JP2021107120A - 電子ペン - Google Patents

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Abstract

【課題】 電子ペン用芯体に関し、紙媒体等への筆記時の筆跡の濃さを十分な濃さにすると共に、充分な強度をも備えることができるようにする。【解決手段】 電子ペン用芯体2は、棒状に形成された本体部2Yと本体部2Yの一方の先端に設けられ、使用時において操作面に対して接触するペン先部2Xとからなる。本体部2Yは、硬質な素材によって形成されることにより、電子ペン用芯体全体の強度を高く保つように機能する。ペン先部2Xは、顔料を含む素材によって形成されることにより、紙媒体等への筆記時において、筆跡が所望の濃さになるようにされる。これにより、強度も十分で、かつ、紙媒体等への筆記時の筆跡の濃さも十分な電子ペン用芯体を実現する。【選択図】図1

Description

この発明は、例えば、タブレットPC(Personal Computer)などの位置検出装置が搭載された電子機器に対する位置指示器としての機能を実現する電子ペンに用いられる電子ペン用芯体及び当該電子ペン用芯体を用いて構成される電子ペンに関する。
近年、教育分野においても、電子ペンとタブレットPCが活用されるようになってきている。例えば、児童、生徒の一人ひとりに電子ペンとタブレットPCを貸与し、文字の入力を通して漢字の書き順を教えたり、質問に対する解答の入力を行うようにしたりするなどのことが行われている。電子ペンによるタブレットPCへの入力の場合、紙媒体を使用することなく、何度も繰り返し入力し直すことができるので便利である。電子ペンは、例えば、POM樹脂により形成された芯体が用いられるなど、壊れにくいものである。
図5は、電子ペンの従来例を示す図である。例えば、図5(A)、(B)に示す電子ペン100、200は、いずれも電磁誘導方式のものである。筐体101、201の内部には、フェライトコア103、203の外側面にコイル104、204が巻回された構成部分が搭載されている。コイル104、204には、図示しないコンデンサが接続されて共振回路を構成している。芯体102、202は、筐体101、201の開口部からフェライトコア103、203の貫通孔に挿通され、筆圧検出部105、205に当接し、芯体102、202にかけられる筆圧の検出が可能になっている。
そして、電子ペンによるタブレットPCへの描画入力は、紙媒体への筆記と異なり、何度も繰り返し書き直すことが簡単にできる反面、表示画面の切り替えが容易で、一瞬にして表示画面を切り替えることができ、入力情報を消去できる。従って、入力情報を保持しておくためには、入力情報を内蔵の記憶媒体に保存させるようにする操作を行わなければならない。そして、電子ペンとタブレットPCだけでなく、ノートなどの紙媒体も併用し、学習に利用するようにしたいとする要求がある。このため、電子ペンを持ち替えることなく、紙媒体に記録を行うことができると共に、タブレットPCに対しても描画入力を行えるようにすることが求められる。
後に記す特許文献1には、シャープペンシルユニットを組み込んだ電子ペンが開示されており、当該特許文献1に開示の発明を用いることによって、紙媒体への筆記機能とタブレットPCへの入力機能とを兼ね備えた電子ペンを実現することができる。当該電子ペンを利用することにより、必要な情報は紙媒体に記録して取っておくことができ、問題に対する解答などは、タブレットPCに入力して即座に解答するといったことが可能になる。
特開2007−219723号公報
特許文献1に開示されたシャープペンシルユニットを組み込んだ電子ペンの場合、シャープペンシルの芯は、通常、直径が0.5mm程度の細いものであり、また、電子ペン自体のペン先も細いものとなる。このため、小学校の低学年の児童が使用しようする場合には、力の入れ加減が難しく、シャープペンシルの芯がすぐに折れてしまって、紙媒体に思ったように筆記できなかったり、タブレットPCの操作画面を傷付けてしまったりする可能性がある。
教育分野での利用を考えた場合、特に小学校の低学年の児童が使用することも考慮すると、図5を用いたように構成されている従来の電子ペンと同様にして使用できると共に、紙媒体への記録も可能な電子ペンの実現が望まれる。また、電子ペンを頻繁に落としたり、ぶつけたりするといったことも発生すると考えられる。このため、外から加わる衝撃に対しても耐性があり、壊れにくいことが要求される。
そこで、この出願の出願人は、顔料を含む素材によって電子ペン用芯体を構成する着想を得て、顔料と例えば樹脂などの材料を混合して形成する電子ペン用芯体を用いた電子ペンに関する発明について出願している(特願2019−055046)。しかしながら、顔料と樹脂とを混合して電子ペン用芯体を構成する場合、柔らかさ(崩れやすさ)と筆跡の濃さとがトレードオフの関係となってしまう。すなわち、電子ペン用芯体を固くして強度を強くするため樹脂の混合量を増やせば、紙媒体に筆記される筆跡の濃さは薄くなる。逆に、紙媒体に筆記される筆跡の濃さを濃くするため顔料の混合量を増やせば、電子ペン用芯体は柔らかくなり崩れやすくなる。
例えば、鉛筆には、2B、B、HB、F、H、2Hなどの濃さの違うものが存在する。小学生低学年の児童や幼稚園の園児が使用することを想定した場合、紙媒体に記録される筆跡の濃さが鉛筆のB以上となる電子ペン用芯体を実現したい。しかしながら、筆跡の濃さを鉛筆のB以上の濃さする場合、電子ペン用芯体は柔らかなものとなる。この場合、電子ペンを床に落とすなどした場合には、電子ペン用芯体が破損する可能性も高くなり、児童、園児によるハードな使用に充分に耐えることができない場合があると考えられる。
以上のことに鑑み、この発明は、電子ペン用芯体に関し、紙媒体等への筆記時の筆跡の濃さを十分な濃さにすると共に、充分な強度をも備えることができるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、
棒状に形成された本体部と前記本体部の一方の先端に設けられ、使用時において操作面に対して接触するペン先部とからなる電子ペン用芯体であって、
前記本体部は、硬質な素材によって形成され、
前記ペン先部は、顔料を含む素材によって形成されている
ことを特徴とする電子ペン用芯体を提供する。
この電子ペン用芯体によれば、当該電子ペン用芯体は、棒状に形成された本体部と当該本体部の一方の先端に設けられ、使用時において操作面に対して接触するペン先部とからなる。当該本体部は、硬質な素材によって形成されることにより、電子ペン用芯体全体の強度を高く保つように機能する。ペン先部は、顔料を含む素材によって形成されることにより、紙媒体等への筆記時において、筆跡が所望の濃さになるようにされる。これにより、強度も十分で、かつ、紙媒体等への筆記時の筆跡の濃さも十分な電子ペン用芯体が実現できる。すなわち、電子ペン用芯体に関し、従来、トレードオフの関係にあった、強度と筆跡の濃さとの両方を満足する電子ペン用芯体が実現される。
この発明の電子ペン用芯体を用いたこの発明による電子ペンの実施の形態を説明するための図である。 この発明の電子ペン用芯体のバリエーションを説明するための図である。 この発明の電子ペン用芯体の利用態様の例を説明するための図である。 この発明の電子ペン用芯体の他の例を説明するための図である。 従来の電子ペンの構成例を示す図である。
以下、図を参照しながら、この発明の電子ペン用芯体及び電子ペンの実施の形態について説明する。なお、電子ペン(位置指示器)及び位置検出装置の方式には、電磁誘導方式(EMR(Electro Magnetic Resonance technology)方式)とアクティブ静電結合方式(AES(Active Electrostatic)方式)とがある。
電磁誘導方式は、X軸方向とY軸方向とのそれぞれに複数のループコイルを配設したセンサ部を位置検出装置が備える。当該センサ部の複数のループコイルに順次に電力を供給して磁界を発生させる送信期間と、電力の供給を停止し外部からの磁界を受信する受信期間とを交互に設ける。対応する電子ペンは、コイルとコンデンサとからなる共振回路を備え、当該センサ部からの磁界に応じて、当該コイルに電流が流れることにより信号を発生させ、この信号に筆圧情報を含めて位置検出センサに送信する。これを受信期間において位置検出装置が受信して、電子ペンによる指示位置と筆圧を検出する。
アクティブ静電結合方式の場合には、電子ペンは、電子ペンに搭載された発振回路からの信号に筆圧情報をも含めて送信し、これを位置検出装置で受信して、指示位置と筆圧を検出する。この発明の電子ペンは、電磁誘導方式のものにも、また、アクティブ静電結合方式のものにも用いることができる。しかし、以下に説明する実施の形態においては、説明を簡単にするため、電磁誘導方式(EMR方式)の電子ペンに対して、この発明を適用した場合を例にして説明する。
[電子ペンの構成例]
図1は、この発明の電子ペン用芯体及び電子ペンの実施の形態を説明するための図である。図1(A)は、この実施の形態の電子ペンを軸心方向に2分割し、前側部分を取り除いて示したペン先側部分の断面図である。但し、図1(A)において、電子ペン用芯体2は断面ではなく、その全体を示している。図1(B)は、電子ペン用芯体2を拡大して示した図であり、図1(C)は、図1(A)のペン先側部分をより拡大して示した断面図である。
図1(A)に示すように、この実施の形態の電子ペンの筐体1は、円筒形をなしている。図1(A)、(C)に示すように、筐体1のペン先側は、テーパー形状とされ、その先端部は開口部1hになっている。この開口部1hを介して、後述する電子ペン用芯体2が挿抜される。筐体1の内部のペン先側の部分には、筒状に形成されたフェライトコア3が収納される。フェライトコア3は、ペン先側(前端側)の端部部分が筐体1に対して固定される。また、フェライトコア3のペン先側とは反対側(後端側)には、例えば、エラストマ(elastomer)で形成された筒状の緩衝部材5が設けられており、この緩衝部材5を介して、フェライトコア3の後端側の端部部分が筐体1に対して固定される。
このように、フェライトコア3は、その前端側と後端側との両端部分において、筐体1に対して固定されている。なお、図1(A)においては、フェライトコア3の後端側にしか緩衝部材5を設けていないが、フェライトコア3の前端側にも緩衝部材を設けるようにしてもよい。要は、フェライトコア3は、直接に、あるいは、緩衝部材等の介在物を介して、筐体1に対して固定され、筐体1内で移動したり、がたついたりしないようにされていればよい。なお、緩衝部材5は、ゴム、スポンジ、フェルトなどの弾性のある種々の素材により形成できる。
図1(A)、(C)に示すように、フェライトコア3の外側面にはコイル4が巻回されている。コイル4には、後述する可変容量コンデンサの構成とされた筆圧検出部7や回路基板9に搭載されているコンデンサ(図示せず)が並列に接続されて、共振回路を構成する。緩衝部材5の後端側には、電子ペン用芯体2と筆圧検出部7とを接続する押圧部材6が設けられている。押圧部材6のペン先側の端部部分は、電子ペン用芯体2の後端側が嵌合する凹部になっており、ペン先側と反対側の端部部分は、筆圧検出部7を押圧するための凸部になっている。
図1(B)に示すように、電子ペン用芯体2は、ペン先部2Xと本体部2Yとからなる。本体部2Yは、棒状に形成されたものであり、先端部2a、引き抜き部2b、中央部2c、後端部(ホールド部)2dの四つの部分からなる。先端部2aはペン先側の端部が丸みを帯びたドーム状の形状とされている。引き抜き部2bは、先端部2aと中央部2cとの間に設けられた凹部(溝部)である。筐体1内に取り付けられた電子ペン用芯体2を取り外す場合に、引き抜き部2bに使用者が手の指の爪などを引っ掛けて引き抜くようにすることによって、電子ペン用芯体2を筐体1から容易に取り外すことができる。中央部2cは、引き抜き部2bと後端部2dの間に位置する部分である。後端部2dは、中央部2cの後端側に位置し、中央部2cの直径よりも短い直径となっている部分である。
先端部2a、引き抜き部2b、中央部2c、後端部2dからなる本体部2Yは、例えば、環状オレフィン樹脂により形成される。これにより、電子ペン用芯体2が電子ペンに装着された状態で、床に落下するなどして電子ペン用芯体2が床と衝突しても、電子ペン用芯体2自体が破損するなどのことがないようにされる。すなわち、本体部2Y自体は、高い強度を備え、外部から衝撃が加えられても破損することがない衝撃耐性を備えたものである。なお、本体部2Yは、内側を空洞に構成することも可能である。しかし、この実施の形態では強度を確保するため、本体部2Yは空洞ではない。
更に、本体部2Yの先端部2aの外側の全面を覆うように、ペン先部2Xが設けられる。ペン先部2Xは、顔料を含む素材によっていわゆるキャップ状に形成されたものである。顔料は、着色に用いる粉末で水や油に不溶のものを意味する。顔料には、無機顔料として、グラファイト(黒)、チタン(白)、クロムバーミリオン(朱)、黄鉛(黄)、酸化鉄(赤)などがあり、有機顔料として、パーマネントレッド(赤)、フタロシアニングリーン(緑)、ファーストイエロー(黄)などがある。この他にも種々の顔料が存在する。顔料と、樹脂、粘土、ワックスなどの媒体物とを混ぜ合わせることにより、種々の色の電子ペン用芯体を構成できる。したがって、用いる顔料によって、目的とする色の筆跡を紙媒体等に残すことができるペン先部2Xを構成できる。
この実施の形態においては、顔料としてグラファイト(黒鉛、石墨)を用い、これを所定の樹脂、例えばポリエチレンと混ぜ合わせることによってペン先部2Xを構成している。ペン先部2Xは、紙媒体等に対して鉛筆と同様の黒色の筆跡を残すことができると共に、擦り減りが少ないものである。なお、ペン先部2Xがすり減って、本体部2Yの先端部2aが露呈しても、先端部2aの端部は丸みを帯びた形状を有しているので、操作面を傷付けることがない。この実施の形態において、ペン先部2Xと本体部2Yとは、2色成型(ダブルモールド)により一体に形成される。
二色成型は、異なる材質の材料どうしを組み合わせて一体に形成する技術である。この実施の形態の電子ペン用芯体2は、ペン先部2Xがグラファイトとポリエチレンであり、本体部2Yが環状オレフィン樹脂である。このように、ペン先部2Xと本体部2Yとは、異なる材質の材料により形成されているが、いずれも樹脂であり、親和性が高く、容易に分離することにない一体となって電子ペン用芯体2を形成できる。
ペン先部2Xと本体部2Yとからなるこの実施の形態の電子ペン用芯体2を用いたこの実施の形態の電子ペンは、紙媒体等への筆記機能とタブレットPCなどに対する位置指示機能との2つの機能を備えたものとなる。なお、ペン先部2Xは、グラファイトと樹脂との比率を変えることにより、筆跡の濃さを種々に調整することが可能であり、鉛筆でいうところの、2B、B、HB、F、H、2Hなどの濃さを実現できる。
このように、この実施の形態の電子ペン用芯体2は、環状オレフィン樹脂により本体部2Yを形成しているので、強い強度を持つ。更に、本体部2Yの先端部2aの外側を覆うように、グラファイトとポリエチレンとからなるペン先部2Xを設けているので、紙媒体等への筆記機能も実現できる。しかも、先端部2aを覆うようにペン先部2Xを設けていることにより、ペン先部2X自体の強度も高めることができる。換言すれば、強度の高い素材で形成された先端部2aを核にして、グラファイトとポリエチレンからなる素材のペン先部2Xを設けることにより、ペン先部2X自体の強度を強くしている。
このように構成されるこの実施の形態の電子ペン用芯体2は、図1(A)に示すように、筐体1の開口部1hを通じて、フェライトコア3に挿通され、電子ペン用芯体2の後端部(ホールド部)2dが押圧部材6の凹部に嵌合して、筐体1内に取り付けられる。この場合、電子ペン用芯体2の引き抜き部2bを含み、ペン先部2Xが設けられた先端部2a側の部分が、筐体1の開口部1hから突出した状態となる。筆圧検出部7は、押圧部材の凸部を保持する保持部材71と、第1の電極72と、リング状に形成されたスペーサ73と、円形の板状体である誘電体74と、第2の電極75とからなる。第2の電極75は誘電体の一方の面に接触して設けられている。第1の電極72は、これに押圧力(負荷)が掛かっていない状態のときには、スペーサ73を介して、誘電体74の他方の面から離れて位置するようにされている。なお、保持部材71は、合成ゴムなどの弾性材料により形成されており、スペーサ73は、硬質樹脂などにより形成されている。
筐体1内に取り付けられた電子ペン用芯体2は、軸心方向に移動可能にされている。電子ペン用芯体2のペン先部2Xに筆圧がかけられると、筆圧に応じて、電子ペン用芯体2が筐体1内に押し込まれ、これに応じて押圧部材6が保持部材71を介して、第1の電極72を誘電体74側に近づけ、第1の電極を誘電体74に接触させる。従って、ペン先部2Xにかかる押圧力に応じて、第1の電極72と誘電体74との距離や接触面積が変化し、これに応じて第1の電極と第2の電極との間の静電容量が変化する。この第1の電極72と第2の電極75の間の静電容量の変化に応じて、電子ペン用芯体2のペン先部2Xに掛かっている筆圧を検出できる。電子ペン用芯体2のペン先部2Xに掛けられた筆圧が解除されると、電子ペン用芯体2は第1の電極72や保持部材71により押し戻されて、元の位置に復帰する。
筆圧検出部7の第2の電極の後段には、基板保持部材8が設けられ、この基板保持部材の凹部に対して、回路基板9が嵌合して保持される。回路基板9には、制御用IC(Integrated Circuit)やコンデンサなどの種々の回路部品が搭載されている。回路基板9には、上述したコイル4の両端や筆圧検出部7の第1の電極と第2の電極からの伝電線が接続される。これにより、回路基板9に搭載された回路部の機能により、筆圧を検出すると共に、共振作用によってコイル4に生じさせる信号(磁界)の位相の変化として、筆圧を示す情報を含めて信号に含めて送信することができるようにしている。
更に、上述した緩衝部材5と基板保持部材8とは、筐体1の内側に設けられる筒状保持部材10によって保持される。これによりフェライトコア3及びコイル4、緩衝部材5、押圧部材6、筆圧検出部7、基板保持部材8は、筐体1内に保持される。また、図示しないが、回路基板9の後端側は、筐体1の後端部に固定される。これにより、回路基板9もまた筐体1内に保持される。このようにして、この実施の形態の電子ペンが構成されている。
この実施の形態の電子ペンにおいては、筐体1の直径は、図1(A)の後端側に示したように9.0mmである。また、図1(C)に示したように、フェライトコア3の内径は3.0mmであり、外径は5.0mmである。また、筐体1の開口部1hの直径は2.95mmである。また、電子ペン用芯体2の中央部2cの直径は、2.85mmである。従来の電子ペンの場合、図5にも示したように、芯体をPOM樹脂等の強度の高いもので作成し、また、フェライトコアの強度も維持するために、フェライトコアの直径方向の両端の厚みの合計は、芯体の直径よりも大きくなるようにされている。
また、図5(A)に示したように、従来の電子ペン100の場合、フェライトコア103の貫通孔103hの直径(フェライトコア103の内径)よりも、筐体101の開口部101hの直径の方が大きくなっている。同様に、図5(B)に示したように、従来の電子ペン200の場合にも、フェライトコア203の貫通孔203hの直径(フェライトコア203の内径)よりも、筐体201の開口部201hの直径の方が大きくなっている。
これは、芯体102、202の軸心方向の移動の邪魔にならないようにするなどのためである。この場合、フェライトコア103、203の厚みが厚いため、芯体102、202が、フェライトコア103、203と接触するようなことがあっても、両方とも破損することがなく、設計上の自由度が高い。このため、筐体101、201の開口部101h、201hの直径を大きく設計することができた。
この実施の形態の電子ペンの場合には、フェライトコア3のフェライトコアの直径方向の両端の厚みの合計は2.0mmであり、電子ペン用芯体2の中央部2cの直径は、2.85mmである。すなわち、この実施の形態の電子ペンの場合には、電子ペン用芯体2の直径を従来よりも太くし、フェライトコア3の厚みを従来よりも薄くしている。従って、この実施の形態の電子ペンの場合、電子ペン用芯体2の中央部2cの直径は、フェライトコア3の外径から内径を引いた長さよりも長くなるようにされている。
このように、電子ペン用芯体2の中央部2cの直径を長くすることにより、電子ペン用芯体2の強度を高めることができる。逆に、フェライトコア3の厚みは従来の電子ペンの場合よりもかなり薄くなる。しかし、フェライトコア3は、筐体1に対して固定されている。このため、フェライトコア3が、筐体1内で移動したり、がたついたりすることはない。また、図1(A)、(C)に示すように、筐体1の開口部1hの直径は、フェライトコア3の内径よりも小さい。このため、この実施の形態の電子ペンが筆記に用いられた場合であっても、電子ペン用芯体2は筐体1の開口部1hの内壁部分によって位置規制され、電子ペン用芯体2が、フェライトコア3と接触する場合はない。
また、この実施の形態の電子ペンが、落下するなどして、筐体1から突出している電子ペン用芯体2のペン先部2Xに、軸心方向と交差する方向の大きな負荷(力)が掛かったとする。この場合においても、電子ペン用芯体2は筐体1の開口部1hの内壁部分によって位置規制され、電子ペン用芯体2が、フェライトコア3と接触する場合はない。従って、この実施の形態の電子ペンの場合、フェライトコア3が電子ペン用芯体2と接触して破損するといったこともないし、筐体1内でフェライトコア3が移動したり、がたついたりすることもないので、フェライトコア3が外的な衝撃により破損することもない。
この実施の形態において、電子ペン用芯体2の本体部2Yは、環状オレフィン樹脂により形成されているので、その強度は非常に硬い。このような本体部2Yの先端部2aの外側側面の前面に渡って、ペン先部2Xを設けているので、ペン先部2X自体の強度も強くすることができ、電子ペン用芯体2の全体の衝撃耐性を向上させている。これにより、この実施の形態の電子ペンは、小学校低学年の児童や幼稚園の園児が多少乱暴に扱っても、壊れることがなく、かつ、紙媒体等への実際に筆跡の筆記が可能な電子ペンを実現できる。
[電子ペン用芯体2の他の例]
図2は、この発明の電子ペン用芯体のバリエーションを説明するための図であり、電子ペン用芯体の断面図である。以下に説明する電子ペン用芯体2A、2B、2C、2D、2Eは、基本的な構成は、上述した電子ペン用芯体2と同様にペン先部と本体部とからなり、ペン先部は顔料を含む材料により形成され、本体部は硬質の材料により形成されるものである。具体的には、ペン先部は顔料とポリエチレン樹脂で形成され、本体部は、環状オレフィン樹脂により形成されるものである。
図2(A)は、図1を用いて説明した電子ペン用芯体2の断面図である。上述もしたように、電子ペン用芯体2は、ペン先部2Xと本体部2Yとからなり、本体部2Yは、先端部2a、引き抜き部2b、中央部2c、後端部2dの4つの部分からなっている。電子ペン用芯体2の先端部2aのペン先側の端部は、丸みを帯びており、先端部2aの先端部分とペン先部2Xとの接合面積を大きくしたい場合に好適である。また、先端部2aのペン先側の端部は、丸みを帯びているため、ペン先部2Xが擦り減って、先端部2aが露呈しても、電子機器の操作面を傷付ける心配もない。
図2(B)に示す電子ペン用芯体2Aは、図2(A)に示した電子ペン用芯体2と同様に、ペン先部2AXと本体部2AYとからなり、本体部2AYは、先端部2Aa、引き抜き部2Ab、中央部2Ac、後端部2Adの4つの部分からなっている。電子ペン用芯体2Bの先端部2Aaは円錐状の形状を有し、その端部は平坦な面(平面)になっている。このように先端部2Aaの端部を平面にした場合には、ペン先部2AXの厚みを全体としては薄くするが、ペン先部2AXの頂点部分から先端部2Aaまでの部分の厚みを確保すると共に、先端部2Aaの側面部分のペン先部2AXの厚みを薄く形成することで、ペン先部2AXと先端部2Aaとの接触面積を確保したい場合などにおいて好適である。なお、図2(A)、図2(B)に示した電子ペン用芯体2、2Aにおいて、ペン先部2X、2AXと、本体部2Y、2AYとの中心軸は一致している。
図2(C)〜図2(F)に示した電子ペン用芯体2B〜2Eは、ペン先部2BX、2CX、2DX、2EXと、本体部2BY、2CY、2DY、2EYとからなり、ペン先部と本体部の中心軸は一致している。但し、図2(A)、(B)の電子ペン用芯体2、2Aのように、引き抜き部2b、2Abを設けたものではない。先端部2Ba、2Ca、2Eaとペン先部2BX、2CX、2EXにより、あるいは、ペン先部2DXにより、張り出し部を形成するようにしたものである。張り出し部の詳細については、図2、図3を用いて詳述する。
図2(C)に示す電子ペン用芯体2Bは、ペン先部2BXと本体部2BYとからなり、本体部2BYは、先端部2Ba、中央部2Bc、後端部2Bdの3つの部分からなる。図2(C)に示すように、電子ペン用芯体2Bの先端部2Baは、半球状の形状を有し、底面部分(中央部2Bcとの境界面部分)の直径は、中央部2Bcの直径よりも長くされている。このため、先端部2Baの当該底面部分は、中央部2Bcの側面から張り出し、張り出し部2Beを形成する。この場合、先端部2Baの底面部分を除く全面を覆うようにペン先部2BXを設けると、先端部2Baの張り出し部2Beを更に中央部2Bcの側面から張り出させるように、張り出し部2BXtが形成される。図2(C)に示した電子ペン用芯体2Bの場合には、ペン先部2BXの頂点から先端部2Baのペン先側端部との間のペン先部2BXの厚みを厚く構成したい場合などにおいて好適である。
図2(D)に示す電子ペン用芯体2Cは、図2(C)に示した電子ペン用芯体2Bと同様に、ペン先部2CXと本体部2CYとからなり、本体部2CYは、先端部2Ca、中央部2Cc、後端部2Cdの3つの部分からなる。図2(D)に示すように、電子ペン用芯体2Cの先端部2Caは、円錐状の形状を有し、その先端は丸みを帯びたドーム状になっており、底面部分(中央部2Ccとの境界面部分)の直径は、中央部2Ccの直径よりも長くされている。このため、先端部2Caの当該底面部分は、中央部2Ccの側面から張り出し、張り出し部2Ceを形成している。この場合、先端部2Caの底面以外の全面を覆うようにペン先部2CXを設けると、先端部2Caの張り出し部2Ceを更に中央部2Ccの側面から張り出させるように、張り出し部2CXtが形成される。図2(D)に示した電子ペン用芯体2Cの場合には、ペン先部2CXと先端部2Caとの接触面積を大きくしたい場合などにおいて好適である。
図2(E)に示す電子ペン用芯体2Dは、図2(C)に示した電子ペン用芯体2Bと同様に、ペン先部2DXと本体部2DYとからなり、本体部2DYは、先端部2Da、中央部2Dc、後端部2Ddの3つの部分からなる。図2(E)に示すように、電子ペン用芯体2Dの先端部2Daは、釣鐘状(ベル状)の形状を有し、その先端は丸みを帯びたドーム状になっている。一方、先端部2Daの側面は、ペン先部2DXの内側側面に合致するように、先端側から後端側に向かうに従って、中心軸から外側に向かってなだらかなカーブを描く形状となっている。この場合、先端部2Daの底面部分(中央部2Dcとの境界面部分)の直径は、中央部2Dcの直径と同じになっている。このため、先端部2Daの外側に露呈している全面を覆うようにペン先部2DXを設けると、図2(E)に示したように、ペン先部2DXのみによって、中央部2Dcから張り出した張り出し部2DXtが形成される。図2(E)に示した電子ペン用芯体2Dの場合には、ペン先部2DXの側面部分の厚みを厚く形成すると共に、ペン先部2DXと先端部2Daとの接触面積を確保したい場合などにおいて好適である。
図2(F)に示す電子ペン用芯体2Eは、図2(C)に示した電子ペン用芯体2Bと同様に、ペン先部2EXと本体部2EYとからなり、本体部2EYは、先端部2Ea、中央部2Ec、後端部2Edの3つの部分からなる。図2(F)に示すように、電子ペン用芯体2Eの先端部2Eaは、円錐状の形状を有し、その先端は平坦な面(平面)になっており、底面部分(中央部2Ecとの境界面部分)の直径は、中央部2Ecの直径よりも長くされている。このため、先端部2Eaの当該底面部分は、中央部2Ecの外縁から張り出し、張り出し部2Eeを形成している。この場合、先端部2Eaの底面以外の全面を覆うようにペン先部2EXを設けると、先端部2Eaの張り出し部2Eeを更に中央部2Ecの側面から張り出させるように、張り出し部2EXtが形成される。図2(F)に示した電子ペン用芯体2Eの場合には、ペン先部2EXの頂点から先端部2Eaまでの厚みを厚くすると共に、先端部2Eaの側面部分のペン先部2EXの厚みを薄く形成することで、ペン先部2EXと先端部2Eaとの接触面積を確保したい場合などにおいて好適である。
なお、図2(C)〜図2(E)に示した電子ペン用芯体2B、2C、2Dは、先端部2Ba、2Ca、2Daのペン先側の端部は、丸みを帯びている。このため、ペン先部2BX、2CX、2DXが擦り減って、先端部2Ba、2Ca、2Daが露呈しても、電子機器の操作面を傷付ける心配もない。また、薄い筆跡を残すだけでよい場合には、ペン先部の構成としては、顔料の混合量を押さえ、擦り減り難いものにできる。この場合には、図2(B)、図2(F)に示した電子ペン用芯体2A、2Eのように、先端部2Aa、2Eaのペン先側の端部を平面に構成しても、ペン先部2AX、2EXが擦り減って、先端部2Aa、2Eaが露呈することも少ない。このため、操作面を傷付けるような心配もない。
図3は、図2(C)、(D)、(F)に示した、この発明の電子ペン用芯体2B、2C、2Eの利用態様の例を説明するための図である。上述したように、図2(C)、(D)、(F)を用いて説明したように、電子ペン用芯体2B、2C、2Eは、引き抜き部2b、2Abは備えず、張り出し部2Be及び2BXt、2Ce及び2CXt、2Ee及び2EXtを設けたものである。ここでは、電子ペン用芯体2Bの場合を例にして、その利用態様について説明するが、電子ペン用芯体2C、2Eの利用態様も同様のものとなる。
上述もしたように、電子ペン用芯体2Bは、先端部2Baの底面(中央部2Bcとの境界面部分)の直径は、中央部2Bcの直径よりも長くされている。このため、図3(A)の点線の円で示した部分の拡大図である図3(B)に示すように、先端部2Baの底面は、中央部2Bcの側面から張り出して、張り出し部2Beを形成する。この先端部2Baの底面以外の部分をペン先部2BXが覆うので、張り出し部2BXtが形成され、更に中央部2Bcの側面から張り出した張り出し部を形成する。
このように、張り出し部2Be、2BXtは、電子ペン用芯体2Bの中央部2Bcの側面から外側に張り出した凸部となっている。張り出し部2Be、2BXtが凸部として構成された電子ペン用芯体2Bの場合、これを筐体1に取り付けると、図2(C)に示すように、筐体1の端部と、電子ペン用芯体2Bの張り出し部2Be、2BXtの間に隙間が生じる。これにより、筐体1内に取り付けられた電子ペン用芯体2Bを取り外す場合に、張り出し部2Be、2BXt部分に使用者が手の指の爪などを引っ掛けて引き抜くようにすることによって、電子ペン用芯体2Bを筐体1から容易に取り外すことができる。
なお、図2(E)に示した電子ペン用芯体2Dの張り出し部2DXtは、図2(E)を用いて説明したように、ペン先部2DXによってのみ形成されている。しかし、張り出し部2DXtは、図2(C)、(D)、(F)に示した電子ペン2B、2C、2Eの張り出し部2Be及び2BXt、2Ce及び2CXt、2Ee及び2EXtと同様に機能するものとなる。このため、図2(E)に示した電子ペン用芯体2Dの場合にも、図3を用いて説明した電子ペン2B、2C、2Eと同様の利用態様で利用可能なものである。従って、電子ペン2B、2C、2Eの場合にも、先端部2Ba、2Ca、2Daの底面部の直径を、中央部2Bc、2Dc、2Ecと同じにして、ペン先部2BX、2CX、2EXのみによって、張り出し部を形成するようにしてもよい。
また、図1、図2(A)、図2(B)を用いて説明した電子ペンの電子ペン用芯体2、2Aに替えて、図2(C)、(D)、(E)、(F)に示した電子ペン用芯体2B、2C、2D、2Eを用いるようにするだけで、図3に示したように、電子ペンを構成できる。すなわち、電子ペン用芯体2B、2C、2D、2Eの中央部2Bc、2Cc、2Dc、2Ec、後端部2Bd、2Cd、2Dd、2Edのサイズは、電子ペン用芯体2、2Aの場合と同様にする。これにより、電子ペン用芯体2、2Aに替えて、電子ペン用芯体2B、2C、2D、2Eを用いた電子ペンが構成できる。
[電子ペン用芯体の他の例]
図1〜図3を用いて説明した電子ペン用芯体2、2A、2B、2C、2D、2Eの場合、ペン先部2X、2AX、2BX、2CX、2DX、2EXは、いずれも先細となるいわゆるテーパー形状とされていた。従って、上述した電子ペン用芯体2、2A、2B、2C、2D、2Eは、文字を書くなどの細い線を描画する場合に好適なものである。しかし、例えばタブレットPCなどの電子機器の操作面上においても、パステルで描画すると共に、紙媒体にも描画したい場合もある。そこで、パステルと同様の描画が可能な電子ペン用芯体を実現する。なお、パステルは、絵画やデッサンなどを描く場合に用いられるチョークに似た棒状の画材であって、粉末の顔料を固めたものである。
図4は、この発明の電子ペン用芯体の他の例を説明するための図である。図4において、図1に示した電子ペンと同様に構成される部分には、同じ参照符号を付し、その部分の説明については重複するので省略する。図4と図1とを比較すると分かるように、図4に示す電子ペンは、図1〜図3を用いて説明した電子ペンとは、筐体1Aと電子ペン用芯体2Fの形状が異なっている。それ以外の構成は、両者で変わるところはない。図4に示す電子ペンの場合、筐体1Aは、筒状形をなしているが、ペン先側はテーパー形状にはなっておらず、先端から後端までのその外径は同じ長さとされている。更に、ペン先側は、電子ペン用芯体2Fの挿抜が可能なように、開口が設けられているが、当該開口の周囲には、溝1mが設けられている。
図4に示した電子ペンで用いられる電子ペン用芯体2Fは、ペン先部2FXと本体部2FYとからなる。本体部2FYは、先端部2Faと、中央部2Fcと、後端部2Fdとからなる。図4と図1とを比較すると分かるように、本体部2FYの中央部2Fcと後端部2Fdとは、図1〜図3を用いて説明した電子ペン用芯体2、2A〜2Eと同様に構成される。しかし、ペン先部2FXと本体部2FYの先端部2Faの形状が、図1〜図3を用いて説明した電子ペン用芯体2、2A〜2Eとは異なっている。
この例の電子ペン用芯体2Fの先端部2Faは、図4に示すように、底面FaTと、底面FaTを囲む側壁FaSとからなるカップ形状を有している。側壁FaSは、底面FaTを基準にして、先端側と後端側の両方に張り出した形状を有する。側壁FaSの外側面は、筐体1Aの先端側の内側面と対向する。また、側壁FaSの後端側に張り出した部分が、筐体1Aの先端部分に設けられた溝1mと嵌合する。これにより、電子ペン用芯体の先端部2Faが位置規制され、先端部2Faが、外力によって軸心と交差する方向に大きく動くことが無い。しかし、軸心方向には、筆圧に応じて摺動移動することが可能になっている。
また、ペン先部2FXは、顔料と樹脂とが混合されて形成されるが、その形状は、この例では円柱状のものである。これにより、ペン先部2FXの全体を用いて、極太の線を描画したり、パステルと同様の使い方で、描画を行うようにしたりすることができる。この例の場合、ペン先部2FXは、例えば、図1を用いて説明した電子ペン用芯体2のように、ペン先部2Xが本体部2Yの先端部2aを覆うように設けられ、ペン先部2Xの内側に先端部2aが存在するものではない。
ペン先部2FXは、本体部2Yのカップ形状の先端部2Faの底面FaTに載置されて固定されているに過ぎない。すなわち、ペン先部2FXの内部に先端部2Faは存在しない。これにより、ペン先部2FXを、パステルのように、操作面上や紙媒体上にこすりつけるようにして、極太の線を描画したり、かすれたようなタッチの描画を行うようにしたりすることが可能になる。
なお、この例では、ペン先部2FXは、円柱状のものとして説明したが、これに限るものではない。ペン先部2FXは、角柱状に形成することもできる。従って、本体部2FYの先端部2Faの底面も、ペン先部2FXに対向して四角形上とし、筐体1Aも開口が
四角形となる筒状体(角筒形状)とすることができる。すなわち、ペン先部2FXは、顔料とポリエチレンに構成されたものに限らず、粉末の顔料を固形に固めた、パステル自体を用いるようにしてもよい。
[消しゴムへの応用]
上述した実施の形態の電子ペン用芯体2、2A、2B、2C、2D、2E、2Fのペン先部2X、2AX、2BX、2CX、2DX、2EX、2FXは、いずれも顔料と樹脂の混合材料により形成したものとして説明した。ここで、ペン先部2X、2AX、2BX、2CX、2DX、2EX、2FXを、消しゴムで構成し、消しゴム機能と電子ペン機能とを備えた電子ペンを構成することができる。消しゴムは、周知のように、ゴムやプラスチックを主原料として形成され、鉛筆により描画した筆跡部分にこすりつけることにより、当該筆跡を消去できるものである。
この場合、紙媒体に記録した筆跡は、消しゴムで構成されたペン先部2X、2AX、2BX、2CX、2DX、2EX、2FXにより消去することができる。一方、タブレットPCの操作面を介して入力した筆跡(電子データ)は、電子ペン機能(電子消しゴム機能)により、電子的に消去することが可能になる。なお、電子ペンを筆跡の記録用(ペン)に用いるのか、筆跡の消去用(消しゴム)に用いるのかは、電子ペンから出力する信号の周波数により、タブレットPCなどの電子機器側で判別するようにできる。
なお、図4を用いて説明した電子ペン用芯体2Fのペン先部2FXを消しゴムとすることによって、消去範囲の広い、既存の消しゴムと同様に用いることが可能な、消しゴム機能と電子消しゴム機能と実現する電子ペン用芯体を構成できる。また、1本の電子ペンの一方の端部には、図1〜図3を用いて説明すら電子ペン機能を搭載し、他方の端部には、図4を用いて説明し、ペン先部2FXを消しゴムにした電子ペンを構成することができる。この場合には、消しゴム付きの鉛筆や消しゴム付きのシャープペンシルと動揺に、筆記機能と消しゴム機能との両方を搭載した電子ペンを構成できる。
[実施の形態の効果]
上述した実施の形態の電子ペン用芯体2によれば、ペン先部2Xと本体部2Yとから構成され、ペン先部2Xには、グラファイトなどの顔料を含有する樹脂を用い、本体部2Yには環状御オレフィン樹脂を用いて構成している。ペン先部2Xの顔料の含有量を調整することにより、媒体等への筆記時の筆跡の濃さを十分な濃さにすることができる。しかも、強度の高い本体部2Yの先端部2aの外側前面にペン先部2Xを設けるので、ペン先部2Xの強度も強くすることができる。これにより、小学校低学年の児童や幼稚園の園児の使用にも適した電子ペン用芯体が実現でき、これを用いた電子ペンが実現できる。ここでは、電子ペン用芯体2の場合を例にして説明したが、電子ペン用芯体2A、2B、2C、2D、2Eについても同様の効果が得られる。
また、電子ペン用芯体2Fの場合には、ペン先部2FXは、絵画用のパステルと同様に柱状の構成とされているので、パステルと同等かそれ以上の強度が得られる。これにより、図4を用いて説明した電子ペン用芯体2Fの場合にも、紙媒体等への筆記時の筆跡の濃さを十分な濃さにすると共に、充分な強度をも備えることができる。
また、ペン先部2X、2AX、2BX、2CX、2DX、2EX、2FXを、消しゴムに替えることにより、消しゴム機能と電子ペン機能(電子消しゴム機能)とを備えた電子ペン(電子消しゴム)を実現することもできる。
[変形例]
上述したように、フェライトコア3の直径方向の両端の厚みの和よりも、本体部2Yの中央部2cの直径の方が長くなるように構成した場合には、従来の電子ペンよりも太い電子ペン用芯体2が構成できる。しかし、この発明の電子ペン用芯体2は、上述したように、強度が高いので、筐体1のサイズなどに応じて、種々のサイズとすることができる。このことは、他の電子ペン用芯体2A、2B、2C、2D、2E、2Fについても同様に言える。
また、後端部2d、2Ad、2Bd、2Cd、2Dd、2Ed、2Fdの径は、中央部2c、2Ac、2Bc、2Cc、2Dc、2Ec、2Fcの径よりも短いとしているが、この限りでない。同じ径であってもよい。また、後端部2d、2Ad、2Bd、2Cd、2Dd、2Ed、2Fdの径が、中央部2c、2Ac、2Bc、2Cc、2Dc、2Ec、2Fcの径よりも長くてもよい。
また、上述した実施の形態の本体部2Y、2AY、2BY、2CY、2DY、2EY、2FYは、環状オレフィン樹脂により形成したが、これに限るものではない。所望の強度が得られる種々の材料、例えば、他の樹脂、金属、木材、硬質ゴムなどにより構成できる。
また、上述した実施の形態では、ペン先部2X、2AX、2BX、2CX、2DX、2EX、2FXは、グラファイトを含有する樹脂により構成するものとして説明した。この場合、グラファイトの含有量を調整することにより、紙媒体への筆記時おける筆跡の濃さが異なる電子ペンを構成できる。すなわち、鉛筆には、例えば、2B、B、HB、F、H、2Hなどの濃さの違うものが存在するが、筆跡の濃さの異なる電子ペンを実現することもできることは、上述した通りである。
また、グラファイトを含有させる樹脂の種類を変えることにより、筆跡の濃さを調整したり、また、書き味を変えたりすることも可能である。上述した実施の形態では、樹脂としてポリエチレンを用いたが、その他の例としては、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアミドなどでもよい。もちろん、グラファイトと所定の粘土とを混合して焼成し、ペン先部2X、2AX、2BX、2CX、2DX、2EX、2FXを構成することもできる。
また、ペン先部2X、2AX、2BX、2CX、2DX、2EX、2FXの構成に用いる顔料を変えることにより、種々の色の筆跡を残すことができるペン先部を構成し、これを用いた電子ペン用芯体を構成できる。当該電子ペン用芯体を電子ペンに用いた場合にも、所望の色の筆跡が残せる電子ペンを構成できる。
また、上述した実施の形態では、電磁誘導方式の電子ペンにこの発明を適用した場合を例にして説明したが、これに限るものではない。例えば、アクティブ静電結合方式の電子ペンにもこの発明を適用できる。すなわち、紙媒体への筆記機能と電子機器に対する位置指示器としての機能を備えたアクティブ静電結合方式の電子ペンを実現する場合にもこの発明を適用できる。具体的には、少なくとも、電子ペン用芯体2、2A、2B、2C、2D、2E、2Fの少なくとも本体部2Y、2AY、2BY、2CY、2DY、2EY、2FYを金属で構成したり、金属粉などの導電性材料を混ぜたりする。これにより、電子ペン用芯体2、2A、2B、2C、2D、2E、2Fに導電性を持たせることが出来、電子ペンに搭載され発振器からの信号の送信を、電子ペン用芯体を通じ行うことができる。
また、本体部2Y、2AY、2BY、2CY、2DY、2EYにも、所望の強度が得られれば、顔料を混合してもよい。このようにすれば、例えば、ペン先部2X、2AX、2BX、2CX、2DX、2EXが擦り減って、先端部2a、2Aa、2Ba、2Ca、2DXa、2Eaが露呈したとしても、筆跡の濃さは変わるが、紙媒体等への筆記を継続させることができる。この場合、本体部2Y、2AY、2BY、2CY、2DY、2EYの顔料の混合量は、強度を確保するために、ペン先部2X、2AX、2BX、2CX、2DX、2EXの顔料の混合量よりも少なくなる。換言すれば、ペン先部2X、2AX、2BX、2CX、2DX、2EXの顔料の混合量は、筆跡の濃さを所望の濃さとするために、本体部2Y、2AY、2BY、2CY、2DY、2EYの顔料の混合量よりも多くなる。
1…筐体、1h…開口部、2、2A、2B、2C、2D、2E、2F…電子ペン用芯体、2X、2AX、2BX、2CX、2DX、2EX、2FX…ペン先部、2Y、2AY、2BY、2CY、2DY、2EY、2FY…本体部、2a、2Aa、2Ba、2Ca、2Da、2Ea、2Fa…先端部、2b、2Ab…引き抜き部、2c、2Ac、2Bc、2Cc、2Dc、2Ec、2Fc…中央部、2d、2Ad、2Bd、2Cd、2Dd、2Ed、2Fd…後端部、2Be、2Ce、2De、2Ee…張り出し部、2BXt、2CXt、2DXt、2EXt、2FXt…張り出し部、FaT…先端部底面、FaS…先端部側壁、3…フェライトコア、4…コイル、5…緩衝部材、6…押圧部材、7…筆圧検出部、71…保持部材、72…第1の電極、73…スペーサ、74…誘電体、75…第2の電極、8…基板保持部材、9…回路基板、10…筒状保持部材

Claims (14)

  1. 棒状に形成された本体部と前記本体部の一方の先端に設けられ、使用時において操作面に対して接触するペン先部とからなる電子ペン用芯体であって、
    前記本体部は、硬質な素材によって形成され、
    前記ペン先部は、顔料を含む素材によって形成されている
    ことを特徴とする電子ペン用芯体。
  2. 請求項1に記載の電子ペン用芯体であって、
    前記本体部は、樹脂により形成されるものであり、
    前記ペン先部は、顔料と樹脂との混合材料により形成されるものであり、
    前記本体部と前記ペン先部とは、二色成型により一体に形成される
    ことを特徴とする電子ペン用芯体。
  3. 請求項1に記載の電子ペン用芯体であって、
    前記本体部と前記ペン先部とは、顔料と樹脂との混合材料により形成されるものであり、
    前記本体部と前記ペン先部とは、二色成型により一体に形成される
    ことを特徴とする電子ペン用芯体。
  4. 請求項3に記載の電子ペン用芯体であって、
    前記ペン先部の前記顔料の混合量は、前記本体部の顔料の混合量よりも多い
    ことを特徴とする電子ペン用芯体。
  5. 請求項1、請求項2、請求項3または請求項4のいずれかに記載の電子ペン用芯体であって、
    前記本体部の先端部のペン先側の端部は丸みを帯びている
    ことを特徴とする電子ペン用芯体。
  6. 請求項1、請求項2、請求項3または請求項4のいずれかに記載の電子ペン用芯体であって、
    前記本体部の先端部のペン先側は、テーパー状に形成されている
    ことを特徴とする電子ペン用芯体。
  7. 請求項1、請求項2、請求項3または請求項4のいずれかに記載の電子ペン用芯体であって、
    前記本体部の先端部は半球形状とされ、
    前記先端部の底面の外縁が、前記先端部以外の当該本体部の軸心に直交する面の外縁よりも張り出している
    ことを特徴とする電子ペン用芯体。
  8. 請求項1、請求項2、請求項3または請求項4のいずれかに記載の電子ペン用芯体であって、
    前記本体部の先端部は円錐形状とされ、
    前記先端部の底面の外縁が、前記先端部以外の当該本体部の軸心に直交する面の外縁より張り出している
    ことを特徴とする電子ペン用芯体。
  9. 請求項1、請求項2、請求項3または請求項4のいずれかに記載の電子ペン用芯体であって、
    前記本体部の先端部は釣鐘形状とされ、
    前記先端部の底面の外縁が、前記先端部以外の当該本体部の軸心に直交する面の外縁より張り出している
    ことを特徴とする電子ペン用芯体。
  10. 請求項1に記載の電子ペン用芯体であって
    少なくとも前記本体部は導電性を持つように構成されている
    ことを特徴とする電子ペン用芯体。
  11. 請求項1に記載の電子ペン用芯体であって、
    前記本体部の先端部のペン先側の端部は、所定の面積を有する平面である
    ことを特徴とする電子ペン用芯体。
  12. 請求項1に記載の電子ペン用芯体であって、
    前記顔料が、グラファイトである
    ことを特徴とする電子ペン用芯体。
  13. 請求項1に記載の電子ペン用芯体であって、
    前記ペン先部を、前記顔料を含む素材に替えて、消しゴムで形成した
    ことを特徴とする電子ペン用芯体。
  14. ペン先側の端部に開口部を有する筒状の筐体と、
    前記筐体の前記開口部を通じて、前記筐体に挿通されて取り付けられる芯体と、
    前記芯体に加わる筆圧を検出するための筆圧検出部と、
    前記筆圧検出部を押圧するための押圧部材と
    を備え、
    前記芯体は、棒状に形成された本体部と前記本体部の一方の先端に設けられ、使用時において操作面に対して接触するペン先部とからなり、前記本体部は、硬質な素材によって形成され、前記ペン先部は、顔料を含む素材によって形成されているものであり、
    前記芯体のペン先側とは反対の端部が、他の部分よりも直径が短いホールド部となり、当該ホールド部が、前記押圧部材に対して、嵌合するようにされて固定される
    ことを特徴とする電子ペン。
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