JP2011241059A - エレベータの群管理制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自家発電源を利用してエレベータを運転する場合に、できるだけ長待ちを削減して、利用者を効率的に運ぶ。
【解決手段】群管理制御装置20は、継続運転モードが設定されている状態で、新規に発生したホール呼びを登録するホール呼び情報登録部21と、上記ホール呼びの発生階に対する各エレベータの到着時間を予測する予測到着時間算出部22と、上記予測到着時間に基づいて各エレベータの中の最適なエレベータにホール呼びを割り当てる割当制御部23と、上記ホール呼びが割り当てられたエレベータを含めた運転台数と予め設定された自家発運転の許可台数との比較結果から当該エレベータの運転の可否を判断し、運転可能であれば当該エレベータに対して運転許可指令を出力して上記ホール呼びに応答させる自家発運転制御部26とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、自家発電設備を有する建物内に設置された複数台のエレベータを制御するエレベータの群管理制御装置に関する。
自家発電設備を備えた大型ビルや高層ビルなどでは、商用電源が停電すると、自家発電電源に自動的に切り替えられ、ビル内の各設備に所要の電力が供給される。しかし、自家発電設備は、経済的な問題や設置スペースの問題等から必要最小限の電力容量しか持たず、エレベータ設備に対して1〜2台程度の電力しか配分されないのが一般的である。
ここで、商用電源の停電時に自家発電源を利用してエレベータを避難階まで運転することを「自家発管制運転」と呼ぶ。この自家発管制運転では、複数台のエレベータを予め決められた順に1台ずつ動かして、避難階まで運転する。
すなわち、例えば6台のエレベータが属する群管理システムにおいて、自家発電時の運転許可台数が1台に設定されていたとする。商用電源が停電して、6台全てのエレベータが停止すると、自家発電源に切り替えられて、その6台の中から1台ずつ避難階への帰着動作が行われる。例えば、A号機→B号機→C号機→D号機→E号機→F号機の順序で行われる。すべてのエレベータが避難階へ帰着すると、運転モードから休止モードに移行して、そこで待機した状態となる。
また、各エレベータが休止モードにあるときに、監視盤のスイッチ操作により、任意のエレベータだけを運転モードに切り替えることができる。例えば、C号機を運転するためのスイッチを操作すれば、C号機のみを平常運転させて、各階の運転サービスを継続することができる。この場合、すべてのエレベータを運転できないのは、自家発電の電力容量が少なく、その電力容量によって運転許可台数が決められているからである。
特開平4−125281号公報
上述したように、自家発管制運転後であっても、スイッチ操作によって任意のエレベータだけ運転モードに切り替えて、各階の運転サービスを継続することができる。しかしながら、全てのホール呼びに対し、指定のエレベータ(上記の例ではC号機)が単独で応答することになるため、各階床でエレベータの待ち時間が必然的に長くなってしまい、利用者に不快感を与えることがある。
従って、自家発電源を利用してエレベータを運転する場合に、できるだけ長待ちを削減して、利用者を効率的に運ぶことのできるエレベータの群管理制御装置が求められる。
本実施形態によれば、自家発電源の設備を有する建物に設置された複数台のエレベータの運転を制御するエレベータの群管理制御装置において、商用電源から上記自家発電源に切り替えた状態で、上記各エレベータの運転を継続するための継続運転モードを設定するモード設定手段と、このモード設定手段によって継続運転モードが設定されている状態で、新規に発生したホール呼びを登録するホール呼び登録手段と、このホール呼び登録手段に登録されたホール呼びの発生階に上記各エレベータのそれぞれが到着するまでの時間を予測する予測到着時間算出手段と、この予測到着時間算出手段によって算出された予測到着時間に基づいて、上記各エレベータの中の最適なエレベータに上記ホール呼びを割り当てる割当制御手段と、この割当制御手段によって上記ホール呼びが割り当てられたエレベータを含めた運転台数と予め設定された自家発運転の許可台数との比較結果から当該エレベータの運転の可否を判断し、運転可能であれば当該エレベータに対して運転許可指令を出力して上記ホール呼びに応答させる自家発運転制御手段とを具備したエレベータの群管理制御装置が提供される。
図1は一実施形態に係るエレベータの群管理制御装置の全体構成を示すブロック図である。 図2は同実施形態における自家発手動モード設定スイッチの構成を示す図である。 図3は同実施形態における自家発管制スイッチの構成を示す図である。 図4は同実施形態における各号機モード設定スイッチの構成を示す図である。 図5は同実施形態における群管理制御装置のホール呼びが登録されてから割当号機が運転を開始するまでの動作を示すフローチャートである。 図6は同実施形態における具体例として各乗りかごが休止モードで待機しているケース1を示す図である。 図7は同実施形態における具体例として運転モードの乗りかごが存在するケース2を示す図である。 図8は同実施形態における具体例として運転モードの乗りかごが存在するケース3を示す図である。 図9は同実施形態における群管理制御装置の長待ち呼びの検出から割当変更までの処理動作を示すフローチャートである。 図10は同実施形態における割当変更を説明するための各乗りかごの運転状態を示す図である。 図11は同実施形態における群管理制御装置の閑散時に各乗りかごを分散待機させる動作を示すフローチャートである。 図12は同実施形態における分散待機を説明するための各乗りかごの運転状態を示す図である。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
図1は一実施形態に係るエレベータの群管理制御装置の全体構成を示すブロック図である。
ビル内に複数台(ここでは3台)のエレベータが並設されており、これらのエレベータ毎にかご制御装置11a,11b,11cが設けられている。なお、ここで言う「エレベータ」とは、基本的に「乗りかご」のことを示し、複数台ある場合には「号機」という言い方もする。
かご制御装置11a,11b,11cは、各エレベータの乗りかご12a,12b,12cの運転を制御するための装置である。具体的には、乗りかご12a,12b,12cを昇降動作させるためのモータの制御やドアの開閉制御などを行う。このかご制御装置11a,11b,11cは、コンピュータによって構成される。
また、各階の乗場には、エレベータを乗場に呼ぶためのホール釦13a,13b,13c…が設置されている。このホール釦13a,13b,13c…は、図示せぬ伝送ケーブルを介して群管理制御装置20に接続されている。
ホール釦13a,13b,13c…は、上方向釦と下方向釦から構成され、利用者の行先方向に応じて、上方向釦または下方向釦を押下するように構成されている。なお、最下階では上方向釦、最上階では下方向釦だけで構成される。
群管理制御装置20は、複数台のエレベータの運転を群管理制御するための装置であり、かご制御装置11a,11b,11cと同様にコンピュータによって構成される。
本実施形態において、この群管理制御装置20には、ホール呼び情報登録部21、予測到着時間算出部22、割当制御部23、長待ち検出部24、割当変更判定部25、自家発運転制御部26が備えられている。
なお、これらの処理部は、実際にはソフトウェアによって実現される。また、図1に示されるように、各処理部間で情報の授受が可能な構成になっている。
ここでは便宜上、ホール呼び情報登録部21、予測到着時間算出部22、割当制御部23、長待ち検出部24、割当変更判定部25、自家発運転制御部26の全てを群管理制御装置20に配置して記述したが、必ずしも同一装置に配置する必要はなく、別々の装置に配置する構成であっても良い。
かご制御装置11a,11b,11c、乗りかご12a,12b,12c、ホール釦13a,13b,13c…、群管理制御装置20は、それぞれに商用電源31aからの電力を受けて動作している。
ここで、本実施形態では、商用電源31aが停電したときの対策として、所定の電力容量を有する自家発電源31bが建物内に電源設備31として設置されている。
商用電源31aが停電して、各エレベータ(乗りかご12a,12b,12c)が途中階で停止すると、自家発電源31bに切り替わり、各エレベータが予め定められた避難階まで移動する(自家発管制運転)。この場合、自家発電源31bの電力容量は小さいため、1〜2台ずつの運転となる。
また、建屋内の全ての号機が避難階へ帰着した後、エレベータ管理者が監視盤32に設置されたスイッチを操作することにより、任意のエレベータを継続運転モードに切り替えることができる。
「継続運転モード」とは、自家発電源31bを利用して運転を継続するためのモードのことである。ただし、自家発電源31bの電力容量の都合上、通常、1つのエレベータグループ(ここでは3台の群管理グループ)の中で1台しか継続運転モードに切り替えることができない。
すなわち、継続運転モードの対象号機は、監視盤のスイッチによって指定される号機のみとなる。例えば、B号機を運転モードに設定すると、B号機のみが平常運転を行い、他のエレベータ(A,C号機)は休止モードで待機していることになる。
ここで、本実施形態では、図2に示すような自家発手動モード設定スイッチ33を監視盤32に新たに設置して、エレベータ管理者がこの自家発手動モード設定スイッチ33を操作することで、下記の2つのモードを任意に切り替えられるようにしている。
・固定モード…従来方式と同様にスイッチ操作にて指定された号機のみを運転するモーモード
・任意モード…各号機の状態およびホール呼びの状態から任意の号機を選定して運転するモード
なお、任意モードにおける動作に関しては、後に図5を参照して詳しく説明する。
図1において、群管理制御装置20に設けられたホール呼び情報登録部21は、ホール釦13a,13b,13c…の操作によって発生された各階床のホール呼びの情報を発生日時情報と共に登録する。このホール呼び情報登録部21に登録された情報は、割当号機が当該ホール呼びに応答したときに消去され、その時点でのホール呼び登録状況が確認できるようになっている。なお、「割当号機」とは、ホール呼びが割り当てられた乗りかごのことを言う。
予測到着時間算出部22は、ホール呼び情報登録部21にホール呼びが新規に登録された場合に、乗りかご12a,12b,12cのそれぞれが当該ホール呼びの発生階に到着するまでの時間(これを予測到着時間と称す)を算出する。この時、乗りかご12a,12b,12cに既に割り当てられたホール呼びやかご呼びによる停止時間、また、ホール呼びの応答時に登録されると予測されるかご呼び(以下、派生かご呼びと称す)による停止時間も考慮して、予測到着時間の算出を行うものとする。
派生かご呼びの算出方法は、例えば、過去のデータ(X階で登録されたUPホール呼びに対し、Y階のかご呼びが登録された)を曜日毎、時間帯毎に統計データとして蓄積し、その統計データから派生かご呼びの登録数、登録階を決定する方法がある。新規に登録されたホール呼びに対する予測到着時間は、割当制御部23が割当号機を選定する際に使用される。
予測到着時間算出部22は、既に登録されている全てのホール呼びについても、割当号機が応答するまでの予測到着時間を一定時間(例えば1秒)毎に算出する。この予測到着時間は、長待ち検出部24が長待ち呼びの有無を検出する際に使用される。
割当制御部23は、ホール呼び情報登録部21にホール呼びが新規に登録されると、予測到着時間算出部22によって算出されたホール呼びまでの予測到着時間や、かご制御装置11a,11b,11cから定期的(例えば100ms周期)に出力されている乗りかごの運転状態情報(位置、方向、戸開閉状態、かご内荷重など)に基づいて、乗りかご12a,12b,12cの中から最適なかごを割当号機として選定して割当指令を出力する。また、割当制御部23は、その割当指令情報の管理も行っている。
監視盤32は、ビル内の図示せぬ監視室などに設置されている。この監視盤32には、各号機(乗りかご12a,12b,12c)の運転状態などを表示するための表示部32aや各号機の運転を制御するための操作部32bが設けられている。
この操作部32bには、図2に示した自家発手動モード設定スイッチ33の他、自家発管制スイッチ34、各号機モード設定スイッチ35a,35b,35cが設けられている。
図3に示すように、自家発管制スイッチ34は、自家発管制運転を自動モードあるいは手動モードで実施するためのスイッチである。
図4に示すように、各号機モード設定スイッチ35a,35b,35cは、各エレベータ(乗りかご12a,12b,12c)毎に設けられており、「帰着モード」、「切モード」、「継続モード」を切り替える場合に使用される。
「帰着モード」は、エレベータを避難階まで帰着させるためのモードである。「切モード」は、エレベータの運転を停止させておくためのモードある。「継続モード」は、エレベータを避難階に帰着させた後、そのエレベータの運転を継続するためのモードである。
なお、図2の自家発手動モード設定スイッチ33を「固定モード」にして、図3の自家発管制スイッチ34を「手動モード」にした場合には、各号機モード設定スイッチ35a,35b,35cの中のいずれかのスイッチを「継続モード」とし、残りを「帰着モード」に設定しておく。
これらのスイッチ33,34,35a,35b,35cは、エレベータ管理者(あるいは保守員)によって操作される。
自家発運転制御部26は、建屋用の電源設備31からの商用電源信号及び自家発電源信号の状態、監視盤32に設けられた操作部32bの自家発管制に関する各スイッチ33,34,35a,35b,35cの設定状態により自家発管制運転の制御を行う。
商用電源31aがONの時は、3台の乗りかご12a,12b,12cが平常運転している。何らかの原因で商用電源31aがOFFすると、3台すべてが停止状態となり、その後、自家発電源31bに切り替わる。
図3に示した自家発管制スイッチ34が自動モードに設定されている場合、自家発運転制御部26は、3台の乗りかご12a,12b,12cを1台ずつ予め決められた順序に従って(例えば、A号機→B号機→C号機の順序)、避難階に帰着させる。
例えば、乗りかご12aを帰着動作させる場合には、自家発運転制御部26から乗りかご12aに対応したかご制御装置11aに対し、運転許可指令及び帰着指令を出力(ON)する。これにより、かご制御装置11aは両信号を受信後、乗りかご12aを所定の速度で避難階へ移動させることになる。
一方、自家発管制スイッチ34が手動モードに設定されている場合、図2に示した自家発手動モード設定スイッチ33の状態に従う。
すなわち、自家発手動モード設定スイッチ33が固定モードに設定されている場合、自家発運転制御部26は、図4に示した手動固定時の各号機モード設定スイッチ35a,35b,35cの状態に従って、乗りかご12a,12b,12cを動作させる。
この場合、「帰着モード」が設定されていれば、自家発運転制御部26から該当かごのかご制御装置11に対して運転許可指令及び帰着指令を出力(ON)し、該当かごを避難階に帰着させる。「切モード」が設定されていれば、運転許可指令及び帰着指令ともにOFFのままとなり、当該乗りかごは停止状態となる。「継続モード」が設定されていれば、自家発運転制御部26から該当かごのかご制御装置11に対して運転許可指を出力(ON)し、該当かごを平常運転させる。
自家発管制スイッチ34が手動モードに設定され、自家発手動モード設定スイッチ33が任意モードに設定されている場合には、3台の乗りかご12a,12b,12cの中の任意の1台が平常運転となる。平常運転となるかごが選定される動作に関し、図5〜図8を用いて説明する。
なお、以下の各フローチャートで示される処理は、コンピュータである群管理制御装置20が所定のプログラムを読み込むことにより実行される。
図5は同実施形態における群管理制御装置20のホール呼びが登録されてから割当号機が運転を開始するまでの動作を示すフローチャートである。
今、商用電源31aから自家発電源31bに切り替えられており、その自家発電源31bを利用して各エレベータ(乗りかご12a,12b,12c)を継続運転するための継続運転モードが設定されているものとする(ステップS10)。
継続運転モードが設定されている状態で、各階に設置されたホール釦13a,13b,13c…のいずれかが操作され、ホール呼び情報登録部21にホール呼びが新規に登録されると(ステップS11)、群管理制御装置20に設けられた予測到着時間算出部22は、現在、休止モードにあるエレベータを含めて、各エレベータ(乗りかご12a,12b,12c)の予測到着時間を算出する(ステップS12)。
なお、ホール釦13a,13b,13c…に車椅子呼びが登録可能な機能を備えているおり、新規ホール呼びとして車椅子呼びが登録された場合には、車椅子兼用かごに対してのみ予測到着時間を算出し、それ以外の乗りかごは割当対象から除外するものとする。
「車椅子兼用かご」とは、かご室内の低い位置に操作釦が設置されているなど、かご室内が車椅子仕様になっている乗りかごのことである。
例えば、乗りかご12a,12b,12cの中で乗りかご12aと乗りかご12bが車椅子兼用かごであった場合には、車椅子呼びが登録に対して、乗りかご12aと乗りかご12bの予測到着時間が算出され、乗りかご12cについては割当対象から除外される。これにより、車椅子呼びが登録された場合には、車椅子兼用かごのみを応答させることができる。
割当制御部23は、予測到着時間算出部22によって算出された予測到着時間に基づいて、乗りかご12a,12b,12cの中で最も早くホール呼びの登録階に到着する乗りかごを割当号機として選定する(ステップS13)。そして、割当制御部23は、かご制御装置11a,11b,11cの中の割当号機に対応したかご制御装置11と自家発運転制御部26に対して割当指令を出力する(ステップS14)。
自家発運転制御部26は、割当制御部23から割当指令を受信すると、現在の運転許可指令の出力台数(現在運転中にあるエレベータの台数)を確認し、その出力台数が予め設定された自家発運転の許可台数未満であるか否かを判断する(ステップS15)。
現在の運転許可指令の出力台数が自家発運転の許可台数未満であった場合、つまり、上記割当号機として選定された乗りかごを含む運転台数が自家発運転の許可台数以下であれば(ステップS15のYes)、自家発運転制御部26は、上記割当号機として選定された乗りかごに対して運転許可指令を出力する(ステップS16)。
すなわち、自家発運転の許可台数が1台であれば、運転許可指令がどのエレベータに対しても出力されていない場合にのみ、上記割当号機として選定された乗りかごに対して運転許可出力が出力されることになる。そして、上記割当号機として選定された乗りかごは、割当指令及び運転許可指令の両信号を受信することにより、当該ホール呼びの発生階に応答する。
一方、現在の運転許可指令の出力台数が自家発運転の許可台数以上出力されている場合、つまり、上記割当号機として選定された乗りかごを含む運転台数が自家発運転の許可台数を超える場合には(ステップS15のNo)、運転許可指令は出力されず、現在出力されている運転許可指令の出力台数が自家発運転の許可台数未満となるまで待ち状態となる。その際、上記割当号機として選定された乗りかごに対して出力していた運転許可指令を保留し、他のいずれかのエレベータが休止モードに切り替わった後に保留中の運転許可指令を出力する。
なお、待ちの間に状況が変わることもあるので、ステップS11からの処理にリターンして、割当号機の選出が改めて行うようにしても良い。
(ケース1)
図6を用いて具体的に説明する。
図6は各乗りかごが休止モードで待機しているケース1を示す図であり、A号機が1Fで休止モード、B号機は3Fで休止モード、C号機は10Fで休止モードにある。なお、A号機は乗りかご12a、B号機は乗りかご12b、C号機は乗りかご12cに対応している。また、図中の△印はUP方向のホール呼びの登録を表している。
5FでUP方向のホール呼びが登録されると、予測到着時間算出部22によってA〜C号機のそれぞれが現在の位置から5Fに応答するまでの予測到着時間が算出される。ここでは、簡易的に1階床走行に要する時間を1秒、休止モードから運転モードに切り替わるまでの所要時間を2秒として計算を行うものとする。
各号機の予測到着時間は、
・A号機=6秒
(休止モード→運転モードへの切替時間:2秒、1F〜5Fへの走行時間:4秒)
・B号機=4秒
(休止モード→運転モードへの切替時間:2秒、3F〜5Fへの走行時間:2秒)
・C号機=7秒
(休止モード→運転モードへの切替時間:2秒、10F〜5Fへの走行時間:5秒)
となる。
割当制御部23は、上記各号機の予測到着時間をもとに割当号機をB号機に選定し、割当指令をB号機のかご制御装置11bと自家発運転制御部26に対して出力する。自家発運転制御部26は、運転許可指令出力状況を確認し、その出力台数が自家発運転の許可台数(本実施形態では1台)未満であれば、B号機のかご制御装置11bに対して運転許可指令を出力(ON)する。
B号機のかご制御装置11bは、割当指令と運転許可指令の両信号を受信すると、B号機(乗りかご12b)を5Fに応答させる。
ここで、B号機が5Fに応答したとき、そこで乗車した利用者が10Fのかご呼びを登録したとすると、そこから10Fに移動する。そして、B号機が10Fへ移動すると、戸閉完了後、無方向待機状態となる。「無方向待機状態」とは、ホール呼びもかご呼びがなく、その位置で待機している状態のことである。この無方向待機状態が一定時間(例えば2秒)継続すると、自家発運転制御部26はB号機に対する運転許可指令をOFFとし、B号機は運転モードから休止モードに移行する。
(ケース2)
別のケースについて、図7を用いて説明する。
図7は運転モードの乗りかごが存在するケース2を示す図である。図中の△マークはUP方向のホール呼びの登録、黒丸マークはかご呼びの登録を表している。
今、A号機が1Fで休止モード、B号機が運転モードにあり、15Fのかご呼びに向かって、8F付近をUP方向で運転中、C号機は7Fで休止モードとする。
ここで、8FでUPホール呼びが登録されると、予測到着時間算出部22によってA〜C号機が現在の位置から8Fに応答するまでの予測到着時間が算出される。その際、自家発電源31bでの運転時は許可台数(本実施形態では1台)に制約があるため、A,C号機はB号機の運転が休止した後に運転を開始するものと仮定して予測到着時間の計算を行う。
簡易的に1階床走行に要する時間を1秒、かご呼び応答時の戸開閉動作を含む停止時間を10秒として計算を行うと、各号機の予測到着時間は、
・A号機=26秒
(B号機が休止してからA号機が運転開始するまでの所要時間:19秒、1F〜8Fへの走行時間:7秒)
・B号機=24秒
(8F〜15Fへの走行時間:7秒、15Fでの戸開閉停止時間:10秒、15F〜8Fへの走行時間:7秒)
・C号機=20秒
(B号機が休止してからC号機が運転開始するまでの所要時間:19秒、7F〜8Fへの走行時間:1秒)
となる。
B号機が15Fで戸閉完了するまでに17秒、さらに休止するまでに2秒要するため、B号機が休止するまでの所要時間は19秒である。
この後に、AまたはC号機が運転を開始する場合に、予め休止モードから運転モードへの切替準備を行っておくことで、B号機が休止モードに移行したときに、即時、AまたはC号機の運転を開始することができる。従って、B号機が休止モードとなり、AまたはC号機が運転を開始するまでの所要時間は19秒となる。
割当制御部23は、上記各号機の予測到着時間をもとに割当号機をC号機に選定し、割当指令をC号機のかご制御装置11cと自家発運転制御部26に対して出力する。自家発運転制御部26は、運転許可指令出力状況を確認し、その出力台数が自家発運転の許可台数(本実施形態では1台)未満か否かを判断する。
図7のケースでは、B号機に運転許可指令が出力(ON)されている状態であるため、運転許可指令の出力台数が自家発運転の許可台数以上であるため、C号機への運転許可指令はOFFのままとなる。
この場合、C号機に対する割当指令はONであるが、運転許可指令がOFFであるため、C号機の休止モードは継続する。その間に、B号機が15Fのかご呼びに応答して、無方向待機状態となる。そして、このまま特に状況の変化なしに、一定時間(例えば2秒)経過すると、自家発運転制御部26はB号機に対する運転許可指令をOFFするとともに、C号機に対して運転許可指令を出力(ON)する。
これにより、B号機は休止モード、C号機は運転モードに切り替わって、8FのUPホール呼びに応答する。C号機が8Fに応答し、そこで乗車した利用者が13Fのかご呼びを登録したとすると、13Fに移動して戸閉完了後、無方向待機状態となる。無方向待機状態が一定時間(例えば2秒)継続すると、自家発運転制御部26はC号機に対する運転許可指令をOFFとし、C号機は運転モードから休止モードに移行する。
(ケース3)
別のケースについて、図8を用いて説明する。
図8は上記ケース2と同様に運転モードの乗りかごが存在するケース3を示す図である。図中の△マークはUP方向のホール呼びの登録、黒丸マークはかご呼びの登録を表している。A号機が1Fで休止モード、B号機は運転モードにあり、15Fのかご呼びに向かって5F付近をUP方向で運転中、C号機は7Fで休止モードであるとする。
ここで、10FでUPホール呼びが登録されると、予測到着時間算出部22によってA〜C号機が現在の位置から10Fに応答するまでの予測到着時間が算出される。その際、自家発電源31bでの運転時は許可台数(本実施形態では1台)に制約があるため、A,C号機はB号機の運転が休止した後に運転を開始するものと仮定して予測到着時間の計算を行う。
簡易的に1階床走行に要する時間を1秒、かご呼び応答時の戸開閉動作を含む停止時間を10秒として計算を行うと、各号機の予測到着時間は、
・A号機=26秒
(B号機が休止してからA号機が運転開始するまでの所要時間:22秒、1F〜5Fへの走行時間:4秒)
・B号機=7秒
(5F〜10Fへの走行時間:7秒)
・C号機=24秒
(B号機が休止してからC号機が運転開始するまでの所要時間:22秒、7F〜5Fへの走行時間:2秒)
となる。
B号機が15Fで戸閉完了するまでに20秒(5F〜15Fへの走行時間が10秒、15Fでの戸開閉停止時間が10秒)、休止するまでのまで2秒要するため、B号機が休止モードになるまでの所要時間は22秒である。
この後に、AまたはC号機が運転を開始する場合に、予め休止モードから運転モードへの切替準備を行っておくことで、B号機が休止したときに、即時、AまたはC号機の運転を開始することができる。従って、B号機が休止モードとなり、AまたはC号機が運転を開始するまでの所要時間は22秒となる。
割当制御部23は、上記各号機の予測到着時間をもとに割当号機をB号機に選定し、割当指令をB号機のかご制御装置11bと自家発運転制御部26に対して出力する。自家発運転制御部26は、B号機に対して運転許可指令を出力済み(ON状態)であるため、追加出力は行わない。
B号機は10FのUPホール呼びに応答し、そこで乗車した利用者が13Fのかご呼びを登録したとすると、13Fと15Fに応答することになる。B号機が13F、15Fのかご呼びに応答後、無方向待機状態となる。そして、一定時間(例えば2秒)経過すると、自家発運転制御部26はB号機に対する運転許可指令をOFFとし、B号機は運転モードから休止モードに移行する。
次に、長待ちの検出による割当変更の動作について説明する。
図9は同実施形態における群管理制御装置20の長待ちの検出から割当変更までの処理動作を示すフローチャートである。
群管理制御装置20に設けられた長待ち検出部24は、ホール呼び情報登録部21に登録されている全てのホール呼びの中から運転許可指令が出力されていない割当の呼び(以下、許可待ちホール呼びと称す)の有無を確認する(ステップS21)。
「許可待ちホール呼び」とは、割当指令は出力されているが、運転許可指令が出力されていないホール呼びのことであり、図10の例では、11F−DN(Down)方向のホール呼びがそれに該当する。
この許可待ちホール呼びがあった場合には(ステップS21のYes)、長待ち検出部24は、ホール呼び情報登録部21から当該ホール呼びが登録されてからの経過時間を取得すると共に(ステップS22)、予測到着時間算出部22から当該ホール呼びに応答するまでの予測到着時間(T1)を取得して(ステップS23)、下記の式により未応答時間を算出する(ステップS24)。
未応答時間=経過時間+予測到着時間
長待ち検出部24は、この算出した未応答時間が第1の設定値(例えば90秒)以上であるか否かを判断する(ステップS25)。第1の設定値以上の場合(ステップS25のYes)、長待ち検出部24は、次に当該ホール呼びへの予測到着時間(T1)が第2の設定値(例えば60秒)以上であるかを判断する(ステップS26)。予測到着時間(T1)が第2の設定値以上であれば(ステップS26のYes)、長待ち検出部24は、当該ホール呼びが長待ちであると判定し、その情報を割当変更判定部25に出力する(ステップS27)。
割当変更判定部25は、長待ちと判定された許可待ちホール呼びに対し、現在運転モードの乗りかごに割当変更した場合の予測到着時間(T2)を算出する(ステップS28)。そして、割当変更判定部25は、現状の予測到着時間(T1)と割当変更した場合の予測到着時間(T2)とを比較し(ステップS29)、割当変更した場合の改善度が第3の設定値(例えば15秒)以上であれば(ステップS29のYes)、割当制御部23に対し割当変更要求指令を出力する(ステップS30)。割当制御部23は、割当変更要求を受け取ると、割当変更を実施する(ステップS31)。
図10を用いて具体的に説明する。
図10は割当変更を説明するための各乗りかごの運転状態を示す図であり、図中の△マークはUP方向のホール呼びの登録、▽マークはDN方向のホール呼びの登録、黒丸マークはかご呼びの登録を表している。また、黒△マークと黒▽マークは割当済みのホール呼びを表している。
今、10F−UP方向、11F−DN方向、14F−DN方向のホール呼びが登録されている状態であり、10F−UP方向、14F−DN方向のホール呼びはB号機、11F−DN方向のホール呼びはC号機にそれぞれ割当出力されているものとする。
運転許可指令はB号機にのみ出力されており、B号機は5F付近をUP方向に運転中である。B号機には15Fのかご呼びも登録されている。A,C号機は運転許可指令が出力されていないため、A号機は1Fで休止モード、C号機は7Fで休止モードである。
長待ち検出部24は、許可待ちホール呼び(11F−DN)について、以下のように未応答時間の算出を行う。
まず、ホール呼び情報登録部21に登録された情報を元に経過時間を算出する。11F−DN方向のホール呼びの登録経過時間は、
11F−DN登録経過時間=15秒
である。
次に、予測到着時間算出部22によって各号機の予測到着時間を算出する。まず、運転中であるB号機の動作を下記の通り推測する。
B号機が10Fに応答し、そこで乗車した利用者が13Fのかご呼びを登録する。これにより、B号機は13Fと15Fのかご呼びに応答する。その後、B号機が方向反転し、14FのDN方向のホール呼びに応答し、そこで乗車した利用者が1Fのかご呼びを登録する。
B号機が1Fのかご呼びの応答を完了して休止モードになるまでの所要時間は、
・所要時間=76秒
(5F〜10Fへの走行時間:5秒、10Fでの戸開閉停止時間:10秒,
10F〜13Fへの走行時間:3秒、13Fでの戸開閉停止時間:10秒,
13F〜15Fへの走行時間:2秒、15Fでの戸開閉停止時間:10秒,
15F〜14Fへの走行時間:1秒、14Fでの戸開閉停止時間:10秒
14F〜1Fへの走行時間:13秒、1Fでの戸開閉停止時間:10秒,
運転モード→休止モードへの切替時間:2秒)
となる。
また、C号機はB号機が休止モードになってから運転を開始することになるため、11F−DN方向のホール呼びに対する予測到着時間は、
・11F−DN予測到着時間=80秒
(B号機が休止してからC号機が運転を開始するまでの所要時間:76秒、7F〜11Fへの走行時間:4秒)
となる。従って、C号機の11F−DN方向のホール呼びに対する未応答時間は95秒となる。
未応答時間が95秒で、第1の設定値の90秒を超過しており、予測到着時間は80秒で、第2の設定値の60秒を超過しているため、11F−DN方向のホール呼びを長待ちと判断する。
割当変更判定部25は、11F−DN方向のホール呼びをB号機に割当変更した場合の予測到着時間を算出する。
B号機が11F−DN方向のホール呼びに応答する場合の予測到着時間は、
・予測到着時間=54秒
(5F〜10Fへの走行時間:5秒、10Fでの戸開閉停止時間:10秒,
10F〜13Fへの走行時間:3秒、13Fでの戸開閉停止時間:10秒,
13F〜15Fへの走行時間:2秒、15Fでの戸開閉停止時間:10秒,
15F〜14Fへの走行時間:1秒、14Fでの戸開閉停止時間:10秒,
14F〜11Fへの走行時間:3秒)
となる。
11F−DN方向のホール呼びに対し、B号機が応答した場合とC号機が応答した場合の予測到着時間を比較すると、
C号機割当時の予測到着時間(80秒)>B号機割当時の予測到着時間(54秒)
となり、予測到着時間の改善度は26秒であり、第3の設定値の15秒よりも改善度が大きくなっている。
以上のことから、割当変更判定部25は、11F−DN方向のホール呼びの割当をB号機に変更すべきと判断し、割当制御部23に対し、割当変更要求を出力する。割当制御部23は、その要求指令に従い割当変更を実施する。
(分散待機)
次に、図11および図12を参照して閑散時に各乗りかごを分散待機させる場合の動作について説明する。
図11は同実施形態における群管理制御装置20の閑散時に各乗りかごを分散待機させる動作を示すフローチャートである。
今、乗りかご12a,12b,12cのすべてが休止モードになったとする(ステップS41のYes)。この状態が第4の設定値(例えば15秒)以上経過した場合に(ステップS42のYes)、群管理制御装置20に設けられた割当制御部23は、かご制御装置11a,11b,11cから定期的に出力される各乗りかご12a,12b,12cの運転状態情報に基づいて、乗りかご12a,12b,12cの停止階床を検出する(ステップS43)。
そして、割当制御部23は、この検出した停止階床に基づいて、乗りかご12a,12b,12cを予め決められた階床に分散配置するべく、かご制御装置11a,11b,11c及び自家発運転制御部26に対して分散待機指令を出力する(ステップS44)。
すなわち、例えば図12に示すように、3台とも全てが1Fで休止モードにある場合には、建物内で均等に配置するように、B号機を7F、C号機13Fで待機させるための分散待機指令をかご制御装置11a,11b,11c及び自家発運転制御部26に出力する。
なお、待機階の選定は、建物の階床数とかご台数によって決定する方法や、過去の需要データをもとに需要が高い階床を待機階として決定する方法などがある。
自家発運転制御部26は、分散待機指令を受信すると、その分散待機指令で指定された乗りかごを待機階まで移動させる。このときも、自家発運転の許可台数(本実施形態では1台)が決められているため、一度に多数の乗りかごを移動させることはできず、許可台数の単位での移動となる。
そこで、自家発運転制御部26は、運転許可指令の出力状況を確認して、その出力台数が自家発運転の許可台数未満のときに運転許可指令を出力する。
図12の例であれば、B号機のかご制御装置11bに対し運転許可指令を出力(ON)する。この時点で運転許可指令の出力台数が自家発運転の許可台数(1台)となってしまったため、C号機に対しては運転許可指令を出力することができない。つまり、B号機のみが分散待機指令により7Fへ移動する。このとき、C号機に対する分散待機指令はONとなっているが、運転許可指令がOFFであるため、C号機は1Fで休止モードを継続する。
B号機が7Fに到着すると、自家発運転制御部26はB号機に対する運転許可指令をOFFとし、C号機に対する運転許可指令をONとする。これにより、B号機は休止モードとなり、C号機は13Fへ運転を開始することになる。
以上のように本実施形態によれば、自家発電源31bを利用してエレベータを運転する場合において、運転対象とするエレベータを固定せず、各エレベータの運転状況やホール呼びの階床などに基づいて、運転対象とするエレベータを選定することで、ホール呼びに対する待ち時間を削減し、利用者の不快感を軽減することが可能となる。
また、各エレベータのすべてが休止モードで一定時間経過したときに、各エレベータを建物内で均等に配置されるように、自家発運転の許可台数の単位で移動させておく。これにより、新たなホール呼びが発生した場合に、そのホール呼びの発生階に近いエレベータを優先的に応答させることで、待ち時間を削減することができる。
なお、上記実施形態では、3台のエレベータが群管理されたシステムを想定して説明したが、さらに多くの台数のエレベータが群管理されたシステムであっても適用可能であり、上記同様の効果を得ることができる。
要するに、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
11a,11b,11c…かご制御装置、12a,12b,12c…乗りかご、13a,13b,13c…ホール釦、20…群管理制御装置、21…ホール呼び情報登録部、22…予測到着時間算出部、23…割当制御部、24…長待ち検出部、25…割当変更判定部、26…自家発運転制御部、31…電源設備、31a…商用電源、31b…自家発電源、32a…監視盤、32b…操作部、33…自家発手動モード設定スイッチ、34…自家発管制スイッチ、35a,35b,35c…各号機モード設定スイッチ。

Claims (7)

  1. 自家発電源の設備を有する建物に設置された複数台のエレベータの運転を制御するエレベータの群管理制御装置において、
    上記自家発電源を利用して上記各エレベータの運転を継続するための継続運転モードを設定するモード設定手段と、
    このモード設定手段によって継続運転モードが設定されている状態で、新規に発生したホール呼びを登録するホール呼び登録手段と、
    このホール呼び登録手段に登録されたホール呼びの発生階に上記各エレベータのそれぞれが到着するまでの時間を予測する予測到着時間算出手段と、
    この予測到着時間算出手段によって算出された予測到着時間に基づいて、上記各エレベータの中の最適なエレベータに上記ホール呼びを割り当てる割当制御手段と、
    この割当制御手段によって上記ホール呼びが割り当てられたエレベータを含めた運転台数と予め設定された自家発運転の許可台数との比較結果から当該エレベータの運転の可否を判断し、運転可能であれば当該エレベータに対して運転許可指令を出力して上記ホール呼びに応答させる自家発運転制御手段と
    を具備したことを特徴とするエレベータの群管理制御装置。
  2. 上記予測到着時間算出手段は、
    休止モードで待機しているエレベータを含めて上記各エレベータの予測到着時間を算出すると共に、上記休止モードで待機しているエレベータの予測到着時間を算出する場合には、休止モードから運転モードへの切替時間を考慮することを特徴とする請求項1記載のエレベータの群管理制御装置。
  3. 上記各エレベータには、少なくとも1台の車椅子兼用エレベータを含み、
    上記予測到着時間算出手段は、
    上記ホール呼びとして車椅子呼びが登録された場合に、上記車椅子兼用エレベータのみ予測到着時間を算出し、上記車椅子兼用エレベータ以外のエレベータは割当対象から除外することを特徴とする請求項1記載のエレベータの群管理制御装置。
  4. 上記自家発運転制御手段は、
    上記運転台数が上記許可台数以下の場合に、当該エレベータに対して運転許可指令を出力し、上記運転台数が上記許可台数を超える場合に、当該エレベータに対する運転許可指令を保留し、他のいずれかのエレベータが休止モードに切り替わった後に保留中の運転許可指令を出力することを特徴とする請求項1記載のエレベータの群管理制御装置。
  5. 上記ホール呼び登録手段にホール呼びが登録されてからの経過時間とそのホール呼びが割り当てられたエレベータが当該ホール呼びの発生階に到着するまでの予測到着時間とから未応答時間を算出し、その未応答時間が予め設定された時間以上の場合に当該ホール呼びを長待ちと判定する長待ち検出手段と、
    この長待ち検出手段によって長待ちと判定されたホール呼びを他のエレベータに割当変更するか否かを判定する割当変更判定手段とをさらに具備し、
    上記割当制御手段は、
    上記割当変更判定手段の判定結果に応じて、上記長待ちと判定されたホール呼びを他のエレベータに割り当てることを特徴とする請求項1記載のエレベータの群管理制御装置。
  6. 上記割当変更判定手段は、
    上記長待ちと判定されたホール呼びが割り当てられたエレベータの予測到着時間と当該ホール呼びを他のエレベータに割当変更した場合の予測到着時間とを比較して割当変更した場合の改善度を算出し、その改善度が予め設定された値よりも大きい場合に上記他のエレベータに割当変更すべきと判定することを特徴とする請求項5記載のエレベータの群管理制御装置。
  7. 上記割当制御手段は、
    上記各エレベータのすべてが休止モードで待機してから予め設定された時間が経過した場合に、上記各エレベータの停止階床が建物内で均等に配置されるように分散待機指令を出力し、
    上記自家発運転制御手段は、
    上記分散待機指令に従って上記各エレベータを分散配置するべく、上記許可台数の単位で上記各エレベータに対して運転許可指令を出力して、予め設定された待機階に移動させることを特徴とする請求項1記載のエレベータの群管理制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103204414A (zh) * 2012-01-16 2013-07-17 株式会社日立制作所 电梯系统以及电梯控制方法
JP2017100849A (ja) * 2015-12-02 2017-06-08 東芝エレベータ株式会社 エレベータの停電時継続運転管理装置および停電時継続運転管理方法

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