JP6089977B2 - 現金処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、現金処理装置に関し、より詳細には、一時集積部に集積された紙幣をカセットに搬送させて収納する現金処理装置に関する。
金融機関の営業店カウンタ等に、窓口用現金処理機に代表される現金処理装置が設置されている。現金処理装置は、紙幣や硬貨の入金取引や出金取引等に利用される。職員は、例えば、現金処理装置の操作部、又は現金処理装置に接続された受付端末から操作を行うことにより、入金取引や出金取引を行うことができる。
下記の特許文献1には、入金時に紙幣を一時保留部に集積した後に、金種別の紙幣収納庫(カセット)に搬送して収納する自動取引装置が開示されている。
特開平11−86092号公報
ところで、一時集積部に集積された紙幣を複数のカセットに搬送して収納する収納処理を行う際に、一のカセットに収納された紙幣の枚数が設定枚数に達すると、他のカセットが紙幣を更に収納できる状態であっても、収納処理が強制的に停止される。かかる場合に、収納処理を再開させるためには、一のカセットを交換等して設定枚数に達した紙幣を抜き取る必要があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、収納処理の際に複数のカセットへの紙幣の搬送を効率的に行うことが可能な、新規かつ改良された現金処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、第1紙幣と第2紙幣を一時的に集積する一時集積部と、前記第1紙幣を設定枚数収納する第1カセットと、前記第2紙幣を設定枚数収納する第2カセットと、前記一時集積部に集積された前記第1紙幣と前記第2紙幣を、前記第1カセットと前記第2カセットへ搬送する搬送部と、前記一時集積部に集積された前記第1紙幣の枚数を判定する枚数判定部と、前記第1カセットにおける前記第1紙幣の収納状態を判定する収納判定部と、前記一時集積部に集積された前記第1紙幣の枚数が、前記第1カセットが収納できる残りの枚数以下である場合には、前記第1紙幣を前記第1カセットへ搬送させ、前記第1カセットが前記第1紙幣を設定枚数だけ収納しても、前記第2紙幣の前記第2カセットへの搬送を継続させるように前記搬送部を制御する、搬送制御部と、前記一時集積部に集積される紙幣を鑑別する紙幣鑑別部と、を備え、前記第1紙幣は、前記紙幣鑑別部によりリジェクト紙幣と鑑別された紙幣である、現金処理装置が提供される。
かかる現金処理装置によれば、一時集積部に集積された第1紙幣の枚数が第1カセットが収納可能な枚数以下である場合には、第1紙幣が搬送されて第1カセットが第1紙幣を設定枚数だけ収納しても、第2紙幣の第2カセットへの搬送を継続させる。かかる場合には、第1カセットに収納された紙幣の枚数が設定枚数に達しても、その後の紙幣の搬送が停止されないため、第2カセットが第2紙幣を更に収納できる。この結果、第1カセット及び第2カセットへの紙幣の搬送を効率的に行うことが可能となる。
また、上記の現金処理装置において、紙幣が投入される入金部を更に備え、前記一時集積部は、前記入金部から搬送された前記第1紙幣と前記第2紙幣を集積し、前記搬送制御部は、入金紙幣の収納処理として、前記一時集積部に集積された前記第1紙幣と前記第2紙幣を、前記第1カセットと前記第2カセットへ搬送させるように前記搬送部を制御することとしても良い。
また、上記の現金処理装置において、前記収納判定部は、前記第1カセットに収納されている前記第1紙幣の枚数を判定し、前記搬送制御部は、前記一時集積部に集積された前記第1紙幣の枚数と、前記第1カセットに収納されている前記第1紙幣の枚数との和が、前記第1カセットが収納可能な設定枚数以下である場合には、前記第1紙幣を前記第1カセットへ搬送させ、前記第1カセットが前記第1紙幣を設定枚数だけ収納しても、前記第2紙幣の前記第2カセットへの搬送を継続させるように前記搬送部を制御する、こととしても良い。
また、上記の現金処理装置において、前記搬送制御部は、前記一時集積部に集積された前記第1紙幣の枚数が、前記第1カセットが収納できる残りの枚数を超える場合には、前記第1紙幣が前記第1カセットへ搬送されて前記第1カセットが前記第1紙幣を設定枚数だけ収納したことに基づき、前記第1紙幣と前記第2紙幣の搬送を停止させるように前記搬送部を制御する、こととしても良い。
また、上記の現金処理装置において、 前記搬送制御部は、前記一時集積部に集積された前記第1紙幣の枚数が、前記第1カセットが収納できる残りの枚数を超えても、前記第1カセットが物理的に収納可能な最大収納枚数以下である場合には、前記第1紙幣を前記第1カセットへ搬送されて前記第1カセットが前記一時集積部の前記第1紙幣を全て収納しても、前記第2紙幣の前記第2カセットへの搬送を継続させるように前記搬送部を制御する、こととしても良い。
また、上記の現金処理装置において、前記搬送制御部は、前記一時集積部に集積された前記第1紙幣の枚数が、前記第1カセットが物理的に収納可能な最大収納枚数を超える場合には、前記第1紙幣が前記第1カセットへ搬送されて前記第1カセットが前記第1紙幣を前記最大収納枚数だけ収納したことに基づき、前記第1紙幣と前記第2紙幣の搬送を停止させるように前記搬送部を制御する、こととしても良い。
また、上記の現金処理装置において、前記搬送制御部は、前記第1紙幣と前記第2紙幣の搬送停止後に、前記第1紙幣を前記設定枚数又は前記最大収納枚数だけ収納する前記第1カセットから前記第1紙幣が抜き取られた場合には、前記第1紙幣と前記第2紙幣の搬送を再開させるように前記搬送部を制御する、こととしても良い。
以上説明したように本発明によれば、収納処理の際に複数のカセットへの紙幣の搬送を効率的に行うことが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る紙幣処理装置10の内部構成例を示す図である。 第1の実施形態に係る紙幣処理装置10の機能構成例を説明するためのブロック図である。 第1の実施形態に係る紙幣処理装置10の動作例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る収納処理時における紙幣の搬送制御例を示すフローチャートである。 比較例に係る収納処理時における紙幣の搬送制御例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る収納専用カセット35に設けられた紙幣検知センサーの構成例を示す模式図である。 第2の実施形態に係る収納処理時における紙幣の搬送制御例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.第1の実施形態>
(1−1.紙幣処理装置の内部構成例)
図1を参照しながら、本発明の第1の実施形態に係る紙幣処理装置10の内部構成例について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る紙幣処理装置10の内部構成例を示す図である。紙幣処理装置10は、金融機関の営業店等に設置されている。紙幣処置装置10は、装置の操作者である金融機関の受付窓口員等の職員による操作に基づいて、紙幣の取引を行う職員操作型端末である。
紙幣処理装置10は、図1に示すように、入金部の一例である入金口12と、第1出金口14と、第2出金口15と、紙幣鑑別部の一例である紙幣認識部20と、一時集積部の一例である一時保留部22と、搬送部24と、紙幣カセット30A〜30Eと、収納専用カセット35と、表示部40とを有する。なお、第1の実施形態では、収納専用カセット35が第1カセットに相当し、紙幣カセット30A〜30Eが第2カセットに相当する。
入金口12は、職員が紙幣を投入する投入口である。入金口12には、開口部を開閉するシャッタ(不図示)を設けるようにしてもよい。また、入金口12は、束で投入された紙幣を一枚ずつ分離して繰り出す分離機能を有する。
第1出金口14及び第2出金口15は、職員が受け取る紙幣が排出(出金)される排出口である。第1出金口14及び第2出金口15には、開口部を開閉するシャッタ(不図示)を設けるようにしてもよい。また、第1出金口14及び第2出金口15は、排出する紙幣を集積する集積機能を有する。第1出金口14及び第2出金口15は、一例として、紙幣を100枚(最大集積枚数)集積できる容量を有する。なお、図1に示す例では、出金口が2つ設けられているが、これに限定されず、例えば出金口が1つ又は3つ以上であってもよい。
紙幣認識部20は、1枚ずつ通過していく紙幣の鑑別を行う。紙幣の進行方向は双方向に対応しており、紙幣認識部20は、入金口12側の方向から搬送される紙幣、およびその逆方向から搬送される紙幣の鑑別を行うことができる。例えば、紙幣認識部20は、一時保留部22に搬送されて集積される紙幣の金種、真偽(真券/偽券)、正損(正券/損券)および走行状態(正常/異常)などを鑑別し、通過する紙幣に対して、正常判定またはリジェクト判定を行う。なお、紙幣認識部20による判定結果は、記憶部80(図2)に記憶される。
ここで、本明細書において真券とは紙幣と鑑別されたものをいい、偽券とは紙幣と鑑別されなかったものをいう。また、正券とは真券と鑑別された紙幣のうち入金/出金に適すると鑑別されたものをいい、損券とは真券と鑑別された紙幣のうち入金/出金に適さないと鑑別されたものをいう。また、リジェクト判定は、偽券、損券(汚損、損壊、外形異常等)、走行異常(スキュー紙幣、重走等)といった要因に基づいて行われる。また、リジェクト紙幣には、出金紙幣として取り扱えない紙幣(例えば二千円札や五千円札)を含んでもよいし、外国紙幣を含んでもよい。
一時保留部22は、紙幣の分離と集積の両方の機能を有する。例えば、一時保留部22は、入金口12から繰り出された後に紙幣認識部20により鑑別された紙幣(リジェクト紙幣と正常紙幣)を、一時的に集積する。一時保留部22に集積された紙幣は、入金した紙幣の口座計上などが確定したなど、取引が成立した場合に繰り出され、紙幣カセット30A〜30Eなどに搬送される。なお、一時保留部22は、紙幣を順次重ねて集積する集積式であってもよいし、紙幣を順次巻いて収納するドラム式であってもよい。
搬送部24は、搬送路、紙幣を搬送する搬送ローラ、および搬送ローラを駆動する駆動機構を含み、紙幣を一枚ずつ搬送する。駆動機構は、例えばDCサーボモータまたはパルスモータなどが回転することにより、搬送ローラを駆動する。例えば、搬送部24は、入金口12に投入された紙幣を一時保留部22に搬送する。また、搬送部24は、一時保留部22に集積されたリジェクト紙幣を収納専用カセット35に搬送し、一時保留部22に集積された正常紙幣を紙幣カセット30A〜30Eに搬送する。
紙幣カセット30A〜30Eは、それぞれ紙幣を金種毎に予め設定された設定枚数だけ収納可能な紙幣収納部であって、紙幣の集積および分離の両方の機能を有する。また、紙幣カセット30A〜30Eは、同一金種のための複数の紙幣カセットを含んでもよい。例えば、紙幣カセット30Aおよび30Cが一万円札用の紙幣カセットであり、紙幣カセット30Bおよび30Dが千円札用の紙幣カセットであってもよい。また、紙幣カセット30A〜30Eは、紙幣処理装置10に対して着脱可能な構造になっており、個別に交換することで紙幣カセット30A〜30Eに紙幣を装填することも可能である。
収納専用カセット35は、例えば紙幣認識部20によって異常と鑑別(リジェクト判定)された紙幣(リジェクト紙幣)を予め設定された設定枚数だけ収納する紙幣収納部である。収納専用カセット35は、リジェクト紙幣の他に、正常紙幣、外国紙幣、偽造券等の様々な区別をされた紙幣も収納可能である。収納専用カセット35は、紙幣カセット30A〜30Eとは異なり、紙幣の集積機能のみを有する。また、収納専用カセット35は、紙幣処理装置10に対して着脱可能な構造になっており、個別に交換することで紙幣の回収が可能である。
なお、上述したように収納専用カセット35が第1カセットに相当し、紙幣カセット30A〜30Eが第2カセットに相当するため、収納専用カセット35が収納するリジェクト紙幣が第1紙幣に相当し、紙幣カセット30A〜30Eが収納する正常紙幣が第2紙幣に相当する。また、収納専用カセット35の大きさが紙幣カセット30A〜30Eの各々の大きさよりも小さく設定されているため、収納専用カセット35が収納可能な紙幣の収納枚数は、紙幣カセット30A〜30Eが収納可能な紙幣の収納枚数よりも少ない。
また、紙幣カセット30A〜30E、及び収納専用カセット35は、紙幣処理装置10の装置本体から挿抜可能な下部ユニット90に装着されている。このため、作業者は、下部ユニット90を引き出した後に、紙幣カセット30A〜30Eや収納専用カセット35に収納された紙幣を抜き取る。なお、紙幣カセット30A〜30Eや収納専用カセット35は、下部ユニット90を介さず紙幣処理装置10に直接着脱可能に設けられていても良い。
表示部40は、メニュー画面や処理結果画面を表示する。表示部40は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置により実現される。
また、紙幣処理装置10は、職員が操作可能な操作部(不図示)を有する。紙幣処理装置10は、職員が操作部を操作することにより、入金や出金の取引に対応する入金処理や出金処理等を行う。なお、紙幣処理装置10は、操作部の代わりに、紙幣処理装置10に接続された受付端末における職員の操作に基づいて、処理を行なっても良い。
(1−2.紙幣処理装置の基本処理)
紙幣処置装置10は、基本処理として、例えば入金処理、収納処理、出金処理、補充処理、回収処理を行う。以下では、図1を参照しながら処理毎に説明する。
(入金処理)
入金処理は、入金口12の紙幣を紙幣処理装置10の内部に集積する処理である。紙幣処理装置10は、入金処理として、例えば、入金紙幣を一時保留部22へ退避させた後に一時保留部22から紙幣カセット30A〜30Eに集積する通常入金処理と、入金紙幣を一時保留部22へ退避させないで直接紙幣カセット30A〜30Eに集積するダイレクト入金処理とを行う。なお、紙幣処理装置10は、設定により通常入金処理又はダイレクト入金処理を選択することができる。
まず、通常入金処理について説明する。通常入金処理においては、まず、入金口12に投入された紙幣が一枚ずつ分離して繰り出され、繰り出された紙幣は、搬送部24により紙幣認識部20に搬送される。次に、紙幣認識部20が紙幣の鑑別を行い、鑑別結果が正常であった紙幣は、一時保留部22へ搬送されて集積される。その後、入金金額が確定すると、収納処理に移行する。
一方で、紙幣認識部20による鑑別結果が異常であった紙幣(リジェクト紙幣)は、第1出金口14又は第2出金口15に集積される。第1出金口14又は第2出金口15に集積された紙幣は、職員により入金口12に再投入されることで、紙幣認識部20による再鑑別が可能である。なお、以下において、紙幣認識部20により紙幣を鑑別し、鑑別結果に基づき搬送先に紙幣を搬送する処理を計数処理とも呼ぶ。
次に、ダイレクト入金処理について説明する。入金口12に投入された紙幣は、通常入金処理と同様に、紙幣認識部20により鑑別される。そして、鑑別結果が正常であった紙幣は、金種に対応する紙幣カセット30A〜30Eに集積される。一方で、鑑別結果が異常であった紙幣(リジェクト紙幣)は、第1出金口14又は第2出金口15に集積される。第1出金口14又は第2出金口15に集積された紙幣は、職員により入金口12に再投入されることで、紙幣認識部20による再鑑別が可能である。
(収納処理)
ここでは、通常入金処理後の収納処理について説明する。まず、一時保留部22から紙幣が1枚ずつ分離され、分離された紙幣が紙幣認識部20に搬送される。次に、紙幣認識部20による鑑別結果が正常であった紙幣は、金種に対応する紙幣カセット30A〜30Eに集積される。一方で、汚損券、折れ紙幣、スキュー紙幣などの走行異常紙幣のように、紙幣認識部20による鑑別結果が異常であった紙幣は、収納専用カセット35に集積される。
一方で、入金金額の確定前に入金紙幣の返却(キャンセル)が指示されると、返却処理に移行する。返却処理においては、まず、一時保留部22から紙幣が1枚ずつ分離され、分離された紙幣が紙幣認識部20に搬送される。そして、紙幣認識部20による鑑別結果が正常/異常いずれであっても、全ての紙幣を第1出金口14、又は第2出金口15へ集積する。
(出金処理)
出金処理は、紙幣カセット30A〜30Eの紙幣を第1出金口14又は第2出金口15に集積する処理である。
出金処理においては、まず、指定された金額に応じて紙幣カセット30A〜30Eから紙幣が1枚ずつ分離して繰り出され、繰り出された紙幣は、搬送部24により紙幣認識部20に搬送される。次に、紙幣認識部20が紙幣の鑑別を行い、鑑別結果が正常であった紙幣は、第1出金口14又は第2出金口15に集積される。具体的には、例えば出金する正常紙幣の金種や枚数に応じて、第1出金口14又は第2出金口15に選択的に集積(集金)される。一方で、鑑別結果が異常であった紙幣、すなわち、顧客に支払いできない紙幣は、収納専用カセット35に集積される。
(補充処理)
補充処理は、紙幣処理装置10に紙幣を補充する処理である。紙幣処理装置10においては、具体的な補充方法として、入金口補充、カセット交換補充が可能である。
入金口補充は、上述した入金処理における動作と同様である。例えば、入金口12から繰り出され、紙幣認識部20による鑑別結果が正常であった紙幣は、一時保留部22に退避された後、金種に対応する紙幣カセット30A〜30Eに集積される。一方で、鑑別結果が異常であった紙幣は、第1出金口14又は第2出金口15に集積される。
カセット交換補充は、紙幣カセット30A〜30Eが着脱可能であることを利用するものであり、予め紙幣を装填した紙幣カセットを、既に装着された紙幣カセット30A〜30Eのいずれかと交換することで、紙幣を補充する。なお、カセット交換補充では、補充した紙幣の金種と枚数をオペレータがマニュアルで登録する必要がある。
(回収処理)
回収処理は、紙幣処理装置10内の紙幣を回収する処理である。紙幣処理装置10においては、具体的な回収方法として、出金口回収、カセット交換回収が可能である。
出金口回収は、上述した出金処理における動作と同様である。例えば、回収対象の紙幣カセット30A〜30Eから繰り出され、紙幣認識部20による鑑別結果が正常であった紙幣は、第1出金口14又は第2出金口15に集積される。一方で、鑑別結果が異常であった紙幣は、収納専用カセット35に集積される。そして、回収対象の紙幣カセット30A〜30Eに集積された全紙幣に対して行い、職員は、第1出金口14又は第2出金口15から、正常判定された紙幣を回収することができる。また、職員は、収納専用カセット35から異常判定された紙幣を回収することができる。
カセット交換回収は、紙幣カセット30A〜30Eのうちの所定の紙幣カセットを紙幣処理装置10から取り外すことで、紙幣の回収を行う。なお、カセット交換回収では、オペレータが、取り外した紙幣カセット30A〜30Eから紙幣を抜き取り、回収した紙幣の金種と枚数をマニュアルで数える必要がある。
(1−3.収納処理における紙幣の搬送について)
ところで、一時保留部22に集積された紙幣(リジェクト紙幣と正常紙幣)を紙幣カセット30A〜30E又は収納専用カセット35に搬送して収納する収納処理を行う際に、一のカセットに収納された紙幣の枚数が設定枚数に達する(すなわちFull)ことがある。例えば、一時保留部22から収納専用カセット35へ搬送されてきたリジェクト紙幣の枚数が、設定枚数に達することがある。
そして、従来においては、収納専用カセット35がリジェクト紙幣でFullになると、紙幣カセット30A〜30Eが正常紙幣を更に収納できる状態であっても、収納処理が強制的に停止される。かかる場合に、収納処理を再開させるためには、収納専用カセット35を交換等して設定枚数に達したリジェクト紙幣を抜き取る必要があった。この結果、収納処理の際に紙幣カセット30A〜30Eへの紙幣の搬送を効率的に行えない問題が発生する。
上記の問題を解決すべく、第1の実施形態に係る紙幣処理装置10は、詳細は後述するが、一時保留部22に集積されたリジェクト紙幣(第1紙幣)の枚数が、収納専用カセット35が収納可能な枚数以下である場合には、リジェクト紙幣が搬送されて収納専用カセット35がリジェクト紙幣を設定枚数だけ収納しても、正常紙幣(第2紙幣)の紙幣カセット30A〜30Eへの搬送を継続させる。これにより、収納専用カセット35に収納されたリジェクト紙幣の枚数が設定枚数に達しても(収納専用カセット35がリジェクト紙幣でFullになっても)、その後の紙幣の搬送が停止されないため、紙幣カセット30A〜30Eが正常紙幣を更に収納できる。この結果、収納専用カセット35及び紙幣カセット30A〜30Eへの紙幣の搬送を効率的に行うことが可能となる。
(1−4.紙幣処理装置の機能構成例)
図2を参照しながら、第1の実施形態に係る紙幣処理装置10の機能構成例について説明する。
図2は、第1の実施形態に係る紙幣処理装置10の機能構成例を説明するためのブロック図である。紙幣処理装置10は、図2に示すように、前述した紙幣認識部20、一時保留部22、搬送部24、紙幣カセット30A〜30E、及び収納専用カセット35に加えて、制御部70と記憶部80を備える。
制御部70は、紙幣処理装置10の動作全般を制御する。具体的には、制御部70は、上述した入金処理、収納処理、出金処理、補充処理、回収処理等の基本処理を制御する。また、制御部70は、図3に示すように、枚数判定部72と、収納判定部74と、搬送制御部76とを有する。
枚数判定部72は、一時保留部22に集積された紙幣の枚数を判定する。特に、枚数判定部72は、一時保留部22に集積されたリジェクト紙幣(収納専用カセット35に収納される第1紙幣)の枚数を判定する。枚数判定部72は、判定結果を搬送制御部76に出力する。
収納判定部74は、紙幣カセット30A〜30Eと収納専用カセット35に収納された紙幣の収納状態を判定する。例えば、収納判定部74は、収納専用カセット35におけるリジェクト紙幣の収納状態(例えば、実際に収納されているリジェクト紙幣の枚数)を判定する。また、収納判定部74は、判定した収納状態に基づいて、収納専用カセット35トが収納可能なリジェクト紙幣の残枚数を判定する。これにより、一時保留部22から収納専用カセット35へ搬送可能なリジェクト紙幣の枚数を検出できる。収納判定部74は、判定結果を搬送制御部76に出力する。
搬送制御部76は、搬送部24による紙幣の搬送を制御する。例えば、搬送制御部76は、入金紙幣の収納処理として、一時保留部22に集積されたリジェクト紙幣と正常紙幣を、収納専用カセット35と紙幣カセット30A〜30Eへ搬送させる。すなわち、搬送制御部76は、リジェクト紙幣を収納専用カセット35に搬送させ、正常紙幣を対応する金種の紙幣カセット30A〜30Eに搬送させる。
搬送制御部76は、一時保留部22に集積されたリジェクト紙幣の枚数が、収納専用カセット35が収納可能な枚数以下である場合には、リジェクト紙幣が搬送されて収納専用カセット35がリジェクト紙幣を設定枚数だけ収納しても、正常紙幣の紙幣カセット30A〜30Eへの搬送を継続させる。これにより、収納専用カセット35がリジェクト紙幣で満杯になっても、その後の紙幣の搬送が停止されないため、紙幣カセット30A〜30Eが正常紙幣を更に収納できる。
ここで、搬送制御部76は、一時保留部22に集積されたリジェクト紙幣の枚数と、収納専用カセット35収納されているリジェクト紙幣の枚数との和が、収納専用カセット35が収納可能な設定枚数以下であるか否かを判定する。これにより、枚数判定部72と収納判定部74による判定結果を用いて、一時保留部22に集積されたリジェクト紙幣の枚数が、収納専用カセット35が収納可能な枚数以下であるか否かを、簡易かつ正確に判定できる。
搬送制御部76は、一時保留部22に集積されたリジェクト紙幣の枚数が、収納専用カセット35が収納可能な枚数を超える場合には、リジェクト紙幣が搬送されて収納専用カセット35がリジェクト紙幣を設定枚数だけ収納すると、リジェクト紙幣と正常紙幣の搬送を停止させる。これにより、収納専用カセット35が収納できないリジェクト紙幣が一時保留部22から搬送されて、搬送部24においてジャムが発生することを防止できる。
搬送制御部76は、リジェクト紙幣と正常紙幣の搬送停止後に、リジェクト紙幣を設定枚数収納する収納専用カセット35が交換された場合には、紙幣(リジェクト紙幣と正常紙幣)の搬送を再開させる。これにより、一時保留部22から搬送されずに残っていた紙幣を、紙幣カセット30A〜30Eと収納専用カセット35に搬送できる。
記憶部80は、紙幣処理装置10が動作するためのプログラム等を記憶する。また、記憶部80は、紙幣認識部20の鑑別結果(例えば、入金口12から一時保留部22へ搬送された紙幣に対する鑑別結果)を記憶しうる。
なお、上述した制御部70、および記憶部80の機能は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read
Only Memory)、およびRAM(Random
Access Memory)等から成るハードウェア構成により実現してもよい。CPUは、演算機能および制御機能を有し、各種プログラムに従って紙幣処理装置10の動作全般を制御する。ROMは、CPUが使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAMは、CPUの実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。
(1−5.収納処理時の紙幣の搬送制御例)
図3及び図4を参照しながら、第1の実施形態に係る収納処理時における紙幣の搬送制御例について説明する。図3は、第1の実施形態に係る紙幣処理装置10の動作例を示すフローチャートである。
収納処理時における紙幣の搬送制御は、例えば制御部70のCPUが、ROMに記憶されているプログラムを実行することにより、実現される。なお、実行されるプログラムは、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカード等の記録媒体に記憶されても良く、インターネットを介してサーバ等からダウンロードされても良い。
図3のフローチャートは、制御部70が一時保留部22に紙幣(リジェクト紙幣と正常紙幣)を搬送させるところから始まる(ステップS102)。例えば、制御部70は、入金口12に投入された紙幣を一時保留部22に搬送させる(入金処理)。ここで、一時保留部22に搬送される紙幣は、紙幣認識部20により鑑別が行なわれる。そして、鑑別結果は、記憶部80に記憶される。
次に、制御部70は、記憶部80に記憶された鑑別結果に基づいて、一時保留部22に集積された紙幣のうち収納専用カセット35に搬送されるリジェクト紙幣の枚数を判定する(ステップS104)。
次に、制御部70は、収納専用カセット35におけるリジェクト紙幣の収納状態(具体的には、リジェクト紙幣の収納枚数)を判定する(ステップS106)。ここで、制御部70は、記憶部80において記憶されている鑑別結果に基づいて収納専用カセット35にそれまで搬送されたリジェクト紙幣の枚数を推定できるので、収納専用カセット35に実際に収納されているリジェクト紙幣の収納枚数を把握できる。
次に、制御部70は、一時保留部22に集積された正常紙幣を紙幣カセット30A〜30Eに搬送すると共に、リジェクト紙幣を収納専用カセット35に搬送する収納処理を実行する(ステップS108)。そして、制御部70は、収納処理として、図4に示す処理を実行する。
図4は、第1の実施形態に係る収納処理時における紙幣の搬送制御例を示すフローチャートである。まず、制御部70は、一時保留部22に集積されたリジェクト紙幣の枚数が、収納専用カセット35が収納可能な枚数より大きいか否かを判定する(ステップS112)。具体的には、制御部70は、一時保留部22に集積されたリジェクト紙幣の枚数と、収納専用カセット35に収納されているリジェクト紙幣の枚数との和が、収納専用カセット35が収納可能な設定枚数より大きいか否かを判定する。なお、ステップS112の判定の際(又は判定の開始前)に、一時保留部22の紙幣の紙幣カセット30A〜30Eと収納専用カセット35への搬送が開始されている。
そして、ステップS112で、一時保留部22に集積されたリジェクト紙幣の枚数が、収納専用カセット35が収納可能な枚数より大きいと判定された場合には(Yes)、制御部70は、一時保留部22から紙幣カセット30A〜30Eと収納専用カセット35への紙幣の搬送中に、収納処理の停止要因が発生したか否かを判定する(ステップS114)。ここで、収納処理の停止要因は、リジェクト紙幣が収納専用カセット35に搬送されて満杯になった場合である。
ステップS114で収納処理の停止要因が発生した場合には(Yes)、制御部70は、収納処理を強制的に停止させる(ステップS116)。その後、作業者が、紙幣処理装置10の下部ユニット90を引き出して収納専用カセット35のリジェクト紙幣を抜き取った後に、下部ユニット90を再度装着したものとする(ステップS118、S120、S122)。すると、制御部70は、一時保留部22から紙幣カセット30A〜30Eと収納専用カセット35への紙幣の搬送を再開させる(ステップS124)。その後、一時保留部22に集積された全ての紙幣が、紙幣カセット30A〜30Eと収納専用カセット35に搬送されると、収納処理が終了する。
一方、ステップS112で、一時保留部22に集積されたリジェクト紙幣の枚数が、収納専用カセット35が収納可能な枚数以下であると判定された場合には(No)、制御部70は、一時保留部22から紙幣カセット30A〜30Eと収納専用カセット35への紙幣の搬送を継続する。特に、第1の実施形態においては、制御部70は、一時保留部22に集積された全てのリジェクト紙幣が搬送されて収納専用カセット35がリジェクト紙幣を設定枚数だけ収納(Full)しても、正常紙幣の紙幣カセット30A〜30Eへの搬送を継続させる。その後、一時保留部22に集積された全ての正常紙幣が、紙幣カセット30A〜30Eに搬送されると、収納処理が終了する。
(1−6.第1の実施形態の有効性)
上述したように、紙幣処理装置10は、一時保留部22に集積されたリジェクト紙幣の枚数が収納専用カセット35が収納可能な枚数以下である場合には、リジェクト紙幣が搬送されて収納専用カセット35がリジェクト紙幣を設定枚数だけ収納しても、正常紙幣の紙幣カセット30A〜30Eへの搬送を継続させる。かかる場合には、紙幣カセット30A〜30E及び収納専用カセット35への紙幣の搬送を効率的に行うことが可能となる。以下において、図5に示す比較例と対比しながら、詳細に説明する。
図5は、比較例に係る収納処理時における紙幣の搬送制御例を示すフローチャートである。図5に示す比較例に係るフローチャートと、図4に示す第1の実施形態に係るフローチャートとを対比すると分かるように、比較例においては図4に示すステップS112の判定処理が無い。一方で、図5に示すステップS914〜S924の処理は、図4に示すステップS114〜S124の処理と同じである。このため、比較例の場合には、収納専用カセット35がリジェクト紙幣で満杯になると、紙幣カセット30A〜30Eが正常紙幣を更に収納できる状態であっても、紙幣カセット30A〜30Eに紙幣が搬送されずに収納処理が強制的に停止してしまう。
これに対して、第1の実施形態の場合には、一時保留部22に集積されたリジェクト紙幣の枚数が収納専用カセット35が収納可能な枚数と同じ場合には、収納処理中に収納専用カセット35がリジェクト紙幣で満杯になっても、比較例とは異なり収納処理を停止させずに、紙幣カセット30A〜30Eへの正常紙幣の搬送を継続して行う。このため、収納専用カセット35を交換しなくても、紙幣カセット30A〜30Eに正常紙幣を搬送でき、収納処理の処理時間を低減できる。
なお、上記では、収納処理中に収納専用カセット35がリジェクト紙幣で満杯になっても、紙幣カセット30A〜30Eへの正常紙幣の搬送を継続して行うこととしたが、これに限定されない。例えば、収納処理中に一の紙幣カセット(例えば紙幣カセット30A)が正常紙幣で満杯になっても、他の紙幣カセット(紙幣カセット30B〜30E)や収納専用カセット35への紙幣の搬送を継続して行うこととしても良い。
また、上記では、入金口12に投入されて一時保留部22に一時的に集積された紙幣を、紙幣カセット30A〜30Eと収納専用カセット35に搬送する収納処理において、上述した紙幣の搬送制御が適用されたが、これに限定されない。例えば、一の紙幣カセット(例えば紙幣カセット30A)から繰り出されて一時保留部22に一時的に集積された紙幣を、他の紙幣カセット(例えば紙幣カセット30B)と収納専用カセット35に搬送する収納処理において、上述した紙幣の搬送制御が適用されても良い。
<2.第2の実施形態>
次に、第2の実施形態に係る紙幣処理装置10の構成例について説明する。
上述した第1の実施形態では、一時保留部22に集積されたリジェクト紙幣の枚数が、収納専用カセット35が収納可能な枚数を超える場合には、リジェクト紙幣が搬送されて収納専用カセット35がリジェクト紙幣を設定枚数だけ収納すると、リジェクト紙幣と正常紙幣の搬送を停止する。
これに対して、第2の実施形態では、制御部70の搬送制御部76(図2)は、一時保留部22に集積されたリジェクト紙幣の枚数が、収納専用カセット35が収納可能な枚数(Full枚数)を超えても、収納専用カセット35が物理的に収納可能な最大収納枚数以下である場合には、収納専用カセット35が一時保留部22のリジェクト紙幣を全て収納しても、正常紙幣の紙幣カセット30A〜30Eへの搬送を継続させる。これにより、収納専用カセット35が物理的に収納可能な枚数だけリジェクト紙幣を収納しても、その後の紙幣の搬送が停止されないため、紙幣カセット30A〜30Eが正常紙幣を更に収納できる。
収納専用カセット35に収納された紙幣の収納枚数を検知する方法としては、様々な方法が考えられるが、第2の実施形態では、収納専用カセット35に収納された紙幣の枚数を検知するための紙幣検知センサーが設けられている。
図6は、第2の実施形態に係る収納専用カセット35に設けられた紙幣検知センサーの構成例を示す模式図である。図6に示すように、収納専用カセット35には、第1紙幣検知センサー36と、第2紙幣検知センサー37が設けられている。第1紙幣検知センサー36は、収納専用カセット35に収納された紙幣の枚数が、予め設定された設定枚数に達したか否かを検知する。第2紙幣検知センサー37は、収納専用カセット35に収納された紙幣の枚数が、収納専用カセット35が物理的に収納可能な最大収納枚数に達したか否かを検知する。ここで、収納専用カセット35の最大収納枚数が500枚である場合には、設定枚数は例えば400枚であるものとする。
そして、第2の実施形態では、第1紙幣検知センサー36が紙幣を検知しても、第2紙幣検知センサー37が紙幣を検知しない場合には、搬送制御部76は、収納専用カセット35が一時保留部22のリジェクト紙幣を全て収納しても、正常紙幣の紙幣カセット30A〜30Eへの搬送を継続させる。
搬送制御部76は、一時保留部22に集積されたリジェクト紙幣の枚数が、収納専用カセット35が物理的に収納可能な最大収納枚数を超える場合には、リジェクト紙幣が搬送されて収納専用カセット35がリジェクト紙幣を最大収納枚数だけ収納すると、リジェクト紙幣と正常紙幣の搬送を停止させる。すなわち、搬送制御部76は、第2紙幣検知センサー37が紙幣を検知すると、リジェクト紙幣と正常紙幣の搬送を停止させる。これにより、収納専用カセット35が収納できないリジェクト紙幣が搬送されて、搬送部24においてジャムが発生することを防止できる。
なお、上記では、紙幣検知センサーにより収納専用カセット35が物理的に収納可能な最大収納枚数を検知することとしたが、これに限定されない。例えば、紙幣検知センサーを用いずに、一時保留部22から収納専用カセット35に搬送されたリジェクト紙幣の枚数から、収納専用カセット35が物理的に収納可能な枚数に達したか否かを検知しても良い。
次に、図7を参照しながら、第2の実施形態に係る収納処理時における紙幣の搬送制御例について説明する。図7は、第2の実施形態に係る収納処理時における紙幣の搬送制御例を示すフローチャートである。
図7のフローチャートは、図4に示すフローチャートに対して、ステップS112とステップS114の間に、ステップS152の処理が行なわれる。すなわち、ステップS112で、一時保留部22に集積されたリジェクト紙幣の枚数が、収納専用カセット35が収納可能な枚数より大きいと判定された場合には(Yes)、制御部70は、一時保留部22に集積されたリジェクト紙幣の枚数が、収納専用カセット35が物理的に収納可能な最大収納枚数を超えるか否かを判定する(ステップS152)。
そして、ステップS152で、一時保留部22に集積されたリジェクト紙幣の枚数が、収納専用カセット35が物理的に収納可能な最大収納枚数を超えると判定された場合には(Yes)、制御部70は、ステップS114以後の処理を行う。
一方で、ステップS152で、一時保留部22に集積されたリジェクト紙幣の枚数が、収納専用カセット35が物理的に収納可能な最大収納枚数以下であると判定された場合には(No)、制御部70は、一時保留部22から紙幣カセット30A〜30Eと収納専用カセット35への紙幣の搬送を継続する。
また、第2の実施形態でも、ステップS112で、一時保留部22に集積されたリジェクト紙幣の枚数が、収納専用カセット35が収納可能な枚数以下であると判定された場合には(No)、制御部70は、一時保留部22から紙幣カセット30A〜30Eと収納専用カセット35への紙幣の搬送を継続する。
上述した第2の実施形態に係る搬送制御例によれば、収納専用カセット35が物理的に収納可能な枚数だけリジェクト紙幣を収納しても、その後の紙幣の搬送が停止されないため、紙幣カセット30A〜30Eが正常紙幣を更に収納できる。この結果、収納専用カセット35及び紙幣カセット30A〜30Eへの紙幣の搬送を効率的に行うことが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
また、上述した紙幣処理装置10の処理における各ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、紙幣処理装置10の処理における各ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
また、紙幣処理装置10に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上述した紙幣処理装置10の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。
また、上述した実施形態では、紙幣処理装置10を職員操作型端末に適用して説明したが、これに限定されない。例えば、顧客操作型端末であって、紙幣を還流させる(リサイクルさせる)タイプのATM(Automated teller machine)に代表される自動取引装置の現金処理部に適用してもよい。自動取引装置は、銀行、駅構内およびコンビニエンスストアなど、多様な場所に設置されている。顧客は、この自動取引装置に表示される表示画面において各種操作を行うことにより、入金、出金および残高照会などの取引を行うことができる。
10 紙幣処理装置
12 入金口
20 紙幣認識部
22 一時保留部
24 搬送部
30A〜30E 紙幣カセット
35 収納専用カセット
70 制御部
72 枚数判定部
74 収納判定部
76 搬送制御部
80 記憶部

Claims (7)

  1. 第1紙幣と第2紙幣を一時的に集積する一時集積部と、
    前記第1紙幣を設定枚数収納する第1カセットと、
    前記第2紙幣を設定枚数収納する第2カセットと、
    前記一時集積部に集積された前記第1紙幣と前記第2紙幣を、前記第1カセットと前記第2カセットへ搬送する搬送部と、
    前記一時集積部に集積された前記第1紙幣の枚数を判定する枚数判定部と、
    前記第1カセットにおける前記第1紙幣の収納状態を判定する収納判定部と、
    前記一時集積部に集積された前記第1紙幣の枚数が、前記第1カセットが収納できる残りの枚数以下である場合には、前記第1紙幣を前記第1カセットへ搬送させ、前記第1カセットが前記第1紙幣を設定枚数だけ収納しても、前記第2紙幣の前記第2カセットへの搬送を継続させるように前記搬送部を制御する、搬送制御部と、
    前記一時集積部に集積される紙幣を鑑別する紙幣鑑別部と、
    を備え、
    前記第1紙幣は、前記紙幣鑑別部によりリジェクト紙幣と鑑別された紙幣である、
    現金処理装置。
  2. 請求項1に記載の現金処理装置において、
    紙幣が投入される入金部を更に備え、
    前記一時集積部は、前記入金部から搬送された前記第1紙幣と前記第2紙幣を集積し、
    前記搬送制御部は、入金紙幣の収納処理として、前記一時集積部に集積された前記第1紙幣と前記第2紙幣を、前記第1カセットと前記第2カセットへ搬送させるように前記搬送部を制御する、現金処理装置。
  3. 請求項1又は2に記載の現金処理装置において、
    前記収納判定部は、前記第1カセットに収納されている前記第1紙幣の枚数を判定し、
    前記搬送制御部は、
    前記一時集積部に集積された前記第1紙幣の枚数と、前記第1カセットに収納されている前記第1紙幣の枚数との和が、前記第1カセットが収納可能な設定枚数以下である場合には、前記第1紙幣を前記第1カセットへ搬送させ、前記第1カセットが前記第1紙幣を設定枚数だけ収納しても、前記第2紙幣の前記第2カセットへの搬送を継続させるように前記搬送部を制御する、現金処理装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の現金処理装置において、
    前記搬送制御部は、
    前記一時集積部に集積された前記第1紙幣の枚数が、前記第1カセットが収納できる残りの枚数を超える場合には、前記第1紙幣が前記第1カセットへ搬送されて前記第1カセットが前記第1紙幣を設定枚数だけ収納したことに基づき、前記第1紙幣と前記第2紙幣の搬送を停止させるように前記搬送部を制御する、現金処理装置。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の現金処理装置において、
    前記搬送制御部は、
    前記一時集積部に集積された前記第1紙幣の枚数が、前記第1カセットが収納できる残りの枚数を超えても、前記第1カセットが物理的に収納可能な最大収納枚数以下である場合には、前記第1紙幣を前記第1カセットへ搬送されて前記第1カセットが前記一時集積部の前記第1紙幣を全て収納しても、前記第2紙幣の前記第2カセットへの搬送を継続させるように前記搬送部を制御する、現金処理装置。
  6. 請求項に記載の現金処理装置において、
    前記搬送制御部は、
    前記一時集積部に集積された前記第1紙幣の枚数が、前記第1カセットが物理的に収納可能な最大収納枚数を超える場合には、前記第1紙幣が前記第1カセットへ搬送されて前記第1カセットが前記第1紙幣を前記最大収納枚数だけ収納したことに基づき、前記第1紙幣と前記第2紙幣の搬送を停止させるように前記搬送部を制御する、現金処理装置。
  7. 請求項又はに記載の現金処理装置において、
    前記搬送制御部は、
    前記第1紙幣と前記第2紙幣の搬送停止後に、前記第1紙幣を前記設定枚数又は前記最大収納枚数だけ収納する前記第1カセットから前記第1紙幣が抜き取られた場合には、前記第1紙幣と前記第2紙幣の搬送を再開させるように前記搬送部を制御する、現金処理装置。
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