JP5607845B2 - レンズ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ピント調整後にピントを固定して使用されるレンズ装置に関する。
近年では、金融機関、各種店舗等において小型の監視カメラが広く用いられている。監視カメラ用のレンズ装置(以下、レンズ装置という)には、レンズ鏡筒の外側にフォーカス位置を調整するためのフォーカスリングが回転自在に取り付けられている(特許文献1及び2参照)。このフォーカスリングを回転操作することでピント調整が行われる。レンズ装置では、監視カメラの設置時などにピント調整を行い、このピント調整後にはフォーカスリングをロックしてピントを固定する。
フォーカスリングのロック機構としては、フォーカスリングの外周部にネジ止めされたロックツマミをレンズ鏡筒に向けてねじ込み、このロックツマミの先端部をレンズ鏡筒の外周面に押しつけることで、フォーカスリングをロックするものが知られている(特許文献3参照)。
特許文献4には、ズームカム筒の後端部と接触可能な位置に摩擦板を配置し、この摩擦板をズームカム筒に押し付ける押し付け力を変えることで、摩擦板がズームカム筒に付与する摩擦力を調節する摩擦力調節機構が開示されている。この摩擦力調節機構をフォーカスリングのロック機構として用いることができる。
特許文献5には、レンズ鏡筒に補助筒部(ロックリング)を螺着し、ピント調整後に、補助筒部を回転させながらフォーカスリングに圧接させることにより、フォーカスリングを固定するロック機構が開示されている。
特許文献6には、ロックツマミをねじ込むことにより押え板を光軸方向に弾性変形させて、この押え板をフォーカスリングに圧接させることにより、フォーカスリングを固定するロック機構が開示されている。
特開2008−209830号公報 特開2011−154308号公報 特開2007−310228号公報 特開平9−80292号公報 特開2009−175484号公報 特開2011−154307号公報
しかしながら、特許文献3のロック機構では、ロックツマミの先端部をレンズ鏡筒の外周面に押し付けて固定する方式であるので、レンズ鏡筒の一点に集中荷重を加えて圧迫することにより、レンズ鏡筒の一部に歪みが発生するおそれがある。近年のカメラの高画素化が進んだ状況下では、レンズ鏡筒の一部が歪むことによる影響が撮影画像に片ボケなどの症状として現れるおそれがある。
特許文献4の摩擦力調節機構では、フォーカスリングの後端部の背面側に摩擦板を押し付けているものの、フォーカスリングの後端部の前面側はフリーな状態となっている。このため、フォーカスリングを固定する力が弱くなり、フォーカスリングを完全に固定できないおそれがある。特に特許文献4の摩擦力調整機構は、フォーカスリング等の回転トルクの調整を目的としており、フォーカスリングを固定することは考慮されていない。
特許文献5のロック機構は、補助筒部(ロックリング)を回転させながらフォーカスリングに圧接させてフォーカスリングを固定する方式であるので、補助筒部の回転がピント調整後のフォーカスリングに伝わり、フォーカスリングが回転するおそれがある。この場合にはピントがずれてしまう。
特許文献6のロック機構は、ロックツマミをねじ込むことで光軸方向に弾性変形された押え板をフォーカスリングに圧接させて固定を行う方式であるが、ロックツマミがねじ込まれた押え板は光軸方向に均一に弾性変形はしない。具体的には、押え板のロックツマミがねじ込まれた中心部分は大きく光軸方向に弾性変形するが、それ以外の部分の弾性変形量は小さくなる。このため、特許文献6のロック機構は、押え板の一点からフォーカスリングに集中荷重を加えることになるのでフォーカスリングに歪みが発生し、撮影画像に片ボケなど症状が発生するおそれがある。
本発明の目的は、レンズ鏡筒やフォーカスリングに歪みを発生させることなくフォーカスリングを確実に固定することができるレンズ装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一の態様に係る発明は、フォーカスレンズを光軸方向に移動させてピント調整を行い、このピント調整後はピントを固定して使用されるレンズ装置において、フォーカスレンズを光軸方向に移動自在に収納するレンズ鏡筒と、レンズ鏡筒の外側に回転自在に取り付けられ、回転されることによりフォーカスレンズを光軸方向に移動させるフォーカスリングと、レンズ鏡筒に設けられ、フォーカスリングの光軸方向の一方向側のリング端部に当接する当接部と、レンズ鏡筒の外側に光軸方向のみに移動自在に取り付けられ、かつフォーカスリングの少なくとも一部を覆う形状を有しており、一方向側に移動されたときにフォーカスリングと係合してリング端部を一方向側に向けて押圧する押圧部材と、レンズ鏡筒の外側に回転自在に取り付けられ、かつ押圧部材の少なくとも一部を覆い押圧部材と係合するロックリングであって、回転されることにより押圧部材を一方向側へ移動させ、押圧部材を介してリング端部を当接部に押し付けて固定するロックリングと、を備える。本態様によれば、ロックリングの回転操作に伴い押圧部材を介してリング端部を当接部に押し付けることで、フォーカスリングを固定することができる。
本発明の他の態様に係るレンズ装置において、押圧部材は、レンズ鏡筒の周方向に沿って環状に形成されていることが好ましい。これにより、押圧部材からリング端部の一点に集中荷重が掛かってリング端部(フォーカスリング)が歪むことが防止される。さらに、リング端部を介して当接部に加えられる荷重も、集中荷重ではなく分布荷重となるので、レンズ鏡筒の一部に歪みが発生することが防止される。
本発明のさらに他の態様に係るレンズ装置において、ロックリングは、回転されることにより光軸方向の一方向側に移動し、この移動に伴い押圧部材を一方向側に移動させることが好ましい。これにより、ロックリングの回転操作に伴いロックリングと一体に押圧部材を一方向側に移動させることができる。
本発明のさらに他の態様に係るレンズ装置において、ロックリングはレンズ鏡筒の外側に螺着されていることが好ましい。これにより、ロックリングの回転操作に伴いロックリングを光軸方向に沿って移動させることができる。
本発明のさらに他の態様に係るレンズ装置において、ロックリングの内面とレンズ鏡筒の外面のいずれか一方に設けられた第1突起と、他方に形成され、ロックリングが回転されたときに第1突起を案内する第1カム溝とを備えており、第1カム溝は、ロックリングが回転されたときに、第1突起を介してロックリングを一方向側に移動させることが好ましい。これにより、ロックリングの回転操作に伴いロックリングと一体に押圧部材を一方向側に移動させることができる。
本発明のさらに他の態様に係るレンズ装置において、光軸方向に移動不能にレンズ鏡筒に取り付けられたロックリングの内面と押圧部材の外面のいずれか一方に設けられた第2突起と、他方に形成され、ロックリングが回転されたときに第2突起を案内する第2カム溝とを備えており、第2カム溝は、ロックリングが回転されたときに、第2突起を介して押圧部材を一方向側に移動させることが好ましい。これにより、ロックリングの回転操作に伴い押圧部材だけを一方向側に移動させることができる。
本発明のさらに他の態様に係るレンズ装置において、ロックリングの内面と押圧部材の外面のいずれか一方に設けられた第3突起と、他方にその周方向に沿って形成され、第3突起が係合する周溝と、を備えることが好ましい。これにより、ロックリングと一体に押圧部材を光軸方向に移動させることができる。
本発明のさらに他の態様に係るレンズ装置において、レンズ鏡筒の外面と押圧部材の内面のいずれか一方に形成された第4突起と、他方に形成され、光軸方向に平行でかつ第4突起が係合する直線溝と、を備えることが好ましい。これにより、押圧部材の回転が規制されるので、ロックリングの回転がフォーカスリングに伝わることが防止される。その結果、ピント調整後のフォーカスリングが回転してピントがずれることが防止される。
本発明のさらに他の態様に係るレンズ装置において、リング端部の外周に設けられたフランジと、リング端部よりも光軸方向の他方向側に延出している押圧部材の他方向側の端部に設けられ、レンズ鏡筒に向けて突出した形状を有しかつフランジに係合する第1係合部と、を備えることが好ましい。これにより、押圧部材が一方向側に移動されたときに、第1係合部を介してフランジを当接部に押し付けて固定することができる。その結果、フランジを介してフォーカスリングを固定することができる。
本発明のさらに他の態様に係るレンズ装置において、第1係合部よりも他方向側に延出しているロックリングの他方向側の端部には、レンズ鏡筒に向けて突出した形状を有しかつ第1係合部に係合する第2係合部が設けられていることが好ましい。これにより、ロックリングと一体に押圧部材を一方向側に移動させることができる。
本発明のさらに他の態様に係るレンズ装置において、第2係合部には、第1係合部に向けて突出した突出部が設けられていることが好ましい。これにより、ロックリングと一体に押圧部材を一方向側に移動させることができる。
本発明のレンズ装置によれば、ロックリングを回転させることにより押圧部材を光軸方向の一方向側に移動させて、この押圧部材を介してフォーカスリングのリング端部を当接部に押し付けてフォーカスリングを固定するので、従来のレンズ鏡筒の一点に集中荷重を加える方式とは異なり、レンズ鏡筒やフォーカスリングの一部に歪みが発生することが防止される。その結果、カメラを高画素化した場合でも撮影画像に片ボケなどが発生することが防止される。
また、押圧部材はレンズ鏡筒に対して光軸方向にのみ移動可能であるので、ロックリングの回転が押圧部材に伝わったとしても、ロックリングの回転がフォーカスリングに伝わることが防止される。その結果、ピント調整後のフォーカスリングが回転してピントがずれることが防止される。
さらに、押圧部材と当接部との間にリング端部を挟持固定することにより、リング端部の片側がフリーになっている状態と比較して確実にリング端部、すなわちフォーカスリングを固定することができる。
第1実施形態のレンズ装置の斜視図である。 レンズ装置の側面図である。 レンズ装置の断面図である。 レンズ装置の分解斜視図である。 シュー部材の拡大図である。 ロックリングのネジ穴の拡大図である。 フォーカスリングの固定前のレンズ装置の断面図である。 フォーカスリングの固定後のレンズ装置の断面図である。 フォーカスリングの固定後のレンズ装置の斜視断面図である。 第2実施形態のレンズ装置の断面図である。 第3実施形態のレンズ装置の断面図である。 フォーカスリングの固定前のレンズ鏡筒の展開図である。 フォーカスリングの固定後のレンズ鏡筒の展開図である。 第4実施形態のレンズ装置の断面図である。 フォーカスリングの固定前のシュー部材の展開図である。 フォーカスリングの固定後のシュー部材の展開図である。
[第1実施形態のレンズ装置の全体構成]
図1から図3に示すように、本発明の第1実施形態のレンズ装置10は、例えば監視カメラ(図示せず)に装着されて使用されるものであり、ズーム機能とフォーカス機能とを有するバリフォーカルレンズである。
ズーミングは、レンズ鏡筒12の外側に取り付けられたズームリング14を回転操作することにより行われる。フォーカシングはレンズ鏡筒12の外側に取り付けられたフォーカスリング16を回転操作することにより行われる。ズームリング14及びフォーカスリング16は、任意の位置で固定することができる。なお、ここでいう「回転操作」には、各リング14,16を一方向に回転させるだけではなく、一方向と他方向(正逆方向)に回転させることを含む。
なお、図中のA方向(本発明の一方向に相当)及びB方向(本発明の他方向に相当)は光軸OAに平行な方向である。A方向は被写体光の進行方向であり、B方向はA方向の反対方向である。以下、適宜、レンズ装置10の各部のA方向側の端部を「後端部」、B方向側の端部を「前端部」という。
レンズ鏡筒12は、前側鏡筒部12Aと、中央鏡筒部12Bと、後側鏡筒部12Cとにより構成されている(図3参照)。中央鏡筒部12Bは、前側鏡筒部12A及び後側鏡筒部12Cよりも大径に形成されている。これにより、前側鏡筒部12Aと中央鏡筒部12Bとの境界には、レンズ鏡筒12の周方向に沿って環状の前壁部(当接部)18が形成される。また、中央鏡筒部12Bと後側鏡筒部12Cとの境界にも同様に環状の後壁部19が形成される。
前側鏡筒部12Aの外側には、フォーカスリング16が回動自在に取り付けられている。中央鏡筒部12Bの外側には、フォーカスリング16の固定に用いられる環状のシュー部材(押圧部材)20と環状のロックリング21とが取り付けられている。後側鏡筒部12Cの外側には、ズームリング14が回動自在に取り付けられている。また、後側鏡筒部12Cの後端部には、マウント環22が取り付けられている。レンズ装置10は、マウント環22を介して監視カメラに取り付けられる。
前側鏡筒部12A内にはフォーカスレンズ24が光軸OAに沿って移動自在に設けられている。また、後側鏡筒部12C内にはズームレンズ25が光軸OAに沿って移動自在に設けられている。
フォーカスレンズ24は、フォーカスレンズ枠28に保持されている。フォーカスレンズ枠28の外周面上には、図示しない3本のフォーカス用カムピンが等間隔で突設されている。各フォーカス用カムピンは、それぞれ前側鏡筒部12Aの周面に光軸OAと平行に形成された3本のフォーカス用直進溝(図示は省略)に嵌入されるとともに、フォーカスリング16の内周面に形成された3本のフォーカス用カム溝(図示は省略)に個別に嵌入されている。その結果、フォーカスリング16を回転操作すると、フォーカス用カムピンとフォーカス用直進溝とフォーカス用カム溝との作用により、フォーカスレンズ24が光軸OAに沿って前後移動する。これにより、レンズ装置10の合焦位置が変化するのでピント調整を行うことができる。
ズームレンズ25は、ズームレンズ枠29に保持されている。ズームレンズ枠29の外周面上には、図示しない3本のズーム用カムピンが等間隔で突設されている。これらズーム用カムピンは、後側鏡筒部12Cの周面に光軸OAと平行に形成された3本のズーム用直進溝(図示は省略)に嵌入されるとともに、ズームリング14の内周面に形成された3本のズーム用カム溝(図示は省略)に嵌入されている。その結果、ズームリング14を回転操作すると、ズーム用カムピンとズーム用直進溝とズーム用カム溝との作用により、ズームレンズ25が光軸OAに沿って前後移動する。これにより、レンズ装置10の焦点距離が変化する。
ズームリング14の内周面上には、その周方向に沿って環状の突起31が形成されている。突起31は、後側鏡筒部12Cの外周面に形成された環状の溝に係合している。これにより、ズームリング14の光軸方向の移動が規制される。
ズームリング14の外周面上には、ロックツマミ台座部32が設けられている。このロックツマミ台座部32の内部には押え板収容凹部33が設けられている。また、ロックツマミ台座部32の上面には、押え板収容凹部33に達する貫通穴が形成されている。押え板収容凹部33は、前端部側(B方向側)が開口している。
押え板収容凹部33内には、薄板状のズームリング押え板(以下、単に押え板という)35が収容されている。押え板35の前端部は、押え板収容凹部33の開口から突出して後壁部19の近傍にまで延びている。また、押え板35にはネジ穴が形成されている。
ロックツマミ37は、円柱状に形成された本体部と、本体部の下端部に設けられたネジ部とを有している。このネジ部は、ロックツマミ台座部32の貫通穴を貫通して押え板35のネジ穴に螺合している。これにより、ロックツマミ37を一方向に回転させると、押え板35がズームリング14から遠ざかる方向に移動して、後壁部19に設けられた回転規制部38に圧接される。その結果、ズームリング14の回転が規制される。
また、ロックツマミ37を他方向に回転させると、押え板35がズームリング14に近づく方向に移動することで、押え板35と回転規制部38との接触が解除される。これにより、ズームリング14を自由に回転させることができる。このようにロックツマミ37を回動させることで、ズームリング14の固定/固定解除を切り替えることができる。
フォーカスリング16の内周面上には、その周方向に沿って環状の突起40が形成されている。突起40は、前側鏡筒部12Aの外周面に形成された環状の溝に係合している。これにより、フォーカスリング16の光軸方向の移動が規制される。
フォーカスリング16の後端部(リング端部)16aの外周面上には、その周方向に沿って環状のフランジ41が設けられている。フランジ41は前壁部18と接触している。また、フランジ41は、その外周面が中央鏡筒部12Bの外周面と同じ高さ、あるいは中央鏡筒部12Bの外周面の高さよりも低い高さになるように形成されている。これにより、後述のシュー部材20の光軸方向の移動が妨げられることが防止される。
<フォーカスリングのロック機構>
フォーカスリング16を任意の位置で固定するロック機構は、大別してシュー部材20とロックリング21とにより構成されている。
図3から図5に示すように、シュー部材20は、中央鏡筒部12Bの前端部の外周面に取り付けられている。シュー部材20の前端部は、フランジ41及び後端部16aよりもB方向側に延出しており、これらフランジ41及び後端部16aを覆っている。また、シュー部材20の前端部には、レンズ鏡筒12に向けて突出した形状を有しており、かつフランジ41と係合する環状のフランジ係合部(第1係合部)42が設けられている。
シュー部材20の後端部の内周面上には、回転規制突起(第4突起)44が設けられている。回転規制突起44は、中央鏡筒部12Bの前端部の外周面に形成された直線溝45に係合している。直線溝45は、光軸OAに平行に形成されている。回転規制突起44が直線溝45に係合することで、シュー部材20は、中央鏡筒部12Bに対して回転不能であるが、光軸方向には移動自在となる(図5参照)。なお、回転規制突起44及び直線溝45は、レンズ鏡筒12の周方向に沿って複数設けられていてもよい。
また、シュー部材20の外周面上には、その周方向に沿って環状の周溝47が形成されている。
ロックリング21は、中央鏡筒部12Bの後端部の外周面上に螺着されている。ロックリング21の前端部は、シュー部材20よりもB方向側に延出しており、シュー部材20を覆っている。また、ロックリング21の前端部には、レンズ鏡筒12に向けて突出した環状の凸部(以下、環状凸部という)49が設けられている。
ロックリング21の後端部の内周面上には、その周方向に沿って環状のネジ部51が形成されている。ネジ部51は、ロックリング21の内径よりも小径に形成されており、さらにこのネジ部51の内周面にはネジ溝51aが形成されている。ネジ部51は、中央鏡筒部12Bの後端部の外周面に形成されたネジ部52に螺合している。ネジ部52は、中央鏡筒部12Bの外径よりも大径に形成されており、さらにこのネジ部52の外周面にはネジ溝51aと螺合するネジ溝52aが形成されている。ロックリング21と中央鏡筒部12Bとの間には、両ネジ部51,52の高さに相当するスペースが設けられており、このスペース内にシュー部材20が取り付けられる。
ロックリング21は中央鏡筒部12Bに螺着されているので、ロックリング21を回転操作すると、ロックリング21が中央鏡筒部12Bに沿って光軸方向に移動する。具体的には、ロックリング21を一方向に回転させるとロックリング21はA方向に移動する。また、ロックリング21を他方向に回転させるとロックリング21はB方向に移動する。
また、ロックリング21には、その周方向に沿って等間隔(120°ピッチ間隔)で3つのネジ穴54が形成されている。各ネジ穴54には、ロックリング21とシュー部材20とを連結させるための連結用ネジ55が螺合される。
図6に示すように、連結用ネジ55は、頭部55aと、頭部55aに設けられたネジ部55bと、ネジ部55bの先端に設けられたピン部(第3突起)55cとで構成されている。ネジ部55bはネジ穴54に螺合する。これにより、ピン部55cはネジ穴54を貫通してロックリング21の内周面上に突出した状態で固定される。
各ピン部55cは、シュー部材20の周溝47に係合する。周溝47はシュー部材20の周方向に沿って形成されているので、ロックリング21が回転操作されると、各ピン部55cは周溝47に沿って移動する。このため、各ピン部55cが周溝47に係合している場合でも、ロックリング21の回転操作が妨げられることはない。
また、回転操作されたロックリング21が光軸方向(A、B方向)に移動すると、各ピン部55cと周溝47の係合により、シュー部材20もロックリング21と一体に光軸方向に移動する。従って、ロックリング21の回転操作により、シュー部材20を光軸方向(A方向、B方向)に移動させることができる。このため、ロックリング21を一方向に回転操作すると、シュー部材20は、フランジ係合部42がフランジ41をA方向側に押圧する押圧状態となる。また、ロックリング21を他方向に回転操作すると、シュー部材20は、フランジ係合部42によるフランジ41の押圧を解除した押圧解除状態となる。
[第1実施形態のレンズ装置の作用]
次に、上記構成のレンズ装置10の作用、特にフォーカスリング16の固定(ロック)について説明を行う。レンズ装置10が装着された監視カメラを所定の設置場所に設置した後、ズームリング14を回転操作してズームレンズ25を光軸方向に移動させることにより焦点距離を調整する。そして、この調整が完了した後、ロックツマミ37を回転操作してズームリング14を固定する。
ズームリング14の固定後、フォーカスリング16を回転操作してフォーカスレンズ24を光軸方向に移動させることによりピント調整を行う。
この際に、図7に示すように、ロックリング21は予め他方向に回転されており、シュー部材20は押圧解除状態となる。この押圧解除状態では、シュー部材20がB方向側に移動しているので、フォーカスリング16の回転操作が妨げられることはない。ピント調整が完了した後、フォーカスリング16の固定を開始する。
図8及び図9中の括弧付き数字(1)に示すように、ロックリング21を一方向に回転させると、ロックリング21は括弧付き数字(2)に示すようにA方向側に移動する。ロックリング21に螺着された連結用ネジ55のピン部55cがシュー部材20の周溝47に係合しているので、ロックリング21がA方向側に移動すると、シュー部材20もロックリング21と一体にA方向側に移動する。
ロックリング21の回転を継続すると、括弧付き数字(3)に示すように、フランジ係合部42がフランジ41に接触してこのフランジ41をA方向側に押圧する。これにより、フランジ係合部42と前壁部18とによりフランジ41が挟持される。さらに、ロックリング21の回転を継続すると、フランジ係合部42がフランジ41をA方向側に押圧する押圧力が強くなる。このため、フランジ係合部42と前壁部18とによりフランジ41を挟持する力も大きくなり、フランジ41が回転不能に固定される。その結果、フランジ41を介してフォーカスリング16が固定される。
この際に、回転規制突起44と直線溝45との係合によりシュー部材20は中央鏡筒部12Bに対して回転不能であるので、ロックリング21の回転がシュー部材20に伝わったとしても、シュー部材20が回転することはない。このため、ロックリング21の回転がフォーカスリング16に伝わることが防止される。その結果、ピント調整後のフォーカスリング16が回転してピントがずれることが防止される。
また、環状のシュー部材20を環状のフランジ41に押圧させているので、フランジ41の一点に集中荷重が掛かってフランジ41(フォーカスリング16)が歪むことが防止される。さらに、シュー部材20及びフランジ41から前壁部18に加えられる荷重も、集中荷重ではなく分布荷重となるので、レンズ鏡筒12の一部に歪みが発生することが防止される。
また、レンズ鏡筒12にフランジ41と対向する前壁部18を設けることで、この前壁部18とフランジ係合部42との間にフランジ41を挟持して固定することができる。これにより、単にフランジ係合部42がフランジ41を押圧している場合(前壁部18が設けられていない場合)よりも確実にフランジ41を固定することができる。
フランジ係合部42がフランジ41に押し付けられて、さらなるロックリング21の回転(A方向への移動)が困難になった状態でロックリング21の回転が停止される。ロックリング21は両ネジ部51,52の摩擦力により回転が停止された位置で保持される。
[第2実施形態のレンズ装置の構成]
次に、図10を用いて本発明の第2実施形態のレンズ装置60について説明を行う。上記第1実施形態では、ロックリング21に螺着された連結用ネジ55をシュー部材20の周溝47に係合させることで、ロックリング21とシュー部材20を一体にA方向に移動させている。これに対して、レンズ装置60では、連結用ネジ55や周溝47を用いることなく、ロックリングをシュー部材に係合させて両者を一体にA方向に移動させる。
レンズ装置60は、上記第1実施形態のレンズ装置10とは異なるシュー部材61及びロックリング62を備える点を除けば上記第1実施形態と基本的に同じ構成である。このため、上記第1実施形態と機能・構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する。
シュー部材61は、周溝47が形成されていない点を除けば上記第1実施形態のシュー部材20と基本的に同じである。
ロックリング62は、ネジ穴54が形成されておらず、さらに環状凸部49がフランジ係合部42に係合する点を除けば、上記第1実施形態のシュー部材20と基本的に同じである。すなわち、ロックリング62の環状凸部49は、本発明の第2係合部として機能する。環状凸部49の先端部には、フランジ係合部42に向けて突出した環状の突出部64が設けられている。
[第2実施形態のレンズ装置の作用]
次に、上記構成のレンズ装置60の作用について説明を行う。第1実施形態と同様にズームリング14の固定及びフォーカスリング16の回転操作(ピント調整)を行った後、ロックリング62を一方向に回転させる。これにより、ロックリング62がA方向に移動して、突出部64がシュー部材61のフランジ係合部42に接触する。ロックリング62の回転を継続すると、突出部64からの押圧によりシュー部材61もロックリング62と一体にA方向側に移動される。
シュー部材61がA方向側に移動すると、フランジ係合部42がフランジ41に接触してフランジ41をA方向側に押圧する。これにより、フランジ41がフランジ係合部42と前壁部18とにより挟持される。さらに、ロックリング62の回転を継続すると、第1実施形態と同様に、フランジ係合部42と前壁部18との間にフランジ41が挟持固定されることによって、フォーカスリング16が固定される。レンズ装置60は、ロックリング62をシュー部材61に係合させる構成を除けば第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と同様の効果が得られる。
上記第2実施形態では突出部64が環状に形成されているが、フランジ係合部42に向けて突出した複数の突出部を環状凸部49の先端部に設けてもよい。また、突出部64を設けずに、環状凸部49によりフランジ係合部42をA方向に直接押圧してもよい。
[第3実施形態のレンズ装置の構成]
次に、図11を用いて本発明の第3実施形態のレンズ装置69について説明を行う。上記第1実施形態では、回転操作されたロックリング21が光軸方向に移動するようにロックリング21を中央鏡筒部12Bに螺着させている。これに対して、レンズ装置69ではカムを利用してロックリングを光軸方向に移動させる。
レンズ装置69は、上記第1実施形態のレンズ装置10とは異なる中央鏡筒部12B’と、ロックリング70とを備える点を除けば上記第1実施形態と基本的に同じ構成である。このため、上記第1実施形態と機能・構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する。
ロックリング70は、その後端部の内周面上に3本の突起(第1突起)72が設けられている点を除けば、第1実施形態のロックリング21と基本的に同じ構成である。各突起72は、ロックリング70の内周面の周方向に沿って等間隔で設けられている。
中央鏡筒部12B’は、その外周面の周方向に沿って等間隔で3本のカム溝(第1カム溝)73が形成されている点を除けば、第1実施形態の中央鏡筒部12Bと基本的に同じ構成である。各カム溝73にはロックリング70の各突起72がそれぞれ係合している。各カム溝73は、ロックリング70が回転されたときに各突起72をそれぞれ案内する。なお、突起72やカム溝73の数は適宜増減してもよい。
中央鏡筒部12B’の展開図を示す図12において、各カム溝73の始点Sに対して終点FはA方向にずれた位置に形成されている。さらに、終点Fは始点Sに対してロックリング70の回転方向の一方向側にずれた位置に形成されている。
図中の括弧付き数字(1)に示すように、ロックリング70を一方向側に回転させると、各突起72は各カム溝73に沿って終点Fに向けて移動する。各突起72は終点Fに近づくに従って次第にA方向側に移動するので、括弧付き数字(2)に示すように、各突起72を介してロックリング70もA方向側に移動する。また、ロックリング70を他方向側に回転させると、各突起72は各カム溝73に沿って始点Sに向けて移動するので、ロックリング70はB方向側に移動する。このため、ロックリング70は、回転操作されたときに中央鏡筒部12B’に沿って光軸方向に移動する。
[第3実施形態のレンズ装置の作用]
次に、上記構成のレンズ装置69の作用について説明を行う。第1実施形態と同様にズームリング14の固定及びフォーカスリング16の回転操作(ピント調整)を行った後、ロックリング70を一方向に回転させる。
図13に示すように、ロックリング70の回転操作により、シュー部材20をA方向に移動させてフランジ41をA方向側に押圧することができるので、第1実施形態と同様にフォーカスリング16を固定することができる。レンズ装置69は、回転操作によりロックリング70を光軸方向に移動させる構成を除けば第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と同様の効果が得られる。
[第4実施形態のレンズ装置の構成]
次に、図14を用いて本発明の第4実施形態のレンズ装置77について説明を行う。上記各実施形態では、ロックリングと一体にシュー部材をA方向に移動させているが、レンズ装置77ではシュー部材だけをA方向に移動させる。
レンズ装置77は、上記第1実施形態のレンズ装置10とは異なるロックリング78と中央鏡筒部12B’’とシュー部材79とを備える点を除けば上記第1実施形態と基本的に同じ構成である。このため、上記第1実施形態と機能・構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する。
ロックリング78は、その内周面の周方向に沿って環状の突起81が設けられている点を除けば、第1実施形態のロックリング21と基本的に同じである。突起81は、中央鏡筒部12B’’の外周面に形成された環状の溝82に係合している。これにより、ロックリング78は、回転自在ではあるが、光軸方向には移動不能になる。なお、中央鏡筒部12B’’は、その外周面に溝82が形成されている点を除けば、第1実施形態の中央鏡筒部12Bと基本的に同じである。
シュー部材79は、その外周面に周方向に沿ってカム溝84(第2カム溝、図15参照)が形成されている点を除けば、第1実施形態のシュー部材20と基本的に同じである。カム溝84には、ロックリング78に螺着された連結用ネジ55のピン部55c(第2突起)が係合する。カム溝84は、ロックリング78が回転されたときにピン部55cを案内する。
シュー部材79の展開図を示す図15において、カム溝84は、第1溝84aと第2溝84bと第3溝84cとにより構成されている。第1溝84aは、シュー部材79の周方向に沿って等間隔で配置されている。第2溝84bは、各第1溝84aの間の位置でかつ第1溝84aに対してB方向側にずれた位置に配置されている。第3溝84cは、互いに隣り合う第1溝84aと第2溝84bを接続する。なお、連結用ネジ55の増減に応じて第1〜第3溝84a〜84cも増減してよい。
ロックリング78を一方向に回転させたときに、各連結用ネジ55のピン部55cが第1溝84a内にある場合は、各ピン部55cが第1溝84aに沿って移動するので、シュー部材79は光軸方向には移動しない。
ロックリング78の回転を継続すると、各ピン部55cが第1溝84aから第2溝84bに向かう第3溝84c内を移動する。この場合には、ロックリング78の光軸方向の移動が規制されているので、各ピン部55cが第2溝84bに向けて第3溝84c内を移動することに伴い、シュー部材79がA方向に移動する。そして、各ピン部55cが第2溝84b内に達すると、各ピン部55cが第2溝84bに沿って移動するので、シュー部材79は光軸方向には移動しない。
引き続きロックリング78の回転を継続すると、各ピン部55cが第2溝84bから第1溝84aに向かう第3溝84c内を移動する。この場合には、各ピン部55cが第1溝84aに向けて第3溝84c内を移動することに伴い、シュー部材79がB方向に移動する。そして、各ピン部55cが第1溝84a内に達すると、ロックリング78を回転させても、シュー部材79は光軸方向には移動しない。なお、ロックリング78を他方向に回転させた場合も同様である。
このようにロックリング78の回転操作により、シュー部材79を光軸方向に移動させることができる。なお、シュー部材79は、各ピン部55cが第1溝84a内にある場合には前述の押圧解除状態となり、各ピン部55cが第2溝84b内にある場合には前述の押圧状態となる。
[第4実施形態のレンズ装置の作用]
次に、上記構成のレンズ装置77の作用について説明を行う。最初に第1実施形態と同様にズームリング14の固定及びフォーカスリング16の回転操作(ピント調整)を行う。なお、ピント調整時には、各ピン部55cが第1溝84a内にセットされているので、シュー部材79は押圧解除状態となる。このため、フォーカスリング16の回転操作が妨げられることはない。
図15中の括弧付き数字(1)に示すように、ピント調整後にロックリング78を一方向に回転させる。これにより、各ピン部55cが第1溝84aから第2溝84bに向かう第3溝84c内に移動する。そして、ロックリング78の回転により各ピン部55cが第3溝84c内を移動することに伴い、括弧付き数字(2)に示すようにシュー部材79がA方向に移動する。
図16に示すように、ロックリング78の回転を継続すると、各ピン部55cが第2溝84b内に移動する。これにより、シュー部材79が押圧状態となって、フランジ係合部42がフランジ41をA方向側に向けて押圧するので、第1実施形態と同様にフォーカスリング16を固定することができる。レンズ装置77は、ロックリング78の回転操作に伴いシュー部材79を光軸方向に移動させる構成を除けば第1実施形態と基本的に同じ構成であるので、第1実施形態と同様の効果が得られる。
[その他]
上記各実施形態では、シュー部材20の内周面に回転規制突起44を設け、中央鏡筒部12Bの外周面に直線溝45を設けることによりシュー部材20の回転規制を行っているが、シュー部材20の外周面に回転規制突起を設け、中央鏡筒部12Bの外周面に直線溝を設けてもよい。また、中央鏡筒部に対してシュー部材を回転不能でかつ光軸方向に移動自在に取り付けるための構成は、回転規制突起及び直線溝に限定されるものではなく、公知の各種構成を用いることができる。
上記第1実施形態では、シュー部材20の外周面の周溝47と、ロックリング21に螺着された連結用ネジ55のピン部55cとを係合させているが、ロックリング21の内周面に周溝を設け、この周溝に係合する突起等の係合部材をシュー部材20の外周面に設けてもよい。また、シュー部材をロックリングと一体に光軸方向に移動させるための構成は、周溝及びピン部に限定されるものではなく、カムを用いる前述の第2実施形態の構成や他の公知の各種構成を用いることができる。なお、第3実施形態についても同様である。
上記第3実施形態では、ロックリング70の内周面に設けた突起72を中央鏡筒部12B’の外周面に形成されたカム溝73に係合させているが、中央鏡筒部12B’の外周面に突起を設け、この突起が係合するカム溝をロックリング70の内周面に設けてもよい。また、回転操作されたロックリングを光軸方向に移動させる構成は、カム機構(カム溝、突起)やネジ部に限定されるものではなく、公知の各種構成を用いることができる。
上記第4実施形態では、ロックリング78の内周面に設けた突起81をシュー部材79の外周面に形成したカム溝84に係合させているが、シュー部材79の外周面に突起を設け、この突起が係合するカム溝をロックリング78の内周面に形成してもよい。また、ロックリングの回転操作に伴いシュー部材を光軸方向に移動させる構成は、カム機構(カム溝、突起)に限定されるものでなく、公知の各種構成を用いることができる。
本発明は上記第1実施形態から上記第4実施形態の各レンズ装置に限定されるものではなく、上記各実施形態のうちの少なくとも2つの実施形態を組み合わせてなるレンズ装置にも本発明を適用することができる。
上記各実施形態では、フォーカスリング16のロック機構とズームリング14のロック機構とが異なるが、ズームリング14のロック機構についてもフォーカスリング16のロック機構と同じ構成にしてもよい。
上記各実施形態では、ズームレンズ25の前方にフォーカスレンズ24が設けられているが、ズームレンズ25とフォーカスレンズ24の位置が逆であってもよい。
上記各実施形態では、環状のシュー部材について説明したが、フォーカスリング16の周方向に沿って複数配置されたシュー部材を用いてもよい。この場合も個々のシュー部材はそれぞれ面でフランジ41を押圧するので、上記特許文献6の押え板のようにフランジ41に集中荷重が加えられることはない。
上記各実施形態では、ロックリングの回転操作に伴いフォーカスリングをA方向側に押圧する押圧部材としてシュー部材を例に挙げたが、フォーカスリングをA方向側に押圧可能な各種の押圧部材を用いてもよい。
上記各実施形態では、シュー部材に設けられたフランジ係合部42によりフォーカスリング16のフランジ41をA方向に押圧しているが、シュー部材によりフォーカスリング16をA方向に押圧可能であればシュー部材及びフォーカスリングの形状は特に限定はされない。例えばフォーカスリングの外周面に形成された直進溝に、シュー部材の内周面に形成された突起などを係合させてもよい。また、フォーカスリング16が押し付けられる前壁部18の形状も適宜変更してもよい。さらに、前壁部18がレンズ鏡筒12と別体に設けられていてもよい。
上記各実施形態では、ロックリングがシュー部材の全てを覆うように形成されているが、ロックリングは、シュー部材と係合可能な範囲内で少なくともシュー部材の一部を覆うように形成されていてもよい。
上記各実施形態では、シュー部材がフォーカスリング16の後端部16a(フランジ41)と係合しているが、後端部16a以外の中央部や前端部と係合してもよい。すなわち、シュー部材はA方向に移動されたときにフォーカスリング16のいずれかの部分に係合していれば上記各実施形態と同様の効果が得られる。また、上記各実施形態では、シュー部材が後端部16a(フランジ41)の全てを覆うように形成されているが、フォーカスリング16と係合可能な範囲内で少なくともフォーカスリング16の一部を覆うように形成されていてもよい。
上記各実施形態では、バリフォーカルレンズタイプのレンズ装置について説明を行ったが、単焦点レンズタイプのレンズ装置にも本発明を適用することができる。
上記各実施形態では、監視カメラ用のレンズ装置について説明したが、監視カメラ以外の各種カメラに用いられるレンズ装置にも本発明を適用することができる。
更に、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
10,60,69,77…レンズ装置、12…レンズ鏡筒、16…フォーカスリング、20,61,79…シュー部材、21,62,70,78…ロックリング、24…フォーカスレンズ、41…フランジ、42…フランジ係合部、44…回転規制突起、45…直進溝、64…突出部、72…突起、73…カム溝、84…カム溝

Claims (11)

  1. フォーカスレンズを光軸方向に移動させてピント調整を行い、このピント調整後はピントを固定して使用されるレンズ装置において、
    前記フォーカスレンズを前記光軸方向に移動自在に収納するレンズ鏡筒と、
    前記レンズ鏡筒の外側に回転自在に取り付けられ、回転されることにより前記フォーカスレンズを前記光軸方向に移動させるフォーカスリングと、
    前記レンズ鏡筒に設けられ、前記フォーカスリングの前記光軸方向の一方向側のリング端部に当接する当接部と、
    前記レンズ鏡筒の外側に前記光軸方向のみに移動自在に取り付けられ、かつ前記フォーカスリングの少なくとも一部を覆う形状を有しており、前記一方向側に移動されたときに前記フォーカスリングと係合して前記リング端部を前記一方向側に向けて押圧する押圧部材と、
    前記レンズ鏡筒の外側に回転自在に取り付けられ、かつ前記押圧部材の少なくとも一部を覆い当該押圧部材と係合するロックリングであって、回転されることにより前記押圧部材を前記一方向側へ移動させ、前記押圧部材を介して前記リング端部を前記当接部に押し付けて固定するロックリングと、
    を備えるレンズ装置。
  2. 前記押圧部材は、前記レンズ鏡筒の周方向に沿って環状に形成されている請求項1記載のレンズ装置。
  3. 前記ロックリングは、回転されることにより前記一方向側に移動し、この移動に伴い前記押圧部材を前記一方向側に移動させる請求項1または2記載のレンズ装置。
  4. 前記ロックリングは前記レンズ鏡筒の外側に螺着されている請求項3記載のレンズ装置。
  5. 前記ロックリングの内面と前記レンズ鏡筒の外面のいずれか一方に設けられた第1突起と、他方に形成され、前記ロックリングが回転されたときに前記第1突起を案内する第1カム溝とを備え、
    前記第1カム溝は、前記ロックリングが回転されたときに、前記第1突起を介して前記ロックリングを前記一方向側に移動させる請求項3記載のレンズ装置。
  6. 前記ロックリングは、前記光軸方向に移動不能に前記レンズ鏡筒に取り付けられており、
    前記ロックリングの内面と前記押圧部材の外面のいずれか一方に設けられた第2突起と、他方に形成され、前記ロックリングが回転されたときに前記第2突起を案内する第2カム溝とを備え、
    前記第2カム溝は、前記ロックリングが回転されたときに、前記第2突起を介して前記押圧部材を前記一方向側に移動させる請求項1または2記載のレンズ装置。
  7. 前記ロックリングの内面と前記押圧部材の外面のいずれか一方に設けられた第3突起と、他方にその周方向に沿って形成され、前記第3突起が係合する周溝と、を備える請求項1から5のいずれか1項に記載のレンズ装置。
  8. 前記レンズ鏡筒の外面と前記押圧部材の内面のいずれか一方に形成された第4突起と、他方に形成され、前記光軸方向に平行でかつ前記第4突起が係合する直線溝と、を備える請求項1から7のいずれか1項に記載のレンズ装置。
  9. 前記押圧部材は、前記リング端部よりも前記光軸方向の他方向側に延出しており、
    前記リング端部の外周に設けられたフランジと、
    前記押圧部材の前記他方向側の端部に設けられ、前記レンズ鏡筒に向けて突出した形状を有しかつ前記フランジに係合する第1係合部と、
    を備える請求項1から8のいずれか1項に記載のレンズ装置。
  10. 前記ロックリングは、前記第1係合部よりも前記他方向側に延出しており、
    前記ロックリングの前記他方向側の端部には、前記レンズ鏡筒に向けて突出した形状を有しかつ前記第1係合部に係合する第2係合部が設けられている請求項9記載のレンズ装置。
  11. 前記第2係合部には、前記第1係合部に向けて突出した突出部が設けられている請求項10記載のレンズ装置。
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