JP5686946B2 - 飲料 - Google Patents

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Description

本発明は、保健機能食品、食品、医薬品および医薬部外品の分野に利用しうるコラーゲンペプチドを配合した飲料に関する。
コラーゲンペプチドは、コラーゲンやゼラチンを加水分解により低分子化したものであり、美容効果や関節強化効果が知られている。これまでにコラーゲンペプチドの前記効果を期待して、錠剤、顆粒剤、カプセル剤、散剤、飲料などに配合した数多くの製品が上市されている。
コラーゲンペプチドの効果を得るためには、コラーゲンペプチドを継続して摂取する必要があるが、そのためには容易に摂取できる飲料の形態が好ましい。
しかし、コラーゲンペプチドを含む飲料には、嗅覚で感じる魚臭や獣臭があるという問題があった。
従来の製品では、コラーゲンペプチドの魚臭や獣臭を、ピーチ、オレンジ、マスカットなどのフルーツの風味を利用してマスキングを試みていたが、その効果は満足できるものではなかった。
また、魚類由来コラーゲンペプチドを配合したゼリー飲料の魚臭を難消化性デキストリンを用いてマスキングすること(特許文献1参照)やコラーゲンペプチドを含有する飲食品の呈味を、スクラロース及びステビア抽出物を配合することにより改善すること(特許文献2参照)が開示されている。
しかし、従来のコラーゲンペプチドを含有する飲食品の魚臭や獣臭のマスキングについては十分ではなく、特に商品性の点で改善の余地があるものであった。
一方、ペプチド類を含有する飲料の風味改善技術としては、没食子酸誘導体、フラボノイド類等の酸化防止剤を配合することによるペプチド臭の抑制技術(特許文献3参照)等が知られているが、この技術で全てのペプチド類を含有する飲料の風味を改善できるわけではなかった。
特開2006−180812号公報 特開2006−204287号公報 特開2006−67874号公報
従って、本発明はコラーゲンペプチドを含有する飲料の風味、特に嗅覚で知覚される魚臭および獣臭を改善し、継続的な摂取を可能とした飲料の提供をその課題とするものである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、コラーゲンペプチドを配合する飲料において、特定の植物の加工物の抽出物等を配合することにより、コラーゲンペプチドの魚臭および獣臭を抑制できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明はコラーゲンペプチドと、以下の(a)〜(e)、
(a)茶葉の半発酵物
(b)ジャスミンの半開の花蕾の乾燥物
(c)ハト麦および玄米からなる群から選ばれる穀物の焙煎物
(d)ドクダミまたはクマザサの乾燥物
(e)ゴマ、ダイズおよびケツメイシからなる群から選ばれる種子の焙煎物
からなる群から選ばれる植物の加工物の抽出物および香料の少なくとも1種とを配合することを特徴とする飲料である。
また、本発明はコラーゲンペプチドを配合した飲料において、以下の(a)〜(e)、
(a)茶葉の半発酵物
(b)ジャスミンの半開の花蕾の乾燥物
(c)ハト麦および玄米からなる群から選ばれる穀物の焙煎物
(d)ドクダミまたはクマザサの乾燥物
(e)ゴマ、ダイズおよびケツメイシからなる群から選ばれる種子の焙煎物
からなる群から選ばれる植物の加工物の抽出物および香料の少なくとも1種を配合することを特徴とする該飲料の不快臭を低減させる方法である。
本発明によれば、コラーゲンペプチドに起因する魚臭や獣臭を抑制した風味良好な飲料を得ることができる。
従って、本発明の飲料は継続的な摂取が可能となるので、その結果、コラーゲンペプチドの有する保健機能を容易に得ることができる。
本発明の飲料に配合されるコラーゲンペプチドは、ウシや豚等の動物の骨、腱等から抽出されたゼラチンを酵素や酸で加水分解して得られる平均分子量が700〜20,000程度のものまたは魚皮、魚骨、魚鱗等から抽出されたコラーゲンを上記と同様の加水分解により低分子化して得られる平均分子量が1,000〜10,000程度のペプチドである。本発明においては、コラーゲンペプチドとしていずれの由来、平均分子量のものであっても特に制限無く使用できる。このようなコラーゲンペプチドは例えば、マリンマトリックス(商品名:焼津水産化学工業株式会社製)、コラーゲンペプチド酸分解品(商品名:和光純薬工業株式会社製)等として市販されているので、これを利用することができる。本発明の飲料におけるコラーゲンペプチドの含有量は、特に制限されないが、美容効果、関節強化に対する効果の点から、1回あたりの服用量が0.5〜10gになる量が好ましい。
また、本発明の飲料には上記コラーゲンペプチドと共に、以下の(a)〜(e)からなる群から選ばれる植物の加工物の抽出物および香料の少なくとも1種が配合される。
(a)茶葉の半発酵物
(b)ジャスミンの半開の花蕾の乾燥物
(c)ハト麦および玄米からなる群から選ばれる穀物の焙煎物
(d)ドクダミまたはクマザサの乾燥物
(e)ゴマ、ダイズおよびケツメイシからなる群から選ばれる種子の焙煎物
これら植物の加工物のうち(a)の茶葉の半発酵物は、ツバキ科ツバキ属の植物、例えば、チャノキ(学名:Camellia sinensis)等から採取した葉に揉捻等の処理を行い、半発酵することにより得られるものである。この茶葉の半発酵物は、一般に烏龍茶葉として市販されているので、これを利用しても良い。本発明においては、茶葉の半発酵物として、烏龍茶葉の他にも、同様の製法で得られる大紅袍、凍頂烏龍、文山包種、鉄観音、武夷岩茶、黄金桂、水仙、色種等も用いることができる。
上記(b)のジャスミンの半開の花蕾の乾燥物は、モクセイ科ソケイ属のジャスミン(学名:Jasminum sambac)の半開の花蕾を天日等で乾燥させたものが挙げられる。本発明においては、ジャスミンの半開の花蕾の乾燥物だけでなく、茶葉の不発酵物や半発酵物にジャスミンの半開の花蕾の乾燥物を添加またはその香りを移したもの(このものは一般にジャスミン茶と称される。)も同様に使用することができる。このジャスミン茶は市販されているので、これを利用しても良い。なお、上記において茶葉の不発酵物とは、ツバキ科ツバキ属の植物、例えば、チャノキ(学名:Camellia sinensis)等から採取した葉に、蒸気、熱等により茶葉中の酵素の活性を停止させた後、揉捻等の処理を行い、得られるものである。この茶葉の不発酵物は、一般に緑茶葉として市販されているので、これを利用しても良い。本発明においては、茶葉の不発酵物として、緑茶葉の他にも、同様の製法で得られる煎茶、玉露、てん茶、釜入り茶等も用いることができる。
上記(c)のうち、ハト麦の焙煎物は、イネ科ジュズダマ属のハト麦(学名:Coix lacryma-jobi var. ma-yuen)の穀物を常法に従い焙煎することにより得られるものである。このハト麦の穀物の焙煎物は、一般にハト麦茶として市販されているので、これを利用しても良い。
また、玄米の焙煎物は、イネ科イネ属のイネ(学名:Oryza sativa)の穀物を常法に従い玄米とし、これを水に浸し、蒸したものを常法に従い焙煎することにより得られる。この玄米の焙煎物は、一般には玄米茶として市販されているので、これを利用しても良い。なお、市販の玄米茶には番茶や煎茶が玄米の焙煎物の同量程度入っている場合があるが、本発明においては、玄米の焙煎物のみの玄米茶を用いることが好ましい。また、本発明においては前記玄米の焙煎物と同様に、玄米を発芽させた発芽玄米の焙煎物も用いても良い。
上記(d)のうち、ドクダミの乾燥物は、ドクダミ科ドクダミ属のドクダミ(学名:Houttuynia cordata)の全草を天日等で乾燥させたものが挙げられる。このドクダミの乾燥物は、一般にドクダミ茶として市販されているので、これを利用しても良い。
また、クマザサの乾燥物は、イネ科ササ属のクマザサ(学名:Sasa veitchii(Carr.))の全草を天日等で乾燥させたものが挙げられる。このクマザサの乾燥物は、一般にクマザサ茶として市販されているので、これを利用しても良い。
上記(e)のゴマの焙煎物は、ゴマ科ゴマ属のゴマ(学名:Sesamum indicum)の種子を常法に従い焙煎することにより得られるものである。また、本発明においてはゴマの種類に制約はなく、白ゴマ、黒ゴマ等の何れも用いることができる。
また、ダイズの焙煎物は、マメ科ダイズ属のダイズ(学名:Clycine max)の種子を常法に従い焙煎することにより得られるものである。なお、本発明においてはダイズの種類に制約はなく、白大豆、青大豆、黒豆、赤豆等の何れも用いることができる。また、これらダイズの焙煎物のうち、特に黒豆の焙煎物については、一般に黒豆茶として市販されているので、これを利用しても良い。
更に、ケツメイシの焙煎物は、ジャケツイバラ科センナ属のエビスグサ(学名:Senna obtusifolia)の種子(ケツメイシ)を常法に従い焙煎することにより得られるものである。このケツメイシの焙煎物は、一般にハブ茶として市販されているので、これを利用しても良い。
本発明の飲料には、上記植物の加工物の中でも、ハト麦および(発芽)玄米からなる群から選ばれる穀物の焙煎物、ドクダミまたはクマザサの乾燥物を用いることが好ましい。
上記植物の加工物から抽出物を得る方法は特に限定されないが、例えば、上記植物の加工物から一般的なお茶の入れ方やエキスの製法に準じて得ることができる。
具体的に植物の加工物の抽出物を得るためのお茶の入れ方としては、上記植物の加工物またはその粉砕物に10倍〜400倍量の水を加え、数分程度保持する方法が挙げられる。なお、抽出の際の水としては、60℃程度の温水や80〜100℃の熱水を、植物の加工物の種類にあわせて適宜用いることができる。
また、植物の加工物の抽出物を得るためのエキスの製法としては、上記材料を水やエタノール又はその混合物で抽出する方法、水蒸気蒸留で抽出する方法、超臨界抽出で抽出する方法、前記方法で抽出したエキス抽出液を更に酵素処理する方法、エキス抽出液に分画操作等を行い、渋味成分、旨味成分、香気成分等を分画する方法等が挙げられる。
本発明の飲料における上記植物の加工物の抽出物の配合量は、抽出物の可溶性固形分(Brix)として0.05〜1質量%(以下、単に「%」という)、好ましくは0.05〜0.5%である。
一方、上記植物の加工物の香料は、上記(a)〜(e)の植物の加工物と同等の香気を有するものであれば特に制限されず、天然香料、合成香料、調合香料の何れも用いることができる。これらの香料は、一般的な香料会社から入手することができる。本発明の飲料におけるこれら香料の配合量は0.01〜1%、好ましくは0.01〜0.5%である。
上記したコラーゲンペプチドと植物の加工物の抽出物および香料の少なくとも1種とを飲料に配合することにより、コラーゲンペプチドを含有する飲料の風味、特に嗅覚で知覚される魚臭および獣臭を改善することができる。
上記した本発明の飲料は、一般的な飲料の製造方法に準じ、各成分を混合することにより製造することができる。本発明の飲料には、茶様飲料、清涼飲料等の通常の飲料の他に、ドリンク剤、シロップ剤、液剤等の飲料と同等に扱われる経口製剤等も含まれる。本発明においては、前記飲料の中でも特に糖分を実質的に添加しない茶様飲料が好ましい。
また、本発明の飲料には上記成分の他に、本発明の効果を損なわない程度に、飲料に適宜配合される任意成分を添加することができる。任意成分としては、水、アルコール、ビタミンおよびその塩類、ミネラル、アミノ酸およびその塩類、ハーブおよびハーブエキス、生薬および生薬抽出物、ローヤルゼリー、カフェイン、コンドロイチン硫酸ナトリウム、甘味剤、矯味剤、pH調整剤、保存剤、抗酸化剤、着色剤等の飲食品または製剤に一般に使用される物質が挙げられる。
上記のようにして製造された本発明の飲料は、瓶(無色又は有色ガラス製)、缶(アルミニウム製、スチール製等)、ポリエチレンテレフタレート製ボトル等の容器に封入して流通させることができる。
以下に、実施例、比較例および試験例を挙げ、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例に何ら限定されるものではない。
実 施 例 1
飲料の製造(1):
表1に示すBrixになるように各植物の加工物を熱水で抽出した。この抽出物にコラーゲンペプチド酸分解品(商品名:和光純薬工業株式会社製:牛皮由来のコラーゲンペプチド:平均分子量1,000)を1.0%およびビタミンCを0.05%の濃度で添加し、攪拌した。これらをガラス容器に充填し、キャップを施し、飲料(実施品1〜11)とした。これら飲料を65℃の恒温槽にて1日保管後、専門パネル4〜5名により、下記の評価基準にて不快臭(魚臭および獣臭)を評価した。結果を表1に示した。
<官能評価の基準>
( 内容 ) (評点)
不快臭を非常に感じる :0点
不快臭をかなり感じる :1点
不快臭を感じる :2点
不快臭をやや感じる :3点
不快臭を僅かに感じる :4点
不快臭を感じない :5点
Figure 0005686946
表1から明らかなように、茶葉の半発酵物、茶葉の不発酵物にジャスミンの半開の花蕾の乾燥物の香りを移したもの、ハト麦の焙煎物、玄米の焙煎物、発芽玄米の焙煎物、ドクダミの乾燥物、クマザサの乾燥物、黒ゴマの焙煎物、ダイズの焙煎物、黒豆の焙煎物およびケツメイシの焙煎物の熱水抽出物と、牛皮由来のコラーゲンペプチドとを組み合わせて配合した飲料の不快臭は確かに顕著に軽減されることが官能評価により確認された。
実 施 例 2
飲料の製造(2):
表2に示すBrixになるように各植物の加工物を熱水で抽出した。この抽出物にマリンマトリックス(商品名:焼津水産化学工業株式会社製:魚皮由来のコラーゲンペプチド:平均分子量3,000)を1.0%およびビタミンCを0.05%の濃度で添加し、攪拌した。これらをガラス容器に充填し、キャップを施し、飲料(実施品12〜18)とした。これら飲料を65℃の恒温槽にて1日保管後、専門パネル4〜5名により、実施例1と同様の評価基準にて不快臭(魚臭および獣臭)を評価した。結果を表2に示した。
Figure 0005686946
表2から明らかなように、ハト麦の焙煎物、玄米の焙煎物、発芽玄米の焙煎物、ドクダミの乾燥物、クマザサの乾燥物、黒ゴマの焙煎物およびケツメイシの焙煎物の熱水抽出物と、魚皮由来のコラーゲンペプチドとを組み合わせて配合した飲料の不快臭は確かに顕著に軽減されることが官能評価により確認された。また、牛皮または魚皮のいずれ由来のコラーゲンペプチドであっても不快臭(魚臭および獣臭)が抑制されることも確認された。
実 施 例 3
飲料の製造(3):
精製水に、コラーゲンペプチド酸分解品(商品名:和光純薬工業株式会社製:牛皮由来のコラーゲンペプチド:平均分子量1,000)を1.0%および植物の加工物の香料(ハトムギフレーバー:小川香料株式会社製)を0.1%の濃度で添加し、攪拌した。これをガラス容器に充填し、キャップを施し、飲料(実施品19)とした。また、コラーゲンペプチド酸分解品に代えてマリンマトリックス(商品名:焼津水産化学工業株式会社製:魚皮由来のコラーゲンペプチド:平均分子量3,000)を用い、同様に飲料(実施品20)とした。これらを65℃恒温槽にて1日保管後、専門パネル4名により、上記の評価基準にて不快臭(魚臭および獣臭)を評価した。結果を表3に示した。
Figure 0005686946
表3から明らかなように、ハトムギフレーバーと、牛皮または魚皮由来のコラーゲンペプチドと組み合わせて配合した飲料の不快臭は確かに顕著に軽減されることが官能評価により確認された。
比 較 例 1
飲料の製造(4):
精製水に、コラーゲンペプチド酸分解品(商品名:和光純薬工業株式会社製:牛皮由来のコラーゲンペプチド:平均分子量1,000)を1.0%の濃度で配合した水溶液に、表4に示した、他の飲料等において風味の改善効果が知られている各種成分を混合溶解し、攪拌した。これらをガラス容器に充填し、キャップを施し、飲料(比較品1〜11)とした。これら飲料を65℃の恒温槽にて1日保管後、専門パネル4名により、実施例1と同様の評価基準にて不快臭(魚臭および獣臭)を評価した。結果を表4に示した。なお、各添加物の配合量は、風味改善効果が得られ、かつ飲料として適している風味となる量である。
Figure 0005686946
表4よりも明らかなように、特定の植物の加工物の抽出物や香料を添加していないため、表4の添加物では、牛皮由来コラーゲンペプチド由来の不快臭を感じ、風味改善効果は限られたものだった。なお、茶葉に多く含まれ、酸化防止剤としても使用される没食子酸プロピルやエピガロカテキンガレートであっても牛皮由来コラーゲンペプチドの風味改善効果は不十分であった。また、茶葉の半発酵物と同じツバキ科ツバキ属の植物由来であっても不発酵茶の緑茶およびその焙煎物である焙茶ならびにそのフレーバーであるグリーンティーフレーバー、発酵茶の紅茶の牛皮由来コラーゲンペプチドの風味改善効果は不十分であった。
比 較 例 2
飲料の製造(5):
精製水に、マリンマトリックス(商品名:焼津水産化学工業株式会社製:魚皮由来のコラーゲンペプチド:平均分子量3,000)を1.0%の濃度で配合した水溶液に、表5に示した、他の飲料等において風味の改善効果が知られている各種成分を混合溶解し、攪拌した。これらをガラス容器に充填し、キャップを施し、飲料(比較品19〜36)とした。これら飲料を65℃の恒温槽にて1日保管後、専門パネル4名により、実施例1と同様の評価基準にて不快臭(魚臭および獣臭)を評価した。結果を表5に示した。なお、各添加物の配合量は、風味改善効果が得られ、かつ飲料として適している風味となる量である。
Figure 0005686946
表5よりも明らかなように、特定の植物の加工物の抽出物や香料を添加していないため、表6の添加物では、魚皮由来コラーゲンペプチド由来の不快臭を感じ、風味改善効果は限られたものだった。なお、茶葉に多く含まれ、酸化防止剤としても使用される没食子酸プロピルやエピガロカテキンガレートであっても魚皮由来コラーゲンペプチドの風味改善効果は不十分であった。また、茶葉の半発酵物と同じツバキ科ツバキ属の植物由来であっても不発酵茶の緑茶およびその焙煎物である焙茶ならびにそのフレーバーであるグリーンティーフレーバー、発酵茶の紅茶の魚皮由来コラーゲンペプチドの風味改善効果は不十分であった。
実 施 例 4
飲料の製造(6):
表6に示すBrixになるように各植物の加工物を熱水で抽出した。この抽出物にコラーゲンペプチド酸分解品(商品名:和光純薬工業株式会社製:牛皮由来のコラーゲンペプチド:平均分子量1,000)を0.05%およびビタミンCを0.05%の濃度で添加し、攪拌した。これらをガラス容器に充填し、キャップを施し、飲料(実施品21〜29)とした。これら飲料を65℃の恒温槽にて1日保管後、専門パネル4名により、実施例1と同様の評価基準にて不快臭(魚臭および獣臭)を評価した。結果を表6に示した。
Figure 0005686946
実 施 例 5
飲料の製造(7):
表7に示すBrixになるように各植物の加工物を熱水で抽出した。この抽出物にマリンマトリックス(商品名:焼津水産化学工業株式会社製:魚皮由来のコラーゲンペプチド:平均分子量3,000)を0.05%およびビタミンCを0.05%の濃度で添加し、攪拌した。これらをガラス容器に充填し、キャップを施し、飲料(実施品30〜35)とした。これら飲料を65℃の恒温槽にて1日保管後、専門パネル4名により、実施例1と同様の評価基準にて不快臭(魚臭および獣臭)を評価した。結果を表7に示した。
Figure 0005686946
実 施 例 6
飲料の製造(8):
精製水に、マリンマトリックス(商品名:焼津水産化学工業株式会社製:魚皮由来のコラーゲンペプチド:平均分子量3,000)を1%および植物の加工物の香料(ハトムギフレーバー:小川香料株式会社製)を0.5%の濃度で添加、攪拌し、飲料を得た。専門パネル4名により、実施例1と同様の評価基準にて不快臭(魚臭および獣臭)を評価した。評点は4.3であった。
実 施 例 7
飲料の製造(9):
精製水に、マリンマトリックス(商品名:焼津水産化学工業株式会社製:魚皮由来のコラーゲンペプチド:平均分子量3,000)を1%および植物の加工物の香料(ウーロンティーフレーバー:小川香料株式会社製)を0.5%の濃度で添加、攪拌し、飲料を得た。専門パネル4名により、実施例1と同様の評価基準にて不快臭(魚臭および獣臭)を評価した。評点は4.9であった。
実 施 例 8
飲料の製造(10):
精製水に、コラーゲンペプチド酸分解品(商品名:和光純薬工業株式会社製:牛皮由来のコラーゲンペプチド:平均分子量1,000)を1%および植物の加工物の香料(ハトムギフレーバー:小川香料株式会社製)を0.05%および0.5%の濃度で添加、攪拌し、飲料を得た。専門パネル4名により、実施例1と同様の評価基準にて不快臭(魚臭および獣臭)を評価した。評点は、それぞれ、4.0および4.5であった。
実 施 例 9
飲料の製造(11):
精製水に、コラーゲンペプチド酸分解品(商品名:和光純薬工業株式会社製:牛皮由来のコラーゲンペプチド:平均分子量1,000)を1%および植物の加工物の香料(ウーロンティーフレーバー:小川香料株式会社製)を0.5%の濃度で添加、攪拌し、飲料を得た。専門パネル4名により、実施例1と同様の評価基準にて不快臭(魚臭および獣臭)を評価した。評点は、4.6であった。
本発明によれば、コラーゲンペプチドを含有する飲料の風味、特に嗅覚で知覚される魚臭や獣臭を改善することができる。
従って、本発明は、コラーゲンペプチドの継続的な摂取を可能とし得る飲料に好適に用いることができる。

以 上

Claims (5)

  1. コラーゲンペプチドを1.0質量%以下と、以下の(a)または(b)
    (a)茶葉の半発酵物の抽出物(ただし、タンナーゼを作用させたものは除く)を可溶性固形分として0.3質量%以上
    (b)茶葉の半発酵物の香料を0.5質量%以上
    を配合することを特徴とする飲料。
  2. コラーゲンペプチドを0.05質量%以下と、茶葉の半発酵物の抽出物(ただし、タンナーゼを作用させたものは除く)を可溶性固形分として0.2質量%以上配合することを特徴とする飲料。
  3. 茶様飲料である請求項1または2記載の飲料。
  4. コラーゲンペプチドを1.0質量%以下で配合した飲料において、以下の(a)または(b)
    (a)茶葉の半発酵物の抽出物(ただし、タンナーゼを作用させたものは除く)を可溶性固形分として0.3質量%以上
    (b)茶葉の半発酵物の香料を0.5質量%以上
    を配合することを特徴とする該飲料の不快臭を低減させる方法。
  5. コラーゲンペプチドを0.05質量%以下で配合した飲料において、茶葉の半発酵物の抽出物(ただし、タンナーゼを作用させたものは除く)を可溶性固形分として0.2質量%以上配合することを特徴とする該飲料の不快臭を低減させる方法。
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