JP5687398B1 - 位置指示器 - Google Patents

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Abstract

芯体をしっかりと固定でき、さらに、内部回路からの信号を電気的に確実に芯体に伝達可能な保持機構を備える位置指示器を提供する。導電性を有する芯体と、この芯体を把持固定するための把持部を備え、芯体を着脱可能に嵌合する導電性弾性部材と、導電性を有し、導電性弾性部材を嵌合して、導電性弾性部材に嵌合された芯体を保持するための芯体ホルダーと、信号発信部と、芯体ホルダーと信号発信部との間の電気的接続を行うための電気的接続用部材とを有する。信号発信部からの信号を、電気的接続用部材、芯体ホルダー及び導電性弾性部材を通して芯体より送信する。

Description

この発明は、位置検出装置と共に使用され、筆圧検出機能を有する静電容量方式の位置指示器に関する。
タブレット型PC(パーソナルコンピュータ)や携帯電話端末などの携帯端末の入力デバイスとして指により入力操作ができる静電容量方式の位置検出装置(タッチパネル)が用いられている(例えば特許文献1(特開2011−243081号公報)参照)が、近年、指示体として、指だけでなく、ペン型に構成された位置指示器の利用が増えてきている。
従来、この種の静電容量方式の位置検出装置用の位置指示器としては、パッシブ静電ペンと呼ばれるタイプのものが主に用いられている。このパッシブ静電ペンは、芯体の先端部(ペン先)に導電性ゴム等を付け、この導電性ゴムと、ペン型の位置指示器の導電性の筐体を通して、人体に静電気を流すことで、指の代わりに、タッチ入力を可能としていた。
しかし、この従来のパッシブ静電ペンと呼ばれる従来の位置指示器は静電気を吸い取る方式のため、タッチパネルに対して、或る程度の接触面積が必要となる。すなわち、従来のパッシブ静電ペンにおいては、導電ゴムとタッチパネルとの接触面積は、タッチパネルと指との接触面積と同等な大きさを必要としていた。そのため、従来のパッシブ静電ペンでは、ペン型の位置指示器であっても、タッチパネルにおいて細かい操作入力が困難であった。
そこで、最近は、静電気を吸い取る方式ではなく、位置指示器側から信号を送出することによって、タッチパネル側で信号を検出する方式のペン型の位置指示器(アクティブ静電ペン)が登場してきている。このアクティブ静電ペンの利点は、ペン先より信号を送出するため、ペン先を細くしても、タッチパネルで位置指示器の指示位置を検出することが可能である点である。
ところで、位置指示器の芯体の先端部であるペン先が細くなると、位置指示器の更なる機能要素として、紙と鉛筆のごとく、書き味が求められるようになってきた。書き味に変化を持たせるためには、位置指示器の芯体のペン先の材質を変更することが考えられる。例えば、金属製のペン先、樹脂製のペン先、フェルト状のペン先などが提案されている。特に、樹脂製のパン先の場合には、樹脂自身、種々の材質を有するものを採用することが可能であり、それぞれの材質に応じて書き味を変えることができる。そして、アクティブ静電ペンにおいては、芯体を、これらの異なる材質で作られたペン先を有する芯体に交換することで、書き味を容易に変更することが可能である。
特開2011−243081号公報
しかし、上述のように、位置指示器において、種々の材質のペン先を有する芯体を用意する場合、それぞれの素材の材質の違いにより、正確な径を持つ芯体を作り出すことが困難な場合がある。また、使用環境や素材の硬さの違いなどを考慮すると、芯体の径は、全て同じとすることができず、若干、異なるようにしなければならない場合もある。
一方で、アクティブ静電ペンにおいては、当該アクティブ静電ペンの内部回路から信号を引き出し、当該信号を芯体に確実に伝える必要があるため、交換可能な芯体を保持する部分の電気的な接触がしっかりしていることも重要である。
従来のアクティブ静電ペンにおいては、芯体をしっかりと保持するための構成として、金属製の芯体に対して、ホルダーに固定すべく金属製のワッシャー等が使われていた。しかし、金属製のワッシャーで固定する場合、芯体の径の多少のブレも許されず、また、フェルト芯のように繊維の束の場合は引っかかってしまうという問題がある。
この発明は、以上の点に鑑み、芯体をしっかりと固定でき、さらに、内部回路からの信号を電気的に確実に芯体に伝達可能な保持機構を備える位置指示器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明は、
導電性を有する芯体と、
前記芯体を把持固定するための把持部を備え、前記芯体を着脱可能に嵌合する導電性弾性部材と、
導電性を有し、前記導電性弾性部材を嵌合して、前記導電性弾性部材に嵌合された前記芯体を保持するための芯体ホルダーと、
信号発信部と、
前記芯体ホルダーと前記信号発信部との間の電気的接続を行うための電気的接続用部材と、
を有し、
前記信号発信部からの信号を、前記電気的接続用部材、前記芯体ホルダー及び前記導電性弾性部材を通して前記芯体より送信する
ことを特徴とする位置指示器を提供する。
上述の構成の発明による位置指示器においては、導電性を有する芯体は、導電性を有する芯体ホルダーに嵌合される導電性弾性部材に嵌合されることで、芯体ホルダーに保持される。そして、信号発信部からの信号が、導電性の芯体ホルダー及び導電性弾性部材を通じて導電性の芯体に供給されて、この芯体より外部に送信される。
この発明の位置指示器によれば、芯体は、芯体を把持固定するための把持部を備える導電性弾性部材に嵌合されるので、芯体の径にばらつきがあっても、その径のばらつきは導電性弾性部材の弾性力により吸収されて把持部で把持固定されるので、芯体は導電性弾性部材に対してしっかりと嵌合する状態になると共に、芯体が例えばフェルトで構成されていたとしても、繊維の束が金属ワッシャーに引っかかってしまうというような状態にはならず、良好な嵌合状態とすることができる。
そして、芯体は、導電性弾性部材に着脱自在に嵌合される構成であるので、芯体は、容易に交換が可能である。また、導電性弾性部材に導電性の芯体が嵌合され、当該芯体が嵌合された導電性弾性部材が導電性の芯体ホルダーに嵌合される保持機構の構成であり、芯体ホルダーと信号発信部との間は電気的接続用部材により電気的接続が行われる構成であるので、信号発生回路を含む内部回路から芯体までの電気的な接続が確実になされ、内部回路からの信号は、確実に芯体に伝達され、当該芯体から外部に送出される。
この発明によれば、導電性弾性部材に導電性の芯体が嵌合され、当該芯体が嵌合された導電性弾性部材が導電性の芯体ホルダーに嵌合される構成であるので、芯体の径にばらつきがあっても芯体を確実に固定でき、さらに、内部回路からの信号を、芯体ホルダー及び導電性弾性部材を介して、電気的に確実に芯体に伝達可能な位置指示器を提供することができるという効果を奏する。
この発明による位置指示器の実施形態の構成例を説明するための図である。 この発明による位置指示器の実施形態の構成例を説明するための要部の断面図である。 この発明による位置指示器の実施形態の要部の構成例を説明するための分解斜視図である。 この発明による位置指示器の実施形態の要部の構成例を説明するための分解斜視図である。 この発明による位置指示器の実施形態の要部の他の構成例を説明するための図である。 この発明による位置指示器の実施形態の要部の他の構成例を説明するための図である。 この発明による位置指示器の実施形態の要部の他の構成例を説明するための図である。 この発明による位置指示器の実施形態の要部の他の構成例を説明するための図である。 この発明による位置指示器の実施形態の要部の他の構成例を説明するための図である。 この発明による位置指示器の実施形態の要部の他の構成例を説明するための図である。
以下、この発明による位置指示器の実施形態を、図を参照しながら説明する。図1〜図4は、この発明の実施形態の位置指示器1の構成例を説明するための図である。この実施形態の位置指示器1は、静電容量方式の位置検出装置(タッチパネル)を備える電子機器と共に使用されるものである。ここでは、説明の簡単のため、位置検出装置(タッチパネル)を備える電子機器の図示は省略する。
図1は、この実施形態の位置指示器1の全体の概要を示すものであり、説明のために、位置指示器1のケース2(筐体)の一部を破断して、その内部を示したものである。また、図2(A)は、位置指示器1において、図1では破断していないペン先側の部分の内部構成を説明するための図であり、この実施形態の位置指示器1の要部の拡大断面図である。また、図2(B)は、この実施形態の位置指示器1の要部を抜き出して、より上位概念を考慮して模式的に示した図である。
図1に示すように、位置指示器1は、軸心方向に細長であって、軸心方向の一方がペン先側とされて、開口を有するようにされると共に、軸心方向の他方が閉じられた円筒状の形状とされている筐体を構成するケース2を備える。
このケース2は、導電性材料、この例ではアルマイト加工されたアルミニウムからなるもので、内部に中空部を有する円筒形状のケース本体21と、このケース本体21と結合されるフロントキャップ22及びリアキャップ23により構成されている。フロントキャップ22及びリアキャップ23が、ケース本体21に圧入嵌合されることで、ケース2が形成される。
フロントキャップ22は、図1及び図2(A)に示すように、軸心方向の貫通孔22aを有する筒状体の構成とされると共に、位置指示器1のペン先側の部分が、ペン先に近くなるほど外径が小さくなるテーパ形状の外形を備える。そして、この実施形態では、フロントキャップ22のペン先側の端部には、ペン先ガード部材24が嵌合されて設けられる。このペン先ガード部材24は、絶縁性材料、例えばABS樹脂で構成されており、軸心方向の貫通孔24aを有すると共に、フロントキャップ22のテーパ形状と連続するテーパ形状を有する。このペン先ガード部材24の貫通孔24aのペン先側の開口が、位置指示器1の芯体4が挿入される開口部1aとなる。
芯体4は、導電性材料、この例では金属粉が混入された樹脂で構成されており、軸部を構成する芯体本体部41と、芯体本体部41の径よりも大きい径の先端部42とが一体に形成されている。図2(A)に示すように、芯体4は、ペン先ガード部材24の貫通孔24a内に、開口部1aから挿入されて設けられる。芯体4の先端部42の最大外径は、ペン先ガード部材24の貫通孔24aの内径よりも小さく選定されており、このため、芯体4は、ペン先ガード部材24の貫通孔24a内を自由に軸心方向に移動可能となる。
ケース2の中空部内には、図1及び図2(A)に示すように、基板ホルダー3と電池5と芯体ホルダー6が収納される。
基板ホルダー3は、絶縁性の樹脂、例えば液晶ポリマーにより構成され、ケース2の中空部内に収納されたときに、位置指示器1の軸心方向となる長手方向に、感圧用部品保持部3aと、プリント基板載置台部3bとが連続する構成とされている。感圧用部品保持部3aは、内部の中空部に感圧用部品7(筆圧検出用の複数個の部品)を収納する中空部を備える円筒形状とされる。プリント基板載置台部3bは、プリント基板8を載置して保持するボート状の形状であって、筒状体を軸芯方向に略半分切断したような形状とされている。
基板ホルダー3は、感圧用部品保持部3aが芯体4側となるように、ケース2内に収納される。そして、この感圧用部品保持部3aに、芯体4を保持する芯体ホルダー6が結合され、芯体4に印加される圧力(筆圧)が、感圧用部品保持部3aの感圧用部品7に伝達されるように構成されている。
基板ホルダー3の感圧用部品保持部3aの外径は、フロントキャップ22の貫通孔22aの内径よりも小さい径とされており、これにより、感圧用部品保持部3aは、フロントキャップ22の貫通孔22a内に収納される。また、基板ホルダー3のプリント基板載置台部3bの外径は、感圧用部品保持部3aの外径よりも大きく、ケース本体21の内径よりも小さい径とされており、プリント基板載置台部3bは、ケース本体21の部分に収納される。
プリント基板載置台部3bと感圧用部品保持部3aとの外径の違いにより、基板ホルダー3の、プリント基板載置台部3bと感圧用部品保持部3aとの連結部には段部3cが形成されている。基板ホルダー3は、図2(A)に示すように、この段部3cにおいて、フロントキャップ22の端面と衝合することで、ケース2内の軸心方向の芯体4側に移動しないように位置規制されている。
基板ホルダー3のプリント基板載置台部3bの、感圧用部品保持部3aとは反対側の端部には、端子導体51が設けられている。この端子導体51は、図1に示すように、電池5のプラス側端子5aと電気的に衝合すると共に、プリント基板8の電源ラインの銅箔パターンと電気的に接続されている。また、リアキャップ23のケース本体21との圧入嵌合部には、電池5のマイナス側端子5bと電気的に接続する、導電性金属からなるコイルバネ端子52が設けられている。
電池5は、図1に示すように、プラス側端子5aを端子導体51に接続するようにケース2内に挿入される。その後、リアキャップ23が、コイルバネ端子52により電池5のマイナス側端子5bを押圧するようにして、ケース本体21に圧入嵌合される。
この実施形態では、導電性材料からなるケース本体21は、後述するように、電気的に、プリント基板8のアース導体と接続されている。リアキャップ23及びケース本体21が導電性材料で構成されているので、電池5のマイナス側端子5bは、これらリアキャップ23及びケース本体21を介して、プリント基板8のアース導体と電気的に接続される。一方、電池5のプラス側端子5aは、端子導体51を通じてプリント基板8の電源ラインの銅箔パターンに接続される。これにより、電池5の電圧が、プリント基板8に形成されている回路の電源電圧として供給される。
この実施形態では、プリント基板8上には、位置指示器1の芯体4から送出する信号を発生する信号発生回路および当該信号発生回路からの信号の芯体4への送信を制御する制御回路を構成するIC(Integrate Circuit)10及びその周辺回路部品からなる回路部が設けられている。周辺回路部には、押下されたときにオンとなり、押下を停止するとオフに戻るプッシュスイッチ(サイドスイッチ)11,12が含まれる。そして、ケース本体21の側面に穿かれた開口部には、弾性を有する絶縁性の樹脂、例えばABS樹脂からなる押圧部11a,12aが設けられ、プッシュスイッチ11,12は、この押圧部11a,12aの押圧操作により、オン・オフされる。
このプッシュスイッチ11,12のオン・オフ状態は、位置検出装置を備える電子機器の所定の機能のオン・オフに対応付けられ、IC10は、プッシュスイッチ11,12のオン・オフ状態を示す情報を、位置検出装置に送出する信号に含めて、芯体4を通じて送出するように働く。
芯体4は、この実施形態では、芯体本体部41が、導電性弾性部材9を介して導電性材料からなる芯体ホルダー6に嵌合されることにより、芯体ホルダー6に対して結合保持されている。そして、芯体ホルダー6が、基板ホルダー3の感圧用部品保持部3a内の感圧用部品7の保持部材73に嵌合されることにより、芯体4に印加される圧力(筆圧)が感圧用部品7に伝達されるように構成されている。この場合に、芯体ホルダー6は、当該芯体ホルダー6と基板ホルダー3との間に設けられる、導電性金属などの導電性材料からなる弾性部材の例としてのコイルばね13により、基板ホルダー3に対して常に芯体4側に付勢されるように構成されている。なお、コイルばね13は、後述する導体端子部材14と共に、プリント基板8に配設されているIC10からの信号を芯体4に伝達するための電気的接続用部材を構成するものである。
図3(A)は、芯体4、導電性弾性部材9、芯体ホルダー6、コイルばね13及び基板ホルダー3の感圧用部品保持部3aの部分の分解斜視図である。
導電性弾性部材9は、例えば導電性ゴムからなり、芯体4の芯体本体部41が嵌合される穴部を備える円筒状形状に形成されている。この実施形態では、導電性弾性部材9には、穴部の例として、芯体4の芯体本体部41の径と略等しい、あるいは若干小さい径の貫通孔9aが形成されている。そして、この導電性弾性部材9の芯体4側には、他の部分よりも外径が小さくされて薄肉部とされた把持部91が形成されている。
さらに、導電性弾性部材9には、その円筒中心軸方向の芯体4側の端面から、前記円筒中心軸方向に沿ったスリット部92,93が形成されている。この場合に、スリット部92,93は、導電性弾性部材9の円筒中心軸位置を挟んで対向する位置に形成されている。そして、スリット部92,93の円筒中心軸方向の長さは、少なくとも把持部91の部分を超えて、導電性弾性部材9の外径が大きい部分にも亘る長さとされている。そして、導電性弾性部材9の周側面には、円筒中心軸位置を挟んで対向する位置に、係止用突部94,95が形成されている。
このように構成したことにより、把持部91は、スリット部92,93の存在により、2個の弧状部分に分割されることと、この例では薄肉部であることと相まって、芯体4の芯体本体部41を導電性弾性部材9に挿入して嵌合するとき、芯体本体部41により把持部91は、容易に、外方に弾性的変位をすることができ、芯体4の芯体本体部41は導電性弾性部材9に対して容易に挿入嵌合される。そして、芯体4の芯体本体部41が、導電性弾性部材9の貫通孔9aを貫通して嵌合された状態においては、把持部91の弾性復帰力により、芯体4の芯体本体部41をしっかりと保持する状態となる。しかし、所定の力で引っ張ることで、芯体4を導電性弾性部材9から引き抜くことができる。
なお、把持部91は、図2(B)に示すように、特に薄肉部にする必要はないが、この例のように薄肉部であれば、円筒中心軸位置から放射方向への弾性的な変位が容易であるというメリットがある。
導電性弾性部材9の把持部91以外の大きい外径部分の周側面の、円筒中心軸位置を挟んで対向する位置に、係止用突部94及び95が形成されている。
芯体ホルダー6は、導電性材料、例えばSUS(Steel Special Use Stainless)からなり、導電性弾性部材9を収納嵌合する凹穴61aを有する収納嵌合部61と、感圧用部品7の保持部材73に嵌合する棒状部62とが一体に形成されたものである。収納嵌合部61の凹穴61aの軸心方向の深さは、導電性弾性部材9の把持部91を除く、径が大きい部分の軸心方向の長さに等しくされている。
そして、芯体ホルダー6の収納嵌合部61の側面には、導電性弾性部材9が凹穴61a内に収納されたときに、導電性弾性部材9の係止用突部94,95に対応する位置に、開口部63及び64が形成されている。したがって、導電性弾性部材9が、芯体ホルダー6の収納嵌合部61内に押し込まれると、図2(A)に示すように、導電性弾性部材9の係止用突部94,95が、収納嵌合部61の開口部63及び64に位置して、係止用突部94,95の段部が、開口部63,64の壁に衝合する状態となる。これにより、導電性弾性部材9は、芯体ホルダー6の収納嵌合部61に対して、軸心方向には移動しない状態とされる。すなわち、導電性弾性部材9は、芯体ホルダー6の収納嵌合部61内に係止される。なお、この例においては、芯体ホルダー6の収納嵌合部61の凹穴61aの底部には、導電性弾性部材9の貫通孔9aを通して貫通して突出する、芯体4の芯体本体部41の部分を収納する凹穴61bが形成されている。
このようにして、導電性弾性部材9が芯体ホルダー6の収納嵌合部61内に収納されて係止された状態のとき、導電性弾性部材9と芯体ホルダー6の収納嵌合部61の凹穴61aの軸心方向の寸法が上述のように選定されているため、導電性弾性部材9の把持部91は、芯体ホルダー6の収納嵌合部61内に収納されずに外部に突出して存在する状態となる。したがって、当該芯体ホルダー6の収納嵌合部61内に収納された導電性弾性部材9の貫通孔9a内に、芯体4の芯体本体部41を圧入嵌合するとき、把持部91は、上述したように弾性変位が可能であって、芯体4の芯体本体部41を容易に圧入嵌合することができると共に、圧入嵌合された芯体本体部41をしっかりと保持する。
そして、上述のようにして導電性弾性部材9を収納した芯体ホルダー6の棒状部62に導電性のコイルばね13が装着された後、芯体ホルダー6の棒状部62は、基板ホルダー3の感圧用部品保持部3a内の感圧用部品7の保持部材73に嵌合される。
この場合に、この実施形態の位置指示器1においては、プリント基板8上に構成されている回路で生成される送信信号を、芯体4に供給しなければならないことを考慮する必要がある。しかし、基板ホルダー3及び感圧用部品保持部3aに収納された感圧用部品7の保持部材73は、絶縁性の材料である樹脂で構成されているので、芯体ホルダー6と保持部材73との間で電気的な接続をすることはできない。
このため、芯体4に対して、プリント基板8の回路からの信号の供給のための電気的接続が、そのままではできない。この実施形態では、芯体ホルダー6と、基板ホルダー3の感圧用部品保持部3aとの間に設けた、導電性の材料で構成されたコイルばね13と、基板ホルダー3の感圧用部品保持部3aに設けられた導体端子部材14とにより電気的接続用部材を構成し、この電気的接続用部材により、プリント基板8の信号発信回路8Sからの信号供給のための電気的接続を実現している(図2(B)参照)。
すなわち、この実施形態では、図3(A)に示すように、基板ホルダー3の感圧用部品保持部3aには、芯体ホルダー6の棒状部62が挿入される凹穴31の開口部を覆うように、導電性を有すると共に弾性を有する材料、例えばSUSからなる導体端子部材14が装着されている。
この導体端子部材14は、図3(A),(B)に示すように、基板ホルダー3の感圧用部品保持部3aの凹穴31を覆い、かつ、芯体ホルダー6の棒状部62が挿通する貫通孔141aを備える当接板部141と、この当接板部141に対して直交し、互いに対向する取り付け用板部142,143とを備えている。当接板部141と取り付け用板部142,143とは、1枚の細長のSUSの平板を折り曲げることで構成される。
取り付け用板部142及び143には、それぞれ貫通孔142a及び143aが設けられている。また、取り付け用板部143には、図3(B)に示すように、当該取り付け用板部143と一体に、基板ホルダー3の感圧用部品保持部3aの部分を跨いで、プリント基板載置台部3bの部分まで延伸する延伸部144が設けられている。この延伸部144の先端部には、この例では、プリント基板8の裏面に例えば半田付けされる端子部144aが形成されている。
一方、基板ホルダー3の感圧用部品保持部3aの凹穴31を挟む上下の側面は平面とされていると共に、それぞれの平面には突部32,33が形成されている。取り付け用板部142及び143の対向距離は、突部32,33が形成されている平面の対向距離に略等しく形成されている。また、取り付け用板部142及び143の貫通孔142a及び143aは、突部32及び33の位置に応じた位置に形成されている。
そして、導体端子部材14は、取り付け用板部142及び143により、基板ホルダー3の感圧用部品保持部3aの突部32,33が形成されている2平面を挟むようにして、基板ホルダー3の感圧用部品保持部3aに対して弾性的に装着する。この装着において、取り付け用板部142及び143の貫通孔142a,143aに突部32,33が嵌合するようにされて、導体端子部材14が、基板ホルダー3の感圧用部品保持部3aから離脱しないようにされる。
そして、導体端子部材14が基板ホルダー3の感圧用部品保持部3aに装着された状態においては、図2(A)に示すように、導体端子部材14から延伸する延伸部144の先端の端子部144aは、基板ホルダー3のプリント基板載置台部3bに載置されているプリント基板8の裏面側の導体と当接し、例えば半田付けされる。これにより、導体端子部材14とプリント基板8の表面に形成されている信号発生回路と電気的に接続される。
そして、前述したように、導電性弾性部材9が嵌合された芯体ホルダー6の棒状部62が、コイルばね13を介在させた状態で、基板ホルダー3の感圧用部品保持部3aの凹穴31内に、導体端子部材14の当接板部141の貫通孔141aを通して挿入されて、感圧用部品保持部3aに嵌合される。コイルばね13の内径は、芯体ホルダー6の棒状部62の外形よりも大きいものとされていると共に、感圧用部品保持部3aに装着された導体端子部材14の当接板部141の貫通孔141aよりも大きいものとされている。
したがって、コイルばね13は、芯体ホルダー6に弾性的に接触すると共に、導体端子部材14の当接板部141に当接して弾性的に接触する。コイルばね13は、導電性材料で構成されていると共に、導電性弾性部材9及び芯体ホルダー6は導電性を有するので、コイルばね13及び導体端子部材14を介して、芯体ホルダー6に嵌合されている導電性弾性部材9は、プリント基板8の回路部と電気的に接続される。
そして、以上のようにケース2内に収納された芯体ホルダー6に嵌合された導電性弾性部材9の貫通孔9aに対して、芯体4の芯体本体部41が、前述したようにして挿入嵌合されて、芯体4が、芯体ホルダー6に対して、導電性弾性部材9を介して保持される。この状態では、芯体4は、プリント基板8の信号発信回路8Sと電気的に接続されることになり、信号発信回路8Sからの信号が芯体4に供給される状態となる。
なお、芯体4が、芯体ホルダー6を介して感圧用部品保持部3aに結合された状態においては、芯体4の先端部42の一部が、ケース2の開口部1aを通じて外部に突出して露呈するように構成されている。
次に、基板ホルダー3の感圧用部品保持部3a及び感圧用部品7の構成、さらに、感圧用部品7の保持部材73と、芯体ホルダー6との嵌合について説明する。
図4は、基板ホルダー3の感圧用部品保持部3a内に収納される感圧用部品7の分解斜視図である。感圧用部品保持部3aに感圧用部品7が、図4に示すように収納されることで、筆圧検出用モジュールが構成される。そして、この筆圧検出用モジュールに、芯体ホルダー6を介して芯体4の芯体本体部41が結合されることで、芯体4の先端部42に印加される筆圧が筆圧検出用モジュールの感圧用部品7で検出される。この場合に、筆圧検出用モジュールは、これを構成する感圧用部品7の一部が、芯体4の先端部42に印加される筆圧に応じて、芯体4及び芯体ホルダー6と共に軸心方向に移動することで、筆圧を検出する。
この例においては、基板ホルダー3のプリント基板載置台部3bにプリント基板8を載置して固定し、また、感圧用部品保持部3aに感圧用部品7を収納すると共に、芯体ホルダー6を介して芯体4を基板ホルダー3に結合させたものを、一つのモジュール部品として扱うことができる。そして、そのモジュール部品を、ケース2の中空部内に収納させることで、位置指示器1を完成させることができる。なお、芯体4は、前述したように、芯体ホルダー6に対して着脱自在に結合されている。すなわち、この実施形態の位置指示器1では、芯体4は、交換可能の構成とされている。
この例の筆圧検出用モジュールは、芯体4に印加される筆圧に応じて静電容量が変化する容量可変コンデンサを用いた場合である。
この例の感圧用部品7は、図4(A)に示すように、誘電体71と、端子部材72と、保持部材73と、導電部材74と、弾性部材75との複数個の部品からなる。端子部材72は、導電性材料例えばSUSからなり、感圧用部品7で構成される容量可変コンデンサの第1の電極を構成する。また、導電部材74は例えば導電性ゴムで構成され、弾性部材は導電性材料例えばSUSからなるコイルばねで構成されている。導電部材74と弾性部材75とは電気的に接続されて、前記容量可変コンデンサの第2の電極を構成する。
一方、基板ホルダー3の感圧用部品保持部3aは、図4(A)に示すように、中空部を備える筒状体34により構成され、感圧用部品7を、その中空部内において軸心方向に並べて収納する構成とされている。
上記のような複数個の部品からなる感圧用部品7のうち、筒状体34からなる感圧用部品保持部3a内で、軸心方向に移動しない部品である誘電体71と、端子部材72は、図4(A)に示すように、感圧用部品保持部3aを構成する筒状体34の側周面の一部に形成された軸心方向に直交する方向を開口とする開口部35を通じて、当該筒状体34の軸心方向に直交する、プリント基板8の基板面8aに垂直な方向から挿入されて、図1に示すように収納される。
感圧用部品保持部3aを構成する筒状体34は、その軸心方向の芯体4側は凹穴31の開口とされていると共に、プリント基板載置台部3b側は、壁部37により閉塞されている。そして、筒状体34の側周面と、壁部37との連結部には、軸心方向に、端子部材72の厚さより若干大きい所定の幅を有するスリット38a、38bが形成されている。端子部材72は、このスリット38a,38bに嵌合する張り出し部72a,72bを備える。したがって、端子部材72は、張り出し部72a,72bが、筒状体34のスリット38a,38bに嵌合することで、軸心方向には移動しないように筒状体34に係止される。
また、筒状体34の内壁には、スリット38a,38bと軸心方向に隣り合う位置において、筒状体34の開口部35が形成されている部分の内径よりも大きい内径の凹溝39(図4(A)参照)が形成されている。誘電体71は、凹溝39に嵌合する外形を有し、凹溝39の軸心方向の幅に対応した厚さを有する板状体の構成とされている。したがって、誘電体71は、開口部35を通じて筒状体34の凹溝39に挿入して嵌合させられることで、嵌合状態では、筒状体34内で軸心方向には移動しないようにされる。
容量可変コンデンサの第1の電極の役割を果たす端子部材72は、リード部72dを備える。このリード部72dは、感圧用部品保持部3a内に収納されたときに、筒状体34の壁部37を跨いで、プリント基板載置台部3b上に載置されているプリント基板8の基板面のランド部(図示は省略)に半田付け接続される。
なお、端子部材72は、誘電体71と端子部材72とが感圧用部品保持部3a内に収納されたときに、誘電体71の開口部35側の側面部を押さえるようにするL字状突起72eを備える。
保持部材73は、非導電性材料、この例では絶縁性材料である樹脂からなり、図4に示すように、その軸心方向の芯体4側となる側に、芯体ホルダー6の棒状部62が圧入嵌合される凹穴73bが設けられている円柱状形状部73aと、凹穴73b側とは軸心方向の反対側に、導電部材74を嵌合する凹穴73dが設けられているリング状突部73cとを備えている。
保持部材73の円柱状形状部73aには、芯体ホルダー6の棒状部62の凹穴73bへの圧入嵌合のし易さを補助することを企図して、凹穴73bの軸心方向に沿ったスリット73eが形成されている。すなわち、保持部材73の円柱状形状部73aは、このスリット73eの備えることで、芯体ホルダー6の棒状部62に対応した把持部を構成し、保持部材73は、芯体ホルダー6を確実に把持して保持する。すなわち、保持部材73の円柱状形状部73aは、芯体ホルダー保持部を構成し、保持部材73は保持部を構成する。
また、保持部材73のリング状突部73cも、凹穴73dを挟んで連通するようにされたスリット73fを備えている。このスリット73fの存在により、導電部材74は、リング状突部73cによって確実に把持され、保持部材73に保持される。
また、保持部材73の円柱状形状部73aの側面部には、凹穴73bに連通する開口部73g,73hが、円筒中心軸位置を挟んで対向するように形成されている。また、保持部材73の円柱状形状部73aの周側面には、係合突部73i及び73jが形成されている。
一方、芯体ホルダー6の棒状部62の先端部62aの近傍には、開口部73g,73hと係合する段部62b,62cが形成されている。芯体ホルダー6の棒状部62は、図2(A)に示すように、保持部材73の凹穴73bに圧入嵌合されると、段部62b、62cが、開口部73g,73hの壁部に衝合して、芯体4側には抜け落ちないように係合される。
導電部材74は、導電性を有すると共に弾性変形可能な弾性部材からなるものとされており、例えば、シリコン導電ゴムや、加圧導電ゴムにより構成される。導電部材74は、保持部材73のリング状突部73cの凹穴73dに嵌合する突部74aを備える。また、弾性部材75は、例えば導電性を有するコイルばねで構成され、弾性を有する巻回部75aと、この巻回部75aの一端部に端子片75bを有し、巻回部75aの他端部に接続部75cを有している。
弾性部材75は、保持部材73のリング状突部73cをその巻回部75a内に収納するようにして、保持部材73の軸心方向に組み合わされる。そして、導電部材74の突部74aが、保持部材73のリング状突部73cの凹穴73dに嵌合される。このとき、弾性部材75の接続部75cは、保持部材73のリング状突部73cのスリット部からリング状突部73cに形成されている凹穴73dの底部に挿入するようにされる。したがって導電部材74の径小部74bが保持部材73のリング状突部73cに圧入嵌合されたときには、導電部材74の径小部74bの端面が、導電性を有する弾性部材75の接続部75cと接触して、電気的に接続される状態となる。
そして、弾性部材75の端子片75bは、筒状体34内に挿入された時には、誘電体71、端子部材72及び壁部37を跨いで、プリント基板載置台部3b上に載置されているプリント基板8の基板面の導電パターンに、半田付け接続されるように構成されている。
そして、保持部材73に対して、その軸心方向に、弾性部材75を介して導電部材74が結合されたもの(図2(A)参照)が、凹穴31の開口側から筒状体34内に挿入される。そして、保持部材73の円柱状形状部73aの側周面に形成されている係合突部73i及び73jが、感圧用部品保持部3aを構成する筒状体34の側周面に形成されている係合段部34a及び34b(図2(A)参照)に係合することで、保持部材73は筒状体34の凹穴31から芯体4側に抜け落ちないように係止する。ただし、保持部材73は、筒状体34の中空部内に収納された状態において、芯体4側から筆圧が印加されたときには、筒状体34の中空部内を、その軸心方向の芯体4とは反対側に移動可能となる。そして、弾性部材75の弾性偏倚力により、芯体4側からの筆圧の印加が無くなった時には、係合突部73i、73jが係合段部34a及び34bに係合する状態に戻る。
以上のようにして感圧用部品7を、感圧用部品保持部3aを構成する筒状体34内に収納した後、筒状体34の凹穴31の開口側の端面には、図4(B)に示す前述した導体端子部材14を、前述したように、その取り付け用板部142及び143により、筒状体34の突部32,33が形成されている2平面を挟み、取り付け用板部142及び143の貫通孔142a,143aに突部32,33を嵌合させるようにして弾性的に装着する。その後、前述したように、導電性弾性部材9が嵌合された芯体ホルダー6の棒状部62を、導体端子部材14の当接板部141の貫通孔141aを通して、筒状体34の凹穴31内に挿入して、保持部材73に嵌合する。これにより、基板ホルダー3の感圧用部品保持部3aに対して、芯体ホルダー6が保持される。
そして、以上のように基板ホルダー3の感圧用部品保持部3aに芯体ホルダー6が嵌合されている状態において、芯体4の芯体本体部41を、芯体ホルダー6に嵌合されている導電性弾性部材9の貫通孔9aに圧入させる。これにより、芯体4は、前述したように、導電性弾性部材9により芯体ホルダー6に対してしっかりと保持される。
このとき、芯体4、導電性弾性部材9、芯体ホルダー6は、全て導電性を有するので、導電性のコイルばね13及び導体端子部材14を通じて芯体4とプリント基板8の信号発信回路8Sとが電気的に接続される(図2(B)参照)。したがって、プリント基板8の信号発信回路8Sからの信号が芯体4から送出するようにされる。
この場合に、導電性材料からなる芯体4、導電性弾性部材9、芯体ホルダー6及びコイルバネ13は、軸心方向に順次に並べられて電気的に接続される状態になっているが、筆圧検出用モジュールを構成する保持部材73は絶縁性材料で構成されているために、この筆圧検出用モジュールの部分で、軸心方向の電気的接続は途切れることになる。しかしながら、この実施形態では、筆圧検出用モジュールに係止されている導体端子部材14により、筆圧検出用モジュールを迂回して軸心方向の電気的接続を確保するように構成しているので、絶縁性材料からなる筆圧検出用モジュールが軸心方向に存在していても、軸心方向に電気的接続が容易に実現される。
前述したように、芯体4は、芯体ホルダー6に嵌合されている導電性弾性部材9の貫通孔9aに圧入嵌合されて芯体ホルダー6に保持された状態から、先端部42側の方向に引き抜くことが可能である。したがって、前述したように、芯体4は、交換が可能である。
なお、図4に示すように、基板ホルダー3のプリント基板載置台部3bと感圧用部品保持部3aとの連結部に形成されている段部3cには、当該段部3cを跨ぐようにする導体片15が設けられている。この導体片15の一端部15aは、プリント基板載置台部3bのプリント基板8のアース導体と接続される。一方、この導体片15の他端部15bは、段部3cと衝合する導電材料からなるフロントキャップ22と接続される。これにより、プリント基板8のアース導体は、フロントキャップ22及びケース本体21及びリアキャップ23と電気的に接続される。
この位置指示器1において、芯体4の先端部42に圧力が印加されると、その圧力に応じて、芯体4は、軸心方向にリアキャップ23側に変位する。そして、この芯体4の変位により、芯体本体部41が結合されている感圧用部品保持部3a内の保持部材73が弾性部材75の弾性偏倚力に抗して、誘電体71側に変位する。その結果、保持部材73に嵌合されている導電部材74が、誘電体71側に変位し、導電部材74と誘電体71との間の距離、さらには、導電部材74と誘電体71との接触面積が、芯体4に印加される圧力に応じて変化する。
これにより、第1の電極を構成する端子部材72と、第2の電極を構成する導電部材74との間で形成される容量可変コンデンサの静電容量が、芯体4に印加される圧力に応じて変化する。この容量可変コンデンサの静電容量の変化が、プリント基板8に設けられているIC10で検出されて筆圧が検出される。
位置指示器1のIC10は、位置検出装置に対して、例えば、位置検出のためのバースト信号を送出する。そして、位置指示器1のプリント基板8に構成されている回路では、バースト信号を送出している期間に、上述した筆圧検出用モジュールで構成される可変容量コンデンサの静電容量に基づいて筆圧を検出する動作を実行する。そして、位置指示器1は、バースト信号の送出期間の終了後、検出した筆圧に応じた符号化信号を芯体4から送出する。
位置検出装置は、例えば、第1の方向(例えばX軸方向)に配列された複数個の導体と、第1の方向に直交する第2の方向(例えばY軸方向)に配列された複数個の導体とからなるセンサ部で位置指示器1からの信号を受信する。この場合に、位置検出装置では、位置指示器1からのバースト信号を、センサ部を構成する第1の方向に配列された複数個の導体のいずれで受信したかを検出することで、位置指示器1による指示位置のX軸方向の位置を検出し、第2の方向に配列された複数個の導体のいずれで受信したかを検出することで、位置指示器1による指示位置のY軸方向の位置を検出する。これにより、センサ部上における位置指示器1による指示位置のX座標及びY座標を検出する。そして、位置検出装置は、バースト信号後に位置指示器1から送られてくる筆圧に応じた符号化信号を復号化することで、筆圧を検出するようにする。
この位置検出装置の回路構成は、既知のものを適用可能であるので、この明細書では、その詳細な説明は省略する。
[実施形態の効果]
以上説明したようにして、上述の実施形態の静電容量方式の位置指示器1によれば、芯体4を交換可能としながら、芯体ホルダー6に対して導電性弾性部材9を介してしっかり保持することができると共に、プリント基板8に形成されている信号発生回路と芯体4とを、芯体ホルダー6、コイルばね13、導体端子部材14を通じて電気的に接続することができる。したがって、プリント基板8の信号発生回路からの信号を芯体4から確実に送出することができる。
そして、上述の実施形態によれば、芯体4、導電性弾性部材9、芯体ホルダー6、コイルばね13、導体端子部材14を感圧用部品保持部3aに装着した基板ホルダー3を、軸心方向に並べて、嵌合及び結合するようにし、その結合したものを位置指示器1のケース2内に収納するだけの簡単な構成とすることができる。
したがって、この実施形態の位置指示器1は、簡単な工程で製造が可能であり、大量生産に好適な構造である。
[位置指示器の要部の変形例]
<第1の変形例>
図5は、芯体4を、導電性弾性部材9を介して芯体ホルダー6に対して、よりしっかりと保持するようにした構成の位置指示器の一例を説明するための図である。
この変形例の位置指示器においては、導電性ゴムで構成される導電性弾性部材と、芯体ホルダーの構成が、前述の例の位置指示器1とは若干異なる。その他は、上述の例の位置指示器1と全く同様に構成される。
すなわち、図5(A)に示すように、この変形例の位置指示器の導電性弾性部材9Aは、前述した導電性弾性部材9と同様に円筒状形状を有し、把持部91を備えると共に、係止用突部94,95を備える。しかし、この例の導電性弾性部材9Aは、その円筒状形状部の係止用突部94,95の位置から把持部91までの円筒状形状部の外径が、把持部91に近づくにしたがって徐々に大きくなるように構成されている。
また、この例の導電性弾性部材9Aには、穴部として、図5(A)に示すように、貫通孔ではなく、芯体4の芯体本体部41が嵌合される凹穴9Aaが形成されている。したがって、この導電性弾性部材9Aが嵌合される芯体ホルダー6Aの収納嵌合部61の凹穴61Aaには、前述の位置指示器1の場合の芯体ホルダー6の凹穴61bのような芯体本体部41の先端が挿入される凹穴は存在しない。
以上のような導電性弾性部材9Aが用いられるので、図5(B)に示すように、芯体ホルダー6の収納嵌合部61の凹穴61Aaに導電性弾性部材9Aが嵌合されて係止用突部94,95が芯体ホルダー6の開口部63,64に係合する状態になると、導電性弾性部材9Aの係止用突部94,95の位置から把持部91までの円筒状形状部の外径が、把持部91に近づくにしたがって徐々に大きくなっているので、導電性弾性部材9Aの凹穴9Aaは、把持部91側が窄まるように変位する。
把持部91は、前述したように薄肉部であると共に、スリット92,93(図5では図示は省略)が存在しているので、芯体4の芯体本体部41を圧入する際に外方に開くように変位して、芯体4の芯体本体部41は、図5(C)に示すように圧入嵌合される。そして、この芯体4の導電性弾性部材9Aを介しての芯体ホルダー6への嵌合状態においては、図5(C)に示すように、芯体4の芯体本体部41が把持部91の窄まりにより、より強固に保持される。勿論、芯体4を芯体ホルダー6との嵌合に抗して引っ張ることにより、芯体4は導電性弾性部材9Aから引き抜くことができることは言うまでもない。
なお、図5の例においては、導電性弾性部材9Aの係止用突部94,95の位置から把持部91までの円筒状形状部の外径を、把持部91に近づくにしたがって徐々に大きくするようにしたが、導電性弾性部材9Aの円筒状形状部の外径の全体に亘って、把持部91に近づくにしたがって徐々に大きくするようにしてもよい。
なお、図5の例の導電性弾性部材9Aにおいても、穴部としては、凹穴9Aaではなく、上述の例の導電性弾性部材9と同様に貫通孔9aの構成としてもよく、その場合にも、芯体4の芯体本体部41が把持部91の窄まりにより、より強固に保持される。
<第2の変形例>
上述の実施形態の位置指示器1においては、芯体ホルダー6に対して、別部材の導電性弾性部材9が嵌合される構成であった。しかし、導電性弾性部材は、芯体ホルダーの凹穴内に予め被着形成されていてもよい。
図6は、そのように構成される例の位置指示器で用いられる芯体ホルダー6Bと、芯体4Bを示す図である。図6に示すように、この例においては、芯体ホルダー6Bの収納嵌合部61Bの凹穴61Baの壁面には、例えば導電ゴムからなる導電性弾性部材9Bが、予め被着形成されている。
一方、この例の芯体4Bは、芯体本体部41と先端部42とは、上述の実施形態の芯体4と同様の構成であるが、芯体本体部41の端部に、導電性材料、例えば導電性樹脂(導電性ゴム)からなる導電性嵌合部43が構成されている点が、上述の実施形態の芯体4と異なる。
そして、この例においては、芯体ホルダー6Bの収納嵌合部61Bの凹穴61Ba内に、芯体4Bの芯体本体部41の端部の導電性嵌合部43が挿入されて、芯体ホルダー6Bに芯体4Bが嵌合されて保持される。
図7は、この例の芯体4Bの製造方法を説明するための図である。この図7(A)に示すように、所定の器44に溶融した導電性ゴムの液体43Lqを用意する。そして、この例の芯体4Bは、芯体本体部41の端部を、器44内の導電性ゴムの液体43Lqに浸漬して、当該芯体本体部41の端部に導電性ゴムの液体43Lqを付着させた後、引上げ、当該付着した導電性ゴムの液体43Lqを乾燥させて、芯体本体部41にしっかりと付着させる。以上の芯体本体部41の端部の、器44内の導電性ゴムの液体43Lqへの浸漬、引上げ、乾燥、を繰り返すことで、芯体本体部41の端部に、適切な大きさ及び形状の導電性嵌合部43を形成する(図7(B)参照)。
なお、予め導電性嵌合部43を形成しておき、芯体4の芯体本体部41に嵌合させ、接着剤により芯体本体部41に固定するようにしてもよい。
<第3の変形例>
第3の変形例は、第2の変形例の更なる変形例であり、第2の変形例の芯体ホルダー6Bはそのまま用いる。そして、この第3の変形例では、芯体の構成が第2の変形例とは異なる。
図8は、第3の変形例の位置指示器で用いられる芯体ホルダー6Bと、芯体4Cを示す図である。図8に示すように、この例の芯体4Cは、芯体4と同様に、導電性材料からなる芯体本体部41と先端部42とが一体に形成されると共に、芯体本体部41の端部に、ネジ切り部41aが形成されている。そして、このネジ切り部41aが形成されている芯体本体部41の部分が、芯体ホルダー6Bの収納嵌合部61Bの凹穴61Ba内に圧入嵌合される。この時、芯体本体部41のねじ切り部41aが、芯体ホルダー6Bの収納嵌合部61Bの凹穴61Baの壁面に被着形成されている導電性弾性部材9Bと係合し、両者の摩擦力により、芯体4Cは、芯体ホルダー6Bに、しっかりと保持される。
なお、芯体本体部41自身をねじ切りして、ネジ切り部41aを形成する場合に限らず、ネジ部材を芯体本体部41の端部に固着して、ネジ切り部41aとするように構成してもよい。
<第4の変形例>
図9は、第4の変形例の位置指示器で用いられる芯体ホルダー6Dと、芯体4Dを示す図である。図9に示すように、この例の芯体ホルダー6Dは、収納嵌合部61Dの収納凹部61Da内に、導電性材料のフォーム(泡)部材が、導電性弾性部材9Dとして予め収納され固着されている。
一方、この例の芯体4Dは、芯体4と同様に、導電性材料からなる芯体本体部41と先端部42とが一体に形成されると共に、芯体本体部41の端部が尖らせて、先鋭部41bが形成されている。そして、芯体4Dは、芯体本体部41の先鋭部41bにより、導電性弾性部材9Dのフォーム部材に突き刺すようにして嵌合させる。
この第4の変形例では、芯体本体部41自身の端部を尖らせて、先鋭部41bを形成したが、先端が尖っていて、ねじ込み可能なネジ部材を芯体本体部41の端部に固着して、先鋭部41bとするように構成してもよい。
なお、第4の変形例では、芯体ホルダー6Dの収納凹部61Daには、導電性材料のフォーム(泡)部材を収納するようにしたが、フォーム部材ではなく、導電性材料であって、芯体本体部41の端部の先鋭部41bにより突き刺して、芯体4を芯体ホルダー6に保持させることができると共に、芯体4を抜き差し可能とすることができる材料であれば、どのような材料であってもよい。
<第5の変形例>
上述の実施形態では、芯体4は、導電性の樹脂により、芯体本体部41と先端部42とを一体に形成したものを用いた。しかし、芯体は、種々の導電性の材料で構成することができるし、また、芯体の芯体本体部と先端部とは別体(別材料)の構成とするようにしてもよい。
図10に、芯体の変形例の幾つかを示す。すなわち、図10(A)は、上述の例と同様に、芯体本体部41と先端部42とを一体に形成したものであるが、導電性材料として導電性金属を用いた場合の芯体4Eである。なお、この場合の導電性材料は、導電性樹脂や金属に限られる訳ではなく、導電性のフェルトなどを用いることもできる。
図10(B)に示す例の芯体4Fは、それぞれ別部材とされた芯体本体部41Fと先端部42Fとを、結合した構成とされている。芯体本体部41Fと先端部42Fとの結合方法としては、接着や、ねじ込み結合などの方法を採用することができる。
この例の芯体本体部41Fは、芯体として強度を考慮した硬度の高い導電性材料、例えば金属や硬質の導電性樹脂などで構成される。また、先端部42Fは、芯体4Fの位置検出装置の入力面との間の接触感として、すべりが良いとの感触が得られる材質にしたり、多少引っかかり感のある感触が得られる材質にしたり、また、比較的柔らかい接触感が得られる材質にしたりすること考慮した導電性材料、例えば導電性樹脂で構成される。
この例のように、芯体本体部と先端部とを別部材で構成することより、種々の書き味を現出する多種の芯体を構成することができ、使用者は、その多種の芯体の中から、希望する書き味の芯体を選択して用いることができる。
図10(C)に示す例の芯体4Gは、図10(B)の例と同様に、芯体本体部41Gと、先端部42Gとを別部材とするが、芯体本体部41Gは、先端部42Gとの結合部41Gaを備え、先端部42Gとの結合面積を、図10(B)の例よりも大きくして、より強固に両者を結合することができるようにしている。
そして、この図10(C)の例においては、芯体本体部41Gと、先端部42Gとを、共に導電性の樹脂で構成するも、互いに異なる材料として、溶着、特に熱溶着の例としての2色成形により結合して形成する。先端部42Gは、例えばエラストマーなどで構成され、また、芯体本体部41Gは、例えばポリカーボネートなどで構成される。これらの樹脂は、導電性を有するものであることは言うまでもない。なお、この図10(C)の例においては、先端部42Gを構成するエラストマーとして、種々の硬度、材質感を呈するものを採用することで、多種多様な書き味を実現できる芯体4を構成することができる。
図10(D)に示す例の芯体4Hは、先端部42Hを、基台部42Haと突出部42Hbとに分け、これらを2色成形により結合して形成する構成とする。そして、この先端部42Hの基台部42Haに形成した凹部に、芯体本体部41Hを嵌合させて、例えば接着材により結合させる構成とする。
突出部42Hbは、エラストマー、好ましくは熱可塑性のエラストマーで構成され、基台部42Haは、突出部42Hbよりも硬質の導電性樹脂、例えば導電性を有するようにされたポリカードネートやABS樹脂により構成される。また、芯体本体部41Cは、例えば金属で構成される。
以上のように、芯体は、少なくとも先端部の材質の異なるものが複数種、用意することができる。例えば、芯体の先端部と位置検出装置の入力面との間の接触感として、すべりが良いとの感触が得られる材質にしたり、多少引っかかり感のある感触が得られる材質にしたり、また、比較的柔らかい接触感が得られる材質にしたりしたものを用意することができる。
[その他の変形例]
なお、上述の実施形態の説明においては、位置指示器の駆動電源は電池としたが、電源電圧を蓄積するコンデンサを位置指示器に設けて、当該コンデンサを駆動電源として用いるようにしてもよい。その場合に、コンデンサに電源電圧を蓄積する構成は、電磁誘導や電界結合によって電力エネルギーを外部から受け取って充電する充電回路の構成としてもよいし、位置指示器にさらに充電端子を設けて、専用の充電装置から当該充電端子を通じて充電電流を供給するように構成してもよい。そして、外部からの電力エネルギー(電磁エネルギーや電界エネルギー)は、位置検出装置から位置指示器に供給するようにしてもよいし、専用の電力供給装置から供給するようにしてもよい。
また、電気的接続用部材は、上述の実施形態では、コイルばね13と、導体端子部材14とで構成するようにしたが、この構成に限られる訳ではなく、芯体ホルダー6と信号発信回路との間を電気的に接続することができる部材であれば、どのような構成であってもよい。特に、筆圧検出モジュールを搭載しない位置指示器の場合には、芯体ホルダー6は軸芯方向に移動しないので、コイルばね13のような弾性的に変位する導電部材は不要であって、電気的接続用部材は、一部品として構成することもができる。
1…位置指示器、2…ケース、21…ケース本体、22…フロントキャップ、23…リアキャップ、3…基板ホルダー、3a…感圧用部品保持部、3b…プリント基板載置台部、4…芯体、5…電池、6…芯体ホルダー、7…感圧用部品、8…プリント基板、9…導電性弾性部材、10…IC、13…コイルばね、14…導体端子部材

Claims (23)

  1. 導電性を有する芯体と、
    前記芯体を把持固定するための把持部を備え、前記芯体を着脱可能に嵌合する導電性弾性部材と、
    導電性を有し、前記導電性弾性部材を嵌合して、前記導電性弾性部材に嵌合された前記芯体を保持するための芯体ホルダーと、
    信号発信部と、
    前記芯体ホルダーと前記信号発信部との間の電気的接続を行うための電気的接続用部材と、
    を有し、
    前記信号発信部からの信号を、前記電気的接続用部材、前記芯体ホルダー及び前記導電性弾性部材を通して前記芯体より送信する
    ことを特徴とする位置指示器。
  2. 前記導電性弾性部材は、
    前記芯体が嵌合する穴部を有する円筒形状を有し、
    前記把持部は、前記円筒形状の円筒中心軸方向の一端側から前記円筒中心軸方向に沿ったスリット部を備えて、前記円筒形状の前記円筒中心軸方向の一端側に設けられ、前記一端側から前記穴部に嵌合される前記芯体を把持固定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置指示器。
  3. 前記導電性弾性部材は、
    前記芯体が嵌合する穴部を有する円筒形状を有し、
    前記円筒形状の円筒中心軸方向の一端側に前記円筒形状の最大外径よりも小さい径の、前記穴部に嵌合される前記芯体を把持固定するための前記把持部を備え、前記一端側から前記穴部に嵌合される前記芯体を、前記把持部により把持固定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置指示器。
  4. 前記導電性弾性部材の前記穴部は、前記芯体が貫通する貫通孔である
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の位置指示器。
  5. 前記芯体ホルダーは、
    前記円筒形状の前記導電性弾性部材が嵌合される、前記導電性弾性部材の前記最大外径よりも小さい内径の円柱形状の凹穴を有し、
    前記導電性弾性部材が前記凹穴に嵌合されたときに、前記導電性弾性部材の前記把持部は、前記円筒中心軸に向かう方向に窄められることで、前記穴部に嵌合される前記芯体を把持する
    ことを特徴とする請求項2〜請求項4に記載のいずれかに記載の位置指示器。
  6. 前記芯体ホルダーは、
    前記導電性弾性部材の外壁には突起部を設けると共に、前記芯体ホルダーには、前記導電性弾性部材が嵌合されたときに、前記導電性弾性部材の外壁に設けられた前記突起部と係合する係合部が設けられ、前記突起部と前記係合部とが係合することで、前記導電性弾性部材が前記芯体ホルダーに保持される
    ことを特徴とする請求項5に記載の位置指示器。
  7. 前記芯体ホルダーの、前記嵌合された前記導電性弾性部材に芯体が嵌合される側とは反対側は、筆圧検出部に連結され、
    前記芯体ホルダーは、前記導電性弾性部材を介して保持されている前記芯体に印加される筆圧を、前記筆圧検出部に伝達する
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置指示器。
  8. 前記筆圧検出部は、前記芯体ホルダーを保持固定する芯体ホルダー保持部を有する保持部を含み、前記保持部は非導電性材料からなる
    ことを特徴とする請求項7に記載の位置指示器。
  9. 前記保持部は、前記芯体ホルダーが、位置指示器の軸心方向に嵌合される凹穴を備え、
    前記芯体ホルダー保持部は、前記保持部の前記軸心方向の一端側から前記軸心方向に沿ったスリットを備えて前記保持部の前記軸心方向の一端側に設けられ、前記一端側から挿入される前記芯体ホルダーを保持固定する
    ことを特徴とする請求項8に記載の位置指示器。
  10. 前記電気的接続用部材は、導電性のコイルばねと、前記信号発信部と電気的に接続されている導電体からなる導体端子部材とからなり、前記導電性のコイルばねの一端側が前記芯体ホルダーと係合することで前記芯体ホルダーと電気的に接続され、前記導電性のコイルばねの他端側が前記導体端子部材と衝合することで前記信号発信部と電気的に接続される
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置指示器。
  11. 前記コイルばねにより前記芯体ホルダーは、中心軸方向の前記芯体側に付勢されている
    ことを特徴とする請求項10に記載の位置指示器。
  12. 前記芯体ホルダーは、前記芯体に筆圧が印加されたときに、前記中心軸方向に移動すると共に、前記筆圧の印加が無くなった時に、前記コイルばねの付勢力により、前記芯体ホルダーが元の位置に戻る
    ことを特徴とする請求項11に記載の位置指示器。
  13. 前記芯体は、外部に少なくとも一部が突出する先端部と、前記先端部に連なる軸部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置指示器。
  14. 前記芯体の前記先端部よりも前記軸部は細い
    ことを特徴とする請求項13に記載の位置指示器。
  15. 前記芯体は、前記先端部及び前記軸部が金属からなる
    ことを特徴とする請求項13に記載の位置指示器。
  16. 前記芯体は、前記先端部が導電性樹脂からなり、前記軸部が金属からなる
    ことを特徴とする請求項13に記載の位置指示器。
  17. 前記芯体は、前記先端部及び前記軸部が導電性樹脂からなる
    ことを特徴とする請求項13に記載の位置指示器。
  18. 前記芯体は、前記先端部が第1の導電性樹脂からなり、前記軸部が第2の導電性樹脂からなる
    ことを特徴とする請求項13に記載の位置指示器。
  19. 前記芯体は、前記先端部及び前記軸部が導電性フェルト素材からなる
    ことを特徴とする請求項13に記載の位置指示器。
  20. 前記芯体の前記軸部の前記先端部とは反対側の尾端部は尖部とされている
    ことを特徴とする請求項13に記載の位置指示器。
  21. 前記芯体の前記軸部の前記先端部とは反対側の尾端部にはネジ切りが施されている
    ことを特徴とする請求項13に記載の位置指示器。
  22. 前記芯体の前記軸部の前記先端部とは反対側の尾端部には導電性樹脂が溶着されており、前記導電性樹脂の部分で前記導電性弾性部材と嵌合される
    ことを特徴とする請求項13に記載の位置指示器。
  23. 前記導電性弾性部材は、導電性を有する気泡構造となっていて、前記芯体ホルダーに埋め込まれており、前記芯体の前記尖部とされた前記尾端部が突き刺さることで、前記芯体の保持と電気的導通を可能にする
    ことを特徴とする請求項13に記載の位置指示器。
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