JP5621172B2 - 熱可塑性ポリマー混合物、およびその用途 - Google Patents
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Description
本出願は、両出願の全内容が参照により本明細書に援用される、2007年4月23日出願の米国仮特許出願第60/913,395号明細書および2007年5月4日出願の米国仮特許出願第60/915,973号明細書の優先権を主張するものである。
さらに、本発明はまた、改良された熱可塑性混合物を含む物品に関する。
・少なくとも1つのポリ(アリールエーテルケトン)(P1)と、
・少なくとも1つのポリ(アリーレンスルフィド)(P2)と、
・熱可塑性混合物(M)の総質量の0〜25質量%の、(i)少なくとも1つのポリ(ビフェニルエーテルスルホン)(P3a)、および/または(ii)少なくとも1つのポリ(エーテルイミド)(P3b)、および/または少なくとも1つのポリ(エーテルイミドスルホン)(P3c)からなる熱可塑性ポリマー材料(P3)と
を含む熱可塑性ポリマー混合物(M)であって、
・ポリマー混合物(M)の総質量を基準として、ポリ(アリールエーテルケトン)(P1)とポリ(アリーレンスルフィド)(P2)との総合質量が少なくとも30%のものであり、かつ、
・ポリ(アリールエーテルケトン)(P1)とポリ(アリーレンスルフィド)(P2)との総合質量を基準として、ポリ(アリールエーテルケトン)(P1)の質量が90%以下のものである混合物によって満たされることが意外にも分かった。
フェノールフタレンポリ(エーテルケトン)のような、ある種のケトン含有スペシャルティポリマーをはじめとする、アリーレン基、エーテル基およびケトン基を含む幾つかの繰り返し単位を含む任意のポリマーがポリ(アリールエーテルケトン)[用語の語源に基づいた意味に言及する]と呼ばれ得るが、工業的にかなり注目されているポリ(アリールエーテルケトン)は、本明細書に用いられるような、より厳密な定義に従う。
・Arは独立して、フェニレン、ビフェニレンまたはナフチレンから選択される2価の芳香族基であり、
・Xは独立してO、C(=O)または直接結合であり、
・nは0〜3の整数であり、
・b、c、dおよびeは0または1であり、
・aは1〜4の整数であり、そして
・好ましくは、dは、bが1であるとき0である)
の1つ以上のケトン含有繰り返し単位(R1)である任意のポリマーを意味することを意図される。
本発明の目的のためには、ポリ(エーテルケトン)は、その繰り返し単位の50質量%超が式(VI)の繰り返し単位(R1)である任意のポリマーを意味することを意図される。
本発明の目的のためには、ポリ(エーテルエーテルケトン)は、その繰り返し単位の50質量%超が式(VII)の繰り返し単位(R1)である任意のポリマーを意味することを意図される。
本発明の目的のためには、ポリ(エーテルケトンケトン)は、その繰り返し単位の50質量%超が式(IX)の繰り返し単位(R1)である任意のポリマーを意味することを意図される。
本発明の目的のためには、ポリ(アリーレンスルフィド)(P2)は、その繰り返し単位の5質量%超が次式:
−Ar−S− (R2)
(式中、Ar基は、直接のC−S結合によってその2つの端のそれぞれにより2つの硫黄原子と結合する(こうしてスルフィド基を形成する)、フェニレンまたはナフチレン基などの、場合により置換されたアリーレン基を意味する)
の単位である繰り返し単位(R2)であるポリマーを意味することを意図される。好ましい繰り返し単位Arは、場合により置換されたp−フェニレン(
である。
場合により置換されたアリーレン基Arは非置換であってもよく、それが多くの場合に好ましい。
好ましいポリ(アリーレンスルフィド)はポリ(フェニレンスルフィド)、すなわち、その繰り返し単位の5質量%超が一般タイプ:
−pPh−S− (R2a)
(式中、pPh基は、直接のC−S結合によってその2つの端のそれぞれにより2つの硫黄原子と結合してスルフィド基を形成する、場合により置換されたp−フェニレン基を意味する)
の1つ以上の式の繰り返し単位であるポリマーである。
pPhは非置換であってもよく、それが多くの場合に好ましい。
Na2S+Cl−Ar°−D−Ar°−Cl → −Ar°−D−Ar°−S− 繰り返し単位(R2*)
(式中、Ar°は場合により置換されたアリーレン基であり、Dは、スルフィド(−S−)以外のまたはスルフィド−二末端ジラジカル(−S−D’−S−、ここで、D’は任意のジラジカルであってもよい)以外の任意のジラジカルであってもよい)
によって形成することができるそれらの繰り返し単位(R2*)である。
およびそれらの混合物が挙げられ、ここで、ジラジカルDはそれぞれ、オキシ、スルホニルまたはカルボニルジラジカルである。
上に説明されたように、ポリ(アリーレンスルフィド)(P2)は、線状ポリマーまたは分岐ポリマーの形態にあってもよい。
熱可塑性ポリマー材料(P3)は、(i)少なくとも1つのポリ(ビフェニルエーテルスルホン)(P3a)、および/または(ii)少なくとも1つのポリ(エーテルイミド)(P3b)、および/または少なくとも1つのポリ(エーテルイミドスルホン)(P3c)からなる。
材料(P3)は、単一の熱可塑性ポリマーからなってもよい。あるいはまた、材料(P3)は、幾つかの熱可塑性ポリマーからなってもよい。
本発明の目的のためには、ポリ(ビフェニルエーテルスルホン)は、その繰り返し単位の50質量%超が少なくとも1つのp−ビフェニレン基:
の1つ以上の式の繰り返し単位である。
ここで、ミックスを構成する繰り返し単位(4)と(6)との総量を基準として、ミックス中に含有される繰り返し単位(6)の質量は10〜99%、好ましくは50〜95%である。
優れた結果は通常、ポリ(ビフェニルエーテルスルホン)(P3a)がポリフェニルスルホンホモポリマー、すなわち、その繰り返し単位が、たとえ全てではなくても、本質的に全て式(2)のものであるポリマーであるときに得られた。ソルベー・アドバンスト・ポリマーズ社(Solvay Advanced Polymers、L.L.C.)製のラデル(RADEL)(登録商標)Rポリフェニルスルホンがポリフェニルスルホンホモポリマーの例である。
ポリ(エーテルイミド)は、当業者に周知のエンジニアリングポリマーのクラス形態である。任意のポリ(エーテルイミド)として、混合物(M)に含めることができるポリ(エーテルイミド)(P3b)は、エーテル基とイミド基とを含む繰り返し単位(R3b)を含有し;イミド基は、それ自体でおよび/またはそのアミド酸形態で存在してもよい。ポリアミドおよびポリ(アミドイミド)の特徴的な繰り返し単位とは対照的に、ポリ(エーテルイミド)の特徴的な繰り返し、従って特にポリ(エーテルイミド)(P3b)の繰り返し単位(R3b)は、イミド基のアミド酸形態に含まれないいかなるアミド基も含まない。また、ポリ(エーテルスルホンイミド)の特徴的な繰り返し単位とは対照的に、ポリ(エーテルイミド)の特徴的な繰り返し、従って特にポリ(エーテルイミド)(P3b)の繰り返し単位(R3b)は、いかなるスルホン基も含まない。
ポリ(エーテルイミド)(P3b)の繰り返し単位の通常5質量%超、好ましくは50質量%超、より好ましくは90質量%超が、上に記載されたような繰り返し単位(R3b)である。さらにより好ましくは、ポリ(エーテルイミド)(P3b)はホモポリマーである、すなわち、ポリ(エーテルイミド)(P3b)の繰り返し単位は、たとえ全てではなくても、本質的に全てが繰り返し単位(R3b)である。
ここで:
・Arは、
であり、
・Rは、
ここで、式(16)のイミド基はそれ自体でおよび/またはそれらのアミド酸形態で芳香族ポリ(エーテルイミド)(P3b)中に含有され、そして
(i)−O−Zは、
(i−a)
(i−b)
および
(i−c)
から選択されるメンバーであり、
(ii)R1は、
(ii−a)
(ii−b)式:
(式中、R3は独立してC1〜C6アルキルまたはアリールであり、R4は、−O−、1〜6個の炭素原子のアルキレンおよび4〜8個の炭素原子のシクロアルキレンから選択される)
から選択され、
(iii)R2は、6〜20個の炭素原子を有する芳香族炭化水素、およびアルキル基は1〜6個の炭素原子を含有するそれらのアルキル置換誘導体、2〜20個の炭素原子を有するアルキレンおよびシクロアルキレン基、C2〜C8アルキレン末端ポリジオルガノシロキサン、ならびにR3およびR4が先に定義された通りである式(22)の2価の基から選択される。
・2,2−ビス[4−(2,3−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]プロパン二酸無水物;
・4,4’−ビス(2,3−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルエーテル二酸無水物;
・1,3−ビス(2,3−ジカルボキシフェノキシ)ベンゼン二酸無水物;
・1,4−ビス(2,3−ジカルボキシフェノキシ)ベンゼン二酸無水物;
・2,2−ビス[4−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]プロパン二酸無水物;
・4,4’−ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルエーテル二酸無水物;
・1,3−ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ベンゼン二酸無水物;
・1,4−ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ベンゼン二酸無水物;
およびかかる二酸無水物の混合物から選択することができる。最も好ましい芳香族ビス(エーテル酸無水物)はビスフェノールA二酸無水物である。一般構造(16)の繰り返し単位(R3b)を有するポリ(エーテルイミド)の製造に好適な芳香族ジアミノ化合物には、例えば、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、2,2−ビス(p−アミノフェニル)プロパン、4,4’−ジアミノジフェニルメタンおよび4,4’−ジアミノジフェニルエーテルが含まれる。最も好ましいジアミンはm−フェニレンジアミンである。
式中、
・→は、任意の繰り返し単位において矢印が示す基が示されるようにかまたは入れ替わった位置に存在してもよいように異性を意味し、
・Eは、
(E−i)R’が、互いに独立して、1〜6個の炭素原子を含むアルキル基またはC6〜C10アリールである状態で
そしてYが、
(Y−i)1〜6個の炭素原子のアルキレン、特に
(Y−iii)
・Ar”が、
(Ar”−i)
(Ar”−ii)Yが上に定義されたような(Y−i)、(Y−ii)および(Y−iii)から選択される状態で、
(Ar”−iv)C2〜C8アルキレン末端ポリジオルガノシロキサン
から選択される。
より好ましくは、Ar”は
であるときに得られた。
ポリ(エーテルイミドスルホン)(P3c)は、その繰り返し単位の少なくとも5質量%がエーテル基と、それ自体でおよび/またはアミド酸形態でのイミド基と、スルホン基とを含む繰り返し単位(R3c)であるポリマーである。ポリ(エーテルイミドスルホン)(P3c)の繰り返し単位(R3c)は有利には、イミド基アミド酸形態に含まれないいかなるアミド基も含まない。ポリ(エーテルイミドスルホン)(P3c)は有利には芳香族である、すなわち、それはアリーレン基を含む繰り返し単位を含有する。
ここで、
・(32)および(33)はイミド形態(31)に対応するアミド酸形態であり;
・→は、任意の繰り返し単位において矢印が示す基が示されるようにかまたは入れ替わった位置に存在してもよいように異性を意味し、
・式(31)〜(33)のAr”は、以下の構造:
連結基がオルト位、メタ位またはパラ位にあり、R’が水素原子または1〜6個の炭素原子を含むアルキル基という状態で、
ポリ(エーテルイミドスルホン)(P3c)は、イクステム(EXTEM)(登録商標)ポリ(エーテルイミドスルホン)としてサビック・イノベイティブ・プラスチックス(SABIC INNOVATIVE PLASTICS)から市販されている。
本発明のある種の好ましい実施形態では、混合物(M)は、ポリ(アリールエーテルケトン)(P1)と、ポリ(アリーレンスルフィド)(P2)とポリマー材料(P3)とから本質的になっても、またはそれらからなっていてもよい。
・混合物(M)は、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン、アリル樹脂、セルロース樹脂、エチレンビニルアルコール、ポリアセタール、ポリアクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリフタルアミドなどのポリアミド、ポリアミド−イミド、ポリブタジエン、ポリブチレン、ポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリジシクロペンタジエン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリイミド、ポリフェニレンオキシド、ポリスチレン、ビスフェノールAポリスルホン(「ポリスルホン」としてもまさに知られる)、ポリエーテルスルホン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、シリコーンおよびそれらの混合物などの、ポリ(アリールエーテルケトン)(P1)、ポリ(アリーレンスルフィド)(P2)およびポリマー材料(P3)以外の熱可塑性ポリマーを含んでもよい。
・混合物(M)はまた、熱安定剤、加工助剤、難燃剤、着色剤、核剤および耐衝撃性改良剤、ならびにそれらの混合物からなる群から選択される1つ以上の添加剤を含んでもよい。
減摩添加剤は、顕微鏡的寸法かナノ−スケール寸法(すなわち、平均粒子が200nmより下の長さの少なくとも1つの寸法を有する場合)かのいずれかのものであり得る、微粒子固体タイプの減摩添加剤であってもよい。用語「微粒子固体」は本明細書では、非繊維状形態を有する固体(例えば、球体、フレーク、棒、ペレット、粗粉末、ミクロパウダーなど)、または繊維状材料を細かく砕くこと(すなわち、例えば、ミリング、研削、パウンディングまたは研磨によって非常に小さい粒子に下げること)によって得られる微粒子固体を意味することを意図される。
あるいはまた、減摩添加剤は繊維状であってもよい。本明細書で用いるところでは、「繊維」または「繊維状材料」は、比較的高い靱性と長さ対直径の極めて高い比とによって特徴付けられる固体の(多くの場合結晶性の)基本的形態を意味する。繊維は、連続、不連続であっても、ミルにかけられても、切り刻まれても、それらの組み合わせであってもよい。
混合物(M)は、アラミド粉末、炭化チタンおよびそれらの混合物のような、フィラーから選択された少なくとも1つの減摩添加剤を含んでもよい。
混合物(M)は少なくとも1つの減摩ナノ添加剤を含んでもよく;混合物(M)に組み込まれるのに好適な減摩ナノ添加剤の非限定的な例は、カーボンナノファイバー、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン、シリカ、硫酸バリウム、およびそれらの混合物である。
とりわけ耐摩擦性および耐摩耗性用途での使用に特に有用な混合物(M)を製造する第3の特に好ましい原料はポリテトラフルオロエチレンである。
良好な結果は、耐摩擦性および耐摩耗性用途で、混合物(M)が炭素繊維と、グラファイトおよびポリテトラフルオロエチレンの少なくとも1つとをさらに含むときに得られ、ここで、
・混合物(M)の総質量を基準として、炭素繊維と、グラファイトとポリテトラフルオロエチレンとの総合質量が好ましくは15%〜45%の範囲であり、かつ、
・混合物(M)の総質量を基準として、炭素繊維の質量が好ましくは5%〜25%の範囲である。
・混合物(M)の総質量を基準として、炭素繊維と、グラファイトとポリテトラフルオロエチレンとの総合質量が好ましくは15%〜45%、より好ましくは20%〜40%、さらにより好ましくは25%〜35%の範囲であり、
・混合物(M)の総質量を基準として、炭素繊維の質量が好ましくは5%〜15%、より好ましくは7.5%〜12.5%の範囲であり、
・混合物(M)の総質量を基準として、グラファイトの質量が好ましくは5%〜15%、より好ましくは7.5%〜12.5%の範囲であり、かつ、
・混合物(M)の総質量を基準として、ポリテトラフルオロエチレンの質量が好ましくは5%〜15%、より好ましくは7.5%〜12.5%の範囲である。
・ドライブレンドを得るために、ポリ(アリールエーテルケトン)(P1)と、ポリ(アリーレンスルフィド)(P2)と熱可塑性ポリマー材料(P3)とを乾式ブレンドする工程、次に
・このドライブレンドを溶融配合する工程
を含む。
・射出成形品;
・フィルム、繊維、シート素材、棒素材、チューブ材料または異形材などの、押出品;
・圧縮成形品;
・シールリングなどの、バルブ構成部品またはその関連部品;
・空気圧縮機、冷凍圧縮機、往復圧縮機(例えば、LPG、アンモニア、塩素、HCl、エチレンまたはプロピレンを含む)での吸引および排出部品用の、プレートバルブ、リングバルブ、ポペット弁などの、圧縮機またはポンプ部品;
・特にオイル/ガス生産の坑井環境での使用のためのガスケットまたはバックアップリングなどの、シーリング部品;
・電子部品、特に、IRリフローはんだ温度に耐えるその能力のために;表面実装タイプ回路アセンブリの電子部品;
・ハードドライブプラッター部品、またはヘッド部品;
・セルカセットまたはチップキャリアトレーなどの、半導体製造に有用な部品;かかる部品は典型的には、炭素繊維、カーボンナノチューブまたは幾つかの他の導電性添加剤の添加によって静電放電性(ESD)である;
・試験ソケットまたはバーンイン・ソケットなどの、半導体試験装置の部品;
・流体配送システム、特に、熱い厳しい化学物質および/またはスチームが存在する化学プロセス工業または他の工業に使用される流体配送システムの管継手および/または連結器;
・構造上連続の繊維複合材料のためのマトリックス;
・電子レンジならびに従来型オーブンの両方での使用に好適な、調理器具または耐熱皿;
・坑井研磨テープまたは可撓性ライザー研磨テープ;
・高熱に曝されるかもしれない、アンダーボンネット自動車部品;
・照明ソケット、LEDフレームまたはLEDハウジングなどの、照明用途に有用な物品;
・とりわけコンピューターに有用な、熱散逸ヒートシンク;そのとき、混合物(M)は典型的には、ピッチベースの炭素繊維などの少なくとも1つの熱伝導性フィラーを組み込む;
・航空宇宙電気もしくは電子コネクター部品またはハウジング;
・ブッシング、ベアリングまたはスラストワッシャーなどの摩擦および摩耗部品;
・ギア;
・機械駆動部品;
・電気もしくは電子の、ワイヤまたはケーブル絶縁材またはコーティング;
・エレベータードア部品、または他のスライディング機構のブッシング、ベアリングまたは別の摩擦部品;
・高温コンベヤーシステムのブッシング、ベアリングまたは別の摩擦部品
であってもよい。
・ターボ部品および/または空気導入のためのプレート;
・農業機器または建設機器の油圧部品、シール、ポペット弁またはピストンリング;
・プッシュプルケーブルの摩耗防止層;
・ブレーキシステムの滑りリング、タペット、ギア、電子駆動パッド、制御弁、ポンプ部品、ブッシングまたはチェックボール;
・変速機部品のシールリング、スラストワッシャー、またはボール;
・かじ取り装置部品のギア、ブッシングまたはベアリング;
・CVT(連続可変変速機)またはクラッチのランプボタン、トルクローラー、スラストボタン;
・排ガスシステムのポンプ部品、ギア、またはセンサー;
・オイルシステムのポンプまたはG−ローター;
・圧縮機の斜板;
・エアバッグセンサー;
・列車ドアの摩擦板、ドアスリーブもしくはブラケットまたは別の滑り部品;
・自動車シャーシ部品;または
・シート調節機構用のモータースラストワッシャーまたはフィルム
であってもよい。
好ましくは、前記方法は、混合物(M)を金型成形する工程を含む。より好ましくは、前記方法は、混合物(M)を射出成形する工程を含む。
また好ましくは、物品が冷却された後に、例えば、射出成形品が冷却された後に、それは熱へのその後の暴露によってアニールされない。このように、物品は好ましくは「造形されそして冷却されたままで」使用される。
調合物CE1、CE2、CE3、CE4およびCE5は、比較のために調製した。
これらの実施例に使用したPEEK銘柄は、ケタスパイア(KetaSpire)(登録商標)KT−850P PEEK、400℃の温度および1000秒-1の剪断速度で毛管レオメータによって測定されるように3500〜4100ポアズの溶融粘度範囲の中程度粘度銘柄のPEEKであった。
使用したPPS銘柄は、大日本インキ化学工業株式会社(Dainippon Ink and Chemicals)製のDSP LD−10G、線状高分子量銘柄のPPSであった。
使用したPEIは、サビック・イノベイティブ・プラスチックス(SABIC INNOVATIVE PLASTICS)から入手可能なウルテム(ULTEM)(登録商標)1000 PEI、ポリ(エーテルイミド)未処置樹脂の標準射出成形銘柄であった。このポリマーは、ビスフェノールA酸無水物とメタ−フェニレンジアミンとの重縮合生成物である。
本発明の全てのポリマー混合物は、ブレンドされるべき樹脂を約20分間先ず混転ブレンドし、引き続き18mmレイストリッチ(Leistritz)共回転相互咬合二軸スクリュー押出機を用いて溶融配合することによって調製した。この押出機は、バレル2〜6(表4および5ではそれぞれ、ゾーン1〜5に相当する)が加熱される状態で、6バレルゾーンを有した。真空ガス抜きを、水分およびいかなるあり得る残留揮発分を配合物から取り除くために配合の間ずっとバレル5に適用した。
機械的特性は、以下のASTM方法および0.125インチ厚さの射出成形検体を用いて0.125インチ厚さのASTM試験検体を使用して全ての調合物について試験した:
D−638引張特性
D−790:曲げ特性
D−256:耐アイゾット(Izod)衝撃性(ノッチ付き)
D−4812:耐アイゾット(Izod)衝撃性(ノッチなし)
D−648:264psiの付加応力での熱撓み温度。
ある種の重要な観察結果は、以下の通りである。
・PEEK/PPS混合物へのPPSUおよび/またはPEI添加が、さもなければ未変性のPEEK/PPS混合物より以下の特性:
−より高い引張降伏伸び
−より高い引張破断点伸び
−より高いノッチ付き耐衝撃性
−より高い熱撓み温度
を改善する、
PEEKと比べて調合物のコストをかなり低減しながら、本質的に、未変性PEEKのそれらに概してより似た特性を達成することができる、
・本発明による調合物が全て、2.0%の最大付加歪みまでいかなるひび割れまたは亀裂にも耐性を備えて傑出したESCRを示し;この性能がこれらの媒体でPEEKについて知られるものよりはるかに良好であるので、本発明の調合物が、本発明混合物の個々の成分のESCR性能の平均に基づき予期されるものよりはるかに良好に機能する。
本発明の一態様として、例えば以下のものがある。
〔1〕・少なくとも1つのポリ(アリールエーテルケトン)(P1)と、
・少なくとも1つのポリ(アリーレンスルフィド)(P2)と、
・熱可塑性混合物(M)の総質量の0〜25質量%の、(i)少なくとも1つのポリ(ビフェニルエーテルスルホン)(P3a)、および/または(ii)少なくとも1つのポリ(エーテルイミド)(P3b)、および/または少なくとも1つのポリ(エーテルイミドスルホン)(P3c)からなる熱可塑性ポリマー材料(P3)と
を含む熱可塑性ポリマー混合物(M)であって、
・ポリマー混合物(M)の総質量を基準として、ポリ(アリールエーテルケトン)(P1)とポリ(アリーレンスルフィド)(P2)との総合質量が少なくとも30%のものであり、かつ、
・ポリ(アリールエーテルケトン)(P1)とポリ(アリーレンスルフィド)(P2)との総合質量を基準として、ポリ(アリールエーテルケトン)(P1)の質量が90%以下のものである混合物。
〔2〕熱可塑性混合物(M)の総質量を基準として、熱可塑性ポリマー材料(P3)の質量が5〜20質量%の範囲である、前記〔1〕に記載の混合物。
〔3〕熱可塑性混合物(M)の総質量を基準として、ポリ(アリールエーテルケトン)(P1)とポリ(アリーレンスルフィド)(P2)との総合質量が少なくとも50%のものである、前記〔1〕または〔2〕に記載の混合物。
〔4〕ポリ(アリールエーテルケトン)(P1)とポリ(アリーレンスルフィド)(P2)との総合質量を基準として、ポリ(アリールエーテルケトン)(P1)の質量が少なくとも50%のものである、前記〔1〕〜〔3〕のいずれか一項に記載の混合物。
〔5〕ポリ(アリールエーテルケトン)(P1)がポリ(エーテルエーテルケトン)、好ましくはポリ(エーテルエーテルケトン)ホモポリマーである、前記〔1〕〜〔4〕のいずれか一項に記載の混合物。
〔6〕ポリ(アリーレンスルフィド)(P2)がポリ(フェニレンスルフィド)、好ましくはポリ(フェニレンスルフィド)ホモポリマーである、前記〔1〕〜〔5〕のいずれか一項に記載の混合物。
〔7〕熱可塑性ポリマー材料(P3)が少なくとも1つのポリフェニルスルホン、好ましくはポリフェニルスルホンホモポリマーからなる、前記〔1〕〜〔6〕のいずれか一項に記載の混合物。
〔8〕熱可塑性ポリマー材料(P3)が少なくとも1つのポリ(エーテルイミド)(P3b)、好ましくはポリ(エーテルイミド)ホモポリマーからなる、前記〔1〕〜〔6〕のいずれか一項に記載の混合物。
〔9〕熱可塑性ポリマー材料(P3)が少なくとも1つのポリ(ビフェニルエーテルスルホン)(P3a)と少なくとも1つのポリ(エーテルイミド)(P3b)とからなる、前記〔1〕〜〔6〕のいずれか一項に記載の混合物。
〔10〕ポリ(ビフェニルエーテルスルホン)(P3a)がポリフェニルスルホンホモポリマーであり、そしてポリ(エーテルイミド)(P3b)が、その繰り返し単位が本質的に全てイミドの形態の、式(28)自体であるか、
および/または式(29)のアミド酸の形態、
および/または式(30)のアミド酸形態
にあるポリ(エーテルイミド)ホモポリマーである、前記〔9〕に記載の混合物。
〔11〕熱安定剤、加工助剤、難燃剤、着色剤、核剤、耐衝撃性改良剤、およびそれらの混合物からなる群から選択される1つ以上の添加剤をさらに含む、前記〔1〕〜〔10〕のいずれか一項に記載の混合物。
〔12〕少なくとも1つの減摩添加剤をさらに含む、前記〔1〕〜〔11〕のいずれか一項に記載の混合物。
〔13〕減摩添加剤が、二硫化モリブデン、シリコーンオイル、溶融加工可能フルオロポリマー、ポリテトラフルオロエチレン、窒化ホウ素、グラファイト、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、PBI繊維、PBO繊維、アラミド粉末、炭化チタン、カーボンナノファイバー、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン、シリカ、硫酸バリウム、およびそれらの混合物からなる群から選択される、前記〔12〕に記載の混合物。
〔14〕炭素繊維、グラファイトおよびポリテトラフルオロエチレンを含む、前記〔13〕に記載の混合物であって、
・混合物(M)の総質量を基準として、炭素繊維、グラファイトおよびポリテトラフルオロエチレンの総合質量が15%〜45%の範囲であり、
・混合物(M)の総質量を基準として、炭素繊維の質量が5%〜15%の範囲であり、 ・混合物(M)の総質量を基準として、グラファイトの質量が5%〜15%の範囲であり、かつ、
・混合物(M)の総質量を基準として、ポリテトラフルオロエチレンの質量が5%〜15%の範囲である混合物。
〔15〕軸受表面を有する少なくとも1つの部品を含む物品であって、前記部品が前記〔12〕〜〔14〕のいずれか一項に記載の混合物から構成される物品。
〔16〕前記〔1〕〜〔14〕のいずれか一項に記載の混合物を含む物品。
〔17〕・射出成形品;
・押出品;
・圧縮成形品;
・バルブ構成部品またはその関連部品;
・圧縮機またはポンプ部品;
・オイル/ガス生産の坑井環境に使用するためのシーリング部品;
・電子部品;
・ハードドライブプラッター部品、またはヘッド部品;
・セルカセットまたはチップキャリアトレー;
・半導体試験装置の部品;
・流体配送システムの管継手および/または連結器;
・構造連続繊維複合材料のためのマトリックス;
・調理器具または耐熱皿;
・坑井研磨テープまたは可撓性ライザー研磨テープ;
・アンダーボンネット自動車部品;
・照明用途に有用な物品;
・熱散逸ヒートシンク;
・航空宇宙電気もしくは電子コネクター部品またはハウジング;
・ブッシング、ベアリング、スラストワッシャー、または別の摩擦および摩耗部品;
・ギア;
・機械駆動部品;
・電気もしくは電子のワイヤまたはケーブル絶縁材またはコーティング;
・エレベータードア部品、または他のスライディング機構のブッシング、ベアリングまたは別の摩擦部品;
・高温コンベヤーシステムのブッシング、ベアリングまたは別の摩擦部品;
・ターボ部品および/または空気導入のためのプレート;
・農業機器または建設機器の油圧部品、シール、ポペット弁またはピストンリング;
・プッシュプルケーブルの摩耗防止層;
・ブレーキシステムの滑りリング、タペット、ギア、電子駆動パッド、制御弁、ポンプ部品、ブッシングまたはチェックボール;
・変速機部品のシールリング、スラストワッシャー、またはボール;
・かじ取り装置部品のギア、ブッシングまたはベアリング;
・CVT(連続可変変速機)またはクラッチのランプボタン、トルクローラー、スラストボタン;
・排ガスシステムのポンプ部品、ギア、またはセンサー;
・オイルシステムのポンプまたはG−ローター;
・圧縮機の斜板;
・エアバッグセンサー;
・列車ドアの摩擦板、ドアスリーブもしくはブラケットまたは別の滑り部品;
・自動車シャーシ部品;ならびに
・シート調節機構用のモータースラストワッシャーまたはフィルム
から選択される、前記〔16〕に記載の物品。
〔18〕少なくとも1つのポリ(アリールエーテルケトン)(P1)と少なくとも1つのポリ(アリーレンスルフィド)(P2)とを含む熱可塑性ポリマー混合物のノッチ付きアイゾットおよび/または引張降伏伸びおよび/または引張破断点伸びおよび/または熱撓み温度を上げるための、(i)少なくとも1つのポリ(ビフェニルエーテルスルホン)(P3a)、および/または(ii)少なくとも1つのポリ(エーテルイミド)(P3b)、および/または少なくとも1つのポリ(エーテルイミドスルホン)(P3c)とからなる熱可塑性ポリマー材料(P3)の使用。
Claims (18)
- ・少なくとも1つのポリ(アリールエーテルケトン)(P1)と、
・少なくとも1つのポリ(アリーレンスルフィド)(P2)と、
・熱可塑性混合物(M)の総質量の少なくとも3質量%かつ25質量%未満の、(i)少なくとも1つのポリ(ビフェニルエーテルスルホン)(P3a)、および/または(ii)少なくとも1つのポリ(エーテルイミド)(P3b)、および/または少なくとも1つのポリ(エーテルイミドスルホン)(P3c)からなる熱可塑性ポリマー材料(P3)と
を含む熱可塑性ポリマー混合物(M)であって、
ポリマー混合物(M)の総質量を基準として、ポリ(アリールエーテルケトン)(P1)とポリ(アリーレンスルフィド)(P2)との総合質量が少なくとも30%のものであり、かつ、
ポリ(アリールエーテルケトン)(P1)とポリ(アリーレンスルフィド)(P2)との総合質量を基準として、ポリ(アリールエーテルケトン)(P1)の質量が90%以下であり、
前記ポリ(ビフェニルエーテルスルホン)(P3a)は、その繰り返し単位の50質量%超が式(2)の繰り返し単位(R3a)であるポリフェニルスルホンであり、
前記ポリ(エーテルイミド)(P3b)は、その繰り返し単位の90質量%超が、少なくとも1つのアリーレン基と、少なくとも1つのエーテル基と、少なくとも1つのイミド基それ自体および/またはそのアミド酸形態とを含む1つ以上の式で表され、前記1つ以上の式は、いかなるスルホン基もイミド基のアミド酸形態に含まれないいかなるアミド基も含まない、ポリマーである、前記混合物。 - 熱可塑性混合物(M)の総質量を基準として、熱可塑性ポリマー材料(P3)の質量が5〜20質量%の範囲である、請求項1に記載の混合物。
- 熱可塑性混合物(M)の総質量を基準として、ポリ(アリールエーテルケトン)(P1)とポリ(アリーレンスルフィド)(P2)との総合質量が少なくとも50%のものである、請求項1に記載の混合物。
- ポリ(アリールエーテルケトン)(P1)とポリ(アリーレンスルフィド)(P2)との総合質量を基準として、ポリ(アリールエーテルケトン)(P1)の質量が少なくとも50%のものである、請求項1に記載の混合物。
- ポリ(アリールエーテルケトン)(P1)がポリ(エーテルエーテルケトン)である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の混合物。
- ポリ(アリーレンスルフィド)(P2)がポリ(フェニレンスルフィド)である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の混合物。
- 熱可塑性ポリマー材料(P3)が少なくとも1つのポリ(ビフェニルエーテルスルホン)ホモポリマーからなる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の混合物。
- 熱可塑性ポリマー材料(P3)が少なくとも1つのポリ(エーテルイミド)ホモポリマーからなる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の混合物。
- 熱可塑性ポリマー材料(P3)が少なくとも1つのポリ(ビフェニルエーテルスルホン)(P3a)と少なくとも1つのポリ(エーテルイミド)(P3b)とからなる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の混合物。
- 熱安定剤、加工助剤、難燃剤、着色剤、核剤、耐衝撃性改良剤、およびそれらの混合物からなる群から選択される1つ以上の添加剤をさらに含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の混合物。
- 少なくとも1つの減摩添加剤をさらに含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の混合物。
- 減摩添加剤が、二硫化モリブデン、シリコーンオイル、テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルとのコポリマー、ポリテトラフルオロエチレン、窒化ホウ素、グラファイト、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、PBI繊維、PBO繊維、アラミド粉末、炭化チタン、カーボンナノファイバー、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン、シリカ、硫酸バリウム、およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項12に記載の混合物。
- 炭素繊維、グラファイトおよびポリテトラフルオロエチレンを含む、請求項13に記載の混合物であって、
・混合物(M)の総質量を基準として、炭素繊維、グラファイトおよびポリテトラフルオロエチレンの総合質量が15%〜45%の範囲であり、
・混合物(M)の総質量を基準として、炭素繊維の質量が5%〜15%の範囲であり、 ・混合物(M)の総質量を基準として、グラファイトの質量が5%〜15%の範囲であり、かつ、
・混合物(M)の総質量を基準として、ポリテトラフルオロエチレンの質量が5%〜15%の範囲である混合物。 - 軸受表面を有する少なくとも1つの部品を含む物品であって、前記部品が請求項12に記載の混合物から構成される物品。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の混合物を含む物品。
- ・射出成形品;
・押出品;
・圧縮成形品;
・バルブ構成部品またはその関連部品;
・圧縮機またはポンプ部品;
・オイルまたはガス生産の坑井環境に使用するためのシーリング部品;
・電子部品;
・ハードドライブプラッター部品、またはヘッド部品;
・セルカセットまたはチップキャリアトレー;
・半導体試験装置の部品;
・流体配送システムの管継手または連結器;
・構造連続繊維複合材料のためのマトリックス;
・調理器具または耐熱皿;
・坑井研磨テープまたは可撓性ライザー研磨テープ;
・アンダーボンネット自動車部品;
・照明用物品;
・熱散逸ヒートシンク;
・航空宇宙電気もしくは電子コネクター部品またはハウジング;
・ブッシング、ベアリング、スラストワッシャー、または別の摩擦もしくは摩耗部品; ・ギア;
・機械駆動部品;
・電気もしくは電子のワイヤまたはケーブル絶縁材またはコーティング;
・ターボ部品または空気導入のためのプレート;
・農業機器または建設機器の油圧部品、シール、ポペット弁またはピストンリング;
・プッシュプルケーブルの摩耗防止層;
・ブレーキシステムの滑りリング、タペット、ギア、電子駆動パッド、制御弁、ポンプ部品、ブッシングまたはチェックボール;
・変速機部品のシールリング、スラストワッシャー、またはボール;
・かじ取り装置部品のギア、ブッシングまたはベアリング;
・CVT(連続可変変速機)またはクラッチのランプボタン、トルクローラー、スラストボタン;
・排ガスシステムのポンプ部品、ギア、またはセンサー;
・オイルシステムのポンプまたはG−ローター;
・圧縮機の斜板;
・エアバッグセンサー;
・列車ドアの摩擦板、ドアスリーブもしくはブラケットまたは別の滑り部品;
・自動車シャーシ部品;ならびに
・シート調節機構用のモータースラストワッシャーまたはフィルム
から選択される、請求項16に記載の物品。 - 少なくとも1つのポリ(アリールエーテルケトン)(P1)と少なくとも1つのポリ(アリーレンスルフィド)(P2)とを含む熱可塑性ポリマー混合物のノッチ付きアイゾットおよび/または引張降伏伸びおよび/または引張破断点伸びおよび/または熱撓み温度を上げるための、(i)少なくとも1つのポリ(ビフェニルエーテルスルホン)(P3a)、および/または(ii)少なくとも1つのポリ(エーテルイミド)(P3b)、および/または少なくとも1つのポリ(エーテルイミドスルホン)(P3c)とからなる熱可塑性ポリマー材料(P3)の使用であって、
前記ポリ(ビフェニルエーテルスルホン)(P3a)は、その繰り返し単位の50質量%超が式(2)の繰り返し単位(R3a)であるポリフェニルスルホンであり、
前記ポリ(エーテルイミド)(P3b)は、その繰り返し単位の90質量%超が、少なくとも1つのアリーレン基と、少なくとも1つのエーテル基と、少なくとも1つのイミド基それ自体および/またはそのアミド酸形態とを含む1つ以上の式で表され、前記1つ以上の式は、いかなるスルホン基もイミド基のアミド酸形態に含まれないいかなるアミド基も含まない、ポリマーである、前記使用。
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