JP2007219394A - レンズ装置および撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大型化や強度上の問題を生じることなく、外力を受けた場合のカム係合の外れを回避できるレンズ装置を提供する。
【解決手段】 カム部21aを有する第1の筒部材21と、該カム部に係合するカムフォロワ2を有する第2の筒部材1とが、光軸回りでの相対回転によって光軸方向に相対移動する。第1の筒部材は、カム部よりも像側の領域に、物体側を向いた第1の当接面21eを有し、第2の筒部材は、第1の当接面に対して物体側から当接可能な第2の当接面1iを有する。
【選択図】図12

Description

本発明は、カムによる伸縮構造を有するレンズ装置およびこれを備えた撮像装置に関する。
この種のレンズ装置には、固定筒と、該固定筒の内周に形成されたカム部によって光軸方向に駆動される移動カム環とを有するものがある。このようなレンズ装置においては、光軸方向前方(物体側)から外力が作用した場合でも、固定筒と移動カム環との係合が外れないように対策が施されることが多い。
例えば、特許文献1には、移動カム環の外周に突起部が設けられ、固定筒の内周に、移動カム環の突起部と当接可能な突起部が設けられたレンズ装置が開示されている。移動カム環に前方から衝撃等の外力が作用すると、上記突起部同士が当接することでその外力を吸収し、移動カム環が固定筒のカム部から外れることが防止される。
また、特許文献2には、光軸方向に移動する移動筒を、レンズを保持するための筒本体とカムフォロワを支持する支持板とにより構成し、支持板におけるカムフォロワの近傍にヒンジ溝を設けたレンズ装置が開示されている。このレンズ装置では、移動筒に前方から外力が作用すると、カムフォロワが倒される力によってヒンジ溝の部分で支持板が屈曲するようにして、カムフォロワがカムから外れにくくしている。
特開2001−324663号公報(段落0031、図10等) 特開2004−125971号公報(段落0015〜0016、図3等)
しかしながら、特許文献1にて開示されたレンズ装置では、固定筒の突起部が、該固定筒におけるカム部の最も物体側の部分よりもさらに物体側に設けられている。このため、固定筒には、カム部を形成するための光軸方向長さに加えて、突起部を形成するための光軸方向長さが必要になり、固定筒の光軸方向長さが大きくなってしまう。また、固定筒の突起部が該固定筒の内周面から突出し、移動カム環の突起部が該移動カム環の外周面から突出しているため、固定筒の内周面と移動カム環の外周面との間に大きな隙間ができ、レンズ装置の外径寸法の増加にもつながっている。
さらに、特許文献2においては、衝撃力が大きいと支持板におけるヒンジ溝部分が屈曲限界を超えてしまい、ヒンジ溝部分の破損が生じやすいという問題がある。
そこで、本発明は、大型化や強度上の問題を生じることなく、外力を受けた場合のカム係合の外れを回避できるようにしたレンズ装置およびこれを備えた撮像装置を提供することを目的の1つとしている。
本発明の一側面としてのレンズ装置は、カム部を有する第1の筒部材と、該カム部に係合するカムフォロワを有する第2の筒部材とが、光軸回りでの相対回転によって光軸方向に相対移動するレンズ装置である。そして、第1の筒部材は、カム部よりも像側の領域に、物体側を向いた第1の当接面を有し、第2の筒部材は、第1の当接面に対して物体側から当接可能な第2の当接面を有することを特徴とする。
なお、上記レンズ装置を備えた撮像装置も本発明の他の側面を構成する。
本発明によれば、大型化や強度上の問題を生じることなく、外力を受けた際の第2の筒部材に設けられたカムフォロワの第1の筒部材に設けられたカム部からの外れを確実に防止することができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図15には、本発明の実施例1であるレンズ鏡筒(レンズ装置)を備えた撮像装置としてのデジタルスチルカメラの外観を示している。
図15において、100はカメラであり、101はカメラボディである。102は該カメラのメインスイッチであり、電源の投入および遮断を切り替えるスイッチである。103は撮影スイッチであり、半押し操作によって測光、測距(AF)等の撮影準備動作を行わせ、全押し操作によって画像の撮影および記録を行わせるスイッチである。
104はフラッシュ発光部、105はファインダの対物窓、106は測光用の受光窓である。110は3段沈胴式レンズ鏡筒である。該レンズ鏡筒110は、メインスイッチ102のオフ状態では、カメラボディ101内に沈胴し、メインスイッチ102のオンによってカメラボディ101から突出し、ワイド状態となる。
107はズームレバーであり、これを回転操作することで、レンズ鏡筒110のズーム駆動を行わせることができる。レンズ鏡筒110は、ワイド端とテレ端との間で全長を変化させながら内部に配置された複数のレンズの位置を移動させ、ズーミングを行う。
なお、図12には示さないが、カメラボディ101内には、レンズ鏡筒110内の撮影光学系により形成された被写体像を光電変換するCCDセンサ、CMOSセンサ等の撮像素子が搭載されている。
次に、図1から図14を用いて、上述したレンズ鏡筒の具体的構成について説明する。図1から図6、図8、図10から図14において、矢印方向が物体側、その反対方向が像側である。図7および図9は、像側から見た図である。物体側とはカメラでは被写体側を意味する。像側とは、カメラにおいては撮像素子側を意味する。
まず、図1および図2を用いて、レンズ鏡筒のうち最も物体側の部分を構成する第1鏡筒ユニットおよび該第1鏡筒ユニットに搭載されるレンズバリアの構成について説明する。1は第1鏡筒(第2の筒部材)であり、第1レンズユニット5とレンズバリアを支持する。第1鏡筒1は、後述する第1カム筒21(第1の筒部材:図4,5参照)の外周に配置され、該第1カム筒21に対して物体側で光軸方向に移動する。
第1鏡筒1の像側の端部には、図2に示すように、像側を向いた段付きカム1aが形成されている。段付きカム1aは、第1カム筒21に形成されたカム溝21aの軌跡(図5参照)に対応して光軸方向位置が段階的に変化する複数の平面部(第2の当接面)1iにより構成されている。言い換えれば、これら平面部1iは、第1鏡筒1に対する第1カム筒21の回転位置によって決まるズームポジションに応じた、これら第1鏡筒1と第1カム筒21との光軸方向での位置関係に対応した位置に形成されている。
これらの平面部1iのうちズームポジジョンに対応した1つの平面部は、第1鏡筒1が物体側から外力を受けた際に、第1鏡筒1に固定された3本のカムフォロワ2が第1カム筒21に形成されたカム溝21aから外れる前に、第1カム筒21に形成された衝撃吸収突起21eの物体側の面(第1の当接面)に当接する。
複数の平面部1iのうち最も像側の面は、第1鏡筒1の周壁部から像側に突出した面として形成されている。また、複数の平面部1iのうち最も像側の面以外の面は、第1鏡筒1の周壁部における内周側の部分(以下、単に内周部という)に形成された凹部1hの奥側(物体側)の面として形成されている。また、第1鏡筒1の内周部における段付きカム1aに周方向にて隣接する領域には、第1カム筒21が沈胴位置とワイド端との間の非撮影領域で回転する際に、第1カム筒21に設けられた突起部21eが入り込む凹部1h′が形成されている。該複数の平面部1iはすべて、第1鏡筒1の周壁部の径方向厚み内に形成された面である。
3本のカムフォロワ2は、図2に示すように、第1鏡筒1の内周面からテーパ部が突出するように周方向等間隔で、第1鏡筒1に圧入固定されている。カムフォロワ2のテーパ部は、第1カム筒21のカム溝21aに対してガタがほとんど無い状態で係合する。これにより、第1鏡筒1が第1カム筒21によって支持される。第1カム筒21が回転することで、第1鏡筒1は第1カム筒21におけるカム溝21aのリードに沿って光軸方向に移動する。
このとき、カムフォロワ2におけるテーパ部とは反対側は、第1鏡筒1の外周面から突出する回転阻止部2aとなっている。この回転阻止部2aは、後述する第1直進筒22(図4参照)の直進溝22aに係合しているので、第1鏡筒1は回転することなく光軸方向に移動する。
3はサブフォロワであり、カムフォロワ2よりも物体側に設けられている。3本のサブフォロワ3は、カムフォロワ2と同様に、第1鏡筒1の内周面からテーパ部が突出するように周方向等間隔で配置され、第1鏡筒1に圧入によって固定されている。サブフォロワ3のテーパ部は、第1カム筒21のカム溝21bと所定のガタを有した状態で係合する。これにより、第1鏡筒1が物体側から外力を受けた際に、カムフォロワ2が第1カム筒21のカム溝21aに対して押圧されてカム溝21aに傷がつかないようにしている。
第1レンズユニット5は、撮影光学系のうち最も物体側配置されたレンズユニットであり、第1鏡筒1における開口部1bが形成された第1レンズ収納室1c内に収納されて接着されている。第1レンズユニット5は、第1鏡筒1と一体で光軸方向に移動する。
6はバリア駆動部材であり、第1鏡筒1の内周部のうち像側の部分にバヨネット結合によって回転可能に取り付けられている。バリア駆動部材6も、第1鏡筒1と一体で光軸方向に移動する。レンズ鏡筒がワイド端ポジションから沈胴位置に向かって沈胴動作する際に、バリア駆動部材6に像側に向かって延びるよう形成された2箇所の突起部6aが第1カム筒21の駆動端面21gと当接し、第1カム筒21の回転に追従してこれと一体で回転する。このバリア駆動部材6の回転により、該バリア駆動部材6と対向する位置に配置されたバリア羽根9,10は、バリアカバー13の開口部13a内に進入して第1レンズユニット5の前面を覆うバリア閉動作を行う。なお、バリア羽根9,10はそれぞれ、第1鏡筒1の物体側の面に形成された支持軸1f,1gによって回動可能に支持されている。
第1鏡筒1に形成された固定軸1d,1eにはそれぞれ、開きスプリング7,8の一端が掛けられている。これら開きスプリング7,8の他端はそれぞれ、バリア駆動部材6に形成された固定軸6b,6cに掛けられている。開きスプリング7,8は、バリア駆動部材6およびバリア羽根9,10を開き方向に付勢する。バリア閉動作時には、これら開きスプリング7,8がチャージされる。
また、レンズ鏡筒が沈胴位置からワイド端ポジションに突出動作する際には、第1カム筒21の駆動端面21gと当接していたバリア駆動部材6の突起6aがフリーとなり、バリア駆動部材6はチャージされていた開きスプリング7,8の付勢力によって回転する。この回転により、バリア羽根9,10は、バリアカバー13の開口部13a外へ退避するよう回動するバリア開動作を行う。
13はバリアカバーであり、その中央には開口部13aが形成されている。バリアカバー13は、バリア羽根9,10を第1鏡筒1に対して物体側から支えている。バリアカバー13は、バヨネット結合によって第1鏡筒1に固定される。
14はキャップであり、接着によりバリアカバー13に固定されている。
11,12は閉じスプリングであり、その一端はバリア駆動部材6に形成されたフック6d,6eに掛けられ、他端はバリア羽根9,10に形成されたフック9a,10aに掛けられている。該閉じスプリング11,12は、バリア羽根9,10を閉じ方向に付勢している。
次に、図3を用いて、第2鏡筒ユニットとしての露光機構16の支持構造について説明する。第2レンズユニット15は、第1レンズユニット16の像側に配置されたレンズユニットであり、露光機構16に支持されている。このため、第2レンズユニット15は、露光機構16と一体で光軸方向に移動する。
露光機構16の外周には、テーパ部を有する2本のカムフォロワ16aと、圧縮スプリング18によってテーパ部が鏡筒径方向外側に向かって付勢された移動カムフォロワ17とが周方向等間隔で設けられている。これらカムフォロワ16a,17は、後述する第2直進筒19に形成された3本の直進溝19aを貫通して、後述する第2カム筒20に形成された3本のカム溝20aに係合する。これにより、露光機構16は、第2カム筒に支持されている。第2カム筒20が光軸回りで回転すると、露光機構16はカム溝20aのリードに沿って光軸方向に移動する。このとき、露光機構16のカムフォロワ16aと移動カムフォロワ17は、第2直進筒19に形成された直進溝19aによって回転が阻止されているので、回転することなく光軸方向に移動する。
第2直進筒19の像側の端部における外周部には、テーパ部を有する3本のカムフォロワ19dが周方向等間隔で圧入固定されている。これらカムフォロワ19dが、第1カム筒21のカム溝21cと係合することで、第2直進筒19は第1カム筒21に支持されている。第1カム筒21が回転すると、第2直進筒19は、第1カム筒21のカム溝21cのリードに沿って光軸方向に移動する。
このとき、第2直進筒19に形成された2本の直進溝19eが後述する直進板28(図13参照)に形成された直進キー28aと係合しているので、第2直進筒19は、光軸回りでの回転が阻止された状態で光軸方向に移動する。
第2カム筒20は、第2直進筒19の外周に形成されたフランジ19bと3本の支持爪19cとの間に挟み込まれるようにして、該第2直進筒19に対して光軸回りで回転可能に支持されている。第2カム筒20の外周に形成された3本の駆動キー20bは、第1カム筒21に形成された直進溝21dに係合する。これにより、第1カム筒21の回転が第2カム筒20に伝達され、これらは一体的に回転する。
次に、図4から図14を用いて、第1鏡筒ユニットおよび第2鏡筒ユニットの支持構造について説明する。なお、図12(a),(b),(c)はそれぞれ、沈胴状態、ワイド端ポジションおよびテレ端ポジションでの第1鏡筒1と第1カム筒21の断面を示している。
第1カム筒21は、第1レンズユニット5を保持する第1鏡筒1と第2レンズユニット15を保持する露光機構16を支持するとともに、第1カム筒21の回転力を第2カム筒20に伝達する。この第1カム筒21は、以下のようにして第1直進筒22に組み込まれる。
まず、図6および図7に示すように、第1カム筒21の衝撃吸収突起21eを第1直進筒22のフランジ部22bに形成された切欠き部22cを貫通させる。そして、第1カム筒21を少し回転させる。次に、図8および図10に示すように、第1カム筒21の支持突起21fを第1直進筒22の切欠き部22cを貫通させる。そして、第1カム筒21の支持突起21fを第1直進筒22のフランジ22bに当接させる。以上で、第1カム筒21は、第1直進筒22の内側に回転可能に組み込まれ、第1直進筒22と一体で光軸方向に移動する。
第1カム筒21の外周面において、支持突起21fよりも像側に形成された駆動キー21hは、後述する回転筒25の直進溝25aに係合する。これにより、第1カム筒21には、回転筒25の回転が伝達され、該回転筒25と一体で光軸回りで回転する。
第1カム筒21は、第1鏡筒1と露光機構16を支持するとともに、第1カム筒21の回転力を第2カム筒20に伝達する。第1カム筒21の外周面には、図6に示すように、ワイド位置からテレ位置までの撮影領域が非直線カムで、非撮影領域が直線カムで形成された3本のカム溝21aが形成されている。さらに、該外周面には、カム溝21aと同じカム軌跡を有するカム溝21bが、カム溝21aよりも物体側に形成されている。前述したように、カム溝21aには、カムフォロワ2がガタがほとんどない状態で係合し、カム溝21bには、サブフォロワ3が所定のガタを有した状態で係合する。
また、第1カム筒21の外周面におけるカム溝21aの撮影領域よりも像側の領域(図5にハッチングで示す)には、支持突起21fと異なる位相で衝撃吸収突起21eが設けられている。前述したように、第1鏡筒1が物体側から外力を受けた際、第1鏡筒1に固定されたカムフォロワ2が第1カム筒21のカム溝21aから外れる前に、第1鏡筒1のいずれかの平面部1iがこの衝撃吸収突起21eの物体側の面に当接する。
衝撃吸収突起21eは、第1鏡筒1が外力を受けた場合にカムフォロワ2がカム溝21aから外れる発生率が高いズームポジション(本実施例では、ワイド端)において、該カム係合の外れを最も効果的に防止する位置に設けられている。具体的には、図11および図12(b)に示すように、レンズ鏡筒が最も長く伸長するワイド端ポジションに第1鏡筒1が回転したときに、衝撃吸収突起21eとサブフォロワ3との間にカムフォロワ2が配置されるように位置設定がされている。言い換えれば、ワイド端ポジションにおいて、サブフォロワ3、カムフォロワ2および衝撃吸収突起21eは光軸方向に並ぶ。
また、光軸方向の位置に関しては、衝撃吸収突起21eは、ワイド端ポジションにおいて第1鏡筒1の凹部1h内から像側に出る。そして、第1鏡筒1においてカムフォロワ2およびサブフォロワ3を保持した部分の像側の端面(平面部1iのうち最も像側の面、以下、第1平面部という)に僅かなクリアランスL1を空けて対向する位置に衝撃吸収突起21eが配置されている。
この状態において、第1鏡筒1に物体側から外力が作用すると、第1鏡筒1の第1平面部1iが衝撃吸収突起21eの物体側の端面に物体側から当接する。他のズームポジションおよび非撮影領域では、図12(c),(a)に示すように、衝撃吸収突起21eが第1鏡筒1の内周部に形成された凹部1h,1h′の内方に配置されることで、衝撃吸収突起21eを設けたことによる第1鏡筒1の外径の大型化を回避している。
また、図12(b),(c)を比較すると分かるように、ワイド端ポジションでは、他のズームポジションに比べて、衝撃吸収突起21eと第1鏡筒1の平面部1iとのクリアランスL1が小さく設定されている。これにより、ワイド端ポジションでの確実な外力によるカム係合の外れを防止するとともに、ワイド端ポジション以外のズームポジション間でのズーム時に平面部1iと衝撃吸収突起21eとの干渉を防止し、スムーズなズーム動作が行われるようにしている。なお、図12(a)に示す沈胴状態では、レンズ鏡筒全体がカメラボディ内に収容されるので、外力に対する強度は撮影時ほど必要ではない。このため、凹部1h′の最奥部の面と衝撃吸収突起21eとの間のクリアランスL1は、各ズームポジションでのクリアランスL1より大きい。
衝撃吸収突起21eと第1鏡筒1の平面部1iとの鏡筒径方向の掛り量(当接量)L2は、カムフォロワ2と第1カム筒21のカム溝21aとの掛り量L3と同じかそれより大きく設定する。これにより、第1鏡筒1が外力を受けた際に、衝撃吸収突起21eと平面部1iとの当接によって該外力の半分以上を負担し、カムフォロワ2と第1カム筒21のカム溝21aとに作用する外力を軽減している。
また、第1カム筒21の内周部には、カム溝21cと直進溝21dが形成されている。カム溝21cに第2直進筒19のカムフォロワ19dがガタがほとんどない状態で係合することで、露光機構16が安定的に支持される。また、直進溝21dに第2カム筒20の駆動キー20bが係合することで、第2カム筒20と第1カム筒21とが一体回転することができる。
第1直進筒22は、第1カム筒21を光軸回りで回転可能に支持するとともに、第1鏡筒1の回転を阻止して直進ガイドを行う。この第1直進筒22には、テーパ部が第1直進筒22の外周面に突出するように3本のカムフォロワ23が圧入固定されている。これらのカムフォロワ23は、後述する回転筒25に形成されたカム溝25bに係合している。このため、回転筒25が回転すると、第1直進筒22は、回転筒25に形成されたカム溝25bのリードに沿って光軸方向に移動する。このとき、第1直進筒22に形成された回転阻止穴22dには、後述する直進板28の直進キー28bが挿入されている。このため、第1直進筒22は、回転が阻止された状態で光軸方向に移動する。
キャップ24は、第1直進筒22の先端に接着され、第1直進筒22の変形を防止する。
回転筒25の先端部にはキャップリング27が固定されている。該回転筒25は、固定筒30によって光軸回りで回転可能に支持されている。回転筒25の内周面には、3本の直進溝25aと3本のカム溝25bが形成されている。また、回転筒25には、テーパ部が該回転筒25の外周面に突出するように3本のカムフォロワ26が圧入固定されている。このカムフォロワ26が固定筒30に形成されたカム溝30aに係合することで、回転筒25は固定筒30によって支持される。
また、回転筒25におけるカムフォロワ26よりも物体側には、駆動軸25cが形成されている。該駆動軸25cは、固定筒30に形成されたカム溝30bを貫通して、固定筒30の外周に回転可能に配置された駆動筒29の直進溝29aに係合している。駆動軸25cと直進溝29aとの係合により、駆動筒29の回転力が回転筒25に伝達される。回転力が伝達された回転筒25は、回転しながら、固定筒30のカム溝30aのリードに沿って光軸方向に移動する。
直進板28は、回転筒25と一体で光軸方向に移動する。この直進板28には、物体側に延びる2本の直進キー28aと2本の直進キー28bが形成されている。直進キー28aは、第2直進筒19の直進溝19eに摺動可能に係合する。これにより、第2直進筒19の回転を阻止する。また、直進キー28bは、前述したように、第1直進筒22の回転阻止穴22dに挿入されている。これにより、第1直進筒22の回転が阻止される。
また、直進板28のフランジ部28bの外周には、径方向に突出する3本の突起28dが形成されている。これら、突起28dが固定筒30に形成された直進溝cに係合することで、直進板28の回転が阻止される。
駆動筒29は、固定筒30の外周面によって光軸回りで回転可能に支持されている。駆動筒29の外周に形成されたギア部29bは、図14に示す減速ギア34と噛み合っている。
固定筒30は、レンズ鏡筒の本体を構成するベース部材であり、図14に示すビス36によって支持地板31に固定されている。
支持地板31は、カメラのシャーシに結合固定される。支持地板31は、固定筒30、モータ32および減速ギア34を支持する。モータ32は、ビス33によって支持地板31に固定され、減速ギア34は、支持地板31とカバー35とによって保持される。
モータ32の回転力は、該モータ32の先端に固定されたギア32aを介して減速ギア34に伝達され、さらに減速ギア34を介して駆動筒29に伝達される。カバー35は、駆動筒29、固定筒30および減速ギア34を支持地板31とともに保持している。
以上説明したように、本実施例では、第1カム筒21の外周面におけるカム溝21aよりも像側の領域の一部に衝撃吸収突起21eを設け、第1鏡筒1には、衝撃吸収突起21eに物体側から当接可能な複数の平面部1i(段付きカム1a)を設けた。これにより、第1鏡筒1が物体側から外力を受けた際に、第1鏡筒1の平面部1iのいずれかが第1カム筒21の衝撃吸収突起21eと当接して外力を吸収することができる。したがって、第1鏡筒1に固定されたカムフォロワ2が、第1カム筒21のカム溝21aから外れることを確実に防止することができる。
また、第1鏡筒1が第1カム筒21に対して最も物体側に移動するワイド端ポジション以外のズームポジションおよび非撮影領域においては、第1カム筒21の衝撃吸収突起21eが第1鏡筒1の内周部に形成された凹部1h,1h′内に入り込む。さらに言えば、第1鏡筒1において、複数の平面部1i(段付きカム1a)は、該第1鏡筒1の周壁部の厚み内に形成されている。したがって、第1カム筒21の外周面に対して、第1鏡筒1の内周面を近接させることができ、衝撃吸収突起21eを設けたことによる第1鏡筒1の外径増加を回避できる。
さらに、衝撃吸収突起21eと第1鏡筒1の平面部1iとの掛り量L2が、カムフォロワ2と第1カム筒21のカム溝21aとの掛り量L3以上であるため、第1鏡筒1が外力を受けた際のカムフォロワ2とカム溝21aとにかかる負担を軽減できる。
なお、本実施例にて説明した構成は、本発明の実施形態の一例にすぎず、本発明がこれに限定されるわけではない。すなわち、本発明の実施形態は、請求項に記載された内容を満たすものであればどのようなものであってもよい。例えば、上記実施例では、第1の筒部材が第2の筒部材に対して回転する場合について説明したが、本発明は、第2の筒部材が第1の筒部材に対して回転する場合にも適用することができる。また、上記実施例では、第1の筒部材が第2の筒部材の内側に配置されている場合について説明したが、第2の筒部材が第1の筒部材の内側に配置されている場合にも、本発明を適用することができる。
本発明の実施例であるレンズ鏡筒の第1鏡筒ユニットの構成を示す分解斜視図。 実施例における第1鏡筒の斜視図。 実施例における第2鏡筒ユニット(露光機構)の構成を示す分解斜視図。 実施例における第1鏡筒ユニットおよび第2鏡筒ユニットの支持構造を示す分解斜視図。 実施例における第1カム筒を示す斜視図。 実施例における第1カム筒の第1直進筒への組込み方法を説明する分解斜視図。 実施例における第1カム筒の第1直進筒への組込み途中状態を示す背面図。 実施例における第1カム筒の第1直進筒への組込み方法を説明する分解斜視図。 実施例における第1カム筒の第1直進筒への組込み完了状態を示す背面図。 実施例における第1カム筒が第1直進筒に支持された状態を示す断面図。 実施例におけるワイド端ポジションでの第1カム筒の衝撃吸収突起と第1鏡筒の段付きカムとの関係を示す側面図。 実施例におけるカム筒の衝撃吸収突起と第1鏡筒の段付きカムとの関係を示す断面図で、(a)は沈胴状態、(b)はワイド端ポジション、(c)はテレ端ポジションを示す。 実施例における固定筒から第1鏡筒ユニットまでを示す分解斜視図。 実施例におけるレンズ鏡筒と駆動系を示す分解斜視図。 実施例のレンズ鏡筒を備えたカメラの外観図。
符号の説明
1 第1鏡筒
1a 段付きカム
1h,1h′ 凹部
1i 平面部
2 カムフォロワ
3 サブフォロワ
5 第1レンズユニット
15 第2レンズユニット
21 第1カム筒
21a,21b,21c カム溝
21e 衝撃吸収突起
21f 支持突起
22 第1直進筒
L1 クリアランス
L2、L3 掛り量

Claims (7)

  1. カム部を有する第1の筒部材と、前記カム部に係合するカムフォロワを有する第2の筒部材とが、光軸回りでの相対回転によって光軸方向に相対移動するレンズ装置であって、
    前記第1の筒部材は、前記カム部よりも像側の領域に、物体側を向いた第1の当接面を有し、
    前記第2の筒部材は、前記第1の当接面に対して物体側から当接可能な第2の当接面を有することを特徴とするレンズ装置。
  2. 前記第2の当接面は、前記第1および第2の筒部材の相対回転位置に応じて光軸方向位置が異なる複数の面により構成されていることを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  3. 前記複数の面のうち少なくとも1つの面と前記第1の当接面との間のクリアランスが、他の面と該第1の当接面との間のクリアランスと異なることを特徴とする請求項2に記載のレンズ装置。
  4. 前記第1の当接面は、前記第1の筒部材の周壁面上に径方向に突出するよう形成された第1の突起部の物体側の端面であり、
    前記第2の当接面は、前記第2の筒部材の周壁部の径方向厚み内に形成された像側を向いた面であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のレンズ装置。
  5. 前記第1の筒部材は前記第2の筒部材の内側に配置されており、
    前記第2の筒部材の周壁部における内周側部分に、前記第1の突起部が移動する空間を形成するための凹部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載のレンズ装置。
  6. 前記第1および第2の筒部材の径方向において、前記第1および第2の当接面の当接量が、前記カム部と前記カムフォロワとの係合量以上であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載のレンズ装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1つに記載のレンズ装置を備えたことを特徴とする撮像装置。
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