JP5671953B2 - 筋付け装置及び画像形成システム - Google Patents

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Description

本発明は、筋付け装置及び画像形成システムに係り、特に、前段から搬送されてくるシート状部材(以下、用紙と称する。)などの束に中綴じを行い、当該束を中央部で2つに折る前に用紙に筋を付ける筋付け装置、及びこの筋付け装置と複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれらの機能を複合したデジタル複合機などの画像形成装置とを含む画像形成システムに関する。
従来から、画像形成装置から排出された複数の用紙を束状にまとめた用紙束に中綴じを行い、中綴じした用紙束を中央部で2つ折りにする、所謂中折り若しくは中折り製本が行われている。このように複数枚からなる用紙束をまとめて折ると、用紙束の外側は内側の用紙と比べて折り部の用紙の伸び量が大きくなる。そのため、外側の用紙の折り部では形成された画像部が伸びることにより、トナー剥がれ等、画像部にダメージが生じることがある。同様の現象はZ折り、3つ折り等、その他の折り処理でも発生する。また、用紙束の厚さによって折りが不十分であることがある。
そのため、用紙束を2つ折りする等の折り処理を行う前に、用紙の折り部に予め筋を付けておき、外側の用紙も折れやすくすることでトナー剥がれを防止するクリーサーと呼ばれる筋付け装置が既に知られている。このような筋付け装置では、ローラを走行させ、レーザーで焼き、あるいは筋付け刃で押圧する等の方法によりを搬送方向と直角方向に筋を付けるものがある。
例えば特許文献1(特開2008−81258号公報)には、用紙の種類に応じて加工形状が良好で高精度の折り型を形成する目的で、折り型を形成するローラを用紙に合わせて最適なローラに取替え可能な構成としている。また、画像形成後の用紙にミシン目状の切り込み加工を行い、切り込み位置で簡単に剪断することができるようにする方法もすでに知られている。
しかし、筋を付ける処理を行う装置とミシン目加工を行う装置とを一つの印刷システムで使用する場合、用紙搬送方向に沿って並べる必要があることから、それぞれの設置スペースが必要となり、システム全体の設置スペースが長大となってしまう。
また、用紙にミシン目加工を行った位置と同一の位置に、折り処理を行う場合、搬送される用紙をそれぞれの処理位置で停止させるため、ミシン目位置と折り位置にズレが生じてしまうことが多い。他方、両者の位置を合わせるように搬送させる必要があることから搬送速度も遅くなり、当然、処理効率が悪くなる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、設置スペースの長大化を招くことなく、ミシン目加工位置と折り位置を確実に合わせ、効率的に処理することができるようにすることにある。
前記課題を解決するため、本発明は、用紙に対して1枚ずつ筋を付ける筋付け装置であって、用紙搬送方向と直交する方向に直線状の凸刃が形成された第1の部材と、前記凸刃と対となる凹刃が形成された第2の部材と、前記第1及び第2の部材を相対的に当接・離間させ、所定位置に停止した用紙を前記凸刃と凹刃との間に挟み込み、筋を付けさせる駆動手段と、を備え、前記第1の部材は相対的に進出・後退する第1及び第2の櫛歯により前記凸刃を構成し、前記第2の部材は相対的に進出・後退する第3及び第4の櫛歯により前記凹刃を構成し、前記駆動手段は、前記第1及び第2の櫛歯の進出・後退位置と、前記第3及び第4の櫛歯の進出・後退位置をそれぞれ選択することにより、筋付け及びミシン目付けのいずれかを選択して筋付け処理を行うことを特徴とする。
なお、後述の実施形態では、用紙は符号Pに、筋付け装置は符号100に、凸刃は筋付け刃121aに、第1の部材は筋付け部材121に、凹刃は筋付け溝122aに、第2の部材は受台122に、駆動手段は櫛歯駆動機構を含む駆動機構130M及びこれを制御するCPU100−1に、第1の櫛歯は符号121a−1に、第2の櫛歯は符号121a−2に、第3の櫛歯は符号122a−1に、第4の櫛歯は符号122a−2に、それぞれ対応する。
本発明によれば、設置スペースの長大化を招くことなく、ミシン目加工位置と折り位置を確実に合わせ、効率的に処理することができる。
本発明の前提となる画像形成システムの概略構成を示す図である。 筋付け処理を伴う画像形成システムの一連の動作を示す説明図で、用紙が筋付け装置に搬入されるときの状態を示す。 筋付け処理を伴う画像形成システムの一連の動作を示す説明図で、用紙先端が筋付け部の前で突当て板に突き当てられたときの状態を示す。 筋付け処理を伴う画像形成システムの一連の動作を示す説明図で、突当て板が搬送経路から退避して用紙が搬送されるときの状態を示す。 筋付け処理を伴う画像形成システムの一連の動作を示す説明図で、用紙に対して筋付け処理が行われているときの状態を示す。 筋付け処理を伴う画像形成システムの一連の動作を示す説明図で、筋を付けられた用紙が用紙後処理装置に搬入され、2枚目の用紙が筋付け装置に搬入されているときの状態を示す。 筋付け処理を伴う画像形成システムの一連の動作を示す説明図で、2枚目の用紙先端が筋付け部の前で突当て板に突き当てられたときの状態を示す。 筋付け処理を伴う画像形成システムの一連の動作を示す説明図で、3枚目の用紙に筋付け処理が行われているときの状態を示す。 筋付け処理を伴う画像形成システムの一連の動作を示す説明図で、最終枚目の用紙が中折り処理トレイに集積されたときの状態を示す。 筋付け処理を伴う画像形成システムの一連の動作を示す説明図で、図9の状態から用紙束が中折り位置に移動したときの状態を示す。 筋付け処理を伴う画像形成システムの一連の動作を示す説明図で、図10の状態から中折り処理が実行されているときの状態を示す。 筋付け処理を伴う画像形成システムの一連の動作を示す説明図で、中折りされた用紙束が積載トレイに排紙されたときの状態を示す。 筋付け機構の平面図である。 筋付け機構の側面図である。 用紙に対して筋付け機構によって筋付けを行うときの動作説明図で、筋付け部材が筋付け位置から退避した初期状態を示す。 用紙に対して筋付け機構によって筋付けを行うときの動作説明図で、筋付け刃が受台に図示しない用紙を介して当接したときの状態を示す。 用紙に対して筋付け機構によって筋付けを行うときの動作説明図で、装置前側の筋付け刃部分が受台の筋付け溝に当接し、用紙に筋が付けられるときの状態を示す。 用紙に対して筋付け機構によって筋付けを行うときの動作説明図で、筋付け後、筋付け部材が筋付け位置から退避するときの状態を示す。 用紙に対して筋付け機構によって筋付けを行うときの動作説明図で、筋付け後、筋付け部材が受台に対して平行に離間する状態を示す。 用紙に対して筋付け機構によって筋付けを行うときの動作説明図で、筋付け部材が初期状態に戻った状態を示す。 駆動カムと位置決め部材との位置関係の変化に応じた受台と筋付け部材との位置関係の変化を示す動作説明図である。 筋付け部材の構造を説明するための図である。 第1の櫛歯の刃先に対して第2の櫛歯の刃先が突出した状態を示す図である。 第2の櫛歯の刃先に対して第1の櫛歯の刃先が突出した状態を示す図である。 受台の構造を説明するための図である。 第3の櫛歯の溝底に対して第4の櫛歯の溝底が下降した状態を示す図である。 第1の櫛歯の刃先に対して第2の櫛歯の刃先が突出し、第3の櫛歯の溝底に対して第4の櫛歯の溝底が下降した状態でミシン目を付けるときの状態を示す図である。 第4の櫛歯に溝底対して第3の櫛歯の溝底が下降した状態を示す図である。 第2の櫛歯の刃先に対して第1の櫛歯の刃先が突出し、第4の櫛歯の溝底に対して第3の櫛歯の溝底が下降した状態でミシン目を付けるときの状態を示す図である。 ミシン目の幅を決定するために突出する櫛歯を決定する制御手順を示すフローチャートである。 筋付け装置、折り処理装置及び画像形成装置からなる画像形成システムの制御構成を示すブロック図である。
本発明は、折り処理を行う前に筋付け処理を行うに際して、筋付けを行う筋付け刃とミシン目加工を行うミシン刃を切り替え可能とし、個別の処理を1つの装置で行うことができるようにしたことを特徴としている。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の前提となる画像形成システムの概略構成を示す図である。本画像形成システムは、用紙に画像を形成する画像形成装置PR、筋を付ける筋付け装置100、及び折り処理(後処理)を行う折り処理装置200から基本的に構成されている。
画像形成装置PRはスキャナ、PCなどから入力された画像データを用紙上に可視像として顕像化して出力するもので、電子写真方式、液滴吐出方式などの公知の作像エンジンが使用される。
筋付け装置100は搬送機構110と筋付け機構120からなり、筋付け機構120は筋付け部材121及び受台122を備え、筋付け部材121と受台122で用紙を挟み込むことにより直線状の筋が付けられる。筋付け部材121の受台122に対向する端面には筋を付けるための筋付け刃(クリース刃若しくは凸刃)121aが用紙搬送方向と直交する方向に直線状に設けられている。筋付け刃121aは櫛刃状で先端が尖った刃形状に形成されている。一方、受台122の前記筋付け刃121aと対向する面には前記先端縁121aが嵌り込むような筋付け溝122a(凹刃)が、前記筋付け刃121aと同様に櫛歯(櫛歯状の溝)状に切溝されている。このような形状に両者が形成されていることから、用紙を挟み込んだときに、先端形状(凸刃)と溝形状(凹刃)による筋が形成される。
筋付け部材121は常時弾性部材124、例えば圧縮バネによって受台122方向に弾性付勢され、駆動カム123によって上下方向に駆動される。なお、弾性部材124の図において上端はバネ固定部材125によって規制されている。
搬送機構は、ここでは第1ないし第3の搬送ローラ111,112,113からなり、画像形成装置PRから搬入されてきた用紙を後段に搬送する。なお、最上流側に配置された第1の搬送ローラ111の直前には筋付け装置100に搬入されたシートの先端及び後端を検知する入口センサSN1が設けられている。また、筋付け機構120内に設けられた第2の搬送ローラ112の直後には、用紙先端が突き当てられる突当て板126が搬送路114に対して昇降可能に設置されている。
折り処理装置200は、折り処理を行う中折り装置250を備え、筋付け装置100によって筋が付けられた用紙が搬入され、当該用紙を搬送機構の搬送ローラ211,212,213によって中折り装置250に導く。
中折り装置250は中折り処理トレイ251、中折り処理トレイ251の下端(搬送方向最上流側)に設けられた後端フェンス252、筋に沿って折り込む折りプレート253及び折りローラ254対、並びに積載トレイ255を備えている。後端フェンス252は用紙の搬送方向の整合を行うもので、図示しない戻しローラによって中折り処理トレイ251に排紙された用紙の後端を強制的に後端フェンス252に押し付け、用紙の位置を揃える。また、図示しないジョガーフェンスによって搬送方向と直交する方向の整合も行われる。
折りプレート253は整合された用紙束に対して自身の先端縁を前記筋に沿って押し当て、折りローラ254対のニップに押し込む。これにより、用紙束は折りローラ254対のニップに押し込まれ、当該ニップで筋が付けられる。中綴じ処理を伴う場合には、筋を付ける部分に図示しない綴じ装置によって綴じ処理を行った後、この折り処理、所謂2つ折りが実行される。2つ折りされた用紙束は積載トレイ255に排紙され、積載される。
図2〜図12は、この画像形成システムにおける筋付け処理を伴う中折り処理を行う一連の動作を示す説明図である。この画像形成システムでは、画像形成装置PRにおいて画像形成された用紙P1が筋付け装置100内に搬送され(図2)、スキューを補正するために搬送路114内に突出した突当て板126に用紙先端が突き当てられ(図3)、用紙P1のスキューが補正される。その後、突き当て板126が搬送路114から矢印で示すように退避し、用紙Pは再搬送され(図4)、筋を付ける位置で停止する。筋を付ける位置は、入口センサSN1が用紙先端を検出したタイミングと用紙サイズによって決定される。
そして、この位置で停止した用紙P1に対して駆動カム123が回転し、筋付け部材121が下降して用紙P1を受台122との間で挟み込む。その際、弾性部材124によって所定の弾性力で加圧され、その加圧力によって筋を付ける(図5)。その後、筋が付けられた用紙P1は折り処理装置200へ搬送され(図6)、中折り処理トレイ251に一時収納される(図7)。その間、画像形成装置PRから次の用紙P2が筋付け装置100に搬入される。
上記図2ないし図7に示した動作を1部の枚数に相当する枚数分繰返し(図8)、1部に相当する枚数の用紙(P1ないしPn)からなる用紙束(P1〜Pn)が中折り処理トレイ251に収納されたら(図9)、後端フェンス252を移動(上方へ)させて用紙束の折り部を折り位置に合わせる(図10)。その後、折りプレート253で用紙に付けられている筋部分を押し、折りローラ9のニップへ押し込んで折り処理を行う(図11)。そして折り処理されて冊子状になった用紙束は積載トレイ255上に順次積載されていく(図12)。なお、用紙束の折り位置まで上昇させる際に後端フェンス252を使用しないで、別途設けた押し上げ爪を使用して押し上げるようにしても良い。
以上が用紙への筋付け処理から折り処理までの一連の動作となる。図示はしていないが、3つ折り、Z折り、観音4つ折りなどの折りモードの場合は、筋付け装置100により筋付け処理を行う回数分の筋(筋)を入れることにより対応することができる。
ここで、筋付け機構120についてさらに詳しく説明する。
図13は筋付け機構120の平面図、図14は側面図である。これらの図において、筋付け機構120は、筋付け部材121、受台122、及び駆動機構130Mからなる。
筋付け部材121は下端に備えられた筋付け刃121aの他に、前側及び後側に後述の第1及び第2の支軸132,133がそれぞれ遊嵌される第1及び第2の長孔121R,121Sが穿孔され、また、後端部及び前端部にそれぞれ第1及び第2の位置決め部材131a,131bが設けられている。第1及び第2の長孔121R,121Sは用紙搬送方向に直交する方向に形成されており、前記第1及び第2の支軸132,133との間で用紙搬送方向と直交する平面に関して相対的な揺動を許容し、用紙搬送方向の移動はできないようになっている。第1及び第2の位置決め部材131a,131bは筋付け部材121の後端部及び前端部からほぼ垂直下方に垂下され、中心を回転可能に支持された円板状のカムフォロワとして構成され、当該第1及び第2の位置決め部材131a,131bは下方に位置する駆動カム123a,123bと当接して回転し、筋付け部材121が上下動する。
受台122は前記第1及び第2の支軸132,133を介して筋付け部材121の上方に配置されたバネ固定部材125と連結され、一体的に移動する。バネ固定部材125には後側及び前側の第1及び第2の軸部材127a,127b(総体的には軸部材127と記す。)が筋付け部材121方向に設けられ、これらの軸部材127a,127bの外周に後側及び前側の第1及び第2の弾性部材124a,124b(総体的には弾性部材124と記す。)がそれぞれ装着され、バネ固定部材125ひいては受台122を常時上方に弾性付勢している。また、第1の支軸132は長方形断面の短辺側が半円となる断面形状に形成され、前記第1の長孔121Rに遊嵌されている。この第1の支軸132の中央部から下方には、当該第1の支軸132の上下方向に第3の長孔132aが形成され、この第3の長孔132aに筋付け部材121の側面側から垂直(図14では紙面に垂直)に回転軸121Qが挿入されている。回転軸121Qの直径は第3の長孔132aの幅寸法に対して図14においてY方向への移動を許容し、X方向への移動を不可とする寸法に設定されている。これにより、第1の支軸132は前記回転軸121Q回りに回転可能であり、また、第3の長孔132aの長手方向に移動可能である。これらの構成により、図14において矢印Vで示すような揺動が可能となっている。
駆動機構130Mは、前記位置決め部材131a,131bに当接する駆動カム123a,123bを回転駆動して筋付け部材121を受台122に対して押し付け、離間動作させる機構であり、前記第1及び第2の駆動カム123a,123bを後部と前部において同軸に連結したカム軸134、このカム軸134の端部(本実施形態では、後端部)側でカム軸124を駆動する駆動ギア列135、及び駆動ギア列135を駆動する駆動モータ130を備えている。第1及び第2の駆動カム123a,123bは前記第1及び第2の位置決め部材131a,131bとそれぞれ対向し、当接する位置に配置され、カム軸134の中心と位置決め部材131a,131bの回転中心を結ぶ線における両者間の距離に応じて筋付け部材121を受台122に対して近接離間させる。その際、筋付け部材121の移動位置は第1及び第2の支持軸132,133と第1及び第2の長溝121R,121Sとによってそれぞれ規制され、この規制された状態で筋付け部材121は往復動する。その際、前記第1及び第2の駆動カム123a,123bの形状に基づいて、筋付け部材121の筋付け刃121aは受台122に対して平行に移動するのではなく、傾斜した状態で当接し、用紙に対して斜めから筋付けを行うように設定されている。
図15ないし図20は用紙に対して筋付け部材121によって筋付けを行うときの動作説明図である。筋付け動作は駆動モータ130が後述のCPU100−1によって制御されるモータドライバの指示によって回転を開始することから始まる。
すなわち、初期位置である図15の状態(用紙が搬送され、筋付け位置で停止した状態)から駆動モータ130が回転すると、駆動ギア列135を介してカム軸134が回転し、第1及び第2の駆動カム123a,123bが回転する。この第1及び第2の駆動カム123a,123bの回転に応じてこれらに当接し、転動するカムフォロワとしての第1及び第2の位置決め部材131a,131bが回転し、両者の軸間距離が変化し、矢印Y1方向に移動する。
図16に示すように筋付け刃121aが受台122に図示しない用紙を介して当接すると、筋付け部材121の移動は受台122によって規制される。その状態からさらに回転すると、第1の位置決め部材131aと第1の駆動カム123aは離間する。このとき、筋付け部材121の筋付け刃121aの装置前側は受台122に当接していないので、第2の位置決め部材131bと第2の駆動カム123bは接触した状態となっている。
図16の状態から駆動モータ130がさらに回転すると、図17に示すように装置前側の筋付け刃121a部分も受台122の筋付け溝122aに当接する。これにより第1及び第2の弾性部材124a,124bの弾性力によって用紙が加圧され、用紙に筋が付けられる。
筋が付けられた後、さらに駆動モータ130は回転し、これに伴ってカム軸134及び第1及び第2の駆動カム123a,123bが回転し、図18に示すように第1の位置決め部材131aと第1の駆動カム123aが先に接触し、奥側の第1の位置決め部材131aを第1の駆動カム123aが押し上げ、筋付け部材121の奥側が先に矢印Y2方向に上昇する。図19に示すように、筋付け刃121aの奥側である第1の位置決め部材131a側の下端が受台122から離間すると、装置前側の第2の位置決め部材131bと第2の駆動カム123bが接触し、位置決め手段131b側の面も矢印Y2方向に上昇する。
第1の位置決め部材131a側の筋付け刃121aの下端は、受台122から離間した位置でしばらく停止し、図20に示すように筋付け部材121の上側の面が水平になると、その水平を保ったまま上昇し、待機位置、すなわち図16の初期位置に復帰する。初期位置では、筋付け刃121aの奥側が前側よりも受台122により近接するように傾いた状態となる。
この過程で、図16に示したように筋付け刃121aが装置奥側で受台122に当接した後、筋付け刃121aは図示反時計方向に回転し(矢印V1)、図19で両端側ともに矢印Y2方向に上昇した後、図20に示すように筋付け部材121は図示時計方向(矢印V2方向)に回動する。これにより、言わば先端に揺動支点が設けられ、押し切りするカッタのような動作により装置奥側を支点にして筋を付けるようになっている。この動作は第1及び第2の駆動カム123a,123bのカム形状によるものである。
図21は駆動カム123と位置決め部材131との位置関係の変化に応じた受台122と筋付け部材121との位置関係の変化を示す動作説明図である。同図では、右側に装置奥側の第1の駆動カム123aと第1の位置決め部材131aとの回転位置の関係を、左側に装置前側の第2の駆動カム123bと第1の位置決め部材131bとの回転位置関係をそれぞれ示し、両者の中央に第1及び第2の駆動カム123a,123bの回転に応じた受台122の筋付け溝122aと筋付け部材121の筋付け刃121aとの位置関係を示す。
図21において、同図(a)は用紙が搬入され、折り位置に用紙が搬送され停止するまでの受台122に対する筋付け刃121aの位置を示す。この位置が初期位置である。また、図において距離Lは第1の駆動カム123aの回転軸134の中心と第1の位置決め部材131aの回転軸の中心を結ぶ線上における第1の駆動カム123aの回転軸134の中心から第1の位置決め部材131aと第1の駆動カム123aとの接点(外周面)までの距離を示している。また、距離Hは第2の駆動カム123bの回転軸134の中心と第2の位置決め部材131bの中心を結ぶ線上における第2の駆動カム123bの回転軸134の中心から第2の位置決め部材131bと第2の駆動カム123bとの接点(外周面)までの距離を示している。
図21(a)における第1の駆動カム123aと第1の位置決め部材131aとの接点位置をS1、第2の駆動カム123bと第2の位置決め部材131bとの接点位置をS2すると、接点位置S1と距離L1、接点距離S2と距離H1の関係は、
S1=L1
S2=H1
H1=L1
となる。この状態で、筋付け刃121aと筋付け溝122aとの関係は図15で示した位置関係にあり、筋付け刃121aと筋付け溝122aの間隔は奥側が前側より狭くなっている。なお、Hは第2の駆動カム123bのカムフォロワの接点までの距離、Lは第1の駆動カム123aのカムフォロワの接点までの距離をそれぞれ示す。
図21(b)は筋付け刃121aの最後端部であるA部が受台122に接触したときの各部の状態を示している。このA部の位置は、本実施形態で筋付け処理を行う用紙の最大サイズの用紙の端部よりもさらに外側に設定され、外側(後部)のA部を中心として前部側が下降する。動作開始から筋付け刃121aのA部が受台12に接触するまでの距離H2と距離L2の関係は、
H2=L2
となり、同時に同一の距離を移動(下降)する。図16がこの位置関係に相当する。
A部が接触後、さらに、第1及び第2の駆動カム123a,123bが回転すると、図21(b)に示すように接点位置S1と距離L2’、接点位置S2と距離H2‘の関係は、
S1>L2‘
S2=H2’
となる。この過程で、筋付け部材121は回転支点121Qを中心に回転する。
図21(c)は筋付け部材121が回転支点Qを中心に回転し、筋付け刃121aの刃面が受台122の筋付け溝122aに接触したときの位置を示している。同図から分かるように、接触時の接点位置S1と距離L3、接点位置S2と距離H3の関係は、
S1>L3
S2>H3
となり、両者ともに距離の方が小さくなる。これにより弾性部材124a,124bによって筋付け部材121が加圧され、筋付け刃121aが用紙を介して受台122の筋付け溝122aに嵌入し、用紙に対する筋付けが行われる。図17がこの位置関係に相当する。
図21(d)は、筋付け刃121aのA部が受台122から離間するときの位置を示している。離間するときの接点位置S1と距離L4、接点位置S2と距離H4の関係は、
S1=L4
S2>H4
となり、その後
S1=L4‘
S2=H4’
となる。図18がこの位置関係に相当する。
ここで、後側の接点位置S1は前側の接点位置S2が後側の接点位置にくるまで停止しており、図21(e)に示すように
S1=S2
になった後、図21(a)の待機位置に復帰する。
なお、図21(d)において離間が開始された後は、離間速度が加速するように駆動カム131a,131bのカム形状は設定されている。
以上のように動作により、用紙への筋付けが用紙ごとに行われ、用紙後処理装置に搬送される。
従来の筋付け装置では、筋付け刃の全長が用紙の幅方向に同時に接触すると、面圧が高くなり動作時に負荷がかかる。これに対して本実施形態では接触を面で接触するのでなく、点から線若しくは面状にしていくことにより接触圧力を分散することが可能となる。その結果、動作時の負荷を低減することができる。また、用紙に対して、筋付け刃の接触は1回のみとなるため、筋のムラを未然に防ぐことが可能となる。
他方、本実施形態では、筋付け刃121と受台122は筋付けとミシン目付けの2つの機能を備えている。この機能を実現するため、両者とも櫛歯形状で2重構造となっている。図22は筋付け部材121の構造を説明するための図で同図(a)が外側に位置する第1の櫛歯の正面図と側面図、同図(b)が内側に位置する第2の櫛歯の正面図と側面図、同図(c)が両者を組み合わせたときの正面図と側面図であり、各図において、左側が正面図、右側が側面図である。
これらの図から分かるように、筋付け部材121は、先端に段違いになった歯を有する第1の櫛歯121a−1と第2の櫛歯121a−2からなる。第1の櫛歯121a−1と第2の121a−2の切欠き部分121a−1a,2aは図22(a)及び(b)に示すように互い違いになっており、第1の櫛歯121a−1には、第2の櫛歯121a−2を内包するための空間121a−1bが設けられている。これにより、第1の櫛歯121a−1の内側に第2の櫛歯121a−2をスライド可能に遊挿し、刃先121a−1c、121a−2cが同一線上に位置するようにセットすることによって、図22(c)に示すように1枚の凸刃として構成することが可能となる。この状態で、筋付け部材121を下降させると、受台122との間で用紙に筋付け処理を行うことができる。
第1の櫛歯121a−1の歯幅Wa1と第2の櫛歯121a−2の歯幅Wa2は異なる寸法となっている。図22の例では、第1の櫛歯121a−1の歯幅Wa1が第2の櫛歯121a−2の歯幅Wa2より広く設定されている。第1の櫛歯121a−1と第2の櫛歯121a−2は、駆動機構130Mに組み込まれた図示しない櫛歯駆動機構によって、互いの刃先121a−1c,121a−2cの位置を変更することができる。
図23は第1の櫛歯121a−1の刃先121a−1cに対して第2の櫛歯121a−2の刃先121a−2cが突出した状態を示している。この状態で筋付け部材121を受台122側に下降させて用紙を挟み込むと、用紙を第2の櫛歯121a−2の刃先121a−2cの位置で穿孔することができる。これにより、図22(b)に示す切り欠き部分121a−2aの間隔で歯幅Wa2のミシン目が付けられる。
図24は、図23とは逆に、第2の櫛歯121a−2の刃先121a−2cに対して第1の櫛歯121a−1の刃先121a−1cが突出した状態を示している。この状態で筋付け部材121を受台122側に下降させ手用紙を挟み込むと、用紙を第1の121a−1の刃先121a−1cの位置で穿孔され、ミシン目加工が施されるが、この場合には、第1の櫛歯121a−1の刃先121a−1cの幅Wa1は第2の櫛歯121a−2の刃先121a−2cの幅Wa2より広いため、第2の櫛歯121a−2の突出時と比較して、剪断の容易なミシン目となる。なお、櫛歯駆動機構は例えばモータ、ギア、カムを使用していずれかの櫛歯の刃先が突出する図23及び図24の状態と、両方の櫛歯が揃って突出する図22(c)の第3の状態に機構的に構成できれば良いので、特に例示しない。
受台122は、第3の櫛歯122a−1と第4の櫛歯122a−2とから構成され、凹歯形状となっている。図25は受台122の構造を説明するための図で同図(a)が外側に位置する第3の櫛歯の正面図と側面図、同図(b)が内側に位置する第4の櫛歯の正面図と側面図、同図(c)が両者を組み合わせたときの正面図と側面図であり、各図において、左側が正面図、右側が側面図である。
図25に示すように第3の櫛歯122a−1と第4の櫛歯122a−2の切欠き部分122a−1a,2aは、互い違いになっており、第3の櫛歯122a−1には、第4の櫛歯122a−2を内包するため、空間122a−1bが設けられている。これにより、第3の櫛歯122a−1の内側に第4の櫛歯122a−2をスライド可能に遊挿し、歯元122a−1c、122a−2cが同一線上に位置するようにセットすることによって、図25(c)に示すように1枚の凹刃として構成することが可能となる。この状態で、筋付け部材121を下降させると、受台122との間で用紙に筋付け処理を行うことができる。
第3の櫛歯122a−1の歯幅Wb1と第4の櫛歯122a−2の歯幅Wb2は異なるように構成されている。図25の例では、第3の櫛歯122a−1の歯幅Wb1が第4の櫛歯122a−2の歯幅Wb2より広く設定されている。第3の櫛歯122a−1と第4の櫛歯122a−2は前記駆動機構130Mに組み込まれた図示しない駆動手段によって、互いの溝底(凹刃の刃先に相当)122a−1c,122a−2cの位置を変更することができる。
図26は第3の櫛歯122a−1の溝底122a−1cに対して第4の櫛歯122a−2の溝底122a−2cが下降した状態を示している。この状態で筋付け部材121を、第2の櫛歯121a−2が突出した状態で下降させると、用紙は第2の櫛歯121a−2の刃先121a−2cと第3の櫛歯122a−1の溝底122a−1cとの間で穿孔され、用紙にミシン目が付けられる。この状態を示すのが図27である。
図27は第1の櫛歯121a−1の刃先121a−1cに対して第2の櫛歯121a−2の刃先121a−2cが突出し、第3の櫛歯122a−1の溝底122a−1cに対して第4の櫛歯122a−2の溝底122a−2cが下降した状態で筋付け部材121が下降し、用紙に対してミシン目を付ける穿孔動作を行っている状態を示す図である。この状態では、第2の櫛歯121a−2の刃先121a−2cが用紙を挟んで第3の櫛歯122a−1の溝底(凹刃の刃先)122a−1cに当接し、用紙に対する穿孔動作が行われ、その穿孔跡がミシン目となる。
図28は第4の櫛歯122a−2の溝底122a−2cに対して第3の櫛歯122a−1の溝底122a−1cが下降した状態を示している。この状態で筋付け部材121を、第1の櫛歯121a−1が突出した状態で下降させると、用紙は第1の櫛歯121a−1の刃先121a−1cの位置で第4の櫛歯122a−2の溝底122a−2cとの間で穿孔され、用紙にミシン目が付けられる。この状態を示すのが図29である。
図29は第2の櫛歯121a−2の刃先121a−2cに対して第1の櫛歯121a−1の刃先121a−1cが突出し、第4の櫛歯122a−2の溝底122a−2cに対して第3の櫛歯122a−1の溝底122a−1cが下降した状態で筋付け部材121が下降し、用紙に対してミシン目を付ける穿孔動作を行っている状態を示す図である。この状態では、第1の櫛歯121a−1の刃先121a−1cが用紙Pを挟んで第4の櫛歯122a−2の溝底(凹刃の刃先)122a−2cに当接し、用紙Pに対する穿孔動作が行われ、その穿孔跡がミシン目となる。
なお、ミシン目を付ける場合、溝付け部材122の第3の櫛歯122a−1と第4の櫛歯122a−2の溝底122a−1c,2cの両者を突出状態(同一直線上に位置した状態)にし、第1又は第2の櫛歯121a−1,2のいずれか一方の刃先121a−1c又は121a−2cを他方の刃先から突出させて用紙Pを挟み込んでも、ミシン目を形成することができる。その逆に筋付け刃121a側の刃先121a−1c,2cを両者とも突出させ、筋付け溝122の溝底122a−1c,2cの一方を後退させて用紙Pを挟み込んでもミシン目を形成することができる。しかし、図27あるいは図29に示すように対向する櫛歯を突出させた方が確実に深いミシン目を形成することが可能であり、専断性に優れていることは言うまでもない。
用紙にミシン目加工を行った場合、紙厚が厚い程、ミシン目位置での用紙の剪断は困難となる。また、用紙が表面にコーティング処理などをされた特殊紙である場合も同様に剪断が困難である。そのためミシン目加工の孔幅を大きくする必要がある。しかし、ミシン目加工の孔幅が大きい場合、紙厚が薄い、あるいは表面にコーティング処理などがされてない用紙では、ミシン目加工処理後の用紙搬送途中で、ミシン目加工位置で用紙が剪断される可能性がある。そこで、本実施形態では、予め設定した用紙の厚みt、及び印刷される用紙が特殊紙か否かによって、ミシン目加工の孔幅を決定するようにした。ミシン目加工の孔幅は、第1の櫛歯121a−1を突出させるか、第2の櫛歯121a−2を突出させるかを切り替えることにより制御する。このときの制御手順を図30のフローチャートに示す。
図30はミシン目の幅を決定するために突出する櫛歯を決定する制御手順を示すフローチャートである。同図において、まず、予め設定した用紙の厚みtとミシン目を付ける対象の厚みを比較し、用紙厚が厚みt以上であれば(ステップS1−YES)、特殊紙かどうかを更に判断し(ステップS2)、特殊紙と判断すると(ステップS−YES)第1の櫛歯121a−1を突出させる。一方、ステップS1で紙厚がt未満である場合(ステップS1−NO)及びステップS2で特殊紙でないと判断したとき(ステップS2−NO)には、第2の櫛歯121a−2を突出させる。
このような制御は筋付け装置100のCPUによって実行される。図31は、筋付け装置100、折り処理を行う折り処理装置200、及び画像形成装置PRからなる画像形成システムの制御構成を示すブロック図である。筋付け装置100はCPU100−1、I/Oインターフェイス100−2等を有するマイクロコンピュータを搭載した制御回路を備え、CPU100−1には、画像形成装置PRのCPUあるいは操作パネル20の各スイッチ等、及び図示しない各センサからの信号が通信インターフェイス100−3を介して入力され、CPU100−1は入力された信号に基づいて所定の制御を実行する。また、CPU100−1は折り処理装置200とも通信インターフェイス100−4を介して同様の信号を授受し、入力された信号に基づいて所定の制御を実行する。さらに、CPU100−1は、ドライバ、モータドライバを介してソレノイド及びモータを駆動制御し、インターフェイスから装置内のセンサ情報を取得し、また、制御対象やセンサに応じてI/0インターフェイス100−2からモータドライバを介してモータの駆動制御を行い、センサからI/0インターフェイス100−2を介してセンサ情報を取得する。
なお、前記制御は、図示しないROMに格納されたプログラムコードをCPU100−1が読み込んで図示しないRAMに展開し、当該RAMをワークエリア及びデータバッファとして使用しながら前記プログラムコードで定義されたプログラムに基づいて実行される。
また、図31における筋付け装置100の制御は画像形成装置PRのCPUからの指示若しくは情報に基づいて実行される。ユーザの操作指示は画像形成装置PRの操作パネル20から行われ、画像形成装置PRと操作パネル20は通信インターフェイス21を介して相互に接続されている。これにより、画像形成装置PRからは筋付け装置100、及び折り処理装置200へ操作パネル20からの操作信号が送信され、また、各装置100,200の処理状態や機能が操作パネル20を介してユーザ又は作業者に通知される。
なお、用紙の厚みtも画像形成装置PRのCPUから通知され、筋付け装置100のCPU100−1は、通知された用紙の厚みtに基づいて図30に示すフローチャートを実行する。
以上のように本実施形態によれば、筋付け手段の刃とミシン目加工手段の刃を兼用することにより、筋付け動作時とミシン目付け動作時の用紙の位置決めが同一の位置決め機構で実行できるので、装置の小型化、及び折り位置とミシン目位置の揃えの高精度化を実現することができる。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。前記実施形態は、好適な実施形態を示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲により規定される範囲に含まれる。
P 用紙
100 筋付け装置
100−1 CPU
121 筋付け部材
121a 筋付け刃
121a−1 第1の櫛歯
121a−2 第2の櫛歯
122 受台
122a 筋付け溝
122a−1 第3の櫛歯
122a−2 第4の櫛歯
130M 駆動機構
PR 画像形成装置
t 用紙の厚み
Wa1,Wa2,Wb1,Wb2 歯幅
特開2008−081258号公報

Claims (7)

  1. 用紙に対して1枚ずつ筋を付ける筋付け装置であって、
    用紙搬送方向と直交する方向に直線状の凸刃が形成された第1の部材と、
    前記凸刃と対となる凹刃が形成された第2の部材と、
    前記第1及び第2の部材を相対的に当接・離間させ、所定位置に停止した用紙を前記凸刃と凹刃との間に挟み込み、筋を付けさせる駆動手段と、
    を備え、
    前記第1の部材は相対的に進出・後退する第1及び第2の櫛歯により前記凸刃を構成し、
    前記第2の部材は相対的に進出・後退する第3及び第4の櫛歯により前記凹刃を構成し、
    前記駆動手段は、前記第1及び第2の櫛歯の進出・後退位置と、前記第3及び第4の櫛歯の進出・後退位置をそれぞれ選択することにより、筋付け及びミシン目付けのいずれかを選択して筋付け処理を行うこと
    を特徴とする筋付け装置。
  2. 請求項1記載の筋付け装置であって、
    前記第1及び第2の櫛歯の凸刃の刃先と前記第3及び第4の櫛歯の凹刃の刃先は、用紙搬送方向と直交する同一面上に位置していること
    を特徴とする筋付け装置。
  3. 請求項1又は2に記載の筋付け装置であって、
    前記第1の櫛歯の歯幅と前記第2の櫛歯の歯幅が異なる幅に設定されていることを特徴とする筋付け装置。
  4. 請求項3記載の筋付け装置であって、
    前記第3の櫛歯の歯幅は前記第1の櫛歯の歯幅と同一であり、前記第4の櫛歯の歯幅は前記第2の櫛歯の歯幅と同一であることを特徴とする筋付け装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の筋付け装置であって、
    前記駆動手段が前記第1及び第2の櫛歯の両者と前記第3及び第4の櫛歯の両者をそれぞれ進出させて用紙を挟み込んだときには筋付けが行われること
    を特徴とする筋付け装置。
  6. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の筋付け装置であって、
    前記駆動手段が前記第1及び第2の櫛歯の一方と、前記第3及び第4の櫛歯の両者をそれぞれ進出させて用紙を挟み込んだときにはミシン目付けが行われること
    を特徴とする筋付け装置。
  7. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の筋付け装置
    シート状部材に画像を形成する画像形成装置と、
    を備えていることを特徴とする画像形成システム
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