JPH06260278A - 電波シール装置 - Google Patents

電波シール装置

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Publication number
JPH06260278A
JPH06260278A JP3962793A JP3962793A JPH06260278A JP H06260278 A JPH06260278 A JP H06260278A JP 3962793 A JP3962793 A JP 3962793A JP 3962793 A JP3962793 A JP 3962793A JP H06260278 A JPH06260278 A JP H06260278A
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JP
Japan
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groove
opening
radio wave
wall surface
heating chamber
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Application number
JP3962793A
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English (en)
Inventor
Takahito Ishii
隆仁 石井
Mamoru Isoya
守 礒谷
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP3962793A priority Critical patent/JPH06260278A/ja
Publication of JPH06260278A publication Critical patent/JPH06260278A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/64Heating using microwaves
    • H05B6/76Prevention of microwave leakage, e.g. door sealings
    • H05B6/763Microwave radiation seals for doors

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)
  • Electric Ovens (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高周波加熱器用のドアの電波シール装置にお
いて、電波シール装置のサイズを大幅に小さくする。 【構成】 ドアの周縁部2に設けられた導電性壁面群に
より構成された底面4と両側壁面5、6よりなる溝開口
部と短絡部とを有する凹状溝3と、前記溝開口部のいず
れかの側壁面上部から溝内部にわたり突出する導電材か
らなる突出部7と、前記突出部7を含む溝開口部を覆う
誘電体からなる溝被覆体8とからなり、少なくとも前記
突出部7と両側壁面5、6に溝の長手方向に導体幅がピ
ッチよりも小さくなるように複数のスリット5S、6S
を設け、かつ溝開口部の導体幅を短絡部の導体幅よりも
大きくする構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波加熱器、特に、
電子レンジ等の開閉自在なドアを有する機器用の電波シ
ール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電波シール装置としては、λ/4
インピーダンス反転を利用したチョーク方式がある。図
5において、20はステンレス・鉄などの金属からなる
電子レンジの加熱室本体の周縁部、21はステンレス・
鉄などの金属からなる開閉自在なドアの周縁部である。
加熱室本体の周縁部20とドアの周縁部21との隙間が
漏波路22、ドアの周縁部21の漏波路22の外側に
は、加熱室本体の周縁部20側に向いて開口した空洞の
チョーク溝23が形成されている。そして、漏波路22
の長さおよびチョーク溝23の深さはそれぞれ電波(電
子レンジの場合には、2.45GHz)の1/4波長
(約30mm)に設定されている。λ/4チョーク方式
というのは、チョーク溝23の開口部のB点から底部の
C点(短絡部)を見たインピーダンスを無限大の開放状
態とすることと漏波路22の入口端A点からチョーク溝
開口部のB点を見たときのインピーダンスを短絡状態に
することを利用した電波シール法である。
【0003】すなわち、チョーク溝23の特性インピー
ダンスをZOC、深さをLCとして、終端部(底部C)を
短絡したときにチョーク開口部BでのインピーダンスZ
Bは、 ZB=jZOCtan(2πLC/λO) (λ0は自由空間波長)となる。チョーク方式の電波減
衰手段は、チョーク溝23の深さLCを1/4波長に選
定することにより、|ZB|=ZOCtan(π/2)=
∞を達成するという原理に基づいている。また、漏波路
22の特性インピーダンスをZOP、長さをLPとして、
溝開口部BのインピーダンスZBを漏波路22のA点で
見たときのインピーダンスZAは、 ZA=−jZOP/tan(2πLP/λO) (λ0は自由空間波長)となる。ここで、LP=λ/4と
選ぶことにより、|ZA|=0と変換できる。
【0004】このように、チョーク溝23の底面Cでの
短絡状態が1/4波長インピーダンス変換原理を巧みに
利用することで、漏波路始点に現出することにより電波
シール装置として実用化しているものである。
【0005】次に、別の従来例として特公昭63−13
319号公報の構成を図6および図7に示す。図6にお
いて、24は加熱室本体の周縁部、25は加熱室本体を
開閉自在に覆うドアの周縁部である。ドアの周縁部25
には、加熱室本体の周縁部24側に向いて開口した底面
とその両側に配置された壁面群からなる小型溝26を設
けている。前記従来例と相違する点は、小型溝26の開
口部Dの溝幅B1を短絡部E(溝底面)の溝幅B2より
も小さくなるように、小型溝26を構成する外側壁面2
7を溝の内側にL字状に折り曲げて、溝底部と平行な部
分28aと垂直な部分28bを有する突出部28を設
け、さらに、突出部28および外側壁面27には、溝の
長手方向にピッチPよりも導体幅A1が小さくなるよう
にスリットSを設けるとともに、溝開口部D側の導体幅
A1を短絡部E側の導体幅A2よりも大きくした点にあ
る。
【0006】この方式は、新たなインピーダンス変換原
理を用いた電波シールであり、漏波路と溝のそれぞれが
特性インピーダンス不連続構成をとることにより、1/
4波長の寸法よりも小さくできるようにしたものである
(λ/4未満インピーダンス反転方式と呼ぶ)。
【0007】小型化を可能にする基本的な考え方は次の
通りである。溝開口部Dの特性インピーダンス、長さ、
位相定数をZ01、L1、β1とする。溝短絡部Eの特性イ
ンピーダンス、長さ、位相定数をZ02、L2、β2とす
る。溝の開口部D端から短絡部E端までの距離(溝の深
さ)をL(total)とするとL(total)=L
1+L2となる。
【0008】上記条件で溝の開口部Dのインピーダンス
Zは、 Z=jZ01(tanβ11+Ktanβ22)/ (1−Ktanβ11・tanβ22) (但し、K=Z02/Z01)となることは、簡単な計算で
導くことができる。
【0009】チョーク方式では、Z02=Z01、β1=β2
(即ちK=1)に相当するものである。一方、この方式
では、特性インピーダンスをZ02>Z01とすることによ
り、Kの値は必ず1より大きくなる。インピーダンスZ
を無限大にするためには上式の分母が零になればよいの
で1=Ktanβ11・tanβ22を満たせばよく、
Kの値を1より大きくした分だけ寸法L1、L2を小さく
しても同様のインピーダンス反転が図れる。
【0010】詳細には、溝開口部D側の導体幅をA1、
溝幅をB1、実効誘電率をεoffとし、溝短絡部E側の
幅をA2、間隙をB2とした構成で、特性インピーダン
スの比Kを、
【0011】
【数1】 で計算し、Kの値を1より大きくなるようにすることで
特性インピーダンスを不連続にしている。
【0012】なお、本従来例の展開においては、図7に
示したように、小型溝の内側に、L字状の突出部29を
設けてもよい。
【0013】図8に、図6の電波シール装置のオーブン
電子レンジにおける具体的な実施態様を示した。ドアの
周縁部25を鉄板のプレス加工により成型し、ドアの周
縁部25にコの字状に端部を折り曲げてこれと一体に設
けたり、あるいは別部品としてのドアシール金具をスポ
ット溶接により取り付けて電波ドアシール装置を構成し
ている。ドアの加熱室側の中央部には、加熱室を透視す
るためのパンチングメタル30をドアの周縁部25にス
ポット溶接するとともに、ドア本体の内・外表面には、
直接使用者の手が触れたり、金属製の異物が挿入された
りして、パンチングメタル30の電波遮蔽性能を損なう
ことがないように耐熱ガラス板31、32をシリコーン
パテにより接着している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のチ
ョーク方式の構成では、加熱室からチョーク溝23まで
の距離およびチョーク溝23の深さ(電波共振溝寸法)
をマイクロ波の1/4波長(約30mm)にとることが
必要条件であり、加熱室本体から溝外壁面までの長さは
40mm程度必要であった。
【0015】また、λ/4未満反転方式の構成では、溝
開口部の特性インピーダンスを無限大にすればよく、チ
ョーク方式に比べて、加熱室から溝までの距離(コンタ
クト部と呼ぶ)および溝の深さを短縮できるものの、実
用の際にはコンタクト部および溝の幅が、それぞれ10
mm、15mmずつ必要であり、全体としての電波シー
ル装置の幅は25mm程度となっていた(溝深さは15
〜20mm程度)。
【0016】ところで、近年、デザインを含めた商品戦
略の観点から、電子レンジの電波シール装置のサイズを
小さくしたいというニーズが強くなっている。電波シー
ル装置を小さくできれば、同じ加熱室容量であれば外観
サイズをコンパクトに、あるいは外観サイズが同じであ
れば加熱室容量を増すことができて一度に多量の調理を
することができる。
【0017】そのため、フェライトなどの磁性粉末を樹
脂やゴムなどの高分子材料に混練・成型してなる電波吸
収体を装着してこれにより漏洩電波を吸収して電波シー
ル装置を小型化する試みがあるが、実用には至っていな
い。
【0018】本発明は上記課題を解決するもので、より
小型の電波シール装置を提供することを目的としたもの
である。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電波シール装置は、開口部を有し、かつ電
波が内部に供給される導電材からなる加熱室の開口部周
縁の本体周縁部と、前記加熱室の開口部を開閉自在に覆
う導電材からなるドア周縁部と、前記ドア周縁部に設け
られた導電性壁面群により構成された底面と両側壁面よ
りなる溝開口部と短絡部とを有する凹状溝と、前記溝開
口部のいずれかの側壁面上部から溝内部にわたり突出す
る導電材からなる突出部と、前記突出部を含む溝開口部
を覆う誘電体からなる溝被覆体とからなり、少なくとも
前記突出部と両側壁面に溝の長手方向に導体幅がピッチ
よりも小さくなるように複数のスリットを設け、かつ溝
開口部の導体幅を短絡部の導体幅よりも大きくするとと
もに、前記凹状溝の深さおよび加熱室から凹状溝の外側
壁面までの寸法を使用波長の1/4より小さくした構成
とした。
【0020】具体的には、前記突出部を、凹状溝の外側
壁面の端部を溝内部に向かって溝底面と平行に折り曲げ
て平板状として外側壁面と一体の構成とした。
【0021】さらに、開口部を有し、かつ電波が内部に
供給される導電材からなる加熱室の開口部周縁の本体周
縁部と、前記加熱室の開口部を開閉自在に覆う導電材か
らなるドア周縁部と、前記ドア周縁部に設けられた導電
性壁面群により構成された底面と両側壁面よりなる溝開
口部と短絡部とを有する凹状溝と、前記溝開口部の両側
壁面上部から溝内部にわたり突出する導電材からなる2
つの突出部と、前記2つの突出部を含む溝開口部を覆う
誘電体からなる溝被覆体とからなり、少なくとも前記2
つの突出部と両側壁面に溝の長手方向に導体幅がピッチ
よりも小さくなるように複数のスリットを設け、かつ溝
開口部の導体幅を短絡部の導体幅よりも大きくするとと
もに、前記凹状溝の深さおよび加熱室から凹状溝の外側
壁面までの寸法を使用波長の1/4より小さくした構成
とした。
【0022】具体的には、前記2つの突出部がともに凹
状溝の底面と平行な平板状の構成とした。また、前記2
つの突出部の一方は、凹状溝の底面と平行な平板状であ
り、他方は、L字に折り曲げられて凹状溝の底面と平行
な部分と垂直な部分とを有する曲板状の構成とした。
【0023】
【作用】本発明は、上記構成において、基本的には、溝
開口部の溝幅を短絡部の溝幅よりも小さくしたこと、お
よび溝開口部の導体幅を短絡部の導体幅よりも大きくし
た点で、λ/4未満インピーダンス反転方式を踏襲しな
がら、溝開口部に設けた突出部と対向側壁面、あるいは
2つの突出部間で、一種のコンデンサーが形成され、そ
こで生ずるキャパシタンスと溝底部のインダクタンスと
の間で共振が起こるようにするとともに、溝開口部に突
出部を設けたことにより加熱室端部から溝までの寸法
(コンタクト部)を長くしたような作用を有し、溝の深
さが電波の1/4波長よりも小さい条件でも溝開口部の
インピーダンスを無限大にすることができる。
【0024】また、溝の外側壁面とともに内側壁面にも
スリットを設けたことにより、内・外スリットの両方で
前述した特性インピーダンス比Kを設定することができ
るため、スリットが外側壁面だけの場合に比べて、それ
ぞれの壁面の導体幅を広くすることができるため、設計
に幅を持たせることができる。
【0025】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の第1の実施例を
図1を用いて説明する。
【0026】図1に示すように、加熱室を構成する金属
からなる本体の周縁部1と、加熱室本体の開口部を開閉
自在に覆うドアの周縁部2に底面4と内側壁面5と外側
壁面6を有する凹状溝3を形成している。凹状溝3は開
口部Bと短絡部C(外側壁面)を有している。この溝開
口部Bのいずれかの側壁面上部から凹状溝3内部にわた
り突出する導電材から突出部として、ここでは外側壁面
6を内側に折り曲げてこれと一体に突出部7を設けてい
る。また、突出部7および両側壁面5・6には、溝の長
手方向にそれらの導体幅A1がピッチPよりも小さくな
るようにスリット5S・6Sを設け、かつ、突出部7の
導体幅A1よりも短絡部Cの導体幅A2を小さくしてい
る。さらに、溝開口部Bには誘電体として、例えばポリ
エステル樹脂等の溝被覆体8を設けている。各部の寸法
は次の通りとした。トップT(ドアの周縁部2と突出部
7との高さの違い)を2mm、コンタクト部の幅Mを6
mm、凹状溝3の内幅B2を10mm、突出部7の幅を
8mm、突出部7と内側壁面5の間隙幅B1を3mm、
溝長手方向のスリットのピッチPを20mm、突出部7
の導体幅A1を15mm、スリット幅Sおよび外側壁面
6の導体幅A2をそれぞれ5mm、外側壁面6の開口部
分の導体長さL1を1mm(板厚そのもの)としたと
き、溝の深さLが15mmで漏洩電波量を最小にするこ
とができる。そのときの電波漏洩量は、ギャップG(加
熱室本体の周縁部1とドアの周縁部2との隙間)1mm
で0.1mW/mm2、ギャップ3.5mmで1.5m
W/mm2であり、実用上十分な電波シール性能を有す
る。なお、外側壁面6の開口部分の導体長さL1が5m
mでも特性変化がないことを確認している。
【0027】上記構成において、通常、コンタクト部は
ドアと本体の導体間で構成される一種のコンデンサーと
考えられており、これを長くすると漏波低減に効果があ
るが、本発明においては、溝開口部Bに突出部7を設け
ることによりコンタクト部を長くするとともに、対向す
る突出部7と内側壁面5との間に大きなキャパシタンス
を生ずることにより、電波シール効果を生ずると考えら
れる。
【0028】図1(c)には、外側壁面6の開口部分の
導体長さL1を5mmにするとともに、内側壁面5のス
リット5Sの形状を外側壁面6の間隙形状にした例を示
した。図1(b)の実施例の場合には、内側壁面5のス
リット5Sの電波シール性能およびサイズに及ぼす影響
は全くなかったが、この場合には、特性インピーダンス
比Kを両側壁面5、6のスリット5S、6Sで設定でき
るため、図1(c)の場合の外側壁面6の幅A3を約2
倍の10mmとすることができる。よって、外側壁面6
の機械的強度を高くすることができる。また、図1
(d)・(e)には、側面図における外側壁面6の形状
をT型からΠ型にした例を示した。電波シール性能およ
びサイズについては、それぞれ図1(b)・(c)と同
様であった。
【0029】(実施例2)次に、第2の実施例につい
て、図2を用いて説明する。
【0030】図2において、第1の実施例と相違する点
は、溝開口部Bに、両側壁面5・6の上部より互いに対
向して溝内に向かって突出した2つの平板状の突出部9
・10を設けた点にある。ここでは、溝入口側の突出部
9を加熱室を見るためのパンチングメタル等の導電性ス
クリーン材11をドアとの間で取り付けるための押さえ
板12として兼用した構成を示している。溝出口側の突
出部10は、第1の実施例同様、外側壁面6の端部を内
側に折り曲げてこれと一体に設けている。そして、2つ
の突出部9・10および両側壁面5・6には複数のスリ
ット5S・6Sを設けている。2つの平板状の突出部9
・10溝内部への張り出し部分の寸法をともに4mm、
間隙を2mmとした。溝の深さ寸法を除いて、その他の
寸法は第1の実施例と同様にした(2つの突出部9・1
0の導体幅A1はともに15mm)。電波漏洩量は、溝
深さLが16mmのとき、G1mmで0.1mW/mm
2、G3.5mmで2.0mW/mm2であり、実用上十
分な電波シール性能を有する(T2mm)。
【0031】(実施例3)次に、本発明の第3の実施例
について、図3を用いて説明する。図3において、前記
第2の実施例と相違する点は、溝出口側の突出部の形状
を、溝底面と平行な水平面13aと垂直面13bを有す
るL字状の曲板突出部13とした点にある。ここでは、
外側壁面6の端部を2段に折り曲げてこれと一体に設け
ている。
【0032】上記構成において、内面側突出部9がない
場合は従来例の項で述べたλ/4未満反転方式(図6)
と同様の構成であるが、内面側突出部9を設けることに
より著しく小型化できる。内面側突出部9がない場合に
は、コンタクト部Mおよび溝幅B2はそれぞれ10mm
および15mmずつ必要である(全体として幅25mm
程度)のに対して、これを設けることにより、コンタク
ト部Mおよび溝幅B2をそれぞれ5mm、10mmとし
て幅を17mmにすることができる(内面側突出部9の
張り出し部分の長さ、曲板突出部13の水平面13a・
垂直面13bの幅をそれぞれ4mm、5mm、5mm、
外側壁面6の溝深さ方向における溝開口部Bの長さL1
および短絡部Cの長さL2をそれぞれ5mm、10m
m、突出部9・13、外側壁面6の溝開口部Bの導体幅
A1を15mm、外側壁面6の短絡部Cの導体幅A2を
5mm、板厚を1mmとして)。電波漏洩量は、G1m
mで0.1mW/mm2、G3.5mmで1.5mW/
mm2であり、十分な電波シール性能を有する(T2m
m)。
【0033】(実施例4)次に、本発明の第4の実施例
を図4を用いて説明する。前記第3の実施例と相違する
点は、溝入口側に曲板の突出部14、溝出口側に平板の
突出部10を設けた点にある。ここでは、曲板の突出部
14を加熱室を見るためのパンチングメタル等のスクリ
ーン材11を間にして取り付けるための押さえ板として
兼用した構成を示した。その他は、第3の実施例と同様
である。
【0034】上記構成において、平板の突出部10がな
い場合は従来例の項で述べたλ/4未満反転方式(図
7)と同様の構成であるが、平板の突出部10を設ける
ことにより著しく小型化できる。平板の突出部10がな
い場合には、コンタクト部Mおよび溝幅B2はそれぞれ
10mmおよび15mmずつ必要である(全体として幅
25mm程度)のに対して、これを設けることにより、
コンタクト部Mおよび溝幅B2をそれぞれ5mm、10
mmとして幅を17mmにすることができる(平板の突
出部10の張り出し部分の長さ、曲板の突出部14の水
平面14a、垂直面14bの幅をそれぞれ4mm、5m
m、5mm、外側壁面6の溝深さ方向の開口部Bの長さ
1、短絡部Cの長さL2をそれぞれ5mm、10m
m、突出部14・10および外側壁面6の溝開口部Bの
導体幅A1を15mm(ピッチ20mm)、外側壁面6
の短絡部Cの導体幅A2を5mm、B1を6mm、板厚
を1mmとして)。電波漏洩量は、G1mmで0.1m
W/mm2、G3.5mmで1.5mW/mm2であり、
十分な電波シール性能を有する(T2mm)。
【0035】なお、上述したいずれの実施例において
も、突出部を溝被覆体に導電層として一体に設けてもよ
いことは言うまでもない。また、溝内側壁面にスリット
を設けているので、例えば、電子レンジ本体のダクトと
前記スリットを結ぶ構成として、オーブン調理時のドア
本体外表面のガラス表面の温度上昇を抑制することもで
きる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電波シー
ル装置によれば、凹状溝の外側壁面と内側壁面の両方に
スリットを設けたことにより、内外スリットの両方で特
性インピーダンス比Kを設定することができるため、電
波シール装置のサイズを大幅に小型化できる。よって、
デザインを含めた商品戦略上極めて有効な電子レンジを
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の第1の実施例の電波シール装置
の断面図 (b)同、側面図 (c)同、内側面スリットの他の一例を示す側面図 (d)同、外側壁面の一例を示す側面図 (e)同、外側壁面の他の例を示す側面図
【図2】(a)本発明の第2の実施例の電波シール装置
の断面図 (b)同、側面図
【図3】(a)本発明の第3の実施例の電波シール装置
の断面図 (b)同、側面図
【図4】(a)本発明の第4の実施例の電波シール装置
の断面図 (b)同、側面図
【図5】(a)従来の電波シール装置の断面図 (b)同、側面図
【図6】(a)従来の他の電波シール装置の断面図 (b)同、側面図
【図7】(a)従来の他の電波シール装置の断面図 (b)同、側面図
【図8】従来の電波シール装置の実施態様を示す断面図
【符号の説明】
1 本体の周縁部 2 ドアの周縁部 3 凹状溝 4 底面 5 内側壁面 5S 内側壁面スリット 6 外側壁面 6S 外側壁面スリット 7 突出部 8 溝被覆体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を有し、かつ電波が内部に供給さ
    れる導電材からなる加熱室の開口部周縁の本体周縁部
    と、前記加熱室の開口部を開閉自在に覆う導電材からな
    るドア周縁部と、前記ドア周縁部に設けられた導電性壁
    面群により構成された底面と両側壁面よりなる溝開口部
    と短絡部とを有する凹状溝と、前記溝開口部のいずれか
    の側壁面上部から溝内部にわたり突出する導電材からな
    る突出部と、前記突出部を含む溝開口部を覆う誘電体か
    らなる溝被覆体とからなり、少なくとも前記突出部と両
    側壁面に溝の長手方向に導体幅がピッチよりも小さくな
    るように複数のスリットを設け、かつ溝開口部の導体幅
    を短絡部の導体幅よりも大きくするとともに、前記凹状
    溝の深さおよび加熱室から凹状溝の外側壁面までの寸法
    を使用波長の1/4より小さくした電波シール装置。
  2. 【請求項2】 突出部を、凹状溝の外側壁面の端部を溝
    内部に向かって溝底面と平行に折り曲げて平板状とし
    て、外側壁面と一体に設けた請求項1記載の電波シール
    装置。
  3. 【請求項3】 開口部を有し、かつ電波が内部に供給さ
    れる導電材からなる加熱室の開口部周縁の本体周縁部
    と、前記加熱室の開口部を開閉自在に覆う導電材からな
    るドアの周縁部と、前記ドア周縁部に設けられた導電性
    壁面群により構成された底面と両側壁面よりなる溝開口
    部と短絡部とを有する凹状溝と、前記溝開口部の両側壁
    面上部から溝内部にわたり突出する導電材からなる2つ
    の突出部と、前記突出部を含む溝開口部を覆う誘電体か
    らなる溝被覆体とからなり、少なくとも前記2つの突出
    部と両側壁面に溝の長手方向に導体幅がピッチよりも小
    さくなるように複数のスリットを設け、かつ溝開口部の
    導体幅を短絡部の導体幅よりも大きくするとともに、前
    記凹状溝の深さおよび加熱室から凹状溝の外側壁面まで
    の寸法を使用波長の1/4より小さくした電波シール装
    置。
  4. 【請求項4】 2つの突出部がともに凹状溝の底面と平
    行な平板状とした請求項3記載の電波シール装置。
  5. 【請求項5】 2つの突出部の一方は、凹状溝の底面と
    平行な平板状であり、他方は、L字に折り曲げられて凹
    状溝の底面と平行な部分と垂直な部分とを有する曲板状
    とした請求項3記載の電波シール装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102484911A (zh) * 2009-08-20 2012-05-30 松下电器产业株式会社 电磁波加热装置

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CN102484911A (zh) * 2009-08-20 2012-05-30 松下电器产业株式会社 电磁波加热装置

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