JP5667410B2 - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、耐ピンチカット性能を悪化させることなく、ショルダー部の耐偏摩耗性能を向上させた空気入りラジアルタイヤに関する。
空気入りラジアルタイヤでは、トレッド部が強靱なベルト層で補強されているため、トレッド部の剛性が大であり変形しにくい。そのため、例えば旋回時等において、旋回半径外側のショルダー部に大きな荷重が作用するなど、接地面形状や接地圧が、ショルダー部において変化しやすくなり、該ショルダー部に偏摩耗が発生するという問題が生じる。
そのため、例えば図7(A)に示すように、バットレス部分aに、タイヤ周方向に連続してのびる周方向溝bを形成し、バットレス部分aの剛性を減じることにより、荷重変化やキャンバ変化を前記バットレス部分aの撓みによって吸収し、前記接地面形状や接地圧の変化を抑えることが提案されている(例えば特許文献1、2参照)。
しかしながら、本発明者研究の結果、上記のようにバットレス部分aに周方向溝bを形成した場合には、ピンチカットが発生しやすくなるなど耐ピンチカット性能を悪化させることが判明した。このピンチカットは、下記の如く発生すると推測される。例えば図7(B)に示すように、タイヤtが縁石等に乗り上げた際には、サイドウォール部bに大きな撓みが発生し、このサイドウォール部cが縁石等とリムフランジRfとの間に挟まれて、カーカスコードeに剪断方向の圧縮力が衝撃的に作用する。なおサイドウォール部cが縁石等とリムフランジRfとの間に挟まれる状態をピンチ状態という場合がある。このとき、挟まれる位置に周方向溝bが形成されている場合、ゴム厚さが小であるため、衝撃力が緩和されずにカーカスコードeに圧縮変形が発生し、これが原因して破断に進行すると考えられる。
特開昭64−52503号公報 特開平6−320919号公報
そこで本発明は、前記周方向溝に代えて複数のディンプルをタイヤ周方向に隔設することを基本として、ショルダー部の耐偏摩耗性能を向上させながら、ピンチ状態における衝撃力を緩和させることができ、カーカスコードに作用する剪断方向の圧縮力を減じてピンチカットを抑制しうる空気入りラジアルタイヤを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本願請求項1の発明は、トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスと、該カーカスの半径方向外側かつトレッド部の内部に配されるベルト層とを具える空気入りラジアルタイヤであって、
タイヤを正規リムにリム組しかつ正規内圧を充填した正規内圧状態における、タイヤ軸芯を含む子午線断面において、
前記ベルト層のタイヤ軸方向最外端を通る第1の軸方向線と、ビードベースラインから前記タイヤ軸方向最外端までのタイヤ半径方向高さHBの0.3倍の距離K1を前記第1の軸方向線からタイヤ半径方向内側に隔てた第2の軸方向線との間の領域であるバットレス撓み領域Qaに、タイヤ外表面で開口する複数のディンプルをタイヤ周方向に隔設するとともに、
前記正規リムのリム巾位置を通るタイヤ半径方向線からタイヤ軸方向外側に8mm隔たる位置と13mm隔たる位置との間のピンチカット領域Qbよりもタイヤ軸方向外側に、前記ディンプルの前記タイヤ外表面で開口する開口面の中心が位置し、
前記ピンチカット領域Qbには、前記ディンプルの前記開口面が設けられていないことを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記タイヤ周方向に隣り合うディンプルは、開口面の中心間のタイヤ周方向距離Lcが、ディンプルの開口面のタイヤ周方向長さLDの1.5〜3.0倍であることを特徴としている。
又請求項3の発明では、前記ディンプルは、前記タイヤ外表面からの深さが最大となる最深部を有し、かつこの最深部における深さHDは、0.5〜3.0mmであることを特徴としている。
又請求項4の発明では、前記ディンプルは、前記開口面の形状が、円形状又は楕円形状であることを特徴としている。
又請求項5の発明では、前記ディンプルは、開口面のタイヤ周方向長さLDが6〜18mmであることを特徴としている。
又請求項6の発明では、前記ディンプルは、前記タイヤ外表面からの深さが最大となる最深部を有し、かつ前記ディンプルを正面視したとき、前記最深部は、前記開口面の中心よりもタイヤ半径方向内側に位置することを特徴としている。
又請求項7の発明では、前記ディンプルは、前記ディンプルを正面視したとき、前記開口面のタイヤ周方向長さの最大位置が、前記開口面の中心よりもタイヤ半径方向内側に位置することを特徴としている。また、請求項8の発明では、タイヤ軸を含むタイヤ子午線断面において、前記最深部は、タイヤ半径方向にのびる平面であり、
前記平面のタイヤ半径方向の中心は、前記開口面の中心よりもタイヤ半径方向内側に位置することを特徴としている。
本明細書において、前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、或いはETRTOであれば "Measuring Rim"を意味する。又前記「正規内圧」とは、前記規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE"を意味するが、乗用車用タイヤの場合には180kPaとする。
又本明細書では、特に断りがない限り、タイヤの各部の寸法等は、前記正規内圧状態で特定される値とする。
本発明は、前記バットレス撓み領域Qaに、複数のディンプルをタイヤ周方向に隔設することで、前記バットレス撓み領域Qaの曲げ剛性を減じている。従って、トレッド剛性を維持したまま、トレッド部での荷重変化やキャンバ変化を、前記バットレス撓み領域Qaの曲げ変形によって吸収緩和させることができる。その結果、従来の周方向溝の場合と同様、接地面形状や接地圧の変化を抑えて、ショルダー部の耐偏摩耗性能を向上させることができる。
他方、前記ディンプルは、タイヤ周方向に隔設されるため、ディンプル間には、ゴム厚さが減少していない厚肉部分が残存する。そしてこの厚肉部分が、ピンチ状態の時の衝撃力を緩和し、カーカスコードに作用
する剪断方向の圧縮力を減じて、カーカスコードの破断、即ちピンチカットを抑制することができる。
本発明の空気入りタイヤの一実施例を示す断面図である。 バットレス撓み領域をディンプルとともに示す断面図である。 ディンプルの配列状態を示す略図である。 ディンプルを拡大して示す断面図である。 (A)〜(D)は、ディンプルの他の例を示す断面図である。 ディンプルの開口面の他の例を示す正面図。 (A)は従来技術を示すタイヤの断面図、(B)はタイヤのピンチ状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図1は、本発明の空気入りラジアルタイヤ1が正規リムRにリム組みされかつ正規内圧が充填された無負荷の正規内圧状態におけるタイヤ軸を含むタイヤ子午断面を示す。
図1において、空気入りラジアルタイヤ1は、本例では、偏平率が0.5以下の偏平な乗用車用ラジアルタイヤであって、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、該カーカス6の半径方向外側かつトレッド部2の内部に配されるベルト層7とを具える。
前記カーカス6は、前記ビードコア5、5間に跨るトロイド状の本体部6aと、その両端に一連に連なりかつ前記ビードコア5の廻りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返される折返し部6bとを有する。又前記本体部6aと折返し部6bとの間には、前記ビードコア5からタイヤ半径方向外側に先細状にのびるビードエーペックスゴム8が配され、前記折返し部6bと協働してビード部4からサイドウォール部3にかけて補強する。又カーカス6は、カーカスコードをタイヤ周方向に対して例えば75〜90゜の角度で配列した1枚以上、本例では2枚のカーカスプライ6A、6Bから形成される。カーカスコードとしては、本例ではポリエステルコードが採用されるが、これ以外にもナイロン、レーヨン、アラミドなどの有機繊維コードが好適に採用される。
又前記ベルト層7は、ベルトコードをタイヤ周方向に対して例えば10〜35゜程度で配列した2枚以上、本例では2枚のベルトプライ7A、7Bから形成される。本例では、タイヤ半径方向内側のベルトプライ7Aは、外側のベルトプライ7Bに比して幅広をなし、プライ端の位置を相違させることにより、ベルト層7のタイヤ軸方向外端部で応力が集中して損傷が発生するのを防止している。又ベルト層7は、各ベルトコードがプライ間相互で交差することにより、ベルト剛性を高め、トレッド部2の略全巾をタガ効果を有して強固に補強している。ベルトコードとしては、本例ではスチールコードを採用しているが、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、芳香族ポリアミド等の高モジュラスの有機繊維コードも必要に応じて用いうる。
前記ベルト層7の半径方向外側には、高速耐久性を高める目的で、例えばナイロン等のバンドコードを螺旋状に巻回させたバンド層9が配される。このバンド層9として、前記ベルト層7の外端部のみを被覆する左右一対のエッジバンドプライ、及びベルト層7の略全巾を覆うフルバンドプライが適宜使用できる。本例では、1枚のフルバンドプライからなるものを例示している。
次に、本実施形態のタイヤ1では、前記ベルト層7のタイヤ軸方向最外端7Eを通る第1の軸方向線X1と、ビードベースラインBLから前記タイヤ軸方向最外端7Eまでのタイヤ半径方向高さHBの0.3倍の距離K1を前記第1の軸方向線X1からタイヤ半径方向内側に隔てた第2の軸方向線X2との間の領域であるバットレス撓み領域Qaに、タイヤ外表面Sで開口する複数のディンプル10をタイヤ周方向に隔設している。図3に示すように、前記ディンプル10の開口面10Sの形状は、円形状又は楕円形状(長円形状、小判形状を含む)が好ましく、これにより、タイヤ変形に起因する開口面10Sでの応力集中を抑えてクラックの発生を防止する。又各前記ディンプル10は、タイヤ軸芯を中心とした1つの円周線J上で、等間隔Lcを有して一列で配列する。
又前記バットレス撓み領域Qaは、トレッド部2に荷重が付加された時に撓みを受ける領域であって、該バットレス撓み領域Qaにディンプル10を設けることによって、その曲げ剛性を局部的に減じ、撓みを促進させることができる。従って、トレッド剛性を維持したまま、トレッド部2での荷重変化やキャンバ変化を、このバットレス撓み領域Qaの撓みによって吸収緩和させることができ、接地面形状や接地圧の変化を抑えて、ショルダー部Shの耐偏摩耗性能を向上させることができる。
しかも前記バットレス撓み領域Qaはトレッド部2に隣接するため、前記荷重変化やキャンバ変化の吸収緩和を、より正確にかつ応答性良く行うことができ、前記トレッド剛性の維持と相俟って、操縦安定性への影響を最低限に抑えうる。
又前記ディンプル10がタイヤ周方向に隔設されるため、隣り合うディンプル10、10間には、ゴム厚さが減少していない厚肉部分11(図3に示す。)が残存する。従って、前記厚肉部分11が、ピンチ状態の時の衝撃力を緩和し、カーカスコードに作用する剪断方向の圧縮力を減じて、カーカスコードの破断損傷を抑制しうる。即ち、耐ピンチカット性能を向上しうる。
しかも本実施形態では、図2に示すように、耐ピンチカット性能をより高めるために、ピンチカット領域Qbよりもタイヤ軸方向外側に、前記ディンプル10の開口面10Sの中心j(図心に相当する)を位置させている。以下に、開口面10Sの中心jを、開口中心jという場合がある。前記ピンチカット領域Qbは、正規リムRのリム巾位置Prを通るタイヤ半径方向線Y1からタイヤ軸方向外側に8mm隔たる位置と13mm隔たる位置との間の領域を意味する。この領域Qbは、ピンチ状態となったときに、路面とリムフランジRfとの間に挟み込まれてカーカスコードが最も破断損傷しやすくなる領域である。従って、ディンプル10を形成する際、前記開口中心jを前記ピンチカット領域Qbのタイヤ軸方向外側に位置させることにより、カーカスコードに作用する剪断方向の圧縮力が減じられ、耐ピンチカット性能を向上しうる。
ここで、前記図3に示すように、タイヤ周方向に隣り合うディンプル10、10は、前記開口中心j、j間のタイヤ周方向距離Lcが、ディンプル10の開口面10Sのタイヤ周方向長さLDの1.5〜3.0倍であるのが好ましい。前記距離Lcが長さLDの1.5倍未満では、前記厚肉部分11の巾が過小となって、耐ピンチカット性能の向上効果を充分に高めることが難しくなる。逆に距離Lcが長さLDの3.0倍をこえると、トレッド部2での荷重変化やキャンバ変化を吸収緩和させることが難しくなって、ショルダー部Shの耐偏摩耗性能を低下させる傾向となる。なおディンプル10の開口面10Sのタイヤ周方向長さLDは、6〜18mmの範囲が好適である。
次に、前記開口中心jを通る子午断面を図4に示すように、前記ディンプル10は、前記タイヤ外表面Sからの深さが最大となる最深部10aを有し、かつこの最深部10aにおける深さHDは、0.5〜3.0mmの範囲であるのが好ましい。前記深さHDが0.5mm未満では、浅過ぎてディンプル10が充分に機能せず、ショルダー部Shの耐偏摩耗性能を向上させることが難しくなる。逆に、深さHDが3.0mmをこえると、深過ぎてバットレス撓み領域Qaの剛性が過小となって操縦安定性に悪影響を招くとともに、最深部10aに応力が集中して該最深部10aでクラック等を発生させる恐れを招く。このような観点から前記深さHDの下限は1.0mm以上が好ましく、又上限は2.0mm以下が好ましい。本例では、ディンプル10は、その底部が小円弧で湾曲し、従って、前記最深部10aは最深点10Pとして点状に表れる場合が例示される。この場合、前記底部での応力集中が緩和されるため、底部からのクラックの発生抑制に有利となる。特に本例の如く、ディンプル10の深さが開口面10Sの周縁から最深点10Pまで滑らかに漸増する場合には、クラックの発生抑制により有利となる。なおクラックの発生には不利ではあるが、要求により、図5(A)〜(C)に示すように、前記最深部10aを平面で形成することもできる。
又ディンプル10を正面視したとき、前記図4の如く、前記最深部10aを、前記開口中心jよりもタイヤ半径方向内側に位置させることも好ましい。これは、最深部10aを前記開口中心jよりもタイヤ半径方向内側に位置させることにより、最深部10aを、ピンチカットが最も発生しやすい前記ピンチカット領域Qbから遠ざけることができるからであり、耐ピンチカット性能の向上に有利となる。なお最深部10aが平面の場合には、図5(C)の如く、その平面の中心iを前記開口中心jよりもタイヤ半径方向内側に位置させる。なお前記図5(A)、(B)、(D)の如く、最深部10aは、前記開口中心jとタイヤ半径方向の同位置に形成することもできる。
又ディンプル10を正面視したとき、図6に示すように、前記開口面10Sのタイヤ周方向長さの最大位置Nが、前記開口中心jよりもタイヤ半径方向内側に位置することも好ましい。この場合も、前記最大位置Nを、前記ピンチカット領域Qbから遠ざけることができるため、耐ピンチカット性能の向上に有利となる。
なお前記バットレス撓み領域Qaには、意匠性を高めるなどの目的で、タイヤ周方向に連続してのびる微細な飾り用の周方向溝を深さ0.4mm以下、巾3.0mm以下の範囲で設けることはかまわない。
又本例では、前記リムフランジRfを損傷から保護するため、図2に示すように、前記サイドウォール部3にリムプロテクタ15が形成される。このリムプロテクタ15は、タイヤ軸方向外側に最も突出する突出面部15cと、この突出面部15cのタイヤ半径方向内側縁からビード部4の外面に滑らかに連なる内の斜面部15aと、突出面部15cのタイヤ半径方向外側縁からサイドウォール部3の外面に滑らかに連なる外の斜面部15bとで囲まれる断面略台形状の隆起体から形成される。なお突出面部15cは、リムフランジRfよりもタイヤ軸方向外側に突出する。又突出面部15cは、前記カーカス6の本体部6aがタイヤ軸方向外側に最も張り出すカーカス最大巾点Cmよりも半径方向内側に形成される。このようにリムプロテクタ15を具えるタイヤでは、前記リムプロテクタ15によってサイドウォール部3の縦剛性が大となって撓み変形し難くいため、ショルダー部Shでの耐偏摩耗がより顕著に発生しやすい。そのため本発明は、このようなタイヤにおいてより高い効果を発揮できる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1に示すタイヤ構造をなす乗用車用ラジアルタイヤ(タイヤサイズ235/40R19)のタイヤを、表1の仕様にて試作するとともに、各試供タイヤの縦バネ、横バネ、耐ピッチカット性能、ショルダー部の耐偏摩耗性についてテストし、その結果を表1に記載した。表1に記載以外は、実質的に同仕様である。
なお従来例は、バットレス撓み領域Qaに、ディンプル及び周方向溝の何れも形成していない例であり、比較例1は、ディンプルに代えて図7(A)に示すように周方向溝を形成した例である。なお周方向溝は、溝巾13.0mm、溝深さ8.2mmである。
(1)縦バネ:
リム(8.5)、内圧(230kPa)、縦荷重(5kN)の条件における縦荷重/縦たわみ量の比を、縦バネ定数として測定し、従来例1を100とする指数で表している。数値が大な方がバネ定数が高い。
(2)横バネ:
リム(8.5)、内圧(230kPa)、縦荷重(4.6kN)の条件における横荷重/横たわみ量の比を、横バネ定数として測定し、従来例1を100とする指数で表している。数値が大な方がバネ定数が高い。
(3)耐ピッチカット性能:
タイヤを、リム(8.5)、内圧(230kPa)の条件にて、排気量3500ccの国産FR車の4輪に装着し、テストタイヤを縁石に対して45゜の角度でかつ速度5km/hで進入させて乗り上げさせた。縁石は、高さ及び幅がいずれも110mmである。そして、縁石に乗り上げた後、ピンチカットの有無を検査した。そして、このようなテストを、ピンチカットが生じるまで、進入速度を5km/hづつ増加させながら行い、従来例でピンチカットが生じた速度を100とする指数で表示した。数値が大きいほど耐ピンチカット性能に優れている。
(4)ショルダー部の耐偏摩耗性:
上記車両を用い、アスファルトのタイヤテストコースを、2万km走行させた後、ショルダー陸部に発生した偏摩耗量を求め、従来例を100とする指数で表示した。数値が大きいほど耐偏摩耗性に優れている。
Figure 0005667410
Figure 0005667410
表に示すように、実施例のタイヤは、ショルダー部の耐偏摩耗性能を向上させながらピンチ状態における衝撃力を緩和させ、耐ピンチカット性能を向上しうるのが確認できる。
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
7 ベルト層
7E タイヤ軸方向最外端
10 ディンプル
10a 最深部
10S 開口面
BL ビードベースライン
N タイヤ周方向長さの最大位置
Pr リム巾位置
R 正規リム
S タイヤ外表面
X1 第1の軸方向線
X2 第2の軸方向線

Claims (8)

  1. トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスと、該カーカスの半径方向外側かつトレッド部の内部に配されるベルト層とを具える空気入りラジアルタイヤであって、
    タイヤを正規リムにリム組しかつ正規内圧を充填した正規内圧状態における、タイヤ軸芯を含む子午線断面において、
    前記ベルト層のタイヤ軸方向最外端を通る第1の軸方向線と、ビードベースラインから前記タイヤ軸方向最外端までのタイヤ半径方向高さHBの0.3倍の距離K1を前記第1の軸方向線からタイヤ半径方向内側に隔てた第2の軸方向線との間の領域であるバットレス撓み領域Qaに、タイヤ外表面で開口する複数のディンプルをタイヤ周方向に隔設するとともに、
    前記正規リムのリム巾位置を通るタイヤ半径方向線からタイヤ軸方向外側に8mm隔たる位置と13mm隔たる位置との間のピンチカット領域Qbよりもタイヤ軸方向外側に、前記ディンプルの前記タイヤ外表面で開口する開口面の中心が位置し、
    前記ピンチカット領域Qbには、前記ディンプルの前記開口面が設けられていないことを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
  2. 前記タイヤ周方向に隣り合うディンプルは、開口面の中心間のタイヤ周方向距離Lcが、ディンプルの開口面のタイヤ周方向長さLDの1.5〜3.0倍であることを特徴とする請求項1記載の空気入りラジアルタイヤ。
  3. 前記ディンプルは、前記タイヤ外表面からの深さが最大となる最深部を有し、かつこの最深部における深さHDは、0.5〜3.0mmであることを特徴とする請求項1又は2記載の空気入りラジアルタイヤ。
  4. 前記ディンプルは、前記開口面の形状が、円形状又は楕円形状であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の空気入りラジアルタイヤ。
  5. 前記ディンプルは、開口面のタイヤ周方向長さLDが6〜18mmであることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の空気入りラジアルタイヤ。
  6. 前記ディンプルは、前記タイヤ外表面からの深さが最大となる最深部を有し、かつ前記ディンプルを正面視したとき、前記最深部は、前記開口面の中心よりもタイヤ半径方向内側に位置することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の空気入りラジアルタイヤ。
  7. 前記ディンプルは、前記ディンプルを正面視したとき、前記開口面のタイヤ周方向長さの最大位置が、前記開口面の中心よりもタイヤ半径方向内側に位置することを特徴とする請求項1〜3、5又は6の何れかに記載の空気入りラジアルタイヤ。
  8. タイヤ軸を含むタイヤ子午線断面において、前記最深部は、タイヤ半径方向にのびる平面であり、
    前記平面のタイヤ半径方向の中心は、前記開口面の中心よりもタイヤ半径方向内側に位置することを特徴とする請求項6記載の空気入りラジアルタイヤ。
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