JP4468442B2 - イメージングシステム性能測定 - Google Patents

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Description

本発明は、イメージングシステムの解析に関し、より詳細にはイメージの解析を実施する前に、この画像システムにより形成されるイメージを、変形されていない当該イメージのデジタルバージョンを用いて、位置合わせすることに関する。この位置合わせおよび画像解析中に使用するためのダイアディックパターン(dyadic pattern)を用いたテストチャートの生成についても開示される。
イメージングシステムの性能を測定するための一般的な必要性が存在する。例えば、ある種のイメージ特性が拡大縮小とともにどのように変化するかを知ることがしばしば有用である。かかる性能測定から得られた結果は、これらのイメージングシステムの代替的な実装形態の間で選択するために使用することができる。
最近まで、イメージングシステムの性能の測定は、主として人間の視覚による解釈によって調停さていた。例えば、イメージングシステムの性能は次のようにして測定することができる。即ち、まず、テスト対象のイメージングシステムを用いてあるテストパターンを含むテストチャートを画像化する。そしてこの取り込まれた画像中に現れるそのテストパターンの特性を、当該テストパターンの知られている特性と比較することによりイメージングシステムの性能が測定される。
例えば、カメラの性能のプロパティである、カメラの分解能を決定するためのプロセスは、標準的な分解能テストチャートの写真画像を取り、この画像を視覚的に検査して当該カメラの分解能を抽出することが含まれる。同様に、プリントシステムの性能は、既知のテストパターンのプリントを行い、このテストパターンのプリントされたバージョンのプロパティを、当該テストパターンのプロパティと比較することによって測定することができる。
イメージングシステムの性能を測定するために使用される前述のプロセスの共通する性質は、既知のプロパティを有するテストパターンを視覚的に解析して、イメージングシステムのプロパティを特徴づけることである。
一部の既知のテストチャートは、イメージングシステムの分解能やそのMTF(modulation transfer function:変調伝達関数)など、イメージングシステムの1つのプロパティを測定するように設計されている。別の既知のテストチャートは、イメージングシステムの複数のプロパティを測定するように設計されている。このテストチャートによれば、各プロパティは当該画像の別々の部分から測定される。現行のプロセスの一例は、「Photography--Electronic still-picture cameras--Resolution measurements」という名称のISO規格12233:2000(非特許文献1)である。これは、空間周波数の範囲にわたってコントラストを測定するための黒バーパターンと白バーパターンのシーケンスを有するテストチャートを定義する。このテストチャート上のパターンは、主として人間の視覚による解釈のために設計されており、イメージング領域の大部分がまばらに分布した単一の周波数パターンを有する白い背景となっている。このプロセスの自動化は、単に人間の解釈を模倣したものであり、本質的には、目に見えるコントラストを有する最高の頻度のパターンを見出すものである。
「Photography--Electronic still-picture cameras--Resolution measurements」、ISO規格12233:2000
前述のプロセスが共有する短所は、イメージングシステムの性能についての少量の情報しか得られないことである。一般に、イメージングシステムの性能の異なるプロパティを取得するために、複数の異なるテストチャートが画像化され視覚的に解析される必要がある。又、前述のプロセスのさらなる短所は、これらのプロセスが、自動化に適していないことである。
デジタルイメージングおよび電子イメージングの最近の進化は、イメージングシステムの性能の自動化された測定がより一般的になってきていることを意味している。例えば、JPEG圧縮アルゴリズムおよびMPEG圧縮アルゴリズムを使用したプロセスなどの画像圧縮プロセスの評価においては、圧縮以前の画像と、圧縮プロセスが実施された後の画像との間で、ピクセル毎の比較が行われる。イメージングシステムの性能の測定のこの形態は、圧縮プロセスがピクセル値だけを変化させるにすぎず、ピクセル位置は変化させないことから、比較されるこれらの画像のピクセルは関連しているという事実により簡略化される。換言すれば、幾何学的変形は、この圧縮プロセス中には起こらない。
基本的にイメージングシステムは、各ピクセルが独立のチャネルであるようなイメージングシステムであると考えることができるので、このようなイメージングシステムにおける計算可能なイメージ品質パラメータの範囲は膨大である。実際には、少数の数学的画像品質パラメータが計算される。そのようなパラメータとしては、例えば、MSE(mean squared error:平均2乗誤差)およびPSNR(peak signal to noise ratio:ピーク信号対雑音比)、ならびにHVS(human visual system:人間視覚システム)に関連したパラメータが挙げられる。デジタル画像およびビデオ画像からの性能の測定の分野においては、オリジナルの(圧縮されていない)画像が知られており、圧縮された画像との比較のためにそれを使用可能であることが、ほぼ当然のことと思われている。
しかし、純粋な圧縮以外のイメージングの状況においては、幾何学的変換または変形がイメージングシステム中において生じるため、出力画像を入力画像と直接に比較することができない。例えば、デジタルカメラでISOテストパターンの画像を取り込む場合を考える。この場合、研究室で制御された研究環境以外では、正確な倍率パラメータ、方向パラメータ、および遠近パラメータは、先験的には知られておらず、また、それらを簡単に制御または固定することはできない。したがって、かかるシステムにおいては、一般に、入力画像および出力画像は合同とはならないため、それら画像の直接の比較を実施することはできない。
さらに、現在使用可能なテストチャートは、一般に空間的に順序づけられ分離された異なるサイズの領域を有する。この種の構造は、より大きなサイズの領域がそれらにテクスチャがないことに起因してよく位置が整合しないため、入力画像と出力画像との間の正確な位置整合を変動させてしまう。その結果、現在使用可能なテストチャートは、カラーなどの品質を推定する機能については不変であるが、幾何学的変形を推定することはできない。
ほとんどの現在使用可能なテストチャートが共有する別の短所は、空間周波数分布が不足していることである。とりわけ風景、顔、自然物などの自然の画像と比較されるときに、この短所は顕著である。これは、主としてこのようなテストチャート上の領域が規則的に分布または格子状に分布していることに起因している。したがって、たとえこのようなテストチャートがカラーや領域などのイメージングシステムの特定の品質を測定するために有用であるとしても、分解能などの他のプロパティをこれらの同じ領域から推定することは難しい。
テクスチャ、カラー、空間周波数など、さらに高レベルの記述子を使用して入力画像と出力画像の対応する領域を比較することが多くの場合に有利となる。しかし、入力画像と、イメージングシステムの結果としての出力画像との間に変形が生じた場合には、このような領域は対応する領域であることが保証されないので、領域を比較することができない。
本発明の目的は、既存の構成の1つまたは複数の短所を実質的に克服し、あるいは少なくとも改善することである。
これらの画像を一致させるために必要とされる幾何学的変換または変形を正確に定義することによって入力画像と出力画像とを位置合わせすることにより、既存の構成の1つまたは複数の短所に対処しようとする構成が開示されている。
本開示の第1の態様によれば、イメージング装置の性能パラメータを測定する方法であって、
位置整合フィーチャと画像解析フィーチャとを含むテストパターン画像を保持するステップと、
前記イメージング装置を使用して前記テストパターン画像の表現を含むテストチャートを画像化して第2の画像を形成するステップと、
前記位置整合フィーチャ上で動作するブロックベースの相関を使用して前記テストパターン画像と前記第2の画像とを位置合わせするステップと、
前記画像解析フィーチャを解析することにより、前記性能パラメータを測定するステップとを含む方法が提供されている。
本開示の第2の態様によれば、プリンタの性能パラメータを測定する方法であって、
位置整合フィーチャと画像解析フィーチャとを含むテストパターン画像を保持するステップと、
前記プリンタを使用して前記テストパターン画像をプリントしてテストチャートを形成するステップと、
較正されたイメージング装置を使用して前記テストチャートを画像化して第2の画像を形成するステップと、
前記位置整合フィーチャ上で動作する領域ベースのマッチングを使用して前記テストパターン画像と前記第2の画像とを位置合わせするステップと、
前記画像解析フィーチャを解析することにより、前記性能パラメータを測定するステップとを含む方法が提供されている。
本開示のさらに他の態様によれば、テストパターンを生成する方法であって、
(a)画像区域を所定数の区域に分割するステップと、
(b)前記各区域をさらに小さな区域に分割するステップと、
(c)各区域内で少なくとも1つの前記さらに小さな区域にプロパティを割り当て、前記さらに小さな区域の残りを区域として指定するステップと、
(d)前記少なくとも1つの前記さらに小さな区域について前記プロパティに従っているピクセル値を生成するステップと、
(e)ステップ(b)から(d)を反復するステップとを含む方法が提供されている。
本開示のさらに他の態様によれば、前述の方法のうちの任意の1つを実装するための機器が提供されている。
本開示のさらに他の態様によれば、前述の方法のうちの任意の1つを実装するためのコンピュータプログラムをその上に記録しているコンピュータプログラム製品が提供されている。
本発明の他の態様についても開示される。
本発明の1つまたは複数の実施形態について次に図面を参照して説明することにする。
本明細書の記載においいて、1つまたは複数の任意の添付図面において同じ参照番号を有するステップおよび/または機能に対して参照が行われる場合がある。その場合、それらステップおよび/または機能については、反対の意図が示されない限り、同じ1つ(または複数)のファンクションあるいは1つ(または複数)のオペレーションを有するものとする。
また、以下に続く本明細書の一部は、コンピュータメモリ内のデータに対するオペレーションのアルゴリズムおよび記号表現に特有の表現で明示的または暗黙に提示される。これらのアルゴリズム記述および表現は、データ処理技術分野における当業者が使用して、彼らの仕事の本質を他の当業者に最も効果的に伝える手段である。アルゴリズムは、ここでは、また一般的に所望の結果をもたらすステップの首尾一貫したシーケンスであるものと考えられる。これらのステップは、物理量の物理的操作を必要とするステップである。必ずしも必要ではないが、通常は、これらの量は、記憶し、転送し、組み合わせ、比較し、またそうでなければ操作することが可能な電気信号または磁気信号の形態を取る。
それ以外に特に述べていない限り、また以下から明らかなように、本明細書全体を通して、「スキャニング」、「計算」、「決定」、「置換」、「生成」、「初期化」、「出力」などの用語を利用した説明については、コンピュータシステムまたは同様な電子装置の動作(action)および処理のことを意味する。そして、このコンピュータシステムまたは同様な電子装置は、このコンピュータシステムのレジスタまたはメモリ内の物理(電子)量として表されるデータをこのコンピュータシステムのメモリ、レジスタ、または他の情報ストレージ、伝送装置、あるいはディスプレイ装置内の物理量として同様に表現される他のデータへと操作し変換することが理解されよう。
一般的なイメージングシステムを評価するときには、画像が、イメージングシステムによってマスタ画像から(再)生成される。次いでこれら2つの画像は、数学的な画像品質パラメータを計算することによって比較される。これらの数学的画像品質パラメータを計算するためには、これらの画像を位置合わせする、即ち、位置を整合させることが必要である。したがって、これらの画像を一致させるのに必要な幾何学的変換または変形を正確に定義することが必要となる。又、この変形自体が、イメージングシステムの重要な品質評価尺度でもある。また、イメージングシステムによって加えられる既知の変形を用いて、このイメージングシステムによって生成された画像を補正する試みも行うことができる。
正確な画像位置合わせは、異なるカラーチャネルを正確に位置整合させる必要のある高品質カラープリントプロセスの主要な要件でもある。この位置合わせミスは、通常最も簡単な種類のものであり、すなわち数学的用語では平行移動またはシフトといわれるものである。従来、十字形などの位置合わせマークは、プリント媒体上の主要画像区域のすぐ外側に、カラーチャネルの正確な位置合わせを達成することを目的としてプリントされる。これらの十字形は通常、プリントされたカラーチャネルのどのような位置不整合も明確に示す2本の細い線で構成される。
代替のアプローチとして、十字形線のような空間的に局所化された位置整合パターンを利用しない手法が挙げられる。このアプローチでは、テストパターン中に特別な空間的プロパティおよびスペクトルプロパティを有する拡散スペクトルノイズのような分散パターンまたは数学的パターンを位置整合パターンとして用いる。かかる位置整合パターンは低レベルで埋め込むこともでき、その結果、これらの位置整合パターンは、必ずしも人間の目には見えるとは限らないが、整合フィルタリングや相関などの数学的プロシージャによって検出が可能になるものである。
チャネル間の相対的な平行移動であるようなプリントプロセスとは違って、カメラなど、より一般的なイメージングシステムにおいて生じる変形は、空間的にも変化する可能性がある。実際に、カメラにおける最も一般的なタイプの変形は、カメラのレンズによるものである。このような変形は、たる形ひずみ、糸巻形ひずみ、および遠近ひずみを含んでいる。外側へ向かう放射ひずみが画像中心からの距離とともに増大する場合、この変形は、糸巻形ひずみと呼ばれる。一方、内側に向かう変形が画像中心からの距離とともに増大する場合には、この変形は、たる形ひずみと呼ばれる。
従来の方法を使用して、完全な画像位置合わせを可能にするために、画像区域全体にわたって位置合わせマークを含ませることが必要となるはずである。これは可能であり、実際に以下で説明される一部のテストパターンは、テストパターン全体にわたって位置合わせマークを含んでおり、次いでテストパターンが画像化される。しかし、このテストパターンそれ自体が「本来的に位置整合可能な構造」と呼ぶことができる構造を有する場合には、このような位置合わせマークをそのテストパターン中に明示的に埋め込む必要はない。位置整合プロセスの数学的な解析は、テストパターンが広いフーリエスペクトルコンテンツ(wide Fourier spectral content)を有する場合には、画像中のテストパターンは、本来的に位置整合可能であることを示している。特に、広いフーリエスペクトルコンテンツは、確実に相関ベースの位置合わせが厳密な低ノイズの位置合わせを提供するようにする。
前述の考察から、適切なテストパターンの使用により、ピクセルごとに正確な画像位置合わせと画像品質計量評価の両方を可能にすることができることは明らかである。かかるアプローチの重要な利点の1つは、相関ベースの位置合わせプロセスを使用することができ、これは自動化のためには申し分ないことである。
図1は、デジタルスキャナ120などのスキャニング装置の性能を測定するための構成100を示している。デジタルスキャナ120は、フラットベッドスキャナ、スキャナ機能を有するコピー機、ドラムスキャナなど、どのようなタイプのデジタルスキャナであってもよい。デジタルスキャナ120は、汎用コンピュータ200にインターフェースする。
図4は、汎用コンピュータ200の概略ブロック図を示している。コンピュータ200は、コンピュータモジュール201と、キーボード202やマウス203などの入力装置と、ディスプレイ装置214によって形成される。コンピュータモジュール201は、一般的に少なくとも1つのプロセッサユニット205とメモリユニット206とを含んでいる。モジュール201はまた、いくつかのI/O(input/output:入出力)インターフェースを有する。I/Oインターフェースとしては、例えば、ディスプレイ装置214およびラウドスピーカ217に結合されるビデオインターフェース207や、キーボード202およびマウス203のためのI/Oインターフェース213、デジタルスキャナ120(図1)などの、コンピュータ200の外部の装置とインターフェースするためのインターフェース208が挙げられる。
ストレージ装置209が設けられ、これは一般的にハードディスクドライブ210と、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ211とを含んでいる。CD−ROMドライブ212が、一般的にデータの不揮発性ソースとして設けられる。コンピュータモジュール201のコンポーネント205から213は、典型的には、相互接続されたバス204を介して通信し、結果として、当業者に知られているコンピュータシステム200の従来の動作モードをもたらす。
図1および図4を参照すると、構成100は、デジタルスキャナ120がテストパターンを含む較正されたテストチャート110をスキャンしてこのテストパターンのデジタル画像を形成するように制御される。ビデオシーケンス解析理論からよく知られているように、画像位置合わせはほとんどテクスチャを有さない画像領域中では難しい。よって、画像品質評価を実施するときに自然な景色を含む画像の代わりにテストチャートを使用する利点は、制御がこの入力画像の全体にわたって獲得されることである。このテストチャート上に現れるパターンの適切な設計により、位置合わせを必要とする画像領域中で適切なテクスチャを保証することができる。
このテストパターンのデジタル画像は、典型的には、汎用コンピュータ200のメモリ206に記憶される。汎用コンピュータ200は、また、テストチャート110上に現れるテストパターンのデジタル表現をテストパターン画像としてメモリ206に保持する。テストチャートからスキャナ120により形成された画像及びテストパターン画像の両画像は、水平ディメンション及び垂直ディメンションを有する、ある固定精度データ型又は浮動小数点データ型のピクセル値のラスタアレイとしてメモリ206に記憶される。以下に説明する位置合わせプロセスは、一般にこの画像の輝度など、他のチャネルから導き出された単一チャネルについてのみ適用されるが、これらの画像は一般にカラー画像である。
較正されたテストチャート110は、プリント、エッチング、他の手段などのプロセスを介してテストパターンから前もって生成される。イメージングシステムの性能の解析に役に立つようにするために、較正されたテストチャート110は、較正されたテストチャート110中の空間的エラーがイメージングシステムから予想される空間的エラーよりもずっと小さいように、十分に正確なプロセスによって生成される必要がある。エッチングは、スキャナ120の変調伝達関数(MTF)の測定など、高精度が必要とされるスキャナ120の性能を測定するために使用されることが好ましい。これに対して、プリントは、あまり精度を必要としない特性の測定に使用するためのテストチャート110を生成するために使用される。
スキャナ120を使用して、テストチャート110上のテストパターンのデジタル画像を取得すると、次いで汎用コンピュータ200は、スキャナ120からのデジタル画像とテストパターン画像を位置合わせする。そして、位置合わせされた画像を解析してスキャナ120の少なくとも1つの特性を決定するように制御する。これらの画像を位置合わせし解析するために使用される方法についての詳細は後述する。
図2は、プリンタ130の性能を測定するための構成101を示している。プリンタ130は、レーザビームプリンタ、インクジェットプリンタ、昇華型プリンタなど、どのようなタイプのプリンタであってもよい。構成101において、プリンタ130、ならびに較正されたデジタルスキャナ140は、I/Oインターフェース208を介して図4を参照して詳細に説明した汎用コンピュータ200にインターフェースされる。
動作中にプリンタ130は、コンピュータ200からテストパターンを受け取り、このテストパターンを含むテストチャート150をプリントする。次いでテストチャート150は、較正されたスキャナ140を使用してスキャンされる。こうしてテストパターンのデジタル画像が形成され、形成されたテストパターンのデジタル画像は、例えば汎用コンピュータ200のメモリ206に記憶される。
次いで汎用コンピュータ200を制御して、較正されたスキャナ140からのデジタル画像と当該テストパターンの画像との位置合わせを行い、これらの位置合わせされた画像を解析してプリンタ130の少なくとも1つの特性を決定する。これらの画像を位置合わせし、解析するために使用される方法の詳細については、後述する。
図3は、カメラ160の光学的イメージングシステムの性能を測定するための構成102を示している。この構成102において、カメラ160は、I/Oインターフェース208を介して汎用コンピュータ200とインターフェースする。
カメラ160を制御して、テストパターンを含む較正されたテストチャート170の画像を取り込む。この較正されたテストチャートは、図1を参照して説明した方法で形成される。次いでこの較正されたテストチャートの画像は、汎用コンピュータに転送され、メモリ206に記憶される。次いで汎用コンピュータ200を制御して、カメラ160からの画像と当該較正されたテストチャート上に現れるテストパターンの画像とを位置合わせする。そして、これらの位置合わせされた画像を解析して、カメラ160の光学的イメージングシステムの少なくとも1つの特性を決定する。これらの画像を位置合わせし、解析するために使用される方法については、後述する。
構成102においては、外部照明を必要とするより一般的な反射型または透過型のテストチャートの代わりに、液晶ディスプレイ(LCD)や陰極線管ディスプレイ(CRT)などの自己発光装置を使用することが可能である。実際に、LCDまたはCRTディスプレイは、図4に示されるディスプレイ装置214とすることができ、汎用コンピュータ200の一部分を形成することができる。LCDをテストチャート170として使用する主要な利点は、LCDは、平坦なガラス上の微細リソグラフィ技法によって製造され、これにより、特にプリントされたテストチャートに比べて非常に良好な寸法上の精度および安定性を保証することである。また、LCDまたはCRTディスプレイのどちらかをテストチャート170として使用する利点は、単にディスプレイに送られる信号を変更することでテストパターンを変更することができる。従って、その結果、非常に多くの異なるテストパターンを使用することができる。また、異なるテストパターンを高速に順次に表示させることも可能である。
アナログ(フィルム)カメラの光学的イメージングシステムの性能を測定する構成(不図示)も実現可能である。この構成においては、較正されたテストチャート170の写真を取り込み、この写真を現像する。次いでスキャナ140(図2)などの較正されたスキャナを使用してこの写真をスキャンして、較正されたテストチャート上にテストパターンの画像を形成する。そして、較正されたテストチャート上のテストパターンの画像と当該テストパターンの画像とを位置合わせし、これらの位置合わせされた画像を解析して当該アナログカメラの光学的イメージングシステムの少なくとも1つの特性を決定する。こうしてアナログカメラの光学的イメージングシステムの性能が測定される。
図1から図3を参照して説明される各構成においては、生成されたテストパターンのデジタル表現である第1の画像と、同じテストパターンを含む取り込まれた画像である第2の画像の、2つの画像が形成されることがわかる。各インスタンスにおいて使用されるテストパターンの正確なフォーマットは、測定されるべきイメージングシステムの特性に依存する。
画像を位置合わせし、位置合わせされた画像を解析してテスト対象のこのイメージングシステムの特性を決定するステップを説明する前に、これらの画像の位置合わせおよび解析に使用するためのいくつかのテストパターンの生成についてまず説明する。スキャナ120(図1)であれ、プリンタ130(図2)であれ、カメラ160(図3)の光学的イメージングシステムであれ、或いはこのアナログカメラ(図示せず)の光学的イメージングシステムであれ、テストパターンの生成についてまず説明する。
テストパターンを生成する方法は、テストパターンを生成するプロセスが、コンピュータ200内で実行されるアプリケーションプログラムなどのソフトウェアとして実装される図4に示される汎用コンピュータ200を使用して実行されることが好ましい。とりわけ、テストパターンを生成するステップは、コンピュータによって実行されるソフトウェア中の命令によって引き起こされる。一般に、アプリケーションプログラムは、ハードディスクドライブ210上に常駐し、その実行中にプロセッサ205によって読み取られ制御される。プログラムの中間ストレージおよび生成されたテストパターンの格納は、メモリ206を使用して、或いはハードディスクドライブ210と協働して実現することができる。
テストパターンのそれぞれは、汎用コンピュータ200によってデジタル画像として生成され、デジタル画像は、それぞれ水平方向および垂直方向にNピクセル×Mピクセルのラスタ格子上に定義される。これらのテストパターンの各ピクセルは、一般に線形RGB色空間やCMYK色空間など、何らかの色空間中のカラーピクセルである。ピクセル値は、0〜255の範囲の整数値であることが好ましい。テストパターンは、これらのカラーピクセルの輝度に基づいて単一チャネルの画像に変換することができる。
2つの座標系が、テストパターン画像について定義される。第1の座標系は、オフセット座標系であり、ここでは各ピクセルの位置は、画像の左上隅に対して測定される。第2の座標系はデカルト座標系であり、x軸は画像の水平次元に沿っており、y軸は画像の垂直次元に沿っており、デカルト座標のユニット変位(unit displacement)は、画像上の単一ピクセルの変位を表し、デカルト座標の原点は、ピクセルオフセット
に存在する。尚、フーリエ変換が使用される場合には、フーリエ変換の原点は、デカルト座標の原点にあると仮定されている。これは、フーリエ変換のDC値がピクセルオフセット
に配置され、(偶数の幅および高さを有する画像についての)ナイキスト周波数が、ピクセルオフセット(0,0)に位置づけられることを意味する。順フーリエ変換および逆フーリエ変換は、逆フーリエ変換が1/(N×M)のスケーリングファクタによって除算され、順フーリエ変換は1(unity)のスケーリングファクタ(スケーリングなし)を有するように正規化される。
また補間が全体にわたって使用される場合には、ハーフサンプル対称反射型境界条件(half sample symmetric reflective boundary condition)を使用して、画像を拡張してこの画像のエッジにおけるピクセルの補間を可能にすることが仮定される。
ここで説明される第1のテストパターンは、テスト対象のイメージングシステム中の空間最大誤差(spatial inaccuracy)を決定する際に使用されるテストパターンである。このテストパターンは、2つの重ね合わされたパターンから構成される。ここで、2つのパターンとは、位置整合パターンと疑似ランダムノイズパターンである。
この位置整合パターンは、同様に各一次元スケール変更不変パターンが定義された画像区域をカバーするように横方向に拡大された、4つの一次元スケール不変パターン(one-dimensional scale invariant pattern)の重ね合わせである。各一次元スケール不変パターンを形成することができる一次元ベースの関数は、
である。式中γは、このパターンがどのように速やかに変動しているかを指定する定数であり、x0は、このパターンについての対称点を指定する。この基底関数が「スケール不変(scale invariant)」パターンと名づけられる理由は、このパターンが、スケール変更されたバージョンと相関を取られるときに依然として相関ピークを形成したままであるからである。一次元スケール不変パターンの一例が図5に示される。横方向に拡大されている各一次元スケール不変パターンfi(x、y)は、2つのさらなるパラメータ、すなわち半径riと角度αiによって、以下のように指定される。
この式中で角度αiは、スケール不変パターンfi(x、y)の対称軸が垂直なデカルト軸とともに形成する角度である。また、半径riはデカルト原点から対称軸までの距離である。各一次元スケール不変パターンfi(x、y)は、ナイキスト半径も有しており、このナイキスト半径は、パターンの周波数がこの画像のナイキスト周波数に等しい場合のパターンの対称軸からのピクセル数である。この対称軸からナイキスト半径内のピクセル値は減衰させられる。この画像区域をカバーするようにこの横方向に拡大された一次元スケール不変パターンfi(x、y)の一例が、パラメータ半径ri、角度αi、およびその対称軸とともに図6に示されている。4つの一次元スケール不変パターンfi(x、y)の重ね合わせである位置整合パターン画像の描写例が図7に示されている。ここで、4つの一次元スケール普遍パターンのそれぞれは、図6に示される一次元スケール不変パターンの例に類似したものであり、それぞれが異なる半径riパラメータおよび角度αiパラメータを有する。なお、このパターンでは、ピクセル値は2値化されている。
一次元スケール変更不変パターンについての半径riパラメータおよび角度αiパラメータの好ましい値は、
である。上記式中で、ナイキスト半径はRNYQ=50である。このパラメータriとαiの組は、一次元スケール不変パターンfi(x,y)の対称軸が、ある種の長さの比率を有する直線セグメントを定義する点で交差するように特別に選択されている。この長さの比率はアフィン変換(affine transformation)の下で不変である。
上記の好ましいパラメータから、位置整合パターンに埋め込まれた4つの一次元スケール不変パターンfi(x,y)の対称軸の構成が、図8に示されている。
Nピクセル×Mピクセルのディメンションを有するテストパターンでは、以下の量が、パラメータriおよびαiを有する一次元スケール不変パターンfi(x,y)ごとにあらかじめ計算される。
オフセット(x,y)におけるこの位置整合パターンのピクセルに対するパターンfi(x,y)の寄与は、Pi(x,y)であり、次式によって与えられる。
次いでこの位置整合パターンのピクセル値は、以下のように計算される。
テストパターンは、位置整合パターンを表す実数の値のラスタアレイ、すなわちP(x,y)を疑似ランダムノイズパターンに加えることによって生成される。この疑似ランダムノイズパターンの好ましいジェネレータは、−1から1の範囲の値を生成し、RGB(x,y)と示される座標(x,y)におけるテストパターン値は、
を介して取得することができる。尚、式中でrandom(x,y,s)は、座標(x,y)におけるピクセルについて、シード値sを使用して生成される乱数値を表す。したがって、RGBピクセル値は、このテストパターン中のピクセルごとに形成される。そして、RGBピクセル値は、この位置整合パターンピクセル値P(x,y)を0.025倍したものを当該ピクセルについて生成された乱数に加え、次いでこのRGBピクセル値が0と255の間の整数値を取るように全体の画像を再正規化し量子化することにより決定されるグレーレベルを表している。
上述のプロセスを使用して生成されるテストパターンは、拡散スペクトル位置整合パターンと、高周波数ノイズパターンとの両方を有するグレースケールテストパターンである。拡散スペクトル位置整合パターンは、取り込まれたテストパターンのおおよその平行移動変換、回転変換、およびスケーリング変換を効率的に決定するために使用することができる。又、高周波数ノイズパターンは、疑似ランダムノイズジェネレータによって生成され、非常に微細な空間位置合わせを可能とするパターンである。
平行移動、回転、およびスケーリングはアフィン変換として知られている。アフィン変換の特性は、直線が直線に変換されることである。したがって、この位置整合パターンを形成するパターンの対称軸が、アフィン変換を受けた場合、変換された位置整合パターンは、依然としてその中に対称軸を有することになり、各パターンの対称軸の構成が、異なる構成に変換されるにすぎない。
以下で説明されるパターン検出プロセスは、変換された位置整合パターンの対称軸の位置と角度を識別することにより、このアフィン変換の特性を使用する。そして、それによってこの位置整合パターンを含む画像に適用されているアフィン変換を定義するパラメータの決定を可能にする。以下で説明される方法は、これらの対称軸のパラメータを直接に解析するのでなく、図10に示されるこれらの対称軸の交点を解析する。特に、アフィン変換の不変量である、これら対称軸の交点をつなぐ直線の長さの比率を解析する。
説明したように、前述のプロセスを使用して生成されるテストパターンは、グレースケールテストパターンである。プリンタのCMYK色空間チャネルを位置整合すべき場合など、異なるカラーチャネルを位置整合すべき場合には、このCMYK色空間中のピクセルを含むテストパターンを使用することが必要である。したがって、前述のグレースケールテストパターンは、カラーテストパターンへと変換しなければならない。
この変換は、このグレースケールテストパターンを2×2ピクセルのセルの組に分割するプロセッサ205によって開始される。図23は、グレースケールテストパターン2300からCMYKテストパターン2310への変換を示している。セルのそれぞれにおけるピクセルは、それぞれ左上ピクセル、右上ピクセル、左下ピクセル、および右下ピクセルについてG1、G2、G3、およびG4としてラベル付けされる。アイテム2305は、このような1つの2×2ピクセルのセルの組と、このセル内のピクセルのラベル付けを示している。
このCMYK色空間中のピクセルを含むテストパターン中の対応するピクセルは、それぞれC1、M2、Y3、およびK4としてラベル付けされる。これらのピクセルのそれぞれは、このCMYK色空間中におけるチャネルを表す。アイテム2315は、セル2305に対応するセルと、セル内のピクセルのラベル付けを示す。4つのピクセルの組は一緒にCMYK色空間中のカラーを形成する。CMYKカラーは、表記法(C1,M2,Y3,K4)の形で書かれる。次に、プロセッサ205は、この対応するグレースケールピクセルの組の値から導き出された値を、このCMYK色空間中のピクセルを含むテストパターン中の各ピクセルに属させる。これらC1ピクセル、M2ピクセル、Y3ピクセル、およびK4ピクセルの値には、以下に示すように属性が付けられる。
C1には、G1が127よりも大きい場合、255のシアン値が与えられ、G1が127以下である場合には、白色に対応する0の値が与えられる。
M2には、G2が127よりも大きい場合、255のマゼンタ値が与えられ、G2が127以下である場合には、白色に対応する0の値が与えられる。
Y3には、G3が127よりも大きい場合、255の黄色の値が与えられ、G3が127以下である場合には、白色に対応する0の値が与えられる。
K4には、G4が127よりも大きい場合、255の黒色の値が与えられ、G4が127以下である場合には、白色に対応する0の値が与えられる。
このようにして形成されるCMYKテストパターンは、5つの別個のピクセルカラーのうちの1つを有するピクセルを含む。ここで、ピクセルカラーとは、白色、シアン、マゼンタ、黄色または黒色である。
ダイアディックテストパターン(dyadic test pattern)と称される、本明細書で説明される第2のテストパターンは、テスト対象のイメージングシステムのカラー測定の精度を測定するのに有用である。このダイアディックテストパターンは、いくつかのパッチを含んでいる。これらのパッチのそれぞれは、既知の定数、すなわち一様なカラーを有する。或は、ダイアディックテストパターンは、緩やかに変化するカラーのパッチ、イメージングシステムの性能の他の態様を測定する特定の周波数分布及び/又は方向をもつパターンを有するパッチ、疑似ランダムノイズを有するパッチ、あるいはそれらの組合せを含むようにしてもよい。そのようなパッチがダイアディックテストパターン内で異なるサイズを有することは、異なるサイズの入力パッチに対するイメージングシステムの応答の測定を支援するのに都合がよい。
図11は、ダイアディックテストパターンを生成する方法700の流れ図を示している。これらのパッチは、異なるサイズと、測定すべきイメージングシステムの特性に依存してあらかじめ決められるカラープロパティを有する。
方法700は、プロセッサ205が初期パッチリストを受け取り、この初期パッチリストをストレージ装置209に記憶するステップ705から開始される。初期パッチリストは、テストパターン上にいくつの同様な領域が作成されるべきかを指定する。一実装形態における同様な各領域は、1つの一様なカラーパッチと複数のより小さなカラーパッチとを含んでいる。他の実装形態においては、同様な各領域は、緩やかに変化するカラーを有する単一のパッチと、それぞれがやはり緩やかに変化するカラーを有する複数のより小さなパッチとを含んでいる。さらに他の実装形態においては、同様な各領域は、特定の周波数分布および方向をもつパターンを有する単一のパッチと、それぞれがやはり特定の周波数分布および方向をもつパターンを含んでいる複数のより小さなパッチを含んでいる。
初期パッチリストは、それぞれが256ピクセル×256ピクセルのサイズの64個の正方形領域またはタイルの8×8の構成を含むダイアディックテストパターンを生成すべきことを指定することができる。ここで、各領域は単一の大きなカラーパッチと、徐々に小さくなるサイズのところで徐々に多くのカラーパッチとを有する。
ステップ710において、プロセッサ205は、この(初期)パッチリストが空であるかどうかを判定する。このパッチリストが空であることがステップ710において判定された場合、方法700は、ステップ750へと進み、ここで方法700は終了する。
一方、プロセッサ205がステップ710においてこのパッチリストが空ではないと判定した場合は、方法700はステップ715へ進む。ステップ715において、プロセッサは、パッチリストから最初のパッチを取り除く。続いて、ステップ720において、プロセッサ205は、ステップ715でパッチリストから取り除かれたパッチが単一ピクセルのみの幅と高さを有するかどうかを判定する。
検討中のパッチのディメンションが単一ピクセルよりも大きいとステップ720で判定された場合、ステップ730において当該パッチは再分割される。詳細には、パッチは4つのより小さな小パッチへと再分割される。ここで、4つの小パッチの各々は、分割されたパッチの面積の4分の1をカバーする正方形である。分割されるパッチが奇数の幅または高さを有する場合には、分割されるパッチの面積の4分の1に実際的にできる限り近い小パッチを形成するように分割される。続くステップ735において、プロセッサ205は、生成されたテストパターンにおけるあらゆる実質的な周期性を回避するようにして、小パッチのうちの1つを選択する。生成されたダイアディックテストパターン中においてあらゆる実質的な周期性を回避するためにプロセッサ205が使用することができる一つの方法は、これらの4つの使用可能な小パッチの中から小パッチをランダムに選択することである。選択されなかったパッチは、ステップ740においてパッチリストに追加される。ステップ735において選択された(より小さな)パッチは、さらに再分割されることはない。そして、カラーなどのプロパティが、ステップ745においてパッチに割り当てられる。パッチに割り当てられるプロパティは、ダイアディックテストパターン内の検討中のパッチのサイズおよび位置に従って割り当てられる。ステップ745の後に、方法700は、ステップ710へと戻る。
また、ステップ720において、検討中のパッチが単一ピクセルのディメンションを有すると判定された場合、このパッチはそれ以上に再分割されることはなくなり、プロパティが、前述のようにステップ745においてこのパッチに対して割り当てられる。
方法700の効果は、ステップ710から745が実施されるたびに、パッチリストから1つのパッチが取り除かれ、4つのより小さな小パッチへと分割され、これらの小パッチのうちの1つにはあるプロパティが割り当てられ、他の3つの小パッチはパッチリストに追加されることが分かる。このプロセスは、これらのパッチがもはや再分割することができなくなるまで継続される。
8×8構成の64個の正方形領域を有するダイアディックテストパターンの場合、ステップ745においてパッチに対してカラーのプロパティを割り当てる方法の一例は次のようになる。即ち、これら領域の最初の分割からもたらされる64個の大きなパッチのそれぞれに異なるグレーシェードを割り当て、すべての他の(より小さな)パッチにランダムカラーを割り当てることである。
他のマルチスケールテストパターンは、正方形以外の他の形状をより小さな形状の集まりへと分解することにより、方法700と同様な方法を使用して生成することができる。例えば、三角形をこれらの形状として使用し、何らかの疑似ランダム決定プロセスを介して、これらの三角形をより小さな三角形へと選択的に分割することができる。
マルチスケールテストパターンは、これらのテストパターンが必要なプロパティを有するパッチまたは領域を提供するだけでなく、引き起こされた空間変化に起因した改善された位置整合の可能性を実現するという利点を有する。この改善された位置整合の可能性と密接に関連して、テストパターンの空間周波数コンテンツが増大する。
ここで説明される第3のテストパターンは、依然として広い周波数範囲を含みながら、テスト対象のイメージングシステムについての良好なコントラストの程度を実現するように選択される周波数応答を有するテストパターンである。画像解析の技術分野において知られているように、画像が、広いフーリエスペクトルを有するパターンを含む場合には、この画像は一般に位置整合可能である。この理由から、平坦な周波数スペクトルを有するパターンが、しばしば選択される。
しかし、平坦な周波数スペクトルはまた、一部の限られた状況においてはいくつかの短所も有する。1つの短所は、平坦な周波数スペクトルを有するパターンが、2値でプリントされるときでさえ、自然のパターンに含まれる高周波数エネルギーよりも高い高周波数エネルギーを有することによってもたらされる。自然のパターンは、1/周波数の曲線に従う周波数スペクトルを有する傾向がある。イメージングシステムが、高周波数をある程度まで減衰させる場合、テストパターンの高周波数に含まれるエネルギーの大部分が失われる。あるいはイメージングシステムがテストパターンのデジタルバージョンの分解能よりも低い分解能でこのテストパターンを取り込み、または表現する場合もテストパターンの高周波数に含まれるエネルギーの大部分が失われることになる。このため、非常にコントラストの乏しいテストパターンの画像がもたらされる可能性があり、このことにより、イメージングシステムのテストを妨害してしまう可能性がある。例えば、カメラ160におけるフォーカスメカニズムは、スペクトル的に平坦なテストパターンを含むテストチャート110を用いては正しく動作することができない。フォーカスメカニズムがどのような強いエッジも検出することができないためである。
平坦な周波数スペクトルを有するテストパターンに対する代替形態は、広い周波数範囲を含みながら、イメージングシステムについての良好なコントラストの程度を実現するように選択される周波数応答を有するテストパターンである。かかるテストパターンの一例は、ランダムフラクタル(random fractal)であり、このランダムフラクタルは、様々な手段によって生成することができる。かかる1つの手段は、次式のスペクトル分布を有するランダムノイズを生成することである。
上記の式において、関数randomは、シードs上で動作する疑似ランダム関数であり、F−1は、逆フーリエ変換である。また、rは、フーリエ原点からの放射距離(radial distance)であり、パラメータβは、一般的には1と3の間にある何らかの実数値を有するように選択される。好ましい実装形態においては、パラメータβ=1であり、これはフラクタルディメンション3を有するパターンを生成し、高度にテクスチャ化(textured)されている。
かかるテストパターンの使用には、より多くのエネルギーが、このより低い周波数において使用可能である。そのため、スキャナ120またはカメラ160等により取り込まれるテストパターンの画像、あるいはプリンタ130が使用されてプリントされたテストパターンの画像に、よりコントラストをもたらす利点がある。スペクトルのスケーリングファクタr−βはスケール不変であるため、MTFの計算は、何らかのスケール不変でないスケーリングファクタが使用される場合よりも簡単に行われる。
一般に、正確な位置合わせを可能にするためには、テストパターンは、大量の微細な細部を有する区域を含むべきである。その細部が微細であればあるほど、その近傍と比較されるときに各ピクセルはより識別可能になる。区域に微細な細部が含まれているかどうかにかかわらず、かかる区域が反復しており、または近傍区域と同様なプロパティを有する場合には、かかる区域は区別することができなくなることもある。そのため、その代わりに区域が近傍の区域と誤って位置合わせされてしまう可能性がある。したがって、このテストパターン中の区域が反復していないことが好ましい。
前述を考慮すると、ここで説明される第4のテストパターンは、テストパターン内のエレメントの空間的位置の順序がランダムに変えられており、それにより位置合わせを改善するテストパターンである。例えば、すべてが同じサイズを有するタイルを用いた、異なるように色付けされたタイルから構成されるテストパターンについて考えることにする。これらのタイルのカラーは、所定の範囲の色相、彩度および明度を規則的にカバーすることが必要な場合もある。この第4のテストパターンによれば、形成されるカラーパッチは、これらのパッチのカラーが変化する方法に基本的に何の規則性もないように、ランダムに順序が変えられる。この第4のテストパターン内のタイル境界は、かなり異なるカラーを有するタイルの間にあり、改善された画像位置合わせをスムーズに実行するための改善された構造を生成している。
これらのエレメントの特性はカラーだけには限定されないことに留意されたい。例えば、図12Aに示されるテストパターンなど、所定の範囲をカバーする周波数応答および方向を有するタイルから構成されるテストパターンについて考えることにする。理解することができるように、隣接するタイルは、位置合わせに悪影響を及ぼす可能性のある非常に類似した周波数応答および方向を有する。図12Bは、図12Aに示されるテストパターンからのこれらのタイルの空間的位置が、ランダムに順序を変えられて位置合わせを改善するテストパターンを示している。
複数のテストパターンを生成し、適用に応じてこれらのテストパターンからテストチャートを形成し、これらのテストパターンのそれぞれの画像を取り込み、次いでこの結果として生ずる画像を解析するといった手順を用いることなくイメージングシステムの複数の特性を測定することがしばしば望ましい。この目的を達成するためには、異なるタイプの複数のテストパターンからのエレメントを単一のテストパターン上に組み合わせることがしばしば有利となる。異なるタイプの複数のテストパターンは、2つ以上のテストパターンを単一のテストチャート上に配置することで、或いはこれらのテストパターンのエレメントを他の方法で組み合わせることで、単一のテストパターン上へ組み合わせ得ることは明らかである。尚、当業者なら、テストパターンの一部の組合せは許可されないことを理解するはずである。例えば、カラー測定に使用するためのダイアディックテストパターンの一様なカラーパッチは、この一定のカラーに影響を及ぼさずに他のエレメントと組み合わせることができない。しかし、このような制限は、このテストパターンの比較的小さな部分だけに局所化することができる。
また、各テストチャートをカラーノイズパターンで塗りつぶした領域を用いて取り囲むことがしばしば望ましい。これにより、このテストパターンのエッジに正しく正確な位置整合が可能になる。
各ピクセルの性質に関する追加情報は、メモリ206上に記憶されるときにこのテストパターン画像を含むファイルに対するメタデータとして記憶することができる。そのような追加情報としては、ダイアディックテストパターンにおいてピクセルがテストパターン中のどのパッチに属するかを識別するラベル、あるいはピクセルが属するテストパターン中の領域のテクスチャ、カラーまたは空間周波数に関する情報等が挙げられる。このような情報は、テストパターン画像と、テスト対象のイメージングシステムを使用して取り込まれる当該テストパターンを含む画像との高レベルな領域比較を行うために使用することができる。またこの情報は、ラベルまたは高レベルの記述子とすることができる。
高レベルの比較が機能するためには、ピクセルまたはサブピクセルの精度で領域間の対応を見い出す必要がある。どのピクセルが高レベルの記述子またはラベルによって示される領域を形成するかについて、正確に、明らかになるようにするために、これは必要とされる。
以上、いくつかの有用なテストパターン、ならびにテストパターンのデジタル画像が図1から図3に示される各構成100、101、および102において形成される方法を説明した。図13は、2つのデジタル画像を位置合わせし、次いでこれらの位置合わせされた画像を解析してテスト対象のイメージングシステムの特性を決定する方法1000の概略的な流れ図を示している。方法1000によって位置合わせされる2つの画像は、前述のテストパターンのうちの1つ(またはこれらのテストパターンの組合せ)のデジタル表現であるテストパターン画像1005と、テスト対象のイメージングシステムにより、図1から4を参照して説明されるようにして形成されるこのテストパターンを含む画像1010である。これらの画像のディメンションは、必ずしも等しいとは限らない。
方法1000は、画像1005と1010との粗い位置合わせが実施されるステップ1015から開始される。最も簡単な形式においては、この粗い位置合わせは、例えばテストチャート110をスキャナ120(図1)上に配置するときにガイドテンプレート(図示せず)を使用することにより、画像1010を取り込むのに先立って、機械的手段によって達成される。
好ましい実装形態においては、ステップ1015のこの粗い位置合わせは、プロセッサ205により、図14を参照して以下でより詳細に説明しているようにして実施される。ステップ1015において実施される好ましい粗い位置合わせの出力は、位置合わせパラメータ1020であり、この位置合わせパラメータは、線形変換パラメータの集合(a11,a12,a21,a22,x0,y0)である。この線形変換パラメータの集合(a11,a12,a21,a22,x0,y0)は、(デカルト座標系における)このピクセル座標(x,y)を、次式を用いて変換された座標
に関連づける。
位置合わせパラメータ1020によって定義される変換がこのテストパターン画像1005に適用される場合、画像1005と1010は、数ピクセル内に粗く位置整合されるべきである。
したがって、ステップ1015の後、方法1000はステップ1025へと進む。ステップ1025において、プロセッサ205は、位置合わせパラメータの集合1020、すなわちパラメータ(a11,a12,a21,a22,x0,y0)を使用して、このテストパターン画像1005を変換する。そして、それにより、テスト対象のイメージングシステムによって形成される画像1010と粗く位置合わせされたテストパターン画像1030を形成する。特に、この粗く位置合わせされたテストパターン画像1030中の座標
における値は、このテストパターン画像中の座標(x,y)におけるピクセルの輝度値を有している。ここで座標(x,y)は、以下の式のように位置合わせパラメータ1020によって表される線形逆変換によって決定される。
ピクセル位置に対応しない座標(x,y)では、バイキュービック(bi-cubic)補間を使用して、複数の隣接する値からその位置についての輝度値を計算する。
次に、画像1010および1030がステップ1035へと入力される。ステップ1035において、プロセッサ205は、ブロックベースの相関を、図21を参照して以下でより詳細に説明しているように実施する。このステップ1035のブロックベースの相関は、画像1030と1010をより小さな、おそらくオーバーラップする複数のブロックへと分割する。そして、粗く位置合わせされたテストパターン画像1030のブロックのピクセルを画像1010のこれらとマッピングするために、粗く位置合わせされたテストパターン画像1030の各ブロック上で実施する必要がある変位を表す変位マップ(displacement map)1037を生成する。次に、ステップ1040において、ステップ1035のブロックベースの相関によって形成される変位マップ1037は、バイキュービック補間を使用して補間されて変形マップ(distortion map)1045を形成する。変形マップ1045は、粗く位置合わせされたテストパターン画像1030の各ピクセルをテスト対象のイメージングシステムによって形成される画像1010の対応するピクセルに対してマッピングする、サブピクセル精度の変形を表す。
ステップ1050において、プロセッサ205は、位置合わせされたテストパターン画像1055を形成する。この位置合わせされたテストパターンは、ステップ1015で実施された粗い位置合わせにより得られた位置合わせパラメータ1020と変形マップ1045を使用して、テストパターン画像1005をゆがめることにより形成される。ステップ1050において実施されるゆがみは、変形マップ1045を修正することにより開始される。この変形マップは、粗く位置合わせされたテストパターン画像1030の諸ピクセルを画像1010の諸ピクセルへとマッピングする変形、テストパターン画像1005の諸ピクセルを画像1010の諸ピクセルへとマッピングする変形を表す。これは、粗い位置合わせを行うステップ1015において決定される線形変換を次式に従って変形マップ1045に追加することにより行われる。
式中で、D'(i,j)は、変形マップ1045を表し、D''(i,j)は、ステップ1050で実施される全体のゆがみを表す。
次に、画像1010のサイズと同じサイズを有する新しい画像が、すべてのピクセル値をヌル(null)に設定して形成される。この新しい画像は、ピクセル値が入力されると、位置合わせされたテストパターン画像1055になる。この新しい画像における各ピクセルに対して、当該ピクセル位置に適用可能なゆがみを最初に決定することによってピクセル値が計算される。次いで、プロセッサ205は、このゆがめられた位置に対応する画像1005中のピクセル値を決定することにより、このピクセル値を計算する。このゆがめられた位置は、画像1005中のピクセル位置に対応しない可能性があるので、補間を使用してピクセル値を計算する。こうして得られたピクセル値はメモリ206に記憶される。
位置合わせされたテストパターン画像1055は、一般的にいくつかのピクセル成分、例えば赤色輝度成分、緑色輝度成分、及び青色輝度成分、ならびにラベルまたは高レベルの記述子を含んでいる。したがって、このラベルまたは高レベルの記述子を含むすべてのピクセル成分が、ステップ1050においてゆがめられ、位置合わせされたテストパターン画像1055を形成する。ラベルをゆがめることにより、画像領域の直接比較は、位置合わせされたテストパターン画像1055のラベルを画像化されたテストパターン1010上へとマッピングすることにより行うことができる。
この補間を実施して位置合わせされたテストパターン画像1055のピクセル値を計算するときに、異なる補間方法を使用して各ピクセル成分を補間することができる。例えば、赤色成分、緑色成分、および青色成分はバイキュービック補間を使用して計算することができるのに対して、整数ラベルは最近隣補間を使用して計算することができる。一般に整数によって形成されるラベルチャネルは、最近隣補間を使用して整数のみがその出力にもたらされるようにする。他の補間技法は、隣接ラベルを平均化する傾向があり、これまでに生じなかった非整数ラベル、または整数を伴うラベルをもたらす。ラベルの最近隣補間は、最近接のハーフピクセルの精度のラベルを有するゆがめられたラベルマップをもたらす。
図26は、ピクセルラベルのゆがみを示している。テストパターン画像2600は、白色の背景上にカラー化/テクスチャ化された3つの領域2601、2602および2403を有する。また、テストパターン画像2600のラベルマップ2610が示されている。ラベルマップ2610における各ピクセルのラベルは、ピクセルが属する領域2601、2602または2403を示している。ピクセルマップ2610中のピクセルのラベルは、ピクセルが、白色の背景または領域2601、2602または2603の一部分であるかどうかに応じて整数値「0」、「1」、「2」または「3」を有している。
テストパターン画像2600の取り込まれた画像2620がさらに示されている。この図から分かるように、画像2620は、テストパターン画像2600が大きく変形されたバージョンである。位置合わせされたテストパターン画像(図示せず)がテストパターン画像2600をゆがめることにより形成される前述のステップ1050の間に、ゆがめられたラベルマップ2620が形成される。ゆがめられたラベルマップ2630中のこれらのピクセルのラベルは、ピクセルが属する領域2601、2602または2403を示す。
ゆがめられたラベルマップ2630は、画像2620上に直接に重ね合わせ、画像2620のラベルレイヤとして使用することができる。このプロセスは、メタデータリンケージを失った(プリント−スキャニングなどの)画像化プロセスの後の(ピクセルごとの)画像メタデータの再導入として見ることもできる。
このラベルレイヤが、画像2620中に挿入された後に、より高レベルの記述子のすべての様式について定義し計算することができる。例えば、図26に示されるように、ラベル「3」はある種のテクスチャのプロパティを伴う領域2603を示す可能性がある。画像2620内の「3」とラベル付けされたすべてのピクセルのアンサンブルピクセル値統計を計算することにより、領域2623のグローバルなテクスチャのプロパティが知られる。
位置合わせされたテストパターン画像1055は、テスト対象のイメージングシステムによって形成される画像1010に正確に位置整合させられる。方法1000の最後のステップは、ステップ1060である。ステップ1060において、プロセッサ205は、1つまたは複数の画像1010および1055と、変形マップ1045と、位置合わせパラメータ1020とを使用して、位置合わせされた画像1010および1055を解析する。こうしてテスト対象のイメージングシステムの特性を決定する。
例えば、変形マップ1045は、画像化されたテストパターン1010内のピクセルのテストパターン画像1005内のピクセルに対するマッピングの「微細な」部分を表す。したがって、スキャナ120(図1)の場合には、変形マップ1045は、このスキャナのスキャニングメカニズムにおける一定でないドライブ速度、アスペクト比エラー、または他の何らかの物理エラーによって引き起こされる可能性があるエラーなど、このスキャニングプロセスにおけるエラーを表す。変形マップ1045はまた、カメラ160のレンズによって導入される変形と、プリンタ130のドライブメカニズムにおけるエラーも表す。
イメージング装置の品質の解析の別の形式は、この装置の変調伝達関数(MTF)の測定である。MTFは、適切な拡散スペクトルを伴う任意のテストパターンを使用して測定することができる。適切なパターンの例は、2次元M−シーケンス、グレースケール疑似ランダムノイズ、2値化疑似ランダムノイズ、および2次元完全2値アレイを含んでいる(この2次元完全2値アレイは、ある種のアレイサイズについて完全な自己相関を有する。ここで、完全とはサイドローブのない自己相関として定義される)。十分な細部を有するあらゆるパターンが正確な位置整合のために使用可能であり、テストパターン中に組み込むことができる。
プロセッサ205は、位置合わせされたテストパターン画像1055のフーリエ変換の各ピクセルのモジュラス(modulus)により、画像化されたテストパターン1010のフーリエ変換の各ピクセルのモジュラスを除算することによりMTFを計算する。そして、これにより、スキャナ120の2次元MTFの画像が生成される。画像区域の周囲の様々な位置においてMTF測定を局所化し、反復することが可能であり、その結果、MTFの空間的変化を検出することができる。
正確な位置整合を用いて、モジュラス(MTF)だけでなく完全な(複雑な)光学的伝達関数(OTF:optical transfer function)を推定することも可能である。この完全なOTFは、このシステムの点像分布関数(PSF:point spread function)のフーリエ変換を行うことによりプロセッサ205によって計算される。OTFを計算する利点は、システムPSFは直接に計算することができるのに対して、より一般的なMTF測定は、PSF推定を可能にしないことである。この様々な伝達関数は、線形システムに対してしか適用することができない。このことは、実際にこれらの計算が、正しいコントラストモデルまたはガンマを使用するように特別な配慮を払って正しい色空間中で実行される必要があることを意味する。位置整合が、OTF測定を実施するときに重要である理由は、画像化されたテストパターン1010中のどのような変形も画像化されたテストパターン1010のフーリエ変換における位相エラーをもたらすことになり、これがOTF測定に影響を及ぼすためである。
さらに、スキャナ120のカラー応答の解析および較正は、前述のダイアディックテストパターンなど適切なサイズのカラーパッチの分布を含むカラーテストパターンを使用して実装することができる。一般に、テスト対象のスキャナ120によってスキャンされるカラー較正されたテストチャート110は、カラーパッチをスキャニング分光光度計(scanning spectrophometer)などの装置を使用して周知のカラー規格によって較正されたプリント装置上で作られる。位置合わせされたテストパターン画像1055中のピクセルは前述のようにして画像化されたテストパターン1010中のピクセルと位置整合させられるので、プロセッサ205は、各ピクセルがどのパッチに属するかに対する知識を有する。次いで、プロセッサ205は、適切な色空間中で平均化することにより、画像化されたテストパターン1010の異なるパッチのピクセルのカラーを組み合わせる。そして、既知の分光光度計の値と各パッチの平均カラーを比較する。次いで、最大尤度法または最小自乗法を使用してカラープロファイルが生成される。
別の解析の形式は、細分性(granularity)と名づけられたものであり、テスト対象のイメージングシステムがプリンタ130(図2)であるときに決定される。細分性は、プリンタ130上にプリントされたベタのカラーのパッチが、通常の見える距離のパッチを見る人間にとってどのように滑らかに見えるかについて測定しようとする。この解析では、テストチャート150は、ダイアディックテストパターンを含んでいる。パッチの細分性は、プロセッサ205によって、視覚伝達関数(VTF:visual transfer function)によってフィルタがかけられた後の当該パッチの輝度値の標準偏差から計算される。尚、VTFとは、30cmの距離にある1枚の紙を見るときに、人間の視覚システムの効果をおおざっぱにまねるものである。この使用されるVTFは、周波数空間中において次式によって記述される。
式中で、f2=f2 x+f2 y及びfは、スキャンされたページ上でサイクル/mmの単位で測定される。
このフィルタリングは、パッチの2倍のサイズの画像の領域Rを選択し、細分性を測定するためのパッチの周囲に拡張することにより実施される。次いでこの領域Rの輝度に、次式を使用してフィルタがかけられる。
式中で、
は、それぞれ2次元のFFTおよび逆FFTである。
次いで、プロセッサ205は、最初のパッチのかなりの部分をカバーするがその境界を回避するパッチ内のn×nピクセルの正方形領域を取り、次の2つの式を介してこのn×nピクセルの正方形領域内の輝度値の平均値と標準偏差を測定することにより、細分性を測定する。
尚、式中でGは、このパッチの細分性であり、
は、この領域中のピクセルの輝度値であり、また、
はこの領域中のピクセルの輝度値の平均値である。この最終的な尺度Gは、プリントされたテストチャート150からの特定の(見える)距離にいる人間の観察者にとって、名目上一様なカラーがどの程度粒状に見えるかに対応する。この細分性はまた、その平均レベルからのカラーパッチの偏差の尺度としても考えることができる。
CMYKプリンタなどのカラープリンタを評価するときには、異なるカラーチャネルの位置整合を測定することも望ましい。例えば、このCMYK色空間においてプリントされる画像のCチャネルは、プリンタ130における何らかの機械的な不正確さに起因して他のチャネルから数ピクセルずれている可能性がある。この位置不整合は、プリンタの出力中に目に見える視覚的な欠陥を、すなわち存在すべきでない異なるカラーのオブジェクト間の目に見える白線をもたらす。このようなエラーを検出し防止することは、カラープリンタの設計および製造において解決すべき重大な課題である。
この解析では、疑似ランダムノイズパターンを用いて重ね合わされた位置整合パターンから構成されるカラーテストパターンが使用される。また、ステップ1035(図13)におけるブロックベースの相関で、画像化されたテストパターン1010のK成分を用いて粗く位置合わせされたテストパターン画像1030のKチャネルと画像化されたテストパターン1010のK成分との間で相関が実施される。ここで、K成分は、RGB値からK=Min(255-R,255-G,255-B)として計算される。これは、黒ピクセルが画像化されたテストパターン1010の黒ピクセルと正確に位置整合させられる位置合わせされたテストパターン画像1055を生成する。これらのカラーチャネルがプリントプロセス中における位置合わせさ誤差の可能性によって、位置合わせされたテストパターン画像1055のC、M及びYチャネルは、画像化されたテストパターン1010と正確には位置整合させられないこともある。
次いでステップ1035のブロックベースの相関を、位置合わせされたテストパターン画像1055のC、M及びYチャネルのそれぞれと、画像化されたテストパターン1010のC、M及びYチャネルとの間で実施する。そして、Cチャネル、MチャネルおよびYチャネルについての変形マップを生成する。それらの変形マップは、それぞれKチャネル変形マップ1045と形式が同様である。これらのCチャネル、Mチャネル及びYチャネルの変形マップのそれぞれは、対応するカラーチャネルのKチャネルに対する位置合わせ誤差がどのようにプリントされたページ上で変化するかを示す。これらの変形マップ、またはこれらから導き出される情報をフィールドエンジニアに提供して、これらの誤った位置合わせの問題の物理的補正を可能にすることができる。或いは、それらの情報を、プリンタカラーチャネルの位置合わせ誤差についてデジタルに補正する補正回路中で使用するためにプリンタ130に入力することができる。プリンタカラーチャネルの位置合わせ誤差は、一般に正確に中心におかれた円筒になっていないそのペーパーローラによって引き起こされる。
図3のカメラ160の光学的イメージングシステムの性能を測定するときには、カメラ画像中に存在する変形のレベルを知ることが多くの場合に有用である。典型的には、この変形は、糸巻形ひずみまたはたる形ひずみである。この変形は、一般的にカメラ160が使用するレンズに依存する。ズームレンズの場合には、この変形は、選択される焦点距離とともに変化することになる。変形マップ1045は、遠近ひずみが取り除かれた後に残る残留変形を示す。この残留変形は、(画像の中心からの距離に純粋に関連した)放射成分とそれ以外の他の成分へとさらに分解される。正確な位置合わせは、理想からのあらゆる偏差の測定も可能にするが、上記他の成分は対称レンズを有するカメラ中では無視できることが予想される。この一般的なレンズひずみは、画像中心からの放射距離の3乗に関連している。外側へ向かう放射ひずみがこの画像中心からの距離とともに増大する場合、この変形は糸巻形ひずみと呼ばれ、内側に向かう変形が距離とともに増大する場合には、この変形はたる形ひずみと呼ばれる。残留変形マップ1045に適する三次の最小自乗法を計算することにより、糸巻形ひずみまたはたる形ひずみが正確に決定される。
上述したように、構成102において、従来の反射型テストチャートまたは透過型テストチャートの代わりにLCDを使用することが可能である。カメラ160の光学的イメージングシステムの色収差は、プロセッサ205により、RGB色空間中のRチャネル、GチャネルおよびBチャネルのそれぞれについての別々の変形マップを比較することにより、推定される。
この測定の妨害をするテストチャートのアーティファクトを回避するための配慮を行う必要がある。LCD構造に基づくテストチャートは、ディスプレイ上のずらされたR、G、およびBのピクチャエレメントに起因して、生来的にRGBチャネル変位を有する。この変位は、既知であり、且つ固定されているため、最終的な色収差の推定値から取り除くことができる。R、G、およびBの変形マップからLCDの構造的なRGBチャネル変位を差し引いた差は、全体のカメラ色収差を直接に表す。この色収差をさらに解析して、(このレンズからの)光学的色収差と、このイメージセンサ上のベイヤカラーフィルタリング(Bayer colour filtering)に関連したあらゆる色効果を分離することができる。
前述の色効果は、通常は横方向色収差と称される。軸方向色収差として知られている別のタイプのものは、上記の変形効果を生じないが、その代わりに光の波長に関連したパワースペクトル関数形状および特定のパワースペクトル関数幅の変化を導入する。軸方向色収差推定は、前述の空間的に変化するパワースペクトル関数測定を反復することによりスムーズに実行される。ただし3つの別々のチャネル、R、G、およびBについて、反復される。これらの別々のチャネルのパワースペクトル関数幅の差は、軸方向色収差を特徴づける。
次に、ステップ1035におけるプロセッサ205によって実施されるブロックベースの相関について、図21を参照してより詳細に説明する。図21には、ブロックベースの相関を実施するためのステップの概略的な流れ図が示されている。ステップ1035は、2つの画像について動作する。これら2つの画像とは、画像化されたテストパターン1010と、ステップ1025からもたらされる粗く位置合わせされたテストパターン画像1035である。画像1010および1030のサイズは、それぞれN2×M2ピクセルおよびN1×M1ピクセルである。粗く位置合わせされたテストパターン画像1030は、画像化されたテストパターン1010と同じサイズに適切にパッディングされる。
ブロックベースの相関中に、これら2つの画像のそれぞれは、対応するタイルの位置を用いてディメンションQ×Qピクセルのより小さなタイルに分割される。図22は、画像1010および1030と、第1のタイル2201および2202の位置を示す。次いで相関がタイル2201と2202上で実施されて、これらの2つのタイルを最も関連づける平行移動を決定する。そして、次のタイル対が、画像1010および1030を介してステップサイズSだけ「ステッピングさせる」ことにより画像1010および1030から形成される。次いで、相関がこれらの新しく形成されたタイルの間で反復される。これらのステップは、ステッピングにより画像1010および1030から形成されたすべてのタイルが処理されるまで反復される。好ましい実装形態においては、これらのパラメータは、Q=256であり、S=32である。
このブロックベースの相関ステップの出力は、粗く位置合わせされたテストパターン1030のピクセルを画像化されたテストパターン1010に対してマッピングするために必要とされるゆがみを表す変位マップ1037と変位ごとの信頼度尺度である。この変位マップは、
のディメンションを有する、変位ベクトルおよび信頼度推定値のラスタ画像である。
もう一度、図21を参照すると、ステップ1035は、サブステップ2030から開始される。ステップ2030において、対応するタイルが画像1010および1030から形成される。タイルは、画像1010および1030からのピクセル値のみを含まなければならず、したがって画像1010および1030内に存在する。変位マップ1037、画像1030からのタイル、および画像1010からのタイルにおけるピクセル(i,j)は、画像1030および1010中のこれらの各位置を識別する以下の座標を有する。
次にサブステップ2050においてプロセッサ205は、ハニングウィンドウ(Hanning window)などのウィンドウ関数をこれらのタイルのそれぞれに適用する。そして、ウィンドウ関数の適用されたこれらの2つのタイルは、サブステップ2060において位相が関連づけられる。
サブステップ2060における位相相関づけの結果は、実数値のラスタアレイである。次いでサブステップ2070において、プロセッサ205は、ラスタアレイ内のタイルの中心に対する最高ピークの位置を決定する。そして、サブステップ2080において、プロセッサ205は、メモリ206における変位マップ1037の(i,j)の位置に、このピークの位置と、信頼度推定値としての当該ピーク高さの平方根とを一緒に記憶する。サブステップ2085において更にタイルが存在すると判定された場合、ステップ1035の処理はサブステップ2030へ戻り、次のタイル対が形成される。そうでない場合、ステップ1035はサブステップ2090で終了する。
次に、ステップ1040(図13)において実施される補間について図24を参照してより詳細に説明する。図24は、ステップ1040による補間を実施するためのステップの概略的流れ図を示す。ステップ1040における補間は、変位マップ1037から変形マップ1045を形成する。変形マップ1045中の一部の値は、粗く位置合わせされたテストパターン画像1030中のピクセルを画像化されたテストパターン1010の境界外のピクセルへとマッピングすることもある。これは、イメージング装置がテストパターンの全体を画像化していない可能性もあるからである。
ステップ1040は、サブステップ1920から開始される。サブステップ1920において、プロセッサ205は、変位マップ1037を最もよく関連づける線形変換パラメータの集合(b11,b12,b21,b22,Δx、Δy)を決定する。
画像化されたテストパターン1010中のこれらの(変形されていない)点には、変位マップ1037中のピクセル(i,j)について(xij,yij)とラベル付けされ、これらは、次式によって与えられる。
これらの点(xij,yij)は、
によって与えられる変位された座標
を与えるために変位マップ1037によって移動される。なお、式中でD(i,j)は、変位マップ1037の変位ベクトル部分である。
これらの変形されない点に作用する線形変換パラメータは、
によって与えられるアフィン変換された点
を与える。
最も適切なアフィン変換は、この移動させられた座標
と、このアフィン変換された点
との間のエラーをアフィン変換パラメータ(b11,b12,b21,b22,Δx、Δy)を変化させることによって最小化することによって決定される。最小化すべきエラーファンクションは、ユークリッド標準尺度(Euclidean norm measure)E、すなわち次式となる。
この最小化する解は、
である。ここで、変位マップ1037中の変位ベクトル上の非ゼロの信頼度推定値を用いてすべての変位ピクセルにわたって合計が実行される。
補間ステップ1040は、サブステップ1930へと継続され、ここで最良の適した線形変換が、変位マップ1037から取り除かれる。各変位マップピクセルは次式に従って置き換えられる。
次いで、最良の適した線形変換が取り除かれた変位マップ1037は、サブステップ1940においてバイキュービック補間を使用してディメンションDxP×DyPの変位マップへと補間される。
補間ステップ1940において複雑なことは、この変位マップが、このバイキュービック補間カーネルの周囲にゼロ信頼度のピクセルを有する場合に何をするかということである。ゼロ信頼度のピクセルを有する場合、このゼロ信頼度のピクセルはそれ自体、これらの信頼度値によって重みづけされた隣接するピクセルの平均を使用して推定された値によって置き換えられる。隣接するピクセルが正の信頼度を有さない場合には、領域拡張アルゴリズム(region-growing algorithm)を使用してこのピクセル値を決定する。こうして、変位マップ中の置き換えられたピクセルとともに正の信頼度を有するピクセルを使用したバイキュービック補間を使用して、補間された変位ピクセルを計算することができる。最終的にステップ1950において、この補間された変位マップは、
に従って再適用された、取り除かれた最良の適した線形変形を有している。ここでこの場合に、次式が成り立つ。
マップD'(i,j)は、この補間ステップ1040の出力を形成し、この出力が変形マップ1045である。
図13を参照して述べた、ステップ1015において実施される粗い位置合わせについて、その好ましい方法を図14を参照してより詳細に説明する。前述のように、非常に多数の異なるテストパターンを使用することができる。サブステップ1110において、プロセッサ205は、テストパターンが位置整合パターンを含んでいるかどうか、すなわちこのテストパターンが図5から図9を参照して説明した第1のテストパターンを含んでいるかどうかを判定する。この最も簡単な実装形態においては、この判定は、コンピュータ200のオペレータから受け取った入力により行うことができる。また、この入力は、テストパターンの諸パラメータを含んでいる。代替の実装形態においては、位置整合パターンの検索は、プロセッサ205によりテストパターン画像上で実施することができる。
このテストパターンが位置整合パターンを含まないと判定された場合、ステップ1015の処理はサブステップ1120へ進む。ステップ1120において、回転、スケール変更および平行移動の(RST)位置合わせがそれぞれ画像1005および1010の輝度チャネル上で実施される。代わりに、サブステップ1110においてこのテストパターンが位置整合パターンを含んでいると判定された場合には、ステップ1015の処理は、サブステップ1130へ進む。ステップ1130において、不変パターン検出が実施される。サブステップ1130も、画像1005および1010のそれぞれの輝度チャネル上で実施される。サブステップ1120において実施される各RST位置合わせと、サブステップ1130において実施される不変パターン検出については、以下でさらに詳細に説明する。サブステップ1120における各RST位置合わせ、およびサブステップ1130における不変パターン検出の出力は、位置合わせパラメータである。
図3に示した、カメラ160を含む構成102を使用して形成された画像化されたテストパターン1010を位置合わせするときには、遠近ひずみを評価し、これを補償する必要がある。したがって、カメラ160を含む構成では、以下で説明されるサブステップ1140から1170を実施して、位置合わせパラメータ1020を推定する。一方、構成100(図1)や101(図2)などのカメラを含まない構成では、サブステップ1120或は1130の出力が位置合わせパラメータ1020である。
したがって、カメラ160を含む構成では、サブステップ1120或は1130の出力が初期の位置合わせパラメータ1140となる。サブステップ1150においては、初期位置合わせパラメータ1140を使用して、ステップ1025(図13)と同様な方法でテストパターン画像1005を変換する。それによって、カメラ160によって形成される画像1010と粗く位置合わせされた、初期の位置合わせされたテストパターン画像1160を形成する。次いでプロセッサ205は、ステップ1035(図13)について説明した方法と同様な方法で初期の位置合わせされたテストパターン画像1160と画像化されたテストパターン1010との間のブロックベースの相関を実施する。ブロックベースの相関を行うステップ1170の出力は変位マップである。この変位マップは、3つの成分を有するNx×Nyの画像である。ここで、位置(j,k)におけるピクセルの最初の2つの成分は、テストパターン画像1005中の(xjk,yjk)にあるピクセルの、画像化されたテストパターン1010中の位置への変位(Δ(x) jk,Δ(x) jk)を表す。また、第3の成分は、信頼度推定値Fjkを表す。この信頼度推定値Fjkは、非ゼロ値が、ブロック相関のステップ1170が当該ピクセルを中心とするブロックについての変位を正常に決定したことを示す。変位マップは、レーベンベルグマルカートアルゴリズム(Levenberg-Marquardt algorithm)などの標準最小自乗最小化アルゴリズムとともに、以下のエラー関数を最小化する遠近変換パラメータ(b11,b12,b13,b21,b22,b23,b31,b32)の値を見いだすのに使用される。
この最小化の結果は、ブロック相関ステップ1170によって計算される変位マップに対する最適な遠近変換を表す遠近変換パラメータの集合(b11,b12,b13,b21,b22,b23,b31,b32)である。この最小化の収束を改善するために、これらの遠近パラメータ(b11,b12,b13,b21,b22,b23,b31,b32)についての初期値は、初期位置合わせパラメータ1140の値から設定される。
11=a11
12=a12
13=x0
21=a21
22=a22
23=y0
31=0
32=0 …(33)
図15は、サブステップ1120のこのRST位置合わせの流れ図をより詳細に示している。サブステップ1120は、サブステップ1205から開始される。ステップ1205において、テストパターン画像1005とテスト対象のイメージングシステムによって形成される画像1010の輝度チャネルは、それぞれ複素画像(complex image)1206と1207に変換される。複素画像1206および1207は、実数部及び虚数部を有する。
図16は、画像1305を複素画像1360へと変換するステップ1205の流れ図をより詳細に示している。画像1305は、テストパターン画像1005であってもよいし、テスト対象のイメージングシステムによって形成される画像1010であってもよい。これらの画像はともに、ピクセルが実数によって表現される実画像である。ステップ1205によって形成される複素画像1360は、画像ピクセルが複素数によって表される画像である。
ステップ1205は、平行移動不変が計算されるときに180°回転された画像を識別することができるようにして、画像1305の方向性フィーチャを符号化することにより動作する。
ステップ1205は、サブステップ1310から開始される。サブステップ1310において、実数のN×Mアレイである画像1305は、最小画像ディメンションNまたはMが512よりも小さくなるまで、画像サイズの逐次的2等分化プロセスによってサイズ変更される。画像のサイズの2等分化は、当技術分野において知られているように、空間低域通過フィルタおよびダウンサンプリングの使用を介して行うことができる。画像サイズの2等分化は、データサイズを減少させることにより処理速度を増大させ、またある状況においては、これらの測定の品質を改善することができる。
次にサブステップ1315において、プロセッサ205は、サブステップ1310で生成されたサイズ変更された画像の境界の周囲にゼロを挿入することによりパッディングして、サイズ変更された画像のサイズを2倍にする。次いでサブステップ1320において、サブステップ1315で形成されたゼロをパッディングした画像が、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を用いてフーリエ変換される。ステップ1325において、このフーリエ変換の結果は、次式の形式の複素スパイラル(complex spiral)によって乗算される。
式中で、(u,v)は、
におけるDCオフセットにこれらの原点を有する、フーリエドメインにおけるデカルト周波数座標である。次に、サブステップ1325による乗算の結果は、サブステップ1330におけるさらなる複素スパイラルによって乗算される。そして、この乗算の結果は、サブステップ1335における逆FFTを介して逆フーリエ変換される。そして、このサブステップ1335の結果は、サブステップ1315により得られたゼロをパッディングされた画像を用いて乗算される。
また、プロセッサ205は、サブステップ1325の結果に逆FFTを適用する。次いで、このサブステップ1345の結果は、サブステップ1350において2乗される。
次に、サブステップ1355において、サブステップ1340の結果がサブステップ1350の結果から差し引かれて、複素画像1360が形成される。前述したように、或は図15に示したように、ステップ1205がテストパターン画像1005に適用された場合には複素画像1206が得られ、ステップ1205が画像1010に適用された場合には複素画像1207が得られる。
もう一度図15を参照すると、ステップ1120において、以上詳細に説明したサブステップ1205はサブステップ1210へと継続される。ステップ1210において、プロセッサ205は、画像1005および1010の平行移動に対して実質的に不変である画像1211および1212を複素画像1206および1207から生成する。
図17は、サブステップ1210のより詳細な流れ図を示している。サブステップ1210は、複素画像1360に対して作用する。複素画像1360は先行するサブステップ1205によって形成された複素画像1206又は1207のいずれであってもよい。ステップ1210は、サブステップ1410から開始される。サブステップ1410において、プロセッサ205は、入力として受け取られた複素画像1360に対してFFTを適用する。サブステップ1410によるFFTの適用結果は、複素ピクセル値を有する画像であり、サブステップ1420において各複素値の大きさを取ることにより、実ピクセル値しか有さない画像へと変換される。次に、サブステップ1430において、プロセッサ205は、サブステップ1420からもたらされる実画像に対して逆FFTを適用して、さらなる複素画像を生成する。そして、この複素画像は、今度はサブステップ1440において、各ピクセルの実数部および虚数部を加えることによりさらなる実画像1450へと変換される。複素画像1206がステップ1210に対する入力として受け取られた場合、生成される実画像1450は画像1211(図15)である。一方、複素画像1207がステップ1210に対する入力として受け取られた場合には、生成される実画像1450は画像1212(図15)である。
図15をもう一度参照すると、サブステップ1210を実施した後に、サブステップ1120は、サブステップ1215へと継続される。サブステップ1215において、画像1211および1212は、対数極空間(log-polar space)へと再サンプリングされ、画像1216および1217を形成する。この対数極空間への再サンプリングは、デカルト座標空間中の座標(x,y)を有する点から座標(r,θ)を有する点へのマッピングを実施する。ここで座標rは、デカルト座標空間の原点までのデカルト座標(x,y)の距離の対数に対応し、θは、この点(x、y)がこの原点となす角度に対応する。したがって、次式が成り立つ。
幅Wと高さHとを有する画像がこの対数極ドメインまたは対数極空間に対して再サンプリングされる場合、次いでこの座標rは、この上端におけるlog{√(W2+H2)/2}と、この下端における負の無限大の間に広がるはずである。これは明らかに実現不可能であり、rのある小さな値でこの座標rをクリップする必要がある。このクリッピングは、この画像の中心からピクセルの円板を除外する効果を有する。
好ましい実装形態においては、対数rの範囲は、この画像の幅の約5%の半径の円板が除外されるように選択される。このような選択は、画像情報を失うことと、この入力画像中のすべての区域からの十分な値の寄与を含む対数極再サンプリングを生成することの間の適切なトレードオフを提供する。
図18は、デカルト座標を有する画像1510をこの対数極ドメイン中の画像1520に対して再サンプリングする特性の一部を示している。画像1510は、画像1520中のゼロ値に対してマッピングする領域1540によって取り囲まれている。円板1530は、この再サンプリングから除外されるピクセルを含んでいる。円板1530を除外し、周囲を取り囲む領域1540を含む画像1510中の任意の点までのこの原点からの距離は、0.05から1に及んでいる。この対数極空間中においては、この範囲は、範囲−3から0へと再サンプリングされる。
画像1510におけるフィーチャ1560(feature)は、この対数極画像1520中のフィーチャ1570へと再サンプリングされる。デカルト画像の約3分の2(半径rが0.36と1.0の間)が、対数極画像(対数rが−1と0の間)の約3分の1に対してマッピングされることが分かる。
対数極再サンプリングは、非常に非線形である。そのため、対数極再サンプリングされた画像1216および1217(図15)は、最初のデカルト画像1211および1212よりも大きく生成され、それによって中心の円板からのピクセル情報以外のピクセル情報が失われないようにすることが好ましい。対数放射軸(log-radial axis)が約2倍であり、角度軸(angular axis)が入力画像の幅の約6倍である対数極画像が、再サンプリングに起因してほとんど情報が失われない対数極変換をもたらすことになる。
入力画像の幅Wが、2つの画像ディメンションWおよびHのうちの大きい方であるものと仮定する。サブステップ1215の対数極ドメインに対する再サンプリングは、長さX’=2Wの放射軸と長さY’=6Wの好ましい角度軸を用いて空の対数極画像を形成することによって開始される。
次に、プロセッサ205は、この対数極画像中の座標(x',y')を有するピクセルごとに、入力画像中の半径および角度(r,θ)を次式のように計算する。
パラメータαは、再サンプリング中にピクセルから除外される、入力画像の中心の円板の半径を制御する。好ましい半径であるところの、最大半径R1の5%の半径は、パラメータα=0.05を用いて達成される。
次いで、この半径の対数log(r)および角(度)θ(x,y)は、次式のようにデカルト座標に変換される。
次に、位置(x,y)における入力画像からの値は、バイキュービック補間を使用して補間される。位置(x,y)が元の画像の範囲外である場合には0という値が使用される。この補間された値は、対数極画像中の座標(x',y')に帰属される値である。
もう一度図15を参照すると、サブステップ1220において、サブステップ1215によって形成された再サンプリングされた対数極画像1216と1217が、プロセッサ205により位相相関を使用して関連づけられる。位相相関中に、第1の入力画像(本例では画像1216)のFFTに、第2の入力画像(本例では画像1217)のFFTの複素共役が乗ぜられる。そして、この乗算の結果は、単位の大きさ(unit magnitude)を有するように正規化される。次いで逆FFTが、この正規化の結果に対して適用される。
サブステップ1220における相関の結果は、大きさのピークを含む画像であり、このピークの位置は、画像1005と1010とを関係づけるスケール変更および回転を表している。したがって、サブステップ1225において、相関の結果に対してピーク検出が実施されて、ピークの位置が決定される。サブステップ1230において、プロセッサ205は、ピークの位置を使用して、これらの2つの画像1005と1010とを関係づける回転パラメータおよびスケール変更パラメータを決定する。このピークの位置を(px,py)とし、X及びYをこの再サンプリングされた対数極画像1216のそれぞれ幅および高さとする。範囲[0...Y−1]を有する座標pyは、py=0についての−π/2ラジアンと、py=Yについてのπ/2ラジアンとの間の角度を表す。範囲[0...X−1]を有する座標pxは、スケーリングファクタを表し、px=0はαのスケーリングファクタに対応し、
は、1のスケーリングファクタに対応する。また、px=X(これは画像中には現れない)は、20のスケーリングファクタに対応する。αの好ましい値は0.05であるが、他の値を使用することもできる。
ピーク位置(px,py)から角度θおよびスケーリングファクタsは、次式のように導き出される。
次に、サブステップ1235において、プロセッサ205は、バイキュービック補間を使用してテストパターン画像1005を回転したりスケーリングしたりするのに回転パラメータおよびスケール変更パラメータを使用する。こうして、画像1005と1010とは、同じ方向およびスケールを有する。次に、サブステップ1235の結果は、サブステップ1240において、画像化されたテストパターン1010と相互に関連づけられる。ここでも、前述のような位相相関が使用される。次に、サブステップ1245において、プロセッサ205は、サブステップ1240におけるこの相関の結果に対してピーク検出を実施する。ステップ1250において、プロセッサ205は、検出されたピークの位置を使用して、画像1005と1010とを関係づける平行移動パラメータ(x0,y0)を決定する。(px,py)をステップ1245で検出されたピークの位置とすると、平行移動パラメータ(x0,y0)は、次式のようになる。
式中で、NおよびMは、それぞれテストパターン画像1010の幅および高さである。
もう一度、図14を参照して、不変なパターン検出が実施されるサブステップ1130について、図19を参照してより詳細に説明する。前述のように、このテストパターンが位置整合パターンを含む場合、サブステップ1130が実施される。サブステップ1130は、サブステップ1710から開始される。サブステップ1170において、結果として生じる画像が、幅および高さの最小値が範囲256〜511ピクセルの間の大きさとなるまで、画像1010の輝度チャネルが、逐次的2等分化のプロセスによってサイズ変更される。サブステップ1710は、これに続く諸ステップの効率を改善するべく実行されるものである。この逐次的2等分化は、低域通過フィルタを用いて画像の畳み込みを行い、畳み込みの結果を大幅に縮小させることにより実施することができる。次いでプロセッサ205は、サブステップ1720においてこの結果として生じるサイズ変更された画像に対して2次元FFTを実施する。
好ましくは、サブステップ1720においてFFTを計算する前に、画像エッジ近くの画像輝度値が徐々に且つ滑らかにスケール変更された画像のエッジに向かってゼロへ減衰していくように、これらの画像輝度値が減衰させられる。このスケール変更された画像のエッジにおける輝度値の減衰は、FFTによって形成されるアーティファクトを取り除く。
ステップ1130は、サブステップ1730へと継続される。サブステップ1703において、プロセッサ205は、ステップ1720からの結果を準極周波数空間へ再サンプリングする。水平行が、サブステップ1720からもたらされた2次元FFT中の放射状スライスに対応する複素画像が生成される。角度スペーシングおよび放射状スケーリングは、一定である必要はない。これは、2次元FFTの直接極変換によって達成することができる。ここで、この直接極変換は、バイキュービック補間を使用して極格子上にFFTを再サンプリングする。この方法は、簡単ではあるが、埋め込まれた位置整合パターンの検出に悪影響を及ぼす可能性があるアーティファクトを生じる。サブステップ1730を実施する好ましい方法について以下で説明する。
不変なパターンの検出ステップ1130は、サブステップ1750へと継続され、一次元基底関数の1次元フーリエ変換が実施される。この基底関数は、式(1)によって与えられる基底関数のような、テストパターン画像1005中に埋め込まれる1次元スケール変更不変パターンがそこから形成される関数である。或は、この基底関数は、数学的に変換されてもよい。
次に、サブステップ1760において、サブステップ1750からもたらされる基底関数の変換結果が、すべての角度値について、水平行に沿って、サブステップ1730の出力の値の複素共役にピクセルごとに乗ぜられる。水平行に沿った値は、2次元FFTにおける放射線を表す。次に、サブステップ1760において得られるこれらの複素ピクセル値は、プロセッサ205によって正規化され、その結果、これらのピクセル値は、単位の大きさ(unit magnitude)を有する。続いてサブステップ1770において、1次元IFFTが、水平行に沿ってステップ1760の出力に対して実施される。サブステップ1770の結果は、画像1010内の1次元基底関数の方向およびスケールに対応する位置にその大きさのピークを有する複素画像である。サブステップ1780において、プロセッサ205は、図25を参照して後述する方法で、このようなピークを検出する。
最後に、サブステップ1790において、サブステップ1780で検出された4つのピークの位置を使用して、画像1050と1010とを関係づけるアフィンパラメータを決定する。特に、半径riおよび角度αiである1次元基底関数パラメータの元の組を、半径siおよび角度βiに対してマッピングする線形変換パラメータ(a11,a12,a21,a22,x0,y0)によって記述されるアフィン変換が、4つの選択されたピークから決定される。
プロセッサ205は、サブステップ1780において検出されるこれらのピークをこれらの大きさの順序にまずソートする。また、これらのピークには、より高い大きさを有するピークの10ピクセル内にあるピークが、このピークのリストから取り除かれるようにフィルタがかけられる。多数のピークが存在する場合には、上位64個のピークについて、順に4つのピークの可能な各組合せを選択し、以下の解析を実施し、4つのピークのうちのどの組合せがこの解析の条件を最もよく満たすかを追跡することによってさらに処理される。各ピークの半径siおよび角度βiが、以下のようにこの準極マップ(quasi-polar map)中のピークの(x,y)オフセットから計算される。
入力画像は、(W,X'+Y')ピクセルのサイズを有する。以下が成立するものとする。
式(4)に関して述べたように、好ましいパラメータriおよびαiのセットは、これらが表す1次元基底関数の対称軸が、ある種の長さの比率を有する直線セグメントを定義する点で交差するようにするために特に選択されている。これらの長さの比率はアフィン変換の下で不変である。従って、4つのピークの組合せが満たす必要がある第1の条件は、そこから生成される直線セグメントが、埋め込まれたパターンの対称軸の長さの比率に対応する長さの比率を有するべきことである。これらの長さの比率が埋め込まれたパターンの対称軸の長さの比率に対応しない場合には、これらのピークの組合せは、アフィン変換によって修正される4つの元の基準パターンに対応する可能性はなく、従ってこの組合せは、切り捨てられる。
前述のように、ピークの半径座標および角度座標siおよびβiは、テストパターン中に埋め込まれた1次元スケール不変パターンのうちの1つのパターンの対称軸を記述する。これらの直線パラメータ中の変化を介して直接にテストパターン画像1005に対して適用されるアフィン変換を決定するのでなくて、アフィン変換は、これらの4つの選択されたピークによって指定された4本の対称軸の交点から決定される。パラメータ{sk,βk}および{sm,βm}によって表される2本の対称軸の交差には、(xkm,ykm)とラベル付けされ、それは次式の行列式によって与えられる。
これらの直線が平行である場合には、明らかに交点はなく、したがってその等価な制約条件sin(βkm)≠0が課される。実際の状況においては、sin2km)≧0.25は、この交点(xkm,ykm)の良好な位置の特定を行えるようにするには十分である。こうして、直線の助変数方程式は、原点を通過する直線の垂直2等分線に対する直線上の任意点の直線距離を指定する。4本の相互に平行でない直線という当該ケースにおいては、各直線は、その長さに沿って3つの交点を有し、これらの交差間隔の比率は、アフィンゆがみに対して不変のままである。m番目の直線が交差するk番目の直線に沿っての距離λkmは次式によって与えられる。
そして、上式は、k≠mについてのすべての組合せλkmについて列挙され、直線に沿ってこれらの位置を含むテーブルが生成される。
この段階において、各直線kについて、サイズによってこれらのパラメータを{λkmmax>{λkmmid>{λkmmin、m=1→4と順序づけ、次式のように長さの比率Rk 'を見いだすことは有用である。
これは、4本の対称軸から4つの比率を生成する。また、1次元基底関数パラメータriおよびαiの元の組から生成することができる4つの比率も存在する。本発明者らが、これらの比率をRkとして示す場合、本発明者らは選択された4つのピークの組についての比率尺度のエラーを次式として定義する。
エラーEratioが0.1よりも大きい場合、このピークの組は切り捨てられる。一方、エラーEratioが0.1よりも小さい場合には、プロセッサ205は、線形最小自乗適合モデルを適用して、アフィン変換を決定する。このアフィン変換は、4つの選択されたピークによって生成される対称軸の交点の組を、逆に、埋め込まれたパターンの対称軸の交点の元の組へマッピングするのに最適なものである。
次に、ステップ1720からの結果を準極周波数空間へと再サンプリングしているサブステップ1730(図19)を実施する好ましい方法について、図20を参照してより詳細に説明する。サブステップ1730は、サブステップ1810から開始される。サブステップ1730において、プロセッサ205は、サイズ(X’,Y’)を有する入力画像(ステップ1720からの結果)を2つのコピーへと複製する。サブステップ1820において、第1のコピーには、X方向にW=2*MAX(X',Y')の幅までゼロがパッディングされ、サイズ(W,Y')の画像がもたらされる。このパッディングは、第1のコピー中の列オフセット
が、このパッディングされた画像中の列オフセット
に対応するようにするために実施される。
また、サブステップ1830において、この第2のコピーにはこのY方向にWの高さまでゼロがパッディングされる。このパッディングは、第2のコピー中の行オフセット
が、このパッディングされた画像中の行オフセット
に対応するようにするために実施される。サブステップ1830にはサブステップ1840が続き、サブステップ1830からもたらされるパッディングされた画像が90度だけ回転され、サイズ(W,X')の画像がもたらされる。
サブステップ1850および1860において、サブステップ1820および1840からの結果は、それぞれプロセッサ205が各行の1次元フーリエ変換を計算することによって変換される。
その後、サブステップ1870および1880にいて、サブステップ1850および1860からの結果は、それぞれプロセッサ205が各列に対する個別のチャープ−Z(chirp-Z)変換を計算することによって変換される。各チャープ−Z変換は、サブステップ1870および1880からの結果の列内の位置
および
に各列の中心位置を保持するために実施される。
サブステップ1870および1880からのそれぞれの結果における列zごとのスケーリングファクタmzは、次式のようになる。
各スケーリングファクタmzは、
については負であり、垂直フリップに対応する。また、
については、スケーリングファクタは未定義であり、この中心ピクセル位置は、列全体にまたがって複製される。
正方形画像を仮定すると、サブステップ1870および1880からの結果は、範囲[−π/4..π/4]内の角度を有するサブステップ1870からの結果と、範囲[π/4..3π/4]内の角度を有するサブステップ1880からの結果を有するサイズ変更されたウィンドウが付けられた入力画像のフーリエ変換の準極変換を表す。この入力画像が長方形である場合には、この角度範囲は、[-atan2(Y',X')..atan2(Y',X')]および[atan2(Y',X')..π-atan2(Y',X')]の範囲となる。この準極変換の各行は、正および負の半径を含むので、これは[0..2π]ラジアン内のすべての角度を有する。
サブステップ1730は、サブステップ1890において終了する。サブステップ1890において、プロセッサ205は、サブステップ1870および1880からもたらされる画像を組み合わせて、ディメンション(W,Y'+X')の1枚の出力画像を形成する。具体的には、サブステップ1870で得られた画像の諸ピクセルを出力画像の上部に複製し、サブステップ1880で得られた画像の諸ピクセルをこの出力画像の下部に複製することにより、画像の組み合わせが行われる。
次に、サブステップ1225(図15)、1245(図15)、および1780(図19)において実施されるピーク検出について、図25を参照してより詳細に説明する。図25には、相関画像1610上でピーク検出を実施する方法の流れ図がより詳細に示されている。相関画像1610は、実画像であってもよく、また複素画像であってもよい。ステップ1780は、サブステップ1620から開始される。サブステップ1620において、プロセッサ205は、相関画像1610中のピークのリストを形成する。このリストは、点の大きさが隣接する点よりも大きい、相関画像1610中のすべての点をリストする。サブステップ1630において、これらの点は、ピクセル値の大きさの順にソートされる。
しかし、ピークは、ノイズの多い領域中に生じることもあり、多数のピークが近くに群がるようになることもある。サブステップ1780の場合には、これらの埋め込まれたパターンのパラメータが選択された様式は、どの1つの領域にも1つのピークしか存在すべきではないことを規定する。また、サブステップ1225および1245の場合には、1つのピークしか相関画像1610中に存在すべきではない。したがって、ある半径しきい値内の最大のピークのみを考慮するようにする。好ましい半径しきい値は10ピクセルである。サブステップ1640においては、このソートされたリスト中の各ピークがその大きさの減少順に考慮される。そして、このリスト中の、より低い(より小さなmagnitude)、考慮されているピークの半径しきい値内であるあらゆるピークが当該リストから取り除かれる。
続くサブステップ1650において、プロセッサ205は、ソートされたピークのリストを予想されるピーク数と等しい長さに切り捨てる。サブステップ1780の場合には、これは、テストパターン中に埋め込まれる位置整合パターン数であり、この数は、好ましい実装形態においては4である。サブステップ1225および1245の場合には1つのピークしか存在すべきではない。これらのピークの位置は、高精度で決定すべきである。サブステップ1660において、次のピークが選択される。サブステップ1670において、プロセッサ205は、考慮されているピークの位置に中心を置く27×27の領域をFFTに入力する。そして、ピーク上で27のファクタだけズームインするチャープ−z変換を実行する。このチャープ−z変換は、任意のスペーシングを伴う離散フーリエ変換(DFTまたは逆DFT)の計算を可能にする。この方法は、このDFTを離散的循環畳み込み(discreat, cyclic convolution)として表現することにより機能する。このような畳み込みは、FFTを使用して実装することができるので、この計算全体は、FFT速度の利点を得ることができる。スペーシングの適切な選択により、チャープ−z変換は、補間技法となり、その結果、例えばDFTは、選択された領域にわたって精細にサンプリングされる(すなわちズームされる)。
27×27の画像中の最高の大きさを有するピクセルは、サブステップ1680において決定され、このピークのサブピクセル位置は、双放物線適合(biparabolic fit)を使用して決定される。このサブピクセル精度のピーク位置は、このピーク検出ステップの出力である。
サブステップ1685において、プロセッサ205は、さらなるピークを処理すべきかどうかを判定する。さらなるピークが存在する場合には、ステップ1780は、サブステップ1660へと戻り、次のピークが選択され処理される。さもなければ、ステップ1780は終了する。
前述は、本発明の一部の実施形態を説明しているにすぎず、本発明の範囲および趣旨を逸脱することなく修正および/または変更をこれらに対して行うことが可能であり、これらの実施形態は、例示的なものであり限定的なものではない。
例えば、前述の1つ(または複数)の実装形態においては、テストパターン画像1005および画像化されたテストパターン1010の輝度チャネルが、位置合わせのために使用される。しかし、クロミナンス等の他のチャネルの組合せを使用してもよいし、赤色チャネル、緑色チャネル、または青色チャネルなどの単一チャネルを別々に使用してもよい。
テストチャート110、150、または170が作製またはプリントされる材料と同様の色でテストパターン画像1005をパッディングすることが時に望ましいこともある。例えば、テストチャート110、150、または170が白色紙上にプリントされる場合、これらのテストパターン画像1005を、白色ピクセルの区域によって取り囲う。それにより、この画像のエッジのすぐ近くまでこれらの画像の位置合わせが可能になるようにすることができる。
さらに、このブロックベースの相関(ステップ1035)において、ブロック間で実施される相関は、単一チャネルの相関として説明される。画像1030および1010の2つのカラーチャネルが、1枚の複素画像の実数部および虚数部として使用されてもよく、そして、複素数位相相関がこれらの(複素数)ブロック間で実施される。
またブロックベースの相関ステップ1035の実装形態においては、相関のために選択されるこれらのブロックは、オーバーラップしており、かつ均一にスペースをおいて配置される。しかしながら、オーバーラップしていない複数のブロック、または可変なスペースをおいて配置された、サイズが決められた複数のブロックを使用してもよい。さらに他の変形例では、複数の非正方形ブロックを使用することができる。
ブロックベースの相関ステップ1035のさらに他の変形例は、これらのブロックが相関づけられる前に、画像1030および1010を大いに縮小させ、またはスケール変更して、この相関ステップを実施するのに必要な計算量を減少させることである。
ブロックベースの相関ステップ1035の複数の適用を実施することができ、ここでゆがめられたテストパターン画像1055は、後続のブロックベースの相関ステップに対する入力として粗く位置合わせされたテストパターン画像1030を置き換える。次いでそのように形成されたこれらの変形マップは、合成およびバイキュービック補間を介して組み合わせられる。これにより、複数のブロックサイズおよびステップサイズにおけるブロックベースの相関ステップの適用によって、追加の計算コストでさらに良好な位置合わせ結果を生成することを可能にする。
この明細書において、単語「備える(comprising)」は、「基本的には含んでいるが、必ずしも単独にとは限らない(including principally but not necessarily solely)」、あるいは「有する(having)」または「含む(including)」を意味し、「それだけから構成される(consisting only of)」は意味していない。「備える(comprise)」や「備える(comprises)」などの単語「備える(comprising)」の変化形は、対応する様々な意味を有する。
スキャニング装置の性能を測定するための構成を示す図である。 プリンタの性能を測定するための構成を示す図である。 カメラの光学的イメージングシステムの性能を測定するための構成を示す図である。 汎用コンピュータの概略ブロック図を示す図である。 一例の一次元スケール変更不変パターンを示す図である。 横方向に拡大されてある定義された画像区域をカバーする一次元スケール変更不変パターンの一例の表現を示す図である。 それぞれが図6に示す一例の一次元スケール変更不変パターンと同様であるが、異なる半径パラメータriおよび角度パラメータαiを有する4つの一次元スケール変更不変パターンの重ね合わせである一例の位置整合パターン画像を示す図である。 図7に示される位置整合パターン中に埋め込まれた4つの一次元スケール変更不変パターンの対称軸の好ましい構成を示す図である。 拡散スペクトル位置整合パターンと高周波数ノイズパターンの両方から構成される一例のテストパターンを示す図である。 図8に示される対称軸の交点を示す図である。 ダイアディックテストパターンを生成する方法の流れ図を示す図である。 所定の範囲をカバーする周波数応答および方向を有するタイルから構成される一例のテストパターンを示す図である。 図12Aに示されるテストパターンから導き出されるが、ランダムに置換されたタイルの空間的な位置を有する一例のテストパターンを示す図である。 2つのデジタル画像を位置合わせし、次いでこの位置合わせされた画像を解析して、テスト対象のイメージングシステムの特性を決定する方法の概略的な流れ図を示す図である。 図13の方法において実施される粗い位置合わせの好ましい実装形態の概略的な流れ図を示す図である。 図14に示される粗い位置合わせ中にさらに詳細に実施される回転位置合わせ、スケール変更位置合わせ、および平行移動位置合わせの概略的な流れ図を示す図である。 図15に示される回転位置合わせ、スケール変更位置合わせ、および平行移動位置合わせにおいてさらに詳細に実施されるような複雑な画像への、画像の変換の概略的な流れ図を示す図である。 図15に示される回転位置合わせ、スケール変更位置合わせ、および平行移動位置合わせにおいてさらに詳細に実施されるような平行移動に対して実質的に不変となる画像を、複雑な画像から生成する概略的な流れ図を示す図である。 対数極ドメイン中の画像に対してデカルト座標を有する画像を再サンプリングする一部の特性を示す図である。 図14に示される粗い位置合わせ中にさらに詳細に実施される不変パターン検出の概略的な流れ図を示す図である。 フーリエ変換を準極周波数空間へと再サンプリングする好ましい方法の概略的な流れ図を示す図である。 ブロックベースの相関を実施するためのステップの概略的な流れ図を示す図である。 ブロックベースの相関を実施するときの2つの画像と、これらの画像内の第1のタイルの位置を示す図である。 グレースケールテストパターンからCMYKテストパターンへの変換を示す図である。 補間を実施するためのステップの概略的な流れ図を示す図である。 相関画像中のピークの位置を検出するためのステップの概略的な流れ図を示す図である。 ピクセルラベルのゆがみを示す図である。

Claims (16)

  1. イメージング装置の性能パラメータを測定する方法であって、
    位置整合フィーチャと画像解析フィーチャとを含むテストパターン画像を保持するステップと、
    前記イメージング装置を使用して前記テストパターン画像の表現を含むテストチャートを画像化して第2の画像を形成するステップと、
    前記位置整合フィーチャ上で動作する領域ベースのマッチングを使用して前記テストパターン画像と前記第2の画像とを位置合わせするステップと、
    前記画像解析フィーチャを解析することにより、前記性能パラメータを測定するステップとを備えることを特徴とする方法。
  2. 前記イメージング装置がカメラであり、前記テストチャートが、前記テストパターン画像を表示する自己発光装置であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. プリンタの性能パラメータを測定する方法であって、
    位置整合フィーチャと画像解析フィーチャとを含むテストパターン画像を保持するステップと、
    前記プリンタを使用して前記テストパターン画像をプリントしてテストチャートを形成するステップと、
    較正されたイメージング装置を使用して前記テストチャートを画像化して第2の画像を形成するステップと、
    前記位置整合フィーチャ上で動作する領域ベースのマッチングを使用して前記テストパターン画像と前記第2の画像とを位置合わせするステップと、
    前記画像解析フィーチャを解析することにより、前記性能パラメータを測定するステップとを備えることを特徴とする方法。
  4. 前記テストパターン画像と前記第2の画像中のカラーチャネル毎に、別々に位置合わせされ解析されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記領域ベースのマッチングが、前記テストパターン画像と前記第2の画像からの画像データのオーバーラップするブロックを使用することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記画像解析フィーチャが、前記位置整合フィーチャであることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記領域ベースのマッチングがブロックベースの相関であることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記位置合わせするステップが、
    前記テストパターン画像と前記第2の画像とでブロックベースの相関を実施して、前記テストパターン画像のピクセルを前記第2の画像の対応するピクセルへとマッピングするための変位マップを決定するサブステップと、
    前記変位マップを補間して、変形マップを形成するサブステップと、
    前記変形マップを使用して前記テストパターン画像をゆがめるサブステップとを備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記測定するステップが、前記画像が位置合わせされた後に、前記テストパターン画像と第2の画像とにおける対応するピクセルのピクセル値を比較するサブステップを含むことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記テストパターン画像が、
    (a)区域を所定数の小区域に分割するステップと、
    (b)前記小区域の少なくとも一つを選択するステップと、
    (c)前記選択された小区域についてプロパティに従っているピクセル値を生成するステップと、
    (d)選択されなかった小区域の各々を区域として指定するステップと、
    (e)ステップ(a)から(d)を前記区域の各々に対して反復するステップとにより生成されること
    を特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記プロパティが、
    カラーと、
    緩やかに変化するカラーと、
    所定の周波数分布を有するパターンと、
    所定の方向を有するパターンと、
    疑似ランダムノイズと
    のうちの1つまたは複数であることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. イメージング装置の性能パラメータを測定するための装置であって、
    位置整合フィーチャと画像解析フィーチャとを含むテストパターン画像を保持する手段と、
    前記テストパターン画像の表現を含むテストチャートの、前記イメージング装置によって取り込まれた画像である第2の画像を受け取る手段と、
    前記位置整合フィーチャ上で動作する領域ベースのマッチングを使用して前記テストパターン画像と前記第2の画像とを位置合わせする手段と、
    前記画像解析フィーチャを解析することにより、前記性能パラメータを測定する手段とを備えることを特徴とする装置。
  13. プリンタの性能パラメータを測定するための装置であって、
    位置整合フィーチャと画像解析フィーチャとを含むテストパターン画像を保持する手段と、
    前記テストパターン画像をプリントしてテストチャートを形成するための前記プリンタと、
    前記テストチャートを画像化して第2の画像を形成するための較正されたイメージング装置と、
    前記位置整合フィーチャ上で動作する領域ベースのマッチングを使用して前記テストパターン画像と前記第2の画像とを位置合わせする手段と、
    前記画像解析フィーチャを解析することにより、前記性能パラメータを測定する手段とを備えることを特徴とする装置。
  14. 前記テストパターン画像を保持する手段が、
    区域を所定数の小区域に分割する手段と、
    前記小区域の少なくとも1つを選択する手段と、
    前記選択された小区域についてプロパティに従っているピクセル値を生成する手段と、
    選択されなかった小区域の各々を区域として指定する手段と、
    分割する前記手段、選択する前記手段、ピクセル値を生成する前記手段及び指定する前記手段に対して反復して制御を渡す手段とを備えることを特徴とする請求項12又は13に記載の装置。
  15. イメージング装置の性能パラメータを測定する方法であって、
    位置整合フィーチャと画像解析フィーチャとを含むテストパターン画像を保持するステップと、
    イメージング装置が前記テストパターン画像の表現を含むテストチャートを画像化することによって形成された第2の画像を、前記位置整合フィーチャ上で動作する領域ベースのマッチングを使用して、前記テストパターン画像と位置合わせするステップと、
    前記画像解析フィーチャを解析することにより、前記性能パラメータを測定するステップと
    を含む方法を、コンピュータに実行させるプログラムを記憶したことを特徴とする、コンピュータにより読み取り可能な記憶媒体。
  16. プリンタの性能パラメータを測定する方法であって、
    位置整合フィーチャと画像解析フィーチャとを含むテストパターン画像を保持するステップと、
    プリンタを使用して前記テストパターン画像をプリントすることで形成したテストチャートを、較正されたイメージング装置が画像化することによって形成した第2の画像を、前記位置整合フィーチャ上で動作する領域ベースのマッチングを使用して、前記テストパターン画像と位置合わせするステップと、
    前記画像解析フィーチャを解析することにより、前記性能パラメータを測定するステップと
    を含む方法を、コンピュータに実行させるプログラムを記憶したことを特徴とする、コンピュータにより読み取り可能な記憶媒体。
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