JP5639091B2 - ジッパーテープおよびジッパーテープ付包装袋 - Google Patents

ジッパーテープおよびジッパーテープ付包装袋 Download PDF

Info

Publication number
JP5639091B2
JP5639091B2 JP2011553865A JP2011553865A JP5639091B2 JP 5639091 B2 JP5639091 B2 JP 5639091B2 JP 2011553865 A JP2011553865 A JP 2011553865A JP 2011553865 A JP2011553865 A JP 2011553865A JP 5639091 B2 JP5639091 B2 JP 5639091B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base
zipper tape
seal
bag body
thick
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011553865A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2011099516A1 (ja
Inventor
玉置 智彦
智彦 玉置
修一 後藤
修一 後藤
道夫 茂上
道夫 茂上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Unitech Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Unitech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Unitech Co Ltd filed Critical Idemitsu Unitech Co Ltd
Priority to JP2011553865A priority Critical patent/JP5639091B2/ja
Publication of JPWO2011099516A1 publication Critical patent/JPWO2011099516A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5639091B2 publication Critical patent/JP5639091B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D33/00Details of, or accessories for, sacks or bags
    • B65D33/16End- or aperture-closing arrangements or devices
    • B65D33/25Riveting; Dovetailing; Screwing; using press buttons or slide fasteners
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D33/00Details of, or accessories for, sacks or bags
    • B65D33/16End- or aperture-closing arrangements or devices
    • B65D33/25Riveting; Dovetailing; Screwing; using press buttons or slide fasteners
    • B65D33/2508Riveting; Dovetailing; Screwing; using press buttons or slide fasteners using slide fasteners with interlocking members having a substantially uniform section throughout the length of the fastener; Sliders therefor
    • B65D33/2516Riveting; Dovetailing; Screwing; using press buttons or slide fasteners using slide fasteners with interlocking members having a substantially uniform section throughout the length of the fastener; Sliders therefor comprising tamper-indicating means, e.g. located within the fastener
    • B65D33/2525Riveting; Dovetailing; Screwing; using press buttons or slide fasteners using slide fasteners with interlocking members having a substantially uniform section throughout the length of the fastener; Sliders therefor comprising tamper-indicating means, e.g. located within the fastener located between the fastener and the product compartment
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D33/00Details of, or accessories for, sacks or bags
    • B65D33/16End- or aperture-closing arrangements or devices
    • B65D33/25Riveting; Dovetailing; Screwing; using press buttons or slide fasteners
    • B65D33/2508Riveting; Dovetailing; Screwing; using press buttons or slide fasteners using slide fasteners with interlocking members having a substantially uniform section throughout the length of the fastener; Sliders therefor
    • B65D33/2516Riveting; Dovetailing; Screwing; using press buttons or slide fasteners using slide fasteners with interlocking members having a substantially uniform section throughout the length of the fastener; Sliders therefor comprising tamper-indicating means, e.g. located within the fastener
    • B65D33/2533Riveting; Dovetailing; Screwing; using press buttons or slide fasteners using slide fasteners with interlocking members having a substantially uniform section throughout the length of the fastener; Sliders therefor comprising tamper-indicating means, e.g. located within the fastener the slide fastener being located between the product compartment and the tamper indicating means
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T24/00Buckles, buttons, clasps, etc.
    • Y10T24/45Separable-fastener or required component thereof [e.g., projection and cavity to complete interlock]
    • Y10T24/45152Each mating member having similarly shaped, sized, and operated interlocking or intermeshable face
    • Y10T24/45157Zipper-type [e.g., slider]
    • Y10T24/45168Zipper-type [e.g., slider] for container [e.g., bag]

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Bag Frames (AREA)
  • Slide Fasteners (AREA)

Description

本発明は、ジッパーテープおよびこのジッパーテープを備えたジッパーテープ付包装袋に関する。
従来、袋体の内面にジッパーテープが接着されたジッパーテープ付包装袋(以下、「包装袋」と略記する場合がある)が知られている。このような包装袋に内容物として粉体や液体を充填した場合、輸送中にジッパーよりもトップシール側に内容物が漏れ出す場合がある。そこで、内容物の漏れ出しを防止するために、ジッパーテープと内容物の間に、隔離構造をもったジッパーテープ及びジッパーテープ付包装袋が知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
ジッパーテープに設けられる隔離構造としては、例えば、ジッパーテープの一部を容易に切断が可能な切断部、あるいは袋体内面から容易に剥離可能なシールが知られている。包装袋を開封する際に、切断部を切断、あるいは剥離して、内容物を取り出すことができる。
特許文献1には、雄部材の帯状基部の内容物側に幅広のシール基部が設けられ、このシール基部に線状の切断部が設けられた包装袋が開示されている。包装袋は、線状の切断部が雌部材の帯状基部の端部に接着されることにより密封される。そして、包装袋は、チャックテープを開くときの力で線状の切断部が切断され、開封される。
特許文献2には、雄部材の帯状基部の内容物側に肉薄で線状の切断部が設けられ、この切断部が切断されることにより、包装袋が開封される点が開示されている(特許文献2中の図10など)。
特許文献3には、嵌合具の雄型側と雌型側との非開封側フランジ部分の先端部が接合された接合部分が切断部として設けられ、この接合部分を切り離すことで包装用袋体が開封される点が開示されている。また、特許文献3には、雄型側および雌型側の先端部に断面三角形状の突起物が形成され、切断部に応力が集中する点が開示されている。
特開2008−24324号公報 国際公開2004/050487号公報 特開2006−51987号公報
しかしながら、特許文献1,2に記載のような構成では、切断部が線状に形成されているため、雄部材および雌部材の帯状基部あるいはシール基部を袋体内面にシールする際、シール基部と切断部を位置合わせすることが難しい。このため、切断部が直接袋体内面に接着したり、帯状基部とシール基部が接着したりするおそれがある。このような場合、切断部の切断性が阻害されるという不都合が生じるおそれがある。
また、特許文献3に記載のような構成では、少なくとも突起状物の一方が袋本体フィルムに固着していないと、切断部に開封するのに充分な応力を受けられないおそれがある。このため、切断部が切断されにくいという不都合が生じるおそれがある。
本発明の目的は、開封が容易で良好な封止性が得られるジッパーテープおよびジッパーテープ付包装袋を提供することである。
本発明のジッパーテープは、係脱可能に係合して袋体の内部に収納空間を形成する咬合部と、この咬合部に連接されて前記袋体の内面に接着可能な帯状基部と、を有する一対の雄部材および雌部材を備えたジッパーテープであって、一方の帯状基部は、その収納空間側の一縁部に該帯状基部より肉厚に形成された肉厚部と、この肉厚部の前記収納空間側の一縁部に連接され、前記一方の帯状基部より肉薄に形成された切断部と、この切断部の前記収納空間側の一縁部に連接され、前記一方の帯状基部より肉厚に形成され、他方の帯状基部が取り付けられる前記袋体の内面に取り付けられるシール基部と、を備え、前記肉厚部は、前記シール基部が前記袋体の内面に取り付けられる強度よりも小さい強度で、前記他方の帯状基部が取り付けられる前記袋体の内面に取り付けられ、前記切断部は、前記袋体の内面に離間して前記収納空間と外部を隔てる帯状で、前記シール基部が前記袋体の内面に取り付けられる強度よりも小さい強度に形成されたことを特徴とする。
本発明では、前記肉厚部および前記シール基部は、略同一の厚さ寸法に形成された構成とすることが好ましい。
本発明では、前記肉厚部は、前記袋体の内面に向けて次第に幅狭状に形成された構成とすることが好ましい。
本発明では、前記肉厚部および前記シール基部は、前記切断部を介して互いに対向する面が、略平行で、かつ、前記取り付けられる袋体の内面に対して略垂直に形成された構成とすることが好ましい。
本発明に記載のジッパーテープ付包装袋は、収納空間を形成する開口部を有した袋体の内面に本発明に記載のジッパーテープを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ジッパーテープが取り付けられ収納空間に被収容物が収容された袋体に、仮に外部または袋内部からの圧力が加わっても、肉厚部と切断部とシール基部と袋体の内面とが略密封するので圧力の緩衝領域となる。このため、開封時に容易に切断される切断部でも、外部または袋内部からの圧力により切断部が延びて、収納空間を外部と隔てる封止性、特に水密性が損なわれる不都合を防止できる。したがって、良好な開封性と十分な封止性との双方を提供することができる。
本発明の第1実施形態のジッパーテープ付包装袋を示す正面図。 図1のII−II断面図で、雄部材と雌部材が咬合した状態を示す断面図。 図2において、ジッパーテープのシール基部を拡大して示す拡大断面図。 図2において、雄部材と雌部材の咬合を開放した状態を示す断面図。 図2において、切断部を切断させ開封した状態を示す断面図。 前記ジッパーテープ付包装袋に被収納物を封止する状況を示す断面図。 前記被収納物の封止に用いるシールバーを示す斜視図。 前記シールバーで封止する状況を示す一部を切り欠いた斜視図。 第二実施形態のジッパーテープ付包装袋のジッパーテープを拡大して示す拡大斜視図。 第三実施形態のジッパーテープ付包装袋の雄部材と雌部材が咬合した状態を示す断面図。 第四実施形態のジッパーテープ付包装袋の雄部材と雌部材が咬合した状態を示す断面図。 第五実施形態のジッパーテープ付包装袋の雄部材と雌部材が咬合した状態を示す断面図。
[第一実施形態]
以下、本発明の第一実施形態のジッパーテープ付包装袋(以下、単に「包装袋」とすることもある)を、図面を参照して説明する。
なお、本発明の包装袋は、被収容物である内容物として液体を充填する場合に好適に利用できるが、粉末や固体、ゲルなどを充填してもよい。また、雌部材側に肉厚部、切断部およびシール基部を設けた例示を示すが、雄部材側に設けてもよい。
(ジッパーテープ付包装袋の構成)
本実施形態の包装袋1は、図1および図2に示すように、包材となる基材フィルム11を重ね合わせて、その周縁にサイドシール基部12およびトップシール基部13を形成することによって形成される袋体10を備えている。袋体10の開口部14の内面10Aには、咬合部23と、当該咬合部23と連接する雄側帯状基部211および雌側帯状基部221とから構成される一対の雄部材21および雌部材22を備えたジッパーテープ20が取り付けられている。このジッパーテープ20は、一方のサイドシール基部12から他方のサイドシール基部12にわたって帯状に袋体10にシールされている。また、ジッパーテープ20の咬合部23は、包装袋1の内部に収納空間15を区画形成する。
なお、この包装袋1は、図1〜3では図示しない内容物が袋体10の下方向から収納された後、袋体10の下辺をシールすることにより密封状態とされる。
また、使用者は、開封時には開口部14を切って開封し、ジッパーテープ20で再封するようにする。
また、ジッパーテープ20は、図2にその断面構成を示すように、熱可塑性樹脂からなる一方の帯状の雄部材21と、この雄部材21と咬合する他方の雌部材22とを備えている。
ここで、雄部材21は、袋体10に対してシールされる雄側帯状基部211と、断面が略やじり形状の頭部212、およびこの雄側帯状基部211と頭部212を連結する連結部213により一体的に形成されている。
また、雌部材22は、雄部材21と同様に、袋体10に対してシールされる雌側帯状基部221と、この雌側帯状基部221と連結して形成される断面が円弧形状の第1のフック部222および第2のフック部223を備えている。第1のフック部222と第2のフック部223は、対向して雄部材21の頭部212が係脱可能な凹溝形状を構成する。
また、雄部材21の雄側帯状基部211は、内面10Aに略対向してシールされる基部対向面211Aと、基部対向面211Aと反対側で咬合部23側の咬合部形成面211Bとを有する。また、雌部材22の雌側帯状基部221は、内面10Aに略対向してシールされる基部対向面221Aと、この基部対向面221Aと反対側で咬合部23側の咬合部形成面221Bとを有する。
そして、ジッパーテープ20は、雄部材21の頭部212と雌部材22の第1のフック部222および第2のフック部223とが咬合部23を構成する。これらが咬合または離れることにより、包装袋1が封止または開封される。
雌部材22と一体的に形成されている雌側帯状基部221は、図2および図3に示すように、袋体10の収納空間15側の一縁部224に、雌側帯状基部221よりも肉厚とされた肉厚部31を有する。
この肉厚部31の収納空間15側の端部には、肉厚部31よりも肉薄に形成され、かつ、収納空間15と外部を隔てる帯状の切断部32が連接されている。
切断部32の収納空間15側の端部には、雌側帯状基部221よりも肉厚に形成され、かつ、内面10Aにシールされたシール基部33が連接されている。
肉厚部31は、咬合部形成面221Bから突出するように、雌側帯状基部221より肉厚に、一方のサイドシール基部12から他方のサイドシール基部12に亘って帯状に形成されている。肉厚部31は、シール基部33と略同一の厚さ寸法に形成されている。
肉厚部31の厚さ寸法は、250μm以上550μm以下が好ましく、350μm以上450μm以下がさらに好ましい。肉厚部31の厚さ寸法が250μm未満の場合、包装袋1を開封する際の応力が切断部32に集中しにくくなる。一方、肉厚部31の厚さ寸法が550μmを超えると、サイドシール基部12を形成しにくくなる。
また、肉厚部31は、咬合部形成面221Bに対向する袋体10の内面10Aに向けて次第に幅狭状、すなわち突出する先端側の幅が次第に狭くなる断面台形状に形成されている。
そして、この肉厚部31は、先端面311が対向する内面10Aにシールされる。この取り付けられた状態で、肉厚部31の切断部32が連設する端面312は、内面10Aに対して略垂直となるように形成されている。そして、肉厚部31の内面10Aへのシールは、シール基部33の内面10Aへのシール強度よりも小さい強度である。このシール強度は、例えば図1に示すように、切断部32の長さ方向(図1の左右方向)で破線状にシールされる部分シール部311Aにより、シール基部33のシール面積(後述する接着部331Aのシール面積)より小さいシール面積とするなどにより調整される。
また、肉厚部31は、先端面311の外部側の縁から雄側帯状基部211の収納空間15側の端部までの距離が、0.5mm以上となるように形成されている。すなわち、0.5mmよりも狭くなると、肉厚部31を内面10Aにシールする際、肉厚部31と雄側帯状基部211が接着して良好な開封感が得られなくなったり、場合により開封できなくなったりするおそれがあるためである。そして、肉厚部31は、断面台形状における先端面311の外部側の一縁側が、雄側帯状基部211から離間するように斜面313になっており、シールする際に雄側帯状基部211に接着する不都合を防止できる。
切断部32は、一方のサイドシール基部12から他方のサイドシール基部12に亘って帯状で、肉厚部31の端面312に対して直交する方向(図3の上下方向)に延出する帯状に形成されている。この切断部32は、シール基部33の内面10Aへのシール強度よりも小さい強度、すなわちシール基部33が袋体10の内面10Aから剥離する前に、切断部32が切断されるように形成されている。具体的には、切断部32の厚み寸法は、10μm以上80μm以下であることが好ましく、30μm以上60μm以下がさらに好ましい。切断部32の厚さ寸法が10μm未満の場合、包装袋1が落下した際の衝撃などの外部からの圧力で切断される場合がある。一方、切断部32の厚さ寸法が80μmを超えると、開封時に手の力で切断部32を切断することが困難になる場合がある。なお、切断部32の強度は、一方のサイドシール基部12から他方のサイドシール基部12に亘る方向で所定間隔に肉薄の部分を点在させるなど、単に全体的な厚さ寸法を上述したような範囲に設定する場合に限られない。
また、切断部32の幅寸法、すなわちジッパーテープ20の長手方向と略直交する方向(図3の上下方向)の寸法が0.3mm以上1.5mm以下であることが好ましく、0.8mm以上1.2mm以下がさらに好ましい。切断部32の幅寸法が0.3mm未満の場合、ジッパーテープ20を袋体10にシールする際、切断部32が雄部材21の雄側帯状基部211や内面10Aに接着しないように位置合わせを行うことが難しくなるおそれがある。一方、切断部32の幅寸法が1.5mmを超えると、切断部32を切断する際、切断部32が延びて切断が困難になるおそれがある。
シール基部33は、一方のサイドシール基部12から他方のサイドシール基部12に亘って帯状で、断面矩形状に形成されている。
そして、シール基部33は、内面10Aにシールされるシール面331が肉厚部31における内面10Aにシールされる先端面311と略同一面(図6参照)となるように形成されている。このシール面331には、櫛状に内面10Aに接着される接着部331Aが設けられている。この接着部331Aは、図1に示すように、切断部32の長さ方向(図1の左右方向)に沿って直線状にシールされる直線シール面331A1と、この直線シール面331A1に連続しシール基部33の端面333が破線状にシールされる複数の端部シール面331A2と、を有している。ここで、直線シール面331A1により内容物の漏出が防止され、複数の端部シール面331A2により、切断部32に応力が集中するようになっている。
また、シール基部33は、切断部32が連設する端面333が、対向する肉厚部31の端面312と略平行で、かつ、袋体10の内面10Aに対して略垂直となるように形成されている。
ここで、本実施形態のジッパーテープ20を構成する雄部材21は、雄側帯状基部211と連続する頭部212および連結部213を、共押出成形法により一体化して得ることができる。同様に、雌部材22も、雌側帯状基部221と連続する第1のフック部222および第2のフック部223を、共押出成形法により一体化して得ることができる。ジッパーテープ20をこのような共押出法により成形すれば、製造工程を簡略化でき、製造コストを低くでき、ジッパーテープ20を連続的に安定して製造することができる。
このようなジッパーテープ20の雄部材21、雌部材22は、ポリエチレンやポリプロピレンでよいが、伸びにくいポリプロピレンで構成されていることが好ましい。具体的には、ホモポリプロピレン、ブロックポリプロピレン、ランダムポリプロピレン(RPP)、プロピレン−エチレン−ブテン1ランダム三元共重合体、ポリオレフィン系特殊軟質樹脂などの熱可塑性樹脂や、これらの樹脂を混合した混合物を使用することができる。
なお、ジッパーテープ20を構成する樹脂としてランダムポリプロピレン(RPP)を使用する場合にあっては、このRPPのメルトフローレート(MFR)は、0.5〜20g/10分であることが好ましく、1〜15g/10分であることが特に好ましい。
ランダムポリプロピレンのMFRが0.5g/10分より小さいと、雄側帯状基部211および雌側帯状基部221と連続して一体的に形成される咬合部23の押出成形性が悪くなる場合がある。一方、MFRが20g/10分より大きいと、雌部材22の第1のフック部222および第2のフック部223の先端が閉じやすくなったり、雄部材21の連結部213が倒れやすくなったりするので、再開閉可能な所定の形状に押し出すことが困難になる場合がある。
このような構成のジッパーテープ20を、袋体10を形成する基材フィルム11にシールさせ、当該基材フィルム11を製袋することにより、図1に示すような包装袋1を得ることができる。
ここで、袋体10を形成する包材である基材フィルム11としては、基材層112にシーラント層111を積層した構成の積層フィルムを使用することが好ましいが、要求される性能に応じて、基材層112とシーラント層111との間に、中間層として図示しないガスバリアー層、遮光層、強度向上層などを積層した構成の積層フィルム層を使用してもよい。
基材層112には、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPPフィルム)のほか、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)、二軸延伸ポリエチレンナフタレートフィルムなどの二軸延伸ポリエステルフィルムや、ナイロン6、ナイロン66、MXD6(ポリメタキシリレンアジパミド)などの二軸延伸ポリアミドフィルムなどを好適に使用することができるが、必要に応じて各種エンジニアリングプラスチックフィルムを使用することもできる。また、これらは単独で使用してもよく、また、複数を組み合わせて積層して使用することもできる。
中間層をガスバリアー層とする場合、中間層には、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(EVOH)、ポリアクリロニトリル(PAN)などのフィルムのほか、アルミニウム箔、あるいは、シリカ、アルミナ、アルミニウムなどの蒸着層やPVDCの塗膜層を使用することができる。
また、シリカ、アルミナ、アルミニウムなどの蒸着層やPVDCの塗膜層を使用する場合は、基材層112の袋体10の内面10Aに蒸着または塗布して形成してもよい。また、別の二軸延伸ナイロンフィルム(ONyフィルム)、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPPフィルム)などに蒸着または塗布して形成しておいて、そのフィルムを中間層に積層してもよい。
これらのうち、アルミニウム箔とアルミニウム蒸着層は、不透明であるため遮光層を兼ねることもできる。
基材層112と中間層のフィルムの積層には、公知のドライラミネーション法または押し出しラミネーション法(サンドイッチラミネーション法)を用いることができる。
最内層のシーラント層111には、ポリプロピレン(CPP)などを使用することができる。
なお、シーラント層111の積層は、上記の樹脂をフィルム状に製膜し、ドライラミネーション法または押出ラミネーション法で積層してもよく、また、前記の樹脂を押し出しコートして積層することもできる。
また、本実施形態の包装袋1は、例えば、ジッパーテープ付け三方シール製袋機などを用いて簡便に製造することができる。
なお、この場合のシール条件(温度、圧力等)は、ジッパーテープ20、および袋体10を形成する基材フィルム11を構成する樹脂の種類などに応じて適宜決定することができる。
(ジッパーテープ付包装袋の開封動作)
次に、図2、4、5を用いて本実施形態の包装袋1の開封の状態を説明する。
図2の状態では、ジッパーテープ20の雄部材21と雌部材22は咬合している状態である。この状態では、図2における咬合部23の下側(収納空間15側)にあってはシール基部33における接着部331Aと、袋体10の内面10Aとがシールされている。このため、気密性、水密性が保持され、例えば搬送途中などにおいてジッパーテープ20の咬合部23の隙間に液状の内容物が入り込むこともない。
次に、包装袋1から内容物を取り出す場合には、図4に示すように、開口部14を切断して、ジッパーテープ20を開いて咬合部23の咬合状態を解除する。さらに袋体10の上側(収納空間15側と反対側)を開くようにするとその力で、図5に示すように、肉厚部31が袋体10の内面10Aから剥離する。さらに袋体10の上側を開くようにする力により、切断部32に引っ張り力が作用する。この際、接着部331Aの端部シール面331A2により、切断部32側の端面333側が袋体10の内面10Aに垂直となる状態が維持されるので、シール基部33の端面333側が内面10Aから浮き上がることなく、切断部32に効率よく引っ張り力が作用する。この引っ張り力により、切断部32が切断され、肉厚部31とシール基部33とが離れることになる。これにより、包装袋1の内部から内容物を取り出すことができる。
(ジッパーテープ付包装袋の製造装置)
次に、図6〜8を用いて、第1実施形態に係るジッパーテープ付包装袋の製造装置について説明する。
包装袋1の製造に利用される製造装置は、製袋部を備えている。図6は製袋部の要部で被収納物を封止する状況を示すものである。
図6において、製袋部は、図示しない包材送出部から送り出した一対の基材フィルム11の間に、図示しないテープ送出部から送り出したジッパーテープ20を位置させて、テープ貼付部でジッパーテープ20を基材フィルム11にそれぞれヒートシールさせるテープ接着部(図示せず)と、搬送される基材フィルム11を、基材フィルム11の搬送方向に対して所定間隔、すなわち包装袋1の幅方向の寸法に対応した間隔でシールおよび溶断して包装袋1を形成する密封部とを備える。
密封部は、内容物Pが充填されジッパーテープ20が閉じられた包装袋1を挟んで互いに対向配置された一対のシールバー60を備えている。
これらのシールバー60は互いに近接離隔可能で、互いに離反している際に内容物Pが収納された包装袋1が所定位置に保持される。この状態でシールバー60が互いに近接すると、一方のシールバー60が基材フィルム11を介してシール基部33に押圧することになり、このシール基部33に接着部331Aが形成される。
ここで、一方のシールバー60は、図7に示されるように、接着部331Aと同じ連続したくし状の押圧突起60Aを備えている。シール基部33の接着部331Aは、図8に示すように、所定幅で袋体10の幅方向に形成されるとともに、長手方向に所定間隔のくし状に形成される。押圧突起60Aの先端が切断部32を超え、肉厚部31に係るようにシールする。
本実施形態では、ジッパーテープ20の収納空間15側をシールして密封する際、接着部331Aと同じ形状の押圧突起60Aを有するシールバー60を用いることで、接着部331Aを形成することができる。したがって、ジッパーテープ20を開封した力で、容易に肉厚部31の剥離および切断部32の切断ができる包装袋1を作製することができる。
(第一実施形態の作用効果)
前記したような包装袋1によれば、以下に示す効果を奏することができる。
すなわち、上記第一実施形態では、雌側帯状基部221の収納空間15側の一縁部224に肉厚部31を肉厚に設ける。この肉厚部31の収納空間15側に、雌側帯状基部221より肉薄の切断部32を設ける。この切断部32の収納空間15側に、雌側帯状基部221より肉厚で雄側帯状基部211が取り付けられる袋体10の内面10Aにシールされるシール基部33を設ける。そして、肉厚部31を雄側帯状基部211が取り付けられる内面10Aにシール基部33のシール強度より小さいシール強度で取り付けるとともに、切断部32をシール基部33のシール強度より小さい強度で袋体10の内面10Aに離間して収納空間15と外部を隔てる帯状に形成している。
このことにより、肉厚部31と切断部32とシール基部33と袋体10の内面10Aとで囲まれる領域が略密封する状態となる。したがって、ジッパーテープ20が取り付けられ収納空間15に内容物Pが収容された袋体10に、仮に外部または袋内部からの圧力が加わっても、略密封状態の領域が切断部32の収納空間15の面に加わる圧力の緩衝領域となる。このため、開封時に容易に切断される強度に設定した切断部32でも、外部または袋内部からの圧力により例えば切断部32が延びて、次の衝撃時に破れてしまうおそれがあったり、場合によってはピンホールが生じて、収納空間15を外部と隔てる封止性、特に水密性が損なわれたりするなどの不都合を防止できる。したがって、本実施形態によれば、封止性の向上のために切断部32を肉厚に形成して開封性が損なわれなどの不都合を生じることなく、良好な開封性と十分な封止性との双方を提供できる。
さらに、第一実施形態では、肉厚部31とシール基部33とを略同一の厚さ寸法に形成している。
このことにより、シールバー60にて肉厚部31およびシール基部33を熱溶着する際、肉厚部31およびシール基部33にほぼ同時にシールバー60が当接し、肉厚部31の先端面311およびシール基部33のシール面331にそれぞれ設定された圧力が加わり、設定の熱溶着状態で接着できる。
すなわち、いずれか一方が肉厚となると、他方をシールするためにシールバー60をより強く押圧することとなり、切断部32が熱により損傷するおそれがある。また、肉厚部31が肉薄で適切に袋体10にシールされない場合には、袋体10に外部から圧力が加わった際に、切断部32が延びて封止性が損なわれるおそれがある。一方、肉厚部31が肉厚となるとシール強度が増大し、開封時に肉厚部31を袋体10から剥離させる際に大きな力が必要となり、開封感が損なわれるおそれがある。そして、この不都合を解決するためにシールバー60を異なる厚さに対応して形成したのでは、シールバー60の形状が複雑となり、装置コストが増大するとともに、シールの際の位置決めも煩雑となり、包装袋1の製造効率の向上が図れなくなるおそれがある。
このため、上述した本実施形態の構成により、シール基部33のシール強度よりも小さいシール強度で肉厚部31をシールできる構成が、略同一の厚さ寸法に形成する簡単な構成で得られる。
また、第一実施形態では、肉厚部31を袋体10の内面10Aに向けて次第に幅狭状となる断面台形状に形成している。
このことにより、シートシールする際、シールする深さの調整がしやすくなり、シール条件を広く設定できる。
例えば、肉厚部31が先端面311側に次第に幅広状となるように斜面313が逆に傾斜する断面逆台形状の場合、共押出成形法で安定した成形が困難で、製造性の向上が図れなくなる。特に、肉厚部31の端面312が、先端面311側に向けて次第にシール基部33側に近接する断面逆台形状では、シール時に流れ出た樹脂分が切断部32と接着したり、シール基部33と接着したりして、開封感が損なわれるおそれがある。
これらのことから、上述した本実施形態の構成によれば、良好な開封感が得られる構成が共押出成形法で容易に製造できる。
そして、切断部32を、肉厚部31の端面312に対して直交する方向(図3の上下方向)に延出する帯状に形成している。
このため、袋体10に外部から圧力が加わっても、切断部32の全面に略均等に圧力が加わる状態となり、局所的に圧力が強く掛かることによる伸び、さらにはピンホールの発生による水密性の低下などの不都合を防止できる。
さらに、肉厚部31およびシール基部33の袋体10の内面10Aにシールされる面は、略同一面上に位置するように形成されている。そして、肉厚部31よりシール基部33の方が強いシール強度に設計されている。
これを達成する手段として、袋体10の外面側から、くし型状のヒートシールバー60でシールする方法、肉厚部31の樹脂を袋体10のシーラント層111で用いる樹脂と非相溶性のものを用いる方法、および、肉厚部31で用いる樹脂の融点をシール基部33で用いる樹脂の融点より高く設定する方法などが挙げられる。これらの手段を用いることで、肉厚部31よりシール基部33の方が強いシール強度でシールする設計が確実に得られ、良好な開封性が得られるとともに十分な水密性が得られる構成が、容易に形成できる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態を、図面を参照して説明する。
図9は、本発明の第二実施形態に係る包装袋のジッパーテープのシール基部近傍を拡大して示す拡大斜視図である。なお、第二実施形態では、第一実施形態と同一あるいは類似する構成については、説明を省略または簡略化する。
第二実施形態の肉厚部41は、第一実施形態における肉厚部31を、断面略矩形状に形成したものである。この肉厚部41は、雄側帯状基部211が取り付けられる袋体10の内面10Aに対向する面に、先端部が内面10Aに接着される断面三角形状のリブ411を、切断部32の長手方向に沿って二条有している。リブ411は、所定の高さ寸法に形成することが好ましい。具体的には、高さ寸法が5μm未満ではリブの基端の端面もシールされてリブ411を設ける必要性がなくなり、300μmを超えると包装袋1にサイドシール基部12を形成しにくくなるためである。
そして、肉厚部41は、雌側帯状基部221に連続する底面から、リブ411の先端部までの厚さ寸法がシール基部33の厚さ寸法と略同一に形成されている。
また、第二実施形態では、シール基部33の袋体10への接着として、第一実施形態の接着部331Aにおける直線シール面331A1と端部シール面331A2とを分離した構成としている。
この第二実施形態によれば、袋体10と接着するリブ411を設けたため、袋体10とのシール面積の低減によりシール強度が低減し、開封時に大きな力が必要なく、良好な開封感を提供できる。特に、外部からの圧力に対する切断部32の損傷防止の向上のために、切断部32の長手方向に沿って肉厚部41を一連に接着させる場合でも、シール基部33のシール強度より小さいシール強度に接着させることが容易で、かつ良好な開封感を提供できる。
また、第二実施形態の直線シール面331A1と端部シール面331A2とを分離した接着方法でも、第一実施形態と同様に、開封時に切断部32に対して適切に応力集中して切断され、良好な開封感が得られる。
なお、この第二実施形態において、リブ411は、二条に限らず、一条あるいは複数条としてもよい。さらに、リブ411は、直線上に限らず、波形状あるいは破線状などとしてもよい。また、シール基部33の接着部331Aは、第一実施形態のくし状とするなど、いずれの接着方法でもよい。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態を、図面を参照して説明する。
図10は、本発明の第三実施形態に係る包装袋におけるジッパーテープの雄部材と雌部材が咬合した状態を示す断面図である。第三実施形態についても、上述した各実施形態と同一もしくは類似の構成については、説明を省略または簡略化する。
第三実施形態の切断部42は、第二実施形態における切断部32を、肉厚部41およびシール基部33の対向方向である袋体10の内面10Aと交差する平面に形成したものである。なお、外部から圧力が加わった際に、圧力集中を防止するために、鋭角となるシール基部33との連設部分を断面円弧状に湾曲する湾曲面421を設けることが好ましい。
この構成でも、第二実施形態と同様に、開封時の良好な開封感を提供できるとともに、外部からの圧力が加わっても切断部42が伸びるなどの損傷を生じることなく、良好な封止性が得られる。
なお、この第三実施形態において、切断部42の平面が傾斜する方向は、この構成に限らず反対となってもよい。また、切断部42が湾曲するなどしてもよい。
[第四実施形態]
次に、本発明の第四実施形態を、図面を参照して説明する。
図11は、本発明の第四実施形態に係る包装袋におけるジッパーテープの雄部材と雌部材が咬合した状態を示す断面図である。第四実施形態についても、上述した各実施形態と同一もしくは類似の構成については、説明を省略または簡略化する。
この第四実施形態の切断部52は、第二実施形態における切断部42を、肉厚部41側になるに従って肉厚に形成したものである。
この構成によれば、切断部52が切断する位置は、最も肉薄となるシール基部33との連設部分となり、製品間での切断位置を一定にでき、開封感のばらつきが生じない。
[第五実施形態]
次に、本発明の第五実施形態を、図面を参照して説明する。
図12は、本発明の第五実施形態に係る包装袋におけるジッパーテープの雄部材と雌部材が咬合した状態を示す断面図である。第五実施形態についても、上述した各実施形態と同一もしくは類似の構成については、説明を省略または簡略化する。
第5実施形態では、第一実施形態における雌部材22の雌側帯状基部221に、開口部14側の先端部に接着基部24を設けている。雌部材22の雌側帯状基部221は、この接着基部24を介して、その咬合部形成面221Bが、雄部材21側の袋体10の内面10Aに接着されている。また、接着基部24と雄部材21の雄側帯状基部211との間には、開封テープ40が取り付けられている。
そして、雌部材22の雌側帯状基部221は、咬合部形成面221Bと反対側の基部対向面221Aが、袋体10の内面10Aと所定の間隙を有しており、袋体10の内面10Aにシールされていない。
この構成では、基部対向面221Aは、袋体10の内面10Aと所定の間隔を有する。このため、収納空間15が広くなり、いわゆるデッドスペースを少なくすることができ、包装袋1は、より多く内容物を収納できる。また、包装袋1の内圧が切断部32により掛かりにくくなり、袋体10の落下衝撃など、外部からの応力が作用しても切断部32の伸びなどの損傷をより防止できる。
[変形例]
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変更、改良などは、本発明に含まれるものである。
包装体1を挟んで互いに対向配置された一対のシールバー60にて肉厚部31,41およびシール基部33を熱溶着させたが、この限りではない。例えば、シールバーは包装体1の片側に一つだけ設けられても良く、また、包装体1の片側に複数設けられても良い。
肉厚部31,41およびシール基部33の接着方法としては、熱溶着に限らず、例えば接着剤などを用いる方法など、いずれの接着方法を利用できる。
その他、本発明の実施における具体的な構造および形状などは、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などとしてもよい。
以下、実施例および比較例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。なお、本発明は実施例などの内容に何ら限定されるものではない。
[実施例1]
MFR7、融点140℃のランダムポリプロピレンを用い、以下の条件で図2の形状のジッパーテープを作製した。
(ジッパーテープの構成)
肉厚部の厚さ寸法:300μm
切断部の厚さ寸法:50μm
切断部の幅寸法:0.5mm
シール基部の厚さ寸法:400μm
(袋体の構成)
袋体を構成する基材フィルムは、二軸延伸ポリエステルフィルム(厚さ寸法12μm)、二軸延伸ナイロンフィルム(厚さ寸法15μm)、キャストポリプロピレンフィルム(60μm)をドライラミネートしたフィルムを用い、図1に示すような袋を作製した。
シール基部のシールは、図8に示すように、1mm幅で袋の幅方向(ジッパーテープの長手方向と直交する方向)にシールするとともに、ジッパーテープの長手方向に1mm幅、10mm間隔のくし状のシールバーで、くしの先端部分が切断部32を超えて肉厚部31に掛かる長さでシールした。
シール基部のシールから収納空間側(底側)の袋内寸を幅180mm、深さ200mmとした。
[実施例2]
実施例1におけるジッパーテープの各部位の寸法を以下の寸法とした以外は、実施例1と同様に包装袋を作製した。
肉厚部の厚さ寸法:500μm
切断部の厚さ寸法:50μm
切断部の幅寸法:0.5mm
シール基部の厚さ寸法:400μm
[実施例3]
実施例1におけるジッパーテープの各部位の寸法を以下の寸法とした以外は、実施例1と同様に包装袋を作製した。
肉厚部の厚さ寸法:400μm
切断部の厚さ寸法:50μm
切断部の幅寸法:0.5mm
シール基部の厚さ寸法:400μm
[比較例1]
MFR7、融点140℃のランダムポリプロピレンで特開2008‐24324号公報(公報中図4)の形状のジッパーテープを作製した。
特開2008−24324号公報(公報中図4)の雄部材の雄側帯状基部(図4中符号321)および雌部材の雌側帯状基部(図4中符号331)の厚さ寸法:150μm
シール基部(公報中符号36):150μm
切断部(公報中線状部(符号35))の厚さ寸法:40μm
切断部の幅寸法:0.1mm
基材フィルムは二軸延伸ポリエステルフィルム(12μm)、二軸延伸ナイロンフィルム(15μm)、キャストポリプロピレンフィルム(60μm)をドライラミネートしたフィルムで、実施例1と同様に図2に示すような袋を作製した。
シール基部のシールは、実施例1と同様に図8に示すように、1mm幅で袋の幅方向にシールするとともに、直交方向に1mm幅、10mm間隔のくし状のシールバーで、くしの先端が切断部を超え、帯状基部に掛かる長さでシールした。
シール基部のシール端面から底側の袋内寸を幅180mm、深さ200mmとした。
[評価]
実施例1〜3、比較例1で作製した包装袋を下記の方法で評価した。その結果を表1に示す。
(評価方法)
(1)切断部を手で開封した。
A:容易に開封可能。
B:抵抗があるが、開封は可能。
C:開封困難。
(2)製袋品に水を400ml封緘し、1.2mの高さからN10で落下させ、切断部が切れるかを確認した。これを全部で50袋について実施した。
A:切れたものなし。
B:1、2袋が切れた。
C:3袋以上切れた。
(3)総合評価
A:全ての評価でA。
B:B1つ。その他はA。
C:Cが1つ以上
Figure 0005639091
本発明は、食品、薬品、医療品、化粧品、雑貨などの各種物品を包装するための包装袋として利用できる。
1……ジッパーテープ付包装袋
10……袋体
10A…内面
14……開口部
15……収納空間
20……ジッパーテープ
21……雄部材
211……雄側帯状基部
22……雌部材
221……雌側帯状基部
23……咬合部
31,41……肉厚部
32,42,52……切断部
33……シール基部

Claims (5)

  1. 係脱可能に係合して袋体の内部に収納空間を形成する咬合部と、この咬合部に連接されて前記袋体の内面に接着可能な帯状基部と、を有する一対の雄部材および雌部材を備えたジッパーテープであって、
    一方の帯状基部は、
    その収納空間側の一縁部に該帯状基部より肉厚に形成された肉厚部と、
    この肉厚部の前記収納空間側の一縁部に連接され、前記一方の帯状基部より肉薄に形成された切断部と、
    この切断部の前記収納空間側の一縁部に連接され、前記一方の帯状基部より肉厚に形成され、他方の帯状基部が取り付けられる前記袋体の内面に取り付けられるシール基部と、を備え、
    前記肉厚部は、前記シール基部が前記袋体の内面に取り付けられる強度よりも小さい強度で、前記他方の帯状基部が取り付けられる前記袋体の内面に取り付けられ、
    前記切断部は、前記袋体の内面に離間して前記収納空間と外部を隔てる帯状で、前記シール基部が前記袋体の内面に取り付けられる強度よりも小さい強度に形成された
    ことを特徴とするジッパーテープ。
  2. 請求項1に記載のジッパーテープであって、
    前記肉厚部および前記シール基部は、略同一の厚さ寸法に形成された
    ことを特徴とするジッパーテープ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のジッパーテープであって、
    前記肉厚部は、前記袋体の内面に向けて次第に幅狭状に形成された
    ことを特徴とするジッパーテープ。
  4. 請求項3に記載のジッパーテープであって、
    前記肉厚部および前記シール基部は、前記切断部を介して互いに対向する面が、略平行で、かつ、前記取り付けられる袋体の内面に対して略垂直に形成された
    ことを特徴とするジッパーテープ。
  5. 収納空間を形成する開口部を有した袋体の内面に請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のジッパーテープを備えた
    ことを特徴とするジッパーテープ付包装袋。
JP2011553865A 2010-02-12 2011-02-09 ジッパーテープおよびジッパーテープ付包装袋 Expired - Fee Related JP5639091B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011553865A JP5639091B2 (ja) 2010-02-12 2011-02-09 ジッパーテープおよびジッパーテープ付包装袋

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010029236 2010-02-12
JP2010029236 2010-02-12
PCT/JP2011/052737 WO2011099516A1 (ja) 2010-02-12 2011-02-09 ジッパーテープおよびジッパーテープ付包装袋
JP2011553865A JP5639091B2 (ja) 2010-02-12 2011-02-09 ジッパーテープおよびジッパーテープ付包装袋

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2011099516A1 JPWO2011099516A1 (ja) 2013-06-13
JP5639091B2 true JP5639091B2 (ja) 2014-12-10

Family

ID=44367787

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011553865A Expired - Fee Related JP5639091B2 (ja) 2010-02-12 2011-02-09 ジッパーテープおよびジッパーテープ付包装袋

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20120314978A1 (ja)
EP (1) EP2535288A4 (ja)
JP (1) JP5639091B2 (ja)
KR (1) KR20120135900A (ja)
CN (1) CN102753448B (ja)
TW (1) TW201144168A (ja)
WO (1) WO2011099516A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6126457B2 (ja) * 2013-05-22 2017-05-10 株式会社細川洋行 チャック成型品
JP5651850B1 (ja) * 2013-12-26 2015-01-14 日本竹菱株式会社 カットテープ付きチャックテープ、及びカットテープ付きチャックテープを具備した包装袋
JP6299256B2 (ja) * 2014-02-12 2018-03-28 凸版印刷株式会社 パウチ
WO2015167405A1 (en) * 2014-04-29 2015-11-05 Oonpipat Vichanya Bag or bag cover with flexible zipper, and the production method of said flexible zipper
EP3194289A4 (en) * 2014-09-18 2018-05-23 Mark Steele Package having a child-restrictive opening feature
EP3400825B1 (en) * 2016-01-07 2021-02-17 Idemitsu Unitech Co., Ltd. Zipper tape, bag, and method for producing bag
CN106136482A (zh) * 2016-08-15 2016-11-23 浙江水利水电学院 一种联动式拉链头及具有该联动式拉链头的拉链
TWI635028B (zh) * 2016-09-09 2018-09-11 台灣百和工業股份有限公司 Surface joint fastener
PL242136B1 (pl) 2019-02-08 2023-01-23 Elplast Europe Spolka Z Ograniczona Odpowiedzialnoscia Zamknięcie strunowe z zabezpieczeniem przed otwarciem oraz opakowanie z zamknięciem strunowym z zabezpieczeniem przed otwarciem

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5486051A (en) * 1994-04-11 1996-01-23 Reynolds Consumer Products Inc. Closure arrangement having a breakaway seal
JPH08268442A (ja) * 1995-03-30 1996-10-15 Toshiichi Yamada 易開封性包装袋及び開封誘導フィルム付きジッパー
US5552202A (en) * 1995-07-11 1996-09-03 Reynolds Consumer Products Inc. Tear guide arrangement
US5660479A (en) * 1996-02-16 1997-08-26 Reynolds Consumer Products Inc. Easy open package header
EP1325872B1 (en) * 2000-09-18 2007-11-14 Kabushiki Kaisha Hosokawa Yoko Fastener bag and fastener device
ES2236316T3 (es) * 2000-10-13 2005-07-16 Velcro Industries B.V. Llenado y uso de bolsas que se pueden volver a cerrar.
CN100343134C (zh) * 2002-03-27 2007-10-17 出光统一科技株式会社 带有夹头的密封袋
JP4293877B2 (ja) * 2002-11-07 2009-07-08 大和グラビヤ株式会社 ジッパー付き包装袋
JP2004168420A (ja) * 2002-11-07 2004-06-17 Daiwa Gravure Co Ltd ジッパー付き包装袋
US20040131283A1 (en) * 2002-12-03 2004-07-08 Sprague Paul A. Autoclavable reclosable package
JP4330503B2 (ja) 2004-08-12 2009-09-16 シーアイ化成株式会社 嵌合具及び嵌合具付包装用袋体
ATE526844T1 (de) * 2006-01-27 2011-10-15 Idemitsu Unitech Co Ltd Reissverschlussband und verpackungsbeutel mit reissverschlussband
JP2007222435A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Seisan Nipponsha:Kk 合成樹脂製袋体用チャック及び合成樹脂製袋体
JP4841977B2 (ja) * 2006-03-13 2011-12-21 シーアイ化成株式会社 嵌合具および嵌合具付袋体
JP2007331805A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Dainippon Printing Co Ltd チャック及びそれを用いた加熱殺菌可能なチャック付き袋
JP4805742B2 (ja) * 2006-07-19 2011-11-02 出光ユニテック株式会社 チャックテープ付き包装袋
JP4874742B2 (ja) * 2006-08-21 2012-02-15 出光ユニテック株式会社 カットテープ付きチャックテープ、その製造方法、およびチャックテープ付き包装袋
US8540428B2 (en) * 2006-09-22 2013-09-24 Idemitsu Unitech Co., Ltd. Easily tearable fastener tape, method of producing the fastener tape, packaging bag with easily tearable fastener tape, and device and method for producing the packaging bag
JP5319987B2 (ja) * 2008-08-26 2013-10-16 出光ユニテック株式会社 ジッパーテープ及びジッパーテープ付包装袋
JP5118080B2 (ja) * 2009-02-06 2013-01-16 出光ユニテック株式会社 易裂き性ジッパーテープ、および、易裂き性ジッパーテープ付き包装袋
JP5638278B2 (ja) * 2009-10-19 2014-12-10 出光ユニテック株式会社 易裂き性ジッパーテープ、及び、易裂き性ジッパーテープ付き包装袋
JP5595026B2 (ja) * 2009-12-11 2014-09-24 出光ユニテック株式会社 ジッパーテープ、及び、ジッパーテープ付き包装袋

Also Published As

Publication number Publication date
EP2535288A1 (en) 2012-12-19
TW201144168A (en) 2011-12-16
JPWO2011099516A1 (ja) 2013-06-13
CN102753448A (zh) 2012-10-24
EP2535288A4 (en) 2014-12-03
US20120314978A1 (en) 2012-12-13
CN102753448B (zh) 2014-06-04
KR20120135900A (ko) 2012-12-17
WO2011099516A1 (ja) 2011-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5639091B2 (ja) ジッパーテープおよびジッパーテープ付包装袋
JP5319987B2 (ja) ジッパーテープ及びジッパーテープ付包装袋
JP4805742B2 (ja) チャックテープ付き包装袋
KR101286914B1 (ko) 척 테이프 및 척 테이프 부착 포장 백
JP4898817B2 (ja) 易裂き性チャックテープ、その製造方法、易裂き性チャックテープ付き包装袋、その製造装置および製造方法
EP2055643B1 (en) Chuck tape with cut tape, its manufacturing method, and packaging bag with chuck tape
JP5377858B2 (ja) チャックテープ、チャックテープ付き包装袋およびチャックテープ付き包装袋の製造装置
WO2006041057A1 (ja) チャックテープ付き包装袋
WO2011049089A1 (ja) 易裂き性ジッパーテープ、及び、易裂き性ジッパーテープ付き包装袋
WO2006090693A1 (ja) 咬合具付きテープ
JPWO2008142991A1 (ja) チャックテープおよびチャックテープ付き包装袋
JP5103437B2 (ja) ジッパー付き包装袋
JP2006176196A (ja) チャックテープ付き包装袋

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141001

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141023

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5639091

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees