JP5664403B2 - 線幅測定装置、画像処理装置、画像処理システム及びプログラム - Google Patents
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Description
請求項2に記載の発明は、前記取得手段により取得された前記2値画像に基づいて前記角度θを検出する検出手段を更に備え、前記生成手段は、前記検出手段により検出された前記角度θに基づいて、前記線幅情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の線幅測定装置である。
請求項3に記載の発明は、画像形成装置の線幅に関する出力特性を把握できる線幅見本を印刷した媒体を画像読取装置により読み取ることで得られた2値画像を取得する取得手段と、前記線幅見本が画像読取の主走査方向に対して角度θ(0°<θ<90°)をなす向きで前記媒体を前記画像読取装置により読み取ることで前記2値画像の当該線幅見本に対応する画像に繰り返し発生することとなった画像の段差の繰り返し周期を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された前記繰り返し周期を用いて、前記線幅見本の幅に関する線幅情報を生成する生成手段とを備えたことを特徴とする線幅測定装置である。
請求項4に記載の発明は、前記生成手段は、前記2値画像の前記線幅見本に対応する画像のうち、前記抽出手段により抽出された前記繰り返し周期の整数倍の長さの画像を用いて、前記線幅情報を生成することを特徴とする請求項3に記載の線幅測定装置である。
請求項5に記載の発明は、前記取得手段により取得された前記2値画像に基づいて前記角度θを検出する検出手段と、前記検出手段により検出された前記角度θと、前記線幅見本が前記主走査方向に対してなすべき角度として予め定められた基準角度との差分が予め定められた閾値以下であるかどうか判定する判定手段と、前記判定手段により前記差分が前記閾値以下でないと判定された場合に、前記媒体を前記画像読取装置により再度読み取ることを指示する指示手段とを更に備えたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の線幅測定装置である。
請求項6に記載の発明は、自身の線幅に関する出力特性を把握できる線幅見本を媒体に印刷する印刷手段と、前記印刷手段により前記線幅見本が印刷された媒体を読み取る読取手段と、前記読取手段により前記媒体を読み取ることで得られた2値画像を取得する取得手段と、前記線幅見本が画像読取の主走査方向に対して角度θ(0°<θ<90°)をなす向きで前記媒体を前記読取手段により読み取ることで前記2値画像の当該線幅見本に対応する画像に繰り返し発生することとなった画像の段差の繰り返し周期を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された前記繰り返し周期を用いて、前記線幅見本の幅に関する線幅情報を生成する生成手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置である。
請求項7に記載の発明は、前記印刷手段は、前記線幅見本が前記主走査方向に対してなすべき角度として予め定められた基準角度をなす向きで前記媒体が読み取られるように、当該線幅見本に加えて、当該基準角度に応じた折り線を当該媒体に印刷することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置である。
請求項8に記載の発明は、前記読取手段は、前記線幅見本が前記主走査方向に対してなすべき角度として予め定められた基準角度をなす向きで前記媒体が読み取られるように当該媒体の向きを規制する規制部材を更に備えたことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の画像処理装置である。
請求項9に記載の発明は、前記印刷手段は、前記線幅見本の印刷の主走査方向及び副走査方向の少なくとも一方を示す情報を更に前記媒体に印刷することを特徴とする請求項6乃至請求項8の何れかに記載の画像処理装置である。
請求項10に記載の発明は、前記印刷手段は、前記抽出手段により抽出された前記繰り返し周期の予め定められた個数分の長さ以上の前記線幅見本を前記媒体に印刷することを特徴とする請求項6乃至請求項9の何れかに記載の画像処理装置である。
請求項11に記載の発明は、印刷装置の線幅に関する出力特性を把握できる線幅見本の印刷を指示する印刷指示情報を送信する情報送信装置と、前記情報送信装置により送信された前記印刷指示情報に基づいて第1の線幅見本を第1の媒体に印刷する第1の印刷装置と、前記第1の印刷装置により前記第1の線幅見本が印刷された前記第1の媒体を読み取る第1の読取装置と、前記情報送信装置により送信された前記印刷指示情報に基づいて第2の線幅見本を第2の媒体に印刷する第2の印刷装置と、前記第2の印刷装置により前記第2の線幅見本が印刷された前記第2の媒体を読み取る第2の読取装置と、前記第1の印刷装置の線幅に関する出力特性と前記第2の印刷装置の線幅に関する出力特性とを近付けるための補正情報を生成する情報生成装置とを備え、前記情報生成装置は、前記第1の読取装置により前記第1の媒体を読み取ることで得られた第1の2値画像と、前記第2の読取装置により前記第2の媒体を読み取ることで得られた第2の2値画像とを取得する取得手段と、前記第1の線幅見本が画像読取の主走査方向に対して角度θ1(0°<θ1<90°)をなす向きで前記第1の媒体を前記第1の読取装置により読み取ることで前記第1の2値画像の当該第1の線幅見本に対応する画像に繰り返し発生することとなった画像の段差の第1の繰り返し周期と、前記第2の線幅見本が画像読取の主走査方向に対して角度θ2(0°<θ2<90°)をなす向きで前記第2の媒体を前記第2の読取装置により読み取ることで前記第2の2値画像の当該第2の線幅見本に対応する画像に繰り返し発生することとなった画像の段差の第2の繰り返し周期とを抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された前記第1の繰り返し周期を用いて、前記第1の線幅見本の幅に関する第1の線幅情報を生成し、前記抽出手段により抽出された前記第2の繰り返し周期を用いて、前記第2の線幅見本の幅に関する第2の線幅情報を生成する線幅情報生成手段と、前記線幅情報生成手段により生成された前記第1の線幅情報と前記第2の線幅情報とに基づいて、前記補正情報を生成する補正情報生成手段とを備えたことを特徴とする画像処理システムである。
請求項12に記載の発明は、コンピュータに、画像形成装置の線幅に関する出力特性を把握できる線幅見本を印刷した媒体を画像読取装置により読み取ることで得られた2値画像を取得する機能と、前記線幅見本が画像読取の主走査方向に対して角度θ(0°<θ<90°)をなす向きで前記媒体を前記画像読取装置により読み取ることで前記2値画像の当該線幅見本に対応する画像に繰り返し発生することとなった画像の段差の繰り返し周期を抽出する機能と、抽出された前記繰り返し周期を用いて、前記線幅見本の幅に関する線幅情報を生成する機能とを実現させるためのプログラムである。
請求項2の発明によれば、線幅見本を画像読取装置で読み取るときの角度を加味して、線幅測定の結果の安定性を向上することができる。
請求項3の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、線幅見本を画像読取装置で読み取ることによる線幅測定の結果の安定性を向上することができる。
請求項4の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、線幅見本を画像読取装置で読み取ることによる線幅測定の結果の精度を向上することができる。
請求項5の発明によれば、線幅見本を画像読取装置で読み取るときの角度を、予め定めた角度に近付けることができる。
請求項6の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、線幅見本を画像読取装置で読み取ることによる線幅測定の結果の安定性を向上することができる。
請求項7の発明によれば、線幅見本を読み取る読取手段に特別な機構を設けることなく、本構成を有していない場合に比較して、線幅見本を予め定めた角度で読み取り易くすることができる。
請求項8の発明によれば、線幅見本に加えて特別な情報を印刷することなく、本構成を有していない場合に比較して、線幅見本を予め定めた角度で読み取り易くすることができる。
請求項9の発明によれば、線幅見本が印刷の主走査方向及び副走査方向の何れの出力特性を示すものかが分かる。
請求項10の発明によれば、線幅見本を画像読取装置で読み取ることによる線幅の測定結果の精度を向上できる長さとして予め定められた長さの部分を線幅見本から取り出すことができる。
請求項11の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、線幅見本を画像読取装置で読み取ることによる線幅測定の結果の安定性を向上することができる。
請求項12の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、線幅見本を画像読取装置で読み取ることによる線幅測定の結果の安定性を向上することができる。
図1は、本実施の形態が適用される画像ハンドリングシステムの構成例を示したものである。
図示するように、この画像ハンドリングシステムは、端末装置10と、ターゲット画像処理装置(以下、「ターゲット装置」という)30aと、ハンドリング画像処理装置(以下、「ハンドリング装置」という)30bとがネットワーク80を介して接続されることにより、構成されている。
ハンドリング装置30bは、紙等の媒体から画像を読み取る画像読取機能、紙等の媒体に画像を形成する画像形成機能等を有し、出力される画像の画質特性をターゲット装置30aの画質特性に近付くように変化させる対象となる画像処理装置である。
図2は、画像ハンドリングシステムにおける各装置の機能構成例を示したブロック図である。
まず、端末装置10の機能構成について説明する。
図示するように、端末装置10では、アプリケーションプログラム(以下、「アプリケーション」という)18と、プリンタドライバ19と、画像ハンドリングユーティリティ20とが動作する。
このうち、アプリケーション18は、ユーザの操作に応じて、原稿データを作成したり、作成済の原稿データを取り込んだりするプログラムである。また、アプリケーション18は、ユーザの操作に応じて、テストチャートの電子データであるテストチャートデータの作成や取り込みも行う。
プリンタドライバ19は、アプリケーション18から原稿データに基づく印刷の要求があると、ターゲット装置30a及びハンドリング装置30bに原稿の印刷を指示する印刷指示データを送信するプログラムである。また、プリンタドライバ19は、アプリケーション18からテストチャートデータに基づく印刷の要求があると、ターゲット装置30a及びハンドリング装置30bにテストチャートの印刷を指示する印刷指示データも送信する。ここで、印刷指示データとは、例えばPDL(Page Description Language)で記述されたPDLデータである。また、印刷指示データには、解像度、階調情報、スクリーン等の画質に関する指示である画質指示と、文字、図形、イメージ等の描画命令である描画コマンドとが含まれる。本実施の形態では、印刷指示情報の一例として、印刷指示データを用いている。
抽象化原稿生成部22は、画質項目抽出部21が抽出した画質項目に基づいて、抽象化した原稿データ(以下、「抽象化原稿データ」という)を生成する。具体的には、画質項目抽出部21が抽出した画質項目に関するターゲットマッチング処理が行い易いように、その画質項目に着目した抽象化原稿データを生成する。
描画オブジェクト記憶部23は、抽象化原稿データを生成するために必要な描画オブジェクトを描画コマンドの形式で記憶したデータベースである。
出力指示部24は、抽象化原稿データをプリンタドライバ19に受け渡すことにより、プリンタドライバ19に対して、抽象化原稿の印刷を指示する印刷指示データの出力指示を行う。
画質特性比較部26は、画質項目抽出部21が抽出した画質項目ごとに、読取画像受付部25がターゲット装置30aから受け付けた読取画像と、読取画像受付部25がハンドリング装置30bから受け付けた読取画像とを比較する。
画質ターゲット情報生成部28は、画質特性比較部26による読取画像の比較結果に基づいて、ハンドリング装置30bで出力される画像の画質特性をターゲット装置30aで出力される画像の画質特性に近付けるための情報(以下、「画質ターゲット情報」という)を生成する。本実施の形態では、補正情報の一例として、画質ターゲット情報を用いている。また、補正情報を生成する補正情報生成手段の一例として、画質ターゲット情報生成部28を設けている。
図示するように、ターゲット装置30aは、画像処理部40aと、画像形成部50aと、画像読取部60aとを含んでいる。
このうち、画像処理部40aは、プリンタドライバ19からネットワーク80を通じて送信された印刷指示データに基づいて、画像処理を行い、画像データを出力する。
画像形成部50aは、画像処理部40aが出力した画像データに基づいて紙等の媒体に画像を形成し、原稿(抽象化原稿を含む)又はテストチャートを出力する。本実施の形態では、画像形成装置、印刷手段、第1の印刷装置の一例として、画像形成部50aを設けている。
画像読取部60aは、画像形成部50aが出力した抽象化原稿又はテストチャートを読み取り、読取画像をネットワーク80を通じて読取画像受付部25に送信する。尚、この画像読取部60aは、画像形成部50aが出力した抽象化原稿又はテストチャートを人手を介することなく読み取るインラインスキャナであってもよい。また、画像形成部50aとは別のスキャナ単体であってもよく、本実施の形態では2台の画像処理装置30の調整に関して記載しているが、例えば画像処理装置30が3台ある場合に、そのうち2台の画像処理装置30の画像形成部50の出力を1つのスキャナを用いて読み取ってもよい。本実施の形態では、画像読取装置、読取手段、第1の読取装置の一例として、画像読取部60aを設けている。
入力情報通知部41aは、プリンタドライバ19からネットワーク80を通じて入力された印刷指示データを描画処理部42aに通知する。
描画処理部42aは、入力情報通知部41aから通知された印刷指示データに含まれる描画コマンドに基づいて画像データを描画する。
色再現処理部43aは、描画処理部42aにより描画された画像データに対して各種の色再現処理を施す。ここで、色再現処理としては、描画コマンドにおける特定の色空間の色信号をトナーの色を成分とする別の色空間の色信号に変換する処理、色信号を色再現範囲内の別の色信号へ変換する処理、色信号の階調を補正する処理等がある。
中間調処理部44aは、スクリーン処理等により擬似中間調の画像を生成する。
図示するように、ハンドリング装置30bは、画像処理部40bと、画像形成部50bと、画像読取部60bと、画像ハンドリング部70とを含んでいる。
このうち、画像処理部40bは、プリンタドライバ19からネットワーク80を通じて送信された印刷指示データに基づいて、画像処理を行い、画像データを出力する。
画像形成部50bは、画像処理部40bが出力した画像データに基づいて紙等の媒体に画像を形成し、原稿(抽象化原稿を含む)又はテストチャートを出力する。本実施の形態では、画像形成装置、印刷手段、第2の印刷装置の一例として、画像形成部50bを設けている。
画像読取部60bは、画像形成部50bが出力した抽象化原稿又はテストチャートを読み取り、読取画像をネットワーク80を通じて読取画像受付部25に送信する。尚、この画像読取部60bは、画像形成部50bが出力した抽象化原稿又はテストチャートを人手を介することなく読み取るインラインスキャナであってもよい。また、画像形成部50bとは別のスキャナ単体であってもよく、本実施の形態では2台の画像処理装置30の調整に関して記載しているが、例えば画像処理装置30が3台ある場合に、そのうち2台の画像処理装置30の画像形成部50の出力を1つのスキャナを用いて読み取ってもよい。本実施の形態では、画像読取装置、読取手段、第2の読取装置の一例として、画像読取部60bを設けている。
画像ハンドリング部70は、ターゲット装置30aで出力される画像の画質特性に近い画質特性で画像を出力するための処理(以下、「画像ハンドリング処理」という)を行う。
入力情報通知部41bは、プリンタドライバ19からネットワーク80を通じて入力された印刷指示データを描画処理部42b及び画像ハンドリング部70に通知する。
描画処理部42bは、入力情報通知部41bから通知された印刷指示データに含まれる描画コマンドに基づいて画像データを描画する。その際、画像ハンドリング部70による決定に基づく描画処理を行う。
色再現処理部43bは、描画処理部42bにより描画された画像データに対して各種の色再現処理を施す。ここで、色再現処理としては、描画コマンドにおける特定の色空間の色信号をトナーの色を成分とする別の色空間の色信号に変換する処理、色信号を色再現範囲内の別の色信号へ変換する処理、色信号の階調を補正する処理等がある。その際、画像ハンドリング部70による決定に基づく色再現処理を行う。
中間調処理部44bは、スクリーン処理等により擬似中間調の画像を生成する。その際、画像ハンドリング部70による決定に基づく中間調処理を行う。
指示判定部71は、入力情報通知部41bから通知された印刷指示データに含まれる画質指示の内容を判定する。
描画判定部72は、入力情報通知部41bから通知された印刷指示データに含まれる描画コマンドの内容を判定する。
画像ハンドリングターゲット決定部73は、指示判定部71が内容を判定した画質指示と、画質ターゲット情報記憶部74に記憶された画質ターゲット情報とに基づいて、画像ハンドリング処理の目標となる画質特性を決定する。
画質ターゲット情報記憶部74は、画像ハンドリングユーティリティ20の画質ターゲット情報生成部28により生成された画質ターゲット情報を記憶する。
画像ハンドリングパラメータ記憶部75は、画像ハンドリングターゲット決定部73により決定された画質特性で画像を出力する画像ハンドリング処理で用いられる画像ハンドリングパラメータを記憶する。
まず、画像ハンドリングシステムにおけるターゲットマッチング処理時の動作について説明する。尚、画像ハンドリングシステムでは、原稿の印刷を指示する印刷指示データ及びテストチャートの印刷を指示する印刷指示データの何れかが送信される。原稿の印刷を指示する印刷指示データが送信された場合は、抽象化原稿生成部22が抽象化原稿データを生成し、出力指示部24が抽象化原稿の印刷を指示する印刷指示データの出力を指示するが、この処理は本発明に直接関係するものでないので説明を省略し、テストチャートの印刷を指示する印刷指示データが送信された場合のターゲットマッチング処理時の動作について説明する。
ユーザは、アプリケーション18上で、テストチャートデータと、画質特性を合わせる目標となるターゲット装置30aと、画質特性をその目標に合わせる対象であるハンドリング装置30bとを指定する。これにより、プリンタドライバ19がテストチャートデータに基づく印刷を指示する印刷指示データを生成すると、画像ハンドリングユーティリティ20の動作が開始する。
すると、画像ハンドリングユーティリティ20では、まず、読取画像受付部25がこれらの読取画像を受け付ける(ステップ205)。
次に、画質特性比較部26が、読取画像受付部25から読取画像を受け取り、これらの読取画像に基づいて、ターゲット装置30aの画質特性とハンドリング装置30bの画質特性とを比較する。具体的には、画質項目抽出部21が抽出した画質項目に対して、読取画像受付部25が受け付けたターゲット装置30aでの読取画像から得られる画質特性と、読取画像受付部25が受け付けたハンドリング装置30bでの読取画像から得られる画質特性との対応付けを行う(ステップ206)。
その結果、全ての画質項目について対応付けが終了していないと判定すれば、画質特性比較部26は、ステップ206に戻り、画質項目に対して、ターゲット装置30aでの読取画像から得られる画質特性と、ハンドリング装置30bでの読取画像から得られる画質特性との対応付けを繰り返す。
一方、全ての画質項目について対応付けが終了したと判定すれば、画質特性比較部26は、対応付けの結果を画質ターゲット情報生成部28に渡し、画質ターゲット情報生成部28が、画質ターゲット情報を生成してファイルに保存する(ステップ208)。そして、画質ターゲット情報をネットワーク80を通じてハンドリング装置30bの画像ハンドリング部70に送信する(ステップ209)。これにより、画像ハンドリング部70では、画質ターゲット情報が画質ターゲット情報記憶部74に記憶される。
このステップは、画像読取部60a,60bで得られた読取画像を受け付けるステップであるが、本実施の形態では、このステップにおいて、画像形成部50a,50bで出力された線の線幅を測定する。即ち、複数の線幅を持つ線が描画された線幅測定用のテストチャート(以下、「線幅測定用チャート」という)を画像形成部50a,50bで出力し、この線幅測定用チャートをそれぞれ画像読取部60a,60bで読み取り、読取画像に基づいて線幅を測定する。この場合、線幅測定用チャートは高解像度で読み込むのが理想的であるが、それだと読み込んだ画像のサイズが大きくなってしまう。画像処理時間やデータの伝送負荷を考えると、画像のサイズは小さい方が望ましい。
従って、画像読取部60a,60bが線幅測定用チャートを読み取って白黒2値化し、読取画像受付部25は、白黒2値化された画像(以下、「白黒2値画像」という)から線幅を測定する。
この線幅測定方法では、次のような手順によって線幅が測定される。
第1の手順は、線幅測定対象の線601のうち線幅測定に用いる部分を含む領域(以下、「線幅測定領域」という)602を決定する手順である。
第2の手順は、線幅測定対象の線601を構成する黒画素のうち、第1の手順で決定した線幅測定領域602内の黒画素の数NAをカウントする手順である。
第3の手順は、第2の手順でカウントした黒画素の数NAを、第1の手順で決定した線幅測定領域602の線描画方向の長さに相当する黒画素の数NLで除する手順である。
第4の手順は、第3の手順で得られた値に画素の直径R(μm)を乗ずる手順である。
以上の手順により、線幅W(μm)は、W=(NA/NL)×Rにより求められる。
図5は、これらの白黒2値画像を示したものである。
(a)は、線幅測定用チャートを線が主走査方向に概ね平行になる向きで読み取った場合の白黒2値画像の例である。この場合、線を主走査方向に完全に平行にすることは難しいので、主走査方向における位置によって、線を構成する画素が一段上の画素を含む箇所と含まない箇所とがあり、線幅が太い部分と細い部分とが不規則に生じている。
(b)は、線幅測定用チャートを線が主走査方向に対して指定角度をなす向きで読み取った場合の白黒2値画像の例である。この場合、線を構成する画素が一定の周期で一段上の画素に切り替わっていくので、線幅が太い部分が一定の周期で規則的に生じている。
図6は、このような線幅測定結果を示したグラフである。グラフは、横軸に、線幅測定領域602の線描画方向の長さ(線描画方向長)をとり、縦軸に、各線描画方向長を採用したときの線幅の測定値(測定線幅)をとったものとなっている。即ち、線幅測定領域を線描画方向に向けて延ばしながら線幅を測定した結果をプロットしたものである。尚、本明細書において、線描画方向とは、主走査方向及び副走査方向の何れかであるものとする。具体的には、線が主走査方向に対してなす角度が0°より大きく45°未満である場合は、主走査方向であり、線が主走査方向に対してなす角度が45°より大きく90°未満である場合は、副走査方向であり、線が主走査方向に対してなす角度が45°である場合は、主走査方向でも副走査方向でもよいものとする。
また、図6のグラフには、同じ線を3回読み取ったときの各回における線幅測定結果を示している。太い実線が1回目の読み取りにおける測定結果を示し、細い実線が2回目の読み取りにおける測定結果を示し、破線が3回目の読み取りにおける測定結果を示している。
(b)は、線幅測定用チャートを線が主走査方向に対して指定角度をなす向きで読み取った場合の線幅測定結果の例である。この場合は、線幅測定領域を線描画方向に長くとればとるほど線幅測定結果が安定し、特定の線幅に収束している。これは、図5(b)に示したように、線幅の太い部分が一定の周期で現れるため、線幅測定領域が線描画方向に短い場合は、その位置によって線幅の太い部分による影響が大きくなることがあるものの、線幅測定領域が線描画方向に長い場合は、その位置に関わらず線幅の太い部分と細い部分とが同じように平均化され、線幅の太い部分の影響が小さくなるからである。
(a)は、線が主走査方向に対して角度θをなす向きで読み込まれるように、端辺に対して角度θをなす折り線501を印字した線幅測定用チャートの例である。即ち、線幅測定用チャートを折り線501で山折りに折って裏返し、画像読取部60のプラテンガラスに、山折りになった辺とプラテンガラスの右辺とが揃うように載せることで、線は主走査方向に対して角度θをなす向きで読み取られる。
尚、この線幅測定用チャートには、印刷時の主走査方法及び副走査方向の少なくとも一方を示すマーク502を併せて印字してもよい。このマーク502の矢印方向に垂直な方向が主走査方向であり、このマーク502の矢印方向が副走査方向である。例えば、同じ線幅測定用チャートで、(b)の向きで白矢印の方向へ出力されたものと、(c)の向きで白矢印の方向へ出力されたものとがあったとする。この場合、(b)の向きで出力された線幅測定用チャートは、画像形成部50の主走査方向の特性を把握するためのものであるのに対し、(c)の向きで出力された線幅測定用チャートは、画像形成部50の副走査方向の特性を把握するためのものであるが、これらを向きを揃えて重ねたとすると、どちらの特性を把握するためのものであるか分からなくなってしまう。従って、図では、これらを個別して画像読取部60で読み取れるようマーク502を設けている。
この例は、線が主走査方向に対して角度θをなす向きで読み込まれるように、プラテンガラス505に角度θに応じた長さの規制部材の一例としてのガイド506を設けた例である。即ち、線幅測定用チャートを裏返し、プラテンガラス505に載せると、線幅測定用チャートの上辺が破線507の位置と重なり、線は主走査方向に対して角度θをなす向きで読み取られる。尚、ガイド506は、図示しないガイド収容部から矢印508の方向に引き出すことにより、任意の角度θに応じた長さにすることができ、その長さで一時的に固定できるようになっていることが望ましい。
図9は、読取画像受付部25の機能構成例を示したブロック図である。
図示するように、読取画像受付部25は、白黒2値画像取得部81と、領域決定部82と、角度検出部83と、角度記憶部84と、角度比較部85と、警告出力部86と、画素カウント部87と、線幅決定部88とを備えている。
領域決定部82は、白黒2値画像取得部81が取得した白黒2値画像のうち線幅測定領域を決定する。その際、特に、線幅測定領域の線描画方向の長さの単位として、白黒2値画像の線の部分に現れる画像の段差の周期を求める。本実施の形態では、繰り返し周期を抽出する抽出手段の一例として、領域決定部82を設けている。
角度記憶部84は、画像読取部60a,60bで線幅測定用チャートを読み取る際に線が主走査方向となすべき角度として指定された指定角度を記憶する。尚、指定角度は、画像読取部60a,60bに共通の角度であるものとする。
角度比較部85は、角度検出部83が検出した読取角度と、角度記憶部84に記憶された指定角度とを比較し、これらの角度の差分が予め定めた閾値以下であるかどうかを判定する。本実施の形態では、予め定められた基準角度の一例として、指定角度を用いており、角度θと基準角度との差分が閾値以下であるかどうか判定する判定手段の一例として、角度比較部85を設けている。
警告出力部86は、角度比較部85により角度の差分が閾値以下であると判定されなかった場合に、線幅測定用チャートの再読み込みが必要な旨の警告を出力する。本実施の形態では、媒体を再度読み取ることを指示する指示手段の一例として、警告出力部86を設けている。
線幅決定部88は、領域決定部82により決定された線幅測定領域の線描画方向の長さ、画素カウント部87によりカウントされた画素数等に基づいて、線幅測定対象の線の線幅に相当する値を決定する。本実施の形態では、線幅情報の一例として、線幅に相当する値を用いており、線幅情報を生成する生成手段、線幅情報生成手段の一例として、線幅決定部88を設けている。ここで、線幅情報とは、線幅測定対象の線の線幅に関する情報であり、本実施の形態では、線幅に相当する値を例示するが、線幅そのものや線幅を示す記号等の線幅の大きさを示す他の情報であってもよい。
次に、領域決定部82は、ステップ251で取得した白黒2値画像に含まれる線幅測定対象の線のうち線幅測定に用いる部分を含む線幅測定領域を決定する(ステップ252)。ここで、線幅測定領域の決定は、例えば、ハフ変換等の公知の画像処理技術を用いて線幅測定対象の線の描画範囲を特定し、幅方向についてはこの描画範囲の上下に予め定めた大きさの余白を加え、線描画方向についてはこの描画範囲から後述する考え方で決定した長さを切り出すことにより、行えばよい。
そして、角度比較部85は、ステップ253で検出された読取角度と、角度記憶部84に記憶された指定角度との差分を算出し(ステップ254)、この差分が予め定められた閾値以下であるかどうかを判定する(ステップ255)。ユーザは指定角度で線幅測定用チャートを読み取ろうとするが、実際の読取角度が指定角度と一致しないことは多いので、このような判定を行っている。
一方、これらの角度の差分が閾値以下であると判定されれば、画素カウント部87は、ステップ252で決定した線幅測定領域内の画素数をカウントし(ステップ257)、線幅決定部88が、ステップ257でカウントした画素数をNAとし、ステップ252で決定した線幅測定領域の線描画方向の長さに相当する画素数をNLとし、予め定められた情報を参照して得られた画素の直径をRとし、線幅Wを、W=(NA/NL)×Rにより決定する(ステップ258)。
本実施の形態では、線幅測定用チャートを線が主走査方向に対して指定角度をなす向きで読み込んで白黒2値化するので、白黒2値画像において、画素の段差が生じ、線幅の異なる部分が一定の周期で発生する。
図11は、この周期について示した図である。
(a)は、線幅測定用チャートを線が主走査方向に対して指定角度をなす向きで読み取った場合の白黒2値画像に周期を示したものである。この場合、既に述べた通り、画素の段差が一定の周期で現れる。図では、範囲605が、この周期を示している。
(b)は、線幅測定用チャートを線が主走査方向に対して指定角度をなす向きで読み取った場合の線幅測定結果のグラフに周期を示したものである。(a)に示したように、白黒2値画像で画素の段差が周期的に現れるので、このグラフにおいても、線幅が太い部分が一定の周期で現れている。図では、範囲606が、この周期を示している。
従って、図10のステップ252では、この周期を測定し、その整数倍(例えば10倍)を線幅測定領域の線描画方向の長さとして決定すればよい。尚、周期の測定は、例えば、(b)のグラフで測定線幅を極大とする複数の描画方向長を求め、隣り合う描画方向長の間隔の平均を求めることにより、行えばよい。
即ち、図6(b)に示したように、線幅測定領域の線描画方向の長さをある程度長くすれば、画素の段差の周期の整数倍としなくても、それほど大きな誤差が出ない場合がある。そこで、領域決定部82が、線幅測定領域の線描画方向の長さを、画素の段差のずれ量が予め定めた範囲内に収まるような長さ、つまり、図6(b)で測定線幅の値が収束して予め定めた範囲内に収まるようになる長さに決定してもよい。この場合、領域決定部82は、画像の段差のずれ量を抽出する抽出手段の一例である。
図12は、画質ターゲット情報の具体例を示した図である。
図中、「Image/」の部分は、色やスクリーンに関する目標を記述する部分である。そして、「Color/」の部分において、「Intent=Perceptual」は、色域マッピングを知覚重視で行うことを、「Gray=Normal」は、通常の方法でK版を生成することを、それぞれ示しており、全体的な色再現に関する目標記述の例である。一方、「RGB」、「CMYK」等は、特定の色に対する目標記述の例である。
また、「Other/」の部分は、画像処理のポリシーに関する目標を記述する部分である。「Policy/」の部分において、「OOR=OFF」は、オブジェクトごとにレンダリング処理を変えないことを、「OOH=OFF」は、オブジェクトごとにスクリーン処理を変えないことを、それぞれ示している。
更に、図には示していないが、本実施の形態において、画質ターゲット情報は、線幅に関する目標を記述する部分も含む。例えば、3ptの線の印刷を指示する印刷指示データに応じてターゲット装置30aで出力される線の幅と、2ptの線の印刷を指示する印刷指示データに応じてハンドリング装置30bで出力される線の幅とが等しければ、線幅に関する目標記述として、ハンドリング装置30bに対して線の印刷を指示する際に2ptを3ptに変更すべき旨の記述がなされる。
尚、ここでは、画質ターゲット情報を構造型文書の形式で示したが、これはあくまで一例であって、これに限られるものではない。
また、このような画質ターゲット情報は、複数の画像ハンドリングシステムで共有してもよい。
図13は、このときの画像ハンドリング部70の動作例を示したフローチャートである。
ユーザは、アプリケーション18上で、画質特性を合わせたい原稿データと、原稿を出力したいハンドリング装置30bとを指定する。これにより、プリンタドライバ19が原稿データに基づく印刷を指示する印刷指示データを生成して入力情報通知部41bに送信し、入力情報通知部41bがこれを受信すると、画像ハンドリング部70の動作が開始する。尚、この動作例では、図3のステップ209でハンドリング装置30b内に記憶した画質ターゲット情報を読み出して利用する第1のケース、図3のステップ208で端末装置10内に保存した画質ターゲット情報を添付して利用する第2のケース、画質ターゲット情報を利用しない第3のケースを想定している。
そして、指示判定部71が、印刷指示データに含まれる画質指示の内容を判定し、描画判定部72が、印刷指示データに含まれる描画コマンドの内容を判定し、これらの判定結果を画像ハンドリングターゲット決定部73に伝える(ステップ702)。ここで、画質指示は、上記第1のケースでは、画質ターゲット情報を指定する情報と画質に関する印刷設定とを含み、上記第2のケースでは、画質ターゲット情報を保存したファイルと画質に関する印刷設定とを含み、上記第3のケースでは、画質に関する印刷設定のみを含む。そこで、画質指示の内容の判定では、画質指示がこれらの何れに該当するかも判定する。
その後、画像ハンドリングターゲット決定部73は、ハンドリング装置30bで出力される画像の画質特性をステップ707又はステップ708で決定された目標に近付けるためのデータを、描画処理部42b、色再現処理部43b、中間調処理部44bの各処理部に供給する(ステップ709)。尚、この場合、ハンドリング装置30bで出力される画像の画質特性を目標に近付けるために、描画コマンドの書き換えが必要であれば、描画判定部72で内容の判定が行われた描画コマンドを書き換えて描画処理部42bに供給する。また、画像ハンドリングターゲット決定部73が各処理部に供給するデータを生成する際には、画像ハンドリングパラメータ記憶部75に記憶された画像ハンドリングパラメータも用いられる。
図14は、印刷指示データに含まれる画質指示について示した図である。
画質指示としては、上記第2のケースにおける画質ターゲット情報を保存したファイルも考えられるが、ここでは、上記第1のケースにおける画質ターゲット情報を指定する情報(指定情報)と、プリンタドライバ19上での画質に関する印刷設定とを示している。具体的には、Index1,2,3の画質指示は、印刷設定として、解像度、階調情報、スクリーン、色味等の画質項目ごとの設定情報を含んでおり、Index4,5の画質指示は、画質ターゲット情報を指定する情報として、画質ターゲット情報に付与された「高画質」、「カスタム1」等の名称を含んでいる。
尚、ここで示した画質項目はあくまで一例であり、これら以外にも、入力色信号(例えば、CMYK、RGB)に対する色再現、入力線幅指定(例えば、mm、pixel)に対する細線再現、オブジェクトごとの画像処理ポリシー(OOR/OOH)、スクリーン角度、オブジェクトの描画方法(ラスタかベクタか)等が考えられる。
図では、描画コマンドに対して、その描画コマンドによる実際の描画の内容を示している。ここで、例えば文字描画1と文字描画2のように、同じ原稿データに対して、実際の描画内容が異なる場合がある。このような場合、ハンドリング装置30bの画質特性をターゲット装置30aの画質特性に合わせることが困難になることがある。そのため、ターゲット装置30aにおける描画内容を出力結果から予測し、これをハンドリング装置30bにも反映することで、出力結果をより近付ける。
図16は、端末装置10のハードウェア構成を示した図である。
図示するように、端末装置10は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)11と、記憶手段であるメインメモリ12及び磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)13とを備える。ここで、CPU11は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行し、上述した各機能を実現する。また、メインメモリ12は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、磁気ディスク装置13は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。
更に、端末装置10は、外部との通信を行うための通信I/F14と、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構15と、キーボードやマウス等の入力デバイス16とを備える。
図17は、画像処理装置30の構成例を示した図である。この画像処理装置30は、所謂タンデム型のカラープリンタであり、画像データに基づき画像形成を行う画像形成部50と、画像処理装置30全体の動作を制御する主制御部31とを備えている。更には、例えばPC等との通信を行って印刷指示データを受信する通信部32と、原稿から画像を読み取って読取画像を生成する画像読取部60と、通信部32で受信した印刷指示データや画像読取部60で生成した読取画像等に対し予め定めた画像処理を施すことで画像データを取得して画像形成部50に転送する画像処理部40と、ユーザからの操作入力の受付やユーザに対する各種情報の表示を行うユーザインターフェース(UI)部33とを備えている。
画像形成ユニット51各々は、現像器55に収容されるトナーを除いて概ね同じ構成であり、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
このようにして、画像処理装置30での画像形成処理がプリント枚数分のサイクルだけ繰り返し実行される。
また、画像処理装置30は、画質項目抽出部21が抽出した画質項目に応じて、事前処理を行うようにしてもよい。このような事前処理としては、画像処理部40における階調補正、画像形成部50におけるレジ補正、複数枚ランニング等がある。
更に、画像読取部60は、画質項目抽出部21が抽出した画質項目に応じて、画像読取部60aの読み取り精度や読み取り位置等を変化させてもよい。
Claims (12)
- 画像形成装置の線幅に関する出力特性を把握できる線幅見本を印刷した媒体を画像読取装置により読み取ることで得られた2値画像を取得する取得手段と、
前記線幅見本が画像読取の主走査方向に対して角度θ(0°<θ<90°)をなす向きで前記媒体を前記画像読取装置により読み取ることで前記2値画像の当該線幅見本に対応する画像に繰り返し発生することとなった画像の段差のずれ量を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された前記ずれ量を用いて、前記線幅見本の幅に関する線幅情報を生成する生成手段と
を備えたことを特徴とする線幅測定装置。 - 前記取得手段により取得された前記2値画像に基づいて前記角度θを検出する検出手段を更に備え、
前記生成手段は、前記検出手段により検出された前記角度θに基づいて、前記線幅情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の線幅測定装置。 - 画像形成装置の線幅に関する出力特性を把握できる線幅見本を印刷した媒体を画像読取装置により読み取ることで得られた2値画像を取得する取得手段と、
前記線幅見本が画像読取の主走査方向に対して角度θ(0°<θ<90°)をなす向きで前記媒体を前記画像読取装置により読み取ることで前記2値画像の当該線幅見本に対応する画像に繰り返し発生することとなった画像の段差の繰り返し周期を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された前記繰り返し周期を用いて、前記線幅見本の幅に関する線幅情報を生成する生成手段と
を備えたことを特徴とする線幅測定装置。 - 前記生成手段は、前記2値画像の前記線幅見本に対応する画像のうち、前記抽出手段により抽出された前記繰り返し周期の整数倍の長さの画像を用いて、前記線幅情報を生成することを特徴とする請求項3に記載の線幅測定装置。
- 前記取得手段により取得された前記2値画像に基づいて前記角度θを検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された前記角度θと、前記線幅見本が前記主走査方向に対してなすべき角度として予め定められた基準角度との差分が予め定められた閾値以下であるかどうか判定する判定手段と、
前記判定手段により前記差分が前記閾値以下でないと判定された場合に、前記媒体を前記画像読取装置により再度読み取ることを指示する指示手段と
を更に備えたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の線幅測定装置。 - 自身の線幅に関する出力特性を把握できる線幅見本を媒体に印刷する印刷手段と、
前記印刷手段により前記線幅見本が印刷された媒体を読み取る読取手段と、
前記読取手段により前記媒体を読み取ることで得られた2値画像を取得する取得手段と、
前記線幅見本が画像読取の主走査方向に対して角度θ(0°<θ<90°)をなす向きで前記媒体を前記読取手段により読み取ることで前記2値画像の当該線幅見本に対応する画像に繰り返し発生することとなった画像の段差の繰り返し周期を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された前記繰り返し周期を用いて、前記線幅見本の幅に関する線幅情報を生成する生成手段と
を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 前記印刷手段は、前記線幅見本が前記主走査方向に対してなすべき角度として予め定められた基準角度をなす向きで前記媒体が読み取られるように、当該線幅見本に加えて、当該基準角度に応じた折り線を当該媒体に印刷することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
- 前記読取手段は、前記線幅見本が前記主走査方向に対してなすべき角度として予め定められた基準角度をなす向きで前記媒体が読み取られるように当該媒体の向きを規制する規制部材を更に備えたことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の画像処理装置。
- 前記印刷手段は、前記線幅見本の印刷の主走査方向及び副走査方向の少なくとも一方を示す情報を更に前記媒体に印刷することを特徴とする請求項6乃至請求項8の何れかに記載の画像処理装置。
- 前記印刷手段は、前記抽出手段により抽出された前記繰り返し周期の予め定められた個数分の長さ以上の前記線幅見本を前記媒体に印刷することを特徴とする請求項6乃至請求項9の何れかに記載の画像処理装置。
- 印刷装置の線幅に関する出力特性を把握できる線幅見本の印刷を指示する印刷指示情報を送信する情報送信装置と、
前記情報送信装置により送信された前記印刷指示情報に基づいて第1の線幅見本を第1の媒体に印刷する第1の印刷装置と、
前記第1の印刷装置により前記第1の線幅見本が印刷された前記第1の媒体を読み取る第1の読取装置と、
前記情報送信装置により送信された前記印刷指示情報に基づいて第2の線幅見本を第2の媒体に印刷する第2の印刷装置と、
前記第2の印刷装置により前記第2の線幅見本が印刷された前記第2の媒体を読み取る第2の読取装置と、
前記第1の印刷装置の線幅に関する出力特性と前記第2の印刷装置の線幅に関する出力特性とを近付けるための補正情報を生成する情報生成装置と
を備え、
前記情報生成装置は、
前記第1の読取装置により前記第1の媒体を読み取ることで得られた第1の2値画像と、前記第2の読取装置により前記第2の媒体を読み取ることで得られた第2の2値画像とを取得する取得手段と、
前記第1の線幅見本が画像読取の主走査方向に対して角度θ1(0°<θ1<90°)をなす向きで前記第1の媒体を前記第1の読取装置により読み取ることで前記第1の2値画像の当該第1の線幅見本に対応する画像に繰り返し発生することとなった画像の段差の第1の繰り返し周期と、前記第2の線幅見本が画像読取の主走査方向に対して角度θ2(0°<θ2<90°)をなす向きで前記第2の媒体を前記第2の読取装置により読み取ることで前記第2の2値画像の当該第2の線幅見本に対応する画像に繰り返し発生することとなった画像の段差の第2の繰り返し周期とを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された前記第1の繰り返し周期を用いて、前記第1の線幅見本の幅に関する第1の線幅情報を生成し、前記抽出手段により抽出された前記第2の繰り返し周期を用いて、前記第2の線幅見本の幅に関する第2の線幅情報を生成する線幅情報生成手段と、
前記線幅情報生成手段により生成された前記第1の線幅情報と前記第2の線幅情報とに基づいて、前記補正情報を生成する補正情報生成手段と
を備えたことを特徴とする画像処理システム。 - コンピュータに、
画像形成装置の線幅に関する出力特性を把握できる線幅見本を印刷した媒体を画像読取装置により読み取ることで得られた2値画像を取得する機能と、
前記線幅見本が画像読取の主走査方向に対して角度θ(0°<θ<90°)をなす向きで前記媒体を前記画像読取装置により読み取ることで前記2値画像の当該線幅見本に対応する画像に繰り返し発生することとなった画像の段差の繰り返し周期を抽出する機能と、
抽出された前記繰り返し周期を用いて、前記線幅見本の幅に関する線幅情報を生成する機能と
を実現させるためのプログラム。
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