JP5650772B2 - 停電時継続運転機能を備えたエレベータおよびエレベータ制御方法 - Google Patents

停電時継続運転機能を備えたエレベータおよびエレベータ制御方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、停電時継続運転機能を備えたエレベータおよびエレベータ制御方法に関する。
従来、停電が発生した際にエレベータの運転を継続させるために、建物内に停電時継続運転装置を設置することがある。停電時継続運転装置は蓄電池を備えており、停電発生により商用電源からの電源供給が停止されたことを検知すると、蓄電池からエレベータに電力を供給するように電源供給元を切り替える。
建物内に停電時継続運転装置を設置することにより、災害等により予測し得ない停電が発生した際にもエレベータを継続して運転することができ、階段利用が困難な利用者や高層階の利用者の利便性を保持することができる。
特開2007−238316号公報
上述したような停電時継続運転装置により停電時にエレベータの運転を継続させた場合、蓄電池の容量の範囲内で電源供給が可能であるが、蓄電池の容量がなくなるとそれ以降は電源供給が不可能になりエレベータの運転が継続できなくなってしまう。
エレベータの運転が継続されなくなると、建物内の利用者は階段で各階床を移動しなければならず、特に高層階の利用者に不便な状況になる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、建物内で停電が発生し蓄電池により電力を供給する際に、電力消費を抑えたエレベータの運転を行うことでなるべく長時間エレベータの運転を継続させるようにする、停電時継続運転機能を備えたエレベータおよびエレベータ制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための実施形態によれば、通常時の運転対象範囲が予め設定されているエレベータが、継続運転情報記憶部と電池容量監視部と電力供給制御部と継続運転情報設定部とエレベータ制御盤とを有する。継続運転情報記憶部は、停電時に継続運転させるときの運転対象範囲情報を記憶する。電池容量監視部は、自エレベータに設置された蓄電池の容量が所定値以下になったことを検知したときに、容量低下通知情報を出力する。電力供給制御部は、停電時に蓄電池からエレベータへの電力供給を開始させ、前記電池容量監視部から容量低下通知情報が出力されると、蓄電池から自エレベータ内への電力供給を停止させる。継続運転情報設定部は、蓄電池から自エレベータ内への電力供給が開始されるときに運転対象範囲情報に基づいて自エレベータの運転対象範囲設定し、蓄電池からの自エレベータへの電力供給が停止されるときに、自エレベータに設定した運転対象範囲を解除して、通常時の運転対象範囲を設定する状態に戻す。エレベータ制御盤は、設定された運転対象範囲で自エレベータの運転を制御する。
第1実施形態によるエレベータを利用したエレベータシステムの構成を示す全体図。 第1実施形態によるエレベータの構成を示すブロック図。 第1実施形態によるエレベータに予め記憶された、停電時の運転対象範囲情報を示す説明図。 第1実施形態によるエレベータを複数設置したときの各エレベータの動作を示すフローチャート。 第2実施形態によるエレベータの構成を示すブロック図。
本発明の実施形態として、管理対象の建物が1階〜9階の階床を有し、これらの階床を移動するためのエレベータが3台設置されている場合について説明する。
《第1実施形態》
〈第1実施形態によるエレベータを備えたエレベータシステムの構成〉
本発明の第1実施形態によるエレベータを備えたエレベータシステム1の構成について、図1を参照して説明する。
本実施形態によるエレベータシステム1は、管理対象の建物に設置された第1エレベータ10A、第2エレベータ10B、および第3エレベータ10Cと、各階床(1階〜9階)のエレベータ乗場にそれぞれ設置された乗場呼び登録装置21〜29と、群管理制御装置30とが接続されて構成されている。
第1エレベータ10A〜第3エレベータ10Cはそれぞれ、エレベータ制御盤11A〜11Cと、乗りかご12A〜12Cと、停電時継続運転装置13A〜13Cとを有する。これら第1エレベータ10A〜第3エレベータ10Cの詳細な構成を、図2に示す。
エレベータ制御盤11A〜11Cは、かご運転制御部111A〜111Cと、かご内情報出力制御部112A〜112Cとを有する。
かご運転制御部111A〜111Cは、群管理制御装置30から取得した制御情報や、乗りかご12A〜12C内の行き先階登録ボタン(図示せず)の操作による行き先階登録情報に基づいて、設定された運転対象範囲内で乗りかご12A〜12Cの昇降動作を制御する。かご運転制御部111A〜111Cには、通常時は全階床(1階〜9階)が運転対象範囲として設定されており、停電発生時に停電時継続運転装置13A〜13Cから運転対象範囲情報が設定されたときには当該範囲情報を運転対象として制御を行うように切り替える。
かご内情報出力制御部112A〜112Cは、停電発生時に停電時継続運転装置13A〜13Cから送信された乗換階情報を保持し、必要に応じて乗りかご12A〜12C内のスピーカ(図示せず)や表示装置(図示せず)から情報を出力させる。
停電時継続運転装置13A〜13Cは、継続運転情報記憶部131A〜131Cと、蓄電池132A〜132Cと、商用電源監視部133A〜133Cと、電力供給制御部134A〜134Cと、継続運転情報設定部135A〜135Cと、電池容量監視部136A〜136Cとを有する。
継続運転情報記憶部131A〜131Cは、それぞれ自エレベータ10A〜10Cに関し、停電時の継続運転対象を設定するための運転対象範囲情報、および、停電時の運転対象範囲情報に基づいて継続運転が行われる際の他のエレベータへの乗り換え階床を示す乗換階情報を記憶する。ここで運転対象範囲情報は、当該建物内の全階床のうちの一部階床を示す情報である。
商用電源監視部133A〜133Cは、管理対象の建物内の商用電源による電力供給状態を監視し、商用電源による電力供給が停止し停電が発生したことを検知すると、停電検知情報を電力供給制御部134A〜134Cに出力する。その後、商用電源による電力供給が再開したことを検知すると、給電再開検知情報を電力供給制御部134A〜134Cに出力する。
電力供給制御部134A〜134Cは、商用電源監視部133A〜133Cから出力された停電検知情報を取得すると、蓄電池132A〜132Cからエレベータ10A〜10C内への電力供給を開始させるよう制御する。その後、商用電源監視部133A〜133Cから出力された給電再開検知信号を取得すると、蓄電池132A〜132Cからエレベータ10A〜10C内への電力供給を停止するよう制御する。
また電力供給制御部134A〜134Cは、蓄電池132A〜132Cによる電力供給中に電池容量監視部136A〜136Cから容量低下通知情報を取得すると、エレベータの運転の継続が困難になったと判定し、蓄電池132A〜132Cからエレベータ10A〜10C内への電力供給を停止するよう制御する。
継続運転情報設定部135A〜135Cは、電力供給制御部134A〜134Cにより蓄電池132A〜132Cからの電力供給が開始されるときに、継続運転情報記憶部131A〜131Cに記憶された運転対象範囲情報をエレベータ制御盤11A〜11Cに設定するとともに、乗換階情報をエレベータ制御盤11A〜11Cに送信する。
電池容量監視部136A〜136Cは、蓄電池132A〜132Cの電池容量を監視し、電池容量が予め設定された所定値以下になったことを検知したときに、容量低下通知情報を電力供給制御部134A〜134Cに出力する。
乗場呼び登録装置21〜29は、当該建物の各階床のエレベータ乗場に設置され、上方向のかご呼びボタンまたは下方向のかご呼びボタンが操作されると、これらのボタン操作による乗場呼び登録情報が生成され、群管理制御装置30に送信される。
群管理制御装置30は、第1エレベータ10A、第2エレベータ10B、および第3エレベータ10Cの運転状況(乗りかごの位置や運転方向等)を監視し、乗場呼び登録装置21〜29から乗場呼び登録情報を取得すると、当該乗場呼び登録情報に応答するエレベータを各エレベータの運転状況に応じて選択する。そして、選択したエレベータに、当該乗場呼び登録情報への応答のための制御情報を送信する。
〈第1実施形態によるエレベータシステムの動作〉
次に、本実施形態によるエレベータシステム1の動作について説明する。本実施形態において、第1エレベータ10A〜10Cの継続運転情報記憶部131A〜131Cには予め、停電時に継続運転を行うために用いる運転対象範囲情報が記憶されている。例えば図3に太線で示すように、第1エレベータ10Aの継続運転情報記憶部131Aには「7階〜9階」が記憶され、第2エレベータ10Bの継続運転情報記憶部131Bには「4階〜7階」が記憶され、第3エレベータ10Cの継続運転情報記憶部131Cには「1階〜4階」が記憶される。
また、継続運転情報記憶部131A〜131Cには、これらの運転対象範囲に基づいて継続運転が行われる際の他のエレベータへの乗り換え階床を示す乗換階情報が予め記憶されている。例えば、第1エレベータ10Aの継続運転情報記憶部131Aには下方向に運転する際の第2エレベータ10Bへの乗換階情報「7階」が記憶され、第2エレベータ10Bの継続運転情報記憶部131Bには上方向に運転する際の第1エレベータ10Aへの乗換階情報「7階」および下方向に運転する際の第3エレベータ10Cへの乗換階情報「4階」が記憶され、第3エレベータ10Cの継続運転情報記憶部131Cには上方向に運転する際の第2エレベータ10Bへの乗換階情報「4階」が記憶される。
これらの第1エレベータ10A〜第3エレベータ10Cにおいて、通常時は全階床(1階〜9階)が運転対象範囲として設定されている。そして、群管理制御装置30により第1エレベータ10A〜第3エレベータ10Cの運転状況が監視され、乗場呼び登録装置21〜29から乗場呼び登録情報が取得されると、当該乗場呼び登録情報に応答するエレベータが各エレベータの運転状況に応じて選択される。そして、選択したエレベータに、当該乗場呼び登録情報への応答のための制御情報が送信され、該当するエレベータで乗りかごの昇降動作が制御される。
また第1エレベータ10A〜第3エレベータ10Cでは、乗りかご12A〜12C内の行き先階登録ボタンの操作による行き先階登録情報に基づいて、設定された運転対象範囲内で乗りかご12A〜12Cの昇降動作が制御される。
次に、建物内で停電が発生したときの各エレベータの動作を、図4のフローチャートを参照して説明する。
建物内で停電が発生すると、まず第1エレベータ10A、第2エレベータ10B、および第3エレベータ10Cのそれぞれの停電時継続運転装置13A〜13Cの商用電源監視部133A〜133Cで停電が検知され、停電検知情報が電力供給制御部134A〜134Cに出力される(S1〜S3)。
第1エレベータ10A〜第3エレベータ10Cの各電力供給制御部134A〜134Cでは、商用電源監視部133A〜133Cから出力された停電検知情報が取得されると、蓄電池132A〜132Cからエレベータ10A〜10C内への電力供給を開始させる制御が行われる。
また、電力供給制御部134A〜134Cの制御により蓄電池132A〜132Cから電源供給が開始されるときに、継続運転情報設定部135A〜135Cにより、運転対象範囲情報および乗換階情報がエレベータ制御盤11A〜11Cに出力される。
各エレベータ制御盤11A〜11Cでは、継続運転情報設定部135A〜135Cから出力された運転対象範囲情報が、以降の運転対象範囲としてかご運転制御部111A〜111Cに設定される。また継続運転情報設定部135A〜135Cから出力された乗換階情報が、かご内情報出力制御部112A〜112Cに保持される(S4〜S6)。
また各エレベータ制御盤11A〜11Cでは、蓄電池132A〜132Cからの電力供給の開始が検知されると、乗りかご12A〜12C内の行き先階登録ボタンの操作により登録された行き先階登録情報がキャンセルされ、実行中の乗りかご12A〜12Cの昇降動作に関する制御が中止されるとともに、乗りかご12A〜12Cが最寄階に停止して所定時間戸開するように制御が行われる(S7〜S9)。ここで乗りかご12A〜12Cが戸開されたときに、かご内情報出力制御部112A〜112Cの制御により、乗りかご12A〜12C内の利用者に対し一旦降車することを促すメッセージ情報が音声や表示により出力される。
以降、各エレベータ制御盤11A〜11Cでは、かご運転制御部111A〜111Cに設定された運転対象範囲情報に基づいて、蓄電池132A〜132Cから供給される電力により、継続して各エレベータ10A〜10Cの運転が行われる。
例えば、停電時に利用者Xが、建物の入り口階である1階から8階に移動する場合について説明する。まず利用者Xが1階の乗場呼び登録装置21で上方向のかご呼びボタンを操作すると、当該ボタン操作による乗場呼び登録情報が生成され、群管理制御装置30に送信される。
群管理制御装置30では、取得した情報が1階から上方向に移動するための乗場呼び登録情報であることが認識され、1階およびその上階を運転対象範囲情報に含む第3エレベータ10Cに対し、乗りかご12Cを1階に移動させるための制御情報が送信される。
送信された制御情報により、第3エレベータ10Cの乗りかご12Cが1階に到着し戸開すると、利用者Xが乗車する。そして、当該第3エレベータ10Cの運転対象範囲が1階〜4階であること、および、5階以上に行く場合は乗換階である4階で第2エレベータ10Bに乗り換えることを促す示すメッセージ情報が、かご内情報出力制御部112Cの制御により乗りかご12C内に音声や表示で出力される。
利用者Xは、出力されたメッセージ情報を認識したことにより、乗りかご12C内において乗換階である4階の行き先ボタンを操作する。かご運転制御部111Cは、当該操作に基づいて乗りかご12Cを1階から4階へ移動させる(S10)。
乗りかご12Cが4階に到着して戸開すると利用者Xは乗り換えのために降車し、4階の乗場呼び登録装置24で上方向のかご呼びボタンを操作する。乗場呼び登録装置24では、当該かご呼びボタンの操作により乗場呼び登録情報が生成され、群管理制御装置30に送信される。
群管理制御装置30では、取得した情報が4階から上方向に移動するための乗場呼び登録情報であることが認識され、4階およびその上階を運転対象範囲情報に含む第2エレベータ10Bに対し、乗りかご12Bを4階に移動させるための制御情報が送信される。
送信された制御情報により、第2エレベータ10Bの乗りかご12Bが4階に到着し戸開すると、利用者Xが乗車する。そして、当該第2エレベータ10Bの運転対象範囲が4階〜7階であること、および、8階以上に行く場合は乗換階である7階で第1エレベータ10Aに乗り換えることを促す示すメッセージ情報が、かご内情報出力制御部112Bの制御により乗りかご12B内に音声や表示で出力される。
利用者Xは、出力されたメッセージ情報を認識したことにより、乗りかご12B内において乗換階である7階の行き先ボタンを操作する。かご運転制御部111Bは、当該操作に基づいて乗りかご12Bを4階から7階へ移動させる(S11)。
乗りかご12Bが7階に到着して戸開すると利用者Xは乗り換えのために降車し、7階の乗場呼び登録装置27で上方向のかご呼びボタンを操作する。乗場呼び登録装置27では、当該かご呼びボタンの操作により乗場呼び登録情報が生成され、群管理制御装置30に送信される。
群管理制御装置30では、取得した情報が7階から上方向に移動するための乗場呼び登録情報であることが認識され、7階およびその上階を運転対象範囲情報に含む第1エレベータ10Aに対し、乗りかご12Aを7階に移動させるための制御情報が送信される。
送信された制御情報により、第1エレベータ10Aの乗りかご12Aが7階に到着し戸開すると、利用者Xが乗車する。そして、利用者Xは乗りかご12A内において行先階である8階の行き先ボタンを操作する。
かご運転制御部111Aは、当該操作に基づいて乗りかご12Aを7階から8階へ移動させる(S12)。以上のような処理により、利用者Xは1階から8階に移動することができる。
また、停電時に利用者Yが1階から6階に移動したい場合には、同様にして、第3エレベータ10Cの乗りかご12Cから第2エレベータ10Bの乗りかご12Bに乗換階で乗り換えて利用することにより、移動が可能になる(S13、S14)。
また、停電時に利用者Zが1階から3階に移動したい場合には、第3エレベータ10Cの利用のみで、移動が可能である(S15)。
このように、停電時には各エレベータの運転対象範囲を限定して継続運転を行うことにより、走行距離や起動回数を減少させて蓄電池132A〜132Cの容量減少を抑えることができ、エレベータの運転をより長く継続させることができる。
また継続運転が実行されている間、各蓄電池132A〜132Cの容量は電池容量監視部136A〜136Cでそれぞれ監視される。そして、電池容量が予め設定された所定値以下になったことが検知されると容量低下通知情報が生成され、電力供給制御部134A〜134Cに出力される。
このとき、電池容量監視部136A〜136Cにおいて、当該エレベータに登録されている行き先登録や乗場呼び登録の内容から、次の行き先階への走行やドアの開閉動作回数などに関する電力消費量を予測し、予測した電力消費量が現在の蓄電池の残量では供給不可能であると判断される場合に容量低下通知情報を生成するようにしてもよい。
電力供給制御部134A〜134Cでは、電池容量監視部136A〜136Cから容量低下通知情報が取得されると、エレベータの運転の継続が困難になったと判定され、該当する蓄電池132A〜132Cからエレベータ10A〜10C内への電力供給が停止される。
上述したように停電時に建物内の複数のエレベータを運転すると、建物の入り口階等を含む低層階を運転対象範囲とする第1エレベータ10Aは低層階(2〜4階)、中層階(5階〜7階)、高層階(8階、9階)の全ての利用者により利用される。そのため第1エレベータ10Aの利用頻度が高くなり、蓄電池132Cの容量が早く減少して3台の中で最も早くエレベータが停止される可能性が高い。
これに対し、中層階を運転対象範囲とする第2エレベータ10Bは中層階(5〜7階)および低層階(2〜4階)の利用者により利用され、低層階を運転対象範囲とする第3エレベータ10Cよりは長く蓄電池132Bによる継続運転が行われる可能性が高い。
さらに、高層階を運転対象範囲とする第3エレベータ10Cは高層階(8階、9階)の利用者のみにより利用されるため、3台の中で最も長く継続運転が行われる可能性が高い。
そのため、エレベータの利用の必要性が高い高層階に対し、長くエレベータの継続運転を実行することができ、利用者に高い利便性を提供することができる。
《第2実施形態》
本発明の第2実施形態においては、群管理制御装置30を設けず、第1エレベータ10Aのエレベータ制御盤11A、第2エレベータ10Bのエレベータ制御盤11B、および第3エレベータ10Cのエレベータ制御盤11Cを相互に接続して情報を送受信することにより、これら複数のエレベータ10A〜10Cの群管理制御が行われるように構成する。
この場合、図5に示すように、エレベータ制御盤11A〜11Cに継続運転情報更新部113A〜113Cをそれぞれ設け、当該継続運転情報更新部113A〜113Cにおいて、自エレベータとは異なる運転対象範囲情報が設定されている他のエレベータのエレベータ制御盤と情報が送受信される。
継続運転情報更新部113A〜113Cは、他のエレベータにおいて蓄電池からの電力供給が停止されたことを検知すると、当該他のエレベータの運転対象範囲情報内の所定の基準階床情報または全階床範囲情報を自エレベータの運転対象範囲情報に含め、かご運転制御部111A〜111Cに設定されている運転対象範囲情報を更新する。
例えば、第3エレベータ10Cにおいて蓄電池132Cからの電力供給が停止されると、これが第2エレベータ10Bの継続運転情報更新部113Bで検知される。そして、第3エレベータ10Cの運転対象範囲情報として設定されていた階床「1階〜4階」のうち、建物の入り口階である「1階」が、第2エレベータ10Bの運転対象範囲情報「4階〜7階」に含められ、かご運転制御部111Bに設定されている運転対象情報が「1階、4階〜7階」に更新される。または、第3エレベータ10Cの運転対象範囲情報として設定されていた階床「1階〜4階」が全て第2エレベータ10Bの運転対象範囲情報「4階〜7階」に含められ、かご運転制御部111Bに設定されている運転対象情報が「1階〜7階」に更新される。
このように運転対象情報が更新されることにより、建物の入り口階等、エレベータが停止すると利用者に不便となる基準階は常にいずれかのエレベータの運転対象範囲に含められるようにすることができ、利用者の利便性を向上させることができる。
この基準階は建物の入り口(1階等)に限られず、入り口階に近い階床(2階や3階)とすることで、さらに蓄電池による電力消費を低減させるようにしてもよい。
上述した各実施形態において、各エレベータの継続運転情報設定部135A〜135Cは、停電発生により運転対象範囲情報をエレベータ制御盤11A〜11Cに設定した後、蓄電池132A〜132Cの容量が減少し電力供給が停止されたことを検知したときに、エレベータ制御盤11A〜11Cに設定した運転対象範囲情報を解除するようにしてもよい。これにより、停電が終了し商用電源による電力供給が再開したときに、通常通りに全階床を対象として運転を再開することができる。
また停電時に、建物内に設置された複数台のエレベータのうちの、車いす利用者対応用のボタンを設置したエレベータ等、優先利用者に対応したエレベータのみを運転対象範囲を限定するように設定することで、当該エレベータの蓄電池の容量の減少をなるべく抑え、できるだけ長く運転させるようにして優先利用者の利便性を高くするようにしてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…エレベータシステム
10A…第1エレベータ
10B…第2エレベータ
10C…第3エレベータ
11A〜11C…エレベータ制御盤
12A〜12C…乗りかご
13A〜13C…停電時継続運転装置
21〜29…乗場呼び登録装置
30…群管理制御装置
111A〜111C…かご運転制御部
112A〜112C…かご内情報出力制御部
113A〜113C…継続運転情報更新部
131A〜131C…継続運転情報記憶部
132A〜132C…蓄電池
133A〜133C…商用電源監視部
134A〜134C…電力供給制御部
135A〜135C…継続運転情報設定部
136A〜136C…電池容量監視部

Claims (6)

  1. 管理対象の建物内に設置され、通常時の運転対象範囲が予め設定されているエレベータにおいて、
    前記建物内の一部階床を、停電時に自エレベータを継続運転させるときの運転対象範囲として設定するための運転対象範囲情報を記憶する継続運転情報記憶部と、
    自エレベータに設置された蓄電池の容量を監視し、前記蓄電池の容量が所定値以下になったことを検知したときに、容量低下通知情報を出力する電池容量監視部と、
    停電発生を検知したときに、エレベータを継続運転させるために、前記蓄電池から自エレベータ内への電力供給を開始させ、前記電池容量監視部から前記容量低下通知情報が出力されると、前記蓄電池から自エレベータ内への電力供給を停止させる電力供給制御部と、
    前記電力供給制御部により、前記蓄電池から自エレベータ内への電力供給が開始されるときに、前記継続運転情報記憶部に記憶された運転対象範囲情報に基づいて、自エレベータの運転対象範囲設定し、前記蓄電池から自エレベータへの電力供給が停止されるときに、自エレベータに設定した前記運転対象範囲を解除して、前記通常時の運転対象範囲を設定する状態に戻す継続運転情報設定部と、
    設定された運転対象範囲で自エレベータの運転を制御するエレベータ制御盤と、
    を備えることを特徴とする停電時継続運転機能を備えたエレベータ。
  2. 管理対象の建物内に、同一機能を有する他のエレベータとともに設置され、通常時の運転対象範囲が予め設定されているエレベータにおいて、
    前記建物内の一部階床を、停電時に自エレベータを継続運転させるときの運転対象範囲として設定するための運転対象範囲情報を記憶する継続運転情報記憶部と、
    停電発生を検知したときに、エレベータを継続運転させるために、自エレベータ内に設置された蓄電池から自エレベータ内への電力供給を開始させる電力供給制御部と、
    前記電力供給制御部により、前記自エレベータ内に設置された蓄電池から自エレベータ内への電力供給が開始されるときに、前記継続運転情報記憶部に記憶された運転対象範囲情報に基づいて、自エレベータの運転対象範囲設定する継続運転情報設定部と、
    停電発生後に、前記建物内の、自エレベータとは異なる運転対象範囲を設定している前記他のエレベータにおいて、前記他のエレベータ内に設置された蓄電池からの電力供給が停止されたことを検知すると、当該他のエレベータの運転対象範囲内の所定階床情報または全階床範囲情報を自エレベータの運転対象範囲に含めるように、前記継続運転情報設定部で設定された運転対象範囲を更新する継続運転情報更新部と、
    設定された運転対象範囲で自エレベータの運転を制御するエレベータ制御盤と、
    を備えることを特徴とする停電時継続運転機能を備えたエレベータ。
  3. 前記電力供給制御部は、停電発生を検知した後、商用電源による電力供給が再開したことを検知すると、蓄電池から自エレベータ内への電力供給を停止し、
    前記継続運転情報設定部は、前記運転対象範囲を設定した後に、蓄電池から自エレベータ内への電力供給が停止したことを検知すると、自エレベータに設定した前記運転対象範囲を解除して、前記通常時の運転対象範囲を設定する状態に戻す
    ことを特徴とする請求項に記載の停電時継続運転機能を備えたエレベータ。
  4. 前記継続運転情報記憶部は、前記運転対象範囲情報に基づいて継続運転が行われる際の、他のエレベータへの乗り換え階床を示す乗換階情報をさらに記憶し、
    前記継続運転情報設定部は、前記運転対象範囲情報に基づいて運転対象範囲を設定するときに、前記乗換階情報を自エレベータの乗りかご内の出力装置から出力させるために前記エレベータ制御盤に送信する
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の停電時継続運転機能を備えたエレベータ。
  5. 管理対象の建物内に設置され、通常時の運転対象範囲が予め設定されているエレベータが、
    前記建物内の一部階床を、停電時に自エレベータを継続運転させるときの運転対象範囲として設定するための運転対象範囲情報を記憶する継続運転情報記憶ステップと、
    自エレベータに設置された蓄電池の容量を監視し、前記蓄電池の容量が所定値以下になったことを検知したときに、容量低下通知情報を出力する電池容量監視ステップと、
    停電発生を検知したときに、自エレベータを継続運転させるために、前記蓄電池から自エレベータ内への電力供給を開始させ、前記電池容量監視ステップにより前記容量低下通知情報が出力されると、前記蓄電池から自エレベータ内への電力供給を停止させる電力供給制御ステップと、
    前記電力供給制御ステップにより、前記蓄電池から自エレベータ内への電力供給が開始されるときに、前記継続運転情報記憶ステップで記憶された運転対象範囲情報に基づいて、自エレベータの運転対象範囲を設定し、前記蓄電池からの自エレベータへの電力供給が停止されるときに、自エレベータに設定した前記運転対象範囲を解除して、前記通常時の運転対象範囲を設定する状態に戻す継続運転情報設定ステップと、
    設定された運転対象範囲で自エレベータの運転を制御するエレベータ制御ステップと、
    を有することを特徴とするエレベータ制御方法。
  6. 管理対象の建物内に、同一機能を有する他のエレベータとともに設置され、通常時の運転対象範囲が予め設定されているエレベータが、
    前記建物内の一部階床を、停電時に自エレベータを継続運転させるときの運転対象範囲として設定するための運転対象範囲情報を記憶する継続運転情報記憶ステップと、
    停電発生を検知したときに、自エレベータを継続運転させるために、自エレベータ内に設置された蓄電池から自エレベータ内への電力供給を開始させる電力供給制御ステップと、
    前記電力供給制御ステップにより、前記自エレベータ内に設置された蓄電池から自エレベータ内への電力供給が開始されるときに、前記継続運転情報記憶ステップで記憶された運転対象範囲情報に基づいて、自エレベータの運転対象範囲を設定する継続運転情報設定ステップと、
    停電発生後に、前記建物内の、自エレベータとは異なる運転対象範囲を設定している前記他のエレベータにおいて、前記他のエレベータ内に設置された蓄電池からの電力供給が停止されたことを検知すると、当該他のエレベータの運転対象範囲内の所定階床情報または全階床範囲情報を自エレベータの運転対象範囲に含めるように、前記継続運転情報設定ステップで設定された運転対象範囲を更新する継続運転情報更新ステップと、
    設定された運転対象範囲で自エレベータの運転を制御するエレベータ制御盤と、
    を有することを特徴とするエレベータ制御方法。
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