JP5619753B2 - 2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール類を製造する方法 - Google Patents

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Description

関連出願に関するクロス−リファレンス
本出願は2008年10月14日に出願された暫定出願第61/105,185号の優先権を主張する。本出願は暫定出願第61/105,185号を引用することにより本発明の内容とする。
発明の分野
本発明はアルキル化フェノール類の製造に関する。より特に、本発明は2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)−フェノール類の改良された製造方法に関する。
発明の背景
芳香族アルコール類から誘導される有機燐化合物の多くの重要な商業用途があり、それらは酸化防止剤、安定剤、抗−摩耗添加剤としての、並びに種々の触媒反応方法、例えばオレフィンのヒドロシアノ化またはヒドロホルミル化、のための配位子としてのそれらの使用を包含する。ある種の単座または二座有機燐化合物を製造するための成分は一般構造Iを有する2,2’−ビフェノール化合物を包含する。これらの2,2’−ビフェノール類は一般的には、例えば特許文献1に開示されているように、構造IIの対応するフェノール類の酸化カップリングにより製造される。
一般構造IIの2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール類の1つの製造方法は一般構造IIIの対応する3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール類のアルキル化である。非特許文献1は、均一系および不均一系酸触媒を使用するアルケン類を用いるフェノール類のアルキル化のための一般的方法を教示している。後者の触媒に関すると、特許文献2は、例えば、アルケン類を用いるフェノール類のアルキル化用の触媒としてのスルホン酸基を含有する巨大網状(macroreticular)イオン交換樹脂の使用を開示している。この文献は、「巨大網状」はモノエチレン系不飽和単量体がある種の化合物の存在下でポリビニリデン単量体と共重合する時に生ずる独特な多孔性構造をさすと述べている。
非特許文献2は、カチオン交換樹脂Allassion CSの存在下における反応性1,1−二置換アルケンであるイソブチレンを用いる3,4−ジメチルフェノールのアル
キル化を報告している。しかしながら、触媒活性および2−第三級−ブチル−4,5−ジメチルフェノールへの選択性の両者は低いと報告されている。非特許文献3は、カチオン交換樹脂KU−2の存在下における反応性1,2−二置換アルケンである2−ヘキセンおよびシクロヘキセンを用いる3,4−ジメチルフェノールのアルキル化を記述している。劣悪な触媒活性は高い充填量(50%)を必要とし、そして、所望する2−アルキル−4,5−ジメチルフェノールへの許容可能な化学的収率を得るためには、3,4−ジメチルフェノール転化率が50%より低く保たれる。高い触媒充填量、低い3,4−ジメチルフェノール転化率、および所望する2−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールへの低い選択率が反応器生産力を大きく制限しておりそして製造価格を増加させる。
特許文献3は、有効量の、ジビニルベンゼンと架橋結合されたスルホン化ポリスチレン触媒の存在下で、3−アルキルフェノールまたは2,3−ジアルキルフェノールをイソブチレンと少なくとも100℃の温度において反応させることを含んでなる、5−t−ブチルアルキルフェノール類を製造する方法を開示している。特許文献3はまた、有効量の、ジビニルベンゼンと架橋結合されたスルホン化ポリスチレン触媒の存在下で、3−アルキルフェノールまたは2,3−ジアルキルフェノールをイソブチレンと50℃〜90℃の範囲内の温度において反応させることを含んでなる6−t−ブチルアルキルフェノール類を製造する方法も開示している。特許文献4は、1グラム当たり約200平方メートル(m/g)より大きい内表面積および120オングストローム(Å)より小さい平均孔直径を有する、スルホン酸基を担持する巨大網状カチオン交換樹脂であるアルキル化触媒を使用する、イソブチレンを用いる4−アルキルフェノール類の選択的ジアルキル化を開示している。
公開された米国特許出願第2003/0100802号明細書 米国特許第3,037,052号明細書 米国特許第4,236,031号明細書 米国特許第4,380,677号明細書
Houben−Weyl,Vol.6/1C pages(955−985),G.Thieme Verlag,Stuttgart 1976 J.Kamis[Collection of Czechoslovak Chemical Communications 1964,29(12),3176−8] S.P.Starkov and L.V.Glushkova(Journal of Applied Chemistry of the USSR 1967,40,pages 209 and 1583)
アルケン類を用いる置換されたフェノール類のアルキル化用の触媒としての、スルホン酸基を含有する巨大網状カチオン交換樹脂の使用は開示されていた。しかしながら、2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール類を製造するための、アルケン類を用いる3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール類の選択的モノアルキル化用のそのような触媒の選択および使用量、並びに、この反応において高い生産力を達成するためのそのような触媒の好ましい性質はこれまでに報告されていなかった。2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール類の改良された合成が望まれる。特に、(1)低い触媒対反応物比における高い反応生産力、(2)高いプロピレンおよ
び3,4−ジメチルフェノール転化率、並びに(3)2−イソ−プロピル−4,5−ジメチルフェノール異性体に対する良好な選択率の組み合わせにより特徴づけられる3,4−ジメチルフェノールおよびプロピレンから所望する2−イソ−プロピル−4,5−ジメチルフェノールを製造する方法が望まれる。本発明はそのような方法、並びに共生成物(co−products)からの2−イソ−プロピル−4,5−ジメチルフェノールの分離から誘導される関連する利点を記述する。
発明の要旨
第一の面で、本発明は構造IIの2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール類を製造する方法を提供し、該方法は構造IIIの3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールを不均一系酸触媒の存在下でそして場合により溶媒の存在下で約70℃〜約170℃の範囲内の第一温度においてアルケンと接触させて2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールを含んでなる第一反応混合物を製造することを含んでなり、
構造IIおよびIIIにおいて、
は未置換フェニル、1個もしくはそれ以上の線状または分枝鎖状のC〜Cアルキル基で置換されたフェニル、および線状または分枝鎖状のC〜Cアルキル基よりなる群から選択され、
は線状または分枝鎖状のC〜C14アルキル基よりなる群から選択され、
およびRは独立して水素および線状または分枝鎖状のC〜C16アルキル基よりなる群から選択され、
アルケンは3〜16個の炭素原子を含有し、
そして不均一系酸触媒がスルホン酸基を含有しそして1キログラム当たり少なくとも4当量の酸の酸能力(acid capacity)を有する巨大網状カチオン交換樹脂である。
本発明の他の面は、第一反応混合物を120℃〜175℃の範囲内の第二温度に加熱して主として2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールを含んでなる第二反応混合物を製造することをさらに含んでなり、第二温度が第一温度より高いかもしくは等しい方法である。
本発明の他の面は、溶媒が少なくとも1種の飽和脂肪族炭化水素を含んでなる方法である。
本発明の他の面は、触媒の少なくとも一部を第二反応混合物から分離して、触媒が涸渇し、そして2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールを含んで
なる第三反応混合物を製造することをさらに含んでなる方法である。
本発明の他の面は、2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールの少なくとも一部を第三反応混合物から分離することをさらに含んでなる方法である。
本発明の他の面は、2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールの少なくとも一部を第三反応混合物から分離し、そして、2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールが涸渇し第三反応混合物の残存部分の少なくとも一部を、3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールをアルケンと接触させる段階、または、第一反応混合物を約120℃〜約175℃の範囲内の第二温度に加熱して主として2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールを含んでなる第二反応混合物を製造する段階の一方もしくは両方に戻すことをさらに含んでなり、ここで第二温度は第一温度より高いかもしくは等しい方法である。
本発明の他の面は、構造IIIの3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールの少なくとも一部を第三反応混合物から分離し、そして、3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールの少なくとも一部を3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールをアルケンと接触させる段階に戻すことをさらに含んでなる方法である。
本発明の他の面は、第三反応混合物が構造VI、構造VII
の化合物、およびそれらの混合物よりなる群から選択される少なくとも1種のジ−(第二級−アルキル)フェノールをさらに含んでなり、ジ−(第二級−アルキル)フェノールの少なくとも一部が第三反応混合物から分離され、
そして、構造VIおよび構造VIIにおいて、Rが未置換フェニル、1個もしくはそれ以上の線状または分枝鎖状のC〜Cアルキル基で置換されたフェニル、および線状または分枝鎖状のC〜Cアルキル基よりなる群から選択され、Rが線状または分枝鎖状のC〜C14アルキル基よりなる群から選択され、そしてRおよびRが独立して水素および線状または分枝鎖状のC〜C16アルキル基よりなる群から選択される方法である。
本発明の他の面は、第三反応混合物から分離されるジ−(第二級−アルキル)フェノールの少なくとも一部が、3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールをアルケンと接触させる段階、または、第一反応混合物を第二温度に加熱する段階に戻されることをさらに含んでなる方法である。
本発明の他の面は、第三反応混合物から分離されるジ−(第二級−アルキル)フェノールの少なくとも一部が、第一反応混合物を第二温度に加熱して第二反応混合物を製造する段階に戻される方法である。
本発明の他の面は、第三反応混合物から分離されるジ−(第二級−アルキル)フェノールの少なくとも一部が、工程から除去される方法である。
本発明の他の面は、第三反応混合物が構造IV、構造V
、およびそれらの混合物よりなる群から選択される少なくとも1種のモノ−(第二級−アルキル)フェノールをさらに含んでなり、モノ−(第二級−アルキル)フェノールの少なくとも一部が第三反応混合物から分離され、そして、少なくとも一部が3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールをアルケンと接触させる段階または第一反応混合物を第二温度に加熱する段階に戻され、
そして構造IVおよび構造Vにおいて、Rが未置換フェニル、1個もしくはそれ以上の線状または分枝鎖状のC〜Cアルキル基で置換されたフェニル、および線状または分枝鎖状のC〜Cアルキル基よりなる群から選択され、Rが線状または分枝鎖状のC〜C14アルキル基よりなる群から選択され、そしてRおよびRが独立して水素および線状または分枝鎖状のC〜C16アルキル基よりなる群から選択される方法である。
本発明の他の面は、分離が蒸留による方法である。
本発明の他の面は、蒸留が少なくとも1つの蒸留物画分および蒸留テイル(tails)を与え、そして、この方法が少なくとも1つの蒸留物画分の少なくとも一部を3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールをアルケンと接触させる段階に戻すことをさらに含んでなる方法である。
本発明の他の面は、蒸留が連続的である方法である。
本発明の他の面は、蒸留がバッチ式である方法である。
本発明の他の面は、分離が結晶化による方法である。
本発明の他の面は、結晶化から得られた母液の少なくとも一部が3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールをアルケンと接触させる段階にまたは第一反応混合物を第二温度に加熱する段階に戻される方法である。
本発明の他の面は、結晶化が連続的である方法である。
本発明の他の面は、結晶化がバッチ式である方法である。
本発明の他の面は、第一反応混合物および第二反応混合物が同一反応容器中でバッチも
しくは半バッチ方法で製造される方法である。
本発明の他の面は、第一反応混合物および第二反応混合物が別個の反応容器中で連続方法で製造される方法である。
本発明の他の面は、Rがメチルであり、Rがメチルまたはエチルであり、Rが水素、メチルまたはエチルでありそしてRが水素、メチルまたはエチルである方法である。
本発明の他の面は、アルキレンがプロピレンである方法である。
本発明の他の面は、3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールが3,4−ジメチルフェノールでありそしてアルケンがプロピレンである方法である。
本発明の他の面は、アルケン対3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールのモル比が0.90:1.0〜1.25:1.0の範囲内である方法である。
本発明の他の面は、巨大網状カチオン交換樹脂が約40m/gより大きい表面積を有する方法である。
本発明の他の面は、巨大網状カチオン交換樹脂の表面積の少なくとも約70%が、水銀貫入多孔度法により測定して0.009μm〜0.027μmの孔直径を有する孔の中にある方法である。
本発明の他の面は、構造IIの2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール類の合成における収率を改良する方法であって、この方法は、不均一系酸触媒の存在下におけるアルケンを用いる3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールのアルキル化により得られる2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール、並びに、構造IV、V、VI、VIIの化合物およびそれらの混合物よりなる群から選択される少なくとも1種の化合物を含んでなる第一反応混合物を、不均一系酸触媒の存在下で約120℃〜約175℃の範囲内の温度に加熱して、2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールを含んでなる第二反応混合物を得ることを含んでなり、
第二反応混合物の加熱後に2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールの収率が増加され、
構造II、IV、V、VI、およびVII
において、Rは未置換フェニル、1個もしくはそれ以上の線状または分枝鎖状のC〜Cアルキル基で置換されたフェニル、および線状または分枝鎖状のC〜Cアルキル基よりなる群から選択され、
は線状または分枝鎖状のC〜C14アルキル基よりなる群から選択され、
およびRは独立して水素および線状または分枝鎖状のC〜C16アルキル基よりなる群から選択され、
アルケンは3〜16個の炭素原子を含有し、そして
不均一系酸触媒はスルホン酸基を含有し、そして、1キログラム当たり少なくとも4当量の酸能力を有する強酸性巨大網状カチオン交換樹脂である。
本発明の他の面は、3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールが3,4−ジメチルフェノールでありそしてアルケンがプロピレンである方法である。
本発明の他の面は、巨大網状カチオン交換樹脂が約40m/gより大きい表面積を有する方法である。
本発明の他の面は、巨大網状カチオン交換樹脂の表面積の少なくとも約70%が水銀貫入多孔度法により測定して0.009μm〜0.027μmの孔直径を有する孔の中にある方法である。
本発明の他の面は、構造Iの化合物を製造する方法であって、この方法が
(a)構造IIIの3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールを、不均一系酸触媒の存在下で、そして、場合により溶媒の存在下で、約70℃〜約170℃の範囲内の第一温度においてアルケンと接触させて構造IIの2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールを含んでなる第一反応混合物を製造し、
(b)第一反応混合物を、約120℃〜約175℃の範囲内の第二温度に、不均一系酸触媒の存在下で、そして場合により溶媒の存在下で加熱して、主として構造IIの2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールを含んでなる第二反応混合物を製造し、ここで第二温度は第一温度より高いかもしくは等しく、そして
(c)構造IIの2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールの酸化カップリングを行って構造Iの化合物を製造する
ことを含んでなり、
構造I、II、およびIII
において、
は未置換フェニル、1個もしくはそれ以上の線状または分枝鎖状のC〜Cアルキル基で置換されたフェニル、および線状または分枝鎖状のC〜Cアルキル基よりなる群から選択され、
は線状または分枝鎖状のC〜C14アルキル基よりなる群から選択され、
およびRは、独立して、水素および線状または分枝鎖状のC〜C16アルキル基よりなる群から選択され、
アルケンは3〜16個の炭素原子を含有し、そして
不均一系酸触媒はスルホン酸基を含有しそして1キログラム当たり少なくとも4当量の酸の酸能力を有する強酸性巨大網状カチオン交換樹脂である。
本発明の他の面は、3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールが3,4−ジメチルフェノールでありそしてアルケンがプロピレンである方法である。
本発明の他の面は、段階(c)の酸化カップリングを行う前に、構造IIの2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールの少なくとも一部が第二反応混合物から単離される方法である。
本発明の他の面は、巨大網状カチオン交換樹脂が約40m/gより大きい表面積を有する方法である。
本発明の他の面は、巨大網状カチオン交換樹脂の表面積の少なくとも約70%が水銀貫入多孔度法により測定して0.009μm〜0.027μmの孔直径を有する孔の中にある方法である。
図面の詳細な記述
図1は選択された不均一系酸触媒に関する孔のμmでの平均直径<D>に対するcm/gでの増分水銀貫入量δVとして示されるD=0.01μm〜0.06μmの範囲内の孔寸法分布を図式的に示す。 図2は同一条件下で異なる量のAmberlystTM 35およびAmberlystTM 36触媒を使用するプロピレンを用いる3,4−ジメチルフェノールのアルキル化に関するプロピレン消費速度を図式的に示す。 図3はAmberlystTM 35(“A35”)、AmberlystTM 36(“A36”)、およびDowexTM DR−2030(“Dowex”)触媒を用いる3,4−ジメチルフェノールのプロピル化中の相対的酸性度およびプロピレン消費速度を図式的に示す。
発明の詳細な記述
一般構造IIの2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール類を与えるための、中程度の温度におけるアルケン類を用いる構造IIIの3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール類のアルキル化に関する高い反応生産力は、スルホン酸基を含有し、そして、1キログラム当たり少なくとも4当量の酸の酸能力を有する巨大網状カチオン交換樹脂が触媒として使用される時に得られうる。巨大網状カチオン交換樹脂は約40m/gより大きい表面積を有する。巨大網状カチオン交換樹脂の表面積の少なくとも約70%は水銀貫入多孔度法により測定して0.009μm〜0.027μmの孔直径を有する孔の中にある。
構造IIにより表示される群の構成員から選択される2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールを製造するためには、構造IIIにより表示される群の構成員から選択される3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールを、不均一系酸触媒の存在下で、約70℃〜約170℃の温度範囲においてアルケンと接触させて、2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール、不均一系酸触媒、場合により溶媒、そして場合によりアルケンおよび3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール反応物を含んでなる反応生成物混合物を製造する。
構造IIおよびIIIにおいて、Rは未置換フェニル、1個もしくはそれ以上の線状または分枝鎖状のC〜Cアルキル基で置換されたフェニル、および線状または分枝鎖状のC〜Cアルキル基よりなる群から選択され、Rは線状または分枝鎖状のC〜C14アルキル基よりなる群から選択され、RおよびRは独立して水素および線状または分枝鎖状のC〜C16アルキル基よりなる群から選択される。
不均一系酸触媒は、充分な酸能力、例えば1キログラムの触媒当たり少なくとも4当量の酸の酸能力、を有するスルホン酸基を含有する強酸性巨大網状カチオン交換樹脂を含んでなる。巨大網状カチオン交換樹脂は充分な表面積、並びに、適切な直径の孔の中での充分な表面積の分布を有する。例えば、巨大網状カチオン交換樹脂は水銀貫入多孔度法により測定して40m/gより大きい表面積を有し、そして表面積の少なくとも約70%は0.009μm〜0.027μmの孔直径(実施例における孔寸法範囲M)を有する孔の中にある。触媒は、反応条件における再循環時のその維持される活性により証明されるように、使用される工程温度、例えば約120℃以上、において熱安定性でもある。適当な触媒の例はローム・アンド・ハーズ・カンパニー(Rohm and Haas Company)により販売されているAmberlystTM 35およびAmberlys
TM 36である。
使用される触媒の量は反応速度に影響しそして特定の工程パラメーター、工程段階、および選択される反応物に依存する。考えられる工程パラメーターは温度、圧力、および反応物濃度である。バッチ方法に関しては、フェノール反応物の約1重量%〜約100重量%の触媒充填量が一般的に適切である。バッチ方法における実際的な考慮点に関すると、約1重量%〜約30重量%の触媒充填量が一般的に適切である。しかしながら、以下に記述される反応パラメーターが推奨範囲内に保たれる限り、多くの場合には2重量%の触媒充填量が3時間より短い反応時間内のオレフィンの完全な転化を可能にする。発明の方法の利点は、相対的に少量の触媒を使用するバッチおよび半バッチ方法において観察される高い生産力である。バッチおよび半バッチ方法においては、操作温度が触媒の最高推奨操作温度またはそれより低い温度において保たれている限り、活性の有意な損失なしに触媒を複数回にわたり再使用することができる。これらの巨大網状カチオン交換樹脂を用いると、少なくとも1つの撹拌タンクまたは固定床反応器内に静止触媒を含んでなる連続的反応方式においても低い触媒充填量における高い生産力が予測される。そのような連続的方法においては、毎時1mの触媒当たり約1〜約5mの液体の、静止触媒に関する反応流体流速度が適している。
触媒を最も有効にするためには、それは約3重量%より少ない水を含有すべきである。使用前の触媒の予備処理が推奨され、そして触媒の予備処理方法は当該技術で既知である。触媒の予備処理は、例えば、触媒を真空下または不活性気体流中で、100℃より高いが触媒の推奨最高操作温度より低い温度において、約2〜24時間にわたり加熱することにより行うことができる。不活性気体は窒素、アルゴン、ヘリウム、二酸化炭素、および天然ガスよりなる群から選択される少なくとも1種を包含するが、それらに限定されない。他の予備処理触媒の非排他例は、例えば、触媒からの3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール反応物の一部の蒸留、触媒からの溶媒−水混合物の共沸蒸留、および予め決められた量の乾燥3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール反応物または乾燥溶媒の、予め決められた温度における、触媒のパックド・カラム中への通過を包含する。予備処理方法は単独でまたは互いに組み合わせて使用することができる。3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール中およびアルケン中の水のレベルを、触媒が反応混合物中で3重量%より少ない水を含有するのに充分なほど低いレベルに保つことも重要である。必要なら、3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール、アルケン、または両者を使用前に乾燥することができる。
アルケンは3〜16個の炭素原子を含有しうる。有用なアルケン類は、例えば、プロピレン、1−ブテン、2−ブテン、2−ペンテン、スチレン、およびアリルベンゼンを包含する。アルケンを反応容器中に液体または気体状で加えることができる。触媒充填量および反応温度が充分に高い限り、アルケンを連続的にまたは一部分ずつ加えそして直ちに消費することができる。対応する構造IIの2−第二級−アルキル−3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール生成物への構造IIIの3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール反応物の95%またはそれ以上の高い転化率を達成するために加えられるアルケンの量は1モルの3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール反応物当たり0.9:1.0〜1.25:1.0モル当量の範囲内のアルケンであるべきである。
反応は溶媒の不存在下で、主として未希釈のフェノール反応物および生成物混合物の中で、または場合により非反応性溶媒もしくは溶媒混合物、例えば飽和脂肪族炭化水素もしくは飽和脂肪族炭化水素の混合物、の中で行うことができる。生産力、転化率および所望する生成物への選択率を最大にするためには、本発明のアルキル化反応を触媒とアルケンおよび3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールを含んでなる反応物との間の有効な接触を与える反応器システムの中で行うべきである。そのような反応器システムは当該技術
で既知である。気体状アルケン類に関しては、反応器内でのアルケンを含んでなる気相と触媒および3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールを含んでなる液相との間の混合がアルキル化反応中に最高の生産力を得るために必要である。
反応容器への触媒および反応物の添加、並びに、該反応容器の操作を、種々の形態で行って本発明の利点を得ることができる。1つの態様では、3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール反応物、触媒、および場合により非反応性溶媒または溶媒混合物を反応容器に加えた後に、温度を所望する温度に上昇させ、そして、アルケンを全て一度に(バッチ操作において)、一部分ずつ(半バッチ操作において)、連続的に(半バッチ操作において)、またはそれらの組み合わせで加えて、反応温度を予め決められた温度範囲内に保つ。或いは、連続的操作に関しては、触媒を反応容器に充填することができ、そして、3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール、場合により溶媒または溶媒混合物、およびアルケンを、別個のまたは組み合わせ原料として、連続的に加えることができる。
本発明の方法に適する温度範囲は約70℃〜約170℃の範囲にわたり、そして、アルケンおよび3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール反応物、触媒の熱安定性、並びに所望する反応生産力に依存する。フェノールのプロピル化反応に関しては、約120℃〜約155℃、例えば約140℃〜約155℃、の温度が適する。揮発性アルケンの圧力は反応速度に有意な影響を与えうる。一般的には、より高い圧力はより高い反応速度を与える。ほとんどの場合、反応温度および触媒充填量が適切に高い限り、3時間の反応期間内でアルケンおよび3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールの両者の95%より高い転化率を得るためには、1psig〜100psig(108kPa〜790kPa)のアルケン分圧が適する。例えば、約120℃〜約155℃におけるプロピレンの場合には、適切な圧力は約10psig〜約50psig(170kPa〜446kPa)である。
構造IIIの3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール類のアルキル化の他に、同じ触媒を使用してアルキル化工程の共生成物、例えば構造IVおよびVの他のモノ−(第二級−アルキル)フェノール異性体並びに構造VIおよびVIIのジ(第二級−アルキル)フェノール類、を所望する構造IIの生成物に転化することもできる。これらの共生成物においては、アルケンを用いるアルキル化により導入される1個もしくはそれ以上の第二級−アルキル基は、構造IIで意図されるものと異なる位置における3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール芳香族環に連結される。構造IV、V、VI、およびVIIにおいて、Rは未置換フェニル、1個もしくはそれ以上の線状または分枝鎖状のC〜Cアルキル基で置換されたフェニル、および線状または分枝鎖状のC〜Cアルキル基よりなる群から選択され、Rは線状または分枝鎖状のC〜C14アルキル基よりなる群から選択され、そしてRおよびRは独立して水素および線状または分枝鎖状のC〜C16アルキル基よりなる群から選択される。
そのような共生成物の少なくとも一部から所望する構造IIの2−第二級−アルキル−
4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールへの転化は、共生成物のアルキル交換反応および異性化の組み合わせにより起き、そして所望する生成物への収率をアルキル化反応だけにより得られうるものより改良する。この工程段階はアルキル化反応と同時に、または、その後の時点において、同一容器中でまたは別個の容器中で行うことができる。アルキル交換反応および異性化反応は、アルケンおよび構造IIIの3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール類の反応に関する最初の温度に等しいかまたはそれより高いが、好ましくは触媒の安定性に有害である温度より低い温度において行われる。例えば、アルキル交換反応および異性化反応を約120℃〜約175℃、例えば約120℃〜約155℃、または例えば約150℃〜約175℃、または約160℃〜約170℃、の温度範囲において行うことができる。場合により、アルキル交換反応および異性化反応はアルケンおよび構造IIIの3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールの存在下で行うことができる。アルキル交換反応および異性化の速度が遅い場合には、バッチ式および連続的反応に関しては、増加した触媒充填量、増加した触媒との接触滞在時間、またはそれらの組み合わせが生産力を有意に改良しうる。アルキル交換反応および異性化に関する特定の操作パラメーターを決める方法は当業者に既知である。この転化に関する適当な条件、例えば適切な触媒、触媒充填量、滞在時間、及び、温度、の下では、加熱後の反応混合物は、主として構造IIの所望する2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールを含んでなりうる。
例えばアルミノ珪酸塩、硫酸、または同様な酸能力を有するが異なる表面積および/または0.009μm〜0.027μmの範囲内の孔直径を有する孔の中での異なる表面積の分布を有する巨大網状樹脂の如き他の触媒と比べた時に、本発明の触媒の利点はそれが70%もしくはそれより高い2−第二級−アルキル−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール類の選択率で相対的に短い期間内で相対的に低い圧力および温度においてそしてアルケン:3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールの約1:1の原料モル比において約95%に等しいかまたはそれより高いアルケンおよび3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール転化率を達成する能力である。高い活性をその予測される寿命にわたり維持するためには、触媒がその安定性を120℃より高い温度において保つことが重要であり、特にプロピレンを用いる3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール類のアルキル化に関する、商業的に有用な転化速度を可能にする。
アルケンを用いる3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールのアルキル化並びにアルキル交換反応および異性化反応を行うと、反応生成物混合物が得られる。ここに記述される方法による反応生成物混合物の処理はバッチ式、半バッチ式、および連続方式の操作で行うことができる。不均一系酸触媒の少なくとも一部を、例えば濾過または傾斜により、反応生成物混合物から分離して、構造IIの2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールを含んでなる触媒が涸渇した生成物混合物を製造することができる。分離された不均一系酸触媒をアルキル化反応、アルキル交換反応および異性化反応、またはそれらの組み合わせのために再使用することができる。この触媒が涸渇した生成物混合物は場合により、構造IV〜VIIの少なくとも1種の化合物、アルケン、3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール、溶媒、またはそれらのいずれかの組み合わせをさらに含んでなりうる。2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールの少なくとも一部を触媒が涸渇した生成物混合物から種々の方法により分離することができる。例えば、2−イソ−プロピル−4,5−ジメチルフェノールに関すると、触媒が涸渇した生成物混合物からのこのフェノール生成物の少なくとも一部の分別結晶化により分離を行うことができる。本発明で得られる2−イソ−プロピル−4,5−ジメチルフェノールへの高い選択率はこの分離方法を助けうる。溶媒および温度の適切な選択が他の重要なパラメーターである。この時点では所望する2−イソ−プロピル−4,5−ジメチルフェノールを含まない分別結晶化段階からの母液を、次に蒸留によりさらに処理して、例えば元の触媒が涸渇した生成物混合物の中に存在する2−イソ−プロピル−4,5−ジメチルフェノールの第二画分を回収することができる。この第二画分中の2−イソ−プロピル−4,5−ジメチルフェノールを、場合により分別結晶化段階で回収された2−イソ−プロピル−4,5−ジメチルフェノールの存在下で、追加の蒸留または結晶化段階においてさらに精製することができる。或いは、触媒が涸渇した生成物混合物を分別結晶化段階に迂回させ、そして、少なくとも1つの分別蒸留段階に直接送って、2−イソ−プロピル−4,5−ジメチルフェノールに富んでいる少なくとも1つの画分を得ることができる。2−イソ−プロピル−4,5−ジメチルフェノールに富んでいる少なくとも1つの画分を追加の蒸留または結晶化段階においてさらに精製することができる。
2−イソ−プロピル−4,5−ジメチルフェノールに富んでいる少なくとも1つの画分の他に、分別結晶化段階からの母液の蒸留、または、上記の触媒が涸渇した生成物混合物の蒸留中に、追加の画分を回収することができる。例えば、プロピレンおよび3,4−ジメチルフェノール反応物をより低沸点の画分として回収することができる。3−イソ−プロピル−4,5−ジメチルフェノールおよび2−イソ−プロピル−3,4−ジメチルフェノール異性体(構造IVおよびV)を沸騰近辺の(close−boiling)画分として回収することができる。2,6−ジ(イソ−プロピル)−3,4−ジメチルフェノールおよび2,5−ジ(イソ−プロピル)−3,4−ジメチルフェノール異性体(構造VIおよびVII)をより高沸点の画分として回収することができる。溶媒が2−イソ−プロピル−4,5−ジメチルフェノール製造工程において使用される場合には、溶媒に富んだ画分も分別蒸留により回収することができる。この論議において、低沸点の画分、近くで沸騰する画分、およびより高沸点の画分の用語は選択される蒸留条件における2−第二級−アルキル−4,5−ジ(直鎖−アルキル)フェノールの沸点に比べたものである。
場合により、1つもしくはそれ以上の画分の少なくとも一部を、3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールのアルキル化、アルキル交換反応および異性化、並びに結晶化の工程段階の少なくとも1つに導入することにより、分離された画分を工程に再循環させうる。例えば、反応物画分を3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールのアルキル化のための反応段階に導入することができ、そして2−イソ−プロピル−4,5−ジメチルフェノールの分別結晶化からの母液、構造VIおよびVIIの化合物を含んでなる画分、並びに溶媒画分を3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールのアルキル化およびアルキル化交換反応および異性化を含んでなる1つもしくはそれ以上の反応段階に導入することができる。或いは、反応段階を、溶媒を加えずに、触媒が涸渇した生成物混合物を溶媒画分と組み合わせて行うことができる。
適切な反応条件におけるこれらの画分の回収および触媒との接触のための合成工程への再循環により、アルケン、3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール、並びに構造IV、V、VI、およびVIIの化合物が追加量の所望する構造IIの2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールに転化可能になる。本発明をこのようにして行う際には、合成工程へ供給される3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールの転化率は99%を越えそして3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールからの2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールの化学的収率は、例えば80%、例えば90%、を越えうることが予測される。
場合により、1つもしくはそれ以上の画分の少なくとも一部を工程から放出させて、例えば2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール生成物へのそれらの経路を作成しそしてその後の段階を妨害するような不純物の増加、または、例えば反応物、触媒、および2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール生成物のために利用可能な反応器の容量を置換するより高沸点の化合物の増加を制限することができる。
引用することにより本発明の内容となる公開された米国特許出願第2003/0100802号明細書に記述されているように、構造IIにより表示される群の構成員から選択される化合物の酸化カップリングを使用して構造Iにより表示される群の構成員から選択される化合物を合成することができる。構造Iの化合物は単座または二座有機燐化合物、例えば亜燐酸エステル類、ホスフィン酸エステル類、およびホスホン酸エステル類、の合成における有用な出発物質でありうる。そのような有機燐化合物は触媒反応工程、例えば1,3−ブタジエン、不飽和オレフィン類、エチレン系不飽和ニトリル類、およびエチレン系不飽和エステル類の如き反応物のヒドロシアノ化またはヒドロホルミル化、において有用でありうる。
構造IIIの3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールを、約70℃〜約170℃の範囲内の第一温度において、3〜16個の炭素原子を含有するアルケン、上記の触媒、および場合により溶媒と接触させて構造IIの2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールを含んでなる第一反応混合物を製造することを含んでなる工程により、構造Iの化合物を製造することができる。第一反応混合物を次に、第一温度より高いかもしくは等しい約120℃〜約175℃の範囲内の第二温度に、触媒および場合により溶媒の存在下で加熱して、構造IIの2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールを主として含んでなる第二反応混合物を製造する。構造IIの2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールを次に酸化カップリングして構造Iの化合物を製造する。場合により、酸化カップリング段階を行う前に構造IIの2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールの少なくとも一部を第二反応混合物から単離することができる。
例えば構造IIにより表示されるもののような置換されたフェノール類を、種々の酸化剤、例えば硝酸または塩化第二鉄により、または、遷移金属触媒および例えば過硫酸塩アニオンもしくは酸素の如き酸化剤との組み合わせを使用することにより、酸化カプリングさせて構造Iの対応する置換されたビフェノール類を製造することができる。公開された米国特許出願第2003/0100802号明細書は置換されたフェノール類、例えば構造IIの2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール類、を酸化カプリングする方法を開示している。この方法は分子状酸素を含有する気体および銅ジアミン触媒の存在下における置換されたフェノールの酸化カップリングを含んでなる。
銅ジアミン触媒の製造はTetrahedron Letters,1994,35,7983に記述されている。ハロゲン化銅、例えばCuCl、CuBr、CuI、またはCuCl、をアルコール、例えばメタノール、および水の混合物に加え、そしてジアミンをゆっくり加える。ジアミンの添加後に、空気を激しく撹拌しながら混合物の中に通す。触媒が沈殿しそして濾過される。有用なジアミン類の例はN,N,N’,N’−テトラメチル−1,2−エチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラエチル−1,3−プロパンジアミン、およびN,N,N’,N’−テトラエチルメタンジアミンを包含する。或いは、ハロゲン化銅およびジアミンをカップリング反応用溶媒の中で接触させることにより触媒をその場で製造することができる。
不活性な、好ましくは非プロトン性の、溶媒、例えばジクロロメタン、トルエン、クロロベンゼン、または飽和炭化水素、好ましくは反応温度より高い引火点を有するもの、の中で5℃〜100℃の間の、例えば約30℃の、温度においてフェノールをジアミンの銅錯体と接触させることにより酸化カップリングを行うことができる。生成物は一般的には飽和炭化水素溶媒を用いる希釈、濾過により単離され、そして場合により水性鉱酸または銅捕獲剤、例えばエチレンジアミン四酢酸(EDTA)のナトリウム塩、を用いる洗浄により精製される。生成物であるビフェノールを場合により再結晶化により精製することができる。
一般構造Iの置換されたビフェノール類を使用して、例えば米国特許第5,235,113号明細書、第6,031,120号明細書、および第6,069,267号明細書に記述されているような二座亜燐酸エステル化合物を製造することができる。二座亜燐酸エステル化合物はモノオレフィン系およびジオレフィン系化合物のヒドロシアノ化において、並びに非共役2−アルキル−3−モノアルケンニトリル類から3−および/または4−モノアルケンニトリル類への異性化のために有用であることが示されていた。例えば、米国特許第5,512,695号明細書および第5,512,696号明細書を参照のこと。例えば米国特許第5,235,113号明細書に開示されているように、二座亜燐酸エステル配位子もオレフィンのヒドロホルミル化反応において有用であることが示されていた。
フェノールアルキル化実験用に使用される各々の市販触媒タイプ(AmberlystTM 35、AmberlystTM 36、およびDowexTM DR−2030)に関しては、触媒試料は同一製造ロットから採取された。これらの触媒ロットに関する触媒表面積および孔寸法分布はマイクロメトリチックス(R)・インスツルメント・コーポレーション(Micromeritics(R) Instrument Corporation)からのAutoPore 9400シリーズ多孔度計を用いる水銀貫入多孔度法から得られた。結果は図1に図式的に示される。孔寸法分布は<D>プロットに対するδVとして示され、ここでδVは立方センチメートル(cm)/グラム(g)での多孔度計内の水銀の増分貫入量でありそして<D>は平均孔直径である。Dは式(4γ cos θ)/pにより与えられる試料に適用される圧力pから計算される孔の直径であり、ここでγは水銀の表面張力(474ダイン/cm)でありそしてθは水銀と触媒表面との間の接触角度である。値δVは圧縮率に関して補正される。増分表面積δSAはδSA=4δV/<D>を用いる標準円筒モデルに基づき計算される。酸能力[当量/キログラム(kg)樹脂]は標準酸−塩基滴定技術により測定されそして各々の触媒タイプに関する製造業者のデータに一致した。
表1は実施例1〜23で使用される巨大網状イオン交換樹脂触媒の表面積、平均孔直径、平均孔寸法、および酸能力を作表する。表2は実施例1〜23で使用される巨大網状イオン交換樹脂触媒の3種の孔寸法範囲内の表面積および表面積分布(全表面積の百分率として括弧内に示される)を作表する。
水銀貫入多孔度法測定により得られた結果は、3種の触媒の孔寸法分布がどのように異なるかを示しておりそしてAmberlystTM 36の表面積が窒素BETによる製造業者の報告値の50%より少ないことだけでなく平均孔寸法も有意に低いことも明らかにしている。水銀貫入多孔度法によると、AmberlystTM 35は全体として最大の表面積を与えそして0.009μm〜0.027μm(90Å〜270Å)の範囲にわたる中程度の孔寸法間隔(M)においてその表面積の80%より多くがある。対照的に、DowexTM DR−2030は中程度の孔寸法範囲(M)において活性表面積の約30%だけを示しており、より大きい孔寸法間隔(L)内に分布される表面積の60%以上が0.027μm〜0.109μm(270Å〜1090Å)の範囲にわたる。
実施例1〜19
スルホン酸基を含有する強酸性巨大網状イオン交換樹脂により触媒作用を受けるプロピレンを用いる3,4−ジメチルフェノールアルキル化実験の一般的記述を以下に示す。触媒であるローム・アンド・ハース・カンパニーからのAmberlystTM 35 DRYおよびAmberlystTM 36 DRY並びにダウ・ケミカル・カンパニー(Dow Chemical Company)からのDowexTM DR−2030(乾燥)を乾燥触媒として受け取りそして使用前に触媒ビーズの約50グラム部分を真空(200トル、26.7kPa)下で一定重量に達するまで120℃に加熱することによりさらに乾燥した。
シグマ−アルドリッヒ(Sigma−Aldrich)から(99%純度)そしてメリソール(Merisol)から(純粋3,4−キシレノールとして)得られた3,4−ジメチルフェノールを使用前に乾燥しそして蒸留により精製した。プロピレンの円筒体は商業的売主から得た。3,4−ジメチルフェノールアルキル化実験において反応容器に送られるプロピレンの量は分析バランスで作成された円筒体重量測定から決めることができる。化学−または重合体−等級のプロピレンが本発明における使用に適する。
1000mLの撹拌されているオートクレーブに500グラムの3,4−ジメチルフェノール(4モル)および予め決められた量の触媒を、表3および4に挙げられているように、充填した。オートクレーブを200トル(26.7kPa)に減圧しそしてプロピレンを加える前に135℃に加熱した。全ての実験中に、撹拌羽根速度は毎分1000回転(rpm)に一定に保たれた。176グラムのプロピレン(4モル)が消費されるまで、40psig(380kPa)の圧力を保ちながらプロピレンを連続的に加えた。その後に、プロピレン供給を断ちそして反応混合物をさらに180分間(分)にわたり140℃に加熱してその後のアルキル交換反応および異性化反応を完了させた。最終的な反応生成物分布をガスクロマトグラフィー(GC)により測定しそして校正GC法を用いて定量化した。結果は表3および4並びに図2に示される。収率は充填された3,4−ジメチルフ
ェノールのモル数に関する生成物混合物中の2−イソ−プロピル−4,5−ジメチルフェノールIIaのモル数をさし、転化率(CONV)は転化された出発物質である3,4−ジメチルフェノールIIIaのモル分率をさし、そして選択率(SEL)は2−イソ−プロピル−4,5−ジメチルフェノールに転化された3,4−ジメチルフェノールのモル分率をさす。生成物混合物の残りは構造IV〜VIIに示されたもののような他のフェノール共−生成物を含んでなり、ここでRおよびRはメチルでありそしてRおよびRは水素である。
これらのデータは、一般構造IIの2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール類、例えば2−イソ−プロピル−4,5−ジメチルフェノール、を与えるための中程度の温度におけるアルケン類を用いる構造IIIの3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール類、例えば3,4−ジメチルフェノール、のアルキル化に関する高い反応生産力は、スルホン酸基を含有しそして1キログラム当たり少なくとも4当量の酸の酸能力を有する巨大網状カチオン交換樹脂が触媒として使用される時に、得られうることを示している。約40m/gより大きい表面積を有しそして孔内の表面積の少なくとも約70%、例えば少なくとも約75%、または例えば少なくとも約80%、が0.009μm〜0.027μm(90Å〜270Å)の孔直径を有するAmberlystTM 35を使用する実施例は2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール類の有意に増加した選択率および反応生産力を示す。
理論により拘束しようとは望まないが、適切な寸法の孔内の活性酸部位の量がプロピレン消費の反応速度に正比例する場合には、4−5倍量のAmberlystTM 36が使用される場合にAmberlystTM 36触媒がAmberlystTM 35のものと同様な活性を示すことが予期されるようである。比較を簡単にするために、表4中の触媒充填量に関する相対的酸強度(相対的酸性度)は、触媒の量(3,4−ジメチルフェノール出発物質に関する重量分率として)を酸能力および水銀貫入多孔度法による表面積と掛け算することにより、計算された。図3は相対的酸性度を最初のプロピレン消費速度の関数として図式的に示しており、そしてプロピレン消費の速度と水銀貫入多孔度法の下限である54Åの平均直径より上の触媒孔内の利用可能な酸部位の量との間の線状関係を示唆している。AmberlystTM 35と比べたDowexTM DR−2030に関する選択率および生産力における差異は異なる孔寸法分布により説明できる。
実施例20
この実施例は2重量%の再循環されたAmberlystTM 35の存在下での135−140℃における半連続的方法での2−イソ−プロピル−4,5−ジメチルフェノー
ルの持続した製造を示す。結果は、触媒をこれらの反応条件下で有意な活性損失なしに複数回にわたり再使用できることを示している。
AmberlystTM 35が触媒として使用されたこと以外は、実施例20は実施例1に記述された方法で行われた。アルキル交換反応および異性化反応段階を行った後に、触媒を沈殿させそして生成物を触媒から傾斜させた。触媒を含有するオートクレーブに別のバッチの500グラムの3,4−ジメチルフェノールを再充填しそして別のバッチの176グラムのプロピレンと同じ方法で反応させた。同じ10グラム充填量のAmberlystTM 35を用いて合計2500グラムの3,4−ジメチルフェノールおよび880グラムのプロピレンが消費されるまでこの工程を繰り返した。表5に示された結果は、本発明の高い生産力方式での0.4%より少ない触媒使用量を示している。
実施例21
2−イソ−プロピル−4,5−ジメチルフェノールIIaの他に、実施例1〜20からの反応混合物は種々の量の以下に示されている3,4−ジメチルフェノールIIIaおよび共−生成物、例えばモノ−(イソ−プロピル)フェノール異性体IVaおよびVa並びにジ−(イソ−プロピル)フェノール類VIaおよびVIIaも含んでなる。モノ−(イソ−プロピル)フェノール異性体は芳香族環上の望まれざる位置における3,4−ジメチルフェノール出発物質のモノアルキル化から生ずる。ジ−(イソ−プロピル)フェノール類はモノ−(イソ−プロピル)フェノール異性体のモノアルキル化から生ずる。
実施例1〜20に記述されたものと同様にしてまたは異なる不均一系酸触媒、例えばA
mberlystTM 15もしくは燐タングステン酸水和物、を使用することにより、各々が1−2キログラムの3,4−ジメチルフェノールを使用する数回の大規模なプロピル化実験からの反応生成物が得られる。そのような反応生成物混合物を合計約15リットルにするために組み合わせる。触媒を反応生成物混合物から分離して例えば、プロピレンおよび3,4−ジメチルフェノールへの、IIaの転化を制限する。混合物を次に約30トル(4kPa)のヘッド圧力で操作されている半連続的な真空単一段階蒸留器にポンプ注入する。イソ−プロピルクレゾール異性体[((CHCH)(CH)COH]であるIIa、IIIa、IVa、Va、およびVIaを含んでなる低沸点物質に富んでいるオーバーヘッド流が約148℃のヘッド温度および約149℃の容器温度において蒸留器から得られる。合計約14リットルのオーバーヘッド流が収集される。容量が約1リットルの容器内に残存する物質はジ−(イソ−プロピル)フェノール類であるVIaおよびVIIaに富んでいる。
約12リットルのオーバーヘッド生成物流を次に第二蒸留において蒸気−タイプのスプリッター[ヘッド圧力60トル(8kPa)]を装備した2インチ(5cm)内径の45トレイ・オールダーショー(Oldershaw)カラム内でさらに精製する。容器温度は174℃〜199℃の範囲にわたり、そしてヘッド温度は143℃〜167℃の範囲にわたる。イソ−プロピルクレゾール異性体であるIIa、IIIa、およびVaを含んでなる前画分を4:1還流比で除去しそして次に10:1還流比で終える。IIa、IVa、Va、およびVIaを含んでなる主画分を3:1還流比で除去しそして5:1還流比で終える。蒸留物中のIIa含有量が約93%より下に低下する時に、主画分の収集を停止する。主画分中のIIaの純度は約97%であり、一回(one pass)収率は50%である。
この蒸留例は、所望する生成物であるIIaを含んでなる全ての蒸留画分中に共−生成物である2−イソ−プロピル−3,4−ジメチルフェノールVaが存在しているためそれを蒸留によりIIaから分離するための試みとなることを示している。VaおよびIIaの混合物を引き続き酸化カップリングさせて構造Iaの2,2’−ビフェノールを製造する場合には、精製された生成物IIa中のVaの存在は一般構造Iの所望する2,2’−ビフェノールIaから分離するのが難しいと予測される一般構造VIIIを有するさらなる2,2’−ビフェノール共−生成物VIIIaの生成も生じうる。同様に、3,4−ジメチルフェノールおよびイソ−プロピルクレゾール異性体を含んでなるより低沸点の画分をプロピル化反応に戻すことよりも、プロピル化およびアルキル交換反応並びに異性化反応を高い3,4−ジメチルフェノール転化率で行うことの方がより良好でありうる。この蒸留例は、共−生成物IVaおよびVIaがIIaの近くで沸騰しそして良好な分離のためには適切な還流を必要とすることを示している。
実施例22
IIaと共−蒸留するVaの問題を軽減するための1つの方法は、上記のアルキル交換反応および異性化反応工程を利用してVaを含んでなる望まれざる共−生成物の分布を減少させそして所望する生成物への転化率を高めることである。
3,4−ジメチルフェノールのプロピル化、次のアルキル交換反応および異性化反応後の蒸留による所望する物質の単離を示すために、1005gの3,4−ジメチルフェノールおよび492gのプロピレンから2重量%のAmberlystTM 35触媒を使用して反応生成物混合物を製造した。溶媒は使用されなかった。反応は1000mLの撹拌されたオートクレーブ中で40psig(377kPa)の動的プロピレン圧力を用いて155℃において行われ、引き続き生成物分布が目標量のIIa(GC面積百分率により74−75%)に達するまでアルキル交換反応および異性化が165℃において行われた。アルキル交換反応および異性化後に、反応混合物は、重量百分率基準で、75.1%の所望する生成物IIa、12.7%のIVa、5.9%のVIa、2.7%の3,4−ジメチルフェノール出発物質IIIa、1.5%のVIIa、0.5%のVa、0.6%のイソ−プロピルクレゾール異性体、および0.9%の未同定物質を含有していた。Vaの濃度はプロプル化段階後の約4%からアルキル交換反応および異性化段階後の約0.5%に低下し、97%より高い3,4−ジメチルフェノール転化率であった。
反応生成物混合物を次に約50℃において粗くフリットされた漏斗を通して濾過して触媒が消費された生成物混合物から触媒を分離した。この生成物混合物をバッチ式または連続的方法で蒸留することができる。触媒が消費された生成物混合物を次に蒸気スプリッターを装えた25−プレート1インチ・オールダーショー・カラム(約15の理論的段階)よりなる蒸留装置の中に移した。分別蒸留を50トル(6.7kPa)の一定圧力下でそして約80℃のコンデンサー温度を用いて17時間の正味期間にわたり行った。蒸留条件は表6に表示される。3,4−ジメチルフェノール、およびイソ−プロピルクレゾール異性体を包含する低沸点副生物を、5:1〜50:1還流比で除去した。IIaの生成物画分をGCによる95%より高い純度で2:1還流比で収集した。画分IC1〜HC9を一緒にして96%の平均純度のIIaを生じた。より高い還流比の使用はより高い、例えば98%より高い、純度のIIaを達成可能にするであろう。表7はGC分析による蒸留物特徴をまとめている。
蒸留装置中に残存する高沸点物質である蒸留テイルは蒸留装置への最初の充填量の約11重量%でありそして、GC面積百分率基準で、68%のIVa、9.4%のVIa、10.8%のVIIa、および1%より少ないIIaを含有していた。
蒸留テイルの少なくとも一部を工程から放出させてジ(イソ−プロピル)クレゾール類および種々のジアリールエーテル化合物を除去する。触媒と接触している蒸留テイルの少なくとも一部はアルキル交換反応および異性化を受けて追加のIIaを製造する。蒸留物画分、例えば蒸留物画分FC1〜FC6、の少なくとも一部を工程から放出してイソ−プロピルクレゾール類を除去する。IIaへの収率を増加させるために、蒸留物画分、例えば蒸留物画分FC1〜FC6並びにHC10およびHC11、の少なくとも一部を3,4−ジメチルフェノールのプロピル化またはアルキル交換反応および異性化段階に再循環させる。
実施例23
この実施例は3,4−ジメチルフェノールのプロピル化並びにアルキル交換反応および異性化段階用の脂肪族炭化水素溶媒の使用を示している。さらに、この実施例は分別結晶化による所望する生成物の単離も示している。使用された溶媒はエクソンモービル・ケミカル(ExxonMobil Chemical)のISOPAR(R) Lであり、それは約190−225℃の沸点範囲を有する分枝鎖状および線状アルカン類よりなる「イソパラフィン系」飽和炭化水素溶媒である。そのような溶媒が3,4−ジメチルフェノールのプロピル化用に使用される時には、プロピル化が溶媒なしに(未希釈で)行われる時より少ない高沸点および着色不純物の生成が観察される。2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール類を製造するための工程における少なくともある量の溶媒の使用は、例えば、濾過助剤として有用でありそして反応混合物中のアルケンの溶解度を増加させうる。
500gの3,4−ジメチルフェノールおよび195gのプロピレンから125gのISOPAR(R) Lおよび10gのAmberlystTM 35触媒を使用して粗製反応混合物を製造した。触媒を真空下で12時間にわたり120℃に加熱することにより予め活性化した。40psig(377kPa)のプロピレン圧力が145℃において保たれた。1.1モル当量のプロピレンが約132分間の反応において吸収された後に、反応器をプロピレン円筒体から離しそして温度を150℃に高めそして約2時間にわたり保ち、次にアルキル交換反応および異性化反応を起すために165℃に高めそして約3時間にわたり保った。半バッチ式プロピル化後並びにアルキル交換反応および異性化反応の種々の段階において反応混合物の試料を採取し、次にGCにより分析した。
反応混合物は濃灰色触媒ビーズを含む透明無色溶液であった。反応混合物を熱時(約45−50℃)に急速濾紙および磁器フィルターを用いて約200トル(27kPa)真空吸引下で濾過して触媒を分離しそして粗製生成物溶液を得た。濾過は迅速であった。AmberlystTM 15とは対照的に、触媒は構造的に無傷のようでありそし微細触媒粒子は観察されなかった。予測された質量の約96%が触媒が消費された生成物混合物として回収された。
所望する生成物の結晶化はバッチ式または連続的方法で実施できる。触媒が消費された生成物混合物の温度を45℃から20℃に1時間にわたり低下させ、次にそれを約8℃に30分間にわたり冷却しそしてその温度を1時間にわたり保つことにより、所望する生成物IIaをこの生成物混合物から結晶化させた。結晶化混合物を粗くフリットされたガラスフィルターを通して濾過した(80−100ミクロン、200トル、27kPa)。吸引を2時間にわたり行って母液の主要部分を結晶(384g)から流出させた。結晶の最初の回収物を100gの冷たいISOPAR(R) Lで洗浄して最終的な回収物(365g)を得た。ISOPAR(R) L洗浄液は母液から離して保たれていた。この工程により得られた最終的な結晶回収物の純度は定量GC分析によると98%より高かった。溶媒を含まない2−イソ−プロピル−4,5−ジメチルフェノールの融点は約69℃である。
上記のように、IIa、IIIa、IVa、Va、VIa、およびVIIaを含んでなる母液の少なくとも一部を3,4−ジメチルフェノールのプロピル化並びにアルキル交換
反応および異性化を含んでなる1つもしくはそれ以上の反応段階に戻す再循環により、場合により3,4−ジメチルフェノール、プロピレン、および構成触媒を添加して、その後の別の結晶化段階により、IIaの収率を高めることができる。
母液の少なくとも一部を蒸留して追加量のIIaを回収することができる。
実施例24
IVaは異性化/アルキル交換反応段階からの主な共−生成物である。実施例23に記述されたものと同様な母液を真空蒸留してIIaおよびIVaだけを主として含んでなる蒸留画分を約0.37の低いIIa/IVa比で得た。それをAmberlystTM 35(8重量%)と組み合わせ、次に160℃に24時間にわたり加熱し、濾過した試料を種々の時間に取り出した。試料に関するGC分析結果は追加量のIIaへのIVa転化率を示す表10に示されており、それは蒸留および結晶化により精製できる。
所望する生成物が蒸留または結晶化のいずれにより単離されても、3,4−ジメチルフェノールのプロピル化段階、またはより一般的には第一反応混合物を製造する3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールのアルキル化段階、は第二反応混合物を製造する異性化/アルキル交換反応段階用に使用されるものと同一の反応容器中でまたは別個の反応容器中で行うことができる。第一および第二反応混合物が同一の反応容器中で製造される時には、同じ触媒充填を使用することができる。第一および第二反応混合物が別個の反応容器中で製造される時には、別個の触媒充填量が使用される。アルキル化および異性化/アルキル交換反応段階用の同一の反応容器または別個の反応容器の使用の選択はある部分では所望する生産力および他の経済的考慮点に依存するであろう。
実施例25
蒸留または結晶化により精製される2−イソ−プロピル−4,5−ジメチルフェノールの酸化カップリングによる3,3’−ジ(イソプロピル)−5,5’,6,6’−テトラメチル−2,2’−ビフェノールの製造
15.0g(0.0915モル)の2−イソ−プロピル−4,5−ジメチルフェノール(IIa、98%純度)の15mLのジクロロメタン中溶液に0.75g(3.2ミリモル)のクロロ水酸化銅−TMEDA錯体を加えた。溶液を空気に露呈しながら4〜6時間にわたり周囲温度において撹拌した。混合物を5mLの飽和水性二ナトリウムEDTAと共に10分間にわたり撹拌してCu−錯体を分解し、80mLのヘキサン類で希釈し、そしてヘキサン層を濃縮乾固した。粗製生成物をヘキサン類から結晶化させて合計8.5gの3,3’−ジイソプロピル−5,5’,6,6’−テトラメチル−2,2’−ビフェ
ノールの2つの回収物(VIIIa、90%転化率を基準として63%収率)を与えた。H−NMR(CDCl)δ=1.24(d,6H,J=7Hz),1.87(s,3H),2.26(s,3H),3.26(septet,1H,J=7Hz),4.6(s,1H),7.06(s,1H)ppm。最初の回収物は融点107℃を有していた(文献米国特許第4,880,775号明細書:融点106−107.5℃)。
本発明の特定態様を以上の記述で記述してきたが、発明の精神または必須条件から逸脱せずに本発明では多くの改変、置換および再整理が可能であることを当業者は理解するであろう。発明の範囲を示すものとしては前記の明細書よりむしろ添付された請求の範囲を参照すべきである。

Claims (23)

  1. 構造IIの2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール類を製造する方法であって、該方法が
    (i)構造IIIの3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールを、不均一系酸触媒の存在下で、そして、場合により溶媒の存在下で、70℃〜170℃の範囲内の第一温度においてアルケンと接触させて2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールを含んでなる第一反応混合物を製造することを含んでなり、
    構造IIおよびIIIにおいて、
    1は未置換フェニル、1個もしくはそれ以上の線状または分枝鎖状のC1〜C6アルキル基で置換されたフェニル、および線状または分枝鎖状のC1〜C9アルキル基よりなる群から選択され、
    2は線状または分枝鎖状のC1〜C14アルキル基よりなる群から選択され、
    3およびR4は独立して水素および線状のC1〜C16アルキル基よりなる群から選択され、
    アルケンは3〜16個の炭素原子を含有し、
    そして不均一系酸触媒がスルホン酸基を含有する巨大網状カチオン交換樹脂であり、該巨大網状カチオン交換樹脂が1キログラム当たり少なくとも4当量の酸の酸能力および40m2/gより大きい表面積により特徴づけられ、表面積の少なくとも70%が水銀貫入多孔度法により測定して0.009〜0.027μmの孔直径を有する孔の中にあり、
    (ii)第一反応混合物を120℃〜175℃の範囲内の第二温度に加熱して、主として2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールを含んでなる第二反応混合物を製造することをさらに含んでなり、第二温度が第一温度より高いかもしくは等しい、
    前記方法。
  2. 溶媒が少なくとも1種の飽和脂肪族炭化水素を含んでなる、請求項1の方法。
  3. (iii)触媒の少なくとも一部を第二反応混合物から分離して、触媒が涸渇し、そして2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールを含んでなる第三反応混合物を製造することをさらに含んでなる請求項1の方法。
  4. (iv)2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールの少なくとも一部を第三反応混合物から分離することをさらに含んでなる、請求項3の方法。
  5. 第三反応混合物の残存部分の少なくとも一部を段階(i)もしくは段階(ii)に、または段階(i)および(ii)の両方に戻すことをさらに含んでなる、請求項4の方法。
  6. (v)構造IIIの3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールの少なくとも一部を第三反応混合物から分離しそして、3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールの少なくとも一部を段階(i)に戻すことをさらに含んでなる、請求項3の方法。
  7. 第三反応混合物が構造VI、構造VII
    の化合物、およびそれらの混合物よりなる群から選択される少なくとも1種のジ−(第二級−アルキル)フェノールをさらに含んでなり、そして構造VIおよび構造VIIにおいて、R1が未置換フェニル、1個もしくはそれ以上の線状または分枝鎖状のC1〜C6アルキル基で置換されたフェニル、および線状または分枝鎖状のC1〜C9アルキル基よりなる群から選択され、R2が線状または分枝鎖状のC1〜C14アルキル基よりなる群から選択され、そしてR3およびR4が独立して水素および線状のC1〜C16アルキル基よりなる群から選択され、(vi)ジ−(第二級−アルキル)フェノールの少なくとも一部を第三反応混合物から分離することをさらに含んでなる、請求項3の方法。
  8. (vii)第三反応混合物から分離されるジ−(第二級−アルキル)フェノールの少なくとも一部を段階(i)または(ii)に戻すことをさらに含んでなる、請求項7の方法。
  9. 第三反応混合物から分離されるジ−(第二級−アルキル)フェノールの該部分が段階(ii)に戻される、請求項8の方法。
  10. 第三反応混合物から分離されるジ−(第二級−アルキル)フェノールの少なくとも一部が工程から除去される、請求項7の方法。
  11. 第三反応混合物が構造IV、構造V
    およびそれらの混合物よりなる群から選択される少なくとも1種のモノ−(第二級−アルキル)フェノールをさらに含んでなり、そして構造IVおよび構造Vにおいて、R1が未置換フェニル、1個もしくはそれ以上の線状または分枝鎖状のC1〜C6アルキル基で置換されたフェニル、および線状または分枝鎖状のC1〜C9アルキル基よりなる群から選択され、R2が線状または分枝鎖状のC1〜C14アルキル基よりなる群から選択され、そしてR3およびR4が独立して水素および線状のC1〜C16アルキル基よりなる群から選択され、(viii)モノ−(第二級−アルキル)フェノールの少なくとも一部を第三反応混合物から分離し、そして、それを段階(i)もしくは段階(ii)にまたはそれらの組み合わせに戻すことをさらに含んでなる、請求項3の方法。
  12. 分離がバッチ蒸留、連続蒸留、バッチ結晶化および連続結晶化から選択される少なくとも1種による、請求項4の方法。
  13. 蒸留が少なくとも1つの蒸留物画分および蒸留テイルを与え、そしてこの方法が、蒸留物画分の少なくとも一部を段階(i)もしくは(ii)に、または段階(i)および(ii)の両方に戻すことをさらに含んでなる、請求項12の方法。
  14. 結晶化から得られた母液の少なくとも一部が段階(i)もしくは(ii)に、または段階(i)および(ii)の両方に戻されることをさらに含んでなる、請求項12の方法。
  15. 第一反応混合物および第二反応混合物が、(a)同一反応容器中でバッチもしくは半バッチ方法、または、(b)別個の反応容器中で連続方法で製造される、請求項1の方法。
  16. 1がメチルであり、R2がメチルまたはエチルであり、R3が水素、メチルまたはエチルでありそしてR4が水素、メチルまたはエチルである、請求項1の方法。
  17. 3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールが3,4−ジメチルフェノールでありそしてアルケンがプロピレンである、請求項1の方法。
  18. アルケン対3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールのモル比が0.9:1.0〜1.25:1.0の範囲内である、請求項1の方法。
  19. 構造II
    の2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール類の合成における収率を改良する方法であって、この方法が、不均一系酸触媒の存在下におけるアルケンを用いる3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールのアルキル化により得られる2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノール並びに構造IV、V、VI、VII
    の化合物、およびそれらの混合物よりなる群から選択される少なくとも1種の化合物を含んでなる第一反応混合物を、不均一系酸触媒の存在下で、120℃〜175℃の範囲内の温度に加熱して、2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールを含んでなる第二反応混合物を得ることを含んでなり、
    第二反応混合物の加熱後に2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールの収率が増加され、
    構造II、IV、V、VI、およびVIIにおいて、
    1は未置換フェニル、1個もしくはそれ以上の線状または分枝鎖状のC1〜C6アルキル基で置換されたフェニル、および線状または分枝鎖状のC1〜C9アルキル基よりなる群から選択され、
    2は線状または分枝鎖状のC1〜C14アルキル基よりなる群から選択され、
    3およびR4は独立して水素および線状のC1〜C16アルキル基よりなる群から選択され、
    アルケンが3〜16個の炭素原子を含有し、そして
    不均一系酸触媒が、スルホン酸基を含有しそして1キログラム当たり少なくとも4当量の酸能力を有する強酸性巨大網状カチオン交換樹脂であり、該強酸性巨大網状カチオン交換樹脂が40m2/gより大きい表面積により特徴づけられ、表面積の少なくとも70%が水銀貫入多孔度法により測定して0.009〜0.027μmの孔直径を有する孔の中にある、方法。
  20. 3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールが3,4−ジメチルフェノールでありそしてアルケンがプロピレンである、請求項19の方法。
  21. 構造Iの化合物を製造する方法であって、この方法が
    (a)構造IIIの3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールを不均一系酸触媒の存在下で、そして、場合により溶媒の存在下で、70℃〜170℃の範囲内の第一温度においてアルケンと接触させて、構造IIの2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールを含んでなる第一反応混合物を製造し、
    (b)第一反応混合物を、120℃〜175℃の範囲内の第二温度に、不均一系酸触媒の存在下で、そして場合により溶媒の存在下で加熱して、主として構造IIの2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールを含んでなる第二反応混合物を製造し、ここで第二温度は第一温度より高いかもしくは等しく、そして
    (c)構造IIの2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールの酸化カップリングを行って構造Iの化合物を製造する
    ことを含んでなり、
    構造I、II、およびIII
    において、
    1は未置換フェニル、1個もしくはそれ以上の線状または分枝鎖状のC1〜C6アルキル基で置換されたフェニル、および線状または分枝鎖状のC1〜C9アルキル基よりなる群から選択され、
    2は線状または分枝鎖状のC1〜C14アルキル基よりなる群から選択され、
    3およびR4は独立して水素および線状のC1〜C16アルキル基よりなる群から選択され、
    アルケンは3〜16個の炭素原子を含有し、そして
    不均一系酸触媒が、スルホン酸基を含有しそして1キログラム当たり少なくとも4当量の酸の酸能力を有する強酸性巨大網状カチオン交換樹脂であり、該強酸性巨大網状カチオン交換樹脂が40m2/gより大きい表面積によりさらに特徴づけられ、表面積の少なくとも70%が水銀貫入多孔度法により測定して0.009〜0.027μmの孔直径を有する孔の中にある、方法。
  22. 3,4−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールが3,4−ジメチルフェノールでありそしてアルケンがプロピレンである、請求項21の方法。
  23. 段階(c)の酸化カップリングを行う前に、構造IIの2−第二級−アルキル−4,5−ジ−(直鎖−アルキル)フェノールの少なくとも一部が第二反応混合物から単離される、請求項21の方法。

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