JP5496743B2 - 飲料用組成物 - Google Patents

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本発明は、低分子のコラーゲンペプチドを高濃度に含有しているにもかかわらず、コラーゲンペプチドの苦味及び不快な臭いを低減させた飲料用組成物に関する。
近年、美容や肌の老化防止が女性の関心を集めており、コラーゲンペプチドを配合した多種多様な食品が販売されている。中でも、内容量が30〜50mlの小型飲料は、消費者の嗜好に合わせてフレーバー、酸味料、甘味料等を選択することで商品価値を高めることができ、更に、携帯性の面でも優れることから、数多く販売されている。
又、コラーゲンペプチドの効果については、1日当たり5g或いは10gの経口摂取により乾燥肌や肌荒れの改善が報告されている(非特許文献1及び2)。このため、コラーゲンペプチドを配合した飲料は、内容量30〜50ml中にコラーゲンペプチドを1〜10g含有した高濃度のものが主流となっている。
しかし、コラーゲンペプチドは、動物や魚の骨、皮及び鱗等に含まれるコラーゲンを抽出・分解して得られるものであるため、原料起源或いは製造工程の分解時に生じた不快な臭い(以下、コラーゲン臭と記す)を有している。又、コラーゲンペプチドは一般的なペプチドと同様に苦味を有し、特に吸収性の高い低分子のコラーゲンペプチドほど強い苦味を有する傾向がある。
従って、低分子のコラーゲンペプチドを高濃度に含有する飲料は、係るコラーゲン臭と苦味により、おいしさの点で大きな問題を抱えている。
ペプチドの苦味や不快な臭いを低減させる方法は、これまでにいくつか報告されている。例えば、ペプチドに糖アルコール、酸味料及びプラム系フレーバーを配合して苦味やえぐ味を抑制する、経口投与用の水性溶液が開示されている(特許文献1)。しかし、この方法は苦味やえぐ味を低減するが、不快なコラーゲン臭の低減は期待できない。
コラーゲン臭については、魚類由来コラーゲンペプチドを含有する飲料に難消化性デキストリンを配合し、魚臭をマスキングする方法が開示されている(特許文献2)。しかし、コラーゲンに対して多量の難消化性デキストリンを配合する必要があり、コラーゲンペプチドを高含有する飲料には適さない。又、当該方法は、コラーゲンペプチドの苦味を低減する効果は期待できない。
ところで、食品の味と香りは一体不可分の関係にあり、そのおいしさは味と香りの調和或いは相乗効果により形成される。従って、前述の特許文献1及び2の発明のように、苦味と不快な臭気のいずれか一方のみを軽減する技術では、味と香りに優れた商品価値の高い飲料を提供することはできない。
係る問題に対応する技術として、コラーゲンペプチドを含有する飲料において、カテキン、タンニン、又はゆずポリフェノールから成る群から選択された一種以上と酵母エキスを配合することにより、風味とコラーゲン臭を改善する方法が提案されている(特許文献3)。
しかし、酵母エキスは、イノシン酸やグアニル酸等のアミノ酸及び核酸関連物質を豊富に含有し特有の味と臭いを有することから、主としてカレー及びシチュー等のうまみ調味料として用いられる食材である。従って、酵母エキスの添加によりコラーゲン臭や苦味が軽減されても、かえってその特有の味と臭いが飲料に好ましくない影響を与える虞がある。
又、タンニンやポリフェノールは、水溶液中でペプチドと不溶性の複合体を作ることが知られており、コラーゲンペプチドとゆずポリフェノール等を飲料に配合すると経時的に沈殿が生じ、飲料の商品価値を著しく損ねる虞がある。
特開平9−249694号公報 特開第2006−180812号公報 特開第2009−261370号公報 菊池数晃、又平芳春、「ヒトの乾燥肌及び肌荒れに対する海洋性コラーゲンペプチドの有用性」、フレグランス ジャーナル、フレグランス ジャーナル社、2003年9月15日、Vol.31、No.9、p.97〜102 角田愛美、他7名、「皮膚角質の吸水能と血液生化学検査に対するコラーゲンペプチド経口摂取の作用」、健康・栄養食品研究、財団法人 日本健康・栄養食品協会、2004年12月24日、Vol.7、No.3、p.45〜52
本発明は、低分子のコラーゲンペプチドを高濃度に含有しているにもかかわらず、苦味及び不快なコラーゲン臭が低減された飲みやすい飲料用組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、低分子のコラーゲンペプチドを高濃度に含有する飲料において、リンデンエキス及びヘキサン酸アリルを含有させることにより、コラーゲンペプチドの苦味及び不快なコラーゲン臭を低減させることを見出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明は、ゲルろ過クロマトグラフィーにおける分子量の主ピークが10,000以下のコラーゲンペプチドを5〜50重量%、リンデンエキスを0.005〜0.05重量%、ヘキサン酸アリルを0.001〜0.01重量%含有することを特徴とする飲料用組成物である。
コラーゲンとは、分子内にグリシン及びプロリン等からなる特異的なアミノ酸配列と、コラーゲン三重らせん構造を持つ分子量約30万の水不溶性のたんぱく質である。コラーゲンは動物の結合組織の主要成分であり、皮膚、骨、軟骨、腱等に存在する。
コラーゲンペプチドは、動物の結合組織にあるコラーゲンを酸、アルカリ、或いは酵素で処理してゼラチンとし、更に酵素等で低分子化して水溶性にしたものをいう。
本発明に係るコラーゲンペプチドは、分子量の主ピークが10,000以下の低分子のものである。分子量の主ピークが10,000あたりから苦味が強まることと、苦味と不快なコラーゲン臭を低減するという本発明の効果を有効に利用するためである。
低分子のコラーゲンペプチドは、牛や豚の皮、魚の皮や鱗、鶏の皮等を原料とするものが食品用として各種販売されており、市販品を用いることができる。又、分子量の大きい市販のコラーゲンペプチドを酵素等で低分子化して用いることもできる。
コラーゲンペプチドの分子量は、ゲルろ過クロマトグラフィーにおける主ピークで判断する。尚、主ピークとは、ゲルろ過クロマトグラフィーで得られたピークのうち、最も強度の大きいピークをいう。測定条件を以下に示す。
[ゲルろ過クロマトグラフィーの測定条件]
カラム:Superdex Peptide HR 10/30(GEヘルスケアジャパン株式会社)
溶離液:250mM NaCl+10mM KHPO(リン酸でpH7に調整)
温度:室温
流速:0.50ml/min
試料量:0.1%水溶液を5μl
分子量校正物質:グリシン(Gly)、GlyGlyGly、GlyGlyGlyGlyGlyGly、アプロチニン、チトクロームC
本発明における低分子コラーゲンペプチドの含有量は5〜50重量%である。5重量%より低濃度では、コラーゲンペプチドの苦味や不快なコラーゲン臭が弱く、本発明の効果が十分発揮されにくい。又、50重量%より高濃度では、低分子のコラーゲンペプチドを使用しても粘度が高くなるからである。
リンデンとは、主にアジア中北部からヨーロッパ等に自生するシナノキ科の高木で、学名はTilia cordata Mill.である。セイヨウボダイジュ、スモールリーブドリンデン、フユボダイジュ、セイヨウシナノキとも呼ばれる。ボダイジュの花はヨーロッパでリンデンフラワーと呼ばれ、甘い香りが特徴的であることから香りを楽しむハーブティーとして飲用されている。一般的に精神的リラックス、神経の緊張緩和、不眠症の予防等の効果があるとされる。
本発明に係るリンデンエキスは、リンデンの花部を水、エチルアルコール等の溶媒で抽出することによって得られる。リンデンの花部は生及び乾燥物のいずれも用いることができる。その抽出方法は特に限定されず、例えば、加熱抽出、常温抽出等を適宜選択することができる。又、エキス形態は、流エキス、チンキ、濃縮エキス及び乾燥エキス等を必要に応じて用いる。リンデンエキスは食品原料として販売されており、市販品を使用することができる。
本発明におけるリンデンエキスの含有量は、0.005〜0.05重量%である。0.005重量%未満では、苦味及び不快なコラーゲン臭を低減させる効果は十分得られず、0.05重量%を超えるとリンデンエキスの苦味、渋味及び臭いを強く感じるからである。
本発明に係るヘキサン酸アリルとは、分子式C16、分子量156.22の化合物で、カプロン酸アリルとも呼ばれる。性状は無〜淡黄色の透明な液体で、パイナップル様の匂いを有する。天然ではイチゴ及びパイナップル等に含まれる。又、ヘキサン酸アリルは、香料成分の食品添加物として認められている。
本発明で使用するヘキサン酸アリルは、天然から得られるもの及び合成法により得られるもののいずれも用いることができる。ヘキサン酸アリルは、食品添加物として市販されているものを用いることができる。飲料には直接添加してもよいが、あらかじめエタノール或いはプロピレングリコール等の溶媒で希釈したものを用いるのが好ましい。又、ヘキサン酸アリルと共に他の香料成分を配合した、フルーツ香料やハーブ香料等の市販の香料製剤を使用することもできる。
本発明におけるヘキサン酸アリルの添加量は、0.001〜0.01重量%である。0.001重量%未満では、不快なコラーゲン臭を低減させる効果が十分に得られず、0.01重量%を超えるとヘキサン酸アリルの臭いを強く感じるからである。
本発明における飲料用組成物のpHは特に制限はないが、適度な酸味を考慮するとpH3〜5が好ましい。
本発明の飲料組成物には、必要に応じて他の成分を配合できる。例えば、ショ糖、ブドウ糖、麦芽糖、オリゴ糖及び果糖等の糖類、アセスルファムカリウム、スクラロース、ステビア、ネオテーム及びアスパルテーム等の高甘味度甘味料、マルチトール、エリスリトール、キシリトール及びソルビトール等の糖アルコール、オレンジ、リンゴ及びイチゴ等の果汁、クエン酸、リンゴ酸、グルコン酸、アジピン酸及びレモン果汁等の酸味料、アミノ酸、ペプチド、コエンザイムQ10、DHA、EPA、α−リポ酸、N−アセチルグルコサミン、グルコサミン、エラグ酸、ローヤルゼリー、プロポリス、アスタキサンチン及び生薬エキス等の生理活性物質、並びに色素等である。
本発明に係る飲料用組成物とは、摂取時に液体の形態である経口摂取物をいう。例えば、清涼飲料、炭酸飲料、果実飲料、乳飲料、酒類及び粉末飲料等の食品飲料。液剤、シロップ剤、チンキ剤及びリモナーデ剤等の医薬品又は医薬部外品が挙げられる。
本発明の飲料組成物の製造方法については、特に制限はなく常法に従い製造することができる。例えば、清涼飲料の場合、低分子コラーゲンペプチド、リンデンエキス、ヘキサン酸アリル、酸味料及び甘味料等の調合工程、殺菌・充填工程を経て製造される。殺菌条件は食品衛生法に定める条件を満たしていればよく、プレート式熱交換器、管式熱交換器、パストライザー等の各種殺菌機を用いることができる。充填方法も特に制限がなく、ホットパック充填や無菌充填等を採用することができる。又、粉末飲料の場合は、低分子コラーゲンペプチド、リンデンエキス、ヘキサン酸アリル、酸味料及び甘味料等の混合・造粒工程、充填工程を経て製造される。造粒方法は、流動層造粒、押し出し造粒及び攪拌造粒等の常法を採用できる。更に、本発明の飲料用組成物を充填する容器は、液体や粉末を入れることができれば特に限定されず、瓶、缶、PET容器、紙及びアルミパウチ等を使用することができる。
本発明によれば、低分子のコラーゲンペプチドを高濃度に含有しているにもかかわらず、苦味及び不快なコラーゲン臭が低減された飲みやすい飲料用組成物を提供することができる。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、これにより発明の範囲が限定されるものではない。
(実施例1)
明治FMコラーゲン12g(明治フードマテリア製、分子量の主ピーク8,000、コラーゲンペプチドとして100重量%含有)、ボダイジュエキスパウダーMF0.01g(丸善製薬製、リンデンエキスとして50重量%含有)、ヘキサン酸アリル製剤0.4g(ヘキサン酸アリルとして1重量%含有)に、全体量が100gとなるよう水を加え、撹拌溶解してろ過し、90℃で加熱殺菌して実施例1の飲料を得る。尚、ヘキサン酸アリル製剤は、ヘキサン酸アリル1gにエタノールを60g加えて混合した後、更に水39gを加えて作製した。
(実施例2〜10)
実施例1と同じ原材料を用い、配合成分が表1となるように実施例2〜11及び比較例1〜12の飲料を調製した。又、マリンマトリックスT(焼津水産化学工業製、分子量の主ピーク12,000、コラーゲンペプチドとして100重量%含有)を5又は25重量%含有する飲料を、同様の方法で調製して比較例13及び14とした。これらの評価結果を表1に示す。
Figure 0005496743
[苦味の評価基準]
◎:苦味なし
○:僅かに苦味あり
△:やや苦味あり
×:苦味あり
注1:リンデンエキスの苦味・渋味が強い
[コラーゲン臭の評価基準]
◎:コラーゲン臭なし
○:僅かにコラーゲン臭あり
△:ややコラーゲン臭あり
×:コラーゲン臭あり
注2:コラーゲン臭はないが、ヘキサン酸アリルの臭いがやや強い
注3:コラーゲン臭はないが、ヘキサン酸アリルの臭いが強い
注4:リンデンエキスの臭いが強い
[飲みやすさの評価基準]
A:非常に飲みやすい
B:飲みやすい
C:飲みにくい
D:非常に飲みにくい
注5:苦味及びコラーゲン臭はないが、粘度があり飲みにくい
表1に示したとおり、実施例1〜10は所定量のリンデンエキス及びヘキサン酸アリルを含有することによりコラーゲンペプチドの苦味及び不快なコラーゲン臭が低減され、飲みやすい飲料となった。
一方、苦味と不快なコラーゲン臭を有する比較例2と比較例11の飲料及び苦味と不快なコラーゲン臭のどちらか一方が低減された比較例3〜10の飲料は、いずれも飲みにくかった。又、分子量の主ピークが8,000のコラーゲンペプチドを1重量%しか含有していない比較例1の飲料は苦味とコラーゲン臭が少なく、分子量の主ピークが12,000のコラーゲンペプチドを5又は25重量%含有する比較例13及び14の飲料は、コラーゲン臭を有するが苦味は少なかった。さらに、比較例12の飲料は苦味及びコラーゲン臭はないが、粘度があり飲みにくかった。
実施例及び比較例に用いた分子量の主ピークが12,000のマリンマトリックスTのゲルろ過クロマトグラフィーのチャートを図1に、分子量の主ピークが8,000の明治FMコラーゲンのチャートを図2に示す。
実施例1〜10で得られた結果をもとに、pHが3.6〜4.8である実施例11、12及び比較例15、16を調製した。
(実施例11)
[A部]
明治FMコラーゲン(明治フードマテリア製、分子量の主ピーク8,000、コラーゲンペプチドとして100重量%含有)120g
クエン酸3g
ボダイジュエキスパウダーMF(丸善製薬製、リンデンエキスとして50重量%含有)0.05g
[B部]
マルチトール50g
アセスルファムカリウム0.06g
スクラロース0.02g
香料液体製剤(ヘキサン酸アリル1重量%含有)4g
[製造方法]
A部を400gの精製水に溶解して90℃に加熱後、40℃まで冷却する。これをセライトろ過してA液とする。A液にB部を加え、精製水で全量を1kgとした後、メンブランフィルターろ過を行う。これを50mlの褐色ガラス瓶に充填してキャップをし、更に7分間91℃で殺菌して実施例11の飲料を得る。
(実施例12)
明治FMコラーゲン(明治フードマテリア製、分子量の主ピーク8,000、コラーゲンペプチドとして100重量%含有)120g、クエン酸21g、ボダイジュエキスパウダーMF(丸善製薬製、リンデンエキスとして50重量%含有)0.05g、マルチトール50g、アセスルファムカリウム0.06g、スクラロース0.02g、香料粉末製剤(ヘキサン酸アリル1重量%含有)4gにデキストリンを加えて200gとする。これを均一となるように十分混合した後、アルミパウチ容器に充填して実施例12の粉末飲料を得る。係る粉末飲料は、当該粉末10gに水を加えて50mlとし、十分撹拌して飲用する。
(比較例15)
実施例11において、[A部]におけるボダイジュエキスパウダーMF(丸善製薬製、リンデンエキスとして50重量%含有)及び[B部]における香料液体製剤(ヘキサン酸アリル1重量%含有)を配合しない飲料を実施例11と同様の方法で調製し、比較例15の飲料を得る。
(比較例16)
実施例12において、ボダイジュエキスパウダーMF(丸善製薬製、リンデンエキスとして50重量%含有)及び香料粉末製剤(ヘキサン酸アリル1重量%含有)を配合しない飲料を実施例12と同様の方法で調製し、比較例16の粉末飲料を得る。
実施例11、12及び比較例15、16の主な配合成分の量と評価結果を表2に記載した。尚、評価基準は表1におけるものと同じである。
Figure 0005496743
pHが4.8である実施例11は、リンデンエキス及びヘキサン酸アリルを配合していない比較例15と比較して苦味及び不快なコラーゲン臭が低減され、飲みやすさが改善された。又、同量のコラーゲンペプチド、リンデンエキス及びヘキサン酸アリルを含みpHが6.2である実施例5と比較すると苦味が低減されており、飲みやすさの評価がより向上した。更に、pHが3.6である実施例12においても、リンデンエキス及びヘキサン酸アリルを配合していない比較例16と比較して苦味及び不快なコラーゲン臭が低減され、飲みやすさが改善された。又、同量のコラーゲンペプチド、リンデンエキス及びヘキサン酸アリルを含みpHが6.2である実施例5より苦味が低減されており、飲みやすさの評価がより向上した。
以上のように、本発明は低分子のコラーゲンペプチドを高濃度に含有しているにもかかわらず、リンデンエキス及びヘキサン酸アリルを配合することにより、苦味及び不快なコラーゲン臭が低減された飲みやすい飲料用組成物を提供することができる。
ゲルろ過クロマトグラフィーにおいて分子量12,000に主ピークをもつコラーゲンペプチドのチャート ゲルろ過クロマトグラフィーにおいて分子量8,000に主ピークをもつコラーゲンペプチドのチャート

Claims (2)

  1. ゲルろ過クロマトグラフィーにおける分子量の主ピークが10,000以下のコラーゲンペプチドを5〜50重量%、リンデンエキスを0.005〜0.05重量%、ヘキサン酸アリルを0.001〜0.01重量%含有することを特徴とする飲料用組成物。
  2. 飲用時のpHが3.6〜4.8である請求項1記載の飲料用組成物。
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