JP6173081B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、タイヤのリム滑りを抑制することにより、操縦安定性能を向上させた空気入りタイヤに関するものである。
従来、タイヤのリムフィット性を良好にして操縦安定性能を向上させるために、主にビード部内部の構成に工夫がなされてきた。例えば、ビード部の耐久性がリムフィット性に影響するとして、ビードコアのタイヤ径方向外側にビードフィラゴム層および内側にインナーフィラゴム層を配置することによって、ビード部の耐久性を改善したタイヤが提案されている(特許文献1)。
また、タイヤの加硫成形時に一対のビード部の形状が不均一になると、タイヤのユニフォミティ性が損なわれて操縦安定性能が低下することに着目し、少なくともいずれか一方のビードコアの外周面に有機繊維の平織物にゴムを被覆したビードカバーテープを、巻き付け回数を調整しながら重ねて巻き付けることによって、一対のビード部を均一に形成したタイヤも提案されている(特許文献2)。
特開2008−094264号公報 特開2012−040900号公報
しかしながら、特に、低偏平率かつ高インチである超高性能タイヤ等においては、その他のタイヤに比べてタイヤの挙動に応じて生じるタイヤ幅方向の入力が大きくなるため、上述したようなビード部の改良をもってしてもなお、主にコーナリング時等のタイヤのリムフィット性については、該タイヤとリムとの間に、特にタイヤ周方向の滑り現象(以下、リム滑りともいう)が生じる場合があり、この点について更なる改善の余地が残されていることが分かった。
そこで、本発明は、タイヤのリム滑りを抑制することにより、操縦安定性能を向上させた空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明の要旨は、以下のとおりである。
本発明の空気入りタイヤは、1対のビード部に設けられたビードコア間にトロイダル状に跨る、少なくとも1層のカーカスを有する空気入りタイヤであって、前記タイヤを適用リムに装着し所定空気圧を充填し所定荷重を負荷した状態における、前記タイヤの前記リムからの離反点より、タイヤ径方向外側のタイヤ外表面に、タイヤ幅方向に突出するリムガードを具え、前記タイヤを適用リムに装着し所定空気圧を充填し荷重を負荷しない、基準状態における、該リムガードのタイヤ幅方向最外端から前記タイヤのビードトウまでのタイヤ径方向距離 の、タイヤ高さTHに対する比H /THが、35%以上60%以下であり、かつ該タイヤ径方向距離H が、32mm以上37mm以下であること、を特徴とする。
かかる構成の本発明の空気入りタイヤによれば、タイヤのリム滑りを抑制することにより、操縦安定性能を向上させることができる。
本発明の空気入りタイヤにおいては、前記基準状態におけるタイヤ幅方向断面視で、前記ビードコアの中心から前記離反点にわたるタイヤ径方向領域mにおける、タイヤ外表面の形状が、曲率中心が前記タイヤ外表面の外側に位置する1又は複数の円弧のみを滑らかに連ねてなることが好ましい。
かかる構成によれば、タイヤのビード部とリムとの接触圧分布を均一にして、タイヤのリム滑りをより効果的に抑制することができる。
また、本発明の空気入りタイヤにおいては、前記タイヤ径方向領域mにおける、タイヤ外表面の形状が、曲率中心が前記タイヤ外表面の外側に位置する単一の円弧からなることが好ましい。
かかる構成によれば、タイヤのビード部とリムとの接触圧分布をより均一にして、タイヤのリム滑りを更に効果的に抑制することができる。
本発明の空気入りタイヤにおいては、前記基準状態におけるタイヤ幅方向断面視で、前記ビードコアの中心から前記リムガードのタイヤ幅方向最外端にわたるタイヤ径方向領域Mにおける、タイヤ外表面の形状が、曲率中心が前記タイヤ外表面の外側に位置する1又は複数の円弧のみを滑らかに連ねてなることが好ましい。
かかる構成によれば、タイヤ幅方向の大きな入力に対する、タイヤ径方向領域Mの変形を均一化して、優れた操縦安定性を確保することができる。
本発明の空気入りタイヤにおいては、前記タイヤ径方向領域Mにおける、タイヤ外表面の形状が、曲率中心が前記タイヤ外表面の外側に位置する単一の円弧からなることが好ましい。
かかる構成によれば、タイヤ幅方向の大きな入力に対する、タイヤ径方向領域Mの変形を均一化して、より優れた操縦安定性を確保することができる。
なお、本発明において、「適用リム」とは、タイヤが生産され、使用される地域に有効な産業規格であって、日本ではJATMA YEAR BOOK、欧州ではETRTO STANDARD MANUAL、米国ではTRA YEAR BOOK等に記載されている、適用サイズにおける標準リムをいう。また、「所定空気圧」とは、上記のJATMA等に記載されている適用サイズ・プライレーティングにおける最大負荷能力に対応する空気圧をいい、「所定荷重」とは、前記最大負荷能力に相当する荷重をいうものとする。
また、本発明における、タイヤ高さ、リムガードのタイヤ幅方向最外端からビードトウまでのタイヤ径方向距離等の諸元は、特に断りのない限り、当該タイヤを適用リムに装着し所定空気圧を充填し荷重を負荷しない状態(本発明において、以下「基準状態」という。)で測定するものとする。
本発明によれば、タイヤのリム滑りを抑制することにより、操縦安定性能を向上させた空気入りタイヤを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの、半部のタイヤ幅方向断面図である。 (a)図1のタイヤの、ビード部近傍のタイヤ幅方向断面図である。(b)従来の空気入りタイヤの、ビード部近傍のタイヤ幅方向断面図である。 (a)図1のタイヤに、荷重が負荷され、かつタイヤ幅方向から大きな入力があった際のタイヤの挙動を示す図である。(b)従来の空気入りタイヤに、荷重が負荷され、かつタイヤ幅方向から大きな入力があった際のタイヤの挙動を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の空気入りタイヤ(以下、「タイヤ」とも称する)について、その実施形態を例示して詳細に説明する。
図1は、本発明に係る空気入りタイヤの半部の幅方向断面を、適用リムに装着し所定空気圧を充填し荷重を負荷しない、基準状態で示したものである。空気入りタイヤ10は、超高性能タイヤであり、1対のビード部11(その一方を図示)に設けられたビードコア1と、ビードコア1間にトロイダル状に跨る少なくとも1層(図示例では1層)のカーカス2とを備え、該ビード部11近傍のタイヤ10のタイヤ外表面には、該タイヤ10とリム7との組立体に所定荷重を負荷した際の、タイヤ10のリム7からの離反点Rより、タイヤ径方向外側に、タイヤ幅方向外側に突出するリムガード5を有する。また、前記離反点R上またはその近傍のタイヤ外表面には、タイヤ10とリム7との嵌合状態を外部から判断できるように、タイヤ周方向に細線状に延在する微小幅のリムライン13が設けられている。なお、符号8は、ビード部11のタイヤ幅方向最内側にあたるビードトウを示す。
また、前記超高性能タイヤとは、高速走行時やコーナリング時の操縦安定性能に優れ、例えば、超高性能スポーツカーに対応するタイヤであって、タイヤのビードトウからタイヤ赤道におけるトレッド表面までのタイヤ径方向距離であるタイヤ高さ(断面高さ)THを、該タイヤの総幅からタイヤサイドウォール部のリムガード5や模様・文字等を除いた幅であるタイヤ幅(断面幅)で除して求められる偏平率が概ね25%以上40%以下程度であるタイヤを指している。
図2では、(a)に、本発明に係るタイヤ10のビード部11付近の断面図を示し、(b)に、従来タイヤのビード部11′付近の断面図を示して、双方を比較した。図2において図1と同様の構成要素は、図1と同じ参照符号を付してその説明を省略する。ここでは、タイヤ幅方向外側に突出したリムガード5および5′のタイヤ幅方向最外端5eおよび5e′は、ビード部11および11′の先端であるビードトウ8からタイヤ径方向外側にHおよびHのタイヤ径方向距離(以下、リムガード高さHおよびHともいう)をおいて配置されている。
ここにおいて、本発明に係るタイヤ10におけるリムガード高さHを、通常、例えば28mm前後である従来タイヤのリムガード高さHよりも大きく、特には、前記リムガード高さHを32mm以上37mm以下とすることが肝要である。
かかる構成の本発明タイヤによれば、超高性能タイヤにおいても、タイヤ10のリム滑りを抑制することにより、操縦安定性能を向上させることができる。これは、タイヤ10の形状が、所定荷重およびタイヤ幅方向の大きな入力によって大幅に歪む場合においても、リムガード5とリムフランジの先端部7eとが接触しないこと、また、リムガード5のボリュームが、サイドウォールの剛性分布の最適化に寄与することによる。すなわち、リムガード高さHを32mm以上とすることによって、操縦安定性能に大きく影響するサイドウォールの剛性分布を、従来構造よりもタイヤ径方向外側へ移行することができる。
その様子を、図3の断面図に示した。(a)が本発明に係るタイヤ10であり、(b)が従来タイヤである。図3(b)においては、前記の負荷荷重および入力によってタイヤが変形し、リムガード5′とリムフランジの先端部7eとが接触している。このとき、リムガード5′とリムフランジの先端部7eは、タイヤ周方向に連続して接触することになるが、各々の接点における接触圧がタイヤ周方向位置によって大きく異なる部分が生じるため、リムフィット性が不安定になる。具体的には、タイヤ周方向における前記接触圧の違いに起因して、タイヤ・リム組立体の組立て当初のビード部11′とリム7との位置関係から、ビード部11′をタイヤ周方向に動かす力が働き、その結果、リム滑りが生じることになる。
一方、図3(a)を参照すると、本発明に係るタイヤ10では、リムガード5とリムフランジの先端部7eとが接触しないことから、ビード部11とリム7の位置関係がタイヤ組立て当初のまま維持される。つまり、本発明に係るタイヤ10は、安定したリムフィット性を有してリム滑りを抑制し、その結果として操縦安定性能を向上させることができる。
また、本発明に係るタイヤ10においては、前記リムガード高さHを大きくするに伴い、タイヤ10のサイドウォール部が、従来に比べて、路面に対して垂直方向に立ち上がることになる。すると、当該サイドウォール部の張力が従来よりも増加し、タイヤ形状の変形を抑制する効果も期待できるため、この点からも操縦安定性能の向上が見込める。このときのタイヤ10の断面幅は、例えばJATMA規格の96%から98%程になる。
なお、リムガード高さHが32mm未満である場合、タイヤ10に適用される負荷荷重およびタイヤ幅方向の入力が大きくなると、従来タイヤと同様に、リムガード5とリムフランジの先端部7eとが接触してリムフィット性が悪化し、リム滑りを誘発するおそれがある。また、当該距離Hが37mmを超える場合、サイドウォールの剛性分布がタイヤ径方向外側に寄りすぎることに起因してバランスが崩れ、操縦安定性能を悪化させる恐れがある。更に、リムガード高さHは、34mm以上36mm以下とすることが、操縦安定性能をより高める等の観点から、好ましい。
更に、図1および図2(a)の実施形態に示す通り、本発明に係る空気入りタイヤ10においては、ビード部11の、ビードコア1の中心から離反点Rにわたるタイヤ径方向領域m、すなわち、タイヤ幅方向断面において、ビードコア1の中心を通りタイヤの軸線に平行な直線と、離反点Rを通りタイヤの軸線に平行な直線との間の領域における、タイヤ外表面の形状が、曲率中心がタイヤ外表面の外側に位置する1又は複数の円弧のみを滑らかに連ねてなることが好ましい。
かかる構成によれば、超高性能タイヤにおいても、ビード部11とリム7とのフィット性を高めてリム滑りを低減することができる。
図2(b)からも分かるように、従来タイヤのビード部11′のタイヤ外表面は、曲率中心がタイヤ外表面の外側に位置する円弧rと曲率中心がタイヤ外表面の内側に位置する円弧rとを含む複数の円弧を、1又は複数の変曲点を介して滑らかに連ねた形状であり、タイヤ幅方向外側に凹となる部分(凹部)と、該側に凸となる部分(凸部)とを有しているものが多い。このようなタイヤ形状は、タイヤがリムにフィットする際に、リムによって圧縮されたタイヤのゴムが元の形状に戻ろうとするゴムの粘弾性を利用して、該タイヤとリムとの間の隙間を埋めることを目的に採用されてきた。かような形状は、リムフィット性に最も優れているとされてきたが、タイヤ幅方向への入力が大きい場合においては、一概に優れているとは言い切れないことが分かった。
すなわち、従来タイヤのビード部11′のタイヤ外表面の凹凸した形状に起因して、タイヤ幅方向の入力が大きい場合には、ビード部11′とリム7との接触圧分布が前記凸部に集中することになる。その結果、凸部が梃子の力点となって、タイヤ・リム組立体の組立て当初のビード部11′とリム7との位置関係から、ビード部11′をタイヤ周方向に動かす力が働き、リム滑りが生じる場合がある。このような問題に起因するリム滑りを抑制するため、ビード部11のタイヤ径方向領域mのタイヤ外表面を、曲率中心がビード部11のタイヤ外表面の外側に位置する1又は複数の円弧のみを滑らかに連ねてなる形状、すなわち、当該領域全体にわたってタイヤ幅方向外側に凹となる形状として、該領域におけるビード部11のタイヤ外表面とリム7との接触圧分布を均一にすることが好ましい。
また、該領域mのタイヤ外表面の形状が、曲率中心が前記ビード部の外表面よりタイヤ幅方向外側に位置する単一の円弧rからなることが更に好ましい。
このように、単一の円弧rのみによる構成とした場合には、ビード部の外表面がリムフランジに隙間なく接することができるので、リム滑りが抑制される。このとき、当該円弧rの曲率半径は、10mm以上18mm以下であることが好ましい。10mm未満であるとリムガード5とフランジの先端7eとが接触しやすくなる。18mm超であるとタイヤ幅方向に大きな入力があった場合、入力とは反対側のビード部10のビード背面とリムフランジ5の間に空気が流入し、隙間ができやすくなる。特には、前記円弧の曲率半径が12mm以上15mm以下であると、操縦安定性能に特に有利である。
更に、ビード部11の、ビードコア1の中心からリムガード5のタイヤ幅方向最外端5eにわたるタイヤ径方向領域M、すなわち、タイヤ幅方向断面において、ビードコア1の中心を通りタイヤの軸線に平行な直線と、リムガード5のタイヤ幅方向最外端5eを通りタイヤの軸線に平行な直線との間の領域における、タイヤ外表面の形状が、曲率中心がタイヤ外表面の外側に位置する1又は複数の円弧のみを滑らかに連ねてなることが好ましい。
かかる構成によれば、タイヤ幅方向の大きな入力に対して、タイヤ径方向領域Mの変形が均一化され、タイヤ自身が元の形状に戻ろうとする力も均一に発生しやすくなるため、優れた操縦安定性を確保することができる。
また、該領域Mのタイヤ外表面の形状が、曲率中心が前記ビード部11のタイヤ外表面よりタイヤ幅方向外側に位置する単一の円弧rからなることが更に好ましい。
このように単一の円弧のみによる構成とした場合には、ビード部の外表面がリムフランジに隙間なく接することができる。このとき、当該円弧の曲率半径は、10mm以上18mm以下であることが好ましい。10mm未満であるとリムガード5とフランジの先端7eとが接触しやすくなってしまう。18mm超であるとタイヤ幅方向に大きな入力があった場合、入力とは反対側のビード部10のビード背面とフランジの間に空気が流入し、隙間が出来やすくなってしまう。特には、前記円弧の曲率半径が12mm以上15mm以下であると、操縦安定性能に特に有利である。なお、上記領域mおよびMにおけるタイヤ外表面の形状については、前記リムライン13の外表面形状は考慮に入れないものとする。
なお、リムガード高さHの、タイヤ高さTHに対する比H/THは、35%以上60%以下である。この範囲であれば、本発明の効果を十分に得ることができる。また、本発明のタイヤは、タイヤ高さTHが58mm以上100mm以下のタイヤに適用することが効果的である。
また、本発明は、タイヤ偏平率が25%以上40%以下であるタイヤに適用すると効果的である。
また、本発明に係るタイヤ10においては、ビード部11のタイヤ外表面には、ビード部11とリム7とが滑りにくいように、摩擦係数の大きいゴムを用いることができる。摩擦係数の大きいゴムとは、例えば、0℃における貯蔵弾性率E’が40Pa以上等である。
また、ビード部11のタイヤ外表面の摩擦係数を大きくするためには、例えば、表面の突起物(スピュー等)を除去したり、ヤスリ等で表面粗さを大きくしたりして、当該タイヤ外表面の粗処理を行い、タイヤをリムとの接触面を増大させることもできる。
なお、本発明に用いることのできるタイヤは、例えば、図1に示すように、ビードコア1間にトロイダル状に跨るカーカス2のクラウン部の、タイヤ径方向外側に配置された2層の傾斜ベルト層3a、3bからなる傾斜ベルト3と、この傾斜ベルト3のタイヤ径方向外側に配置された1層の周方向ベルト4と、その周方向ベルト4のタイヤ径方向外側に配置されたトレッド6と、を具えることができる。
また、図1および図2に示すリムガード5は、タイヤ幅方向最外側に1つの頂点を有する形状であるが、タイヤ幅方向外側に2つの頂点を有する形状(例えば、台形状)や、その他の形状であってもよい。
以下、本発明の実施例について説明する。
発明例タイヤ1〜8、従来例タイヤ1および比較例タイヤ1〜4(ともに、タイヤサイズは235/35ZR20)を表1に示す仕様のもと試作し、リム滑り性および操縦安定性能を評価した。
なお、表中のAは、タイヤ径方向領域mまたはMにおける、タイヤ外表面を形成する円弧の曲率中心のうち少なくとも1つが、タイヤ外表面の内側にあることを示している。この場合、タイヤ10の外表面の形状は、図2(b)に示した従来タイヤのように、タイヤ幅方向外側に向かって凸となる部分を有する。一方、表中のBは、タイヤ径方向領域mまたはMにおける、タイヤ外表面を形成する円弧の曲率中心の全てが、タイヤ外表面の外側にあることを示している。この場合、タイヤ10の外表面形状は、図2(a)の本発明に係るタイヤのように、該領域全体にわたってタイヤ幅方向外側に凹となる。
発明例タイヤ1は、図1に示すベルト構造を有し、リムガード高さHは32.0mmである。タイヤ径方向領域mおよびMにおけるタイヤ外表面には、タイヤ幅方向外側に向かって凸となる部分を有する。
発明例タイヤ2〜4、従来例タイヤおよび比較例タイヤ1、2は、Hの値を変化させたこと以外は、発明例タイヤ1と同様である。
発明例タイヤ5は、領域mの外表面形状を変化させたこと以外は、発明例タイヤ1と同様である。
発明例タイヤ6〜8および比較例タイヤ3、4は、Hの値ならびに領域mの外表面形状共に発明例タイヤ1と異なる。
(リム滑り性)
各供試タイヤを車体に組み付け、所定空気圧を充填した後、ドライ状態のサーキットコースで走行させた。高速直進走行および旋回走行を繰り返し行い、走行後のリムとタイヤとの相対的な円周方向のずれ量(リム滑り量)を測定した。
なお、リム滑り量は、車体に組み付けたタイヤごとの、ここでは4本のタイヤそれぞれの滑り量を計測し、それらの平均滑り量について、従来例タイヤにおける平均滑り量を100として指数化し、リム滑り性を評価した。数値が小さいほど、リム滑りが少ないことを示している。
(操縦安定性能)
ドライ状態のサーキットコースにおいて、プロのテストドライバーによる実車官能試験を行い、その評価点数を10点満点として表1に示した(実車フィーリング)。数値が大きいほど、操縦安定性能に優れていることを示している。
Figure 0006173081
表1より、発明例タイヤは、従来例タイヤおよび比較例タイヤ対比で、リム滑り性を低減して操縦安定性能を向上させたことが分かる。
本発明の空気入りタイヤによれば、タイヤ幅方向の入力が比較的大きい超高性能タイヤ等においても、リム滑りを抑制し、操縦安定性能を向上させることができる。
1 ビードコア
2 カーカス
3 傾斜ベルト
3a、3b 傾斜ベルト層
4 周方向ベルト
5 リムガード
5e、5e′リムガードのタイヤ幅方向最外端
6 トレッド
7 リム
7e、7e′リムフランジの先端部
8 ビードトウ
10 空気入りタイヤ
11、11′ビード部
13 リムライン
m ビードコアの中心から離反点にわたるタイヤ径方向領域
M ビードコアの中心からリムガードのタイヤ幅方向最外端にわたるタイヤ径方向領域
、H リムガード高さ(リムガードのタイヤ幅方向最外端からビードトウまでのタイヤ径方向距離)
TH タイヤ高さ(ビードトウからタイヤ赤道におけるトレッド表面までのタイヤ径方向距離)
R 離反点

Claims (5)

  1. 1対のビード部に設けられたビードコア間にトロイダル状に跨る、少なくとも1層のカーカスを有する空気入りタイヤであって、
    前記タイヤを適用リムに装着し所定空気圧を充填し所定荷重を負荷した状態における、前記タイヤの前記リムからの離反点より、タイヤ径方向外側のタイヤ外表面に、タイヤ幅方向に突出するリムガードを具え、
    前記タイヤを適用リムに装着し所定空気圧を充填し荷重を負荷しない、基準状態における、該リムガードのタイヤ幅方向最外端から前記タイヤのビードトウまでのタイヤ径方向距離 の、タイヤ高さTHに対する比H /THが、35%以上60%以下であり、かつ該タイヤ径方向距離H が、32mm以上37mm以下であること、を特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記基準状態におけるタイヤ幅方向断面視で、前記ビードコアの中心から前記離反点にわたるタイヤ径方向領域mにおける、タイヤ外表面の形状が、曲率中心が前記タイヤ外表面の外側に位置する1又は複数の円弧のみを滑らかに連ねてなること、を特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記タイヤ径方向領域mにおける、タイヤ外表面の形状が、曲率中心が前記タイヤ外表面の外側に位置する単一の円弧からなること、を特徴とする請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記基準状態におけるタイヤ幅方向断面視で、前記ビードコアの中心から前記リムガードのタイヤ幅方向最外端にわたるタイヤ径方向領域Mにおける、タイヤ外表面の形状が、曲率中心が前記タイヤ外表面の外側に位置する1又は複数の円弧のみを滑らかに連ねてなること、を特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記タイヤ径方向領域Mにおける、タイヤ外表面の形状が、曲率中心が前記タイヤ外表面の外側に位置する単一の円弧からなること、を特徴とする請求項4に記載の空気入りタイヤ。
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