JP2006072070A - レンズ鏡筒 - Google Patents

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雄一 小澤
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Abstract

【課題】レンズ保持部材のスムーズな移動を確保しつつ衝撃によるカム筒内への陥没を防ぐことができるレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】カム筒30、光軸方向Lに移動自在に案内されカム溝32に挿入されるフォロアピン52を有する前側レンズ保持部材としての第1のレンズ保持部材50、第1のレンズ保持部材50の後方において光軸方向Lに移動自在に案内された後側レンズ保持部材としての第2のレンズ保持部材60を含むレンズ鏡筒において、規制突出部53を第1のレンズ保持部材50に第2のレンズ保持部材60に当接するように形成する構成を採用した。これにより、第1のレンズ保持部材50に加わる衝撃力が第2のレンズ保持部材60により受止められてフォロアピン52がカム溝32から脱落するのを防止できる。
【選択図】 図11

Description

本発明は、光軸方向においてレンズを移動させるレンズ鏡筒に関し、特に、繰り出し可能な鏡筒を備えるレンズ鏡筒に関する。
広角及び望遠での撮影が行えるカメラに適用される従来のレンズ鏡筒としては、最も被写体側に配置されて第1レンズ群を保持する第1のレンズ保持部材、その後方に配置されて第2レンズ群を保持する第2のレンズ保持部材、第1及び第2のレンズ保持部材を光軸方向に案内するガイド筒、第1及び第2のレンズ保持部材を光軸方向に相対移動させるカム筒等を備えたものが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
このレンズ鏡筒においては、カム筒に形成されたカム溝に第1及び第2のレンズ保持部材に設けられたフォロアピンが挿入され、カム筒を回転させることによりフォロアピンがカム溝を摺動して第1及び第2のレンズ保持部材が光軸方向に相対移動するとともに、第1のレンズ保持部材はカム筒から繰り出される。
特開平8−110454号公報 特開平7−27962号公報
ところで、上記従来のレンズ鏡筒においては、カム筒から繰り出された状態における第1のレンズ保持部材の前面に衝撃が加わった場合には、そのフォロアピンの近傍において第1のレンズ保持部材が変形し、フォロアピンがカム溝から外れる可能性がある。フォロアピンがカム溝から外れると、繰り出された第1のレンズ保持部材がカム筒内に陥没し、あるいは、ロックされた状態になってしまう。
一方、第1のレンズ保持部材の衝撃による変形を抑制するために、第1のレンズ保持部材の内周に第2のレンズ保持部材の外周を嵌合させることが考えられるが、嵌合による摺動摩擦が大きくなり、第1及び第2のレンズ保持部材をスムーズに相対移動させることが困難になる。
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、レンズ保持部材のスムーズな移動を確保しつつ衝撃によるカム筒内への陥没を防止可能なレンズ鏡筒を提供することにある。
本発明のレンズ鏡筒は、内周面にカム溝を有し回転によりカム作用を及ぼすカム筒と、カム筒の内側において光軸方向に移動自在に案内されかつカム筒から繰り出し可能に配置されカム溝に挿入される複数のフォロアピンを有する前側レンズ保持部材と、カム筒の内側でかつ前側レンズ保持部材の後方において光軸方向に移動自在に案内されカム溝に挿入される複数のフォロアピンを有する後側レンズ保持部材と、を備え、前側レンズ保持部材及び後側レンズ保持部材の一方から他方に当接するように形成されて前側レンズ保持部材のフォロアピンがカム溝から脱落するのを規制する規制突出部を有する、ことを特徴としている。
この構成によれば、前側レンズ保持部材へ加わる衝撃力は、規制突出部を介して後側レンズ保持部材に伝わり、後側レンズ保持部材はこの力を受け止める。この結果、前側レンズ保持部材の変形を抑制できるので、前側レンズ保持部材のフォロアピンがカム溝から脱落するのを防止できる。
また、前側レンズ保持部材と後側レンズ保持部材とは、全体が密着嵌合するのではなく規制突出部により当接するので、摺動摩擦が増大せずに前側レンズ保持部材と後側レンズ保持部材とをスムーズに移動させることができる。
さらに、前側レンズ保持部材及び後側レンズ保持部材の間に規制突出部を設けることにより、両者間の隙間が小さくなり、前側レンズ保持部材と後側レンズ保持部材との間の傾きの発生を抑制できる。
上記構成において、規制突出部は、フォロアピンの近傍に形成されている、構成を採用できる。
この構成によれば、衝撃により変形しやすい前側レンズ保持部材のフォロアピンの近傍を、規制突出部を介して後側レンズ保持部材により受け止めるので、前側レンズ保持部材の変形をより効果的に防止できる。
上記構成において、規制突出部は、光軸を中心にもつ環状に形成されている、構成を採用できる。
この構成によれば、環状の突起が形成される前側レンズ保持部材あるいは後側レンズ保持部材自体の強度を全周に亘り高めることができる。
上記構成において、規制突出部は、光軸周りにおいて複数箇所に分かれて形成されている、構成を採用できる。
この構成によれば、レンズ保持部材の形状等に応じて規制突出部を形成することができる。
上記構成において、規制突出部は、前側レンズ保持部材と後側レンズ保持部材のいずれか一方に形成されている、構成を採用できる。
この構成によれば、前側レンズ保持部材は、カム溝からの脱落を防止すべきフォロアピンを有する前側レンズ保持部材自身の強度を高めることができ、また、後側レンズ保持部材は、規制突出部を形成することにより自身の強度も向上するので、前側レンズ保持部材を確実に受け止めることができる。
上記構成において、規制突出部の先端面及びその対向面の少なくとも一方には、光軸方向に伸びる突条が形成されている、構成を採用できる。
この構成によれば、規制突出部の先端面がその対向面と全面的に当接する場合に比べて摺動摩擦の発生を抑制できる。
上記構成において、規制突出部は、前側レンズ保持部材及び後側レンズ保持部材が相対的に移動可能な範囲内のいずれの位置においても前側レンズ保持部材又は後側レンズ保持部材に当接するように形成されている、
この構成によれば、たとえば、広角及び望遠のいずれの撮影位置においても前側レンズ保持部材の陥没を防ぐことができる。また、広角撮影位置と望遠撮影位置との間で前側レンズ保持部材と後側レンズ保持部材との間の隙間が小さくなるので両者間の傾きの発生を抑制できる。
上記構成において、前側レンズ保持部材がカム筒によって最も繰り出された状態において、前側レンズ保持部材のフォロアピンが当接し得る突出壁部をカム筒に形成した、構成を採用できる。
この構成によれば、カム筒から繰り出された状態の前側レンズ保持部材に落下等により押し込む力が加わったときにフォロアピンと突出壁部とが当接して、フォロアピンがカム溝から脱落するのを防止できる。
本発明によれば、前側及び後側レンズ保持部材のスムーズな相対移動を確保しつつ、衝撃等によるフォロアピンのカム溝からの脱落を防止できて、前側レンズ保持部材がカム筒内へ陥没しあるいはロックするのを防止でき、又、前側及び後側レンズ保持部材間の傾きの発生を抑制でき、機能上の信頼性を向上させることができる。
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図11は本発明に係るレンズ鏡筒を組み込んだレンズ駆動装置の一実施形態を示すものであり、図1は駆動機構を含む装置の断面図、図2および図3はレンズ鏡筒部分の断面図、図4はカム筒の側面図及び正面図、図5はカム筒の内周面の展開図、図6はガイド筒の側面図及び断面図、図7は第1のレンズ保持部材の側面図及び断面図、図8は第2のレンズ保持部材の側面図及び正面図、図9はレンズ鏡筒部分の断面図、図10は第3のレンズ保持部材の側面図及び正面図、及び図11は突出部の作用を説明するための断面図である。
この装置は、図1ないし図3に示すように、ローパスフィルタ11及び撮像素子としてのCCD12が取り付けられたベース10、ベース10に固定されたカバー20、カバー20に回転自在に支持されたカム筒30、カム筒30の内側に設けられたガイド筒40、レンズG1を保持しカム筒30の内側において光軸方向Lに移動自在に案内された前側レンズ保持部材としての第1のレンズ保持部材50、カム筒30の内側の第1のレンズ保持部材50の後方においてレンズG2を保持し光軸方向Lに移動自在に案内された後側レンズ保持部材としての第2のレンズ保持部材60、カム筒30の内側の第2のレンズ保持部材60の後方においてレンズG3を保持し光軸方向Lに移動自在に案内された第3のレンズ保持部材70、第3のレンズ保持部材70の後方においてレンズG4を保持しベース10に対して光軸方向に移動自在に支持された第4のレンズ保持部材80、カム筒30を駆動する駆動機構90、第4のレンズ保持部材80を駆動する駆動機構100等を備えている。
この装置においてレンズG1は第1レンズ群、レンズG2は第2レンズ群、レンズG3は第3レンズ群、レンズG4は第4レンズ群をそれぞれ形成し、被写体光が光軸方向LからレンズG1に進入し、レンズG2ないしG4を経てCCD12に到達する。
そして、第1ないし第4レンズ群が光軸方向Lにおいて相対的に移動させられることにより、CCD12の結像面に対して被写体のズーミング及びフォーカシングが行われる。
カム筒30は、図1ないし図5に示すように、樹脂材料により円筒状に形成されており、カバー20に形成された円筒状の固定筒部21の内側に回転自在に配置されている。
カム筒30の外周面30aには、駆動機構90から回転駆動力が伝えられる円弧状のラック部31が形成されている。
カム筒30の内周面30bには、図2,図3及び図5に示すように、光軸方向Lにおいて第1のレンズ保持部材50にカム作用を及ぼす3つのカム溝32、光軸方向Lにおいて第2のレンズ保持部材60にカム作用を及ぼす3つのカム溝33、光軸方向Lにおいて第3のレンズ保持部材70にカム作用を及ぼす3つのカム溝34が形成されている。カム溝32,33,34は、断面形状が略V字状に形成されている。
また、内周面30bには、図5に示すカム溝32の直線状に伸びる部分32sに隣接して第1のレンズ保持部材50の後述するフォロアピン52がカム溝32から脱落するのを阻止するための3つの突出壁部35が形成されている。この突出壁部35は、カム筒30から繰り出された状態の第1のレンズ保持部材50に落下等により押し込む力が加わったときにフォロアピン52と当接してカム溝32からの脱落を防ぐ役割を果たす。
ガイド筒40は、図1〜図3及び図6に示すように、第1〜第3のレンズ保持部材50,60,70とカム筒30との間に配置されて、第1〜第3のレンズ保持部材50、60、70の回転を規制しつつ光軸方向Lへ往復動自在に案内するものである。すなわち、ガイド筒40は、第1及び第2のレンズ保持部材50、60の後述するフォロアピン52、62をそれぞれ受け入れて光軸方向Lに案内する3つのガイド孔41、第3のレンズ保持部材70の後述するフォロアピン72を受け入れて光軸方向Lに案内する3つのガイド孔42、カム筒30の内周面30bに形成された環状溝30cに掛止される3つの掛止爪43、後端部に形成された固定用のフランジ44等を備えている。
尚、ガイド孔41,42は、光軸周りの等間隔位置に形成されると共に、光軸方向Lに伸長する長孔形状に形成されている。また、フランジ44はベース10に固定される。
ガイド孔41は、カム筒30が回転すると、カム溝32,33によりカム作用を及ぼされる後述するフォロアピン52,62を光軸方向Lにおいてのみ往復動自在に案内し、ガイド孔42は、カム溝34によりカム作用を及ぼされる後述するフォロアピン72を光軸方向Lにおいてのみ往復動自在に案内する。
第1のレンズ保持部材50は、図1〜図3、図7及び図9に示すように、樹脂材料により略円筒状に形成され、レンズG1を保持すると共に、カム溝32に挿入される3つのフォロアピン52、規制突出部としての環状の突出部53、突出部53の先端面53aにそれぞれ形成された3つの突条54等を備えている。
フォロアピン52は、第1のレンズ保持部材50の光軸方向Lにおける後端部の外周面50aに固定されており、その先端部がカム溝32の断面形状に相応するように先細りの円錐形状に形成され、ガイド孔41を通じてカム溝32に挿入されている。
突出部53は、第1のレンズ保持部材50の内周面50bから第2のレンズ保持部材60の後述する外周面60aに向けて突出すると共に光軸を中心にもつ環状に形成されている。突出部53を環状に形成することにより、第1のレンズ保持部材50自体の強度を全周に亘り高めることができる。また、突出部53は、光軸方向Lにおいてフォロアピン52の近傍であってフォロアピン52より前側に形成されている。突出部53をフォロアピン52の近傍に形成することにより、衝撃を受けたときに変形しやすいフォロアピン52の近傍を効果的に補強できる。
突条54は、突出部53の先端面53aから突出して光軸方向Lに伸びるようにそれぞれ形成されて第2のレンズ保持部材60の後述する突条64に当接する。尚、突条54は、先端面53aにおけるフォロアピン52に対応する位置に形成されている。
第2のレンズ保持部材60は、図1〜図3、図8及び図9に示すように、樹脂材料により略円筒状に形成され、レンズG2を保持すると共に、光軸方向Lの後端部から後方に伸びる3つの突出片61、突出片61に固定されカム溝33に挿入される3つのフォロアピン62、外周面60aに形成された3本の突条64等を備えている。
フォロアピン62は、その先端部がカム溝33の断面形状に相応するように先細りの円錐形状に形成され、ガイド孔41を通じてカム溝33に挿入されている。
3本の突条64は、対向面としての外周面60aにおける3本の突条54にそれぞれ当接する位置に形成されているとともに、第1のレンズ保持部材50の3つのフォロアピン53に対応する位置に形成されている。
第3のレンズ保持部材70は、図1〜図3及び図10に示すように、樹脂材料により略円筒状に形成され、レンズG3を保持すると共に、外周面70aに固定されガイド孔42を通じてカム溝34に挿入される3つのフォロアピン72等を備えている。なお、第3のレンズ保持部材70には、光軸周りにおいて3箇所に切り欠き部73,74,75が形成されている。これらの切り欠き部73,74,75は、干渉防止のため、駆動機構100や後述するガイドロッド83,84が挿入可能となっている。
第4のレンズ保持部材80は、図1ないし図3に示すように、樹脂材料により形成され、レンズG4を保持すると共に、ガイドロッド83,84により光軸方向Lに移動自在に案内され、駆動機構100により光軸方向Lに駆動される。また、第4のレンズ保持部材80は、スプリング85によりベース10側に向けて付勢されている。
駆動機構100は、カム筒30の内側に配置されたステッピングモータ101、ステッピングモータ101により駆動されるリードスクリュー102、第4のレンズ保持部材80に保持されリードスクリュー102に螺合するナット103等から構成され、第4のレンズ保持部材80を光軸方向Lに前進及び後退させて合焦動作(フォーカシング)を行う。
駆動機構90は、図1に示すように、モータ91、複数の歯車92A〜92Kからなる歯車列92、モータ91の回転位置を検出する回転位置検出器95等を備えている。
歯車92Aはモータ91の回転軸に固定され、歯車92B,92C、歯車92D,92E、歯車92F,92G、歯車92H,92I及び歯車92J,92Kはそれぞれ一体的に形成され、歯車92A〜92Kの順に噛合し、最終段の歯車92Kがカム筒30のラック部31に噛合している。これにより、モータ91の回転が減速されてカム筒30に伝達される。
次に、上記レンズ駆動装置の動作について図1〜図3及び図5を参照して説明する。
先ず、図1に示すように、第1のレンズ保持部材50が沈胴した状態(沈胴位置)において、第1のレンズ保持部材50における突出部53の3本の突条54は、第2のレンズ保持部材60の3本の突条64にそれぞれ当接している。
この沈胴位置から、モータ91が一方向に回転すると、歯車列92を介して、カム筒30が回転する。カム筒30の回転により、フォロアピン52,62,72はそれぞれカム溝32,33,34とガイド筒40のガイド孔41,42に案内され、第1〜第3のレンズ保持部材50,60,70はそれぞれ光軸方向Lの前方に向けて移動し、図2に示すような広角端撮影位置に至る。このとき、第1のレンズ保持部材50と第2のレンズ保持部材60は、突条54と突条64とが摺動しながら相対的に移動する。第1及び第2のレンズ保持部材50,60間においては、突条54及び突条64のみが摺動するので摺動摩擦が小さく、スムーズに相対移動が可能である。
この広角端撮影位置において、第1のレンズ保持部材50はカム筒30の前端部から最も繰り出された状態(繰り出し位置)にあり、第1のレンズ保持部材50のフォロアピン52は、カム筒30の突出壁部35に対向している。
上記広角端撮影位置から、モータ91が一方向にさらに回転すると、歯車列92を介して、カム筒30が同方向にさらに回転し、フォロアピン52,62,72はそれぞれカム溝32,33,34に案内され、第2のレンズ保持部材60は、光軸方向の後方に向けて移動し、第3のレンズ保持部材70は光軸方向Lの前方に向けて移動し、第1のレンズ保持部材50は繰り出し位置に留まり、図3に示すような望遠端撮影位置に至る。このときも、第1のレンズ保持部材50と第2のレンズ保持部材60は、突条54と突条64とが摺動しながら相対的に移動する。また、第1のレンズ保持部材50のフォロアピン52は、望遠端撮影位置においても、カム筒30の突出壁部35に対向している
尚、広角端撮影位置から望遠端撮影位置に至るいずれの撮影位置においても、第4のレンズ保持部材80は、ステッピングモータ101の回転により光軸方向Lに駆動され、フォーカシングが行われる。
尚、モータ90が逆回転すると、歯車列92を介してカム筒30は逆向きに回転し、第1〜第3のレンズ保持部材50,60,70は望遠端撮影位置から逆の経路を辿って、広角端撮影位置、沈胴位置へと移動する。また、第4のレンズ保持部材80も、ステッピングモータ101の回転により光軸方向Lに駆動されて、所定の位置に移動する。
次に、繰り出し位置にある第1のレンズ保持部材50が衝撃力を受けた場合の作用について図11を参照して説明する。
上記広角端撮影位置と望遠端撮影位置との間において、第1のレンズ保持部材50の前面に衝撃が加わると、図11に示すように、光軸方向Lの力F1が第1のレンズ保持部材50に作用する。力F1が第1のレンズ保持部材50に作用すると、カム溝32とフォロアピン52の相互作用により第1のレンズ保持部材50のフォロアピン52の近傍を内側に向けて変形させようとする力F2が作用する。このとき、突出部53の突条54と第2のレンズ保持部材60の突条64とは当接しているので、力F2は第2のレンズ保持部材60により受け止められる。これにより、第1のレンズ保持部材50は変形せず、フォロアピン52が突出壁部35を乗り越えてカム溝32から脱落するのを防ぐことができ、衝撃による第1のレンズ保持部材50の陥没あるいはロックを防止できる。特に、規制突出部としての突出部53は、フォロアピン32の近傍に形成されているので、第2のレンズ保持部材60は力F2を確実に受け止め可能である。
また、突出部53の突条54と第2のレンズ保持部材60の突条64とは、第1及び第2のレンズ保持部材50,60が相対的に移動可能な範囲内のいずれの位置においても当接しているので、広角端撮影位置と望遠端撮影位置との間のいずれの位置においても衝撃により第1のレンズ保持部材50が陥没するのを防止できる。
さらに、本実施形態によれば、突出部53の突条54と第2のレンズ保持部材60の突条64とは当接しているので、第1のレンズ保持部材50が保持するレンズG1の光軸が第2のレンズ保持部材60が保持するレンズG2の光軸に対して傾くのを抑制できる。
図12及び図13は、本発明のレンズ鏡筒の他の実施形態を示すものであって、図11は第2のレンズ保持部材の構造を示す図及び図12は第1及び第2のレンズ保持部材の関係を示す断面図である。なお、図12及び図13において、上述した実施形態と同一構成部分については同一の符号を使用している。
第2のレンズ保持部材160は、図12に示すように、円筒状の外周面60aから突出した規制突出部としての環状の突出部163を有する。突出部163は、図13に示すように、その先端面163aが第1のレンズ保持部材50の円筒状の内周面50bに当接していると共に、フォロアピン52の近傍に位置している。
上記した繰り出し位置において、第1のレンズ保持部材50の前面側に衝撃が加わると、図13に示すように、光軸方向Lの力F1が第1のレンズ保持部材50に作用する。第1のレンズ保持部材50に光軸方向Lの力F1が作用すると、力F1がカム溝32とフォロアピン52の相互作用により第1のレンズ保持部材50のフォロアピン52の近傍を内側に向けて変形させようとする力F2が作用する。このとき、第1のレンズ保持部材50の内周面50bは、突出部163の先端面163aに当接しているので、力F2は第2のレンズ保持部材60により受け止められる。これにより、第1のレンズ保持部材50が変形しフォロアピン52が突出壁部35を乗り越えてカム溝32から脱落するのを防ぐことができ、衝撃により第1のレンズ保持部材50が陥没するのを防止できる。
また、本実施形態によれば、第2のレンズ保持部材160に環状の突出部163を形成するので、第2のレンズ保持部材160自身の強度を高めることができ、第1のレンズ保持部材50を変形させようとする力を確実に受け止めることが可能となる。
尚、本実施形態においても、突出部163の先端面163aおよび内周面50bに互いに当接する突条を形成することも可能である。
図14は、本発明のレンズ鏡筒のさらに他の実施形態に係る第1のレンズ保持部材の構造を示す図である。なお、図14において、図1〜図11において説明した実施形態と同一の構成部分については同一の符号を使用している。
図1〜図11において説明した第1のレンズ保持部材50は、環状に形成された規制突出部53を備える構成としたが、図14に示す第1のレンズ保持部材150は、規制突出部としての突出部153が第1のレンズ保持部材150の内周面50bの光軸周りにおいて複数箇所に分かれて形成された構成となっている。また、複数の突出部153は、光軸周りにおいて、フォロアピン52にそれぞれ対応する位置に形成されている。
本実施形態では、突出部153を光軸周りにおいて複数箇所に分けて形成することにより、環状に形成した場合に比べて、第1のレンズ保持部材150の内周に第2のレンズ保持部材の外周を嵌合させやすいと共に、第1のレンズ保持部材150の形状等に応じて突出部153を形成しやすい。また、突出部153を変形の生じやすい箇所にのみ選択的に形成することで、第1のレンズ保持部材50と第2のレンズ保持部材60の間の摺動摩擦を低減できると共に、装置の軽量化も可能となる。
尚、本実施形態においても、突出部163の先端面163aおよび内周面50bに互いに当接する突条を形成することも可能である。また、複数の規制突出部を第2のレンズ保持部材60に形成することも可能である。
上記実施形態においては、規制突出部を環状に形成した場合あるいは光軸周りにおいて複数箇所に形成した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、規制突出部を光軸方向において複数箇所に形成することも可能である。
また、上記実施形態においては、突条を突出部の先端面及びこれに対向する対向面に形成した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、先端面及びこれに対向する対向面の一方にのみ形成することも可能であり、又、突条を形成せずに、先端面とこれに対向する対向面を当接させることも可能である。
以上述べたように、本発明のレンズ鏡筒は、ディジタルスチルカメラ、ディジタルビデオカメラ等に搭載されるのは勿論のこと、銀塩フィルム式のカメラにおいても同様に適用できる。
本発明に係る駆動装置を備えたレンズ鏡筒の一実施形態を示す断面図である。 広角端撮影位置にあるレンズ鏡筒の断面図である。 望遠端撮影位置にあるレンズ鏡筒の断面図である。 (a)はカム筒の側面図、(b)はカム筒の正面図である。 カム筒の内周面におけるカム溝の構成を示す展開図である。 (a)はガイド筒の側面図、(b)は(a)におけるE−E線方向の断面図である。 (a)は第1のレンズ保持部材の側面図、(b)は(a)におけるF1−F1線方向の断面図、(c)は(a)におけるF2−F2線方向の断面図である。 (a)は第2のレンズ保持部材の側面図、(b)は第2のレンズ保持部材の正面図である。 カム筒、ガイド筒、第1のレンズ保持部材及び第2のレンズ保持部材の関係を示す断面図である。 (a)は第3のレンズ保持部材の側面図、(b)は第3のレンズ保持部材の正面図である。 繰り出し位置にある第1のレンズ保持部材におけるフォロアピン周辺の構造を示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係るレンズ鏡筒における第2のレンズ保持部材の構造を示すものであって、(a)は側面図、(b)は正面図である。 本発明の他の実施形態に係る第1のレンズ保持部材におけるフォロアピン周辺の構造を示す断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係るレンズ鏡筒における第1のレンズ保持部材の構造を示すものであって、(a)は側面図、(b)は(a)のH−H線方向の断面図である。
符号の説明
L…光軸
10…ベース
20…カバー
30…カム筒
31…ラック部
35…突出壁部
32,33,34…カム溝
40…ガイド筒
41,42…ガイド孔
50…第1のレンズ保持部材(前側レンズ保持部材)
52…フォロアピン
53…突出部(規制突出部)
54…突条
60,160…第2のレンズ保持部材(後側レンズ保持部材)
60a…外周面(対向面)
62…フォロアピン
64…突条
70…第3のレンズ保持部材
72…フォロアピン
80…第4のレンズ保持部材
85…スプリング
90…駆動機構
91…モータ
92…歯車列
100…駆動機構
101…ステッピングモータ
102…リードスクリュー
103…ナット
G1,G2,G3,G4…レンズ

Claims (8)

  1. 内周面にカム溝を有し回転によりカム作用を及ぼすカム筒と、前記カム筒の内側において光軸方向に移動自在に案内されかつ前記カム筒から繰り出し可能に配置され前記カム溝に挿入される複数のフォロアピンを有する前側レンズ保持部材と、前記カム筒の内側でかつ前記前側レンズ保持部材の後方において光軸方向に移動自在に案内され前記カム溝に挿入される複数のフォロアピンを有する後側レンズ保持部材と、を備え、
    前記前側レンズ保持部材及び後側レンズ保持部材の一方から他方に当接するように形成されて前記前側レンズ保持部材のフォロアピンが前記カム溝から脱落するのを規制する規制突出部を有する、
    ことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記規制突出部は、前記フォロアピンの近傍に位置するように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記規制突出部は、光軸を中心にもつ環状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記規制突出部は、光軸周りにおいて複数箇所に分かれて形成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記規制突出部は、前記前側レンズ保持部材と後側レンズ保持部材のいずれか一方に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記規制突出部の先端面及びその対向面の少なくとも一方には、光軸方向に伸びる突条が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記規制突出部は、前記前側レンズ保持部材及び後側レンズ保持部材が相対的に移動可能な範囲内のいずれの位置においても前記前側レンズ保持部材又は後側レンズ保持部材に当接するように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記前側レンズ保持部材が前記カム筒によって最も繰り出された状態において、前記前側レンズ保持部材のフォロアピンが当接し得る突出壁部を前記カム筒に形成した、
    ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
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