JP2010049082A - レンズ鏡筒及び撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のレンズ鏡筒は、円筒状の固定筒(60)と、前記固定筒(60)に嵌合して該固定筒(60)に対して回転可能な第1カム筒(71)と前記固定筒(60)に対して前記第1カム筒(71)とは反対側に嵌合するとともに、前記固定筒(60)に対して回転可能な第2カム筒(73)と、前記固定筒(60)の端部に隣接して配置されるとともに、前記第1カム筒(71)と前記第2カム筒(73)とを連動する連動部材(90)とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のレンズ鏡筒(1)において、第1のレンズ群(L1)と、前記第1カム筒(71)の回転によって前記第1のレンズ群(L1)との間隔が変更される第2のレンズ群(L2)とを有し、前記連動部材(90)は、前記第1および第2のレンズ群(L2)の間隔が最短となる状態で、前記固定筒(60)の端部に最も近接して位置することを特徴とするレンズ鏡筒(1)である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のレンズ鏡筒(1)において、前記固定筒(60)は、直線状の直進溝(61)を有し、前記直進溝(61)に係合して該直進溝(61)に沿って移動する矩形状の移動コマ(100)を備えることを特徴とするレンズ鏡筒(1)である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のレンズ鏡筒(1)において、前記固定筒(60)に嵌合して該固定筒(60)に対して移動可能な移動筒(72)を有し、前記移動コマ(100)は、前記移動筒(72)に設けられたことを特徴とするレンズ鏡筒(1)である。
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載のレンズ鏡筒(1)において、前記第2カム筒(73)は、カム溝(73a)を有し、前記移動コマ(100)は、前記カム溝(73a)に係合するカムフォロア(102)を一体的に備え、前記第2カム筒(73)の回転により、前記移動筒(72)を移動することを特徴とするレンズ鏡筒(1)である。
請求項6に記載の発明は、請求項2〜5のいずれか一項に記載のレンズ鏡筒(1)において、前記第1のレンズ群(L1)を保持する第1レンズ保持枠(11)と前記第2のレンズ群(L2)を保持する第2レンズ保持枠(20)との間隔を、前記第1のレンズ群(L1)と第2のレンズ群(L2)との間隔よりも狭くしたことを特徴とするレンズ鏡筒(1)である。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のレンズ鏡筒(1)において、前記第2レンズ保持枠(20)は、該第2レンズ保持枠(20)の外周において全周に亘って設けられたフランジ部(23B)を有し、前記第1レンズ保持枠(11)は、該第1レンズ保持枠(11)から前記フランジ部(23B)に対向する突起(12A)を有することを特徴とするレンズ鏡筒(1)である。
請求項8に記載の発明は、請求項2〜7のいずれか一項に記載のレンズ鏡筒(1)において、前記第1のレンズ群(L1)と前記第2のレンズ群(L2)との間隔を、規定の位置に結像不可能な状態に短縮可能であることを特徴とするレンズ鏡筒(1)である。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒(1)を備える撮像装置(200)である。
なお、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
以下、図面等を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態が適用されたレンズ鏡筒1の光軸Xに沿った断面図であり、レンズ鏡筒1が短縮している広角側の状態を示す。図2は、図1から望遠側にズーミングされた状態におけるレンズ鏡筒1の断面図である。
なお、以下の説明では、特に言及しない限り、固定筒60を基準として、撮影光学系の光軸Xに平行な方向の移動を「直進」と称し、光軸X周りの回転を「回転」と称する。また、撮影光学系の光軸Xと平行な方向を「前後」とし、そのレンズマウント3の側を「後方」(像面側)、他端側を「前方」(物体側)とそれぞれ称する。
レンズ鏡筒1は、全体として円柱状を有しており、その先端側の外周にズーム操作環4が配置されている。図1に示すレンズ鏡筒1が短縮した状態で、ズーム操作環4の内周側には、第1レンズ群L1を保持する第1群筒10、ズーム駆動筒71、ズーム用案内筒72および第2レンズ群L2を保持する第2レンズ移動枠20が、外周側から順番に配置されている。さらに、固定筒60の内周側には、カムリング73が配置され、その内周側に、第3レンズ群L3,第4レンズ群L4および第5レンズ群L5が配置されている。
ズーム操作環4と、その内周側に位置するズーム駆動筒71とは、駆動力伝達ピン81を介して連動可能に連結されている。すなわち、ズーム駆動筒71の後端部外面に突設された駆動力伝達ピン81が、ズーム操作環4の内周面に形成された光軸Xと平行な操作溝4aに係合しており、ズーム操作環4の回転に連動してズーム駆動筒71が回転駆動されるようになっている。駆動力伝達ピン81は、操作溝4aに沿う方向(光軸X方向すなわち前後方向)には移動可能であり、従って、ズーム駆動筒71はズーム操作環4に対して前後方向に移動可能(直進可能)となっている。
カムリング73に形成されたカム溝73aは、周方向に対する所定の角度範囲において光軸Xに対して所定の角度で形成されている。
なお、焦点調節は、第2レンズ群L2の移動によって行われ、その移動駆動は、詳細は示さないが、基筒部2の内部に配置された超音波モーター等の駆動手段又は手動によって行われるようになっている。
ブラケットブロック91は、カムリング73に固定される装着基部91Aと、カムフォロア92を支持する支持柱部91Bとを備える。
フォロア本体92Aは、ズーム駆動筒71の直進溝71bに所定の公差で嵌合する直径の円柱状で、その端面には締結用のドライバ溝92aが形成されている。
次に、本発明の第2実施形態のレンズ鏡筒について説明する。第2実施形態は、移動コマ100の形状を特徴とする。なお、第1実施形態と同様な部分については同一の符号を付し、その説明は省略する。
直進嵌合部101は、固定筒60の直進溝61に摺動移動可能に嵌合する幅で、所定長さの直方体状である。その高さ(厚さ)は、ズーム用案内筒72に装着した状態で、上面が固定筒60の内周側に突出しない高さに設定されている。この直進嵌合部101は樹脂で成形され、カムフォロア102を支持すると共に当該移動コマ100をズーム用案内筒72に締着するためのナット部103が、インサート成形によって一体に植設されている。
カムフォロア102は、所定高さの円柱状で、直進嵌合部101の後方側の端部に立設されている。その直径はカムリング73のカム溝73aに摺動可能に嵌合するように設定されている。このカムフォロア102は、樹脂製の円筒状部材が、直進嵌合部101に一体成形されたナット部103に圧入(外挿)されることで形成されている。
ズーム用案内筒72の装着部72Aは、ズーム用案内筒72の後方側端部の内面が、移動コマ100の直進嵌合部101と対応する平面形状で所定の深さに抉られて形成されている。
次に、本発明の第3実施形態のレンズ鏡筒について説明する。第3実施形態は、第1レンズ群L1と第2レンズ群L2のレンズの接触を防ぐ接触防止構造が設けられている点を特徴とする。図9は、接触防止構造を含むレンズ鏡筒1の第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の拡大断面図である。なお、第1実施形態と同様な部分については同一の符号を付し、その説明は省略する。
なお、本発明は、以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)第3実施形態において、接触防止用突起12の数として、4カ所を例示したが、3カ所あれば効果的に機能し、5カ所以上であっても良い。
なお、実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
Claims (9)
- 円筒状の固定筒と、
前記固定筒に対して回転可能な第1カム筒と、
前記固定筒に対して前記第1カム筒とは反対側に嵌合するとともに、前記固定筒に対して回転可能な第2カム筒と、
前記固定筒の端部に隣接して配置されるとともに、前記第1カム筒と前記第2カム筒とを連動する連動部材と、を備えることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1に記載のレンズ鏡筒において、
第1のレンズ群と、前記第1カム筒の回転によって前記第1のレンズ群との間隔が変更される第2のレンズ群とを有し、
前記連動部材は、前記第1および第2のレンズ群の間隔が最短となる状態で、前記固定筒の端部に最も近接して位置することを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1または2に記載のレンズ鏡筒において、
前記固定筒は、直線状の直進溝を有し、
前記直進溝に係合して該直進溝に沿って移動する矩形状の移動コマを備えることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項3に記載のレンズ鏡筒において、
前記固定筒に嵌合して該固定筒に対して移動可能な移動筒を有し、
前記移動コマは、前記移動筒に設けられたことを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項3または4に記載のレンズ鏡筒において、
前記第2カム筒は、カム溝を有し、
前記移動コマは、前記カム溝に係合するカムフォロアを一体的に備え、
前記第2カム筒の回転により、前記移動筒を移動することを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項2〜5のいずれか一項に記載のレンズ鏡筒において、
前記第1のレンズ群を保持する第1レンズ保持枠と前記第2のレンズ群を保持する第2レンズ保持枠との間隔を、前記第1のレンズ群と第2のレンズ群との間隔よりも狭くしたことを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項6に記載のレンズ鏡筒において、
前記第2レンズ保持枠は、該第2レンズ保持枠の外周において全周に亘って設けられたフランジ部を有し、
前記第1レンズ保持枠は、該第1レンズ保持枠から前記フランジ部に対向する突起を有することを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項2〜7のいずれか一項に記載のレンズ鏡筒において、
前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との間隔を、規定の位置に結像不可能な状態に短縮可能であることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1〜8のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒を備える撮像装置。
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