JP5673392B2 - 高剛性鋼矢板及び壁体 - Google Patents
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Description
(1) 溝付き鋼矢板には、予め鋼製カバー材が設けられているので、溝付き鋼矢板における集中腐食部位を鋼製カバー材により防護することができ、溝付き鋼矢板自身の集中腐食を回避することができる。
(2) 鋼製カバー材を使用するので、流木や氷盤が衝突しても機械的損傷を受けづらい。
(3) 工場などであらかじめ溝付き鋼矢板に鋼製カバーを取り付けることができるので、安価な溝付き鋼矢板とすることができる。
(4) 鋼製カバー材において、集中腐食部位の腐食が進行した場合には、当該部位を覆うように鋼板を溶接するだけで、容易に鋼製カバー材としての機能を回復させることができる。
本発明は、剛性を高めた溝形断面部材を有する鋼矢板及びそれを用いた壁体を提供することを目的とする。
また、第2発明の溝形断面部材を有する鋼矢板では、両側のウェブ(9)とこれらのウェブ(9)を一体に接続しているフランジ(10)とにより形成される溝を備え、各ウェブ(9)にアーム部(19)が一体に連設され、各アーム部(19)の端部に、継手(12)が一体に形成されて溝付き鋼矢板(4)が形成され、間隔をおいて両側に側面板(14)を有すると共にこれらの側面板(14)を一体に接続する正面板(3a)を有する溝形断面部材(3)が形成され、前記溝付き鋼矢板(4)の長手方向の所定範囲(L)に、前記所定範囲(L)に対応した長さで、前記各側面板(14)の他端が溶接等の手段で、前記溝付き鋼矢板(4)の表面に固定され、前記溝付き鋼矢板(4)と前記溝形断面部材(3)により空間部(5)が形成され、前記正面板(3a)の両端部は、溝付き鋼矢板(4)の各継手(12)の中心軸線を結ぶ線分からの距離(R)に差を設けて配置されて、溝付き鋼矢板(4)における継手相互を嵌合して壁体(27)を形成した場合に、隣り合う正面板(3a)の端部が壁厚方向の内外に位置をずらして配置可能にされ、前記溝形断面部材(3)における一方の側面板(14)は、前記溝付き鋼矢板(4)の継手(2)外面に溶接等の固定手段により固定されていることを特徴とする。
第2発明の溝形断面部材を有する鋼矢板によると、両側のウェブ(9)とこれらのウェブ(9)を一体に接続しているフランジ(10)とにより形成される溝を備え、各ウェブ(9)にアーム部(19)が一体に連設され、各アーム部(19)の端部に、継手(12)が一体に形成されて溝付き鋼矢板(4)が形成され、間隔をおいて両側に側面板(14)を有すると共にこれらの側面板(14)を一体に接続する正面板(3a)を有する溝形断面部材(3)が形成され、前記溝付き鋼矢板(4)の長手方向の所定範囲(L)に、前記所定範囲(L)に対応した長さで、前記各側面板(14)の他端が溶接等の手段で、前記溝付き鋼矢板(4)の表面に固定され、前記溝付き鋼矢板(4)と前記溝形断面部材(3)により空間部(5)が形成され、前記正面板(3a)の両端部は、溝付き鋼矢板(4)の各継手(12)の中心軸線を結ぶ線分からの距離(R)に差を設けて配置されて、溝付き鋼矢板(4)における継手相互を嵌合して壁体(27)を形成した場合に、隣り合う正面板(3a)の端部が壁厚方向の内外に位置をずらして配置可能にされているので、一方の側面板の設置位置を、溝付き鋼矢板(4)の外面に固定していることで、溝付き鋼矢板(4)における側面板間の外面の防錆を図りながら剛性を高めることができ、しかも、隣り合う正面板(3a)の端部が壁厚方向の内外に位置をずらして配置可能にされるので、内側に位置する隣り合う正面板(3a)の端部に対して、流砂・漂砂・浮遊砂や漂流物の接触による損耗を防止することができ、また、溝付き鋼矢板(4)と溝形断面部材(3)は、非同一方向になるため剛性を高めることができる等の効果が得られる。また、前記溝形断面部材(3)における一方の側面板(14)は、前記溝付き鋼矢板(4)の継手(2)外面に溶接等の固定手段により固定されているので、水域側に露出する継手外面を少なくして、継手部の一層の防錆を図ることができる等の効果が得られる。
(1) 溝付き鋼矢板には、予め鋼製の溝形断面部材が設けられているので、溝付き鋼矢板における集中腐食部位を溝形断面部材により防護することができ、溝付き鋼矢板自身の集中腐食を回避することができる。
(2) 鋼製の溝形断面部材を使用するので、流木や氷盤が衝突しても機械的損傷を受けづらい。
(3) 工場などであらかじめ溝付き鋼矢板に溝形断面部材及び傾斜板並びに側面板を取り付けることができるので、安価な溝付き鋼矢板とすることができる。
(4) 剛性を向上させる目的で充填材を充填する場合に、予め充填する空間部が形成されているので、充填作業が容易である。
(5) 溝形断面部材において、集中腐食部位の腐食が進行した場合には、当該部位を覆うように鋼板を溶接するだけで、容易に溝形断面部材としての機能を回復させることができる。
2 ハット形鋼矢板
3 溝形断面部材
3a 正面板
4 溝付き鋼矢板
5 空間部
6 閉塞板
8 溝形断面部材を有する鋼矢板
9 ウェブ
9a ウェブ
10 フランジ
10a フランジ
11 溝
12 継手
13 傾斜板
14 側面板
15 防食層
16 側面閉塞板
17 裏埋土
19 アーム部
22 ボルト
23 水底地盤
25 ナット
26 間隔保持材
27 壁体
28 スリット
29 係止用鋼板
30 開口
31 鋼製カバー材
32 棒状部材
33 上部コンクリート
34 控え工
35 タイロッド
81 鋼製カバーを有する鋼矢板
141 取り付け用帯状鋼板
161 壁体(鋼矢板壁)
Claims (8)
- 両側のウェブ(9)とこれらのウェブ(9)を一体に接続しているフランジ(10)とにより形成される溝を備え、各ウェブ(9)にアーム部(19)が一体に連設され、各アーム部(19)の端部に、継手(12)が一体に形成されて溝付き鋼矢板(4)が形成され、間隔をおいて両側に側面板(14)を有すると共にこれらの側面板(14)を一体に接続する正面板(3a)を有する溝形断面部材(3)が形成され、前記溝付き鋼矢板(4)の長手方向の所定範囲(L)に、前記所定範囲(L)に対応した長さで、前記各側面板(14)の他端が溶接等の手段で、前記溝付き鋼矢板(4)の表面に固定され、前記溝付き鋼矢板(4)と前記溝形断面部材(3)により空間部(5)が形成され、前記正面板(3a)の両端部は、溝付き鋼矢板(4)の各継手(12)の中心軸線を結ぶ線分(C)からの距離(R)に差を設けて配置されて、溝付き鋼矢板(4)における継手相互を嵌合して壁体(27)を形成した場合に、隣り合う正面板(3a)の端部が壁厚方向の内外に位置をずらして配置可能にされ、
前記正面板(3a)は、前記溝付き鋼矢板(4)と同じ断面形態の鋼矢板が用いられていることを特徴とする溝形断面部材を有する鋼矢板。 - 両側のウェブ(9)とこれらのウェブ(9)を一体に接続しているフランジ(10)とにより形成される溝を備え、各ウェブ(9)にアーム部(19)が一体に連設され、各アーム部(19)の端部に、継手(12)が一体に形成されて溝付き鋼矢板(4)が形成され、間隔をおいて両側に側面板(14)を有すると共にこれらの側面板(14)を一体に接続する正面板(3a)を有する溝形断面部材(3)が形成され、前記溝付き鋼矢板(4)の長手方向の所定範囲(L)に、前記所定範囲(L)に対応した長さで、前記各側面板(14)の他端が溶接等の手段で、前記溝付き鋼矢板(4)の表面に固定され、前記溝付き鋼矢板(4)と前記溝形断面部材(3)により空間部(5)が形成され、前記正面板(3a)の両端部は、溝付き鋼矢板(4)の各継手(12)の中心軸線を結ぶ線分(C)からの距離(R)に差を設けて配置されて、溝付き鋼矢板(4)における継手相互を嵌合して壁体(27)を形成した場合に、隣り合う正面板(3a)の端部が壁厚方向の内外に位置をずらして配置可能にされ、
前記溝形断面部材(3)における一方の側面板(14)は、前記溝付き鋼矢板(4)の継手(2)外面に溶接等の固定手段により固定されていることを特徴とする溝形断面部材を有する鋼矢板。 - 前記正面板(3a)を、平面視で、溝付き鋼矢板(4)に対して傾斜配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の溝形断面部材を有する鋼矢板。
- 前記空間部(5)の少なくとも下端部は、溝付き鋼矢板(4)及び前記溝形断面部材(3)のいずれか一方又は両方に固定された閉塞板(6)が設けられて閉塞されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の溝形断面部材を有する鋼矢板。
- 溝付き鋼矢板(4)の所定箇所にスリット(28)を設け、前記正面板(3a)の空間部(5)側表面の前記スリット(28)に対応した箇所に係止用鋼板(29)を溶接等の手段で固定し、前記係止用鋼板(29)を前記スリット(28)に挿入し、前記係止用鋼板(29)の端部は溝付き鋼矢板(4)に溶接等の手段で固定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の溝形断面部材を有する鋼矢板。
- 正面板(3a)の所定箇所に開孔(30)を設け、前記溝付き鋼矢板(4)の空間部(5)側表面の前記開孔(30)に対応した箇所に棒状部材(32)を溶接等の手段で固定し、前記棒状部材(32)を前記開孔(30)に挿入し、前記棒状部材(32)の端部は正面板(3a)に溶接やナットによる螺合等の手段で固定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の溝形断面部材を有する鋼矢板。
- 溝付き鋼矢板(4)と正面板(3a)とが、それらの上部及び下部のいずれか一方又は両方の箇所において、鋼板等からなる間隔保持材(26)を溶接等の手段により固定していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の溝形断面部材を有する鋼矢板。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の溝形断面部材を有する鋼矢板を単独で複数枚配置し、又は請求項1〜7のいずれか1項に記載の溝形断面部材を有する鋼矢板間に少なくとも1枚の溝形断面部材を有しない鋼矢板を配置し、隣り合う鋼矢板の継手相互を連結して地盤に打設したことを特徴とする壁体。
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