JP2010164695A - レンズ鏡筒、撮影装置および携帯型情報端末装置 - Google Patents

レンズ鏡筒、撮影装置および携帯型情報端末装置 Download PDF

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Abstract

【課題】落下などによる衝撃力が、第1群レンズ保持筒に加わっても歪みを抑制でき、レンズ鏡筒に求められる機能が損なわれないようにしたレンズ鏡筒、撮影装置および携帯型情報端末装置を得る。
【解決手段】複数のレンズ保持筒と、シャッタユニット11と、複数のレンズ保持筒のうち最も被写体寄りに位置する第1群レンズ保持筒22およびシャッタユニット11の外周に位置して第1群レンズ保持筒22とシャッタユニット11を直進させるキー溝を有するライナー筒23と、ライナー筒23の外周に位置し回転することで第1群レンズ保持筒22に形成されているカムフォロアおよびシャッタユニット11に形成されているカムフォロアと係合して第1群レンズ保持筒22およびシャッタユニット11を光軸方向に移動させる回転筒24と、を備え、シャッタユニット11の一部11bが常に第1群レンズ保持筒22の内側に入り込んでいる。
【選択図】図1

Description

本発明は、不使用時にはレンズ群を装置本体に格納し、使用時には装置本体から所定位置まで繰り出すようにした沈胴式のレンズ鏡筒、これを備えた撮影装置および携帯型情報端末装置に関するものである。
デジタルカメラを含む各種撮影装置は、焦点距離を連続的に変更することができるズーム機能を備えながら高解像度の画像を撮影することができることなど、撮影レンズの高性能化が求められるとともに、より一層の小型化が求められている。このようなユーザーの要求を満たすレンズ鏡筒の形式として沈胴式のレンズ鏡筒がある。すなわち、不使用時にはレンズ群を装置本体に格納し、使用時にはレンズ群を装置本体から所定位置まで繰り出す形式のレンズ鏡筒であって、多くのカメラに採用されている。
撮影装置の小型化には、薄型化も含まれ、一層の薄型化の要求を満たすために、レンズ鏡筒を沈胴した状態で、レンズ鏡筒部分の厚み寸法をより一層小さくすることが望まれている。このようなレンズ鏡筒の薄型化の要求に対処するために、沈胴式のレンズ鏡筒であって、非使用時に沈胴させたとき、一部のレンズを光軸外に退避させる機構を組み込んだものがある。
しかし、沈胴式のズームレンズで、しかもレンズの一部が光軸外に退避し、使用時に光軸上に進出する方式のレンズ鏡筒は、機構が極めて複雑であるとともに、限られた空間に多くの部品が組み込まれるため、耐衝撃性、耐久性などに不安がある。特に、使用者が誤って撮影装置を取り落とした場合などに、鏡筒を構成する部材、例えばレンズ保持筒相互間あるいはレンズ保持筒とこれを移動させるカム枠などに大きな力が加わると、これらの部材相互の係合部ないしは連係部が外れ、使用不能になる恐れがある。これらの部材相互がヘリコイドによって結合されていれば、外力が相互のヘリコイドの山で受けられ、かつ、ヘリコイドの山を構成する連続した面で受けることになるため、外力が分散し、部材相互の係合部ないしは連係部が外れる恐れはほとんどない。しかし、上に述べたような複雑な連係関係をすべてヘリコイドで行うと、レンズ鏡筒の小型化、薄型化を実現することができなくなるので、カム結合などで部材相互を連係せざるを得なくなる。カム結合を採用すると、前述のとおり、衝撃力などの外力が加わったとき、カム結合部に集中して応力がかかるため、部材相互がカム結合部で外れるという問題がある。
このような問題をなくすために、カム結合部の係合強度を高めることができるレンズ鏡筒の構造が各種提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特許文献1には、レンズ鏡筒を構成する回転枠と直進枠とをカム機構で結合するに当たり、回転枠内面の前側の同一円周上に3つのカム溝を形成するとともに、この円周上とは異なる円周上であって円周方向に位置をずらして3つのカム溝を形成し、直進枠の表面には、上記前側の同一円周上に形成した3つのカム溝と、位置をずらして形成した3つのカム溝に対応させてそれぞれカムフォロワを設け、これら合計6つのカム溝と6つのカムフォロワをそれぞれ係合させたレンズ鏡筒が記載されている。
特許文献2には、カムヘリコイド環の内周面に2群レンズ保持筒を移動させるためのカム溝を設け、カムヘリコイド環の外周面に1群移動用のカム溝と飾り筒用のカム溝を設け、さらに、1群レンズ保持筒の外筒を直進案内筒で直進案内し、1群レンズ保持筒の内筒で2群レンズ保持筒と3群レンズ保持筒を直進案内するレンズ鏡筒が記載されている。
特許文献1記載の発明は、カム溝とカムフォロワによる係合箇所をより多く、例えば4箇所以上に設けることにより、落下等による衝撃や外力を分散させることを狙ったものである。しかし、落下等による衝撃で第1群レンズ保持枠が歪んでしまうと、目論見どおりの効果を得ることができないという難点がある。
特許文献2記載の発明によれば、広角端付近では第2群レンズ保持筒が第1群レンズ保持筒に形成されたカムフォロワの内側に存在しているため、カム結合部が外れにくくなっているが、広角端では第2群レンズ保持筒と上記カムフォロワがかなり離れる構成になっているため、衝撃力によってカム結合部が外れやすくなる難点がある。
特開2002−350705号公報 特許第4177274号公報
本発明は、上記従来技術の問題点を解消すること、すなわち、落下などによる衝撃力が、最も被写体寄りの位置にある第1群レンズ保持筒に加わっても、第1群レンズ保持筒の歪みを抑制することができ、レンズ鏡筒に求められる機能が損なわれないようにしたレンズ鏡筒、これを用いた撮影装置および携帯型情報端末装置を提供することを目的とする。
本発明は、シャッタとその駆動部を有するシャッタユニットと、このシャッタユニットよりも被写体側に配置されていてレンズを保持しているレンズ保持筒と、を備え、上記シャッタユニットは、光軸方向の一端部から光軸方向に突出した円筒面をなす突出部を有し、この突出部は、常に上記レンズ保持筒の内側に入り込んでいる沈胴式のレンズ鏡筒であることを最も主要な特徴とする。
本発明はまた、複数のレンズ群をレンズ群毎に保持する複数のレンズ保持筒と、シャッタユニットと、上記複数のレンズ保持筒のうち最も被写体寄りに位置する第1群レンズ保持筒および上記シャッタユニットの外周に位置してこれら第1群レンズ保持筒とシャッタユニットを直進させるキー溝を有するライナー筒と、このライナー筒の外周に位置し回転することで上記第1群レンズ保持筒に形成されているカムフォロアおよび上記シャッタユニットに形成されているカムフォロアと係合して上記第1群レンズ保持筒および上記シャッタユニットを光軸方向に移動させる回転筒と、を備え、上記シャッタユニットの一部が常に上記第1群レンズ保持筒の内側に入り込んでいることを特徴とする。
シャッタユニットに形成した円筒面をなす突出部は、シャッタユニットの機能に影響のない部分であり、この突出部を常にレンズ保持筒の内側に入り込ませることにより、落下等による衝撃力その他の外力が加わっても、レンズ保持筒に加わる衝撃力をシャッタユニットの突出部で受けて応力を分散させることができ、レンズ保持筒と他の部材との連係部に加わるダメージを軽減し、連係部の外れなどを防止することができる。
以下、本発明に係るレンズ鏡筒、撮影装置および携帯型情報端末装置の実施例を、図面を参照しながら説明する。
図1ないし図4はレンズ鏡筒の実施例を示している。図1は枕胴状態の外観図、図2は繰り出した状態の外観図、図3は枕胴状態の縦断面図、図4は繰り出した状態の縦断面図である。
図1乃至図4において、符号27はレンズ鏡筒のベース部材を示しており、このベース部材27は固定筒30を備えている。図1に示すように、枕胴態様ではレンズ鏡筒の前端に設けられたバリア32が閉じて内部のレンズを保護し、図2に示す繰り出し態様ではバリアが開いて撮影可能になっている。固定筒30の内周側には回転筒24が嵌められている。図3、図4に示すように、回転筒24の内周側にはその後端側(図において右端側)から円筒形状のライナー筒23が嵌められている。固定筒30の内周面には比較的ピッチの大きい雌型のヘリコイドが形成されるとともに、中心軸線と平行にキー溝が複数個所に形成されている。上記ヘリコイドには、回転筒24の外周に突出して形成された雄型のヘリコイドが嵌っていて、回転筒24がモータなどによって中心軸線の周りに回転駆動されると、上記雌雄のヘリコイドにガイドされて回転筒24が中心軸線方向(以下「光軸方向」という)に進退するようになっている。
ライナー筒23は回転筒24の内周側に相対回転可能に、しかし光軸方向には回転筒24と一体的に移動可能に嵌められている。ライナー筒23は半径方向外側に向かって突出した複数個の突起を有していて、これらの突起は、回転筒24に形成されている上記ヘリコイドと同形の逃げ溝を貫いて固定筒30のキー溝に嵌まっている。したがって、回転筒24が光軸の周りに回転しながら光軸方向に進退すると、ライナー筒23は上記キー溝にガイドされ、回転することなく光軸方向に直進移動するように構成されている。
ライナー筒23の内周側には、第1群レンズ保持筒22が嵌められている。第1群レンズ保持筒22の後ろ側には、シャッタユニット11が回転筒24の内周面に沿って移動可能に嵌められている。第1群レンズ保持筒22は光軸方向に比較的長く形成されていて、光軸方向中間部の内周側に一体成形された突縁部221の中心を貫いた第1群レンズセル21が上記突縁部221に連結されることにより第1群レンズ保持筒22に固定されている。第1群レンズセル21は第1群レンズ保持筒22と同等の光軸方向長さを有していて、内周側に第1群レンズ1を保持している。図示の例では、第1群レンズ1は、被写体側から順に、凹、凹、凸の3枚のレンズからなる。
上記シャッタユニット11は、図5、図6にも示すように、ほぼ円筒形状の基体11aを有し、基体11aの内周側には、メカニカルな絞り羽根111とシャッタ羽根112が近接して配置されている。シャッタユニット11の基体11aの前端は被写体側に向かって一体に形成された突出部11bとなっている。突出部11bは上記基体11aと一体成形されて突縁状に形成され、突出部11bの外周面は上記基体11aの外周面と同一面をなして連続している。シャッタユニット11の後端部外周にはフランジ状の突堤11cが一体に形成されていて、この突堤11cには周方向の3か所に等間隔で突起状のカムフォロワ11dが設けられている。上記基体11aは完全な円筒形ではなく、円筒の一部、図6に示す例では円筒の下部が切除された形になっている。
シャッタユニット11の前面には、上記突出部11bの内周側にシャッタカバー12が嵌められている。シャッタカバー12はリング状に形成されていて、上記のようにシャッタユニット11の前面に嵌められることにより、上記基体11aの上記切除部分をシャッタカバー12が補完する形になっている。換言すれば、上記基体11aの切除部分に対応するシャッタカバー12の円周部分が、シャッタユニット11の上記突出部11bに続く円周形状のリブ12bとなっている。図6に示すように、シャッタユニット11内には絞り羽根駆動用ステッピングモータ41、シャッタ羽根駆動用ステッピングモータ42が組み込まれ、これらのモータの前面はシャッタカバー12によって覆われている。
シャッタユニット11の上記突出部11bは、図3に示す枕胴態様でも、図4に示す繰り出し態様でも、常時第1群レンズ保持筒22の半径方向内側に入り込んでいる。より具体的には、図3に示す枕胴態様では、第1群レンズ保持筒22の内周面にシャッタユニット11の基体11aと突出部11bの外周面が摺接し、図4に示す繰り出し態様では、第1群レンズ保持筒22の内周面にシャッタユニット11の突出部11bの外周面が摺接するように構成されている。また、上記突出部11bは、図1、図3に示す収納態様において第1群レンズ保持筒22と干渉せず、かつ、図2、図4に示す撮影可能な態様および図7に示す調整領域においても第1群レンズ保持筒22の半径方向内側にとどまることができる長さで、シャッタユニット11から前方に突出している。
シャッタユニット11の突堤11cは回転筒24の内周側に嵌まり、上記突堤11cに設けられたカムフォロワ11dは、回転筒24に形成されているカム溝に嵌っている。このカムフォロワ11dとカム溝に関しては後で詳細に説明する。
前記第1群レンズ1の後方には第2群レンズ2、第3群レンズ3が配置されている。ただし、第2群レンズ2は、図3に示す枕胴態様では光軸外に退避することにより、枕胴態様でのレンズ鏡筒の体積をコンパクトにまとめることができるようになっており、図4に示す繰り出し態様で光軸上に進出するようになっている。このような第2群レンズ2の進退機構自体は本願発明に直接的な関係はないから説明は省略する。第3群レンズ3は、第1群レンズ1の光軸方向への進退に伴って光軸方向に進退するように構成されている。第3群レンズ3の進退機構自体も本願発明に直接的な関係はないから説明は省略する。
上記第1群レンズ保持筒22の半径方向外側にライナー筒23が、ライナー筒23の半径方向外側に回転筒24が嵌まっている。第1群レンズ保持筒22の外周には、図5、図6、図8に示すようにカムフォロワ22aと別のカムフォロワ22bが設けられている。カムフォロワ22aは第1群レンズ保持筒22と一体成形され、カムフォロワ22bは別部品として作成され第1群レンズ保持筒22に圧入さら、さらには接着されるなどの固着手段によって固着されている。カムフォロワ22aとカムフォロワ22bは形状が若干異なっている。カムフォロワ22aとカムフォロワ22bはそれぞれ3個ずつ、合計6個設けられているが、図8ではそれぞれ2個ずつ描かれている。3個のカムフォロワ22aは同一円周上に等間隔に配置され、別の3個のカムフォロワ22bも同一円周上に等間隔に配置されている。しかし、互いに隣り合う合計6個のカムフォロワ22a、22b相互の円周方向の間隔は不等分に配置されている。
回転筒24の内周面には、第1群レンズ保持筒22のカムフォロワ22aが嵌まるカム溝24aと、カムフォロワ22bが嵌まるカム溝24bが形成され、また、シャッタユニット11のカムフォロワ11dが嵌まるカム溝24cが形成されている。これらのカム溝24a,24b,24cは、回転筒24の周壁を突き抜けることなく断面形状が有底の溝状になっていて、各カムフォロワ22a,22b,11dの形状に合致した断面形状に形成されている。各カムフォロワ22a,22b,11dは3個ずつ設けられているため、カム溝24a,24b,24cも3個ずつ形成されている。図7は上記カム溝24a,24b,24cの形成部分を展開して示すものである。カム溝24bは第1群レンズ保持筒22の位置精度を維持するための面すなわち精度面となっており、カム溝24aは、落下等による衝撃力に対する強度を高めるための面すなわち強度増加用の面となっている。
ライナー筒23には、各カムフォロワ22a,22b,11dの基部が嵌まることによって、これらの基部の光軸方向への直進移動をガイドするキー溝が複数本、すなわち上記各カムフォロワの数に対応した数だけそれぞれ光軸と平行に形成されている。上記各カムフォロワは上記各キー溝を貫通し、各カム溝に嵌まっている。したがって、各カムフォロワは、それぞれが貫通するキー溝とそれぞれが嵌まっているカム溝との交差位置にある。回転筒24が光軸の周りに相対回転させられると、回転筒24は前述のように回転しつつ光軸方向に移動するのに対し、ライナー筒23は光軸方向にのみ直進移動するため、上記キー溝とカム溝との交差位置が光軸方向に移動し、これに伴い各カムフォロワおよびこれと一体の第1群レンズ保持筒22とシャッタユニット11が光軸方向に移動する。回転筒24の回転角度に対する第1群レンズ保持筒22とシャッタユニット11の光軸方向への移動量は、各カム溝24a,24b,24cの形状に依存する。
図3、図4に示すように、第1群レンズ保持筒22とシャッタユニット11との間には、第1群レンズセル21の外周を囲み、かつ、この外周面から間隔をおいて反発コイルばね45が介装されている。このばね45によって第1群レンズ保持筒22とシャッタユニット11が互いに反発するように付勢され、それぞれの上記カムフォロワが、それぞれ嵌まっているカム溝の一方の側面に押圧され、第1群レンズ保持筒22とシャッタユニット11の相対的な位置関係が固定されている。また、前記シャッタカバー12はシャッタユニット11の前面に対して嵌められているだけで、接着やねじ止め等の物理的な固着手段は採用されていないが、反発コイルばね45を上記のように介装することによって、シャッタカバー12の脱落を防止することができる。また、シャッタカバー12の物理的な固着手段を採用しないことによって、シャッタユニット11とシャッタカバー12との間に若干のガタつきが残る。このガタつきがあることによって、シャッタユニット11の前記突出部11bやシャッタカバー11の前記円周形状のリブ12bに力が加わっても、シャッタユニット11の基体11aには上記力が伝わらないようになっている。
以上説明した実施例によれば、図3に示す枕胴態様すなわち非使用態様でも、図4に示す繰り出し態様すなわち使用態様でも、シャッタユニット11の突出部11bが常時第1群レンズ保持筒22の半径方向内側にとどまっている。加えて、上記突出部11bは、第1群レンズ保持筒22と同心円弧形状をしていて第1群レンズ保持筒22の内周面に近接ないしは摺接し、かつ、カムフォロワ22a,22bの近傍に設けられている。そのため、各レンズ群が繰り出されて撮影可能な態様において落下衝撃等の外力が加わっても、第1群レンズ保持筒22自体の歪みおよび上記カムフォロワ22a,22bの歪みが上記突出部11bによって防止されあるいは歪みが軽減され、カムフォロワ22a,22bがカム溝24a,24bから外れることを防止することができる。したがって、第1群レンズ保持筒22とシャッタユニット11は、回転筒24の回転によって支障なく光軸方向に移動することができる。
また、シャッタユニット11の突出部11bは、シャッタユニット11の本体部分から離れているため、外力が加わって上記突出部11bが歪んだとしても、シャッタユニット11の本体部分がダメージを受けることがなく、シャッタユニット11は正常に動作することができる。
上記実施例にかかるレンズ鏡筒によって得ることができるその他の効果、および構成を変形することによって得られる効果を以下に列挙する。
シャッタユニット11の基体11aの一部すなわち突出部11bを第1群レンズ保持筒22の内側に入り込ませることで、部品を追加することなく、落下衝撃等の外力に耐えるための強度を高めることができる。
第1群レンズ保持枠の内側へ入り込ませる上記シャッタユニット11の突出部11bをシャッタユニット11と別部品にすれば、シャッタユニット11にわずかな衝撃も与えることがなく、落下衝撃等の外力に耐えるための強度を高めることができる。
第1群レンズ保持筒22の内側へ入り込ませるシャッタユニット11の突出部11bの一部をシャッタユニット11の基体11aと一体成形し、残りの部分を別部品にし、この別部品の部分を、落下衝撃等の外力の掛かる可能性の高い部分にすることで、コストダウンと強度向上を図ることができる。
図示の実施例では第1群レンズ保持筒22に形成されたカムフォロアが合計6本になっているが、合計4本以上あればよく、こうすることで、衝撃力が加わったときの応力を分散させることができる。これに加えてシャッタユニット11の一部(突出部11b)を全てのカムフォロアの内側またはその近傍まで入り込ませることで、より一層の落下衝撃等の外力からの強度向上を図ることができる。
第1レンズ群保持筒22に形成されている複数のカムフォロアの半分を第1レンズ群保持筒22と一体成形することで、コストダウンと、落下衝撃等の外力からの強度向上を図ることができる。
第1群レンズ保持筒22に形成された複数のカムフォロアのうち、一体成形されたカムフォロアと圧入または接着された別部品からなるカムフォロワの形状を異ならせることで、一方を第1群レンズ保持筒22の位置精度向上用、他方を強度向上用とすることができる。
第1群レンズ保持筒22に形成されている複数のカムフォロアを周方向に等分に配置しないことで、落下衝撃等の外力の掛かる可能性の高い部分に集中配置することができ、特に強度向上を図ることができる。
第1群レンズ保持筒22と一体成形された複数のカムフォロアを周方向に等分に配置し、第1群レンズ保持筒22に圧入または接着された複数のカムフォロアを周方向に等分に配置することで、第1群レンズ保持筒22の位置精度を向上させつつ落下衝撃等の外力からの強度向上を図ることができる。
シャッタユニット11の機能に影響のない部分を、第1群レンズ保持筒22に形成されたカムフォロアの内側に入り込ませることで、落下衝撃等の外力が加わっても第1群レンズ保持筒22のカムフォロアが歪むことがなく、カムフォロアの回転筒24からの外れを防止することができる。
図示の実施例では、シャッタユニット11全体の形状が円筒形状ではなく、円筒の外周部の一部を切除した形になっている。この切除した空間を利用して、ここに、例えば前記バリア32の駆動機構を配置することができる。したがって、バリア32の駆動機構の構成あるいはそのレイアウトによっては、シャッタユニット11全体の形状を円筒形状にしてもよい。この場合、円筒形状のシャッタユニット11の前端部全周に前記突出部11bを形成することができるので、衝撃力等の外力に耐えることができる強度をより一層高めることができる。
以上説明したレンズ鏡筒は、各種カメラなどの撮像装置における撮影レンズ用レンズ鏡筒として利用することができ、こうすることによって、以上述べたような効果を奏する撮像装置を得ることができる。
また、上記撮影装置は、携帯電話、PDAなどの携帯型情報端末装置に組み込むことにより撮影装置付き携帯型情報端末装置を構成することができ、以上述べたような効果を奏する携帯型情報端末装置を得ることができる。
本発明にかかるレンズ鏡筒の実施例の枕胴態様を示す外観斜視図である。 上記実施例の繰り出し態様を示す外観斜視図である。 上記実施例の枕胴態様を示す縦断面図である。 上記実施例の繰り出し態様を示す縦断面図である。 上記実施例中のシャッタユニットを示す(a)は斜視図、(b)は縦断面図である。 上記シャッタユニットの分解斜視図である。 上記実施例中の回転筒のカム溝部分を示す展開図である。 上記実施例中の第1群レンズ保持筒を示す斜視図である。
1 第1群レンズ
2 第2群レンズ
3 第3群レンズ
11 シャッタユニット
11a シャッタユニットの基体
11b シャッタユニットの突出部
12 シャッタカバー
21 第1群レンズセル
22 第1群レンズ保持筒
22a カムフォロワ
22b カムフォロワ
23 ライナー筒
24 回転筒
24a カム溝
24b カム溝
24c カム溝
30 固定筒

Claims (15)

  1. シャッタとその駆動部を有するシャッタユニットと、
    上記シャッタユニットよりも被写体側に配置されていてレンズを保持しているレンズ保持筒と、を備え、
    上記シャッタユニットは、光軸方向の一端部から光軸方向に突出した円筒面をなす突出部を有し、
    上記突出部は、常に前記レンズ保持筒の内側に入り込んでいる沈胴式のレンズ鏡筒。
  2. レンズ保持筒は最も被写体側に配置されている第1群レンズ保持筒であり、シャッタユニットの突出部は常に第1群レンズ保持筒の内側に入り込んでいる請求項1記載のレンズ鏡筒。
  3. 円筒形状の突出部は、光軸を中心とした同心円に沿って形成されている請求項1または2記載のレンズ鏡筒。
  4. 不使用時にはレンズ群が装置本体に格納され、使用時には装置本体から所定位置まで繰り出される沈胴式のレンズ鏡筒であって、不使用時、使用時にかかわりなくシャッタユニットの円筒形状の突出部が常にレンズ保持筒の内側に入り込んでいる請求項1、2または3記載のレンズ鏡筒。
  5. 複数のレンズ群をレンズ群毎に保持する複数のレンズ保持筒と、
    シャッタユニットと、
    上記複数のレンズ保持筒のうち最も被写体寄りに位置する第1群レンズ保持筒および上記シャッタユニットの外周に位置してこれら第1群レンズ保持筒とシャッタユニットを直進させるキー溝を有するライナー筒と、
    上記ライナー筒の外周に位置し回転することで上記第1群レンズ保持筒に形成されているカムフォロアおよび上記シャッタユニットに形成されているカムフォロアと係合して上記第1群レンズ保持筒および上記シャッタユニットを光軸方向に移動させる回転筒と、を備え、
    上記シャッタユニットの一部が常に上記第1群レンズ保持筒の内側に入り込んでいることを特徴とするレンズ鏡筒。
  6. シャッタユニットの一部が、不使用時、使用時にかかわらず第1群レンズ保持枠に形成されているカムフォロアの内側またはカムフォロアの近傍まで入り込んでいることを特徴とする請求項5記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記シャッタユニットの一部は、このシャッタユニットの基体と同一部材で一体に成形されていることを特徴とする請求項6記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記シャッタユニットの一部は、このシャッタユニットの基体とは別部材で形成されてシャッタユニットに取り付けられていることを特徴とする請求項6記載のレンズ鏡筒。
  9. 前記シャッタユニットの一部は、このシャッタユニットの基体と同一部材で一体に成形された部分と別の部材で形成された部分からなり、別部材で形成された部分は上記シャッタユニットに取り付けられていることを特徴とする請求項6記載のレンズ鏡筒。
  10. 第1群レンズ保持筒に形成されているカムフォロアは少なくとも4本あり、シャッタユニットの一部が第1群レンズ保持筒に形成された全てのカムフォロアの内側またはその近傍まで入り込んでいることを特徴とする請求項5記載のレンズ鏡筒。
  11. 第1群レンズ保持筒に形成されているカムフォロアのうち少なくとも2本は第1群レンズ保持筒と一体に成形され、少なくとも2本は別部品を圧入または接着されたものであることを特徴とする請求項10記載のレンズ鏡筒。
  12. 第1群レンズ保持筒に形成されているカムフォロアは、第1群レンズ保持筒の同一円周上に、周方向の間隔が不等分に配置されていることを特徴とする請求項11記載のレンズ鏡筒。
  13. 第1群レンズ保持筒と一体に成形されたカムフォロアも、第1群レンズ保持筒に圧入または接着された別部品のカムフォロアも、第1群レンズ保持筒の同一円周上に周方向の間隔を等分に配置されていることを特徴とする請求項11記載のレンズ鏡筒。
  14. 撮影レンズを備えた撮影装置であって、撮影レンズを保持するレンズ鏡筒が請求項1乃至13のいずれかに記載のレンズ鏡筒であることを特徴とする撮影装置。
  15. 撮影装置を備えた携帯型情報端末装置であって、撮影装置は請求項14記載の撮影装置であることを特徴とする携帯型情報端末装置。
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