JP2012069888A - 可変容量コンデンサ、位置指示器および入力装置 - Google Patents

可変容量コンデンサ、位置指示器および入力装置 Download PDF

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Abstract

【課題】性能を落とすことなく、できるだけ構成を簡単にした可変容量コンデンサを提供する。
【解決手段】 誘電体15aと、スペーサ15bと、導電性弾性部材15cとにより可変容量コンデンサ15が形成される。この場合、誘電体15aは基板17の第1の端子部17aと接合される第1の面部15a1及びこの第1の面部15a1に対向する第2の面部15a2を有する。導電性弾性部材15cは基板17の第2の端子部17bと接続される溝部(基板連結部)15ckを有すると共に、誘電体の第2の面部に対向し、芯体12により誘電体側に押圧されている場合には当該第2の面部に接触し、押圧されていない場合には当該第2の面部とは離隔される誘電体接触部を有する。
【選択図】図3

Description

この発明は、外部より加わる圧力又は変位に従って容量値が変化する可変容量コンデンサ、当該可変容量コンデンサを使用した位置指示器及び当該位置指示器を使用した入力装置に関する。
近年、パーソナルコンピュータ等の入力デバイスとして入力装置が用いられている。この入力装置は、例えば、ペン型に形成された位置指示器と、この位置指示器を用いて、ポインティング操作や文字及び図等の入力を行う入力面を有する位置検出装置から構成されている。
そして、位置指示器の筆圧検出部には、従来から特許文献1に記載されているような可変容量コンデンサが用いられている。この特許文献1に記載された可変容量コンデンサは、誘電体の一の面に取り付けられた第1の電極と、誘電体の前記一の面と対向する他の面側に配置された可撓性を有する第2の電極を有している。そして、前記可変容量コンデンサは、第2の電極と誘電体の他の面との間をその一部を除いてわずかな間隔だけ離隔する手段と、第2の電極と誘電体との間に相対的な圧力または変位を加える手段を備えている。
図20に、従来の可変容量コンデンサの具体的な構成を示す。図20Aは、従来の可変容量コンデンサにおける初期状態を示す図、図20Bは、圧力が加わった状態を示す図である。
この可変容量コンデンサ200は、略円盤状の誘電体201と、誘電体201の一面201aに取り付けられた第1の電極202と、誘電体201の一面201aと対向する他面201b側に配設された第2の電極203とを有している。第2の電極203は、可撓性を有しており、リング状のスペーサ204を介して誘電体201の他面201b側に配設されている。また、第2の電極203における誘電体201と反対側には、弾性体205を介して棒状の芯体210が設けられている。
第1の電極202の一面側には、第1の端子206が設けられている。第1の端子206は、円盤状のフランジ部206aと、このフランジ部206aの一面の略中央から延在するリード部206bとから構成されている。フランジ部206aは、筆圧が加わったときに第1の電極202の一面に接触し、この第1の電極202と電気的に接続される。
第2の電極203の端部には、第2の端子207が設けられている。第2の端子207は、第1の端子206と同様に、円盤状のフランジ部207aと、このフランジ部207aの一面の略中央から延在するリード部207bとから構成されている。フランジ部207aは、筆圧が加わったときに第2の電極203の一面の端部に接触し、この第2の電極203と電気的に接続される。
この可変容量コンデンサ200は、芯体210に圧力または変位が全く加わらない状態(初期状態)で、誘電体201の他面201bと第2の電極203の間にスペーサ204によって、わずかな間隔が形成されている。また、図20Bに示すように、芯体210に圧力が加わると、弾性体205と第2の電極203とが芯体210に押圧されて弾性変形する。これにより、第2の電極203が、誘電体201の他面201bに接触する。そして、この第2の電極203と誘電体201の他面201bの接触面積が増加すると、第1及び第2の端子206,207間の容量値が増加する。その結果、第1及び第2の端子206,207間の容量値の変化を検出することにより、芯体210に加わる圧力(筆圧)が検出される。
特開平4−96212号公報
図20を用いて説明した従来の可変容量コンデンサ200は、実際には所定のハウジング部材内に形成される。具体的に、可変容量コンデンサ200は、図21に示すように、第1の電極202が設けられた誘電体201、スペーサ204、第2の電極203、弾性体205が、この順番で第1のハウジング部材221内に積層されて形成される。
この場合に、第1の電極202には第1の端子206が接続され、第2の電極203の端部には第2の端子207が接続される。そして、第1のハウジング部材221の下側から、芯体210を保持するキャップ体72と、第2のハウジング部材222が挿入するようにされて、1つの可変容量コンデンサ200が形成される。
したがって、従来の可変容量コンデンサ200は、(1)第1の端子206、(2)第2の端子207、(3)第1のハウジング部材221、(4)第1の電極202が設けられた誘電体201、(5)スペーサ204、(6)第2の電極203、(7)弾性体205、(8)芯体保持用のキャップ体72、(9)第2のハウジング部材222という9個の部品により形成されていることになる。
このように、従来の可変容量コンデンサ200は部品点数が多い。また、可変容量コンデンサ200の大きさは、ペン型の位置指示器内に収納されるものであるので、比較的に小さなものである。このため、可変容量コンデンサ200の製造には手間や時間がかかる場合があり、このような不都合を改善することが望まれている。
以上のことに鑑み、この発明は、性能を落とすことなく、できるだけ構成を簡単にした可変容量コンデンサを提供すること、当該可変容量コンデンサを用いた位置指示器及び入力装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の可変容量コンデンサは、
位置指示器に内蔵された第1の端子部と第2の端子部を備えた電子回路基板と協働して使用される可変容量コンデンサであって、
前記可変容量コンデンサは、
第1の面部と該第1の面部に対向する第2の面部を有する誘電体と、
基板連結部と誘電体接触部を有する導電性弾性部材とを備え、
前記第1の端子部は前記第1の面部と連結され、前記第2の端子部は前記基板連結部と連結され、前記誘電体接触部は前記第2の面部に離間して対向配置されるとともに当接可能に変形するものとし、
前記誘電体接触部に対する誘電体側への押圧力に応じて、前記第2の面部と前記誘電体接触部との接触面積が変化することで静電容量が変化することを特徴とする。
この請求項1に記載の発明の可変容量コンデンサによれば、電子回路基板の第1の端子部は誘電体の第1の面部と連結され、電子回路基板の第2の端子部は導電性弾性部材の基板連結部と連結される。導電性弾性部材の誘電体接触部は誘電体の第2の面部に離間(離隔)して対向配置され、第2の面部に対して当接可能に変形することができるようにされている。そして、誘電体接触部に対する誘電体側への押圧力により、誘電体接触部と誘電体の第2の面部とが接触し、その接触面積が変化することで、静電容量が変化するようにされる。
したがって、電子回路基板の第1の端子部→誘電体の第1の面部→誘電体の第2の面部→導電性弾性部材の誘電体接触部→導電性弾性部材の基板連結部→基板の第2の端子部と言う接続系が形成される。そして、当該接続系の誘電体の第2の面部と導電性弾性部材の誘電体接続部との押圧力に応じた接触状態に応じて電気的容量が変化する可変容量コンデンサが構成される。
これにより、誘電体と導電性弾性部材という少なくとも2つの部材によって、極めて構成が簡単な可変容量コンデンサを構成することができるようにされる。しかも、当該可変容量コンデンサは従来の可変容量コンデンサに比べて性能を落とすこともない。すなわち、性能を落とすことなく、できるだけ構成を簡単にした可変容量コンデンサを実現することができるようにされる。さらに、当該可変容量コンデンサを用いた位置指示器及び入力装置を実現することもできるようにされる。
この発明によれば、性能を落とすことなく、できるだけ構成を簡単にした可変容量コンデンサを実現することができる。また、当該可変容量コンデンサを用いた位置指示器及び入力装置を実現することもできる。
本発明を適用した入力装置の実施の形態を示す斜視図である。 図1に示す位置指示器をA−A′線で断面して示す説明図である。 本発明の一実施の形態を適用した可変容量コンデンサ15の分解斜視図である。 可変容量コンデンサ15の導電性弾性部材15Cの上面図と底面図とを示す図である。 基板17及び芯体12を装着した場合の可変容量コンデンサ15部分の断面図である。 基板17と誘電体15aの接合例を説明するための図である。 可変容量コンデンサ15の筆圧特性を示す図である。 本発明を適用した位置指示器及び位置検出装置の回路構成の模式的なブロック図である。 本発明を適用した入力装置に係る位置検出装置の処理部による処理の流れ図である。 本発明を適用した入力装置に係る位置検出装置のX軸グローバルスキャン動作における各部の波形の一例を示す図である。 本発明を適用した入力装置に係る位置検出装置のY軸グローバルスキャン動作における各部の波形の一例を示す図である。 本発明を適用した入力装置に係る位置検出装置のX軸セクタスキャン動作及びY軸セクタスキャン動作における各部の波形の一例を示す図である。 本発明を適用した位置指示器に設けられる共振回路の他の実施形態を示す説明図である。 本発明を適用した位置指示器の他の実施形態を示す電気回路図である。 可変容量コンデンサ15の変形例を説明するための図である。 可変容量コンデンサ15の変形例を説明するための図である。 可変容量コンデンサ15の変形例を説明するための図である。 導電性弾性部材15cの変形例を説明するための図である。 導電性弾性部材15cの変形例を説明するための図である。 従来の可変容量コンデンサを模式的に説明するもので、図20Aは初期状態を示す図、図20Bは芯体に圧力(筆圧)が加わった状態を示す図である。 図20に示した従来の可変容量コンデンサの具体的な構成例を説明するための図である。
本発明の位置指示器、可変容量コンデンサ及び入力装置の第1の実施形態について、図を参照しながら説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。更に、以下の実施例では、特許請求の範囲における収納部は基板等保持穴15chと表現し、特許請求の範囲における基板連結部は基板等ホルダー部15c1に設けられた溝部15ckによって構成され、特許請求の範囲における芯体連結部は芯体保持穴15cp及び芯体ホルダー15c2によって構成されるものとする。また、本発明は、以下の形態に限定されるものではない。
[入力装置]
まず、本発明の入力装置の実施形態の概略構成を図1に従って説明する。この図1は、本発明の入力装置の実施形態を示す斜視図である。
本発明の実施の形態の入力装置10は、位置検出装置1と、この位置検出装置1に情報を入力する位置指示器2とから構成されている。
[位置検出装置1]
位置検出装置1は、パーソナルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistant)等の図示しない外部装置にケーブル8を介して接続することによって、これら外部装置の入力装置として用いられるものである。なお、特に図示して説明していないが、かかる位置検出装置1をパーソナルコンピュータ等に内蔵しても良い。
位置検出装置1は、位置指示器2で指示した位置を検出する検出部4と、この検出部4を有する中空の薄い略直方体をなす筐体5とから構成されている。筐体5は、検出部4の検出面を露出させるための開口部6を有する上部筐体7と、この上部筐体7に重ね合わされる図示しない下部筐体を有している。そして、上部筐体7は、検出部4の入力面を露出させる四角形の開口部6を有しており、この開口部6に、検出部4が嵌め込まれる。このような構成を有する位置検出装置1は、位置指示器2を介したポインティング操作による文字及び図等の入力が行われる。
[位置指示器2]
次に、図2を参照して位置指示器2の概略構成について説明する。図2は、図1に示す位置指示器2のA−A′線断面図である。
この位置指示器2は、電磁誘導方式により位置検出装置1に対して位置を指示するものである。すなわち、位置指示器2は、位置検出装置1から送信される特定周波数の電磁波に対して共振する共振回路を有している。そして、位置指示器2は、この共振回路で検出した共振信号を位置検出装置1に送信することにより位置検出装置1に対して位置を指示するようになっている。
図2に示すように、位置指示器2は、筐体の一具体例を示すケース11と、芯体12と、位置指示コイル13と、可変容量コンデンサ15と、フェライトコア16と、プリント基板17とを備えて構成されている。
ケース11は、位置指示器2の外装部として形成されている。このケース11は、一方が閉じられた有底の円筒状をなしている。そして、ケース11は、軸方向に重ね合わせて組立結合される第1のケース18と第2のケース19とから構成されている。第1のケース18は、軸方向の一端側が略円錐状をなしており、その先端に開口部18aを有している。そして、この第1のケース18の軸方向の他端は、開口している。
第2のケース19は、軸方向の一端が開口し、かつ他端が閉じられた円筒形をなしている。第1のケース18と第2のケース19とは、同一軸線上に配置されて、接着剤や固定ねじ等の固着手段により固定されている。そして、第2のケース19に、電子部品が実装されたプリント基板17が接着剤や固定ねじ等の固着手段によって固定されており、第1のケース18には、フェライトコア16が収納されている。
フェライトコア16は、例えば円筒形をなしており、その筒孔16aに芯体12が挿通されている。そして、フェライトコア16の軸方向の一端側から芯体12の指示部12aが突出している。更に、フェライトコア16の外周には、共振回路を構成する位置指示コイル13が巻回して装着されている。位置指示コイル13の図示しない両端は、プリント基板17上の電子部品に電気的に接続されている。プリント基板17には、共振回路を構成する電子部品が実装されている。
芯体12は、ほぼ棒状の部材からなり、ケース11の軸方向に沿ってケース11内に収納されている。この芯体12は、その軸方向の一端にペン先の役割を有する指示部12aと、指示部12aから連続して形成された軸部12bとから構成されている。指示部12aは、略円錐状に形成されている。この指示部12aは、芯体12をケース11内に収納した際に、第1のケース18の開口部18aから外側に向けて突出する。そして、軸部12bの軸方向の他端には、可変容量コンデンサ15が取り付けられている。
[可変容量コンデンサ15]
次に、図3〜図6を参照して、この実施形態の可変容量コンデンサ15について説明する。図3は、可変容量コンデンサ15の分解斜視図であり、図4は、可変容量コンデンサ15の導電性弾性部材15Cの上面図と底面図とを示す図である。また、図5は、基板17及び芯体12を装着した場合の可変容量コンデンサ15部分の断面図である。また、図6は、基板17と誘電体15aの接合例を説明するための図である。
可変容量コンデンサ15は、位置指示器2に加えられた圧力(筆圧)に対応して容量値を変化させるコンデンサである。そして、この可変容量コンデンサ15は、この容量値の変化によって、芯体12に加わる筆圧を検出しており、位置指示器2の筆圧検出部として作用している。
図3に示すように、可変容量コンデンサ15は、誘電体15aと、スペーサ(離間部材)15bと、導電性弾性部材15cとにより構成される。そして、これらが、基板17及び芯体12によって挟み込まれるようにされて、位置指示器2の可変容量コンデンサ15として用いられる。
誘電体15aは、互いに対向する第1の面部15a1、第2の面部15a2を有する円柱状に形成されたものである。この実施の形態において、誘電体15aは、例えば、外径が2.95mm、厚みが1mm、容量が例えば160pF(誘電率4000F/m)のものである。ここで、単位mmはミリメートル、単位pFはピコファラッド、単位F/mはファラッド毎メートルを意味している。
なお、ここで示した誘電体15aに関する各数値は一例であり、可変容量コンデンサ15が搭載される位置指示器2のサイズや基板17のサイズなどに応じて種々の数値とすることができる。また、誘電体15aの第2の面部15a2は鏡面研磨されており、後述する導電性弾性部材15cの誘電体接触部との密着度を増すようにしている。また、誘電体15aの材質としては、容量や誘電率等の条件に合致するものであれば、セラミック、プラスチックなどの種々のものを用いることが可能である。
スペーサ(離間部材)15bは、リング状(環状)に形成されたものである。スペーサ15bの内径は、誘電体15aの直径より小さく、また、スペーサ15bの外径は誘電体15aの直径よりも大きくなるように、かつスペーサ15bが収納される後述する導電性弾性部材15cの内径よりはやや小さい位にされている。このようにすることによって、導電性部材15c内におけるスペーサ15bの位置ずれも防止できる。
上記に例示したサイズの誘電体15aに対応させる場合、スペーサ15bは、内径が2.6mm、外径が4.3mm程度のものとされる。また、厚みは、例えば、125μm以下となるようにされる。もちろん、ここに示した各数値も一例であり、誘電体15aの大きさ等に基づいて、適宜の数値のものとすることができる。また、スペーサ15bの材質は、種々の絶縁物を用いることが可能であるが、例えばPET(Polyethylene Terephthalate)やポリイミド(polyimide)フィルムなどにより形成される。
導電性弾性部材15cは、導電ゴムによって、基板等ホルダー部15c1と芯体ホルダー部15c2とが一体的に形成されたものである。
基板等ホルダー部15c1は、スペーサ15bの外径よりやや大きな直径の開口部を有し、当該開口部の面積を維持して所定の深さを有する基板等保持穴(収納部)15chが設けられた円筒状の部分である。この基板等保持穴15chには、下側から順に、スペーサ15b、誘電体15a、プリント基板17の端子部が収納されて保持される。なお、基板等ホルダー部15c1の開口部と反対側には底面が設けられ塞がれている。この底面が誘電体15aの第2の面部15a2と接触する誘電体接触部を構成する。
また、図3に示したように、基板等ホルダー部15c1の基板等保持穴15chの外周の対向する位置に基板連結部を構成する1対の溝部15ckが設けられている。すなわち、図4Aの導電性弾性部材15cの上面図に示すように、基板等ホルダー部15c1の基板等保持穴15chの開口部の対向する位置に、基板17が挿入される基板連結部を構成する1対の溝部15ckが設けられた構成となっている。
この溝部15ckの深さは、基板等保持穴15chの深さよりもやや浅く(短く)なっている。また、図4Aに示した溝部15ckの幅wは、これに挿入される基板17の厚みよりもやや狭くなるようにされている。これにより、溝部15ckにおいて挿入された基板17を挟持し、導電性弾性部材15cの基板等ホルダー部15c1から基板が簡単に離脱しないようにすると共に、詳しくは後述するが基板に設けられたリード片(端子部)と導電性弾性部材15cとを電気的に接続することができるようにしている。
また、基板等ホルダー部15c1は、図4Aに示したように、1対の溝部15ckを結ぶ直径方向と交差する方向(図4Aでは上下方向)の外周部分が切り取られた形状となっている。このようにすることで、無駄に導電ゴムを使わずに、転がり難く、扱いやすい導電性弾性部材を形成することができる。
一方、芯体ホルダー部15c2は、その底面が基板等ホルダー部15c1の底面とくっつくようにして設けられている。芯体ホルダー部15c2は、その外径が基板等ホルダー部15c1の外径より小さく、基板等ホルダー部15c1の底面の中心と、芯体ホルダー部15c2の底面の中心とが一致するようにして設けられる。
そして、芯体ホルダー部15c2は、芯体12の軸部12bの外径よりもやや小さな直径の開口部を有し、当該開口部の面積を維持して所定の深さを有する芯体保持穴15cp(芯体連結部)が設けられた円筒状の部分である。この芯体保持穴15cpには、図3に示したように、芯体12の軸部12bが挿入されて保持される。
また、図4Bの導電性弾性部材15cの底面図に示すように、芯体ホルダー部15c2の芯体保持穴15cpの開口部の対向する位置には、1対のスリット部(切り込み部)15csが設けられた構成となっている。このスリット部15csの深さは、芯体保持穴15cpの深さよりもやや浅く(短く)なっている。このスリット部15csによって、芯体12の芯体保持穴15cpへの挿入が容易になるようにしている。
なお、導電性弾性部材15cを形成する導電ゴムは、炭素粒子あるいは銀粒子等の導電粒子を混在させた合成ゴムであり、導電性を有するとともに可撓性と弾力性とを併せ持つ材料である。一般に、広義の導電ゴムには、電気抵抗値が圧力に依存するタイプすなわち、加えられる押圧力が大きいほど抵抗値が小さくなる傾向にあるもの(感圧ゴム)と、電気抵抗値が圧力に依存しないタイプ(狭義の導電ゴム)とがある。この2つのタイプのどちらであっても、導電性弾性部材15cを形成する材料として用いることが可能である。
また、可撓性と弾力性と言う文言は、通常混同されて用いられることのある用語であるが、そのそれぞれを以下のように定義することができる。すなわち、可撓性とは、撓むことのできる性質、あるいはしなうことのできる性質であり、押圧力に対してそのものが変形でき、かつその押圧力が取り除かれたときもとの状態に復元できることをいう。押圧方向に関してそのものの寸法が変わるかどうかは問わない。それに対して、弾力性とは、押圧力が加えられたとき、その押圧方向に関してそのものの寸法が小さくなり、その押圧力が取り除かれたときもとの状態に復元できることをいう。押圧方向に関してそのものが撓むか否かは問わない。したがって、この実施の形態の導電性弾性部材15cは、圧力が加えられることにより、撓んだり、縮んだりすることができ、圧力が除去されれば元の状態に戻ることができるものである。
そして、この実施の形態の可変容量コンデンサ15は、図3を用いて説明したように、誘電体15aとスペーサ15bとが、導電性弾性部材15cの基板等ホルダー部15c1に設けられた基板等保持穴15chに収納される。そして、これら誘電体15a、スペーサ15b、導電性弾性部材15cが、基板17と芯体12によって挟み込まれて、位置指示器2の可変容量コンデンサ15として機能する。
基板17の可変容量コンデンサ15と接続される方の端部は、図3に示すように、その両方の側辺部分が、それらに挟まれた底辺部分よりも若干長くなるようにされている。そして、図3に示すように、基板17の底辺部分には第1のリード片(第1の端子部)17aが、また、両方の側辺部分には第2のリード片(第2の端子部)17bが設けられている。これら第1の端子部17aと第2の端子部17bは、図示しないが、リード線によって基板17に設けられている所定の回路部に接続されている。
そして、基板17の第1のリード片17aは、誘電体15aの第1の面部15a1に対して電気的に接続されると共に、誘電体15a自体が基板17に対して固着するようにされる。この場合、基板17の第1のリード片17aと誘電体15aの第1の面部15a1とは、例えば半田付けやろう付けなどの方法により接合される。これにより、基板17の第1のリード片17aと誘電体15aの第1の面部15a1とが電気的に接続されると共に、誘電体15aが基板17に対して固着される。
なお、半田付けやろう付けは固着方法の一例である。種々の導電性接着剤を用いて、第1のリード片17aと第1の面部15a1とを電気的に接続すると共に、基板17に対して誘電体15aを固着するようにしてもよい。
そして、基板17は、その側辺の端部が導電性弾性部材15cの基板等ホルダー部15c1の基板等保持穴15chの外周部分に設けられた対向する1対の溝部(基板連結部)15ckに対してはめ込まれる。これにより、上述もしたように、基板17の両方の側辺部分に設けられた第2のリード片17bが、導電性弾性部材15cに対して電気的に接続するようにされる。
すなわち、図5の可変容量コンデンサ15部分の断面図に示すように、導電性弾性部材15cの基板等ホルダー部15c1に設けられた基板等保持穴15chには、その底面に接するように、リング状のスペーサ15bが収納される。その上に基板17の第1のリード片部17aに対して第1の面部15a1が電気的に接続されると共に、基板17に対して固着された誘電体15aが基板17と共に基板等保持穴15chの開口部から収納される。
この場合、基板等保持穴15chの外周部分に設けられた対向する1対の溝部(基板連結部)15ckに対して基板17の第2のリード片17bが設けられている両方の側片部分がはめ込まれる。これにより、基板17の両方の側片部に設けられている第2のリード片17bが、基板連結部を構成する溝部15ck部分を通じて導電性弾性部材15cと電気的に接続される。
この場合、図5に示すように、誘電体接触部15cXを構成する基板等ホルダー部15c1の基板等保持穴15chの底面部と誘電体15aの第2の面部15a2とは、スペーサ15bによってその厚さ分離隔(離間)した状態となる。すなわち、誘電体接触部15cXを構成する基板等ホルダー部15c1の基板等保持穴15chの底面部と誘電体15aの第2の面部15a2との間には、スペーサ15bによって空隙15dが設けられる。
そして、図5に示すように、導電性弾性部材15cの芯体ホルダー部15c2の芯体保持穴15cpには、芯体12の軸部12bが嵌め込まれる。そして、芯体12の指示部12aが位置検出装置1の検出部4等に押し当てられるなど、芯体12に対して誘電体15a側に押圧力が加えられたとする。
この場合、導電性弾性部材15cは、導電性を有すると共に、弾力性と可撓性とを有しているので、芯体12によって、基板ホルダー部15c1の基板等保持穴15chの底面部(誘電体接触部15cX)が誘電体15aの第2の面部15a2側に押し上げられる。そして、押圧力が加えられることにより、基板等保持穴15chの底面部(誘電体接触部15cX)が誘電体15aの第2の面部15a2に接触するようにされる。
そして、芯体12に対する誘電体15a側への押圧力が解除されると、導電性弾性部材15cは、その弾力性と可撓性とによって元の状態に戻り、基板等保持穴15chの底面部(誘電体接触部15cX)と誘電体15aの第2の面部15a2との間に、スペーサ15bによって空隙15dが設けられた状態に戻るようにされる。
このように、芯体12に対して誘電体15a側に押圧力が加えられていない場合には、基板等保持穴15chの底面部(誘電体接触部15cX)と誘電体15aの第2の面部15a2との間には空隙15dが存在し、電気的に接続された接続系は形成されない。
しかし、芯体12に対して誘電体15a側に押圧力が加えられると、基板等保持穴15chの底面部(誘電体接触部15cX)と誘電体15aの第2の面部15a2とが接触する。この場合、基板17の第1のリード片17a→誘電体15aの第1の面部15a1→誘電体15aの第2の面部15a2→導電性弾性部材15cの誘電体接触部15cX→導電性弾性部材15cの基板連結部15ck→基板17の第2の端子部17bと言う接続系が形成される。そして、当該接続系の誘電体15aの第2の面部15a2と導電性弾性部材15cの誘電体接続部15cXとの押圧力に応じた接触状態に応じて電気的容量が変化する可変容量コンデンサ15が構成される。
そして、図3、図5に示したように、この実施の形態の可変容量コンデンサ15は、基本的には、誘電体15a、スペーサ15b、導電性弾性部材15cの3つの部品によって構成することができる。このように、構成が極めて簡単な可変容量コンデンサ15を実現することができる。
[基板17と誘電体15aの第1の面部15a1との接合の具体例]
上述したように、基板17の第1のリード片17aと誘電体15aの第1の面部15a1とは、例えば半田付けにより接合されることを説明した。そして、この実施の形態の可変容量コンデンサ15においては、基板17と誘電体15aの第1の面部15a1とを確実に固着するために、基板17の導電性弾性部材15cとの接続端側の構成を工夫している。
すなわち、この実施の形態においては、図6Aに示すように、基板17の導電性弾性部材15cとの接続端側であって、第1のリード片17a部分に半円形状のスルーホール(導電性接着剤である半田を保持する切欠部(保持孔))17cを設けている。換言すれば、基板17の底辺部分を半円形状に切り込んで、スルーホール17cを設けている。そして、図6Aに示すように、半円形状のスルーホール17cの外周部分に沿うように、円弧状に第1のリード片17aを設けている。
このように構成される基板17のスルーホール17c部分に、図6Bに示すように誘電体15aの第1の面部15a1を接触させるようにし、スルーホール17c部分に導電性接着剤としての半田17xを流し込むようにして半田付けを行う。これによりスルーホール17cは図6Bに示したように半田17xにより埋められる。そして、半田17x部分が凝固すると、誘電体15aの第1の面部15a1と基板17の第1のリード片17aが半田17xにより電気的に接続されると共に、誘電体15aが基板17に対して固着される。
このように、この実施の形態においては、基板17の導電性弾性部材15cとの接続端側にスルーホール17cを設け、その外周部に円弧状の第1のリード片17aを設けた構成としている。これにより、基板17の第1のリード片17aと誘電体15aの第1の面部15a1とを電気的に接続すると共に、誘電体15aを基板17に固着することができるようにしている。
なお、ここでは、スルーホール17cは半円形状のものとして説明したが、これに限るものではない。例えば、三角形状、四角形状など、多角形状のスルーホールを設け、その外延に第1のリード片を設けるようにすることも可能である。
[位置指示器2における筆圧(圧力)の検出精度]
前述したように、可変容量コンデンサ15は、位置指示器2における筆圧検出部を構成するが、次に、図7を参照して、上述した実施形態の可変容量コンデンサ15による筆圧(圧力)の検出精度について説明する。
図7は、横軸に芯体12にかかる荷重をとり、縦軸に位相(送信した電波と受信した電波との位相差)をとったときの、可変容量コンデンサ15の位相−荷重特性を示すグラフである。
実施形態の可変容量コンデンサ15は、上述したように、極めて簡単な構成でありながら、図7に示すように、10g程度の荷重(圧力)を検出することが可能である。そして、100g程度までは、ほぼ線形に感度よく加えられた荷重を検出することができ、100g以降においても、300gくらいまでは、加えられた荷重を適切に検出することができるようにされる。300g以降は、加えられた荷重に対する位相差の変化は小さくなるものの、位置指示器2に対して300g以上の大きな筆圧が加えられることは、通常発生することは少ないので、その実用性には何らの問題も生じさせない。
そして、図7に示した可変容量コンデンサ15の位相−荷重特性は、例えば、図20、図21を用いて説明した従来の可変容量コンデンサを用いた位置指示器とほぼ同様の特性を示すものである。したがって、この実施の形態の可変容量コンデンサ15は、構成が単純であっても、従来の可変容量コンデンサに比べて性能を落とすこともない。
[位置検出装置の回路構成]
次に、上述した可変容量コンデンサ15を用いて形成されるこの実施形態の位置指示器2を用いて指示位置の検出および筆圧の検出を行う位置検出装置1の具体的な実施形態の回路構成例について、図8を参照して説明する。図8は、位置指示器2及び位置検出装置1の回路構成例を示すブロック図である。位置指示器2と位置検出装置1とにより入力装置が構成される。
位置指示器2は、回路構成としては、位置指示コイル13と、この位置指示コイル13に接続された可変容量コンデンサ15と、この可変容量コンデンサ15に並列に接続される共振コンデンサ60aからなる共振回路61によって現される。
一方、位置検出装置1には、X軸方向ループコイル群104aと、Y軸方向ループコイル群104bとを積層させて設けることにより、位置検出コイル101が形成されている。各ループコイル群104a,104bは、例えば、それぞれ40本の矩形のループコイルからなっている。各ループコイル群104a,104bを構成する各ループコイルは、等間隔に並んで順次重なり合うように配置されている。
また、位置検出装置1には、X軸方向ループコイル群104a及びY軸方向ループコイル群104bが接続される選択回路106が設けられている。この選択回路106は、2つのループコイル群104a,104bのうちの一のループコイルを順次選択する。
さらに、位置検出装置1には、発振器103と、電流ドライバ105と、切り替え接続回路107と、受信アンプ108と、検波器109と、低域フィルタ110と、サンプルホールド回路112と、A/D変換回路113と、同期検波器116と、低域フィルタ117と、サンプルホールド回路118と、A/D変換回路119と、処理部114とが設けられている。
発振器103は、周波数f0の交流信号を発生し、電流ドライバ105と同期検波器116に供給する発振器103である。電流ドライバ105は、発振器103から供給された交流信号を電流に変換して切り替え接続回路107へ送出する。切り替え接続回路107は、後述する処理部114からの制御により、選択回路106によって選択されたループコイルが接続される接続先(送信側端子T、受信側端子S)を切り替える。この接続先のうち、送信側端子Tには電流ドライバ105が、受信側端子Rには受信アンプ108が、それぞれ接続されている。
選択回路106に選択されたループコイルに発生する誘導電圧は、選択回路106及び切り替え接続回路107を介して受信アンプ108に送られる。受信アンプ108は、ループコイルから供給された誘導電圧を増幅し、検波器109及び同期検波器116へ送出する。
検波器109は、ループコイルに発生した誘導電圧、すなわち受信信号を検波し、低域フィルタ110へ送出する。低域フィルタ110は、前述した周波数f0より充分低い遮断周波数を有しており、検波器109の出力信号を直流信号に変換してサンプルホールド回路112へ送出する。サンプルホールド回路112は、低域フィルタ110の出力信号の所定のタイミング、具体的には受信期間中の所定のタイミングにおける電圧値を保持し、A/D(Analog to Digital)変換回路113へ送出する。A/D変換回路113は、サンプルホールド回路112のアナログ出力をディジタル信号に変換し、処理部114に出力する。
一方、同期検波器116は、受信アンプ108の出力信号を発振器103からの交流信号で同期検波し、それらの間の位相差に応じたレベルの信号を低域フィルタ117に送出する。この低域フィルタ117は、周波数f0より充分低い遮断周波数を有しており、同期検波器116の出力信号を直流信号に変換してサンプルホールド回路118に送出する。このサンプルホールド回路118は、低域フィルタ117の出力信号の所定のタイミングにおける電圧値を保持し、A/D(Analog to Digital)変換回路119へ送出する。A/D変換回路119は、サンプルホールド回路118のアナログ出力をディジタル信号に変換し、処理部114に出力する。
処理部114は、位置検出装置1の各部を制御する。すなわち、処理部114は、選択回路106におけるループコイルの選択、切り替え接続回路107の切り替え、サンプルホールド回路112、118のタイミングを制御する。処理部114は、A/D変換回路113、119からの入力信号に基づき、X軸方向ループコイル群104a及びY軸方向ループコイル群104bから一定の送信継続時間をもって電波を送信させる。
X軸方向ループコイル群104a及びY軸方向ループコイル群104bの各ループコイルには、位置指示器2から送信される電波によって誘導電圧が発生する。処理部114は、この各ループコイルに発生した誘導電圧の電圧値のレベルに基づいて位置指示器2のX軸方向及びY軸方向の指示位置の座標値を算出する。また、処理部114は、送信した電波と受信した電波との位相差に基づいて筆圧を検出する。
次に、処理部114における処理の流れに沿った位置検出装置1の動作について、図9を参照して説明する。図9は、処理部114における処理の流れを示す図である。
まず、処理部114は、X軸方向ループコイル群104aの各ループコイルを順次走査・選択(以下、この順次走査・選択をグローバルスキャンという。)する(ステップS1)。
このグローバルスキャンを具体的に説明すると、処理部114は、初めに、選択回路106にX軸方向ループコイル群104aのうちの1番目のループコイル、例えばループコイルX1を選択する情報を送出するとともに、切り替え接続回路107に送信側を選択する信号を送出する。これにより、発振器103からループコイルX1に周波数f0の正弦波信号が供給され、ループコイルX1が周波数f0の電波を発生する。このとき、位置検出装置1の上面300aに位置指示器2が接近或いは接触していると、ループコイルX1から発生した電波が、位置指示コイル13を有する共振回路61を励振する。その結果、共振回路61には、周波数f0の誘導電圧が発生する。
処理部114は、切り替え接続回路107に送信側端子Tを選択する信号を所定の一定時間送出すると、切り替え接続回路107に受信側端子Rを選択する信号を送出し、ループコイルX1より発生する電波を消滅させる。この際、位置指示器2の共振コンデンサ60a及び可変容量コンデンサ15を有する共振回路61に発生した誘導電圧は、その損失に応じて徐々に減衰し、共振回路61が周波数f0の電波を発信する。この電波は、前述のループコイルX1を逆に励振し、ループコイルX1に誘導電圧を発生させる。
処理部114は、切り替え接続回路107に受信側端子Rを選択する信号を一定時間送出すると、選択回路106にX軸方向ループコイル群104aのうちの2番目のループコイル、例えばループコイルX2を選択する情報を切り替え接続回路107に送出する。その後、処理部114が切り替え接続回路107に受信側端子Rを選択する信号を送出することにより、前述と同様な電波の送受信を行う。
以下、処理部114が同様の処理を実行することにより、X軸方向ループコイル群104aのうちの3番目から40番目までのループコイル、例えばループコイルX3〜X40が順次走査・選択される。その結果、ループコイルX3〜X40において、電波の送受信が行われる。
なお、ステップS1の処理において、処理部114は、X軸方向ループコイル群104aの全てのループコイルを選択することなく、選択するループコイルを1つ置き、2つ置き、というように適当に間引いてもよい。また、一のループコイルに対する電波の送受信を複数回行うようにしてもよい。さらに、各ループコイルに対する送信時間、並びに各ループコイルに対する受信時間は等しくなければならないが、送信時間と受信時間は必ずしも同一でなくてもよい。
前述した受信期間中にX軸方向ループコイル群104aのループコイルに発生した誘導電圧、すなわち受信信号は、検波器109で検波されて直流信号に変換され、低域フィルタ110で平滑化される。そして、サンプルホールド回路112によって所定のタイミングでホールドされ、A/D変換回路113を介することにより、電圧値として処理部114へ送出される。
図10は、前述したX軸グローバルスキャン動作(図9のステップS1)における各部の波形の一例を示すものである。図10において、(a)は位置検出コイル101から送信される電波、(b)は共振回路61に発生した誘導電圧、(c)は位置検出装置1が受信した受信信号、(d)はサンプルホールド回路112の出力信号を示している。
ここで、サンプルホールド回路112の出力レベルは位置指示器2とループコイルとの間の距離に依存した値となる。そのため、処理部114は、サンプルホールド回路112の出力レベルの最大値が予め設定した一定値以上であるか否かを判別し(ステップS2)、位置指示器2が位置検出装置1の有効読取り高さ内にあるか否かを判定する。
ステップS2の処理において、サンプルホールド回路112の出力レベルの最大値が予め設定した一定値以上ではない、つまり、位置指示器2が有効読取り高さ内にないと判定した場合(ステップS2の“NO”)、処理部114は、処理をステップS1に戻す。
一方、位置指示器2が有効読取り高さ内にあると判定した場合(ステップS2の“yes”)、処理部114は、各ループコイルX1〜X40のうち最大値が得られたループコイル(以下、ピークコイルと称す。)を抽出し、その番号(本例では「X7」)を記憶する(ステップS3)。
次に、処理部114は、Y軸方向ループコイル群104bの各ループコイルを順次走査・選(グローバルスキャン)し(ステップS4)、Y軸方向ループコイル群104bの各ループコイルにおける電波の送受信を行う。
図11は、Y軸グローバルスキャン動作における各部の波形の一例を示すものである。図11において、(a)、(b)、(c)、(d)に示す各信号は図10の(a)、(b)、(c)、(d)に示す信号と同様の信号である。
次に、処理部114は、各ループコイルY1〜Y40のうち最大値が得られたループコイル(以下、ピークコイルと称す。)を抽出し、その番号(本例では「Y5」)を記憶する(ステップS5)。
次に、処理部114は、X軸方向ループコイル群104aのうちのピークコイルを中心として、そのピークコイルに隣接する所定の数のループコイル、例えば5つのループコイルについて電波の送受信を行う。この電波の送受信において、電波を送信するとき、すなわち切り替え接続回路107で送信側端子Tを選択するときには、処理部114が常にピークコイル(本例では「ループコイルX7」)を選択する。一方、電波を受信するとき、すなわち切り替え接続回路107で受信側端子Rを選択するときには、処理部114は、ループコイル(本例では5つ)を番号の小さい方から大きい方(又は大きい方から小さい方)へ順次走査・選択(セクタスキャン)する(ステップS6)。
X軸セクタスキャン動作が終了すると、処理部114は、Y軸方向ループコイル群104bのうちのピークコイルを中心とする所定の数、例えば5つのループコイルについて電波の送受信を行う。この電波の送受信において、電波を送信するとき、すなわち切り替え接続回路107で送信側端子Tを選択するときには、処理部114が常にピークコイル(本例では「ループコイルY5」)を選択する。一方、電波を受信するとき、すなわち切り替え接続回路107で受信側端子Rを選択するときには、処理部114は、ループコイル(本例では5つ)を番号の小さい方から大きい方(又は大きい方から小さい方)へ順次走査・選択(セクタスキャン)する(ステップS7)。
図12は、X軸セクタスキャン動作及びY軸セクタスキャン動作における各部の波形の一例を示すものである。図12において、(a)、(b)、(c)、(d)に示す各信号は図10の(a)、(b)、(c)、(d)に示す信号と同様の信号である。
Y軸セクタスキャン動作が終了すると、処理部114は、ステップS6,S7の処理で得られた誘導電圧の最大値が予め設定した一定値以上か否かを判別し(ステップS8)、位置指示器2が位置検出装置1の有効読取り高さ内にあるか否かを判定する。
ステップS8の処理において、サンプルホールド回路112の出力レベルの最大値が予め設定した一定値以上ではない、つまり、位置指示器2が有効読取り高さ内にないと判定した場合(ステップS8の“NO”)、処理部114は、処理をステップS1に戻す。
一方、位置指示器2が有効読取り高さ内にあると判定した場合(ステップS8の“yes”)、処理部114は、最大の誘導電圧が得られたX軸方向のピークコイル及びY軸方向のピークコイルを抽出し、それぞれの番号を記憶する(ステップS9)。
次に、処理部114は、X軸方向及びY軸方向のセクタスキャン毎にレベルの大きい順に複数、例えば3つの誘導電圧をそれぞれ抽出し、これらの信号に基づいて位置指示器2による指示位置のX軸方向及びY軸方向の座標値を求める(ステップS10)。このX軸方向及びY軸方向の座標値は、本出願人が先に出願した特許第2131145号で述べているような周知の座標計算を実行することにより算出することができる。
次に、処理部114は、送信した電波と受信した電波の位相差に応じた信号のレベルから筆圧を検出する(ステップS12)。以下、位置指示器2が有効読取り高さ内にあり続ける限り、処理部114は、ステップS6〜S11の処理を繰り返し、有効読取り高さ内にないと判定した場合にステップS1の処理に復帰する。
このように、位置検出装置1では、接近した位置指示器2の位置を処理部114で検出することができる。しかも、受信した信号の位相を検出することにより、位置指示器2の筆圧値の情報を得ることができる。
[位置指示器の他の例]
次に、上述した実施の形態の可変容量コンデンサ15を用いた位置指示器2の他の例について説明する。図13は、位置指示器2に設けられる共振回路の他の例(第2の例)を示す説明図である。この例の共振回路62は、位置指示コイル13と、可変容量コンデンサ15によって構成されている。共振回路の第1の例である共振回路61(図8を参照)では、可変容量コンデンサ15と共振コンデンサ60aを並列に接続して並列共振回路を構成した。しかしながら、位置指示器2の共振回路としては、図13に示すように、コンデンサとして可変容量コンデンサ15だけを用いて構成することもできる。
次に、位置指示器の他の例について、図14を参照して説明する。図14は、他の例の位置指示器2Aを示す電気回路図である。なお、この図14の説明において、図8と対応する部分には、図8と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
位置指示器2Aは、位置検出装置1に設けられた位置検出コイル101(図8を参照)から送出されるf0の周波数で共振する共振回路121を有している。この共振回路121は、位置指示コイル13と共振コンデンサ60aとによって構成されている。また、位置指示器2Aの回路基板には、周知のCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)技術による集積回路(IC:Integrated Circuit)122が配置される。この集積回路122は、ダイオード123とコンデンサ124とから構成される駆動電源によって駆動される。
このダイオード123は、共振回路121に接続されている。そして、このダイオード123には、位置検出コイル101から供給される励磁信号に基づいて共振回路121に発生する交流電圧が印加される。この交流電圧は、ダイオード123とコンデンサ124とによって整流され、さらに直流に変換されて、集積回路122の駆動電源とされる。また、共振回路121に発生した信号は、コンデンサ125を介して集積回路122にも供給される。この集積回路122は、コンデンサ125を介して供給される信号に基づいて、位置指示器2Aと位置検出装置1との間で信号の送受信を行うために使用されるクロック信号及び筆圧検出のためのクロック信号を生成する。
可変容量コンデンサ15は、上述したように、芯体12(図2を参照)に加えられる筆圧によってその容量が変化する。この可変容量コンデンサ15は、抵抗(図示せず)と接続されて時定数回路を構成している。したがって、可変容量コンデンサ15の容量が筆圧に応じて変化すると、時定数回路の時定数が変化する。そして、この時定数は、集積回路122で、所定のビット数、例えば8ビットの筆圧値に変換される。
このようにして求められた筆圧データ(8ビットの筆圧値)は、前述した位置検出装置1と位置指示器2Aとの間の信号の送受信に供されるクロック信号に同期して1ビットずつ集積回路122から出力される。この出力により、集積回路122は、共振回路121に並列的に接続されたスイッチ60bのON/OFFの切り替えを制御する。したがって、このスイッチ60bがオフの際には、位置検出装置1が位置指示器2Aからの信号を検出する。そして、スイッチ60bがオンの際には、共振回路121が短絡されるため、位置指示器2Aから送出された信号は、位置検出装置1で検出できない。
これにより、位置検出装置1は、位置検出コイル101から一定時間、位置指示器2Aに電力を供給するための励磁信号を送信し、その後、位置指示器2Aから送出される信号を検出することで、芯体12に加えられる筆圧を求めることができる。
[可変容量コンデンサ15の変形例]
次に、可変容量コンデンサ15の変形例について説明する。図15〜図17は、可変容量コンデンサ15の変形例を説明するための図である。上述した実施の形態の可変容量コンデンサ15は、誘電体15aと、リング状のスペーサ15bと、導電性弾性部材15cとによって構成されるものとして説明した。しかし、スペーサ15bを設けないようにして、さらに、構成を簡略化することもできる。なお、図15〜図17においては、主に図3〜図6を用いて説明した実施の形態の可変容量コンデンサ15と同様に構成される部分には同じ参照符号を付し、その部分の詳細な説明は省略する。
図15に示す可変容量コンデンサ15(1)は、スペーサ15bに替えて、基板等ホルダー部15c1の基板等保持穴15chの底面に絶縁物部分15xを設けるようにしたものである。すなわち、図15Bの導電性弾性部材15cの上面図に示すように、基板等保持穴15chの底面の斜線で示した部分に絶縁物部分15xを設けるようにする。
絶縁物部分15xは、基板等保持穴15chの底面の斜線で示した部分に、種々の絶縁物を蒸着、融着、塗布するなどして設けたり、絶縁物による突起を複数設けたりすることにより形成することができる。このように、絶縁物部分15xを基板等ホルダー部15c1の基板等保持穴15chの底面に形成してしまうことによって、スペーサ15bを基板等保持穴15chに収納する必要もなくなる。
図16に示す可変容量コンデンサ15(2)は、基板17の両方の側辺部分17cを、基板17の底辺部分に固着される誘電体15aよりも突出するように形成したものである。これにより、基板に固着された誘電体15aが、基板17の両方の側辺部分17cによって、基板等保持穴15chの底面(誘電体接触部15cX)と離隔するようにされる。すなわち、誘電体15aの第2の面部15a2と誘電体接触部15cXとの間に空隙15dを設けることができるようにされる。
図17に示す可変容量コンデンサ15(3)は、基板17及び誘電体15aの構成は、図6等を用いて説明した実施の形態の対応する部分と同様に形成される。しかし、基板等保持穴15chの形状が異なるようにされる。具体的には、図17に示すように、基板17が差し込まれる溝部15ckの深さが浅くなるようにされる。これにより、基板に固着された誘電体15aが、基板等保持穴15chの底面(誘電体接触部15cX)と離隔するようにされる。すなわち、誘電体15aの第2の面部15a2と誘電体接触部15cXとの間に空隙15dを設けることができるようにされる。
この図16、図17に示したように、誘電体1aの第2の面部15a2と基板等保持穴15chの底面(誘電体接触部15cX)との間を離隔させ、空隙15dを設けるようにすることによって、スペーサ15bを用いないようにすることができる。
ただし、安定かつ均一に芯体12に加えられる押圧力に応じて、誘電体15aの第2の面部15a2と基板等保持穴15chの底面(誘電体接触部15cX)とを接触させるためには、スペーサ15bを用いたり、絶縁体部分15xを設けたりすることが望ましい。すなわち、図3〜図6を用いて説明した可変容量コンデンサ15のように、あるいは、図15を用いて説明した可変容量コンデンサのように構成することが望ましい。
なお、基板17の導電性弾性部材15cと接続される部分を1枚の基板の構成とするのではなく、例えば十字に基板を設けるなどの対応を取ることにより、スペーサ15bを設けるようにした場合と同様の状態を形成することも可能である。
[導電性弾性部材15cの変形例]
また、導電性弾性部材15cについても、上述したものに限るものではなく、種々の改良を行うことが可能である。図18、図19は、導電性弾性部材15cの変形例を説明するための図である。なお、図18、図19においても、主に、図3〜図6を用いて説明した可変容量コンデンサ15の場合と同様に構成される部分には同じ参照符号を付し、その部分の詳細な説明については省略する。
図18に示す導電性弾性部材15c(1)は、基本的には図4を用いて説明した導電性弾性部材15cと同様に形成される。しかし、基板等ホルダー部15c1の基板等保持穴15chの外周の対向する位置に設けられる溝部15ckの形状が図4Aに示したものとは異なっている。また、芯体ホルダー部15c2の芯体保持穴15cpの形状も図4Bに示したものとは異なっている。
すなわち、図18Aの導電性弾性部材15c(1)の上面図に示すように、基板等保持穴15chの外周の対向する位置に設けられる溝部15ckには、対向する位置に一対の突起P1が設けられる。この突起P1は、溝部15ckの上端から下端まで棒状に形成されているものである。
このように1対の突起P1を設けることにより、溝部15ckに基板17の第2のリード片17bが設けられた部分を挿入した場合に、より強固に第2のリード片17b部分を当該突起P1によって挟み付けることができる。したがって、第2のリード片17bと導電性弾性部材15c(1)との電気的な接続をより確実にすることができる。また、導電性弾性部材15c(1)から、これに装着された基板17が容易に離れてしまうことを防止することもできる。
また、図18Bの導電性弾性部材15c(1)の底面図に示すように、芯体保持穴15cpには、スリット部15csは設けられておらず、芯体保持穴15cpの内部に、3つの突起P2が設けられる。この突起P2は、芯体保持穴15cpの上端から下端まで棒状に形成されているものである。
このように3つの突起P2を設けることにより、芯体保持穴15cpに挿入される芯体12を突起P2により強固に挟み付け、芯体12を芯体保持穴15cpに確実に保持しておくことができるようにされる。すなわち、芯体保持穴15cpから芯体12が容易に離れてしまうことも防止することができる。
図19に示す導電性弾性部材15c(2)は、図4を用いて説明した導電性弾性部材15cと同様に基板等ホルダー部15c1と芯体ホルダー部15c2とからなるものである。そして、図19に示す導電性弾性部材15c(2)は、図4を用いて説明した導電性弾性部材15cと同様に、基板等ホルダー部15c1には基板等保持穴15chが設けられ、芯体ホルダー部15c2には芯体保持穴15cpが設けられる。
しかし、図19に示すこの例の導電性弾性部材15c(2)は、図19Aの上面図に示すように、基板等保持穴15chの開口部部分に鋸歯状のストッパを備え、挿入される基板17を挟み込む蓋部KU、KDを備えている。図19Bは、図19Aにおいて矢印a側から見た場合のこの例の導電性弾性部材15c(2)の断面図である。図19Bに示すように、基板等ホルダー部15c1の内部には基板等保持穴15chが設けられているが、その上部には蓋部KU、KDが設けられ、基板等保持穴15chの開口部が塞ぐことができる構成になっている。
この例の導電性弾性部材15c(2)の基板等保持穴15chに、スペーサ15b、誘電体15aが固着された基板17を収納する場合には、図19Aにおいて矢印で示したように、蓋部KU、KDを押し開くようにして、基板等保持穴15chの開口部を露呈させる。そして、スペーサ15b、誘電体15aが固着された基板17を基板等保持穴15chに収納するようにした後、蓋部KU、KDを閉じる。これにより、収納された基板17が、蓋部KU、KDの鋸歯状のストッパにより挟持され、導電性弾性部材15c(2)から基板17が離れることがないようにすることができる。
[実施の形態の効果]
上述したように、誘電体15aと、スペーサ15bと、導電性弾性部材15cとにより、従来の可変容量コンデンサと同等の性能を有する可変容量コンデンサ15を実現することができる。また、スペーサ15bを用いないようにした可変容量コンデンサ15(1)、(2)、(3)等を構成することも可能である。
これにより、従来に可変容量コンデンサに比べて、部品点数を格段に少なくした可変容量コンデンサを実現することができる。したがって、部品点数が少なく、製造が極めて簡単な可変容量コンデンサを実現することができる。これらのことは、可変容量コンデンサのコストを大幅に低減させることができる。そして、当該可変容量コンデンサを用いた、位置指示器、当該位置指示器を用いた入力装置をも実現することができ、位置指示器や入力装置のコストの低減にも役立つ。
[その他]
なお、上述した実施の形態において、導電性弾性部材15cは、基板等ホルダー部15c1と芯体ホルダー部15c2とを備えるものとして説明したが、これに限るものではない。例えば第1のケース18側に設けられる機構により、芯体12を図2示したように第1のケース18内に軸方向に移動可能に保持し、導電性弾性部材15cの所定の位置を押圧することができるようにすれば、芯体ホルダー部15c2を設ける必要はない。
また、上述もしたように、基板等ホルダー部15c1の基板等保持穴5chの形状も種々のものとすることができる。例えば、誘電体15aを四角柱状などの多角柱状に形成し、これに対応してスペーサ15bを四角形状などの多角形状に形成することも可能である。この場合、基板等ホルダー部15c1の基板等保持穴5chの形状も、誘電体15aやスペーサ15bの形状に合致した多角形状の開口部を有するものとなる。
また、基板等保持穴15chを設けない構成とすることも考えられる。要は、基板17の第2のリード片17bと導電性弾性部材15cとを常時接触させておくことができ、芯体12が押圧された場合にのみ基板17の第1のリード片に接続された誘電体15aの第2の面部に誘電体接触部15cXを接触させることが可能なように構成できればよい。
また、位置指示器2において、芯体12を設ける側とは反対側に、芯体12を設けた側と同様に可変容量コンデンサ15を有する構成を設けて、位置指示器2の両端のいずれをも位置指示入力に用いることができるようにすることもできる。また、芯体12を設ける側とは反対側にも、芯体12を設けた側と同様に可変容量コンデンサ15を有する構成を設けて、芯体112を設けた方を情報の入力に用い、他方を入力した情報を打ち消すいわゆる消しゴムとして用いるように構成することも可能である。
1…位置検出装置、2…位置指示器、4…検出部、10…入力装置、11…ケース(筐体)、12…芯体、12a…指示部、12b…軸部、13…位置指示コイル(コイル)、15、15(1)、15(2)、15(3)…可変容量コンデンサ、15a…誘電体、15a1…第1の面部、15a2…第2の面部、15b…スペーサ、15c…導電性弾性部材、15c1…基板等ホルダー部(基板連結部)、15ch…基板等保持穴(収納部)、15ck…溝部(基板連結部)、15c2…芯体ホルダー部(芯体連結部)、15cp…芯体保持穴(芯体連結部)、15cs…スリット部、15cX…誘電体接触部、17…プリント基板、17a…第1のリード片、17b…第2のリード片、17c…スルーホール(切欠部)

Claims (9)

  1. 位置指示器に内蔵された第1の端子部と第2の端子部を備えた電子回路基板と協働して使用される可変容量コンデンサであって、
    前記可変容量コンデンサは、
    第1の面部と該第1の面部に対向する第2の面部を有する誘電体と、
    基板連結部と誘電体接触部を有する導電性弾性部材とを備え、
    前記第1の端子部は前記第1の面部と連結され、前記第2の端子部は前記基板連結部と連結され、前記誘電体接触部は前記第2の面部に離間して対向配置されるとともに当接可能に変形するものとし、
    前記誘電体接触部に対する誘電体側への押圧力に応じて、前記第2の面部と前記誘電体接触部との接触面積が変化することで静電容量が変化することを特徴とする可変容量コンデンサ。
  2. 請求項1に記載の可変容量コンデンサであって、
    前記誘電体の前記第2の面部と前記導電性弾性部材の前記誘電体接触部との間に、前記第2の面部と前記誘電体接触部とをわずかな間隔だけ離隔させるための離間部材を設けたことを特徴とする可変容量コンデンサ。
  3. 請求項2に記載の可変容量コンデンサであって、
    前記導電性弾性部材は、
    前記誘電体の前記第2の面部と前記誘電体接触部とを対向させて、前記誘電体と前記離間部材を収納する収納部を有する
    ことを特徴とする可変容量コンデンサ。
  4. 請求項3に記載の可変容量コンデンサであって、
    前記離間部材は、その中心から外縁までの距離が、前記第2の面部の対応する位置における当該第2の面部の中心から外縁までの距離よりも長く、かつ、前記収納部の対応する位置における当該収納部の中心から外縁までの距離よりは若干短くなるようにされている
    ことを特徴とする可変容量コンデンサ。
  5. 請求項1に記載の可変容量コンデンサであって、
    前記電子回路基板の前記第1の端子部に切欠部を有し
    切欠部と、前記誘電体を導電性接着部材で前記基板に保持するように固着させることを特徴とした可変容量コンデンサ。
  6. 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5に記載の可変容量コンデンサと、
    電子回路が設けられると共に、第1、第2の端子部を備えた基板と
    を有し、
    該可変容量コンデンサを回路素子の一部とする共振回路を備えたことを特徴とする位置指示器。
  7. 請求項6に記載の位置指示器であって、
    芯体と前記電子回路基板と前記可変容量コンデンサとが筺体に収納され、前記芯体の一方の端部が位置指示のために前記筺体から突出すると共に他方の端部が前記可変容量コンデンサの前記誘電体接触部を押圧可能に設けられたことを特徴とする位置指示器。
  8. 請求項7に記載の位置指示器であって、
    前記芯体と前記可変容量コンデンサを連結する芯体連結部を前記導電性弾性部材に設けたことを特徴とする位置指示器。
  9. 筐体と、略棒状に形成され、一端が前記筐体の外側に突出して前記筐体に収納された芯体と、前記芯体を介して加わる外力により電気容量が変化する可変容量コンデンサと、第1、第2の端子部を備えた電子回路基板とを有する位置指示器と、
    前記芯体の一端により指示される検出面を有し、前記一端が指示した位置を検出する位置検出装置と、を備え、
    前記位置指示器の前記可変容量コンデンサは、
    第1の面部と該第1の面部に対向する第2の面部を有する誘電体と、
    基板連結部と誘電体接触部を有する導電性弾性部材とを備え、
    前記第1の端子部は前記第1の面部と連結され、前記第2の端子部は前記基板連結部と連結され、前記誘電体接触部は前記第2の面部に離間して対向配置されるとともに当接可能に変形するものとし、
    前記誘電体接触部に対する誘電体側への押圧力に応じて、前記第2の面部と前記誘電体接触部との接触面積が変化することで静電容量が変化すること
    を特徴とする入力装置。
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