JP5639897B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器に使用されるプリント回路基板どうしの間、プリント回路基板と電子部品との間、又はプリント回路基板と導電性を有する電子機器の筐体との間で、電気的に接続するために用いられ、且つ、リフロー炉での実装用途に適したコネクタに関する。
プリント回路基板どうしの間やプリント回路基板と電子部品との間の電気的な接続、又はプリント回路基板と導電性を有する電子機器の筐体との間の接地などを行うコネクタシートが知られている。このコネクタシートは、ゴム状弾性体でなる絶縁性の弾性シートにその厚み方向へ貫通する導電部が設けられている構成である。
ところで、抵抗器、コンデンサ、IC、LSIなどの電子部品は、プリント回路基板に対してリフロー炉を用いて実装される。これは、プリント回路基板の回路パターンに塗布されたペースト状のはんだの上に電子部品を配置し、リフロー炉でそのはんだを溶解して回路パターンと電子部品とを電気的に接続固定する実装方法である。そこで、コネクタシートをリフロー炉で他の電子部品と共に実装するため、弾性シートの少なくとも片面にプリント回路基板の金属箔と熱融着が可能な熱融着粉を露出形成したコネクタシートが知られている(特許文献1)。
特開2001−266975号公報
特許文献1のコネクタシートは、他の電子部品と共にリフロー炉でプリント回路基板に実装することができる。しかしながら、弾性シートは薄くて柔らかく、手応えの無い不規則な変形をするため取扱い難い。そして熱融着粉が硬いため熱融着粉の周囲で弾性シートが折れ曲がり易く、さらに自動実装機のピックアッップ部で弾性シートを吸着して搬送する際に脱落し易いという課題がある。
また、熱融着粉を付着する凹部をあらかじめコネクタに設け、そこに熱融着粉を付着するのでは、その凹部に予めはんだを付着させておく手間がかかるといった課題やはんだ位置が制限されるという課題もある。
以上のような従来技術を背景としてなされたのが本発明である。すなわち、本発明の目的は、プリント回路基板に対しはんだ固定が可能であるとともに、その取扱いがしやすい技術を提供することにある。
上記目的を達成すべく本発明は以下のように構成される。
すなわち、ゴム状弾性体またはゴム状弾性体と樹脂材でなる絶縁性のベース部と、該ベース部の厚み方向に貫通し導電粒子または金属柱またはこれらの双方でなる導通部と、を備えており、導通部の一端と他端がそれぞれ接続対象部材と接触することで接続対象部材どうしを相互に導通接続するコネクタについて、導通部が露出する表面の少なくとも一方面に、その面を構成する一辺から隣り合わない他辺にまで達する金属板を備えることを特徴とするコネクタを提供する。
導通部が露出する表面の少なくとも一方面に、その面を構成する一辺から隣り合わない他辺にまで達する金属板を備えている。ベース部の一方面又は他方面のうち少なくとも一方に表出する金属板は、少なくとも一方の接続対象部材と対向あるいは接触することができ、この金属板を利用すれば、コネクタを接続対象部材に対してはんだ固定することができる。
さらにこの金属板は、ベース部の表面を構成する一辺から該一辺と隣り合わない他辺にまで達するため、ベース部をその剛性によって変形し難くすることができ、ベース部を取扱い易くすることができる。よって手作業でコネクタを組み付ける際の折れ曲がりや、自動搬送機でコネクタを搬送する際の自動搬送機からの脱落などを起こしにくくすることができる。
例えば、平面視で矩形状のベース部がそのベース部の表裏面に貫通する導通部を備えているコネクタの場合、金属板はベース部の表面又は裏面のうち少なくとも一方に備えられており、その金属板は矩形状の面の対辺間に亘って設けられている。すると、ベース部は金属板が屈曲するような変形が起き難くなり、ベース部の変形を金属板と同様の対辺間に亘る屈曲線による曲げ変形とすることができる。よって従来技術によるコネクタで起こるベース部の不規則な変形を回避することができる。つまり、矩形状の面の長辺から長辺に至る短辺方向に沿って、長辺の両端に金属板を設ければ、ベース部は短辺を曲げるような変形が起き難くなり、長辺を曲げるような変形とすることができる。このように、金属板を形状保持シートとして利用することができるため、金属板の他に形状保持シートを備える必要が無く、コネクタを構成する部材点数を少なくすることができる。
ベース部がゴム状弾性体でなる弾性シートを備えるものとすることができる。このようにすれば、ベース部を弾性変形させることができ、コネクタを圧接状態で取付けることができる。そしてベース部が弾性シートであっても金属板を備えるため、コネクタを接続対象部材に対してはんだ固定することができる。
絶縁性のベース部は、樹脂材を備えるものとすることができる。樹脂はゴム状弾性体より剛性があるため、ベース部の一部を樹脂材で形成すればベース部を変形し難くすることができ、コネクタの取扱いがしやすくなる。例えば、ゴム状弾性体に樹脂フィルムを備えたものとすれば、樹脂フィルムを形状保持シートとして利用でき、金属板の形状保持性を強化して、または金属板の形状保持性を補完して、樹脂フィルムの剛性によってコネクタを変形し難くし、取扱いがしやすくなる。
導通部は導電粒子若しくは金属柱またはこれらの双方でなるもので形成することができる。このうち金属柱でその全部または一部を形成すれば、導電粒子で形成した場合に比べて導通部の導電率を高めることができ、導通部に対し信号以外の駆動制御を伴う大きな電流を通すことができる。反対に導電粒子で形成すれば、導電性のある磁性粒子を用いて容易に配向させることができ、ベース部内の導電部の太さ、密度、位置などを容易に変化させることができ、種々のタイプのコネクタを容易に形成することができる。
外部に露出する導通部の表面が前記金属板表面よりも突出形成されているものとすることができる。外部に露出する導通部の表面が前記金属板表面よりも突出形成されていれば、金属板と接続対象部材との間に入り込んだはんだの厚み分をこの突出部分で補うことができ、コネクタと接続対象部材との接触不良を少なくすることができる。
金属板をベース部の側面に延在するものとすることができる。このようにすれば、ベース部の側面にはんだを当ててコネクタを固定することができ、はんだによるコネクタの固定をより容易にすることができる。また、はんだをつけて良い部分の面積が広がり、コネクタの固着ミスを減らすことができる。
さらに、金属板が屈曲する角部を形成することになるため、金属板の剛性を高めることができる。よってベース部をより変形し難くすることができ、コネクタを取扱い易くすることができる。
金属板が、隣り合う導通部を隔てるベース部内に突入する突出部を備えるものとすることができる。このような金属板を、プリント回路基板に設けたグランドと接続するようにはんだ固定すれば、金属板の突出部で隔てられた導通部は電磁的にも隔てられ、それぞれ導通部に流れる信号が相互に影響を及ぼし難くすることができ、高周波用途の導通接続を実現することができる。
さらに、突出部で金属板の剛性を高めることができる。よってベース部を変形し難くすることができ、コネクタを取扱い易くすることができる。
本発明のコネクタによれば、金属板を利用してコネクタを接続対象部材に対してはんだ固定することができる。さらに形状保持シートの剛性によってベース部を変形し難くすることができ、ベース部を取扱い易くすることができる。よってコネクタの折れ曲がり、自動搬送機での搬送不良などを起こしにくくすることができる。
第1実施形態のコネクタを示す平面図である。 図1のII−II線断面図である。 第1実施形態のコネクタを示す底面図である。 第1実施形態におけるコネクタの実装方法を示す説明図である。 第1実施形態におけるコネクタの実装状態を示す説明図である。 第1実施形態におけるコネクタの第1変形例を示す図2相当断面図である。 第1実施形態におけるコネクタの第2変形例を示す図2相当断面図である。 第1実施形態におけるコネクタの第2変形例を示す底面図である。 第2実施形態のコネクタを示す図2相当断面図である。 第3実施形態のコネクタを示す図2相当断面図である。 第4実施形態のコネクタを示す図2相当断面図である。 第5実施形態のコネクタを示す平面図である。 図12のXIII−XIII線断面図である。 第5実施形態におけるコネクタの実装状態を示す説明図である。 第5実施形態におけるコネクタの変形例を示す図12相当断面図である。 第6実施形態のコネクタを示す図2相当断面図である。 第6実施形態のコネクタを示す底面図である。 第7実施形態のコネクタを示す平面図である。 図18のXIX−XIX線断面図である。 第7実施形態のコネクタを示す底面図である。 第7実施形態のコネクタに用いる樹脂成形体の説明図である。 第8実施形態のコネクタを示す平面図である。 図22のXXIII−XXIII線断面図である。 第9実施形態のコネクタを示す平面図である。 図24のXXV−XXV線断面図である。 第9実施形態におけるコネクタの変形例を示す平面図である。 第10実施形態のコネクタを示す平面図である。 図27のXXVIII−XXVIII線断面図である。
図面を参照して本発明の実施形態の数例をさらに詳しく説明する。なお、以下の各実施形態において、共通する構造、材料、製造方法については重複説明を省略する。また、本明細書では説明の便宜上、図面の上下に対応させてコネクタの上下を定義するが、実際の用いられ方においては、上下が逆転し、また半転することなどがあり得る。
第1実施形態〔図1〜図5〕
第1実施形態のコネクタ11を図1〜図5に示す。図1はコネクタ11の平面図、図2はコネクタ11のSA−SA線断面図、図3はコネクタ11の底面図、図4はコネクタ11の実装方法を示す説明図、図5はコネクタ11の実装状態を示す説明図である。コネクタ11は、ベース部12と、導通部13と、金属板14と、を備えている。
ベース部12は絶縁性のゴム状弾性体でなる「弾性シート」であり、平面視で矩形状に形成されている。このベース部12は、その内部に厚み方向を導通方向とする導通部13を1つ有している。このようなベース部12の上面12aには、ベース部12の厚み方向に突出する円柱形状の接続突起12bが設けられており、その接続突起12bの端面には導通部13の一端が露出している。そしてベース部12の下面12cは、平坦面に形成されている。
導通部13は粒子状の磁性導電体1が後述する磁場配向によって数珠繋ぎに配向することで形成されている。この導通部13の一端はベース部12の接続突起12bの端面に露出してコネクタ11の上側電極面11aを形成しており、他端はベース部12の下面12cと平坦面を形成している。
金属板14は平面視でベース部12と略同形状の矩形状に形成されており、ベース部12の「形状保持シート」としてベース部12の全下面12cを覆うように固着されている。この金属板14は導通部13の他端と接しており、コネクタ11の下側電極面11bを形成している。
ここでコネクタ11の構成部材の材質について説明する。なお、以下の説明は、後述の各実施形態についても共通である。
ベース部12に用いるゴム状弾性体の材質としては、絶縁性の熱硬化性ゴム、絶縁性の熱可塑性エラストマーを使用できる。例えば、熱硬化性ゴムでは、シリコーンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、1,2−ポリブタジエン、スチレン・ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、エチレン・プロピレンゴム、クロロスリホンゴム、ポリエチレンゴム、アクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴムなどが挙げられる。なかでも、成形加工性、電気絶縁性、耐候性などが優れるシリコーンゴムを使用することが好ましい。熱可塑性エラストマーでは、スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、エステル系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、アミド系熱可塑性エラストマー、塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、フッ化系熱可塑性エラストマー、イオン架橋系熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。
そして本実施形態のコネクタ11のように、導通部13を磁場配向によって磁性導電体1の数珠繋ぎで形成する場合は、液状ゴムを硬化した絶縁性のゴム状弾性体、又は加熱溶融可能な絶縁性のゴム状弾性体を使用する。例えば、液状ゴムを硬化したゴム状弾性体では、シリコーンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、1,2−ポリブタジエン、スチレン・ブタジエンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、エチレン・プロピレンゴム、ウレタンゴムなどが挙げられる。加熱溶融可能なゴム状弾性体では、スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、エステル系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、アミド系熱可塑性エラストマー、塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、フッ化系熱可塑性エラストマー、イオン架橋系熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。液状ゴム又は加熱溶融時の粘度は、含有された磁性導電体1が磁場によって移動可能な粘度であることが必要であり、1Pa・s〜250Pa・sが好ましく、10Pa・s〜50Pa・sがより好ましい。
導通部13は、本実施形態のように磁性導電体1、絶縁性のゴム状弾性体に導電粒子を分散させた導電性ゴム状弾性体で構成される。このうち磁性導電体1の材質としては、例えば、ニッケル、コバルト、鉄、フェライト、又はこれらの合金が挙げられ、これらの粒子状、繊維状、細片状、細線状などの形状を使用する。さらに良電性の金属、樹脂、セラミックに磁性導電体を被覆したもの、磁性導電体に良電性の金属を被覆したものも用いることができる。良電性の金属には、金、銀、白金、アルミニウム、銅、鉄、パラジウム、クロム、ステンレスなどが挙げられる。そして磁性導電体1の平均粒径が1μm〜200μmであれば、磁場配向によって連鎖状態を形成し易くすることができ、効率よく導通部13を形成することができる。導電性ゴム状弾性体に用いられる導電粒子は、例えば、カーボンブラック、金属などが挙げられる。
金属板14は、圧延形成された金属板、電解形成された金属板が用いられる。その金属としては、例えば、金、銀、銅、鉄、ニッケル、これらの合金などが挙げられる。はんだ付けの密着性、加工性から、金、銅などを用いた金属板、銅やニッケルに金や銀のめっき処理を施した金属板が好ましい。このような金属板14の厚みとしては、5μm〜200μmが好ましい。
次に、コネクタ11の製造方法について説明する。
先ず、ベース部12の成形用金型を準備する。成形用金型は非磁性体で形成されており、導通部13を形成するために強磁性体でなる配向ピンを埋め込んである。この配向ピンの一端は導通部13を形成する位置のキャビティー面に露出している。次に、圧延された大判の金属板を打ち抜き加工して金属板14を形成する。この金属板14にゴム状弾性体でなるベース部12との固着力を高めるために、プライマーを塗布する。この時、導通部13と接触する部分にはプライマーを塗布しない。そして、前述の成形用金型に金属板14をインサートし、磁性導電体1を分散した液状ゴムを成形用金型のキャビティーに注入する。成形用金型に磁場をかけ磁性導電体1を配向させて導通部13を形成した後、液状ゴムを加熱硬化させて、ベース部12の形成と同時に金属板14と一体化する。こうしてコネクタ11を得る。
なお、本実施形態のベース部12の成形用金型では配向ピンの一端がキャビティー面に露出しているが、配向ピンの一端がキャビティー面に露出していない金型でも導通部13を形成することができる。
コネクタ11の実装方法について説明する。
プリント回路基板2はガラスエポキシでなり、銅箔でなる回路パターン3が形成されている。この回路パターン3のうち電子部品などを固定する部分以外にはレジストインクでなる絶縁層4が形成されている。図4で示すように、回路パターン3に対しペースト状のはんだ5を塗布し、このはんだ5の上にコネクタ11を置く。そしてリフロー炉に投入して、図5で示すように、コネクタ11をプリント回路基板2に実装する。本実施形態では、導通部13は回路パターン3に対してはんだ5で固定されている金属板14を通して電気的に接続されている。
コネクタ11によれば、ベース部12の下面12cに金属板14を備えているため、金属板14と対向するプリント回路基板2の回路パターン3に対してはんだ5で固定することができる。さらにこの金属板14は矩形状の全下面12cを覆い下面12cの対辺間に亘って設けられているため、「形状保持シート」としてベース部12を変形し難くすることができ、ベース部12を取扱い易くすることができる。よって手作業時の折れ曲がり、自動搬送機での脱落などを起き難いコネクタ11を実現することができる。
導通部13を金属板14の表面から突出させたため、はんだの厚み分だけ接続対象部材とコネクタ11の金属表面が離れても、接続対象部材とコネクタ11との接続を確かなものとすることができる。
「形状保持シート」として金属板14を備えるため、その他に「形状保持シート」を備える必要が無く、コネクタ11を構成する部材点数を少なくすることができる。
ベース部12が「弾性シート」でなるため、ベース部12を弾性変形させることができ、コネクタ11を圧接状態で取付けることができる。
第1実施形態の第1変形例〔図6〕
第1実施形態のコネクタ11では1つの導通部13を有する例を示したが、図6で示すように、第1変形例のコネクタ15では複数(図面では2つ)の導通部13を並列に有することができる。
このようにしても、コネクタ15は回路パターン3に対してはんだ5で固定することができ、金属板14が「形状保持シート」として、コネクタ15の手作業時の折れ曲がり、自動搬送機での脱落などを起き難くすることができる。そして、複数の導通部13で接続すれば、1つの導通部13で接続するより接続面積を大きくすることができ、接続抵抗値を下げることができる。また複数の導通部13を有していれば、少なくとも1つの導通部13を接続対象部材間に接続すればよいため、電気的な接続を確実にすることができる。
なお、本変形例では2つの導通部13が配置するコネクタ15として例示したが、多数の導通部13を行列に配置することもできる。
第1実施形態の第2変形例〔図7,図8〕
第1実施形態のコネクタ11では導通部13の他端が金属板14と接して、金属板14がコネクタ11の下側電極面11bを形成している例を示したが、第2変形例のコネクタ16では導通部17の他端が金属板18の透孔18aに貫入してコネクタ16の下面側に露出し金属板18と面一な面を形成することができる。即ち、導通部17の一端がコネクタ16の上側電極面16aを形成し、他端がコネクタ16の下側電極面16bを形成している。
このようにしても、コネクタ16は回路パターン3に対してはんだ5で固定することができ、金属板18が「形状保持シート」として、コネクタ16の手作業時の折れ曲がり、自動搬送機での脱落などを起き難くすることができる。
はんだによる接着部位と導通部13とを絶縁することができ、それぞれ導通させたくない場合に適用することができる。
第2実施形態〔図9〕
第2実施形態のコネクタ21を図9に示す。図9はコネクタ21の断面図である。第2実施形態のコネクタ21が第1実施形態のコネクタ11と異なるのは、ベース部22の構成と、導通部13、金属板14に替えてそれぞれ導通部17、金属板18を備える点である。
ベース部22は樹脂成形体でなり、平面視で矩形状に形成されている。このベース部22には、その厚み方向に貫通する透孔22bが1つ設けられている。そして透孔22bの内部には導通部17を有するゴム状弾性体23が貫入している。このゴム状弾性体23の一端はベース部22の上面22aより突出して円柱形状の接続突起23aが設けられており、その接続突起23aの端面には導通部17の一端が露出している。そしてゴム状弾性体23の他端はベース部22の下面22cより突出して、金属板18の透孔18aに貫入しており、その端面には導通部17の他端が露出している。即ち、導通部17の一端がコネクタ21の上側電極面21aを形成し、他端がコネクタ21の下側電極面21bを形成している。
ベース部22に用いる樹脂成形体の材質としては、コネクタ21をはんだ5による固定する際の熱で変形し難い耐熱性の熱可塑性樹脂、硬化性樹脂を使用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、変性ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート樹脂、液晶ポリマー、エポキシ樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリアミド樹脂などが挙げられる。さらにこれらの樹脂にガラス繊維やカーボンブラックなどを配合して補強することもできる。ベース部22の厚みは、200μm〜5000μmが好ましい。
コネクタ21の製造方法について説明する。先ず、圧延された大判の金属板を打ち抜き加工して透孔18aを有する金属板18を形成する。この金属板18に樹脂成形体でなるベース部22との固着力を高めるために、プライマーを塗布する。次に、ベース部22の成形用金型に金属板18をインサートし、ベース部22と金属板18とを一体成形する。そして、ゴム状弾性体23の成形用金型に金属板18と一体のベース部22をインサートし、磁性導電体1を分散した液状ゴムを注入する。ゴム状弾性体23の成形用金型に磁場をかけ磁性導電体1を配向させて導通部17を形成した後、液状ゴムを加熱硬化させて、ゴム状弾性体23の形成と同時にベース部22と一体化する。こうしてコネクタ21を得る。
コネクタ21の実装方法について説明する。コネクタ11と同様に、プリント回路基板2を用意し、回路パターン3のペースト状はんだ5の上にコネクタ21を置く。そしてリフロー炉に投入して、コネクタ21をプリント回路基板2に実装する。本実施形態の導通部17は回路パターン3と接して電気的に接続される。
コネクタ21によれば、ベース部22の下面22cに金属板18を備えているため、金属板18と対向するプリント回路基板2の回路パターン3に対してはんだ5で固定することができる。さらに樹脂成形体でなるベース部22としたため、弾性シートでなるベース部12に比べてベース部22を変形し難くすることができ、ベース部22を取扱い易くすることができる。よって手作業時の折れ曲がり、自動搬送機での脱落などを起き難いコネクタ21を実現することができる。
第3実施形態〔図10〕
第3実施形態のコネクタ31を図10に示す。図10はコネクタ31の断面図である。第3実施形態のコネクタ31が第1実施形態のコネクタ11と異なるのは、ベース部32の構成と、導通部13、金属板14に替えてそれぞれ導通部17、金属板18を備え、さらに樹脂フィルム33を備える点である。
ベース部32はベース部12と同様に、絶縁性のゴム状弾性体でなる「弾性シート」であり、平面視で矩形状に形成されている。そしてベース部32の上面32aには、ベース部32の厚み方向に突出する円柱形状の接続突起32bが設けられており、その接続突起32bの端面には導通部17の一端が露出している。ベース部12と異なる点は、導通部17は他端がベース部32の下面32cより突出して金属板18の透孔18aに貫入しており、その他端は露出して金属板18と面一な面を形成している。即ち、導通部17の一端がコネクタ31の上側電極面31aを形成し、他端がコネクタ31の下側電極面31bを形成している。
樹脂フィルム33は平面視でベース部32と略同形状の矩形状に形成されており、ベース部32の「形状保持シート」としてベース部32の下面32cと金属板18との間に固着されている。この樹脂フィルム33には金属板18の透孔18aと整合する透孔33aが形成されており、この透孔33a内を透孔18aと同様に導通部17が貫入している。
樹脂フィルム33に用いる樹脂の材質としては、インサート成形時に寸法が変化し難い耐熱性のよい樹脂を使用する。例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、カプトン樹脂、ポリイミド樹脂などが挙げられる。樹脂フィルム33の厚みは、10μm〜200μmが好ましい。
コネクタ31の製造方法について説明する。先ず、圧延された大判の金属板に樹脂フィルムをラミネート加工した後、打ち抜き加工して透孔18a,33aを有する金属板18と樹脂フィルム33の積層シートを形成する。この積層シートにゴム状弾性体でなるベース部32との固着力を高めるために、プライマーを塗布する。次に、ベース部32の成形用金型に積層シートをインサートし、磁性導電体1を分散した液状ゴムを成形用金型のキャビティーに注入する。成形用金型に磁場をかけ磁性導電体1を配向させて導通部17を形成した後、液状ゴムを加熱硬化させて、ベース部32の形成と同時に積層シートを一体化する。こうしてコネクタ31を得る。
コネクタ31の実装方法について説明する。コネクタ11と同様に、プリント回路基板2を用意し、回路パターン3のペースト状はんだ5の上にコネクタ31を置く。そしてリフロー炉に投入して、コネクタ31をプリント回路基板2に実装する。本実施形態の導通部17は回路パターン3と接して電気的に接続される。
コネクタ31によれば、ベース部32の下面32c側に金属板18を備えているため、金属板18と対向するプリント回路基板2の回路パターン3に対してはんだ5で固定することができる。さらに樹脂フィルムを「形状保持シート」として機能させることができるため、金属板18の剛性に加え、あるいは金属板18の剛性を補完して、樹脂フィルム33の剛性によって弾性シートでなるベース部32を変形し難くすることができる。よってベース部32を取扱い易くすることができる。よって手作業時の折れ曲がり、自動搬送機での脱落などを起き難いコネクタ31を実現することができる。
第4実施形態〔図11〕
第4実施形態のコネクタ41を図11に示す。図11はコネクタ41の断面図である。第4実施形態のコネクタ41が第3実施形態のコネクタ31と異なるのは、ベース部42が有する導通部47の構成である。その他の構成及びその作用、効果はコネクタ31と同じである。
導通部47はコネクタ31の導通部17と同様に、その一端はベース部42の接続突起42bの端面に露出してコネクタ41の上側電極面41aを形成している。導通部17と異なる点は、導通部47の他端が金属板18より厚み方向に突出する円柱形状の接続突起42dの端面に露出してコネクタ41の下側電極面41aを形成している。
コネクタ41の製造方法について説明する。先ずコネクタ31と同様に、圧延された大判の金属板に樹脂フィルムをラミネート加工した後、打ち抜き加工して透孔18a,33aを有する金属板18と樹脂フィルム33の積層シートを形成する。そしてこの積層シートにゴム状弾性体でなるベース部32との固着力を高めるために、プライマーを塗布する。次に、ベース部42の成形用金型に積層シートをインサートし、磁性導電体1を分散した液状ゴムを成形用金型のキャビティーに注入する。成形用金型に磁場をかけ磁性導電体1を配向させて導通部47を形成した後、液状ゴムを加熱硬化させて、ベース部42の形成と同時に積層シートの樹脂フィルム33と金属板18とを一体化する。こうしてコネクタ41を得る。
コネクタ41の実装方法について説明する。コネクタ31と同様に、プリント回路基板2を用意し、回路パターン3のペースト状はんだ5の上にコネクタ41を置く。そしてリフロー炉に投入して、コネクタ41をプリント回路基板2に実装する。本実施形態の導通部47は回路パターン3と接して電気的に接続される。
コネクタ41によれば、導通部47の他端であるコネクタ41の下側電極面41bが金属板18よりプリント回路基板2に向かって突出しているため、リフロー炉で実装する際に回路パターン3と下側電極面41bとの間に隙間を形成し難くすることができる。また、コネクタ41をプリント回路基板2に圧接させる際に接続突起42dが撓み易く、圧接荷重を小さくすることができる。なお、下側電極面41bの突出高さは、はんだの厚みと同等の0.05mm〜0.2mmが好ましい。
第5実施形態〔図12〜図14〕
第5実施形態のコネクタ51を図12〜図14に示す。図12はコネクタ51の平面図、図13はコネクタ51のSB−SB線断面図、図14はコネクタ51の実装状態を示す説明図である。第5実施形態のコネクタ51が第1実施形態のコネクタ11と異なるのは、金属板54の構成である。その他の構成及びその作用、効果はコネクタ11と同じである。
金属板54は金属板14と同様に、ベース部12の「形状保持シート」としてベース部12の全下面12cを覆うように固着されており、この金属板54は導通部13の他端と接してコネクタ51の下側電極面51bを形成している。即ち、導通部13の一端がコネクタ51の上側電極面51aを形成し、金属板54がコネクタ51の下側電極面51bを形成している。金属板14と異なる点は、平面視で矩形状のベース部12の下面12cを覆う下面支持部54aと、下面12cにおける短辺側の側面12eに延在する側面支持部54bと、から構成されており、その側面支持部54bが短辺側の全側面12eを覆っている。
コネクタ51の製造方法について説明する。先ず圧延された大判の金属板を打ち抜き加工した後、その金属板をベース部12の下面12c及び短辺側の側面12eと沿うように折曲加工し、下面支持部54aと側面支持部54bとからなる金属板54を形成する。この金属板54にはゴム状弾性体でなるベース部12との固着力を高めるために、プライマーを塗布しておく。但し、導通部13と接触する部分にはプライマーを塗布しない。そして、ベース部12の成形用金型に金属板54をインサートし、磁性導電体1を分散した液状ゴムを成形用金型のキャビティーに注入する。成形用金型に磁場をかけ磁性導電体1を配向させて導通部13を形成した後、液状ゴムを加熱硬化させて、ベース部12の形成と同時に金属板54と一体化する。こうしてコネクタ51を得る。
コネクタ51の実装方法について説明する。プリント回路基板2を用意し、回路パターン3の上にコネクタ51を置く。そして手作業にて、金属板54の側面支持部54bに対しはんだ5による固定を行い実装することができる。本実施形態の導通部13は回路パターン3に対してはんだ5で固定されている金属板54を通して電気的に接続される。また他の実装方法として、コネクタ11と同様に、プリント回路基板2を用意し、回路パターン3のペースト状はんだ5の上にコネクタ51を置き、リフロー炉に投入してコネクタ51をプリント回路基板2に実装することができる。
コネクタ51によれば、金属板54が側面支持部54bを有するため、この側面支持部54bを利用してコネクタ51をはんだ5による固定をすることができ、はんだ5による固定を容易にすることができる。
そして、はんだ5による固着をコネクタ51の側面を通じて行うことができ、導通部13と接続対象部材との接続を確保する接触面にはんだを着けないことも可能となる。そのため、コネクタ51と接続対象部材との間で広い面積で接触しながら、コネクタ51と接続対象部材とを固着できることになり、導通不良をより少なくすることができる。また、コネクタ51と接続対象部材とを圧縮接触させた後、はんだをつけて両者を固着することができ、はんだづけの自由度が拡大する。
さらに、金属板54が「形状保持シート」であるため、下面支持部54aと側面支持部54bとでなる角部で金属板54の剛性を高めることができ、ベース部12を変形し難くすることができる。よってベース部12を取扱い易くすることができる。
第5実施形態の変形例〔図15〕
第5実施形態のコネクタ51では側面支持部54bがベース部12における短辺側の全側面12eを覆う例を示したが、図15で示すように、変形例のコネクタ55では金属板56が短辺側の側面12eの一部を覆う側面支持部56bを有することができる。
このようにしても、側面支持部56bを利用してコネクタ55を手作業で容易にはんだ5による固定することができ、金属板56によるベース部12の形状保持性も高い。
また、コネクタ51,55では、金属板54,56をベース部12の「形状保持シート」とする例を示したが、コネクタ31のように金属板54,56とベース部12との間に樹脂フィルムを挟み、樹脂フィルムと金属板54,56の積層シートを「形状保持シート」とすることができる。
第6実施形態〔図16,図17〕
第6実施形態のコネクタ61を図16に示す。図16はコネクタ61の断面図、図17はコネクタ61の底面図である。第6実施形態のコネクタ61が第3実施形態のコネクタ31と異なるのは、ベース部62、樹脂フィルム63、金属板68の構成と、導通部17を2つ備える点である。
ベース部62はベース部32と同様に、絶縁性のゴム状弾性体でなる「弾性シート」であり、平面視で矩形状に形成されている。ベース部32と異なる点は、ベース部62の内部に厚み方向を導通方向とする導通部17を略並行に2つ有している。そしてベース部62の上面62aには、ベース部62の厚み方向に突出する円柱形状の接続突起62bが2つ設けられており、これら接続突起62bの端面にはそれぞれ導通部17の一端が1つずつ露出している。これら導通部17の他端はベース部62の下面62cより突出して樹脂フィルム63及び金属板68の透孔63a,68aに貫入しており、これらの他端は露出して金属板68と面一な面を形成している。即ち、2つ導通部17の一端がコネクタ61の上側電極面61aを形成し、他端がコネクタ61の下側電極面61bを形成している。さらに、下面62cにおける導通部17どうしの間には、矩形状の下面62cの長辺間に亘る受容溝62fが設けられている。
樹脂フィルム63と金属板68とは積層しており、前述したように透孔63a,68aを2つ有し、ベース部62の「形状保持シート」としてベース部62の全下面62cを覆うように、下面62cに対し樹脂フィルム63側が固着されている。そしてベース部62の受容溝62fに突入する「突出部」としての折込突起63b,68bが形成されている。
コネクタ61の製造方法について説明する。先ず圧延された大判の金属板に樹脂フィルムをラミネート加工する。そして打ち抜き加工した後、折込突起63b,68bを形成し、さらに打ち抜き加工して透孔63a,68aを有する樹脂フィルム63と金属板68の積層シートを形成する。この積層シートにゴム状弾性体でなるベース部62との固着力を高めるために、プライマーを塗布する。次に、ベース部62の成形用金型に積層シートをインサートし、磁性導電体1を分散した液状ゴムを成形用金型のキャビティーに注入する。成形用金型に磁場をかけ磁性導電体1を配向させて導通部17を形成した後、液状ゴムを加熱硬化させて、ベース部62の形成と同時に積層シートを一体化する。こうしてコネクタ61を得る。
コネクタ61の実装方法について説明する。コネクタ31と同様に、プリント回路基板2を用意し、回路パターン3のペースト状はんだ5の上にコネクタ61を置く。そしてリフロー炉に投入して、コネクタ61をプリント回路基板2に実装する。本実施形態の導通部17は回路パターン3と接して電気的に接続される。
コネクタ61によれば、金属板68をプリント回路基板2に設けたグランドと接続するようにはんだ5で固定すれば、金属板68の折込突起68bで隔てられた導通部17は電磁的にも隔てられ、それぞれ導通部17に流れる信号が相互に影響を及ぼし難くすることができ、高周波用途の導通接続をコネクタ61によって実現することができる。
さらに、形状保持シートである樹脂フィルム63と金属板68は、折込突起63b,68bによって樹脂フィルム63と金属板68の剛性を高めることができ、ベース部62を変形し難くすることができる。よってベース部62を取扱い易くすることができる。
第7実施形態〔図18〜図21〕
第7実施形態のコネクタ71を図18〜図21に示す。図18はコネクタ71の平面図、図19はコネクタ71のSC−SC線断面図、図20はコネクタ71の底面図、図21はコネクタ71で用いる樹脂成形体73の斜視図である。第7実施形態のコネクタ71が第2実施形態のコネクタ21と異なるのは、ベース部72、金属板78の構成と、導通部17の他に導通部79を2つ備える点である。
ベース部72は樹脂成形体73とゴム状弾性体74とで構成されている。
樹脂成形体73はベース部72の「形状保持シート」であり、図21で示すように、平面視で矩形の板状に形成されている。この樹脂成形体73の略中央には肉厚を貫通する透孔73aが設けられ、さらにその透孔73aを挟むようにして透孔73aよりやや小径の2つの小透孔73b,73bが設けられている。これら小透孔73bの内部には、後述する「金属柱」が埋設されている。
ゴム状弾性体74は、樹脂成形体73の透孔73aに貫入する本体部74aと、樹脂成形体73の上面を覆う上側被覆部74b及び樹脂成形体73の下面を覆う下側被覆部74cと、を備えている。このうち本体部74aは、樹脂成形体73の透孔73aの内部を貫通する1つの導通部17を有している。本体部74aの一端はベース部72の上面72aより突出してその端面には導通部17の一端が露出している。本体部74aの他端は下側被覆部74cと面一で平坦なベース部72の下面72cを形成しており、導通部17の他端が露出している。上側被覆部74bは、導通部79を構成する上側配向導通部79aを有している。この上側配向導通部79aの一端はベース部72の上面72aより突出する円柱形状の接続突起74dの端面に露出し、他端は「金属柱」の上面に接している。下側被覆部74cは、導通部79を構成する下側配向導通部79bを有している。この下側配向導通部79bの一端は「金属柱」の下面に接し、他端はベース部72の下面72cに露出している。
金属板78は2つ備えられている。それぞれベース部72の下面72cにおける短辺側の縁部分を覆う下面支持部78aと、下面72cにおける短辺側の側面72eに延在する側面支持部78bと、から構成されており、側面支持部78bはベース部72の側面72eの一部を覆うように固着されている。言い換えると、金属板78の下面支持部78aは、樹脂成形体73の下面73cにおける短辺側の縁部分を覆い、側面支持部78bは樹脂成形体73の短辺側の全側面73dを覆っている。
導通部79は導通部17を挟んで2つ設けられている。この導通部79は、上側被覆部74bの内部で磁性導電体1が数珠繋ぎに配向する上側配向導通部79aと、「金属柱」でなる金属導通部79cと、下側被覆部74cの内部で磁性導電体1が数珠繋ぎに配向する下側配向導通部79bと、で構成されている。
以上より、コネクタ71の上面電極面71aは、導通部17の一端側の露出面でなる1つと、導通部79における上側配向導通部79aの一端側の露出面でなる2つと、から構成される。コネクタ71の下面電極面71bは、導通部17の他端側の露出面でなる1つと、導通部79における下側配向導通部79bの他端側の露出面でなる2つと、から構成される。
「金属柱」の材質としては磁性導電体が用いられ、例えば、ニッケル、コバルト、鉄、フェライト、又はこれらの合金が挙げられる。この「金属柱」は、切削加工や打ち抜き加工、または型を利用した成形加工によって形成される。
コネクタ71の製造方法について説明する。先ず金属板78と「金属柱」を形成する。そして金属板78及び「金属柱」の樹脂成形体73との固着面にプライマーを塗布した後、これらを樹脂成形体73の成形用金型にインサートし、金属板78と「金属柱」を樹脂成形体73と一体成形する。次に、一体成形した樹脂成形体73をゴム状弾性体74の成形用金型にインサートし、磁性導電体1を分散した液状ゴムを成形用金型のキャビティーに注入する。成形用金型に磁場をかけ磁性導電体1を配向させて導通部17、上側配向導通部79a、下側配向導通部79bを形成した後、液状ゴムを加熱硬化させて、ゴム状弾性体74の形成と同時に一体成形した樹脂成形体73を一体化する。こうしてコネクタ71を得る。
コネクタ71の実装方法について説明する。プリント回路基板2を用意し、回路パターン3の上にコネクタ71を置く。そして手作業にて、金属板78の側面支持部78bに対しはんだ5による固定を行い実装することができる。本実施形態の導通部17,79は回路パターン3と接して電気的に接続される。また他の実装方法として、コネクタ21と同様に、プリント回路基板2を用意し、回路パターン3のペースト状はんだ5の上にコネクタ71を置き、リフロー炉に投入してコネクタ71をプリント回路基板2に実装することができる。
コネクタ71によれば、金属板78を利用して回路パターン3に対してはんだ5による固定することができる。さらに樹脂成形体73の剛性によってベース部72を変形し難くすることができ、ベース部72を取扱い易くすることができる。よって手作業時の折れ曲がり、自動搬送機での脱落などを起き難くすることができる。
導通部79の一部を「金属柱」で形成するため、導通部79の導電率を高めることができ、導通部79に対し信号以外の駆動制御を伴う大きな電流を通すことができる。この「金属柱」は樹脂成形体73とゴム状弾性体74で覆われているため、表面が酸化し難い。
第8実施形態〔図22,図23〕
第8実施形態のコネクタ81を図22,図23に示す。図22はコネクタ81の平面図、図23はコネクタ81のSD−SD線断面図である。第8実施形態のコネクタ81が第3実施形態のコネクタ31と異なるのは、樹脂フィルム33を無くした構成とし、金属板18に替えて金属板88を備える点である。その他の構成及びその作用、効果はコネクタ31と同じである。そしてコネクタ81では、導通部17の一端がコネクタ81の上側電極面81aを形成し、他端がコネクタ81の下側電極面81bを形成している。
金属板88は2つ備えられており、ベース部32の「形状保持シート」として平面視で矩形状のベース部32の短辺側の角部を覆うように固着されている。つまり、金属板88は断面コ字形状であり、ベース部32の下面32cにおける短辺側の縁部分を覆う下面支持部88aと、下面32cにおける短辺側の側面32eを覆う側面支持部88bと、ベース部32の上面32aにおける短辺側の縁部分を覆う上面支持部88cと、から構成されている。
コネクタ81の製造方法について説明する。先ず下面支持部88a、側面支持部88b、上面支持部88cを有する金属板88を形成する。そして金属板88のベース部32との固着面にプライマーを塗布した後、これらをベース部32の成形用金型にインサートし、磁性導電体1を分散した液状ゴムを成形用金型のキャビティーに注入する。成形用金型に磁場をかけ磁性導電体1を配向させて導通部17を形成した後、液状ゴムを加熱硬化させて、ベース部32の形成と同時に金属板88を一体化する。こうしてコネクタ81を得る。
コネクタ81の実装方法について説明する。プリント回路基板2を用意し、回路パターン3の上にコネクタ81を置く。そして手作業にて、金属板88の側面支持部88bに対しはんだ5による固定を行い実装することができる。本実施形態の導通部17は回路パターン3と接して電気的に接続される。また他の実装方法として、コネクタ31と同様に、プリント回路基板2を用意し、回路パターン3のペースト状はんだ5の上にコネクタ81を置き、リフロー炉に投入してコネクタ81をプリント回路基板2に実装することができる。
コネクタ81によれば、金属板88が側面支持部88bを有するため、この側面支持部88bを利用してコネクタ81をはんだ5による固定をすることができ、手作業でのはんだ5による固定を容易にすることができる。
さらに、金属板88が「形状保持シート」であるため、下面支持部88aと側面支持部88bとでなる角部及び上面支持部88cと側面支持部88bとでなる角部で金属板88の剛性を高めることができ、ベース部32を変形し難くすることができる。よってベース部32を取扱い易くすることができる。
第9実施形態〔図24,図25〕
第9実施形態のコネクタ91を図24,図25に示す。図24はコネクタ91の平面図、図25はコネクタ91のSE−SE線断面図である。第9実施形態のコネクタ91が第8実施形態のコネクタ81と異なるのは、ベース部92の構成である。その他の構成及びその作用、効果はコネクタ81と同じである。
ベース部92はベース部32と同様に、絶縁性のゴム状弾性体でなる「弾性シート」であり、平面視で矩形状に形成されている。ベース部32と異なる点は、接続突起が無く、上面92a及び下面92cの短辺側の縁辺りに長辺間に亘る直線状の段差面92gが形成され、この段差面92gにベース部92の側面92eを覆う金属板88が固着している。そして、上面92aには導通部17の一端が露出し、下面92cには導通部17は他端が露出している。即ち、導通部17の一端がコネクタ91の上側電極面91aを形成し、他端がコネクタ91の下側電極面91bを形成している。
コネクタ91の製造方法について説明する。先ず金属板88を形成する。そして金属板88のベース部92との固着面にプライマーを塗布した後、2つの金属板88をベース部92の成形用金型にインサートし、磁性導電体1を分散した液状ゴムを成形用金型のキャビティーに注入する。成形用金型に磁場をかけ磁性導電体1を配向させて導通部17を形成した後、液状ゴムを加熱硬化させて、ベース部92の形成と同時に金属板88を一体化する。こうしてコネクタ91を得る。
コネクタ91の実装方法について説明する。プリント回路基板2を用意し、回路パターン3の上にコネクタ91を置く。そして手作業にて、金属板88の側面支持部88bに対しはんだ5による固定を行い実装することができる。本実施形態の導通部17は回路パターン3と接して電気的に接続される。また他の実装方法として、コネクタ31と同様に、プリント回路基板2を用意し、回路パターン3のペースト状はんだ5の上にコネクタ91を置き、リフロー炉に投入してコネクタ91をプリント回路基板2に実装することができる。
コネクタ91によればコネクタ81と同様に、金属板88の側面支持部88bを利用してコネクタ91をはんだ5による固定をすることができ、手作業でのはんだ5による固定を容易にすることができる。
さらに、金属板88が「形状保持シート」であるため、ベース部92を変形し難くすることができる。よってベース部92を取扱い易くすることができる。
第9実施形態の変形例〔図26〕
第9実施形態のコネクタ91ではベース部92の上面92a及び下面92cに形成した段差面92gを長辺間に亘る直線状とする例を示したが、図26で示すように、変形例のコネクタ95ではベース部96の上面96aに形成する段差面96gを長辺間に亘るクランク状とし、金属板98の上面支持部98cにその段差面96gに対応する突片98dを形成することができる。2つの金属板98の各突片98dは上面96aの略中央にまで達し、導通部17を挟んで行き違うように延在している。
このようにすれば、突片98dの剛性により、平面視における矩形状のベース部92の短辺と略平行なベース部92の折れ曲がりを起き難くすることができる。
なお、本変形例では、金属板98の突片98dをベース部92の上面92aに形成したが、下面92c、あるいは上面92a及び下面92cに形成することができる。
第10実施形態〔図27,図28〕
第10実施形態のコネクタ101を図27,図28に示す。図27はコネクタ101の平面図、図28はコネクタ101のSF−SF線断面図である。第10実施形態のコネクタ101が第2実施形態のコネクタ21と異なるのは、金属板18に替えて金属板88を備える構成である。その他の構成及びその作用、効果はコネクタ21と同じである。そしてコネクタ101では、導通部17の一端がコネクタ101の上側電極面101aを形成し、他端がコネクタ101の下側電極面101bを形成している。
コネクタ101の製造方法について説明する。先ず金属板88を形成する。そして金属板88のベース部22との固着面にプライマーを塗布した後、2つの金属板88をベース部22の成形用金型にインサートし、ベース部22と金属板88とを一体成形する。そして、ゴム状弾性体23の成形用金型に金属板88と一体のベース部22をインサートし、磁性導電体1を分散した液状ゴムを注入する。ゴム状弾性体23の成形用金型に磁場をかけ磁性導電体1を配向させて導通部17を形成した後、液状ゴムを加熱硬化させて、ゴム状弾性体23の形成と同時にベース部22と一体化する。こうしてコネクタ101を得る。
コネクタ101の実装方法について説明する。プリント回路基板2を用意し、回路パターン3の上にコネクタ101を置く。そして手作業にて、金属板88の側面支持部88bに対しはんだ5による固定を行い実装することができる。本実施形態の導通部17は回路パターン3と接して電気的に接続される。また他の実装方法として、コネクタ21と同様に、プリント回路基板2を用意し、回路パターン3のペースト状はんだ5の上にコネクタ101を置き、リフロー炉に投入してコネクタ101をプリント回路基板2に実装することができる。
コネクタ101によれば、金属板88が側面支持部88bを有するため、この側面支持部88bを利用してコネクタ101をはんだ5による固定をすることができ、手作業でのはんだ5による固定を容易にすることができる。
本発明は、移動体通信機器、AV機器、車載電装機器、電気機器などの各種電子機器の内部で、電気的に接続するために用いられ、且つ、リフロー炉での実装用途に適したコネクタに関するものであるから、情報通信機器産業、家電機器産業、車載電装機器産業及びこれらの関連産業において利用可能である。
1 磁性導電体
2 プリント回路基板
3 回路パターン
4 絶縁層
5 はんだ
11 コネクタ(第1実施形態)
11a 上側電極面
11b 下側電極面
12 ベース部
12a 上面
12b 接続突起
12c 下面
12e 側面
13 導通部
14 金属板(形状保持シート)
15 コネクタ(第1実施形態の第1変形例)
16 コネクタ(第1実施形態の第2変形例)
16a 上側電極面
16b 下側電極面
17 導通部
18 金属板(形状保持シート)
18a 透孔
21 コネクタ(第2実施形態)
21a 上側電極面
21b 下側電極面
22 ベース部
22a 上面
22b 透孔
22c 下面
23 ゴム状弾性体
23a 接続突起
31 コネクタ(第3実施形態)
31a 上面電極面
31b 下面電極面
32 ベース部
32a 上面
32b 接続突起
32c 下面
32e 側面
33 樹脂フィルム(形状保持シート)
33a 透孔
41 コネクタ(第4実施形態)
41a 上面電極面
41b 下面電極面
42 ベース部
42a 上面
42b 接続突起
42d 接続突起
47 導通部
51 コネクタ(第5実施形態)
51a 上面電極面
51b 下面電極面
54 金属板(形状保持シート)
54a 下面支持部
54b 側面支持部
55 コネクタ(第5実施形態の変形例)
56 金属板
56b 側面支持部
61 コネクタ(第6実施形態)
61a 上面電極面
61b 下面電極面
62 ベース部
62a 上面
62b 接続突起
62c 下面
62f 受容溝
63 樹脂フィルム(形状保持シート)
63a 透孔
63b 折込突起
68 金属板(形状保持シート)
68a 透孔
68b 折込突起
71 コネクタ(第7実施形態)
71a 上面電極面
71b 下面電極面
72 ベース部
72a 上面
72c 下面
72e 側面
73 樹脂成形体
73a 透孔
73b 小透孔
73c 下面
73d 側面
74 ゴム状弾性体
74a 本体部
74b 上側被覆部
74c 下側被覆部
74d 接続突起
78 金属板
78a 下面支持部
78b 側面支持部
79 導通部
79a 上側配向導通部
79b 下側配向導通部
79c 金属導通部
81 コネクタ(第8実施形態)
81a 上面電極面
81b 下面電極面
88 金属板
88a 下面支持部
88b 側面支持部
88c 上面支持部
91 コネクタ(第9実施形態)
91a 上面電極面
91b 下面電極面
92 ベース部
92a 上面
92c 下面
92e 側面
92g 段差面
95 コネクタ(第9実施形態の変形例)
96 ベース部
96a 上面
96g 段差面
98 金属板
98c 上面支持部
98d 突片
101 コネクタ(第10実施形態)
101a 上面電極面
101b 下面電極面

Claims (8)

  1. ゴム状弾性体またはゴム状弾性体と樹脂材でなる絶縁性のベース部と、該ベース部の厚み方向に貫通し導電粒子若しくは金属柱またはこれらの双方でなる柱状の導通部と、を備えており、導通部をその一端側と他端側から軸方向に沿って接続対象部材で押圧することで接続対象部材どうしを相互に導通接続するコネクタにおいて、
    導通部が露出する表面の少なくとも一方面に、その面を構成する一辺から隣り合わない他辺にまで達してベース部の不規則な変形を抑制する金属板を備え、
    前記導通部が金属板の表面から突出していないことを特徴とするコネクタ。
  2. ゴム状弾性体またはゴム状弾性体と樹脂材でなる絶縁性のベース部と、該ベース部の厚み方向に貫通し導電粒子若しくは金属柱またはこれらの双方でなる柱状の導通部と、を備えており、導通部をその一端側と他端側から軸方向に沿って接続対象部材で押圧することで接続対象部材どうしを相互に導通接続するコネクタにおいて、
    導通部が露出する表面の少なくとも一方面に、その面を構成する一辺から隣り合わない他辺にまで達してベース部の不規則な変形を抑制する金属板を備え、
    金属板が導通部と接していることを特徴とするコネクタ。
  3. ゴム状弾性体またはゴム状弾性体と樹脂材でなる絶縁性のベース部と、該ベース部の厚み方向に貫通し導電粒子若しくは金属柱またはこれらの双方でなる柱状の導通部と、を備えており、導通部をその一端側と他端側から軸方向に沿って接続対象部材で押圧することで接続対象部材どうしを相互に導通接続するコネクタにおいて、
    導通部が露出する表面の少なくとも一方面に、その面を構成する一辺から隣り合わない他辺にまで達してベース部の不規則な変形を抑制する金属板を備え、
    金属板が、プリント回路基板の回路パターンとはんだ付けされることを特徴とするコネクタ。
  4. ゴム状弾性体またはゴム状弾性体と樹脂材でなる絶縁性のベース部と、該ベース部の厚み方向に貫通し導電粒子若しくは金属柱またはこれらの双方でなる柱状の導通部と、を備えており、導通部をその一端側と他端側から軸方向に沿って接続対象部材で押圧することで接続対象部材どうしを相互に導通接続するコネクタにおいて、
    導通部が露出する表面の少なくとも一方面に、その面を構成する一辺から隣り合わない他辺にまで達してベース部の不規則な変形を抑制する金属板を備え、
    金属板がベース部の全下面を覆うように固着されていることを特徴とするコネクタ。
  5. ゴム状弾性体またはゴム状弾性体と樹脂材でなる絶縁性のベース部と、該ベース部の厚み方向に貫通し導電粒子若しくは金属柱またはこれらの双方でなる柱状の導通部と、を備えており、導通部をその一端側と他端側から軸方向に沿って接続対象部材で押圧することで接続対象部材どうしを相互に導通接続するコネクタにおいて、
    導通部が露出する表面の少なくとも一方面に、その面を構成する一辺から隣り合わない他辺にまで達してベース部の不規則な変形を抑制する金属板を備え、
    金属板が透孔を有し、導通部の一端が透孔に貫入して下面側に露出し、金属板と面一な面を形成していることを特徴とするコネクタ。
  6. ゴム状弾性体またはゴム状弾性体と樹脂材でなる絶縁性のベース部と、該ベース部の厚み方向に貫通し導電粒子若しくは金属柱またはこれらの双方でなる柱状の導通部と、を備えており、導通部をその一端側と他端側から軸方向に沿って接続対象部材で押圧することで接続対象部材どうしを相互に導通接続するコネクタにおいて、
    導通部が露出する表面の少なくとも一方面に、その面を構成する一辺から隣り合わない他辺にまで達してベース部の不規則な変形を抑制する金属板を備え、
    金属板より厚み方向に突出し端面に導通部が露出する接続突起を設け、この接続突起の金属板からの突出高さを、プリント回路基板の回路パターンにはんだ付けするそのはんだの厚みに対応した0.05mm〜0.2mmとすることを特徴とするコネクタ。
  7. 金属板が、ベース部の側面に延在する請求項1〜請求項6何れか1項記載のコネクタ。
  8. 金属板が、隣り合う導通部を隔てるベース部内に突入する突出部を備える請求項1〜請求項7何れか1項記載のコネクタ。
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