JP2009244719A - 光学装置および撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成によって、光学部材の移動性能を低下させることなく、ヘリコイド部とヘリコイド受け部との間のガタに起因する光学部材の位置ずれを防止すること。
【解決手段】光軸方向に延出する連動キー203を備えズームリングの回動に連動して回動する連動板204と、光軸方向に対して傾斜した方向に延出する畝を有するヘリコイド部201と連動キー203と係合するキー溝202とを外周面に備え連動板204の回転にともなって回転可能な後群レンズ枠107と、後群レンズ枠107の外周側に設けられる略円筒形状をなし、内周面にヘリコイド部201と係合することによってヘリコイド機構を構成するヘリコイド部を備えヘリコイド機構によって後群レンズ枠107を光軸方向に移動可能に支持する後部鏡筒と、を備えたレンズ装置において、連動キー203およびキー溝202が、光軸方向に対してヘリコイド部201とは異なる方向に傾斜していること。
【選択図】図3

Description

この発明は、ヘリコイド機構を用いて、光学部材を光軸方向に移動させる光学装置および当該光学装置を備えた撮像装置に関する。
従来、鏡筒内に設けられたレンズ枠の外周面と鏡筒の内周面とに設けられたヘリコイド部を係合し、レンズ枠をヘリコイド部における畝に沿って変位させることによりレンズ枠を光軸方向に移動するようにしたレンズ鏡筒があった。このようなレンズ鏡筒には、レンズ枠の外周に設けられたキー溝に光軸を中心として回転可能な連動キーを係合し、連動板の回転にともなってレンズ枠を回転させるようにした技術があった。
このような技術では、レンズ枠の外周面と鏡筒の内周面とに設けられたヘリコイド部との間にガタが生じている場合、ヘリコイド部どうしの相対的な位置が変化し、レンズ枠の位置がずれてしまう。レンズ枠の位置は、具体的には、たとえば、レンズ枠の移動方向を鉛直方向に平行な状態でレンズ鏡筒を設置した場合にレンズ枠の自重がかかった程度でずれてしまう。レンズ枠のずれは、ヘリコイド部の方向が光軸方向に対して平行に近付くほど顕著にあらわれる。
この対策として、たとえばレンズ枠外周部に設ける畝の数を少なくし、レンズ枠の自重がかかった程度ではレンズ枠が移動しないようにすることが考えられるが、レンズ枠外周部に設ける畝の数を少なくすると連動キーの回転力がレンズ枠に伝達されづらくなり、ヘリコイド部どうしが摺動しづらくなって、レンズ枠の摺動性が低下してしまう。
また、従来、キー溝と連動キーとの間に生じたガタ(バックラッシュによるガタ感)に対する対策として、連動キーをレンズ枠と連動キーとの当接面側に付勢する付勢部材を設け、光軸に交差する方向において連動キーおよびレンズ枠を片寄せするようにした技術があった(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
実開平6−87913号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載された従来の技術では、連動キーをレンズ枠と連動キーとの当接面側に付勢する付勢部材を追加しなくてはならないため、部品点数が増加し、レンズ鏡筒の製造コストが増加するという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、簡易な構成によって、光学部材の移動性能を低下させることなく、連動キーとキー溝との間のガタに起因する光学部材の位置ずれを防止することができる光学装置および撮像装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる光学装置は、光軸方向に延出する連動キーを備え、光軸を中心として回転可能な回転リングの回動に連動して回動する連動部材と、前記光軸方向に対して傾斜した方向に延出する畝を有するヘリコイド部と前記連動キーと係合するキー溝とを外周面に備え、前記連動部材の回転にともなって前記光軸を中心として回転可能な光学部材と、前記光学部材の外周側に設けられる略円筒形状をなし、内周面に前記ヘリコイド部と係合することによってヘリコイド機構を構成するヘリコイド受け部を備え、前記ヘリコイド機構によって前記光学部材を前記光軸方向に移動可能に支持する鏡筒と、を備え、前記連動キーおよび前記キー溝は、前記光軸方向に対して前記ヘリコイド部および前記ヘリコイド受け部とは異なる方向に傾斜していることを特徴とする。
この発明によれば、連動キーおよびキー溝の方向が、光学部材の回転方向および光学部材の移動方向に対して傾いているため、連動キーとキー溝との間にガタが生じている場合にもキー溝における幅方向のいずれか一方の端部に連動キーを片寄せし、連動キーとキー溝との間のガタによって光学部材が光軸方向に移動することを防止することができ、光学部材の回転を連動板の回転に連動させることができる。
また、この発明にかかる光学装置は、上記の発明において、前記連動キーおよび前記キー溝と、前記ヘリコイド部および前記ヘリコイド受け部と、は、前記光軸方向に対して交差する方向に傾斜していることを特徴とする。この発明によれば、連動キーとキー溝との間のガタによって光学部材が光軸方向に移動することを効果的に防止することができる。
また、この発明にかかる光学装置は、上記の発明において、前記連動キーおよび前記キー溝が、前記ヘリコイド部および前記ヘリコイド受け部よりも前記光軸に直交する方向に近い角度で傾斜していることを特徴とする。この発明によれば、ヘリコイド機構に対して連動キーの回転力を効率よく伝達することができる。
また、この発明にかかる光学装置は、上記の発明において、前記連動キーおよび前記キー溝が、前記ヘリコイド部および前記ヘリコイド溝に対して直交する方向に傾斜していることを特徴とする。この発明によれば、ヘリコイド機構に対して連動キーの回転力を一層効率よく伝達することができる。
また、この発明にかかる光学装置は、上記の発明において、前記光学部材が、レンズであることを特徴とする。この発明によれば、部品点数を増加することなくピント調整後のレンズのずれを防止することができる。
また、この発明にかかる撮像装置は、撮像素子と、上記の光学装置と、を備え、前記撮像素子に対して、前記光学装置が備えたレンズを介して外光を入射することによって撮像することを特徴とする。この発明によれば、撮像装置の設置位置および使用状態にかかわらず、ピントずれのない画像を撮像することができる。
この発明にかかる光学装置および撮像装置によれば、部品点数の増加やヘリコイド部における摺動性の低下をともなうことなく、ヘリコイド部とヘリコイド受け部との間のガタを防止するとともに連動部材の非回転時における光学部材の移動を防止することができるという効果を奏する。これによって、簡易な構成によって、光学部材の移動性能を低下させることなく、ヘリコイド部とヘリコイド受け部との間のガタに起因する光学部材の位置ずれを防止することができる。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる光学装置および撮像装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。この実施の形態においては、この発明にかかる実施の形態の光学装置の一例として、撮像装置に取り付けられるレンズ装置への適用例を示す。
まず、この発明にかかる実施の形態のレンズ装置について説明する。図1は、この発明にかかる実施の形態のレンズ装置を示す説明図である。図1においては、この発明にかかる実施の形態のレンズ装置を、光軸を通る平面で切断した断面を示している。図1において、この発明にかかる実施の形態のレンズ装置100は、略円筒形状をなす鏡筒本体101を備えている。
鏡筒本体101は、主鏡筒102と後部鏡筒103とから構成されている。この実施の形態においては、後部鏡筒103によって鏡筒が実現されている。主鏡筒102および後部鏡筒103は、ともに略円筒形状をなし、光軸方向に連結されている。主鏡筒102は、光軸方向において、後部鏡筒103よりも対物側に設けられる。
主鏡筒102の外周側には、略円筒形状をなすフォーカスリング104が設けられている。フォーカスリング104は、光軸を中心として主鏡筒102に対して相対的に回動可能に設けられている。主鏡筒102の内周側には、前群レンズ枠105が設けられている。前群レンズ枠105は、1または複数のレンズによって構成される前群レンズ105aを保持している。前群レンズ枠105は、光軸方向において、主鏡筒102に対して相対的に移動可能に設けられている。
前群レンズ枠105は、たとえば前群レンズ枠105から外周方向に突出するピンを、主鏡筒102に設けられて光軸方向を長手方向とする直進溝に挿入することによって、主鏡筒102に取り付けられている。前群レンズ枠105に設けられたピンは、直進溝を貫通して、フォーカスリング104の内周面に設けられたカム溝に挿入されている。ここに、前群レンズ枠105、ピン、直進溝を備えた主鏡筒102、カム溝を備えたフォーカスリング104によってカム機構が構成されている。カム機構については、公知の各種技術を用いて容易に実現可能であるため説明を省略する。
カム機構によって、フォーカスリング104が光軸を中心として主鏡筒102に対して相対的に回動すると、カム溝に挿入されたピンがフォーカスリング104にともなって回転しようとするが、ピンは直進溝に挿入されているため光軸に交差する方向には移動せず、直進溝内を光軸方向にのみ移動する。これによって、フォーカスリング104を回動させることによって、前群レンズ枠105すなわち前群レンズ105aを光軸方向に移動することができる。
後部鏡筒103の外周側には、略円筒形状をなすズームリング106が設けられている。ズームリング106は、光軸を中心として、後部鏡筒103に対して相対的に回動可能に設けられている。ズームリング106は、フォーカスリング104の回動とは別に、独立して回動する。後部鏡筒103の内周側には、後群レンズ枠107が設けられている。後群レンズ枠107は、1または複数のレンズによって構成される後群レンズ108を保持している。また、後群レンズ枠107は、光軸方向において後部鏡筒103に対して相対的に移動可能とされている。この実施の形態においては、後群レンズ108を備えた後群レンズ枠107によって、光学部材およびレンズが実現されている。
つぎに、この発明にかかる実施の形態のレンズ装置100において後群レンズ枠107を光軸方向に移動可能とする構成について説明する。図2、図3、図4および図5は、この発明にかかる実施の形態のレンズ装置100において後群レンズ枠107を光軸方向に移動可能とする構成を示す説明図である。
図2においては、後群レンズ枠107を斜め方向から見た状態を示している。図3においては、図2に示した後群レンズ枠107を矢印A1方向から見た状態を示している。図4においては、図2における各部を分解して斜め方向から見た状態を示している。図5においては、図4に示した後群レンズ枠107を矢印A2方向から見た状態を示している。
図2、図3、図4および図5において、後群レンズ枠107は、ヘリコイド部201とキー溝202とを備えている。ヘリコイド部201およびキー溝202は、後群レンズ枠107の外周面に設けられている。後群レンズ枠107の外周面に設けられたヘリコイド部201は、光軸方向に対して傾斜した方向に延出する複数条の畝を有している。
後部鏡筒103の内周面には、ヘリコイド部201と係合する複数条の溝を有するヘリコイド部が設けられている。後部鏡筒103の内周面に設けられたヘリコイド部については図示を省略する。この実施の形態においては、後部鏡筒103の内周面に設けられたヘリコイド部によってヘリコイド受け部が実現されている。
後群レンズ枠107の外周面に設けられたヘリコイド部201と、後部鏡筒103の内周面に設けられたヘリコイド部とは畝の方向に沿って摺動可能に係合している。後群レンズ枠107は、後群レンズ枠107の外周面に設けられたヘリコイド部201と、後部鏡筒103の内周面に設けられたヘリコイド部とが畝の方向に沿って摺動することによって、光軸方向において、後部鏡筒103に対して相対的に移動可能とされている。この実施の形態においては、後群レンズ枠107の外周面に設けられたヘリコイド部201と、後部鏡筒103の内周面に設けられたヘリコイド部と、によってヘリコイド機構が実現されている。
キー溝202は、光軸方向に対してヘリコイド部201(後部鏡筒103の内周面に設けられたヘリコイド部を含む)とは異なる方向に傾斜した、後群レンズ枠107の外周面から光軸方向に凹んだ凹形状をなしている。後群レンズ枠107は、キー溝202に係合する連動キー203の回動にともなって光軸を中心として回動する。連動キー203は、光軸方向に対してヘリコイド部201とは異なる方向に傾斜した方向を長手方向とする板形状をなす。
連動キー203は、リング形状部401によって支持されている。リング形状部401は、ズームリング106に連結される連結片204を支持している。この実施の形態においては、連動キー203、連結片204およびリング形状部401によって構成される連動板205によって連動部材が実現されている。
図6は、この発明にかかる実施の形態の連動板205を示す説明図である。図6において、連動板205における連動キー203、連結片204およびリング形状部401の各部は、金属の平板に対して打ち抜き加工し、曲げ加工を施すことによって一体的に形成されている。打ち抜き加工および曲げ加工は同時におこなってもよい。
つぎに、従来のレンズ装置100において後群レンズ枠107を光軸方向に移動可能とする構成について説明する。図7、図8、図9および図10は、従来のレンズ装置において後群レンズ枠を光軸方向に移動可能とする構成を示す説明図である。従来のレンズ装置は、レンズ装置100と比較して、後群レンズ枠および連動板の形状が異なる。
図7においては、後群レンズ枠を斜め方向から見た状態を示している。図8においては、図7に示した後群レンズ枠を矢印B1方向から見た状態を示している。図9においては、図7における各部を分解して斜め方向から見た状態を示している。図10においては、図9に示した後群レンズ枠を矢印B2方向から見た状態を示している。
図7、図8、図9および図10において、従来のレンズ装置が備える後群レンズ枠701は、この発明の実施の形態と比較してキー溝702および連動キー703の角度が異なっている。従来のレンズ装置が備える後群レンズ枠701に設けられたキー溝702は、光軸方向に平行な方向を長手方向としている。このため、従来のレンズ装置においては、キー溝702に係合する連動キー703も、光軸に平行な方向を長手方向として設けられている。
図11は、従来の連動板を示す説明図である。図11において、従来の連動板1101は、連動板205と同様に、連動キー703、連結片1102およびリング形状部1103を備えている。従来の連動板1101は、金属の平板に対して打ち抜き加工し、曲げ加工を施すことによって一体的に形成されている。すなわち、この実施の形態の連動板205は、打ち抜き加工に際して用いる抜き型を変更するだけで、従来の連動板1101とまったく同じ方法によって形成することができる。
従来のレンズ装置においては、後群レンズ枠701の移動方向と連動キー703の長手方向とがともに光軸方向に平行とされていたため、ヘリコイド部201と後部鏡筒103の内周面に設けられたヘリコイド部(ヘリコイド受け部)との間のガタが生じている場合には、ガタの分だけヘリコイド部201とヘリコイド受け部との相対的な位置が変化する。これによって、ヘリコイド部201とヘリコイド受け部との相対的な位置分だけ後群レンズ枠701の位置がずれてしまい、後群レンズ枠701の移動方向を鉛直方向に平行な状態でレンズ鏡筒を設置した場合に後群レンズ枠701の自重がかかった程度でずれてしまう。
つぎに、この実施の形態のレンズ装置100の使用状態について説明する。図12−1および図12−2は、この実施の形態のレンズ装置100の使用状態の一例を示す説明図である。図12−1においては、天井などに取り付けられた状態のレンズ装置100を示している。図12−2においては、図12−1の一部を拡大した状態を示している。
図12−1および図12−2において、この実施の形態のレンズ装置100においては、連動キー203およびキー溝202の方向が、後群レンズ枠107の回転方向および後群レンズ枠107の移動方向に対して傾いているため、光軸方向に対して連動キー203がテーパーをなしている。
レンズ装置100が、光軸方向が鉛直方向と平行となる状態で設置された場合、後群レンズ枠107に対しては、後群レンズ枠107の自重によって後群レンズ枠107を光軸方向に移動させる外力が作用するが、光軸方向に対して連動キー203がテーパーをなしているため、連動キー203が後群レンズ枠107のストッパーとして機能する。
このように、この実施の形態によれば、ズームリング106とともに回動することによってズームリング106の回動力を伝達する連動キー203を、ズームリング106の非回動時にはストッパーとして機能させ、後群レンズ枠107の自重による後群レンズ枠107の不用意な移動を防止することができる。
また、ヘリコイド部201とヘリコイド部201に係合するヘリコイド受け部(図示を省略する)との間にガタが生じている場合、ヘリコイド部201は、ヘリコイド受け部における幅方向のいずれか一方の端部に片寄せされた状態となる。この状態は、レンズ装置100の設置角度にかかわらず、たとえばレンズ枠の移動方向を鉛直方向に平行な状態でレンズ装置100を設置した場合にも、ヘリコイド部201は、ヘリコイド受け部における幅方向のいずれか一方の端部に片寄せした状態とし、ヘリコイド受け部におけるヘリコイド部201のガタつき、すなわちヘリコイド機構を抑制することができる。
ヘリコイド部201の位置を基準とした場合、ヘリコイド受け部におけるヘリコイド部201のガタつきはヘリコイド部201に対するヘリコイド受け部の相対的な位置のばらつきと同じとなる。このため、この実施の形態のレンズ装置100によればヘリコイド部201に対するヘリコイド受け部の相対的なガタつきを抑制することができる。そして、これによって光軸方向における後部鏡筒103に対する後群レンズ枠107の位置が後群レンズ108および後群レンズ枠107の自重などによって不用意に移動することを防止できる。
つぎに、この実施の形態のレンズ装置100および従来のレンズ装置において、後群レンズ枠107の回転に際して発生する力について説明する。図13は、この実施の形態のレンズ装置100における後群レンズ枠107の回転に際して発生する力を示す説明図である。図14は、従来のレンズ装置における後群レンズ枠701の回転に際して発生する力を示す説明図である。
図13において、この実施の形態のレンズ装置100では、光軸を中心として連動板205が矢印1300の方向に回転すると、連動キー203から後群レンズ枠107に対して矢印1310の方向の力が作用する。これに対して、図14において、従来のレンズ装置では、光軸を中心として連動板1101が矢印1300の方向に回転すると、連動キー703から後群レンズ枠701に対して矢印1410の方向の力が作用する。
この実施の形態のレンズ装置100において、連動板205が後群レンズ枠107に作用させる力の方向(矢印1310)は、従来のレンズ装置における連動板1101が後群レンズ枠701に作用させる力の方向(矢印1410)よりも、ヘリコイド部(ヘリコイド溝)の方向(矢印1320)に近い角度とされているため、ヘリコイド機構に対して連動キー203の回転力を効率よく伝達することができる。
これによって、後群レンズ枠107を移動させるための連動キー203の回転力の低減を図り、連動板205の非回転時における後群レンズ枠107の移動を防止しつつ、後群レンズ枠107を移動させる場合には少ない回転力で後群レンズ枠107を移動させることができる。
連動キー203およびキー溝202は、ヘリコイド部201(後部鏡筒103の内周面に設けられたヘリコイド部を含む)に対して直交する方向に傾斜していることが好ましい。これによって、ヘリコイド機構に対して連動キー203の回転力を一層効率よく伝達することができるので、後群レンズ枠107を移動させるための連動キー203の回転力の低減を図り、後群レンズ枠107の非回転時における後群レンズ枠107の移動を防止しつつ、後群レンズ枠107を移動させる場合には少ない回転力で後群レンズ枠107を移動させることができる。
上述したように、この発明にかかる実施の形態のレンズ装置100によれば、光軸方向に延出する連動キー203を備え、光軸を中心として回転可能なズームリング106の回動に連動して回動する連動部材と、光軸方向に対して傾斜した方向に延出する畝を有するヘリコイド部201と連動キー203と係合するキー溝202とを外周面に備え、連動部材の回転にともなって光軸を中心として回転可能な光学部材の一例としての後群レンズ枠107と、後群レンズ枠107の外周側に設けられる略円筒形状をなし、内周面にヘリコイド部201と係合することによってヘリコイド機構を構成するヘリコイド部を備え、ヘリコイド機構によって後群レンズ枠107を光軸方向に移動可能に支持する後部鏡筒103と、を備え、連動キー203およびキー溝202は、光軸方向に対してヘリコイド部201とは異なる方向に傾斜していることを特徴とするため、連動キー203およびキー溝202の方向が、後群レンズ枠107の回転方向および後群レンズ枠107の移動方向に対して傾いていることから、ヘリコイド部201とヘリコイド受け部との間にガタが生じている場合にもヘリコイド受け部における幅方向のいずれか一方の端部にヘリコイド部201を片寄せし、ヘリコイド部201とヘリコイド受け部との間のガタによって後群レンズ枠107が光軸方向に移動することを防止することができ、後群レンズ枠107の回転を連動板205の回転に連動させることができる。
これによって、部品点数の増加やヘリコイド部201における摺動性の低下をともなうことなく、ヘリコイド部201とヘリコイド受け部との間のガタを防止するとともに連動板205の非回転時における後群レンズ枠107の移動を防止することができる。
また、この発明にかかる実施の形態のレンズ装置100によれば、連動キー203およびキー溝202と、ヘリコイド部201とが、光軸方向に対して交差する方向に傾斜していることを特徴とするため、ヘリコイド部201とヘリコイド受け部との間のガタによって後群レンズ枠107が光軸方向に移動することを効果的に防止することができる。
また、この発明にかかる実施の形態のレンズ装置100によれば、連動キー203およびキー溝202が、ヘリコイド部201よりも光軸に直交する方向に近い角度で傾斜していることを特徴とするため、ヘリコイド機構に対して連動キー203の回転力を効率よく伝達することができる。
これによって、後群レンズ枠107を移動させるための連動キー203の回転力の低減を図り、連動板205の非回転時における後群レンズ枠107の移動を防止しつつ、後群レンズ枠107を移動させる場合には少ない回転力で後群レンズ枠107を移動させることができる。
また、この発明にかかる実施の形態のレンズ装置100によれば、連動キー203およびキー溝202が、ヘリコイド部201およびヘリコイド溝に対して直交する方向に傾斜していることを特徴とするため、ヘリコイド機構に対して連動キー203の回転力を一層効率よく伝達することができる。
これによって、後群レンズ枠107を移動させるための連動キー203の回転力の低減を図り、連動板205の非回転時における後群レンズ枠107の移動を防止しつつ、後群レンズ枠107を移動させる場合には少ない回転力で後群レンズ枠107を移動させることができる。
また、この発明にかかる実施の形態のレンズ装置100によれば、後群レンズ枠107が、レンズの一例である後群レンズ108であることを特徴とするため、部品点数を増加することなくピント調整後の後群レンズ108のずれを防止することができる。これによって、部品点数を増加することなくヘリコイド部201とヘリコイド受け部との間のガタを防止するとともに、ヘリコイド部201とヘリコイド受け部との間のガタに起因するピント調整後の後群レンズ108のずれを防止することができる。
また、この発明にかかる実施の形態のレンズ装置100を備えた撮像装置は、撮像素子に対して、上記のレンズ装置100が備えた後群レンズ108を介して外光を入射することによって撮像することを特徴とするため、撮像装置の設置位置および使用状態にかかわらず、ピントずれのない画像を撮像することができる。これによって、撮像装置の使い易さの向上を図ることができる。
以上説明したように、この実施の形態によれば、部品点数の増加やヘリコイド機構における摺動性の低下をともなうことなく、ヘリコイド部とヘリコイド受け部との間のガタを防止するとともに連動部材の非回転時における光学部材の移動を防止することができるという効果を奏する。これによって、簡易な構成によって、光学部材の移動性能を低下させることなく、ヘリコイド部とヘリコイド受け部との間のガタに起因する光学部材の位置ずれを防止することができる。
以上のように、この発明にかかる光学装置および撮像装置は、ヘリコイド機構を用いて、光学部材を光軸方向に移動させる光学装置および当該光学装置を備えた撮像装置に有用であり、特に、レンズ枠の移動方向を鉛直方向に平行な状態として使用するレンズ装置および撮像装置に適している。
この発明にかかる実施の形態のレンズ装置を示す説明図である。 この発明にかかる実施の形態のレンズ装置において後群レンズ枠を光軸方向に移動可能とする構成を示す説明図(その1)である。 この発明にかかる実施の形態のレンズ装置において後群レンズ枠を光軸方向に移動可能とする構成を示す説明図(その2)である。 この発明にかかる実施の形態のレンズ装置において後群レンズ枠を光軸方向に移動可能とする構成を示す説明図(その3)である。 この発明にかかる実施の形態のレンズ装置において後群レンズ枠を光軸方向に移動可能とする構成を示す説明図(その4)である。 この発明にかかる実施の形態の連動板を示す説明図である。 従来のレンズ装置において後群レンズ枠を光軸方向に移動可能とする構成を示す説明図(その1)である。 従来のレンズ装置において後群レンズ枠を光軸方向に移動可能とする構成を示す説明図(その2)である。 従来のレンズ装置において後群レンズ枠を光軸方向に移動可能とする構成を示す説明図(その3)である。 従来のレンズ装置において後群レンズ枠を光軸方向に移動可能とする構成を示す説明図(その4)である。 従来の連動板を示す説明図である。 この実施の形態のレンズ装置の使用状態の一例を示す説明図(その1)である。 この実施の形態のレンズ装置の使用状態の一例を示す説明図(その2)である。 この実施の形態のレンズ装置における後群レンズ枠の回転に際して発生する力を示す説明図である。 従来のレンズ装置における後群レンズ枠の回転に際して発生する力を示す説明図である。
符号の説明
100 レンズ装置
103 後部鏡筒
107 後群レンズ枠
108 後群レンズ
201 ヘリコイド部
202 キー溝
203 連動キー
204 連結片
205 連動板
401 リング形状部

Claims (6)

  1. 光軸方向に延出する連動キーを備え、光軸を中心として回転可能な回転リングの回動に連動して回動する連動部材と、
    前記光軸方向に対して傾斜した方向に延出する畝を有するヘリコイド部と前記連動キーと係合するキー溝とを外周面に備え、前記連動部材の回転にともなって前記光軸を中心として回転可能な光学部材と、
    前記光学部材の外周側に設けられる略円筒形状をなし、内周面に前記ヘリコイド部と係合することによってヘリコイド機構を構成するヘリコイド受け部を備え、前記ヘリコイド機構によって前記光学部材を前記光軸方向に移動可能に支持する鏡筒と、
    を備え、
    前記連動キーおよび前記キー溝は、前記光軸方向に対して前記ヘリコイド部および前記ヘリコイド受け部とは異なる方向に傾斜していることを特徴とする光学装置。
  2. 前記連動キーおよび前記キー溝と、前記ヘリコイド部および前記ヘリコイド受け部と、は、前記光軸方向に対して交差する方向に傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  3. 前記連動キーおよび前記キー溝は、前記ヘリコイド部および前記ヘリコイド受け部よりも前記光軸に直交する方向に近い角度で傾斜していることを特徴とする請求項2に記載の光学装置。
  4. 前記連動キーおよび前記キー溝は、前記ヘリコイド部および前記ヘリコイド溝に対して直交する方向に傾斜していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の光学装置。
  5. 前記光学部材は、レンズであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の光学装置。
  6. 撮像素子と、
    請求項5に記載の光学装置と、
    を備え、
    前記撮像素子に対して、前記光学装置が備えたレンズを介して外光を入射することによって撮像することを特徴とする撮像装置。
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