JP2009069290A - 撮像装置、レンズ鏡胴、カメラおよび携帯型情報端末装置 - Google Patents

撮像装置、レンズ鏡胴、カメラおよび携帯型情報端末装置 Download PDF

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輝憲 小山
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Abstract

【課題】各部材を繰り出した状態において、衝撃力が加わっても、環状の部材、特に直進キーと回転部材相互の嵌り合いが外れることを防止するレンズ鏡胴、これを用いたカメラ、携帯型情報端末装置および撮像装置を得る。
【解決手段】固定筒1と、固定筒1に対し回転可能に配置されている第1回転筒2と、第1回転筒2の内周側に配置され光軸方向には第1回転筒2と一体的に移動する直進キー3と、直進キー3の内周側に配置されている第2回転筒4と、を備えている。直進キー3の被写体側先端部の内周側にリング6が嵌められ、リング6の内周面は、第2回転筒4の外周面に近接している。
【選択図】図1

Description

本発明は、不使用時にコンパクトに収納することができる沈胴式の撮像装置、レンズ鏡胴、このレンズ鏡胴を用いたカメラおよび携帯型情報端末装置に関するものである。
レンズ鏡胴は、カメラに装着されている状態においても、あるいは、一眼レフカメラのようにカメラ本体からレンズ鏡胴が分離されている状態においても、ユーザーが誤ってカメラあるいはレンズ鏡胴単体を取り落とし、あるいは、何かに衝突させるなど、常に衝撃を受ける可能性があることを想定しておく必要がある。特に、不使用時にカメラ本体に収納し、使用時にカメラ本体から繰り出す沈胴式の鏡胴であって、レンズの移動をカム溝とカムフォロワ、あるいは雄と雌のヘリコイドの嵌り合いによって行うものにおいては、衝撃力が加わることによってこれらの嵌り合いが外れることがある。これらの嵌り合いが外れると、それ以後の円滑な動作は不可能となる。
このような問題点を解消するために、従来は、カム溝とカムフォロワ、あるいは雄と雌のヘリコイドの嵌り合いをより深くし、あるいは、衝撃力を受けても筒状の部材が変形しないように、筒状の部材をアルミニウム合金の棒材から切削加工することによって製作して機械的な強度を高めることが行われている。こうすることによって、部材が変形しても嵌り合いが外れることをなくすことができ、あるいは、変形そのものを少なくすることができるからである。
しかし、カム溝とカムフォロワ、あるいは雄と雌のヘリコイドの嵌り合いをより深くするためには、カム溝とカムフォロワ、あるいはヘリコイドを備えた部材の厚さを厚くする必要があり、レンズ鏡胴が大型化する難点がある。また、筒状の部材をアルミニウム合金の棒材から切削加工することによって製作すると、製作に長時間を要し、生産性が悪いこと、そして、合成樹脂製の部材と比較すると、重量が重く、鏡胴が繰り出した状態で先端部が下方に傾く難点がある。
以下、従来のレンズ鏡胴の例について図3ないし図11を参照しながら説明し、そのあとで上に述べた問題点を具体的に説明する。図3ないし図11において、符号1は固定筒を示している。固定筒1はその基端面がベース板5に固定されている。固定筒1の内周側には第1回転筒2が嵌められ、第1回転筒2の内周側にはその後端側から円筒形状の直進キー3が嵌められている。固定筒1の内周面にはピッチの大きな螺旋状のカム溝1aが形成されるとともに、中心軸線と平行に直進溝1cが形成されている。上記カム溝1aには第1回転筒2の後端部外周に突出して形成されたカムフォロワ2cが嵌っている。第1回転筒2の後端部外周には、カムフォロワ2cに隣接してラック2dが形成されている。このラック2dには、モータによって回転駆動される図示されないピニオンが噛み合っている。したがって、上記ピニオンがモータによって回転駆動されると、カムフォロワ2cがカム溝1aに案内されることにより第1回転筒2が固定筒1内において中心軸線方向(以下「光軸方向」という)前後に移動するようになっている。
第1回転筒2の内周面には、第1のキー溝2bが2本、第2のキー溝2eが3本、それぞれ第1回転筒2の中心軸線と平行に形成されている。第1回転筒2の前端部内周面にはまた、周溝2a(図6参照)が形成されている。上記直進キー3の前端部外周面には3個の突起3aが形成されている。直進キー3を第1回転筒2の内周側に嵌め合わせるに当たり、上記各突起3aを第1回転筒2の上記第2のキー溝2eにガイドさせ、突起3aが上記周溝2aに至ったところで直進キー3を相対回転させ、突起3aを周溝2aに嵌める。これによって、直進キー3と第1回転筒2は常時光軸方向に関しては一体的に移動するようになっている。
直進キー3の後端部には半径方向外側に向かう突堤3dが形成され、突堤3dは第1回転筒2の後端面に当接している。直進キー3の後端部にはまた、突堤3dに半径方向に重なって突起3fが複数個所に形成され、これらの突起3fは、固定筒1の内周面に形成されている前記直進溝1cに嵌っている。したがって、第1回転筒2が、その回転によって前述のように光軸方向に移動すると、直進キー3は第1回転筒2とともに光軸方向に移動するが、突起3fが直進溝1cに嵌ることによって回転が止められる。換言すれば、第1回転筒2は固定筒1に対して光軸の周りに回転可能であるとともに光軸方向にも移動可能であるのに対し、直進キー3は光軸方向への直進のみが可能となっている。
直進キー3の内周面には、複数条の雌型ヘリコイド3cが形成されるとともに、ヘリコイド3cの一部を切削して光軸と平行に直進溝3eが形成されている。また、直進キー3の周壁を貫いて2本の逃げ溝3bが形成されている。これらの逃げ溝3bは、ヘリコイド3cと同じ螺旋状に形成されている。直進キー3の内周側には第2回転筒4が嵌められている。第2回転筒4の後端部外周には雄型ヘリコイド4cが形成されている。雄型ヘリコイド4cと上記雌型ヘリコイド3cは同じピッチになっていて、互いに嵌り合っている。第2回転筒4の後端部外周にはまた2本のピン4bが180度間隔で立てられている。これらのピン4bは直進キー3の逃げ溝3bを貫き、ピン4bの先端部は第1回転筒2の第1のキー溝2bに嵌っている。したがって、第1回転筒2が光軸の周りに回転すると、上記ピン4bが第1のキー溝2bに押されて第2回転筒4が光軸の周りに回転する。第2回転筒4が回転するのに対して直進キー3は回転することができないため、雄型ヘリコイド4cに雌型ヘリコイド3cがガイドされて、第2回転筒4は光軸方向に移動する。このように、第2回転筒4は光軸の周りに回転しながら光軸方向に移動するようになっている。
第2回転筒4の内周側にはさらに図示されない直進円筒が嵌められ、この直進円筒にはレンズ保持枠が嵌められてレンズ鏡胴が構成されるが、図3ないし図11にはこれらの構成は記載されていない。
次に、上記従来例の動作を説明する。図3、図8はレンズ鏡胴がカメラ本体内に収納された沈胴状態を示している。この沈胴状態からカメラを使用可能な状態にすべく図示されないモータを起動し、第1回転筒2を光軸周りに所定の向きに回転駆動する。第1回転筒2は、その回転により、カムフォロワ2cが固定筒1のカム溝1aに導かれて光軸方向前方に向かって移動する。また、第1回転筒2の回転により、その第1のキー溝2bに嵌っている第2回転筒4のピン4bをキー溝2bの側壁が光軸周りに押して第2回転筒4を光軸周りに回転させる。この第2回転筒4の回転に対して、直進キー3は、その突起3fが固定筒1の直進溝1cに嵌ることにより回転することができず、光軸方向に直進するのみである。
直進キー3が直進するのに対し、第2回転筒4が上記のように光軸周りに回転することにより、直進キー3の雌ヘリコイド3cに、第2回転筒4の雄ヘリコイド4cが案内されて、第2回転筒4は光軸方向前方に向かって移動する。図4、図9は、このようにして、第1回転筒2、直進キー3、第2回転筒4が撮影可能な最小繰り出し位置、例えば広角端まで繰り出された様子を示している。図7、図10は、上記各部材が繰り出し可能な最大限の位置、例えば望遠端まで繰り出された状態を示している。上記広角端から望遠端までの移動は、第1回転筒2の回転駆動により沈胴位置から広角端まで移動させた後、第1回転筒2をさらに回転駆動することによって行うことができる。広角端から望遠端までは、被写体に焦点を合わせたまま各レンズ群が移動し、焦点距離が連続的に変化する。
以上説明した従来のレンズ鏡胴の例において、図7、図10に示すように、各部材が最大繰り出し位置まで繰り出している状態で衝撃力が加わったとしても、以下に説明するように、各部材相互の係合関係は外れにくい。この状態では、第2回転筒4と直進キー3双方のヘリコイド係合部が被写体側にあって第2回転筒4が振れやすいこと、そして、直進キー3の逃げ孔3bによって第2回転筒4のピン4bを規制することができないことなど、直進キー3と第2回転筒4との係合が外れる要因が存在する。しかし、仮に直進キー3が合成樹脂で製作されていて、強度が金属製よりも低いとしても、第1回転筒2の前記周溝2aと直進キー3の突起3aとが係合している位置の内周側に第2回転筒4と直進キー3双方のヘリコイド係合部があるため、直進キー3と第2回転筒4との係合は外れにくい。
これに対して、図9に示すように、各部材が撮影可能な最小繰り出し位置まで繰り出している状態で衝撃力が加わると、以下に説明するように、各部材相互の係合関係が外れやすい。この状態では、第2回転筒4と直進キー3双方のヘリコイド係合部が被写体側にあって第2回転筒4が振れやすいこと、直進キー3の逃げ孔3bによって第2回転筒4のピン4bを規制することができないこと、これに加えて、第1回転筒2の前記周溝2aと直進キー3の突起3aとが係合している位置の内周側に空間があることなど、直進キー3と第2回転筒4との係合が外れる要因が存在する。特に、第1回転筒2の前記周溝2aと直進キー3の突起3aとが係合している位置の内周側に空間があることにより、衝撃力が加わったとき、直線キー3の被写体側先端部が半径方向内側に向かって変形しやすく、直進キー3と第2回転筒4との係合が外れることがある。直進キー3が合成樹脂製の場合は特にこのような問題を起こしやすい。
本発明は、上に述べたような問題点を解消しようとするものであるが、かかる問題解決に関連のある従来技術として、特許文献1記載の発明がある。これは、固定筒、カム筒、直進筒、フォーカス環などを有するレンズ鏡筒において、カム筒あるいはフォーカス環が合成樹脂で製作されているとしても、カム筒の被写体側にその変形を抑える第1の補強リングを圧入等の手法で結合し、フォーカス環にその変形を抑える第2の補強リングを結合してなるものである。
また、合成樹脂製の環状部材と、外周側の環状部材の内周側に嵌合されて外周側の環状部材に径方向に加えられる圧力に抗しその変形を防ぐに足る径方向の厚さを有する金属製の補強部材と、を有するレンズ鏡胴が提案されている(特許文献2参照)。この着想は特許文献1と共通している。
特開2003−322786号公報 特開昭62−10405号公報
特許文献1および特許文献2に記載されている発明は、いずれも、合成樹脂などで製作されている環状部材の強度を高めるために、補強部材を環状部材と一体に結合してなるものである。したがって、各部材を撮影可能な位置まで繰り出した状態において、衝撃力が加わったときに、環状部材相互の嵌り合いが外れることを防止することはできない。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、各部材を撮影可能な位置まで繰り出した状態において、衝撃力が加わっても、環状の部材相互の嵌り合い、特に直進キーと回転部材相互の嵌り合いが外れることを防止することができる撮像装置、レンズ鏡胴、カメラおよび携帯型情報端末装置を提供することを目的とする。
本発明は、固定筒と、固定筒に対し回転可能に配置されている第1回転筒と、第1回転筒の内周側に配置され光軸方向には第1回転筒と一体的に移動する直進キーと、直進キーの内周側に配置されている第2回転筒と、を備えているレンズ鏡胴であって、上記直進キーの被写体側先端部の内周側にリングが嵌められ、上記リングの内周面は、第2回転筒の外周面に近接していることを最も主要な特徴とする。
直進キーの被写体側先端部内周側と第2回転筒の外周面との間にリングが介在し、リングの内周面が第2回転筒の外周面に近接しているため、第1回転筒と第2回転筒が撮影可能な位置に繰り出されている状態でレンズ鏡胴に衝撃力が加わっても、直進キーと第2回転筒が半径方向に相対移動しようとすると、この相対移動は、リングの内周面が第2回転筒の外周面に当たることによって制限される。これにより、直進キーと第2回転筒の係合が外れることを防止することができる。
以下、本発明にかかる撮像装置、レンズ鏡胴、カメラおよび携帯型情報端末装置の実施例について図面を参照しながら説明する。なお、図1、図2に本発明の実施例を示しているが、大半の構成は図3ないし図11に示す従来例の構成と同じであるため、必要に応じて図3ないし図11も参照しながら説明する。
図1、図2において、符号1は固定筒を示している。固定筒1はその基端面がベース板5に固定されている。固定筒1の内周側には第1回転筒2が嵌められ、第1回転筒2の内周側にはその後端側から円筒形状の直進キー3が嵌められている。固定筒1の内周面にはピッチの大きな螺旋状のカム溝1aが形成されるとともに、中心軸線と平行に直進溝1cが形成されている。上記カム溝1aには第1回転筒2の後端部外周に突出して形成されたカムフォロワ2cが嵌っている。第1回転筒2の後端部外周には、カムフォロワ2cに隣接してラック2dが形成されている。このラック2dには、モータによって回転駆動される図示されないピニオンが噛み合っている。したがって、上記ピニオンがモータによって回転駆動されると、カムフォロワ2cがカム溝1aに案内されることにより第1回転筒2が固定筒1内において中心軸線方向(以下「光軸方向」という)前後に移動するようになっている。上記ピニオンは、第1回転筒2が前後に移動してもラック2dとの噛み合いが外れないように軸方向の寸法が長くなっている。
第1回転筒2の内周面には、第1のキー溝2bが2本、第2のキー溝2eが3本、それぞれ第1回転筒2の中心軸線と平行に形成されている。第1回転筒2の前端部内周面にはまた、周溝2a(図6参照)が形成されている。上記直進キー3の前端部外周面には3個の突起3aが形成されている。第2のキー溝2eと突起3aは、周方向の角度配分が互いに等しくなっている。直進キー3を第1回転筒2の内周側に嵌め合わせるに当たり、上記各突起3aを第1回転筒2の上記第2のキー溝2eにガイドさせ、突起3aが上記周溝2aに至ったところで直進キー3を相対回転させ、突起3aを周溝2aに嵌める。これによって、直進キー3と第1回転筒2は常時光軸方向に関しては一体的に移動するようになっている。
直進キー3の後端部には半径方向外側に向かう突堤3dが形成され、突堤3dは第1回転筒2の後端面に当接している。直進キー3の後端部にはまた、突堤3dに半径方向に重なって突起3fが複数個所に形成され、これらの突起3fは、固定筒1の内周面に形成されている前記直進溝1cに嵌っている。したがって、第1回転筒2が、その回転によって前述のように光軸方向に移動すると、直進キー3は第1回転筒2とともに光軸方向に移動するが、突起3fが直進溝1cに嵌ることによって回転が止められる。換言すれば、第1回転筒2は固定筒1に対して光軸の周りに回転可能であるとともに光軸方向にも移動可能であるのに対し、直進キー3は光軸方向への直進のみが可能となっている。
直進キー3の内周面には、複数条の雌型ヘリコイド3cが形成されるとともに、ヘリコイド3cの一部を切削して光軸と平行に直進溝3eが形成されている。また、直進キー3の周壁を貫いて2本の逃げ溝3bが形成されている。これらの逃げ溝3bは、ヘリコイド3cと同じ螺旋状に形成されている。直進キー3の内周側には第2回転筒4が嵌められている。第2回転筒4の後端部外周には雄型ヘリコイド4cが形成されている。雄型ヘリコイド4cと上記雌型ヘリコイド3cは同じピッチになっていて、互いに嵌り合っている。第2回転筒4の後端部外周にはまた2本のピン4bが180度間隔で立てられている。これらのピン4bは直進キー3の逃げ溝3bを貫き、ピン4bの先端部は第1回転筒2の第1のキー溝2bに嵌っている。したがって、第1回転筒2が光軸の周りに回転すると、上記ピン4bが第1のキー溝2bに押されて第2回転筒4が光軸の周りに回転する。第2回転筒4が回転するのに対して直進キー3は回転することができないため、雄型ヘリコイド4cに雌型ヘリコイド3cがガイドされて、第2回転筒4は光軸方向に移動する。直進キー3の逃げ溝3bは、上記ピン4bの動きの障害にならないように形成されたもので、逃げ溝3bの壁面とピン4bとの間には僅かな隙間が生じるように相互の寸法が設定されている。上記のように、第2回転筒4は光軸の周りに回転しながら光軸方向に移動するようになっている。
第2回転筒4の内周面には、3条のカム溝4dが120度間隔で形成され、第2回転筒4の後端部内周側には周溝4eが形成されている。第2回転筒4の内周側にはレンズ保持筒7が嵌められ、このレンズ保持筒7の内周側には直進円筒8が嵌められている。すなわち、半径方向において、第2回転筒4と直進円筒8の間にレンズ保持筒7が挟み込まれた態様で配置されている。レンズ保持筒7の前半部分は直進円筒8の前端より前方に突出していて、この突出した部分の内周側にレンズ群が保持されるように構成されている。
直進円筒8の後端からは鍵状の突起8eが一体成形により半径方向外側に向かって形成されていて、突起8eは第2回転筒4の後端面に摺接するとともに、突起8eの先端部は直進キー3の直進溝3eに嵌っている。直進円筒8の後端付近にはまたガイド突起8fが一体成形により半径方向外側に向かって形成されていて、ガイド突起8fは第2回転筒4の周溝4eに嵌っている。前述のように、第2回転筒4は光軸の周りに回転しながら光軸方向に移動することができる。これに対して直進円筒8は、ガイド突起8fと第2回転筒4の周溝4eとの嵌り合いによって第2回転筒4とともに光軸方向に移動するが、突起8eの先端部が上記直進溝3eに嵌っているため回転することができず、直進溝3eに沿って光軸方向に直進する。
直進円筒8の外周には、レンズ保持筒7の光軸方向への移動をガイドする直進溝8gが適宜数形成されていて、これらの直進溝8gにはレンズ保持筒7の内周面に形成されたガイド凸部が嵌ることにより、レンズ保持筒7は直進円筒8に対し光軸方向に相対移動可能であるとともに、直進円筒8に対する光軸周りの回転は規制されている。レンズ保持筒7の後端部外周面にはカムフォロワ7dが3箇所に突設されていて、各カムフォロワ7dは第2回転筒4の3条のカム溝4dにそれぞれ嵌っている。したがって、第2回転筒4が回転すると、カムフォロワ7dがカム溝4dにガイドされ、カム溝4dの形に倣ってレンズ保持筒7が光軸方向に直線的に移動するようになっている。
次に、本発明の最も特徴的な構成部分について説明する。図1、図2において、直進キー3の被写体側先端部の内周側にリング6が嵌められている。リング6の内周面は、第2回転筒4の外周面に近接し、リング6の内周面と回転筒4の外周面との間に、僅かな間隙が生じている。直進キー3は合成樹脂の一体成形品で構成することができる。これに対しリング6は高い強度を持たせることができる金属からなるものとする。直進キー3の被写体側先端部の内周側には段部が形成され、この段部にリング6が嵌められている。
直進キー3へのリング6の結合手段は任意のものを選択して差し支えない。直進キー3を合成樹脂による一体成形で製作するのであれば、直進キー3とともに金属製のリング6をインサート成形によって製作するとよい。あるいは、リング6を直進キー3に接着してもよい。
以上のように構成された実施例の動作を説明する。前述のとおり、図3、図8に示している沈胴状態からカメラを使用可能な状態にすべく図示されないモータを起動し、第1回転筒2を光軸周りに所定の向きに回転駆動する。第1回転筒2は、その回転により、カムフォロワ2cが固定筒1のカム溝1aに導かれて光軸方向前方に向かって移動する。また、第1回転筒2の回転により、その第1のキー溝2bに嵌っている第2回転筒4のピン4bをキー溝2bの側壁が光軸周りに押して第2回転筒4を光軸周りに回転させる。この第2回転筒4の回転に対して、直進キー3は、その突起3fが固定筒1の直進溝1cに嵌ることにより回転することができず、光軸方向に直進するのみである。
直進キー3が直進するのに対し、第2回転筒4が上記のように光軸周りに回転することにより、直進キー3の雌ヘリコイド3cに、第2回転筒4の雄ヘリコイド4cが案内されて、第2回転筒4は光軸方向前方に向かって移動する。図2、図4、図9は、このようにして、第1回転筒2、直進キー3、第2回転筒4が撮影可能な最小繰り出し位置、例えば広角端まで繰り出された様子を示している。図7、図10は、上記各部材が繰り出し可能な最大限の位置、例えば望遠端まで繰り出された状態を示している。上記広角端から望遠端までの移動は、第1回転筒2の回転駆動により沈胴位置から広角端まで移動させた後、例えばズームボタンを操作することにより第1回転筒2をさらに回転駆動することによって行うことができる。広角端から望遠端までは、被写体に焦点を合わせたまま各レンズ群が移動し、焦点距離が連続的に変化する。図1、図2に示すレンズ保持筒7、直進円筒8で構成される部分は一つのレンズ群の移動機構を示している。
従来のレンズ鏡胴では、外部から衝撃力を受けると、環状部材相互、特に直進キー3と第2回転筒4のヘリコイドによる係合が外れやすく、特に、これらの部材が合成樹脂製で、撮影可能な最小繰り出し位置において上記係合が外れやすい旨説明した。
その点、図1、図2に示す本発明の実施例によれば、直進キー3の被写体側先端部内周側と第2回転筒4の外周面との間にリング6が介在し、リング6の内周面が第2回転筒4の外周面に近接しているため、第1回転筒2と第2回転筒4が撮影可能な位置に繰り出されている状態でレンズ鏡胴に衝撃力が加わっても、直進キー3と第2回転筒4が半径方向に相対移動しようとすると、この相対移動はリング6の内周面が第2回転筒4の外周面に当たることによって制限され、直進キー3と第2回転筒4のヘリコイドによる係合が外れることを防止することができる。
以上説明したレンズ鏡胴は、これをカメラ、携帯型情報端末装置および撮像装置に適用することができる。すなわち、撮影レンズ鏡胴を備え、撮影レンズ鏡胴内に備えられている撮影レンズ系で結ばれる被写体像を記録するカメラであれば、上記撮影レンズ鏡胴として、上記実施例にかかるレンズ鏡胴を用いればよい。
撮影レンズ鏡胴を備え、撮影レンズ鏡胴内に備えられている撮影レンズ系で結ばれる被写体像を記録することができ、情報処理ユニットを備えている携帯型情報端末装置であれば、上記撮影レンズ鏡胴として、上記実施例にかかるレンズ鏡胴を用いればよい。
撮影レンズ鏡胴を備え、撮影レンズ鏡胴内に備えられている撮影レンズ系で結ばれる被写体像のデータを記録し出力することができる撮像装置であれば、上記撮影レンズ鏡胴として、上記実施例にかかるレンズ鏡胴を用いればよい。
かかる構成のカメラ、携帯型情報端末装置および撮像装置によれば、前述の本発明にかかるレンズ鏡胴によって得られる効果と同様の効果を得ることができる。
本発明にかかるレンズ鏡胴の実施例を示す分解斜視図である。 上記実施例の縦断面図である。 従来のレンズ鏡胴の例を沈胴している状態で示す斜視図である。 上記従来のレンズ鏡胴が途中まで繰り出した状態を示す斜視図である。 図4に示す動作態様において第1回転筒を除去した状態の斜視図である。 上記従来のレンズ鏡胴において直進キーと第2回転筒を除去した状態の斜視図である。 上記従来のレンズ鏡胴が最大繰り出し位置に至った状態を示す斜視図である。 上記従来のレンズ鏡胴が沈胴している状態を示す縦断面図である。 上記従来のレンズ鏡胴が途中まで繰り出した状態を示す縦断面図である。 上記従来のレンズ鏡胴が最大繰り出し位置に至った状態を示す縦断面図である。 上記従来のレンズ鏡胴の分解斜視図である。
符号の説明
1 固定筒
1a カム溝
1c 直進溝
2 第1回転筒
2c カムフォロワ
3 直進キー
3c 雌型ヘリコイド
3a 突起
3e 直進溝
4 第2回転筒
4b ピン
4c 雄型ヘリコイド
7 レンズ保持筒
8 直進円筒

Claims (13)

  1. 固定筒と、
    固定筒に対し回転可能に配置されている第1回転筒と、
    第1回転筒の内周側に配置され光軸方向には第1回転筒と一体的に移動する円筒形状の直進キーと、
    直進キーの内周側に配置されている第2回転筒と、
    第1回転筒の回転駆動により、前記第1回転筒と前記第2回転筒が光軸方向に進退するレンズ鏡胴と、
    前記レンズ鏡筒内に備えられている撮像光学系により被写体像が結像され、光電変換によって被写体像を画像データに変換する撮像素子と、を備える撮像装置であって、
    上記直進キーの被写体側先端部の内周側にリング状部材が形成され、
    上記リング状部材の内周面は、前記第2回転筒の外周面に近接していることを特徴とする撮像装置。
  2. リング状部材は、直進キーの被写体側先端部の内周側に形成されている段部に嵌められているリングである請求項1に記載の撮像装置。
  3. 直進キーは合成樹脂からなり、リングは金属からなっていて直進キーとともにインサート成形されている請求項1または2記載の撮像装置。
  4. リングは、直進キーに接着されている請求項1または2記載の撮像装置。
  5. 直進キーと第2回転リングは、雌雄のヘリコイドで嵌り合っている請求項1記載の撮像装置。
  6. 固定筒と、
    固定筒に対し回転可能に配置されている第1回転筒と、
    第1回転筒の内周側に配置され光軸方向には第1回転筒と一体的に移動する円筒形状の直進キーと、
    直進キーの内周側に配置されている第2回転筒と、を備えているレンズ鏡胴であって、
    上記直進キーの被写体側先端部の内周側にリングが嵌められ、
    上記リングの内周面は、第2回転筒の外周面に近接していることを特徴とするレンズ鏡胴。
  7. リングは、直進キーの被写体側先端部の内周側に形成されている段部に嵌められている請求項6記載のレンズ鏡胴。
  8. 直進キーは合成樹脂からなり、リングは金属からなっていて直進キーとともにインサート成形されている請求項6または7記載のレンズ鏡胴。
  9. リングは、直進キーに接着されている請求項6または7記載のレンズ鏡胴。
  10. 直進キーと第2回転リングは、雌雄のヘリコイドで嵌り合っている請求項6記載のレンズ鏡胴。
  11. 第1回転筒の回転駆動により、この第1回転筒と第2回転筒が光軸方向に進退する沈胴式のレンズ鏡胴である請求項6記載のレンズ鏡胴。
  12. 撮影レンズ鏡胴を備え、撮影レンズ鏡胴内に備えられている撮影レンズ系で結ばれる被写体像を記録するカメラであって、上記撮影レンズ鏡胴は、請求項6ないし11のいずれかに記載のレンズ鏡胴であることを特徴とするカメラ。
  13. 撮影レンズ鏡胴を備え、撮影レンズ鏡胴内に備えられている撮影レンズ系で結ばれる被写体像を記録することができ、情報処理ユニットを備えている携帯型情報端末装置であって、上記撮影レンズ鏡胴は、請求項6ないし11のいずれかに記載のレンズ鏡胴であることを特徴とする携帯型情報端末装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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