JPH0680004A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JPH0680004A
JPH0680004A JP4287690A JP28769092A JPH0680004A JP H0680004 A JPH0680004 A JP H0680004A JP 4287690 A JP4287690 A JP 4287690A JP 28769092 A JP28769092 A JP 28769092A JP H0680004 A JPH0680004 A JP H0680004A
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JP
Japan
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tire
tread
pneumatic tire
bead
carcass ply
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JP4287690A
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Inventor
Hiroyuki Iida
広之 飯田
Makoto Tsuruta
鶴田  誠
Yujiro Umezawa
雄二郎 梅澤
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビード部耐久性を向上させつつ、ショルダー
部の偏摩耗の発生を防止する。 【構成】 空気入りタイヤ10のサイドウォール30に
は、カーカスプライの折り返し部の半径方向外端とタイ
ヤ最大幅位置Mとの間の外皮ゴム外表面27に凹部36
が形成されている。トップトレッド28の半径方向外側
に配置されたバットレス部28Aには、周方向に離れた
多数の凹部38が形成されている。凹部36は隣接する
凹部38の間に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビード部の耐久性を向
上させた空気入りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビード部の耐久性を向上させた空
気入りタイヤとしては、例えば、英国特許第12109
35号明細書に記載されているようなものが知られてい
る。
【0003】図6に示される如く、このような空気入り
タイヤ70では、ビード74の軸方向内側にカーカスプ
ライ76の本体部78を有するとともに、ビード74の
軸方向外側にカーカスプライ76の本体部78に沿って
延びる外側プライとしてのカーカスプライ76の折り返
し部80を有している。
【0004】このカーカスプライ76の折り返し部80
の半径方向外端80Aとタイヤ最大幅位置との間の外皮
ゴム外表面には凹部82が形成されている。なお、凹部
82は周方向に連続したものでも、また周方向に離して
多数配置しても良い。
【0005】これを確かめるべく、図7に示される如
く、凹部82を多数サイドウォール84に周方向に互い
に離して配置したタイヤサイズ11/70R22.5の
リブパターンを有する空気入りタイヤを使用して実地試
験を行った。
【0006】その結果、100%積載で5万km走行した
時点でビード耐久性に特に問題は無かったが、図8に示
される如く、周上数カ所のショルダー部からトレッド中
心部へと進展している段差3.5mm程の著しい波状摩耗
81が見出された。なお、比較用に同様に試験を行った
凹部を設けない空気入りタイヤでは、若干のショルダー
摩耗が生じているものの、波状摩耗は認められなかっ
た。
【0007】この現象を詳細に検討したところ以下の事
が判明した。空気入りタイヤには、特にトッラク、バス
用タイヤには、チェーン等の滑り止めを装着する際の手
懸りとなり、また、タイヤとチェーンとのずれ、滑りな
どを防止するために、図7に示される如く、空気入りタ
イヤ70のトレッド部側面領域、即ちバットレス部86
には、所謂チェーン掛けと呼ばれる凹部88が周上にほ
ぼ同一間隔をおいて配置されている。このため、図8に
示される如く、トレッド幅W1、W2が周上に凹凸形状
となっている。ここでW2とは、凹部88の軸方向内側
を結んだ線の間を測り、またW1とは、トレッド両端と
もに凹部88がない場合のトレッド幅である。なお、凹
部88は両端でピッチがずれる場合も一致する場合もあ
る。
【0008】また、転動接地時のタイヤの変形挙動を観
察すると、チェーン掛け88の有無により次のような差
があることが分かった。即ち、踏面が接地、変形する時
には、クラウン部の曲率が変化し、また、バットレス
部、ビード部が倒れ込み、サイドウォールがタイヤ回転
軸方向外側に広がるように変形する。この時、同一のタ
イヤにおいても、チェーン掛けがあることによって、ト
レッド幅が周方向に変化して、チェーン掛けのない部分
の接地圧が周囲より高くなる程、また、異なるタイヤを
比較した時、サイドウォールの肉厚が厚く曲げ剛性が大
きい程、バットレス部がより圧縮されトレッド端での接
地圧が高くなる傾向がある。
【0009】このことに着目して実地試験を行ったタイ
ヤを観察したところ表1の結果になった。
【0010】
【表1】
【0011】表1の結果から現行の比較タイヤにおいて
も、ショルダー摩耗が若干発生していたが、供試タイヤ
では、トレッド幅広部で該当する領域のサイドウォール
に凹部が無いところを起点として大きな偏摩耗が発生し
ていることが分かった。
【0012】さらに、未走行である同一タイヤの踏面接
地圧を測定したとろ、偏摩耗の大きかったトレッド幅広
部でサイドウォールに凹部を設けていないところのトレ
ッド端部、特に、チェーン掛けやサイドウォールに凹部
を有する領域に囲まれた所では、接地圧が他のトレッド
端に比べ大きくなっていた。このような高い接地圧、及
び接地圧がタイヤ周上にわたって不均一であることが前
述のように偏摩耗の起点となり、波状摩耗へと進展して
いくことの原因であることと知れた。
【0013】このため、このような偏摩耗を防ぐには、
高い接地圧部分の接地圧を下げて、不均一な接地圧分布
を是正することが大切である。
【0014】従って、トレッド幅広部に対応するサイド
ウォールでは必ず曲げ剛性を下げて踏面接地時のタイヤ
撓み変形の影響をバットレス部やトレッド端部に伝えな
いとが不可欠である。
【0015】また、空気入りタイヤのビード部の耐久性
を確かめるべく、凹部を多数サイドウォールに周方向に
互いに離して配置したタイヤサイズ11/70R22.
5のブロックパターン付き空気入りタイヤを使用して実
地試験を行った。
【0016】その結果、100%積載で5万km走行した
時点でビード耐久性に特に問題は無かったが、図9に示
されるように周上数カ所のショルダーブロック部90に
段差4mm程の著しいヒールアンドトウ磨耗92が見出さ
れた。なお、比較用に同様に試験を行った凹部を設けな
い空気入りタイヤでは、若干のヒールアンドトウ磨耗が
生じているのみであった。
【0017】この現象を詳細に検討したところ以下の事
が判明した。転動接地時のタイヤの変形挙動を観察する
と、次のようなことが分かった。即ち、踏面が接地し変
形する時には、クラウン部の曲率が変化し、また、バッ
トレス部、ビード部が倒れ込み、サイドウォールがタイ
ヤ回転軸方向外側に広がるように変形する。
【0018】この時、トレッド端にラグ溝がある場合に
は、ショルダー端のトレッドはタイヤ周方向にも広がる
ように変形するとともに、ショルダー部ブロック又はラ
グのタイヤ周方向端部の接地圧は周囲より大きくなり、
又リブパターンの時の接地圧よりも高くなる。又、同一
のトレッドパターンを有するタイヤ間で比較した時、サ
イドウォールの肉厚が厚く曲げ剛性が大きい程、バット
レス部より圧縮され、ショルダー部のブロックやラグの
縁部での接地圧が高くなる傾向がある。
【0019】このことに着目して実地試験を行ったタイ
ヤを観察したところ以下のようであった。
【0020】現行の全周凹部が無い比較タイヤでもヒー
ルアンドトウ磨耗が若干発生していたが、供試タイヤで
は、ショルダー部ブロックに該当する領域のサイドウォ
ールに凹部が無いところでは大きな偏摩耗が発生してい
ることが分かった。
【0021】さらに、未走行である同一タイヤの踏面接
地圧を測定したところ偏摩耗の大きかったサイドウォー
ルに凹部を設けていないところのショルダーブロックの
縁部、特にサイドウォールに凹部を有する領域に囲まれ
た所では、接地圧が他のショルダーブロックの縁部に比
べて大きくなっていた。このような高い接地圧、及び接
地圧がタイヤ周上にわたって不均一であることが偏摩耗
の発端となり、ヒールアンドトウ磨耗が進展していくこ
との原因であることと知れた。
【0022】このため、このような偏摩耗を防ぐには、
前述したリブパターンを有する場合と同様に、高い接地
圧部分の接地圧を下げて、不均一な接地圧分布を是正す
ることが大切である。
【0023】従って、トレッド幅広部に対応するサイド
ウォールでは必ず曲げ剛性を下げて踏面接地時のタイヤ
撓み変形の影響をバットレス部やトレッド端部に伝えな
いとが不可欠である。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、ビード部耐久性を向上させつつ、ショルダー部の
偏摩耗の発生を防止することができる空気入りタイヤを
提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明で
は、 対をなすビードと、これに跨がってトロイダル状
に延びるカーカスプライと、これらを覆う外皮ゴムとを
備え、前記カーカスプライが前記ビードのタイヤ軸方向
内側から外側へと折り返されており、この折り返し端が
タイヤ最大幅位置よりもタイヤ径方向内側に位置すると
ともに、折り返し端とタイヤ最大幅位置との間の外皮ゴ
ム外表面にタイヤ周方向に離れた多数の第1の凹部が形
成されるとともに、前記カーカスプライの半径方向外側
に形成されるトレッド部の側面領域にもタイヤ周方向に
離れた多数の第2の凹部が形成された空気入りタイヤに
おいて、前記第2の凹部のうち隣接する凹部間にある領
域のタイヤ径方向内側延長上に前記第1の凹部の少なく
とも一部を配置したことを特徴としている。
【0026】
【作用】ビード耐久性を向上させつつ偏摩耗の発生を防
ぐにはタイヤ踏面の接地圧が局所的に高くなることを避
けなければならない。トレッド幅が広幅トレッド部と狭
幅トレッド部等との2水準以上あるタイヤでは、トレッ
ド幅が広い方がバットレスケージが厚く、転動、接地時
の撓み変形は、サイドウォールの倒れ込み変形となり、
更にバットレス部をクラッシング変形させ一層接地圧を
大きくしている。
【0027】ここで接地圧を抑制するには、サイドウォ
ールの曲げ剛性を小さくし撓み変形をサイドウォール内
で吸収させ、バットレス部への圧縮作用を低減させるこ
とが重要である。
【0028】一方、第1の凹部は折り返し部の半径方向
外端への圧縮作用を低減させると同時に、サイドウォー
ルのゲージを低減しているので、サイドウォールの曲げ
剛性も小さくなりタイヤの撓み変形をサイドウォールで
負担することができる。
【0029】従って、幅広トレッド部となる第2の凹部
のうち隣接する凹部間にある領域のタイヤ径方向内側延
長上に必ず第1の凹部の少なくとも一部を配置しておく
ことにより、バットレス部のクラッシング変形を抑制
し、トレッド端部の接地圧増大を防ぐとともに接地圧の
不均一を是正することができるので、ビード部耐久性を
向上させつつ、ショルダー部の偏摩耗の発生を防止する
ことができる。
【0030】また、ラグやブロックパターンなどのタイ
ヤでは、トレッド端に開口するラグ溝で囲まれたショル
ダー部ラグやブロックに相当する領域において、バット
レスケージが厚く、転動、接地時の撓み変形は、サイド
ウォールの倒れ込み変形となり、更にバットレス部をク
ラッシング変形させ、該ショルダー部トレッドの周方向
縁部の接地圧を一層大きくしている。また当然のことな
がら第2の凹部としてのラグ溝部では、接地圧が発生し
ないので、ショルダー部トレッドの縁での接地圧が大き
くなる程、接地圧の周方向分布はますます不均一になっ
ていく。
【0031】従って、トレッド端に開口するラグ溝に囲
まれたトレッド部のタイヤ径方向内側延長上、即ち、第
2の凹部のうち隣接する凹部間にある領域のタイヤ径方
向内側延長上に必ず第1の凹部の少なくとも一部を配置
しておくことにより、バットレス部のクラッシング変形
を抑制し、ショルダー部トレッドの縁部の接地圧増大を
防ぐとともに接地圧の不均一を是正することができるの
で、ビード部耐久性を向上させつつ、ショルダー部の偏
摩耗の発生を防止することができる。
【0032】なお、ビード部補強層としてのコード層が
カーカスプライ折り返し端に近接して用いられるが、該
コード層がカーカスプライ折り返し端をこえて延びる場
合、第1の凹部はこのビード部補強層とタイヤ最大幅位
置との間の外皮ゴム外表面に形成するのが好ましい。
【0033】
【実施例】本発明の空気入りタイヤの第1実施例を図1
及び図2に従って説明する。
【0034】図2に示される如く、空気入りタイヤ10
は一対のビード12と、トロイダル状をしたカーカス層
14とを有し、このカーカス層14は、内部にラジアル
方向に延びる多数本のコードが埋設された少なくとも1
枚のカーカスプライ16から構成されている。
【0035】カーカスプライ16は、一方のビード12
から他方のビード12まで延びることにより、ビード1
2の軸方向内側に位置する本体部18と、ビード12の
周りを外側に折返されると共に、本体部18に沿って、
即ち本体部18にほぼ平行に延びることにより、ビード
12の軸方向外側に位置する外側プライとしての折り返
し部20と、から構成されている。
【0036】カーカス層14の半径方向外側には、少な
くとも2枚のベルトプライ22からなるベルト層24が
配置され、これらのベルトプライ22内には、周方向に
対して傾斜した多数本の補強コードが埋設されると共
に、これらの補強コードは隣接する少なくとも2枚のベ
ルトプライ22において互いに交差している。
【0037】また、ベルト層24の半径方向外側には、
主溝、横溝等の溝26が形成されたトレッド28が、さ
らに、カーカス層14の軸方向両外側には、サイドウォ
ール30がそれぞれ配置されている。
【0038】サイドウォール30には、カーカスプライ
16の折り返し部20の半径方向外端20Aとタイヤ最
大幅位置Mとの間の外皮ゴム外表面27には、第1の凹
部としての凹部36が形成されている。この凹部36の
深さGは、形成位置(凹部36の最深部36Aの位置)
におけるタイヤ厚さCの1/10〜1/2であることが
好ましく、周方向に離れて多数形成されている。ここで
凹部36の深さGが、小さすぎる場合には、本来のビー
ド耐久性向上の効果が薄れてしまい、深さGが、大きす
ぎる場合には、凹部36の、ことに最深部外表面に応力
が集中して著大な歪が生じ、この結果、しわやわれが発
生してビード部耐久性が逆に低下してしまううれいがあ
るからである。
【0039】ここで、これら凹部36は、その最深部3
6Aが折り返し部20の半径方向外端20Aとタイヤ最
大幅位置Mとの間に位置していればよく、例えば、凹部
36の半径方向外側部が部分的にタイヤ最大幅位置Mを
越えて半径方向外側に延びていたり、あるいは、凹部3
6の半径方向内側部が部分的に折り返し部20の半径方
向外端20Aを越えて半径方向内側に延びていても良
い。このようなことから凹部36より半径方向外側に生
じている内部応力がこの凹部36によって遮断され、折
り返し部20の半径方向外端20Aへの内部応力の影響
が低減されるのである。
【0040】一方、トレッド28の半径方向外側に配置
されたトレッド部の側面領域としてのバットレス部28
Aには、所謂チェーン掛けと呼ばれる第2の凹部とし幅
狭の凹部38が周上にほぼ同一間隔をおいて配置されて
いる。
【0041】図1に示される如く、好適な実施例は凹部
36全体が、隣接する凹部38の間に配置されている。
また、空気入りタイヤ10の軸方向から見た凹部36及
び凹部38の形状は略矩形とされている。なお、この凹
部36は折り返し部20の半径方向外端20Aから、半
径方向外側に15mm離れた位置に、深さGが、タイヤ厚
さC(28mm)の1/3で、半径方向長さLが40mmと
されている。
【0042】次に、本発明の第2実施例を図3に従って
説明する。なお、第1実施例と同一部材については、同
一符号を付してその説明を省略する。
【0043】図3に示される如く、本実施例において
は、空気入りタイヤ10の軸方向から見た凹部36の形
状は円形、略長方形、及び平行配置された半径方向の長
円形とされており、それぞれが凹部38の間にそれぞれ
配置されている。なお、凹部36の周方向両端部36
A、36Bがそれぞれ、凹部38とオーバーラップして
も良い。
【0044】従って、本実施例においても、第1実施例
と同様な効果が得られる。 (試験例1)図1に示される本実施例の空気入りタイヤ
(リブパターン)と図6に示されるような従来例1及び
従来例2の空気入りタイヤ(いずれもリブパターン)
と、を表2の仕様(各タイヤのサイズは11/70R2
2.5、)で試作して、各タイヤに8.0Kgf/cm2 の内
圧を充填すると共に、100%積載で一般路を走行し、
5万km走行後のプライ端亀裂と偏摩耗を観測してその測
定結果を表2に示した。また、10万km走行後のプライ
端亀裂と偏摩耗を観測してその測定結果を表3に示し
た。 5万km走行後
【0045】
【表2】
【0046】10万km走行後
【0047】
【表3】
【0048】表2及び表3の結果から、本発明の空気入
りタイヤが優れていることが明らかとなった。
【0049】次に、本発明の空気入りタイヤの第3実施
例及び第4実施例を図4及び図5に従って説明する。
【0050】なお、第1実施例と同一部材については、
同一符号を付してその説明を省略する。
【0051】図4及び図5に示される如く、本実施例の
空気入りタイヤ40のトレッド44は、タイヤ幅方向端
部42Aが第2の凹部となるラグ溝42が形成されたブ
ロックパターン又はラグパターンとされており、第1実
施例と同様に凹部36全体が、隣接するラグ溝42のタ
イヤ幅方向端部42Aの間に配置されている。
【0052】従って、本実施例においても、第1実施例
と同様な効果が得られる。また、本発明は、カーカス或
いはビード補強層に高強力の繊維(例えばスチール)を
用いているタイヤ(例えばトラック・バス用タイヤ)に
好適である。更に、ビード部補強層としてのコード層が
カーカスプライ折り返し端に近接して用いられて、該コ
ード層がカーカスプライ折り返し端をこえて延びる場合
には、第1の凹部はこのビード部補強層とタイヤ最大幅
位置との間の外皮ゴム外表面に形成するのが好ましい。
【0053】(試験例2)第3実施例の空気入りタイヤ
(ブロックパターン;図4参照)と従来例3及び従来例
4(いずれもブロックパターン)の空気入りタイヤと、
を表4の仕様(各タイヤのサイズは11/70R22.
5、)で試作して、各タイヤに8.0Kgf/cm2 の内圧を
充填すると共に、100%積載で一般路を走行し、10
万km走行後のプライ端亀裂と偏摩耗を観測してその測定
結果を表4に示した。
【0054】
【表4】
【0055】(試験例3)第4実施例の空気入りタイヤ
(ラグパターン;図5参照)と従来例5及び従来例6の
空気入りタイヤと、を表5の仕様(各タイヤのサイズは
10.00R20)で試作して、各タイヤに7.5Kgf/
cm2 の内圧を充填すると共に、100%積載で一般路を
走行し、5万km走行後のプライ端亀裂と偏摩耗を観測し
てその測定結果を表5に示した。
【0056】
【表5】
【0057】表4及び表5の結果から、本発明の空気入
りタイヤが優れていることが明らかとなった。
【0058】
【発明の効果】本発明は前記構成としたので、ビード部
耐久性を向上させつつ、ショルダー部の偏摩耗の発生を
防止することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る空気入りタイヤのサ
イドウォールを示す側面図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る空気入りタイヤの上
半分を示す子午線断面図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る空気入りタイヤのサ
イドウォールを示す側面図である。
【図4】本発明の第3実施例に係る空気入りタイヤの上
半分を示す子午線断面図である。
【図5】本発明の第4実施例に係る空気入りタイヤの上
半分を示す子午線断面図である。
【図6】従来例に係る空気入りタイヤの上半分を示す子
午線断面図である。
【図7】従来例に係る空気入りタイヤのサイドウォール
を示す側面図である。
【図8】従来例に係る空気入りタイヤのトレッドを示す
平面図である。
【図9】従来例に係る空気入りタイヤのラグパターンを
示す斜視図である。
【符号の説明】
10 空気入りタイヤ 12 ビード 16 カーカスプライ 18 本体部 20 折り返し部(外側プライ) 20A 半径方向外端 27 外皮ゴム外表面 28 トレッド 28A バットレス部(トレッド部の側面領域) 30 サイドウォール 36 凹部 38 凹部 40 空気入りタイヤ 42 ラグ溝 44 トレッド M タイヤ最大幅位置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対をなすビードと、これに跨がってトロ
    イダル状に延びるカーカスプライと、これらを覆う外皮
    ゴムとを備え、前記カーカスプライが前記ビードのタイ
    ヤ軸方向内側から外側へと折り返されており、この折り
    返し端がタイヤ最大幅位置よりもタイヤ径方向内側に位
    置するとともに、折り返し端とタイヤ最大幅位置との間
    の外皮ゴム外表面にタイヤ周方向に離れた多数の第1の
    凹部が形成されるとともに、前記カーカスプライの半径
    方向外側に形成されるトレッド部の側面領域にもタイヤ
    周方向に離れた多数の第2の凹部が形成された空気入り
    タイヤにおいて、 前記第2の凹部のうち隣接する凹部間にある領域のタイ
    ヤ径方向内側延長上に前記第1の凹部の少なくとも一部
    を配置したことを特徴とする空気入りタイヤ。
JP4287690A 1992-07-17 1992-10-26 空気入りタイヤ Pending JPH0680004A (ja)

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