JP2006301295A - レンズ鏡筒保持装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 抜け止め部材を容易に固定することができるレンズ鏡筒保持装置を提供する。
【解決手段】 レンズ鏡筒保持装置100は、1群レンズ鏡筒111と、1群レンズ鏡筒111を保持して1群レンズ鏡筒111と共に光軸方向に進退するレンズ鏡筒ホルダ112と、レンズ鏡筒ホルダ112に保持されると共に2群レンズ鏡筒113を摺動可能に保持するサブガイド軸132と、サブガイド軸132における溝部に挿入され、サブガイド軸132がレンズ鏡筒ホルダ112に保持された状態を維持する略U字形状の抜け止め部材140とを備え、1群レンズ鏡筒111が抜け止め部材140の挿入口を覆う。
【選択図】 図5
【解決手段】 レンズ鏡筒保持装置100は、1群レンズ鏡筒111と、1群レンズ鏡筒111を保持して1群レンズ鏡筒111と共に光軸方向に進退するレンズ鏡筒ホルダ112と、レンズ鏡筒ホルダ112に保持されると共に2群レンズ鏡筒113を摺動可能に保持するサブガイド軸132と、サブガイド軸132における溝部に挿入され、サブガイド軸132がレンズ鏡筒ホルダ112に保持された状態を維持する略U字形状の抜け止め部材140とを備え、1群レンズ鏡筒111が抜け止め部材140の挿入口を覆う。
【選択図】 図5
Description
本発明は、レンズ鏡筒保持装置に関し、特に、カメラや電子カメラ等に用いられるレンズ鏡筒保持装置に関する。
従来より、カメラや電子カメラ等にはレンズ鏡筒保持装置が多く使用されている。レンズ鏡筒保持装置は、例えば、図6に示すように、進退駆動される第一のレンズ枠4、フォーカス保持枠6、及び第二のレンズ枠7と、フォーカスモータ(不図示)によりフォーカス保持枠6に対して光軸方向に進退駆動されるフォーカス枠5と、フォーカス保持枠6に固着され、第一のレンズ枠4及び第二のレンズ枠7を摺動自在に保持するガイド軸8及びガイド軸9と、スリーブ10を介してフォーカス枠5を摺動自在に保持するガイド軸11とを備える。
ガイド軸11は、その先端部が第一のレンズ枠4の軸穴4aに挿入されて嵌合されると共に、後端部が第二のレンズ枠7に設けられた軸穴7aに摺動自在に挿入されて嵌合されることにより保持されており、第一のレンズ枠4と一体的に進退移動する。そして、フォーカス枠5は、スリーブ10を介してガイド軸11に対して摺動可能に保持されている。ここで、ガイド軸11の先端部に設けられた溝部にEリング12を嵌め込むことによりガイド軸11が第一のレンズ枠4に対して固定される構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−183569号公報
しかしながら、上記レンズ鏡筒保持装置において、Eリング12をガイド軸11の先端部に設けられた溝部に嵌め込むには、Eリング12を弾性変形して(径方向に広げて)組み込む必要がある。よって、レンズ鏡筒保持装置が小型化されてEリング12を組み込むためのスペースが限られてくると、Eリング12をガイド軸11の先端部に設けられた溝部に嵌め込むことが困難となるという問題があった。さらに、第一のレンズ枠4にはEリング12の組み込み時の弾性変形を考慮した逃げスペースが必要となり、レンズ鏡筒保持装置を小型化すること自体が困難となるという問題があった。
本発明の目的は、抜け止め部材を容易に固定することができるレンズ鏡筒保持装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載のレンズ鏡筒保持装置は、第一のレンズ鏡筒と、前記第一のレンズ鏡筒とは異なる少なくとも一つの第二のレンズ鏡筒と、前記第一のレンズ鏡筒を保持すると共に、前記第一のレンズ鏡筒と共に光軸方向に進退するレンズ鏡筒保持枠と、前記レンズ鏡筒保持枠に保持されると共に前記第二のレンズ鏡筒を摺動可能に保持するガイド軸とを備えるレンズ鏡筒保持装置において、前記ガイド軸における溝部に挿入され、前記ガイド軸が前記レンズ鏡筒保持枠に保持された状態を維持する略U字形状の抜け止め部材とを備え、前記第一のレンズ鏡筒が前記抜け止め部材の挿入口を覆うことを特徴とする。
本発明によれば、第一のレンズ鏡筒がガイド軸における溝部に挿入された抜け止め部材の挿入口を覆うので、抜け止め部材を容易に固定することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るレンズ鏡筒保持装置の構成を概略的に示す断面図であり、レンズ鏡筒保持装置が沈胴状態にある場合を示す。また、図2は、本発明の実施の形態に係るレンズ鏡筒保持装置の構成を概略的に示す断面図であり、レンズ鏡筒保持装置が撮影状態(ワイド状態)にある場合を示す。
図1及び図2において、レンズ鏡筒保持装置100は、光軸と同軸的に摺動自在に配された直進筒121と、直進筒121に同軸的に且つ光軸方向沿って収容されたカム環122と、カム環122に同軸的に且つ光軸方向沿って収容された固定筒123と、固定筒123に摺動自在に保持され、光軸方向沿って配設されたサブガイド軸132と、光軸方向沿って配設され、固定筒123及び後述するCCDホルダ124により保持されるメインガイド軸133とを備える。
直進筒121は、直進ガイド溝と、後端側内周面に設けられると共に光軸中心に向かって設置されたカムピンとを有する。
カム環122は、内周に設けられたカム溝122aと、絞りシャッターユニット用カム溝122b及び手ブレ補正装置用カム溝122cと、ギア系によって構成された外周ギア122dと、直進筒121におけるカムピンと嵌合する外周に設けられたカム溝122eとを有する。
固定筒123は、軸穴123aと、先端に設けられたフランジ部123bとを有する。
また、レンズ鏡筒保持装置100は、直進筒121の先端部に固定されたレンズ鏡筒ホルダ112と、レンズ鏡筒ホルダ112により回動可能に保持された1群レンズ鏡筒111と、サブガイド軸132により摺動可能に保持された2群レンズ鏡筒113と、不図示のメインガイド軸及びサブガイド軸によって保持された絞りシャッタユニット114及び手ブレ補正装置を構成する3群レンズ鏡筒115と、メインガイド軸133に摺動可能に保持された4群レンズ鏡筒116と、固定筒123に保持されたCCDホルダ124と、CCDホルダ124に保持された波ワッシャ125とを備える。
2群レンズ鏡筒113は、図3に示すように、メインガイド軸131が摺動可能に嵌入する軸穴113aと、メインガイド軸131と光軸に対して略反対側に設けられた回り止め用のU溝113bと、2群レンズ鏡筒113の後方に延びる保持部113cと、保持部113cの先端に設置され、カム溝122aと嵌合するカムピン113dとを有する。メインガイド軸131及びサブガイド軸132は、一端がレンズ鏡筒ホルダ112に保持され、他端が軸穴123aに摺動自在に嵌入されて、レンズ鏡筒ホルダ112と一体的に進退移動する。
4群レンズ鏡筒116は、不図示のサブガイド軸に摺動可能に嵌合する回り止めを有し、フォーカスモータの回転が伝達されることによって光軸方向に駆動される。
さらに、レンズ鏡筒保持装置100は、1群レンズ鏡筒111により保持され、変倍機能を有する1群レンズ101と、2群レンズ鏡筒113により保持され、変倍機能を有する2群レンズ102と、3群レンズ鏡筒115により保持され、変倍機能を有する3群レンズ103と、4群レンズ鏡筒116により保持され、フォーカス機能及び像面補正を有する4群レンズ104と、CCDホルダ124に保持されたCCD105とを備える。
カム環122は、外周ギア122dを介して伝達されたズームモータ(不図示)の駆動力によって回転する。そして、カム環122は、前端部がフランジ部123bと当接し、後端部が波ワッシャー125に当接していることにより、光軸方向の移動が規制される。
また、直進筒121おける直進ガイド溝が固定筒123に設けられた直進ガイド突起部に直進可能に嵌合することにより、直進筒121の回転方向の移動が規制される。
さらに、直進筒121に設置されたカムピンがカム溝122eと嵌合することにより、カム環122が回転すると直進筒121、2群レンズ鏡筒113、絞りシャッターユニット114、及び手ブレ補正装置115が各々のカム溝に沿って光軸方向に駆動され、レンズ101〜104は所望の焦点距離に応じて配置される。
以下、メインガイド軸131及びサブガイド軸132の保持方法及び組み込み方法について詳述する。ここで、メインガイド軸131とサブガイド軸132は保持方法及び組み込み方法が同一であるため、サブガイド軸132についてのみ記述する。
図4は、図1におけるサブガイド軸の嵌め込み部(A部)の構成を概略的に示す斜視図である。また、図5は、図4におけるV−V線に関する断面図である。
図4及び図5において、1群レンズ鏡筒111をレンズ鏡筒ホルダ112に組み込む前に、レンズ鏡筒ホルダ112の軸穴112aにサブガイド軸132を挿入して嵌合させ、サブガイド軸132の先端の溝部132aに光軸側(内側)からU字抜け止め部材140を嵌め込む。レンズ鏡筒ホルダ112に設けられた突起部112bは、U字抜け止め部材140における外形部140aと嵌合関係となっており、U字抜け止め部材140を固定すると共に、U字抜け止め部材140がサブガイド軸132の軸周りに回転するのを防止する。サブガイド軸132の先端の溝部132aにU字抜け止め部材140を嵌め込んだ後、1群レンズ鏡筒111をレンズ鏡筒ホルダ112に組み込む。1群レンズ鏡筒111及びレンズ鏡筒ホルダ112にはサブガイド軸132及びU字抜け止め部材140における逃げスペースが設けられている。この逃げスペースの壁111aとU字抜け止め部材140における端部140bとの距離L1は、サブガイド軸132の軸中心からU字抜け止め部材140の先端部140cまでの距離L2に比べて短い。よって、1群レンズ鏡筒111をレンズ鏡筒ホルダ112に組み込むと、U字抜け止め部材140はサブガイド軸132の先端における溝部132aから抜けないので、U字抜け止め部材140を接着固定する必要はない。
本実施の形態によれば、U字抜け止め部材140はサブガイド軸132に嵌め込まれた後、1群レンズ鏡筒111をレンズ鏡筒ホルダ112に組み込むので、U字抜け止め部材140を接着固定する必要がなく、もってU字抜け止め部材140を容易に固定することができる。
本実施の形態によれば、U字抜け止め部材140はサブガイド軸132の先端における溝部132aに光軸側(内側)から嵌め込まれるので、U字抜け止め部材140を嵌め込むときに、サブガイド軸132を乗り越えながら弾性変形させる必要がなく、もってU字抜け止め部材140を容易に嵌め込むことができ、また、嵌め込み時の弾性変形分の逃げスペースをレンズ鏡筒ホルダ112に設ける必要がなく、もって省スペース化を図ることができる。
100 レンズ鏡筒保持装置
111 1群レンズ鏡筒
112 レンズ鏡筒ホルダ
113 2群レンズ鏡筒
132 サブガイド軸
132a 溝部
140 抜け止め部材
111 1群レンズ鏡筒
112 レンズ鏡筒ホルダ
113 2群レンズ鏡筒
132 サブガイド軸
132a 溝部
140 抜け止め部材
Claims (5)
- 第一のレンズ鏡筒と、前記第一のレンズ鏡筒とは異なる少なくとも一つの第二のレンズ鏡筒と、前記第一のレンズ鏡筒を保持すると共に、前記第一のレンズ鏡筒と共に光軸方向に進退するレンズ鏡筒保持枠と、前記レンズ鏡筒保持枠に保持されると共に前記第二のレンズ鏡筒を摺動可能に保持するガイド軸とを備えるレンズ鏡筒保持装置において、前記ガイド軸における溝部に挿入され、前記ガイド軸が前記レンズ鏡筒保持枠に保持された状態を維持する略U字形状の抜け止め部材とを備え、前記第一のレンズ鏡筒が前記抜け止め部材の挿入口を覆うことを特徴とするレンズ鏡筒保持装置。
- 前記抜け止め部材は弾性変形せずに前記溝部に挿入されることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒保持装置。
- 前記抜け止め部材は光軸中心側から外側に向かって前記溝部に挿入されることを特徴とする請求項1又は2記載のレンズ鏡筒保持装置。
- 前記レンズ鏡筒保持枠は前記抜け止め部材を保持する壁形状部材を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒保持装置。
- 前記第一のレンズ鏡筒は、前記抜け止め部材よりも光軸中心側に設けられ、前記抜け止め部材の後端部と突き当たる突き当て面を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒保持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005122760A JP2006301295A (ja) | 2005-04-20 | 2005-04-20 | レンズ鏡筒保持装置 |
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JP2005122760A JP2006301295A (ja) | 2005-04-20 | 2005-04-20 | レンズ鏡筒保持装置 |
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JP2006301295A true JP2006301295A (ja) | 2006-11-02 |
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JP2005122760A Pending JP2006301295A (ja) | 2005-04-20 | 2005-04-20 | レンズ鏡筒保持装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010039402A (ja) * | 2008-08-08 | 2010-02-18 | Nikon Corp | レンズ鏡筒および撮像装置 |
TWI385056B (zh) * | 2008-07-25 | 2013-02-11 | Hon Hai Prec Ind Co Ltd | 鏡筒承載治具 |
-
2005
- 2005-04-20 JP JP2005122760A patent/JP2006301295A/ja active Pending
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