JP5845727B2 - 画像形成装置及び画像処理装置 - Google Patents
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請求項2記載の発明は、画像情報を処理する画像処理部と、前記画像処理部にて処理された画像情報により用紙に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成された複数枚の用紙を束ねて用紙束を形成する用紙束形成部と、前記用紙束形成部により束ねられた用紙束に切り込みを形成し当該用紙束の一部を予め定めた形状に切ることにより一方の端部が当該用紙束と連続する部分を残す舌部を当該用紙束に形成するとともに当該舌部を折り当該舌部の他方の端部を当該切り込みに挿入し当該用紙束を綴じる綴じ処理部と、を有し、前記画像処理部は、前記綴じ処理部にて綴じられる前記用紙束の中で綴じた後に表面に現れる前記舌部の当該用紙束における位置を認識するとともに当該舌部の位置における当該舌部の画像情報を認識し、かつ前記画像形成部によって当該用紙束の当該表面における前記切り込みに挿入された当該舌部が配置される位置に形成される画像に基づいて当該舌部の画像情報に特定の画像処理を施すことを特徴とする画像形成装置である。
請求項3記載の発明は、前記画像処理部は、認識された前記舌部の画像情報に対して、当該舌部に予め定めた画像を形成するよう画像処理を施すことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項4記載の発明は、画像情報を処理する画像処理部と、前記画像処理部にて処理された画像情報により用紙に画像を形成する画像形成部と、用紙を束ねた用紙束に切り込みを形成し当該用紙束の一部を予め定めた形状に切ることにより一方の端部が当該用紙束と連続する部分を残す舌部を当該用紙束に形成するとともに当該舌部を折り当該舌部の他方の端部を当該切り込みに挿入し当該用紙束を綴じる綴じ処理装置に、前記画像形成部により画像が形成された用紙を出力する用紙出力手段と、を有し、前記画像処理部は、綴じ処理装置にて綴じられる前記用紙束の中で綴じた後に表面に現れる前記舌部の当該用紙束における位置を認識するとともに当該舌部の位置における当該舌部の画像情報を認識し、かつ前記画像形成部によって当該用紙束の当該表面に形成される画像に基づいて当該舌部の画像情報に特定の画像処理を施すことを特徴とする画像処理装置である。
請求項2記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、舌部が用紙束の表面に配置されることにともない用紙束の外観が変化することをより抑制できる。
請求項3記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、認識された舌部の画像情報に関わらず舌部の外観を用紙束の表面との関係で調整できる。
請求項4記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、切り込みに挿入することにより用紙束の表面に現れる舌部の外観を用紙束の表面との関係で調整できる。
<画像形成システム1>
図1は、本実施の形態が適用される画像形成システム(画像形成装置)1を示す概略構成図である。図1に示す画像形成システム1は、例えば、電子写真方式によって画像を形成するプリンタや複写機等の画像形成装置2と、画像形成装置2によって例えばトナー像が形成された用紙Sに後処理を施す用紙処理装置3とを備えている。
画像形成装置2は、画像が形成される用紙Sを供給する用紙供給部6と、用紙供給部6から供給された用紙Sに画像を形成する画像形成部5とを備える。また、画像形成装置2は、この画像形成部5で画像が形成された用紙Sの面を反転させる用紙反転装置7と、用紙Sを再び画像形成部5へ搬送する反転搬送経路8と、画像が形成された用紙Sを排出する排出ロール(用紙出力手段)9とを備える。また、図示の例においては、画像形成装置2は、画像形成システム1全体を制御する制御部80を備えている。さらに、画像形成装置2は、ユーザから綴じ処理に関する情報を受け付けるユーザ・インターフェイス90を備えている。なお、画像形成部5と、排出ロール9と、制御部80とを備える画像形成装置2を、受け付けた画像情報に対して画像処理を施す画像処理装置として捉えることができる。
用紙処理装置3は、画像形成装置2から出力された用紙Sを更に下流側に搬送する搬送装置10と、例えば用紙Sを集めて束ねるコンパイル用積載部35や用紙Sの端部を綴じる針無綴じ機構150などを含む後処理装置30とを備えている。
用紙処理装置3の搬送装置10は、画像形成装置2の排出ロール9を介して出力される用紙Sを受け取る一対のロールである入口ロール11と、この入口ロール11にて受け取られた用紙Sに必要に応じて穴あけを施すパンチャ12とを備えている。また、搬送装置10は、パンチャ12のさらに下流側に、用紙Sを下流側へと搬送する一対のロールである第1搬送ロール13と、後処理装置30に向けて用紙Sを搬送する一対のロールである第2搬送ロール14とを有する。
また、後処理装置30は、用紙Sをコンパイル用積載部35のエンドガイド35b(後述)に向けて押し込むよう回転するパドル37を備えている。さらに、後処理装置30は、用紙Sの端部を揃えるためのタンパ38を備えている。さらにまた、後処理装置30は、コンパイル用積載部35にて集積された用紙Sを押さえ、かつ回転することにより、綴じられた用紙束Bを搬送するイジェクト(eject)ロール39を備えている。
次に、図2及び3を用いて、コンパイル用積載部35およびその周辺の構造を説明する。ここで、図2は、コンパイル用積載部35周辺を示す概略構成図であり、図3は、図2の矢印III方向から見たコンパイル用積載部35周辺の概略構成図である。
なお、図3における下側は、画像形成システム1のユーザ側を示し、図1および図2における紙面手前側を示す。
さらに、コンパイル用積載部35は、底部35aに沿って落下する用紙Sの進行方向先端側の端部を揃えるよう配置されるエンドガイド35bを有する。
なお、本実施の形態における第1タンパ38a及び第2タンパ38bのそれぞれの位置Pax、Pay、Pbx、Pbyは、コンパイル用積載部35に供給される用紙Sの用紙サイズや向きに応じて、それぞれの位置を変化させることができる。
そして、第1イジェクトロール39aは、コンパイル用積載部35の底部35aであって、用紙Sが積載される面側に設けられている。さらに、第1イジェクトロール39aは、図示しないモータ等の駆動を受けて第2イジェクトロール39bに対して進退可能に備えられている。つまり、第1イジェクトロール39aとコンパイル用積載部35の底部35aに積載される用紙Sとの距離が変化するように構成されている。一方、第2イジェクトロール39bはコンパイル用積載部35の底部35aであって、用紙Sが積載される面の裏面側に配置されており、その位置は固定され、回転運動のみを行うよう備えられている。
そして、第1イジェクトロール39aは、用紙Sに接触した状態で図示しないモータ等の駆動を受けて、T1方向に回転することで用紙束Bを上昇(第3の進行方向S3方向)させて搬送するように構成されている。
なお、第1イジェクトロール39aの位置P1、P2は、コンパイル用積載部35に供給される用紙Sの枚数や厚みに応じて変化させることができる。
次に、図4を参照しながら針無綴じ機構150及びその周辺部材について説明する。ここで、図4は、針無綴じ機構150及びその周辺部材を示す概略構成図である。
画像形成システム1(図1参照)は、図4に示すように、制御部80に制御され針無綴じ機構150を駆動させる針無綴じモータM1を有する。また、画像形成システム1(図1参照)は、針無綴じモータM1より駆動を受けて回転することで針無綴じ機構150に駆動力を伝達するカム82と、このカム82により伝達される駆動力とは反対向きの力を針無綴じ機構150に付与するスプリング84とを有する。
次に、図4を参照しながら針無綴じ機構(綴じ機構)150の構造について説明する。綴じ処理部の一例である針無綴じ機構150は、ステープラ用つづり針(所謂ステープル針)を用いることなく、用紙束Bを構成する用紙Sを変形させることにより用紙束Bの端部を綴じる。具体的には、次のように構成されている。
針無綴じ機構150は、対向して配置された基台501と基部503とを有する。図4に示すように基台501に用紙束Bを挟んだ状態で、基部503が基台501に接近(図中F1方向)することにより、用紙束Bを綴じるよう構成されている。
このブレード504は、基台501と抑え部材502との間に挟まれた用紙束Bに向けて延伸する略長方形の板状部材からなる。具体的には、ブレード504は、略長方形状の面に目穴504aを有し、さらに用紙束Bに接近するに従いその幅が減少する先端部504bを有する。
また、打ち抜き部材505は、L字状の屈曲部に設けられた主部回転軸505rを有する。この打ち抜き部材505は、主部回転軸505rを中心に回転可能である。より詳細には、主部505aがブレード504側に傾斜可能である。なお、副部505bと基部503との間には、打ち抜き部材505が回転できるよう間隙を有する。
ここで、図1乃至図5を参照しながら、針無綴じ機構150によって、コンパイル用積載部35に積載された用紙束Bの端部を綴じる動作について具体的に説明をする。ここで、図5は、針無綴じ機構150によって綴じられた部分を示す説明図である。より詳細には、図5(a)はスリット521及び舌部522の位置関係を示す説明図であり、図5(b)は針無綴じ機構150により綴じられる際のスリット521及び舌部522の関係を示す説明図であり、図5(c)は綴じ部分51の表面側を示す説明図であり、図5(d)は綴じ部分51の裏面側を示す説明図である。
まず、コンパイル用積載部35に綴じ処理を施す用紙束Bが積載されると、制御部80からの信号を受けて、移動機構44(図2参照)と回転機構46(図3参照)とが、用紙束Bにおける綴じ処理を施す位置及び向きに針無綴じ機構150を移動させる。
次に、図1〜図3を参照して画像形成システム1の動作について説明する。なお、ここでは用紙Sの一方の面にのみ画像を形成する所謂片面印刷の場合について説明をする。
まず、本実施の形態においては、パーソナルコンピュータ(図示せず)あるいはユーザ・インターフェイス90等を介して、用紙Sに形成する画像及び綴じ処理に関する情報を受け付ける。制御部80が、これらの情報を受けることにより、画像形成システム1の動作が開始される。
なお、画像形成装置2の画像形成部5によって1番目の用紙Sにトナー像が形成される前の状態は次のように各部材が配置される。すなわち、第1イジェクトロール39aは位置P1に、パドル37は位置Paに配置され、第1タンパ38aは位置Payに配置され、そして第2タンパ38bは位置Pbxに配置される。
なお、用紙Sの両面に画像を形成する場合には、画像形成部5によって一方の面に画像が形成された用紙Sは、用紙反転装置7によって反転されるとともに、反転搬送経路8へ搬送されたのち、画像形成部5によって他方の面に画像が形成される。両面に画像が形成された用紙Sは、排出ロール9を介して、用紙処理装置3に供給される。
1番目の用紙Sの第1の進行方向S1の先端が、コンパイル用積載部35とパドル37との間を通過した後、パドル37が位置Paから下降し(図2の矢印U1方向に移動)位置Pbに配置される。このことによりパドル37は、1番目の用紙Sと接触する。そして、1番目の用紙Sは、図2に示すパドル37の矢印R方向の回転により、図2の第2の進行方向S2方向に押し込まれ、その1番目の用紙Sのエンドガイド35b側の端部がエンドガイド35bと接触する。その後、パドル37は上昇(図2の矢印U2方向に移動)し1番目の用紙S1から離れ、位置Paに再び配置される。
そして、第1イジェクトロール39aは位置P1から下降(図2の矢印Q1方向に移動)し、位置P2に配置される。このことにより、揃えられた状態の用紙束Bは、第1イジェクトロール39aと第2イジェクトロール39bとによって挟まれて固定される。
針無綴じ機構150によって綴じられた用紙束Bは、第1イジェクトロール39aが回転する(図2の矢印T1)ことにより、コンパイル用積載部35の底部35aに沿って上昇し(図2の第3の進行方向S3参照)、コンパイル用積載部35から排出される。そして、用紙束Bは開口部69を通って、積載部70へと排出される。
ここで、図1を参照しながら、本実施の形態における制御部80の機能について説明する。
画像処理部の一例である制御部80は、上述のように画像形成システム1全体を制御する。特に、本実施の形態においては、制御部80は、パーソナルコンピュータ(図示せず)あるいはユーザ・インターフェイス90等を介して用紙束Bを構成する各用紙Sに形成する画像及び綴じ処理に関する指示をユーザから受け付ける。また、制御部80は、必要に応じてパーソナルコンピュータ等から受け付けた用紙Sに形成する画像に対して特定の画像処理を施す(後述)。さらに、制御部80は、指示を受けた各用紙Sに形成される画像あるいは画像処理が施された後の画像を形成する指示を、画像形成部5に出力する。さらにまた、制御部80は、用紙Sの裏面側に画像を形成する場合に、用紙Sを反転させ反転搬送経路8へ用紙Sを搬送する指示を用紙反転装置7に出力する(後述)。さらにまた、制御部80は、パーソナルコンピュータ等から受け付けた指示に基づいて、用紙束Bに対する指示された位置において綴じ処理を施す指示を針無綴じ機構150に出力する。
さて、図1、図5乃至図7を参照しながら、本実施の形態における画像形成動作について説明をする。なお、ここでは用紙Sの一方の面にのみ画像を形成する所謂片面印刷の場合について説明をする。
ここで、図6は、舌部522と用紙束Bの面における位置関係を示す説明図であり、詳細には、図6(a)は用紙束Bの上側面Bh(後述)に形成される舌部522を示す図であり、図6(b)は用紙束Bの下側面Bt(後述)に形成される舌部522を示す図であり、図6(c)は用紙束Bの上側面Bhにおけるスリット521に挿入された舌部522が配置される位置を示す図であり、図6(d)は用紙束Bの下側面Btにおけるスリット521に挿入された舌部522が配置される位置を示す図である。また、図7は、画像形成動作が開始される際の制御部80の動作を示すフローチャートである。
さらに、図6(c)及び図6(d)に示すように、用紙束Bの面におけるスリット521に挿入された状態の舌部522が配置される位置を舌部配置位置とする。言い替えると、用紙束Bの面における部分であり、かつスリット521に挿入された状態の舌部522によって覆われる部分が舌部配置位置となる。
付言すると、図6(c)に示すように、用紙束Bの上側面Bhにおける舌部配置位置は、舌部522の先端522b側の部分であり、図6(d)に示すように、用紙束Bの下側面Btにおける舌部配置位置は舌部522の一端部522a側の一部である。
ここで、図8を参照しながら、舌部522に形成される画像の例について説明をする。図8は、舌部522に形成される画像の例を説明する図である。
まず、図8(a)に示すように、舌部522に予め定められた色の画像を舌部裏面画像として形成してもよい。例えば、舌部522を着色することにより、舌部522の識別性が向上する。したがって、用紙束Bの使用者を舌部522に着目させることで、金属製のステープル針を用いることなく綴じを施していることを用紙束Bの使用者に印象付け得る。
あるいは、図8(b)に示すように、文字からなる画像を舌部522に形成してもよい。例えば企業のロゴ等の画像を形成してもよい。このことにより、綴じ部分51を有する用紙束Bを、企業の宣伝活動に用いる広告媒体等として利用し得る。
また、用紙束Bの上側面Bh側から視認される舌部522の面と、用紙束Bの下側面Bt側から視認される舌部522の面との両面に、それぞれ画像を形成する構成であってもよい。
次に、図9及び図10を参照しながら、他の実施形態1について説明をする。この他の実施形態1においては、用紙束Bの両面(上側面Bh、下側面Bt)に形成される画像に応じて舌部522に形成される画像が変更される。なお、ここでは、用紙束Bの上側面Bhに画像が形成され、用紙束Bの下側面Btには画像が形成されない場合、所謂片面印刷の場合について説明をする。
すなわち、用紙供給部6から供給されてくる用紙Sのうち用紙束Bの最下頁となる用紙Sに対しては(図示の例においては、1番目の用紙Sが画像形成部5を通過する際)、まず画像形成部5が通常の印刷を行う。通常の印刷が一方の面に施された用紙Sは、用紙反転装置7によって表裏が反転された後に反転搬送経路8へと搬送され、再び画像形成部5に搬送される。そして、画像形成部5によって通常の画像が形成された面とは反対の面に、図10(d)に示す画像が形成される。この画像が形成された用紙Sは、用紙反転装置7によって用紙Sの面を反転させた後に、コンパイル用積載部35へ搬送される。このことにより、舌部裏面画像が形成された面が、用紙束Bの最下頁の裏面(図5(c)における下側面Bt)側に配置される。
この綴じ処理が施された用紙束Bにおいて、舌部裏面画像は、用紙束Bの上側面Bh側から視認される状態となる(図10(e)参照)。また、綴じ処理が施された用紙束Bにおいて、舌部表面画像は、用紙束Bの下側面Bt側から視認される状態となる(図10(f)参照)。
付言すると、他の実施形態1においては、用紙束Bの両面(上側面Bh、下側面Bt)において、スリット521に挿入された舌部522が配置されることにともない用紙束Bの外観が変化することが抑制される。
上述の他の実施形態1においては、用紙束Bの両面に形成される画像に応じて、舌部522の両面に印刷される画像を形成する。それに対して、他の実施形態2においては、用紙束Bの一方の面に形成される画像に応じて、舌部522の一方の面に印刷される画像を形成する。さらに説明をすると、他の実施形態1においては用紙束Bの両面と舌部522の両面とをそれぞれ対応させて(画像を一致させて)画像を形成するのに対して、他の実施形態1においては用紙束Bの一方の面を舌部522の一方の面にのみ対応させて(画像を一致させて)画像を形成する。
なお、他の実施形態2においては、後述するように、他の実施形態1と比較して制御部80が画像処理を施す際の負荷が少ない。
ステップ308において肯定の判断(YES)を行った場合(下側面Btの舌部配置位置に画像が存在する場合)、制御部80は、舌部裏面画像を形成し(ステップ305)、画像形成部5(図1参照)等に指示を出す(ステップ306)。
一方、ステップ308において否定の判断(NO)を行った場合(下側面Btの舌部配置位置に画像が存在しない場合)、制御部80は、舌部裏面画像を形成することなく画像形成部5(図1参照)等に指示を出す(ステップ306)。
そして、上記いずれの場合であっても、用紙束Bを最下頁となる用紙Sとなる用紙S以外については、上述のようにパーソナルコンピュータ(図示せず)あるいはユーザ・インターフェイス90を介して受け付けた指示に従い用紙Sに画像を形成するよう画像形成部5等に指示を出す。
まず、制御部80は、綴じ処理に関する指示を受け付け(ステップ301)、上側面Bhに形成される画像と舌部配置位置とを取得する(ステップ302)。制御部80は、この取得した上側面Bhに形成される画像と舌部配置位置との関係に基づき、舌部配置位置に画像が存在すると判断する(ステップ303)。そして、制御部80は、用紙束Bの下側面Btに形成される画像と舌部形成位置とを取得し(ステップ304)、用紙束Bの上側面Bhに形成される画像のうち舌部配置位置の画像を舌部裏面画像とする(ステップ305、図12(a)及び図12(d)参照)。制御部80は、画像形成部5(図1参照)等に指示を出して動作を制御する(ステップ306)。すなわち、この画像処理が施された用紙束Bの下側面Btに形成される画像(図12(d)参照)を印刷するように制御する。また、用紙束Bを最下頁となる用紙S以外については、パーソナルコンピュータ(図示せず)等を介して受け付けた指示に従い用紙Sに画像を形成するように制御する。
すなわち、用紙供給部6から供給されてくる用紙Sのうち用紙束Bの最下頁となる用紙Sに対しては(図示の例においては、1番目の用紙Sが画像形成部5を通過する際)、まず画像形成部5が通常の印刷を行う。通常の印刷が施された用紙Sは、用紙反転装置7によって表裏が反転された後に反転搬送経路8へと搬送され、再び画像形成部5に搬送される。そして、画像形成部5によって通常の画像が形成された面とは反対の面に、図12(d)に示す画像が形成される。このとき用紙Sに形成される画像は、図12(d)に示すように舌部522に対応する部分に画像が形成されており、この用紙Sの他の部分には画像が形成されていない。この画像が形成された用紙Sは、用紙反転装置7によって用紙Sの面を反転させた後に、コンパイル用積載部35へ搬送される。このことにより、舌部裏面画像が形成された面が、用紙束Bの最下頁の裏面(図5(c)における下側面Bt)側に配置される。
この例において、制御部80は、綴じ処理に関する指示を受け付け(ステップ301)、上側面Bhに形成される画像と舌部配置位置とを取得する(ステップ302)。制御部80は、この取得した上側面Bhに形成される画像と舌部配置位置との関係に基づき、舌部配置位置に画像が存在しないと判断する(ステップ303)。
このとき用紙束Bにおける最下頁の下側面となるに形成される画像は、図13(d)に示すように舌部522に対応する部分が空白として形成されており、この用紙Sの他の部分には画像が形成されている。いわば、用紙Sに形成される画像における舌部522に対応する部分が抜かれた状態となる。また、用紙束Bの最上頁は、図13(c)に示すように画像が形成されないことから、この用紙Sが通過する際に画像形成部5によって画像は形成されない。
Claims (4)
- 画像情報を処理する画像処理部と、
前記画像処理部にて処理された画像情報により用紙に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部により画像が形成された複数枚の用紙を束ねて用紙束を形成する用紙束形成部と、
前記用紙束形成部により束ねられた用紙束に切り込みを形成し当該用紙束の一部を予め定めた形状に切ることにより一方の端部が当該用紙束と連続する部分を残す舌部を当該用紙束に形成するとともに当該舌部を折り当該舌部の他方の端部を当該切り込みに挿入し当該用紙束を綴じる綴じ処理部と、を有し、
前記画像処理部は、前記綴じ処理部にて綴じられる前記用紙束の中で綴じた後に表面に現れる前記舌部の当該用紙束における位置を認識するとともに当該舌部の位置における当該舌部の画像情報を認識し、かつ前記画像形成部によって当該用紙束の当該表面に形成される画像に基づいて当該舌部の画像情報に特定の画像処理を施すことを特徴とする画像形成装置。 - 画像情報を処理する画像処理部と、
前記画像処理部にて処理された画像情報により用紙に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部により画像が形成された複数枚の用紙を束ねて用紙束を形成する用紙束形成部と、
前記用紙束形成部により束ねられた用紙束に切り込みを形成し当該用紙束の一部を予め定めた形状に切ることにより一方の端部が当該用紙束と連続する部分を残す舌部を当該用紙束に形成するとともに当該舌部を折り当該舌部の他方の端部を当該切り込みに挿入し当該用紙束を綴じる綴じ処理部と、を有し、
前記画像処理部は、前記綴じ処理部にて綴じられる前記用紙束の中で綴じた後に表面に現れる前記舌部の当該用紙束における位置を認識するとともに当該舌部の位置における当該舌部の画像情報を認識し、かつ前記画像形成部によって当該用紙束の当該表面における前記切り込みに挿入された当該舌部が配置される位置に形成される画像に基づいて当該舌部の画像情報に特定の画像処理を施すことを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像処理部は、認識された前記舌部の画像情報に対して、当該舌部に予め定めた画像を形成するよう画像処理を施すことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 画像情報を処理する画像処理部と、
前記画像処理部にて処理された画像情報により用紙に画像を形成する画像形成部と、
用紙を束ねた用紙束に切り込みを形成し当該用紙束の一部を予め定めた形状に切ることにより一方の端部が当該用紙束と連続する部分を残す舌部を当該用紙束に形成するとともに当該舌部を折り当該舌部の他方の端部を当該切り込みに挿入し当該用紙束を綴じる綴じ処理装置に、前記画像形成部により画像が形成された用紙を出力する用紙出力手段と、を有し、
前記画像処理部は、綴じ処理装置にて綴じられる前記用紙束の中で綴じた後に表面に現れる前記舌部の当該用紙束における位置を認識するとともに当該舌部の位置における当該舌部の画像情報を認識し、かつ前記画像形成部によって当該用紙束の当該表面に形成される画像に基づいて当該舌部の画像情報に特定の画像処理を施すことを特徴とする画像処理装置。
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