場合、前記開閉部材の開放から所定時間が経過したことに基づいて前記開閉部材の閉鎖を指示することと、を含む、現金処理方法。
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