JP5641287B2 - 固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法、および、電子機器 - Google Patents

固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法、および、電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法、および、電子機器に関し、特に、グローバルシャッタに対応した固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法、および、電子機器に関する。
従来、CMOSイメージセンサの電子シャッタの方式として、ローリングシャッタ(フォーカルプレインシャッタ)方式が普及している。ローリングシャッタ方式では、2次元配列された多数の画素を画素行毎に順次走査して信号のリセットを行うため、画素行ごとに露光期間にズレが生じる。その結果、被写体が動いている場合などに撮影した画像に歪みが生じる。例えば、上下方向にまっすぐな物が横方向に動いているのを撮影した場合に、それが傾いているように写る。
そこで、CMOS高速度イメージセンサ用の全画素同時電子シャッタが開発されている(例えば、特許文献1参照)。全画素同時電子シャッタとは、撮像に有効な全ての画素について同時に露光を開始し、同時に露光を終了する動作を行うものであり、グローバルシャッタ(グローバル露光)とも呼ばれる。
図1乃至図4は、従来の全画素同時電子シャッタ動作が可能な固体撮像装置(CMOSイメージセンサ)の単位画素の構成の一例を示している。なお、図1は、図4に示されるA−A’方向の単位画素11の断面の構成例を示している。図2および図3は、単位画素11の構成を示す平面図である。ただし、図2は、遮光膜37を除いた構成を示し、図3は遮光膜37を含めた構成を示している。なお、図2および図3では、図を分かりやすくするために、絶縁膜36の図示は省略している。また、図4は、図3にA−A’方向の経路を追加した図である。
単位画素11は、N型基板31上に形成されたP型ウェル層32に対して、P型層33を基板表面側に形成してN型埋め込み層34を埋め込むことによって形成される埋め込み型のフォトダイオード21を、光電変換素子として有する。フォトダイオード21は、光電変換により、入射光量に応じた電荷量の光電荷(以下、単に「電荷」と称する)を発生し、内部に蓄積する。また、単位画素11は、第1転送ゲート(TRX)22、メモリ部(MEM)23、第2転送ゲート(TRG)24および浮遊拡散領域(FD:Floating Diffusion)25を有する。
第1転送ゲート22のゲート電極22Aは、絶縁膜22Bを介して、フォトダイオード21とメモリ部23の間とメモリ部23の上部を覆うように形成されている。ゲート電極22Aのメモリ部23側の上部には、配線用のコンタクト38が接続されている。そして、第1転送ゲート22は、コンタクト38を介してゲート電極22Aに転送パルスTRXが印加されることにより、フォトダイオード21に蓄積されている電荷を転送する。
メモリ部23は、ゲート電極22Aの下に形成されたN型の埋め込みチャネル35によって形成され、第1転送ゲート22によってフォトダイオード21から転送された電荷を蓄積する。
メモリ部23の上部にゲート電極22Aを配置し、そのゲート電極22Aに転送パルスTRXを印加することにより、メモリ部23に変調をかけることができる。すなわち、ゲート電極22Aに転送パルスTRXが印加されることにより、メモリ部23のポテンシャルが深くなる。これにより、メモリ部23の飽和電荷量を、変調を掛けない場合よりも増やすことができる。
第2転送ゲート24のゲート電極24Aは、絶縁膜24Bを介して、メモリ部23と浮遊拡散領域25の間の上部に形成されている。また、ゲート電極24Aの上部には、配線用のコンタクト39が接続されている。そして、第2転送ゲート24は、コンタクト39を介してゲート電極24Aに転送パルスTRGが印加されることにより、メモリ部23に蓄積された電荷を転送する。
浮遊拡散領域25は、N型層からなる電荷電圧変換部であり、第2転送ゲート24によってメモリ部23から転送された電荷を電圧に変換する。浮遊拡散領域25の上部には、配線用のコンタクト40が接続されている。
単位画素11はさらに、リセットトランジスタ26、増幅トランジスタ27および選択トランジスタ28を有している。
リセットトランジスタ26のドレイン電極は、コンタクト44(図2)を介して電源VDBに接続され、ソース電極は、浮遊拡散領域25に接続されている。また、リセットトランジスタ26のゲート電極26A(図2)には、配線用のコンタクト43が接続されている。そして、コンタクト43を介してゲート電極26AにリセットパルスRSTが印加され、リセットトランジスタ26がオンされることにより、浮遊拡散領域25がリセットされ、浮遊拡散領域25から電荷が排出される。
増幅トランジスタ27のドレイン電極は、コンタクト44(図2)を介して電源VDOに接続され、ゲート電極27A(図2)は、コンタクト45(図2)を介して浮遊拡散領域25に接続されている。選択トランジスタ28のドレイン電極は、増幅トランジスタ27のソース電極に接続され、ソース電極は、コンタクト47(図2)を介して垂直信号線12に接続されている。また、選択トランジスタ28のゲート電極28A(図2)には、コンタクト46が接続されている。そして、コンタクト46を介して選択トランジスタ28のゲート電極に選択パルスSELが印加され、選択トランジスタ28がオンされることにより、画素信号を読み出す対象となる単位画素11が選択される。すなわち、増幅トランジスタ27は、選択トランジスタ28がオンされているとき、浮遊拡散領域25の電圧を示す画素信号を、選択トランジスタ28およびコンタクト47を介して垂直信号線12に出力する。
単位画素11はさらに、電荷排出ゲート(ABG)29および電荷排出部(ABD)30を有している。
電荷排出ゲート29のゲート電極29Aは、絶縁膜29Bを介して、フォトダイオード21と電荷排出部30の上部に形成されている。また、ゲート電極29Aには、配線用のコンタクト41が接続されている。そして、電荷排出ゲート29は、コンタクト41を介してゲート電極29Aに制御パルスABGが印加されることにより、フォトダイオード21に蓄積されている電荷を転送する。
電荷排出部30は、N型層により構成され、コンタクト42を介して電源VDAに接続されている。そして、電荷排出ゲート29によってフォトダイオード21から電荷排出部30に転送された電荷は、電源VDAへと排出される。また、電荷排出ゲート29および電荷排出部30は、露光終了後の読み出し期間中にフォトダイオード21が飽和して電荷が溢れるのを防ぐ作用をなす。
単位画素11の上面には、酸化膜−窒化膜−酸化膜の3層構造の絶縁膜36が形成されている。この絶縁膜36は、光学的な反射防止膜としての機能も果たす。絶縁膜36は、コンタクト38乃至コンタクト47が形成されている部分のみ開口されている。
さらに、絶縁膜36の上面には、タングステンなどからなる遮光膜37が形成されている。図3に示されるように、遮光膜37は、フォトダイオード21の受光部とコンタクト38乃至コンタクト47が形成されている部分のみ開口されている。
図5は、単位画素11を適用した固体撮像装置の画素アレイ部における単位画素11の配列の一例を示す図である。なお、図5では、図を分かりやすくするために、各部の符号の記載を省略している。
単位画素11は、縦方向(列方向)と横方向(行方向)の2次元に配列されている。そして、図示は省略しているが、第1転送ゲート22のゲート電極22A用の駆動信号線TRG、第2転送ゲート24のゲート電極24A用の駆動信号線TRX、リセットトランジスタ26のゲート電極26A用の駆動信号線RST、選択トランジスタ28のゲート電極28A用の駆動信号線SEL、および、電荷排出ゲート29のゲート電極29A用の駆動信号線ABGの5本の駆動信号線が行毎に設けられている。
次に、図6を参照して、単位画素11の駆動方法について説明する。なお、図6は、時刻t1乃至時刻t7における単位画素11のポテンシャル図を示している。また、図内のTRX、TRG、RSTの文字の下に記載されている四角は、転送パルスTRX、転送パルスTRG、リセットパルスRSTの状態を示している。黒塗りの四角は、そのパルスがオンされていることを示し、白抜きの四角は、そのパルスがオフされていることを示している。
時刻t1から時刻t3までの期間は、入射光量に応じた電荷を全画素同時に蓄積する蓄積期間である。
具体的には、時刻t1において、全画素同時に転送パルスTRX、転送パルスTRG、リセットパルスRSTがオンされ、フォトダイオード21、メモリ部23、浮遊拡散領域25の電荷が排出される。その後、転送パルスTRX、転送パルスTRG、リセットパルスRSTがオフされ、全画素同時に露光が開始され、時刻t2に示されるように、入射光量に応じた量の電荷がフォトダイオード21に蓄積される。
時刻t3において、全画素同時に転送パルスTRXがオンされ、フォトダイオード21に蓄積されている電荷がメモリ部23に転送された後、転送パルスTRXがオフされる。
時刻t4から時刻t7までの期間は、蓄積した電荷を行単位で順に読み出す読み出し期間である。
具体的には、時刻t4において、リセットパルスRSTがオンされ、浮遊拡散領域25がリセットされ、浮遊拡散領域25から電荷が排出された後、リセットパルスRSTがオフされる。
時刻t5において、電荷が排出された浮遊拡散領域25の電圧(以下、リセットレベルと称する)を示す画素信号(以下、リセット信号と称する)が読み出される。
時刻t6において、転送パルスTRGがオンされ、メモリ部23に蓄積されている電荷が浮遊拡散領域25に転送された後、転送パルスTRGがオフされる。
時刻t7において、浮遊拡散領域25に蓄積されている電荷に基づく電圧(以下、信号レベルと称する)を示す画素信号(以下、電荷検出信号と称する)が読み出される。その後、必要に応じて、時刻t1の処理に戻り、次のフレームの蓄積期間が開始される。
特開2009−268083号公報
ところで、コンタクト38乃至47に対する遮光膜37の開口部は、各コンタクトと遮光膜37との間の短絡を防ぐため、各コンタクトの断面より一回り大きく開口され、両者の間に所定の間隔が確保される。しかしながら、この各コンタクトと遮光膜37の隙間から、いわゆる迷い光が入射し、この迷い光により発生した電荷が、メモリ部23や浮遊拡散領域25に流入し、ノイズの原因となる。
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、固体撮像装置の遮光膜の遮光特性を向上させるようにするものである。
本発明の一側面の固体撮像装置は、光電変換部と、電荷電圧変換部と、電荷排出部とを少なくとも備え、同時に露光を行う2次元に配列された複数の単位画素と、前記光電変換部の受光部を少なくとも除いて、2次元に配列された前記複数の単位画素の表面に連続して設けられ、前記複数の単位画素の表面を遮光する遮光膜と、前記複数の単位画素の前記光電変換部に蓄積された電荷が前記光電変換部の外部に転送された後に前記遮光膜に印加する電圧を制御することにより、前記複数の単位画素内の前記光電変換部から前記電荷排出部への電荷の転送経路を同時に形成させる電圧制御部とを備える。
前記電圧制御部には、前記複数の単位画素の前記光電変換部に蓄積された電荷が前記電荷電圧変換部に転送された後に前記遮光膜に印加する電圧を制御することにより、前記複数の単位画素内の前記転送経路を同時に形成させることができる。
前記単位画素に、電荷保持部をさらに設け、前記電圧制御部には、前記複数の単位画素の前記光電変換部に蓄積された電荷が前記電荷保持部に転送された後に前記遮光膜に印加する電圧を制御することにより、前記複数の単位画素内の前記転送経路を同時に形成させることができる。
前記遮光膜と前記単位画素が形成される半導体基板との間に酸化膜と窒化膜により構成される絶縁膜が設けられ、前記遮光膜の前記転送経路の形成に用いる部分と前記半導体基板との間の前記絶縁膜のみ、酸化膜のみにより構成される。
前記複数の単位画素が配列される画素アレイ部の外側で前記遮光膜と前記電圧制御部とを接続し、前記遮光膜に電圧を印加するための配線をさらに設けることができる。
前記複数の単位画素が配列される画素アレイ部内で前記遮光膜と前記電圧制御部とを接続し、前記遮光膜に電圧を印加するための配線をさらに設けることができる。
本発明の一側面の固体撮像装置の駆動方法は、光電変換部と、電荷電圧変換部と、電荷排出部とを少なくとも備え、同時に露光を行う2次元に配列された複数の単位画素と、前記光電変換部の受光部を少なくとも除いて、2次元に配列された前記複数の単位画素の表面に連続して設けられ、前記複数の単位画素の表面を遮光する遮光膜とを備える固体撮像装置が、前記複数の単位画素の前記光電変換部に蓄積された電荷が前記光電変換部の外部に転送された後に前記遮光膜に印加する電圧を制御することにより、前記複数の単位画素内の前記光電変換部から前記電荷排出部への電荷の転送経路を同時に形成させる。
本発明の一側面の電子機器は、光電変換部と、電荷電圧変換部と、電荷排出部とを少なくとも備え、同時に露光を行う2次元に配列された複数の単位画素と、前記光電変換部の受光部を少なくとも除いて、2次元に配列された前記複数の単位画素の表面に連続して設けられ、前記複数の単位画素の表面を遮光する遮光膜と、前記複数の単位画素の前記光電変換部に蓄積された電荷が前記光電変換部の外部に転送された後に前記遮光膜に印加する電圧を制御することにより、前記複数の単位画素内の前記光電変換部から前記電荷排出部への電荷の転送経路を同時に形成させる電圧制御部とを備える固体撮像装置を搭載する。
本発明の一側面においては、光電変換部と、電荷電圧変換部と、電荷排出部とを少なくとも備え、同時に露光を行う2次元に配列された複数の単位画素と、前記光電変換部の受光部を少なくとも除いて、2次元に配列された前記複数の単位画素の表面に連続して設けられ、前記複数の単位画素の表面を遮光する遮光膜とを備える固体撮像装置において、前記複数の単位画素の前記光電変換部に蓄積された電荷が前記光電変換部の外部に転送された後に前記遮光膜に印加する電圧が制御され、前記複数の単位画素内の前記光電変換部から前記電荷排出部への電荷の転送経路を同時に形成される。
本発明の一側面によれば、固体撮像装置の遮光膜の遮光特性を向上させることができる。
従来の単位画素の構成例を示す断面図である。 従来の単位画素の構成例を示す平面図である。 従来の単位画素の構成例を示す平面図である。 従来の単位画素の構成例を示す平面図である。 従来の単位画素に対する駆動信号線の構成例を説明するための図である。 従来の単位画素の駆動方法を説明するためのポテンシャル図である。 本発明を適用した固体撮像装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 単位画素の第1の実施の形態の構成例を示す断面図である。 単位画素の第1の実施の形態の構成例を示す平面図である。 単位画素の第1の実施の形態の構成例を示す平面図である。 単位画素の第1の実施の形態の構成例を示す平面図である。 単位画素の第1の実施の形態に対する駆動信号線の構成例を説明するための図である。 単位画素の第1の実施の形態の駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。 単位画素の第2の実施の形態の構成例を示す断面図である。 単位画素の第3の実施の形態の構成例を示す断面図である。 単位画素の第3の実施の形態の構成例を示す平面図である。 単位画素の第3の実施の形態の構成例を示す平面図である。 単位画素の第3の実施の形態の構成例を示す平面図である。 単位画素の第3の実施の形態に対する駆動信号線の構成例を説明するための図である。 単位画素の第3の実施の形態の駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。 単位画素の第4の実施の形態の構成例を示す断面図である。 単位画素の第5の実施の形態の構成例を示す断面図である。 単位画素の第6の実施の形態の構成例を示す断面図である。 単位画素の第7の実施の形態の構成例を示す断面図である。 単位画素の第8の実施の形態の構成例を示す断面図である。 単位画素の第8の実施の形態の構成例を示す平面図である。 単位画素の第8の実施の形態の構成例を示す平面図である。 単位画素の第8の実施の形態の構成例を示す平面図である。 単位画素の第8の実施の形態に対する駆動信号線の構成例を説明するための図である。 単位画素の第8の実施の形態の駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。 単位画素の第8の実施の形態の変形例を示す断面図である。 単位画素の第8の実施の形態の変形例に対する駆動信号線の構成例を説明するための図である。 本発明を適用した電子機器の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(電荷排出部のゲート電極を遮光膜で代用した例)
2.第2の実施の形態(電荷排出ゲート付近の遮光膜を酸化膜のみで構成した例)
3.第3の実施の形態(メモリ部を設けないようにした例)
4.第4の実施の形態(フォトダイオードとメモリ部の間にオーバーフローパスを設けた例)
5.第5の実施の形態(メモリ部を浮遊拡散領域と同様の構成にした例)
6.第6の実施の形態(メモリ部を埋め込みチャネルにより構成した例)
7.第7の実施の形態(メモリ部を2段構成にした例)
8.第8の実施の形態(第1転送ゲートのゲート電極を遮光膜で代用した例)
9.変形例
<1.第1の実施の形態>
図7乃至図13を参照して、本発明の第1の実施の形態について説明する。
[固体撮像装置の構成例]
図7は、本発明が適用される固体撮像装置としてのCMOSイメージセンサの構成例を示すブロック図である。
CMOSイメージセンサ100は、画素アレイ部111、垂直駆動部112、カラム処理部113、水平駆動部114、およびシステム制御部115を含むように構成される。画素アレイ部111、垂直駆動部112、カラム処理部113、水平駆動部114、およびシステム制御部115は、図示せぬ半導体基板(チップ)上に形成されている。
画素アレイ部111には、入射光量に応じた電荷量の光電荷を発生して内部に蓄積する光電変換素子を有する単位画素(図8の単位画素211A)が、行列状に2次元配置されている。なお、以下、単位画素を、単に「画素」と称する場合がある。
画素アレイ部111にはさらに、行列状の画素配列に対して行ごとに画素駆動線116が図の左右方向(画素行の画素の配列方向)に沿って形成され、列ごとに垂直信号線117が図の上下方向(画素列の画素の配列方向)に沿って形成されている。図7では、各行の画素駆動線116を1本ずつ示しているが、1本に限られるものではない。画素駆動線116の一端は、垂直駆動部112の各行に対応した出力端に接続されている。
CMOSイメージセンサ100はさらに、信号処理部118およびデータ格納部119を備えている。信号処理部118およびデータ格納部119は、CMOSイメージセンサ100とは別の基板に設けられる外部信号処理部、例えばDSP(Digital Signal Processor)やソフトウェアによる処理により実現するようにしてもよいし、CMOSイメージセンサ100と同じ基板上に搭載するようにしてもよい。
垂直駆動部112は、シフトレジスタやアドレスデコーダなどによって構成され、画素アレイ部111の各画素を、全画素同時あるいは行単位等で駆動する画素駆動部である。この垂直駆動部112は、その具体的な構成については図示を省略するが、一般的に、読出し走査系と掃出し走査系の2つの走査系を有する構成となっている。
読出し走査系は、単位画素から信号を読み出すために、画素アレイ部111の単位画素を行単位で順に選択走査する。掃出し走査系は、読出し走査系によって読出し走査が行われる読出し行に対して、その読出し走査よりもシャッタスピードの時間分だけ先行して掃出し走査を行う。
この掃出し走査系による掃出し走査により、読出し行の単位画素の光電変換素子から不要な電荷が掃き出される(リセットされる)。そして、掃出し走査系による不要電荷の掃き出し(リセット)により、いわゆる電子シャッタ動作が行われる。ここで、電子シャッタ動作とは、光電変換素子の光電荷を捨てて、新たに露光を開始する(光電荷の蓄積を開始する)動作のことを言う。
読出し走査系による読出し動作によって読み出される信号は、その直前の読出し動作または電子シャッタ動作以降に入射した光量に対応するものである。そして、直前の読出し動作による読出しタイミングまたは電子シャッタ動作による掃出しタイミングから、今回の読出し動作による読出しタイミングまでの期間が、単位画素における光電荷の蓄積時間(露光時間)となる。
垂直駆動部112によって選択走査された画素行の各単位画素から出力される画素信号は、垂直信号線117の各々を通してカラム処理部113に供給される。カラム処理部113は、画素アレイ部111の画素列ごとに、選択行の各単位画素から垂直信号線117を通して出力される画素信号に対して所定の信号処理を行うとともに、信号処理後の画素信号を一時的に保持する。
具体的には、カラム処理部113は、信号処理として少なくとも、ノイズ除去処理、例えばCDS(Correlated Double Sampling;相関二重サンプリング)処理を行う。このカラム処理部113によるCDS処理により、リセットノイズや増幅トランジスタの閾値ばらつき等の画素固有の固定パターンノイズが除去される。カラム処理部113にノイズ除去処理以外に、例えば、AD(アナログ−デジタル)変換機能を持たせ、信号レベルをデジタル信号で出力することも可能である。
水平駆動部114は、シフトレジスタやアドレスデコーダなどによって構成され、カラム処理部113の画素列に対応する単位回路を順番に選択する。この水平駆動部114による選択走査により、カラム処理部113で信号処理された画素信号が順番に信号処理部118に出力される。
システム制御部115は、各種のタイミング信号を生成するタイミングジェネレータ等によって構成され、タイミングジェネレータで生成された各種のタイミング信号を基に垂直駆動部112、カラム処理部113および水平駆動部114などの駆動制御を行う。
信号処理部118は、少なくとも加算処理機能を有し、カラム処理部113から出力される画素信号に対して加算処理等の種々の信号処理を行う。データ格納部119は、信号処理部118での信号処理に当たって、その処理に必要なデータを一時的に格納する。
[単位画素211Aの構成]
次に、図8乃至図11を参照して、図7の画素アレイ部111に行列状に配置されている単位画素211Aの具体的な構成について説明する。
図8は、図11に示されるA−A’方向の単位画素211Aの断面の構成例を示している。図9および図10は、単位画素211Aの構成例を示す平面図である。ただし、図9は、遮光膜237を除いた構成を示し、図10は遮光膜237を含めた構成を示している。なお、図9および図10では、図を分かりやすくするために、絶縁膜236の図示は省略している。また、図11は、図10にA−A’の経路を追加した図である。
単位画素211Aは、光電変換素子として、例えばフォトダイオード(PD)221を有している。フォトダイオード221は、例えば、N型基板231上に形成されたP型ウェル層232に対して、P型層233を基板表面側に形成してN型埋め込み層234を埋め込むことによって形成される埋め込み型フォトダイオードである。なお、P型層233およびN型埋め込み層234は、電荷排出時に空乏状態となる不純物濃度とされる。
単位画素211Aは、フォトダイオード221に加えて、第1転送ゲート(TRX)222、メモリ部(MEM)223、第2転送ゲート(TRG)224および浮遊拡散領域(FD:Floating Diffusion)225を有する。
第1転送ゲート222は、ポリシリコンからなるゲート電極222Aおよび絶縁膜222Bを含むように構成される。ゲート電極222Aは、絶縁膜222Bを介して、フォトダイオード221とメモリ部223の間とメモリ部223の上部を覆うように形成されている。ゲート電極222Aのメモリ部223側の上部には、配線用のコンタクト238が接続されている。そして、第1転送ゲート222は、コンタクト238を介してゲート電極222Aに転送パルスTRXが印加されることにより、フォトダイオード221に蓄積されている電荷を転送する。
なお、以下、ゲート電極222Aに転送パルスTRXが印加された状態を、転送パルスTRXがオンされた状態、あるいは、第1転送ゲート222がオンされた状態とも称する。また、以下、ゲート電極222Aに転送パルスTRXが印加されていない状態を、転送パルスTRXがオフされた状態、あるいは、第1転送ゲート222がオフされた状態とも称する。
メモリ部223は、ゲート電極222Aの下に形成された、電荷排出時に空乏状態となる不純物濃度のN型の埋め込みチャネル235によって形成され、第1転送ゲート222によってフォトダイオード221から転送された電荷を蓄積する。なお、メモリ部223が、埋め込みチャネル235によって形成されているため、Si−SiO界面での暗電流の発生を抑えることができ、画質の向上に寄与できる。
また、メモリ部223の上部にゲート電極222Aを配置し、そのゲート電極222Aに転送パルスTRXを印加することにより、メモリ部223に変調をかけることができる。すなわち、ゲート電極222Aに転送パルスTRXが印加されることにより、メモリ部223のポテンシャルが深くなる。これにより、メモリ部223の飽和電荷量を、変調を掛けない場合よりも増やすことができる。
第2転送ゲート224は、ポリシリコンからなるゲート電極224Aおよび絶縁膜224Bを含むように構成される。ゲート電極224Aは、絶縁膜224Bを介して、メモリ部223と浮遊拡散領域225の間の上部に形成されている。また、ゲート電極224Aの上部には、配線用のコンタクト239が接続されている。そして、第2転送ゲート224は、コンタクト239を介してゲート電極224Aに転送パルスTRGが印加されることにより、メモリ部223に蓄積された電荷を転送する。
なお、以下、ゲート電極224Aに転送パルスTRGが印加された状態を、転送パルスTRGがオンされた状態、あるいは、第2転送ゲート224がオンされた状態とも称する。また、以下、ゲート電極224Aに転送パルスTRGが印加されていない状態を、転送パルスTRGがオフされた状態、あるいは、第2転送ゲート224がオフされた状態とも称する。
浮遊拡散領域225は、配線用のコンタクト240を電気的に接続できる不純物濃度のN型層からなる電荷電圧変換部であり、第2転送ゲート224によってメモリ部223から転送された電荷を電圧に変換する。浮遊拡散領域225の上部には、配線用のコンタクト240が接続されている。
単位画素211Aはさらに、リセットトランジスタ226、増幅トランジスタ227および選択トランジスタ228を有している。なお、図8では、リセットトランジスタ226、増幅トランジスタ227および選択トランジスタ228に、NチャネルのMOSトランジスタを用いた例を示している。しかし、リセットトランジスタ226、増幅トランジスタ227および選択トランジスタ228の導電型の組み合わせは、これらの組み合わせに限られるものではない。
リセットトランジスタ226のドレイン電極は、コンタクト244(図9)を介して電源VDBに接続され、ソース電極は、浮遊拡散領域225に接続されている。また、リセットトランジスタ226のゲート電極226A(図9)には、配線用のコンタクト243が接続されている。そして、コンタクト243を介してゲート電極226AにリセットパルスRSTが印加され、リセットトランジスタ226がオンされることにより、浮遊拡散領域225がリセットされ、浮遊拡散領域225から電荷が排出される。
増幅トランジスタ227のドレイン電極は、コンタクト244(図9)を介して電源VDOに接続され、ゲート電極227A(図9)は、コンタクト245(図9)を介して浮遊拡散領域225に接続されている。選択トランジスタ228のドレイン電極は、増幅トランジスタ227のソース電極に接続され、ソース電極は、コンタクト247(図9)を介して垂直信号線117に接続されている。また、選択トランジスタ228のゲート電極228A(図9)には、コンタクト246が接続されている。そして、コンタクト246を介して選択トランジスタ228のゲート電極に選択パルスSELが印加され、選択トランジスタ228がオンされることにより、画素信号を読み出す対象となる単位画素211Aが選択される。すなわち、増幅トランジスタ227は、選択トランジスタ228がオンされているとき、浮遊拡散領域225の電圧を示す画素信号を、選択トランジスタ228、コンタクト247、および垂直信号線117を介して、カラム処理部113に供給する。
なお、選択トランジスタ228を、電源VDOと増幅トランジスタ227のドレイン電極との間に接続するようにすることも可能である。また、リセットトランジスタ226、増幅トランジスタ227および選択トランジスタ228については、その一つあるいは複数を画素信号の読み出し方法によって省略したり、複数の画素間で共有したりすることも可能である。
単位画素211Aはさらに、電荷排出ゲート(ABG)229および電荷排出部(ABD)230を有している。
電荷排出ゲート229は、図1の電荷排出ゲート29と異なり、ゲート電極が設けられていない。代わりに、電荷排出ゲート229は、遮光膜237に所定の制御パルスABGが印加されることにより、フォトダイオード221に蓄積されている電荷を転送する。すなわち、電荷排出ゲート229では、遮光膜237がゲート電極の役割を果たす。具体的には、遮光膜237に正の電圧の制御パルスABGが印加されると、フォトダイオード221と電荷排出部230の間のポテンシャルバリア(電位障壁)の電位が高くなり、ポテンシャルバリアの高さが低くなる。これにより、フォトダイオード221と電荷排出部230の間にオーバーフローパスが形成され、フォトダイオード221に蓄積されている電荷が電荷排出部230に転送される。
ここで、第1転送ゲート222、第2転送ゲート224などの他のゲートには、それぞれ専用のゲート電極が設けられており、遮光膜237は各ゲート電極の上側に配置されている。従って、遮光膜237に制御パルスABGを印加しても、他のゲートの動作に影響を与えることはない。
また、電荷排出ゲート229にゲート電極が設けられていないので、ゲート電極の配線用のコンタクトも設けられていない。
なお、以下、遮光膜237に制御パルスABGが印加された状態を、制御パルスABGがオンされた状態、あるいは、電荷排出ゲート229がオンされた状態とも称する。また、以下、遮光膜237に制御パルスABGが印加されていない状態を、制御パルスABGがオフされた状態、あるいは、電荷排出ゲート229がオフされた状態とも称する。
電荷排出部230は、配線用のコンタクト242を電気的に接続できる不純物濃度のN型層により構成され、コンタクト242を介して電源VDAに接続されている。従って、電荷排出部230の電位は、電源VDAの電位とほぼ等しくなる。そして、電荷排出ゲート229によってフォトダイオード221から電荷排出部230に転送された電荷は、電源VDAへと排出される。また、電荷排出ゲート229および電荷排出部230は、露光終了後の読み出し期間中にフォトダイオード221が飽和して電荷が溢れるのを防ぐ作用をなす。
単位画素211Aの上面には、酸化膜−窒化膜−酸化膜の3層構造の絶縁膜236が形成されている。この絶縁膜236は、光学的な反射防止膜としての機能も果たす。絶縁膜236は、コンタクト238乃至コンタクト247が形成されている部分のみ開口されている。なお、絶縁膜236を構成する各層は、耐圧や光学感度特性を考慮して、最適な膜圧に設定される。
さらに、絶縁膜236の上面には、タングステンなどの金属からなる遮光膜237が形成されている。図10に示されるように、遮光膜237は、フォトダイオード221の受光部とコンタクト238乃至コンタクト247が形成されている部分のみ開口されている。
フォトダイオード221の受光部に対する遮光膜237の開口部は、フォトダイオード221の光学感度と、メモリ部223で発生するノイズとのトレードオフにより、最適な大きさおよび位置に設定される。なお、ここでいうメモリ部223で発生するノイズとは、CCDイメージセンサのスミアと同じ原理で発生するノイズである。例えば、遮光膜237の開口から光が、メモリ部223やその近傍に入射し、メモリ部223内で電荷が発生したり、外部で発生した電荷が拡散してメモリ部223に流入したりすることにより発生するノイズである。
また、コンタクト238乃至247に対する遮光膜237の開口部は、各コンタクトと遮光膜237との間の短絡を防ぐために、各コンタクトの断面より一回り大きく開口され、両者の間に所定の間隔が確保される。ただし、各コンタクトと遮光膜237の間隔が狭すぎると、短絡が発生しやすくなる。また、各コンタクトと遮光膜237の間隔が広すぎると、開口部から迷い光が入射し、この迷い光により、上述したスミアと同じ原理で発生するノイズが増加する。従って、各コンタクトに対する開口部も、この2つの特性のトレードオフにより、最適な大きさに設定される。
[単位画素211Aに対する駆動信号線の構成例]
図12は、画素アレイ部111における単位画素211Aの配列を示す模式図である。なお、図12では、図を分かりやすくするために、各部の符号の記載を省略している。
画素アレイ部111において、単位画素211Aは、縦方向(列方向)と横方向(行方向)の2次元に配列されている。また、図示は省略しているが、第1転送ゲート222のゲート電極222A用の駆動信号線TRG、第2転送ゲート224のゲート電極224A用の駆動信号線TRX、リセットトランジスタ226のゲート電極226A用の駆動信号線RST、選択トランジスタ228のゲート電極228A用の駆動信号線SELの4本の駆動信号線が各行毎に設けられている。
このように、単位画素211Aを配列した画素アレイ部111では、図5の単位画素11を配列した画素アレイ部と比較して、電荷排出ゲートのゲート電極用の駆動信号線ABGを削除することができる。これにより、駆動信号線の配線のレイアウトの自由度が向上する。また、フォトダイオード221の受光部に対する開口面積を大きくすることができ、各画素の全体的な受光感度が向上し、特に、入射光の入射角が大きくなる画角の端部付近の画素の受光感度が向上する。また、駆動信号線による入射光のケラレが減少し、さらに受光感度が向上する。
さらに、電荷排出ゲートのゲート電極用のコンタクトに対する遮光膜237の開口を、設ける必要がなくなり、遮光膜237の遮光特性が向上する。これにより、遮光膜237の開口から入射する迷い光の入射量が減少し、迷い光により発生するノイズが減少し、S/N比が向上する。
なお、遮光膜237は、例えば、画素アレイ部111の外側の外周部分で、垂直駆動部112から延伸する配線と接続される。すなわち、画素アレイ部111の外側で遮光膜237と垂直駆動部112が接続される。そして、電荷排出ゲート229を駆動するための制御パルスABGが、その配線を介して、垂直駆動部112から遮光膜237に印加される。すなわち、垂直駆動部112が、遮光膜237に印加する制御パルスABGを制御することにより、電荷排出ゲート229によるフォトダイオード221から電荷排出部230への電荷の転送が制御される。なお、制御パルスABGの制御は、垂直駆動部112以外のところで行うようにしてもよい。
[単位画素211Aの駆動方法]
次に、図13を参照して、CMOSイメージセンサ100の単位画素211Aの駆動方法について説明する。なお、図13は、画素アレイ部111のi行目およびi+1行目の単位画素211Aの選択パルスSEL、転送パルスTRX、転送パルスTRG、およびリセットパルスRST、並びに、制御パルスABGの、1フレーム期間におけるタイミングチャートを示している。
まず、全画素同時に転送パルスTRX、転送パルスTRG、リセットパルスRSTがオンされ、第1転送ゲート222および第2転送ゲート224がオンするとともに、浮遊拡散領域225がリセットされる。その結果、フォトダイオード221、メモリ部223、浮遊拡散領域225の電荷が排出される。その後、全画素同時に、まず転送パルスTRXがオフされ、第1転送ゲートがオフした後、転送パルスTRGおよびリセットパルスRSTがオフされ、第2転送ゲート224がオフする。ここで、全画素同時に露光が開始され、フォトダイオード221への電荷の蓄積が開始される。すなわち、信号電荷の蓄積期間が開始される。
次に、所定の時間が経過した後、全画素同時に、転送パルスTRXがオンされ、第1転送ゲート222がオンし、フォトダイオード221に蓄積されている電荷がメモリ部223に転送される。その後、全画素同時に転送パルスTRXがオフされ、第1転送ゲート222がオフし、全画素同時に露光が終了する。
次に、制御パルスABGがオンされ、全画素同時に電荷排出ゲート229がオンし、フォトダイオード221から電荷排出部230へのオーバーフローパスが形成される。これにより、フォトダイオード221からメモリ部223に電荷を転送した後にフォトダイオード221で発生した電荷は、電荷排出ゲート229を介して電荷排出部230に排出され、メモリ部223に流入することが防止される。
ここで、信号電荷の蓄積期間が終了し、各単位画素211Aに蓄積した電荷に基づく画素信号を読み出す読み出し期間に遷移する。なお、画素信号の読み出しは、画素ごとあるいは複数の画素単位で実行される。なお、以下、行ごとに実行する例を示す。
例えば、i行目の単位画素211Aの画素信号を読み出す場合、i行目の選択トランジスタ228に対する選択パルスSELがオンされ、i行目の単位画素211Aが画素信号を読み出す対象に選択される。
そして、まず、リセットパルスRSTがオンされ、浮遊拡散領域225がリセットされた後、リセットパルスRSTがオフされる。そして、増幅トランジスタ227から選択トランジスタ228および垂直信号線117を介してカラム処理部113に、リセットレベルを示すリセット信号が供給される。カラム処理部113は、リセット信号に基づいてリセットレベルを読み出す。なお、以下、このリセットレベルを読み出す期間をP期間と称する。
次に、転送パルスTRGがオンされ、第2転送ゲート224がオンされ、メモリ部223に蓄積されている電荷が、浮遊拡散領域225に転送される。そして、増幅トランジスタ227から選択トランジスタ228および垂直信号線117を介してカラム処理部113に、浮遊拡散領域225に転送された電荷に基づく信号レベルを示す電荷検出信号が供給される。カラム処理部113は、電荷検出信号に基づいて信号レベルを読み出す。なお、以下、この信号レベルを読み出す期間をD期間と称する。
そして、カラム処理部113は、P期間に読み出されたリセットレベルと、D期間に読み出された信号レベルとの差分を取るCDS処理を行い、検出した信号レベルからノイズを除去する。
その後、選択パルスSELがオフされ、i行目の単位画素211Aの読み出し期間が終了し、i+1行目の単位画素211Aの読み出し期間に遷移する。そして、全ての行の信号レベルの読み出しが終了した後、必要に応じて、図13のタイミングチャートの先頭に遷移し、次のフレームの蓄積期間が開始される。
<2.第2の実施の形態>
次に、図14を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態は、第1の実施の形態と比較して、単位画素の構成が異なり、CMOSイメージセンサ100の構成は、第1の実施の形態と同様である。以下、第1の実施の形態と共通する部分については、その説明は繰返しになるので省略する。
図14は、図8と同様に、単位画素211Bの断面の構成例を示す図である。なお、図中、図8と対応する部分には、同じ符号を付してある。
単位画素211Bと単位画素211Aを比較すると、点線Aで囲まれる部分の絶縁膜236の構成が異なっており、他の部分は同様である。具体的には、フォトダイオード221と電荷排出部230の間の電荷排出ゲート229を構成する遮光膜237の部分と半導体基板(シリコン基板)の間の絶縁膜236のみ、絶縁膜236の第2層の耐圧が高い窒化膜が除去され、酸化膜のみにより構成される。これにより、遮光膜237に制御パルスABGを印加した場合、制御パルスABGによる半導体基板(シリコン基板)に対する変調が、窒化膜を除去した電荷排出ゲート229の部分のみ強くなり、電荷排出ゲート229のポテンシャルバリアの制御が容易になる。
この絶縁膜236を形成する場合、例えば、まず1層目の酸化膜と2層目の窒化膜を形成した後、窒化膜を除去する部分をレジストで覆う。次に、エッチングにより、レジストで覆った部分の窒化膜を除去する。なお、このとき、レジストで覆った部分の1層目の酸化膜の一部または全てを除去するようにしても構わない。そして、最後に、3層目の酸化膜を形成する。これにより、一部が酸化膜のみで構成される絶縁膜236を容易に形成することができる。
<3.第3の実施の形態>
次に、図15乃至図20を参照して、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、第3の実施の形態は、第1の実施の形態と比較して、単位画素の構成が異なり、CMOSイメージセンサ100の構成は、第1の実施の形態と同様である。以下、第1の実施の形態と共通する部分については、その説明は繰返しになるので省略する。
[単位画素211Cの構成例]
図15は、図18に示されるA−A’方向の単位画素211Cの断面の構成例を示している。図16および図17は、単位画素211Cの構成例を示す平面図である。ただし、図16は、遮光膜237を除いた構成を示し、図17は遮光膜237を含めた構成を示している。なお、図16および図17では、図を分かりやすくするために、絶縁膜236の図示は省略している。また、図18は、図17にA−A’の経路を追加した図である。なお、図中、図8乃至図11と対応する部分には、同じ符合を付してある。
単位画素211Cと単位画素211Aを比較すると、単位画素211Cにおいて、第1転送ゲート222、メモリ部223、および、コンタクト238が設けられていない点が異なっており、他の部分は同様である。
単位画素211Cでは、フォトダイオード221に蓄積された電荷は、第2転送ゲート224を介して浮遊拡散領域225に転送され、浮遊拡散領域225で保持される。これにより、図17と図10を比較して明らかなように、フォトダイオード221の受光部の面積を大きくし、受光感度を向上させることができる。また、フォトダイオード221の飽和電荷量を大きくすることができる。さらに、上述したスミアと同じ現象により発生するノイズの影響を低減することができる。
[単位画素211Cに対する駆動信号線の構成例]
図19は、画素アレイ部111における単位画素211Cの配列を示す模式図である。なお、図19では、図を分かりやすくするために、各部の符号の記載を省略している。
画素アレイ部111において、単位画素211Cは、縦方向(列方向)と横方向(行方向)の2次元に配列されている。また、図示は省略しているが、第2転送ゲート224のゲート電極224A用の駆動信号線TRX、リセットトランジスタ226のゲート電極226A用の駆動信号線RST、選択トランジスタ228のゲート電極228A用の駆動信号線SELの3本の駆動信号線が各行毎に設けられている。
このように、単位画素211Cを配列した画素アレイ部111は、図12の単位画素211Aを配列した画素アレイ部111と比較して、第1転送ゲートのゲート電極用の駆動信号線TRXを削除することができる。これにより、駆動信号線の配線のレイアウトの自由度がさらに向上する。また、フォトダイオード221の受光部に対する開口面積をさらに大きくすることができる。
さらに、第1転送ゲートのゲート電極用のコンタクトに対する遮光膜237の開口を、設ける必要がなくなり、遮光膜237の遮光特性がさらに向上する。これにより、さらに、遮光膜237の開口から入射する迷い光の入射量が減少し、迷い光により発生するノイズが減少し、S/N比が向上する。
[単位画素211Cの駆動方法]
次に、図20を参照して、CMOSイメージセンサ100の単位画素211Cの駆動方法について説明する。なお、図20は、画素アレイ部111のi行目およびi+1行目の単位画素211Cの選択パルスSEL、転送パルスTRG、およびリセットパルスRST、並びに、制御パルスABGの、1フレーム期間におけるタイミングチャートを示している。
まず、全画素同時に転送パルスTRG、リセットパルスRSTがオンされ、第2転送ゲート224がオンするとともに、浮遊拡散領域225がリセットされる。その結果、フォトダイオード221、浮遊拡散領域225の電荷が排出される。その後、転送パルスTRGおよびリセットパルスRSTがオフされ、第2転送ゲート224がオフする。ここで、全画素同時に露光が開始され、フォトダイオード221への電荷の蓄積が開始される。すなわち、信号電荷の蓄積期間が開始される。
次に、全画素同時に、リセットパルスRSTがオンされ、浮遊拡散領域225がリセットされる。
次に、信号電荷の蓄積期間が開始されてから所定の時間が経過した後、転送パルスTRGがオンされ、第2転送ゲート224がオンし、フォトダイオード221に蓄積されている電荷が浮遊拡散領域225に転送される。その後、全画素同時に転送パルスTRGがオフされ、第2転送ゲート224がオフし、全画素同時に露光が終了する。
次に、制御パルスABGがオンされ、全画素同時に電荷排出ゲート229がオンし、フォトダイオード221から電荷排出部230へのオーバーフローパスが形成される。
ここで、信号電荷の蓄積期間が終了し、各単位画素211Cに蓄積した電荷に基づく画素信号を読み出す読み出し期間に遷移する。なお、画素信号の読み出しは、画素ごとあるいは複数の画素単位で実行される。なお、以下、行ごとに実行する例を示す。
例えば、i行目の単位画素211Cの画素信号を読み出す場合、i行目の選択トランジスタ228に対する選択パルスSELがオンされ、i行目の単位画素211Cが画素信号を読み出す対象に選択される。
そして、増幅トランジスタ227から選択トランジスタ228および垂直信号線117を介してカラム処理部113に、浮遊拡散領域225に転送された電荷に基づく信号レベルを示す電荷検出信号が供給される。カラム処理部113は、電荷検出信号に基づいて信号レベルを読み出す。
次に、リセットパルスRSTがオンされ、浮遊拡散領域225がリセットされた後、リセットパルスRSTがオフされる。そして、増幅トランジスタ227から選択トランジスタ228および垂直信号線117を介してカラム処理部113に、リセットレベルを示すリセット信号が供給される。カラム処理部113は、リセット信号に基づいてリセットレベルを読み出す。
そして、カラム処理部113は、D期間に読み出された信号レベルと、P期間に読み出されたリセットレベルとの差分を取るDDS処理を行い、検出した信号レベルからノイズを除去する。
なお、浮遊拡散領域225をリセットするとき、リセットトランジスタ226のスイッチング動作により、ランダムなkTCノイズ(熱雑音)が発生する。このkTCノイズは、信号レベルを読み出す前のリセットレベルを用いなければ正確に除去することができない。しかし、ここでは、信号レベルを読み出した後のリセットレベルが用いられるため、オフセット誤差などの固定のノイズは除去することはできるが、kTCノイズは除去することはできない。
また、Si−SiOの界面は結晶の欠陥が多く、暗電流が発生しやすい。従って、浮遊拡散領域225に電荷を保持する場合、画素信号を読み出す順番により電荷を保持する時間が異なり、各画素の信号レベルに暗電流が与える影響に差が生じる。この暗電流の影響の差による画素間のノイズの差も、このリセットレベルを用いたノイズ除去ではキャンセルすることができない。
その後、選択パルスSELがオフされ、i行目の単位画素211Cの読み出し期間が終了し、i+1行目の単位画素211Cの読み出し期間に遷移する。そして、全ての行の画素レベルの読み出しが終了した後、必要に応じて、図20のタイミングチャートの先頭に遷移し、次のフレームの蓄積期間が開始される。
このように、単位画素211Cでは、単位画素211Aと比較して、kTCノイズや暗電流によるノイズが増加するが、フォトダイオード221の受光部の面積を大きくすることができる。その結果、受光感度が向上し、飽和電荷量が大きくなる。また、上述したスミアと同じ現象により発生するノイズの影響を低減することができる。従って、単位画素211Cは、例えば、各画素の面積が小さく、メモリ部の領域を確保することが困難な固体撮像装置に適用するのに好適である。
なお、単位画素211Cにおいても、単位画素211Bと同様に、電荷排出ゲート229に対応する部分のみ、絶縁膜236を酸化膜のみにより構成するようにしてもよい。
次に、図21乃至図24を参照して、単位画素211A乃至211Cのように、電荷排出ゲート229のゲート電極を遮光膜237により代用することが可能な単位画素の構成例を、簡単にいくつか紹介する。
<4.第4の実施の形態>
図21は、単位画素の第4の実施の形態を示しており、図8と同様に、単位画素211Dの断面の構成例を示す図である。なお、図中、図8と対応する部分には、同じ符合を付してあり、第1の実施の形態と共通する部分については、その説明は繰返しになるので省略する。
単位画素211Dは、ゲート電極222Aの下で、かつ、フォトダイオード221とメモリ部223との境界部分に、P−の不純物拡散領域302を設けることによりオーバーフローパス301が形成されている点が、単位画素211Aと異なる。
オーバーフローパス301を形成するためには、不純物拡散領域302のポテンシャルを低くする必要がある。例えば、不純物拡散領域302に軽くN不純物をドープしてP不純物濃度を下げることで、P−の不純物拡散領域302を形成することができる。あるいはポテンシャルバリア形成の際に不純物拡散領域302にP不純物をドープする場合は、その濃度を下げることでP−の不純物拡散領域302を形成することができる。
単位画素211Dでは、低照度での発生電荷を優先的にフォトダイオード221で蓄積する手段として、フォトダイオード221とメモリ部223との境界部分に形成されたオーバーフローパス301が用いられる。
フォトダイオード221とメモリ部223との境界部分に、P−の不純物拡散領域302を設けることで境界部分のポテンシャルバリアが下がる。このポテンシャルバリアが下がった部分がオーバーフローパス301となる。そして、フォトダイオード221で発生し、オーバーフローパス301のポテンシャルバリアを超えた電荷は、自動的にメモリ部223に漏れて、蓄積される。換言すれば、オーバーフローパス301のポテンシャルバリア以下の発生電荷はフォトダイオード221に蓄積される。
オーバーフローパス301は中間電荷転送部としての機能を持つ。すなわち、中間電荷転送部としてのオーバーフローパス301は、複数の単位画素の全てが同時に撮像動作を行う露光期間において、フォトダイオード221での光電変換によって発生し、オーバーフローパス301のポテンシャルで決まる所定電荷量を超える電荷を信号電荷としてメモリ部223へ転送する。
なお、図21の例では、P−の不純物拡散領域302を設けることによりオーバーフローパス301を形成した構成が示されている。しかし、P−の不純物拡散領域302を設ける代わりに、N−の不純物拡散領域302を設けることによりオーバーフローパス301を形成した構成とすることも可能である。
<5.第5の実施の形態>
図22は、単位画素の第5の実施の形態を示しており、図8と同様に、単位画素211Eの断面の構成例を示す図である。なお、図中、図8と対応する部分には、同じ符合を付してあり、第1の実施の形態と共通する部分については、その説明は繰返しになるので省略する。
単位画素211Eは、図8の単位画素211Aの構成に、浮遊拡散領域225と同様のメモリ部223が設けられた構成となっている。即ち、単位画素211Eでは、第1転送ゲート222のゲート電極222Aがフォトダイオード221とメモリ部223の境界のP型ウェル層232の上部に設けられている。また、単位画素211Eでは、メモリ部223が浮遊拡散領域225と同様のN型層311によって形成される。
<6.第6の実施の形態>
図23は、単位画素の第6の実施の形態を示しており、図8と同様に、単位画素211Fの断面の構成例を示す図である。なお、図中、図8と対応する部分には、同じ符合を付してあり、第1の実施の形態と共通する部分については、その説明は繰返しになるので省略する。
図8の単位画素211Aでは、メモリ部223が埋め込みチャネル235によって形成された構成となっている。これに対して、図23の単位画素211Fでは、メモリ部223を、埋め込み型のN型拡散領域322によって形成した構成が採用されている。
メモリ部223をN型拡散領域322によって形成した場合であっても、埋め込みチャネル235によって形成した場合と同様の作用効果を得ることができる。具体的には、P型ウェル層232の内部にN型拡散領域322を形成し、基板表面側にP型層321を形成することで、Si−SiO界面で発生する暗電流がメモリ部223のN型拡散領域322に蓄積されることを回避できるため、画質の向上に寄与できる。
ここで、メモリ部223のN型拡散領域322の不純物濃度は、浮遊拡散領域225の不純物濃度よりも低くすることが好ましい。このような不純物濃度の設定により、第2転送ゲート224によるメモリ部223から浮遊拡散領域225への電荷の転送効率を高めることができる。
なお、ここでは、メモリ部223を埋め込み型のN型拡散領域322によって形成する例を示したが、メモリ部223で発生する暗電流が増加することがあるものの、埋め込み型にしない構成としてもよい。
<7.第7の実施の形態>
図24は、単位画素の第7の実施の形態を示しており、図8と同様に、単位画素211Gの断面の構成例を示す図である。なお、図中、図8と対応する部分には、同じ符合を付してあり、第1の実施の形態と共通する部分については、その説明は繰返しになるので省略する。
図8の単位画素211Aでは、フォトダイオード221と浮遊拡散領域225の間に1つのメモリ部(MEM)223が配置されていたが、図24の単位画素211Gでは、さらにもう1つのメモリ部(MEM2)332が配置されている。即ち、メモリ部が2段構成となっている。また、第3転送ゲート331のゲート電極331Aのメモリ部332側の上部には、配線用のコンタクト334が接続されている。
第3転送ゲート331は、コンタクト334を介して、ポリシリコンからなるゲート電極331Aに転送パルスTRX2が印加されることにより、メモリ部223に蓄積された電荷を転送する。メモリ部332は、ゲート電極331Aの下に形成されたN型の埋め込みチャネル333によって形成され、第3転送ゲート331によりメモリ部223から転送された電荷を蓄積する。メモリ部332が埋め込みチャネル333によって形成されていることで、Si−SiO界面での暗電流の発生を抑えることができるため画質の向上に寄与できる。
メモリ部332は、メモリ部223と同様の構成とされているので、メモリ部223と同様、変調を掛けた場合のメモリ部332の飽和電荷量を、変調を掛けない場合よりも増やすことができる。
単位画素211Gにおけるグローバル露光動作では、フォトダイオード221から転送された電荷を、メモリ部223またはメモリ部332で保持することができる。従って、例えば、露光期間の異なる電荷をそれぞれ異なるメモリ部に保持させることができる。
なお、単位画素211D乃至211Gにおいても、単位画素211Bと同様に、電荷排出ゲート229に対応する部分のみ、絶縁膜236を酸化膜のみにより構成するようにしてもよい。
<8.第8の実施の形態>
なお、以上の説明では、電荷排出ゲート229のゲート電極を遮光膜237により代用する例を示したが、例えば、第1転送ゲート222のゲート電極222Aを遮光膜237により代用するようにすることも可能である。
図25乃至図30は、第1転送ゲートのゲート電極を遮光膜237により代用するようにした実施の形態を示している。なお、第8の実施の形態は、第1の実施の形態と比較して、単位画素の構成が異なり、CMOSイメージセンサ100の構成は、第1の実施の形態と同様である。以下、第1の実施の形態と共通する部分については、その説明は繰返しになるので省略する。
[単位画素211Hの構成例]
図25は、図28に示されるA−A’方向の単位画素211Hの断面の構成例を示している。図26および図27は、単位画素211Hの構成例を示す平面図である。ただし、図26は、遮光膜237を除いた構成を示し、図27は遮光膜237を含めた構成を示している。なお、図26および図27では、図を分かりやすくするために、絶縁膜236の図示は省略している。また、図28は、図27にA−A’の経路を追加した図である。なお、図中、図8乃至図11と対応する部分には、同じ符合を付してある。
図25の単位画素211Hは、図8の単位画素211Aと以下の点が異なる。まず、ゲート電極222Aを含む第1転送ゲート222およびコンタクト238が設けられておらず、代わりに第1転送ゲート401が設けられている。第1転送ゲート401は、単位画素211Aの電荷排出ゲート229と同様に、遮光膜237に転送パルスTRXが印加されることにより、フォトダイオード221に蓄積されている電荷を転送する。すなわち、第1転送ゲート401では、遮光膜237がゲート電極の役割を果たす。具体的には、遮光膜237に正の電圧の転送パルスTRXが印加されると、フォトダイオード221とメモリ部223の間のポテンシャルバリア(電位障壁)の電位が高くなり、ポテンシャルバリアの高さが低くなる。また、メモリ部223の電位も高くなる。これにより、フォトダイオード221とメモリ部223の間にオーバーフローパスが形成され、フォトダイオード221に蓄積されている電荷が、電位が高くなったメモリ部223に転送される。
また、図14の単位画素211Bと同様に、第1転送ゲート401およびメモリ部223に対応する部分のみ、絶縁膜236の第2層の窒化膜が除去され、酸化膜のみになっている。これにより、第1転送ゲート401のポテンシャルバリア、および、メモリ部223の電位の制御が容易になる。
さらに、フォトダイオード221と電荷排出部230の間に、ゲート電極401Aと絶縁膜401Bを含む第1転送ゲート401が設けられ、ゲート電極401Aの上部にコンタクト403が接続されている。
[単位画素211Hに対する駆動信号線の構成例]
図29は、画素アレイ部111における単位画素211Hの配列を示す模式図である。なお、図29では、図を分かりやすくするために、各部の符号の記載を省略している。
画素アレイ部111において、単位画素211Hは、縦方向(列方向)と横方向(行方向)の2次元に配列されている。また、図示は省略しているが、第2転送ゲート224のゲート電極224A用の駆動信号線TRG、リセットトランジスタ226のゲート電極226A用の駆動信号線RST、選択トランジスタ228のゲート電極228A用の駆動信号線SEL、電荷排出ゲート402のゲート電極402A用の駆動信号線ABGの4本の駆動信号線が各行毎に設けられている。
このように、単位画素211Hを配列した画素アレイ部111では、図5の単位画素11を配列した画素アレイ部と比較して、第1転送ゲートのゲート電極用の駆動信号線TRXを削除することができる。これにより、駆動信号線の配線のレイアウトの自由度が向上する。また、フォトダイオード221の受光部に対する開口面積を大きくすることができ、各画素の全体的な受光感度が向上し、特に、入射光の入射角が大きくなる画角の端部付近の画素の受光感度が向上する。また、駆動信号線による入射光のケラレが減少し、さらに受光感度が向上する。
さらに、第1転送ゲートのゲート電極用のコンタクトに対する遮光膜237の開口を、設ける必要がなくなり、遮光膜237の遮光特性が向上する。これにより、遮光膜237の開口から入射する迷い光の入射量が減少し、迷い光により発生するノイズが減少し、S/N比が向上する。
なお、遮光膜237は、例えば、画素アレイ部111の外側の外周部分で、垂直駆動部112から延伸する配線と接続される。そして、第1転送ゲート401を駆動するための転送パルスTRXが、その配線を介して、垂直駆動部112から遮光膜237に印加される。
[単位画素211Hの駆動方法]
次に、図30を参照して、CMOSイメージセンサ100の単位画素211Hの駆動方法について説明する。なお、図30は、画素アレイ部111のi行目およびi+1行目の単位画素211Hの選択パルスSEL、制御パルスABG、転送パルスTRG、およびリセットパルスRST、並びに、転送パルスTRXの、1フレーム期間におけるタイミングチャートを示している。
まず、転送パルスTRXがオンされるとともに、全画素同時に転送パルスTRGおよびリセットパルスRSTがオンされる。これにより、全画素同時に、第1転送ゲート401および第2転送ゲート224がオンするとともに、浮遊拡散領域225がリセットされる。その結果、フォトダイオード221、メモリ部223、浮遊拡散領域225の電荷が排出される。その後、まず転送パルスTRXがオフされ、全画素同時に第1転送ゲート401がオフした後、全画素同時に、転送パルスTRGおよびリセットパルスRSTがオフされ、第2転送ゲート224がオフする。ここで、全画素同時に露光が開始され、フォトダイオード221への電荷の蓄積が開始される。すなわち、信号電荷の蓄積期間が開始される。
次に、所定の時間が経過した後、転送パルスTRXがオンされ、全画素同時に第1転送ゲート401がオンし、フォトダイオード221に蓄積されている電荷がメモリ部223に転送される。その後、転送パルスTRXがオフされ、全画素同時に第1転送ゲート401がオフし、全画素同時に露光が終了する。
次に、全画素同時に、制御パルスABGがオンされ、電荷排出ゲート229がオンし、フォトダイオード221から電荷排出部230へのオーバーフローパスが形成される。
なお、読み出し期間の処理は、図13を参照して上述した単位画素211Aの読み出し期間の処理と同様であり、その説明は繰返しになるので省略する。
[単位画素211Hの変形例]
なお、上述したように、画素アレイ部111の外周部からのみ転送パルスTRXを印加するようにした場合、転送パルスTRXの立ち上がりまたは立ち下がりが、画素アレイ部111の外周部に近い単位画素211Hほど速く、中央部に近い単位画素211Hほど遅くなる場合がある。すなわち、単位画素211Hの位置により転送パルスTRXがオンまたはオフされるタイミングにズレが生じ、その結果、第1転送ゲート401のオンまたはオフの制御にズレが生じる場合がある。このズレが大きくなると、撮影した画像内でシェーディングが発生する。
ここで、図31および図32を参照して、その対策例について説明する。
図31は、図25と同様に、図28に示されるA−A’方向の単位画素211Hの断面の構成例を示している。
図31と図25を比較すると、図31において、メモリ部223の右上方の遮光膜237の上部にコンタクト411が接続されている点が異なり、それ以外は同様である。
図32は、図31の単位画素211Hの画素アレイ部111における配列を示す模式図である。なお、図32では、図を分かりやすくするために、コンタクト411以外の各部の符号の記載を省略している。
図32と図29を比較すると、図32では、駆動信号線TRXが行毎に設けられるとともに、駆動信号線TRXが、コンタクト411を介して、遮光膜237にシャント接続されている。これにより、画素アレイ部111内の各画素において遮光膜237と垂直駆動部112が接続される。その結果、転送パルスTRXに対するCR時定数を下げることができ、画素間の第1転送ゲート401のオンまたはオフのズレを小さくすることができる。
なお、この場合、駆動信号線の本数は従来の図5の場合と変わらないが、遮光膜237に設ける開口の数を削減することができ、遮光膜237の遮光特性が向上する。
<9.変形例>
以上の説明では、本発明を、電荷排出ゲートおよび第1転送ゲートに適用する例を示したが、他の電荷を転送するためのゲートまたはトランジスタに適用することも可能である。ただし、例えば、リセットトランジスタ226、選択トランジスタ228など、行毎に駆動されるゲートまたはトランジスタに適用する場合、遮光膜を行毎に分離する必要が生じるため、行毎に遮光膜に隙間が生じ、遮光特性が低下する。従って、上述した電荷排出ゲートおよび第1転送ゲートの他、図15の第2転送ゲート224、図24の第3転送ゲート331など、全画素同時に駆動するゲートまたはトランジスタに適用するのが望ましい。
なお、電荷排出ゲートは、他のゲートやトランジスタと比較して、高いゲート特性が求められていない。例えば、フォトダイオードと電荷排出部の間にオーバーフローパスを形成することができれば、制御パルスABGのオンまたはオフのタイミングや制御パルスABGの電圧が画素間でばらついても、それほど問題にならない。従って、本発明は電荷排出ゲートに適用するのが最も好適であると考えられる。
また、図32の駆動信号線の接続方法は、本発明を他のゲートまたはトランジスタに適用する場合にも採用することができる。例えば、第1の実施の形態において、制御パルスABGを供給するための駆動信号線を、図32に示されるような構成にしてもよい。
さらに、図32の駆動信号線の接続方法を用いる場合、必ずしも各単位画素に駆動信号線を接続するためのコンタクトを設ける必要はなく、必要なパルス特性を満足できる程度にコンタクトを配置するようにしてもよい。
また、遮光膜237には、上述したタングステン以外のものを採用することも可能である。ただし、できるだけ電気抵抗が低く、遮光性能および加工性に優れたものを採用するのが望ましい。
なお、本発明の実施の形態での全画素とは、画像に現れる部分の画素の全てということであり、ダミー画素などは除外される。また、本発明の実施の形態においては、時間差や画像の歪みが問題にならない程度に十分小さければ、全画素同時の動作の代わりに複数行(例えば、数十行)ずつ高速に走査するようにすることも可能である。さらに、本発明の実施の形態においては、画像に現れる全画素に限らず、所定の複数行に対してグローバルシャッタ動作を適用するようにすることも可能である。
また、以上に示した単位画素131におけるデバイス構造の導電型は一例に過ぎず、N型、P型が逆でも構わないし、また、基板152の導電型についてもN型、P型のどちらでも構わない。
さらに、本発明は、固体撮像装置への適用に限られるものではない。即ち、本発明は、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置や、撮像機能を有する携帯端末装置や、画像読取部に固体撮像装置を用いる複写機など、画像取込部(光電変換部)に固体撮像装置を用いる電子機器全般に対して適用可能である。固体撮像装置は、ワンチップとして形成された形態であってもよいし、撮像部と信号処理部または光学系とがまとめてパッケージングされた撮像機能を有するモジュール状の形態であってもよい。
[本発明を適用した電子機器の構成例]
図33は、本発明を適用した電子機器としての、撮像装置の構成例を示すブロック図である。
図33の撮像装置600は、レンズ群などからなる光学部601、上述した単位画素211の各構成が採用される固体撮像素子(撮像デバイス)602、およびカメラ信号処理回路であるDSP(Digital Signal Processor)回路603を備える。また、撮像装置600は、フレームメモリ604、表示部605、記録部606、操作部607、および電源部608も備える。DSP回路603、フレームメモリ604、表示部605、記録部606、操作部607および電源部608は、バスライン609を介して相互に接続されている。
光学部601は、被写体からの入射光(像光)を取り込んで固体撮像素子602の撮像面上に結像する。固体撮像素子602は、光学部601によって撮像面上に結像された入射光の光量を画素単位で電気信号に変換して画素信号として出力する。この固体撮像素子602として、上述した実施の形態に係るCMOSイメージセンサ100等の固体撮像素子、即ちグローバル露光によって歪みのない撮像を実現できる固体撮像素子を用いることができる。
表示部605は、例えば、液晶パネルや有機EL(electro luminescence)パネル等のパネル型表示装置からなり、固体撮像素子602で撮像された動画または静止画を表示する。記録部606は、固体撮像素子602で撮像された動画または静止画を、ビデオテープやDVD(Digital Versatile Disk)等の記録媒体に記録する。
操作部607は、ユーザによる操作の下に、撮像装置600が持つ様々な機能について操作指令を発する。電源部608は、DSP回路603、フレームメモリ604、表示部605、記録部606および操作部607の動作電源となる各種の電源を、これら供給対象に対して適宜供給する。
上述したように、固体撮像素子602として、上述した実施の形態に係るCMOSイメージセンサ100を用いることで、画素トランジスタの閾値バラツキに起因するノイズを低減し、高いS/Nを確保することができる。従って、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ、さらには携帯電話機等のモバイル機器向けカメラモジュールなどの撮像装置600においても、撮像画像の高画質化を図ることができる。
また、上述した実施形態においては、可視光の光量に応じた信号電荷を物理量として検知する単位画素が行列状に配置されてなるCMOSイメージセンサに適用した場合を例に挙げて説明した。しかしながら、本発明はCMOSイメージセンサへの適用に限られるものではなく、画素アレイ部の画素列ごとにカラム処理部を配置してなるカラム方式の固体撮像素子全般に対して適用可能である。
また、本発明は、可視光の入射光量の分布を検知して画像として撮像する固体撮像素子への適用に限らず、赤外線やX線、あるいは粒子等の入射量の分布を画像として撮像する固体撮像素子や、広義の意味として、圧力や静電容量など、他の物理量の分布を検知して画像として撮像する指紋検出センサ等の固体撮像素子(物理量分布検知装置)全般に対して適用可能である。
本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
100 CMOSイメージセンサ, 111 画素アレイ部, 112 垂直駆動部, 113 カラム処理部, 114 水平駆動部, 115 システム制御部, 118 信号処理部, 211A乃至211H 単位画素, 221 フォトダイオード, 222 第1転送ゲート, 222A ゲート電極, 223 メモリ部, 224 第2転送ゲート, 224A ゲート電極, 225 浮遊拡散領域, 229 電荷排出ゲート, 230 電荷排出部, 236 絶縁膜, 237 遮光膜, 238乃至240,242乃至247 コンタクト, 331 第3転送ゲート, 331A ゲート電極, 332 メモリ部, 334 コンタクト, 401 第1転送ゲート, 402 電荷排出ゲート, 402A ゲート電極, 403 コンタクト, 411 コンタクト

Claims (8)

  1. 光電変換部と、
    電荷電圧変換部と、
    電荷排出部と
    を少なくとも備え、同時に露光を行う2次元に配列された複数の単位画素と、
    前記光電変換部の受光部を少なくとも除いて、2次元に配列された前記複数の単位画素の表面に連続して設けられ、前記複数の単位画素の表面を遮光する遮光膜と、
    前記複数の単位画素の前記光電変換部に蓄積された電荷が前記光電変換部の外部に転送された後に前記遮光膜に印加する電圧を制御することにより、前記複数の単位画素内の前記光電変換部から前記電荷排出部への電荷の転送経路を同時に形成させる電圧制御部と
    を備える固体撮像装置。
  2. 前記電圧制御部は、前記複数の単位画素の前記光電変換部に蓄積された電荷が前記電荷電圧変換部に転送された後に前記遮光膜に印加する電圧を制御することにより、前記複数の単位画素内の前記転送経路を同時に形成させる
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記単位画素は、
    電荷保持部を
    さらに備え、
    前記電圧制御部は、前記複数の単位画素の前記光電変換部に蓄積された電荷が前記電荷保持部に転送された後に前記遮光膜に印加する電圧を制御することにより、前記複数の単位画素内の前記転送経路を同時に形成させる
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  4. 前記遮光膜と前記単位画素が形成される半導体基板との間に酸化膜と窒化膜により構成される絶縁膜が設けられ、
    前記遮光膜の前記転送経路の形成に用いる部分と前記半導体基板との間の前記絶縁膜のみ、酸化膜のみにより構成される
    請求項1乃至3のいずれかに記載の固体撮像装置。
  5. 前記複数の単位画素が配列される画素アレイ部の外側で前記遮光膜と前記電圧制御部とを接続し、前記遮光膜に電圧を印加するための配線を
    さらに備える請求項1乃至4のいずれかに記載の固体撮像装置。
  6. 前記複数の単位画素が配列される画素アレイ部内で前記遮光膜と前記電圧制御部とを接続し、前記遮光膜に電圧を印加するための配線を
    さらに備える請求項1乃至4のいずれかに記載の固体撮像装置。
  7. 光電変換部と、
    電荷電圧変換部と、
    電荷排出部と
    を少なくとも備え、同時に露光を行う2次元に配列された複数の単位画素と、
    前記光電変換部の受光部を少なくとも除いて、2次元に配列された前記複数の単位画素の表面に連続して設けられ、前記複数の単位画素の表面を遮光する遮光膜と
    を備える固体撮像装置が、
    前記複数の単位画素の前記光電変換部に蓄積された電荷が前記光電変換部の外部に転送された後に前記遮光膜に印加する電圧を制御することにより、前記複数の単位画素内の前記光電変換部から前記電荷排出部への電荷の転送経路を同時に形成させる
    固体撮像装置の駆動方法。
  8. 光電変換部と、
    電荷電圧変換部と、
    電荷排出部と
    を少なくとも備え、同時に露光を行う2次元に配列された複数の単位画素と、
    前記光電変換部の受光部を少なくとも除いて、2次元に配列された前記複数の単位画素の表面に連続して設けられ、前記複数の単位画素の表面を遮光する遮光膜と、
    前記複数の単位画素の前記光電変換部に蓄積された電荷が前記光電変換部の外部に転送された後に前記遮光膜に印加する電圧を制御することにより、前記複数の単位画素内の前記光電変換部から前記電荷排出部への電荷の転送経路を同時に形成させる電圧制御部と
    を備える固体撮像装置を
    搭載する電子機器。
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