JP5651116B2 - 電磁波加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被加熱物を収納する加熱室と加熱室を閉成したドアとの隙間から加熱室外部に漏洩しようとする電磁波を遮蔽する電磁波遮蔽構造を有する電磁波加熱装置に関するものである。
従来の電磁波加熱装置において、加熱室とドアとの隙間から加熱室外部に漏洩しようとする電磁波を遮蔽する電磁波遮蔽構造としては、「チョーク方式」が一般的に用いられている。「チョーク方式」とは、加熱室を開閉するドアの周縁部にチョーク溝を形成して、漏洩しようとする電磁波を減衰させるものである。このチョーク溝の深さを示す開口始端部から短絡終端部までの長さは、遮蔽すべき電磁波の波長λの1/4に設定されている。このようにドアにチョーク溝を形成することにより、電磁波加熱装置の加熱室内部から加熱室とドアの隙間を通ってドア外側へ漏洩しようとする電磁波が減衰される。ドアに設けたチョーク溝の深さは、電磁波波長λの1/4(=約30mm)に設定されているため、このチョーク溝の開口始端部から見たインピーダンスZinは無限大となり、ドア外側へ漏洩しようとする電磁波を減衰させている。このように、電磁波波長λの1/4の深さのチョーク溝を用いて電磁波を減衰させる「チョーク方式」は、「λ/4インピーダンス反転方法」とも呼ばれている。
従来の電磁波加熱装置における電磁波遮蔽構造としては、「λ/4インピーダンス反転方法」の他に、チョーク溝における開口始端部側の特性インピーダンスと、短絡終端部側の特性インピーダンスが異なる構造のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に開示された電磁波遮蔽構造は、チョーク溝の開口始端部側の特性インピーダンスが短絡終端部側の特性インピーダンスより小さくなるよう構成されている。このように構成することにより、電磁波波長λの1/4より短いチョーク溝の深さで、加熱室とドアの隙間を通ってドア外側へ漏洩しようとする電磁波を減衰させようとするものである。
特開昭59−37692号公報
しかしながら、前記のような従来の電磁波加熱装置の構成では、下記に説明するように、電磁波遮蔽構造を小型化することが困難であるという課題を有していた。
従来の電磁波遮蔽構造において、λ/4インピーダンス反転方法を実現するチョーク溝をドアに形成した場合、ドア周縁部の厚み、またはドア周縁部の幅が電磁波波長λの1/4の長さを必要とする。
また、特許文献1に開示されているように、チョーク溝を複数の異なる特性インピーダンスを有するように構成した場合、チョーク溝が金属導体を複雑な形状に折り曲げて形成されるため、大きな形状を有する構造物となり、電磁波加熱装置の小型化には限界があった。
本発明は、前記のような従来の電磁波加熱装置における課題を解決するものであり、簡単な構成により、小型で確実に電磁波を遮蔽することができる電磁波遮蔽構造を形成して、小型で信頼性の高い電磁波加熱装置を提供することを目的とする。
本発明に係る第1の態様の電磁波加熱装置は、被加熱物を収容する加熱室と、
前記加熱室の開口部を開閉するドアと、
前記加熱室内に電磁波を供給する電磁波供給部と、を備えた電磁波加熱装置において、
前記ドアが前記加熱室の開口部を閉じた状態において、前記開口部の周囲の部分と前記ドアとの間に電磁波遮蔽部が配置されるよう構成され、
前記電磁波遮蔽部が誘電率と透磁率の少なくとも一方の値を所定値に設定したメタマテリアルで構成されるとともに、前記誘電体を複数の前記導電体で挟むことにより構成され、
前記電磁波遮蔽部が前記ドアまたは前記開口部の周縁部分にチョーク溝を形成するチョーク溝構成体を備え、
前記誘電体と前記導電体を積層した積層体が前記チョーク溝内に設けられ、前記積層体を構成する前記導電体の少なくとも一部が前記チョーク溝構成体に電気的に接続されている。このように構成された本発明に係る第1の態様の電磁波加熱装置は、簡単な構成により、小型で確実に電磁波を遮蔽することができる電磁波遮蔽構造を形成し、小型で信頼性の高い電磁波加熱装置を提供することができる。
上記のように構成された本発明に係る第1の態様の電磁波加熱装置は、誘電体と導電体で構成されたメタマテリアルの電磁波遮蔽部により電磁波を遮蔽することが可能となり、簡単な構成で小型の電磁波遮蔽構造を実現することができる。
上記のように構成された本発明に係る第1の態様の電磁波加熱装置は、積層体で構成したメタマテリアルにより電磁波の位相速度を制御して、チョーク溝内を伝播する電磁波の位相変動を意図した値に設定し、チョーク溝における短い距離でインピーダンス反転させて漏洩する電磁波を遮蔽することができる。
本発明に係る第2の態様の電磁波加熱装置は、前記の第1の態様の前記積層体が、平板状の誘電体と、前記誘電体とともにキャパシタを構成する第1の導電体と、前記第1の導電体と前記チョーク溝構成体との間にインダクタを構成する第2の導電体と、を有して、前記電磁波遮蔽部が構成されている。このように構成された本発明に係る第2の態様の電磁波加熱装置は、チョーク溝における開口始端部側と短絡終端部側との間を伝播する電磁波に対して、第1の導電体によるキャパシタンスと第2の導電体によるインダクタンスが構成されて、積層体がメタマテリアルとして機能し、短い距離でインピーダンス反転させて漏洩する電磁波を遮蔽することができる。
本発明に係る第3の態様の電磁波加熱装置は、前記の第2の態様の前記第2の導電体がインダクタンスを有する形状を持ち、前記第1の導電体と前記第2の導電体が一体的に形成されている。このように構成された本発明に係る第3の態様の電磁波加熱装置は、チョーク溝内を伝播する電磁波の位相変動を意図した値に設定して、チョーク溝における短い距離でインピーダンス反転させて漏洩する電磁波を遮蔽する電磁波遮蔽構造を容易に製造することができる。
本発明に係る第4の態様の電磁波加熱装置は、前記の第2の態様の前記積層体が、前記チョーク溝における開口始端部から短絡終端部に向かう方向に層を成すように積み重ねられている。このように構成された本発明に係る第4の態様の電磁波加熱装置は、チョーク溝における開口始端部から短絡終端部までの短い距離でインピーダンス反転させて漏洩する電磁波を遮蔽することができる。
本発明に係る第5の態様の電磁波加熱装置は、前記の第2の態様の前記積層体は、複数の第1の導電体のそれぞれが誘電体を挟んで対向して積層された積層構造を有し、前記積層構造の最上位および最下位の層の前記第1の導電体が前記チョーク溝構成体と電気的に絶縁されている。このように構成された本発明に係る第5の態様の電磁波加熱装置は、チョーク溝内を伝播する電磁波の位相変動を意図した値に設定して、チョーク溝における短い距離でインピーダンス反転させて漏洩する電磁波を遮蔽することができる。
本発明に係る第6の態様の電磁波加熱装置は、前記の第2の態様の前記積層体において、前記第2の導電体がジグザグ形状を有し、前記第2の導電体と前記チョーク溝構成体との接触面積を広くするため、前記第2の導電体に帯状の第3の導電体を設けている。このように構成された本発明に係る第6の態様の電磁波加熱装置は、第2の導電体により第1の導電体とアース間のインダクタンスを確実に構成して、積層体をメタマテリアルとして機能させ、短い距離でインピーダンス反転させて漏洩する電磁波を遮蔽することができる。
本発明に係る第7の態様の電磁波加熱装置は、前記の第6の態様の前記積層体において、前記第3の導電体と前記チョーク溝構成体が接触する部分に対応する前記誘電体における端面が前記チョーク溝構成体と接触しないように構成されている。このように構成された本発明に係る第7の態様の電磁波加熱装置は、簡単な構成で小型の電磁波遮蔽構造を実現することができる。
本発明に係る第8の態様の電磁波加熱装置は、前記の第6の態様の前記積層体において、前記誘電体における端面が前記チョーク溝構成体と接触する部分に対応する位置近傍に前記第3の導電体と略同形状の第4の導電体を設けている。このように構成された本発明に係る第8の態様の電磁波加熱装置は、積層体における積層間隔を一定に保ってチョーク溝の開口始端部側と短絡終端部側との間を伝播する電磁波に対して、確実にキャパシタンスを構成して、積層体をメタマテリアルとして機能させて、短い距離でインピーダンス反転させて漏洩する電磁波を遮蔽することができる。この結果、本発明に係る第8の態様の電磁波加熱装置は、簡単な構成を有して、小型で信頼性の高い電磁波加熱装置を実現できる。
本発明に係る第9の態様の電磁波加熱装置は、前記の第2の態様の誘電体と導電体とにより構成された前記積層体が、前記チョーク溝の内部において周回方向に周期的に配置されて前記電磁波遮蔽部が構成されている。このように構成された本発明に係る第9の態様の電磁波加熱装置は、ドアと本体との間の隙間を周回方向に伝播する電磁波に対して、チョーク溝内において隣り合う第1の導電体間のキャパシタンスと第2の導電体によるインダクタンスが構成されて、チョーク溝内で周期的に配置された積層体がメタマテリアルとして機能する。したがって、本発明に係る第9の態様の電磁波加熱装置における電磁波遮蔽部は、ドアと本体との間の隙間を周回方向に伝播する電磁波の周波数帯を阻止帯域とする電磁バンドギャップとして機能させて漏洩する電磁波を確実に遮蔽することができる。このため、本発明に係る第9の態様の電磁波加熱装置においては、簡単な構成で信頼性の高い小型の電磁波遮蔽構造を実現することができる。
本発明に係る第10の態様の電磁波加熱装置は、前記の第9の態様の前記電磁波遮蔽部における周回方向に隣り合う前記第1の導電体の対向面に複数の突出部を形成し、隣り合う前記第1の導電体の突出部が互いに入り込むよう構成されている。このように構成された本発明に係る第10の態様の電磁波加熱装置は、ドアと本体との間の隙間において、積層体が周回方向に周期的に配置する構造を有し、隣り合う第1の導電体間に確実にキャパシタを構成することができる。また、電磁波遮蔽部において周期的に配置した積層体はメタマテリアルとして働き、電磁バンドギャップとして機能するため、漏洩する電磁波を遮蔽することができる。この結果、本発明に係る第10の態様の電磁波加熱装置は、簡単な構成で小型で信頼性の高い電磁波加熱装置を実現することができる。
本発明に係る第11の態様の電磁波加熱装置は、前記の第1の態様の前記チョーク溝を覆うように保護誘電体が設けられ、前記保護誘電体と一体的に、前記積層体が構成されている。このように構成された本発明に係る第11の態様の電磁波加熱装置は、チョーク溝保護用の保護誘電体に積層体で構成したメタマテリアルを一体的に設けることにより、簡単な構成で電磁波遮蔽構造を構築し、小型の電磁波加熱装置を実現することができる。
本発明に係る第12の態様の電磁波加熱装置において、前記の第2の態様の前記電磁波遮蔽部は、前記誘電体を介して複数の前記第1の導電体に対向する面を有する平板状の第5の導電体を有し、前記第5の導電体が前記チョーク溝の内部において周回方向に周期的に配置され、前記第5の導電体が前記チョーク溝構成体に対して絶縁されている。このように構成された本発明に係る第12の態様の電磁波加熱装置は、チョーク溝内部において積層体を周回方向に周期的に配置する構造であるため、隣り合う第1の導電体間にキャパシタを構成して、周期的に配置した積層体がメタマテリアルとして機能する。この結果、本発明に係る第12の態様の電磁波加熱装置においては、電磁波遮蔽部の積層体が電磁バンドギャップとして機能して、漏洩する電磁波を遮蔽することができる。このため、本発明に係る第12の態様の電磁波加熱装置は、簡単な構成で小型の電磁波遮蔽構造を有し、小型で信頼性の高い電磁波加熱装置となる。
本発明によれば、簡単な構成により小型で確実に漏洩しようとする電磁波を遮断することができる電磁波遮蔽構造を構築して、小型で信頼性の高い電磁波加熱装置を提供することができる。
本発明に係る実施の形態1の電磁波加熱装置の外観を示す斜視図 実施の形態1の電磁波加熱装置の内部構成を概略的に示した断面図 実施の形態1の電磁波加熱装置におけるチョーク溝の内部に設けた積層体の構成を示す分解斜視図 実施の形態1の電磁波加熱装置におけるチョーク溝内の積層体を示す断面図 電磁波を伝送する通常の伝送線路(右手系伝送線路)における微小区間の等価回路図 電磁波を伝送する理想的な左手系伝送線路の微小区間における等価回路図 電磁波を伝送する右手/左手系複合伝送線路の微小区間の等価回路図 実施の形態1の電磁波加熱装置におけるドアの一部を拡大して示した図 本発明に係る実施の形態2の電磁波加熱装置における電磁波遮蔽部の構成を示す図 本発明に係る実施の形態3の電磁波加熱装置における電磁波遮蔽部の構成を示す斜視図 実施の形態3における電磁波遮蔽部の断面図 本発明に係る実施の形態4の電磁波加熱装置の構成を概略的に示した断面図 実施の形態4の電磁波加熱装置におけるドアと本体との間に設けた電磁波遮蔽部の概略構成を示す断面図 実施の形態4の電磁波加熱装置における電磁波遮蔽部を示す斜視図 実施の形態4の電磁波加熱装置における電磁波遮蔽部がドア周縁部に設けられている状態を示す断面図
以下、本発明の電磁波加熱装置に係る実施の形態として電子レンジについて、添付の図面を参照しながら説明する。なお、本発明の電磁波加熱装置は、以下の実施の形態に記載した電子レンジの構成に限定されるものではなく、以下の実施の形態において説明する技術的思想と同等の技術的思想及び当技術分野における技術常識に基づいて構成される電磁波加熱装置を含むものである。
(実施の形態1)
図1は、本発明に係る実施の形態1の電磁波加熱装置としての電子レンジの外観を示す斜視図であり、ドア4が開成されて本体20の加熱室1内部が開放された状態を示す。図2は、実施の形態1の電子レンジの内部構成を概略的に示した断面図である。
図1に示すように、開閉自在なドア4を開くことにより、略直方体構造を持つ加熱室1の開口部3が開放される。加熱室1の開口部3が開放された状態において、被加熱物6が加熱室1内部に収納される。加熱室1の内部に収納された被加熱物6は、ドア4を閉成して加熱室1を閉鎖状態とした後、電磁波供給部2において発生した電磁波(マイクロ波)、例えば2400MHz〜2500MHzが加熱室1に供給されて、被加熱物6が加熱される。なお、図1及び図2においては、被加熱物6を載せるための載置台を設けていない構成を開示しているが、加熱室1の内部に載置台を設けた構成でもよい。
実施の形態1の電子レンジにおいて、加熱室1は、天井面、底面、左側面、右側面及び背面を構成する壁板が金属材料で構成されている。また、加熱室1の開口部3の周囲にある開口周縁部7、およびドア4は、金属材料により構成されている。被加熱物6が本体20の加熱室1内に収納されてドア4が閉じられることにより、加熱室1内に供給された電磁波は略直方体構造の加熱室1の内部に閉じ込められる。しかしながら、ドア周縁部10と開口周縁部7の間には多少の隙間8が生じ、この隙間8から電磁波が加熱室1内部からドア外側へ漏洩するおそれがある。図2においては、ドア4と本体20との間の隙間8を誇張して示している。
実施の形態1の電子レンジにおいて、ドア周縁部10にはチョーク溝構成体21によりチョーク溝9が形成されており、金属材料のチョーク溝構成体21とドア周縁部10とは電気的に接続状態である。このチョーク溝9の内部には電磁波の位相を進めるメタマテリアルとして機能する積層体5が設けられている。ドア4の閉成状態において、ドア4に形成したチョーク溝9は、本体20の開口部3を取り巻くように配置されており、チョーク溝9の開口部分である開口始端部側が本体の開口周縁部7に対向している。実施の形態1においては、電磁波遮蔽部がチョーク溝9を有するチョーク溝構成体21と、チョーク溝9の内部の積層体5とにより構成されている。
なお、実施の形態1の電子レンジにおいては、メタマテリアルである積層体5を設けたチョーク溝9がドア4に設けた構成で説明するが、本体20側となる加熱室1の開口部3の周りの開口周縁部7に設けてもよい。
図3は、実施の形態1の電子レンジにおけるチョーク溝9の内部に設けたメタマテリアルである積層体5の構成を示す分解斜視図である。図4は、実施の形態1の電子レンジにおけるチョーク溝9内の積層体5を示す断面図である。なお、図3及び図4において、積層体5の厚みを誇張して記載しており、実際の積層体5は薄膜を積層した構造であり、積層体5における各層の厚みは電子レンジの仕様、遮蔽すべき電磁波の波長などの各種条件により適宜設定される。
図3および図4に示すように、チョーク溝構成体21は、ドア周縁部10における第1の溝側壁17a、第2の溝側壁17bおよび溝終端壁(底壁)17cにより凹状に形成されている。チョーク溝9の開口部分である開口始端部9aは、本体20の開口周縁部7に対向している。このように形成されたチョーク溝9がドア4の周縁部分であるドア周縁部10に一続きに本体20の開口部3を取り巻いて周回するよう設けられている。
チョーク溝9の内部に設けられたメタマテリアルである積層体5は、複数の導電体と複数の誘電体が積層されて構成されている。以下、積層体5の具体的な構造について説明する。
図3に示すように、積層体5は、平面形状の薄膜の誘電体11と平面形状の薄膜の第1の導電体12が、それぞれ交互に積層されて構成されている。積層体5における積層方向の両端部分には第1の導電体12のみが配置されている。図3に示すように、誘電体11により挟まれた第1の導電体12にはジグザグ形状を有する第2の導電体13の一端が電気的に接続されている。第2の導電体13の他端には帯状の第3の導電体14の一方の長辺部分が電気的に接続されている。第3の導電体14の他方の長辺部分はチョーク溝構成体21の第1の溝側壁17aに接続されている。このように、第3の導電体14の長手方向の長い縁部分が第1の溝側壁17aの内壁面に確実に電気的に接続されている。
図4に示すように、積層された誘電体11の間には、帯状の第4の導電体15が設けられている。この第4の導電体15は、第1の導電体12には接触しない。すなわち、第4の導電体15は、積層された誘電体11の間において、第2の導電体13および第3の導電体14が配置されていない部分に配置されている。なお、第4の導電体15は、第1の導電体12、第2の導電体13および第3の導電体14とともに同じ厚みの薄膜体で構成されている。
また、図4に示すように、積層された誘電体11において、第2の導電体13および第3の導電体14が配置されている側の端部は、チョーク溝構成体21の第1の溝側壁17aには接触しないように構成されている。このように構成することにより、第3の導電体14と第1の溝側壁17aとの接触が確実となる。
一方、積層された誘電体11において、第4の導電体15が配置されている側の端部は、チョーク溝構成体21の第2の溝側壁17bに接触するよう構成されている。
上記のように構成された積層体5において、第1の導電体12は、第1の導電体12より大きな面積を有する誘電体11を挟んで次の層の第1の導電体12とほぼ対向して配置されており、複数の第1の導電体12と誘電体11とによりキャパシタが構成されている。積層体5における最上位層や最下位層は、第1の導電体12のみを配置する構成とすればよいが、第2の導電体13および第3の導電体14を設けてもよい。
チョーク溝9内の積層体5において、ジグザグ状の第2の導電体13は、第1の導電体12と第1の溝側壁17aとを電気的に接続しており、第1の導電体12とアース間に設けたインダクタを構成している。なお、第1の導電体12と第2の導電体13は、一体的な構成とすることでより製造を容易なものとすることが可能となる。また、第1の導電体12と第2の導電体13と第3の導電体14とを、一体的な構成としても良く、さらに製造が容易な構成となる。
第3の導電体14は、チョーク構成体21の第1の溝側壁17aとの接触面積を増やし、インダクタを構成する第2の導電体13の一端を確実にアース接続している。第4の導電体15は、帯状の第3の導電体14とほぼ同じ形状をしている。第4の導電体15は、第3の導電体14が設けられていない誘電体11の端面側に配置されており、積層体5における積層の間隔を一定に保ち、積層体5のメタマテリアルとしての性能を安定させている。
なお、チョーク溝構成体21を構成する金属板と導電体との接続方法としては、金属板に溝を形成して嵌め込む接続方法や、溶着、カシメなどの一般的な接続方法を用いることができる。
上記の積層体5における誘電体11の材料としては、一般的な誘電材料を用いることが可能であり、電子レンジの仕様、遮蔽すべき電磁波の波長などの各種条件により適宜設定される。また、導電体12,13,14,15の材料としては銅箔、アルミニウム箔などの導電材料を用いることができる。また、なお、実施の形態1の電子レンジにおいて、誘電体11の材料としてはテフロンを用い、その厚みが0.15mmであった。また、導電体12,13,14,15の材料としては銅箔を用い、その厚みが0.03mmであった。
以上のように構成された実施の形態1の電磁波加熱装置である電子レンジの動作について、以下に説明する。
図5Aは電磁波を伝送する通常の伝送線路(右手系伝送線路)における微小区間の等価回路図である。図5Bは理想的な左手系伝送線路の微小区間における等価回路図である。
電磁波を伝搬する通常の伝送線路(右手系伝送線路;RH)においては、図5Aに示すように、伝送線路に対して直列のインダクタンス(L)と、伝送線路に対して並列のキャパシタンス(C)が逐次連なっている。一方、理想的な左手系伝送線路(左手系伝送線路;LH)は、図5Aに示す等価回路とは逆の構造であり、直列のキャパシタンス(C)と、並列のインダクタンス(L)により構成される(図5B参照)。理想的な左手系伝送線路では、誘電率、透磁率ともに実効的に負の値となり、右手系伝送線路とは異なる特性を示す。しかし、現実的には理想的な左手系伝送線路は存在せず、伝送線路には直列の寄生インダクタンス(L)と、並列の寄生キャパシタンス(C)が存在する。このため、図5Cの等価回路に示すように、右手系伝送線路および左手系伝送線路を組み合わせた右手/左手系複合伝送線路(Composite Right/Left-Handed Transmission Line)がメタマテリアルとして機能する伝送線路となる。
図5Cは、右手/左手系複合伝送線路(以下、CRLH伝送線路と略称する)の微小区間の等価回路図である。CRLH伝送線路は、非共振型メタマテリアルの一般的なモデルの一つである。
実施の形態1の電子レンジにおける積層体5の構成を図5Cに示した等価回路に当てはめると、誘電体11と複数の第1の導電体12とにより層間のキャパシタンスC(LH)が形成され、第2の導電体13によりアース間のインダクタンスL(LH)が形成される。また、寄生インダクタンスがL(RH)であり、寄生キャパシタンスがC(RH)とすると、積層体5において左手系伝送線路のキャパシタンスC(LH)およびインダクタンスL(LH)とともに、右手系伝送線路の寄生インダクタンスL(RH)および寄生キャパシタンスC(RH)とにより、CRLH伝送線路が形成される。
実施の形態1の電子レンジにおいては、積層体5を構成する第1の導電体12および第2の導電体13の形状を設計することにより、CRLH伝送線路を伝播する電磁波の位相速度を遅延させて、短い距離でも電磁波の位相を進めることが可能となる。
実施の形態1の電子レンジにおいて、加熱室1の内部から隙間8を通ってドア4外側に向かって漏洩する電磁波は、例えば図4に示す隙間8において、紙面の左から右の方向に伝播する。このように伝搬する電磁波の一部は、チョーク溝9の開口始端部9a側より積層体5を通り溝終端壁17cの内壁面に向かって伝播し、短絡面となる溝終端壁17cの内壁面で反射して、再び積層体5を通りチョーク溝9の開口始端部9a側に戻る。
チョーク溝9の開口始端部9aから溝終端壁17cの内壁面までの距離(チョーク溝9の深さ)において、電磁波の位相が略λ/4変動すれば、チョーク溝9の開口始端部9a側から見たインピーダンスZinが無限大となり、隙間8を通りドア外側に向かう電磁波は実質的に遮断される。実施の形態1の構成においては、チョーク溝9内にメタマテリアルの積層体5を設けることにより、積層体5の積層方向を伝播する電磁波の位相を進めることができるため、実質的にチョーク溝9の深さを短くすることができる。
前述のように、チョーク溝9の延設方向(長手方向)に直交する方向に漏洩する電磁波は、チョーク溝9内の積層体5の積層方向に伝搬して電磁波の位相が進められて深さの短いチョーク溝により実質的に遮断される。一方、チョーク溝9の延設方向(長手方向)と平行な方向に伝播する電磁波に関しては、チョーク溝9およびチョーク溝9内に並設された複数の積層体5により実質的に遮断される。
図6は、本発明に係る実施の形態1の電子レンジにおけるドア4の一部を拡大して示した図である。図6においては、ドア周縁部10の一部を示しており、ドア4の中央部分には加熱室内を透視可能なパンチングメタル4aなどが設けられている。
ドア周縁部10には、一続きのチョーク溝9が形成されており、前述の積層体5がチョーク溝9の内部に複数並設されている。すなわち、ドア4の内壁面の外周部分に形成されたチョーク溝9には、複数の積層体5が並設されており、隣り合う第1の導電体12,12によりキャパシタンス(C)が構成される。また、ジグザグ状の第2の導電体13によりインダクタンス(L)が構成される。ドア4の周回部分のチョーク溝9の内部には、チョーク溝9の延設方向に沿って積層体5が周期的に複数配置されている。
上記のように、チョーク溝9内において隣り合う第1の導電体12,12によりキャパシタンス(C)が存在し、第2の導電体13によりインダクタンス(L)が存在する。したがって、加熱室1の内部からドア4の周回方向に伝播する電磁波に対して、隣り合う第1の導電体12,12により形成されるキャパシタンス(C)が図5の等価回路のC(LH)として働き、第2の導電体13によるインダクタンスが図5の等価回路のL(LH)として働く。このため、チョーク溝9の延設方向(長手方向)に漏洩する電磁波に対して、寄生インダクタンスL(RH)、寄生キャパシタンスC(RH)とともに、チョーク溝9内の並設された積層体5によりCRLH伝送路が形成される。
上記のように、実施の形態1の電磁波加熱装置である電子レンジにおいては、チョーク溝9内部に積層体5を周回方向に周期的に配置することにより、積層体5はドア4と本体20との間の隙間8において周回方向に伝播する電磁波に対して、周波数帯域を阻止帯域とする電磁バンドギャップ特性のアンバランス型メタマテリアルとして機能する。実施の形態1の電子レンジにおいては、積層体5を構成する第1の導電体12と第2の導電体13のサイズ、形状、構成を、当該電子レンジの仕様などに応じて適宜設計することにより、積層体5をアンバランス型メタマテリアルとして機能させて、ドア4と本体20との間の隙間8を通って漏洩しようとする電磁波を確実に遮蔽することができる。
なお、実施の形態1の電子レンジにおいては、積層体5を3枚の矩形状の誘電体11と4枚の矩形状の第1の導電体12により積層する構成で説明したが、本発明における積層体としては層数および形状を特定するものではなく、電磁波加熱装置における仕様、構造などの各種条件に応じて、積層体の層数および形状は適宜設定される。
また、実施の形態1の電子レンジにおいて、ドア4に設けたチョーク溝9の開口始端部9aは、ゴミなどの進入を防止し、積層体5を保護するために保護誘電体(図示省略)が設けられている。この保護誘電体と一体的に、積層体5は形成されている。このようにチョーク溝保護用の保護誘電体に積層体で構成したメタマテリアルを一体的に形成することにより、簡単な構成で電磁波遮蔽構造を構築し、小型で信頼性の高い電磁波加熱装置が構成できる。
(実施の形態2)
次に、本発明に係る実施の形態2の電磁波加熱装置について添付の図7を参照して説明する。
図7は、実施の形態2の電磁波加熱装置である電子レンジにおける電磁波遮蔽部の積層体50の構成を示す図である。実施の形態2の電子レンジにおいて、前述の実施の形態1の電子レンジと異なる点は積層体50の構成であり、その他の構成は実施の形態1の電子レンジと同じである。実施の形態2の説明において、前述の実施の形態1の電子レンジと同じ機能、構成を有する要素には同じ符号を付して、その説明は省略する。実施の形態2においては、電磁波遮蔽部がチョーク溝構成体21と積層体50とにより構成されている。
図7に示すように、実施の形態2の電子レンジにおいて、積層体50は平板状の誘電体51、および平板状の第1の導電体52が積層されて構成されている。第1の導電体52にはジグザグ状の第2の導電体53の一端が電気的に接続されており、第2の導電体53の他端はチョーク溝構成体21を構成する金属板(例えば実施の形態1における第1の溝側壁17a)に接続されている。第2の導電体53とチョーク溝構成体21の金属板との間には、前述の実施の形態1と同様に第3の導電体(14:図3参照)を設けて電気的接続を更に確実なものとしてもよい。
第1の導電体52においては、櫛状の複数の突出部52aが対向する2辺に形成されている。第1の導電体52の突出部分52aは、隣接する第1の導電体52の方向に突出しており、隣り合う第1の導電体52の突出部52aが互い違いに入り込むよう構成されている。
上記のように誘電体51と第1の導電体52が積層された積層体50が、ドア周縁部10に形成された一続きに周回するチョーク溝9の内部に、周回方向に周期的に並設されている。
実施の形態2の電子レンジにおいては、第1の導電体52の対向する側縁に形成された突出部52aが隣り合う第1の導電体52の突出部52aと互い違いに入り込むよう構成されている。このように形成された第1の導電体52の突出部52aの数、サイズ、形状を決定することにより、第1の導電体52間のキャパシタンスを設計することができる。このように構成された複数の積層体50がチョーク溝9の内部に周期的に並設されている。このため、ドア4と本体20との間の隙間8においてチョーク溝9の延設方向(長手方向)と平行な方向に伝播する電磁波に対して、隣り合う第1の導電体52によるキャパシタンスC(LH)、第2の導電体13によるアース間のインダクタンスL(LH)、寄生インダクタンスL(RH)、および寄生キャパシタンスC(RH)によりCRLH伝送路が形成される。
上記のようにチョーク溝9の内部に周期的に配置された積層体50は、ドア4と本体20との間の隙間8をドア4のチョーク溝9の延設方向(長手方向)と平行な方向に伝播する電磁波の周波数帯を阻止帯域とする電磁バンドギャップ特性のアンバランス型メタマテリアルとして機能する。この結果、実施の形態2の電子レンジにおいては、加熱室1からドア4と本体20との間の隙間8を通って漏洩しようとする電磁波を確実に遮蔽することができる。
なお、実施の形態2の電子レンジにおいては、積層体50における第1の導電体52に突出部52aを形成して隣り合う第1の導電体52の突出部52aが互い違いに入れ込む構成で説明したが、本発明における積層体としては最上位の第1の導電体に突出部を形成して、隣り合う第1の導電体の突出部を互い違いに入れ組むように構成し、それより下位の第1の導電体を前述の実施の形態1の第1の導電体(12)と同様に構成してもよい。
(実施の形態3)
次に、本発明に係る実施の形態3の電磁波加熱装置について添付の図8および図9を参照して説明する。
図8は、実施の形態3の電磁波加熱装置である電子レンジにおける積層体60の構成を示す斜視図である。図9は実施の形態3における電磁波遮蔽部の積層体60の断面図である。実施の形態3の電子レンジにおいて、前述の実施の形態1の電子レンジと異なる点は積層体60の構成であり、その他の構成は実施の形態1の電子レンジと同じである。実施の形態3の説明において、前述の実施の形態1の電子レンジと同じ機能、構成を有する要素には同じ符号を付して、その説明は省略する。実施の形態3においては、電磁波遮蔽部がチョーク溝9と積層体60とにより構成されている。
図8に示すように、実施の形態3の電子レンジにおける積層体60は、最上位に複数の平板な第5の導電体61がチョーク溝9の延設方向に並設されている。並設された第5の導電体61の次の層として平板な誘電体62が配置されている。複数の平板な第1の導電体63は、チョーク溝9の延設方向に並設されており、第5の導電体61の並設方向と同じ方向に配置されている。図8および図9に示すように、1つの第5の導電体61は2つの第1の導電体63,63を、誘電体62を介して跨ぐように配置されている。第1の導電体63にはジグザグ状の第2の導電体64の一端が電気的に接続されており、第2の導電体64の他端はチョーク溝構成体21を構成する金属板(例えば、実施の形態1における第1の溝側壁17a)に接続されている。第2の導電体64とチョーク溝構成体21の金属板との間には、前述の実施の形態1と同様に第3の導電体(14:図3参照)を設けて電気的接続を更に確実なものとしてもよい。
また、実施の形態3においては、前述の実施の形態1と同様に第4の導電体(15:図3参照)を設けて積層体における積層の間隔を一定に保ち、メタマテリアルとしての性能を安定させる構成としてもよい。
図8および図9において、実施の形態3の電子レンジにおける積層体60の概略構成を示しているが、積層体60として誘電体62および導電体61,63による3層構造で示しているが、電子レンジの仕様などに応じて積層体60の層数、サイズおよび形状は適宜設定されるものであり、前記の誘電体62および導電体61,63を用いて多層構造の所望形状の積層体が構成される。
また、実施の形態3の電子レンジにおいて、積層体60がドア周縁部10(図2参照)に形成されたチョーク溝9の内部において連続して形成されている。積層体60の最上位層である第5の導電体61は、チョーク溝9の内部において、ドア4の周回方向に周期的に配置されている。
上記のように、積層体60においては、1つの第5の導電体61が、誘電体62を介して、複数(実施の形態3においては2個)の第1の導電体63に対向するよう配置されており、隣り合う第1の導電体63間によりキャパシタンスが構成されている。実施の形態3の積層体60においては、誘電体62、第1の導電体63および第5の導電体61のサイズ、形状などを決定することにより所望のキャパシタンスを設計することができる。したがって、ドア4と本体20との間の隙間8において、ドア4のチョーク溝9の延設方向(長手方向)と平行な方向に伝播する電磁波に対して、誘電体を挟んだ第5の導電体61を介した複数の第1の導電体63間のキャパシタンスC(LH)、第2の導電体64によるアース間のインダクタンスL(LH)、寄生インダクタンスL(RH)、および寄生キャパシタンスC(RH)によりCRLH伝送路が形成される。
上記のようにチョーク溝9の内部に周期的に、且つ連続的に配置された積層体60は、チョーク溝9の延設方向(長手方向)と平行な方向に伝播する電磁波の周波数帯を阻止帯域とする電磁バンドギャップ特性のアンバランス型メタマテリアルとして機能する。この結果、実施の形態3の電子レンジにおいては、加熱室1からドア4と本体20との間の隙間8を通って漏洩しようとする電磁波を遮蔽することができる。
以上のように、本発明の電磁波加熱装置においては、実施の形態1において説明したように、誘電体と導電体とを積み重ねて構成した積層体をチョーク溝内部に配置することにより、チョーク溝の延設方向(長手方向)に直交する方向に漏洩する電磁波は、チョーク溝内の積層体の積層方向に伝搬して、伝播する電磁波の位相速度を遅延させて、短い距離でも電磁波の位相を進めることが可能となる。その結果、本発明によれば、チョーク溝における短い距離でインピーダンス反転させて漏洩しようとする電磁波を遮蔽することが可能となり、単純な構成で小型の電磁波遮蔽構造を有する電磁波加熱装置を実現することができる。
また、本発明の電磁波加熱装置においては、実施の形態1から実施の形態3において説明したように、ドアと本体との間の隙間をチョーク溝の延設方向(長手方向)と平行な方向に伝播する電磁波に対して、チョーク溝の内部に周期的に配置された積層体がメタマテリアルとして働くよう構成されている。このため、周期的に配置された積層体がチョーク溝の延設方向(長手方向)と平行な方向に伝播する電磁波の周波数帯を阻止帯域とする電磁バンドギャップとして機能して、電磁波を遮蔽することができる。したがって、本発明によれば、単純で簡単な構成により、小型で信頼性の高い電磁波遮蔽構造を有する電磁波加熱装置を実現することができる。
なお、実施の形態1から実施の形態3においては、ドア周縁部10にチョーク溝9を設けて、そのチョーク溝9の内部に積層体5,50,60を設けた構成で説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、チョーク溝を本体側の開口周縁部7におけるドア4との対向部分に設けて、そのチョーク溝の内部に積層体を配置する構成としても同様の効果を奏する。
(実施の形態4)
次に、本発明に係る実施の形態4の電磁波加熱装置について添付の図10から図13を参照して説明する。
図10は、実施の形態4の電磁波加熱装置である電子レンジの内部構成を概略的に示した断面図である。図11は、実施の形態4の電子レンジにおけるドア4と本体20との間に設けた電磁波遮蔽部の概略構成を示す断面図である。図10及び図11においては、電磁波遮蔽部70の厚みを誇張して記載しており、この電磁波遮蔽部70の厚みは電子レンジの仕様、遮蔽すべき電磁波の波長などの各種条件により適宜設定される。
実施の形態4の電子レンジにおいて、前述の実施の形態1の電子レンジと異なる点は電磁波遮蔽部の構成であり、その他の構成は実施の形態1の電子レンジと同じである。実施の形態4の説明において、前述の実施の形態1の電子レンジと同じ機能、構成を有する要素には同じ符号を付して、その説明は省略する。
実施の形態4の電子レンジにおいては、ドア4と本体20との間にメタマテリアルで構成された電磁波遮蔽部70が設けられている。電磁波遮蔽部70は、ドア4のドア周縁部10に設けられており、ドア4の閉成状態において、本体20の開口部3の周りの開口周縁部7と対向するよう配置されている。すなわち、電磁波遮蔽部70はドア4と本体20の開口周縁部7との間の隙間8を塞ぐように設けられている。
なお、実施の形態4の電子レンジにおいては、メタマテリアルの電磁波遮蔽部70をドア周縁部10に設けた構成で説明するが、本体20側となる加熱室1の開口部3の周りの開口周縁部7に設けてもよい。
実施の形態4の電子レンジは、ドア4の閉成状態においてメタマテリアルの電磁波遮蔽部70が本体20の開口周縁部7に対向するように、電磁波遮蔽部70が本体20の開口部3を取り巻いて周回するように配置される。
図12は、実施の形態4の電子レンジにおける電磁波遮蔽部70を示す斜視図である。図13は、電磁波遮蔽部70がドア4のドア周縁部10に設けられている状態を示す断面図である。
図12に示すように、電磁波遮蔽部70は、使用する電磁波の波長よりも十分小さい寸法を有する板状の四角形の小片である第1の導電体72を平板な誘電体71上に多数配置して構成されている。電磁波遮蔽部70においては、平板な誘電体71の上に複数の第1の導電体72を等間隔で配置し、第1の導電体72が金属製のドア4のドア周縁部10と導電部材73により電気的に接続されている。図13に示すように、導電部材73は誘電体71に形成された貫通孔の内部に充填された導電材料である。電磁波遮蔽部70の構造は例えばプリント基板作成技術を用いて形成することができる。
実施の形態4の電子レンジにおける電磁波遮蔽部70は、実効的な誘電率や透磁率を所定の値に任意に設計出来るメタマテリアルによる構造体であり、誘電率や透磁率を所定値に設計することにより、電磁波遮蔽部70のインピーダンスZinを無限大に設定可能である。実施の形態4の電子レンジにおいては、ドア4と本体20との間の隙間8において、無限大のインピーダンスを有する電磁波遮蔽部70を加熱室1の開口部3を取り巻くように設けることにより、加熱室1から隙間8を通りドア外部へ漏洩しようとする電磁波を遮断することが可能である。
また、本発明に係る電磁波加熱装置における電磁波遮蔽部を、誘電率および透磁率を同時に負の所定値に設計したメタマテリアルとすることにより、電磁波遮蔽部の内部を透過する電磁波の位相速度の方向と群速度の方向を逆向きとして、電磁波遮蔽部の内部を透過する電磁波と、電磁波遮蔽部と本体またはドアとの間の隙間を伝播する電磁波との位相速度を逆向きにすることが可能となる。
上記のように、メタマテリアルである電磁波遮蔽部の内部を透過する電磁波と、電磁波遮蔽部と本体またはドアとの間の隙間を伝播する電磁波との位相速度の方向を逆向きとすることにより、電界の向きが逆方向になり、電磁波が相互に打ち消し合って減衰または遮蔽することが可能となる。
本発明に係る電磁波加熱装置における電磁波遮蔽部は、実効的な誘電率や透磁率を所定値に任意に設計出来るメタマテリアルによる構造体である。このため、電磁波遮蔽部の誘電率および透磁率を所定値に設計することにより、電磁波遮蔽部の内部を透過する電磁波の波長を短くすることが可能である。
ドアのドア周縁部または本体の開口周縁部に形成するチョーク溝においては、開口始端部から短絡終端部までの長さ(チョーク溝の深さ)が電磁波の波長λの1/4の距離でインピーダンスが反転して、開口始端部から見たインピーダンスを無限大として、チョーク溝において電磁波が遮蔽されている。チョーク溝の深さはλ/4に設定されるため、電磁波遮蔽部の内部を透過する電磁波の波長を短縮することにより、チョーク溝の深さが短くなり、小型の電磁波遮蔽部を実現することができる。
本発明においては、小型で信頼性の高い電磁波遮蔽構造を提供できるため、電子レンジで代表されるような電磁誘導加熱を利用した加熱装置、生ゴミ処理機などの各種用途に適用できる。
1 加熱室
2 電磁波供給部
3 開口部
4 ドア
5 積層体
6 被加熱物
7 開口周縁部
8 隙間
9 チョーク溝
10 ドア周縁部
11 誘電体
12 第1の導電体
13 第2の導電体
14 第3の導電体
15 第4の導電体

Claims (12)

  1. 被加熱物を収容する加熱室と、
    前記加熱室の開口部を開閉するドアと、
    前記加熱室内に電磁波を供給する電磁波供給部と、を備えた電磁波加熱装置において、
    前記ドアが前記加熱室の開口部を閉じた状態において、前記開口部の周囲の部分と前記ドアとの間に電磁波遮蔽部が配置されるよう構成され、
    前記電磁波遮蔽部が、誘電体と導電体とを積み重ねたメタマテリアルで構成されるとともに、前記誘電体を複数の前記導電体で挟むことにより構成され、
    前記電磁波遮蔽部が前記ドアまたは前記開口部の周縁部分にチョーク溝を形成するチョーク溝構成体を備え、
    前記誘電体と前記導電体を積層した積層体が前記チョーク溝内に設けられ、前記積層体を構成する前記導電体の少なくとも一部が前記チョーク溝構成体に電気的に接続された電磁波加熱装置。
  2. 前記積層体が、平板状の誘電体と、前記誘電体とともにキャパシタを構成する第1の導電体と、前記第1の導電体と前記チョーク溝構成体との間にインダクタを構成する第2の導電体と、を有して、前記電磁波遮蔽部が構成された請求項1に記載の電磁波加熱装置。
  3. 前記第2の導電体がインダクタンスを有する形状を持ち、前記第1の導電体と前記第2の導電体が一体的に形成された請求項2に記載の電磁波加熱装置。
  4. 前記積層体が、前記チョーク溝における開口始端部から短絡終端部に向かう方向に層を成すように積み重ねられた請求項2に記載の電磁波加熱装置。
  5. 前記積層体は、複数の第1の導電体のそれぞれが誘電体を挟んで対向して積層された積層構造を有し、前記積層構造の最上位および最下位の層の前記第1の導電体が前記チョーク溝構成体と電気的に絶縁されて構成された請求項2に記載の電磁波加熱装置。
  6. 前記積層体において、前記第2の導電体がジグザグ形状を有し、前記第2の導電体と前記チョーク溝構成体との接触面積を広くするため、前記第2の導電体に帯状の第3の導電体を設けた請求項2に記載の電磁波加熱装置。
  7. 前記積層体において、前記第3の導電体と前記チョーク溝構成体が接触する部分に対応する前記誘電体における端面が前記チョーク溝構成体と接触しないように構成された請求項6に記載の電磁波加熱装置。
  8. 前記積層体において、前記誘電体における端面が前記チョーク溝構成体と接触する部分に対応する位置近傍に前記第3の導電体と略同形状の第4の導電体を設けた請求項6に記載の電磁波加熱装置。
  9. 誘電体と導電体とにより構成された前記積層体は、前記チョーク溝の内部において周回方向に周期的に配置されて前記電磁波遮蔽部が構成された請求項2に記載の電磁波加熱装置。
  10. 前記電磁波遮蔽部における周回方向に隣り合う前記第1の導電体の対向面に複数の突出部を形成し、隣り合う前記第1の導電体の突出部が互いに入り込むよう構成された請求項9に記載の電磁波加熱装置。
  11. 前記チョーク溝を覆うように保護誘電体が設けられ、前記保護誘電体と一体的に、前記積層体が構成された請求項1に記載の電磁波加熱装置。
  12. 前記電磁波遮蔽部は、前記誘電体を介して複数の前記第1の導電体に対向する面を有する平板状の第5の導電体を有し、前記第5の導電体が前記チョーク溝の内部において周回方向に周期的に配置され、前記第5の導電体を前記チョーク溝構成体に対して絶縁した請求項2に記載の電磁波加熱装置。
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