JP2007034411A - 線幅測定方法及び装置 - Google Patents

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千絵 照井
Jun Abe
純 安部
Yoshihiko Sakai
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Abstract

【課題】斜め線の線幅を、読取装置の解像力の方向依存性を考慮して高精度に測定する。
【解決手段】線幅が既知で角度の異なる線を画像入力部101で読み取り、その読取結果の画像における主走査方向についての線の幅である略線幅を計算し、真の線幅と略線幅と線の角度との対応関係を示す情報を線幅変換情報記憶部107に登録する。印刷機の出力サンプルの線幅を評価する際には、そのサンプルを画像入力部101で読み取り、その読取画像から略線幅算出部103と線角度検出部104でそのサンプルの線の略線幅と角度とを求める。線幅変換部105は、その略線幅と角度に対応する真の線幅を、線幅変換情報記憶部107の登録情報に基づき算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷等により媒体上に示された線画像の線幅を測定するための方法及び装置に関する。
線幅測定アルゴリズムは一般に、線幅測定対象の線の向きを、スキャナ等の画像読取装置の主走査方向または副走査方向に合わせて読み取ることを前提とするものが一般的である。斜め線の線幅を測定する場合は、線角度を検出して幾何的に補正する方法、線角度を検出して角度に応じて線境界を検出するスキャン角度を変更する方法、などの手法が従来より提案されているが、この方法では、画像読取装置の垂直方向と水平方向(主走査方向と副走査方向)の解像力が異なる場合に対応できない。垂直方向と水平方向の解像力を考慮して幾何的な変換式を変更するには、解像力が線幅に与える影響を定量的に把握する必要があり、技術的に困難である。他に、読み取った線画像をアフィン変換などで回転して主走査方向又は副走査方向の向きにしてから線幅を計算する方法があるが、測定に用いるには精度が不十分であるし、これも解像力の違いには対応できない。
また、線幅を測定する方法として、特許文献1に示される装置がある。この装置は、積分値・最大濃度値演算部で線画像の線幅方向の濃度プロファイルの積分値SID及び最大濃度値Dmaxを求め、その積分値及び最大濃度値を用いて、特定の関数、例えばF=SID/√Dmax により、線画像の見かけの線幅を表す線幅相当量を求める。この方法では、主観と対応の良い線幅相当量が得られるが、斜め線の測定は考慮していない。
斜め線の線幅を測定する方法としては、特許文献2に示される方法がある。この方法は、主にTFTなどの液晶表示パネル上に表示された線の線幅測定方法である。この方法では、CCTVカメラで撮像した斜め線の線幅の画素長を縦方向と横方向に分け、縦方向と横方向の画素長に対してそれぞれCCTVカメラのアスペクト比に応じた乗数を乗じることで縦方向と横方向の寸法値を求め、それら両寸法値からピタゴラスの定理によりパターン線幅の寸法値を求める。
この方法は斜め線の線幅を幾何的に算出する方法であり、画像読取装置(CCTVカメラ)の画素の縦方向と横方向の長さの違いは考慮している。しかしながら、画像読取装置は、垂直(縦)方向と水平(横)方向とで解像力が異なる場合があり、このような解像力の相違が線幅測定値におよぼす影響については、この従来技術は考慮していない。なお、解像力は、例えば、どの程度細い線まで読みとれるかを示す能力であり、画像読取装置の画素の縦横の長さの相違以外の要因も影響する。
特開2002−008046号公報 特開2003−035518号公報
本発明は、解像力の影響を考慮した斜め線幅測定のための技術を提供する。
本発明に係る線幅測定方法は、媒体上に示された線画像の線幅を測定するためにコンピュータにより実行される方法であって、画像読取装置から媒体上に示された線画像の読取画像を取得し、取得した読取画像における所定の画素配列方向についての前記線画像の幅である略線幅を計算し、前記読取画像中の前記線画像の角度である線角度を計算し、略線幅と線角度とをパラメータとして線画像の真の線幅を表わす線幅変換情報を参照して、前記計算した略線幅と線角度に対応する真の線幅を求める、ことを特徴とする。
本発明の好適な態様では、真の線幅が既知で線角度が異なる複数の線画像を前記画像読取装置に読み取らせることで得られた変換情報作成用読取画像を取得し、変換情報作成用読取画像から真の線幅と線角度と略線幅との関係を求め、該関係に基づき前記線幅変換情報を作成する。
別の好適な態様では、前記計算した略線幅と線角度に対応する真の線幅を求めるステップでは、画像出力装置ごとに用意された線幅変換情報の中から、前記媒体上に測定対象の前記線画像を出力した画像出力装置に対応する線幅変換情報を選択して参照する。
更に別の好適な態様では、前記計算した略線幅と線角度に対応する真の線幅を求めるステップでは、線画像の色ごとに用意された線幅変換情報の中から、前記媒体上に示された前記線画像の色に対応する線幅変換情報を選択して参照する。
更に別の好適な態様では、前記略線幅を求めるステップでは、前記読取画像に対して人間の視覚特性に基づく画像処理を施し、該画像処理後の読取画像から前記略線幅を求める。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態(以下「実施形態」と呼ぶ)について説明する。
図1は、本発明に係る線幅測定装置の実施形態を示すブロック図である。この装置は、例えば、プリンタ等の画像出力装置の印字能力検査等のために、画像出力装置が出力した細線の線幅を測定する等の用途で用いられる。
画像入力部101は、紙等の媒体に画像が印刷された原稿を光学的に読み取り、多階調の画像データを生成する装置であり、ラインセンサやエリアセンサを用いたスキャナがその一例である。
ラインセンサは、複数の光検出素子を1列に配列したセンサであり、例えばCCD方式のものがよく用いられている。ラインセンサ上に並んだ各光検出素子の検出信号を順に読み出す処理は主走査と呼ばれ、光検出素子の配列された方向は主走査方向と呼ばれる。この種のスキャナでは、ライン状の照明光源と結像光学系とラインセンサとを一体化した読取部、又は照明光源及びミラー等の光学系を副走査方向に移動させるか、あるいは原稿自体を副走査方向に移動させながら、主走査を繰り返すことにより二次元の画像読取を行う。副走査方向は主走査方向と異なる方向であり、典型的には主走査方向に垂直な方向である。なお、カラー読取用のスキャナの場合、このようなラインセンサが、例えばR,G,Bなどといった複数の読取色の各々について設けられる。
エリアセンサは、光検出素子を二次元配列したセンサであり、CCD、CMOSなどで形成される。エリアセンサは、ラインセンサのようなセンサと用紙読取部位との相対的な移動は不要である。
画像入力部101は、読み取った原稿の各部の濃度に比例するデータ、或いは反射率に比例するデータなどを出力する。
色空間変換部102は、画像入力部101が出力した画素のデータを、線幅測定に適した色空間のデータに変換する。線幅測定に適した色空間は、例えば反射率の空間である。入力がRGB信号であれば、線画像を出力した画像出力機器と画像入力部101との関係に応じたルックアップテーブルによって反射率に変換するのが一般的である。色空間変換を経た線画像の読取データは、この線幅測定装置が備える記憶装置、例えばハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性のメモリなど、に記憶され、以後、線幅測定装置のCPU(中央演算装置)によって処理される。略線幅算出部103、線角度検出部104及び線幅変換部105は、以下に説明するそれら各ユニットの機能を記述したプログラムをCPUに実行させることにより具現化される。
略線幅算出部103は、色変換後の読取データから、該読取データの画素配列方向のうちの1つに沿った線幅(「略線幅」と呼ぶ)を算出する。画像入力部101がラインセンサを用いたスキャナである場合、読取データの画素は主走査方向と副走査方向の2方向に配列されるので、ここでは、主走査方向及び副走査方向のうちの一方についての線幅を略線幅として求めることになる。また、エリアセンサの場合は、そのエリアセンサ自身における画素の並び方向(典型的な正方配列の場合は、縦と横)のうちの一方についての略線幅を求める。
略線幅の算出では、概略的にいえば、読取データの各画素の値を所定の画素配列方向(略線幅算出方向と呼ぶ)に調べていくことで、その方向に沿った画素値のプロファイル(値の変化を示す曲線)を作成し、そのプロファイルの一方端から他方端まで画素値を調べていった時に、画素値が急激に変化する位置(反射率の場合はその立ち下がり)から画素値が逆向きに急激に変化する位置までを線画像の領域として、その両位置間の距離を求める。なお、画素値が急激に変化する位置が線画像のエッジと判断できる。求められる距離は、画素数の単位なので、これに当該略線幅算出方向についての画素の長さを乗じることで略線幅が求められる。以上、概略的に述べたが、略線幅算出方法は、国際標準「ハードコピー出力の画質属性測定−2値単色のテキスト及びグラフィック画像」ISO/IEC13660(2001)にその代表的な手法が示されており、この手法を用いることができる。ただし、必要に応じて反射率プロファイルの半値幅を線幅とするなど、異なる方法を用いてもよい。略線幅は、同一幅の線画像であっても、線画像の角度(線角度)が当該略線幅算出配列方向に垂直な方向からずれるほど大きくなる。
以上のような略線幅算出を、略線幅算出方向の複数の画素配列について行い、それぞれについて求めた略線幅の平均値や中央値などといった統計的な代表値を求めて、これを最終的な略線幅とするようにすれば、略線幅の精度を向上させることができる。
線角度検出部104は、読取データに含まれる線画像の線角度を算出する。ここで求める線角度は、線画像が示す直線の延伸方向が略線幅算出方向に対してなす角度である。ただし、線角度の基準を略線幅算出方向としたのは一例に過ぎず、これとは垂直な方向を基準としてもよいし、別の方向を基準としてもかまわない。
線角度の算出は、略線幅算出方向に沿った複数の走査ラインにそれぞれについて、読取データ上の線画像の両側エッジの中心点を求める。このようにして求めた複数の中心点の配列方向が線画像の延伸方向である。そこで、それら複数の中心点に対して線型回帰やハフ変換など演算方式を適用することで、それら複数の中心点の並びを最もよく説明する直線を求める。そして、その直線の傾きから、線角度が計算できる。
真の線幅と略線幅と線角度の関係を図2に模式的に示す。この図の例では、線画像の両側のエッジ201と202との間を画像入力部101の主走査方向に横切る線分の長さが略線幅であるのに対し、真の線幅は、線画像の延伸方向に対して垂直な向きに線画像を横切る線分の長さである。また、この例では、線角度は線画像と主走査方向とがなす角の大きさとしている。
線幅変換部105は、線幅変換関数f(r)を利用して、次式により略線幅を真の線幅に換算する。線幅変換関数f(r)は、線幅変換情報記憶部107に記憶されている。
真の線幅=f(r)×略線幅 ただし、rは線角度
線幅変換部105で求められた真の線幅は、出力部106から出力される。出力は、例えば画面表示やファイルへの出力などである。
以上のような線幅算出処理では線幅変換関数f(r)が必要となるが、この実施形態の手法では、真の線幅が既知で線角度が異なる複数の線画像を画像入力部101に読み取らせ、その結果に基づき線幅変換関数を求める。以下、この線幅変換関数の作成手順の一例について説明する。
まず、線幅の真値が既知で線角度が互いに異なる複数の線画像のサンプルを画像入力部101に読み取らせ、その読取結果から略線幅算出部103でそれぞれの略線幅を測定する。ここでは、線角度の異なる複数の線を1つの用紙表面に配置したサンプルを読み取ることで、複数の線角度についての情報を一回の読取で取得するようにしてもよいし、用紙表面に直線を1本だけ配置したサンプルを角度を変更しながら順次画像入力部101の原稿読取台にセットして読取を行うことで取得してもよい。このようなサンプルは、プリンタや複合機などの画像出力装置で印刷出力すればよい。線角度の異なる複数の線を1枚の用紙に印刷したサンプルを用いる場合、全ての線の線幅が同じとは限らない(一般的な主走査と副走査を組み合わせた印刷方式で印刷した場合は特にそうである)ので、サンプル紙面の全ての線の真の線幅を求めておく必要がある。しかし、サンプル紙面を一度読み取るだけで多くの線角度についての情報が得られる。逆に、1本の線を示したサンプルを、角度を変えながら順次読み取る方式では、角度を変更してセットし、測定するという一連の動作を繰り返す必要があるが、真の線幅の測定は1つだけ測定すればよい。真の線幅(線幅真値)は、測定顕微鏡などの高精度な測定器で測定すればよい。また、1本の線を示したサンプルを角度を変えながら読み取る方式の場合は、サンプル紙面上の線が画像入力部101の主走査方向に対し垂直になるように配置したときの、略線幅算出部103から求められる略線幅を真の線幅としてもよい。
このようにして真の線幅が同一で線角度が異なる複数の線画像を読み取ったときの、略線幅の測定結果の一例を図3に示す。図3に示す測定結果は、横軸に線角度を、縦軸に略線幅をとったものである。この例では、線角度としては、副走査方向に対して線がなす角度である。線角度が0度(すなわち線が主走査方向に対し垂直に延びる場合)のとき、略線幅は真の線幅(真値)と等しくなり、線角度が0度からずれるにつれて、略線幅は大きくなっていく。
本実施形態で用いる線幅変換関数f(r)は、「真の線幅/略線幅」、すなわち略線幅に対する真の線幅の比を、線角度の関数として表したものである。上述のサンプルの読取により得た線角度と略線幅と真の線幅との対応関係から、比(「真の線幅/略線幅」)と線角度とのペアを求め、それら複数のペアがなす関係をよく説明する関数を求める。図3に示した実測データから求められる比と線角度のペアは、図4のグラフ上の各点として示される。図4では、横軸に線角度を、縦軸に比をとっている。
好適な方法では、回帰分析やハフ変換などの手法により、これら各点に最も近い近似曲線を求める。発明者が行った実験では、線角度rを変数とする二次曲線で十分な精度の近似が可能であった。求められた二次曲線は、図4では実線のグラフで示した。この二次曲線を示す関数が線幅変換関数f(r)となる。
なお、二次関数を用いたのはあくまで一例であり、より高次の多項式関数や、サイン・コサインなどの関数で近似を行ってももちろんよい。また、図4のグラフにおいて、隣接する点(各々の点は比と線角度のペアを示す)同士を直線で結ぶ線形補間により求めた関数を線幅変換関数としてもよい。
このように求めた線幅変換関数f(r)は、画像入力部101の縦及び横(主走査及び副走査方向)の解像力の違いなどの読取特性に応じた関数となっている。この関数f(r)を線幅変換情報記憶部107に登録しておき、実際の測定対象の線画像の線幅を求める際に利用する。すなわち、測定対象の線画像の線角度rを線角度検出部104で求め、この線角度rに対応する比(「真の線幅/略線幅」)を線幅変換情報記憶部107の線幅変換関数f(r)から求め、求めた比に略線幅算出部103で求めた略線幅を乗じることで、真の線幅を求めることができる。
以上説明したように、本実施形態では、真の線幅が既知で角度が様々に異なる細線の読取結果の略線幅を実測することで線幅変換関数を求め、この線幅変換関数を用いて真の線幅を算出する。このように様々な線角度の線についての実測値をもとにしているので、画像入力部101の方向による解像力の違いに由来する成分もその線幅変換関数の中に織り込まれる。このため、本実施形態の方式によれば、斜め線の真の線幅を、画像入力部101の各方向(例えば主走査方向と副走査方向)での解像力の相違を考慮に入れて、精度よく計算することができる。なお、特許文献2の方式は、原理上は正しい線幅が計算できそうに見えるが、単に幾何的な要素しか考慮しておらず、画像入力部101による実測データがその計算に反映されていないので、精度の点で本実施形態の方式の方が有利と考えられる。
以上に説明した実施形態はあくまで一例に過ぎず、本発明の技術的思想の範囲内で様々な変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、実測により比(「真の線幅/略線幅」)と線角度との関係を示す線幅補正関数f(r)を求め、これを利用して測定対象の線の略線幅を真の線幅に変換したが、このように関数f(r)を求めて利用する代わりに、実測で求めた線角度と比(「真の線幅/略線幅」)の関係をテーブルとして線幅変換情報記憶部107に登録して利用するようにしてもよい。この場合、測定対象の線の線幅を算出する際には、テーブルに登録された各線角度の中から、測定対象の線の線角度の直前と直後に対応する2つの線角度を求め、それら2つの線角度に対応する比を補間(例えばそれら2つの比を、測定対象の線の線角度に対する近さに応じて重み付けするなど)し、補間した比をその線の略線幅に乗じればよい。
また、厳密には、細線の線幅によって画像入力部101の結像力が異なるため、正確には「真の線幅/略線幅」の値は、真の線幅によって若干変動する。そこで、このような性質も考慮してより厳密に真の線幅を求めるために、次のような方式を採用することも好適である。図3の例では、真の線幅が同一で角度が異なる線の読取結果を用いて「真の線幅/略線幅」の比を求めていたが、この方式では、そのような比は用いない。その代わりに、真の線幅が異なる複数種類の線を、それぞれ線角度を様々に変えながらその略線幅の実測を行う。そして、その実測結果から、線角度と略線幅と真の線幅とを3つの軸とした三次元のテーブルを作成して線幅変換情報記憶部107に登録する。そして、測定対象の線の読取結果から算出した略線幅及び線角度のペアの近傍4点(略線幅と線角度の2次元のため)の略線幅及び線角度に対応する真の線幅をテーブルから読み出し、それら4つの真の線幅を補間(測定対象の略線幅及び線角度のペアとそれら4点の各々との距離の近さに応じた重み付け平均など)することで、測定対象の線の真の線幅を計算する。この方式では、線幅変換情報記憶部107に登録するテーブルを作成するための工数が、上記実施形態よりも大幅に増えてしまうものの、より正確な線幅測定を行うことができる。
また、画像入力部101の解像力が線幅測定に与える影響は、線画像を出力する画像出力機器が用いる色材やスクリーンによって異なる。例えば色材については、色材の色や濃度により、画像入力部101のラインセンサやエリアセンサで読み取った時の線画像部分の信号のレベル等が異なるため、これが略線幅の計算値等に影響を与え、ひいては真の線幅の計算値に影響するからである。また、スクリーンの線幅に対する影響は、ハーフトーンの細線の線幅測定の場合に顕著に表れる。ハーフトーンの線では、ハーフトーン処理に用いるスクリーンの影響により、線の向き(角度)によって視覚上の線幅が変わってくることが考えられる。
このようなことから、線幅変換関数f(r)または変換用のテーブルを、検査対象の画像出力機器ごと、或いは更に厳密には使用するスクリーンごとに作成し、切り替えて利用する構成とすることも好適である。使用する線幅変換関数やテーブルの選択は、線幅測定装置の提供するユーザインタフェース画面として、線幅変換関数又はテーブルの選択画面を表示し、この画面上でユーザが適切なものを選択するようにすればよい。また、画像出力機器が線幅評価用サンプルに対し、当該画像出力機器の種別を示すコードや、出力に用いた色材又はスクリーン又はその両方を示すコードを、例えばバーコードなどの視覚的なコード情報として印刷し、線幅測定装置はそのコード情報を読み取って、それに応じた線幅変換関数やテーブルを自動選択するようにしてもよい。
また、ハーフトーンの細線は、スクリーン構造の影響で、微細に見ればエッジに凹凸が生じている。したがって、これをそのまま読み取って略線幅を求めたのでは、サンプリングする位置によって略線幅が異なる場合がある。そこで、このようなスクリーン構造の影響を軽減するために、略線幅及び線角度の算出の前に(例えば色空間変換部102の前段又は後段)、読取画像に対して人間の視覚特性を示すフィルタ乃至関数を作用させる画像処理を行うことも好適である。このようなフィルタ乃至関数としては、画像に「ぼけ」を生じさせるぼかしフィルタ乃至ぼけ関数を用いることが好適である。
また、画像出力機器がフルカラー印刷可能な装置である場合、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)などの色材毎に線幅の評価を行うことが好ましい。この場合、読取画像のコントラスト等の点から、C色の線画像は画像入力部101のR(レッド)用のセンサで、M色はG(グリーン)用のセンサで、Y色はB(ブルー)色用のセンサで、それぞれ読み取ることが好ましい(K色はG色用センサでよい)。このように各色ごとに異なるセンサで読み取る構成を採ると、センサの違いが線幅の測定結果に影響を与えることも考えられる。このように画像入力部101の解像力は、画像入力部101の色チャネルごとに異なることから、線幅変換関数またはテーブルを線画像の色ごとに作成し、切り替える構成としてもよい。
本発明に係る線幅測定装置の概略ブロック図である。 真の線幅と略線幅の関係を模式的に示す図である。 同じ線幅で線角度の異なる線画像を読み取った結果から求めた線角度と略線幅との関係の例を示す図である。 実施形態における線幅変換関数の例を示す図である。
符号の説明
101 画像入力部、102 色空間変換部、103 略線幅算出部、104 線角度検出部、105 線幅変換部、106 出力部、107 線幅変換情報記憶部。

Claims (10)

  1. 媒体上に示された線画像の線幅を測定するためにコンピュータにより実行される方法であって、
    画像読取装置から媒体上に示された線画像の読取画像を取得し、
    取得した読取画像における所定の画素配列方向についての前記線画像の幅である略線幅を計算し、
    前記読取画像中の前記線画像の角度である線角度を計算し、
    略線幅と線角度とをパラメータとして線画像の真の線幅を表わす線幅変換情報を参照して、前記計算した略線幅と線角度に対応する真の線幅を求める、
    ことを特徴とする線幅測定方法。
  2. 請求項1記載の線幅測定方法であって、
    真の線幅が既知で線角度が異なる複数の線画像を前記画像読取装置に読み取らせることで得られた変換情報作成用読取画像を取得し、
    変換情報作成用読取画像から真の線幅と線角度と略線幅との関係を求め、該関係に基づき前記線幅変換情報を作成する、
    ことを特徴とする線幅測定方法。
  3. 請求項2記載の線幅測定方法であって、
    前記線幅変換情報を作成するステップでは、変換情報作成用読取画像から求めた略線幅とこれに対応する真の線幅との比を求め、該比と線角度との関係を示す近似式を前記線幅変換情報として求め、
    前記計算した略線幅と線角度に対応する真の線幅を求めるステップでは、計算した線角度に対応する比を前記近似式から求め、該比に略線幅を乗じることにより真の線幅を求める、
    ことを特徴とする線幅測定方法。
  4. 請求項3記載の線幅測定方法であって、前記近似式は、略線幅と真の線幅との比を線角度の二次関数で近似したものであることを特徴とする、線幅測定方法。
  5. 請求項2記載の線幅測定方法であって、
    前記線幅変換情報を作成するステップでは、変換情報作成用読取画像から求めた略線幅と真の線幅と線角度との三者関係を示す線幅変換テーブルを前記線幅変換情報として求め、
    前記計算した略線幅と線角度に対応する真の線幅を求めるステップでは、該線角度と略線幅との組合せに対応する真の線幅を、前記線幅変換テーブルに登録されたデータのうち、該線角度と略線幅との組合せの近傍の複数の組合せに対応する各真の線幅を補間することにより求める、
    ことを特徴とする線幅測定方法。
  6. 請求項1記載の線幅測定方法であって、
    前記計算した略線幅と線角度に対応する真の線幅を求めるステップでは、画像出力装置ごとに用意された線幅変換情報の中から、前記媒体上に測定対象の前記線画像を出力した画像出力装置に対応する線幅変換情報を選択して参照する、
    ことを特徴とする線幅測定方法。
  7. 請求項1記載の線幅測定方法であって、
    前記計算した略線幅と線角度に対応する真の線幅を求めるステップでは、線画像の色ごとに用意された線幅変換情報の中から、前記媒体上に示された前記線画像の色に対応する線幅変換情報を選択して参照する、
    ことを特徴とする線幅測定方法。
  8. 請求項1記載の線幅測定方法であって、
    前記線角度を算出するステップでは、前記所定の画素配列方向に沿った前記線画像の両端の中央点を複数求め、それら複数の中央点に最もよく適合する直線を求め、その直線の前記画素配列方向に対する角度を前記線角度として求める、
    ことを特徴とする線幅測定方法
  9. 請求項1記載の線幅測定方法であって、
    前記略線幅を求めるステップでは、前記読取画像に対して人間の視覚特性に基づく画像処理を施し、該画像処理後の読取画像から前記略線幅を求める、
    ことを特徴とする線幅測定方法。
  10. 媒体上に示された線画像の線幅を測定する線幅測定装置であって、
    媒体上に示された線画像を画像入力装置に読み取らせることにより得られた読取画像から、該読取画像の所定の画素配列方向についての前記線画像の幅である略線幅を計算する略線幅計算手段と、
    前記読取画像中の前記線画像の角度である線角度を計算する線角度計算手段と、
    略線幅と線角度とをパラメータとして線画像の真の線幅を表わす線幅変換情報を記憶した変換情報記憶手段と、
    前記略線幅計算手段で計算された略線幅と、前記線角度計算手段で計算された線角度と、の組合せに対応する真の線幅を前記変換情報記憶手段に記憶された線幅変換情報から求める線幅算出手段と、
    を備える線幅測定装置。
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