以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。
[システム構成]
図を用いて本実施の形態における、画像形成システムの構成例について説明する。
図1(A)に示す画像形成システムは、画像形成装置101、画像処理装置102、情報処理装置103、及びネットワーク104を含んで構成される。情報処理装置103は、オペレータが印刷ジョブ設定などの処理を行うための装置である。画像処理装置102は、印刷ジョブの生成、ジョブ管理、及びRIP(Raster Image Processing)や面付けなどの処理を行い、画像形成装置101を使って印刷を行う役割を担う。ネットワーク104は、画像形成装置101、画像処理装置102、及び情報処理装置103を互いに通信可能に接続する。
図1(B)は、画像形成装置101の構成例を示す図である。ここでは、画像形成装置101は、外部給紙装置201、外部給紙装置202、画像形成装置本体203、インサータ装置204、クリーサ装置205、折り機206、くるみ製本機207、及びフィニッシャ装置208により構成される。
外部給紙装置201、202は、大量のメディアを画像形成装置本体203に提供する。画像形成装置本体203は印刷装置であり、外部給紙装置201、202、及び画像形成装置本体203に付属する給紙トレイから給紙したメディアに印刷を行う。インサータ装置204は、画像形成装置本体203を経由せずに、メディアをクリーサ装置205、折り機206、くるみ製本機207、フィニッシャ装置208に搬送する。例えば、インサータ装置204は、画像形成装置本体203にて、一度、印刷を実施されたプレプリント紙などを利用してくるみ製本などの成果物を形成する場合に用いられる。クリーサ装置205は、メディアにクリースを施す。折り機206は、Z折りなど、メディアに折り形成処理を行う。ここでの折り方法については特に限定するものではない。くるみ製本機207は、くるみ製本を生成するための装置である。フィニッシャ装置208は、パンチやステイプルなどのフィニッシング処理や、中綴じ製本を生成する。
図2(A)は、外部給紙装置201、202の断面図である。ストレートパス307は、給紙トレイ301、302、303、及び上流側に接続された装置から搬送されてきたメディアを下流側へ搬送するパスである。本実施形態においては、外部給紙装置202は、上流側に外部給紙装置201、下流側に画像形成装置本体203が配置されている。そのため、外部給紙装置202は、ストレートパス307を通じて、給紙トレイ301、302、303に積載されているメディア、及び外部給紙装置201から搬送されてきたメディアを画像形成装置本体203へ搬送する。
給紙トレイ301、302、303は、メディアを給紙するトレイである。リフトアップモータ(不図示)を使って、給紙トレイ下部をリフトアップすることで、給紙されたメディアを給紙モータ304、305、306に接触させることができる。この仕組みにより、メディア量に関係なく給紙を行うことが可能となる。給紙モータ304、305、306はそれぞれ、給紙トレイ301、302、303に積載されているメディアを1枚単位で引き出すモータである。給紙トレイ301、302、303に積載されているメディアはそれぞれ、給紙モータ304、305、306により搬送経路に送り出されることで、ストレートパス307まで搬送される。
図2(B)、図3(A)は、画像形成装置本体203の断面図である。図2(B)は、画像形成装置本体203の上流側の構成であり、図3(A)は、画像形成装置本体203の下流側の構成である。ここで、上流側とは、外部給紙装置202と接続される側を示し、下流側とは、インサータ装置204と接続される側を示す。
給紙トレイ401、402は、メディアを給紙するトレイである。リフトアップモータ(不図示)を使って、給紙トレイ下部をリフトアップすることで、給紙されたメディアを給紙モータ403、404に接触させることができる。この仕組みにより、メディア量に関係なく給紙を行うことが可能となる。給紙モータ403、404はそれぞれ、給紙トレイ401、402に積載されているメディアを1枚単位で引き出すモータである。給紙トレイ401、402に積載されているメディアはそれぞれ、給紙モータ403、404により搬送経路に送り出されることで、搬送パス411まで搬送される。搬送パス412は、二次転写位置410まで、メディアを搬送するパスである。また、搬送パス412は、外部給紙装置202のストレートパスと接続されている。そのため、搬送パス412には、搬送パス411から搬送されてきたメディア、及び外部給紙装置202のストレートパス307を搬送されてきたメディアが搬送される。
現像ユニット405、406、407、408はそれぞれ、画像を形成するための現像ユニットであり、Y、M、C、Kの4色のステーションから構成されている。ここで形成された画像は、図2(B)中、時計回りに回転している中間転写ベルト409に一次転写され、二次転写位置410にて搬送パス412に搬送されてきたメディアに画像が転写される。
画像が転写されたメディアは、図3(A)に示す画像形成装置本体203の下流側における搬送パス412を通じて、第一定着部413まで搬送される。第一定着部413では、画像が転写されたメディアに対して加熱、加圧を施すことにより、転写された画像をメディアに定着させる。
フラッパ415は、第一定着部413を通過したメディアを、搬送パス416もしくは搬送パス417に振り分ける。フラッパ415は、揺動軸を中心に揺動可能に構成され、メディアの搬送方向を規定する。フラッパ415が、図3(A)中、時計回りの方向に揺動された場合、メディアは搬送パス417に搬送され、図3(A)中、反時計回りの方向に揺動された場合、メディアは搬送パス416に搬送される。第一定着部413を通過したメディアが、搬送パス416、もしくは搬送パス417のどちらを搬送されるかは、メディアの種類(坪量の大きさなど)などの条件によって決定される。再度定着が必要であると判定された場合、メディアは、搬送パス417に搬送され、再度定着が不要であると判定された場合、メディアは、搬送パス416に搬送される。第二定着部414は、搬送パス417に搬送されてきたメディアに対して、加熱、加圧を施す。
排紙フラッパ418は、搬送パス416もしくは搬送パス417から搬送されてきたメディアを、インサータ装置204もしくは搬送パス419に搬送する。排紙フラッパ418は、揺動軸を中心に揺動可能に構成され、メディアの搬送方向を規定する。排紙フラッパ418が、図3(A)中、時計回りの方向に揺動された場合、メディアはインサータ装置204に搬送され、図3(A)中、反時計回りの方向に揺動された場合、メディアは搬送パス419に搬送される。
搬送パス419に搬送されたメディアは、反転パス420に搬送される。そして、スイッチバック処理により、メディアの搬送方向が180度変更される。フラッパ421は、揺動軸を中心に揺動可能に構成され、メディアの搬送方向を規定する。フラッパ421が、図3(A)中、時計回りの方向に揺動されると、反転パス420から搬送されてきたメディアは、搬送パス422に搬送される。搬送パス422は、図2(B)に示す画像形成装置本体203の上流側における搬送パス411へ通じている。つまり、反転パス420でメディアを反転するので、第一定着部413及び第二定着部414を通過する際のメディアの印刷面が表裏逆転する。この仕組みにより、画像形成装置本体203は両面印刷を実施する。
フラッパ421が、図3(A)中、反時計回り方向に揺動された場合、メディアは搬送パス419を通過する。そして、排紙フラッパ418が、図3(A)中、反時計回り方向に揺動され、メディアは、インサータ装置204に搬送される。つまり、反転パス420でメディアを反転しているので、定着画像を下向きにした状態で、メディアをインサータ装置204に搬送可能となる。なお、定着画像を上向きにした状態で、メディアをインサータ装置204に搬送する場合は、反転パス420を使わないことで実現できる。
自動原稿搬送装置(ADF:Auto Document Feeder)423は、原稿トレイの積載面にセットされた原稿束を1頁目の原稿から、ページ順に、順番に分離して、スキャナ424によって原稿走査するためのドキュメントフィーダである。スキャナ424は、自動原稿搬送装置423から搬送された原稿に光源(不図示)を照射し、CCD(不図示)にて原稿画像を読み込む。読み込まれた原稿画像は、画像処理を施され、図2(B)に示す現像ユニット405〜408を用いてコピー動作が実施される。
操作パネル425は、画像形成装置本体203に付属の操作用パネルであり、画像形成装置101への設定やコピー動作の開始を行うために利用される。
図3(B)は、インサータ装置204の断面図である。ストレートパス501は、上流側から搬送されてきたメディアを下流側へ搬送するパスである。本実施形態においては、インサータ装置204は、画像形成装置本体203から受け取ったメディアを、ストレートパス501を通して、クリーサ装置205へ搬送する。
搬送パス502は、インサータトレイ503に給紙されたメディアをストレートパス501に搬送するための搬送パスである。インサータトレイ503は、画像形成装置本体203で印刷処理をしないメディアを、クリーサ装置205、折り機206、くるみ製本機207、フィニッシャ装置208に給紙するためのトレイである。用紙検知センサ504は、インサータトレイ503に、メディアが給紙されたか否を検知するセンサである。また、インサータ装置204は、搬送ローラを備えており、インサータトレイ503に給紙されたメディアを、搬送パス502からストレートパス501に搬送する。そして、ストレートパス501を経由することで、メディアを下流側へ搬送する。
図4は、クリーサ装置205の断面図である。ストレートパス601は、上流側から搬送されてきたメディアを下流側へ搬送するパスである。本実施形態においては、クリーサ装置205は、インサータ装置204から受け取ったメディアを、ストレートパス601を通して、折り機206へ搬送する。
搬送パス602は、クリース処理を行うメディアを搬送するための搬送パスである。フラッパ603は、インサータ装置204から搬送されてきたメディアを、ストレートパス601もしくは搬送パス602に振り分ける。フラッパ603は、揺動軸を中心に揺動可能に構成され、メディアの搬送方向を規定する。フラッパ603が、図4中、時計回りの方向に揺動された場合、メディアはストレートパス601に搬送され、図4中、反時計回りの方向に揺動された場合、メディアは搬送パス602に搬送される。
クリース用ダイ604は、メディアにクリース処理を施すためのダイであり、クリース(筋付け)を施すためのクリース刃605を有している。なお、クリース用ダイ604は、クリーサ装置205に着脱可能であり、センサ(不図示)により、クリース用ダイ604が、クリーサ装置205に装着されているか否かを検知可能である。さらに、センサ(不図示)により、装着されているダイの種類を一意に認識可能である。圧力装置606、607、608は、クリース用ダイ604に圧力を加えるための装置である。土台609は、クリース刃605を受けるための土台である。搬送速度制御ユニット610は、メディアの搬送速度を規定の速度に制御し、その内部にメディアの搬送速度を検知するためのセンサ(不図示)を有している。検知センサ611は、搬送されているメディアの先端を検知するためのセンサである。
クリーサ装置205にてメディアに対してクリースを施す場合、以下の動作を行うことで実現する。まず、搬送速度制御ユニット610は、メディアの搬送速度を検知するセンサ(不図示)の検知結果から、搬送パス602を通過するメディアの搬送速度を規定の速度になるように、加速もしくは減速する。そして、規定の速度で搬送されているメディアの先端が、検知センサ611で検知されると、圧力装置606〜608は、クリース用ダイ604に対して、図4中、上方から下方に向かって圧力を加える。なお、圧力装置606〜608は、任意の装置のみの動作、もしくは、複数の連動動作が可能であり、クリース用ダイ604に加える圧力を制御できる。
圧力装置606〜608にて、クリース用ダイ604に加えられた圧力は、クリース刃605に伝えられる。そして、クリース刃605は、図4中、上方から下方へ移動し、クリース刃605と土台609で、メディアを挟むことでクリース(筋付け)を実現する。なお、クリーサ装置205は、メディアの搬送方向の任意の位置にクリースを施すことが可能である。具体的には、以下の制御を行うことで実現する。
搬送パス502を搬送されているメディアは、搬送速度制御ユニット610により、規定の搬送速度に制御される。また、クリース刃605にてクリースを行うタイミングは、検知センサ611とクリース刃605の距離に、クリース位置(メディア先端からの距離)を足し合わせた値を、既定の搬送速度で割り算を行うことで計算できる。つまり、検知センサ611にて、メディアの先端が検知されたタイミングを基準として、計算したタイミングで、クリース刃605をメディアに接地させるように、圧力装置606〜608を駆動する。
図5(A)は、折り機206の断面図である。ストレートパス701は、上流側から搬送されてきたメディアを下流側へ搬送するパスである。本実施形態においては、折り機206は、クリーサ装置205から受け取ったメディアを、ストレートパス701を通して、くるみ製本機207へ搬送する。搬送パス702は、折り処理を行うメディアを搬送するための搬送パスである。
フラッパ703は、クリーサ装置205から搬送されてきたメディアを、ストレートパス701、もしくは搬送パス702に振り分ける。フラッパ703は、揺動軸を中心に揺動可能に構成され、メディアの搬送方向を規定する。フラッパ703が、図5(A)中、時計回りの方向に揺動された場合、メディアはストレートパス701に搬送され、図5(A)中、反時計回りの方向に揺動された場合、メディアは搬送パス702に搬送される。搬送速度制御ユニット704は、メディアの搬送速度を規定の速度に制御するユニットであり、ユニット内部にメディアの搬送速度を検知するためのセンサ(不図示)を有する。
突き当てストッパ705は、C折り形成時に使用する突き当てストッパである。突き当てストッパ705は、モータ(不図示)により駆動可能であり、図7(A)中、反時計回りに0〜90度までの回転運動と搬送パス702に沿った上下移動を行うことができる。まず、回転運動の仕組みにより、突き当てストッパ705を図7(A)中の位置に留めておくことで、搬送パス702において、メディアを上から下に搬送できる。また、突き当てストッパ705を反時計回りに90度回転させると、搬送パス702を塞ぐ事ができる。つまり、突き当てストッパ705は、搬送パス702を搬送されているメディアの突き当てストッパとして機能することになる。さらに、搬送パス702に沿った上下運動の仕組みにより、突き当てストッパ705から折りローラ710と折りローラ711の間までの長さを調整可能である。
搬送ローラ対706は、搬送パス702を搬送されているメディアを、上方向もしくは下方向に搬送するための搬送ローラ対である。搬送ローラ対706は、その回転方向を制御可能となっており、メディアを上方から下方へ向かって押し出す方向に搬送ローラ対706を回転させることが可能である。また、メディアを下方から上方へ向かって押し出す方向に搬送ローラ対706を回転させることも可能である。
搬送パス707は、折り形成時、メディアを引き込むための搬送パスである。レジストローラ対708は、搬送パス702から搬送パス707へ搬送されてきたメディアを、一旦停止をさせるためのローラ対である。さらに、レジストローラ対708は、一旦停止させたメディアを上方向もしくは下方向に搬送することも可能である。レジストローラ対708は、その回転方向を制御可能となっており、メディアを上方から下方へ向かって押し出す方向にレジストローラ対708を回転させることが可能である。また、メディアを下方から上方へ向かって押し出す方向にレジストローラ対708を回転させることも可能である。
メディア検知センサ709は、レジストローラ対708にて、一旦停止させたメディアの先端を検知する為のセンサである。折りローラ710〜712は、折り形成に使用するローラである。折りローラ710〜712は、常に同時に駆動する。その際、折りローラ710は、図5(A)中、反時計回りに回転し、折りローラ711は、図5(A)中、時計回りに回転し、折りローラ712は、図5(A)中、反時計回りに回転する。
先端押さえガイド713は、2つ折り形成時に使用するガイドである。先端押さえガイド713は、搬送パス714にメディアを通さず、折りローラ710と折りローラ711から引き込まれてきたメディアを、搬送パス716へガイドするのに用いられる。先端押さえガイド713は、モータ(不図示)により駆動可能であり、折りローラ711から引き込まれてきたメディアを、搬送パス716へガイドしない場合は、図5(A)中の位置から退避される。つまり、先端押さえガイド713を退避すると、折りローラ710と折りローラ711から引き込まれてきたメディアは、搬送パス714に引き込まれる。
搬送パス714は、折り形成時、メディアを引き込むための搬送パスである。搬送パス714は、突き当てストッパ715により、メディアを引き込む長さを調整可能とするため、図5(A)中、上方に近い部分は、弧形状となっている。突き当てストッパ715は、Z折り、外三つ折り、四つ折り、C折り形成時に使用する突き当てストッパである。突き当てストッパ715は、モータ(不図示)により駆動可能であり、搬送パス714に沿って回転運動を行うことができる。つまり、突き当てストッパ715の位置を調整することで、搬送パス714に引き込む長さを調整可能となっている。
搬送パス716は、折りローラ710〜712を通過したメディアを搬送するためのパスである。搬送パス716を通過した時点で、メディアに対する折り形成処理は完了している。排出部717は、C折り形成もしくは四つ折り形成されたメディアを排出するためのものである。搬送パス718は、折り形成されたメディアをストレートパス701に搬送するためのものである。
フラッパ719は、搬送パス716を搬送されているメディアを、排出部717もしくは搬送パス718に振り分ける。フラッパ719は、揺動軸を中心に揺動可能に構成され、メディアの搬送方向を規定する。フラッパ719が、図5(A)中、時計回りの方向に揺動された場合、メディアは搬送パス718に搬送され、図5(A)中、反時計回りの方向に揺動された場合、メディアは排出部717に排出される。
次に、形状毎の折り形成処理について説明する。まず、図5(B)は、搬送パス718を通過するときの折りの形状を示している。また、折り機206は、Z折り、外3つ折り、および二つ折りの場合には、メディアをストレートパス701に搬送し、四つ折り、およびC折りの場合には、メディアを排出部717に排出する。
続いて、折り機206が、Z折りを形成する場合の説明を行う。ストレートパス701を搬送されているメディアは、フラッパ703により、搬送パス702に搬送される。そして、搬送速度制御ユニット704は、メディアの搬送速度を既定の速度に制御する。このとき、突き当てストッパ705は、図5(A)中の位置に存在する。そのため、メディアは、搬送パス702を搬送されて、レジストローラ対708により一旦停止されるまで移動する。レジストローラ対708により、一旦停止されたメディアは、メディア検知センサ709により、メディアの先端位置を検知される。そして、レジストローラ対708により、メディアは搬送パス707へ引き込まれる。このとき、引き込まれたメディアの先端から折りローラ710と折りローラ711の間までの長さが、メディア長の1/4になるように制御される。
レジストローラ対708が、上記の位置でメディアを停止しつつ、搬送ローラ対706を、メディアを下向きに搬送するように制御し続けると、折りローラ710と折りローラ711の間にメディアのループが形成される。そして、そのループ部分を折りローラ710と折りローラ711が引き込むことで、メディアの先端から1/4部分で折られたメディアが形成される。
Z折り時は、先端押さえガイド713が退避されるように制御されているため、メディアは搬送パス714に引き込まれる。そして、この時、突き当てストッパ715は、折りローラ711と折りローラ712の間までの長さが、メディア長の1/4になるように制御される。そのため、折りローラ710と折りローラ711により、搬送パス714に引き込まれたメディアは、メディアの中央部分にループを形成することになる。そして、そのループ部分を折りローラ711と折りローラ712が引き込むことで、Z折りを形成したメディアが、搬送パス716に搬送される。その後、フラッパ719は、メディアを搬送パス718に搬送するように制御され、Z折りされたメディアは、ストレートパス701へ搬送される。
続いて、折り機206が、外3つ折りを形成する場合の説明を行う。折り機206が、外3つ折りを形成する場合は、Z折り形成とほぼ同様である。搬送パス707と搬送パス714に引き込むメディアの長さを、メディア長さの1/3にすることで、外3つ折りを形成できる。外3つ折りの形成プロセスは、Z折りの形成プロセスとほぼ同様であるので、説明は省略する。
続いて、折り機206が、2つ折りを形成する場合の説明を行う。ストレートパス701を搬送されているメディアは、フラッパ703により、搬送パス702に搬送される。そして、搬送速度制御ユニット704は、メディアの搬送速度を既定の速度に制御する。このとき、突き当てストッパ705は、図5(A)中の位置に存在する。そのため、メディアは、搬送パス702を搬送されて、レジストローラ対708により一旦停止されるまで移動する。レジストローラ対708により、一旦停止されたメディアは、メディア検知センサ709により、メディアの先端位置を検知される。そして、レジストローラ対708により、メディアは搬送パス707へ引き込まれる。このとき、引き込まれたメディアの先端から折りローラ710と折りローラ711の間までの長さが、メディア長の1/2になるように制御される。
レジストローラ対708が、上記の位置でメディアを停止しつつ、搬送ローラ対706を、メディアを下向きに搬送するように制御し続けると、折りローラ710と折りローラ711の間にメディアのループが形成される。そして、そのループ部分を折りローラ710と折りローラ711が引き込むことで、メディアの先端から1/2部分で折られたメディアが形成される。
続いて、2つ折り時は、先端押さえガイド713が図5(A)中の位置に存在しているため、折りローラ710と折りローラ711により引き込まれたメディアは、折りローラ711と折りローラ712により、搬送パス716に引き込まれるように搬送される。こうすることで2つ折りを形成したメディアが、搬送パス716に搬送される。その後、フラッパ719は、メディアを搬送パス718に搬送するように制御され、2つ折りされたメディアは、ストレートパス701へ搬送される。
続いて、折り機206が、4つ折りを形成する場合の説明を行う。ストレートパス701を搬送されているメディアは、フラッパ703により、搬送パス702に搬送される。そして、搬送速度制御ユニット704は、メディアの搬送速度を既定の速度に制御する。このとき、突き当てストッパ705は、図5(A)中の位置に存在する。そのため、メディアは、搬送パス702を搬送されて、レジストローラ対708により一旦停止されるまで移動する。レジストローラ対708により、一旦停止されたメディアは、メディア検知センサ709により、メディアの先端位置を検知される。そして、レジストローラ対708により、メディアは搬送パス707へ引き込まれる。このとき、引き込まれたメディアの先端から折りローラ710と折りローラ711の間までの長さが、メディア長の1/2になるように制御される。
レジストローラ対708が、上記の位置でメディアを停止しつつ、搬送ローラ対706を、メディアを下向きに搬送するように制御し続けると、折りローラ710と折りローラ711の間にメディアのループが形成される。そして、そのループ部分を折りローラ710と折りローラ711が引き込むことで、メディアの先端から1/2部分で折られたメディアが形成される。
続いて、4つ折り時は、先端押さえガイド713が退避されるように制御されているため、メディアは搬送パス714に引き込まれる。そして、この時、突き当てストッパ715は、折りローラ711と折りローラ712の間までの長さが、メディア長の1/4になるように制御される。そのため、折りローラ710と折りローラ711により、搬送パス714に引き込まれたメディアは、メディアの中央部分にループを形成することになる。そして、そのループ部分を折りローラ711と折りローラ712が引き込むことで、4つ折りを形成したメディアが、搬送パス716に搬送される。その後、フラッパ719は、メディアを排出部717に搬送するように制御され、4つ折りされたメディアは、排出部717へ排出される。
続いて、折り機206が、C折りを形成する場合の説明を行う。ストレートパス701を搬送されているメディアは、フラッパ703により、搬送パス702に搬送される。そして、搬送速度制御ユニット704は、メディアの搬送速度を既定の速度に制御する。このとき、突き当てストッパ705は、図5(A)中の位置に存在する。そのため、メディアは、搬送パス702を搬送されて、レジストローラ対708により一旦停止されるまで移動する。レジストローラ対708により、一旦停止されたメディアは、メディア検知センサ709により、メディアの先端位置を検知される。そして、レジストローラ対708により、メディアは搬送パス707へ引き込まれる。このとき、引き込まれたメディアの先端から折りローラ710と折りローラ711の間までの長さは、メディア長の2/3以上になるように制御される。
続いて、突き当てストッパ705は、図5(A)中、反時計回りに制御される。さらに、突き当てストッパ705は、突き当てストッパ705から折りローラ710と折りローラ711の間までの搬送経路上の長さが、メディアの長さの1/3になるように調整される。その後、レジストローラ対708が一旦停止したメディアを上向きに搬送するように制御されると、メディアは突き当てストッパ705に突き当たり、折りローラ710と折りローラ711の間にメディアのループが形成される。そして、そのループ部分を折りローラ710と折りローラ711が引き込むことで、メディアの後端から1/3部分で折られたメディアが形成される。
続いて、C折り時は、先端押さえガイド713が退避されているため、メディアは搬送パス714に引き込まれる。そして、この時、突き当てストッパ715は、折りローラ711と折りローラ712の間までの長さが、メディア長の1/3になるように制御される。そのため、折りローラ710と折りローラ711により、搬送パス714に引き込まれたメディアは、メディアの中央部分にループを形成することになる。そして、そのループ部分を折りローラ711と折りローラ712が引き込むことで、C折りを形成したメディアが、搬送パス716に搬送される。その後、フラッパ719は、メディアを排出部717に搬送するように制御され、C折りされたメディアは、排出部717へ排出される。
図6(A)は、くるみ製本機207の断面図である。ストレートパス801は、上流側から搬送されてきたメディアを下流側へ搬送するパスである。本実施形態においては、くるみ製本機207は、折り機206から受け取ったメディアを、ストレートパス801を通してフィニッシャ装置208へ搬送する。搬送パス802は、インサータトレイ803、804に給紙されたメディアをストレートパス801に搬送するための搬送パスである。インサータトレイ803、804は、印刷済みのメディアを使ってくるみ製本を生成する場合に、印刷済みのメディアを給紙するためのトレイである。
フラッパ805は、折り機206、インサータトレイ803、804から搬送されてきたメディアを、ストレートパス801もしくは搬送パス806に振り分けるものである。フラッパ805は、揺動軸を中心に揺動可能に構成され、メディアの搬送方向を規定する。フラッパ805が、図6(A)中、時計回りの方向に揺動された場合、メディアはストレートパス801に搬送され、図6(B)中、反時計回りの方向に揺動された場合、メディアは搬送パス806に搬送される。搬送速度制御ユニット807は、メディアの先端を検知するためのセンサ(不図示)を有しており、そのセンサがメディアの先端を検知してから一定距離搬送した後に、メディアの搬送を停止する機能を有する。
フラッパ808は、ストレートパス801から搬送されてきたメディアを、ストレートパス801もしくは搬送パス809に振り分ける。フラッパ808は、揺動軸を中心に揺動可能に構成され、メディアの搬送方向を規定する。フラッパ808が、図6(A)中、時計回りの方向に揺動された場合、メディアはストレートパス801に搬送される。また、フラッパ808が、図6(A)中、反時計回りの方向に揺動された場合、メディアは搬送パス809に搬送される。搬送パス809は、メディアスタックユニット810へメディアを搬送するための搬送パスである。
メディアスタックユニット810は、くるみ製本の中紙をスタックするためのユニットである。メディアスタックユニット810は、正面側が解放されたコの字型になっており、正面側から背面側へ移動する機能を有している。グリッパ対811は、メディアスタックユニット810にスタックされた中紙束をグリップし、中紙束を糊付けユニット812にて糊付けした後、形成ローラ対814まで搬送する。糊付けユニット812は、くるみ製本の中紙束とくるみ製本の表紙を糊付けするために利用する糊を溶解するユニットである。糊付けユニット812は、くるみ製本機207の動作中は、溶解された糊をユニット内に溜めており、さらに、正面側から背面側へ移動する機能を有している。
糊付け台813は、溶解した糊を付着させた中紙束と表紙を糊付けする際に利用され、正面側から背面側へ移動する機能を有している。形成ローラ対814は、糊付けされた中紙束と表紙を、くるみ製本の形状に形成する為のものである。形成ローラ対814は、上方から下方に向かって押し出す方向にローラ対を回転させている。そのため、形成ローラ対814は、グリッパ対811から、糊付けされた中紙束と表紙を受け取り、くるみ製本の背表紙側を下側にして、ガイド815に沿って回転台818に、形成されたくるみ製本を落とし込む。
ガイド815は、形成されたくるみ製本の背表紙側が、幅寄せ部816の方向を向くように落とし込むためのガイドである。幅寄せ部816は、形成されたくるみ製本を、カッタ817で切断するために位置調整を行うための装置である。カッタ817は、形成されたくるみ製本の小口及び天地を断裁するためのカッタである。回転台818は、形成されたくるみ製本を回転する機能を有し、くるみ製本の小口や天地を断裁する際に、カッタ817だけで、小口及び天地を断裁することを可能とする。バスケット部819は、断裁されたくるみ製本を溜め置くための保管場所である。
以下、具体的に、くるみ製本を生成するときの動作を説明する。くるみ製本の表紙となるメディアは、フラッパ805により、搬送パス806へ搬送される。そして、搬送速度制御ユニット807により、くるみ製本の表紙となるメディアの中心位置が、くるみ製本の背表紙の中心となる位置で、搬送を停止するように制御される。具体的には、くるみ製本の表紙となるメディアは、糊付け台813に配置されることになる。
次に、くるみ製本の中紙となるメディアは、フラッパ805によりストレートパス801に搬送された後、フラッパ808により、搬送パス809を経由して、メディアスタックユニット810に搬送される。中紙束がすべて揃うと、グリッパ対811は、中紙束をグリップし、続いて、メディアスタックユニット810は、正面側から背面側へ移動する。このとき、グリッパ対811は、メディアスタックユニット810のコの字型の空間部分に位置している為、メディアスタックユニット810が、背面側に移動することにより、糊付けユニット812にまで、中紙束を移動することが可能となる。
グリッパ対811は、中紙束の背表紙方向が、下方向になるように回転をしながら、糊付けユニット812に移動し、糊付けを行う。そして、糊付けが完了すると、グリッパ対811は、一度、中紙束を上方向に移動し、さらに、糊付けユニット812を、正面側から背面側へ移動する。糊付けユニット812の移動が完了すると、グリッパ対811は、下方向に移動し、糊付け台813に配置されたくるみ製本の表紙となるメディアに、中紙束を接着させる。接着完了後、糊付け台813は、正面側から背面側へ移動し、その移動が完了すると、グリッパ対811は下方向に移動し、形成ローラ対814にて、くるみ製本の形成を行う。
続いて、形成されたくるみ製本は、形成ローラ対814により、ガイド815に沿って、下方向に押し出されるため、背表紙側が幅寄せ部816に向いた形で、回転台818上に配置される。回転台818の上に横たわる形成されたくるみ製本は、幅寄せ部816で位置を合わせられ、小口となる部分をカッタ817で断裁される。次に、回転台818が90度回転して、幅寄せ部816で位置合わせを行い、天となる部分を断裁する。さらに、回転台818が180度回転して、幅寄せ部816で位置合わせを行い、地となる部分を断裁する。最後に、断裁されたくるみ製本は、幅寄せ部816で図6(A)中、左側に押しやられ、バスケット部819に入れられる。
図6(B)は、フィニッシャ装置208の断面図である。搬送パス901は、上流側から搬送されてきたメディアをフィニッシャ装置208内部へ搬送するパスである。本実施形態においては、フィニッシャ装置208は、くるみ製本機207から受け取ったメディアを、フィニッシャ装置208内部へ搬送する。搬送パス902は、インサータトレイ903、904に給紙されたメディアを搬送パス901に搬送するための搬送パスである。インサータトレイ903、904は、印刷済みのメディアを使って、パンチ、ステイプル、中綴じ製本などの成果物を生成する場合に、印刷済みのメディアを給紙するためのトレイである。
フラッパ905は、揺動軸を中心に揺動可能に構成され、搬送パス901もしくは搬送パス902にて搬送されてきたメディアの搬送方向を規定する。フラッパ905が、図6(B)中、反時計回りの方向に揺動された場合、メディアは搬送パス906へ搬送される。また、フラッパ905が、図6(B)中、時計回りの方向に揺動された場合、メディアは搬送パス907へ搬送される。フラッパ908は、揺動軸を中心に揺動可能に構成され、搬送パス907にて搬送されてきたメディアの搬送方向を規定する。フラッパ908が、図6(B)中、反時計回りの方向に揺動された場合、メディアは搬送パス910へ搬送される。また、フラッパ908が、図6(B)中、時計回りの方向に揺動された場合、メディアは搬送パス909へ搬送される。
搬送パス909は、メディアをサンプルトレイ911へ搬送するための搬送パスである。また、搬送パス910は、メディアをスタックトレイ914へ搬送するための搬送パスである。サンプルトレイ911は、搬送パス909を通過したメディアが排出されるトレイである。搬送パス910に搬送されたメディアは、パンチャ912、ステープラ913を通過し、スタックトレイ914に搬送される。パンチャ912は、搬送パス910を通過するメディアに穴あけ処理を施す装置である。パンチャ912は、入れ替え可能な2穴や3穴などの刃(不図示)を有しており、刃を入れ替えることで、メディアに対して任意の数の穴を開けることが可能である。
ステープラ913は、搬送パス910を通過するメディアをスタックし、ステイプル処理(ホチキス止め処理)を施す装置である。ステープラ913は、補充可能な刃(不図示)を有しており、角止め、2カ所止めなど各種ステイプル処理が可能である。スタックトレイ914は、搬送パス910を通過したメディアが排出されるトレイである。搬送パス906は、中綴じ処理を施す場合に、メディアを搬送する搬送パスである。
ストッパ915は、搬送パス906から搬送されてきたメディアを停止させるためのストッパである。ストッパ915は、モータ(不図示)により、ストッパ915から折り込みプレート916間の長さを調整できる。通常、中綴じ処理を施すメディアの搬送方向の長さの二分の一の長さに設定する。つまり、中綴じ処理は、中綴じ処理を施すメディアの中央に施される。
折り込みプレート916は、ストッパ915にて停止させたメディアをサドルステッチャ917へ押し込むための装置である。サドルステッチャ917は、折り込みプレート916によって、押し込まれたメディアに対して、ステイプル処理と折り込み処理を施す装置である。ストッパ915と折り込みプレート916の働きにより、メディアの真ん中が折り込まれて、サドルステッチャ917に入ってくる。そのため、サドルステッチャ917を通過すると、中綴じ処理を施されたメディアが、スタック部918に搬送される。そして、中綴じ処理を施されたメディアは、機外排出ローラ919により、スタック部918からサドルトレイ920へ排出される。ガイド921は、中綴じ処理を施されたメディアを留め置き、1冊ずつ順次、サドルスタック部922へ送り込む働きを持つ。サドルスタック部922は、中綴じ処理を施されたメディアを大量に溜め置くものである。
[ハードウェア構成例]
図7(A)は、画像形成装置101のハードウェア構成の例を示すブロック図である。CPU回路部1001は、CPU(Central Processing Unit)1002を有し、記憶部であるROM(Read Only Memory)1003に格納されているプログラムに従って、次に示す各制御部を制御する。CPU回路部1001は、印刷に関する制御部として、操作パネル制御部1005、原稿給紙装置制御部1006、イメージリーダ制御部1007、画像信号制御部1008、プリンタ制御部1009、及び給紙装置制御部1010を制御する。また、CPU回路部1001は、印刷成果物の形成に関する制御部として、クリーサ制御部1011、折り機制御部1012、くるみ製本制御部1013、及びフィニッシャ制御部1014を制御する。さらに、CPU回路部1001は、内部/外部とのインタフェース制御部として、HDD(Hard Disc Drive)1016を制御するためのHDD I/F1015、ネットワークI/F1017を制御する。RAM(Random Access Memory)1004は、制御データを一時的に保持する領域や、制御に伴う演算の作業領域として用いられる記憶部である。
操作パネル制御部1005は、操作パネル425を制御する。原稿給紙装置制御部1006は、自動原稿搬送装置423を制御する。イメージリーダ制御部1007は、スキャナ424を制御する。画像信号制御部1008は、受け取った画像データに対して画像処理を施した後に、プリンタ制御部が解釈可能な画像信号に変換し、プリンタ制御部1009へ渡す制御を行う。プリンタ制御部1009は、現像ユニット405、現像ユニット406、現像ユニット407、現像ユニット408、第一定着部413、及び第二定着部414等を制御する。給紙装置制御部1010は、外部給紙装置201、外部給紙装置202、画像形成装置本体203の給紙トレイ、及びインサータ装置204を制御する。
クリーサ制御部1011は、クリーサ装置205を制御する。折り機制御部1012は、折り機206を制御する。くるみ製本制御部1013は、くるみ製本機207を制御する。フィニッシャ制御部1014は、フィニッシャ装置208を制御する。HDD I/F1015は、HDD1016とのインタフェースであり、HDD1016に対する書き込みや読み出しを制御する。ネットワークI/F1017は、ネットワーク104を介したデータの送受信を制御する。HDD1016は、大容量記憶装置であり、不揮発性のデータを保存する領域である。ネットワークI/F1017は、ネットワーク104を介して画像処理装置102や、情報処理装置103と接続される。
コピー動作時のCPU回路部1001による各制御部に対する制御について説明する。CPU回路部1001は、操作パネル制御部1005からのコピー指示を受けると、原稿給紙装置制御部1006を使い、自動原稿搬送装置423に、原稿束を1枚ずつフィードするように指示する。そして、CPU回路部1001は、イメージリーダ制御部1007を介して、スキャナ424に、原稿を読み取り画像データを生成させる。
次に、CPU回路部1001は、生成した画像データを、RAM1004に一次保存し、画像信号制御部1008へ転送する。そして、CPU回路部1001は、画像信号制御部1008にプリンタ制御部1009が解釈可能な画像信号に変換し、プリンタ制御部1009へ画像信号を渡すよう指示する。同時に、CPU回路部1001は、給紙装置制御部1010を使い、外部給紙装置201、外部給紙装置202などから印刷用のメディアを給紙するように指示する。プリンタ制御部1009は、現像ユニット405、現像ユニット406、現像ユニット407、現像ユニット408、第一定着部413、及び第二定着部414等を制御し、給紙したメディアに読み取った画像を形成する。
その後、画像形成されたメディアは、ユーザ指定の出力形態に応じて後処理を施される。ここで、後処理とは、クリーサ制御部1011、折り機制御部1012、くるみ製本制御部1013、及びフィニッシャ制御部1014により施される処理を示す。
例えば、メディアにクリース処理を施す場合は、CPU回路部1001は、クリーサ制御部1011を使って、メディアに対するクリース処理を実施する。メディアに対する折りを実施する場合、CPU回路部1001が、折り機制御部1012を使って、折りの制御を実施する。このときメディアは、4つ折り、C折りであれば、排出部717に排出され、Z折り、外三つ折り、2つ折りの場合は、くるみ製本機207にメディアを搬送されるように制御される。くるみ製本を形成する場合、CPU回路部1001は、くるみ製本制御部1013を使ってくるみ製本の形成処理を行い、メディアをバスケット部819に排出させる。フィニッシャ装置208で形成処理する場合、CPU回路部1001は、フィニッシャ制御部1014を使って、指定された排紙先や、中綴じ及び2穴パンチなど指定されたフィニッシング設定に応じた処理を行う。そして、CPU回路部1001は、処理を施されたメディアを、サンプルトレイ911、スタックトレイ914、もしくはサドルスタック部922のいずれかに排紙させる。
次に、プリント動作時のCPU回路部1001による各制御部に対する制御について説明する。CPU回路部1001は、ネットワークI/F1017を経由して、画像処理装置102から印刷画像データを受信する。次に、CPU回路部1001は、受信した画像データを、RAM1004に一次保存し、画像信号制御部1008へ転送する。その後は、コピー動作時と同様であるので、説明は省略する。
図7(B)は、クリーサ制御部1011の詳細なブロック図である。CPU回路部1101はCPU1102を有し、ROM1103に格納されているプログラムに従って、次に示す制御部を制御する。ここでの制御部とは、ダイ検知部1105、圧力制御部1106、及び搬送パス制御部1107を指す。また、RAM1104は、制御データを一時的に保持する領域や、制御に伴う演算の作業領域として用いられる。
CPU回路部1101は、CPU回路部1001と、ダイ検知部1105、圧力制御部1106、及び搬送パス制御部1107との間の仲介回路である。CPU回路部1101は、CPU回路部1001からの指示や制御部からの通知を仲介する機能を持つ。ダイ検知部1105は、クリース用ダイ604が、クリーサ装置205に装着されているか否かを検知する検知部である。
圧力制御部1106は、圧力装置606〜608を制御し、クリース用ダイ604に圧力を加えることでクリースを行う。搬送パス制御部1107は、フラッパ603、搬送速度制御ユニット610などを制御し、メディアの搬送パス切り替えや、搬送速度の制御を行う。つまり、CPU回路部1001は、CPU回路部1101を通じて、ダイ検知部1105、圧力制御部1106、及び搬送パス制御部1107を集中制御でき、クリーサ装置205に対するクリース処理や搬送パスを制御可能である。
図7(C)は、画像処理装置102および情報処理装置103のハードウェア構成のブロック図である。CPU1201は、ROM1207、HDD1209及びCDD1206に格納された制御プログラムに基づいてCPUデバイスに接続された各デバイスを制御する。
表示装置1202の表示画面には、例えばウインドウ、アイコン、メッセージ、メニューその他のオペレータインターフェース情報が表示される。VRAM(Video Random Access Memory)1203は、表示装置1202に表示するための表示画像が描画される。VRAM1203に生成された表示画像データは、所定の規定に従って表示装置1202に転送され、これにより表示装置1202に画像が表示される。キーボード1204は、文字入力を行うための各種キーを有する。PD(ポインティングデバイス)1205は、例えば、表示装置1202の表示画面上に表示されたアイコン、メニューその他のオブジェクトを指示するために使用される。
CDD(Compact Disk Drive)1206は、CD−ROMや、CD−Rなどの記録メディアとの間で各種制御プログラムやデータの読み書きを行う装置である。これはDVDドライブであってもよい。ROM1207は、各種の制御プログラムやデータを保持する。RAM1208は、CPU1201のワーク領域、エラー処理時のデータの退避領域、制御プログラムのロード領域等を有する。
例えば、画像処理装置102は、電子データをRIPして画像形成装置101へ送信する機能を有している。その機能に対応するプログラムはROM1207に格納されており、RIP処理を行う際にはCPU1201のワーク領域やRAM1208を利用する。また、情報処理装置103は、電子データを印刷ジョブとして、画像処理装置102へ送信する機能を有している。その機能に対応するプログラムはROM1207に格納されており、送信処理を行う際には、CPU1201のワーク領域やRAM1208を利用する。
HDD1209は内部記録装置であり、各種制御プログラムや各種データを保存する。外部記録I/F1210は、USBメモリなどの外部記録媒体への読み書きを行う装置である。ネットワーク・インターフェース(Net−I/F)1211は、ネットワーク1212を介して、データの送受信を行う。本実施形態では、ネットワーク104を介して、画像形成装置101、画像処理装置102、及び情報処理装置103の間で、データの送受信を行うことができる。CPUバス1213は、アドレスバス、データバス及びコントロールバスを含む。
[ソフトウェア構成]
図8は、画像形成装置101、画像処理装置102、及び情報処理装置103のソフトウェア構成のブロック図である。
UI処理部1301、機器制御部1302、受信処理部1303、送信処理部1304、及びネットワークI/F制御部1305は、画像形成装置101のCPU回路部1001にて実行されるソフトウェアモジュールである。UI処理部1306、ジョブ制御部1307、RIP処理部1308、受信処理部1309、送信処理部1310、及びネットワークI/F制御部1311は、画像処理装置102のCPU1201にて実行されるソフトウェアモジュールである。また、UI処理部1312、ジョブ生成部1313、送信処理部1314、及びネットワークI/F制御部1315は、情報処理装置103のCPU1201にて実行されるソフトウェアモジュールである。
UI処理部1301は、操作パネル制御部1005を制御し、操作パネル425に画像形成装置101に関する設定画面の表示などを担当する。そして、UI処理部1301は、設定画面にて設定された設定値を画像形成装置101のHDD1016への保存や読み出しを行う処理を担当する。機器制御部1302は、CPU回路部1001を制御し、画像形成装置101による画像形成、クリース、折り、くるみ製本形成、中綴じ製本形成などの処理を担当する。さらに、機器制御部1302は、画像形成装置101のHDD1016から印刷に関する設定を読み出し、印刷処理に反映する処理も担当する。
受信処理部1303は、画像処理装置102によりRIPされた画像データを、ネットワークI/F制御部1305を通じて受信し、ページ単位で機器制御部1302へ渡す処理を担当する。送信処理部1304は、画像形成装置101にて発生したイベントや状態変更の通知などを、ネットワークI/F制御部1305を通じて送信する。ネットワークI/F制御部1305は、ネットワークI/F1017を制御する。さらに、ネットワークI/F制御部1305は、ネットワークI/F制御部1311と連携し、ネットワーク104を通じて、画像形成装置101と画像処理装置102との間のデータ通信処理を担当する。
UI処理部1306は、画像処理装置102の表示装置1202に、画像形成装置101と画像処理装置102が印刷ジョブを実行するときのジョブの状態や設定などを表示する処理を担当する。ジョブ制御部1307は、画像形成装置101に対する印刷ジョブの送信処理を担当する。具体的には、ジョブ制御部1307は、印刷ジョブの印刷開始要求やジョブ設定情報の送信などの処理を行う。RIP処理部1308は、印刷データをページ単位でRIPする処理を担当する。
受信処理部1309は、ネットワークI/F制御部1311を通じて、画像形成装置101からのイベントや状態変更などを受信し、UI処理部1306へ渡す処理を担当する。さらに、受信処理部1309は、ネットワークI/F制御部1311を通じて、情報処理装置103から受信した印刷ジョブをジョブ制御部1307へ渡す処理を担当する。送信処理部1310は、RIPされた画像データをページ単位で、ネットワークI/F制御部1311を通じて、画像形成装置101の受信処理部1303に渡す処理を担当する。ネットワークI/F制御部1311は、Net−I/F1211を制御する。さらに、ネットワークI/F制御部1311は、ネットワーク104を介して、画像形成装置101、画像処理装置102、及び情報処理装置103との間のデータ通信処理を行う。
UI処理部1312は、情報処理装置103の表示装置1202にジョブ設定画面を表示する処理や、印刷ジョブを生成する指示をジョブ生成部1313に渡す処理を担当する。ジョブ生成部1313は、UI処理部1312からの指示に従って印刷ジョブを生成し、印刷データを送信処理部1314に渡す処理を担当する。送信処理部1314は、印刷ジョブを、ネットワークI/F制御部1315を通じて、画像処理装置102の受信処理部1309へ渡す処理を担当する。ネットワークI/F制御部1315は、Net−I/F1211を制御する。さらに、ネットワークI/F制御部1315は、ネットワークI/F制御部1311と連携し、ネットワーク104を通じて、画像処理装置102と情報処理装置103との間のデータ通信処理を担当する。
本構成において、画像処理装置102が情報処理装置103から印刷ジョブ送信し、RIPを行い、その後、画像形成装置101にて印刷する場合は、以下の処理を行うことで実現する。まず、情報処理装置103のジョブ生成部1313は、UI処理部1312にて設定されたジョブ設定に従ってジョブを生成する。そして、情報処理装置103は、生成した印刷データとジョブ設定情報を、送信処理部1314を使って画像処理装置102のジョブ制御部1307へ印刷ジョブを送信する。次に、画像処理装置102のジョブ制御部1307は、受信した印刷データをRIP処理部1308にてページ単位でレンダリングし、送信処理部1310を使ってRIPされた画像データを画像形成装置101の機器制御部1302へ送信する。さらに、画像処理装置102のジョブ制御部1307は、RIPされた画像データの送信に合わせて、送信処理部1310を使って、ジョブ設定情報を画像形成装置101の機器制御部1302へ送信する。
次に、画像形成装置101の機器制御部1302は、受信したRIPされた画像データを受け取り、その画像データを画像信号制御部1008へ渡すとともに、ジョブ設定情報を受信する。続いて、機器制御部1302は、ジョブ設定情報を元に、プリンタ制御部1009、給紙装置制御部1010、及びフィニッシャ制御部1014などへ給紙トレイや排紙先に関する指示を出す。この時、クリースや折りの制御を行う場合、機器制御部1302は、クリーサ制御部1011、折り機制御部1012にも指示を出す。そして、機器制御部1302は、指示を出すと共に、画像信号制御部1008へ画像データをプリンタ制御部1009へ渡すように指示する。
[ジョブ設定画面の構成]
図9は、情報処理装置103の表示装置1202に表示されるジョブ設定画面である。これにより、クリース設定を含むジョブの設定を受け付ける受付手段を実現する。図9(A)において、タグ1401は、ジョブ設定項目を種類によってグループ化したタグであり、「一般」、「ジョブ情報」、「メディア」、「レイアウト」、「仕上げ」、「クリース」の6種類により構成されている。図9(A)では、「メディア」の設定項目が表示されている。「メディア」タグは、印刷ジョブが使用するメディアに関連する設定をまとめたタグである。
メディア種類設定1402、メディアサイズ設定1403、及び給紙トレイ設定1404は、くるみ製本表紙もしくは中綴じ製本に使うメディアに関する設定項目である。図9(A)中、メディア種類設定1402は「厚紙1」が選択されており、メディアサイズ設定1403は「A3」が選択されており、給紙トレイ設定1404は「自動選択」が選択されている。つまり、図9(A)中の設定では、メディアタイプが「厚紙1」で、メディアサイズが「A3」と設定されている給紙トレイであれば、どの給紙トレイからでも給紙して印刷するように設定されている。
メディア種類設定1405、メディアサイズ設定1406、及び給紙トレイ設定1407は、くるみ製本中紙に使うメディアに関する設定項目である。図9(A)中、メディア種類設定1405は「普通紙1」が選択されており、メディアサイズ設定1406は「A4」が選択されており、給紙トレイ設定1407は「自動選択」が選択されている。つまり、図9(A)中の設定では、メディアタイプが「普通紙1」で、メディアサイズが「A4」と設定されている給紙トレイであれば、どの給紙トレイからでも給紙して印刷するように設定されている。
メディア種類設定1408、メディアサイズ設定1409、及び給紙トレイ設定1410は、くるみ製本や中綴じ製本を行わない場合に使用するメディアに関する設定項目である。図9(A)中、メディア種類設定1408は「普通紙1」が選択されており、メディアサイズ設定1409は「A3」が選択されており、給紙トレイ設定1410は「自動選択」が選択されている。つまり、図9(A)中の設定では、メディアタイプが「普通紙1」で、メディアサイズが「A3」と設定されている給紙トレイであれば、どの給紙トレイからでも給紙して印刷するように設定されている。
印刷ボタン1411は、ジョブ設定画面で設定した内容で印刷を開始するためのボタンである。OKボタン1412は、ジョブ設定画面で設定した内容をジョブ設定として決定するボタンである。キャンセルボタン1413は、ジョブ設定画面で設定した内容を破棄するボタンである。
図9(B)は、「レイアウト」の設定項目が表示されている。「レイアウト」タグは、印刷レイアウトに関する設定をまとめたタグである。印刷方法設定1414、及び綴じ方向設定1415は、くるみ製本表紙もしくは中綴じ製本のレイアウトに関する設定項目である。図9(B)中、印刷方法設定1414は「両面」が選択されており、綴じ方向設定1415は「短辺綴じ」が選択されている。つまり、図9(B)中の設定では、くるみ製本表紙もしくは中綴じ製本のレイアウトとして、2ページの画像データを短辺綴じで両面印刷するように設定されている。
印刷方法設定1416及び綴じ方向設定1417は、くるみ製本中紙のレイアウトに関する設定項目である。図9(B)中、印刷方法設定1416は「両面」が選択されており、綴じ方向設定1417は「長辺綴じ」が選択されている。つまり、図9(B)中の設定では、くるみ製本中紙のレイアウトとして、2ページの画像データを長辺綴じで両面印刷するように設定されている。印刷方法設定1418及び綴じ方向設定1419は、くるみ製本や中綴じ製本を行わない場合のレイアウトに関する設定項目である。図9(B)中、印刷方法設定1418は「片面」が選択されており、綴じ方向設定1419は「なし」が選択されている。つまり、図9(B)中の設定では、くるみ製本や中綴じ製本を行わない場合のレイアウトとして、1ページの画像データを片面印刷するように設定されている。印刷ボタン1411、OKボタン1412、及びキャンセルボタン1413については、図9(A)と同様であるため、説明を省略する。
図9(C)は、「仕上げ」の設定項目が表示されている。「仕上げ」タグは、排紙や形成に関する設定をまとめたタグである。排紙先設定1420は、排紙先の指定に関する設定であり、図9(C)中では「くるみ製本機」が指定されている。ここで、本設定は、くるみ製本機以外にも、フィニッシャ装置208のサンプルトレイ911、スタックトレイ914、及びサドルスタック部922などが選択可能である。
パンチ設定1421は、フィニッシャ装置208に排出する際に、メディアに穴あけ処理を行うか否かを設定する項目である。図9(C)中では、パンチ設定1421を「しない」に指定されている。ステイプル設定1422は、フィニッシャ装置208に排出する際に、メディアにホチキス留め処理を行うか否かを設定する項目である。図9(C)中では、ステイプル設定1422を「しない」に指定されている。折り設定1423は、折り機206にて、折り処理を行うか否かを設定する項目である。図9(C)中では、折り設定1423を「しない」に指定されている。ここで、本設定は、「しない」の他に、図5(B)にて説明したような「Z折り」、「外3つ折り」、「2つ折り」、「4つ折り」、「C折り」が選択可能である。
中綴じ製本設定1424は、フィニッシャ装置208に排出する際に、メディアに中綴じ処理を行うか否かを設定する項目である。図9(C)中では、中綴じ製本設定1424を「しない」に設定されている。くるみ製本設定1425は、くるみ製本機207で、くるみ製本を形成する場合に設定する項目である。図9(C)中では、くるみ製本設定1425を「する」に設定されている。印刷ボタン1411、OKボタン1412、及びキャンセルボタン1413については、図9(A)と同様であるため、説明を省略する。
図9(D)は、「クリース」の設定項目が表示されている。「クリース」タグは、クリース処理に関する設定をまとめたタグである。製本時の折り返し用クリース設定1426は、くるみ製本及び中綴じ製本時の折り返し位置にクリースを施すか否かに関する設定であり、図9(D)中では、「する」が選択されている。本設定は、ラジオボタン設定となっており、「する」もしくは「しない」の2者択一となっている。
製本時の背の角からのオフセット位置1427は、製本時の折り返し用クリース設定1426が「する」の場合に、どの位置に折り返し用クリースを施すかに関する設定である。図9(D)中では、背の角から「15.0mm」の位置に、折り返し用クリースを施すように設定されている。ページ単位のクリース設定1428は、ページ単位でどの位置に、どのような用途でクリースを施すかを設定する項目である。図9(D)中では、ページ単位のクリース設定は、何も設定されていない(設定なし)。印刷ボタン1411、OKボタン1412、及びキャンセルボタン1413については、図9(A)での説明と同様であるため、説明を省略する。
なお、図9に示した各画面による設定は、UI処理部1312が、CPU1201を使って、HDD1209に読み出しや書き込みの処理を行う。また、印刷を実行する場合は、UI処理部1312が、ジョブ生成部1313に対して、ジョブの生成を依頼する処理を行う。
[折り返しに関する説明]
図10は、くるみ製本の表紙に対する折り返しに関する説明である。図10を用いて、本実施形態における、「背の角」、「折り返し」、「オフセット」を明確に定義する。さらに、「背の角」、「折り返し」、「オフセット」と「クリース位置1」、「クリース位置2」、「クリース位置3」、「クリース位置4」の関係を説明する。
図10(A)、図10(B)は、くるみ製本に関する、背の角と折り返しの位置関係を示す。図10(A)のように、折り返しは、くるみ製本の表表紙と裏表紙にそれぞれ1本存在する。また、背の角と折り返しの間は、「オフセット」と言う名称で定義され、さらに、2つの背の角の間は、「背表紙の厚み」と言う名称で定義される。なお、図10(B)のオフセットは、図9(D)に示す「製本時の背の角からのオフセット位置」1427に対応している。図9(D)の例では、図10(B)のオフセットの長さを「15.0mm」に設定している。
図10(C)は、くるみ製本の表紙に対して、基準位置(メディアの先端)から、背の角と折り返しがどこに位置するかを示している。図6(A)を用いて説明したように、くるみ製本の表紙の中央に、中紙の束が糊付けされる。そのため、基準位置(メディアの先端)から「クリース位置1」、「クリース位置2」、「クリース位置3」、「クリース位置4」までの長さは、くるみ製本表紙のメディアの長さ、背表紙の厚み、オフセットと、図10(C)に示す関係にある。なお、背表紙の厚みは、くるみ製本の中紙に使うメディアの種類や枚数に依存するため、生成するくるみ製本毎に異なる。
図10(C)の関係を、数式で表すと、以下のように求められる。
クリース位置1(折り返し)=(くるみ製本表紙の長さ/2)−(背表紙の厚み/2)−オフセット値
クリース位置2(背の角)=(くるみ製本表紙の長さ/2)−(背表紙の厚み/2)
クリース位置3(背の角)=(くるみ製本表紙の長さ/2)+(背表紙の厚み/2)
クリース位置4(折り返し)=(くるみ製本表紙の長さ/2)+(背表紙の厚み/2)+オフセット値
図11は、クリースを施す際の圧力(以下、「クリース圧」と記載)の管理テーブルの構成例である。管理テーブル1600は、画像形成装置101のHDD1016に保存されている。図11中、メディアID1601は、メディアを一意に識別するための識別子(識別情報)である。メディア種類1602は、メディアID毎のメディアの名称である。メディア種類1602の値は、図9(A)におけるメディア種類設定1402、メディア種類設定1405、及びメディア種類設定1408に表示される。折り返し用クリース圧1603は、クリース用途が「折り返し」の場合の圧力である。背の角用クリース圧1604は、クリース用途が「背の角」の場合の圧力である。
図11の例では、3種類のメディアそれぞれに対応付けて、クリース用途毎の適切なクリース圧が管理されている。なお、管理テーブル1600で管理されるクリース圧は、クリーサ装置205にてメディアに対してクリース(筋付け)処理を行う場合のクリース圧である。また、ここで示すメディアの種類に限定するものではなく、他の種類のメディアを登録して扱えるようにしても構わない。また、クリースの他の用途に対して更にクリース圧を定義してもよい。更に、図11に示す各メディアに関連付けられたクリース圧も一例であり、例えば、経験的、試験的に求められる他のクリース圧を用いても構わない。
<第一の実施形態>
第一の実施形態では、情報処理装置103が、画像処理装置102に対してくるみ製本ジョブを送信した場合に、くるみ製本表紙に「折り返し用クリース」と「背の角用クリース(折り目用クリース)」を行う場合について説明する。
第一の実施形態の前提を説明する。まず、情報処理装置103から送信されるくるみ製本ジョブの設定としては、上述した図9に示した設定が施されているものとする。
次に、情報処理装置103において、オペレータが印刷ボタン1411を押下することにより、情報処理装置103のUI処理部1312がジョブ生成部1313に対して、ジョブの生成を依頼し、ジョブ生成部1313が、くるみ製本ジョブを生成する。そして、ジョブ生成部1313が、送信処理部1314を使って、画像処理装置102のジョブ制御部1307へ生成したジョブを送信した状態であるとする。
[処理フロー]
第一の実施形態について、図12と図13のフローチャートを用いて説明をする。図12は、画像処理装置102のジョブ制御部1307にて実施される処理のフローチャートである。本処理に係るプログラムは、画像処理装置102のROM1207に格納されており、CPU1201にて読み出されて実行される。また、図13は、画像形成装置101の機器制御部1302にて実施される処理のフローチャートである。本処理のプログラムは、画像形成装置101のROM1003に格納されており、CPU1002にて読み出されて実行される。
(画像処理装置における処理)
まず、図12について説明する。処理が開始されると、S1701にて、ジョブ制御部1307は、ジョブ生成部1313から印刷ジョブを受信したか否かを判定する。印刷ジョブを受信した場合(S1701にてYES)、S1702に進む。印刷ジョブを受信していない場合(S1701にてNO)、ジョブ制御部1307は、印刷ジョブを受信するまで待機する。
S1702にて、ジョブ制御部1307は、受信した印刷ジョブのジョブ設定情報を解析し、くるみ製本ジョブか否かを判定する。具体的には、排紙先設定1420が、「くるみ製本機」であり、かつ、くるみ製本設定1425が、「する」である場合は、くるみ製本ジョブであると判定する。ジョブ制御部1307は、受信した印刷ジョブがくるみ製本ジョブである場合(S1702にてYES)、S1706に進み、そうでない場合(S1702にてNO)、S1703に進む。
S1703にて、ジョブ制御部1307は、ジョブ設定画面の「メディア」と「レイアウト」で設定されている項目に基づいて構成情報を生成する。このとき、ジョブ制御部1307は、画像形成装置101の機器制御部1302に対して、メディア種類設定1402やメディア種類設定1408に設定されているメディア種類のメディアIDを問い合わせ、取得したメディアIDを構成情報に含める。また、ジョブ制御部1307は、ジョブ設定画面の「仕上げ」と「クリース」で設定した項目に基づいてフィニッシング情報を生成する。
S1704にて、ジョブ制御部1307は、画像形成装置101の機器制御部1302に対して、印刷開始要求を送信し、その要求と共に、S1703で生成した構成情報とフィニッシング情報を送信する。S1705にて、ジョブ制御部1307は、RIP処理部1308に対し、印刷ジョブのRIPした画像データを、画像形成装置101の機器制御部1302に送信するように指示を行う。その後、本処理フローを終了する。
S1706にて、ジョブ制御部1307は、受信した印刷ジョブのジョブ設定情報を解析し、くるみ製本表紙とくるみ製本中紙のメディア種別を取得する。図9(A)の例の場合、メディア種類設定1402とメディア種類設定1405が該当する。
S1707にて、ジョブ制御部1307は、受信した印刷ジョブのジョブ設定情報を解析し、中紙の枚数を計算する。具体的には印刷ジョブに含まれる論理ページ数と、印刷方法設定1416の設定に基づいて計算する。図9(B)の例の場合、印刷方法設定1416は「両面」であるので、論理ページ数を2で割り、余りを足した結果が、中紙の枚数となる。なお、印刷方法設定1416が「片面」の場合は、論理ページ数がそのまま中紙の枚数となる。
S1708にて、ジョブ制御部1307は、以下の式に従って、背表紙の厚みを計算する。
背表紙の厚み=(くるみ製本表紙のメディアの厚み)+(くるみ製本中紙のメディアの厚み×中紙の枚数)
ここで用いられるメディア毎の厚みは、画像形成装置101のHDD1016に予め保存されており、メディアIDに対応付けて管理されている。このメディア毎の厚みは、ジョブ制御部1307が、画像形成装置101の機器制御部1302に問い合わせることで取得する。なお、背表紙の厚みの計算式については、本実施形態に限定されるものではなく、中紙のメディア混在を考慮した式としても良い。また、糊付けなどの外的要因を考慮に入れても構わない。
S1709にて、ジョブ制御部1307は、受信した印刷ジョブのジョブ設定情報を解析し、製本時の折り返し用クリース設定1426を取得し、設定内容を確認する。ジョブ制御部1307は、製本時の折り返し用クリース設定1426が「する」の場合(S1709にてYES)、S1711に進み、「しない」の場合(S1709にてNO)、S1710に進む。
S1710にて、ジョブ制御部1307は、クリース位置2とクリース位置3の計算を行う。ジョブ制御部1307は、受信した印刷ジョブのジョブ設定情報を解析し、メディアサイズ設定1403からメディアサイズを取得する。図9(A)の例の場合、メディアサイズ設定1403にて「A3」が指定されている。「A3」は定型サイズであり、搬送方向のサイズは、420.0mmである。ジョブ制御部1307は、メディアサイズ設定1403とS1708で計算した背表紙の厚みに基づいて、クリース位置2とクリース位置3の計算を行う。その後、S1713へ進む。なお、ここでは、定型サイズのメディアの長さ(大きさ)の情報は、画像処理装置102が有しており、HDD1209に定型サイズの長さの情報が予め保存されているものとする。
S1711にて、ジョブ制御部1307は、受信した印刷ジョブのジョブ設定情報を解析し、製本時の背の角からのオフセット位置1427を取得する。S1712にて、ジョブ制御部1307は、クリース位置1、クリース位置2、クリース位置3、クリース位置4の計算を行う。ジョブ制御部1307は、受信した印刷ジョブのジョブ設定情報を解析し、メディアサイズ設定1403からメディアサイズを取得する。図9(A)の例の場合、メディアサイズ設定1403にて「A3」が指定されている。「A3」は定型サイズであり、搬送方向のサイズは、420.0mmである。ジョブ制御部1307は、メディアサイズ設定1403、S1708で計算した背表紙の厚み、及びS1711で取得した製本時の背の角からのオフセット位置1427に基づいて、4つのクリース位置の計算を行う。
S1713にて、ジョブ制御部1307は、S1710もしくはS1712にて計算したクリース位置とクリース用途の対応付けを行う。具体的には、S1710の処理を通過した場合、ジョブ制御部1307は、くるみ製本表紙に対して、クリース位置2とクリース位置3の位置の2本のクリースは「背の角用クリース(折り目用クリース)」用途であるとして決定し、対応付ける。なお、この場合は、「折り返し用クリース」が存在しないこととなる。また、S1712の処理を通過した場合、ジョブ制御部1307は、くるみ製本表紙に対して、クリース位置1とクリース位置4の位置の2本のクリースは「折り返し用クリース」用途であるとして決定し、対応付ける。さらに、ジョブ制御部1307は、クリース位置2とクリース位置3の位置の2本のクリースは「背の角用クリース(折り目用クリース)」用途であるとして決定し、対応付ける。
S1714にて、ジョブ制御部1307は、ジョブ設定画面の「メディア」と「レイアウト」で設定されている項目に基づいて構成情報を生成する。このとき、ジョブ制御部1307は、画像形成装置101の機器制御部1302に対して、メディア種類設定1402やメディア種類設定1408に設定されているメディア種類のメディアIDを問い合わせ、取得したメディアIDを構成情報に含める。また、ジョブ制御部1307は、ジョブ設定画面の「仕上げ」と「クリース」で設定した項目を元にフィニッシング情報を生成する。このとき、ジョブ制御部1307は、S1713にて生成した、クリース位置とクリース用途の対応付け情報もフィニッシング情報に含める。
S1715にて、ジョブ制御部1307は、画像形成装置101の機器制御部1302に対して印刷開始要求を送信し、その要求と共にS1714で生成した構成情報とフィニッシング情報を送信する。S1716にて、ジョブ制御部1307は、RIP処理部1308に対して、くるみ製本ジョブのRIPした画像データを、画像形成装置101の機器制御部1302に送信するように指示を行う。そして、本処理フローを終了する。
(画像形成装置における処理)
次に、図13について説明する。処理が開始されると、S1801にて、画像形成装置101の機器制御部1302は、ジョブ制御部1307から印刷ジョブに対する印刷開始要求を受信したか否かを判定する。印刷開始要求を受信した場合(S1801にてYES)、S1802に進む。印刷開始要求を受信していない場合(S1801にてNO)、機器制御部1302は、印刷開始要求を受信するまで待機する。
S1802にて、機器制御部1302は、受信した印刷ジョブのフィニッシング情報を解析し、くるみ製本ジョブか否かを判定する。具体的には、図9(C)を用いて説明した排紙先設定1420が、「くるみ製本機」であり、かつ、くるみ製本設定1425が、「する」である場合、くるみ製本ジョブであると判定する。機器制御部1302は、印刷要求がくるみ製本である場合(S1802にてYES)、S1804に進み、そうでない場合(S1802にてNO)、S1803に進む。
S1803にて、機器制御部1302は、受信した印刷ジョブの構成情報とフィニッシング情報に基づいて画像形成装置101での印刷処理を行う。その後、本処理フローを終了する。
S1804にて、機器制御部1302は、受信した印刷要求の構成情報を解析し、くるみ製本表紙のメディアIDを取得する。S1805にて、機器制御部1302は、受信した印刷ジョブのフィニッシング情報を解析し、クリース回数、クリース位置、クリース位置毎のクリース用途を取得する。具体的には、画像処理装置102側にて図12のS1710の処理を通過していた場合、クリース回数として2回、クリース位置としてクリース位置2とクリース位置3、各クリースのクリース用途として「背の角用クリース(折り目用クリース)」が取得される。また、画像処理装置102側にて図12のS1712の処理を通過していた場合、クリース回数として4回、クリース位置として、クリース位置1、クリース位置2、クリース位置3、クリース位置4が取得される。さらにクリース用途としては、クリース位置1とクリース位置4に対しては「折り返し用クリース」が取得され、クリース位置2とクリース位置3に対しては「背の角用クリース(折り目用クリース)」が取得される。
S1806にて、機器制御部1302は、HDD1016に保存されているクリース圧の管理テーブル1600から、S1804で取得したすべてのメディアIDに対する「折り返し用クリース圧」と「背の角用クリース圧」を取得する。本実施形態では、メディア種類設定1402が「厚紙1」と指定されているため、折り返し用クリース圧として「140Kgf」、角の背用クリース圧として「100Kgf」が取得される。
S1807にて、機器制御部1302は、画像形成装置101のCPU回路部1001を経由して、クリーサ装置205のCPU回路部1101に、くるみ製本の表紙に対するクリース(筋付け)処理を指示する。このとき、機器制御部1302は、S1805とS1806にて取得した設定に基づいてクリースを行う指示を行う。具体的には、折り返し用クリースを施す設定になっている位置には、折り返し用クリース圧として「140Kgf」にてクリースを行う指示をする。また、背の角用クリース(折り目用クリース)を施す設定になっている場合は、背の角用クリース(折り目用クリース)圧として「100Kgf」にてクリースを行う指示をする。なお、図4を用いて説明したように、クリース圧は、圧力装置606〜608を制御することで任意の圧力に制御可能である。
S1808にて、機器制御部1302は、画像形成装置101のCPU回路部1001によりくるみ製本に使うメディアに対する印刷を実行すると共に、くるみ製本の表紙に対するクリース処理を実施する。S1809にて、機器制御部1302は、画像形成装置101のCPU回路部1001を経由して、くるみ製本制御部1013にくるみ製本を形成する指示を行う。その後、本処理フローを終了する。本処理により、S1808にて印刷及びクリースを施したメディアを用いてくるみ製本が形成される。
以上により、くるみ製本の表紙に対して、複数のクリース圧でクリース用途に応じたクリースを施すことが可能となる。
<第二の実施形態>
第二の実施形態では、情報処理装置103が、画像処理装置102に対して印刷ジョブを送信した場合に、任意のメディアに「折り返し用クリース」と「背の角用クリース(折り目用クリース)」を行う場合について説明する。本実施形態では、くるみ製本をオフラインで実施する場合に、くるみ製本で使うメディアに対する印刷とクリースを行うケースを例に挙げて説明を行う。
図14は、第一の実施形態にて図9(D)に示した設定画面に対応する本実施形態に係る設定画面である。製本時の折り返し用クリース設定1901は、くるみ製本及び中綴じ製本時の折り返し位置にクリースを施すか否かに関する設定であり、図14中では、「しない」が選択されている。本設定は、ラジオボタン設定であり、「する」もしくは「しない」の2者択一となっている。
ページ単位のクリース設定1903は、ページ単位でどの位置に、どのような用途でクリースを施すかを設定する項目である。図14中では、1ページ目に対して4本のクリースが施すように設定されている。そして、用紙先端から200mmと240mmの位置に「折り返し用クリース」、210mmと230mmの位置に「背の角用クリース(折り目用クリース)」が施されるように設定されている。製本時の背の角からのオフセット位置1902、印刷ボタン1904、OKボタン1905、及びキャンセルボタン1906については、図9(A)と同様であるため、説明を省略する。
また、第二の実施形態においては、図9(C)に示す排紙先設定1420は、フィニッシャ装置208のスタックトレイ914が設定されているとする。さらに、印刷するデータは、1ページ目がくるみ製本の表紙の印刷データであり、それ以外のデータは、くるみ製本の中紙の印刷データであるとする。
[処理フロー]
第二の実施形態について、図15と図16のフローチャートを用いて説明をする。図15は、画像処理装置102のジョブ制御部1307にて実施される処理のフローチャートである。本処理に係るプログラムは、画像処理装置102のROM1207に格納されており、CPU1201にて読み出されて実行される。また、図16は、画像形成装置101の機器制御部1302にて実施される処理のフローチャートである。本処理に係るプログラムは、画像形成装置101のROM1003に格納されており、CPU1002にて読み出されて実行される。
まず、第一の実施形態と同様に、情報処理装置103において、オペレータが印刷ボタン1904を押下することにより、UI処理部1312は、ジョブ生成部1313に対してジョブの生成を依頼する。ジョブ生成部1313は、この依頼に応じて印刷ジョブを生成する。そして、ジョブ生成部1313は、送信処理部1314を介して、画像処理装置102のジョブ制御部1307へ生成したジョブを送信した状態であるとする。
(画像処理装置における処理)
続いて、画像処理装置102のジョブ制御部1307の処理について、図15を使って説明する。処理が開始すると、S2001にて、ジョブ制御部1307は、情報処理装置103のジョブ生成部1313から印刷ジョブを受信したか否かを判定する。印刷ジョブを受信した場合(S2001にてYES)、S2002に進む。印刷ジョブを受信していない場合(S2001にてNO)、ジョブ制御部1307は、印刷ジョブを受信するまで待機する。
S2002にて、ジョブ制御部1307は、受信した印刷ジョブのジョブ設定情報を解析し、ページ単位のクリース設定が施されているか否かを判定する。具体的には、ジョブ制御部1307は、図14にて示したページ単位のクリース設定1903に設定が存在するか否かで判定する。ジョブ制御部1307は、ページ単位のクリース設定が設定されている場合(S2002にてYES)、S2006に進み、そうでない場合(S2002にてNO)、S2003に進む。S2003〜S2005は、図17のS1703〜S1705と同様であるため、説明は省略する。
S2006にて、ジョブ制御部1307は、受信した印刷ジョブのジョブ設定情報を解析し、片面印刷か両面印刷かを判定する。具体的には、ジョブ制御部1307は、図9(C)に示す排紙先設定1420と、図9(B)に示す印刷方法設定1414、印刷方法設定1416、及び印刷方法設定1418の設定に基づき判定する。ジョブ制御部1307は、片面印刷である場合(S2006にてYES)、S2007に進み、両面印刷である場合(S2006にてNO)、S2008に進む。ここでは、排紙先設定1420がスタックトレイ914であるため、印刷方法設定1418の設定を参照し、片面印刷であると判定されるものとする。
S2007にて、ジョブ制御部1307は、図9(A)に示すメディア種類設定1408と、図14に示すページ単位のクリース設定1903を参照する。まず、ジョブ制御部1307は、画像形成装置101の機器制御部1302に対して、メディア種類設定1408に設定されているメディア種類のメディアIDを問い合わせる。なお、第二の実施形態においては、メディア種類設定1408が「普通紙1」と設定されているため、図11に示す管理テーブル1600に基づき、メディアIDは「3」が取得される。さらに、ジョブ制御部1307は、ページ単位のクリース設定1903の設定から1ページ分の設定を読み出し、クリース回数、クリース位置、及びクリース用途を抽出する。その後、S2011へ進む。
S2008にて、ジョブ制御部1307は、図9(A)に示すメディア種類設定1408と図14に示すページ単位のクリース設定1903を参照する。まず、ジョブ制御部1307は、機器制御部1302に対して、メディア種類設定1408に設定されているメディア種類のメディアIDを問い合わせる。次に、ジョブ制御部1307は、ページ単位のクリース設定1903の設定から2ページ分の設定を読み出し、クリース回数、クリース位置、及びクリース用途を抽出する。その後、S2009へ進む。
S2009にて、ジョブ制御部1307は、クリース設定が両面に施されているか否かを判定する。クリース設定が両面に施されている場合(S2009にてYES)、S2010に進み、両面に施されていない場合(S2009にてNO)、S2011に進む。
S2010にて、ジョブ制御部1307は、裏面に施されたクリース設定を破棄して表面の設定だけを残す。その後、S2010へ進む。
なお、第二の実施形態では、説明の簡略化の為に一方の面(ここでは、裏面)のクリース設定を破棄する処理としている。本処理の代わりに、表面と裏面のクリース設定を一方の面へのクリースとなるように統合するようにしても良い。その場合、表面と裏面のクリース位置の基準が論理ページ単位であることを考慮する必要がある。例えば、裏面のクリース位置を表面のクリース位置と統合する場合、メディアサイズ設定1409と綴じ方向設定1419を考慮して、メディアの搬送方向の長さから、裏面のクリース位置を引いた長さをクリース位置とするように制御する。また、メディアの種類によっては、両面それぞれクリースが設定されていたとしてもそのまま施して良い場合も考えられる。したがって、両面にクリースの設定がなされている場合に、メディアの種類に応じてクリースの除去もしくは統合を実施するか否かを判定してもよい。
S2011にて、ジョブ制御部1307は、印刷するn番目のメディアに対する、クリース回数、クリース位置、クリース用途、及びメディアIDをRAM1004に保持する。S2012にて、ジョブ制御部1307は、印刷データの全ページに対して、S2006〜S2011の処理が完了したか否かをチェックする。ジョブ制御部1307は、全ページ完了した場合(S2012にてYES)、S2013に進み、全ページ完了していない場合(S2012にてNO)、S2006に戻り、未処理のページに対して処理を繰り返す。
S2013にて、ジョブ制御部1307は、ジョブ設定画面の「メディア」と「レイアウト」で設定されている項目に基づいて構成情報を生成する。このとき、ジョブ制御部1307は、画像形成装置101の機器制御部1302に対して、メディア種類設定1402やメディア種類設定1408に設定されているメディア種類のメディアIDを問い合わせ、取得したメディアIDを構成情報に含める。また、ジョブ制御部1307は、ジョブ設定画面の「仕上げ」と「クリース」で設定した項目に基づいてフィニッシング情報を生成する。このとき、ジョブ制御部1307は、S2011にて生成した、クリース位置とクリース用途の対応付け情報もフィニッシング情報に含める。
S2014にて、ジョブ制御部1307は、画像形成装置101の機器制御部1302に対して、印刷開始要求を送信し、その要求と共に、S2013で生成した構成情報とフィニッシング情報を送信する。S2015にて、ジョブ制御部1307は、RIP処理部1308に対し、印刷ジョブのRIPした画像データを、画像形成装置101の機器制御部1302に送信するように指示を行う。そして、本処理フローを終了する。
(画像形成装置における処理)
次に、図16について説明する。処理が開始すると、S2101にて、機器制御部1302は、画像処理装置102のジョブ制御部1307から印刷開始要求を受信したか否かを判定する。印刷ジョブの印刷開始要求を受信した場合(S2101にてYES)、S2102に進む。印刷開始要求を受信していない場合(S2101にてNO)、機器制御部1302は、印刷開始要求を受信するまで待機する。
S2102にて、機器制御部1302は、受信した印刷ジョブのフィニッシング情報を解析し、クリース処理が設定されているか否かを判定する。機器制御部1302は、クリース処理が設定されている場合(S2102にてYES)、S2104に進み、クリース処理が設定されていない場合(S2102にてNO)、S2103に進む。
S2103にて、機器制御部1302は、受信した構成情報とフィニッシング情報に基づいて画像形成装置101での印刷処理を行う。印刷処理が完了すると、本処理フローを終了する。
S2104にて、機器制御部1302は、受信した印刷ジョブのフィニッシング情報を解析し、各メディアに対するクリース回数、クリース位置、クリース用途、及びメディアIDを取得する。ここでは、1枚目のメディアに対して、用紙先端から200mmと240mmの位置に「折り返し用クリース」が施され、210mmと230mmの位置に「背の角用クリース(折り目用クリース)」が施される設定が取得される。さらに、メディアIDは「3」が取得される。
S2105にて、機器制御部1302は、HDD1016に保存されている図11に示すクリース圧の管理テーブル1600から、S2104で取得したすべてのメディアIDに対する「折り返し用クリース圧」と「背の角用クリース圧」を取得する。ここでは、メディアIDが「3」であるため、折り返し用クリース圧として「120Kgf」、角の背用クリース圧として「80Kgf」が取得される。
S2106にて、機器制御部1302は、画像形成装置101のCPU回路部1001を経由して、クリーサ装置205のCPU回路部1101に、メディアに対するクリース(筋付け)処理を指示する。このとき、機器制御部1302は、S2104にて取得した設定に基づいてクリースを行う指示を行う。ここでは、1枚目のメディアに対して、用紙先端から200mmと240mmの位置に120Kfgの圧力でクリースを施す指示、及び210mmと230mmの位置に80Kgfの圧力でクリースを施す指示を行う。
S2107にて、機器制御部1302は、画像形成装置101のCPU回路部1001を用いて、印刷を実行すると共に、1枚目のメディアに対するクリース処理を実施する。更に、機器制御部1302は、フィニッシャ装置208のスタックトレイ914への排紙を実施する。その後、本処理フローを終了する。
以上により、一枚のメディアに対して、複数のクリース圧でクリース用途に応じたクリースを施すことが可能となる。本実施形態では、くるみ製本を構成する任意のメディアに対して、ページ単位のクリース設定に基づいて複数のクリース圧でクリース用途に応じたクリースを、オペレータが希望する任意のページに施すことができる。
また、本実施形態では、製本時の表紙に対して折り返しクリースを適用しない例を示したが、適用する場合には、第一の実施形態と同様の処理を併せて実行するようにしてもよい。
<第三の実施形態>
第三の実施形態では、画像形成装置101のクリーサ装置205が、1つの圧力装置しか備えていない場合の例である。第三の実施形態では、クリース用ダイ604を入れ替えることで、クリース圧を制御する例である。第三の実施形態では、複数種類のクリース用ダイが存在しており、それぞれのクリース用ダイは、ID(識別情報)が対応付けられており、クリーサ装置205は、クリース用ダイのIDを読み取ることが可能である。また、クリース用ダイは、ダイ内部に有しているバネにてメディアに対するクリース圧を制御する。本実施形態では、「クリース圧100Kgf」用のダイは、ダイIDとして「1」が対応付けられており、「クリース圧140Kgf」用のダイは、ダイIDとして「2」が対応付けられているとする。
また、本実施形態は、前提は第一の実施形態と同様であるため、重複する部分の説明は省略し、第三の実施形態固有の設定と処理について図17〜19を用いて説明を行う。
図17は、第三の実施形態のクリーサ装置205の断面図である。図4と比較すると、第一の実施形態では、圧力装置606〜608の3つの圧力装置が存在したのに対して、第三の実施形態では、圧力装置2206だけが存在する。その他の構成については、図4と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図18は、画像形成装置101の操作パネル425に表示されるメッセージ画面である。図18(A)は、クリース用途に応じたクリース用ダイが、クリーサ装置205に装着されていない場合に、表示されるメッセージである。メッセージ2301の例では、角の背用のクリース用ダイ(ID=1)が装着されていない旨のメッセージが表示されている。確認ボタン2302は、オペレータが、メッセージ2301を確認した後に押下するボタンである。オペレータが、確認ボタン2302を押下すると、図18(A)のメッセージは非表示となる。
図18(B)は、メディアをインサータ装置204に給紙し、さらに、クリーサ装置205に装着されているダイの変更を促すメッセージである。メッセージ2303の例では、折り返し用のクリース用ダイ(ID=2)に変更する旨のメッセージが表示されている。確認ボタン2304は、オペレータが、メッセージ2303を確認した後に押下するボタンである。オペレータが、確認ボタン2304を押下すると、図18(B)のメッセージは非表示となる。なお、図18に示す画面は、画像形成装置101のUI処理部1301により表示及び非表示が制御される。
[処理フロー]
図19は、画像形成装置101の機器制御部1302にて実施される処理のフローチャートである。本処理に係るプログラムは、画像形成装置101のROM1003に格納されており、CPU1002にて読み出されて実行される。情報処理装置103と画像処理装置102の処理は、第一の実施形態と同様であるので、説明は省略する。S2401〜S2406は、第一の実施形態にて述べた図13のS1801〜S1806と同様であるため、ここでは、説明を省略する。
S2407にて、機器制御部1302は、画像形成装置101のCPU回路部1001を介して、クリーサ装置205のCPU回路部1101に、装着されているクリース用ダイのIDを取得するように指示する。指示を受けたCPU回路部1101は、ダイ検知部1105により装着されているクリース用ダイのIDを取得し、CPU回路部1001を介して機器制御部1302に返す。
S2408にて、機器制御部1302は、背の角用クリース用のダイが装着されているか否かをチェックする。具体的には、メディアIDが「1」の場合に目的とする背の角用クリース圧は「100Kgf」である。したがって、クリース用ダイのIDが「1」であれば(S2408にてYES)、適切なクリース用ダイが装着されているものとしてS2411に進み、1以外であれば(S2408にてNO)、S2409に進む。
S2409にて、機器制御部1302は、UI処理部1301に対して、図18(A)のメッセージを表示するように指示する。S2410にて、機器制御部1302は、オペレータが、クリーサ装置205に「背の角用クリース(折り目用クリース)」用のダイを装着するまで待機する。具体的には、クリース用ダイのIDが「1」になるまで待機する。クリース用のダイIDが「1」になった場合(S2410にてYES)、機器制御部1302は、クリース用ダイが目的のものに入れ替えられたとしてS2411に進み、そうでない場合は(S2410にてNO)、入れ替えられるまで待機する。
S2411にて、機器制御部1302は、くるみ製本の表紙の印刷を実行し、さらに、背の角用クリース(折り目用クリース)」を実行した後、フィニッシャ装置208のサンプルトレイ911に排紙する。S2412にて、機器制御部1302は、UI処理部1301に対して、図18(B)のメッセージを表示するように指示する。
S2413にて、機器制御部1302は、インサータ装置204のインサータトレイ503にメディアが給紙されたか否かをチェックする。具体的には、機器制御部1302は、画像形成装置101のCPU回路部1001を介して、給紙装置制御部1010から、用紙検知センサ504による検知状態を取得し、メディアが給紙されたか否かをチェックする。メディアが給紙された場合(S2413にてYES)、機器制御部1302は、S2414に進み、そうでない場合は(S2413にてNO)、給紙されるまで待機する。
S2414にて、機器制御部1302は、オペレータが、クリーサ装置205に「折り返し用クリース」用のダイを装着するまで待機する。具体的には、メディアIDが「1」の場合に目的とする折り返し用クリース圧は「140Kgf」である。したがって、クリース用ダイのIDが「2」になるまで待機する。クリース用のダイIDが「2」になった場合(S2414にてYES)、機器制御部1302は、クリース用ダイが目的のものに入れ替えられたとしてS2415に進み、そうでない場合は(S2414にてNO)、入れ替えられるまで待機する。
S2415にて、機器制御部1302は、インサータトレイ503からメディアを給紙し、折り返し用のクリースを施し、くるみ製本機207の搬送パス806に送り込む。S2416にて、機器制御部1302は、くるみ製本の本文の印刷データの印刷を開始する。そして、機器制御部1302は、印刷したメディアをくるみ製本機207のメディアスタックユニット810に送り込む。S2417にて、機器制御部1302は、画像形成装置101のCPU回路部1001を介して、くるみ製本制御部1013にくるみ製本を形成するように指示する。そして、本処理フローを終了する。
以上により、クリーサ装置205を2回通すことにより、一枚のメディアに対して、複数のクリース圧でクリース用途に応じたクリースを施すことが可能となる。
なお、第三の実施形態は、第一の実施形態をベースとして説明を行ったが、第二の実施形態に基づいて処理を実行しても構わない。また、第三の実施形態では、背の角用クリースを施した後、折り返し用クリースを実施したが、クリースを施す順番は逆であっても良い。
<第四の実施形態>
第四の実施形態は、第三の実施形態のクリーサ装置を2台接続した場合の例である。第四の実施形態では、2台のクリーサ装置がそれぞれ、「背の角用クリース(折り目用クリース)」用のクリース用ダイと「折り返し用クリース」用のクリース用ダイを装着している場合の例である。第四の実施形態では、第三の実施形態と同様に、複数のクリース用ダイが存在しており、それぞれのクリース用ダイはID(識別情報)が割り当てられており、クリーサ装置は、クリース用ダイのIDを読み取ることが可能である。また、クリース用ダイは、ダイ内部に有しているバネにてメディアに対するクリース圧を制御する仕組みとなっている。
本実施形態では、第三の実施形態と同様に、「クリース圧100Kgf」用のダイは、ダイIDとして「1」を対応付けられており、「クリース圧140Kgf」用のダイは、ダイIDとして「2」を対応付けられているものとする。また、本実施形態の前提は第一の実施形態と同様であるものとし、重複する箇所については説明を省略し、第四の実施形態固有の設定と処理について図20〜22を用いて説明を行う。
図20は、第四の実施形態のクリーサ装置205の断面図である。図4と比較すると、第三の実施形態で説明した図17のクリーサ装置が2台連結されている構成である。圧力装置2506と圧力装置2515は、CPU回路部1001が、それぞれのクリーサ制御部1011を制御することで操作可能である。本実施形態では、圧力装置2506を制御するクリーサ装置のCPU回路部を1101Aとし、圧力装置2515を制御するクリーサ装置のCPU回路部を1101Bとして説明する。そして、図7(A)のクリーサ制御部1011の代わりに、クリーサ制御部1011Aとクリーサ制御部1011Bが接続されているものとする。また、その他の構成については、第三の実施形態の図17と同様であるため、説明を省略する。以降、説明の簡素化として、圧力装置2506のクリーサ装置をクリーサA、圧力装置2515をクリーサ装置Bとして説明を行う。
図21は、画像形成装置101の操作パネル425に表示されるメッセージ画面である。図21は、クリース用途に応じたクリース用ダイが、クリーサ装置205に装着されていない場合に、表示されるメッセージである。メッセージ2601の例では、角の背用のクリース用ダイ(ID=1)と折り返し用のクリース用ダイ(ID=2)が、装着されていない旨のメッセージが表示されている。確認ボタン2602は、オペレータが、メッセージ2301を確認した後に押下するボタンである。オペレータが、確認ボタン2602を押下すると、図21のメッセージは非表示となる。図21のメッセージ画面は、画像形成装置101のUI処理部1301により表示及び非表示が制御される。
[処理フロー]
図22は、画像形成装置101の機器制御部1302にて実施される処理のフローチャートである。本処理に係るプログラムは、画像形成装置101のROM1003に格納されており、CPU1002にて読み出されて実行される。情報処理装置103と画像処理装置102の処理は、第一の実施形態と同様であるので、説明は省略する。S2701〜S2706は、第一の実施形態にて述べた図13のS1801〜S1806と同様であるため、説明は省略する。
S2707にて、機器制御部1302は、画像形成装置101のCPU回路部1001を介して、クリーサ装置205に装着されているクリース用ダイのIDを取得するように指示する。具体的には、CPU回路部1001は、CPU回路部1101AとCPU回路部1101Bのダイ検知部にて装着されているクリース用ダイのIDの取得を指示する。指示を受けたCPU回路部1101AとCPU回路部1101Bのそれぞれのダイ検知部は、取得したダイIDをCPU回路部1001を介して機器制御部1302へ返す。
S2708にて、機器制御部1302は、クリーサAに背の角用クリース用のダイが装着され、かつ、クリーサBに折り返し用のダイが装着されているか否かをチェックする。メディアIDが「1」の場合の目的とする背の角用クリース圧は「100Kgf」であり、折り返し用のクリース圧は「140Kgf」である。そのため、具体的には、クリーサAのクリース用ダイのIDが「1」であり、かつ、クリーサBのクリース用ダイのIDが「2」であれば(S2708にてYES)、S2711に進み、そうでなければ(S2708にてNO)、S2709に進む。
S2709にて、機器制御部1302は、UI処理部1301に対して、図21のメッセージを表示するように指示する。S2710にて、機器制御部1302は、オペレータが、クリーサAとクリーサBに、図21で指定したクリース用ダイを装着するまで待機する。クリーサAとクリーサBに指定したクリース用ダイが装着された場合(S2710にてYES)、機器制御部1302は、S2711に進み、そうでない場合は(S2710にてNO)、装着されるまで待機する。S2711とS2712の処理は、図13のS1808とS1809と同様であるため、説明を省略する。
以上により、一枚のメディアに対して、複数のクリース圧でクリース用途に応じたクリースを施すことが可能である。なお、第四の実施形態は、第一の実施形態をベースとして説明を行ったが、第二の実施形態に基づいて処理を実行しても構わない。また、第四の実施形態では、クリーサAに背の角用のクリース用ダイ、クリーサBに折り返し用のクリース用ダイを装着する例を示したが、逆でも良い。また、図21のメッセージ表示とは逆にクリース用ダイを装着した場合でも、S2710の処理で、正しく装着されたと判定しても良い。
また、上記に説明したシステムでは画像形成装置101と画像処理装置102をそれぞれ分けた構成として説明を行ったが、画像形成装置101が画像処理装置102を統合した形態としてもよい。
また、上記の例では2種類のクリースを例にとって説明したが、3以上のクリースを適用するようにしても構わない。この場合には、3つのクリーサ装置を連結することが考えられる。
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。